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第6章 公共施設適正配置の推進に向けて

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第6章 公共施設適正配置の推進に向けて
第6章
公共施設適正配置の推進に向けて
第6章
公共施設適正配置の推進に向けて
第6章 公共施設適正配置の推進に向けて
1 推進体制の構築
(1)推進体制、⽅法
今後の推進体制については、全庁的な情報・認識の共有化と連携、責任の明確化を図り、
トップマネジメントによる推進体制を強化するなど、本⽅針を確実に推進していくための
仕組みを確⽴します。
地域ニーズを踏まえた公共施設の配置を実現していくため、本⽅針では今後の社会経済
状況の変化にあわせて必要な⾒直しを⾏っていきます。⾒直しの内容については、平成 28
年度策定予定の「公共施設等総合管理計画」の中で具体的に検討することとし、本区の将
来像を実現するための「おおた未来プラン」をはじめとする各種計画や財政状況との整合
性も図ってまいります。
図表6-1
PDCA サイクル
第 6章
(2)区⺠との情報共有
今後、公共施設の適正な配置を進めるにあたっては、区は公共施設に関する情報を発信
するだけでなく、区⺠の⽅々から寄せられた意⾒を整理して配置の参考としていく仕組み
づくりや、区⺠との協働による維持管理のあり⽅などについても検討します。
114
第6章
公共施設適正配置の推進に向けて
2 今後の進め⽅
区では、平成 26 年度に公共施設⽩書において公共施設の実態をとりまとめ、そして 27
年度に本⽅針で⼤⽥区全体の公共施設の⽅向性について明らかにしました。
今後は、公共施設整備計画と連携し、本⽅針の具体化に向けた個別事業を検討します。
また、特別出張所や⼩・中学校を中⼼とした施設配置やまちづくりと連動した地域の施
設再編に関するモデル事業の検討を⾏います。
併せて、国が全国の⾃治体に対して策定を要請している「公共施設等総合管理計画」を
平成 28 年度までに策定し、効果的、効率的な施設マネジメントによる区⺠サービスの維
持・向上の実現を⽬指していきます。
図表6-2
⼤⽥区における公共施設整備の流れ
<大田区における公共施設整備の流れ>
【 公共施設の老朽化 】
平成26年度
施設の
実態把握
大田区公共施設白書
第 6章
将来の
行政需要
人口動向
大田区公共施設適正配置方針
平成27年度
(仮)大田区公共施設等総合管理計画
公共施設整備計画策定に係る調査・検討
平成28年度
●
公共施設構造躯体健全性調査
●
適正配置方針に基づく個別事業の検討
平成29年度以降
適正配置方針に基づく
具体的な施設整備検討
公共施設整備計画の見直し
改 築
(複合化)
(多機能化)
長寿命化
転用
廃止
売却等
効果的、効率的な施設マネジメントによる
区民サービスの維持・向上の実現
115
⽤語解説
⽤語解説
⽤
あ
い
語
説 明
コンクリートの品質を図るうえで重要な指標であり、強度が
あっしゅくきょうど
圧 縮 強度
高いほど耐久性も上がる。
公共施設のうち、都市活動を支える道路・橋りょうなどの交
インフラ
通施設や公園、上下水道などの施設の総称。
平成 22 年の国勢調査人口を基準として、50 年後の平成 72
お お た く じんこう
⼤⽥区⼈⼝ビジョン
年(2060 年)までの区の人口を推計。将来の人口の変化が
区政等に与える影響を分析し、人口の将来を展望するもの。
平成 21 年 3 月に策定した区が保有し管理する公共施設の整
備に関する基本方針。
おおたくこうきょうしせつせいびけいかく
⼤⽥区公共施設整備計画
平成 21 年度から平成 30 年度を計画期間とし、平成 21 年度
から平成 25 年度を前期、平成 26 年度から平成 30 年度を後
お
期としている。
平成 20 年に策定した「大田区基本構想」に基づく計画であ
り、将来像として掲げた「地域力が区民の暮らしを支え、未
みらい
おおた未来プラン
来へ躍動する国際都市
おおた」の実現に向けて、施策展開
の方向を総合的かつ体系的に示したもの。
「おおた未来プラン 10 年」は、平成 21 年度から 30 年度の
計画期間を、前期5年間、後期5年間に分けている。
か
かいり
乖離
そむきはなれること。
ぎ む て き けいひ
支出することが制度的に義務づけられている経費。人件費、
義務的経費
き
扶助費および公債費。
きゅうたいしんきじゅん
旧耐 震 基準
くたい
く
躯体
く り つ みんえい
区⽴⺠営
区が所有し、民間事業者が運営する方式。
こうきょう し せ つ
公共事業によって供給される施設のことだが、本方針では、
しせつ
大田区が所有している施設を対象としている。
こうしん
(施設の)更新
建替えや改修などによって施設を維持すること。
こうみんれんけい
民間事業者の資金やノウハウを活用して社会資本を整備し、
公⺠連携
し
基準のこと。
建物の構造。
公 共 施設
こ
昭和 56 年 5 月 31 日以前に許可された建物に適用されている
していかんりしゃせいど
指定管理者制度
公共サービスの充実を進めていく手法。
区が指定する民間事業者等に公の施設の管理を行わせる制
度。
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⽤語解説
公共施設の更新問題の他、人口状況や財政状況等を含めて、
区が抱える問題・課題を定量的に把握・分析し、実態を明ら
しせつ
施設マネジメント
かにするとともに、今ある資源・資産を最大限有効活用して、
コスト削減と行政サービスの維持・向上の両立を図る一体的
な取組みのこと。
平成 28 年 4 月から大田区で行う高齢者の元気維持・介護予
シニアステーション事業
防から最適な介護サービスへの切れ目のない支援を提供す
ることを目的とした新たな高齢者支援のための取組み。
しゅうやくか
集約化
複数の類似する機能を 1 つの建物にまとめること。
しんたいしんきじゅん
昭和 56 年 6 月 1 日建築基準法施行令にて改訂された耐震基
新耐震基準
す
すうせい
趨勢
物事の進み向かう様子。動向。なりゆき。
だ い き ぼ かいしゅう
経年劣化に伴う修繕と建築当初の機能・性能を上回る機能向
⼤規模 改 修
たいしんきじゅん
耐震基準
たいようねんすう
た
準。
耐⽤年数
た き の う か
多機能化
たねち
種地
たんどく し せ つ
単独施設
上を伴う改修工事。
建物等の構造物が最低限度の耐震能力を示す基準。現行の耐
震基準(新耐震基準)は昭和 56 年 6 月 1 日に施行された基準。
公共施設の整備においては、建物や建築設備、都市基盤施設
の構造物などが通常使用に耐えうる期間のこと。
複数の異なる機能を、様々な機能に使える 1 つの建物にまと
めること。
建替えの用地または仮設施設を建設する用地。
他の施設と複合化や併設していない施設。
経年によりコンクリート内部のアルカリ成分が失われるこ
ちゅうせいか
中性化
ち
⻑ 寿 命化
ていぞう
建築物に求められる性能・機能を確保しながら、より長く施
設を使用すること。
逓増
次第に増えること。
とうしてき け い ひ
その支出の効果が資本の形成のためのものであり、将来に残
投資的経費
と
ート中性化が進行すると内部の鉄筋が錆びやすい状況にな
る。
ちょうじゅみょうか
て
と。中性化の進む深さは時間の平方根に比例する。コンクリ
る施設等を整備するための経費。普通建設事業費など。
都と特別区及び特別区相互間の財源の均衡化を図り、特別区
とくべつくこうふきん
特別区交付⾦
の行政の自主的かつ計画的な運営を確保するため、市町村税
である固定資産税、市町村民税法人分及び特別土地保有税を
都が課税・徴収し、その一定割合を区に配分するもの。
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⽤語解説
とくべつくぜい
特別区税
特別区が課する税。特別区民税(市町村民税個人分)など。
公共施設の整備においては、公共施設の現状、コスト、利用
は
実態などの情報を調査、分析し、体系的に整理した資料のこ
はくしょ
⽩書
と。区では、平成 26 年度に「大田区公共施設白書」を作成
した。
ひ
公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能
ピーエフアイ
PFI
力及び技術的能力を活用して行う手法。
区の土地や施設などすべてを経営にとって最適な状態(コス
ファシリティマネジメント
ト最小、効果最大)で保有し、運営し、維持するための総合
的な管理手法。
しせつ
ふ
ふくごうか
(施設の)複合化
複数の異なる機能を、1 つの建物にまとめること。
社会保障制度の一環として、生活保護法、児童福祉法、老人
ふ じ ょ ひ
扶助費
福祉法などの法令に基づいて実施する給付や、区が単独で行
う各種扶助に係る経費。
各地方公共団体の財政状況の把握、地方財政全体の分析等に
ふ つ う かいけい
普通会計
み
り
用いられる統計上、観念上の会計。
みんりつみんえい
⺠⽴⺠営
しせつ
民間事業者が所有し運営する方式。
りようりつ
(施設の)利⽤率
施設の利用度合いを示す指標。
部屋別、時間区分別に利用されている割合の平均。
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