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ナノインプリント・高速転写技術
ナノインプリント・高速転写技術 谷口 淳 准教授 ロール転写により3次元ナノ構造を 高速に作製することが可能 3次元ナノ構造を有する金型からロール転写によりフィルム上に高速に転写することが可能。 基礎工学部・ 転写材料としては、樹脂だけでなく金属の転写も可能であり、また3次元ナノ構造の例として 電子応用工学科 は、防汚性を持った反射防止構造フィルムなども作製可能である。 ロール転写による 高速3次元ナノ構造転写技術 WINDER REWINDER ロールトゥロール(RTR)ー UV ナノインプリントリ ソグラフィ(UV-NIL)によって18m/min の速度 でナノパターンを転写することができる。ロール金 型は、マスター金型から起こした樹脂のレプリカ モールドをロールに巻きつけて用いる。そのため、 Nip pressure ∼0.3MPa 500nm ロールナノインプリント 装置概観図 100nm 手持ちの平板金型からRTR 化による量産が可能と なる。従来の RTR−NILでは高アスペクト比構造 の転写は難しかったが、レプリカモールドの工夫に よりアスペクト比 5 の 100nm 線幅のパターンの 18m/minで 転写可能 転写も可能である。用途としては、プリンテッドエ レクトロニクス、反射防止構造(モスアイ)フィル ム、透明電極、ワイヤーグリッド偏光子などがある。 Replica mold 蛍光灯の 映り込み 金型(上面写真) 下の文字が 読める 全部が透明 に見える 金型(斜め写真) Roll to Roll 反射防止構造金型を用いた 樹脂や金属のナノ構造作製 グラッシーカーボン(GC)に酸素イオンビーム 穴 63.9[nm] を照射することにより、表面が荒れ反射防止構 ピッチ 44.8[nm] 針の径 30[nm] 高さ 215[nm] PET フィルム PETフィルムに 反射防止構造付き 反射防止構造フィルム 反射防止構造フィルムの外観写真 890mm 造(モスアイ構造)が形成される。この金型を 用いて樹脂だけでなく金属のナノパターンを フィルム上に転写することが可能である。樹脂 の場合は、UV-NILで転写し、金属の場合は、 金属の酸化膜を離型層として用いることによ り、金、銀、銅などが転写できる。従来は樹 ピッチ 67.4[nm] 針の径 53.5[nm] 転写樹脂(上面写真) 脂の転写のみであったが、金属材料に関して 高さ 217[nm] 転写樹脂(斜め写真) 反射防止構造 (モスアイ構造) フィルムの作製 (上:金型、 下フィルム) 940mm も金型を用いて転写できるようになった。用途 は、反射防止構造、プラズモン素子、配線、 プリンテッドエレクトロニクスなどがある。 201401SA450 本件お問い合わせ先 科学技術交流センター(承認TLO) 〒125-8585 東京都葛飾区新宿6-3-1 TEL(03)5876-1530 FAX(03)5876-1676 E-MAIL [email protected] URL http://www.tus.ac.jp/tlo/