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OTA その48(パッチワーク花子)

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OTA その48(パッチワーク花子)
このコーナーは、区民大学“生涯学習リーダー養成講座”修了生が企画し取材した
「区民による区民のための」手作り記事です!
シリーズ
大森西区民センター青年施設発⇒
パッチワーク花子 ~指す針の向こうに、大輪の笑顔~
★力作ぞろい
桜が満開を迎えた4月2日、大森西区民センタ
3 か月間、大森西区民センター青年施設にて「趣
味と実益講座 パッチワーク」が開催されました。
ーへ「パッチワーク花子」の取材に伺いました。
延べ 12 回、31 人の受講生がパッチワークの基
取材班3名が会場の前に近づくと、部屋の中から
本を学び、作品作りに取り組みました。当時から
賑やかな笑い声が聞こえてきました。「どうぞ」
現在も指導している仙波千鶴先生(日本手工芸指
と皆さんの笑顔に迎えられ、テーブルいっぱいの
導協会師範)の声かけもあり、有志 20 名程で会
作品に出合いました。
を立ち上げました。会の名称は可愛らしく、覚え
今日の取材のため、会長の平林比沙代さんが皆
さんへ声かけし、自分のこれはと思う作品を持っ
やすいということで「パッチワーク花子」と命名
しました。
て来て下さったとのこと。帯をリメイクしたバッ
今年で 25 周年を迎えます。年々会員の方も高
グ、五月人形の壁掛け、財布、ポーチ、ネックレ
齢になり減少し、発足当時からの2名を含め、会
ス、…どれも力作ばかりです。自分の作品と一緒
員は8名です。会長の平林さんは「入会してもら
に記念撮影!!
うために方策を考え、会員を増やして行くのがこ
れからの課題です」と話します。月2回、木曜日
午前に仙波先生の指導を受け、楽しく笑顔が絶え
ない中で作品作りが行われます。1年間の作品の
予定表とその都度デザインの型紙をもらい、皆さ
んはこれをもとに自分で布や配色をアレンジし
ます。今月は財布作りの続きです。型紙をもとに
布を裁ち、キルト芯をはさみ、布を裁った所はバ
世界でひとつだけの作品と一緒に
イアステープで始末します。持ち寄ったさまざま
な柄の布から財布が出来あがっていきます。世界
布に芯を入れて縫ったり、何層にも布を重ねて
色を出したりと細かい技法から出来上がった作
に“ひとつ”しかない作品作り、この醍醐味が続
けられる魅力かもしれません。
品に驚き、思わず拍手をしました。
★パッチワークが大好きな皆さん
★「パッチワーク花子」~25 歳です~
平成2年に会は発足しました。9月~11 月の
針の穴への糸通しが年齢と共に大変になって
きますが、「これがあるから、歳を取っても夜で
も平気よ。手が震えて糸が通らないこともないし
会の目的に「この会は、パッチワークの技術を
ね。」とボタンを押せばワンタッチで糸が通る糸
習得し、相互の親睦をはかることを目的とする」
通し器を見せてくれました。なんとも強い味方が
とあり、会員の皆さんは、布を切ったり、貼った
あったものです。
り、縫ったり、お話したりと「パッチワーク花子」
会員の中で 84 歳の最高齢の方は、蒲田から大
を思いっ切り楽しんでいます。「いつでも体験は
森西区民センターまで歩いて、20 年間通ってい
可能です。基本から手ほどきしますよ」と皆さん
ます。作品作りにも意欲満々、お孫さんやお友だ
笑顔でおっしゃっていました。世界に“ひとつ”
ちにプレゼントし、喜ばれているそうです。
だけの作品を作ってみませんか?
パッチワークが大好きな皆さんの言葉です。
*作るのが好きで、完成までの過程が楽しいです。
出来あがったあとも見せ合い、先生や皆からの
意見をもらい、励みになっています。
*サークル以外でも、自分の時間で手軽に一人で
出来ます。
*発足時から参加し、師範の資格を取りました。
会以外で近くの人にも時間を見て教えていま
す。
*サークルで皆に会うのが楽しく、食事会も開催
し、コミュニケーションづくりに努めています。
*13 年目です。リウマチですが、手を動かすの
が良いし、認知症予防にもなっています。友達
から布をもらったお返しに財布を作って差し
すべてオリジナルの作品たち
上げています。
★一針一針が「無」の世界へ
会長の平林さんは「針目をそろえて縫おうと一
生懸命になると「無」になる。また、布と糸とや
る気があれば一人でもどこでもできるし、出来上
がった時の達成感が何とも言えない。会に来て、
パッチワーク花子
会 長: 平林 比沙代
連絡先: 03-3761-1369
活動日: 第1、3木曜日
午前 10 時~12 時
会 費: 3,000 円/月 入会金:1,000 円
活動場所:大森西区民センター
皆さんと意見交換するのが一番の楽しみ」と語り
ます。
編集:「つなごうOTA」編集委員会
《取材を終えて》
♪オリジナル作品の完成に向けた活動がとても楽しそうでした。また、高齢者にも優しい糸通し器の
新しい発見もありました。
♪生活に溶け込んだパッチワークを楽しんでいる様子に共感しました。
(伴野 正弘)
(河合
良治)
♪縫い目の長さがミリ単位まで同じ世界。私には気が遠くなりそうですが、皆さんのすばらしい作品
に惚れ惚れしました。
(橋本フミ子)
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