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(PDF) ~平成23 年度「まちづくり人」

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(PDF) ~平成23 年度「まちづくり人」
http://machi-f.or.jp/
Vol.
2 0 1 1 年 度 事 業 報 告
21
2011
年度
「まちづくり人」
応援助成金対象
事業紹介(中間報告)
東日本大震災
復興支援事業
(地球市民財団との共同支援)
machi_H1.indd 5
12.2.21 8:14:06 PM
設立趣意書
東西の経済的、社会的融合とグローバルな活動が重視される 21 世紀社会の形成に向けて、
地球的規模で市民・市民団体自らが考え、自ら実践する社会基盤を形成することが急務になっ
ています。このことはまさに生活者・消費者を主人公とする社会システムを形成するもので
あります。
このような時代にあっては、行政でも特定の利益代表でもない市民が自らの手で地域の将来
ビジョンを築き、行政に民間の経営マインドを注入し、市民の主導によって、先見性と夢のあ
る計画作りを行うことが求められています。また、行政の縦割りを越えて利用者の立場にたっ
た施策を提案し、さらに各自がその実現に向かって努力するということの意義は極めて大き
いものと思われます。地域社会の活力を維持する為には豊かな想像力と企業家精神、そして
既存の価値観にとらわれない心は欠かせません。
以上のような考えから青年経済人として私たちは広く地域社会の将来を見通し、社会に貢
献するための仕組として、財団法人 “まちづくり市民財団” を設立いたします。
6
2011 年度「まちづくり人」応援助成金
交付地・交付先一覧
6
2008 〜 2010 年度助成金事業一覧
82011 年度「まちづくり人」応援助成金
対象事業紹介(中間報告)
13地球市民財団との共同支援事業
緊急・災害支援事業(震災復興支援)
(中間報告)
22 2012 年度 役員名簿
23 2012 年度「まちづくり人」応援助成金募集要項
財団法人まちづくり市民財団寄附行為(抜粋)
選考委員のコメント
(目的)
2011 年度「まちづくり人」応援助成金
第3 条
財団は、市民が主体的に行う地域振興、地域活性化をまちづくりとしてと
5
らえ、まちづくりに関する研究・提案を行い、また、まちづくりの為の市民
42011 年度「まちづくり人」応援助成金のご報告
の諸活動への助成を行う等により、地域の発展に寄与することを目的とする。
理事長挨拶
(事業)
3
第4条
財団は、前条の目的を達成するために、次の事業を行う。
財団法人まちづくり市民財団とは?
(1 ) まちづくりに関する総合的・学術的な調査研究
3
(2 ) まちづくりに関する情報及び人材リストの収集活動
財団法人まちづくり市民財団寄附行為(抜粋)
(3 ) まちづくりに関する情報提供活動
2
(4 ) まちづくりに関する研究者交流活動
設立趣意書
(5 ) まちづくりに関する研究及び事業に対する助成
2
(6 ) その他財団の目的達成に必要な事業
目 次
財団法人
まちづくり市民財団
とは?
まちづくり市民財団は、
パートナーシップによるまちづくりを基本理念に
「市民がまちづくりを行いやすい環境づくり」と、
「それに取り組む人たちの応援」をする財団で、
日本青年会議所が、より社会への貢献を目指し
創立40周年を期して設立したものです。
「まちを編集する」
コーディネーターからエディターへ
財団法人
まちづくり市民財団
こめたに
理事長 米
ひろかず
谷 啓和
わたしの前職は、書籍の編集者であった。京都に本
社を置くPHP研究所という、松下幸之助さんがつく
った理念先行の出版社の東京事務所にいた。5年足ら
ずの在籍で約 100 冊のビジネス書と文庫本を企画・
制作した。いまでも再版されて書店の本棚に並んでい
るものもある。もう 20 年近く前の話である。
コーディネートという言葉が、すでにあるさまざま
な要素を対等にまとめたり調整することであるのに対
し、エディットという言葉は、企画を立て、素材を集
め、編集・発行するという、いわば無から有を生み出
す仕事である。無から、と言うのが言い過ぎであるな
ら、そのままの状態では無価値であるものたちにテー
マと秩序を与え、価値のあるかたちにまとめて世に出
すと言えばいいだろうか。
そして最近になって、まちづくりの仕事はよく言わ
れるコーディネーターではなく、エディター的なもの
であることに気がついてきた。
この小冊子を読む人は、人生に占める大小を問わず、
なんらかのかたちでまちづくりという終わることのな
い営みにたずさわっていることと思う。そしてそれを
生活のおもなたつきとしている人は少ないだろう。ま
ただれかから頼まれてやっているという人もあまりい
ないはずである。
それでもなぜまちづくりをするのか。
行政など既成の手法以外で希望の社会を紡ぐおこな
いを「まちづくり」と呼ぶとするなら、まちづくりを
しようとする人の、そのおこないの潜在的な動機がと
ても大切だ。
自分はなぜまちづくりにかかわろうとするのか……
つよ
それをまっすぐに見つめることのできている人は、勁
い。周りに人も集まってくるし、お金も多寡にかかわ
らず回る。そのいっぽうで、仲間うちの活動や孤軍奮
闘に見える活動も多い。成長期に得られなかった自己
肯定感を埋め合わせするためにたまたままちづくりに
かかわっているとしたら、そこから生まれてくる動き
は独りよがりな、場合によってはずいぶん迷惑な行為
となる。
「NPO って世のため人のためというより、やってる
ことが面白い、やってる人とのつながりが楽しい、の
が最大の報酬」と言ったのは上野千鶴子さんだが、こ
のつながりを紡ぐという作業こそがまちづくりの核心
であり、喜びの源泉である。
その意味では、わたしはいまだに、紙と鉛筆をまち
とつながりに持ち替えて世の中の編集作業をやり続け
ているようなものである。
まちづくり市民財団も、各地のそういうまちづくり
人を応援していける団体でありたい。
2011年度「まちづくり人」応援助成金のご報告
2011年度「まちづくり人」応援助成金の応
鑑みて、より活動を活性化すべき地域を抽出し、
募に、日本各地より126件の応募を頂きまして、
地域の抱える市民活動の問題点や、今後の活動
誠にありがとうございました。
や発展を期待する内容を重点的に抽出して助成
【本年度の応募について】
対象先として選考されました。
助成申請期間中に東日本大震災の発生によ
126件の応募を頂いた申請内容は、全てが優
り、被災地域を始めとして東北・北関東の周辺
劣を付け難い申請内容であることは例年と同様
地域からのご応募が殆ど提出されない状況とな
でしたが、ご応募された地域の抱える問題に対
ってしまいました。
しての緊急性や必要性を考慮して、助成先とし
本財団としても、一般の「まちづくり人応援
て選定されています。本年度は「まちづくり
助成」も重要ではあるが、被災地への支援に力
人」応援助成金に応募を頂きました126件の中
を入れるべきと財団役員及び助成選考委員とも
より、「まちづくり人」として5件を選定させて
協議の上で、例年に比べて一般助成への支援金
頂き助成を実行させて頂きました。
額と支援者(団体)を絞り込みましたこと、助
【東日本大震災に関連する事業・運動への支援
成申請を頂きました皆様にお詫びすると同時
について】
に、ご理解をお願い申し上げます。
本年度のまちづくり人応援助成金について
「まちづくり人応援助成金」申請書に記載さ
は、東日本大震災の発災で被災地域の応募が皆
れている内容には、今年度も日本各地で市民が
無の状況でしたので、まちづくり人応援助成金
中心となって取組まれているまちづくり活動
の申請と同様に、緊急性のある地域や団体や運
や、これから取組み始める活動への熱意が具体
動について積極的に支援活動を行う方向といた
的に記載されていました。まちづくり活動を地
しました。
域に根付かせようとの努力や、多くの市民の協
震災復旧には人的な支援や資金的な支援と共
力を募り地域の連携や活性化を図る取組が審査
に、「支援を行う活動者(団体)」に対してまち
委員の先生方にも強く伝わる応募が多く寄せら
づくり市民財団として応援しました。地域活性
れていました。
化や市民の連携を活性化し、被災地域の市民が
まちづくり活動もNPOを始めとする各種団
能動的に活動や運動をでき地域が「再活性化」
体として、より組織強化や連携が進み「市民参
する支援を行なう活動者を応援する事で、被災
加型活動」から「市民主体活動」へと成長し、
地の市民が自らで地域での活動ができる環境を
取組む事業や運動が地域に密着した身近な活動
創出して頂く目的で、「まちづくり人」応援助
として日本各地で「まちづくり」が普及してき
成金と同様に活動支援をしております。
ていると感じられました。
今後も、被災地以外の地域においても団体や
【選考過程】
組織が「まちづくりを志す」活動を行いたい人
助成先選定にあたりましては、申請時に頂き
を応援する目的で「まちづくり人」として「志
ました書類や参考資料、申請書に記載されてい
す人」を重視して助成事業に取組んでいこうと
るホームページ等で活動内容を確認させて頂い
考えていますので、今後の皆様のまちづくり活
た後に、選考委員の先生方のご推薦により例年
動の一助にもなるよう、財団ホームページにリ
とは少しイレギュラーでの選考とはなりました
ンクしている団体や助成先のホームページ等を
が、本年度も地域経済が疲弊している現状等を
是非ご覧下さい。
「まちづくり人」応援助成事業
担当理事 美和 健一郎
2011年度「まちづくり人」応援助成金
選考委員のコメント
「まちづくり人」応援助成事業選考委員
まちづくり市民財団理事
檜槇 貢
洋の東西を問わず、自然災害が人類の歴
る。そんな気概としたたかさを見せる人物
史を転換させてきた。3.11の東日本大
だった。困ったことはチャンスだという見
震災はそんな自然災害であろう。大震災は
方を裏付ける動きだと感じた。
私たちの社会の弱さと強さの二つのこと
まちづくり人が大胆かつ持続的にまち
を教えている。その1つは行政主導のイン
づくりを主導する時代がきている。地域社
フラ整備の脆弱さである。これは原子力発
会の市民が行政をそのペースに巻き込ん
電所の立地を含む中央政府の弱さを指し
でまちづくりを進める時代である。震災後
ている。遅い復旧復興の多くはそれに起因
に中央省庁がぐずぐずしている間に、被災
しているように思う。それに対する強さと
者の現実対応を基本に自治体間支援が進
しては、全国各地で被災者を支援し逃げる
んだことはそんな内面の反映だと言って
人々を積極的に受け入れたことをあげた
よい。
い。悲劇の実際を観察するだけではなく、
そんな時代であればこそ、この応援助成
その状況に主体的に参加する動きが全国
金の活用を勧めたい。審査の中心は書類審
各地に生まれた。それに市町村行政が一緒
査だが、審査過程で担当者が申請団体に問
になって動いた。全国の市町村が住民と連
いかける。そのミッションは何か。渦中に
携し自治体間のたすけあいのうねりをつ
いるまちづくり人は誰か。その活動は社会
くったのは、わが国の歴史上初めてのこと
に成果が生まれるまで続けられるのか。そ
だろう。そこに私たちの今の社会の強さを
の動きはまわりから支えられているのか。
見出したい。
市町村とのつながりはいいか。テーマの種
1月末に、静岡県富士宮市を訪ねた。中
類や深さに応じて、様々な角度からの問い
心市街地活性化のために立ち上げた富士
かけが担当 JC のメンバーから浴びせられ
宮焼きそばのまちづくりの実態を学ぶた
る。申請者はそれらの問いかけのシャワー
めであった。市民サイドから支える「NPO
に鍛えられ、優れた成果に突き進んでいく
法人まちづくりトップランナーふじのみ
ことが期待されている。まちづくり人応援
や本舗」の事務室において岩手県釜石市
助成金は、申請する側にとっては助成金を
か ら の 避 難 者 が 働 い て い た。 避 難 し て い
受け取るしくみというだけではなく、まち
る 間 に、 富 士 宮 市 の 食 の ま ち づ く り を 学
づくりのための市民学習でもある。
び、ネットワークをつくり、釜石に持ち帰
2011年度 「まちづくり人」応援助成金 交付地・助成先一覧
応援助成金交付地
応募対象
1.環境活動と景観保全
・環境活動を通じてまちづくり活動を行なう人
(環境保全やエコ活動の推進、循環型社会の提案)
環境保全や緑化推進などを中心に募集
2.地域活性化及び産業育成
・活性化活動を通じて、まちづくり活動を行なう人
(商工業や産業の活性化の推進)
中心市街地の活性化や地域特性の創出の提案を募集
3.文化活動と芸術関連の育成・継承
・文化活動を通じて、まちづくり活動を行なう人
(歴史や文化、芸術の推進)
地域文化の保全や再発見などを中心に募集
2
3
1
5
4
2011年度「まちづくり人」応援助成金交付先一覧表 合計助成金額 1,700,000円
団体名
1 かみかつ里山倶楽部
事業名称
「上勝の杉」・間伐材を活用した地域活性化事業
助成金額 都道府県 対象項目
500,000
徳島県
2
2 えき・まちネットこまつ
“綾(あや)”プロジェクト〜よわい(齢)
・なりわい・すみかを
超えて笑顔をつなぎ心を紡ぐ山形川西まちおこし〜
500,000
山形県
2
3 「染の小道」実行委員会
落合・中井活性化イベント「染の小道(そめのこみち)」
100,000
東京都
2
4 チャレンジスクール
がんばろう!飯岡―津波の被害を受けた飯岡に対する観光
300,000
を通しての支援―
千葉県
2
5 特定非営利活動法人 鈴鹿循環共生パーティー
里山に行こう! 森―街のはたけ公園をつないで街づくり
三重県
2
助成金額
都道府県
対象項目
300,000
2008 〜 2010年度助成金事業一覧
応募対象
A :小さな循環をつなぐ仕組み創り
B1:環境活動:環境保全やエコ運動を推進する、まちづくり活動をする人を応援します。
B2:啓蒙活動:NPOや組織づくりを通じて、まちづくり活動を提唱・実践する人を応援します。
B3:交流活動:世代間交流を活発にする活動や運動等を通じて、まちづくり活動をする人を応援します。
B4:活性化活動:地域の商工業を活性化する活動を通じて、まちづくり活動をする人を応援します。
B5:文化活動:地域の歴史や文化、芸術活動の推進を通じてまちづくり活動をする人を応援します。
B6:福祉活動:地域福祉の増進を図る活動を通じてまちづくり活動をする人を応援します。
2010年度「まちづくり人」応援助成金交付先一覧表 合計助成金額 5,400,000円
団体名
事業名称
1
特定非営利活動法人 北新潟経済人会議
みんなでつくる/はじめてでもつくれる
政策立案研修公開講座
350,000
新潟県
B2
2
特定非営利活動法人 あいち菜の花活用推進協議会
菜の花エコプロジェクトで広げる資源の有効活用
〜授産施設がつなげる環境と地域社会〜
400,000
愛知県
A
3
特定非営利活動法人 まちづくりプロジェクト
柏原ええとこ再発見「My 道標」づくり
=健康・アウトドアシティかしわらをめざして=
500,000
大阪府
A
4
ちぐさアーカイヴプロジェクト
500,000
神奈川県
B5
5
特定非営利活動法人 FM 伊都
400,000
福岡県
B4
6
とっとり議場シネマ実行委員会、Casoca(カソカ) 若者の協働による芸術文化を活かした地域再生事業
500,000
鳥取県
B5
7
特定非営利活動法人 いちごいち笑 〜明日香の家族〜 地域施設のバリアフリーを体験するワークショップ
500,000
鹿児島県
A
「ちぐさアーカイブ」
主要テーマ:ワイワイキッズ・町おこしデェ〜イ!
サブテーマ:住民ディレクター方式によるまちづくり!
2008〜2010年度助成金事業一覧
8
京都子育てネットワーク
子育てサークルコンサルテーション事業
500,000
京都府
A
9
わたしたちの夏委員会
子どもに伝えるものづくりフェア
350,000
岡山県
B5
10 山の都ハニープロジェクト実行委員会
山の都ハニープロジェクト
500,000
山梨県
B1
11 特定非営利活動法人 棚田 LOVER's
棚田保全、有機農業推進のために都市と農村をつなぎ、農や
食に関心のある人を応援するまちづくり農楽カフェ事業
500,000
兵庫県
B2
12 特定非営利活動法人 鈴鹿循環共生パーティー
鈴鹿「まちのはたけ」公園へ行こう!
はたけづくりは街づくり
400,000
三重県
A
助成金額
都道府県
対象項目
2009年度「まちづくり人」応援助成金交付先一覧表 合計助成金額 4,990,000円
団体名
事業名称
1
社団法人 鹿児島青年会議所
日食祭(鹿児島コスモフェスタ2009)
200,000
鹿児島県
B2
2
特定非営利活動法人 コドモ・ワカモノまちing
移動式子ども基地による「まちの縁結び」
500,000
東京都
A
3
特定非営利活動法人 弘前こどもコミュニティ・ぴー 『子どもを真ん中においた日』
ぷる
市民力による中心商店街賑わいづくり事業
500,000
青森県
A
4
大枝アートプロジェクト実行委員会
大枝05 みどりの停留所
〜ニシヤマアートブックプロジェクト〜
250,000
京都府
B5
5
チームごじゃっぺ
300,000
茨城県
A
6
はるころ企画
つなげて発見!田舎の恵み「はるころマーケット」
300,000
北海道
A
7
つくnet。
不登校・ひきこもり、発達障害者の人達による
保護犬のパートナー・ドッグ育成事業
500,000
宮城県
A
8
特定非営利活動法人 あなたの街の「三河や」さん
「笑顔があふれる街づくり」
300,000
宮城県
B6
9
社団法人 由利本荘青年会議所
「由利本荘にかほ10万人セールス大作戦」
500,000
秋田県
A
10
特定非営利活動法人 ワーカーズコープ
東久留米地域センター事業所
ベットタウンからホームタウンへ
「畑作り」がつなぐ「まちづくり」の輪
440,000
東京都
B4
地域の文化遺産を活用した
「つくば」と「筑波」の地域間・世代間交流プロジェクト
11 特定非営利活動法人 よこはま里山研究所NORA
街のなかにある土間「はまどま」がつなぐ地域コミュニティ
500,000
神奈川県
A
12 特定非営利活動法人 かごしま GIFT
2009皆既日食記念・世界天文年
時の芸術祭
200,000
鹿児島県
B6
13 天羽英雄
中心市街地勝手に応援志隊
250,000
徳島県
A
14 北はりま地域づくり応援団
2009どんぐりっこあつまれ
どんぐりっ子の森 事業
250,000
兵庫県
B4
2008年度「まちづくり人」応援助成金交付先一覧表 合計助成金額 5,664,960円
団体名
助成金額 都道府県
対象項目
500,000
愛知県
1.2.3.4.5.6
2 紫波中央駅前コミュニティー・プラザの会
「なんでも屋・おせっかい」を拠点にした「ご近所づきあい」
500,000
の復活
岩手県
1.2.4.
3 特定非営利活動法人 西淀川子どもセンター
「ぽぴんず」(子ども相談室)と「よっしゃ」(子ども地域サ
ポーター)ではぐくむ、子どもの『安心・自信・自由』
200,000
大阪府
1.2.3.4.5.6
富良野地域における「ナキウサギを核とする自然との共生」
ガイドライン作成をまちづくりへ活かす
470,000
北海道
1.2.3.6
5 特定非営利活動法人 CC愛編集室
石のバンク
500,000
兵庫県
1.3.4
6 まちの家赤坂宿 準備室
週末健康カフェ
200,000
岐阜県
2
7 盲導犬関連ボランティア団体「フリーラン」
音と写真で楽しむ、まちのイメージマップ
−(副題)あなたも行ってみませんか?
94,960
神奈川県
1.2
8 尾道空き家再生プロジェクト
子育てママのいきいきサロンづくり
500,000
広島県
5
9 特定非営利活動法人 グリーンスポーツ奈良
公園・広場に芝生(ティフトン)を皆で植えて、おもいっき
り遊び運動する場をつくろう
500,000
奈良県
2.5
ひとりぼっちにならない、させないまちづくり
〜地域のお茶の間サロンからの発信〜
500,000
京都府
1
11 路地裏ネットワーク
地域をつなぐホタル復活計画
450,000
岩手県
2.4
12 どうぶつ福祉の会 アニマルサポート・ノア
地域の動物愛護に関する意識向上を補助する事業
350,000
茨城県
1.4.5
13 大聖寺 家守クラブ
加賀大聖寺「第2回やもり市 やもりもんのエコなくらしか
た」プロジェクト
500,000
石川県
1.2.3.6
14 コミュニティスペース運営委員会
大学生による地域の活性化
地域の居場所事業 コミュニティスペースPECO
400,000
大阪府
2.3.4.5.6
1 特定非営利活動法人 楽笑
4
10
ナキウサギの鳴く里づくり
プロジェクト協議会
下京こころのふれあい交流
サロンふぅ実行委員会
事業名称
地元の特性を生かした街づくり
2011年度「まちづくり人」応援助成金 対象事業紹介(中間報告)
かみかつ里山倶楽部
「上勝の杉」・間伐材を活用した地域活性化事業
2011年度「まちづくり人」応援助成金
対象事業紹介 (中間報告)
事業実施期間
2011年4月1日〜2012年3月31日
事業実施場所
上勝町大字旭字八重地の山林(杉林)
共催、後援、協力団体
森林組合・勝浦川若手林業研究会・上勝林友会・NPO法人郷の元気
事業内容
①動員対象者人数 体験者数:300名
②活動内容及び現況報告
10月15日(土)に間伐体験・ツリーハ
ウス製作指導・体験を実施する予定でした
が、雨天のため中止し、10月29日(土)
に順延し実施。
当 初10月15日( 土 ) の 実 施 予 定 で15
名程の参加者を募っていましたが、順延を
余儀なくされたため、6名の参加者にて実
施しました。杉林でもツリーハウスが製作
出来るという感動は、参加者に十分周知で
き、今後、ツリーハウス完成までの見通し
が立ちました。そして、参加者増の期待も大きく膨
らみ、手ごたえは十分感じ得ることができました。
次回11月6日(日)のツリーハウス製作指導・体験
会にはすでに20名の参加者を募っています。
また、肝心の地域活性化(まちづくり)に向けて
は、すでに行っているノルディックウォーク、来春
開業の農家カフェレストランと併せ、宿泊体験型ツ
リーハウスの実施で多くの集客が見込めます。
すでに県内小学校、各子供会、県及び市町村教育
委員会等へのPR活動の手ごたえも良く、「森・里山
を介した教育活動」・「森、里山を介した健全な余暇
活動」 の成功及び、かみかつ里山倶楽部がモデルと
なり、他の中山間地域への普及効果を目的として、
活動を日々行っています。
2011年度「まちづくり人」応援助成金 対象事業紹介(中間報告)
えき・まちネットこまつ
“綾(あや)”プロジェクト〜よわい(齢)、なりわい、
すみかを超えて
笑顔をつなぎ心を紡ぐ山形川西まちおこし〜
事業実施期間
2011年6月1日〜2012年2月29日
事業実施場所
川西町及び置賜地域、東京都区内交流自治体(町田市、杉並区など)
共催、後援、協力団体
山形県立置賜農業高等学校、川西町、川西町観光協会、川西町商工会、NPO法人きらりよしじ
まネットワーク、やまがた里のくらし推進機構、NPO法人コドモ・ワカモノまちing、杉並区社
会教育センター他
事業内容
①動員対象者人数 総延べ人数 6,500名
1.都会と農村の交流事業 約3,800名
2.まちづくりフォーラム事業 約120名
3.多機能駅実現に向けた事業 約2,580名
②活動内容及び現況報告
1.都会と農村の交流事業(約3,800名)
①高校生交流大使による東京都区内でのイベント協力、交
流活動
2.まちづくりフォーラムの開催(約120名)
8月…H&C財団成果発表会における交流、杉並区住民と
9月24日にまちづくりフォーラムを開催。基調講演に山
の交流
梨県北杜市で際だったまちづくりに取り組むNPO法人「え
12月…全国町村会主催イベント協力、谷根千工房(谷根千
がおつなげて」理事長 曽根原久司 氏を招き、パネラー
地域)との交流
には曽根原氏の他に、JR東日本米沢駅長 佐々木和夫 氏、
8月には高校生交流大使としてH&C財団発表および杉
山形鉄道(株)社長 野村浩志 氏、置賜農業高校3年 齋
並区住民との交流を実施しました。H&Cでは銀座で養蜂
藤あやかさん他をお招きして開催しました。基調講演60分、
事業を展開する銀座ハチミツプロジェクトの見学訪問、成
シンポジウム90分の予定が30分延長するほど熱っぽい意見
果発表、全国のまちづくり団体との意見交換などを行いま
交換ができました。(約120名)
した。また、杉並区では12月の「食育子どもミュージカル」 3.多機能駅の実現に向けた交流事業(約2580名)
開催に向けた事前打ち合わせ、駅を中心にしたまちづくり
①「和café」の開催
活動の発表と意見交換を行いました。そして、12月は全国
住民融和の拠点として、駅舎内に常設の「お茶飲み場(和
町村会主催「町イチ!村イチ! 2011」の川西町ブースで
café)」を設置すると共に、年に6回の和caféイベントを実
町特産品の販売や交流と、谷中、根津、千駄木(通称「谷
施します。これまで3回(第1回「野点&絵手紙ワークショ
根千」)で広報誌発行を続けてきた谷根千工房との情報交換
ップ」)、第2回「方言語り部」、第3回「駅舎デコレーション」
や谷中銀座での交流を実施しました(約1,750名)。
を開催し、後期も6回開催予定(予定も含め約2180名)
②まちむら交流
②原発事故避難者との融和も含めた住民交流イベント開催
9月に、関東および四国からの参加者を迎え川西町及び
5月5日には「えき・まち子どもフェスタ&ひょうたん島
置賜地域を巡る観光プランの実施や稲刈りなどの農業体験、 スタンプラリー」をプレイベントとして開催し、10月30日
ワークショップを実施(約50名)。
には「親子ふれあいフェスタ2011」を開催しました。「子
③食育子どもミュージカルによる交流
どもフェスタ」では原発事故避難者との合同企画や出店も
12月21 〜 23日に東京都町田市立成瀬中央、本町田小、 実施し、チャリティー募金も行いました。「ふれあいフェス
鶴川第二小、杉並区立第四小の各会場で4公演を開催予定。 タ」では幼稚園児
また、23日の杉並では公演後に第四小の教育支援団体主催
から高齢者までの
のシンポジウム
異世代融和を目的
(コーディネータ
に、幼稚園児の和
ー: 萩 原 建 次 郎
太鼓や伝統芸能小
氏( 駒 澤 大 学 准
松豊年獅子踊りの
教授/子ども若
披露、ポニー乗馬
者の居場所作り
体験やミニSL乗
研究者))も実施
車など多彩な催し
予 定( 約2,000
が 行 わ れ ま し た。
名予定)。
(約400名)
2011年度「まちづくり人」応援助成金 対象事業紹介(中間報告)
「染の小道」実行委員会
そめ
こみち
落合・中井地域活性化イベント「染の小道」
事業実施期間
2012年2月17日(金)〜19日(日)
※2月16日から「道のギャラリー」のみ先行展示
事業実施場所
西武新宿線・都営大江戸線中井駅を中心とした半径500m圏内
共催、後援、協力団体
共催:東京都新宿区、新宿区染色協議会
協力:東京信用金庫、西武鉄道、西武建設、東京都交通局、中井商工会、中井商友会、文化学園大学、
東京造形大学、法華宗獅子吼会、目白大学、社会福祉法人かがやき会、落合第五小学校PTA
事業内容
①動員対象者人数 3日間で延べ4,400人(2010年度実績)
②活動内容及び現況報告
地場産業の染色を核に「商・工・住」が交流
1.活動の目的
かつては京都、金沢と並ぶ着物染色の三大産地とし
て数えられていた江戸・東京。東京の染色の歴史の中
で新宿の染めは中心的な役割を果たし、妙正寺川の豊
かな水に恵まれた落合・中井地域には今なお、その技
術を受け継ぎ、新しい染色の提案に意欲的な職人たち
が集積しています。またこの地域は、その環境や風景
を求めて多くの文化人や芸術家が移り住んできた土地
でもありました。
「染(そめ)の小道(こみち)」ではイベントの開催
を通して、落合・中井地域の生活者たちが代々築き上
げてきた染めの街としての文化的価値を見直し、適切
な形で内外に伝えます。その過程を通じて、地域に根
差した商業関係者(商)、染色業をはじめとする地場
産業の関係者(工)、地域の居住者(住)のそれぞれ
を結ぶ場となり、落合・中井地域を、日々、生き生き
と暮らせる街にしていくことを目標としています。
2.イベントの内容
以下の3つの企画を軸にしています。
①川のギャラリー:中井駅周辺の妙正寺川に反物を設
置し、「染めの街・中井」をPRします。川に架ける
反物は、趣旨に賛同していただいた方からの寄付や、
地域の小学生などの参加者が皆で染める「百人染め」
などで賄います。
②道のギャラリー:商・工・住の協力を得て、染色作
家が制作する暖簾を街並みに飾ります。昨年度より
約5割増しの、70カ所を超える展示先が参加します。
③地域のギャラリー:商・工・住の協力を得て、工場
の見学や染色体験、展示など、落合・中井地域の文
化に親しめる場の創出をサポートします。
3.活動報告
実 行 委 員 会 の 開 催(2011/5/25, 6/8, 7/1, 8/2,
9/4, 10/4, 11/2予定, 12/2予定, 2012/1/11予定,
2/2予定)
:地元の染色関連事業者、ギャラリー経営者、
10
地域の住民、商店街、区内
外の大学関係者・学生、各
種専門家、NPO法人、行政
関係者など毎回30人以上が
出席しています。
おちあい公園ピースフェ
ス で「 百 人 染 め 」 を 実 施
(2011/8/28):参加型企画として、無地の反物に手
形を押していただきました。子どもたちや地域の20
代、30代の方々に好評でした。
暖簾展示先の抽選会(2011/10/18):前回を大きく
上回る70カ所以上の展示先の応募がありました。参
加を希望する暖簾制作者がクジを引き、展示先を割り
当てました。また今回は中井を愛した漫画家、故・赤
塚不二夫氏のプロダクションであるフジオ・プロも展
示先として参加。染色作家が腕を振るって、往年の赤
塚キャラを友禅染めで描き出します。
「百人染め」の講習会を実施予定(2011/10/28):
地域の小学校教師を対象に百人染めの実施要領を伝授
しながら、協働体制を深めます。
落五まつりで「百人染め」を実施予定(2011/11/3)
:
区立落合第五小学校のイベントで、小学生とその親を
対象に実施します。
「暖簾の百人染め」実施予定(2011/11/6):実行委
員会から参加者を募り、「道のギャラリー」に展示す
る暖簾を作りながら、染色への理解を深めます。
パンフレットの制
作: 暖 簾 制 作 者 が
展示先と打ち合わ
せてイメージを膨
らませた暖簾の情
報、 展 示 先 の 紹 介
などをマップに盛
り 込 み、 パ ン フ レ
ットを制作します。
2011年度「まちづくり人」応援助成金 対象事業紹介(中間報告)
チャレンジスクール
「山と海」きずなをつなぐプロジェクト
-津波の被害を受けた旭市海岸地域に対する
観光を通しての支援-
事業実施期間
2011年8月7日(日)〜8日(月)
事業実施場所
千葉県旭市 (中央・海上・飯岡地区)
共催、後援、協力団体
【後援】旭市教育委員会、茅野市教育委員会 【協力団体】旭市 PTA 連絡協議会、茅野市 PTA
連絡協議会、旭市 PTA 母親委員会、ボーイスカウト旭第 2 団、ガールスカウト千葉県第 69 団、
旭市足川浜地引網保存会、旭市飯岡漁業組合、飯岡地区チームブレイブ安藤塾、千葉県農林水産
部生産販売振興課農産振興室、旭市農産物直売組合、旭市民七夕まつり実行委員会
事業内容
①動員対象者人数 海のない県(茅野市)親子23名、旭市内小学校、中学校の児童・
生徒・保護者と地元飯岡地区の方々二日間延べ115名
②活動内容及び現況報告
当事業は、旭市の恵まれた自然と食環境を活用し、県外
とくに山間部の子ども達の交流を通してまちの活性化を図
るものとして、計画を進めてきたものです。
しかしながら、今年3月11日に発生した東日本大震災にお
いて、漁業・海岸観光地域である飯岡地区を中心とした海岸
部では津波による大きな被害があり、内陸の農業地帯におい
ても、液状化による被害を受けました。またそれに続く原発
事故に伴う風評被害もあり、計画の中止を検討しておりました。
その折、旭市と姉妹市である長野県茅野市から、震災後
すぐに多くの支援物資をいただいたことを知り、そのご縁
から、茅野市の子ども達を復興応援団として旭市に招くこ
とで、当事業を計画通り実施することとなりました。
【一日目】8月7日
茅野市の子ども達は、バスで旭に到着後、旭市および旭
商工会などが中心となって開催した「旭市復興祭・市民七
夕祭り」に参加し、ステージで茅野市の紹介をしました。
その後、キャンプ場に移動し、夕食となる「太巻き寿司」
作りを地元の子ども達と一緒に体験しました。切り口が花
模様の太巻き寿司の材料となる米や野菜などは、すべて旭
産のものを使用し、作り方の指導は地元PTAの母親委員会
の皆さんが中心となって実施いたしました。
また、夜はボーイスカウトのみなさんとキャンプファイ
ヤーを実施し、互いの交流を図りました。
・8月7日参加者
茅野市…23名
旭 市…60名(子ども参加者12名、母親委員会18名、
ボーイスカウト12名、ボランティア7名、実行委員会5名、
旭市職員6名)
【二日目】8月8日
予定では、朝から
海岸で地引網を実施
することとなってお
りましたが、あいに
く海 が 荒 れており、
安全確保を考慮した
結果、残念ながら中
止となりました。し
かし、茅野の子どもた
ちの中には初めての海
という子もおり、海岸
で朝食を食べ、波打ち際で遊んだり、貝拾いをしたことは、
楽しい時間となったようです。
地引網はできませんでしたが、地元漁業組合のお取り計ら
いで、飯岡港でのイワシの水揚げを見学することができまし
た。漁港自体が震災の被害から復旧したばかりの中で、次々
と漁船から水揚げされる活気ある様子に、子ども達はしきり
に写真を撮ったりメモをしたりと、熱心に見入っていました。
復興祈念海岸ウォークでは、津波被害を受けた飯岡地区
の方にガイドとなっていただき、およそ3kmを歩きました。
海岸に向かって全員で黙とうしてからスタートし、津波被
害の傷跡をたどり、当時の様子を聞きつつゴールを目指し
ました。途中の給水等については地元の方々にボランティ
アでサポートしていただきました。
昼食は、朝取れたばかりのイワシのつみれ汁と煮ものが
中心で、とても好評でした。
昼食後は、旭市長を招いての交流セレモニーを実施し、両
市の絆が子ども達を通してさらに深まることを参加者一同
で願いました。
・8月8日参加者
茅野市…23名
旭 市…55名(一般参加者23名、母親委員会11名、
ボランティア8名、実行委員会7名、旭市職員6名)
今回の「山と海 きずなをつなぐプロジェクト」の実施
により得られたことは大変大きいと思います。
まず、この実施に当たって、実行委員会が中心となって
市内の各分野の方々がふだんの活動組織を超えて協力し合
うことができたことは、それぞれにとってよい体験であっ
たと思います。このことは今後の市民活動によるまちの活
性化に役立つことと思います。
また、今回のプロジェクト名の通り、市民レベルで子ど
も達の交流を通して山と海の絆を結べたことは、今後、海
の資源を生かした「ブルーツーリズム」あるいは農業体験
とつなげた「グリーンツーリズム」を企画化していく上で、
その土台作りに一役買えたのではないかと思っています。
11
2011年度「まちづくり人」応援助成金 対象事業紹介(中間報告)
特定非営利活動法人
鈴鹿循環共生パーティー
里山に行こう!
森―街のはたけ公園をつないで街づくり
事業実施期間
2011年4月1日〜10月31日現在
事業実施場所
三重県鈴鹿市算所 街のはたけ公園
三重県鈴鹿市徳居町北山 里山 三重県鈴鹿市阿古曽町 鈴鹿カルチャーステーション
共催、後援、協力団体
NPO 法人循環共生社会システム研究所、一般社団法人鈴鹿カルチャーステーション、
㈱ショッピングセンターハンター、地域再生コーディネーター三重の会
事業内容
①動員対象者人数 2011年4月1日〜10月31日まで
環境セミナー・サイエンスカフェ 230人
里山農場企画 小学生195人 中学生〜青年60人 シニア20人
企画準備作業 30人
②活動内容及び現況報告
里山整備が進み、50年ぶりに明るい森が再生
鈴鹿市内中央から15分程度、鈴鹿サーキットの遊園地
から少し離れたあたりは美しい里山地域です。鈴鹿市が調
査に基づいて重要生態系地域に指定してはいますが、ほと
んど管理放棄された状態で、竹が里山を覆い始めていまし
た。その一角を使わせてもらえることになって、里山で子
どもたちの体験活動を受け入れようというシニア世代のボ
ランティアで整備が進み、春から企画がスタートしました。
この企画はスタートから毎月開催、こんなに手近な場所
にあると子どもたちの親からまず驚きの声が上がります。
何の変哲も無い里山そのものが、特に小学生とその親
に人気を呼んでいます。要望があって、夏休みも8回連続
開催しました。鈴鹿市内の31の小学校のうち現在18校か
ら参加者が集まり、今後も参加者が増える見込みです。活
動継続に不可欠な里山整備や調査活動が現在はボランテ
ィアに支えられて体験参加費を抑えていますが、助成金を
得ることで、基盤作りの一助としているところです。
体験企画で里山の二次植生が豊かに
このボランティアも、シニア世代を対象にした里山講
座や体験塾、一般市民と当研究員の対話の場である環境
セミナー・サイエンスカフェを行う中で、講座参加者の
中から里山や森林・竹林整備に意義を見る技術者が自ら
名乗りを上げて、その熱意と長年培われた技術、経験に
裏打ちされた確かな実働で、里山整備と体験企画が支え
られるようになりました。
体験企画では、シニア世代の指導のもとに、地面に穴
を掘って簡便に行える炭焼きや、ならやクヌギの原木をホ
ダギとして集めることか
ら始めるきのこの植菌な
ど、子どもよりも若いス
タッフたち自身が里山の
豊かさや意義を再認識す
ることからのスタートでし
た。喜びや感動をもって
活動するスタッフの姿が、
12
また子どもたちに響き、里山が単に整備の対象ではなくて、
暮らしの感覚をともなって子どもからシニアと世代を超え
て魅力的であることを、改めて認識させられています。
また明るくなった森に子どもたちが訪れる姿は近隣の
人たちに喜ばれ、さらに周辺の里山で栗の木がある場所
が使えることになりました。
環境セミナーで科学者と市民の対話
東北大震災以後、様々な憶測や情報がマスコミで飛び
交う中で、家庭でテレビの前で個々に考えている世界か
ら、語り合い対話する場が求められていることが感じら
れました。これからの街の経済、地産地消とはどんなこ
とか、自然エネルギーをコミュニティで導入している各
地の事例など、専門家から話を聞いた後、ゆっくりお茶
を飲みながら話し合う、自然や人とのつながり方など、
これからの街づくりを一緒に考えられる場となりました。
5月から7月、そして9月から11月まで連続開催する中
で、ゴーヤで緑のカーテン作りを行う里山グループや、エ
ネルギー勉強会や、ダンボールによる生ゴミ堆肥づくりの
グループが生まれ、その活動発表の場ともなっています。
後半への課題:竹や落葉を農業資材に生かす試験的活動
里山の保全には近隣の里山と竹林の現状を正確に把握
した上で、広がっていく竹林をどうしていくか、その整備
が不可欠です。これまで環境科学者のアドバイスのもと
に、竹材をチップとしてダンボールによる生ゴミ堆肥づく
りの基材や、ハウスの暖房用エネルギー、ゴーヤカーテン
や農業用資材として竹材活用をしていこうと、試験的に30
軒程度の一般家庭と農家のビニールハウスなど、協力して
様子を観察はじめました
が、特に暖房に関しては
これからです。竹でハウ
ス暖房が効果的に行えれ
ば、将来的に重油を使わ
ない、地産地消で暖房の
エネルギーを売る道が開
けるかもしれません。
2011年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
特定非営利活動法人
国際協力NGOセンター
東日本大震災被災者支援
NGOサポートプロジェクトにおける記録・発信事業
DVD取材の様子(福島県いわき市)
事業実施期間
2011年3月〜2012年3月(事業実施期間)
2011年6月〜2012年3月(貴助成金の支援期間)
事業実施場所
岩手、宮城、福島、東京、その他被災地及び被災者支援に関係する場所
事業内容
①動員対象者人数 シンポジウム:約200名
報告書:約3000名(1000部配布、2000部ダウンロード)
DVD:約4万人が視聴(500枚配布、ウェブで配信)
②活動内容及び現況報告
本事業は、東日本大震災に関する活動を行っている国際
協力NGOの経験と知見を蓄積し、広く社会に共有するこ
とを目的に実施しています。具体的な活動としては、⑴報
告書の作成、⑵活動記録DVDの作成、⑶公開シンポジウ
ムの開催を行います。
⑴ 報告書の作成
報告書「東日本大震災と国際協力NGO:報告書〜国内
での新たな可能性と課題、そして提言〜」を震災から1年
の節目に発行し、1000部配布する予定で準備を進めてい
ます。本報告書では、国際協力NGOはどのように東日本
大震災の被災地支援活動に関わったのかについて記録し、
社会全体に対してもその果たした役割と残った課題につい
て整理し、将来の大規模災害に備えた提言を示します。な
お報告書はウェブサイト上でダウンロードできるように
し、広く被災地支援に関わった関係者や、災害救援に関心
のある市民に読んでいただくことを目指しています。報告
書作成にあたっては、支援活動を行うNGOを対象とした
ワークショップの開催、座談会の開催、個別インタビュー
などを通じて成果と課題、今後に向けた提案の抽出を行い
ました。
⑵ 活動記録DVDの作成
DVD「東日本大震災〜国際協力NGOはどう動いたか(仮
称)」を作成し、震災に関する国際協力NGOの短期的、中
長期的課題に対する取り組みを広く市民に伝えます。また
国際協力NGOが得られた知見を共有し、今後の指針とし
ます。撮影は、岩手、宮城、福島それぞれで活動する16
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
共催、後援、協力団体
撮影協力:特定非営利活動法人 ACE(エース)、特定非営利活動法人 ADRA Japan(アドラ・ジャパン)、特定非営利
活動法人パレスチナ子どものキャンペーン、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(CFJ)、特定非営利
活動法人グッドネーバーズ・ジャパン、特定非営利活動法人国際ボランティアセンター山形(IVY)、ピースボート、特
定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会(SHARE)、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)、
特定非営利活動法人遠野まごころネット、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)、特定非営利活動法人日本国際
ボランティアセンター(JVC)、特定非営利活動法人 WE21 ジャパン、特定非営利活動法人ザ・ピープル、特定非営利
活動法人シャプラニール = 市民による海外協力の会、特定非営利活動法人幼い難民を考える会(CYR)
助成・共同参画(記録・発信事業):財団法人地球市民財団(GCF)
助成(シンポジウム):立正佼成会一食平和基金
助成(プロジェクト):特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク、在日本インターボード宣教師社団ウェ
スレーセンター、財団法人世界宗教者平和会議日本委員会(WCRP)、日蓮宗あんのん基金、Zhi-Shan Foundation、
Direct Relief International(DRI)、Church World Service(CWS)、Japan American Citizens League
(JACL)、ONE(SINGAPORE)、Korea NGO Council for Overseas Cooperation(KCOC)
団体とし、主に国際
協 力NGOと し ま す
が 地 元 のNPOも 対
象としました。DVD
は日本語及び英語で
15分 間 で 作 成 す る
とともに、撮影した
個々の団体の映像に
ついてもウェブサイ DVD取材の様子(岩手県大槌町 イベント)
トにアップして公開しています。既に公開している個別の
団体のビデオは、以下のJANICのサイトで閲覧可能。
http://www.janic.org/earthquake/movie/index.html
⑶ 公開シンポジウムの開催
震災から1年の節目に、公開シンポジウム「NGOが見た
東日本大震災・連携の課題〜国際協力の経験に学び、次なる
大災害に備えるために(仮題)
」を開催します。2012年3月
27日(水)にJICA地球ひろばにて開催を予定しています。
本シンポジウムでは、今後国内で大災害が起こった際
に、行政や地元組織と外部のNGO・NPOがより有効に
協力できる仕組みをつくるにはどうしたらよいのかにつ
いて考える機会としたいと考えています。また、今回の
震災でNGOの海外での災害時の緊急救援や復興支援の
経験がどう生かさ
れたのか、どのよう
な教訓を得たかに
ついても振り返り
たいと思います。な
おシンポジウムで
は完成した報告書
を配布するととも
に、DVDを 上 映 す NGOからの提言まとめワークショップ
(12月14日、於:オリンピックセンター)
る予定です。
13
2011年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
社団法人
塩釜青年会議所
〜史都多賀城〜 万葉復興祭
事業実施期間
2011年10月9日(日)
事業実施場所
多賀城政庁跡(多賀城市市川)
共催 多賀城万葉まつり実行委員会
後援 宮城県、多賀城市、七ヶ浜町、多賀城市教育委員会、多賀城薪能保存会、
共催、後援、協力団体
社団法人宮城県観光連盟、TAP 多賀城、NPO ゲートシティ多賀城、多賀城市観光協会、
多賀城ロータリークラブ、多賀城ライオンズクラブ、ライトアップニッポン、
多賀城・七ヶ浜商工会
事業内容
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
①動員対象者人数 多賀城市内の小学生(3,600人)
多賀城・塩釜・七ヶ浜を中心とした宮城県民
②活動内容及び現況報告
奈良・平安時代には陸奥国府及び鎮守府が置か
域で生きる市民が将来に向けて「希望の光」を見い
れ、 東北の中心地として栄えた特別史跡・多賀城
だし、全国から寄せられた多くの支援に「感謝」し、
政庁跡において、東日本大震災による犠牲者の鎮
震災によって結ばれた地域の「絆」をより強固に
魂と復興を願う「史都多賀城・万葉復興祭」を開
しながら、復興へ一丸となって取り組んでいくと
催しました。
いうメッセージと、市民の元気を、ここ被災地多
本市では、毎年「万葉まつり」が開催されており、
賀城から世界に向けて発信するため、古代に死者
今年は東日本大震災の関係で中止が決定していま
を弔い、災いを払うために行われていたという「万
したが、塩釜JCが継続的に実施してきた「アラハ
灯会(まんとうえ)」にならって、行燈を設置しま
バキの灯」に、「万葉まつり」を組み込む形で「万
した。
葉復興祭」を実施しました。
多賀城市内の小学生の手づくりによる約5,000
東日本大震災では、私達はそれぞれが大切にして
個の行燈と、佐賀県基山町から贈られた支援メッ
いた人・物・思い・夢・希望など、あまりにも多く
セージ行燈を、一般来場者と共に設置から点灯作
のものを失いましたが、目の前で起きた現実を受け
業まで行い、丘陵の史跡一帯が幻想的で古の万葉
止め、決して諦めることなく、故郷の大切な宝物
の時代を思わせるような、やわらかで幽玄な灯に
をコツコツとまた一からひとつずつ積み上げてい
包まれました。
かなければなりません。その想いを多くの人と共
亡くなられた方々を追悼する御詠歌を行い、地
有しながら復興に向けて歩んでいくため、多賀城
元出身で全国的に活躍している三味線奏者の和の
市を活動エリアとする塩釜JCが中心となり、「被災
音楽の演奏を、フィナーレの打上げ花火と共に行
地の元気回復」、
「故郷に希望の光を」との想いから、
うことで、未来へ輝く希望の光を表現しました。
観光協会やNPOの他、私たちと思いを同じくする
延べ2万人の来場者があったこのイベントによ
全国のJCにも協力を呼びかけて開催しました。
って、歴史あふれる「多賀城政庁跡」を、感動的
会場内に設置した特別ステージでは、市民による
且つ幻想的な空間が包みこみ、市民、そして世界
雅楽や伝統芸能、琴・琵琶・和太鼓演奏の他、万
へ向けて、未来への明るい希望の光を発信するこ
葉の時代に着用していた万葉衣装を身にまとって
とができました。
練り歩く万葉行列を行いました。
また、日没後には、今回の震災で犠牲になった
方々の御霊を「鎮魂」し、残された私たち、この地
14
2011年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
社団法人
岩見沢青年会議所
夢エール! 〜心つながる未来に向けて〜
寄せ書きの交換
事業実施期間
2011年10月7日(土)〜10月10日(月)(岩見沢市滞在は10月8日〜9日)
事業実施場所
岩見沢市市営球場・栗山町「栗の樹ファーム」
他、岩見沢各所
共催、後援、協力団体
後援:岩見沢市
事業内容
①動員対象者人数 岩見沢青年会議所メンバー 37名
大船渡青年会議所メンバー3名
岩見沢の子ども51名 岩見沢の保護者24名
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
大船渡の子ども37名 大船渡の保護者34名
②活動内容及び現況報告
東日本大震災の発生を受け、復興支援事業の一環とし
てこの事業を企画・運営させていただきました。大船渡
市の子どもたちを岩見沢市にお招きし、栗山英樹氏(当
時野球解説者)による野球教室、交流野球試合、大人た
ちの手による「子ども縁日」の開催や餅つきなど、様々
なプログラムを、同世代の子どもたちとともに1泊2日
の時間を共有いたしました。震災によって遊び場や野球
場を失った子どもたちに、夢を追い続ける環境を提供し
ようとはじめた事業であり、両市の子どもたちに友情を
生み、手紙のやり取りがなされるなど、子どもたちにと
って大切な思い出の場を提供できたと考えております。
◎栗山英樹氏野球教室
北海道に到着した大船渡の子どもたちは、まず、岩見
沢の隣町である栗山町の「栗の樹ファーム」という野球
場へ行きました。「栗の樹ファーム」は当時野球解説者
であった栗山英樹氏(現日本ハムファイターズ監督)が、
個人で所有する球場で、この事業の主旨を相談したとこ
ろ、協力を快諾していただき、野球教室の開催を引き受
けてくれました。
この地において、岩見沢側・大船渡側の子どもたちが
はじめて合流したのですが、カリスマ性を持った指導を
通し、互いの緊張がほぐれ、非常に効果的なものとなり
交流野球大会 選手宣誓
栗山英樹氏野球教室
ました。
◎こころのつながりinいわみざわ(交流事業全般)
滞在期間中は、岩見沢市の阿弥陀寺という寺において、
両市の子どもたちに合宿形式で宿泊していただきまし
た。バーベキューや「子ども縁日」、また北海道ならで
はの食材である羊の丸焼きなどを食したりと、寝食・入
浴を共にして交流を深めたたことで、距離・環境の違い
を越えて密接な関係づくりを行いました。
◎交流野球大会〜白球よ、未来に駆けろ!夢グラウンド
〜 (交流野球事業)
少年野球チームに所属する両市の子どもたちがそれぞ
れのチームに分かれ、野球の大会を行いました。環境は
違えども、同じ競技を共にすることで、子どもたちの絆
はさらに深まったものと思います。
また、前述の栗山英樹氏をはじめ、多くの方々も協力
をしていただき、子どもたちにとって、多くの人たちが
関わり、応援しているということを感じ取ってもらう場
といたしました。
そして、事業終了時には、セレモニーとして、互いの
メッセージを寄せ書きし合った旗を交換するなど、両市
の子どもたちの絆が未来へと生きるよう設えを行いまし
た。結果として、大人の設えや想像の枠を越え、子ども
たちはそれぞれに友達をつくり、夢を励まし合い、将来
の再会を誓い合う姿が見え、子どもたちの純真な交流に
学ばさせていただきました。
今後も、大船渡市とは、当地の青年会議所を通し、様々
な形での支援を行うとともに、縁を深めていきたいと考
えております。
15
2011 年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
関東甲信越建築士会ブロック会
民間応急危険度判定員の派遣及び
今後の災害発生時の人的二次被害の抑制について
事業実施期間
2011年3月13日〜10月
事業実施場所
関東各地の被災地域
共催、後援、協力団体
社団法人日本建築士会連合会 関東甲信越ブロック会
事業内容
①動員対象者人数 1. 被災建築物応急危険度判定協力者 計715名
2. 関プロ青年協議会長野大会第三分科会
(6月17日・松本市)120名
3. 東日本大震災被災地視察研修会
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
16
(8/25 〜 26・宮城県)
(東京会)35名
4. 東日本大震災に学ぶ建築士の役割勉強会
(9/16)
(東京会)32名
②活動内容及び現況報告
2011年3月11日に発生した東日本大震災におい
て、関東甲信越ブロック内の各地建築士会で登録され
ている応急危険度判定資格を持った建築士を派遣しま
した。市町村から依頼のあった地域を中心に、建築士
会会員(有資格者)がボランティア活動として民間家
屋を中心に応急判定を行いました。
判定地域については市町村行政の施設内に各地域に
対策本部を設置して、被災地域に2名以上の判定員を
派遣しました。随時、被災直後から余震による人的な
被害を抑制することを目的として判定作業を実施して
いきました。
実施にあたっては、地域判定員(建築士会員)だけ
では被災棟数が多数の地域では間に合わず、各県内の
他地域からも判定員を動員し、依頼のあった全地域の
全家屋について、応急危険度判定を実施しました。「調
査済(青)」「要注意(黄)」「危険(赤)」として判定
を行った状況を各家屋に添付し居住者に状況をお伝え
しました。
震災以前より、判定手法の均一化を図るために研修
や実施方法の説明を建築士会を中心に判定員に行って
おりました。より地域の安全性確保が可能となるよう
に各家屋所有者に対して口頭での説明や被災家屋使用
にあたっての留意事項も含めて説明を行いながら、判
定作業を進めていきました。また同一敷地内に存在す
る家屋以外の建物(駐車場や倉庫)についても説明と
諸注意を伝達しながら判定作業を実施しました。
今回の判定活動については、被災地域が広域であり
他地域に判定員を派遣するにあたり、交通網の確保や
車両への燃料の確保が厳しい状況でした。本来なら2
週間程度で被災地域の全家屋を判定することは不可能
でした。さらに余震は長期間に渡り発生していました
が、偶然にも二次被害によっての家屋崩壊が起こらず
被害が発生しなかったことが不幸中の幸いでした。
平成23年10月現在、東日本大震災を契機として、
首都圏(人口・家屋密集地)での災害発生時(首都
直下型地震)の民間応急危険度判定員の派遣手法に
さまざまな問題や障害の解決策の模索を行い、現在
の判定員派遣方法より迅速で有効で実効性を上げて
二次被害による人的被害の抑制を行える手法を検討
しています。
特に民間所有の家屋を始めとする多数の建物では、
行政だけでは到底短期間での判定業務は難しく、組織
化も重要ですが、組織を形成できない場合でも地域建
築士の判断で、地域建物の安全性を判定できる方法を
検討する必要性を強く感じています。余震による二次
被害が発生していない状況なので、まだまだ行政側で
は気運が高まってはいませんが、トルコでの地震では
余震による被害の報告もありましたので、今後の大き
な課題となると思われます。
2011 年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
日本国際ボランティアセンター
南相馬市臨時災害放送局支援
生放送前最後の打ち合わせをするFMの地
元スタッフ
事業実施期間
2011年5月11日〜2012年3月31日
事業実施場所
福島県南相馬市
共催、後援、協力団体
南相馬市、南相馬市原町区栄町商店街振興組合、FM わぃわぃ(兵庫県神戸市)
事業内容
①動員対象者人数 南相馬市市民4万2千人(2012年1月時点)
②活動内容及び現況報告
南相馬市の桜井勝延市長と話す、JVC代表の谷山(右)
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
未曾有の被害をもたらした東日本大震災発生後、被災
地では情報の共有が急務とされました。特に南相馬市は
福島第一原子力発電所の事故を受け南部小高区が「警戒
区域」に、中心部原町区が「屋内退避地区」に指定され
たこともあり情報の重要性は高かったです。しかし、防
災無線が津波で流されたこともあり、市は苦境に立たさ
れました。
南相馬市は4月中頃、災害FMを発足させました。災
害FMとは大規模災害発生時に被害の拡大を防ぐため、
即時開設することができる放送局のこと。市はFM局の
運営を開始しましたが、運営基盤は極めて脆弱。加えて
放送を聞くラジオ自体が不足していました。
JVCは4月に南相馬市から救援要請を受け、品不足の
中、ラジオ1200台を集め寄贈。5月12日には支援員を
現地に派遣。災害FMの運営を支援を開始しました。
災害FM局の運営支援に当たって、JVCは以下の目標
を立てて活動を行いました。
⑴放送を継続できる人員の確保 放送を通じてのボラン
ティア・スタッフの募集を行いました。困難な状況の中
数名が志願。人手不足ながらも当面の放送の継続が見込
まれる状態になりました。7月上旬には、政府の雇用対
策事業が開始されるに伴い、スタッフを有給化。現在12
人の体制になり、放送の継続性が向上しました。これら
人材の確保においてJVCは調整役を担いました。
⑵放送機器、事務機器の充実 当初は、十分な放送機器
がなく、故障しがちな機材に日々悩まされる状況でした。
そのため各団体に協力を仰ぎ、機材を一新。また緊急地
震速報装置、割り込み放送装置を導入。有事に対応でき
原発から20キロで封鎖される道路。原発から20キロ圏内小高区は
完全に閉鎖されている
る設備を整えました。
⑶放送内容の向上 支援員が放送原稿の作成と指導を行
いました。放送内容が分かりやすくなり、誰でも同じ内
容を楽に放送することも可能になりました。他にも自主
取材のほか、市からのお知らせの補足的取材も行いまし
た。いわば、聴取者の質問・疑問を先取りして答える形で、
放送の質の改善に役立ちました。また聴取者の声を募集
し、より身近な放送になるよう努めました。
⑷市外に避難している人への情報の提供 市外に出てい
る人からの市内の情報を望む声は、市にも多く届いてい
ました。6月にはインターネットを通しての市外への生
放送を開始。群馬県東吾妻町の避難所で、スピーカーで
拡声して放送する試みも行いました。また、ホームペー
ジによる情報の提供も行っています。3万人近くの人が
市外に避難している現在、市外への情報の提供の重要性
は依然高いままとなっています。
今後の展望 9月末には原町区の区域制限が解除されま
したが、市内に住む人の表情は暗いままです。避難する
かしないか、専門家の意見も違う事柄を、市民一人一人
が自己責任で判断することを強いられている辛さもあり
ます。
そのような状況の中、震災から半年を契機に放送内容
の軌道修正を行いました。行政からのお知らせの比重を
減らし、音楽の時間やイベントなど復興にむけての情報
を増やしました。市民へのインタビューやニュース解説
の枠を設け、民謡の番組も新設しました。
FM放送局を支える市民の輪を広げるために、2012年1
月に「復興期のFM放送を考えるワークショップ」を市役
所、他団体と共に開催。復興にFM局がどのような場所を
占めるか話しあう場所を持ち、今後も継続していきます。
17
2011 年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
社団法人
いわき青年会議所
東日本大震災復興イベント「フラガールズ甲子園」
2011 in AKIBA
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
18
事業実施期間
2011年9月3日〜4日
事業実施場所
東京JR秋葉原駅直近のイベントスペース「アキバ・スクエア」ホール内
共催、後援、協力団体
特別協力:まちづくり市民財団:アキバ・スクエア
後援:福島県・いわき市・東京都・東京都千代田区・北茨城市・福島県教育委員会・いわき市教
育委員会・いわき商工会議所・いわき観光まちづくりビューロー・フラガールを応援する会・い
わきフラオンパク・いわき経済同友会・いわき平東ロータリークラブ・朝日新聞・読売新聞東京
本社・毎日新聞・産経新聞・共同通信社・福島民報社・福島民友新聞社・いわき民報社・福島テ
レビ・福島放送・福島中央テレビ・テレビユー福島・NHK福島放送局・ラジオ福島・ふくしま
FM・シーウェーブFMいわき・ぴあ(株)
・いわき桜会・フラ・ヘブン・ハワイ文化振興会・東京・
福島文化交流会・関西フラダンスサークル連盟・いわき市文化協会・常磐音楽舞踊学院
事業内容
景を捉えた映像を放
映することで、来場
会場収容人数:500名
者の皆さんに彼女た
2日間で物産展を含め
ちが本番でどんな演
3,000名の動員
技をするのか、どう
②活動内容及び現況報告
成長しているのかと
の興味と好意をもっ
⑴東日本大震災復興イベント
て見ていただく助成
「フラガールズ甲子園」2011
とすることと同時に、本イベントの主人公である高校生
in AKIBA
たちの躍動する姿を放映します。
参加資格:全国の高校生。競
今回の第1回大会は、日本全国へ「いわき」の復興の
技内容:課題曲、自由曲の2
足がかりとするイベントとして発信するため東京の地で
曲を各チームごとにそれぞれ
開催しましたが、第2回大会以降は、地元いわき市内で
演舞して競います。全国より13チーム参加。
の開催を行い、全国から「いわき」を訪れていただくこ
⑵東日本大震災復興キャンペーン「いわき観光物産展」
とで、震災以降、風評被害で喘ぐ観光事業等の流入人口
具体的な内容:いわき湯本温泉の足湯体験コーナー、揚
げたてかまぼこの試食・販売、いわき梨など旬の特産品、 の増加などに寄与します。
地酒やお菓子などを販売し、いわきの観光資源をPRを 並びに、原発問題による放射能問題により不安定な状
況で、子供たちが明るい未来像を描けない中、一つの目
行いました。
⑶東日本大震災復興キャンペーン いわき 3.11写真展 標を持ってこの事業を開催し続け盛り上げていくこと
で、地域の子供たちが、いわきの未来に夢を描けるよう
「被災〜復興へ」
具体的な内容:展示の内容は、震災当時の被災写真(市内 な大会運営を行っていきます。
海岸地区の写真など)からボランティア活動と避難所の様 第2回大会を地元いわき市で開催する為、現在実行委
員会を立ち上げ準備を行っています。
子、がれき撤去までの経過説明写真など数十点を展示。
第2回大会開催予定日:
⑷フラガールズ甲子園開催記念「第1回フラガールズ甲
2012年8月18日〜 19日
子園回想映像展」
目的:熱心に練習を重ねてきた高校生たちのレッスン風 会場予定:いわき市芸術
文 化 交 流 館「 ア リ オ ス 」
及び「スパリゾートハワ
イアンズ」
①動員対象者人数 2011 年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
社団法人
いわき青年会議所
震災復興支援活動第4弾 青少年健全育成事業
「週末はおもいっきり野外活動」
事業実施期間
2011年6月27日〜9月11日 計6回
事業実施場所
第1回 山形県寒河江市(さくらんぼ狩り・イベント参加)
第2回 栃木県下都賀郡壬生町(とちぎわんぱく公園)
第3回 福島県西会津町(さゆり公園 プール・アスレチック) 第4回 福島県河沼郡会津坂下町(プール・夏祭り)
第5回 茨城県久慈郡大子町(大子広域公園 プール・アスレチック) 第6回 新潟県新潟市(フルーツランド白根 バーベキュー・ぶどう狩り)
共催、後援、協力団体
福島民報社 福島民友新聞社 いわき民報社 SEAWAVE FMいわき(PR協力)
事業内容
らう企画等、毎
回参加者に満足
いわき市内 在 住の小 学 生 以
していただける
下の子供とその保護者
内容を考案し実
参 加 人 数:第1回80名 バ ス2
施しました。参
台 第2回120名 バ ス3台 加者の声を次回
第3回120名バス3台 第4回160名バス4台 第5回80名バ
に活かせるよ
ス2台 第6回160名バス4台 合計720名(延べ人数) う毎回アンケ
②活動内容及び現況報告
ー ト を 実 施 し、
3月11日以降私たちの生活が一変したことはいうまで 改善していきました。8月以降には県の補助金の枠も出
もありませんが、当時、原発事故を受けて被曝に対する 来、様々な団体が同様の企画を実施するようになりまし
住民の恐怖は計り知れないものがあり、特に幼い子供を た。いわき市の空間放射線量も0.2µSv/h以下に落ち着
持つ親は、子供を外出させない生活を2カ月以上続けて き、住民の不安の度合いも大分解消されたと判断出来た
おり、先の見えない現状に親も子供も不安とストレスを 9月(当初考えていた通り計6回)を以てこの事業を終
抱えていました。この状況を少しでも打開すべく、せめ 了しました。
て週末は思いっきり気分転換をしてもらおうと考え、日 事業を開始した当時、安全を訴えることに躍起になっ
曜日に隔週で計6回の事業を開催する事を決めました。
ている行政やマスコミから「いわきが危険だと暗示して
募集方法はホームページと新聞への掲載、幼稚園保育 いる事業だ」と批判を受けることもありました。しかし、
所や子育てサロンへの情報提供のみでしたが募集を開始 だれも安全安心だと感じていない現状で行き場を無くし
すると1時間程で定員に達する状況でした。今この地域 ている子供、不安と闘っている親の存在をどうしても無
に住む人々が何に関心を持ち何に不安を感じているか確 視できませんでした。この事業を通じて少しでも日常の
信した瞬間でもありました。特に気を使ったのは現地の 不安やストレスから解放される機会を提供してきたこと
放射線量でした。行き先は幼い子供がバスの移動に耐え は、地元新聞にも取り上げられ後々行政をはじめ各方面
られる限界の2時間圏内で、空間線量が0.15µSv/h以 から評価をいただきました。信念を持ってやり続け本当
内の一日親子が触れ合い過ごすことができる場所を選定 によかったと思います。そしてこの事業を通じて保護者
しました。プールや公園等で1日を過ごしてもらう企画、 の方の生の声を聞かせてもらうことができ、そのことを
果物狩りやバーベキュー等体験してもらう企画、各地の このあと開催したセミナーや講演会、中心市街地におけ
青年会議所との連携を活かし地域のお祭りに参加しても るイベント等の事業に活かさせていただきました。
①動員対象者人数 地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
19
2011 年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
東日本大震災文化振興プロジェクト
被災地への映写機材貸出を通した心の復興支援活動
事業実施期間
2012年12月末まで
事業実施場所
被災地のホール・公民館、仮設住宅の集会所など
共催、後援、協力団体
準備中
事業内容
活動内容及び現況報告
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
映画「エクレール・お菓子放浪記」は、2010年の秋
に宮城県内3市2町(石巻市、大崎市、登米市、富谷町、
村田町)で撮影された宮城県発の作品です。
原作は西村滋さんの「お菓子放浪記」
。戦中・戦後の困
難な時代を、さまざまな心やさしい人たちに支えられな
がら精いっぱい生き抜いた一人の孤児の少年の物語です。
この映画の製作・上映にあたっては、村井嘉浩宮城県
知事を先頭に各自治体や団体などを中心に「製作と上映
を支える宮城県民の会」という製作上映支援組織が作ら
れました。
この県民の会を真ん中に置きながら、映画のオープン
セット作りの協力、撮影時の炊き出しなどの支援や、各
地でのエキストラ出演など、まさに県民一体となって、
物心両面にわたるさまざまな支援活動が展開されまし
た。
2011年の2月に映画はいよいよ完成し、宮城から全
国への文化発信という県民の願いが、さてここから広が
ってゆくと誰もが信じた矢先の、あの大震災でした。
東日本沿岸を襲った大惨禍は、この作品のメインロケ
地であった石巻市を壊滅的な状況に追いやりました。
4月から宮城県内で全国に先駆けて上映される予定だ
ったこの映画の上映も延期を余儀なくされ、いつ上映再
開ができるか全く予想さえできない状況となりました。
しかしながら、震災後、全国の心やさしい方々から、
「こ
の映画が語る心は“支えあう人の心のやさしさ”だった」
「今こそこの映画を一人でも多くの人のもとに届けよう」
「この映画を観てもらうことが、被災地の皆さんの心の
復興支援につながるのではないか」との声が多く寄せら
れ、西日本など全国から上映がスタートしました。
そんな全国の皆さんの声を背に、被災地宮城でも7月
石巻北上川のシーン
20
末より上映を再開、震災前
の美しい宮城の風景をフィ
ルムに残したこの作品の上
映を通した心の輪は、少し
ずつ広がって行きました。
しかしながら、やはり被
害の大きかった沿岸部を中
心に、まだまだこの映画を
お届け出来ていないのが現
状です。
そこで、まちづくり市民財 エクレール・
お菓子放浪記フライヤー
団様より助成金を頂戴し、こ
れを映写機材一式の購入代に充て、特に被害が大きく映
画をお届け出来なかった地域での上映用に無料で貸し出
しすることを考えました(映画のフィルム代は別途かか
ります)。
購入するのは、スクリーン、プロジェクター、ブルー
レイディスク用デッキ、スピーカー、スピーカースタン
ド、パワーアンプ、ミキサー、配線ケーブルなど、上映
に必要な機材一式です。
これら機材があれば、通常上映をしているホールや公
民館での上映はもちろん、そういったスペースのない場
所(例えば仮設住宅の集会所など)での上映にも対応で
きます。
この機材一式を無料で貸し出し、被災地各県の隅々に
までこの映画をお届けすることが、被災者の皆さんの心
の復興支援につながることを願っています。
現在、この機材一式の見積もりをとっているところで
す。一刻でも早く機材を購入し、映画を届けられるよう、
進めてまいりたいと考えております。
津波で失われたロケ地岡田劇場
2011 年度 緊急・災害支援事業(震災復興支援)(中間報告)
社団法人
あぶくま青年会議所
復興フェスティバル
「がんばろう!宮城 in ABUKUMA」
事業実施期間
9月11日(日)午前10時〜午後8時まで
事業実施場所
阿武隈川河川敷公園グラウンド(住所:宮城県岩沼市押分御伊勢南原)
共催、後援、協力団体
主管:社団法人あぶくま青年会議所
共催:岩沼ライオンズクラブ・岩沼ロータリークラブ・
がんばッと!玉浦実行委員会・いわぬま市民まつり運営委員会・
公益社団法人日本青年会議所東北地区宮城ブロック協議会
後援:名取市・岩沼市・亘理町・山元町・名取市商工会・岩沼市商工会・亘理山元商工会など
事業内容
①動員対象者人数 ・車両出展者:50組
・出店店舗数:53店舗
・ステージ出演者:10組
・来場者数:のべ25,000人
②活動内容及び現況報告
事業の目的
東日本大震災を経験したこの地域(名取市・岩沼市・亘
理町・山元町)の人々が復興フェスティバルを通じて「笑顔」
から新しい力が生まれることに気づき、「楽しさ」から夢や
希望を見いだす機会にすることを目的とします。また、半
年という節目に震災犠牲者に対し追悼と復興の誓いをあら
ためて行うことで、悲しみから立ち上がる機会を作ること
を目的とします。そして、この復興フェスティバルを通じ
て地域の各団体が協力し合うことで地域中に大きな連帯力
が生まれ、今後の地域復興への地域が一体となった協力体
制が形成されることが期待されます。
実施内容
①第2回いわぬまオールドカーフェスティバル
昭和に作られた“オールドカー”を約100台展示し、幅
広い世代の方々がオールドカーを通じて交流を広げます。
②地域の力「復興ストリート」
震災後もがんばっている地元商店街や生産者に出店販売
を呼びかけ、“地域の力”を来場者にPRします。
③元気あふれるステージ演出
地元のアマチュアバンドや和太鼓団体、そして有志プロ
アーティストまで、復興を願う方々が演奏や歌で元気を発
信します。
④追悼式典
震災後6か月の節目に、あらためて犠牲者に対し追悼と
復興への誓いを行います。
⑤花火大会
フィナーレとして花火大会を行います。また、その中で「み
らい☆ゆめ花火」と題した地元小学生のデザイン花火の打
上も行います。
事業目的の実現と成果
当日の朝、天候が悪か
ったため、来場者が来て
いただけるか心配だった
が天候も回復し、大勢の
来場者に来ていただく事
ができました。震災後、
久しぶりに一つの会場に
大勢の方々が集まり、会
地 球 市 民 財 団 と の 共 同 支 援 事 業 (中間報告)
・ボランティアスタッフ:200人
場には笑顔や笑い声
が溢れた。大きな事
故や来場者や近隣住
民とのトラブルもな
く行うことができま
した。この事業を開
催するに当たり事業
計画の段階から行政、
各種団体の方々に協
力をいただき開催することができ、地域が一体となれば本
事業のような大きなことが実現できることがわかりました。
実行委員長所見
6月16日に第1回の実行委員会を開催し、事業まで9回
の実行委員会を行いました。その他に連日にわたり各部会
を行ってまいりました。実行委員会には常に20名以上の参
加者があり、震災後、元気の無くなったこの地域を何とか元
気にしようという皆さんの想いを感じました。今回は㈳あぶ
くま青年会議所だけではなく、各種団体やボランティア、学
生などの協力者があり、色々な意見や行動を見ているうちに
我々自身の刺激にもなりました。初めは、もう少し安易に考
えておりましたが始まってみると事業まで休む暇がなく、時
間がいくらあっても足りない感じがしました。初めての事業
ということもあり、警備や協賛金など初めはあまり重きを置
いていたかった仕事が非常に大変で事前に部会や仕事役割
を決めておかないといけなかったと反省しております。しか
し、皆さんに協力していただき開催できたことを非常に感謝
しております。当日は天候が悪く、来場者があまり来ないの
ではないかと心配しましたが、お昼過ぎには天気も回復し
て、大勢の来場者に来ていただきました。大きな事故もなく
開催できたことが何よりだと思っております。今回はあぶく
まJCが中心となり仙南沿岸部を「元気」にしたいという思
いで開催した事業でしたが、行政や色々な各種団体の方から
の共催、後援をいただかなかったら、このように盛大には開
催できなかったと思います。そして、実行委員会メンバーや
ボランティアの方々が地域を「元気」にしようという想いで
開催した復興フェスティバルですが、当日、来場者の笑顔
や笑い声の聞こえる元
気の溢れる会場をみて、
その想いが通じたので
はないかと思っており
ます。そして、元気を
きっかけに地域全体が
元気溢れるまちになっ
てくれればいいと思っ
ております。
21
2012年度 役員名簿(順不同)
理事・監事
※全員無報酬非常勤
役 職
氏 名
勤務先
理事長
米 谷 啓 和
米谷紙管製造株式会社
専務理事
南 昭 彦
コスモ警備保障株式会社
理 事
岩 國 哲 人
理 事
岡 崎 昌 之
理 事
評議員
※全員無報酬非常勤
氏 名
勤務先
〈兵庫〉
浅 利 治
有限会社 アサリエンタープライズ 〈静岡〉
〈大阪〉
村 岡 兼 幸
鳥海プラント株式会社
〈秋田〉
〈東京〉
金 井 宏 彰
金井重要工業株式会社
〈大阪〉
法政大学 現代福祉学部
〈東京〉
榎 本 一 彦
福岡地所株式会社
〈福岡〉
櫻 場 誠 二
環境ウイザード株式会社
〈茨城〉
河 村 忠 夫
株式会社青森フーヅサプライ
インターナショナル
〈青森〉
理 事
西 村 幸 夫
東京大学都市工学科
〈東京〉
佐 藤 敬 夫
佐藤敬夫事務所
〈秋田〉
理 事
山 田 敏 紀
有限会社山田会計事務所
〈神奈川〉
檜 槙 貢
弘前大学大学院
〈青森〉
理 事
入 倉 要
株式会社イリックス
〈山梨〉
槙 ひ さ 恵
特定非営利活動法人 ニンジン
〈東京〉
理 事
田 原 育 宏
株式会社田原飲料
〈静岡〉
吉 永 宏
常磐大学大学院
〈茨城〉
理 事
村 上 容
株式会社電通
〈東京〉
寺 川 彰
株式会社P.I.C
〈茨城〉
理 事
西 田 陽 光
構想日本
〈東京〉
豊 田 高 行
株式会社豊田工務店
〈埼玉〉
理 事
山 本 一 雅
学校法人 山本学園 総和第一幼稚園
〈茨城〉
小田島直樹
株式会社小田島組
〈岩手〉
理 事
美和健一郎
美和建築研究室
〈東京〉
森 直 樹
株式会社サンライズモータース青森 〈青森〉
理 事
高 島 優
株式会社高島ビル
〈東京〉
高 竹 和 明
株式会社システムスリー
〈岡山〉
監 事
安 元 政
公認会計士 安元 政 事務所 〈東京〉
坂 口 昌 弘
坂口テレサービス株式会社
〈滋賀〉
監 事
飯 塚 俊 則
飯塚俊則 法律事務所
斎 藤 秀 光
有限会社斎藤昭一商店
〈秋田〉
手 束 直 胤
医療法人有誠会
〈徳島〉
後 藤 元 信
株式会社豊商会
〈神奈川〉
平 井 誠 一
株式会社京つけもの西利
〈京都〉
中 島 和 生
中島急送株式会社
〈愛知〉
野 口 宏
野口電設株式会社
〈神奈川〉
吉 田 正 和
有限会社 ノベライズ社
〈神奈川〉
中 台 学
有限会社 川口包装
〈神奈川〉
22
〈東京〉
財団法人 まちづくり市民財団
2012年度
「まちづくり人」
助成金応募の
ご案内
日本全国の元気な
「 ま ち づ く り 人 」を 応 援 し ま す !
まちづくり市民財団は、「市民がまちづくりを行いやすい環境
づくり」と、「それに取り組む人たちの応援」をする財団です。
私たちは「まちづくり人」を応援します。
まちづくりに情熱を燃やし、それぞれの地域で想いを形にして
いこうという人たちを応援します。
「応援してほしいことは何か?」
「応えられることは何か?」
そのことを考えながら助成事業を展開してまいります。
私たちは、助成終了後も選出された皆様と、
ネットワークをつくり、
当財団のさまざまなプログラムを通して
連携し続けることで、
これまでの「事業に対する助成」という考え方から、
「人や組
織や運営に対する助成」、「複数年の助成や資金以外の応援」な
どをとおして、「日本に新しいまちづくりの風」をおこします。
多くのご応募をお待ちしています。
「新しいまちづくりの風」をおこし続けて
(財)まちづくり市民財団
理事長 米 谷 啓 和
行きたいと考えています。
応募内容
1.助成金
本年の助成金の総額は 500 万円です。
一件 50 万円を限度とし、内容等選考の上で 10 件程度を
選出します。
※複数年連続で助成する場合もあります。
2.その他の応援
その他助成金以外に応援してほしい事柄の中から、応えら
れるものについて応援します。
応援対象
本年度の助成金は下記の活動に関して募集します。
対象項目を1項目だけ選択し申請用紙にご記入下さい。
■商店街の活性化活動
・商店街を単位として、地域活動を通じて商店街の活性化や
産業育成等を通じて、まちづくり活動を行なう人
■地域交流の活性化活動
・町会等を単位として、地域の人々の交流活動を活性化する
活動を通じて、まちづくり活動を行なう人
■伝統文化の保全活動
・伝統文化の育成・継承の活動を通じて、まちづくり活動を
行なう人
応援手続き
1.助成金交付申請書の送付
助成金交付申請書およびその他必要書類を当財団ホーム
ページよりダウンロードして記入作成し、期間内にEメー
ルにて送付して下さい。
申請書(様式 1)のみ代表者の捺印をし郵送でお送りくだ
さい。
* 原則として書類はワードもしくはエクセル形式で作成し
てください。
申請書類の他に活動内容がわかる写真や資料を添付してい
ただいても結構です。
(但し、1 МB程度であまり重くならないようにしてくだ
さい)
当財団にメールで送付する際、件名を 助成金申請( 団
体名 )としてお送りください。
2.書類提出先および問い合わせ先
財団法人まちづくり市民財団 事務局
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-14-3
日本青年会議所会館内
TEL:03-3234-2607(平日午前 10 時 00 分〜午後4時)
FAX:03-3234-5770
URL:http://www.machi-f.or.jp
Eメール:[email protected]
3.送付期間
2012 年4月1日〜5月 10 日(到着分)まで
選考選出と助成金交付について
1.選考は一次書類選考後、選考委員会にて二次選考を行いま
す。選考委員会にて選考選出された申請者については原則
として現地調査を行い最終選考とします。最終選考選出者
へは書面にて通知、助成金を交付します。
2.助成金は申請者本人及び申請団体の代表者に対して交付し
ます。申請者および団体の代表者には、活動の内容・助成
金の管理・報告書の提出に責任を持っていただきます。
3.助 成金対象活動の実施期間は、2012 年 4 月 1 日〜 2013
年 3 月 31 日の間に実施される活動を基本としますが、活
動がそれ以前や以降にかかる場合はその旨明記していただ
くことにより、申請を受け付けます。
Vol. 21
財団法人 まちづくり市民財団
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-14-3 日本青年会議所会館内
TEL:03-3234-2607
FAX:03-3234-5770
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