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平成26年度 評議員会報告 - 神戸大学課外活動団体ホームページ一覧
35 2014.10.15 vol. 水泳系運動方法論海洋実習大遠泳 小豆島余島沖にて 発行 印刷 神戸大学同窓会紫陽会 会長 宮嶋昭周 〒650-0011 神戸市中央区下山手通6-2-19 電話:078-371-6322 FAX:078-371-6306 郵便振替:01140-0-84600 交友印刷株式会社 電話:078-303-0088(代) 表紙題字 書家 松本 龍鳳 氏(昭和29年教育学部卒業 松本良信氏) 目 次 ごあいさつ 4 紫陽会を展望して 紫陽会会長 宮嶋 昭周 *平成25年度 紫陽会グローバル人材育成支援基金報告 国立大学の改革 人間発達環境学研究科長 岡田 章宏 *最近の学生の動き(神戸大学概覧2014より) 平成25年度卒業祝賀会 米田 勍 8 ホームカミンングデイ 9 ・第8回ホームカミングデイ 米田 勍 ・ホームカミングデイに参加して 田村 泰宏 河村久美子 ・第9回ホームカミングデイ予告 「紫陽会賞」授賞式 14 ・第3回授賞式 ・神戸大学タッチフットボール「Rooks」 弓山 菜佳子 ・「マスターズ甲子園」が映画に リレー随想 19 ・私の軌跡 遠藤 明 ・80歳を前にしての「終活」 松本 高明 ・同期の一言 ~一期一会やん~ 枡野 郁美 ・教科書営業から見える学校教育 赤澤 智章 同窓会情報 23 ・東京支部の活動 菅河真紀子 ・姫路支部の活動 神園 方子 ・教育学部1期生 卒業60周年記念同窓会 鈴木正二郎 ・教育学部初等科1期生同期会 奥野 擴 ・教育学部1期生4年課程同窓会 西村 行夫 学友会 ご理解とご協力を 学友会幹事長 宮嶋 昭周 28 平成26年度評議員会報告・資料 30 ・平成25年度事業報告及び平成26年度事業計画 ・平成25年度決算及び平成26年度予算 ・平成26年度評議員一覧 事務局情報 34 ・物故会員一覧 ・第6回学部支援基金委員会報告 ・学部支援基金へのご協力ありがとうございました ・会員の皆様のご協力・ご支援を -特別維持会費 学部支援基金- ・会員寄贈図書 -その後の状況- 新しい「紫陽会」寄贈図書専用書架 神戸大学図書館のご案内 ・あじさいの小径 ・編集後記 神戸大学発達科学部 Access テニスコート 運動場 駐輪場 売店 食堂棟 G棟 E棟 F棟 夜間駐輪場 体育館 プール D棟 A棟 B棟 C棟 市バス 神大発達科学部前 実習観察園 至 六甲北有料道路 テニスコート 系統 至36 団地 鶴甲 至六甲山方面 神大発達科学部前 国際文化学部 国際文化学研究科 阪急神戸線「六甲」駅,JR神戸線「六 甲道」駅,阪神本線「御影」駅のいず れかより,神戸市バス36系統「鶴甲団 地」行き(「鶴甲2丁目止」行きでも可) に乗車し, 「神大発達科学部前」バス 停で下車してください。 発達科学部・人間発達環境学研究科 は,バス停より徒歩すぐにあります。 経済経営研究所 法学部 法学研究科 経営学部 経営学研究科 経済学部 経済学研究科 本部 (事務局) 連携創造本部 自然科学総合研究棟 理学部 理学研究科 農学部 農学研究科 文学部 人文学研究科 新神戸駅方面 阪急六甲 宮 戸三 至神 三宮方面 阪急神戸線 至梅田 JR 神戸線 至大阪 六甲 JR 六甲道 至三ノ宮 三宮方面 工学部 工学研究科 六甲道 大阪方面 国道 2 号線 阪神御影 至神戸三宮 新在家 阪神本線 御影 至梅田 3 ● ● ごあいさつ 紫陽会を展望して 紫陽会会長 宮 嶋 昭 周 4 今年は例年以上に災害の多い夏だった。台風、突 心があり、その一助となっていることを知ってもら 風、想像を絶する豪雨と土石流、そして浸水・・・、 うためである。 被害に遭われた方々の無念さと悲しみに哀悼の意を 「紫陽会」が今以上に意味のある活動を続けてい 表したい。 くためには、役員会・幹事会・評議員会を構成する 東日本大震災の時にも思ったが、想定を超えると メンバーの若返りが必至である。昭和世代から平成 いう言葉を軽々に使ってほしくない。 世代へ、教育学部世代から発達科学部世代へのシフ 天災を回避することは難しくても、軽減すること トを急ぎたいと思うがゆえにいろいろな方策を試み はできる。自らの智恵で危機に対応し、危機を回避 ていきたい。会員諸氏のご示唆を頂戴したい。 するスキルを身につけることは20年前の阪神淡路 文部科学省が国立大学を改革するために、法人化 大震災で学んだはずではなかったか。もう一度かみ をはじめとした整理統合や再編成を進めていること しめよう。「備えあれば憂いなし」と。 は報道で承知していることである。20年前に教育 昨年、紫陽会の名を冠した『紫陽会グローバル人 学部を改組し、発達科学部として再スタートしたこ 材育成支援基金』を創設した。グローバルエキセレ とはまさに先見の明であった。 ンスを目指す神戸大学の今日的課題もあり、多くの 「人から学び、人を生かす」学びの風土から巣立っ 学生諸君に活用してもらえたことは喜ばしく思う。 た有為の人材が、着々とその成果を上げていること 活動内容は右ページに概略を掲載しているのでこ を各界から聞くたびに誇らしく思う。 こでは省略するが、現地の学生と膝を交えて交流す 「職場における文系理系の専門領域を巧みに融合 ることで得たものは、まさに「百聞は一見にしかず」 し、新しい領域を形成する可能性を感じる。」「児童 であろう。臆することなくどんどん海外に出かけ、 生徒の心理面での理解力、学内や保護者・地域との その地の文化と歴史を学んで来ていただきたいと思 コミュニケーション力、なにより優れているのは新 う。人と人とが触れあうことで学ぶことは発達科学 たな事態に適応する能力が高い。」 部の学びのベースの一端だと考えるからである。多 発達科学部ならではの幅広い視野と見識を身につ 言語によるコミュニケーション力に磨きをかけ、直 け、実社会で生き生きと活躍している活力あふれる 接学ぶ能力を身につけてもらうために、「紫陽会」 皆様へ心からエールを送りたい。 は支援を惜しまないで応援するつもりである。頑 これから神戸大学にどのような変革がおとずれよ 張っていただきたい。 うとも、素晴らしい卒業生に支えられている紫陽会 学生(準会員)のみなさんに「紫陽会」即「同窓会」 の未来に揺るぎはないことを確信している。 を身近に感じてもらい、その名称に親しんでもらお 8月23日の評議員会において、研究科長の岡田 うと、従前から続けてきた『学部支援基金』で寄贈 章宏先生から同様の趣旨でご講演いただいた。あり してきた備品に『紫陽会寄贈』のラベルをつけてい がたいことだった。発達科学部の発展と充実のため ただくことにした。同窓会が大学の学びの環境に関 懸命に努力いただいている先生に、紫陽会を代表し ● ごあいさつ ● 改めて感謝申し上げたい。 ター・シンポジスト共に紫陽会会員である。 最後に、10月25日(土)に開催される第9回ホー 創生時から進取の気風を学びの基盤としている発 ムカミングデイにおける学部行事で、『兵庫の教育 達科学部へ紫陽会からのメッセージ的な意味合いが と神戸大学—その役割の検証と未来への提言』につ あるように思う。 多くの会員の参加をお願いしたい。 いてのシンポジウムが開催される。コーディネー 平成25年度 紫陽会グローバル人材育成支援基金 平成25年度から始まった新しい事業「紫陽会グ 太平洋大学の関連セミナーへの参加、関連する講 ローバル人材育成支援基金」は、初年度は以下の4 義の受講など、 ほぼすべてが学生主導で行われた。 件を支援した。 3 健康発達研究法 平成25年9月4日~ 10月5 1 健康発達研究法特別研究1 平成25年7月2 日~7月7日 加藤佳子教授 学生3名参加 日 加藤佳子教授 学生2名参加 オーストリア、グラーツで、グラーツ大学、グ イ ン ド ネ シ ア、 ジ ャ カ ル タ で 開 催 さ れ た ラーツ医科大学の教員、学生やディケアセンター “International Council of Psychologists 等と交流。グラーツ大学は神戸大学の全学協定 nd 72 Annunal Meeting”に参加。 校、グラーツ医科大学は部局間協定校で、これら 加藤佳子教授と研究交流のある大学や研究機関 大学のスタッフからの支援、協力を得て実施し などの教員や学生と交流し、インドネシアの文化 た。日本の子育て支援に関する発表、学術ウィー や宗教、生活状況など多様な価値観に触れること クスに招聘する二人の教員とワークショップに関 ができた。健康関連QOL(生活の質)の構成要 する打ち合わせ、グラーツ大学のドイツ語研修受 素である社会的関係、生活圏環境における異文化 講などを実施。また、ディケアセンター訪問、ザ の特徴について、日本では体験することのできな ルツブルグ在住の日本人女性にオーストリアの子 い環境を知ることができた。中でもイスラム教の 育てや暮らしの様子についてインタビューなども 精神性について知見を得られたのは大きな収穫 した。 だった。参加学生のうち1名は、ポスター発表を 行った。 4 卒業研究 特別研究1 平成26年3月15日~ 3月21日 鳥居深雪教授 学生2名参加 2 国際開発論演習 平成25年8月26日~9月3 日 太田和宏准教授 学生5名参加 フィリピン、マニラで行われた、神戸大学・サ イギリス、ロンドンで、ロンドン大学からの交 換留学生、神戸大学からロンドン大学への交換留 学生との交流会をもった。 ンベーダ大学 学生ショート・ビジット・プログ また、毎日1校ずつ3つの特別支援学校を訪問 ラムに参加。共同テーマ「2015年に発足するア することができた。高機能自閉症、アスペルガー セアン共同体の主要な柱であるアセアン経済共同 症候群、ADHD、学習障害などをもった子ども 体AEC設立にともない観光産業がどのような可 たちを広い地域や国際的にも受け入れている学校 能性と課題をかかえているのか」を設定した。文 で、主として、学習障害、自閉症の子供のための 献調査、英語での共同討論を行い、フィリピンと 教育について視察。学校施設や子どもたちの様子 日本の観光産業の実態と、これからの課題をそれ について指導教員から解説を聞いたり、検討会を ぞれが情報提供しながらまとめていった。アジア 開いたりした。 5 ● ● ごあいさつ 国立大学の改革 人間発達環境学研究科長 岡 田 章 宏 6 紫陽会会員のみなさまにおかれましては、ますま 学像は、「持続可能な“競争力”を持ち、高い付加 すご清祥のこととお慶び申しあげます。また、日頃 価値を生み出す国立大学」です。2016(平成28) より、発達科学部および人間発達環境学研究科に温 年度からは、大学に配分する運営費交付金を改革の かいご支援をいただき、こころより御礼申しあげま 達成状況に応じて見直すと言われていますので、大 す。 学の側ものんびりと構えているわけにはいきませ 昨年は、この場において、大学、特に国立大学の ん。 様相が大きく変わりつつある実情について書きまし 神戸大学でも、昨年度後半より、全学をあげて新 た。1年が経ち、変化の動きは、さらに速度をあげ、 たな教育研究体制を構築すべく本格的な議論を開始 より明確な形で進行しつつあるように思われます。 しています。本学では、1992(平成4)年に教育 紫陽会のみなさまに、大学の状況を少しでもご理解 学部・教養部の改組を行って以来、様々な学部・研 いただきたく、今年もその話を続けさせていただき 究科で組織改革が実施されてきましたが、今回の改 ます。 革はかつてない勢いで進みつつありますから、数年 ところで、大学という存在は周辺環境の影響を受 後の神戸大学は今と大きく異なることが予想されま けにくいと思われがちです。しかし最近では、社会 す。 や経済の動向に直接左右されることが多くなりまし そういう意味で、国立大学はまさに「激動の時代」 た。ご存じのとおり、わが国では、21世紀に入っ に突入したといえます。しかも、この改革は、地球 た頃から、少子高齢化やグローバル化など社会の急 規模で拡がる政治・経済・社会の変化と密接に連動 速な変化を誘引する現象が広く展開し、さらに東日 しているため、それが収束する見通しは薄く、今後 本大震災などの大規模災害も幾度となく発生するよ も不可逆的かつ連続的に進行していくものと思われ うになりました。そのなかで、大学に対しては、教 ます。 育と研究をただ漫然と行うのではなく、解決困難な とはいえ、この動きは教育と研究の現場を直接の 課題を克服しグローバルに活躍する人材の育成や世 発信地にしていませんから、このような話を聞く 界的な研究成果やイノベーションの創出など具体的 と、これまでの長い歴史のなかで学生と教職員が共 な成果を目に見える形であげるべきとの声が強く に守り育てた伝統が、一挙に消し飛んでしまわない なってきたのです。 かというご懸念があるかもしれません。実際、大学 文部科学省は、こうした社会の要請を敏感に受け のなかにも、その種の不安はあります。しかし、そ 止め、一昨年より86の国立大学が果たすべきミッ うであるならば、否、そうであるからこそ、この改 ション(社会的使命)を再定義してきましたが、今 革は、私たち大学人が主体的に取り組まなくてはな 年3月にはその作業を終え、現在は、各大学に対し らないと考えています。 ミッションを早期に実現する「機能強化改革」に着 かつて「保守せんがために改革する」という言葉 手するよう強く求めています。そこでめざされる大 を残した政治家がいました。現代の日本よりもおそ ● ごあいさつ ● らくは遙かに大きなスケールで社会が変わろうとし 童、生徒の心理面での理解力や他の教員とのコミュ た18世紀後半のイギリスにおいてです。彼は、急 ニケーション力、教材開発力、新たな状況に適用す 激な変化のなかでもなお守るべきものがある、そし る力において、特に優れている」といった評価を受 て、それを守るためにこそ改革を進めるべきと説い けています)。 たのです。 そうであるとすれば、「激動の時代」のなかでこ 発達科学部と人間発達環境学研究科にとって守る の特色を守っていくことは、本学部・研究科構成員 べきは、むろん、教育学部時代より受け継いだ伝統 の務めだと思っています。むろん、守るという行為 であり、それに基づく「人間発達」概念を軸に進め は、ひとつの状態をそのまま留め置くことを意味す てきた教育と研究です。実際、過去から譲り受けた るわけではありません。大学をとりまく状況が激し 資産は大きく、なかでも、人間の尊厳性を起点にす く動くときであれば、その特色がもっとも活きる環 えた研究や少人数対話型教育により総合的理解力や 境を探しだし、さらにそれを創り出していくことを 実践的課題解決能力を養う教育は、本学部・研究科 指すのであり、その作業こそ、過去を未来へとつな の特色として今も確かに息づいています(その結 ぐ改革なのだと考えています。 果、本学部・研究科の卒業生は、いろいろな職場で「グ 今後もなお試行錯誤は続くと思いますが、紫陽会 ループ作りがうまく、職場でのリーダーシップを取 のみなさまには、本学部・研究科をなにとぞ温かく る人が多い」「文理両方を学んでいるため、専門領 見守っていただき、ご支援を賜りますようお願い申 域をつなぐことができる」「発達出身の教員は、児 しあげます。 最近の学生の動き(神戸大学概覧2014より) 学生等数 (平成26年5月1日現在) 学 部 発達科学部 3年次編入学 大 学 院 入学定員 280 10 志願者数 入学者数 総 定 員 1,244 286 1,140 57 8 修士(博士前期)課程 入学定員 志願者数 人間発達環境学研究科 大 学 院 96 入学定員 人間発達環境学研究科 入学者数 185 志願者数 17 在籍者数 備 考 1,237(673) ・在籍者数の ( ) は女子を内数で 示す 総 定 員 93 188 在籍者数 備 考 191(111) ・在籍者数の ( ) は女子を内数で 示す 博士(博士後期)課程 入学者数 総 定 員 28 19 在籍者数 51 備 考 ・在籍者数の ( ) は女子を内数で 示す 89(46) 就職・進学状況 ■平成25年度学部卒業者 学 部 発 達 科 学 (平成26年6月1日現在) 卒業者数 部 301 進学者数 52 就職者数 217 就職者数内訳 企 業 等 160 官 公 庁 教 員 20 37 その他 33 ■平成25年大学院(修士・博士前期課程)修了者 研 究 科 人間発達環境学研究科 修了者数 93 進学者数 10 就職者数 59 就職者数内訳 企 業 等 35 官 公 庁 教 員 7 17 その他 25 7 ● ● 平成25年度卒業祝賀会 平成25年度 卒業祝賀会 米田 勍〔1960(昭和35)年卒〕 恒例の祝賀会は紫陽会主催で、平成26年3月25 日午後1時30分から発達科学部体育館においても たれました。 午前中ポートアイランドで挙行された卒業・修了 式会場からポートライナー・電車そしてバスと乗り 継いで、大変だったと思われますが、何とか定刻に は300人を超える参加者が勢揃い、ごちそうが盛ら れた20のテーブルを三々五々取り囲み、さしもの のリクルートスーツ、中にグレーが点在する程度で 体育館も大混雑の賑わいです。 流石にカジュアルな姿はほとんど見受けられません。 高田義弘副会長の司会 佐谷章子副会長の発声で乾杯、厳粛な雰囲気の で 始 め ら れ、 ま ず 宮 嶋 会場はたちまち賑やかな 昭周会長から、在学中に 歓談の場へと。舞子ヴィ 学び培った能力に自信を ラの皆さんが腕によりを もって人類社会発展に大 掛け準備していただいた いなる貢献されることを 紫陽会心づくしの料理の 期待するとともに同窓会への連絡を怠って行方不明 数々が、会場周辺並ぶ屋 になってしまわないよう心がけて欲しいと挨拶。 続いて岡田章宏研究科 大いに飲み大いに食しな 長からは、卒業・修了生 がら楽しい語らいの時間 へのはなむけの言葉と紫 がいつ果てるともなく続 陽会への祝賀会開催に紫 きましたが、予定の時刻 陽会への感謝のご挨拶が も迫りそれぞれに記念写 ありました。 真を撮ったり名残を惜し 女性はほとんどが振り袖に袴という出で立ちで、 んだりしながら閉会とな 大きな髪飾りが華やかさを際だたせています。洋装 りました。 は1割にも満たないのではないでしょうか。男性は黒 8 台に並べられています。 ● ホームカミングデイ ● ホームカミングデイ ホームカミングデイは、2006(平成18)年から始まりました。 第1回は昭和26、36、46、56年と「6」のつく年度が対象で、発達科学部に集まった卒業生は98名 でした。それ以降、日程や行事内容などを工夫しながら毎年開催され、今年は第9回を迎えます。参加 者からは、旧友との出会いや久しぶりの学舎に学生時代の思い出が鮮やかによみがえり、参加してとて もよかったという声が多く聞かれます。 今年の第9回ホームカミングデイは、S34、S44、S49、S54、H 1、H21、H26年卒等の卒業生の方々 には案内状が届いていることと思いますが、対象年度などに関わらず、一人でも多くの同窓生が発達科 学部(鶴甲)に集まり、心豊かな時間が過ごせますように願っています。 第8回ホームカミングデイ 米 田 勍〔1960(昭和35)年卒〕 台風27・28号の進路予想に一喜一憂しながら、2日前に決行を大英断、幸い進路がそれ晴天に恵ま れはしたが交通事情で出席できなかった方もあったようです。また、恒例の学生によるテントでの物 品販売など一切中止となり、東北支援の産物販売などどのようにさばくのか気がかりなことです。 ◆式 典 朝山くみさんの司会で10:30に始められました。 ● 福田秀樹学長挨拶 ・ヒッグス博士が今年のノーベル物理化学賞を受 賞したが、ヒッグス粒子の検証に神戸大チーム が大きく貢献したことを誇りとしたい。 ・神大の現状として、次の様な事柄についてお話 がありました。 ・2ヶ月ごとに学長定例記者会見 ・文部科学省の研究大学22大学の1つに選定さ れた ・EUのダブルディグリー大学に理系分野で日本 から参画している唯一の大学 ・オックスフォード大学との留学生交換 ・社会科学系研究府の構成 ● 田中初一学友会会長挨拶 ・学友会の活動について 国内10、海外4の支部の活動を通じた活性 化と財政基盤の拡充を図り、持続性のある活動 にしたい。 会員のボランティア精神に期待している。 ◆学長特別表彰 今日まで永年にわたって同窓会活動を通じて神戸 大学に支援・協力のあったお二人に対して学長から 特別表彰がありました。 ・堀 郎氏(凌霜 S32法卒) ・島 一雄氏(KTC S2神戸工専卒) 9 ● ● ホームカミングデイ ●講 演 ネスレのグローバル戦略とローカライゼーション 講師 高岡 浩三氏(S58 経営卒) ネスレ日本(株)代表取締役社長 兼 CEO 在学中はテニスに打ち込んだ。ブランドに興味があり、外資系のネスレ に就職した。祖父や父が短命だったため自分も短命と信じ、現役で死亡し ても妻に給与の半分が支給される事も魅力だった。 ネスレグループの世界での様子や、会社の戦略など優良経営の一端をテ ンポ良く披露し紹介していただいた。 ● 在学生アカペラグループガーナガーナの演奏 内田一徳副学長から、六甲グラウンドの人工芝生化を企画、今後ともご支援をよろしくとの閉会挨拶 で締めくくられました。 ◆ティー・パーティー 朝山くみさんの司会で12:00からアカデミア館 BELBOXで開かれました。 会場の所々にもうけられたテーブルにはビールや 軽食などが用意されており、参加者は思い思いに集 まってうち解けた様子。 ● 宮嶋昭周学友会幹事長(紫陽会会長)挨拶 母校の発展に我々は大きく励まされ力づけられ る。「貧者の一灯」的な支援を継続していきたい。 乾杯の後、飲み食いかつ話し、また応援団の演技 に興じ、短くも濃厚な時間を過ごした。 10 ● ホームカミングデイ ● 第8回ホームカミングデイに参加して 田村 泰宏〔1978(昭和53)年卒〕 鶴甲2丁目でバスを降りて、学部に向けて歩きま す。建物の外観や配置は変わらず、受付もわかりや すく設置されていて迷わず到着することができまし た。 ● ご参加のおすすめ 参加者名簿を見ると、大阪から参加される方もお 卒業後、大阪市で教職についたことで神戸の地を いでのようです。誘い合わせて来るのがこのような 訪れることが少なく、たまにJRや阪急の車窓から 場には良かったかなと思いながら、ありがたい気持 大学の校舎をはるかにながめるばかりの私が、お誘 ちになりました。会場のA棟2階大会議室にはすで いを受けたことを機に、昨年10月26日に開催され にたくさんの方が集まっておいででした。先着の方 た発達科学部ホームカミングデイに参加しました。 に挨拶をして、座席について開会を待ちます。 学部名も「発達科学部」に、施設設備の充実もす ● キャンパスが人を育てる ばらしく、たいへんな変貌をとげている母校に驚く 第一部開会の前にキャンパスツアーとして、発達 とともに、やはり参加してよかったとつくづく感じ 科学部の施設を案内していただきました。 るのは、変わらない何ものかが大切に残されている のか。行事に参加させていただいただけで、確実に リフレッシュした自分を見つけていました。私に とってはどこかファンタジーの世界に行って帰って きたような気がする出来事でした。 企画や運営に当たられた大学、また紫陽会の皆様 方に深く感謝いたします。まだの方がおいでなら、 ぜひとも参加をおすすめしたいと感じました。ほん 会場の会議室を出て、図書室からスタートです。 とうにありがたい、半日の体験でした。 入学試験を当時の図書室で受けたことを憶えていま ● ファンタジーの扉 す。窓から山がきれいに見えて、素朴に「これはぜ 残念ながら午前中に行われた記念式典とティー ひとも通らないかん。」と思っていました。今はパ パーティーには所用のため参加できず、午後の学部 ソコンが並び、閲覧室に座って山を眺めるというこ 企画の行事に遅れないようにJR六甲道からバスに とはできませんでした。A棟からB棟、裏に周って 乗ってかけつけました。 食堂からプール、体育館とながめは変わりません。 バスが、今は鶴甲第1キャンパスと呼ぶようで 配置は変わりませんが、広くなっている棟、また耐 す、学生の頃の教養前を通る辺りから、いよいよ 震化工事等がなされたのでしょうか、ずいぶん建物 40年のタイムスリップです。当時、クラブの練習 が立派になったように感じました。日々、研究を前 で坂道を走っていたことや、日暮れて帰り道、神戸 提に施設設備の拡充がよくできていて、凛とした雰 製鋼のあたりが赤くながめられたこと、卒業前の後 囲気があります。建物が生きているという感じを受 期試験のために六甲台横を教育学部まで歩いていた けました。 ら、たまたま松に積もっていた雪がどさっと落ちか かって来て、たいへん冷たい思いをしながら試験を 受けたことなど、次々思い出します。 かつて教育学部を改組し発達科学部にという話を うかがった時には、母校が無くなるのかというくら いに滅入った気持ちがしました。ただこうして学び 舎の移り行きをながめてみると、どうしてどうし 11 ● ● ホームカミングデイ て、教育学部を受け継ぎ、しかも発達科学部の独自 きました。「マスターズ甲子園」の話と重ねて、そ 性を営々と追求されている真摯な雰囲気が読み取れ れぞれが夢を思い描き努力することが大切だと感じ て、一転して力強さを感じます。キャンパスが人を ると同時に、合わせて、その夢をつないでいく、ま 育てるということは、どんな学校でも心得ておくべ た実現を支えようとする人々の存在の意味、両々相 きことだなあとも考え込んでしましました。 俟って世の中が成り立っているように思えてきて、 ● 元気いただく第一部 同窓会の大切さがはっきりと見えました。これから 学部内を一巡して会議室に戻り、いよいよホーム の自分の活動に貴重な示唆を頂戴したと思っており カミングデイ第一部の開会です。岡田研究科長、宮 ます。 嶋紫陽会会長のご挨拶の後、人間発達環境学研究科 ● 大切にしたい第二部のご縁 准教授の長ケ原先生のご講演をうかがいました。講 第一部終了後、会場を生協食堂に移して懇親会が 演題目は『フィールド・オブ・ドリームス「マスター 開かれました。ここでも、学生の方々の素晴らしく ズ甲子園」』。 元気なパフォーマンスあり、懐かしい話あり、今の 「マスターズ甲子園」とは、長ケ原先生ご自身が 苦労話あり、非常に楽しい時間が流れます。 携わっておられる高校野球OB / 0Gたちの再挑戦 初めてお会い の場。甲子園出場を夢に見、果たせなかった人たち したにも関わら が、同窓会チームをつくり、地区予選を経て甲子園 ず、どの方にも 出場を目指すもの。2004年に始まり、すでに10回 たいへん親しく の開催を経て映画化され、2014年の秋には公開さ 接していただけ れるとのお話でした。きっと本物の甲子園と同じよ ました。ある方 うなドラマがあるのだろうなと思いながらお話を聞 と在学中の思い きました。 「いくつになっても、甲子園は甲子園だ。」 出話をしまし とは映画化を知らせるパンフレット中のことばです た。私がクラブ活動に明け暮れていたこと。もとも が、いや、時としてそれ以上に奥深いドラマがある とそのクラブに教育学部の部員が珍しかったことも のではないかなあとも感じました。映画封切りを あり、在学中から先輩に会いたく思いながらも果た 待って、ぜひ見に行きます。 せず、まして卒業後は名簿でどこの学校に勤務な 次いで、紫陽会賞表彰式が行われました。準会員 さっているか確かめる程度だったこと。ただ、シー の部では、 「マスターズ甲子園」の大会事務局、また、 ズン中合宿しつづけるそのスポーツの特性から、し 日本選手権等でMVPを獲得 かも同じ教職を続けられていたことから、今でもと されているタッチフットボー くに数人の方には存じあげないにもかかわらず親し ル部の弓山さんと山崎さん、 みを感じ、なおお会いしたいと思っていることなど 会員の部では、兵庫師範学校 を話していると、その方は、その人なら知っている、 昭和26年卒の山岸さんが、そ 連絡先も分かるよとおっしゃって、後にお手紙で知 れぞれ受賞されました。神戸 らせていただくという嬉しくありがたいことがあり 大学のタッチフットボール部 ました。これも私にとってはファンタジーな出来事 の活躍の様子を聞くことがで です。同窓のありがたみをしみじみと感じた大きな 大きな一コマでした。 ● 再びご参加をすすめます 大阪市には、紫陽会大阪支部があり活動を続けて います。研究科長と会長にわざわざお越しいただ き、毎年2月に支部総会も行っています。ぜひ、大 阪支部の会員に今回感じたホームカミングデイの素 晴らしさを話したいと思います。言わず語らずの思 いを結んでいくことが、人の成長にとってどれほど 大切か、またあらためて分かった半日でした。まだ の方に、ぜひご参加をすすめます。 12 ● ホームカミングデイ ● 神大ホームカミングデイ 河村久美子〔1971(昭和46)年卒〕 になっていることをお聞きした。ティーパーティー で、また、発達科学部で購入していただいた多くの 方に、この場をお借りして感謝申し上げたい。 また、東日本大震災直後から被災地への物資運送 「ホームカミングデイ」― なんと素晴らしい を続けている「あすなろ応援便(四日市運送)」に ネーミングかとしみじみ思う。 もご支援をお願いしたい。(「あすなろ応援便」で検 私は、学生時代を過ごしたホームへ帰る。そこで 索していただくとこれまでの活動を知ることがで は、教職員・学生の方々が温かく迎えてくれ、初対 きます。) 面のOBとも、まるで旧知の友のように親しく会話 神大卒という合言葉で、誰とでもつながることが ができる。もう、4回参加させていただき、毎回、 できる「ホームカミングデイ」を企画してしるだ 楽しい時間を過ごさせていただいている。 さった母校に深く感謝している。 今年は、台風の影響で開催が危ぶまれたが、予定 「一人ではちょっと…」と躊躇されている方、 「今 通り開催されることを知り、前日、四国で唯一動い 年は招待状が来ていないから…」と言われる方、青 ていた高速バスで神戸へ向かった。 春時代を取り戻すことができる「ホームカミングデ 残念だったのは、野外イベントの中止。一昨年か イ」にぜひお出かけになってみてください。 ら購入している東北被災地の物産が買えなかった ことだ。 神大が様々な形で被災地支援を行っていること を卒業生の一人として誇りに感じている。私も、 有志とささやかな活動をしていて、今回は、釜石 の仮設住宅で作られている「ミニ瓶玉ストラップ」 を携えての参加だった。 平成25年4月、コーラスグループが被災地で歌 声を披露するツァーに誘われ、被災地を見て回っ た。そのとき、ストラップ考案者の方にお目にか かり、ストラップの政策が仮設の婦人方の生きがい MINIビン玉ストラップ 三陸網わぁーく(さんりくねっとわぁーく) 第9回ホームカミングデイ(学部企画)予告 日 時 2014(平成26)年10月25日(土) 受付 13:00 ~ 14:00 発達科学部A棟正面玄関 対 象 特定年として、昭和34、44、49、54、平成1、21、26年卒業等の方 ただし、卒業年等にかかわらず参加できます。ご家族での参加も歓迎します。 行 事 ★14:00 ~ 14:30 キャンパスツアー(発達科学部) ★14:45 ~ 15:00 ようこそ発達科学部へ A棟 大会議室 ★15:00 ~ 16:00 シンポジウム A棟 大会議室 「兵庫の教育と神戸大学 ―その役割の検証と未来への提言―」 ★16:00 ~ 16:15 紫陽会賞 授賞式 A棟 大会議室 ★16:30 ~ 19:00 懇親会(参加費3000円) 発達科学部生協食堂 併設企画 神戸大学よさこいチーム山美鼓演舞 17:15 ~ 17:30 13 ● ●「紫陽会賞」授賞式 「紫陽会賞」授賞式 「紫陽会賞」は、学術・芸術・文化・スポーツ・社会貢献などの分野で、すぐれた功績をあげた 会員及び学部・大学院に在籍する準会員を、同窓会として顕彰するという趣旨で平成23年に始まり ました。ホームカミンングデイの学部企画の一つとして授賞式を行い、授賞される方々には、クリ スタルガラスのトロフィーと金一封をお贈りします。 第3回授賞式 《会員の部》 ★山岸 八郎氏〔兵庫師範学校 1951(昭和26)年卒〕 紫陽会発足以来、長年副会長を歴任し、殊に野上前学長が学長に在籍された8 年間は、学長を支える同窓会メンバーのひとりとして尽力され、近年は顧問とし て紫陽会の活動に指導助言をいただいています。 また、神戸大学を支える「神戸大学基金」事業の一環として「山岸八郎奨学金」 を創設し、有為な人材の育成に寄与してくださいました。 しかし、誠に残念なことに山岸八郎氏は、平成26年8月12日ご逝去されました。 ご冥福をお祈りし、授賞式当日欠席のため代読された挨拶文を掲載させていただ きます。 本日は、「紫陽会賞」という大変栄誉ある賞をいただき心より御礼申し上げます。私の紫陽会 における微力の働きに対し、この様に過分な賞を頂戴していいものか正直申して戸惑っておりま す。 私は第二次世界大戦中に兵庫師範学校に入学、戦後の混乱を経て1951年に卒業いたしました。 この間、同級生を空襲で亡くすなど、悲しい体験もいたしましたが、今日私がこのようにあるの も、師範で受けた教育、様々な経験の賜物であると感謝しております。 戦後の同窓会活動においては、初代会長の故・難波氏が、御影・姫路・明石等に分かれていた同 窓会を、教育学部同窓会に一本化され、このことは歴史的に大きな功績であります。新学制改革、 総合大学化、大学院化等は、同窓会にとっても大きな課題でしたが、その解決においても同じく 故・難波会長と今なおご健在の鈴木副会長、ご両名の手腕と誠実な対応によるところが大であり ます。 さて私が創業しましたフジッコには、現在、神戸大学卒業生が25名在籍しており、在校生に 対する奨学基金も創設させていただきました。豆と昆布製品中心の地味な会社ですが、第三の商 品カスピ海ヨーグルトで世界へ事業が拡大できたらと考えています。本日些少ながら持参してお りますので、お持ち帰りください。 最後になりましたが、第8回ホームカミングデイおめでとうございます。100周年の折に前・ 14 ● 「紫陽会賞」授賞式 ● 野上学長が、「世界に飛翔する神戸大学」というビジョンを打ち出され、世界の大学ランキング で上位を目指されていることに敬意を表するとともに、発達科学部・紫陽会が益々発展されんこ とを祈念して、御礼の言葉とさせていただきます。本日はまことにありがとうございました。 2013年10月26日 山岸 八郎 《準会員の部》 ★「マスターズ甲子園」大会事務局 高校球児のあこがれの原点「甲子園球場」で白球を追う夢を目指したOB・ OGに、2004年、キャリアの枠を超えた「フィールド オブ ドリームス」の 場を『マスターズ甲子園』として誕生させて10年。参加校が500になろうとす る大会に育ったのも、準備・設営から当日の運営まで全てを支えてきた有志の 皆さんの情熱があればこその成果です。 ★神戸大学タッチフットボール「Rooks」 QB 弓山 菜佳子 さん WR 山崎 美果 さん 2011・2013年度と2度にわたる日本選手権(さくらボウル)優 勝に、神戸大学タッチフットボール部「Rooks」の得点源である QB・WRとして多大な貢献をされ、弓山さんは2013年さくらボウル (日本選手権)で、山崎さんは2011年プリンセスボウル(東西学生 王座選手権)でMVPを獲得されました。 左:弓山菜佳子さん 右:山崎美果さん 第4回授賞者決定 《会員の部》 ★安達 五男氏〔1953(昭和28)年卒〕 主な著作として「部落史の研究と人権教育:地域資料の教材化のために」「仏教と部落問題関係資料集 成」「播磨国被差別部落庄屋文書」「部落史史料と人権教育:新しい同和教育研究のために」などがあり、 史料に基づく人権教育の啓発は、膨大な教育資料として具現化されています。武庫川女子大学で人権教育 の啓発に関わる一方、人権啓発専門員として多年地道に人権教育の進展に尽くしてこられました。 15 ● ●「紫陽会賞」授賞式 神戸大学タッチフットボール「Rooks」 弓 山 菜佳子〔平成26(2014)年卒〕 【タッチフットボールとは?】 一言でいえば、「やさしいアメフト」。 【日本一を目指した4年間を振り返って】 タッチフットボールは、アメフトのタックルとい う危険な要素をタッチに置き換え、アメフトの戦略 的・技術的面白さを味わえるスポーツです。大学女 子チームは全国に10(関西4、関東4、名古屋1、 東北1)チームあります。春季は各地方のトーナメ ント戦の優勝チームが「シュガーボウル」に、秋季 はリーグ戦の上位チームが東西学生王座決定戦「プ リンセスボウル」に出場します。そして、学生日本 一になると、社会人王者との日本一決定戦「サクラ ボウル」に駒を進めることができます。マイナー競 技であるからこそ、世代や地域、チーム等の壁を超 えての交流もあり、タッチフットボールの普及・振 興活動も行われています。 1回生の4月、「何か新しいスポーツにチャレン ジしたい」と思い、新勧イベントを巡りました。「全 員がゼロからのスタート。どこにでもいる女子大生 が、東京ドームという舞台で日本一を目指せる。」 という先輩の言葉に入部を決意しました。2回生か らクォーターバック(QB)というポジションを任 され、憧れの先輩のようになりたいと毎日のように パス練習をしました。その年、私たち一人一人が、 チームの歴史や個々の経験を“Breakthrough(打 破)”し、10年ぶりの全国優勝を果たしました。そ れから、目標は「三連覇」に変わりました。そん な矢先、私は、突然10万人に1人がかかるとされ る難病を患い、寝たきりの状態となりました。そ んな時に支えてくれたのは、チームメイトやOGの 【Rooksとは?】 2014年に創立20周年を迎える、神戸大学体育会 のクラブです。顧問は創立当初より、平川和文先生 (現発達科学部人間行動学科学科長)に務めていた だいており、日頃より格別のご指導・ご支援を頂い ております。卒業生は70名を超え、現役は22(ス タッフ2)名です。国文・発達・海事グランド等に おいて、週4回3時間半の練習に励んでいます。 16 ● 「紫陽会賞」授賞式 ● 方々、それからいつもお世話になっている発達科学 力で挑戦しつつ、仲間を大切にする友達や先輩、後 部の先生方でした。1年間、治療とリハビリに励み、 輩に囲まれていました。身体的・心理的・社会的健 ようやく4回生の秋にQBとして復帰することが出 康および発達・加齢現象に関する幅広い講義内容は 来ました。そして、再び、仲間と共に、東京ドーム タッチフットボールに通ずることも多々あり、まさ という舞台に立つことができました。最高の笑顔に に理論と実践の有機的結合を自ら経験することがで 囲まれ、最後を飾れたとき、チームやタッチフット きました。紫陽会賞受賞に心から感謝し、紫陽会の に感謝の気持ちでいっぱいでした。 益々のご発展及び発達科学部の学生のご活躍をお祈 タッチフットボールに出会い、夢と仲間の力を学 り申し上げます。 びました。これは、神戸大学に入学したからこそ得 られた宝物です。 【最後に】 この度は、このような素晴らしい賞を頂き、心よ り感謝申し上げます。発達科学部人間行動学科で は、一人ひとりの学生を尊重し、熱心に指導してく ださる先生方や、個々の競技・スポーツにおいて全 17 ● ●「紫陽会賞」授賞式 「マスターズ甲子園」が映画に 「アゲイン 28年目の甲子園」2015年1月17日公開 昨年の紫陽会賞を授賞した「マスターズ甲子園」 延長50回という名勝負が記憶に新しいところであ 大会事務局。昨年の会誌「紫陽会」に、2004年第 る。 1回大会開会式で読み上げられた文が書かれてい 元球児が出身校別にチームを結成し、地方予選を る。 勝ち抜いて再び甲子園を目指す「マスターズ甲子 「甲子園」…それは、 園」。現役の球児も、かつての球児も思いは同じだ 全ての高校野球児たち ろうし、彼らを取り巻く人々の思いもまた熱いもの の 憧 れ の 場 所 で す。 し があるだろう。 か し、 そ の 甲 子 園 の 土 映画の原作は、直木賞作家でマスターズ甲子園の を 踏 め た も の は、 勝 ち 応援団長でもある重松清の最新作「アゲイン」。主 進み選ばれたほんの少 題歌は、マスターズ甲子園大会テーマソングを提供 しの球児たちです。 し て い る 浜 田 省 吾 の10年 ぶ り の 新 曲「 夢 の つ づ 多 く の 球 児 た ち は、 き」。46歳の元高校球児役には中井貴一、元ピッ 甲子園の土さえ踏むこ チャー役に柳葉敏郎、元野球部マネージャー役に和 と な く、 そ し て 夏 の 終 久井映見、元チームメイトの娘役に波瑠(はる)な わりと共にその夢も幕を閉じます。 どが出演。 「マスターズ甲子園」…… 撮影は2013年11月23 それは、世代を超え、役割を超え、性別を超 日に始まり、神戸大学や え、あらゆる人々に可能性が与えられている夢舞台 甲子園球場でも行われ です。 た。会員諸氏の中には、 “大人になった今も甲子園の夢が忘れられない” 甲子園の観客として撮 “もう一度あの仲間たち、先輩、後輩たちと一緒に 影に参加された方々も プレーしたい” おられるのではないだ “あの日の夢を夢のままで終わらせたくない” ろうか。 そんなすべての人々の願いを叶える…それが「マ 大会の中心として活 スターズ甲子園」 動しているのは発達科 甲子園への夢の続きが、今、始まります。 学部・長ヶ原研究室の学生等。さらに全国各地の大 勢のボランティアが大会を支えている。 今 年 も、 全 国 高 校 野 第11回 大 会 は、2014年11月15日( 土 )・16日 球が甲子園球場で行わ (日)の2日間、甲子園球場で行われる。 れ、全国3917校から勝 紫陽会の皆様、ぜひ第11回マスターズ甲子園に ち進んだ49校が晴れの も、映画「アゲイン」にもお出かけください。 舞 台 に 臨 ん だ。 地 区 予 選にも本大会にも数々 の 名 場 面 が 生 ま れ、 全 国軟式野球大会でも準 決勝で4日間にわたる 18 ● リレー随想 ● 私の軌跡 遠 藤 明〔1958(昭和33)年卒〕 お陰様で、元気で居て、絵を描いたり、字を書い 校教頭)先生中心の近畿の国語教師による共同研究 たり、時には、スポーツに興じたり、有意義に楽し に参加する。児童のものの見方・考え方等「子ども んでいる。頭脳の鍛錬も、と思い、シニア専修の文 心の大切さ」、授業の論理性・創造性等について切 学歴史コースに学び、時には現地散策に出かけ、少 磋琢磨し、「国語授業三部作」を共同執筆、発刊に しの緊張感も味わい、無事に、過ごせていることを 参加する。 幸せに思っている。 兵庫県夏季国語教育研究大会(昭和50年度)で 教員として赴任したのは、神戸市西区の櫨谷町。 は、宮沢賢治の物語「やまなし」(当時6年生教材) 自然が豊かで人情も厚く、天真爛漫な児童たちと過 の授業提案。続いて、室生犀星の動物詩集「あひる ごした思い出は、数多い。もう彼らの二代目が地域 の歌」(当時2年生教材)(京都教育大学付属桃山小 の中心になって活躍し、絆を深めていると聞く。 学校、昭和51年度)授業提案。「作文力の充実」(全 当時は、朝、校門前でバスを降りると、 「おはよう」 国小学校国語教育研究大会、昭和54年度)を目指 と駆け寄ってくる児童たちと、笑顔で応えることか し、理科授業の実験事実の一コマを題材にとらえて ら一日が始まる。目を輝かし、頬を紅潮させて、昨日 の授業提案。言葉の響きや意味のとらえ方、語彙指 のことを語る表情は、正に能弁である。聞きながら、 導の徹底、文章表現力の伸長等についての方策・国 はしゃぐ児童の団らんぶりを想像する。その様子を 語力の要点を学び、指導過程の創造に努める。 描いた文章をガリ版刷りにして、手作り文集にする 更に、 「文章表現力を確かに高めていく学習指導」 と、得意気になって読んでいる。その姿も楽しみ。 (簡略に表示)と題し、教材「自然を守る」(伊藤 話すこと、聞くこと、読むこと、書くことなどに 和明)の「説明的文章の構文をもとにして、文章表 力点を置き、特に「45分の授業のあり方」には、 現力を養うことについての研究発表」を、昭和56 慎重に取り組む。「指導過程」は、設計図とか予想 年度全国小学校教育課程研究発表大会(国語部会)、 図とかいうようなもの、でも、単なる過程ではなく、 (国立教育会館、当時文部省)、にて発表する。こ 指導目標に向かって深めていく思考の筋道であり、 の発表は、私にとっては、今までの授業研究を土台 集団による思考活動の深さであり、一つの真実を創 にした国語教育に関する研究発表、つまり、「私の 造していく働きといえるものである。 国語授業研究についての集大成の研究発表」といえ 東灘区に移ると、ここは、木造校舎が少し残って るものとなる。 いて、児童数の多い交通要衝にある学校。故氷上正 この国語教育観を持って、平成9年度、校長から 校長先生のもと授業研究が旺盛である。時には、教 園長に移って、幼児教育に携わり、幼児の言葉の発 授学研究集団主宰の故齊藤喜博(群馬県)先生はじめ 達について一層深めていく。その点から、「効果的 高尚な先生方との研究協議も。机やいすを講堂に運 な園内研修の進め方」(平成13年度)について、園 び、教材は、島崎藤村の「をさなものがたり」から 長研修会において提案する。 ほ ん 「書籍」を使っての授業提案、先生方は、言葉の深 幼児教育に関わった経験から、平成16年度から い意味に焦点を当て、具体的な子どもの姿をとらえ 約6年間、私立大学の非常勤講師として、「幼稚園 て協議を深める。「授業とは、教材を中立ちとした、 指導法」「保育内容の研究(言葉・人間関係)」につ 児童と教師の緊張関係である。」と学ぶ。 いて学生の前に立つ。学生の若さ・気力・粘り強さ 私的には、毎月第1土曜日例会、「国語教師・竹 には感心し、賞讃し、更にその能力を高めるために、 の会」故今井鑑三(元奈良女子大学文学部付属小学 授業力を発揮する。 19 ● ● リレー随想 教職を離れてから、シニアの学び手となり、現在 あの櫨谷町の「松本」の地だという。物語の世界で は、古典や近現代文学等に親しんでいる。学び手に あるとはいえ、奇遇である。その場所には、現在由 なると、指導者の工夫やご苦労がよく理解できる。 緒を書いた立札が、 川の土手の傍に建てられている。 資料を基に、具体的に考えることがいかに大切であ 今、改めて、赴任地との縁を感じている。 るか、感謝しながら学んでいる。 古典「源氏物語」 (紫式部)の「明石の巻」を学び、 驚いたことに、光源氏が明石の入道の娘の住む「岡 辺の館」に通っていたという。それが、何と現在の 次回(会誌36号)は 中島 暲氏〔1960(昭和35)年卒〕へ バトンタッチします。 80歳を前にしての「終活」 松 本 高 明〔1958(昭和33)年卒〕 在職中、転勤で大阪から東京、東京から大阪、ま 半年も要した。中古品高価買取りのうたい文句につ た東京へと、この間に2回地方勤務もあり、常に帯 られた処分も始めるも、二束三文どころかゼロ銭に 同の長男は小学校3回、中学校2回の転校を繰り返 近く、廃棄代を取られる物さえある始末。それより し、高校は受験直前の1か月前に大阪から東京といっ は、その物を欲しい方や諸施設にご寄附したことの た状況であった。その引越しの回数は10回に及んだ。 方が精神的にも満足感が得られた。 定年後は、日生が開発したニュータウンに100坪の 大量の本やアルバムなどは自分には思い出いっぱ 土地を求め、自己設計による2世帯用住宅を新築し、 いの物だが子供たちにとっては整理に悩むこと必 終の住処として落ち着いた。庭が山の原ゴルフ場に 定。これらの整理は特に事前にすませておかねばな 隣接し自然環境は抜群、地域にはテニス仲間をはじ らない。とにもかくにも、「老前整理」は、体力勝 め多くの友人も出来た。ところが、長男は医師とし 負なので元気な内にやることである。 て福岡市博多に定住の意思を固め、長女は子供が東 このほか、「終活」として、「終末期を考える市民 大に入学したので、東京を離れないことになった。 の会」に所属し延命処置拒否の意思を登録。また、 この状況下で夫婦のどちらかが欠けた後の要介護 遺言書や遺影も準備した。葬儀は音楽葬を要望済み 期そして終末期のことを熟考した。その結果、長男 である。 一家の住居に近接するマンションを購入し、関西地 いかに死ぬかはいかに生きるかということであ 域から福岡市へ11回目の引越しを決断した。80歳 る。今後とも「心の充足」を第一義に暮らしたい。 を前にした一大「終活」である。幸いなことに福岡 県は先祖代々の出身地であり、お墓も在る。マンショ ンは都心の新築高層マンション4LDKで、タウン ライフが満喫出来、病院なども近く、年寄りにはあ りがたい。これを機会に57年間保持した自動車免 許の返納も行った。 人それぞれの 「終活」 なのである。 この引越しの前に、終活の「老前整理」に取り組 んだ。結婚後52年間に増えていったもろもろの物 財は今後使うことが無い物、残しても子供たちに価 値のない物が多く、我ながら驚いた。この整理には 20 ● リレー随想 ● 『同期の一言 ~一期一会やん~』 枡 野 郁 美〔2008(平成20)年卒〕 「この車、ETCついてへんねん。でも料金所の人 特別支援学級で研究授業をして、学校からたくさ と会話するのも一期一会やん。」 んの教員が見に来ても、緊張してどうなるかとそわ 同僚数人と出かけていたときに、運転をしてくれ そわしていたのは担任だけで、子どもたちはいつも ていた同期が口にした一言。 以上にはりきっていた。後で、たくさんの人に褒め 「こんにちは。」「ありがとうございます。」と、高 られて、とてもとても喜んでいた。 速道路の料金所の人と、 お金を払って会話をした後、 こんな風にして新しい人との出会いを、不安を乗 「ほらな、 この方が新しい人に出会えてええやん。 」 り越えてこんなにも楽しむ、心豊かな子どもたちを とみんなに語りかけた。 間近に見て、私の心は温かさでいっぱいになる。 この一幕は、今から4年ほど前のこと。その時は、 去年、子どもたちとあるスポーツ大会に応援に行っ 「ETCつけたら便利やのに。」「また、うまいこ たとき、初任の時に担任をした子どもたちに出会っ と言うて。」なんて言葉を返していた。 た。その時の子どもたちは中学生になり、大会のお 神戸市の教員になって、7年目。同期の「一期一 手伝いをしていたそうなのだが、私を見つけた瞬間 会やん。」というさらっと言ってのけた一言が今で に笑顔で声をかけてくれた。担任をしていたとき、 も忘れられずにいる。 私がどれだけ笑顔を見せてあげられていたかもわか 今年、初めて特別支援学級の担任をすることにな らないくらいだったのに。嬉しくて仕方なかった。 り、子どもたちにとって、人との出会いがこれほど 本当に大切な大切な出会いだな、と心から言える。 にまで大切なのかということを、改めて身に染みて 改めて、私は素敵な同期に恵まれたのだなと思 感じている。 う。とっさに「一期一会やん。」なんて返しが出て 年度が変わって、担任もクラスも環境の全てが変 くるのだから。 わり、不安な思いで過ごしていただろう子どもた これまで出会った全ての子どもたちに感謝した ち。しかし、新しい担任が来ても、温かい気持ちで い。子どもたちにどれほどの笑顔と喜びをもらった 迎えてくれ、新しく来てくださったボランティアの かわからないほどで、思い返す度に、嬉しさでいっ 方もとても嬉しそうに迎えていた。クラスに行け ぱいになる。もちろんこれまで出会った全ての人た ば、クラスの友達が明るく温かく声をかけてくれ、 ちに、そしてこれから出会う全ての人たちにも感謝 不安な気持ちが消えていっていたのが、とてもよく して、歩んでいきたいと思う。「出会い」というも わかった。 のは、本当にかけがえのないものだ。 リレー随想 執筆者募集 今回は、ベテランラインも若手ラインもお二人ずつ書いてくださいました。 それぞれのラインを引き継いで投稿してくださる方を募ります。もっとラインが増えてもよいのでは ないか、内容も様々あってよいのではないか、とも思っています。 投稿は来年の7月末までにお願いします。時間はたっぷりあります。 21 ● ● リレー随想 教科書営業から見える学校教育 赤 澤 智 章〔1999(平成11)年卒〕 私は95年に入学した発達科学部の3期生です。教 一、「学力向上」 育科学論コースに所属していました。暗闇を手探り 二、生徒に地域・学校への「誇り」を持たせる で進むような就職活動の末、大阪に本社を置く(現 この二つです。 在は東京・大阪の両本社制)教科書出版社の日本文 教出版株式会社に入社し、現在に至ります。入社以 具体的には、 来、営業担当です。 ◯「学力向上」…中堅・ベテランの先生にも初任以 国による検定を通った後、現場の先生方による綿 来書いたことがないという指導案をあえて書いても 密な調査・検討を経て採用に至る教科書には本来、 らい、校内で研究授業をするなどして授業の中身を その普及に営業活動は不要です。ですが、実際には 徹底して見直し、生徒が授業内容を「わかる」こと 著者の先生方や編集部だけでは教科書はできませ に重点をおき、学力向上を図る。 ん。それが実際に使用される学校教育の現場と教科 ◯「地域・学校への誇りを持つ」…生徒一人一人が 書作りの現場とを結ぶ役割を果たす人が必要です。 地域・学校の一員であることを自覚できるよう、運 国の方針として出される学習指導要領に沿って作る 動会などの学校行事を大事にし、地域の人たちとの 教科書は、それを教育現場で使うと実際どうなの 交流を重視する。挨拶など、声掛けを大事にする。 か? 伺った意見を編集部に伝え、よりよいものに それらを徹底することで、荒れた学校は次第に収 していく手伝いをしつつ、一方では「これはこうい まっていくとのことでした。 う意図でこうなっています」という説明を通してよ この二つは言い方を変えれば、教師が「教科研究・ り良い授業づくりの手伝いもする。それが教科書営 生徒指導を徹底する」 、そして「自分がこの学校と子 業の役割だと考えています。 どもたちを守っている」という役割意識を持つ、とい 仕事を始めて何年か経つと、いわゆる「しんどい うことになるのではないでしょうか。そして、そのこ 学校」というのが職員室の扉を開けた瞬間にわかる とが生徒の自信と連帯感を育み、学校が落ち着いて ようになってきます。 いく、というのはとても興味深いことだと思います。 ガラガラッ「こんにちは。 」シーン…。すぐそばに 自分のことを翻ってみると、「言うは易し」で以 いる先生は顔を上げようともしない。営業は常に「招 上のように意識の高い職業人生活を送れているかと かれざる客」であるということは自覚していますし、 言えばそのようなことはなく、ともすればルーティ 「いや~、よく来ていただきました!」と歓待され ンワーク、流れ作業に陥りがちです。 ることを期待しているわけでもありませんが、この 一方で、私が入社した頃にいた大先輩の方々は、 ような状況は危機管理上、問題があると思います。 言葉には出さずとも「先生方と一緒に学校教育の一 もし私が一介の教科書営業マンではなく、スーツ 端を担っている」という自負のようなものを持って を着た変質者だったら? 娘がイジメられているの いたと思います。先生方もその先輩たちをそのよう ではないかと心配して急に思い立ち学校に来てし に扱っていました。 まった父親だったら? あるいは、教育に大変強い 「人から学び、人に活かす」ということを根っこ 関心をお持ちの議員さんの秘書だったら? 考えた にもつ学部を出た者の一人として、微力ながら自分 だけで恐ろしいです。 も自負を持てる仕事をすることで、現場の子どもた 仕事柄、多くの先生方とお会いしますが、その中 ちや先生方の役 で生徒指導上の問題を抱えた学校を立て直した経験 に立ちたいと考 をお持ちの校長先生に出会うことがあります。その えています。 時には、「学校を立て直すために何が重要だったと 拙文を最後ま 思いますか?」と尋ねるようにしていますが、言い でお読みいただ 方は違えど共通して挙がるポイントがあります。 きありがとうご ざいました。 22 ● 同窓会情報 ● 東京支部の活動 菅 河 真紀子〔1985(昭和60)年卒〕 私が初めて紫陽会東京支部に足を運んだのは今か ら約7年前のことである。講堂の建て替えに寄付を したのがきっかけで私が東京に住んでいる事を知っ た支部長さんから同窓会の御案内が届いたのだ。東 京に移り住んで20年、そろそろ生まれ育った土地 よりも愛着がわいてもよい頃だったが、どことなく イノベーションの創出など“国民や社会の期待に答 安らぎを感じることなく年月が過ぎていた中、誘わ えうる大学”への変革と集約が求められている。神 れるが儘に紫陽会の門を叩いた。驚いたことにそこ 戸大学発達科学部も、社会的役割の再定義と「強み」 には外の世界と全く違う、どこか大学時代を思わせ 「特色」を生かしたミッションの明確化が課せら る懐かしい香りが漂っていた。自然な関西弁が飛び れ、140年の伝統と歴史を維持しながらグローバル 交い、初めて訪れた私を柔らかい空気が歓迎してく 化を取り入れる方向で、論議が進められている。 れた。20年前、親元を離れて東京に出て来て以来、 同窓会というものは、地味な存在であるが、ある 「水の違い」にとまどい、意味のない気づかいに疲 意味心の故郷であり安らぎの場である。人生で一番 れていた私は、長年の緊張がほぐされ、ほっとする 華やかだった時代にそれぞれの魂が戻ってきて多く 思いだった。そんなわけで、発足ホヤホヤの紫陽会 の熱い思いが重なり、そこに自然の和が形成され 東京支部のお手伝いをすることとなり、名簿作りの る。その結びつきは不思議と年齢を重ねるほど強く 作業から始まった。なんと、600余名の同窓生が関 なり、若かった頃に対する憧れや称賛、後悔や慰め 東地区で暮らしていた。関東に移り住み、冷たい都 などあらゆる感情を共有する癒しの場となる。 会の風に曝されて心淋しい思いをしている人も多い 発達科学部の存続と発展を心から祈るとともに紫 に違いない。そんな同窓生のために少しでも癒しの 陽会が末永く卒業生の心の支えとなり続けることを 場が提供できたらと思い、現在も微力ながら紫陽会 願うばかりである の活動を続けている。 現在行われている国立大学改革実行プランでは、 社会変革を担う人材の育成や、世界的な研究成果や 23 ● ● 同窓会情報 姫路支部の活動 平成25年度姫路支部総会・懇親会 神 園 方 子〔1980(昭和55)年卒〕 からは、様々な資料をもとに紫陽会の現在の状況や 明るい展望を聞かせていただくことができました。 最後に神戸大学大学院人間発達環境学研究科長の 岡田章宏先生より「今日の国立大学の動きー神戸大 学、そして発達科学部はー」というテーマでご講演 平成26年2月2日(日)神戸大学同窓会紫陽会 をいただきました。「「大衆化」する大学」「文部科 姫路支部総会・懇親会を姫路市の総社会館で開催い 学省の国立大学政策」「神戸大学の動き」「発達科学 たしました。総会には46名、懇親会には39名の参 部・人間発達環境学研究科の動き」について等、大 加があり、昨年度と比べ少し参加者が増え、初めて 変充実した興味深い内容でした。 参加してくださった方も数名ありました。 午後の懇親会では、午前中の講演内容や学校現場 総会は髙岡保宏支部長のあいさつで始まりまし の状況、家族や趣味の話など、世代をこえて様々な た。あいさつでは、約800名の会員に案内を郵送し、 方々と交流することができました。 多くの方々からメッセージをいただいたこと、残念 世代はちがっても、同じ学舎ですごしたというこ にもお亡くなりになった方のこと、黒田官兵衛関連 とはかけがえのないことです。 のお話等をいただきました。 来年度はより多くの方々に気軽に参加していただ 来賓の白鷺教育会会長の吉田武男様からは、神戸 き、紫陽会姫路支部の交流の輪を広げられたらと 大学の歩み、様々な方々から影響を受けその絆のお 願っています。 かげで長生きしているというお話をいただきまし た。 24 さらに、神戸大学同窓会紫陽会会長の宮嶋昭周様 ● 同窓会情報 ● 教育学部1期生(4年課程) 卒業60周年記念同窓会 鈴 木 正二郎〔1953(昭和28)年卒〕 乾杯の後しばらく会食・懇談が続きました。ひと しきり懇談が続いたところで、鈴木正二郎幹事か ら、母校神戸大学が充実発展しているという近況報 告と我々の同窓会紫陽会の充実した活動についての 報告がありました。 その後一人一人のスピーチに入りました。今でも 日 時 平成25年10月5日(土) 現職で活躍している人、リーダーとして地域社会に 11:30 ~ 14:00 貢献している人、趣味・特技を広げて文化活動の核 会 場 パレス神戸(神戸市中央区) になって活動している人など、それぞれ充実した人 生経験を語る発言が続き、2時間30分はあっとい 1期生の同窓会は各科別では行われていました う間に過ぎてしまいました。 が、教育学部全体の同期会としては、卒業後50年を 閉会の挨拶では澤辰美氏が、「現役ばりばりで働 経て平成15年に初めて開催されました。その後二、 いていた時には『太く短く』の勢いもよいかと考 三回開かれましたが、今回は卒業後60年(還暦)を えていましたが、卒業後60年を経た現在では『細 記念して盛大にやろうということで開かれました。 く長く』を大切に考え、これからの人生を有意義 開会の前に規矩大定氏による記念撮影があり、定 に、そして大いにエンジョイしようではありません 刻通り11:30に開会しました。 か。」と結びました。 司会は寺見信江幹事。伏野幹事は初めの挨拶で、 1期生ということは同窓生の中の最高齢者の集ま 恩師故・高橋省己先生が1期生について語られた言 りです。しかしまだまだ意気盛んな1期生の卒業 葉、「神戸大学教育学部1期生は自由・自主に富ん 60周年記念同窓会でした。 だ学生でした。無監督制試験を実施し、一人の不正 者も出さず見事やり遂げました。教育を志す学生と 参考までに、卒業60周年記念同窓会に関するデー して、私の誇りでした。」を紹介し、卒業後60年を タを記します。 振り返りました。 卒業1期生全員の人数 150名 次いで、内藤勇次氏が乾杯の発声に立ち、 「私た 案内状発送者 79名 ち1期生は戦中・戦後を経験し、敗戦日本の復興が 連絡不可能者(住所不明) 8名 課題でした。人々のため社会のために尽くすことを 物故者 63名 何よりも大切に考えてきました。卒業後60年、その 案内状発送79名の内訳 想いをそれぞれの場で実践して今日を迎えたことを 出席者 21名 欠席者 41名 祝い合いたいと思います。 」と、集まった1期生みん 物故者 2名 返信なし 15名 なの共通の想いを述べ、 声高らかに乾杯をしました。 25 ● ● 同窓会情報 教育学部初等科1期生同期会 奥 野 擴〔1953(昭和28)年卒〕 平成25年度も恒例の12月23日(天皇誕生日)を 待って開催できた。というのも、ここ数年来、小田 喜代治氏の世話に甘えてきたのだが、氏の急逝に よって鈴木正二郎氏が急遽世話係として会をつなげ てくれたからである。 想い起こしてみると、そもそもこの会は早逝した 小西節夫氏の世話で卒業初年度から花隈の大野屋旅 館を拠点として始まり、現在につながっている。毎 回発表者が予定されていて、それぞれの研究・実践・ 社会貢献・趣味教養等々の発表を聴くところから始 まるところに伝統的な特長がある。 もちろん、発会以降世話係が交替制になったり、 会場も県内各地への移り変わりはあったが、発表者 や世話係に有事の際は大抵鈴木氏が代行を勤めてく れた経緯があるだけに、祖師が小西氏であるならば 鈴木氏は救世主であり中興の祖とも言えると私は思 う。 諸行無常、是生滅法とは申せ、当初からお招きし て小講義を受講した木下・高木・三輪・高橋各先生 ら恩師はすでに亡く、出席の常連だった仲間も10 名近くが逝ってしまい、また療養中とか移動が難し くなってきた仲間も増えてきた。かく申す私も心筋 梗塞で救急搬送され、運よく生かされた命で出席で きた次第である。 ところで、今回の発表者は体調の都合で久し振り に出席の畠山忠氏である。「思いつくままに」と題 して語られたのは、小学校から大学までの多校種に わたる職場での勤務を振り返りつつ、時代の流れや 社会の動きに伴う学生気質の変化等々あまたの苦労 の中で研究を続け、やがて勤務する大学運営の柱と して活躍されたくだりである。淡々と話す口調は学 究肌の氏にふさわしく“満水の河はおのずから静か なり(経集)”の如しであった。 参加者や欠席者からの近況報告は、健康に関する 話題が多くなるのは当然としても、大病を克服して 書画や音楽など多彩な趣味を享受している、短歌教 26 室主宰として多忙に活躍している、あるいは今なお 地球相手の研究に関わっているなどなど、多々元気 をもらう。さりとて、夫婦での通院生活を余儀なく されるなかでの、夫として妻としての思いやりや夫 婦愛にしみじみ心動かされる話もあった。なお、日 常の充実ぶりをうかがわせてくれる著作の披露もな されている。 ・中村博兆著「母の宝物」2013.8.12 ・松田輝夫編著「吉田松陰と塾生」2013.8. 15 このように書いてくると、いかにも静かな会のよ うに思われるかもしれないが、それぞれの発言者に 対する共感の声や忌憚のない質問、さらには欠席者 の健康への慮りや故人の想い出話など和気藹藹のな かで、あっという間に閉会の定刻がきてしまうので ある。 おわりに、来年への参加を願い、高齢を生きる心 構えとして、「教育」「教養」「教師」の三つが大切 であるという鈴木正二郎紹介の教育小咄を載せさせ てもらう。 ① 教育(今日行く)所がある。 ② 教養(今日用)事がある。 ③ 教師(今日し)たいことがある。 ● 同窓会情報 ● 教育学部1期生(4年課程) 西 村 行 夫〔1953(昭和28)年卒〕 平成24年10月6日(土)パレス神戸にて、小田喜 代治氏による写真撮影の後、午前11時30分、司会の 田野勝彦氏の力強い挨拶で会が始まりました。冒頭、 2年前の同窓会後に泉下の人となられた4名を加え て57名となった物故者に対し黙祷を捧げました。 幹事代表・西村行夫氏から、「前回は英語科の出 席者が多かったので、次回の世話は英語科でしてほ しいとの依頼を受け了承しました。英語科は五三会 と称して、昭和28年卒業から今日に至るまで毎年 5月3日前後に例会を開き、今年は5月8日に開催 しました。その会の中で、教育学部第1期生同窓会 の準備等について話し合いました。場所について は、駅から近いところがよいとパレス神戸に依頼す ることにしました。開催希望日の10月25日は予約 がいっぱいで10月6日(土)に開催することに決 定しました。 名簿を作成しており、近況報告については1行に収 まるように要約してある場合もあります。内容を見 ますと、現在も現役で勤務されている方が2名、農 業経営等で頑張っておられる方が若干名となってお ります。旅行中のため、あるいは秋祭りの役職ため 欠席する人もいますが、体調が悪く出てこられない 人が多くなっております。 鈴木正二郎氏の挨拶と乾杯の発声により懇親会が 始まりました。食事をしながら順番に各自の近況報告 や活動状況の報告を行い、学生時代の思い出話など で会を盛り上げました。あっという間に時間が過ぎて しまいましたが、 お互いに親睦を深め、 旧交を温め合っ て楽しいひと時を過ごすことができました。会員の皆 様の積極的なご協力のおかげで心に残る有意義な会 となり、心から感謝の意を表したいと思います。 来年は卒業60周年となりますので、初等科の方々 にお世話をしていただくことにし、同じパレス神戸 で記念の同窓会を開催することを決定し、和気藹々 のうちに会を閉じました。来年多くの方々が記念の 同窓会に出席されるよう期待しております。 案内状は連絡できる85人(卒業時の1期生総数 150人)に出し、出席予定者は前回より10名少な い18名となりました。そのうち1名は体調不良の ため欠席するとの連絡が昨日ありましたので、出席 予定者は17名となりました。欠席者は51名となり ます。前回の会合後に逝去されたのは4名。他に1 名(平田時雄氏)は住所不明で返送されており、未 回答は12名となっております。はがきの到着順に 紫陽会会員の皆様にお願い ★住所変更の際は紫陽会事務局にもお知らせください。 住所不明で、 この会誌が届けられない方もおられます。 もしそのような方をご存じでしたらお知らせください。 ★発達科学部・大学院生の卒業後の進路・職業選択の支援にぜひご協力ください。 特に、神戸市・兵庫県外では先輩方と接する機会が少なくなります。 企業等の概要や就職後の仕事や暮らし、各地の様子などをお話いただいたり、資料をお送りいただいたり するだけでも学生の選択の幅が大きく広がります。 連絡先 紫陽会事務局 TEL 078-371-6322 FAX 078-371-6306 E-mail [email protected] 発達科学部キャリアサポートセンター TEL&FAX 078-803-7980 E-mail [email protected] 27 ● ● 学友会 ご理解とご協力を 学友会幹事長 宮 嶋 昭 周 神戸大学11学部同窓会の連合組織を学友会とい ホームカミングデイを創設された野上前学長が、 います。その規模や歴史は異なりますが、それぞれ 「これからは国立大学といえども、すべてを国に頼 の独自性を尊重しつつ、対等な立場で意見を交換し るのではなく卒業生が物心両面を支えていく気構え 合うことを運営の基本としています。 が必要になってくる…。」 というお話をされたこと 事務局が紫陽会から神戸大学企画部社会連携課に を思い出します。 移管されて6年目を迎えますが、学友会の活動と視 卒業して数年たつと消息不明となる方が少なから 野にいっそう幅ができたことで国内はもとより世界 ずおられます。神戸大学という学びの場で育てても 各地に支部組織結成の動きが盛んになってきたよう らった事実は不変なのですから、ホームカミングデ に思います。 イという場を訪れることで母校への愛着心・帰属意 卒業生の活躍の場がグローバル化している今日、 識を新たにし、学友と再会した喜びの輪を広げても 全学卒業生のネットワークの構築について紫陽会か らおうというのが創設の趣旨であると思うのです。 ら学友会および大学当局に提言することを考えてい 神戸大学基金はホームカミングデイと車の両輪の ます。神戸大学が日本有数の大学院・大学として、 ような関係だと思います。 名実ともに誇れる大学にふさわしい卒業生ネット 紫陽会には紫陽会らしい献金のあり方があると ワークを持つことは、単に卒業生のみならず、現役 思っています。決して高額な献金をお願いしている 学生の将来、また、今後神戸大学への進学を目指そ ものではありません。慎ましく過ごしてきた我々に うとしている受験生のことを考えても、計り知れな ふさわしく、少額紙幣1枚で結構です。最寄りの金 い利点があるはずだからです。 融機関からの振り込みをお願いしたく思います。金 現在のKU-Netという任意加入の制度に検索機能 額の多寡よりも、趣旨に賛同していただける人数の を加え、セキュリティ対策と利便性の高い、紙媒体 方がありがたく思います。次ページに掲載しました の名簿に代わるものの設計を求めたいと思います。 募金状況と基金の使われ方をご参照ください 発達科学部の人材ネットワーク網充実のため若い会 どうかよろしくお願いいたします。 員の皆様の加入を特にお願いしたいと思います。 紫陽会誌34号でもお願いいたしましたが、神戸 本年度の学友会役員は次の通りです。(敬称略) 大学基金について再びお願いいたします。昨年刊行 会 長 田中初一(工学部同窓会) された神戸大学広報誌「風」第1号に、学友会会長 幹事長 宮嶋昭周(師範学校・教育学部・発達科 田中初一氏が「新しい寄付文化の醸成を」と題して、 学部同窓会) 持続性が期待される『少額多人数募金』について提 副会長 松田吉弘(理学部同窓会) 唱されました。まことに我が意を得たりの感がいた 監 査 中村直彦(農学部同窓会) します。大学から出されている趣意書にも神戸大学 〃 平松秀則(経済学部・経営学部・法学部 ビジョン2015の目標である「グローバル・エクセ 同窓会) レンス」実現に向けた自主財源の確保と強化につい ての協力依頼が書かれていますが、母校のさらなる なお、常任幹事に米田 勍 副会長が、幹事に福 発展のために「ささやかな寄与」をお願いしたいと 井 紘 副会長が紫陽会を代表して出席しています。 思います。 28 ● 学友会 ● 神戸大学 企画部 社会連携課 提供 図で見る神戸大学基金募金状況 3,830,295,586円 寄附総件数: 13,227件 寄附金総額: ●寄附者内訳 学生保護者 1.3% 内 (2014(H26).3.31現在) 法人:2,938,892,000円 団体: 53,650,473円 個人: 837,753,113円 その他 7.1% 340件 74件 12,813件 法人 2.6% 卒業生 13.5% 団体 0.5% その他 17.3% 個人 21.9% 団体 1.4% 寄附金総額 3,830,295,586円 法人:76.7% ■法人:2,938,892,000円 53,650,473円 ■団体: ■個人: 837,753,113円 (個人内訳) ■卒業生: 516,909,551円 ■学生保護者: 50,782,000円 ■その他(学内教職員/名誉教授/卒業生保護者等): 270,061,562円 学生保護者 16.0% 寄附総件数 13,227件 個人 96.9% 卒業生 63.6% ■法人: 340件 74件 ■団体: ■個人:12,813件 (個人内訳) ■卒業生: 8,412件 ■学生保護者: 2,112件 ■その他(学内教職員/名誉教授/卒業生保護者等): 2,289件 29 ● ● 平成26年度評議員会報告・資料 平成26年度 評議員会報告 各地で豪雨による被害が伝えられる中、平成26年8月23日(土)午前10時より舞子ビラ神戸にて 紫陽会評議員会が開催されました。関係資料とともに評議員会の概要を報告いたします。 青木壮一郎副会長の司会で午前10時開会。なお、 評議員162名のうち、出席34名、委任状61名、計 95名で会は成立。初めに昨年度評議員会以降にご 逝去された方々に哀悼の意を表し黙祷を捧げた。次 に宮嶋昭周会長が豪雨で被災された方々へのお見舞 いの言葉の後、紫陽会の今後の活動見通し、グロー バル人材育成支援基金などについて述べた。 続いて議事に入り、議長に1977(昭和52)年卒 講演会を行った。今回は「神戸大学の現状と課題」 上野理生氏が選出された。 と題して、発達科学部研究科長 岡田章宏教授が講 平成25年度事業報告、平成25年度会計決算報告 演された。約1時間という短い時間ではあったが、 (財産目録・運用資産・基本財産)及び監査報告、 18歳人口の減少と大学・大学生数の増加など資料 平成26年度人事案、平成26年度事業計画案、平成 を示しながら、大学をめぐる今日的状況の詳しい説 26年度基本財産予算案が審議され、原案通り承認 明に始まり、大学改革の急速な動き、これまでの発 された。次いで報告・依頼事項に移り、グローバル 達科学部の成果と学生の進路、今後目指す実践型グ 人材育成支援基金の予算措置と昨年度実施の研修概 ローバル人材の育成など、大学の現状と課題、今後 略、紫陽会賞受賞候補者、学友会では神戸大学ゆか の展望について分かりやすくお話いただいた。 りの企業援助減少し一人少額でも支援を呼びかけ、 講演会終了後は記念撮影をはさんで、岡田章宏研 神戸大学広報誌「風」は海外で活躍する卒業生など 究科長、仲田保夫前事務長、川端清文事務長をお迎 取り上げ企業や高校等に配布、第9回ホームカミン えして懇親会を開催。会は栗木剛常任幹事の絶妙な グデイ10月25日実施、などが報告された。最後に 司会で進められ、岡田研究科長、宮嶋会長の挨拶に 笹信隆副会長が、交流事業での国後島、東北神戸プ 続いて教育学部1期生の顧問鈴木正二郎氏の発声で ロジェクトでの釜石訪問に触れ、我々自身が関心を 乾杯。その後は各地区の様子や近況報告など旧交を もつことの大切さ、国家的規模での教員養成、優秀 温めたり、情報交換したりと盛会のうちにすべての な教員の育成の期待などの挨拶で評議員会を閉会。 日程を終了した。 今年度は、新しい試みとして評議員会に引き続き 30 ● 平成26年度評議員会報告・資料 ● 平成25年 4月1日 3日 5日 18日 20日 25日 平成25年度 事業報告 本年度組織・諸会議準備 新学部長 岡田 章宏 氏 来室 就任あいさつ 入学式 教育実習前 講義 道徳の授業(牧坂) 第1回事務局会議 教育実習前 講義 家庭と小学生(福井)・子 どもの生活指導(栗木) 26日 教育実習前 講義 学級経営(松永) ホームカミングデイプロジェクト委員会 (米田) 大学との懇談会(宮嶋・米田・松永・藪下・岩戸・ 神戸大学支部会員) 5月21日 学友会常任幹事会(宮嶋・米田) 22日 平成24年度会計監査(松田・柳原) 26日 KUC行事 講演と演奏会(うはらホール) 29日 K.Kフジッコ社(山岸 八郎氏)訪問 紫陽 会賞説明(宮嶋・松永) 31日 神戸大学広報誌「風」編集委員会 (米田) 6月8日 第2回事務局会議 幹事会打ち合わせ・会誌 「紫陽会」34号編集会議 13日 第1回KUC運営委員会 (佐谷・藪下・青木) 14日 学友会幹事会 (宮嶋・米田) 22日 紫陽会幹事会 「紫陽会賞」選考決定 ホームカミングデイプロジェクト委員会 26日 岡田研究科長、仲田事務長 来局(紫陽会グ ローバル人材育成資金について) 28日 教員採用試験対策セミナー(佐谷) 7月1日 会誌 「紫陽会」 第34号編集開始 学友会本部 会(宮嶋) 5日 教員採用試験対策セミナー(佐谷) 8日 甲陽会館運営委員会(岩戸) 12日 評議員会 案内状、資料印刷、製本、発送完了 27日 第3回事務局会議 評議員会打ち合わせ 8月2日 KUC講演と懇親会(「日本酒四方山話」講師 フィリップ・ハーバー 杜氏) 24日 平成25年度評議員会、懇親会(舞子ビラ) 9月12日 第2回KUC運営委員会 ラッセホール(佐谷 ・藪下) 13日 山岸 八郎氏(K.Kフジッコ社)来局 紫陽 会賞打合せ(宮嶋・松永) 21日~ 24日 事務室補修工事(壁紙一部張り替え) 30日 学友会常任幹事会(宮嶋・米田) 10月2日 大学広報誌「風」編集委員会(米田) 11日 会誌 「紫陽会」 第34号 発行 15日 学友会常任幹事会・幹事会(宮嶋・米田・松永) 18日 福田学長を囲む懇談会 ポートピアホテル (宮嶋・米田・岩戸・高田・實平・佐伯) 26日 第8回ホームカミングデイ 紫陽会賞贈呈 11月5日 KUC講演会 木元 正均氏「演題 命・愛・絆 ―エベレストに懸けた夢」 17日 マスターズ甲子園2013(宮嶋・松永・岩戸) 22日 紫陽会神戸支部総会 牡丹園 27日 学友会常任幹事会(宮嶋・米田) 28日 KUC運営委員会 12月20日 第4回事務局会議 学部支援基金委員会(ラッ セホール) 平成26年 1月7日 大学訪問、新年度事務打ち合わせ(宮嶋・松永) 2月2日 姫路支部総会 姫路総社会館(宮嶋) 6日 KUC講演会 神大名誉教授 田中初一氏 演題 IT専門職大学院大学の新設に携わって 8日 大阪支部総会(宮嶋) 3月14・26日 入学手続き会場紫陽会ブース 25日 卒業式・卒業記念祝賀会 28日 学友会常任幹事会・幹事会 平成26年 4月1日 8日 17日 19日 23日 平成26年度 事業計画 本年度組織・諸会議準備 入学式 教育実習前 講義 子どもと生活指導(栗木) 第1回事務局会・会誌「紫陽会」35号編集会議 教育実習前 講義 家庭と小学生(福井)・人権 同和教育(伊藤) 24日 教育実習前 講義 小学校の学習指導(井口) 道徳の授業(牧坂) 25日 教育実習前 講義 学級経営(松永) ホームカミングデイプロジェクト委員会 (米田) 5月21日 平成25年度会計監査(松田・柳原)・学友会 本部会(宮嶋) 22日 KUC行事 篠山城大書院の見学と懇親会 26日 学友会常任幹事会(宮嶋・米田) 30日 神戸大学広報誌「風」編集委員会 6月7日 第2回事務局会議 幹事会打ち合わせ・紫陽 会賞推薦 12日 第1回KUC運営委員会(佐谷・笹) 16日 学友会幹事会(宮嶋・米田・福井) 20・27日 教員採用試験対策セミナー(佐谷) 21日 紫陽会幹事会 紫陽会賞推薦、選考 7月9日 岡田研究科長と事務局懇談、「大学の改編と紫 陽会の今後」 20日 評議員会 案内状、資料印刷、製本、発送完了 8月28日 KUC講演と懇親会 23日 平成26年度評議員会・研修会・懇親会 (舞子ビラ) ○平成27年度評議員会 予定8月22日(土) 9月5日 兵庫教育会、甲陽会館運営委員会(岩戸) 18日 第2回KUC運営委員会 10月3日 大学広報誌「風」編集委員会(米田) 日 学友会常任幹事会 日 学友会幹事会 25日 第9回ホームカミングデイ 紫陽会賞贈呈 11月 日 KUC講演会 15・16日 マスターズ甲子園2014 日 紫陽会神戸支部総会 日 学友会常任幹事会 日 KUC運営委員会 12月19日 第3回事務局会議 学部支援基金委員会 平成27年 1月 日 大学訪問 事務連絡 新年度事務打ち合わせ 2月1日 姫路支部総会(宮嶋) 7日 大阪支部総会(宮嶋) 日 KUC講演と懇親会 3月 日 入学手続き 紫陽会ブース 25日 卒業式・卒業記念祝賀会 日 入学手続き 紫陽会ブース 日 学友会常任幹事会 学友会幹事会 その他行事・参加協力事業 □ 教育史・写真集 販売促進 □ 各地区支部総会・同期会行事 □ 卒業予定者の就職サポート □ 学部支援、その他 □ 大学基金 □ 準会員サポート □ 学友会・神戸KUC □ 関係団体行事 □ (株)学術事業会 □ 会員研修の企画 □ 大学企画事業・研究発表会 □ 事務局会(会長・副会長・事務局) 31 ● 平成26年度評議員会報告・資料 ● 平成26年度 評議員一覧 本部役員 役 相 相 顧 談 談 職 役 役 問 地区組織部 常 任 幹 事 地区組織部 幹 事 地 大 学 東 京 大 阪 県教委 阪 神 丹 有 神 戸 東 播 中西播 淡 路 但 馬 査 〃 区 担 当 幹 事 監 淡 路 部 事 但 馬 丹波 業 中西播磨 事 幹 東 播 磨 事 業 部 常 任 幹 事 支部代表 地区 支部 東京 大阪 県教委 神戸大学 尼崎 西宮 芦屋 伊丹 宝塚 川西 三田 神戸 明石 三木 加小 多西 加西 加印 姫路 神崎 赤相 揖龍 作用 宍粟 香美町 豊岡 養父 朝来 新温泉 丹波 多紀 洲本 津名 南あ 阪 神 会 長 筆頭副会長 副 会 長 名 前 卒・了年 岡 田 章 宏 … 川 端 清 文 … 小寺澤 福 代 明16 關 田 不二男 26初 吉 田 武 男 30初 鈴 木 正二郎 28初 高 田 嘉 英 34教 宮 嶋 昭 周 34教 米 田 勍 35理 福 井 紘 38初 戸 田 紘 39初 松 永 一 夫 40初 佐 谷 章 子 46初 青 木 荘一郎 51初 笹 信 隆 56技 高 田 義 弘 61体 前 田 賢 一 33初 大 﨑 謙 介 34初 佐 藤 敬 子 32初 東 郷 賢 治 35初 原 戸 浩 三 39初 岩 戸 惠 子 43国 伊 藤 昇 48初 阿知波 登美子 49養 山 崎 健 51社 冨 浦 誠 51教 上 野 理 生 52初 牧 坂 浩 一 52初 船 寄 俊 雄 54初 栗 木 剛 57特 大 西 範 明 34美 歳 内 治 夫 43教 山 口 かつみ 44初 中 林 稔 堯 46特 山 城 芳 郎 50初 井 口 佳代子 52初 安 井 創一郎 53初 小 林 昌 人 54社 大 川 和 則 H1初 開 發 邦 宏 H10修 赤 澤 智 章 H11修 小 林 智 美 H11修 横 尾 能 範 38衛 小 石 寛 文 42心 野 口 謙 一 47技 實 平 雅 夫 62修 中 家 崇 夫 H7修 田 中 啓 三 28国 相 澤 亮太郎 H15修 八 木 勲 39初 藤 田 大 輔 60衛 高 田 義 弘 61体 赤 井 紀 男 38理 坂 部 俊 次 53初 檜 本 由 広 59初 土 居 克 己 27技 杉 本 昌 治 32初 笹 信 隆 56技 生 島 淳 伍 33初 金 岡 成 晃 44理 中 嶋 長 史 34初 小 山 時 雄 33初 松 田 進 33初 柳 原 弘 一 32初 教育学部初等科代表 名 前 赤 井 紀 男 坂 部 俊 次 檜 本 由 広 高 田 義 弘 ……… 塚 西 徹 山 口 晋 吉 田 孝 平 武 田 義 彦 土 居 正 典 酒 井 隆 笹 信 隆 生 島 淳 伍 藤 田 博 富 近 藤 玉 幸 丸 山 隆 義 是 常 耕 作 ……… 髙 岡 保 宏 太 田 美 孝 西 田 美恵子 玉 田 泰 之 豊 福 秀 則 森 本 悦 生 田 中 啓 夫 川 見 正 明 西 谷 博 幸 黒 川 和 彦 井 上 和 也 佐 野 忠 義 堀 哲 哉 小 森 基 弘 田 中 一 平 近 藤 智 卒了年 38 53 59 61 … 37 41 43 50 42 56 56 33 31 49 45 43 … 37 50 46 35 33 27 42 36 45 54 38 37 59 41 52 37 師範学校代表 出身 御影 御影 姫路 明石 明石 青年 青年 県兵 兵庫 兵庫 名 前 欠 員 欠 員 欠 員 垣 田 ひろ子 岩 槻 公 欠 員 欠 員 上 田 保 一 川 﨑 チヨ子 小 林 翠 卒年 16 17 16 20 24 卒了年 26 27 28 28 29 29 30 30 31 31 32 32 33 33 34 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 名 前 關 田 不二男 松 本 信 子 田 中 秀 穂 奥 野 擴 谷 垣 隆 哉 奥 村 郷之助 守 岡 幸 雄 濱 岡 吉 孝 小 林 雄 策 稲 垣 富 照 佐 藤 敬 子 白 岩 卓 巳 大 西 茂 昭 五ノ井 正 光 岩 木 正 岡 崎 昭 松 本 輝 夫 西 勝 彦 竹 田 俶 子 福 井 紘 児 玉 祥 伍 近 藤 愼 治 大 濱 義 弘 佐 賀 博 粟 田 富 夫 山 口 かつみ 湯 川 哲 三 平 本 秀 範 森 木 誠 山 本 博 丸 山 明 夫 藤 枝 聡 司 青 木 荘一郎 牧 坂 浩 一 高 谷 雅 文 川 本 京 子 細 川 佳 宏 出 山 公 一 栗 木 剛 姫 野 俊 幸 山 本 淑 子 嶋 田 隆 之 岡 野 武 士 桂 健 一 堂 本 明 範 大 川 和 則 気 賀 諭 志 河 田 文 子 國 賀 直 子 中 嶋 勇 牛 留 章 博 吉 本 賢 一 池 谷 つるの 回生 B1 B2 B3 A1 B4 A2 B5 A3 B6 A4 B7 A5 B8 A6 B9 A7 A8 A9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 教育学部教科代表 教科 国語 英語 社会 数学 理科 技術 音楽 美術 体育 家政 特教 幼児 教育 心理 衛生 養教 修士 名 前 卒了年 赤 司 久 明 38 花 尾 道 之 35 相 澤 亮太郎 H15修 中 嶋 孝 45 上 月 義 昭 H1修 土 居 克 己 27 柁 山 邦 夫 31 秦 修 己 39 板 羽 茂 雄 60 岡 本 和 子 43 栗 木 典 子 57 石 川 晴 実 H4 嶋 津 一 恵 36 門 田 幸太郎 49 横 尾 能 範 38 大 平 曜 子 53 中 家 崇 夫 H14 発達科学部代表 コース 発基 障教 児発 初教 成学 健発 自環 生環 社環 数情 教科 音表 造表 身行 名 前 中 植 満美子 小 河 晶 子 裕 田 直 子 是 澤 憲 伺 赤 堀 方 哉 田 中 黎 子 平 山 義 浩 田 内 秀 樹 横 山 哲 朗 加 藤 野 得 小 林 由貴子 小 林 とき子 中 島 良 二 阪 田 真己子 卒年 H14 H9 H9 H9 H9 H9 H9 H9 H9 H9 H9 H9 H9 H9 【発達科学部各学科・各コースの説明】 人間発達科学科(7コース) 人間環境学(4コース) 発達基礎論(発基) 障害児教育学(障教) 児童発達論(児発) 初等教育学(初教) 教育科学論(教科) 成人学習論(成学) 健康発達論(健発) 人間・表現行動学科(3コース) 自然環境論(自環) 音楽表現論(音表) 生活環境論(生環) 造形表現論(造表) 社会環境論(社環) 身体行動論(身行) 数理・情報環境論(数情) 33 ● ● 事務局情報 お悔やみ申しあげます 会誌34号掲載以降に判明した物故者をお知らせいたします。ご冥福をお祈り申し上げます。 *もれている方に気付かれましたら、紫陽会事務局にお知らせください。 物故正会員一覧 平成26年8月末現在 お名前 34 (卒業修了年次順・敬称略) 出身母体 卒業年次 逝去年月 (明石女子師範は明石師範と略記) お名前 出身母体 卒業年次 逝去年月 葛 馬 知多子 明石師範 昭和 2年 平成23年月不明 坂 戸 一 雄 教育学部 昭和29年 平成25年10月 小 暮 ふみゑ 明石師範 昭和 9年 平成24年 3月 畑 俊 寿 教育学部 昭和29年 平成25年 8月 宮 本 都留子 明石師範 昭和 9年 不明 平 井 慎一郎 教育学部 昭和29年 平成25年 5月 塩 飽 八 久 兵庫県師範 昭和12年 平成18年月不明 成 田 俊 雄 教育学部 昭和29年 平成23年10月 中 島 幸 男 兵庫県師範 昭和12年 不明 谷 田 祐 一 教育学部 昭和31年 平成25年 4月 木 上 勉 兵庫師範 昭和18年 平成25年 2月 浦 崎 雄 教育学部 昭和31年 平成26年 2月 河 南 清 乃 兵庫師範 昭和21年 平成25年 4月 岩 根 孝 男 教育学部 昭和31年 平成26年 5月 西 川 昭 兵庫師範 昭和22年 平成25年 3月 赤 垣 美智子 教育学部 昭和34年 平成26年 7月 安 保 鐘 一 兵庫師範 昭和23年 不明 西 躰 謙 治 教育学部 昭和35年 平成23年月不明 黒 田 輝 彦 兵庫師範 昭和23年 平成24年10月 神 戸 重 嘉 教育学部 昭和36年 平成25年 4月 足 立 貴世子 兵庫師範 昭和25年 平成26年 1月 大 槻 敦 己 教育学部 昭和36年 平成25年 5月 木 下 登美子 教育学部 昭和26年 平成25年 8月 藤 原 瑛 子 教育学部 昭和37年 平成25年12月 松 井 隆 夫 教育学部 昭和26年 平成23年 1月 井 上 和 也 教育学部 昭和38年 平成26年 5月 高 木 洋 子 教育学部 昭和26年 平成25年 3月 荻 野 迪 生 教育学部 昭和39年 平成12年 2月 山 岸 八 郎 兵庫師範 昭和26年 平成26年 8月 山 本 欽 三 教育学部 昭和39年 平成26年 1月 米 田 一 郎 教育学部 昭和26年 平成26年 6月 平 石 智 春 教育学部 昭和41年 平成25年 仁 村 良 則 教育学部 昭和27年 不明 山 中 征 子 教育学部 昭和42年 平成25年 7月 9月 北 垣 明 芳 教育学部 昭和27年 平成25年 4月 廣 兼 恵美子 教育学部 昭和42年 平成25年 6月 鷹 津 郁 朗 教育学部 昭和27年 平成25年 7月 上 田 民 世 教育学部 昭和44年 平成12年 12月 杉 田 隆 三 教育学部 昭和28年 平成25年 4月 高 木 俊 章 教育学部 昭和44年 平成24年 7月 藤 元 達 雄 教育学部 昭和28年 平成23年12月 佐 谷 邦 子 教育学部 昭和44年 平成26年 1月 森 本 俊 和 教育学部 昭和28年 平成25年 3月 松 尾 秀 子 養護教諭 昭和46年 平成25年 6月 森 垣 修 教育学部 昭和28年 平成24年 11月 三 好 賀代子 教育学部 昭和52年 年不明 大 槻 巍 教育学部 昭和28年 平成25年 6月 田 岡 昌 恭 教育学部 昭和53年 平成25年 9月 西 村 肇 教育学部 昭和28年 不明 生 田 篤 子 教育学部 昭和60年 平成25年 6月 中 井 馨 教育学部 昭和29年 平成22年 7月 山 本 富 裕 教育学部 昭和61年 平成26年 4月 5月 ● 事務局情報 ● 第6回学部支援基金委員会報告 学部支援基金委員長 松 永 一 夫 学部支援基金委員会要項に従って、次の通り25年度の支援基金の支出を決定した。 概 要 ○ 平成25年8月24日(土)の「紫陽会評議員会」で承認を得た「基本財産予算」の内「学部支援金」1,000, 000 円の範囲で処理をする。 ○ 平成21年度の委員会の決定事項を受け、3社の見積書を慎重に検討の結果業者を決定。なお、浄財からの支出の ため、学部からの支援依頼がある場合、今後とも3社見積もりをもって検討する。 ○ 今年度は、B棟206演習室の折りたたみ椅子(28脚)、B棟202大教室スクリーン一式購入費として、学部提案見 積もり予算どおり、951,830円を支援基金から支出する。 神戸大学大学院人間発達環境学研究科・神戸大学発達学部支援基金委員会要項 (名 称) 第1条 本会は神戸大学大学院人間発達環境学研究科・神戸 大学発達科学部支援委員会 (以下学部支援基金委員会)と称する。 (事務局) 第2条 学部支援基金委員会は、事務局を神戸大学同窓会紫 陽会事務局内に置き紫陽会の一委員会として活動する。 (目的および業務) 第3条 学部支援基金委員会は、神戸大学大学院人間発達環 境学研究科・神戸大学発達科学部(以下学部という)にお ける研究・教育の振興を図るため学部が行う次の事業の協 力要請をもとに支援することを目的とする。 ⑴ シンポジュウムをはじめとする学部の企画する各 種行事 ⑵ 学部支援基金の設立 ⑶ その目的を達成するために必要な事業 2.学部支援基金委員会は、前項の目的を達成するため、 寄付金を募集する。 (役 員) 第4条 学部支援基金委員会には特定の役員を置かず、紫陽 会の役員の中から若干名の委員を選出し会務を遂行する。 ⑴ 委員長 1 名 ⑵ 委 員 若干名 ⑶ 監 事 2 名 (委員の選出) 第5条 委員長および委員は紫陽会役員の中から役員会にお いて選任する。 2.監事は紫陽会、紫陽会評議員の中から役員会におい て選出する。 (委員長) 第6条 委員長は会務を総理し、学部支援基金委員会を代表 する。 (委 員) 第7条 委員は委員長と共に委員会を構成し、紫陽会役員会 の委任を受けて会務を掌理する。 (監 事) 第8条 理事は会計および会務遂行の状況を監査する。 2.監事は会計学部支援基金委員会および紫陽会役員会・ 評議員会に出席し意見を述べることができる。 (委員会) 第9条 委員長は委員会を招集し、その議長を務める。 2.委員会は委員長が必要と認めたとき、または、紫陽 会会長または役員会の要請があった場合は委員長がこ れを招集する。 3.委員会は委員会構成員総数の2分の1以上の出席が なければ、委員会を開き議決することができない。 4.委員会の議決は出席の過半数を持って決し、可否同 数の場合は議長の決するところによる。 5.前2項については、委任による議決権の行使を含む ものとする。 6.委員会の議決は紫陽会役員会並びに評議会の承認を 得るものとする。ただし、緊急の場合は事後承諾を得 るものとする。 (審議事項) 第10条 委員会は次に挙げる事項を審議する。 ⑴ 紫陽会役員会より付託のあった事項 ⑵ 解散に伴う残余財産の処分 ⑶ その他学部支援基金委員会の業務に関する重要事 項で委員長が必要と認めた事項 (資 金) 第11条 学部支援基金委員会の資金は次のとおりとする。 ⑴ 第3条第2項により募集した現金 ⑵ 前項の資金から生ずる果実 ⑶ その他 2.学部支援基金委員会の資金は、学部支援基金委員会 の業務を行うためのもの以外に支出してはならない。 3.学部支援基金委員会の資金は、委員会の議決に基づ き委員長は管理し、原則として紫陽会の基本財産に入 れるものとする。 4.学部支援基金委員会の事業年度は、毎年4月1日に 始まり、翌年の3月31日に終わる。 5.学部支援基金委員会の資金の収支決算は毎年度紫陽 会の役員会に図り、かつ、紫陽会評議委員会において 承認を得るものとする。 (解 散) 第12条 学部支援基金委員会は、第3項の目的を達成した時 に解散する。 (残余財産の処分) 第13条 学部支援基金委員会の解散に伴う残余財産は、委員 会の決議を経て紫陽会の基本財産に繰り入れる。 (補 則) 第14条 この要項は2006年(平成18年)4月から施行する。 第15条 この要項は大学の機構改革に伴い一部改訂し、2011 年(平成23年)4月1日より効力を持つ。 平成26年度 学部支援基金委員会(敬称略) 委員長 松永 一夫 委 員 岩戸 惠子・戸田 紘・高田 義弘・青木 荘一郎 監 事 松田 進・柳原 弘一 35 ● 事務局情報 ● 会員の皆様のご協力・ご支援を 昭和 59 年3月までにご卒業・ご修了の皆様方へ 特別維持会費納入のお願い 神戸大学が国立大学法人へ衣替えして以降、大学 記 運営にかかわる予算が激減し、わが発達科学部から 1.神戸大学卒業・修了30年を経過した方 も財政面での逼迫が伝えられてきます。紫陽会では、 ①昭和59年3月の卒業生・修了生 その都度会報で報告させていただいておりますが、 ②昭和59年3月以前の卒業生のうち、現在までに納 毎年、大学・学部への支援を可能な範囲で行ってき 入のない方 ました。 ③1口 1,000円 できるだけ5口以上(原則1回) 支援事業を継続していくためには、ご卒業・ご修 2.各師範学校卒業生のうち、現在までに納入のない方 了30年目の皆様に「特別維持会費」をお願いしてま 1口 1,000円 何口でも結構です。 (原則1回) いりました。本年は昭和59年3月までにご卒業・ご 3.原則1回にこだわらず、協力してくださる方 修了の方々にお願いすることになっています。 任意の金額で結構です。 なにかとご無理申しあげますが、趣旨をご理解の 上、納入にご協力いただくようお願いいたします。 同封しました所定の振り込み用紙に、必要事項を ご記入の上、お振り込みいただければ幸甚です。 学部支援基金ご協力のお願い 平成16年より神戸大学院人間発達環境学研究科 母校のさらなる発展を期するために、会員一人一 並びに神戸大学発達科学部の支援を目的として「神 人が積極的にご協力いただくことで、成果があげら 戸大学発達科学部並びに大学大学院総合人間科学 れるようにと祈っております。長期に渡る継続的な 研究科(発達系)支援基金」を設立し、これまで 支援となりますので、意を汲んでいただいた折にご 多くのご協力をいただきました。その後、基金運 協力のほどよろしくお願いいたします。 営等に関して、平成18年度の評議員会において「学 記 部支援基金委員会―要項―」を審議し、可決しまし た。以後この要項に従って基金運営をしておりま 応募基金 す。(第3条 目的および事業) 大学の総予算激減のおり、学部においても財政面 の確保に努力されております。収入源を他に求めよ うもなく、在校生の保護者や同窓生が協力する以外 に策もなく、本会としても会員の皆様の絶大なご支 正会員 1口 10,000円 準会員 1口 5,000円 応募方法 所定の振込用紙 (今回も同封しております) 郵便振替 0 11 4 0 - 0 - 8 4 6 0 0 (学部支援金と明示してください) 援をお願いするしかありません。 37 ● ● 事務局情報 会員寄贈図書-その後の状況- 1996(平成8)年の「あなたの著書を大学図書館に寄贈を」との呼びかけ以来、現在256冊もの編著書が 寄せられています。ここでは会誌34号発行以降にご寄贈いただいた図書5冊をご紹介します。 これらの編著書は発達科学部の図書館内専用書架にあり、自由に閲覧できます。寄贈図書は、紫陽会事務 局宛て、下記の「著書寄贈票」を添えてお送りください。引き続き、会員の皆様のご協力、ご支援をお願い いたします。 ・「身代り殿様」 た、淡路方言約6700語の意味と用例などの解説 岩田 信義〔教育学部 1960(昭和35)年卒〕 CD付 神戸市北区八多町の刀鍛冶伝説をベースにし た恋愛小説 ・「論集現代日本の教育史2 教員養成・教師論」 水嶋 元〔教育学部 1956(昭和31)年卒〕 剣術の極意を修めながら、抜かずの剣で幕末乱 船寄 俊雄〔教育学部 1980(昭和55)年卒〕 世を生き、師松陰の夢を維新に具現化し近代を展 戦前から現代に至る教員養成をめぐる課題を 望した桂小五郎の生涯を描く 検討し、これからの教師像を展望する ・「元小学校教師の作文集 ―随筆・詩・短歌―」 ・「じょろりでいこか!淡路ことば辞典」 鈴木 正二郎〔教育学部 1953(昭和28)年卒〕 岩本 孝之〔教育学部 1973(昭和48)年卒〕 小学校教師時代の文と毎年1作の随筆(10年 淡路全域で調査を行い7年かけてまとめられ 38 ・「―桂小五郎伝― 国の扉」 間) ● 事務局情報 ● 新しい「紫陽会」寄贈図書専用書架 会員の皆様にご協力をいただいて250冊を超えるまでになった紫陽会への寄 贈図書。 発足当時の書架は、すでに新しい寄贈図書を納める余地がなくなり、このた び新しい書架を購入させていただきました。高さは180cm、幅は設置場所の壁 面に合わせた特注の書架です。 (平成26年6月6日設置) 人間科学図書館の皆様が、以前の書 架から新しい書架へと、図書の整理を してくださいました。 神戸大学図書館のご案内 神戸大学には発達科学部を含め、全部で10の図書館があ ります。 発達科学部人間科学図書館以外には、①総合図書館・国 際文化学図書館(国際文化学部) ②社会科学系図書館(法・ 経済・経営学部) ③自然科学系書館(理・工・農学部) ④人文科学図書館(文学部) ⑤経済経営研究所(六甲台) ⑥文書史料室(六甲台・百年記念館) ⑦医学分館(楠キャ ンパス・医学部医学科) ⑧保健科学図書館(名谷キャン パス・医学部保健学科) ⑨海事科学分館(深江キャンパス・ 神戸大学教育学部五十年史 圖録神戸大学教育学部五十年史 教育学部を前身校まで遡って、その歴史を たどり、圖録編には200点以上の貴重資料 を収録。 残部あと少し。 税・送料込み7000円。 問い合わせ、申込みは紫陽会事務局まで TEL 078-371-6322 FAX 078-371-6306 E-mail [email protected] 海事科学部)の9か所です。 これらすべての図書館で、次に該当する方は閲覧・貸出等の利用ができます。 ・神戸大学、または神戸大学の前身となる大学等を卒業、修了、単位修得後退学された方 ・本人が直接来館して貸出・返却手続きができる方 これらの図書館を利用するには、「利用証交付申込書」による利用登録が必要で、出身学部で手続きをしま す。有効期限は当該年度3月31日までです。申込みには、卒業証明が電算データ化されている年度(概ね平 成以降)の卒業生は本人及び現住所を確認できる身分証明書(運転免許証、パスポートなど)を提示してく ださい。平成以前の卒業生の場合は卒業データが整備されていないため、身分証明書以外に卒業証書や卒業 証明等(いずれもコピー可)が必要で、利用証発行まで約1週間かかります。登録に必要な書類については 念のため発達科学部の人間科学図書館(TEL 078-803-7951)に確認のうえお出かけください。 更新は、本人及び現住所を確認できる身分証明書の提示で、いずれの図書館でも手続きできます。 39 ● ● 事務局情報 事務局便り 「あじさいの小径」 ◆ 「現役世代の若手のパワー力(還暦も近いの てはいかがでしょうか。 ですが)を事務局に」という会長の思いもあり、 数年前から本部役員として紫陽会事務局のお手 ◆ さて、教員の世界では、団塊の世代の退職に 伝いをさせていただいています。とは言いなが 伴い、急速な世代交代が進んでいます。そんな ら、ほとんどの活動や会合を仕事の都合等でパ 中、若い世代の人間関係の希薄さが、話題に上 ス、そんな私が「事務局だより」とは…。ただ「仕 ることがあります。仕事熱心で能力も高いが、 事は頼まれるうちが花」とよく言われますが、 アフター5や休日はマイライフ、マイペースを おかげで今まで知らなかった同窓会や発達科学 守り、「余分」(彼らにとってはそう思える)な 部の現況に触れることができ、また新しい出会 付き合いはしない、特に年齢差や役職などに気 いがあり、同窓会の縁をあらためて感じます。 を使う会などめっそうもないという感じの若者 も見かけます。でも、そういう彼らが職場では ◆ 過日、岡田研究科長様と「発達科学部の今後」 自分の前にいる子供たちのコミュニケーション について懇談する機会があり発達科学部を訪ね 力不足を嘆くこともあります。そうなのです。 る機会がありました。学部まで足を運んだのは 人間は一人では生きていけないし、まして教育 おそらく10年ぶりぐらいでしょうか。集合場 の世界は子供・保護者・地域・仲間など人間関 所は「Dルーム」と呼ばれる学生のための多目 係がすべてなのです。「人間の発達及びそれを 的フリースペースです。もちろん自分たちが在 支える環境を対象とした教育研究を通じて、幅 学したころにはありませんでしたが、その広 広い知識と豊かな教養を身に付け、発達科学に さ、明るさに驚きました。まさに若者の広場と 対する専門的知見及び問題解決能力を有し、広 いう感じで、出入りする学生たちの感じもさわ く社会で貢献できる人材を養成する」と位置付 やかで「さすが神大生」と安心しました。その けられている発達科学部の役割は益々大きく 一角に紫陽会のブースもあり、学生の進路決定 なっているのではないかと思います。紫陽会と などに一役買っています。例年10月下旬にホー しても、同窓生つながりを組織するとともに、 ムカミングデイが予定されています。一度、足 学部支援も活発に行っていけたらと願っていま をお運びいただき、若かりし日の思い出に浸る す。 (壮年A) とともに、若者の息吹に触れ元気をもらってみ 皆様の投稿をお待ちしています。 問い合わせ・宛先 〒655-0011 神戸市中央区下山手通6-2-19 神戸大学同窓会紫陽会事務局 会誌編集担当 電話078-371-6322 FAX 078-371-6306 Email [email protected] 地区・支部・教科回生コースの動向や会合について 随想・意見・論評・歴史地誌・趣味等々について 編集後記 昨年の夏は厳しい暑さが続き、夜も熱帯夜 で眠ることができず、異常な暑さに思考力も 行動力も全て失われていくように思う日々で した。 今年の夏は雨が多く、鈍い鉛色の空から焼 けるような日差しがそそがれないことや水不 足が話題に上らないことを、昨年に比べてあ りがたいとさえ思っていました。ところが、 らしました。多くの亡くなられた方々に哀悼 局地的に続く豪雨は各地に大きな被害をもた い復旧、復興を願わずにはいられません。 の意を表するとともに、被災地の一日でも早 阪神淡路大震災から来年は二十年目になり ます。神戸港は被災後わずか二年で復旧し、 なくなりました。あのような大きな災害を経 県内各地でも大震災の爪痕はほとんど見られ 験した世代だからこそ、防災、被災時やその 後の対応などに、微力ながら少しでもお手伝 子どもたちは成人式を、当時二歳だった幼児 いができればと思います。震災時に誕生した 大震災のころは、まだ携帯電話が普及してお は発達科学部の卒業式を迎えます。阪神淡路 らず、通話のできる公衆電話には長蛇の列が できました。今は、携帯やスマホの世帯普及 率が九割を超え、会議もペーパーレスの時代 になりました。情報の量も二十年前とは隔世 良さを発揮するものの一つがこの会誌です。 の感があります。そんな中でも紙媒体のもつ 毎年一回の紙面での出会いですが、執筆等多 くのご支援に感謝しつつ、半世紀ほどの年齢 とを願っています。 の差を超えて同窓の絆を深める一助となるこ 40