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「まともに生活できる仕事を」「人間らしく働きたい」要望書

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「まともに生活できる仕事を」「人間らしく働きたい」要望書
2013 年 12 月 大阪労働局 局長
殿
「まともに生活できる仕事を」
「人間らしく働きたい」要望書
日本民主青年同盟 大阪府委員会 委員長 川添 健真 大阪市天王寺区餌差町 9−6 TEL 06-4303-3823 FAX 06-4303-3826 要望趣旨
労働力調査では、2013 年 4〜6 月期で大阪府の完全失業率が 5.2%で全国の 4.2%を上
回り、若年層(15 歳から 24 歳)では 9.1%とさらに高い状況です。同時に、非正規率が大
阪では 41.3%と全国の 38.2%を大きく超え、非正規が広がっています。また、仕事につ
いている青年も、突然の解雇、賃下げ、ボーナスカットと長時間過密労働に苦しめられ
ています。高校生・学生の就職難もこれまでにないほど深刻です。こうした雇用破壊が、
景気全体を悪くする悪循環を引き起こしています。 そうしたなかで、私たち民青同盟が今年3月から取り組んでいる実態調査で約500人から
集めた青年の実態では、約4割の青年が非正規、半数を超える青年が月収10万円以上20万
円未満のワーキングプア状態であることがわかりました。「社長のひと声で始業時間がど
んどん早くなり朝5時から夜7時、長い時は夜9時まで働いている。それでも手取りは月20
万円をきる。求人票には8時間労働で時間外労働は月6時間程度と書いていた」、「『高校
生料金』といわれ時給750円で働いている。お金をもらえるだけマシ」、「『仕事が遅い』
とまわりへの見せしめのように怒られ、人影のないところに呼び出され殴られた」など、
命まで脅かされる本当に深刻な状況が青年の中で広がっています。 「まともに生活できる仕事を」
「人間らしく働きたい」という願いがかなわないのは、
青年個人の責任ではありません。大企業が、正規社員を減らして非正規社員に切り替え
るなど、ひどい働かせ方をおしつけてきたこと。政府が、企業の利益のために「働くル
ール」をこわしてきたことに原因があります。また、いまある「働くルール」さえ守ら
れていない状況が常態化しています。 労働者の権利を守り、青年がまともに生活でき、人間らしく働けるように、労働局と
して、以下の要望項目にそって、積極的な役割をはたすよう強く要望します。 1
要望項目
1.
人間らしく暮らせる賃金として、大阪府の最低賃金を時給 1000 円以上に引き上げ
てください。
2.
厚労省が 9 月に実施した「若者の『使い捨て』が疑われる企業等に関する無料電話
相談の実施結果」で明らかになったサービス残業やパワハラなど、職場での無法な
実態に対して、調査を行い、違法行為を止めるよう企業に法令遵守を徹底してくだ
さい。
3.
働くルールなどの制度、労働相談について、インターネットなども活用し、啓発・
広報にさらに力を入れてください。また、相談窓口の時間外でも誰でも相談できる
対策や、平日だけでなく休日も窓口対応できる職員の配置をしてください。
4.
失業者が安心して就職活動に取り組めるように、公的な職業訓練の拡充や就労支援
に力を入れてください。
5.
企業の採用数と離職者数を公開させ、早期離職率が高い企業、悪質な法令違反を行
った企業名の公開と監督・指導を強化してください。
6.
安心して求職活動ができるように、ハローワークの求人票と実際の労働実態が違う
状況を未然に防ぐことや、就職した労働者のその後の就労状況の把握をしてくださ
い。また、ハローワークを行政区ごとに設置してください。
7.
「ブラック企業」の取り締まりを強化し、違法、無法な働かせ方をなくすために、
労働基準監督官を大幅に増員してください。
以上
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