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自己愛に関する最近の研究動向 (調査実証研究を中心に)
Kobe University Repository : Kernel Title 自己愛に関する最近の研究動向(調査実証研究を中心に )(Recent research trend concemng narcissism) Author(s) 相澤, 直樹 Citation 神戸大学発達科学部研究紀要,14(1):109-123 Issue date 2006-10 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher DOI URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81000676 Create Date: 2017-03-30 ( 1 09) 神戸大学発達科学部研究紀要 第1 4巻第 1号 2 0 ( 施 研究報告 自己愛に関する最近の研究動向 ( 調査実証研究を中心 に) Re c e ntr e s e a r c ht r e ndc o n c e ml n gna r c i s s i s m 相 揮 直 樹* Na o kiAI Z AWA' 0年間にわたる心理学,精神医学 要約 :本研究の 目的 は,最近の 自己愛関連の研究動向 を検討す ることにある。おおむね過去 1 関連の文献 を振 り返 った ところ,主要な研究テーマ としては,DSM の 自己愛性 人格障害診断基準 の信頼性 と妥当性 に関す る 研究, 自己愛 に関す る尺度法研究,他 の心 的障害 との関連 に関する研究, 自己愛 の下位類型 に関す る研究,他 の心的傾 向 との 関連 に関す る研究, 自己愛 の規定因に関する研究, 自己愛 と対人関係 に関する研究,投影法 を用 いた研究が見受 け られた。 ま た,最近の研究動向 としては, 自己愛人格障害診断基準 の研究 の中で他の人格障害や心的障害 との共存性 を指摘す る研究が見 られた こと,他 の心 的障害 との関連 に関す る研究の中では,摂食障害 と自己愛の関連 を取 り扱 った ものが多 く見 られた こと, 他の心的傾 向 との関連 に関す る研究の中では,怒 りや攻撃性 と自己愛 の関連 を取 り扱 った ものが多 く見 られたことなどがあげ られた。 1.はじめに つ として統計的手法の多様 さがあげ られる。おのおのの統計手法 に 自己愛 ( na r ci s s i s m) に関する研究は,1 9 6 0年代 ∼7 0年代 にかけ よって結果の意味や性質 もおのず と異なって くるので,このことは て自己愛性人格障害の研究 を中心 に一つの最盛期 を迎 えたもの と思 重要な要素であると思われる。 しか し,本稿 は,自己愛 に関する最 r n be r gやKo hutといった研究者がその理論的 われる。その中で,Ke 近の研究動向に焦点 をあてるものであ り,かつ,紙枚の限界 もある 基礎 を提示 し,今 日においてもその有効性 を発揮 している。それ以 ため,おのおのの研究で用いられている統計手法 に関する記述は最 莱,自己愛 に関する諸研究は,人格障害 に限定 した問題 としてのみ 小限にとどめ,主に各研究の内容面 を中心 に取 り上げることとした。 ならず,広 く一般的な人間の心性 に関するもの も含めて幅広 く展開 2. DSM診断基準の信頼性 ・妥当性に関する研究 してきた もの と予想 される。そ して,時代的推移 もはらんで さまざ まな変遷 を見せてきた ものと思われる。 自己愛性人格障害に関する諸研究の中で,一つの明確 な領域 を形 作 っているのがその診断基準の信頼性 と妥当性 に関するものである。 そこで,本稿では,自己愛に関する実証的研究 ( e mpi r i c ls a t udi e s ) 特 に,DSMⅢにおいて人格障害の診断基準が明確化 されて以来, の今 日的動向を探 ることを目的 とする。おおむね過去 1 0年間にわた この分野では多 くの研究が継続 して行われて きている。今 日に至 っ る精神医学,心理学関連の文献 を振 り返 り,各テーマにしたがって て もその動向に変化はな く,以下の ような研究が見 られる。 い くつかに区分 して取 り上げる。そ して,その中か ら自己愛研究 に Bl a i s ,Hi l s e nr o t h,& Ca s t l e bur y( 1 9 97) は,DSM-Ⅳにおけ 関する今 日的な動向が見出されることを目指す。なお,テーマの区 る境界性人格障害 と自己変性人格障害の診断基準の妥当性 に関する 分 にあたっては,い くつかの分野に重複 している研究や複数の目的 研究 を行 っている。一連の大規模 な人格障害研究の一環 として,多 で行われている研究などが多 く,明確 な区分けが困難 な場合が少 な 数の過去の患者の臨床資料 ( 初診記録,坐育歴,面接記録 など) を くなかった。そこで,そのような場合 には,主な研究テーマにした 回顧的に検討する方法 を用い,臨床専門家が境界性 と自己愛性人格 がって分類 を行 った。 また,より広範な研究主題の一部 として自己 障害の診断基準項 目の有無 を判定 している。そ して,その結果 に対 愛の問題が取 り上げられている場合が多 く見 られた ( 代表的なもの し主成分分析 を実施 した ところ,境界性人格障害では,仮定 された としては,人格障害全般の診断学的研究の中で自己愛性人格障害が 4因子構造 に対 してほぼ内容的に一致する3因子構造 を抽出 し, 自己 取 り上げ られている場合)。その際 には,全体の研究 については簡 変性人格障害では,仮定 された とお りの3 因子構造 を抽出 している。 単 に触れるにとどめ,特に自己愛に関する結果 を中心 に取 り上げた。 そ して,以上の結果か ら,前者ではおおむね診断基準の妥当性が確 その他, このような レビューを行 ううえで常 に問題 となる困難の- 認 され,後者では診断基準の妥当性が強 く支持 された としている。 '神戸大学大学院総合人間科学研究科講師 ( … 呂 農 芸買 主呂 ー1 0 9- 霊宝 ) (1 10 ) また,Za na ini r ,Sko do l ,Be nde r ,Do l a n,Sa ni s l o w,Sc ha e f e r ,Mo r e y, 記録や面接記録 を もとに した回顧 的研究 を行 ってい る。そ して,各 Gr i l o,She a,McGl as ha n,& Gunde r s on ( 2 00) は,DSM一 Ⅳの診 人格 障害群別 にDSM-Ⅳの診 断基準特性 の出現頻度 を比較 した結 r uc t ur e dCl i ni c a ll nt e Ⅳi e wf or 断基準の妥当性 を検討す るため,St 果 ,診断基準特性 によって,他 の人格障害すべ て と有意差がある も DSMⅣ Axi s i Di s or de r s( Fi r s t ,Spi z t e r ,Gi b bo n,& Wi l l i a ms , の と,特定 の人格障害 との間にのみ有意差のある もの とが見 られた 1 9 9 6) とDi a gnos t i ci nt e vi r e wf o rDSMⅣ Pe r s ona li t yDi s o r de r s ことを報告 している。 自己愛性人格障害 については,概 ね " 誇大 ぎ' を用 いて,評定著 聞 ならびに再検査信頼性 を検討 している。その結 千 " 独 自性' ' ," 特権性" な どの診断基準では他 のすべ ての人格障害 莱 , Ⅰ軸診断 Ⅱ軸診断 ともに概 ね優 れた一致度 を示 したこと, また, と有意差が見 られ, この人格障害 に独 自な診断基準特性である と考 Ⅱ軸診断で はカテ ゴ リー評定 よ りも量 的評定 ( 当てはまる診断基準 え られたが,一方 で," 理想化"辛 " 搾取性 ", な らびに,"共感性 の数)の方が高 い信頼性 を示 した ことを報告 している。 自己愛性人 の欠如" などでは特定の人格障害 との間にのみ有意差が見 られ,他 格障害 については, カテ ゴリー評定 では度数の少 なさか ら信頼 し得 の 人格 障害 と共通 す る要 因で もあ る こ とが示 唆 され た 。St uar t , る値 とはなっていない ようであるが,量的評定では高い評定者 間な Pf o hl ,Ba t t a gl i a ,Be l l o di ,Gr o ve,& Ca dor e t( 1 9 9 8) は,人格障害 s s a t i ,Be a uc ha i ne , らび に再検査信頼性 が得 られてい る。 また,Fo の 共 存 性 を検 討 す る た め ,St r uct ur edl nt e r vi e wf orDSM-Ⅲ Gr a z i o l i ,Ca r r e t t a ,Cor t i no vi s ,& Ma だe i ( 2 0 05 ) は,病院外来 ・通院 Per s ona l i t y Di s or de r sr e vi s e df orDSM-Ⅲ氏( St angl ,Pf ohl , 患 者 を対 象 に,St r uc t ur e dCl i ni ca ll nt e Ⅳi e wf orDSMⅣ Axi s Zi mme r ma n,Bo we r s ,& Cor e nt ha l ,1 9 85) を実施 してい る複数の Ⅱ Pe r s ona l i t yDi s or de r s ,Ve r s i on2. 0( Fi r s t ,Spi z t e r ,Gi bbon, 大学施設や病院か ら,多数の診断結果資料 を収集 している。そ して, Wi l l i a ms ,& Benj a mi n,1 9 9 4) と人格 質 問項 目 ( t heSCI D-Ⅲ) 各人格障害 に対応 させ て検討 した ところ,ほ とん どの人格 障害 でか を実施 し, 自己愛性 人格 障害 の診断基準 の妥当性 を検討 している。 な りの共存度が見 られたことを報告 している。 自己愛性 人格 障害 に その結果, 自己愛性 人格 障害 の診 断基準 が,従来の研 究で一部示唆 おいて も,演技性 人格障害 を代表 に妄想性 ,境界性 ,依存性 ,受動 o ve r t )" と "潜在 的 ( c o ve r t )" の分類 に相 されて きた " 顕在 的 ( 性 一攻撃性,加虐性人格障害 との間で有意 な共存度が兄 いだ されて 当す る 2因子構造で説明 され うること,類型記述が妥当であること, de r s o n & Ro nni ngs t a m ( 2 001) は,それぞれ 自己愛 的 い る。Gun 一般健常群 の 自己愛 的傾 向 とは区別 され うること, な らび に,他の 人格障害 と反社会性人格障害 と診断 された外来 ・入院患者 を対象 に, 人格障害 との弁別性が見 られることなどを示唆す る結果 を得 ている。 Semi s t r uc t ur ed Di a gnos t i cI nt er vi e wf orNar ci s s i sm ( DI N: We s t e n,She dl e r ,Dur r e t t ,Gl a s s ,& Ma r t e ns ( 2 0 0 3)は,青年 を Gunde r s on,Ronni ngs t a m,& Bodki n,1 9 9 0) を実施 してい る。そ 対象 とした際の DSM-Ⅳの人格障害診断基準 の妥当性 と,実証経 して,平均値 の差 の検定,判別分析 を通 じて,両人格障害 に主 に誇 験 に基づ く診断分類 の可能性 を探 求す る研究 を行 っている。臨床実 大性領域 における有意 な差 を見 る とともに,他の下位領域 ( 対人関 践家 に対 し,青年期 の特定 の患者 に対す る DSM-Ⅳ人格障害診断 係 ,反応性 ,気分状態)では有意 な差が見 られなか った こ と,主 に 基準 に もとづ く評定 ( カテ ゴ リー評定 と量 的評定),Qソー ト法 に 誇大性領域 の " 独 自性"," 誇張", な らびに,対 人 関係領域 の " 拷 よる人格障害特性の評価 ( Sc he d u l e r J We s t e m As s e s s me n tPr o c e du r e - 取性" に両群 を区分す る要因が見 られることなどを見 出 し, これ ら 20 0f o rAdo l e s c e nt ), な らびに,適応機能や行動 に関す る質問項 a i s の結果か ら両診断分類 を区別す ることへの疑問 を呈 している。Bl 目を実施 してい る。 そ して,DSM-Ⅳ診断基準評定 による頻度や ( 1 9 9 7) は,臨床専 門家 を対象 に,担 当患者 に関す るDSMⅣ人格 質問項 目との関連 か ら,青年期 において も成人 と同様 の診断分類が 障害診断基準 とFi ve Fa c t orMo de lf orPe r s ona l i t y簡略版 ( FFM : 可能であることを示唆す る とともに,Qソー ト法 による結果か ら 5 Go l dbe r g,1 9 9 2,Sa uc i e r ,1 9 9 4) に よる評定 を求 め,その結果 か ら つの分類 ( 反社会性 一精神病質,感情非統制,回避 一抑制, 自己愛 FMM尺度 の " 外 向性"," 棉経 質"," 協調性" と各 人格障害評定 と 性 ,演技性) を抽 出 し,それに基づ くよ り適正 な診断分類 の可能性 の間に有意 な正負 の相関 を得 ている。 また,両者 を含 めた因子分析 を示唆 している。以上 の研 究 では,DSMの 自己愛性 人格 障害 の診 から " 感情 的反応性"," 非協調性"," 社交性",… 感情 的健康 ぎ 'の 断基準 について一定 の信頼性 と妥 当性が確認 されていると言 える。 4因子構造 を兄いだ し,それ らを人格障害 に共通す る要因 として検 討 してい る。 自己変性人格障害 に関 しては,FMM尺度 の " 外 向性' ' ただ,その一方 で,他 の心的障害や人格障害 との重複や共通性 な どを指摘す る研究 も少 な くない。 と正 の関係 に," 協調性" と負 の関係 にあ る こと, な らびに,因子 Wa t s o n& Si nha ( 1 9 9 8)は,DSM-Ⅳの人格障害の共存度 を検 分析 の結果では " 社交性" 因子 との間に最 も強い正の関係 が見 られ 討するために,多数の一般大学生 を対象にCo o l i d geAxi sI II n ve nt o r y( Coo l i dge& たことを報告 している。 あるいはまた, 自己愛性人格 障害の症状 に,比較 的短期 的 な変化 Me I Wi n,1 99 2) を実施 してい る。そ して,各人格 障害得点の高得点者 の重複度 を算 出 した ところ,A群 人格障害 にお を見 出 している研 究 もい くつか見 られる。 いては比較 的低 い重複度が見 られたの に対 し,B群 人格障害 におい Ronni ngs t a m,Gunde r s o n,& Lyons ( 1 9 95) は, 自己変性 人格 ては相 当程度の重複度が見 られた こと, また, 自己変性人格 障害 に 障害の診断 を受 けた患者 に対 し,3 年 間の変化 を検討す る研究 を行 っ ついては,演技性 ,妄想性 , な らびに,受動 一攻撃性人格 障害 との ている。基準時点 と再評価時点 との間で比較 を行 った結果,変化が 間で中程度か ら高度の重複度が見 られたことを報告 している。 また, 見 られ なか ったの は ,Se mi s t r uc t ur e dDi agnos t i cl nt e Ⅳi e wf or Ho l dwi c kJ r ,Hi l s e nr o t h,Cas t l e bur y, &Bl a i s( 1 9 9 8)は,反社会 Na r ci s s i s m ( DI N: Gunde r s o n,Ro nni ngs t a m,Bo dki n1 9 9 0)の診 断 性 人格障害 と境界性 人格 障害, な らびに, 自己愛性人格障害 の診断 基準 においては1 5名 中 5名 に,DSMⅢRの診断基準 においては1 2 基準特性 の独 自性 と共通性 を検討す るため,過去の外来患者 の初診 名 中6 名 に, また,DSMⅣの診 断基準 で は1 3名 中6名 に とどまった - 1 1 0- (1 1 ことを報告 している。そ して,全対象患者 について,DI Nの全体得 a ums t e i n,1 9 7 6; Ma ni f e s tNe e dsQue s t i onna i r e ,St e e r s& Br 点 と 5つの下位領域得点 ( 誇大性,対人関係,反応性,感情状態, Ro s e n be r g■ sSe l f Sa t i s f a c t i o nMe a s ur e ,Ro s e n be r g,1 9 6 5) を実施 社会 ・道徳的適応)の平均得点の変化 を検討 した ところ,その全 て している。その結果 ,MTにその他 の 自己愛尺度 ,お よび,関連尺 で有意 な低下が見 られた こと, また,下位特性 ご とに見 ると," 倭 度 との間で最 も妥当な関連 を見出 し ( NPI ,MPDS,NHMF,マキャ 越性" と " 脱価値化/侮辱"で特 に有意 な平均値の低下が見 られた ベ リズム傾向 との正の相関,ならびに,人生満足度, 自己満足度, こと, さらには,3 年間の変化 として聴取 した出来事 を分析する と, 職業満足度,家庭満足度 との間に負 の相 関),その妥当性 を確認 し 改善 に寄与 した要因は," 現実的達成"," 意義 のある持続的な関係 ている。 また,N PI の下位尺度 ごとの相関 を検討す ることで,主 に の確立"," 脱幻想体験' 'にまとめ られることを示 している。あるい NPI 下位尺度 の " 権威性 ""自己満足"が 自己愛的傾 向の適応 的側 は,Gr i l o,Be c ke r ,Ede l l ,& Mc Gl a s ha n( 2 0 01) は,青年期 にお 面 を測定 していること, また," 搾取性' ‥特̀権性"が不適応的側面 けるDSM-Ⅲ-Rの人格障害の安定性 を検討す るため,青年の入院 を測定 していることを示唆 している。J o ne s( 2 05 )は,従来MMPI r s o na l i t y 患者 に対 し,入院時 とその 2年後 に半構造化面接であるPe の人格障害尺度 として妥当性があるとされてきたMo r e ye ta l .( 1 9 8 5 ) Di s o r de rExa mi na t i o n( Lo r a nge r ,1 9 8 8) を実施 し比較 している。 の もの に対 して,新 たに作成 されているMMPI な らびにMMPI -2 その結果,11の人格障害の うち 5つで有意ではあるが中程度の正の 由来の 2つの人格障害尺度 ,Le vi t t& Go t t s ' spe r s o na l i t yDi s o r d - 関係 を兄いだ し, また, 5つの人格障害で有意 な平均値 の低下 を見 t& Go t t s ,1 9 95) tSomwa r u& Be nPor a t h' s e rSc a l e s( Le vi t ている。 自己愛性人格障害 に関 しては,入院時 とその 2年後で弱い Pe r s o na l i t yDi s o r de rSc a l e sの有用性 を検証す る研究 を行 っている。 正の関係 しかみ られなかった ものの,平均値の変化 は見 られなかっ その結果 , 自己変性人格 に関 しては,MCMLⅡとの関わ りにおい た としている。そ して,以上の結果か ら,量的診断 を用いた場合, て,Le vi t t& Go t tの尺度が有意である一方で信頼性 に問題が見 ら 青年期 における人格障害では弱い,ない しは,中程度の安定性 しか れるこ と,So mwa r u& Be nPo r a t hの尺度 は信頼性があ る一方で 見 られなかった としている。 有意 な関連が認め られない ことを報告 している。 3.自己愛に関する尺度法研究 以上 に加 えて,特徴的な もの としては,尺度法 における自己評定 以上の ような DSMの診断基準 に関す る研究 と並 んで, もう一つ と他者評定の関連 を検討 した研究がい くつか見 られる。 Mi l l e r ,Pi l ko ni s ,& C1 的on ( 2 0 0 5)は, さまざまな人格 障害 と しば しば報告 されているのが 自己愛 に関す る尺度法研究 であ る。 Ra s k i n他 ( 1 9 7 9 ,1 9 8 8) によるNa r c i s s i s t i cPe r s o na l i t yl n ve n t o r y 尺度法 による自己評定お よび他者評定 との関係 を検討 している。入 ( NPI)の作成以来, この分野で も多 くの先行研究がなされて きた 院 ・外 来 患 者 を対 象 に ,Ne o Pe r s ona l i t yI nve nt or y( Cos t a& が,今 日において もなお探求 されている。 まず,その中で も,既存 Mc Cr a e ,1 9 85) を実施す る とともに,その重要 な他者 に対 して も 尺度 に対する信頼性,妥当性 を検討す る もの としては以下の ものが 本人 に関す る同I nve nt o r yを実施 し,かつ,い くつかの手法 による 見 られる。 構造化面接 をもとにDSMⅢRの人格障害基準 を判定 している。そ Ra t hvo n & Ho l ms t r o m ( 1 9 9 6) は,NPIとMMPI 由来 の 自己愛 して,各人格障害判定 とNe o Pe r s o na l i t yI n ve n t o r y (5つの領域, 関連尺度 との関連 を検討す るため,一般大学生 を対象 にNPI ,Pe p p - すなわち,神経症傾向,拡大性,開示性,調和性,意識性 と下位 の r o ng' sEgo Se ns i t i vi t ySc a l e, Se r ko wne k' sNa r c i s s i s me r& St 2 4側面か らなる)の 自己評定得点 ならびに他者評定得点のそれぞれ Hype r s e ns i t i vi t ySc le,As a h b y& Le e . SNa r c i s s i s t i cPe r s o na l i t y の相関を検討す る とともに,各人格障害評定点 を予測する上での, Di s o r de rSc a l e,Na r c i s s i s t i cPe r s o na l i t yDi s o r de rSc a l e( Mo r e y, Ne o Pe r s o na l i t yl n ve n t or yの 自己評定得点,他者評定得点の有効性 Wa u gh,& Bl a s hf i e l d,1 9 8 5 ),な らびに,Na r c i s s i s m Sc a l e( Wi n k を検討 している。その結果, 自己愛性人格障害 については, 自己評 & Go ug九,1 9 9 0) を実施 している。そ して,それ らの総得点 に対 し 価 と他者評価 に相関係数のパ ター ンに大 きな違いが見 られ, 自己評 因子分析 を施 し,2因子構造 (自己愛的衰弱, 自己愛的誇大性) を 価では = 主張的で活動的,特権的" とみな しているにもかかわ らず, 抽 出 している。 また,それ らの因子 と各尺度 について,MMPI 2の 他者評価 ではむ しろ " 抑 うつ的で恥や当惑 に敏感で-疑い深 く搾取 妥当性尺度,臨床尺度,補助的尺度 との間の相 関を検討 し,概ね 2 的である" とみなされている としている。 また,他者評定が人格障 つの因子 ならびに各因子 と強い関係 を持つ 自己愛関連尺度で異 なっ 害判定 を予測す る上で,優位 な効果 を示 さなかったことも報告 して た相関のパ ター ンを見 ている。最終的に,各因子 ならびに各尺度高 いる。01 t ma nns ,Gl e a s o n,Kl o ns k y,Tur khe i me r( 2 05 )は,空軍 2コー ドを検討 し,主 に "自己愛的衰弱" 得点者群 に特徴的なMMPI 訓練 の中で一定期 間共同生活 を行 った健常者 を対象 に,DSM-Ⅳ 因子高得点者 には8 7 / 7 8コー ドを,"自己愛的誇大性"因子高得点者 の人格障害診断基準 に基づいて作成 された質問項 目群であるMu l t i p l e - には9 8 / 8 9あるいは9 6 / 6 9コー ドをそれぞれ典型的なものとしている。 So ur c eAs s e s s me n to fPe r s o na l i t yPa t ho l o gyを, 自己評定,予測 So ye r ,Ro ve n po r ,Ko pe l ma n,Mul l i ns ,&Watson ( 2 0 01 )は, 自 された他者か らの評定,実際の他者か らの評定のそれぞれの形式で 己愛性人格傾向関連の既存尺度であるNPI ,Ma r go r i s& Tho ma s ' s 実施 し,それ らの関係 を検討 している。その結果,いずれの人格障 ee l sNa r c i s s i s t i cPe r s o n li a Me a s u r eo fNa r c i s s i s m( MT) ,As h b y& L 害 において も,実際の他者か らの評定 を予測する上で,予測 された t yDi s o r de rSc a l e( NPDS),ならびに,Se r ko wne ks Na r c i s s i s m- 他者か らの評定が有意 な正の効果 を示 し, 自己評定 は弱い負の効果 Hype r s e ns i t i v i t ys u bs c a l eo fMMPI( NHMF)の妥当性 を検討す しか示 さなかった ことか ら (自己愛人格の場合 も同様), 自己認知 るため,一般社会人 を対象 に上記 の尺度,お よび,その関連尺度 の媒介的役割 を考察す るとともに, 自己評定 による測定の妥当性 に c hi a ve l l i a ni s m Ⅳ Sca l e ,Chr i s t i e& Ge i s ,1 97 0; ( 主 に,Ma - 111 疑問 を呈 している。 - 1) ( 11 2) また, この分野では新 たな尺度開発 の研究 も散見 される。 の低 さが過食障害 と関連があることを示唆 している。Le h o ux,S t e i g - 葛西 ( 1 9 9 9)は,一般大学生 に対 しLa pa n& Pa t t o n( 1 9 8 6)に e r ,J a ba pur l a wa( 2 0 0 0)は,現在症状 のあ る女性 過食症患者 ,現 よる自己愛尺度 の邦訳版 を実施 し, 日本人 における因子構造 を検討 在過食の治 まっている女性 の過食症患者,過去 に も現在 に も過食行 pa n& Pa t t o nと同様 の 2因子 してい る。その結果, 因子分析 でLa 動 の見 られ ない一 般 女 性 の そ れ ぞ れ に対 し,Be c kDe pr e s s i on 構造 を確認す る とともに,"自己誇大感" に関す る側面 で欧米 とは I n v e n t o r y( BDI:Be c k& St e e r . ,1 9 8 4)tDi me ns i o na l As s e s s m- 異 なる 日本的な自己誇大感 の満た し方が見 られる可能性が示唆 され e ntf orPe r s ona l i t yPa t ho l og y( DAPP:Li be s l e y,J ac ks on,& た こ とで,新 たな尺度作成 に取 り組 んでい る。 そ して," 他者 か ら Sc hr o e de r ,1 9 8 9)の 6下位尺度 (自己愛 ,刺激探 求,不 安 ,強迫 の依存 ・尊重の拒否" と " 他者か らの賞賛へ の不信 ・不満"の 2因 性 ,感情抑制, 自虐性) を実施 し,それぞれの群 を判別す る要因 を 子構造 か らなる 日本版 " 誇大感' '欲求尺度 を作成 し,その信頼性 と 検討 している。その結果 ,現在症状 のある過食症患者 とそれ以外 を 弁別的妥 当性 を検討 している.小塩 ( 2 0 0 4)は,NPI の因子構造 と 区別す る要因 として,BDI とDAPP下位尺度 の " 不安' '"自虐念虜" 信頼性 ,安 当性 を検討す るため に,一般大学生 を対象 にNPI とS NPI " 感情抑制" に有意 な正の関係 を兄 いだ し, これ らを過食症の規定 ( 佐 方,1 9 8 6),MNPI( Mur r e y,1 9 3 8外林訳 1 9 61 ) を実施 して する " 状況要因" としている。そ して,過食行動 の見 られない一般 いる。その結果 ,NPI に 3因子構造 ( 優越感 ・有能感,注 目 ・賞賛 女性 とそれ以外 を判別す る要因 としてDAPP下位尺度 の "自己愛" 欲 求, 自己主張性 ) を兄 いだす とともに,SNPI な らび にMNPIと にのみ有意 な値 を兄 いだ し, これ を過食症 を規定す る " 特性要因' ' 有意 な正 の関係 を検証 している。 さらに,NPI に難解 な表現が含 ま と見 な している。そ して,以上の結果か ら, 自己愛 を過食行動 の存 れる ことな どか らよ り平易 な尺度が必 要である と考 え,NPI を もと 否 に関 わ らず 過食 症 を規 定 す る特 性 要 因 と して考 察 してい る。 に3 0項 目か らなる尺度項 目群 を作 成 し ( NPI S),同様 の 3因子構 Bmnt o n,La c e y, &Wal l e r( 2 0 5) は,摂食障害傾 向 と自己愛,な 造 を抽 出す るとともに,内的一貫性,再検査信頼性 を確認 している。 らびに,境界性傾 向の関係 を検討す るため,病院の医学生女子 を対 また,NP I Sの妥当性 を検討す るため,NPIとSNPIを同時 に実施 し, 象 に質 問紙 調 査 を実 施 して い る。 そ の結 果 ,Ea t i ngDi s or de r s それぞれの関係 に有意 な正の相関 を兄 いだ している。 yの " やせ願望"下位尺度 とOI Br i e nMu l t i p ha s i cNa r c i s s i s t i c l n v e n t o r 4.他の心的障害 との関連に関する研究 'との間に, また, l nv e nt o r y( 0■ Br i e n,1 9 8 7 )の "抑制 的 自己愛' 前者の " 過食"下位尺度 と後者 の "自己変性人格障害' '下位尺度 , 一方, 自己愛の問題 は,他 の心的障害 との関連が しば しば指摘 さ れている。特 に摂食障害 との関連 を取 り上 げる研 究が 目立 って見受 r d e r l i n eS ymp t o ml n v e n t o Ⅳ ( Co n t e ,Pl u t c hi k,Ka r a s u, ならびに,Bo け られる。 &J e r r e t t ,1 9 8 0)の間に,それぞれ正の相 関関係 を見 出 している。 St e i ge r ,J a ba l p unv a l a ,Cha mpa gne ,&St o t l a nd.( 1 9 9 7)は,摂 そ して以上の結果 か ら,拒食型の摂食障害 と過食型 の摂食 障害 の人 格特性上の違い を論 じている。 食障害 における自己愛の働 きを検討す るため,摂食障害患者 ( 拒食 以上の ように摂食障害 との関連 を検討す る研究が多数見 られたが, 壁,過食 一排出型,過食型 を含 む), ( 摂食障害以外 の)精神科患者, ならびに,一般女子大学生 を比較する研究 を行 っている。Di me n t i o n a l そのほか に も気分障害,PTSDとの関係 に関す る以下 の ような研 究 As s e s s me ntf orPe r s ona l i t ypa t ho l o gy ( Li ve s l e y,J a c ks on,& が見 られた。 Sc hr o e de r ,1 9 8 9)の 5つの下位尺度 (自己愛 ,刺 激探 求,情緒不 Sa t o ,Sa ka do ,Ue ha r a ,Na r i t a ,& Hi r a no( 1 9 9 9)は, うつ病 の 安定 ,強迫性,感情抑制) について各群 間の比較 を行 った結果,摂 初発年齢 と人格障害の関係 を検討す るため,早期初発 ( 2 3歳 より前) 食障害患者 とその他 の群 との間で有意差が見 られたのは "自己愛" のうつ病患者 と後期初発 ( 2 3 歳以降)のうつ病患者に対 し,S t mc t u r e d のみであ った。一方,その他 の下位尺度 で は," 情緒不安定' 'で摂 , Cl i ni c a ll nt e Ⅳi e wf o rDSMⅢRPe r s o na l i t yDi s o r de r s( Spi t z e r 食障害患者全体 お よび精神科患者 と一般大学生 との間で有意差が見 Wi l l i a ms ,Gi b bo n,& Fi r s t,1 9 9 0) を実施 してい る。そ して,悼 られ," 感情抑制" と "強迫性" は拒食症患者が最 も高 く示 し," 刺 別 ・年齢 を統制 した分析 を用 いて,両群 における DSMの人格障害 激探 求" は過食 一排 出患者が最 も高 く示 していた。以上の結果か ら の出現頻度 を検討 してい る。そ して,人格障害全体 としては,早期 摂 食 障害 全 般 に対 す る 自己愛 の役 割 の重 要 さを指 摘 して い る。 初発群 の方が後期初発群 よ りも人格障害の出現が広範 囲に見 られ る St e i n be r g& Sha w( 1 9 9 7 )は,過食 障害 と自己愛 の障害 との関係 とともに, 自己愛人格障害 について も,早期初発群 の方が後期初発 を検討す るため,一般女子大学生 を対象 に,Bu l i mi aTe s tRe vi s e d 群 よ りも多 く見 られる傾 向があ ることを示唆す る結果 を得 ている。 ( Smi t h& The l e n,1 9 8 4) ,Ea t i n gDi s o r de rI n v e nt o r y2( Ga ne r r , St o r mbe r g,Ro n ni n gs t a m,Gunde r s o n, &Tohen ( 1 9 9 8)は,双極 1 9 91 ), な らび にKo hut 理論 か ら自己愛 の障害 に関連 す る と推定 さ 性障害患者の操状態時 と安定時, 自己変性人格障害患者, ならびに, れた 自尊感情 と自己鎮静能力 ( c a pa c i t yt os e l f s o o t he ) を測定す 他 の心的疾患患者 を対象 に,Se mi s t mc t ur e dDi a gno s t i cl nt e Ⅳi e w る尺 度 ( Mul t i di me ns i ona lSe l f Es t e e ml nve nt or y,0■ Br i e n& f o rNa r c i s s i s m( DI N: Gunde r s o ne ta 1 . , 1 9 9 0) を実施 し,その得点 Eps t e i n,1 9 8 8:Se l f Ca r eQue s t i o nna i r e ,Pe a r ma l n,1 9 8 8;Be l l a k. s を比較 している。その結果 ,DI N総得点では,双極性障害患者の安 l ds mi t h,1 9 8 4) を EgoFunc t i o ni ngQue s t i o nna i r e ,Be l l a k & Go 走時では, 自己愛性人格障害患者 よ りも低 く,他 の心 的疾患患者 と 実施 している。その結果, 自尊感情尺度 と自己鎮静能力尺度 の間に は有意 な差が見 られなか ったのに対 し,操状態時では, 自己愛性人 有意 な高 い正の相関 を見 出 し, これ らが一つの心理 的要素 に関連 し 格 障害 との有意 な差が見 られず,他 の疾患患者 よ りも高い値 を示 し てい る との仮説 を支持す る結果 を得 る とともに,過食障害関連 の各 た こと, また,DI N下位領域 で は,"誇大性"で同様 の結果が見 ら 尺度 との 間で有意 な負 の相 関 を見 出 し, 自尊感情 と自己鎮静能力 れたことを報告 している。 さらに,1 0個 の下位項 目で比較 した とこ - 112 - ( 1 1 3) ろ,安走時ではほ とん どすべての下位項 目で自己愛人格障害患者 よ 結果か ら,不適応的 自己愛 と潜在的 自己愛 について所属動機の不調 りも低 い億 が得 られたの に対 し,操状態時 では,"賞賛欲 求" と としての観点か らの考察 を行 っている。清水 ・海塚 ( 2 02)は,対 人恐怖心性 と自己愛 的傾 向の関連 を検討す るため ,NPI S( 小塩, " 羨望"の下位項 目以外 で同程度の値が得 られたことを見 ている。 1 9 9 8) と対人恐怖心性尺度 ( 堀井 ・小川,1 9 97) を一般大学生 に実 以上の結果か ら, 自己愛性人格障害の鑑別診断に操状態の影響 を考 慮 す る必 要が あ る こ とを示唆 してい る。Ca r t e r ,J o yc e,Mul de r , 施 している。そ して,それ らの男女差 を検討するとともに,両者 に Sul l i va n,& Lut y( 1 9 9 9) は,抑 うつ外来患者 における人格障害の 概ね負の相関が見 られることを示 している。 さらに,対人恐怖心性 男女差 を比較する研究 を行 っている。St r u c t ur e dCl i ni c a ll nt e Ⅳi e w 尺度 とNPLSを用いて対象 を 4群 ( 純粋 な対人恐怖,過敏型 自己愛 . ,1 9 9 0) を用 orDSMf ⅢR Pe r s o na l i t yDi s or de r s( Spi t z e r ,e ta 1 人格,ふれ合い恐怖的心性,無関心型 自己愛人格) に群分 し,それ いて人格障害の診断 を行い,男女差の検討 した ところ,カテゴリー ぞれの群内における対人恐怖心性 と自己愛の関連 を検討 したところ, 診断単位で見れば,男性で女性 よりも失調型,妄想性, 自己愛性, 過敏型 自己愛的傾向 と無関心型 自己愛的傾向の 2群のみで, 自己愛 境界性,反社会性,強迫性人格障害が高頻度 に見 られたこと, また, 的傾向が対人恐怖心性 に正の有意 な影響 を与 えていることを兄いだ 量的評定 ( 合致す る診断基準数)で見れば,男性で女性 よ りも失調 2 02,2 04) は, 自己愛傾向によ り青年 を している。 また,小塩 ( 質,失調型, 自己愛性,反社会性,強迫性人格障害が高頻度 に見 ら 分類す る試み を行 っている。一般大学生 を対象 に,NPLS,対人恐 れたことを報告 している。 また,Ba c ha r ,Hada r ,& Sha l e v( 2 05 ) 995),敵意的攻撃 インベ ン トリー ( 秦 ,1 99 0) の 怖 尺度 ( 内田,1 は, イス ラエルの研究で, 自己愛性傷つ きやす さとFr SDとの関係 一部,個人志向性 ・社会志向性PN尺度 ( 伊藤 ,1 9 95),な らびに, を検討 している。救急処置室に来室 した一般人を対象 に,Na r c i s s i s t i c 精神健康調査票短縮版 ( 中川 ・大房 ,1 9 85) を実施 している。そ し Vul ne r a bi l i t ySca l e( NVS),Be c kDe pr es s i onl nve nt or y( Be c k 優越感 ・有能感,注 目 ・賞賛欲 て,NPLSの 3つの下位尺度得点 ( & St e e r ,1 9 8 4 ) ,ならびに,構造化面接法であるCl i ni c la Ad i ni m s t e r e d 求, 自己主張性) に主成分分析 を実施 して得 られた 2因子 (自己愛 gy,Ka l o u pe k,Gus ma n,Cha r ne y, PTSD Sc le( a Bl a ke ,We a t he r s ,Na 総合,注 目 ・賞賛 一自己主張) をもとに,被験者 を 4群 に分割 して & Ke a ne ,1 9 95),その他 トラウマ体験 を測定す る尺度 を一定期 間 いる。そ して,それぞれの尺度,下位尺度得点 を比較 した結果,主 ごと ( 出来事 の 1週 間後 , 1カ月後 ,4ケ月後) にそれぞれ実施 し に, 自己愛総合高群が低群 よ りも,敵意的攻撃 イ ンベ ン トリーの している。その結果,構造化面接でPTSDの兆候が見 られた人ほど, "言語 的攻撃' ' ,"間接 的攻撃' ' ,個 人志 向性 ・社会志 向性尺度 の 事前 に測定 された自己変性傷つ きやす さが高 く見 られたこと,また, " 個人志向性P" ," 社会志向性P' ' ," 個人志向性N"の得点が有意 に PTSDを予測す る上で 自己愛性傷つ きやす さが有意であることを示 高 く,対人恐怖尺度の " 行動 因子"が有意 に低い ことを兄いだ して 唆する結果 を得 ている。 いる。 また同時 に,注 目 ・賞賛高群が 自己主張高群 ( -注 目 ・賞賛 5. 自己愛 の下位 類型 に関 す る研 究 低群) よ りも," 行動 因子",…間接 的攻撃"," 社会志向性 P"が有 自己愛の下位類型 を論 じる研究 もい くつか見受 け られた。特 に, 意 に高 く,一方," 言語的攻撃"," 個人志向性P' ' ," 個人志 向性N" 従来指摘 されて きた ような,誇大的で 自己主張的な類型 と過敏で 自 が有意 に低いことを兄いだ している。その他,一部交互作用が見 ら 己抑制的な類型 を取 り扱 う研究が見受 けられる。以下 にそれを取 り れた結果 も合わせて, 自己愛総合高群 における注 目 ・賞賛優位群 と 上げる。 自己主張優位群が,先行研究 にある 2種類の 自己愛 に相当す る もの St ur ma n( 2 0 0 0) は,適応的自己愛,不適応的 自己愛,潜在的 自 としている。相滞 ( 2 0 0 2) は,一般大学生 を対象 に,先行研究の 自 己愛の 3つの 自己愛特性 と動機な らびに社会的活動 との関係 を検討 己愛関連諸尺度 と対人恐怖関連諸尺度か ら新 たに項 目を収集 した自 している。一般大学生 を対象に,NPIの下位尺度のうち "リーダー 己愛的人格項 目群 を実施 している。そ して,因子分析 の結果,過敏 シップ/権威" ," 優越性/尊大 さ' ' ,および,"自己没頭/ 自己賞賛" 対人過敏,対人消極性, 自己萎縮感, 自 な特性 に相当する 4因子 ( を適応的自己愛," 搾取性/特権性"を不適応的自己愛 ,S e r ko wne ks 己愛的憤怒) と誇大 な特性 に相当す る 3因子 (自己誇大感,賞賛願 r ong' s EgoNar ci s s i s mHype r s e ns i t i vi t ySc a l etPe ppe r& St 望,権威的操作) を抽 出 し,YG性格検査 との相関を算 出 してその Se ns i t i vi t ySc a l e を潜在 的 自己愛 を測定す る尺度項 目として用い, 妥当性 を検討 している。そ して, 3つの潜在的因子 ( 誇大 自己,秦 それ らとTATか ら得 られた 3つの動機評定 ( 勢力動機,達成動機, 縮 自己, 自己愛的傷つ きやす さ)が各 自己愛特性 を規定す る と仮定 r s o na l i t yRe s e a r c hFo m ( J a c ks o n,1 9 7 4) 所属動機),ならびに,Pe して,そのモデルの妥 当性 を検討 してい る。 また,Di c ki ns on & の同様 の下位尺度 ( 支配,達成,所属) を実施 している。そ して, pi nc us( 2 03)は,一般大学生 を対象 にNPIを実施 し,各下位尺 そ れ らの相 関係 数 を検 討 し,適 応 的 自己愛 の NP I下位 尺 度 と 度得点 をもとに誇大的 自己愛群,過敏的 自己愛群,統制群 の 3群 に Pe r s o na l i t yRe s e a r c hFor mの "支配性" との間に有意 な正 の関係 分類 している。そ して,Pe r s o na l i t yDi s o r de rl nt e Ⅳi e wⅣ ( Wi di g- を,不適応的 自己愛の NPI下位尺度 とPe r s o na l i t yRe s e a r c hFo ∞ t t ,El l i s ,& Thoma s ( 1 9 95 ) を実施 し,各群 の各 e r ,Ma ngi ne ,Cor bi の " 支配性" との間に有意 な正の関係 を," 所属性" との間に有意 人格障害得点 ( 反社会性,回遊性,境界性, 自己愛性,強迫性,受 な負 の相関を見出 している。 さらに,潜在的 自己愛の 2つの尺度 と 動 一攻撃性)の平均値 を検討 し,誇大的 自己愛群 に他群 よ りも有意 Pe r s o na l i t yRe s e a r c hFor mの "所属性" との間で有意 な負 の相 関 に高い " 反社会性"," 演技性","自己愛性"得点 を,過敏的 自己愛 を見ている。 また,TATの動機評定 と一致 して作成 された 日常活 群 に他群 よりも有意 に高い "回避性"得点 を兄いだ している。 また, 動尺度 もあわせ て実施 し,主 に適応 的 自己愛 の NPI下位 尺度 と 対人関係上の問題 との関係を検討するためにI n v e n t o r yo fht e r p e r s o na l Al de n,Wi gg ins ,& Pi nc us ,1 9 90) pr o bl e mCi r c umpl e xSca l e s( " 勢力活動" との間で有意 な正の相関を見ている。そ して,以上の - 11 3 - ( 11 4) を実施 し,誇大的自己愛群では主な対人関係上の問題が " 復讐心 ・ の統制 された実験的課題後の怒 り ( 感情評定) と攻撃性 ( 実験課題 執念深 さ" にあ り,過敏的 自己愛群では " 冷たさ"にあ り,統制群 ならびに実験者 に対する評価) との関係 を検討 したところ, 自己愛 では " 搾取性' 'にあることを兄いだ している。その他,成人愛着ス が高 く自己概念の明確 さが低い被検者が もっとも高い怒 り感情 と攻 タイル との関係 も検討 している。La ps l e y& Aa l s ma( 2 0 0 6)は, 撃性 を示 した とともに,自己愛が低 く自己概念の明確 さが高い被検 自己愛関連尺度 ( Pr o f i l eo fNa r c i s s i s t i cDi s po s i t i o n,Ta y l o r ,1 9 9 5 者が もっとも高い抑 うつ感情 を示 したことを報告 している。Wi t t e , ; " Go a ll ns t a bi l i t y"a nd" Supe r i or i t y"Sc a l e ,Ro b bi ns , 1 9 8 9) を Ca l l a ha n,& Pe r e z Lo pe z ,( 2 0 0 2)は, 自己愛 と怒 りの関係 を検討 用いて,クラス ター分析 を通 じて一般大学生 を分類する研究 を行 っ するために,一般大学生を対象にNPIとNo v a c oA ng e rSc le( a No v a c o , ている。その結果,顕在的自己愛群,潜在的自己愛群,ならびに, 1 9 9 4) を実施 している。その結果,後者 を予測する上で,NPI 下位 適応 的 自己愛群 の 3群 を得 てい る。 さらに,心理 的健康各尺度 尺度の " 権威性"" 特権性"が有意な正の効果 を示 したのに対 して, ( Me a s ur eo fPa t ho l o g yo fSe pa r a t i o n I ndi vi d ua t i o n,Chr i s t e ns o n "自己顕示性' '"自己満足"が有意 な負の効果 を示 したことか ら, & Wi l s o n,1 9 85 等)の平均値 を比較 し,顕在的 自己愛群 と潜在的 自己愛の特定の側面が怒 りの感 じやす さに関係 していることを示唆 自己愛群 に同程度の得点 を見出す とともに,適応的自己愛群 におい している。 また,Rui z ,Smi t h,& Rho de wa l t( 2 01 )は,NPIと敵 てそれよりも有意 に低い得点 を兄いだ している。 また,以上の各尺 意関連尺度 ( Bus s Pe r 汀 Agg r e s s i o nQue s t i o nna i r e ,Bus s& Pe r r y, 度 に自己愛関連尺度 としてNPI( Ra s ki n& Te r 叩,1 9 8 8) を,心理 1 9 9 2;Co o k Me dl e yHo s t i l i t ySc a l e ,Co o k& Me dl e y,1 9 5 4),な 的健康尺度 としてt heHo pki nsSympt o mChe c kl i s t( De r o ga t i s , らびに,I nt e r pe r s o na lCi r c umpl e xSc a l e s Bi gFi ve( I ASRB5: Li pma n,Ri c ke l s ,Uhl e nhut h,& Co vi ,1 9 7 4) を追加 して再度調査 Tr a pne l l& Wi g gi ns ,1 9 9 0) を用い,一般大学生の自己愛 と敵意 と をおこない,同様の結果 を得ている。 の関連 を検討 している。その結果,敵意 と攻撃性が主にI ASRB5の 6.他の心的傾向との関連に関する研究 " 敵意一好意"の軸に関連 しているのに対 し,自己愛では "リーダー シップ/権威' ' ,"自己没頭/ 自己賞賛" ," 優越性/尊大 さ"がmSR- このテーマには, きわめてさまざまな研究課題が見 られる。ただ し,その中で も特 に目立 って多 く見 られるのが怒 りや攻撃性 に関す B5の " 支配「従属' 'の軸 に関連 し," 搾取/特権性"のみが " 敵意一 るものである。以下 にまず取 り上げる。 好意"の軸 に関連があることを兄いだ している。そ して, 自己愛 と Bus hma n &Ba ume i s t e r( 1 9 9 8) は, 自己愛 と自尊感情 ならび 敵意の異同について考察 している。湯川 ( 2 0 0 3)は,自己愛傾向 と に攻撃性の関係 を検討 している。 自己愛の尺度 としてNPI( Ra s ki n 孤立感,な らびに虚構へ の没入 と攻撃性 の関係 を検討す るため, & Te r r y,1 9 8 8) を, 自尊感情 の尺度 として 2つの 自尊感情尺度 NPLS ( 小塩 ,1 9 9 8)の簡略版,新 たに作成 した対人孤立感尺度, ( Ro s e n be r g,1 9 6 5;J a ni s& Fi e l d,1 95 9) を用い,フィー ドバ ッ 攻撃性質問紙 ( 安藤 ・曽我 ・山崎 ・嶋田 ・宇津木 ・大芦 ・坂井,1 9 9 9 ) ク ( ポジテ ィブとネガティブ)の統制 された 2つの課題遂行実験 を の簡略版,ならびに,虚構への没入度測定 ( メディア接触量,メディ 実施 して,仮想 された評価者 に対する攻撃性 ( 選択 されたノイズの ア熱 中度) を実施 している。その結果, 自己愛傾向については, 大 きさと長 さをその測度 とする) を測定 している。その結果,自尊 " 対人的孤立感" との間に負の関係 を兄いだす とともに,攻撃性尺 感情 と攻撃性の間には有意な関係が兄いだせず,主にネガティブフィー 度のうちの " 短気"," 言語的攻撃…,"身体的攻撃" との間に正の相 ドバ ック条件 において自己愛 と攻撃性の間に正の関係があることを 関を兄いだ している。 さらに, 自己愛傾向が対人的孤立感 と虚構へ 検 出 している。以上の結果 をもとに,攻撃性 に関す る媒介モデル の没入 もたらし,それが攻撃性 に結びつ くとの仮説モデルを立て検 (自己愛の高 さがネガティブな評価 を脅威 と体験することにつなが 討 している。 日比野 ・湯川 ・小玉 ・吉田 ( 20 5) は,怒 りの表出行 り,それが怒 りを喚起する) を構成 し,データに対する高い適合度 動 と抑制要因を検討する中で,言語的表現力 とともに自己愛 を一つ を検証 してい る。Te dl ow,Le s l i e ,Ke e f e ,Al pe r t ,Ni e r e nbe r g, の個人内要因と位置づけて研究 を行 っている。一般中学生 を対象に, Ros e n ba um,& Fa va ( 1 9 9 9) は,憤怒発作 (自律神経系の喚起 を 怒 り経験 における感情 ( 怒 り,抑 うつ),認知 ( 肥大化,客体化, 伴 う急激 な怒 り) を伴 う抑 うつ とDSMⅢRにおける Ⅰ軸障害なら 自責化,終息化),表出行動 ( 攻撃行動,社会的共有,物への転嫁) びにⅢ軸障害 との関係を検討 している。S t r u c t ur e dCl i n i c a ll n t e Ⅳi e w の測定 ,6領域 ( 友人関係,家族関係,学校関係,規範意識, 自己 r s t ,1 9 8 9) と f orDSM-ⅢR( Spi t z e r ,Wi l l i a ms ,Gi bs o n,& Fi 倭,損得意識)か らなる抑制要因の選択解答,ならびに,独 自に作 Ha mi l t o nRa t i ngSc a l ef o rDe pr e s s i o n( Ha mi l t o n,1 9 6 0) を用い 成 した言語表現能力質問項 目とNPI S( ′ ト塩 ,1 9 9 8)の簡略版 を実 て抑 うつ障害の患者を特定 し,An ge rAt t a c ksQue s t i o n n a i r e( Fa v a , 施 している。そ して,怒 り経験の種類,感情,認知,表出行動の男 Ro s e n ba um,Mc Ca r t hy,Pa va ,St e i n ga r d,& Bl e s s ,1 9 91) を用い 女差 を検討するとともに,上記の各変数をもとに怒 りの表出行動 に て憤怒発作 を伴 う群 とそうでない群 に分類 し比較 したところ, Ⅰ軸 関するモデルを作成 し,男女 ごとにその妥当性 を検討 している。 自 障害では " パニ ック発作の発生"に有意傾向の差が見 られたのみで 己愛 に関 しては,主に " 注 目賞賛願望"が … 感情体験" を介 して, あったのに対 し, Ⅱ軸障害[ St r u c t ur e dCl i ni c a ll n t e Ⅳi e wf o rDSM- また,"自己主張性"が " 終息化認知" を介 して,それぞれ表出行 ⅢRAxi sⅡ Di s o r de r s( Spi t z e re ta 1 . ,1 9 9 0)にて評定] では回遊 動 に正の影響 を与えていることを示唆 している。 以上のような自己愛 と怒 り,攻撃性 との関連 に関する研究に類す 性,依存性,自己愛性,境界性,反社会性人格障害 を示す ものが有 意 に多 く見 られたことを報告 している。St uc ke& Spo r e r( 2 02) るもの としては,以下に述べ るような虐待や危険行動 との関連 を検 は,自己愛 ならびに自己概念の明確 さと怒 り ・攻撃性の関係 を検討 討 したものがあげられる。 している。 自己愛 を測定する尺度 にNPIを用い,フィー ドバ ック ー Wi e he( 2 0 0 3)は,児童虐待 と共感性 ならびに自己愛の関係 を検 1 14 - ( 1 1 5) 討するため,児童保護部門に訪れた虐待 を行 う親 と ( 虐待 を行わな とを見出 している ( ただ し,他の変数 を統制 した結果では,2 群に い)里親 を対象に,I n t e r pe r s o na lRe a c t i vi t yI nde x( Da vi s ,1 9 8 3 ), 一貫する結果は見 られなかった)。Ca mp be l l ,Rudi c h, &Sedi ki de s NPI ,Hype r s e ns i t i vi t yNar c i s s i s m Sc a l e( HSNS :He ndi n& ( 2 0 0 2 )は, 自己愛 と自尊感情 における自己評価の違いについて検 Che e k,1 9 9 7) を実施 している。両群 を比較 した結果か ら,虐待 を 討 してる。一般大学生にNPIと自尊感情尺度 ( Ro s e n be r g,1 9 6 5 ) , 行 う親 に共感性 を示す尺度で より低い得点 を得 るとともに,HS NS お よび, 自己評価 を評定する特性項 目群 を実施 し,それ らの関係 を 得点 とNPI 下位尺度の "自己顕示性" と " 特権性"で より高い得点 検討 している。そ して,主な結果 としては, 自尊感情の高い人は遂 を,NPI 下位尺度の " 権威性"" 優越性' 'で より低 い得点 を兄いだ 行 的志向の特性 ( a ge nt i co r i e nt a t i o n:知的能力,外向性),協調 し,また,同 じ尺度 ・下位尺度得点 を予測する上での虐待の有無の 的志向の特性 ( c o mmu na lo r i e nt a t i o n:協調性,良心) ともにより 有意な効果 も兄いだ している。以上の結果か ら,親が子 どもの失敗 肯定的に評価 しているのに対 し, 自己愛的な人は,遂行的志向にの 行動 を自分の権威への脅か しと体験することが虐待 に結びつ くとの み より肯定的な自己評価 をしていること,また,前者は恋人に対 し 考察 を行 っている。Ca s i l l a s ,& Cl a r k( 2 02)は,DSMにおける て否定的な特性が より少ない と評価 しているのに対 して,後者は, B群人格障害 とアルコール ・薬物乱用 との関係,ならびに,両者の 自分 よりも肯定的特性が低い と評価 していることなどを報告 してい 共通する人格要因の役割 を検討するため,一般大学生 に対 して多数 る。 Mo nt e ba r o c c i ,Sur c ne i l l i ,Ba ld a r o ,Tr o mbi ni ,& Ro s s i( 2 α池) の尺度か らなる質問紙調査 ( t heSc he dul ef o rNo na da pt i vea nd は, 自己愛 と恥 ・罪悪感の関係 を検討 している。一般大学生 を対象 Ada pt i vePe r s ona l i t y,Cl ar k,1 9 9 3;t heSe l f Ha r ml nve nt or y, に, 自己愛の測定尺度 としてNPIを用い,恥 と罪悪感への傾向 と Sa ns o ne ,Wi e de r ma n,& Sa ns o ne ,1 9 9 8など) を実施 している。そ してt heSha me Gui l tPr o ne s sSc a l e( Ba t t a c c hi ,Codi s po t i ,& して,その主な結果 として,衝動性 と自傷性が人格障害 とアルコー Ma r a no,1 9 9 4) を実施 して,両者の相関関係 を検討 してい る。そ ル ・薬物乱用の両者 に共通す る要因であることを示唆する結果 を得 の結果,おおむね弱い程度の負の相関を検出 している。Oa s hi( 2 C X h) ている。La va n &J o hns o n( 2 0 0 2)は,青少年 を対象 とす る医療 は, タイプA行動 と自己愛 との関係 を検討 している。一般大学生 を 関連機関に訪れた1 5歳か ら1 8歳の男女 を対象 に,DSMの Ⅰ軸障害 対象 に, タイプA行動評定尺度 ( 岡崎 ・大芦 ・山崎,1 9 9 5 ) とNPI - ・Ⅱ軸障害 と危険な性的行動 との関係 を検討するため,スクリーニ S(小塩,1998) を実施 し,前者の ング質 問紙 と構造化面接 か らなるPr i ma r yCa r eEva l ua t i ono f の " 注 目 ・賞賛欲求",ならびに,前者の " 達成欲求 ・仕事への熱 Me n t a lDi s o r d e r sDi a gno s t i cS ys t e m( Spi t z e r ,Wi l l i a ms ,Kr o e n ke , 中' 'と後者の " 優越性 ・有能性"お よび "自己主張性" との間に, " 苛立ち ・敵意的発言" と後著 Li n z e r ,Gr uy,Ha hn,Br o d y,& J o hns o n,1 9 9 4 ) ,St uc r t u r e dCl i n i c l a それぞれ有意 な正の関係 を見出 している。Fu kuni s hi ,Na ka ga wa , I n t e vi r e wf orDS MⅣ Pe r s o n li a t yDi s o r d e r s( Fi r s t ,Sp i t z e r ,Gi b b o n, Na ka mur a ,Li ,Hua ,Kr a t z( 1 9 9 6) は, 自己愛傾向 とタイプA行 & Wi l l i a ms ,1 9 9 5 ) ,ならびに,Ad o l e s c e n tHe lt a hBe ha vi o rSur ve y 動,ならびに,家族関係 との関係 を検討する国際比較研究 を行 って y,Ho l t z ma n,Tr uma n,Ka nn,& Co l l i ns ,& Ko l be , 1 9 9 4) ( Lo wr いる。 日本人一般大学生,アメリカ人一般大学生,中国人一般大学 を実施 ししている。そ して,人格障害に関する結果 としては,反社 生 に対 し,NPI ,J e nki nsAc t i vi t ySur ve y( J e nki ns ,Ros e ma n, 会性や依存性人格障害 を中心 に,その他,妄想性人格障害や強迫性 Fr i e dma n,1 9 6 7 ) ,ならびに,Pa r e n t a lBo nd i n gl n v e n t o Ⅳ ( Pa r ke r , 障害の症状 を多 く示 した青少年 ( 特 に女性)に ( 過去 1年間ならび Tu pl i n g,& Br o wn,1 9 7 9 )を実施 したところ,中国人大学生で もっ にこれまでの人生の中で)性的関係のあったパー トナーの数や危険 とも高いNPI 得点が見 られたことを報告 している。 また,各国被験 な性行為 を行 ったパー トナーの数が多 く見 られたことを報告すると 者 に共通 して, 自己愛 とタイプA行動の間に正の関係が見 られ, 自 ともに, 自己変性人格障害については,女性 において同様の傾向が 己愛 と母親 によるケアとの間には負の関係が,母親による過保護 と 一部有意 に見 られたことを報告 している。Mc Cul l o u gh,Emmo ns , の間には正の関係が見 られたことも報告 している。Be t a n,He i m, Ki l pa t r i c k,& Mo o ne y( 2 0 0 3)は,一般大学生 を対象 にNPI , 日記 Co nkl i n,We s t e n( 2 0 0 5 )は,一定の臨床経験 を持つ精神科医 ・心 記録 による対人被害尺度 ,Tr a ns gr e s s i onOc c ur r e nc e sMe a s ur e 理士 を対象 に,無作為 に選択 させた患者に関するCo un t e r t r a ns f e r - ( TOM) を実施 し, 自己愛 と対人被害意識の関係 を検討 している。 e nc eQue s t i o nna i r e,ならびに,DSMの Ⅱ軸診断を実施 し,前者 その結果,主に,NPI の " 搾取/特権性" とTOMの間に正 の関係 に 8因子構造 ( 圧倒/混乱,無力/不適切,肯定的,特別/巻 き込 を兄 いだ し, 自己愛 に見 られる対人被害意識が特 に " 搾取性' 'や まれ,性的,無関心,養育的/保護的,批判的/被害的) を確認す る とともに,A,B,C群人格障害診断 との間で仮定 された正の関 " 特権意識"で説明 されうるものとしている。 その他, 自己愛 と他の心的特性の関連 を調べた研究 として,以下 係 を兄いだ している。 また,自己愛的人格障害の患者 を評定の対象 のようなマキャベ リズム傾向,自尊感情,恥 と罪悪感, タイプA行 に選択 した臨床家が,怒 りや恐れ,脱価値化や批判,あるいは,港 動,転移一逆転移感情 との関連 を検討 した ものが見 られる。 意の散漫や回避欲求などの逆転移感情 を高 く報告 していることを示 Mc Ho s ke y( 1 9 9 5 )は, 自己愛 とマキャベ リズム傾向の関係 を検 してい る。一方, これ と同 じ手法 を用 いて ,Br a dl e y,He i m,& 討するため,2群の一般大学生 を対象に,NPIとMa c hⅣ ( Chr i s t i e We s t e n( 2 05)は,患者か らの転移感情 を測定する質問項 目群, & Ge i s ,1 9 7 0 ) を実施 している。その結果, 自己愛の不適応的側面 Ps yc ho t he r a pyRe l a t i o ns hi pQue s t i o nna i r eを臨床家 に実施 し,そ とみなされる " 特権性"ならびに " 搾取性' 'とマキャベ リズム傾向 の 5因子構造 ( 怒 り/特権的,不安/ とらわれ,安心/参加,回避 の間で有意 な正の相関が見 られたのに対 し,適応的側面 とみなされ /依存へ の抵抗 ,性 的) を確認す るとともに,A,ち,C群人格障 る "自己満足' 'とマキャベ リズム傾向 との間では負の関係があるこ 害診断 との間でほほ仮説 どお りの正の関係 を兄いだしている。また, - 1 15 - ( 1 1 6 ) 自己愛性 人格障害の患者 を評定対象 に選択 した臨床 家が,患者か ら して,成功 ・失敗場面 にお ける感情変化 ( 怒 り,不安,興味, 自尊 の賞賛欲 求や特権的取 り扱 い,理想化 と脱理想化 の揺 れ,当惑 な ど 感情) に対す る 自己愛 と原 因帰属 ( 能力,逮,課題 の困難 さ)の効 の転移的感情 を高 く報告 していることを示 している。 果 を検討 している [自己の複雑 さ ( s e l f c o mp l e xi t y) とい う要 因 も 7.自己愛 を規定する諸要因に関する研究 導入 されてい るが, これは有意 な結果が得 られていない]。そ して, 以上述べ て きた研 究 と若干類似す る ものではあるが,特 に自己愛 2回の実験研究結果か ら,主 に自己愛的傾 向 と原 因帰属, な らびに, をもた らす さまざまな要因 を検討 した研究 も見 られる。それ らの中 感情反応 に関す る時系列関係 (自己愛的傾向が高い人は,最初の成 では,外 的要因 としては家族 ・環境要因,内的要因 としては原 因帰 功結果の原 因 を個人の能力 に帰属 させ る傾向が高いため,次 に くる 属 を取 り上 げている ものが見 られた。 失敗結果が怒 りの増加 と自己評価 の大 きな変動 につなが りやすい と Eyr i n g Ⅲ & So be l ma n( 1 9 9 6)は, 自己愛 と出生順位 の関係 を r f ,We i r ,& Da vi do v( 2 0 0 0) は, い う関係 ) を検証 してい る。Mo を実施 している。 そ して,長子 , 検討す るため,一般大学生 にNPI 内発 的動機づ けに対す る自己愛的傾向の影響 を検討 してい る。一般 次子 ,末子 ,一人っ子 の各群 ご とに平均値 を比較 した ところ,有意 大学生のNPI 高得点者 と低得点者 を対象 に,教示条件 ( 課題 の達成 な差が得 られなか った と している。Bi l l i n gha m & Cut r e r a( 1 9 9 7) 度 その もの に関心 を向 ける "達成条件 ' ' ,課題 の達成 が評価 され る は,両親 の離婚 と自己愛の関係 を検討す るため,一般大学生 を対象 こ とを伝 える "自我 関与 一暖昧条件",課題 の達成が評価 され る こ にNPI を実施 してい る。そ して,両親が離婚 した群 とそ うで ない群 と伝 える とともに肯定 的 な評価 を与 える "自我 関与 一肯定条件") とでは,NPI のすべ ての下位尺度得点 において有意 な差が見 られ な を操作 した課題実験 を実施 し,その際の気分 と状態 を測定 している。 か った こと, また,離婚 した年齢 による群分 けにおいて も有意 な差 その結果 ,主 に,NPI 高得 点者 の男性が "自我 関与- 肯定条件" で が見 られ なか った こ とを報告 してい る。Co i d( 1 9 9 9) は,重警備 最 も高い楽 しみ と動機づ け,肯定的感情 と黄 も低 い不安 を示 したの 病 院 と刑務所 に収監 されてい る男女 を対象 に,S t r uc t ur e dCl i ni c a l に対 し,NPI 低得 点者 の男性 は,"達成条件" で最 も高 い楽 しみ と Ⅲ Axi s Ⅱ di s or de r s( Spi t z e r& Wi l l i a ms , l nt e vi r e wf o rDSM- 動機づけ,肯定的感情 と最 も低い不安 を示 したことを報告 している。 1 9 8 3 ) を実施す る とともに,面接 や患者記録か ら多 くの情報 を収集 それ に対 して,女性 では予想 された ような結果が得 られなか った と した上で,人格障害 の病 因論 的因子 を検討 している。その結果,各 してい る。Fa nv e l l& Wo hl we ndLl o yd ( 1 9 9 8)は, 自己愛 と自己 人格障害 と第-頭親族 の心的障害歴,神経生理的要因,早期環境要 強化 との関係 を検討す るため,NPI( 一部 はその短縮版) を用 いた 因の間に異 なった有意 な関係 を兄いだ しているが, 自己愛性人格障 質問紙研究 と実験研究 を行 っている。前者では,授業成績 に関す る 害 については,高い知能指数 との間に正の関係 を,早期環境 の貧 困 ( 長期 と短期 の)予測 を行 わせ た結果, 自己愛傾 向が高い人ほ ど授 さと負の関係 を兄いだ したのみであった。Ra ms e y,Wa t s o n,Bi d e r ma n, 業での成績 を高 く評価 し,かつ,実際 の成績 よ りも過大評価す る傾 & Re e ve s( 1 9 9 6)は, 自己愛 と認知 された養育方法 の関係 を検討 向があ ることが見 出 さ している。そ して,後者 では,仮想 された共 す るため に,一般大学生 を対象 に0' Br i e nMu l t i pha s i cNa r c i s s i s m 同課題作業 において, 自己愛的傾 向の高い人ほ ど自分の課題達成度 r e nt a lAut ho r i t yQue s t i o nna i r e l nve nt o Ⅳ ( 0' Br i e n,1 9 8 7) とPa を高 く予測 し,仲 間の課題達成度 を低 く予測す ること, また,課題 ( Bur i ,1 989), な らび に ,Combi ne dPa r e nt i ng St yl eI nde x の成功 に対 して, 自分 の能力や努力 に原因帰属す る傾向が高 く,同 ( Do nbus r c h,Ri t t e r ,Le i de r ma n,Ro be r t s ,& Fr a l e i h ,1 g 9 8 7 )% 時 に仲 間への肯定的感情 を減 じる傾 向があることを報告 している。 実施 してい る。その結果,主 に放任 的な方法 ( pe r mi s s i ve ne s s )と 以上の結果か ら,達成予測 と自己評価,な らびに,原因帰属 におけ 権威主義 的 な方法 ( a u t ho r i t a r i a ni s m)が ともに 自己愛傾 向 を予測 る自己強化過程 と自己愛 的傾向 との関連 を論 じてい る。 す る上で有意 な効果 を持 つ こと,な らびに, 自己愛傾 向の高い群が 8.自己愛 と対人関係 に関する研究 a u t ho r i t a t i ve ne s s ) を報告す る頻度が有意 に少 信頼 的 な養育方法 ( ないことを報告 している。 自己愛 の間選 は,その他対人関係上 に影響 を与 える要因 として も 従来重要視 されて きた。主 な対 人領域 としては,夫婦関係 や友人関 La dd,We l s h,Vi t u l l i ,La b b6,& Law ( 1 9 9 7 )は, 自己愛 と原 因 係 に関す る もので,今 日において も多 く取 り上 げ られている。特 に 帰 属 との 関 係 を検 討 す る た め , 一 般 大 学 生 を対 象 に ,NPIと 1 9 9 8 ,1 9 9 9 ,2 0 0 2 ,2 0 0 4) による一連 の研 究 は特 に際立 って 小塩 ( At t r i bu t i o na lSt y l eQue s t i o nna i r e( Pe t e r s o n,Se mme l ,Yo nBa y e r , いる。 Ab r a ms o n,Me t a l s k y,& Se l i gma n, 1 9 8 2) を実施 してい る。その結 小塩 ( 2 004) は, 自己愛 と友 人関係 に関す る広範 な研究 を報告 し 莱,男性 における自己愛傾向 とポジテ ィブな出来事 に対す る内的帰 ているO まず,小塩 ( 1 9 9 8 ,2 0 0 4)は, 自己愛傾 向 と自尊感情 , な 属 との間に有意 な正 の相関 を兄 いだ し, また, 自己愛が高い群 の方 らびに,友人関係 との関連 を調べ るため,NPLSと自尊感情尺度 , が ポジテ ィブな出来事 の内的帰属が有意 に高 く, また, ネガテ ィブ な らびに,岡田 ( 1 9 9 3) を もとに作成 した友人関係様式 に関す る質 な出来事 については不安定 な原意帰属が多 い こと, な らびに,男性 問項 目を一般大学生 の対象 に実施 している。そ して,主 な結果 とし において, 自己愛が高い群 の方が,ポジテ ィブな出来事 に村 しては ては,NPIと友 人 関係 様式 の間で は, 自己愛 的傾 向 と友 人 関係 の 全般 的原 因帰属が, ネガテ ィブな出来事 に対す る特定的原 因帰属が " 気づ かい"が負 の関係 にあ り,… 積極居 的楽 しさ","自己開示 的 高 く見 られ るこ とを兄 い だ してい るO また ,Rho de wa lt& Mo r f かかわ り' ' , な らびに, (よ り上位 因子 の)"( 友人関係 の)広 さ"が ( 1 9 9 8)は, 自己愛 と原 因帰属 ,な らびに感情的反応 の関係 を検討 正の関係 にあるのに対 し, 自尊感情尺度 と友人関係様式の関係 では, してい る。一般 大学生 の 自己愛性 人格傾 向 を測定す る尺度 と して 自尊感情 と " 気づかい", な らびに, (よ り上位 因子の)"( 友人関係 NPI 短縮版 を用 い, フィー ドバ ックを統制 した課題達成実験 を実施 の)浅 さ"が ともに負 の関係 にあるこ とを見 出 している。 さらに, -1 1 6- ( 11 7) 友人関係様式の上位 因子である " 広 さ-狭 さ" と 山 浅 さ-深 さ"の ことが欲求不満 につながる可能性 を示唆 している。 2因子で対象 を 4群 に分割 し,それぞれのNPI S, 自尊感情尺度の その他 ,Ehr e nbe r g,Hunt e r ,& El t e r ma n( 1 9 9 6)は, 自己愛, 得点 を比較 した ところ,広 い友 人関係 を報告 した 2群 ( " 広 い一浅 共感性,ならびに,対人関係上の困難が夫婦の離婚後の養育態度 に い"群 と " 広い一深い"秤)が有意 に高い 自己愛傾向 を示 したのに 与 える影響 を検討 してい る。つ ま り,離婚 した夫婦 を "( 子 どもの " 広 い一深い"群 と … 狭 い対 し,深い友人関係 を報告 した 2群 ( 養育 について)同意 している元夫婦" と "同意で きていない元夫婦" 深い"秤)が概 ね有意 に高い 自尊感情 を示 した としている。以上の に分 けて ,NPI ,I nt e r pe r s ona lRe a c t i vi t yI nde x( Da vi s ,1 9 83) 結果か ら, 自己愛傾向は友人関係の " 広 ぎ'に, 自尊感情 は友人関 の 3つの下位尺度 ( パースペ クテ ィブ ・ティキ ング,共感的関心, 係の " 深 さ"にそれぞれ関連 しているもの と考察 している。 また, 村人困難) ,Se l 丘s hSc le( a Pha r e s& Er s ki ne ,1 9 8 4 ) ,Adu lt Ado l e s c - 1 9 9 9,2 0 0 4) は, 自己愛傾向 と友人関係 の様式 をさらに詳 し 小塩 ( チ e ntPa r e nt i ngl nve nt or y( Ba vol e k,1 9 8 4)の 3つの下位尺度 ( く検討するために, 自己愛傾向 と友人獲得,ならびに,友人への欲 どもへ の適度 な期待,子 どもの欲求へ の共感,適切 な親子役割), 求 との関係 を検討 している。一般高校生 を対象 に,NPI Sと独 自に な らびに,新たに作成 したSe l Hmpor t a ntPa r e nt ngBe i l i e f sを実施 作成 した友人獲得尺度 ( 親友の獲得,友人集団の獲得の下位尺度か し差 を検討 した ところ,"同意ので きていない元夫婦"の方が有意 らをる),友人へ の欲 求尺度 ( 理解 ・評価欲求,関与欲 求,過剰関 に高い 自己愛 と対人困難, 自己中心性 を, また,有意 に低 い共感性 与回避欲求か らなる) を実施 している。そ して, 自己愛傾向ごとの と子 ども重視の養育態度 を示 したことを報告 している。 また,以上 群 間比較 と相関分析か ら,友人獲得 については自己愛傾向 との間に の諸変数 をもとに養育態度 に関する媒介モデル ( 自己愛 と対人関係 正の関係 を兄いだす とともに,友人へ の欲求尺度では,理解 ・評価 困難が ともに共感性 と自己中心性 に影響 を与 え,それぞれが子 ども 欲求 と関与欲求 について 自己愛傾向 との正の関係 を報告 している。 中心の養育態度 と自己中心的養育態度につながると仮説するモデル) また,小塩 ( 2 0 0 4) は, 自己愛傾向 と異性 ・恋愛関係 との関連 につ を構成 し,その適合度 を検証 している。また,Ca r r o l l ,Ho e ni gma nn- いて も検討 している。 まず,一般大学生 を対象 に,NPI Sと独 自に St o va l l ,Whi t e he a dⅢ ( 1 9 9 6) は, 自己愛の対人関係 における影 作成 された異性 に対す る態度尺度 ( 消極的態度,回避的態度,評価 響 について検討す るため,一般大学生 を対象 に,仮想 された男女 懸念か らなる) を実施 し,主 な結果 として,NPI S下位尺度の "倭 (ア ンと トム)の4 種類 のNPI 結果 ( 特 に高得点の結果,特 に低得 越感 ・有能感""自己主張" と異性 に対す る態度尺度の " 消極的態 点の結果,中程度の得点の結果,ならびに," 搾取性/特権性' '"自 度' '"回避的態度' 'との間でそれぞれ負 の相 関 を兄 いだ し,NPLS 己没頭/ 自己賞賛"下位尺度のみ高得点の結果) を提示 し,それに の " 注 目 ・賞賛欲求" と " 評価懸念" との間で正の相関 を兄いだ し 対 してI nt e r pe r s ona lAt t r a c t i ve ne s sQue s t i o nnai r e( Co yne ,1 9 7 6, ている。 さらに,同時 に,現在 の恋愛状況の有無,恋愛関係の特質 Ha mme n& Pe t e r s ,1 9 7 8)-の評定 を求めている。そ して,各NPI に関す る質問群 ,Le e . sLo veTypeSc a l eSe c o ndVe r s i on ( LETS- 結果 を受 け取 った群 ごとにその差 を検討 した ところ,被験者 ならび 2:松井 ・木賊 ・立滞 ・大久保 ・大前 ・岡村 ・米田,1 9 9 0) を実施 に仮想 された対象者の性別 による差異 は見 られず,特 に高得点 の し,それ らの関係 を検討 している。そ して,主 な結果 として,恋愛 NPI 結果 を受 け取 った被検者が,他 の結果 を受 け取 った被験者 よ り 関係の特質 との関連 では,NPI Sの "優越感 ・有能感M と "相手の も対象者への有意 に低い魅力 と受容 を示 したことを見出 している。 熱愛度 の認知" との間で有意 な正 の関係 が見 られたこ と, また, 角田 ( 1 9 9 8)は, 自己愛的傾向 と共感性の関係 を検討す るため,一 LETS2との関係 で は, " Er os的…恋愛意識 ( 恋愛 を至上の もの と 般大学生 を対象 にNPIと共感経験尺度改訂版 を実施 している。そ し 考 え,ロマ ンテ ィックな行動 をとる態度) と自己愛的傾向が正の関 て,共感経験尺度 の 2つの下位尺度,"共有経験尺度" と " 共感不 係 にあることを報告 している。その他 にも,過去の恋愛経験,失恋 全経験尺度" により対象 を4群 ( 両向型,共有型,両貧型,不全型) 経験 と自己愛傾向 との関係 を検討す る調査 も行 っている。 さらに, に分割 し,NPI の各下位尺度 (自己愛的欲求, 自己愛的確信)の平 小塩 ( 1 9 9 9,2 0 0 4) は, 自己愛傾向 と自己評定,な らびに,他者評 均値 を比較 した ところ,共有型群が不全型群 よりも有意 に高い "自 定の関係 を検討 している。一般高校生男子 を対象 に,NPLSとゲス 己愛的確信" を示 したことを報告 している。 9.投影法を用いた研究 ・フ一 ・テス トによる " 好意"," 信頼"," 友人数 ( の多 さ)" に関 す る他者評定 を実施 し,その結果か ら, 自己愛傾向 と他者評価 によ 最後 に, これ までのテーマ分類の観点 とは異 なるが,投影法心理 る " 好意"," 友 人数" に正の関係が見 られた一方で," 信頼感" に 検査 を用いた諸研究 を取 り上げたい。 この領域ではあま り多 くの研 関する他者評定 との間には有意 な関係が見 られなかったことを報告 究 は見 られなかったが,い くつかの研究が行われている。 している。 さらに,その点 を詳 しく検討す るため,看護学校生 を対 まず, ロールシャッハ ・テス トを用いた研究 としては以下の もの 象 に,NPLSと自己評定 による他者か らの信頼度,ならびに,ゲス が見 られ る。 Bl ai s ,Hi l s e nr ot h,Cas t l e bur y,Fowl e r ,&Bai t y ・フ一 ・テス トによる他者か らの信頼度 を実施 し,それ らの関係 を ( 2 0 01) は,過去の患者の初診資料 と事例記録 を もとにDSMⅣの 検討 している。 自己評定による信頼度 と他者評定による信頼度 によっ B群 人格障害 と診断 しうる患者 を対象 に,ロールシャ ッハ ・テス ト て対象 を 4群 に分割 し,NPI Sの得点 を比較 した ところ,概 ね, 自 とMMPI 2のB群人格障害診断 に対す る有効性 を検討 している。経 己評定のみ信頼度が高い群が他者評価のみ高い群 と比較 して有意 に 験的理論 的先行研究 においてEx ne r 式 によるス コア リングをもとに 高い自己愛傾向 を示 したことを報告 している。以上の結果か ら, 自 B群人格障害 との関係が推測 されるロールシャッハ変数 を取 り上げ, 己愛傾向が高い人は,他者か ら信頼 されていると自己認識 しがちで また,MMPI 2の人格障害下位尺度 ( 重複項 目版 と非重複項 目版) あるが,実際 にその ように他者 に評価 されているとは限 らず,その を用 いて,B群人格障害診断 に対す る部分的に有意 な効果 を兄いだ - 1 17 - ( 11 8) す とともに,自己愛性人格障害 については,ロールシャッハ変数の や攻撃性 と自己愛の関連 を検討する研究が多数見 られた。 これは, 反射反応 ( Re le f c t i o n) とMMPI 2重複項 目版の 自己愛性人格尺度 従来あまり見受けられなかった特徴であると思われる。かな り推測 の有意 な効果 を兄いだ している。 の度合いは高 くなるが,この点には今 日的な社会情勢 として攻撃的 その他 ,TATを用いた研究 としては,以下の ものが見 られる ・ 行動や虐待 などの問題が増加 してきていることを反映 しているので Ac ke r ma n,Cl e me nc e ,We a t he r i l l ,& Hi l s e nr o t h( 1 9 9 9 )は,TAT はないか と考えられる。そ して,一部有意な関係 も見出されている にお けるSo ci a lCo gni t i o na ndOb j e c tRe l a t i onsSc a l e( SCOR: ようである。ただ し,このような特 にネガテ ィブなテーマに関わる TATの内容分析 に基づ いて予め定め られた基準 に従 って 8つの得 研究は,それ らの関係 を結果的に示すのみでは,自己愛その ものを 点 を算出す るもの)のB群人格障害の査定 に関する妥当性 を検討す ネガティブなもの と位置づけざるを得 ないので,その有効性 はかな る研究 を行 っている。人格障害 に関する大規模 な研究の一環 として り限定 されたもの とならざるを得 ない ものと思われる。 自己愛や 自 得 られた患者の臨床資料 を回顧的に検討 して人格障害 に該当する患 己変性人格障害, 自己愛的傾向に関する理解が伴 う必要があると思 者 ( TATとMMPI 2の記録 を備 えている) を抽出 し,その中か ら, われる。 また, 自己愛の下位類型 を指摘する研究 もい くつか見受け TATの 5つの図版 (1, 2, 3BM,4,1 3 MF) に対するテス ト られた。これ らの研究 にも自己変性人格障害診断基準 に関す る研究 結果 をもとにSCORの各得点 [( 人物表象の)複雑 さ,感情性質, と同様のことが言えると思われる。最後 に,特 に自己愛の問題 につ 関係性,価値観 ・道徳性, ( 社会的)文脈の理解,攻撃性 ( の経験 いては,友人関係や恋愛関係 などとの関係 を取 り上げた研究 も多 く と統制), 自尊感情] を算出 している。そ して,それ らとB群人格 見受けられた. このことは,自己愛が,一部の心的障害 に限 らず広 障害のカテゴリー診断,ならびに,量的評定 ,MMPI 2のPe r s o n a l i - く人の行動や生活 にかかわ りを持つ問題であることを示唆 している t yDi s o r de rSc a l e sの関係 を検討 している。 自己愛性人格障害 につ と思われる。 いては,その診断 を受けた患者がSCORの各得点で概ね境界性 よ り も有意 に高い得点 を示 しC群人格障害 よりも有意 に低い得点 を示す 引用文献 こと,また,自己変性人格障害の量的評定 を予測する上で,Sco又 Ac ke r ma n,S.J . ,Cl e me nc e ,A.J. ,We a t he r i l l ,R. ,& Hi l s e nr o t h, の "自尊感情' '得点が有意 な正の効果 を," 価値観 ・道徳性"得点 M.∫ .( 1 9 9 9 ) .Us eo ft heTAT i nt hea s s e s s me nto fDSMⅣ が有意な負の効果 を持つ ことなどを報告 している。Cr a me r( 1 9 9 9) c l us t e rBp e r s o na li t yd i s o r d e r s .Joumalo fPe r s o n al i t y As s e s s me nt ,7 3 ,4 2 2 4 4 8 . は,人格 と認知発達の縦断的研究に参加 している一般者 に対 して, Ca l i f o r ni aAd ul tQs e tを用いた面接者評定か ら各人格障害症候群 相樺直樹 ( 2 0 0 2 ) .自己愛的人格における誇大特性 と過敏特性 心理学研究,5 0 ,21 5 2 2 4 . 得点 ( 自己愛性,境界性,演技性,精神病質) を算出 し,一方で, TATの記録 をTheDe f e ns eMe c ha mi s m Ma nua l( Cl a me r ,1 9 8 7 ) 教育 ,E. ,Ha dar ,H. ,& Sha l e v,A.H.( 20 05 ) .Nar ci s s i s t i c Bachar を用いて算出 した各防衛機制得点 ( 否認機制,投影機制,同一視機 Vul ne r a bi l i t ya ndt hede ve l o pme n to fPTSD:A pr o s pe c t i ve 刺,および,それぞれの未成熟型 と成熟型) との関係 を検討 してい n alo fNe r vou sandMe nt alDi s e as e ,1 9 3 ,7 6 2 s t ud y.TheJour る。その結果,相関係数 を用いて否認機制ならびに投影機制 との有 7 6 5 . 意な関係 を兄いだ し, また,重回帰分析 を用いて末成熟型の投影機 ,Co nkl i n,C.Z. ,& We s t e n,D.( 2 0 05 ) . Be t a n,E. ,He i m,A.K. 制の有意な効果 を兄いだ している。 Co u n t e r t r a ns f e r e nc ephe no mi naa n dpe r s o na l i t ypa t ho l o gyi n 1 0.終わりに mpi r i c a li n ve s t i ga t i o n.Amen' c a nJ ou r n al c l i ni c lp a r a c t i c e :Ane 以上のように,最近の自己愛 に関する研究動向を概観 して きた。 その結果,非常 に広範 なテーマで自己愛 に関する研究が行われてい o fPs yc hi at r y,1 6 2 ,8 9 0 1 8 9 8 . r e r a ,J .( 1 99 7 ) .Pa r e nt a ldi vor c ea nd Bi l l i ngha m,R.E.& Cut ることが明 らか となった。その中で,特 に際立った動向 としては以 n a r c i s s i s ma mo n gc o u e ges t ud e n t s .Ps yc h ol o gi c alRe por t s ,81 , 下の ものがあげ られる。 8 7 7 8 7 8 . まず ,DSMによる自己愛性人格障害診断基準 に関す る妥当性研 1 9 9 7 ) .Cl i ni c i a nr a t i ngso fFi ve Fa c t o rMode lo f Bl a i s ,M.A.( I Vp e r s o n li a t ydi s o r d e r s .7 7 7 eJ ou mal p e r s o n li a t ya n dt heDS M- 究である。そ して,い くつかの研究でその妥当性が確認 されている。 ただ,同時に印象的なのは,他の人格障害 との共存や変化 を指摘 し ,1 8 5 ,3 8 8 3 9 3 . o fNe r vou sa ndMe nt alDi s e as e ている研究が少 なか らず見 られることである。DSMⅣの診断基準 ,Hi l s e nr o t h,M.J. ,& Ca s t l e bur y,F. ( 1 9 9 7 ) .Co n t Bl a i s ,M.A. は,2つ以上の人格障害診断の並存 を認めているし,また,一定期 e ntva l i di t yo ft heDSMⅣ bor de r l i neandnar ci s s i s t i c 間後の変化 も実質的には当然生 じうるもの と思われるので,それが pe r s o na li t ydi s o r de rc r i t e r i as e t s .Compr e he n s i v ePs yc hi at 7 7, 妥当性の問題 に直接結びつ くとは必ず しも言えない と思われる。た 3 6,31 3 7 . だ し,それらの間に何 らかの共存性が見 られるのであれば,それは, Bl a i s ,M.A. ,Hi l s e nr o t h,M.J. ,Ca s t l e bu叩,F. ,Fo wl e r ,J . C. ,& その背景 にある内面的な要因に目を向けることの重要性 を示唆 して Ba i t y,M.R.( 2 01 ) .Pr e d i c t i n gDSMⅣC l us t e rちpe r s o na l i t y いるように思われる。 もう一つ,他の心的障害 との関係では,摂食 di s o r d e rc r i t e r i af r o m MMPI 2a l l dRo r s c ha c hd a t a :A t e s t 障害 との関連が しば しば取 り上げられていることがあげられる。特 fPe r s o n al i y As t s e s s me nt ,76, o fi nc r e me nt a lva li di t y.Joumalo に過食行動 と自己愛 との関連 について有意な関連 を示唆する研究が 1 5 0 1 6 8 . 積み重ね られている。 また,他の心的傾向 との関連では,特に怒 り Br a dl e y,R. ,He i m,A.K. ,& We s t e n,D.( 2 0 05 ) .Tr ans f e r e nc e -1 1 8- ( 1 1 9) J a pa n,TheUni t e dSt a t e so fAme r i c a ,a ndThePe opl e■ s pa t t e r nsi nt heps ycho t he r a pyo fpe r s o na l i t ydi s or de r s : Re pu bl i co fChi na .PS yC h ol o gi c alRe por t s ,7 8 ,9 3 9 9 4 4. i t i s hJ ou malo fPs yc hi at r y,1 8 6,3 4 2 Emp i iC r li a n ve s t i ga t i o n.Br 3 49 . Gr i l o,C.M. ,Be c ke r ,D.F. ,Ede l l ,W.S. ,& Mc Gl a s ha n,T.H. Bnユ n t O n,J.N. ,La c e y,J .H. ,& Wa l l e r ,G.( 2 05 ) .Na r c i s s i s ma nd ( 2 01 ) .St a bi l i t ya ndc ha n geo fDSMⅢRpe r s o na l i t ydi s o r d - ou T 7 mI e a t i n gc ha r a c t e r i s t i c si ny o ngn u o n c l i n i c l wo a me n.Thej e rDi me ns i onsi nado l e s c e nt sf o l l owe dup2ye ar sa f t e r ,1 9 3 ,1 4 0 1 4 3 . o fNe 7 VOu Sa ndMe nt alDi s e as e e he n s i v ePj yC hi at T y ,4 2 ,3 6 41 ps yc hi a t icho r s pi t li a z a t i o n.Compr 3 6 8 . Bus hma n,B. ,& Ba ume i s t e r ,R, F.( 1 9 9 8 ) .Thr e a t e ne de goi s m, na r c i s s i s m,s e l f e s t e e m,a nddi r e c ta nddi s pl a c e da g gr e s s i o n Gunde r s on,J.G.& Ronni ngs t am,E.( 2 0 01 ) .Di f f e r e nt i a t i ng . 'Doe ss e l f l o veors e l f ha t el e adt ovi ol e nce ?Jour nalo f nalo f na r c i s s i s t i ca nda nt i s o c i l pe a r s o na li t ydi s o r de r s .Jour ,7 5 ,21 9 2 2 9 . Pe r s o n al i ya t ndS oc i alPs y c ho l o g y Pe r s on al i y Di t s or de r s ,1 5 ,1 0 3 1 0 9 . Ca mp be l l ,W.K. ,Rudi c h,E.A. ,& Se di ki d e s ,C.( 2 02 ) .Na r c i s s - 日比 野桂 ・湯 川進太郎 ・小 玉正博 ・舌 田富二雄 ( 2 0 05 ) .中学生 にお i s m,s e l f e s t e em,andt hepos i t i vi t yo fs e l f vi e ws :Two ける怒 り表 出行動 とその抑制 要因- s o n al i ya t n dS o c i alPqc h o l o g yBu l l e t i n , po r t r a i t so fs e l f l o v e .Per 心理学研 究,7 6 ,41 7 4 25 . 2 8 ,3 5 8 3 6 8 . 自己愛 と規範 の視 点 か ら Ho l d wi c kJ r ,D.J. ,Hi l s e nr o t h,M.∫. ,Ca s t l e bur y,F.D.& Bl a i s , l l ,L. ,Ho e ni gma nnSt o va l l ,N. ,Whi t e he a d Ⅲ,G.Ⅰ .( 1 9 9 6 ) . Ca r r o M.A.( 1 9 9 8 ) .I d e n t i yi f n gt h eu ni q u ea n dc o m mo nc h a r a c t e is r t i c s I n t e r p e r s o na lc o n g ue r n c e so fna r c i s s i s m.PS yC h ol o gi c alRe por t s , a mo ngt heDSMⅣa n t i s o c i a l ,bo r de r l i ne ,a ndna r c i s s i s t i c 7 9 ,1 2 6 7 1 2 7 2 . pe r s o na l i t ydi s o r de r s .Compr e h e ns i v ePs y c hi at r y,3 9 ,2 7 7 2 8 6. ,Mul de r ,R.T. ,Sul l i va n,P.F. , Ca r t e r ,∫ .D. ,J o yc e ,P.R. J one s ,A.( 2005 ) .Ane xami na t i ono ft hr e es e t so fMMPI 2 & Lu t y,S.E.( 1 9 9 9 ) .Ge nde rdi f f e r e nc e si nt hef r e q ue nc yo f pe r s o na li t ydi s o r de rs c a l e s .Jour n alo fPe r s onal i y Di t s or de r s , 1 9 ,3 7 0 3 8 5 . nalo f pe r s ona li t ydi s or de r si nde pr e s s e do ut pa t i e nt s .Jour 角田 i y Di t s oT de r s ,1 3 ,6 7 7 4. Pe r s o n al ( EESR) と自己愛 人格 目録 ( NPI) を用 い て 心理 臨床 学研 ,A. ,& Cl a r k,L A.( 2 0 0 2 ) .De pe nda nc y,i mpu l s i v i t y,a nd Ca s i l l a s 究,1 6 ,1 2 9 1 3 7 . s e l f ha r m:Tr a i t shypo t he s i z e dt ounde r l i et hea s s o c i a t i o n be t we e nc l us t e rちpe r s o na l i t ya nds u bs t a nc eus edi s o r d e r s . 豊 ( 1 9 98 ) .共 感 性 と 自己 愛 傾 向 の 関連一 一 共 感 経 験 尺 度 葛西真記子 ( 1 9 9 9 ) .日本版 「 誇大感 ( Gr a ndi o s i t y) 」欲 求尺度作 成 の試 み- J oumalo fPe r s o n al i y Di t s oT de r s ,1 6 ,4 2 4 4 3 6 . Ko hut の 自己愛論 に もとづ い て- カウ ンセ リン グ研究,3 2 ,1 3 4 1 4 4. .W.( 1 9 9 9 ) .Ae t i o l o gi c a lr i s kf a c t o r sf o rp e r s o n a l i t ydi s o r d Co i d,J La dd,E.R. ,We l s h,M.C. ,Vi t ul l i ,W.F. ,La b b6,E.E. , & La w, e r s .BT ・ i t i s hJoumalo fPs y c hi at r y,1 7 4 ,5 3 0 1 5 3 8 . Cr a me r ,P.( 1 9 9 9 ) .Pe r s o na l i t y,p e r s o na l i t ydi s o r d e r s ,a ndde f e ns e J .G.( 1 9 9 7 )Na r c i s s i s ma ndc a us a la t t r i bu t i o n.Ps yc h ol o gi c al me c ha ni s ms .Joumalo fPe r s o nal i y,6 t 7 ,5 3 5 5 5 4. Re por t s ,8 0,1 7 1 1 7 8 . ,& Pi nc us ,A.L.( 2 0 0 3 ) .I n t e r pe r s o na la na l ys i s Di c ki ns o n,K.A. l s ma ,M.C.( 2 0 0 6 ) .Ane mpi r i c a lt ypo l o g y La ps l e y,D.Kリ& Aa m.J ou malo fPe r s o n al i y t o fgr a nd i o s ea ndv ul n e r a b l ena r c i s s i s o fna r c i s s i s ma ndme n t l he a lt a hi nl a t ea do l e s c e nc e .Joumal Di s oT de r s ,1 7 ,1 8 8 1 2 0 7 . o fAdol e s c e n c e ,2 9 ,5 3 7 1. ,& El t e m an,M.F. ( 1 9 9 6 ) .Sha r e d Ehr e n be r g,M.F. ,Hun t e r ,M. La va n,H. ,& J o hns o n ,J .G.( 2 0 0 2 ) .Thea s s o c i a t i o nbe t we e na xi s pa r e nt i n ga gr e e me n t sa 氏e rma r i t a ls e pa r a t i o n:Ther o l eo f la nd Ⅱ p s y c hi a t r i cs mp y t o msa n dhi hg is r ks e x u a l be ha v i o r nalo fCons ul t i ngand Cl i ni c al e mpa t hya ndna r c i s s i s m.Jour fPe r s o n al i y Di t s or de r s ,1 6 ,7 3 9 4. d ur i n ga do l e s c e n c e .Joumalo Le ho ux,P.M. ,St e i ge r ,H. ,& J a ba l p ur l a wa ,S.( 2 ㈱) .St a t e / t r a i t Ps y c ho l o g y ,6 4 ,8 0 8 1 81 8 . ,& So be l ma n,S.( 1 9 9 6 )Na r c i s s i s ma ndbi r t h Eyr i ng Ⅲ,W.E. nt e r nat i onalJour nalo f di s t i nc t i o nsi nbul i mi cs yndr ome s .I Eat i ngDi s or de r s ,2 7 ,3 6 4 2 . o r de r .ps yc hol o gi c alRe por t s ,7 8 ,4 0 3 4 0 6 . l l ,L. ,& Wo hl we n dLl o yd,R.( 1 9 9 8 ) .Na r c i s s i s t i cpr o c e s s e s Fa nv e Mc Cu l l o u g h,M.E. ,Emmo n s ,R.A. ,Ki l p a t r i c k,S.D. ,& Mo o ne y, :Op t i mi s t i ce x p e c t a t i o ns ,f a vo r a bl es e l f e v lua a t i o n s ,a nds e l f - C.N.( 2 03 ) .Na r c i s s i s t sa s" Vi c t i ms ":Ther o l eo fna r c i s s - e nha nc i n ga t t r i b ut i o ns .Jour n alo fPe r s o n al i y,6 t 6 ,6 5 1 8 3 . i s mi nt hepe r c e p t i o nO ft r a ns g r e s s i o ns .Per s o n al i y an t dS o c i al Fo s s a t i ,A,Be a uc ha i n e ,T.P,Gr a z i o l i ,F. ,Ca r r e t t a ,Ⅰ . ,Co r t i no v i s , F. ,& Ma f f e i ,C.( 2005 ) .A l a t e nts t r uc t ur eana l ys i so f Ps yc h ol o g yBu l l e t i n ,2 9,8 8 5 8 9 3 . .( 1 9 9 5 ) .Na r c i s s i s ma n dMa c hi a v e l l i a n i s m.PS y C h ol o gi c a l Mc Ho s k e y,J Di a g n o s t i ca ndSt a t i s t i c a lMa n ua lo fMe n t a lDi s o r d e r s ,Fo r t h Ed i t i o n,n a r c i s s i s t i cp e r s o n li a t yd i s o r d e rc it r e ia r .CoT T Pr e h e n s i v e Re pol l s ,7 7 ,7 5 5 1 7 5 9 . ,J .D. ,Pi l ko ni s ,P.A. ,& Cl i 允o n,A.( 2 05 ) .Se l f -a ndo t hMi l l e r e r r e po I I so ft r a i t sf r o mt heFi ve Fa c t o rMo de l :Re l a t i o nst o Ps y c hi at T y,4 6,3 61 3 6 7 . Fukuni s i ,Ⅰ . ,Na ka ga wa ,T. ,Na ka mur a ,H. ,Li ,K. ,Hua ,Z.Q. , fPe r s on al i y Di t s or de r s ,1 9 ,4 0 0 1 pe r s o na li t ydi s o r de r .Joumalo 41 9 . & Kr a t z ,T.S.( 1 9 9 6 ) .Re l a t i o n s hi p sb e t we e nt y p eAbe ha v i o r , na r c i s s i s m,a ndma t e r na lc l os e ne s sf o rc o l l e ges t ude nt si n - 1 ,0. ,Sur c i ne l l i ,P. ,Ba l da r o ,BりTr ombi ni ,E. ,& Mont e ba r oc c i 19 - ( 1 20) Ro s s i ,N.( 2 m) .Na r c i s s i s m ve r s uspr o ne ne s st os ha mea nd 清水健司 ・海塚敏郎 ( 2 02 ) .青年期 にお ける対人恐怖心性 と自己愛 傾 向の関連 教育心理学研 究 ,5 0 ,5 4 6 4. t .Pqc h ol ogi c alRe por t s ,9 4 ,8 8 3 8 8 7 . gui l ,C.C. ,We i rC. ,& Da vi do v,M.( 2 0 0 0 ) .Na r ci s s i s ma nd Morf So ye r ,R.B. ,Ro ve n po r ,∫ .L. ,Ko pe l ma n,R.E. ,Mul l i ns ,L S . , i n t r i ns i cmo t i va t i o n' .Ther o l eo fgo lc a o n g ue r nc e .Joumalo f & Wa t s o n,P.J ,( 2 01 ) .Fur t he ra s s e s s me n to ft hec o ns t r uc t ,3 6 ,4 2 4 4 3 8 . Ex pe r i me nt alSoc i alPwc hol o g y va l i di t yo ff ourme a s ur e so fna r c i s s i s m:Re pl i c a t i o na nd yp eAb e h a io v ra n dmu lt i d i me n s i o n la Oa s hi ,0.( 2 C X h) .Re l a t i o no ft 1 yme a s ur e dna r c i s s i s t i cpe r s o na l i t yo fJ a pa ne s euni ve r s i t y e x t e ns i o n.T7 1 eJ oumalo fPs yc hol o g y ,1 3 5 ,2 45 1 2 5 8 . St e i n be r g,B.E. ,& Sh a w,R.J .( 1 9 9 7 ) .Bu l i mi aa sadi s t ur ba n c e o fna r c i s s i s m:Se l f e s t e e ma ndt hec a pa c i t yt os e l f s o o t he . yC h ol o gi c alRe por t s ,9 4 ,5 1 5 4. s t ude nt s .PS Ad di c t i v eBe h av i or s ,2 2 ,6 9 9 1 7 1 0 . 01 t ma n ns ,T.F"Gl e a s o n,M.E.J . ,Kl o ns ky,D.E. ,& Tu r k he i me r ,E.( 2 0 0 5 ) .Me t a pe r c e pt i onf o rpa t ho l o gi c a lpe r s o na l i t y o t l a n d,S.( 1 9 9 7 ) . St e i ge r ,H. ,J a ba lp ur wa la ,S. ,Cha mp a g ne ,I .& St t r it a s ' .Dowekno w whe no t he r st hi n kt ha twea r ed i f f i c lt u Ac o n t r o l l e ds t ud yo ft r a i tna r c i s s i s mi na no r e x i aa ndb u l i mi a ?Consci ou s ne s sandCo gni t i on ,1 4 ,7 3 9 7 5 1 . nt e r n at i o n alJ oumalo fEat i n gDi s or de r s ,2 2,1 7 3 1 7 8 . n e vo r s a .I 小塩真 司 ( 1 9 9 8 ) .青年 の 自己愛傾 向 と自尊感情 ,友 人関係 のあ り方 St or mbe r g,D. ,Ronni n gs t a m,E. ,Gunde r s on,J . ,& To he n,M. ( 1 9 9 8 ) .Br i e fcommuni c a t i on:Pa t ho l o gi c a lna r ci s s i s mi n 6 ,2 8 0 2 9 0 . 教 育心理学研 究 ,4 との関連 小 塩真 司 ( 1 9 9 9 ) .高校生 にお ける 自己愛傾 向 と友 人関係 のあ り方 と の関連 bi po l a rdi s o r d e rpa t i e n t s .Joumalo fPe r s o nal i y Di t s or l de r s ,1 2, 1 7 9 1 8 5 . ,1 l l . 性格心理学研究 ,8 小塩真 司 ( 2 0 0 2 ) .自己愛傾 向 に よって青年 を分類 す る試 み関係 、適応 、友 人 に よるイメー ジ評 定 か らみた特徴- St ua r t ,S. ,Pf ohl ,B. ,Ba t t a gl i a ,MりBe l l odi ,L Gr ove,W.& 対人 Ca d o r e t ,R.( 1 9 9 8 ) .Thec o o c c ur r e nc eo fDSMⅢRpe r s o na l i - 教育 0,2 61 2 7 0 . 心理学研究 ,5 小 塩真司 ( 2 0 04 ) .自己愛 の青年心理学 t ydi s o r de r s .Joumalo fPe r s o nal i y Di t s oT de f T ,1 2 ,3 0 2 31 5 . ,& S po r e r ,S.L.( 2 02 ) .Whe nagr a ndi o s es e l ri mSt uc k e ,T.S. ナ カニ シャ出版 Ra ms e y,A. ,Wa t s o n,P.J . ,Bi de r ma n,M.F. ,& Re e ve s ,A.L. a gei nt hr e a t e ne d:Na r c i s s i s ma nds e l f c onc e ptc l a r i t ya s ( 1 9 9 6 ) .Se l f r e po r t e dna r c i s s i s ma ndpa r e n t a lpe r mi s s i ve ne s s pr e di c t or so fne ga t i vee mo t i onsa nda ggr e s s i o nf o l l o wi ng fPe r s on al i y,7 t 0 ,5 0 9 5 3 2 . e go t hr e a t .Joumalo a nda ut ho r i t a r i a ni s m.TheJoumalo fGe n e t i cPs y c hol o g y ,1 5 7 , n,T.D.( 2 C K X) ) .Th emo t i v a t i o n lf a ou nd a t i o n sa n dbe h a v i o r l a St u r ma 2 2 7 2 3 8 . ll ,C.S.( 1 9 7 9 ) .A n a r c i s s i s t i cp e r s o n li a t yi n v e n t o Ra s k i n,a,& Ha e x pr e s s i o nso ft hr e ena r c i s s i s t i cs t yl e s .Soci alBe ha v i oran d r y.Ps yc h ol o gi c alRe por t s ,4 5 ,5 90. i y,2 t 8 ,3 9 3 4 0 8 . Pe r s o n al Ra s ki n,R. ,& Te r r y,H.( 1 9 8 8 ) .A pr i nc i pa l c o mpo ne n t sa na l ys i s ,V. ,Ke e f e ,B.R. ,j upe r t ,J . ,Ni e r e n be r g,A.A. , Te d l o w,J . ,Le s l i e Ro s e n ba um,∫ .F. ,& Fa va ,M.( 1 9 9 9 ) .Axi s la nda xi sⅡ o ft hen a r c i s s i s t i cp e r s o n a l i t yi n v e n t o Ⅳa ndf u r t he re v i de nc e o fi t sc ons t r uc tva l i di t y.Jour nalo fper s onal i y andSoc t i al d i s o r d e rc o md b i d i t yi nu ni p o l a rd e p r e s s i o nwi t ha n g e ra t t a c k s . g y ,5 4,8 9 0 1 9 0 2 . Ps y c h ol o J ou malo fAj f e c t i v eDi s or de r s ,5 2 ,21 7 1 2 2 3 . Ra t hvo n,N. ,& Ho l ms t r om,R.W.( 1 9 9 6 ) .AnMMPI 2por t r a i t ,& Si nha ,B.K.( 1 9 9 8 ) .Co mo r bi di t yo fDSMN Wa t s o n,D.C. pe r s ona li t ydi s o r de r si nanonc l i ni ca ls a mpl e .Jour nalo f o fna r c i s s i s m.Joumalo fPe r s o n al i y As t s e s s me nt ,6 6,1 1 1 9 . Rho de wa lt ,F. ,& Mo r f ,C. C.( 1 9 9 8 ) .Ons e l f a g gr a ndi z e me nta nd Cl i ni c alP甲C h ol o g y ,5 4,7 7 3 7 8 0. a n ge r :A t e mp o r la a na ly s i so fna r c i s s i s ma nda f E e c t i ver e a c - ,∫ .S. ,Dur r e t t ,C. ,Gl a s s ,S. ,& Ma r t e ns ,A. We s t e n,D. ,She dl e r fPe r s o n al i t ya ndS o c i al t i o nst os uc c e s sa ndf a i l ur e .Joumalo ( 2 0 0 3 ) .Pe r s o na l i t ydi a gno s e si na do l e s c e nc e :DSMⅣ Axi s ,7 4 ,6 7 2 6 8 5 . Ps yc hol o g y Ⅱ di a g no s e sa nda ne mpi r i c ll a yd e r i ve da lt e r n a t i v e .Amer i c a n Ro nni n gs t a m,E. ,Gund e r s o n,J . ,& Ly o ns ,M.( 1 9 9 5 ) .Cha n gi n gi n pa t ho l o ic g a lna r c i s s i s m.Amer i c anJ oumalo fPs yc hi at r y,1 5 2, r y,1 6 0 ,9 5 2 9 6 6 . j ou malo fPs yc hi at ,V.R.( 2 0 0 3 ) .Empa t hya ndna r c i s s i s mi nas a mpl eo f Wi e he 2 5 3 2 5 7 . c hi l da bus epe r pe t r a t o r sa ndc ompa r i s ons a mpl eo ff os t e r ,& Ho l ms t r o m,R. W.( 1 9 9 6 ) .AnMMPI 2po r t r a i to f Ro t h vo n,N. l dAbu s e& Ne gl e c t ,2 7 ,5 41 1 5 5 5 . pa r e n t s .Chi ,Pe r e z Lo pe z ,M.( 2 0 0 2 ) .Na r c i s s i s m Wi t t e ,T,H. ,Ca ll a ha n,K.L. na r c i s s i s m.Jour n alo fPe r s o nal i y As t s e s s me nt ,6 6 ,1 1 9 . Rui z ,J .MりSmi t h,T.W. ,& Rho de wa l t ,F.( 2 01 ) .Di s t i n gui s h- a n da n g e r :A n e x p l o r a t i o no fu nd e r l y i n gc o r r e l a t e s .Pj y C h ok ) gi c al i n gna r c i s s i s ma ndhos t i l i t y:Si mi l a l i t ya nddi f f e r e nc e si n I n t e r pe r s o na lCi r c umpl e xa ndFi ve Fa c t o rc o r r e l a t e s .Joumal t s ,90,8 71 8 7 5 . Re por 湯川進太郎 ( 20 03 ) .青年期 にお け る 自己愛 と攻撃性一 適応 と虚構へ の没 入 をふ まえて- o fPe r s o n al i y As t s e s s me nt ,76,5 3 7 5 5 5 . 3 5 . ,Ue ha r a ,T. ,Na r i t a,T. ,& Hi r a no.( 1 9 9 9 ) . Sa t o,T. ,Sa ka do,K. Pe r s o na li t ydi s o r de rc o mo r bi di t yi ne a r l yo ns e tve r s usl a t e - 現 実へ の不 犯罪心理学研 究 ,4 1 ,2 7 - Za na r i ni ,M.C. ,Sko do l ,A.E. ,Be nde r ,D. ,Do l a n,R. ,Sa ni s l o w, z eJ oumalo fNe r v ou san d o ns e tma j o rde pr e s s i o ni nJ a pa n.T7 C. ,Sc ha e f e r ,E. ,Mo r e y,L C. ,Gr i l o,C.M. ,She a ,M.T. , ,1 8 7 ,2 3 7 2 4 2 . Me nt alDi s e as e Mc Gl a s han,T.H. ,& Gu nd e r s o n,J .G.( 2 C K X) ) .Th ec o l l a b or a t i v e ー 120 - ( 1 2 1 ) l o ngi t udi na lpe r s o na l i t ydi s o r de r ss t u d y:Re l i a bi l i t yo fAxi s T yma nu al .Ode s s a ,FL:Ps yc ho l o iC g l As a s e s s me n tRe s o ur c e s , I nc . oumalo fPe r s o n al i y Di t s or de r s ,1 4 ,2 91 Ia n dI Idi a gno s e s .J 2 9 9. ,J .C.( 1 97 6 ) .De pr e s s i ona ndt her e s pons eo fo t he r s . Co yne J oumalo fAb nonnalPwc h ol o g y ,8 5 ,1 8 6 1 9 3 . Cr ame r ,P.( 1 9 87 ) .Thede ve l o pme ntofde f e ns eme cha ni s ms . 参照文 献 j ud e n, L.E. ,Wi g ins g ,J .S. ,& Pi nc us ,A L.( 1 9 9 0 ) .Co ns t uc r t i o n ofci r cumpl e xs c a l e sf ort hel nve nt or yo fl nt e r pe r s ona l J oumalo fPe r s o n al i y,5 t 5 ,5 9 7 61 4. Cr i s t e ns o n,R.M.& Wi l s o n,W.P.( 1 9 8 5 ) .As s e s s i ngpa t ho l o g y e i nt hes e pa r a t i o ni ndi vi dua t i o npr o c e s sb ya ni n v e nt o r y.T7Z lo fPe r s o n al i y As t s e s s me nt ,5 5 ,5 2ト5 3 6. Pr o bl e ms .Jounuz 安藤明人 ・曽我祥子 ・山崎勝之 ・島井哲志 ・嶋田洋徳 ・字津井成介 J our nalo fNe r v ou san dMe nt alDi s e as e ,1 7 3,5 61 5 6 5 . 1 9 9 9 ) .日本版 Bus s Pe r r y攻撃性 質問紙 ・大芦治 ・坂井明子 ( Da vi s ,M.( 1 9 8 3 ) .Me a s ur i ngi ndi vi dua ldi f f e r e nc e si ne mpa t h y: ( BAQ)の作成 と妥当性,信頼性の検討 心理学研究,7 0 ,3 8 4 - Ev id e n c ef oramu lt i d i me n s i o n la a p p r o a c h.J o u malo fPe r s o n al i - 3 9 2. y andS t o c i alPs yc h ol o g y ,4 4 ,1 1 3 1 2 6 . ,0. ,& Ma r a n o ,G.F.( 1 9 9 4 ) .Sha me Ba t t a c c hi ,M.W. ,Co di s p o t i Da vi s ,M.H.( 1 9 8 3 ) .Thee fe c t so fdi s pos i t i ona le mpa t hyo n a n dg ui l t :To wa r dap he no me n o l o iC g la a n do p e r a t i o na ld e f i ni - e mo t i o n a lr e a c t i o nsa ndh e l p i n g:A mu l t i di me n t i o n a la p p r o a c h. a d,W.K.B.Hf s t e e ,& G.L va nHe c k t i on.I nち.deRa ( Eds . ) ,Pe r T O n al i y pat t h ol o g yi nEur o pe .Vo l .5 .Ti l bu r g:Ti l bu r g J oumalo fPe r s o n al i y,5 t 1 ,1 6 7 1 8 4. De r o ga t i s ,L.R. ,Li pma n,R.S. ,Ri c ke l s ,K. ,Uhl e nhu t h,E.H. , & Co vi ,L.( 1 9 7 4 ) .TheHo pki nss ympt o mc he c kl i s t ( HSCL) : Uni ve r s i t y.p p. 2 4 2 2 4 9 . hav i or l alSc i e n c e ,1 9 ,1 1 5 . As e l f r e po r ti n ve nt o r y.Be u i b o o kf ort heA m IAdu l t Ad o l e s c e n tPwe nt Ba v o l e k,S.J .( 1 9 8 4 ) .HaT i ngI nve nt or y( AAPI ) .Ea uCl a i r e ,WI :Fami l yDe ve l o pme nt Dor n bus c h,S.M. ,Ri t t e r ,P.H. ,Le i de r ma n"P.H. ,Ro be r t s ,D. Re s o ur c e s . ,& Fr a l e i gh,M.J .( 1 9 8 7 ) .Ther e l a t i o no fp a r e n t i n gs t y l e F. Be c k,A.T. ,& St e e r ,R.A.( 1 9 8 4 ) .I nt e r na lc o ns i s t e nc i e so ft he t oa d o l e s c e n ts c ho o lpe r or f ma nc e .Chi l dDe v e l o pme n t ,58 ,1 2 5 5 1 1 2 5 7 . or i ina g landr e vi s e dBe c kDe pr e s s i o nI n ve nt r y.Jour nalo f Fa v a ,M. ,Ro s e n ba m ,J u .F. ,Mc Ca r t h y ,M.K. ,Pa v a ,I . ,St e i n ga r d, Cl i ni c alPs y c h ol o g y ,4 0 ,1 3 6 5 1 3 6 7 . R.I " & Bl e s s ,E.( 1 9 91 ) .A n ge ra t t a c k si nd e p r e s s e do u t p a t i - l ds mi t h,L.A.( 1 9 8 4 ) .Thebr o a ds c o peo fe g ohn c Be l l a k,L.& Go - 1 L l onas s e s s me nt .Ne w Yo r k:J o hnWi l e y. yc ho phar mac ol og y e nt sa ndt he i rr e s pons et of luo xe t i ne .Ps bu l l e t i n ,2 7 ,2 7 5 2 7 9 . gy,K.M. ,Ka lo upe k,D.G. , Bl a ke ,D.D. ,We a t he r s ,F.W. ,Na Gus ma n,F.D. ,Cha r ne y,D.S. ,& Ke a ne ,T.M.( 1 9 9 5 ) .The ,Spi t z e r ,R.L. ,Gi b bo n,M. ,& Wi l l i a ms ,J .B.W. Fi r s t ,M.B. de v e l o p me n to fac l i ni c i a na d mi ni s t e r e dPTSD s c a l e s .Jou1 7 u Z I ( 1 9 95 ) .TheSt r uc t ur e dCl i ni ca ll nt e r vi e wf orDSM-ⅢR ,8 ,7 5 9 0. o fTr au mat i cSt r e s s Pe r s o na li t yDi s o r de r s ( SCI D-I I ) ,pa r tI:De s c r i p t i o n.Jour n al i ,J .R.( 1 9 8 9 ) .Se l f e s t e e ma nda p pr a i s a l so fpa r e n t a lbe ha v i o r . Bur J oumalo fAdol e s c e ntRe s e ar c h ,4 ,3 3 4 9 . o fPe r s on al i y Di t s or de r s ,9 ,8 3 91 . Fi r s t ,M. ,Spi z t e r ,R.L. ,Gi b bo n,M.& Wi l l i a ms ,J .B.W.( 1 9 9 6 ) . ,& Pe r 汀,M.( 1 9 9 2 ) .TheAg gr e s s i o nQue s t i o nna i r e . Bus s ,A.H. St nL C t ur e dCl i ni c alI nt e r vi e wf orDS MⅣ Axi s i Di s or de r s .Ne w J oumalo fPe r s o nal i ya t ndS o c i alPs yc ho l o g y ,6 3 ,4 5 2 45 9. Yor k:Ne w Yor kSt a t ePs yc hi a t r i cl ns t i t ut e ,Bi ome t r i cs Chr i s t i e ,R.A. ,& Ge i s ,F.L.( 1 9 7 9 ) .st u di e si nMac hi av e l l i ani s m. Ne w Yo r k:Ac a de mi cPr e s s . Re s e a r c hDe p a r t me n t . Fi r s t ,M. ,Spi z t e r ,R.L. ,Gi bbon,M. ,Wi l l i ams ,J.B.W. ,& Be n j a mi n,L.( 1 9 9 4 ) .St r u c t ur e dCl i ni c alI nt e r v i e wf orDS MN 1 9 9 3 ) .Manualf ors c h e du l eo fa d d pt i v ea n dno n ad a pt i v e Cl a r k,L A.( pe r s on al i y.Mi t nn e a p o l i s ,MN:Uni v e r s i t yo fMi nne s o t aPr e s s . Axi s Ⅱ Pe r s onal i y Di t s or de r s ( SCI DII I) ,Ve r .2. 0. .Ne w Yor k: ,Pl u t c hi k,R. ,Ka r a s u,T.B. ,& J e r r e t t ,Ⅰ .( 1 9 8 0 ) .A Co n t e ,H.R. Ne w Yo r kSt a t ePs yc hi a t r i cl ns t i t ut e ,Bi o me t r i c sRe s e a r c h De pa r t me n t . s e l f r e por tbor de r l i nes c a l e :Di s cr i mi na t i veva l i di t yand fNe l VOu Sa n dMe nt alDi s e a s e , p r e l i mi na r yn o r ms .TheJoumalo Ga r ne r ,D.M.( 1 9 91 ) .Eat i n gDi s or de rI nv e nt or y-2 ,pr o f e s s i onal 1 6 8 ,4 2 8 4 3 5 . manuaL .Ode s s a ,FL:Ps y c ho l o gi c a lAs s e s s me n tRe s o ur c e s . ,& Me dl e y,D.M.( 1 9 5 4) .Pr o po s e dho s t i l i t ya nd Co ok,W.W. Go l d be r g,L.( 1 9 9 2 ) .Thede ve l o pme nto fma r ke r sf o rBi gFi ve pha r i s ai c vi r t ues c le a sf ort heMMPI .Jour nalo fAppl i e d f a c t o rs t uc r t ur e .ps y c h ol o gi c alAs s e s s me nt ,4 ,2 6 4 2 . . ,Ro n n i n gs t a m,E. ,& Bo d ki n,A.( 1 9 S O) .Th edi a g no s t i c Gu nd e r s o n,∫ Ps y c hol o g y,2 8 ,41 4 1 41 8 . Co o l i d g e ,F. ,& Me r wi n,M.( 1 9 9 2 ) .Re l i a bi l i t ya ndva li di t yo ft he c hi v e so fGe n e r a lPs y c hi at i n t e vi r e wf orn a r c i s s i s t i cp a t i e n t s .Ar Co o l i d g eAx i s ⅡI n v e n t o r y:An e wi n v e n t o r yf ort h ea s s e s s mou T 7 u Z lo fPe r s o n al i y t As s e s s me nt , e n to fp e r s o n l ai t ydi s o r d e r s .J T y,4 7 ,6 7 6 1 6 8 0 . nalo f Ha mi l t o n,M.( 1 9 6 0 ) .A r a t i ngs c lef a orde pr e s s i o n.Jour 5 9 ,2 2 3 2 3 8 . ne ur ol o g y ,ne ur o s ur ge T y,an dps y c hi at r y ,2 3 ,5 6 6 2 . Co s t a ,P.T. ,& Mc Cr a e ,R a ( 1 9 8 5 ) .TheNEOpe r s on al l yl n v e nt o- - ,& Pe t e r s ,S.D.( 1 9 7 8 ) .I nt e r pe r s o na lc o ns e q uHa mma n,C.L. 12 1- ( 1 2 2) 秦 e nc e so fde pr e s s i o n:Re s po ns e st ome na ndwo me ne n a c t i n g t heme nt a l l ydi s o r de r e d.I n∫ .Mo na ha n& H.J .St e a dma n ade pr e s s e dr o l e .Jour 7 u Z lo fAb n oT 7 n alPs y c hol o g y ,8 7 ,3 2 2 3 3 2 . ( Ed s . ) ,Vi o l e n c ean dme n t ald i s o n d e r IDe v e l o pme n t si nn ' s ka s s e s s m- -士 ( 1 9 9 0 ) .敵意的攻撃 インベ ン トリーの作成 心理学研究,61 , c a go ,I L:Uni ve r s i t yo fChi c a goPr e s s .Pp. 21 1 5 9 . e nt .Chi 2 2 7 2 3 4. 0' Br i e n,M.L.( 1 9 8 7 ) .Exa in m i n gt h ed i me n t i o n a l i t yo fp a t ho l o ic g l a na r c i s s i s m:Fa c t o ra na l ys i sa ndc o ns t r uc tva l i di t yo ft he He ndi n,H.M. ,& Che e k,∫.M.( 1 9 9 7 ) .As s e s s i n ghy pe r s e ns i t i ve I na r c i s s i s m:A r e e xa mi na t i o no fMur r a ysna r c i s s i s ms c a l e . yc hol ogi c al O' Br i e nMul t i pha s i cNar ci s s i s mI nve nt or y.Ps J ou malo fRe s e ar c hL ' nPe r s o nal i y,3 t 1 ,5 8 8 5 9 9 . 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Ca r f o r ni aSc ho o lo fPr o f e s s i o na lPs yc ho l o gy,Al a me da ,CA. e n to fa no b j e c t i veps yc ho l o gi c a lt e s tf o rt hede t e r mi na t i o n o ft hec o r o na r ypr o nebe ha vi orpa t t e r ni ne mpl o ye dme n. Pe t e r s o n,C. ,Se r r me l ,A. ,vo nBa ye r ,C. ,Abr a ms o n,L. ,Me t a l s k y, G. ,& Se l i g r mn,M.( 1 9 8 2 ) .Th eAt t ib r u t i o n l St a y l eQu e s t i o n n ir a e . J oumalo fChl mi cDi s e as e ,2 0 ,3 7 ト3 7 9 . n ,R. ,& Pa t t o n,M.J .( 1 9 8 6 ) .Se l f p s y c ho l o g ya ndt hea d o l e s c La pa e ntpr o c e s s :Me a s ur e so fps e udoa ut o no mya ndpe e r gr o up Co gni t i v eThe r a pyandRe s e ar c h ,6 ,2 8 7 1 3 0 0 . Pha r e s ,E.I. ,& Er s ki ne ,N.( 1 9 8 4 ) .Theme a s ur e me nto fs e l f i s m. Edu c at i o n alandPs y c hol ogi c alMe a s ur e me nt ,44,5 97 1 6 0 8. d e pe nde nc e .Joumalo fCou ns e l i n gPs yc h ol o g y ,3 3 ,1 3 6 1 4 2. 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