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バイオリソースセンター

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バイオリソースセンター
2015.04
目次
● ご挨拶 ……………………………………………………3
● BRC のミッション ………………………………………4
● BRC の事業 (1)…………………………………………5
● BRC のリソース:マウス ………………………………7
● BRC のリソース:シロイヌナズナ・ミナトカモジグサ……8
● BRC のリソース: 細胞 …………………………………9
● BRC のリソース:遺伝子 ……………………………10
● BRC のリソース:微生物 ……………………………11
● 各室の概要 ………………………………………………12
● 沿革 ・ 予算 ・ 人員 ………………………………………15
● 施設配置図 ………………………………………………15
● 組織 ………………………………………………………16
● BRC の事業 (2) …………………………………………17
信頼性、継続性、先導性のために!
BB
RIKEN BioResource Center
RIKEN BioResource Center
C
生命科学研究の発展に貢献する
ご挨拶
それが理研 BRC のミッションです
理化学研究所
理化学研究所
バイオリソースセンター長
理事長
筑波事業所長
松本 紘(工博)
ライフイノベーション
小幡 裕一(理博)
平成 27 年 4 月 1 日より、理化学研究所は、「国立
に付随する情報の不正確さが原因で研究成果が第三者
研究開発法人」の新制度の下に業務を行うことにな
によって再現できず、科学への信頼を失う事態が頻発
りました。理化学研究所はこれまで独立行政法人と
しています。これは、我が国固有の問題ではなく、全
して運営されてきました。しかし、独立行政法人が
世界的な問題であり、平成 26 年 6 月に主要な学術雑
実施機能を最大限発揮できるよう見直しが行われ、3
誌の編集者、米国の研究助成機関の代表者、科学会の
種類の法人に分けることになりました。研究開発を
リーダーが共同で、生物医学研究の再現性を確実なも
主たる事業とする法人は、研究開発の長期性、不確
のとするガイドラインを提案しています。その一つと
実性、予見不可能性、専門性等の特性から、異なる
して、研究に用いたバイオリソースをバイオリソース
取扱いの必要性があることが認識され、新たに「国
センター等を介して研究者間で共有すること、また、
立研究開発法人」と位置付けられることになりまし
バイオリソースの供給源、株名(系統名)、特性、操
た。「国立研究開発法人」においては、中長期的な目
作遺伝子の詳細、微生物汚染の有無等を発表論文に記
標・計画に基づき、我が国の科学技術の水準の向上
載することを求めています。このことは、バイオリソ
を通じた国民経済の発展その他の公益に資するため、
ースセンターの果たすべき役割とバイオリソースセン
研究開発の最大限の成果を確保することが目的とな
ターへの期待が大きくなったことを意味しています。
ります。これまで独立行政法人としての効率的かつ
さらに、世界で研究に用いられているバイオリソース
効果的という目的、サービスその他業務の質の向上
の約 10% に汚染や取り違え等の不具合が存在してい
という目標から大きく改善され、評価主体も文部科
ることは良く知られた事実です。不具合のあるバイオ
学大臣となり、理化学研究所の本来の設置目的に合
リソースの存在は、研究者コミュニティ、政府、研究
致した制度となります。国立研究開発法人制度の下、
助成機関にとっては決して誇れることでない大変不都
バイオリソースセンターの活動は、より適切に評価
合な事実です。バイオリソースセンターは品質管理を
され、研究コミュニティ、そして国民へ還元される
厳格に行い、不具合を排除したバイオリソースを提供
ことになります。
することによって、第三者による研究の再現性を向上
昨年来、STAP 細胞問題等、我が国においてライ
させ、研究の効率化を高め、国民のライフサイエンス
フサイエンスに対する国民の信頼を損なう事例が続
に対する信頼を取り戻すことに大きく貢献できると考
きました。文部科学省が研究不正を未然に防ぐため
えています。品質管理についての責務を果たし、研究
のガイドラインを制定し、それに対応して、理化学
コミュニティのみならず国民へも発信し、真正なバイ
研究所においても規程等を定めました。現在、理化
オリソースの利用の重要性についての啓発活動を強化
学研究所では、全ての職員を対象に教育、指導が行
することとしています。
われています。特に若手の研究者や学生に対しては、
バイオリソースセンターは、引き続き、当セン
個別に指導を行っています。国民の信頼を取り戻す
ターの3つのモットーである、信頼性、継続性、先導
ため、今後も、真実を追究する科学において不正は
性を事業の柱に世界最高水準のバイオリソースを整
全く受け入れることができないものであることを徹
備、提供し、ライフサイエンスの発展、ひいては国民
底的に浸透させることとしています。
の生活・福祉の向上と人類の持続的発展に貢献するこ
ライフサイエンスにおいて、研究不正とは質が
全く異なるが、研究材料(バイオリソース)とそれ
3
RIKEN BioResource Center
再生医療
グリーンイノベーション
がん研究
課題解決に
ヒト幹細胞で病気を治す
診断・治療・予防法の開発
環境保全
バイオエネルギーや
バイオプラスチックの開発
地球温暖化対策
食料増産
スーパー植物の開発
健康に有用な食品開発
バ イ オ リ ソ ー ス
生物遺伝資源が
必要不可欠!
脳科学
創薬
認知・記憶・学習の仕組み
精神・神経疾患
感染症・免疫
新興・再興感染症
アレルギー・花粉症
病気のメカニズムの解明から
新薬開発
基礎基盤研究
すべてのライフサイエンスを支える根幹
とを目指しています。国民、研究コミュニティの皆様
のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。
RIKEN BioResource Center
4
バイオリソースセンターの事業
-個体から遺伝子、情報まで-
リソース整備:寄託者の知財権確保と利用の促進
知財権は移動しない!
信頼性、継続性、先導性 をモットーに事業を展開しています。
①バイオリソース整備事業
1. ライフサイエンス研究の進展に貢献するため、動植物個体、
細胞株、遺伝子材料、微生物材料及びこれらに付随する
情報の収集、開発、管理、解析、保存及び提供を行います。
2. リソースの高度な利用を図るために研修事業を行っていま
す。
3. 海外の関連機関と連携してネットワークを構築するととも
に、研究協力覚書 (MoU) を結ぶなどして国際連携と分担
を推進します。
リソース
②基盤技術開発事業
大学・研究機関
移植法、顕微受精法の確立、胚や生殖細胞の凍結保存法や輸送
③バイオリソース関連研究開発プログラム
支出費用
条件の遵守
寄託
開発者
リソースの維持、保存及び利用のために必須な、効率のよい核
技術など先導的な生殖工学の基盤技術開発を行います。
提供条件の付加 (利益の共有含)
知的財産権
MTA*
科研費等
を高めるための技術開発、ならびに新たなヒト疾患モデルマウス
の表現型解析技術の開発、その情報を広く研究コミュニティー
BRC
MTA**
運営費交付金
Material Transfer Agreement
MTA*:生物遺伝資源寄託同意書
MTA**:生物遺伝資源提供同意書
研究ニーズに応じた新規のリソースの開発、リソースの付加価値
利用者
(実費負担)
提供
利用者負担
利用者負担
提供依頼以降、発生する経費
●梱包費、輸送費 ●在庫補充費
●消耗品費、人件費 等
に公開して研究の推進に貢献します。
寄託
国家プロジェクト成果物
ゲノムネットワーク
タンパク3000
ヒト、動物、微生物由来cDNA
東京大学
旧応微研 微生物3,191株
微生物寄託の7割
海外から
41 ヶ国
タイ
インド
ドイツ
中国
日本
韓国
東北大学
加齢医学研究所
全ヒト・動物癌細胞株
提供
研究コミュニティ
iPS 細胞株、モデルマウス等
寄託
理研センター群
提供
寄託
バイオリソースセンター 第 3 期中期計画
国際研究基盤
産業界が保有する技術を用いて作
製したリソースの学術研究への包
括利用許諾
GE Healthcare
国際分担・連携
◆研究開発に必要とされるバイオリソースの種類と量は、一国、一機関の収容能力を凌駕
◆研究開発に必要とされるバイオリソースの種類と量は、一国、一機関の収容能力を凌駕
◆バイオリソースの品質に関する国際標準化が必要
◆バイオリソースの質に関する国際標準化が必要
●整備に関する国際協調(国際競争)が必要
●整備に関する国際協調(国際競争)が必要
●バイオリソースセンター国際ネットワーク
●バイオリソースセンター国際ネットワーク
●全般
Asian Network of Research Resource Centers (ANRRC)
●マウス
International Mouse Strain Resource Database (IMSR)
全世界で提供可能なマウスの一括検索データベース
(http://www.findmice.org/)
International Mouse Phenotyping Consortium (IMPC)
●ヒト・動物 細胞
International Stem Cell Bank Initiative (ISCBI)
The International Cell Line Authentication Committee (ICLAC)
●植物
Multinational Arabidopsis Steering Committee (MASC)
●微生物
World Federation for Culture Collections (WFCC)
微生物株、細胞株の保存と移転、利活用、一括検索データベースのための国際連携
5
RIKEN BioResource Center
RIKEN BioResource Center
6
基
礎
か
ら
医
療
へ
の
応
用
と
創
薬
研
究
に
7
RIKEN BioResource Center
シロイヌナズナ
双子葉の実験植物
遺伝子の働きの解明に役立つシロイヌ
ナズナ変異体群と様々な環境に適応し
たシロイヌナズナ野生系統を多数提供
しています。
(実験植物開発室)
マウス
ヒトの病気の治療や創薬の研究に役立つモデルマウスを
収集・保存し、高品質なマウスを提供します。
研究ニーズのあるマウス系統を整備し、マウスの収集・保存・
品質管理・提供に必要な技術開発を実施します。
技術研修によりマウスを用いた研究に必要な高度な技術を
普及し、世界のマウスリソース機関と連携してライフサイ
エンス研究の推進に貢献します。
(実験動物開発室 ・ 遺伝工学基盤技術室)
イネやムギなどの主要穀物の育種研究
を実験室で行えます。
単子葉の実験植物
ミナトカモジグサ
基
礎
研
究
の
成
果
を
環
境
・
食
料
へ
RIKEN BioResource Center
8
999 RIKEN
BioResource
Center
RIKEN
BioResource
Center
遺伝子
健康や環境の重要な課題の解決に取り組む「いきものを知
る学問」を推進し、その発展に貢献します。
遺伝子材料は、基礎から応用まで、医学、理学、工学、農学
など、ほとんど全てのライフサイエンス研究に必須の実験
材料です。
今日、遺伝子材料は取り寄せる時代になりました。インター
ネットを使って、目的の遺伝子を組み込んだ実験材料を容易
に検索できます。
(遺伝子材料開発室)
細胞
寄託された細胞の約 30% にマイコプラズマの汚染が、10% に細胞
の取り違えが認められます。細胞材料開発室では、マイコプラズ
マ汚染や取り違えがないことを確認した高品質な細胞のみを提供
しています。
がん細胞株、幹細胞(ES 細胞、iPS 細胞)、臍帯血など、様々な
細胞材料を幅広く整備し、基礎生物学から臨床医学研究まで広範
な研究分野に貢献しています。
細胞培養にかかる研修を行い、BRC の優れた技術の移転も積極的
に行っております。
(細胞材料開発室)
体
の
し
く
み
を
理
解
す
る
ツ
ー
基
礎
生
物
学
か
ら
臨
床
研
究
ま
で
ル
RIKEN BioResource Center
10
環
境
保
全
と
ヒ
ト
の
健
康
に
理研 BRC の各室の概要
微生物
微生物種の標準となる株を多数整備し、取り違えや混入のない
高品質の 微生物株を提供して、基礎からイノベーションの開発
に貢献し ています。
実験動物開発室
実験動物マウス
室長 吉木 淳(農博)
Atsushi YOSHIKI, Ph.D.
Experimental Animal Division
●我が国で開発されたヒト疾患や遺伝子機能解析のためのモデルマウスを収集・保存・品質管理・提供
● 研究ニーズに応えるマウス系統を開発し、マウスの収集・保存・品質管理・提供に必要な技術開発を実施
●技術研修によりマウスリソースの利用に必要な高度な技術を普及し、世界のマウスリソース整備機関と連携してライ
フサイエンス研究の推進に貢献
実験植物開発室
シロイヌナズナ
室長 小林 正智(農博)
Masatomo KOBAYASHI, Ph.D.
Experimental Plant Division
●植物科学を支える代表的な実験植物、シロイヌナズナリソースの収集、保存、提供
再生可能で環境にやさしいバイオエネルギーや生分解性プラス
●主要穀物のモデル、ミナトカモジグサをイノベーションに活用するための研究基盤整備
チックの 生産、環境汚染物質の分解など環境問題解決の研究に
●環境、食料、有用物質生産の分野に貢献する植物培養細胞と遺伝子の整備、及び関連技術の開発と普及
有用な微生物株を 多数整備しています。
ヒトや生活環境の常在微生物を多数整備し、腸内環境や免疫能力
の改 善、抗生物質生産、発酵食品の製造など健康のための研究
に役立ってい ます。
(微生物材料開発室)
細胞材料開発室
ヒト ・ 動物細胞
室長 中村 幸夫(医博)
Yukio NAKAMURA, M.D., Ph.D.
Cell Engineering Division
●がん細胞株などの培養細胞、幹細胞(ES 細胞、iPS 細胞、臍帯血等)
、ヒトゲノム遺伝子解析研究用の細胞など様々な
細胞を整備し提供
●研究者が作成・樹立した細胞の寄託を受け、品質管理・標準化等の作業を行い、実験再現性を担保した高品質な細胞を提供
●細胞培養研究分野での最先端技術の普及を目的として、培養技術研修を開催。現在は、ヒト ES 細胞及びヒト iPS 細胞に
係る技術研修会を定期開催中
遺伝子材料開発室
遺伝子材料 室長 ( 兼務) 小幡 裕一
(理博)
Yuichi OBATA, Ph.D.
Gene Engineering Division
●実験の再現性を確保した遺伝子材料の提供により、健康や環境の重要な課題を解決する研究に貢献
●遺伝子強制発現のための発現ベクターや遺伝子発現をモニタリングするためのレポータークローンとして、ヒト、動物、
微生物の遺伝子を提供中。企業が所有する技術を用いて作製されたリソースも学術研究には一定の条件のもとでの利用を実現
●個々の研究者が作製したクローンやナショナルプロジェクトの研究成果のクローンなど最新のリソースを整備、提供
●貴重なリソースを安全に保管し、リソース開発者の知的財産権を守りつつ、希望者に提供
微生物材料開発室
一般微生物
室長 大熊 盛也(農博)
Moriya OHKUMA, Ph.D.
Microbe Division/ JCM
●学術・研究に重要な細菌、アーキア、真菌および多様な微生物の種の基準となる保存、提供
●環境と健康のための研究に貢献する微生物リソースの整備と、それらのデータベースの拡充、高付加価値化や関連の技術開発
● 培養性状や遺伝子検査による徹底した品質管理と安定した保存により信頼のおける高品質の微生物株を提供
情報解析技術室
Bioresource Imformation Division
室長 深海 薫(学術博)
Kaoru FUKAMI, Ph.D.
●リソース情報の収集・解析・管理と、ウェブカタログの開発・運用をとおしたリソース情報の研究コミュニティーへの発信
●オンラインで提供申込用書類の作成支援を行うシステムなど、リソースを利用しやすくするための利用者向けツールの開発・運用
●理研 BRC のリソース整備事業の業務を効率的に行うために必要な提供情報処理・管理システムの開発・運用
11
RIKEN
RIKENBioResource
BioResourceCenter
Center
RIKEN BioResource Center
12
バイオリソースセンターが最高品質のバイオリソース及びサービスを提供し、総合的な顧客満足を達成するために、品質マネジ
メントシステム(QMS)に関する取り組みをリードしています。
●確かな品質のバイオリソースを提供するための仕組み『ISO9001』の認証維持と ISO マネジメント概念の水平展開
●日本のモノづくりの強み『総合的品質管理(TQM)』を基盤とした、顧客重視、人材育成、継続的改善の取り組み
●『情報通信技術(ICT)』を活用した情報デジタル化による、高品質で、速くて、楽な業務プロセスの実現と標準化
遺伝工学基盤技術室
N
RIK
E
ter
国際統一規格 ISO9001 認証
Resource C
ap
ic
an
lin
Mouse C
J
確かな品質のバイオリソースを提供する取り組み
Bio
en
ユニットリーダー 茂木 久雄
Hisao MOTEGI
チームリーダー 若菜 茂晴(農博)
Shigeharu WAKANA, Ph.D.
マウス表現型解析開発チーム
Technology and Development Team for
‫ޓޓ‬Mouse Phenotype Analysis: Japan Mouse Clinic
●遺伝子改変マウスを中心に基本解析パイプラインと詳細解析パイプラインによる階層的かつ網羅的なマウス表現型解析
●国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC: International Mouse Phenotyping Consortium)参画によるマウス表現型
解析整備事業による国際貢献
●ヒト疾患の臨床型データとの対応や世界のマウス表現型情報との統合を通じたマウスリソースの付加価値向上による知的基盤整備
チームリーダー 野田 哲生(医博)
Tetsuo NODA, M.D., Ph.D.
室長 小倉 淳郎(農博)
Atsuo OGURA, D.V.M., Ph.D.
Bioresource Engineering Division
●核移植クローン法 : 安定したクローンマウス作出技術を開発。実用化へ大きく前進
●顕微授精法 : 正常精子はもちろん、未成熟精子(精細胞)や凍結マウスの回収精子から子孫を作出
●胚・生殖細胞の凍結・輸送法 : あらゆるマウス系統に最適な胚・精子の凍結保存法を開発し、ドライアイス温度で海外輸送を達成
●先端的解析技術の開発:プロテオーム解析、メタボローム解析などを用いた先端的表現型解析法を確立し、代謝性ヒト疾患
研究に有用な疾患モデルを開発
●新規幹細胞の樹立法 : 多様な研究目的に応じたマウス ES 細胞、新たな可能性を秘めたウサギ ES 細胞・iPS 細胞の樹立に成功
●生理機能異常モデルの解析:血圧、聴覚等の生理的機能異常を示す変異マウスの責任遺伝子同定を実施し、リソースの価値
向上および生理機能の分子基盤の理解に貢献
●研修事業 ( マウス精子・胚の凍結保存方法、マウス ES 細胞の樹立・保存方法など )
●包括的解析によるヒト発がんモデルの確立:先端的手法を用いた解析を行い、がんの超早期診断法開発や創薬に寄与するモデルを開発
疾患ゲノム動態解析技術開発チーム
チームリーダー ( 兼務)
阿部 訓也(理博)
Kuniya ABE, Ph.D.
Technology and Development Team for
Mammalian Genome Dynamics
Mutagenesis and Genomics Team
and
Devel
op
m
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for K
Technology and Development Team for
Biosignal Program
チームリーダー ( 兼務)
小幡 裕一(理博)
Yuichi OBATA, Ph.D.
●遺伝子間相互作用も含んだ次世代版ジーンターゲッティングシステムの提供:戻し交配なしに修飾遺伝子も含む多因子
モデルマウスの開発へ
ed
ge
en
o
●生体蛍光イメージング:特殊レンズを装着した生体内顕微鏡による、生きたマウス個体内の細胞動態、機能の解析
●マウスの全エキソンターゲットシーケンシング:ゲノムワイドな未知コーデ ィング変異の検出や高速変異マッピングを実現
hn
o
●胚性幹細胞、生殖細胞の特性情報収集:独自に開発した可視化リソースと微量解析技術による、ゲノム再プログラム化の「場」
である細胞群の特性の追究
●希望の遺伝子に点突然変異をもつマウスの提供:1 遺伝子に多いときは 10 を 越える点突然変異系統を提供可能な逆遺伝学
的リソース
Tec
●機能ゲノム解析技術の開発:高品質 BAC ゲノムライブラリーを起点とした各種マウス系統の遺伝子型解析や遺伝子導入法の開発
生体情報統合技術開発チーム
チームリーダー 権藤 洋一(Ph.D.)
Yoichi GONDO, Ph.D.
新規変異マウス研究開発チーム
se
Base
of Mou
Ph
ユニットリーダー 桝屋 啓志(理博)
Hiroshi MASUYA, Ph.D.
マウス表現型知識化研究開発ユニット
Technology and Development Unit for
Knowledge Base of Mouse Phenotype
●情報技術開発:バイオリソースの「特性」情報を整理統合し、広く情報提供することにより、研究目的に合った材料を
利用できるようにする
●国際貢献:世界のリソースセンターや情報センターと連携し、情報を統合することで、誰でも簡単にバイオリソース情
報を利用できるようにする
●生命科学の先導:整理統合された情報をマイニングすることにより、新たな現象の発見や仮説の提示を目指す
バイオリソース連携研究グループ
Bioresource Research Collaboratiove Group
リソースの開発や高度化等に必要とされる研究をバイオリソースセンターと協力して行うことにより、バイオリソース事業の推
進に貢献されることが期待される連携研究グループを招聘しています。
ラボラトリーヘッド 石井 俊輔(理博)
Shunsuke ISHII, Ph.D.
●各種転写制御因子の変異マウスの作製・解析によるリソース事業への貢献
●リプログラミングの分子機構解析と新たな iPS 細胞作製技術の開発によるリソース事業への貢献
●各種変異マウスを用いた遺伝子発現ネットワークの解析によるリソース事業への貢献
ラボラトリーヘッド 篠崎 一雄(理博)
Kazuo SHINOZAKI, Ph.D.
●草本のモデル植物ブラキポディウムを用いたソフトバイオマスエンジニアリングの研究リソース基盤整備
●シロイヌナズナの cDNA 収集や遺伝子破壊変異体の表現型解析などによる変異体リソースの高度化への貢献
●乾燥耐性に関わる植物遺伝子の探索と遺伝子組み換え技術を利用した乾燥耐性イネ、コムギ、ダイズの開発
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RIKEN BioResource Center
RIKEN BioResource Center
14
沿 革
予 算(平成 26 年度)
大正 6 年(1917)3 月 財団法人理化学研究所創設
昭和 23 年(1948)3 月 株式会社科学研究所発足
昭和 33 年(1958)10 月「理化学研究所法」施行
特殊法人理化学研究所発足
昭和 49 年(1974)5 月「ライフサイエンス推進部」を設置
昭和 59 年(1984)10 月「ライフサイエンス筑波研究センター」開設
昭和 62 年(1987)5 月 ジーンバンク事業開始
平成 12 年(2000)4 月「ライフサイエンス筑波研究センター」を「筑
波研究所」に改称
平成 13 年(2001) 1 月「筑波研究所」にバイオリソースセンター設置
平成 15 年(2003)10 月 特殊法人から独立行政法人理化学研究所へ
移行 ( 第 1 期)
平成 16 年(2004)7 月 理 化 学 研 究 所 中 央 研 究 所 に お い て 運 営
さ れ て き た 微 生 物 系 統 保 存 事 業(Japan
Collection of Microorganisms, JCM)をバイ
オリソースセンターへ移管
平成 20 年 (2008)
4 月 独立行政法人第 2 期開始
ゲノム科学総合研究センターのゲノム機能情
報研究グループをバイオリソースセンターに
移管し、3 チーム、1 ユニットとして設置
平成 21 年 (2011)
1 月 バイオリソースセンター設立 10 周年
平成 24 年 (2012) 10 月 JCM が筑波研究所に移転
平成 25 年 (2013)
4 月 独立行政法人第 3 期開始
「筑波研究所」を「筑波事業所」に改称
平成 27 年 (2015)
4 月 独立行政法人から国立研究開発法人理化学
研究所へ移行
バイオリソースセンター・筑波事業所
運営費交付金 ………………………………約 23.6 億円
組 織 外部競争的資金 ( 科研費等 )…………………約 4.03 億円 人 員(平成 27 年4月 1 日)
●研究開発
定年制常勤研究者
任期制常勤研究者
テクニカルスタッフ
基礎科学特別研究員
国際プログラムアソシエイト(IPA)
ジュニアリサーチアソシエイト(JRA)
派遣職員
客員研究員
業務委託・パートなど
●事務職員
●合計
378
32
44
76
1
3
5
82
29
106
45
423
施設配置図
15
RIKEN BioResource Center
RIKEN BioResource Center
16
国際マウス表現型解析コンソーシアムへの参画
世界の有力研究機関・組織と連携し 2011 年 9 月に始まった国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC)に
参画しています。IMPC は、マウスの全遺伝子の役割についての百科事典を作製するために、20,000 遺伝子それ
ぞれのノックアウトマウスを作製します。それらのマウスの健康や病気についての” 表現型” を世界共通の基準
で総合的に解析し、表現型の情報をデータベース化して公表するとともに、作製したノックアウトマウスを世界
中の研究者が利用できるようにする取り組みです。
NBRP(National Bioresource Project)
文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクトは、ライフサイエンス研究の基礎・基盤となるバイオリソー
ス(動物、植物等)について収集・保存・提供を行うとともに、バイオリソースの質の向上を目指し、保存技術等
の開発、ゲノム等解析によるバイオリソースの付加価値向上により時代の要請に応えたバイオリソースの整備を行
うものです。また、バイオリソースの所在情報等を提供する情報センター機能の強化をすすめています。 理研 BRC は、実験動物マウス、シロイヌナズナ、ヒト ・ 動物細胞、遺伝子材料、一般微生物の中核機関としてラ
イフサイエンスの研究の推進に貢献しています。
17
RIKEN BioResource Center
RIKEN BioResource Center
18
理化学研究所バイオリソースセンター
〒 305-0074 茨城県つくば市高野台 3 丁目 1 番地1
℡ 029-836-9111( 代 ) バイオリソースセンターホームページ:http://ja.brc.riken.jp
筑波事業所ホームページ:http://rtcweb.rtc.riken.jp
RIKEN 2015-036
Fly UP