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平成 27 年度 第 23 回全国高等学校生徒商業研究発表大会

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平成 27 年度 第 23 回全国高等学校生徒商業研究発表大会
平成 27 年度
第 23 回全国高等学校生徒商業研究発表大会
群馬県
利根沼田学校組合立利根商業高等学校
閑野有紀 小澤康平 櫻澤 綾
川端雄哉 千木良優斗 角田雅也 飯塚アンドレイ
指導者
小池将也 廣井正恵
1
目 次
Ⅰ はじめに
Ⅱ インバウンド観光の現状 ~現状分析~
1 インバウンド観光の現状
2 みなかみ町の魅力とは
Ⅲ 研究テーマの設定に向けて ~仮説~
1 歴史・文化を調査
2 仮説の設定
3 調査順序
Ⅳ 日本の心、地域の文化を伝えるために ~企画~
1 情報収集①【みなかみ町の民話調査】
2 情報収集②【外国人観光客のニーズ調査】
3 資金調達
Ⅴ 可能性に挑戦 ~実践~
1 ミニ絵本の作成 ~実践①~
2 プロモーション活動~ミニ絵本~
3 外国人のニーズと仮説の検証
4 電子書籍への挑戦 ~実践②~
5 プロモーション活動~電子書籍~
Ⅵ 思い出をカタチに ~検証・成果~
1 観光事業者からの意見 ~外部検証~
2 収支報告
3 仮説の検証
Ⅶ 行って良かったMINAKAMI!JAPAN!! ~展望~
1 今後の展開
2 再訪を促すために
Ⅷ おわりに
P. 1
1
4
5
6
6
7
8
9
11
14
15
16
19
20
22
23
24
25
27
2
Ⅱ.インバウンド観光の現状
Ⅰ.はじめに
Ⅰ はじめに
現在の日本において、観光は国の経済を支える成長分野と
して、様々な施策が展開されています。2003年にビジット・
ジャパン事業から始まり、それ以降、観光立国の実現に向け
てインバウンド観光に注目が集まっています。
インバウンド観光は、雇用の創出や地域経済の活性化が期
待できることから、各地域で地域活性化につながる有効な手
段とされ様々な取り組みが進められています。地域の資源を
有効に活用し、その地域の持つ魅力を発信することで国内外
から多くの観光客を呼び込み発展させることができると考え
られています。その中で、「私たちにも何かできる可能性が
ある」「インバウンドに挑戦してみよう」とワクワクする気
持ちを抱きながら、今年度のテーマを設定し調査・研究を開
始していきました。
ビジット・ジャパン事業
国土交通省が中心となって行っている、
外国人旅行者の訪日促進活動です。関係
省庁及び民間団体・企業が参加し海外諸
島での日本旅行の広報や、国内における
外国人旅行者向けインフラの整備などを
行っています。
観光庁 報道・会見より
Ⅱ インバウンド観光の現状 ~現状分析~
1 インバウンド観光の現状
(1)マクロ視点から
インバウンド観光
まず、インバウンド観光でのマクロ視点として、国が取
=訪日外国人旅行
り組んでいることを調査しました。観光庁統計情報資料
(図1)から、2014年1月から12月の間に日本を訪れた外国
人観光客数は、1,341万3,467人(前年比29.4%増)であることが分かりました。これまで
過去最高だった2013年の1,036万3,904人から300万人以上増えたことになります。
現在も、2015年1月から7月までの推計値で1,105万8,300人と前年同月間比で46.9%増加
していることが分かりました。(日本政府観光局(JNTO))
これらは、円安傾向や航空路線の拡大、昨年10月からの消費税免税制度などの環境や
政策の相乗効果が要因として考えられます。
さらに、今後2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることで、外国
人観光客数は増加することが見込めます。
訪日外国人観光客数の推移
15,000,000
人
数
13,413,467
12,000,000
9,000,000
10,363,904
8,611,175
8,358,105
2013 年から
6,218,752
29.4%増加
6,000,000
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
年度
観光庁 統計情報
プレスリリースより (図 1)
1
Ⅱ.インバウンド観光の現状
(2)インバウンド観光の経済効果
インバウンド観光での経済効果を調べるため、観光庁統計情報資料を確認しました。
外国人観光客の2014年1人あたり旅行消費額(図2)は、151,374円(2013年136,693円10.
7%増)、旅行消費総額(図3)は2兆305億円(2013年1兆4,167億円43.3%増)と過去最高
額でした。これは、日本人の1人あたり国内旅行消費額31,165円の約4.8倍となり、現在は
1.4兆円を超えるほどの成長となっています。特に、タイ、台湾、マレーシアなどが前年
に比べ大きく増加していることが分かりました。
消費活動の内容は、宿泊、飲食、交通、娯楽、買い物などがあげられ、特に買い物に
ついては、前年の宿泊費用より上回ったことが分かりました。このことから、2020年に2,
000万人の外国人観光客が来訪することで、観光関連事業において新たな雇用も創出でき
るなど期待が高まることが分かりました。
単位:円
160,000
150,000
140,000
130,000
120,000
110,000
訪日外国人観光客1人あたり
旅行消費額推移
129,763
136,693
151,374
31,165
単位:億円
25,000
2014年
20,305
160,000
120,000
80,000
20,000
14,167
15,000
40,000
11,490
2015年
10,849
8,135
10,000
0
2013年
訪日外国人旅行消費額の推移
2013 年から
43.3%増加
5,000
日本人一人あたりの旅行消費額
0
1人あたりの旅行消費額
(図 2)
2010年
2011年
2012年
観光庁 統計情報
(3)経済効果の理解を深める
このように調査をする中で、年間 550 万人以上の外
国人観光客が訪れる人気の買い物スポットとなってい
るドン・キホーテグループ ジャパン インバウンド
ソリューションズ代表取締役社長中村好明さんの講演
を聴講し実際の現場でのお話を聞きました。
その中で、「外国人観光客を増やすことでインバウ
ンドの収支が改善され、日本国内における生産・サー
ビスが向上していく」、「各地方の広義の観光産業に
従事している人たちの収入が増え、地域における地元
客の購買意欲が高まり、収入が増えれば所得税、物が
売れるようになれば消費税等の税収が増えていくこと
で経済波及効果を期待できる」ということを学びしま
した。
また、外国人観光客は、日本の代表的な観光地だ
けでなく、普通の生活圏にも入って来て、日本全体が
観光地になるような時代がやってきます。その時に、
2013年
2014年
(図 3)
プレスリリースより
ドン・キホーテ中村好明さんの講演
中村好明さんと撮影
2
Ⅱ.インバウンド観光の現状
地域が外国人観光客を迎え入れるためにも、私たち自身が日本やその地域の文化、食、風
土に興味関心があることが大事であり、それを「世界の人へ発信したい!」という強い思
いを持つことが必要であることを学びました。
そのため、地域で連携し、地域の歴史、文化、問題点や課題をきちんと冷静に分析す
ることがとても重要なポイントになるということが分かりました。
(4)ミクロ視点から
①みなかみ町役場観光課での取材
マクロ視点の知識を得たことで、インバウンド観
光でのミクロ視点として、群馬県北部で近年アウト
ドアを中心に、外国人観光客が増加傾向のみなかみ
町の現状を調査することにしました。そこで、みな
かみ町役場観光課国際観光グループ西山智哉さんに
お話を伺いました。
みなかみ町では、2010 年にインバウンド推進協
みなかみ町役場観光課 西山智哉様
議会を立ち上げて体制を作り、Wi-Fi 環境の整備、
多言語パンフレット作成、多言語アプリケーションの開設、台湾訪日旅行促進事業現地説
明会に参加、台南市における現地プロモーションでの町長トップセールスなど様々な事業
に取り組んできた結果、2010 年度の外国人延べ宿泊数(図 4)は 2,336 人でしたが、2014
年は 11,222 人と 4 年間で約 380%(4.8 倍)増加しました。国別では、台湾、タイが特に増
え、次いで、アメリカ、香港、中国と続きます。みなかみ町では、4 カ国語(日本語、英
語、中国語、韓国語)を中心にパンフレット等を作成しています。そこでは、英語が共通
語という認識を持ち、まず、はじめは英語での作成に取り組んでいることが分かりました。
みなかみ町外国人延べ宿泊数
14,000
人 10,000
数 6,000
11,222
5,493
2,336
2,266
2010年
2011年
6,708
2010 年から
約 380%増加(4.8 倍)
2,000
2012年
年度
2013年
2014年
(図 4)
みなかみ町役場観光課資料より
また、外国人観光客に人気があるものとして、温泉、アウトドア、雪、たくみの里な
どが上げられました。外国人は「和」を好むため、「日本風」的な要素のあるものに惹かれる
傾向があり、たくみの里での伝統工芸体験や農家への宿泊体験なども人気が出ているとい
うことが分かりました。
各国の特徴として、中国、韓国、台湾は団体旅行が多く大型バスで動き、タイはスマ
ートフォン、タブレットを片手に個人旅行をしている人が増えていることが分かりました。
また、みなかみ町が取り組む Facebook を活用した情報発信が利用され、「こんなところ
3
Ⅱ.インバウンド観光の現状
に外国人?」というような場所にも外国人観光客がアクティブに訪れているということも
伺いました。今後もタイ、シンガポール、マレーシアなどへ外国人誘致プロモーションを
推進し、外国人観光客が快適に過ごせるように、更なる Wi-Fi 環境整備、動画配信サイト
の強化、外国語による接客マナーのスキルアップなどに取り組むということでした。
みなかみ町の温泉
利根川でのラフティング
みなかみ町の雪
たくみの里 わら細工の家
②地域のインバウンドの可能性
私たちは、現在の国や地域のインバウンド観光の状況を把握したところで、地域におけ
るインバウンド観光の必要性などについて、Global Insta Biz 代表取締役会長 平松庚三さ
んにお話を伺いました。
サービスプロダクト
平松さんは、海外でのお仕事をされていたことから、毎日
プロダクト(商品・技術)をどの
見ているから「良いもの」と気付けない地域の良さを、客観
ようにし、消費者にサービス(提
供)をするかといたった
的に見ることや、別の視点から日本を見ることが大切だとお
企画からマーケティング活動を
話し下さいました。また、インバウンド観光では、地域を活
通して商品が消費者に届くまで
のこと。
性化させるチャンスが大いにあり、みなかみ町そのものがサ
ービスプロダクトであって価値があるということでした。外
国人観光客は 2020 年にかけて増えてくるため、リピーター
ホスピタリティマネジメント
を増やすことが観光マーケティングでは重要になります。そ
ホテル・旅館やレストランなど
サービス業、医療機関などで使
のため、県内外の競合地との差別化をはっきりさせる必要が
われる「思いやりの心」「おも
あり、ホスピタリティマネジメントの視点で生業(なりわ
てなしの心」で、お互いの立場
の違いを受けいれ、尊重しあ
い)である観光をビジネス展開させるための、ものの見方、
い、共生するための実践活動な
考え方がさらに求められることなども詳しくお話しいただき
ど組織のマネジメント活動
ました。
そして私たちが英語への不安について話していると、
「英語は道具。道具で何ができるのか。英語がぺらぺら
しゃべれる必要はない。通じればいい。言葉は度胸、う
まくしゃべれなくていい!」と取り組むことが大切だと
勇気を下さり背中を押していただけました。
2 みなかみ町の魅力とは
さて、ここまでの調査から外国人観光客にみなかみ町
Global Insta Biz 平松庚三さんとの勉強会
の魅力を伝えるには、どのようなものがあるのか
SWOT 分析(図 5)をし、外国人観光客にどのような価
値を、どのように差別化し具体化するかを考えていきました。みなかみ町は、強みである
「自然」「温泉」「アウトドア」「スキー」などをインバウンド観光の戦略とし、多言語化で
4
Ⅱ.インバウンド観光の現状
Ⅲ.研究テーマの設定に向けて
~仮説~
様々な方法で紹介したり、費用対効果の高いキャンペーンやツアーなどに組み込んだりし
ていることが取材から分かっています。
そこで私たちは、外国人はたくみの里のような「和」を感じるものや日本的なことが人
気ということから、みなかみ町の「強み」である「歴史・文化」を生かし、歴史・文化の
伝統がある町という特長を感じてもらえる取り組みを考えることで、私たち高校生にもイ
ンバウンド観光に携わることができるのではないかと検討を始めました。
■SWOT 分析図■
強み(Strength)
弱み(Weakness)
・四季、自然、温泉
・町内観光地間の移動
内
・アウトドア
・言葉
部
・スキー、雪、田舎
・交通不便、タクシー代が高い
・歴史・文化
・特徴がはっきりしない
・外国人観光客増加
・価格競争
・団体バスツアー利便性
・東京集中、国内地域競合
外
・ビザ緩和、円安、免税
・国交問題
部
・東京オリンピック
・ゴールデンルート人気
・富岡製糸場世界遺産
・地震の心配、東日本大震災影響
・少子高齢化
機会(Opportunity)
脅威(Threat)
(図 5)
Ⅲ 研究テーマの設定に向けて ~仮説~
1 歴史・文化を調査
みなかみ町には、矢瀬遺跡、古馬牧(こめまき)人形浄瑠璃、こども歌舞伎、真田氏縁
の名胡桃城址、伝統工芸、歌人歌碑、民話など、多くの歴史、文化に関わるものがありま
す。その中から、①日本を紹介できるもの、②思い出に残るもの、③みなかみ町を知って
もらえるもの、④どの世代にも楽しんでもらえるものから考えて、歴史・文化に関する内
容を掘り起こしていきました。そして、4W1Hを利用し具体的なアイデアメイキングでま
とめ仮説を立てていきました。
■みなかみ町の歴史・文化■
矢瀬遺跡
古馬牧人形浄瑠璃
水上こども歌舞伎
5
Ⅲ.研究テーマの設定に向けて
~仮説~
・WHAT
・WHO
・WHERE
・WHEN
・HOW
何を提供するか
誰に対して提供するか
どのような場面で使われるか
いつ使うか
どのように使われるか
みなかみ町の伝統ある民話
外国人観光客
町内ホテル・旅館
観光で訪れているとき
旅の思い出、記念 お土産として持ち帰る
※アイデアメイキングは、アイデアの種を思いつくところから、具体的なアイデアとして醸成するところまでを
いいます。
2 仮説の設定 《PLAN》
【仮説】 みなかみ町の民話を英訳し、日本や地域を紹介することで、インバウ
ンド観光での地域貢献ができるのではないか
【企画】みなかみ町の民話を英訳したミニ絵本を作り外国人に配布できるようにする
【理由】 みなかみ町に伝わる昔の話を通して地域を理解してもらい、古き良き日本
を楽しんでもらいたい。そして、ミニ絵本を見ることで、日本を思い出し、旅の思い
出から、「また行こう」と再訪につながるきっかけにつなげて欲しい。
私たちは、みなかみ町に伝わる民話を英訳して、外国人観光客に配布することは、単に地
域や私たちのためだけではなく、社会(ソーシャル)に役立ち、「日
本の魅力」を紹介することになると思いました。そして、「英語は苦
手でも頑張ろう!」と企画をまとめPDCAサイクルを活用し進めてい
くことにしました。
PDCAサイクル
3 調査順序
仮説が決まり、次の手順で計画を進めることにしました。作業途中で問題点などを見つ
けた場合には、その都度確認をしながら実践活動を行うことにしました。
①
民
話
調
査
P→
②
ア
ン
ケ
ー
ト
調
査
③
ミ
ニ
絵
本
作
成
D→
実践ゾーン
④
⑤
プ
ロ
モ
ー
シ
ョ
ン
活
検
証
動
C→
⑥
課
題
・
発
展
(
改
善
)
⑦
展
望
⑧
ま
と
め
実践活動を確認しな
がら進める
目標設定の確認
A※→継続へ
※気づきや問題点をみつけたら改善策を実行する
6
Ⅳ.日本の心、地域の文化を伝
えるために ~企画~
Ⅳ 日本の心、地域の文化を伝えるために ~企画~
1 情報収集①【みなかみ町の民話調査】
みなかみ町の民話について調査をするため、みなかみ町の
民話を研究し、外国人観光客にも語り部として多くの民話を
紹介している、三国路与謝野晶子紀行文学館館長・猿ケ京ホ
テル大女将、持谷靖子さんに取材をさせていただきました。
持谷さんはみなかみ町に関する民話の本を出版されており、
民話のスペシャリストです。持谷さんのお話によると民話に
持谷靖子さんの
はたくさんのジャンルがあり、みなかみ町のものにも昔話や
民話の本
神話、伝説、自然で起きた出来事や、動物に関するもの、村
話や噂話、生活の中から生まれた話など奥の深い話が 500 以上あるそうです。
日本の民話の特徴には、女性らしさを表した話や人間関係を訴えた話、深層心理の内
容やことば遊びがあるもの、自然のありがたみや“日本人の心”を大切にしたものなどが
あることを教えていただきました。
そして、「日本人にはことば遊びが入った短編
作品が人気であるが、外国人にはストーリー性が
ある長編が好まれる、言葉遊びが外国の文化には
ないためそこを踏まえて絵本にしたほうがいい」、
また、「伝説」や「結末がはっきりしているもの」が
好まれるとアドバイスをいただきました。
また、持谷さんは、猿ヶ京ホテルの大女将であ
り、夜のイベントで民話の語りを定期的に行って
猿ヶ京ホテル大女将 持谷さんへの取材
いて、宿泊客はとても喜んで下さるということで
した。
私たちは、企画について相談し、持谷さんの本
に書かれている民話の使用許可をいただくことが
できました。そして、「民話を英訳して冊子にす
ることにはまだ取り組んでいないので、是非実行
して欲しい」「外国人観光客はとても喜びます」
と協力をしていただけることになりました。
私たちは、民話を翻訳するため言語を考え、英
持谷さんが外国人へ民話を語っている
語訳することにしました。英語は国際公用語とし
ても多く使用され、グローバルスタンドードな言語です。そして、私たちも授業で学んで
います。また、みなかみ町役場観光課の取材でも、まずは世界での共通語として英語があ
げられるということ、中国人、韓国人でもみなかみ町に訪れてくる観光客の大半が対応で
きると伺ったことなども参考にし、決定しました。
7
Ⅳ.日本の心、地域の文化を伝
えるために ~企画~
2 情報収集②【外国人観光客のニーズ調査】
私たちは、民話を英訳するという企
画は立てましたが、本当に外国人観光
外国人観光客数へのアンケート
※一部抜粋
客は日本の昔話や民話に興味があるの
Q1.Are you interested in Japanese culture?
かを調査したいと考えました。そこ
Q2.Do you know any Japanese folk tales?
で、学校の授業の「コミュニケーショ
Q3.Are you interested in them?
ン英語」や、「ビジネス実務」で学ん
Q4.If we were to make picture books that introduce folk
だことを生かし、アンケートを作成
tales about Minakami, would you be interested in
し、ALTのフィリップ先生に会話指導
them?
(図 6)
を受けていきました。
次に、アンケート場所として、外国
人観光客がたくさん訪れているみなかみ町湯桧曽でア
ウトドアを経営しているキャニオンズを選択し、社長
マイク・ハリスさんに協力をお願いしました。
そして、6月13日に、ラフティングに訪れた外国人
観光客29名にアンケート調査(図6)をさせていただ
きました。
その結果(図7)、外国人観光客は日本に興味を持
アンケート調査協力 キャニオンズ社長
っている人は29人(100%)、民話に興味を持っている
マイク・ハリスさん
人が27人(約93%)、私たちが民話の絵本を作成したら
興味はありますかという質問にはYES 29人(100%)と民話のミニ絵本や日本の文化に興味
を持っていただけていることが分かりました。このことから、「外国人観光客は日本文化
に興味があり、知りたいと思っている」ことが分かりました。
アンケート調査では、うまく英語が伝わらないこともありましたが、外国人の方は日
本語を交えて私たちとコミュニケーションをとって下さり、笑顔を見せていただくことも
できました。また、マイクさんを通して「素晴らしい取り組みだ」「英語での質問もきち
んとできている」と、お褒めの言葉をいただけました。私たちは、最初はとても緊張して
いましたが、言葉が通じてわずかなコミュニケーションがとれたことに少し自信が湧いて
きました。
キャニオンズで質問紙法によるアンケート調査の様子
6月13日(土)実施
8
Ⅳ.日本の心、地域の文化を伝
えるために ~企画~
Q1.Are you interested in Japanese
culture?
日本の文化に興味はありますか
40
30
29
Q2.Do you know any Japanese
folk tales?
日本の民話を知っていますか?
30
20
20
10
10
0
0
YES
YES
20
50
29
2
0
0
0
YES
NO
6月13日(土)質問紙法 対象外国人観光客29名
NO
Q4.If we were to make picture books
that introduce folk tales about
Minakami, would you be interested in
them?
もし私たちがみなかみ町の民話を紹介す
る絵本を作成したら興味はありますか?
27
10
9
0
NO
Q3.Are you interested in them?
(日本の民話に)興味はありますか?
30
20
YES
NO
場所 みなかみ町湯桧曽キャニオンズ
(図 7)
3 資金調達
ミニ絵本の作成をどのようにしようか考えていくなかで、「学校で印刷をかけて作成
しよう」と計画していました。しかし、みなかみ町の外国人観光客延べ宿泊数が11,222人
と知ったことで、私たちが印刷し作成できる数はわずかであること、また、「お土産で持
ち帰ってもらうために良いものを作りたい」と意見も出ました。しかし、私たちには資金
がありませんでした。そのため、部員で話し合い、最近の起業などで利用されるクラウド
ファンディングに挑戦し、制作するための費用を得ることにしました。
クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、クリエイターや起業家が、アイデアや
夢の実現など「ある目的」のために、インターネットを通じて不特定多数の人から資金や
出資や協力を募ることをいいます。
私たちも夢を実現させるため、日本で最初のクラウドファンディングサービスを開始
した「READYFOR」を利用することにしました。早速、予算計画(図8)を立て、基本と
なる部数はみなかみ町の外国人延べ宿泊数の、2013年から2014年の増加数(4,514人増加)及
び、2014年の人数を参考に15,000部としました。
大きな金額は集まらないと考え、製本費用は最低限のページ数を基本にした金額で、
必要金額を算出し目標設定金額を300,000円にし、申請をしました。希望金額より出資金
が集まった場合には、ページ数を増やしていきたいと考えました。そして、成立しなかっ
た場合には、部活動費で用紙を購入し、学校で地道に印刷をしていく予定でチャレンジす
ることにしました。
選考を通過し、5月29日からクラウドファンディングが開始され、私たちは、先生方、
9
Ⅳ.日本の心、地域の文化を伝
えるために ~企画~
家族、みなかみ町役場観光課、総合政策課、みなかみ町観光協会、今までお世話になった
方など、様々なところに協力依頼をしていきました。
READYFOR
他のプロジェクト
READYFOR(レディーフォー)
2011 年 4 月のオープンから約 2900
プロジェクトの資金調達を行い、合
計で 10 万人から約 15 億円が支援さ
れています。日本初のクラウドファ
ンディングサービスであり、取扱額
でも国内最大です。
◇予算計画◇
中綴じ製本印刷A5 マットコート紙
4C/4C 16P 15,000部※ 220,456円
最低限枚数1人1話1ページを基本にページ数を決定
※印刷は毎年発行の「とねぬまっぷ」をお願いしている会
社にてキャンペーン特別価格
※部数はみなかみ町への平成26年度宿泊者数を参考
READYFOR手数料 17%
成立後引換お礼品送料等
51,000円
28,544円
※送料等が不足の場合は、部活動費で賄う予定
・URL https://readyfor.jp/projects/tonesho/announcements
・検索ワード 「READYFOR 利根商」
希望金額 300,000円
(図 8)
10
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
Ⅴ 可能性に挑戦 ~実践~
1 ミニ絵本の作成 ~実践①~ 《DO》
(1)構成を考える
A5判 ページ構成
紙面の構成(図9)については、外国人向けということ
を中心に考え、英文を最初に入れ、次に、その物語に関す
英文・横書き
るイラストを入れ、最後に、原文の日本文を入れることに
ABCD→
しました。ここで、日本語の原文を全てひらがなにするの
イラスト
か、漢字の入っている原文をそのまま使用するのか悩みま
物語に関する絵
した。当初、全てひらがなで表記する予定でしたが、印刷
日本文(原文)
ページ数や読みにくくなる等の問題も出てきたことで、フ
横書き あいう→
ィリップ先生に相談したところ「日本に来る外国人は日本
(図 9)
を知りたくて勉強している人もいるため、少し漢字がある
方が読めたときにすごくうれしい。」とアドバイスをいただき、原文をそのまま記載する
ことにしました。
そして、英文に合わせて横書き作成を選択しました。国語の教科書での文章は「右か
ら」「縦書き」で表記されていますが、私たちが目にする最近の書籍は、コンピュータや
スマートフォンなどの影響もあり、「左から」「横書き」が増えています。そのため日本
文の「横書き」を見かけるほうが多くなっていることや、英語と同じ視線の流れで日本文
を見ることができるということも決め手になりました。
そして、クラウドファンディングでの予算計画に合わせたページ数で、表紙、裏表
紙、目次ページ、地図やコメント、1人1話1ページで作成することにしました。余ったペ
ージ数については、2話作る部員を決めて作成を始めていきました。なお、用紙サイズに
ついては、大きくかさばらないサイズを検討し、A5サイズにすることにしました。
(2)民話を選ぶ
紙面の構成が決まったところで、それぞれが担当する話
を決めることにしました。決める際は、紙面に納まるよう
に短めのものを選択するようにしました。
絵本のコンセプトを「みなかみ町の不思議話」に設定
し、探していきました。しかし、たくさんの民話を読んで
いると、どれもおもしろくて長い内容を選んでしまう傾向
がありました。そのため、持谷さんからのアドバイスを基
にして、みなかみ町に関係していることが分かるような内
容や、結末がはっきりしている内容を話し合いながら決め
ていきました。
民話が選択できたら次は、私たちの最大の難関にあたる
英訳です。民話には独特な地域の方言が使われています。
また、日本語の擬音語を英語ではどのように表現するのか
分からず、とにかく悪戦苦闘を繰り返しました。外国人に
読んでもらうためには、正確な英訳が必要です。そこで、
民話選択中
11
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
英語科の先生に協力を依頼し、私たちが翻訳した内容を確認
していただくことにしました。添削後に戻ってきた、たくさ
んの赤ペンの訂正が入っている原稿を目にして驚きました。
さらに、みなかみ町役場観光課での「外国人向けに作成す
るものは外国人の確認が必須」というアドバイスから、フィ
リップ先生にも協力していただき一緒に確認をしていただき
ました。
(3)イラストの作成
物語が決まったら、ミニ絵本にするために物語に関係する
「イラスト」の作成を始めました。Adobe Photoshop、
Adobe Illustratorを使用し、1年生も入部して間もなくでした
が一緒に作成しました。それぞれ、物語を読みイメージを下
描きし、その後作成に入りました。民話のイメージからのイ
ラストは作り手の個性が出て楽しいイラストができあがりま
した。
外国人が日本を感じることができるように、また、初めて
見た人がイメージしやすいようにするため、時間をかけて何
度も作り直し完成させていきました。
フィリップ先生と確認
イラストの作成
(4)イラストと文の配置
イラスト、英訳文がそろったところで、Microsoft Wordでの原稿作成を行いました。英
語の入力ミスが起きてしまうと内容が変わってしまうため、英文入力には特に注意をはら
いました。
その後、入力したものをフィリップ先生に確認していただきました。
そして、最終的に1冊にするため、全員が同じフォント、サイズで作成できるよう、書
式は全て統一しました。
(5)ミニ絵本題名の決定
次にミニ絵本の題名を考えました。民話を英訳すると
Folk talesです。しかし、そのまま「民話」という題名は寂
しいため、民話やみなかみ町のイメージから「田舎」を表し
たかったため、Japan’s Countryside Folk Talesとし、「日
本の田舎のお話」としました。
題名のデザイン
(6)印刷
この絵本の作成をしている途中で、クラウドファンディングが目標設定金額を上回り、
プロジェクト成立の連絡が入りました。成立したことで、安心して私たちのミニ絵本作成
を進めることが出来ました。成立した最終金額は518,000円でした。そのため、予定ペー
ジ数を4枚増やすことが出来ると判断し、1ページに無理矢理詰め込んでいたものに余裕を
12
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
持たせたページ数を割り当て、無事に完成させることができました。
■完成品 見本①
絵本 猿まわしの猿■
英語訳
イラスト
日本文
原文
担当部員&サポートして下さった
英語科の先生
引用した民話の本
持谷靖子『はるさん つるさんの昔話』 国土社
〃
『持谷靖子の語り』
悠書館
〃
『上州 新治の民話』
国土社
〃
『いちがさけた』
あさを社
〃
『豆腐バイキング』 ティーディーアイ
1993 年
2014 年
1987 年
1989 年
1999 年
スタイル設定
フォントサイズ
9P
書体
MSP明朝
文字数
46字
行数
46 行
■ミニ絵本に掲載した民話■
1 猿まわしの猿
2 謙信の逆さ桜
3 槍の名人 町野久吉少年
4 きつねの仕返し
5 ねずみの和尚
6 猿ヶ京の水
7 若返りの水
8 カカシの化け物
9 地蔵桜
13
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
■クラウドファンディング成立■
5 月 29 日~
7 月 19 日までの募
集期間
2 プロモーション活動~ミニ絵本~
私たちは、完成したミニ絵本を町内の旅館、ホテル、みなかみ町観光協会、みなかみ町
役場観光課、外国人観光客が立ち寄る場所に配布していきました。そして、実際の外国人
観光客に直接渡したいため、キャニオンズで配布させていただき感想を伺いました。
みなさん、私たちが渡すと「Thank you!」「I'm glad.」「Great!」「Grotesque!」「ありが
とう」「おもしろい!」「頑張ってね」と喜んでいただけ、その場で読んで笑っていただ
くこともでき、とてもうれしくなりました。また「あなたが作ったの?
(You make?)」と聞かれ「Yes」と答えると、笑顔でとても喜んで下さいました。
まだ全ての場所を回ることはできていませんが、早く多くの方にみなかみ町の文化や
歴史を知ってもらい、利用していただけるように届けていきたいと思いました。
キャニオンズで外国人観光客へ完成したミニ絵本を配布
「面白い!」と喜んでいただけました
キャニオンズ(みなかみ町湯桧曽)
14
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
3 外国人のニーズと仮説の検証《CHECK》《ACTION》《PLAN》
(1)仮説の検証から改善に向けて
私たちはここまでの活動を確認しようと仮説の検証を
行いました。
【仮説】 みなかみ町の民話を英訳し、日本や地
域を紹介することで、インバウンド観光での地域
貢献ができるのではないか
スマートフォンを操作している様子
仮説の確認 ~実践活動を通して~
・外国人観光客の方にも読んでいただけて喜んでいただくことができた
・外国人観光客にみなかみ町の文化を「民話」で紹介することができた
・冊子をお持ち帰りしていただくことで「お土産」にもできた
・私たち高校生でもみなかみ町の文化を紹介し再訪を促すインバウンド観光に
関わることができた
この仮説に対しての実践活動で、最も大変だったことは民話の英訳をすることでし
た。しかし、外国人観光客のみなさんにはとても喜んでいただけることを実感することが
できました。また、民話を読んでいる中で笑い出して下さる方もいて、満足していただけ
ることで、とてもやりがいがあった取り組みを感じました。そして、冊子をお持ち帰りい
ただくことでみなかみ町に来訪したお土産にすることもできました。これらのことから仮
説は成立したと私たちは判断しました。
しかし、アンケート調査や、ミニ絵本配布
各国のスマートフォン保有状況
単位:%
に行き外国人を見ていて感じたことがありま
93.1
88.7
した。それは、「みんなスマートフォンを使
80.0
っている」ということでした。このことか
71.6
69.6
ら、みなかみ町役場観光課での取材で「スマ
53.5
ートフォンやタブレットを片手にやってく
る」というお話を伺ったことを思い出しまし
た。そこで総務省のスマートフォン等モバイ
ル端末の普及資料(図10)を確認してみまし
た。スマートフォン保有率は、日本では53.
総務省 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト
5%、海外では約70%から90%と高いことが
(平成 26 年)
(図 10)
分かりました。
ここで、私たちは新たなことに気づきました。15,000部には数に限りがあるけれど、
電子媒体なら数に限りがなく配布できるということです。紙媒体のミニ絵本には、配布が
終わればなくなってしまうという問題点がありました。そのため、この民話が外国人に受
け入れてもらえている状況を確認できたことで、この問題を解消させるため、新たな仮説
を考えて企画に取り組むことにしました。
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
日本
米国
英国
フランス
韓国
シンガポール
15
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
(2)新たな仮説の設定
【仮説②】外国人観光客にスマートフォンやタブレットに対応する電子媒体をつ
くることで、みなかみ町に興味をもってもらい来訪のきっかけにつなげることが
できるのではないのか
【企画】外国からもアクセスできるようにミニ絵本を電子書籍にする
4 電子書籍への挑戦 ~実践②~ 《DO》
電子書籍を作成するために、ミニ絵本で作成した原稿
を利用できる方法を探すことを検討していきました。
そこで、IT教育コンサルタント福田篤志さんに内容に
ついて相談をし、講師の依頼をして作成を進めていくこ
とにしました。
作成手順は、ミニ絵本用で作成したWordの原稿を再
利用することから始めました。
■手順■
①Wordのファイル内容をPages(Mac)で変換
②編集作業
③EPUBに変換
④レイアウト修正
⑤書き出し ※納得できるまで②から⑤を繰り返す
IT教育コンサルタント福田先生
EPUB(Electronic PUBlication)とは、電
子書籍の規格の1つで、そのオープン性と単
純さから、対応する電子書籍のハードウェア
やアプリケーションソフトウェアは多く、電
子書籍用ファイルの標準規格となっていま
す。
電子書籍として、文章やイラストの途中で改ページさ
れてしまうことを避けるため、それぞれのスマートフォ
ンやタブレットなどに対してどのように見せるのかとい
うことが重要になります。そのため、イラストの配置や
文章の位置、改ページを変えるなど、試行錯誤を繰り返
しました。
ミニ絵本用に作成してある原稿に、イラストが用意さ
れていたことから、新たに作成をしたのは表紙、電子書
籍で増えたページに割り当てるイラストの数点でした。
そのため、多くの時間をかけることもなく順調に進めて
いくことができました。また、編集中に文字抜けや、行
削除などがあると困るため、フィリップ先生と英語科の
先生に確認をしていただきました。
作成していく中でいくつか問題点も出てきました。
iOS端末では問題が発生しませんでしたが、Android端
末ではバージョンにより、作成した電子書籍がPlayブッ
入力後にフィリップ先生確認
Android4.4.4
Android4.1.2
Android4.4.4はPlayブックスで開かない
16
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
クスで開かないことや、改ページを入れたが、確認をしたら空白ページができしまうとい
った問題でした。
そのため、福田先生にアドバイスをいただきながらHTMLを利用したWEBページの作
成方法を学び、トップページに各話を並べてOSに関係なくアクセスしてもらえるように
し、ようやく完成までたどり着くことができました。
できあがった電子書籍は、無料サーバー(Google App Engine)を利用し、誰にでもアク
セスできるように環境を整えていきました。URL http://tone-epub.appspot.com
イラストの大きさを変更中
端末で操作確認
■Microsoft WordからEPUBへの変換手順■
③
② Pagesへ読み込む
①
EPUBに変換・出力
Microsoft Wordミニ絵本原稿
⑥
タブレット・スマートフォン
確認中
④
スマートフォンへ読み込み
⑤
スマートフォン画面
17
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
■完成品 見本② 電子書籍 地蔵桜■
■Wordの原稿■
■完成した電子書籍■
電子書籍化
作成例② 地蔵桜
絵本用に作成したWordの原稿
電子書籍1ページ(英文)
8インチタブレット表示
追加作成した表紙
スマートフォン表示
電子書籍2ページ目(日本文)
8インチタブレット表示
18
Ⅴ.可能性に挑戦~実践~
5 プロモーション活動 ~電子書籍~
完成した電子書籍は、URLをQRコード化し、PR用のPOPを作成し、絵本を配布したホ
テル・旅館などに依頼をしていきました。また、外国人が宿泊する各部屋に配布していた
だけるようにファイルをPDF化したデータを渡していきました。
そして、インバウンド観光に取り組む観光業を応援できるように、また、ミニ絵本の
プロモーションも兼ねて新聞社へ情報提供を行い、取材をしていただきました。
猿ヶ京ホテル(持谷さん)報告・配布
外国人に人気がある
宝川温泉 汪泉閣
松乃井ホテルでの説明・配布
宝川温泉汪泉閣での説明・配布
プロモーション活動
新聞社から取材を受ける
平成 27 年 8 月 16 日(日)
上毛新聞記事
8 月 15 日までの配布先
・猿ヶ京ホテル
800 部
・松乃井ホテル
800 部
・ホテル聚楽
800 部
・宝川温泉 汪泉閣
800 部
・キャニオンズ
800 部
他、町内宿泊施設等
群馬テレビから取材を受ける
平成27年9月16日放送
10 月中に配布終了予定!!
平成27年9月4日(金)朝日新聞
19
Ⅵ.思い出をカタチに
~検証・成果~
Ⅵ 思い出をカタチに ~検証・成果~
1 観光事業者からの意見 ~外部検証~ 《CHECK》
今回完成したミニ絵本、電子書籍をみなかみ町役場観光課、みなかみ町観光協会に持参
し総合的に外部検証(図11)をしていただきました。検証内容は4つのカテゴリとし、ミ
ニ絵本と電子書籍を合わせた5段階評価をしていただきました。
各項目の評価結果は、アイディア・企画「4」、マーケティング戦略「3」、価値創
造・製品力「3」、地域性・社会性「4」、総合評価「4」でした。
○全体の感想
・「とても良くできている、外国人の先生に確認をしてもらい、問題もない。」
・「ノベルティ(おみやげ)として利用できる。」
・「実際に存在するものを入れているため、興味・関心から見学を促すきっかけにな
る。」
・「みなかみ町や日本の文化を知ってもらえる、興味を抱いてもらえる。」
このような感想のほか、「問い合わせ先を入れた方が良い」「外国人向けに発信する
には「みなかみ」感が不足している」「もっと地域に根付いている民話にしてはどうか」
「文字が小さい」などの改善案をいただきました。このことで、私たちは利用者側の視点
で制作するという大切な部分が不足していたと気付かされました。さらに、市場の把握不
足が弱い点、インターネットを活用したPRへの取り組みや、Web公開など次回への課題
が上げられました。
しかしながら今後、インバウンド関連事業への絵本配布や、来訪者・宿泊施設での利
用促進とともに、みなかみ町の外国人向けパンフレットに電子書籍版の絵本の QR コード
と URL を掲載していただくことになりました。みなかみ町で作成するパンフレットは、た
くさんの観光客の方に行き渡ります。そのうえ、海外での PR 活動なども行われているた
め、多くの外国人の方に見ていただけると思うと、とても嬉しく達成感を得られました。
■利用者側 外部評価 5段階評価■
カテゴリ
チェック項目
総合
外部検証
地域資源の強みをいかした製品である
アイディア・
4
ターゲットとなる市場を把握している
企画
アイディア・
企画
顧客のニーズを的確に把握している
製品のデザインはターゲットに対して妥当である
マーケティ
製品は今後の市場性を意識した消費者行動を満たすものとなっている
3
ング戦略
インターネットを活用した利用が検討されているまたは、確保できている
地域性・
社会性 4
基本機能を有している
5
4
3
2
1
0
4
3
マーケティ
ング戦略
価値創造・
3
製品の価値とユーザーが求めている価値が一致している
商品力
3
製品の価値やコンセプトが誰にでも分かりやすいよう表現されている
地域への貢献に積極的と感じる
地域性・
価値創造・
製品力
地域資源の特徴や性質を理解している
4
社会性
地域の特性、歴史的背景などに相応しい商品開発である
(図11)
製品は、地域への貢献、地域活性化に役立つと期待できる
総合評価
4
20
Ⅵ.思い出をカタチに
~検証・成果~
次に、制作側の私たちによる内部検証(図12)を行い
ました。カテゴリは5つにし、評価項目の各評価は、ア
イディア・企画「4」、生産技術「3」、市場動向
「3」、価値創造・製品力「3」、地域性・社会性「4」
であり、総合評価は「4」でした。
総合的に検証した結果、市場動向や、製品となるミニ
絵本・電子書籍について、各部員の理解が異なること
や、イラストなどのクオリティを上げる努力が必要であ
ることが分かりました。
また、市場動向を深く知るためには、インバウンド観
光への理解を深めることやアンケート調査など調査対象
者をもっと増やし、外国人観光客のニーズを細かく分析
して把握する必要性があると思いました。
このような検証結果に、地域の強みを生かしていくこ
とで、次の製品は来訪につなげることができる、ワンラ
ンク上のものが作成できるだろうと思いました。
みなかみ町観光課・観光協会での検証
絵本・電子書籍確認
■制作側 内部評価 5段階平均値■
カテゴリ
チェック項目
総合
製品のコンセプトは明確である
アイディア・
4
製品のターゲットは明確である
企画
内部評価
部員は製品企画を十分に理解している
アイディア・
企画
5
製品開発のための技術はある
生産技術
3
製品開発のための技術の課題や問題点は明確である
4
ターゲットとなる市場のニーズを把握している
市場動向
4
3
ターゲットとなる市場には成長性がある
2
地域性
ターゲットとなる市場の特徴や固有の慣習などを把握している
3
3
1
4
生産技術
0
製品の基本機能を説明できる
価値創造・
製品の付加価値を説明できる
製品力
利用者の感性を刺激するような価値が付加された製品である
3
価値創造・
製品力
3
3
市場動向
地域資源の特性を説明できる
地域性・
社会性
地域資源の現状を把握している
4
地域の強みを生かした製品である
製品の成功が地域の活性化に貢献する可能性がある
総合評価
4
(図12)
21
Ⅵ.思い出をカタチに
~検証・成果~
2 収支報告
私たちは、ミニ絵本を作成するために、初めてクラ
ウドファンディングを活用し、予算を立てて、取り組
支援者からの
コメント
んできました。
クラウドファンディングは、夢の実現にはとても
利用価値のあるものだと実感しました。当初は目標設
定金額300,000円で計画していましたが、プロジェク
ト成立後も支援が続き、最終金額518,000円が集まり
ました。私たちにご支援下さった方は、41名ですが、
この中には、個人だけでなく複数で協力をして下さっ
た方々もいます。
私たちの活動を、このように達成することが出来
たのは、奇跡だったのかもしれません。そして、応援
コメントを読んでいると、直接会ったことがない方にも「利根商頑張れ!」とコメントを
いただけて、今までの活動で私たちを応援して下さる方がたくさんいたことに気付くこと
ができ、とても感動しました。
このクラウドファンディングでご支援いただいた方には、出資金額ごとにご購入いた
だいた引換クーポンの内容のお礼品をお送りました。そして、支援金については、無駄な
く使用させていただき、収支報告書(図13)を作成しました。
支援者引換クーポン内容
¥3,000 サンクスレター
完成ミニ絵本 1 冊
収支報告書
○収入の部
¥10,000 サンクスレター
完成ミニ絵本 1 冊
和風まいたけスープ 1 袋
支援金
518,000 円
○支出の部
【内訳】 READYFOR 手数料(17%+消費税)
95,105 円
印刷・製本代
お礼品(きのこスープ等)
和風まいたけスープ
¥30,000 サンクスレター
完成ミニ絵本 3 冊
こんにゃくゼリー1 個
こんにゃくゼリー
10,720 円
小包 BOX 箱@\510×16
8,160 円
宅配・郵送料・箱 他
7,093 円
支出合計
○残
396,922 円
金
518,000 円
0円
(図 13)
¥50,000 サンクスレター
和風まいたけスープ 1 袋
こんにゃくゼリー1 個
完成ミニ絵本 5 冊
22
Ⅵ.思い出をカタチに
~検証・成果~
3 仮説の検証
【仮説②】外国人観光客にスマートフォンやタブレットに対応する電子媒体をつ
くることで、みなかみ町に興味をもってもらい来訪のきっかけにつなげることが
できるのではないのか
私たちは今までの活動経過を基に、仮説②の検証を行いました。
外国人の方が電子書籍にどれくらいアクセスをしてくれているのかをGoogle analytics分析
機能(図14)で確認をしました。
この実践活動は現在も継続中です。そのため、完全に終了したものではないため仮説
②については未成立と考えています。現在の電子書籍アクセス状況も外国人のアクセス数
は約14%程度となっています。しかし、少しずつ増えているため、今後アクセスが増える
ことに期待しています。
8 月 7 日(金)から
電子書籍アクセス状況
10 月 10 日(土)までの
電子書籍アクセス数
〔内訳〕
346
日 本 297
ロシア
アメリ3.5%
その他
5.8%
カ
4.9%
諸外国 49
※Google analytics 分析
日本
85.8%
(図 14)
電子書籍は、スマートフォンやタブレットを持っていれば、いつでも見ることができ
ます。そのため、スマートフォンなどで撮影した日本の思い出の写真と一緒に、民話がデ
ータとして残りみなかみ町に来訪した思い出に結びつくと考えられます。
また、プロモーション活動では、旅館・ホテルでの反応がとても良く、「ミニ絵本は配
布が終わればなくなりますが、データは制限なくアクセスできるため、時間をもてあます
ときに読むこともできる」といった感想をいただきました。
みなかみ町に訪れた外国人観光客の感想やパンフレットなどの新たな情報源から1人で
も多くの方に電子書籍にアクセスしていただき、「みなかみ町に行ってみよう」という
方々が、来訪して下さることで、この活動は成功したといえます。
これまでの活動を振り返り、ビジネスの目的のひとつに「顧客創造」があると学び、変
化しつづける先行きのわからない社会では、新たに市場を創り出すことで、利益が生まれ
るということを理解しました。利益は価値であり、今回の活動は、私たち高校生が起こす
イノベーションとして、埋もれていたみなかみ町の財産である「民話」を掘り起こし、外
国人観光客へ向けて、新しい視点での付加価値で新しい満足を生み出すことができまし
た。この私たちの小さな活動は、インバウンド観光とともに、みなかみ町へ利益をもたら
す活動に結び付くのではないでしょうか。
23
Ⅶ.行って良かった
MI N A K A MI !J A P A N !
~展望~
Ⅶ 行って良かったMINAKAMI!JAPAN!! ~展望~
1 今後の展開 《ACTION》
今後の展開とし、外部評価で評価の低かったマーケティング戦略を補強し、要望事項
を取り入れ、私たちが作成した製品であるミニ絵本や電子書籍をどのようなプロモーショ
ン政策で展開させれば、「来訪者を1人でも増やしていく」ことに役立つことができるの
か検討していきました。
そこで、プロモーション政策を考えるため、既存及び潜在顧客へ情報を伝達する方法
を探るため3W1Hを活用しまとめました。
Who ターゲットは誰→
外国人観光客
What メッセージは何→
昔ながらの日本の田舎を紹介
When どのタイミング→
来訪されたとき、情報を得たとき
How どのように→
次の①~③を考えた
①インターネットを活用し、SNSやYouTubeに民話朗読動画を配信する
②ニーズを調査し、日本やみなかみ町の文化に興味を持ってもらえるように紹介
③みなかみ町と協力し宣伝活動に取り組む
次に、消費者が商品に接してから行動にいたるまでの決定プロセスであるAIDAS理論
を私たちの活動に応用することにしました。
Attentio
n
•知ってもら
う
• POP作成
• URL,QRコー
ド
• インター
ネットの活
用・・SNSや
Youtubeで
の情報配信
• 口コミサイ
トの利用
• SEO対策
Interest
•興味・関心
• POPレイ
アウト
• キャッチ
コピー
• 現在に存
在するも
のを紹介
Desire
•欲求
• 面白さ
• 昔の日本
を知りた
い
• コンテン
ツの分か
りやすさ
Action
•行動
• 実在する
ものを見
学
• みなかみ
町の歴史
を見る
Satisfaction
•満足
• 楽しい思
い出
• 関連情報
提供
• 他も見学
したい
これらのことから、私たちは次の展開として、外国人に見ていただけるように、市場
調査を進めながら、インターネットを利用したプロモーション活動をすることや、今後み
なかみ町のパンフレットに電子書籍のQRコードやURLが掲載されることから、みなかみ
町観光課やみなかみ町観光協会と協力して宣伝活動に取り組んでいきたいと思っていま
す。また、電子書籍ストアで掲載できるサイトを検討しています。この方法をとること
で、ブラウザやOSにとらわれずにインターネット配信し閲覧することができるようにな
ります。
このような取り組みを継続させることで、外国人観光客が1人でも増えていけば、経済
24
Ⅶ.行って良かった
MI N A K A MI !J A P A N !
~展望~
波及効果につながっていきます。そのため、外国人観光客のニーズを考えることやみなか
み町観光課などとつながりを深めていき、インバウンド観光でのビジネスチャンスをつか
むことができるよう考えていきたいと思いました。
2 再訪を促すために
観光庁の統計資料(平成27年度4-6月期報告書)によると、外国人観光客数の訪日旅行全
体の「満足」以上の割合は92.7%、再訪意向については、「来たい」以上の割合が93.3%
となっています。また、キャニオンズでのアン
Q6.Do you want to visit
Minakami again?
ケート(図15)でも「またみなかみに再訪した
またみなかみ町に再訪したいです
い」という方が29人(100%)でした。このこと
か?
全員!
からも、再訪につながるきっかけを作ること
40
29
で、外国人観光客数はさら伸びていくと思いま
20
した。
0
今回、外国人と接していく中で、片言でも英
0
YES
NO (図15)
語で話しかけることによって、笑顔で応えて下
さることや、「みなかみ町の自然を満喫してと
ても楽しかった」、「とても楽しい気持ちになった」「また来たい」と言っていただける
ことがわかりました。
そこで、私たちがまずできることとして、キャニオンズのマイク・ハリスさんが
仰っていた「実際にあるものが絵本にあるとそこに行ってみたいって興味を持つ
よ」というお話から、掲載した民話の中に現在も実在する桜の写真と地図を電子書
籍の該当ページに追加しました。このことから、電子書籍を見た人に「行ってみた
い」と興味を持っていただくことで、AIDMA理論で考えたようにActionを起こして
もらい、Satisfactionを得てもらうことで、来訪や再訪につなげることができるだろ
と考えました。今後も、小さなことに1つずつ取り組み、1人でも多くの人にみな
かみ町に来訪してもらえるように活動を続けていきたいと思います。
25
Ⅶ.行って良かった
MI N A K A MI !J A P A N !
~展望~
■電子書籍に追加した写真と地図■
タイトル「謙信の逆さ桜」
謙信の逆さ桜 地図
タイトル「地蔵桜」
地蔵桜 地図
今回の活動をとおして、インバウンド観光をとても身近に感じることができ、ア
イディアによって様々な活動ができることなど、大きな可能性を秘めていることが
分かりました。そして、インバウンド観光というチャンスをそれぞれの場所で生かす
ことができれば、様々なビジネスにつながり地域活性化にもつながるのではないでしょう
か。
また、外国人との交流を行い、人と人とのつな
がりの中に国境はないと知りました。私たちは、
アンケート調査等で外国人観光客に接していると
きに、日本に来訪している外国人は日本が好きと
いうことも分かり、日本やみなかみ町をさらに好
きになってもらえるように私たちも頑張りたいと
思いました
観光にはホスピタリティツーリズムという考え
方があります。これは観光地が観光客を無条件で
受け入れ、平等に接することで、観光地が潤い、観光客が旅の思い出を持って帰路
につくことを意味します。その際、観光客と観光地はWin-Winの関係になります。
そして、「外国人」に対して言葉が通じないからとコミュニケーションを拒否す
ることなく、思いやりの心を持って日本人観光客と外国人観光客を同じ観光客とし
て平等に「おもてなしの心」で受け入れることが必要だと思いました。
今後の課題
・市場動向を把握し、外国人ニーズを取り入れ、今後さらに成長させる方法を考える
・Web配信をし、インターネットを活用し、インフォーマル・コミュニケーション(口コ
ミなど)を利用し、多くの外国人に興味を抱いてもらい来訪してもらえるようにする
・もっとみなかみ町をPRでき、外国人観光客に興味をもってもらえるようにみなかみ町
や観光事業者と協力していく
・自分たちの知識・技術を上げる
26
Ⅶ.行って良かった
MI N A K A MI !J A P A N !
~展望~
Ⅷ.おわりに
■アンケートでの一言コメント(一部抜粋)■
みなかみはとても美しいです。また来たいです。
私は日本の文化と歴史についてもっと知りたいです。
とても楽しかった!みなかみはみんなにオススメです!
Ⅷ おわりに
私たちは、一冊の民話のミニ絵本を外国人がどのように思うのか、日本の文化に興味
を抱くのか、とても不安でしたが「インバウンド観光に関することで地域貢献につながる
活動をしたい」という強い気持ちから、雪降るみなかみ町で着々と時間をかけて構想を立
てていきました。
計画当初は、英語が苦手で躊躇するところもありましたが、平松さんの「英語は道具。
道具で何ができるのか。」という言葉によって、私たちが普段当たり前のようにパソコン
を使うのと同じように、「道具」として英語を使おうと部員全員で立ち向かっていきまし
た。しかし、英語は本当に難しくて途中で放棄したい思うほど私たちには大変でしたが、
とても勉強になりました。
また、クラウドファンディングでも、プロジェクトが成立するとは最初は思いません
でした。しかし、支援をお願いする電話をさせていただく中で、多くの人たちに「頑張っ
て」と応援され、協力していただけたことに感動しました。
今回の企画を進めながらも、全てが私たちにとってはどうなるのか分からず、不安で
はありましたが、「失敗するかもしれないけれど、今できる可能性に挑戦をしていく」と
いう気持ちで前に進むことだけ考えました。
私たちが作成した「Japan’s Countryside Folk Tales」は、ご協力して下さった方々、ご
支援下さった方々と一緒に作成したものであると思います。
このような私たちの活動が、みなかみ町、そして日本のインバウンド観光に少しでも
役立つことを願いながら、今後も活動を続けていきたいと思います。
最後になりましたが、この取り組みにご協力下さった皆様にお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
Thank you for your cooperation.
- -Fin- -
27
□■協力者・報道関係・参考文献■□ ※順不同
○協力者
三国路与謝野晶子紀行文学館館長
持谷靖子 様
みなかみ町役場観光課国際観光グループ
西山智哉 様
みなかみ町観光協会
木村崇利 様
Global Insta Biz代表取締役会長
平松庚三 様
キャニオンズ
マイク・ハリス 様
IT教育コンサルタント
スタッフ 様
福田篤志 様
クラウドファンディング支援者の皆様
利根商業高等学校英語科チーム 吉澤 様 金井 様 越石 様 田浦 様 千葉 様
Special Thanks フィリップ・ベネット 様
○広報活動(報道)
朝日新聞社 上毛新聞社 毎日新聞社 群馬テレビ
○参考文献
1 やまとごころ 村山慶輔 『訪日外国人観光ビジネス入門講座』 翔泳社 2015年
2 中村好明 『インバウンド戦略 人口急減には観光立国で立ち向かえ!』 時事通信社 2014年
3 安田賀計 髙橋則雄 他 『ビジネス実務』 実教出版 2014年
4 牛尾奈緒美 他 『ビジネス実務』 東京法令出版 2015年
5 持谷靖子 『関所の爺さま』 あさを社 2008年
○参考・引用インターネットサイト
国土交通省 観光庁 「統計情報・白書」より各種調査結果、報道・会見よりシンボルマーク
http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/index.html
http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics08_000016.html
訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 平成27 年4-6 月期 報告書
http://www.mlit.go.jp/common/001098936.pdf
総務省 政策-白書-26年度版ICT利用環境の変化
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc141110.html
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing/pdf/150819_monthly.pdf
(株)海邦総研 新商品開発マネジメントガイド
http://ogb.go.jp/move/siensaku/gikaisien/devguid.pdf
URL→http://tone-epub.appspot.com
We are the Tone Commercial High School PC club.
We introduce some folk tales that have been handled down in
Minakami!
They are very interesting tales.
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私たちは利根商業高等学校パソコン部です
みなかみ町に伝わる民話をご紹介します!
おもしろい昔話です
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2015.11.26
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