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消費税について(基本のおさらい)
平成26年3月 消費税について ~基本のおさらいと今後の対策~ (一社)日本中古自動車販売協会連合会 1 内容 ①消費税の基本と本質 ~仕入れ税額控除を理解すると消費税が見えてくる~ ②自動車販売の消費税表示ルール ~中古車販売は総額表示が大事~ ③消費税増税後のマーケットと対応 ~縮むマーケットで生き残るために~ 消費税基本のおさらい 1.消費税の課税の対象 「国内で行われるすべての物品の販売・サービスの提供」※1・※2 2.納付税額の計算方法 課税期間の課税売上に 対する消費税額 - 課税期間の課税仕入れ = 納付すべき に含まれる消費税額 消費税額 3.課税のタイミング(資産の譲渡の時期) 原則として「課税資産の譲渡をしたとき」 ※これはつまり「売上計上日」。各企業が継続的に申告している規準。 自動車の場合、登録日を基準としているケースが多い。 4.税率 5% ●平成26年4月1日より8%(消費税6.3%、地方消費税1.7%) ●平成27年10月1日より10%(消費税7.8%、地方消費税2.2%) ※1 非課税取引:土地の譲渡及び貸付、有価証券等の譲渡・利子・信用保証料保険料等 郵便切手・印紙・証紙・商品券・の譲渡、公共の手数料、医療、社会福祉事業、助産、埋葬、 火葬 身体障害者用物品、学校教育、教科用図書、住宅家賃 ※2 不課税取引:保険金・共済金、利益の配当等、寄付金・祝い金・見舞金等、補助金・奨励金・ 助成金等、会費・組合費等、入会金、公共施設の負担金等 いきなりですが、質問です。 一個105円のこのガム 含まれている消費税相当額は いくらですか? ‐4‐ そう正解です。 = 答えは5円です。 ですが・・・ 売っているお店は5円納税してますか? おそらく5円は納税していません。 なぜなら 仕入れ額に含まれている消費税を 控除できるから。 ‐5‐ 多分こんな感じ ガム売上額105円 含まれる売上消費税は105×5/105 =5円 ガム仕入額85円 含まれる仕入消費税は85×5/105 =4円 売上消費税5円-仕入消費税4円 納税額=1円 ※本当はもっと少ない・・・(他の課税仕入も控除できるから) ‐6‐ 整理すると消費税はこうも計算できます。 ↓ (課税売上高ー課税仕入高)×税率=納税額 これって法人税に似ていませんか? ↓ (益金ー損金)×税率=納税額 それでは皆さんは法人税についてなにを意識していますか。 ↓ おそらく、今期の純利益額です。 それは価格設定とコストを常に意識すること。 ↓ つまり、消費税の理解に必要なのは価格とコスト意識 ‐7‐ 消費税は付加価値税 区分 課税対象 非課税対象 左の表で納付税額は ①A×税率-C×税率=(A-C)×税率である。 商品売上高 収 益 等 サービス提供売上高 また、純利益は ②(A+B)-(C-D)=Eである。 A 事業用中古資産売却 受取利息 B 分解すると ③A-C=E+D-Bとなる。 商品仕入高 事務用品・清掃費用 費 用 ・ 設 備 等 支払修繕費 支払運賃・倉庫料 すなわち、①②③から納付税額は (E+D-B)×税率である。 C 支払広告宣伝費 機械購入費 人件費 D 支払い利息 地代 純利益 E つまり、納付税額は (純利益+人件費+地代+支払利息-受取利息) ×税率となる。 このことから消費税は 付加価値税{企業の付加価値(純利益+人件費 +地代+利息)に課税する税}といわれている。 付加価値税率(標準税率)の国際比較 2013年財務省調べ 諸外国における付加価値税の標準税率の推移 2013年財務省調べ 消費者は税込み表示を基本と考えている 2013年7月博報堂調査 自動車公正競争規約は現行内税方式で (総額表示) 有利誤認表示を避けましょう