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貧困・格差・不平等~できる支援とは

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貧困・格差・不平等~できる支援とは
第32回公的扶助研究関西ブロックセミナー 開催要綱
貧困・格差・不平等~できる支援とは
《と
き》
2017年2月25日(土)10時00分~16時30分
( ※ 午 前 9 時 30分 か ら 受 付 を 開 始 )
《ところ》
尼崎市立中央公民館
尼 崎市 西難 波 町 6丁目 14-34
《主
催》
( 06-6482-1750)
第 3 2 回公 的 扶 助 研 究関 西 ブ ロッ ク セ ミ ナ ー実 行 委 員会
一部の先進諸国では、格差社会の広がりが大きな社会問題となり、既成政治への批判が強まっています。
我が国においても、生活保護利用世帯が史上空前となるなど、貧困問題が深刻化しています。政治戦略とし
て選択された経済成長政策は、国民の生活を豊かにすることはありませんでした。経済政策の恩恵を受ける
ことなく格差の拡大と貧困に苦しんでいる国民への手当は不十分で、逆に所得の再分配機能を有する社会保
障を後退させようとしています。
そして、生活保護法改正後の運用も変わり、資産申告の定例化、扶養義務の履行指導の強化、転居への指
導指示など、保護利用者の苦しみや不安に共感する寄り添う支援ができにくくなっています。一方では、生
活保護現場は背負いきれない業務量が強いられていますし、雇用が不安定な非正規の職員も増えています。
ケースワーカーの余裕がなくなり、生活保護利用者への効果的な支援を難しくしています。
困窮する人々を救済し、人が人らしく生きられるよう最低生活を保障するというのが生活保護業務に携
わる者の使命です。要保護者や保護利用者の生活に向き合って、住民の貧困・格差・不平等の解消を考えな
ければなりません。ケースワーカーが誇りを持ってできる支援を行えば、様々な問題を抱えた生活保護利用
者の生活も変わるに違いありません。福祉事務所を地域の人々から頼りにされる機関にしていきましょう。
『健康で文化的な最低限度の生活』 ©柏木ハルコ/小学館(週刊 ビッグコミックスピリッツ連載中)
1
【 日程】
9:30
10:00
12:00
【全体会】
①現地からのあいさつ
②基調報告
③特別企画
受
付
◆ 午前の部
13:00
16:30
【4分科会】(同時並行)
①制度と運用を学ぶ
②教育・福祉・子どもの貧困
③専門的で適切な支援を考える
④福祉専門職の交流
昼
食
閉
会
(午前 10 時 0 0分 ~午後12時 )= 全体会
(1) 現地からの報告
市 政 100周 年 を 迎 え た 尼 崎 市 で 、 初 の 公 的 扶 助 研 究 関 西 ブ ロ ッ ク セ ミ ナ ー が 開 催 さ れ ま す 。
生活保護現場はたいへん厳しい状況となっていますが、できる支援を行っていかなくてはなり
ません。尼崎市福祉事務所の有志は、関西ブロックセミナー開催の準備をしました。生活保護
現場が、利用者の暮らしの状況を理解し、誇りが持てるような職場を築いていけるように皆さ
んと一緒に学び考えたいと思います。
(2) 基調報告 「生活保護の今、これから」
吉永
純さん
(花園大学教授・全国公的扶助研究会会長 )
格差の拡大は国際的な規模で深刻化しています。我が国においても例外ではありません。しか
し、生活保護法改正、生活保護基準引き下げによって保護利用者の生活は困難さを増しています。
また、生活保護担当者の仕事も厳しくなっています。現場での生活保護法運用の特徴、問題点等
を明らかにします。また、引き続く制度改革が検討されている中で、 生活保護精度を担う職員は、
どのように専門的な仕事をすべきなのかについても問題提起します。
(3) 特別企画 マンガ『健康で文化的な最低限度の生活』
~作者・柏木ハルコさんと語る生活保護~
生活保護の現場を描き、リアルに迫るマンガとして好評の『健康で文化的な最低限度の生
活』(小学館)。生活保護利用者の思いを丁寧に取材するとともに、生活保護に関わる仕事に
就くことになった若きケースワーカーが、生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして思
い悩みながら仕事をする様子を描いています。マスコミはもちろんのこと、ケースワーカーの
研修や大学の講義などの題材として取り上げられるなど、今や多くの読者の心をとらえていま
す。作者の柏木ハルコさんに来ていただきます。若手の現役ケースワーカーと共に、ケースワ
ーカーの姿、生活保護や貧困問題についてマンガを通して語り合います。
◆
午後の部
(午後 1時~4時 30分 )=同時進行 の4つの分科会
(1) 「生活保護制度の理解と運用」分科会
関係機関からベテランまで、改めて生活保護の原点を制度と運用の面から学ぶ分科会です。
講義1…「生活保護制度のイロハ(芯)」
講師
松崎喜良さん(神戸女子大学)
生活保護制度を一から学ぶための「芯」を探ります。
2
講義2…「生活保護基準をめぐる裁判」講師
阪田健夫弁護士(ライト法律事務所)
生活保護基準引き下げ裁判では、何が争われているのかを学びます。
ワークショップ…各職場での制度運用の状況について交流し、ベテランワーカーから助言や
解説をしていただきます。
(2) 「教育・福祉・子どもの貧困」分科会
子どもの貧困の救済と防止対策は国民的課題となっていますが、生活保護現場では生活保護
利用世帯の子どもの様子は把握できにくい状況になっていると思われます。地域では子どもの
貧困防止のための取組みが始まり進んでいます。
グループワークでは生活保護担当者はSSWや家児相などの専門職とどのよう に関わり、子
どもや保護利用者の自立を助長していけばよいのかを皆さんと共に考えます。
*報告①「子どもの貧困と羽曳野市の実践」
仲野浩司郎さん(羽曳野市福祉総務課)
*報告②「尼崎市における子どもへの支援」
尼崎市福祉事務所の支援担当関係者
助言者
吉 永 純 さ ん (花 園 大 学 )
(3) 「専門的で適切な支援を考える」分科会
担当している世帯では、薬物やアルコールなどの依存症の人、精神障害者の手帳を持ってい
る人、発達障害の可能性がある人などがおられます。専門的で適切な支援が必要なのですが、
知識の不足や支援を戸惑ったりすることで、信頼関係の確立を難しくしています。 そのような
人々の生活や気持ちを理解して、関係者との連携を図る中で、元気に生きていくことができる
ような支援をしていきたいと思います。事例報告をもとにグループワークを展開し、理解を深
める分科会を皆さんと共に作ります。
報告者
藤塚奈穂子さん(尼崎市保健所精神保健福祉相談員)
(4) 「福祉専門職が交流する」分科会
*報告
「 各自 治 体 の福 祉 専 門 職 員の 現 状 」
近畿の各自治体では、福祉職採用が増えています。 福祉専門職として働く上でのやりがいや
苦悩、今後の展望について話題を提供していただきます。
話題提供者
*ワークショップ
水 谷 哲 也 さ ん (神 戸 市 役 所 )
小 西 男 さ ん (京 都 市 役 所 )
奥田彩さん(伊丹市役所)
近 藤 泰 弘 さ ん (尼 崎 市 役 所 )
「福祉専門職が交じり、つながる交流会」
グループに分かれて、仕事の内容や現状、 悩み、喜びなどを語り合い、熱き想いを共有し
ましょう。
【参 加 費 ・申 し込 み等 】
セミナー終
了後に懇親
◆参加費 (資料代)
一般:1,000円
学 生:無料
全国公 的扶助研究会会員:無料
◆参 加 申 し込み 当 日受 付 で行 います
(事 前 申 し込 みの必 要はありません)
3
会を開催し
ます。
【会 場への交 通 あんない】
尼崎市立中央公民館
尼 崎市 西 難波 町 6 丁 目 14-34
( 06-6482-1750)
※会場近辺にはスーパー、コンビニはありますが、食堂は少ないです
【アクセス】
◎JR 利用の場合…JR 山陽本線(神戸線)で「立花」駅下車(普通のみ)
〇立花駅南口出口から徒歩約 18 分
〇阪神バス 14 番「阪神出屋敷」行き、15 番「阪神尼崎」行き、阪神バス 49 番「阪神出屋敷」行き
停留所:阪神バス「西難波北」下車 東へ徒歩5分
◎阪神電車利用の場合…梅田駅から阪神本線で「出屋敷」駅下車(普通のみ)
〇阪神バス 14 番「阪急塚口」行き、49 番「阪急武庫之荘」行き
停留所:阪神バス「西難波北」下車 東へ徒歩5分
◎阪急神戸線利用の場合…「塚口」駅下車
〇阪神バス 14 番「阪神出屋敷」行き、31 番「阪神尼崎」行き
停留所:阪神バス「西難波北」下車 東へ徒歩5分
◆問い合わせ先
関ブロ運営委員会事務局にFAXでお問い合わせください。
( 住 所 ) 〒 650-0046
神戸市中央区港島中町4-7-2
神戸女子大学
健康福祉学部
松崎研究室
(F A X ) 078-3 0 3 -4 8 0 6
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