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獣医解剖学特別講義

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獣医解剖学特別講義
授業科目
担当教員
教育目標
教育内容
教育方法
学年
1年
2年
3年
到達目標
準備学習
(予習・復習)
評価基準
教科書等
主科目
獣医解剖学特別講義
単位数
5 単位
Special Studies in Veterinary Anatomy
時間数
75 時間
谷口和美
獣医領域での解剖学およびその研究の重要性を認識させることを目的とする。
獣医解剖学の発展、形態学的視点の動物界における必要性について、専門的に講述する。
講義(板書を多用する)。
授業計画
授業内容
回/1h
解剖学の歴史と発展:総論
1回
医術の基礎となる解剖学の発展歴史:中近東から地中海社会へ
2回
人体解剖と獣医解剖の比較
3回
西洋医学の歴史と中国などアジアの医学の歴史比較
4回
中獣医学
5回
ギリシャ語、ラテン語、そして英語:獣医学用語の変遷
6回
馬の解剖学の変遷
7回
反芻類家畜の解剖学の変遷
8回
ペット小動物解剖学の変遷
9回
家禽の解剖学の変遷
10回
エキゾチックアニマルの解剖学の変遷
11回
獣医解剖学の目指す未来
12回
肉眼解剖学から組織学および細胞学へ:総論
13回
肉眼解剖学の蓄積と将来の展望
14回
組織学:一般染色
15回
組織学:ハイデンハインのヘマトキシリンの果たした役割
16回
組織学:特殊染色の利用(カルミン染色、PAS染色など。炭水化物の検出法)
17回
組織学:免疫組織化学(ぺプチド、たんぱく質の検出法)の普及
18回
組織学:酵素組織化学(カップリング・アゾ色素法、金属・金属塩法など)
19回
組織学:in situ hybridizationの利用(mRNAの局在)
20回
組織学:TUNEL法:細胞死の検出
21回
組織学:蛍光染色とConfocal Laser Scanning Microscope
22回
細胞学:ゴルジ、ラモン・イ・カハール
23回
細胞学:透過型電子顕微鏡
24回
細胞学:走査型電子顕微鏡
25回
細胞学:原子間力顕微鏡
26回
細胞学:走査型トンネル顕微鏡、走査型トンネル電位差測定法
27回
細胞学:走査型サーマル・プロファイラー
28回
細胞学:イオンコンダクタンス顕微鏡、走査型マックスウエル応力顕微鏡
29回
細胞学:ケルビン・プローブ・フォース顕微鏡、粘弾性力顕微鏡
30回
各器官の発生学的分化と機能的分化の意義:総論
1回
発生学の歴史
2回
胚子の発生における細胞と分子メカニズム
3回
比較繁殖学と発生学の接点
4回
Gametogenesis
5回
授精と受精
6回
胎子はどのようにして子宮内で位置取りをするか
7回
卵割と胞胚の形成
8回
胚子体部の屈曲と体腔の形成
9回
神経系の形成(神経溝と神経管、脳胞の形成)
10回
比較胎盤学
11回
中枢神経系と末梢神経系の形成
12回
感覚器の形成(視覚器と平衡聴覚器)
13回
血液細胞、心臓、および脈管系の形成
14回
免疫系の発達
15回
消化器系と呼吸器系の発達
16回
泌尿生殖器の発達(ウォルフ管とミュラー管)
17回
筋・骨格系の発達
18回
外皮系の発達
19回
継時的発達の諸組織の比較
20回
奇形学:基礎と臨床を結ぶもの
21回
家禽の発生学、哺乳類との比較
22回
Assisted Reproductionの技術
23回
個体発生は系統発生を繰り返すか
24回
生命の歴史:太古代と原生代、全球凍結と生物大絶滅
25回
生命の歴史:古生代(カンブリア紀からペルム紀へ、超大陸バンゲア)
26回
生命の歴史:中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀と隕石の残したもの)
27回
生命の歴史:中生代(哺乳類の祖先の誕生)
28回
生命の歴史:新生代第三紀(暁新世~鮮新世)
29回
生命の歴史:新生代第四紀(更新世と完新世)
30回
何がどこまで見えたのか:古典的解剖学(アレクマイオンからガレノスまで)
1回
何がどこまで見えたのか:古典的解剖学(獣医解剖学の祖ヴェゲティウス)
2回
何がどこまで見えたのか:古典的解剖学(ヴェサリウスからルイーニまで)
3回
進化論:古典的進化論(ラマルク、キュビエ、ライエル。用不用説の変遷)
4回
進化論:古典的進化論(ダーウイン、そしてウオレス。自然淘汰説の提唱)
5回
進化論:DNAからRNAへ、ゲノム解析でわかったこと。
6回
進化論の未来
7回
動物分類学(アリストテレス、リンネ、ヘッケル、フュ―ルブリンガー)
8回
α分類学、β分類学、そしてガンマ分類学
9回
生物多様性の進化学的解釈
10回
臨床と基礎医学の接点
11回
実験動物学と獣医解剖学の接点
12回
獣医解剖学と獣医病理学の接点
13回
獣医解剖学:研究と教育の融合
14回
獣医解剖学の未来
15回
獣医解剖学の幅広い守備範囲と活躍を理解することができるようになる。
各個目毎に、その内容を口頭あるいは文書の形で説明できることを理解度の評価基準とする。
終了時にディスカッション、その後口頭試問およびその内容をまとめたレポートを提出させ評価する。
1. Konig H E. and Liebich H G. ed. Veterinary Anatomy of domestic mammals 3rd ed. Schattauer, NY, 2007
2. 日本獣医解剖学会編.獣医組織学第5版.学窓社、東京、2011
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