ストレスチェック結果と集団分析からわかること 集団分析の結果

第１０号
平成２８年２月１日発行
岡山県教育庁
福利課健康管理班
ストレスチェック結果と集団分析からわかること
こんにちは、教育庁福利課健康管理班です。
県では、平成２７年９月から改正労働安全衛生法に基づく新しいストレスチェック制度を試行しています。（対象：県教育委員会事務局、
県立学校、教育機関の教職員） ※市町村教育委員会においても実施を検討されているところかと思いますので、今後の情報に注意
し、できるだけ受検しましょう。
今月は、このストレスチェックの結果と集団分析についてです。
結果はどのように活用するの？
個人の結果
→
現在の自分の状態を知り、今後のセルフケアに活用！
高ストレスの判定だった方は医師の面接指導を受けたり、相談窓口等を利用し
ストレスチェックの目的
て、今のストレス状態の改善をしていきましょう。
①労働者自身のストレスへの気
高ストレスでなかった方も、この機会に日頃の生活を振り返り、今後もストレスを
付きを促し対処の支援を行うこと
溜め込まないようセルフケアに努めてください。
不調を予防する
ために活用！
集団分析 → 職場環境改善の検討に活用！
集団ごとに結果を集計・分析し、当該集団の労働者の実情を考慮した心理的な
②職場環境の改善をすることに
負担を軽減するための措置（職場の環境改善等）を講じるよう努める必要があり
より、メンタルヘルス不調を未然
ます。（※努力義務）各所属の衛生委員会等において、集団分析の結果資料を基
に防止すること
に職場環境改善の検討を行っていただくことになります。
集団分析の結果について
～集団分析結果の見方～
個人の結果と違い、集団分析は仕事上のストレスに特化し 仕事の質と量についての判定図
た分析を行います。｢仕事の質・量｣と｢サポート｣の状況を表す
２つの｢仕事のストレス判定図｣（右図）を利用し、集団ごとに、
関係項目の平均点を全国の労働者の平均と比較します。仕
事の量的負担は点数が高いほどストレス度が高く、それ以外
の項目は点数が低いほどストレス度は高いということになり、
全国平均のライン（１００のライン）からどれくらい離れているか
によりストレス度合いを判定します。１１０のラインにいると、平
均よりも１０%健康リスクが高い、９０のラインにいると平均より
も１０%健康リスクが低い、というように見ます。
サポートについての判定図
～実際の県教育委員会の結果について～
分析は、県教委全体で、年代別、性別、所属種別、職種別に行いました。その結果、概ね次のようなことが分かりました。
●教員は全般的に仕事のコントロール・量的負担においてストレス度合いが高い。
●事務職員や、養護教諭、栄養教諭など、１所属あたりの人数が少ない職種はサポート面でのストレス度合いが高い。
●年代別では、３０代、４０代の仕事のコントロール・量的負担におけるストレス度合いが高い。
このように、集団分析を行うことで、集団の中でもどのような環境の人がどのようなこと（仕事の量が多い、同僚の支
援が無い等）でよりストレスを感じているのかが見えてきます。このような情報をうまく活用することで、職場でも配慮すべ
きことが分かりやすくなります。
また、ストレスチェックを受ける人数が多いほど、正確な傾向が出ます。職場環境改善のためにも、できるだけ受けて、
みんなで改善方法を考えましょう。
職場環境改善について
職場環境改善とは、仕事の負担やストレスを減ら
して、快適に、安全に働ける職場環境づくりを行う
ことです。
風通しのよい職場づくりのためのヒントやツールに関す
る情報は厚生労働省ＨＰ掲載の職場改善マニュアルを
ご覧ください。
http://kokoro.mhlw.go.jp/manual/
厚生労働省のＨＰにはストレスチェック制度の関連情報
も掲載されています。こちらも参考にご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anze
neisei12/
岡山県教育庁福利課健康管理班
※集団分析は、全体の結果の平均値を出すため、個人の結果が分かることは
ありません。
また、項目によって対象が１０名以下となる場合には個人の結果が特定され
る可能性があることから集団分析は行っていません。
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