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1 検査Ⅲ 美 術 (解答上の注意) 解答は、すべて解答用紙に記入すること。 1 次の図(1)~(6)は、我が国の国宝に指定された仏像である。語群Ⅰから名称を、 語群Ⅱから所蔵する寺院を選び記号で答えなさい。また、 (6)を制作した平安後期を代表 する仏師名を漢字で、その制作技法を語群Ⅲから選び記号で答えなさい。 図 (1) (2) (4) (3) (5) (6) 語群Ⅰ (ア)観音菩薩立像 (イ)百済観音像 (ウ)執金剛神立像 (オ)弥勒菩薩半跏像 (カ)不空羂索観音立像 (エ)阿弥陀如来坐像 (キ)釈迦三尊像 (ク)薬師三尊像 (シ)薬師寺 (ス)広隆寺 語群Ⅱ (ケ)法隆寺 (コ)飛鳥寺 (サ)唐招提寺 (セ)平等院 (ソ)東大寺 (タ)中宮寺 (チ)興福寺 語群Ⅲ (ツ)脱活乾漆造り (テ)寄木造り (ト)一木造り (ナ)金銅造 (ニ)塑造 2 2 次は、ベル・エポックのパリにおけるポスターに関する記述である。(1)~(5)にあ てはまる人物名と語句を答えなさい。 19 世紀末のフランスは政情が不安定であったが、パリでは消費社会の発展によりポスターが流 行した。それには、図Aのポスターの作者である(1)による(2)の技法の発展が大きく貢献 しており、生涯に約 1200 点のポスターを制作したといわれ、その多くが軽妙な描写と明るい色彩 にあふれている。 図Bのポスターの作者である(3)は、日本の(4)の影響を受けて画面を作ったといわれて いる。 (3)のほかに、華麗な曲線を用いた様式で人気を博したチェコ生まれの(5)はポスター のみならず、舞台装置、家庭用品、装身具などのデザインも手がけた。 図A 3 図B 次は、遠近法に関する記述である。(1)~(4)の問に答えなさい。 (1)右図の装置は、カメラが登場する以前に遠近感のある 絵を描くために用いられたものである。付属のレンズを 通してものの姿や形を暗箱に投影し、その像をなぞるこ とで正確な絵を描くことができたこの装置の名称を答え なさい。 (2)まっすぐな道路を眺めると、道の右端と左端の 線が遠くの1点で交わるように見えることがある。 絵を描く際、画面中に1点を定め、天井や床の斜 めの線をその1点に集中するように描くことで奥行きを表現することができる。この点と方 法の名称を答えなさい。 (3)近くのものは濃くはっきりと、遠くのものは淡く弱く描くことで距離感や空間を表現する 方法の名称を答えなさい。 (4)暖色や寒色、明るい色や暗い色などの性質を使って、距離感や空間を表現する方法の名称 を答えなさい。 3 4 次は、絵の具に関する記述である。(1)~(10)に入る語句を下の語群より選び記号で 答えなさい。なお、 (3)、 (4) については順序は問わない。 絵の具は主に顔料と呼ばれる色素と、顔料を画面に定着させる(1)からできている。透明水 彩絵の具は顔料を(2) 、グリセリンなどで練り合わせて作った絵の具である。不透明水彩絵の具 は(2)の分量が少ないため不透明になる。 油絵の具は顔料を(3)や(4)などで練り合わせて作った絵の具。乾燥の速度は遅い。 アクリル絵の具はアクリル樹脂で練り合わせて作った絵の具。速乾性で、乾くと(5)の強い 塗膜ができるため重ね塗りがしやすい。 ポスターカラーは、デザインの制作に使われることが多い。顔料に(6)という成分を加える。 発色がよい。 墨は油煙やマツ材を(7)させて作った煤(すす)を練り固めて作ったもの。水とともに硯で すって、書画をかくのに用いる。 日本画用の絵の具は、天然の鉱石を砕いた(8)や硬質の色ガラスを砕いて作った(9)など 多くの種類がある。動物の骨や皮を煮詰めてできる(10)を使って画面に定着させる。 語群 (ア)着色剤 (イ)展色剤 (ウ)発色剤 (エ)シリコーンゴム (オ)アラビアゴム (カ)デキストリン (キ)塩化ビニール (サ)亜麻仁油 (シ)オリーブ油 (タ)耐水性 (チ)耐熱性 (ナ)泥絵具 (ニ)定常燃焼 (ク)胡粉 (ス)けし油 (ツ)岩絵の具 (ケ)膠 (セ)ヤシ油 (テ)新岩絵の具 (ヌ)不完全燃焼 (ネ)分解燃焼 (コ)パーム油 (ソ)耐光性 (ト)合成岩絵の具 4 5 下の図を参考に、ピーマンをモチーフにした平面構成を鉛筆の濃淡をいかして解答用紙 の枠内に表現しなさい。(与えられた定規及びシャープペンシル使用可) 図 実技問題 「与えられた紙の立体を手(指)に持ち、鉛筆で表現しなさい。」 1)描画材は与えられた鉛筆(2H・HB・2Bの各1本)と練り消しゴムとする。 それ以外は使用しない。 2)立体は折り曲げたり、つぶしたりしない。 3)制作時間は90分。 4)画用紙は縦で使用する。 5)受験番号を所定欄に記入すること。