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平成21年度 事業報告(音楽財団)(PDFファイル 129KB)

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平成21年度 事業報告(音楽財団)(PDFファイル 129KB)
平成21年度4月~8月期 事業報告
自
平成21年4月 1日
至
平成21年8月31日
1.第39回「サントリー音楽賞」記念公演の開催
第39回「サントリー音楽賞」の受賞者、細川俊夫の業績をあらためて紹介する記念コンサート
は、平成21年8月21日(金)、23日(日)、26日(水)にサントリーホールにて開催した。
氏の室内オペラを日本初演。財団創設40周年記念サマーフェスティバル期間中に実施。
(1)日時 平成21年8月21日(金)、23日(日)、26日(水)
(2)会場 サントリーホール(ブルーローズ)
(3)演目 オペラ『班女』一幕(英語上演)
台本・作曲:細川俊夫 三島由紀夫作近代能楽集「班女」による
翻訳:ドナルド・キーン
花子=半田美和子(ソプラノ)
実子=フレドリカ・ブリレンブルク(メゾ・ソプラノ)
吉雄=小森輝彦(バリトン)
指揮=ヨハネス・デーブス
演出=ルカ・ヴェジェッティ
演奏=東京シンフォニエッタ
2.第9回「佐治敬三賞」の応募受付と視察
意欲的・挑戦的な企画でかつ演奏のすぐれた音楽公演を顕彰するために平成13年に創設した
「佐治敬三賞」の第9回(2009年度)受賞公演は、平成22年3月に決定する予定。
ア. 選考過程
(1)平成20年10月1日~11月30日および平成21年4月1日~5月31日の2回の募集期間に
平成21年(上期、下期)に実施される音楽公演についての応募を受け付けたところ、
33企画についての応募があった。選考委員9名が分担し公演の視察を行っている。
(2)選考会は平成22年1月(1次選考)、3月(最終選考)に行う予定。
イ.選考委員
礒山雅
伊東信宏
岡田暁生
岡部真一郎
白石美雪
沼野雄司
舩山隆
三宅幸夫
(50音順・敬称略)
ウ.賞金 200万円
エ.贈賞式は、スケジュール調整のうえ音楽賞と同時に開催する予定。
1
楢崎洋子
3.「サマー・フェスティバル2009<MUSIC TODAY 21>」の開催
40周年記念公演とし、特別演奏会「グルッペン」1公演、レクチャー・管弦楽・室内楽の
3夜構成で作曲家の音楽世界を多面的に紹介する「テーマ作曲家~サントリーホール国際
作曲委嘱シリーズ」3公演、海外のオーケストラ新作を日本初演する「音楽の現在」1公演、
「芥川作曲賞選考演奏会」に加え、「第39回サントリー音楽賞記念コンサート 細川俊夫」
3公演の計9公演を期間中に開催した。
サマーフェスティバル 監修=コンサート企画委員会
(岡部真一郎、白石美雪、舩山隆の各氏)
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ 監修=湯浅譲二氏
ア.サントリー音楽財団創設40周年記念特別演奏会
(1)日時 平成21年8月31日(月)
(2)会場 サントリーホール(大ホール)
(3)曲目 ジェルジ・リゲティ:時計と雲~12人の女声とオーケストラのための
カールハインツ・シュトックハウゼン:
グルッペン~3群のオーケストラのための
グルッペン~3群のオーケストラのための
(2回演奏し、席をかえて違う角度からの音響を楽しんで頂いた)
(4)出演 指揮=スザンナ・マルッキ、パブロ=ヘラス・カサド、クレメント・パワー
演奏=NHK交響楽団、東京混声合唱団
イ.テーマ作曲家<ウンスク・チン>
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.33 (監修:湯浅譲二)
<第1夜 作曲家は語る>
(1)日時 平成21年8月22日(土)
(2)会場 サントリーホール(ブルーローズ)
(3)出演 ウンスク・チン
<第2夜 室内楽>
(1)日時 平成21年8月24日(月)
(2)会場 サントリーホール(ブルーローズ)
(3)曲目 ウンスク・チン:アレグロ・マ・ノン・トロッポ~打楽器とテープのための
ウンスク・チン:3つのピアノ・エチュード
イリャン・チャン:BENU~マリンバ、ヴィブラフォンと大アンサンブルのための
(ウンスク・チン委嘱)
ウンスク・チン:錯綜としがらみ~ソプラノとアンサンブルのための
ウンスク・チン:折句―言葉の遊戯~ソプラノとアンサンブルのための
ウンスク・チン:ピアノ、打楽器とアンサンブルのための二重協奏曲
(4)出演 指揮=杉山洋一、打楽器=吉原すみれ、加藤訓子、宮本典子
ピアノ=中川賢一、ソプラノ=森川栄子、吉川真澄
ライヴ・エレクトロニクス=有馬純寿、演奏=アンサンブル・ノマド
<第3夜 管弦楽>
(1)日時 平成21年8月28日(金)
(2)会場 サントリーホール(大ホール)
(3)曲目 ジェルジ・リゲティ:サンフランシスコ・ポリフォニー
アントン・ウェーベルン:オーケストラのための5つの小品 作品10
2
(4)出演
ウンスク・チン: ロカナ~大オーケストラのための
スキ・カン:カテナ~大オーケストラのための
ウンスク・チン:シュウ~中国笙とオーケストラのための協奏曲
(サントリーホール委嘱作初演)
指揮=秋山和慶
中国笙=ウー・ウェイ
演奏=東京交響楽団
ウ.音楽の現在
(1)日時 平成21年8月25日(火)
(2)会場 サントリーホール(大ホール)
(3)曲目 サルヴァトーレ・シャリーノ:
リコーダーとオーケストラのための4つのアダージョ
オーガスタ・リード・トーマス:ヴァイオリン協奏曲 楽園の曲芸師
ルーク・ベッドフォード:オーケストラのための花輪
ペーター・エトヴェシュ:2台ピアノとオーケストラのための協奏曲
(4)出演 指揮=沼尻竜典、リコーダー=鈴木俊哉、ヴァイオリン=千々岩英一
ピアノ=瀬尾久仁&加藤真一郎ピアノ・デュオ
演奏=東京都交響楽団
エ.第39回サントリー音楽賞受賞記念コンサート 細川俊夫
室内オペラ『班女』3公演を開催。
1.「第39回サントリー音楽賞記念コンサート 細川俊夫」の開催 項を参照
オ.第19回芥川作曲賞選考演奏会
サマーフェスティバルの一環として開催。次項4-イ参照。
4.第19回「芥川作曲賞」の選考、決定、 贈賞
当財団の運営に格別の尽力を頂いた芥川也寸志氏の功績を記念する「芥川作曲賞」の
第19回の選考・贈賞を次の通り実施した。
ア.第 1 次選考会
平成21年4月2日(火)にANAインターコンチネンタル東京にて開催し、第19回
芥川作曲賞の選考対象となる日本人作曲家の交響管弦楽曲(平成19年1月から12月
の間に国内外で初演)を譜面およびテープによって選考を行い、候補作品3曲を選定
した。選考委員は近藤譲、斉木由美、三枝成彰の3氏。
イ.第19回「芥川作曲賞」選考演奏会
(1)日時
平成21年8月29日(土) 16:00開演
(2)会場
サントリーホール(大ホール)
(3)候補作品
藤倉
大/‐‐‐as I am‐‐‐
松本祐一/広島・長崎の原爆投下についてどう思いますか?
藤井喬梓/ディエシスⅡ
(4)出演
指揮=小松一彦、メゾ・ソプラノ=ローレ・リクセンブルク
ライヴ・エレクトロニクス=有馬純寿
管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団
3
候補作品3曲の演奏に先立ち、第17回芥川作曲賞 受賞者 小出稚子氏に委嘱した
「ChOcoLAtE」が世界初演された。候補曲3曲の演奏後、その場で、選考委員
(近藤譲、 斉木由美、三枝成彰氏)による公開討議 (司会=沼野雄司氏)を行い、
藤倉大氏の作品「‐‐‐as I am‐‐‐」が選ばれた。
賞状・賞金(50万円)の贈呈と併せ、新しい管弦楽作品を作曲委嘱(委嘱料100万円)した。
5.作曲委嘱活動
ア.小出稚子氏(第 17 回芥川作曲賞受賞者)への委嘱作品「ChOcoLAtE」は
8 月 29 日「第 19 回芥川作曲賞選考演奏会」にて初演された。
イ.法倉雅紀氏(第 18 回芥川作曲賞受賞者)に新作を委嘱中。
2010 年 8 月末「第 20 回芥川作曲賞選考演奏会」にて初演予定。
ウ.藤倉大氏(第 19 回芥川作曲賞受賞者)に管弦楽曲を委嘱。
エ.「作曲家の個展 2009」テーマ作曲家の中川俊郎への委嘱作品
「影法師-F.シューベルトの同名の歌曲その他による」は、平成 21 年 10 月 14 日初演。
6.「推薦コンサート」活動の実施
ア.内
容
・毎月、東京・大阪で選考会を開き、日本人作曲作品をとりあげたコンサートの中から
財団の推薦に値する公演を選定して助成を行うもの。
・ 原則として毎月、東日本・西日本で各1件を選定、各公演約50枚の入場券を購入し、
新聞紙上またはWEBサイトでの告知をして、希望者が多数の場合は抽選で招待している。
イ.選定委員
(東日本)
岡部真一郎、白石美雪、沼野雄司
(西日本)
伊東信宏、岡田暁生
ウ.実
(50音順・敬称略)
施(平成21年度4月1日~8月31日)
(1)選考対象コンサート数
418件
(東日本
280
西日本
138)
(2)推薦したコンサート数
12件
(東日本
6
西日本
6)
(3)コンサートへの応募数
6,880人
(東日本
5,655
西日本
1,225)
450人
(東日本
230
西日本
220)
(4)招待した人数
以上
4
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