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バイオマスプラ識別表示制度 - 日本バイオプラスチック協会
Japan BioPlastics Association 日本バイオプラスチック協会 設 立 趣 旨 ■本会は環境に調和した循環型社会の実現に重要な役割を果たす「生分解性プラスチック」と 「バイオマスプラスチック」 (総称してバイオプラスチックと定義)の普及促進と、技術的な問題の 解決を目的として設立された、プラスチックに関する民間団体です。 ■ ■ ■ ■会員は、樹脂製造メーカー、樹脂加工メーカー、最終製品メーカー、商社など、約240社から 構成され、中央官庁、地方自治体、日本プラスチック工業連盟、日本バイオインダストリー協会 など諸団体との協力のもとに、さまざまな活動を行っています。 ■ ■ ■ ■本会は1989 年に設立された「生分解性プラスチック研究会(BPS)」を母体に生まれました。 従来、BPSは生分解性プラスチックのもつ微生物分解性を活用して主に廃棄段階での環境 負荷を減らすことに着目し、その普及促進に、日本のみならず、世界的にも先端の種々の活動を 続けて参りました。 ■ ■ ■ ■その後 2002 年、京都議定書の日本政府批准に象徴される、地球温暖化防止の世界規模での 取り組みが強まるなかで、化石資源の消費縮減につながる再生可能資源(バイオマス)を原料 とするバイオマスプラスチックへの取り組みを期待する多くの要請に応え、2003 年より、従来の 生分解性プラスチックに加えて、バイオマスプラスチックの普及促進に取り組んできました。 ■ ■ ■ ■2006 年 7月からはバイオマスプラスチック製品の認証のため、新しく 「バイオマスプラ識別表示 制度」を立ち上げ、「生分解性プラスチック」と「バイオマスプラスチック」の両者を併せて活動 の対象とする体制が整いました。 そこで、名実ともに、この体制を内外に明確に示すため、会の名称を「日本バイオプラスチック 協会(英文呼称:Japan BioPlastics Association) 」と変更いたしました。 活 動 内 容 バイオプラスチックの普及促進活動 内外関連機関との情報・意見交換、交流 バイオプラスチックの試験・評価方法の開発 内外への広報活動・提言 法規制など各種動向の把握・共有化 1 JBPAについて 識別表示制度 一般消費者に、生分解性プラスチックの製品「グリーンプラ」と、バイオマスプラスチックの 製品「バイオマスプラ」を正しく理解していただき、正しい使用法と製品の普及促進を図る ために、日本バイオプラスチック協会は二つの識別表示制度を制定しています。 グリーンプラ識別表示制度 2000年 6月発足 目的 生分解性プラスチックの製品と一般プラスチックの製品との識別を明確にし、 シンボルマークを認証することで、分別回収を可能とする。 Purpose ● 基準 ■製品を構成する全ての材料は、一定の安全性基準を満足しポジティブリストに 記載されている ■グリーンプラは、生分解性プラスチックと天然有機材料の合計量が、製品中に 50 重量または体積%以上含まれている ■製品中に1重量%以上含まれる全ての有機材料は、所定の試験法で一定水準 以上の生分解性が確認されたものである ■製品中1重量%未満の非生分解性有機材料の合計量は、5重量%未満である ■有害な無機系元素の製品中含有量は、当協会の定める基準値以下である Basis ● バイオマスプラ識別表示制度 2006年 7月発足 目的 定められた基準に適合する製品を「バイオマスプラ」として認証し、 認証マークの使用を許可することにより、一般消費者がバイオマス プラスチックの製品を容易に識別できるようにする。 Purpose ● 基準 ■バイオマスプラスチックは、所定の試験法により、その組成中の バイオマス由来成分の割合(バイオマスプラスチック度)が確認 されたものである ■バイオマスプラスチック及びそれを含むコンパウンド、フィルム等の 中間製品は、ポジティブリストに記載されている ■バイオマスプラは、バイオマスプラスチック度が 25 %以上のプラ スチック製品である ■製品を構成する全ての材料は、当協会の指定する使用禁止物質を 含まない Basis ● ※ グリーンプラマークとバイオマスプラマークは、日本バイオプラスチック協会の登録商標です。 2 識別表示制度 グリーンプラの特徴 ●廃棄時の環境負荷を低減します。 ●分別排出・分別回収された場合には、コンポスト化処理施設やバイオガス化処理施設で、 食品廃棄物などの有機系廃棄物と一緒に処理が可能です。 ●農業用資材として、使用後は回収しないで土中に鋤き込むことが可能です。 自然界の微生物により分解されるプラスチック (生分解性プラスチック)及びこれらを使用した 製品であり、 使用中は通常のプラスチックと 同様に使えて、使用後は微生物の働きにより水と 二酸化炭素に分解するものをいいます。 生分解の一例(落葉堆肥中) 生分解性プラスチックの代表例 微生物産生系 ポリヒドロキシアルカノエート ( PHA ) バクテリアセルロース 天然物系 キトサン/セルロース/澱粉 酢酸セルロース エステル化澱粉 生分解性プラスチック・澱粉混合系 化学合成系 ポリ乳酸( PLA ) ポリブチレンサクシネート系 ( PBSA ) ( PBS ) ポリブチレンアジペートテレフタレート ( PBAT ) 変性ポリエチレンテレフタレート ポリカプロラクトン( PCL ) ポリグリコール酸( PGA ) ポリビニルアルコール( PVA ) ブランク 2日後 4日後 7日後 コンポスト試験条件 ■ ■ 家庭用コンポスター 攪拌なし ■ ■ 水+腐葉土+栄養分 温度60℃ 注)生分解の様子は条件で大きく変わります。 また、土の中で時間をかけて生分解しますが、ポイ捨てを助 長するものではありません。 生分解性プラスチックも、他の プラスチックと同様、正しい再資源化方法が必要です。 3 グリーンプラ バイオマスプラスチックの特徴 ●バイオマス(燃焼時に排出する二酸化炭素は“ゼロ”カウント)を使用…地球温暖化を防止 ●化石資源の使用削減に寄与します。 バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源で 化石資源を除いたもの)を原料に製造されたプラ スチック(バイオマスプラスチック)を使用した プラスチック製品をいいます。 バイオマスプラスチックの代表例 100%バイオマス由来原料のバイオマスプラスチック ポリ乳酸( PLA ) ポリヒドロキシアルカノエート( PHA ) バイオポリオレフィン( BPE, BPP ) ナイロン11 、ナイロン1010 部分的バイオマス原料のバイオマスプラスチック バイオポリトリメチレンテレフタレート( BPTT ) バイオポリエチレンテレフタレート( BPET ) バイオポリウレタン バイオ不飽和ポリエステル バイオポリカーボネート ナイロン610 酢酸セルロース系( CA ) バイオポリブチレンサクシネート(計画中) バイオマスプラスチックの環境循環 燃焼・生分解 CO2 H2O 光合成 トウモロコシ サトウキビ 製品 植物資源 発酵 原料 バイオマス プラスチック 乳酸等 合成 4 バイオマスプラ 用 途 例 ■ 農業用マルチフィルム 農林水産・土木建築 コンポスト資材 GP グリーンプラ GP グリーンプラ ■ 農業用ネット・ロープ ■ 育苗ポット ■ 土嚢 食品包装 GP グリーンプラ ■ ボトル ■ 飲料ボトルのラベル ファッション・テキスタイル BP バイオマスプラ ■ 食品トレー ■ コンポスト袋 GP グリーンプラ ■ 卵パック ■ 野菜包装 BP バイオマスプラ ■ 衣服 ■ バッグ ■ カーペット・幕類 ■ 浴用タオル 生活資材 自動車 電気・電子 BP バイオマスプラ BP バイオマスプラ BP バイオマスプラ ■ ルーフヘッドライニング ■ 各種カード ■ ラゲージドアトリム ■ 窓貼り封筒 ■ 複写機 ■ ティー・バッグ ■ パソコン筐体 ■ 電池ブリスターパック ■靴 ■ ラップのこ刃 ■ ドアトリム ■ カーシート ■ DVDライター 他への転載、転用を一切禁ずる。 注)すべてがマーク取得製品とは限りません。 ここに挙げた商品は一例です。 日本バイオプラスチック協会 10.12-40