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植物化石-5億年の記憶- 展
Press Release 企画展のご案内 植物化石展 5億年の記憶 2010年3月5日(金)より開催 写真1 グロッソプテリス(古生代ぺルム紀、オーストラリア) グロッソプテリスは、インド、南アメリカ、南アフリカでもペルム紀∼三畳紀の地層から産出。このこと から、これらの地域が過去にゴンドワナ大陸としてひとつにつながっていたことがわかる。 所蔵:大阪市立自然史博物館 撮影:佐治 康生 巡回展会期 ■名古屋展 INAXギャラリー名古屋 会期:2010 年 3 月 5 日(金)∼2010 年 5 月 20 日(木) 休館日:水曜日、3/23−3/31、5/16(日) ■東京展 INAXギャラリー1 会期:2010 年 6 月 3 日(木)∼8 月 21 日(土)予定 休館日:日祝日、夏季休暇 ■大阪展 INAXギャラリー大阪 会期:2009 年 9 月 4 日(土)∼11 月 18 日(木)予定 休館日:水曜日 http://www.inax.co.jp/culture/ 2010 年 2 月 植物化石展 5億年の記憶 開催概要 タイトル:植物化石 −5億年の記憶− 英語タイトル:Fossil Plants−Memories of 500 Million Years Ago 企画:INAXギャラリー企画委員会 制作:株式会社INAX 協力:大阪市立自然史博物館 入場料:無料 開場時間:10 :00∼ 17:00(大阪展、名古屋展)、10 :00∼ 18:00(東京展) WEB サイト: http://www.inax.co.jp/culture/ ■ 各会場の住所および問合せ先 INAXギャラリー名古屋 TEL:052-201-1716 FAX:052-201-1730 〒460-0003 名古屋市中区錦 1-16-20 INAX名古屋ショールーム 2 階 INAXギャラリー1(東京) TEL:03-5250-6530 FAX:052-201-1730 〒104-0031 東京都中央区京橋 3-6-18 INAX:GINZA 2F INAXギャラリー大阪 TEL:06-6733-1790 FAX:06-6733-1791 〒541-0056 大阪市中央区久太郎町 4-1-3 伊藤忠ビル 1F 本展について 地球が誕生して46億年。生命が海を出て地上に上陸したのは、その中で見ればごく最近にあたる、 4億7千万年前のことです。そして動物に先駆けて陸へと上がったのが植物でした。最初は茎と葉 の区別もなく、今の姿からは想像しがたいような形をしていた植物。その後、地上で乾燥に耐え子 孫を残すためさまざまな進化を遂げた結果、長い時間をかけて木となり森を作り花を咲かせ、現在 の姿へと発展していきます。それぞれの段階の姿を現在のわれわれが知る手がかりとなるのが、化 石となった植物たちです。地層の間にかつての姿を留めた植物化石からは、現在の植物の形態がど のような進化の後にあるものなのかを読み解くことができ、また植物を糸口に当時の生態系を辿る ことによって、かつての地球の姿を想像することができます。本展では植物化石を通し、圧倒的な 生命進化の力と、その過程で生み出されてきたかたちの神秘的な美しさに迫ります。 会場では、約90点の植物化石をご覧頂きながら、原始植物から現在へと植物たちがたどってきた 長い道のりを紹介します。上陸したばかりの原始植物の化石とそれから推測してつくられた当時の 姿の模型、まだ年輪がなかった石炭紀のシダ類の断面、アフリカ・インド・オーストラリアと異な る大陸から同一種の化石がみつかったことで、かつてこれらの大陸が一つであったことを推測させ るグロッソプテリスの化石、恐竜の闊歩した時代に繁茂したソテツの仲間キカデオイデアの化石、 現在繁栄している被子植物が登場した時代を示す白亜紀のサピンドプシスの花の化石などから、そ れぞれの時代の植生や、ダイナミックな進化の過程をご覧頂きます。絶滅した植物が生きているよ うな姿で見ることができる、葉や果実の圧縮化石や、地層の表面に輪郭や葉脈の跡だけが残った繊 細な印象化石、樹液が化石化した琥珀や成分が変質し宝石のように煌く珪化木のように華やかさを 楽しめる鉱化化石など、見た目にも多様な美しさを味わっていただけることでしょう。 また、南方熊楠、牧野富太郎と並んで日本の昭和初期を代表する植物学者であり、生きている化石 と呼ばれる植物メタセコイアの研究で世界的な評価を得た三木茂博士の研究資料を併せて紹介しま す。三木氏は、メタセコイアを化石から新種であることをつきとめるなどの功績が知られ、長年の 研究で、膨大なプレパラート標本や液浸標本、記録やスケッチ類を残しています。生涯に製作し研 究を重ねた 28000 点のプレパラート標本からの選りすぐりを中心とする資料をご覧頂き、研究者の あくなき探究心と観察眼からなる足跡をご覧頂きます。 今展を、不思議な美と研究の道のりに触れ、植物化石の知るほどに深遠な世界へ踏み込む機会とし ていただければ幸いです。 ■関連企画のご案内 講 演 会 <名古屋展> 「化石は語る、植物進化の不思議」 講 師:塚腰 実 (大阪市立自然史博物館学芸員) 日 時:2010年4月22日(木)18:00∼19:30 会 場:INAX名古屋ショールーム2階セミナールーム 参加無料、要申込(TEL:052-201-1716、FAX:052-201-1730、e-mail:[email protected]) 手話通訳あり 植物は約5億年の歴史のなかでどのように進化し姿を変えてきたのでしょうか。 本講演では化石からわかるその変遷をひもとき、また実際の研究の現場から、植物 化石の産状や採集の様子、研究しつきとめていく面白さと、具体的な調査・研究の 手法について語っていただきます。また丹念な観察から新種の発見に至り、日本の 三大植物学者に数えられるようになった三木茂博士の功績と人となりについてもお 話しいただきます。ぜひご参加ください。 ☆ 東京・大阪巡回時にも関連企画を行います。詳細はWEB サイト上でご案内いたします。 ■新刊 INAX ブックレットのご案内 INAX BOOKLET『植物化石 5億年の記憶』 (72ページ、定価 1,575 円、3 月中旬発売) 構 成 【図版構成】 【論 美しい植物化石ワールドへ 植物進化のドラマ 植物学者・三木茂の仕事 (撮影 佐治康生) 考】 「植物化石研究の醍醐味」西田 治文(東京大学大学院教授・中央大学教授) 「三木茂 偉大な植物学者の足跡」塚腰 実(大阪市自然史博物館 学芸員) −本件に関するお問合わせ− INAX ギャラリー名古屋 担当:大原 TEL:052-201-1716 FAX:052-201-1730 〒460-0003 名古屋市中区錦 1-16-20 INAX 名古屋ショールーム 2F INAX ギャラリー1(東京) 担当:筧 TEL:03-5250-6530 FAX:052-201-1730 〒104-0031 東京都中央区京橋 3-6-18 INAX:GINZA 3F INAX ギャラリー大阪 担当:高橋 TEL:06-6733-1790 FAX:06-6733-1791 〒541-0056 大阪市中央区久太郎町 4-1-3 伊藤忠ビル 1F <共通>E-mail : [email protected] ※ 取材希望および本展覧会の作品写真借用などは上記へお問合せください。 ■プレス用写真のご案内 * * * * 本プレスリリースの掲載写真は選択ツール等で画像をダウンロードしてご使用いただけます。 本展告知以外での使用、転載を禁じます。ご使用に際しては撮影者名をお入れください。 ご使用にあたっては上記担当者までご連絡くださいますようお願いいたします。 容量が足りない場合および、その他の写真については、担当者までお問合せください。 写真3 三木茂博士プレパラート標本、アベマキ(ブナ科)の幼果。現生 撮影:佐治康生 所蔵:大阪市立自然史博物館 写真2 三木茂博士プレパラート標本、メタセコイア属小枝。 (新生代新第三紀中新世後期、岐阜県土岐市)化石 撮影:佐治康生 所蔵:大阪市立自然史博物館 写真4 琥珀(新生代古第三紀漸新世、ドミニカ) 琥珀は樹木から分泌される樹脂の化石。 ここでは植物の雄しべが取り込まれている。 撮影:佐治康生 所蔵:大阪市立自然史博物館 写真5 サピンドプシス(白亜紀、レバノン)三つに分かれた美しい 複葉で、白亜紀後期に繁栄した被子植物の葉。 撮影:佐治康生 所蔵:大阪市立自然史博物館 写真6 アロウカリア(中生代三畳紀、アルゼンチン) ナンヨウスギの球果の鉱化化石。 撮影:佐治康生 所蔵:大阪市立自然史博物館