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顔の見える地域防災

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顔の見える地域防災
分 野
取 組
事例名
まち
取組期間 平成 20 年度∼
⑥ 防災・治安
顔の見える地域防災
取組の概要
防災関係団体の連携による防災啓発・防災訓練の実施
ボランティア連絡協議会・社会福祉協議会・自主
防災組織連絡協議会,防災士会,三原市(三原市消
防本部)等で構成する「三原市防災ネットワーク」
災知識の習得」「自主防災組織の設立」等の要望が
高まっている。こうした要望を受け,防災・減災に
取り組む団体が各々得意とする知識,技術,経験を
活かして安全なまちづくりに向けて防災の啓発活動
や訓練の支援・協力を行い,地域の安全づくりにつ
いての問題,取組,推進方法などが気軽に相談でき,
情報共有できる仕組みを構築した。
危機管理意識の共有
住民組織の役員が参加するのはなく,幅広い年齢
層から住民一人一人が参加可能な「住民参加型訓練」
の取組を行う。また,防災ネットワークに参加して
危機管理係
危機管理課
いる各団体の「強み」を活かした防災訓練の取組を
行う。これらの取組から危機管理意識の共有を図る
ことが可能になる。
住民ニーズを反映した防災訓練等の実施
三原市防災ネットワークが実施主体となり,次の
取組を行った。
1 防災訓練の企画会議
月 1 回のペースで会議を実施し,各団体からの
意見や住民要望を反映,実施可能なサービス
を検討,意見集約を行った。
2 講演会の開催 平成 27 年 2 月に,広島県防災アドバイザーの
柳迫氏を講師に招き,演題を「平成 26 年 8 月広
☎ 0848-67-6193
[email protected].
hiroshima.jp
取組に当たっての課題・問題点
取組に当たっての課題
島土砂災害の教訓」として講演会を開催。講師自
身の被災,その後のボランティア活動など実体験
を活かした内容であったため,参加者も多く熱心
な聴講が見られた。
3 命を守る防災体験会の開催
自主防災組織未組織地域の住民の防災訓練参加
機会の確保,防災意識の高揚,防災知識の取得
を目指し開催。講演,土のう作り,消火器訓練,
担架つくり等のメニューを用意した。
創意工夫した点
団体等
ひと
三原市防災ネットワーク
しごと
①
②
2 満足度
訓練内容では,「訓練のための訓練」で終わら
ないよう,災害時に行動できる実践的な訓練を実
施し,参加者の技術の習得及び満足度を向上する
必要がある。
③
④
⑤
⑥
参加したくなるような企画・実施,訓練実施後の実効性の確保
1 参加したくなる講演会の企画・開催
近年,国内で多くの災害が発生しており,特に
昨年 8 月の広島市での甚大な被害をもたらした土
砂災害は本市でも起こり得る身近な災害として住
民の関心も高い。講演内容も土砂災害をメインに
した内容で,講師も実際に被災され,その後もボ
ランティアとして活動された方を講師として迎え
た。こうしたタイムリーで身近な講演内容を企画
し実施したことで,参加者も多く好評であった。
取組の成果(効果)
1 避難所運営に関する理解
訓練実施後のアンケート結果から,避難所の開
設・運営に関わる地域住民の協力が必要であり,
そのための訓練が重要であるとの意見が多くあ
り,避難所に関する理解度が深まった。
行政側では,今回の意見を避難所運営マニュア
ル等に反映させ,実践に活かせるマニュアルづく
りを進める必要があることがわかった。
今後の展開
2 参加したくなる体験会(訓練)の実施
防災を身近な問題として捉えてもらい,災害に
強いまちづくりの意識を常日頃から持てるよう,
防災体験会を自主防災組織の未設立地域で開催し
た。
3 訓練実施後の実効性の確保
実施した訓練が,今後,参加者の地域内で,地
域自らが実施できるような内容とした。
2 自助・共助の認識の向上
身近な課題を取り上げたことや,訓練会場を学校
としたことにより,学校周辺の住民参加が多数あり,
地域での自主防災活動の重要性を認識してもらうこ
とができた。また,継続的に行っている防災関係の
出前講座や,防災訓練の要望が増加し,新規の自主
防災組織の結成もみられるようになった。
継続開催と新規参画団体の受入れ
この取組は,三原市防災ネットワークを中心に防
災訓練等の企画・実施・支援等を通じて,地域防災
力向上を図るため継続して取り組む予定である。ま
た,ネットワークへの新規参加も募り,多様な団体
同士が自由に意見を交わし,運営に反映できること
を目指すとともに,地域住民自らが,自分の命は自
分で守る,自分達の町は自分達で守るという意識の
向上を目指し,災害に強いまちづくりを進める必要
がある。
平成 26 年度に新規加入団体として「三原市防災
士会」が新たに加入した。
ネットワークの重要性
こうした連携(ネットワーク)が大規模災害発生
時において力を発揮するために,平常時から「顔の
見える」交流を実施することで,各地域の防災力の
向上に大きく寄与できるものと考える。
チャレンジ創生!事例集 ■
⑦
⑧
⑨
⑩
避難所運営に関する理解,自助・共助の重要性の認識向上
災害対応や事前準備は行政だけでは不可能である。
個々の住民や町内会等の住民自治組織などの各々の
団体が,自己の持つ力を発揮することは言うまでも
ないが,個々をつなげるネットワークの仕組みをつ
くり,連携による地域防災力を高める必要がある。
■ チャレンジ創生!事例集
連 携
参加率の向上と満足度の向上
1 参加率
住民の防災意識の向上や,自分の命は自分で守
る,自分達のまちは自分達で守るという認識の向
上は見られるが,実際の訓練となると参加率が低
く,地域防災力の習得につながっていない。
他団体へのアドバイス
64
まち
三原市/危機管理課
取組の具体的内容
連絡先
所属
防災・減災に対する取組,情報共有等の仕組みづくり
自然災害の発生は防ぐことが出来ず,そのために
日頃から家族や地域で防災に対する意識・備え・体
制作り・訓練が必要であり,それらの活動で防災・
減災に取り組む事が重要である。
近年,予想もできないような大規模な災害が多発
する中,防災関係団体の相互連携による対応,自助・
共助の重要性が増すとともに,地域住民からも「防
取組のねらい
三原市
防災・治安
取組の背景
が市からの助成金を活用し,各団体の特色を活かし,
情報共有・連携を図る中で地域住民に向けた防災啓
発,防災訓練の企画・支援・実施等を行う。
団体名
65
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