...

ベトナム訪問報告書

by user

on
Category: Documents
4

views

Report

Comments

Transcript

ベトナム訪問報告書
ベトナム訪問報告書
(平成 27 年 10 月 29 日∼11 月 2 日)
一関市 まちづくり推進部
0
藤沢町国際交流協会のベトナム交流である「日越教育交流事業」が、本年
で 20 周年を迎えることを記念し、教育交流事業参加者で構成されている在ベ
トナム藤沢会のチャン・チュン・ユン会長から市長に対して「日越教育交流
事業 20 周年記念式典」(在ベトナム藤沢会主催)への招待をいただき、ベト
ナムホーチミン市で開催される式典に出席してきました。
併せて、この訪問機会を活用し、今後ベトナムとの交流の発展の可能性を
探るため、ホーチミン市人民委員会や貿易大学ホーチミン市分校などを訪問
してきましたのでここに報告いたします。
目
1
2
3
4
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
次
視察の日程
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
視察概要とベトナム・ホーチミン市の概要 ・・・・・・・
日越教育交流事業 20 周年記念式典の記録 ・ ・・・・・・
ホーチミン市視察の記録 ・・・・・・・・・・・・・・・
P
P
2
3 ∼6
P 7
P 8∼15
在ホーチミン日本国総領事館
ホーチミン市貿易投資促進センター(ITPC)
貿易大学ホーチミン市分校
ベトナム・日本人材協力センター
ホーチミン市人民委員会
日機装ベトナム
「LUM−QUANG」寺院が運営する介護施設
ホーチミン市内・メコン川
▼ホーチミン市人民委員会庁舎
1
1
視察の日程
ベトナム視察 行程表(10/29∼11/2)
10/29(木)
12:48発
15:24着
16:03発
16:56着
19:00発
23:05着
10/30(金)
10/31(土)
11/1(日)
11/2(月)
*
一ノ関駅 やまびこ 46 号
東京駅
東京駅 成田エクスプレス 39 号
成田空港第 1 ターミナル
成田空港第 1 ターミナル
VN303 便(時差 2 時間・所要時間 6 時間 15 分)
タンソンニャット空港
*ホテルへの移動は専用車手配済み
00:50着
08:30
09:00
ホテル 泊
ホテルから出発
① 在ホーチミン日本国総領事館
10:30
12:00
14:00
② ホーチミン市貿易投資促進センター(ITPC)の副社長と面談
昼 食
③ 貿易大学ホーチミン市分校を訪問
16:00
ホーチミン市市内見学
17:00
18:30
20:00
④ ホーチミン市人民委員会
夕 食
ホテル泊
08:30
09:30
11:30
ホテルから出発
⑤ 日本企業訪問
NIKKISO VIETNAM MFG CO.LTD(日機装ベトナム)
医療機器メーカー(人工透析用血液回路製造工場)
昼 食
14:00
17:45
18:00
21:00
07:30
08:30
14:00
⑥ 介護施設(「LAM QUANG」寺院が運営する施設)
祝賀会会場サイゴンスターホテルに到着
◎20 周年祝賀会 出席
終了→ホテル泊
ホテルから出発(チェックアウト)
◎メコン川ツアー(在ベトナム藤沢会のメンバーが案内)
ホーチミン博物館・歴史博物館・市場見学
18:00
夕 食
21:00
22:00
00:15発
空港へ出発
タンソンニャット空港にて出国手続き
8:00着
情勢ブリーフを受ける
表敬訪問
副委員長と面会
VN300便
成田空港第1ターミナル
9:45発
10:44着
成田エクスプレス10号
東京駅
11:30発
14:10着
東京駅 やまびこ49
一ノ関駅
解散
↑ 斜め字体は ベトナムの現地時間(日本との時差−2 時間)
2
2 視察概要とベトナム・ホーチミン市の概要
視察概要
①
視察日程
平成 27 年 10 月 29 日(木)∼11 月 2 日(月)
② 視察場所
4泊5日
ベトナム ホーチミン市
③ 視察のねらい
日越教育交流事業 20 周年記念式典出席のための訪越機会を活用し、ホーチ
ミン市の現状を視察するとともに各分野における経済交流や人材交流など今
後の当市の施策展開の可能性について現状を視察する。
④ 視察者
・ 一関市長 勝部 修
・
(政策企画)市長公室政策企画課 課長補佐 佐藤 正幸
・
(高齢福祉)保健福祉部長寿社会課 主任主事 菊地 由紀恵
・
(国際交流)まちづくり推進部 政策推進監 千葉せつ子
⑤ ベトナムとの交流経緯
平成 8 年
(1996 年)藤沢町国際交流協会がホーチミン市から日本語を学ぶ
(1996 年) 大学生 5 名を招聘する「日越教育交流事業」を実施。小中学校訪
問、企業視察、ホームステイなどによる交流を行い現在に至る。
受け入れ期間は約2週間。
平成 12 年
同協会が主催する「友好の翼」で藤沢町国際交流協会会員がホー
(2000 年) チミン市を初めて訪問。
平成 21 年
留学した大学生を中心に「在ベトナム藤沢会」を結成。
(2009 年) 会員同士の交流や教育交流事業の架け橋として支援を実施。
平成 23 年
「在ベトナム藤沢会」から藤沢町へ東日本大震災義援金が届く。
(2011 年)
平成 25 年
ベトナム国営放送局が藤沢町国際交流協会設立 30 周年記念事業
(2013 年) (記念式典等)を取材し、ベトナムと藤沢との交流について報道。
平成 26 年
第 19 回日越教育交流事業参加者(貿易大学ホーチミン市分校学
(2014 年) 生)から一関市長に対し、ベトナムと一関市の新たな交流(経済
交流)について、プレゼンテーションを受ける。
平成 27 年
日越教育交流事業 20 周年記念式典 10/31(土)
(2015 年) 【主催】在ベトナム藤沢会 会長 チャン チュン
* 現在までの事業参加者 貿易大学生
3
78 名
ユン氏
農林大学生 8 名 その他
20 名
⑥
視察先
在ホーチミン日本国総領事館
ホーチミン市貿易投資促進センター(ITPC)
貿易大学ホーチミン市分校
ホーチミン市人民委員会
NIKKISO VIETNAM MFG CO.LTD(日機装ベトナム)
:医療機器メーカー(人工透析用血液回路製造工場)
介護施設(「LAM-QUANG」寺院が運営する施設)
⑦
視察のポイント(視察順に記載)
在ホーチミン日本国総領事館(60 分)
・ 情勢ブリーフを受ける。
ホーチミン市貿易投資促進センター(ITPC)(60 分)
・ ベトナムの経済状況や貿易の現状を探る。
・ 経済交流につながるような情報を収集する。
貿易大学ホーチミン市分校(90 分)
・ 副校長との面談及び校内見学
・ ベトナム語による一関市観光情報(ガイドブックやいち旅のナレー
ション)発信など取り組めないか検討する。
ホーチミン市人民委員会(30 分∼40 分)
・ 表敬訪問
副委員長との面会
・ 在ベトナム藤沢会及びホーチミン貿易大学と藤沢地域の民間交流が
続いている事に対する感謝と、今後の交流の可能性について懇談する。
企業訪問(60 分)
日本企業:NIKKISO VIETNAM MFG CO.LTD(日機装ベトナム)
:医療機器メーカー(人工透析用血液回路製造工場)
介護施設:「LAM−QUANG」が運営する施設(60 分)
・ ホーチミン市の介護施設や介護人材の現状について探る。
日本のような介護施設は整備されておらず寺院が介護施設の代わり
となっている。
・ ホーチミンの介護の現状を視察する。
4
ベトナム・ホーチミン市の概要
①
ベトナム社会主義共和国
通称ベトナムは、東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家。
国土は南北に細長く、北は中国、西はラオス、南西はカンボジアと国境を接する。東
は南シナ海に面し、フィリピンと対する。
面
積
32 万 9,241 平方キロメートル
人
口
約 9,250 万人(2014 年時点、国連人口基金推計)
首
都
ハノイ
民
族
キン族約 86%、他に 53 の少数民族
言
語
ベトナム語ほかに少数民族語
宗
教
仏教(80%)
、カトリック、カオダイ教他
通
貨
ドン 1円=158 ドン∼187 ドン
時
差
日本時間よりマイナス 2 時間、日本の正午はベトナムでは午前 10 時
気
候
②
熱帯高温多雨、年間平均気温は 22℃という熱帯モンスーン気候に属する。
南北に細長い国土のため北部と南部では気候の差が大きい
ホーチミン市の概要
ホーチミン市は、ベトナム最大の都市であり、ベトナム経済
の中心地である。北部のハノイ市(首都)等とともに州と同格
の「中央直属市」として政治的にも重要な位置づけを与えられ
ている。ホーチミン市を含む南部ベトナムは、天然資源および
人的資源に恵まれている。また、東南アジア経済の一翼も担う
拠点として、その重要性を一層増しつつある。
面
積
2,095 平方キロメートル
人
口
781 万 8,000 人(2013 年)
ホーチミン市は、ベトナム最大の商業都市であり、南部集中経済地区に認
定されている。主要産業は、鉄工業、サービス業など
産
業
土地区画整備、予算管理などの一部の分野について、市のみで決定できる
権限を、中央政府に付与されていることから、ビジネス環境の改善について、
パイロット・プログラムを導入するなど、主導的な役割を担っている。
仏教(全宗派合計)50%、ローマカトリック 12%、プロテスタント 2%、
宗
教
その他(カオダイ教、ホアハオ教、イスラム教、ヒンドゥー教)2%、
無宗教または不明 34%。
通
貨
ドン 1円=158 ドン∼187 ドン
5
③
経済の状況
ホーチミン市は南北ベトナム統一後もベトナムで最も重要な経済的中心地である。数
多くの大企業も含め、およそ 30 万社がハイテク産業、電器、機械加工及び軽工業に従事
し、あるいは、建設業や素材産業、農業製品製造業に携わっている。
ホーチミン市には、小規模なものを除いても 171 の市場、スーパーマーケットのチェ
ーン店が 10 系列、
高級ショッピングモールが 1 ダース、
多数の美容服飾センターがある。
50 行を超える銀行が何百もの支店を有しており、
拠点を置いている保険会社も 20 社ある。
ドイモイ政策導入後のベトナム経済の成長に合わせてホーチミン市の経済活動も活発
しており、2005 年には、ホーチミン市の域内総生産は推計で 116 億米ドル(対 2004 年比
12.2%増)
、
人口 1 人当たり約 1,850 米ドルになり、
ベトナムの国民総生産の 20%を占めた。
この域内総生産を購買力平価により計算すれば、560 億米ドル(人口 1 人当たり 8,900 米
ドル)に達する(全国平均の約 3.5 倍高い)。ホーチミン市の工業生産高は 56 億米ドル
で、全国合計の 30%に等しい。ホーチミン市の港の輸出入高は 290 億米ドルで、全国合計
の 40%である。ホーチミン市は、国家予算の歳入の約 30%を担っている。
また、本田技研工業やパナソニック、三菱重工や日本航空など多数の大企業の他、製
造業や貿易業をはじめとした中小の日本企業も多数ホーチミン市に進出しているほか、
市内には日本の ODA による建築物も数多い。
④
岩手県内でのベトナムとの姉妹(友好)都市関係
岩手県内ではなし。
(国内では、大阪府⇔ホーチミン市、福岡県⇔ハノイ市、北九州市⇔ハイフォン市)
6
日越教育交流事業 20 周年記念式典の記録
3
日越交流事業 20 周年記念式典
① 式典には、日越教育事業実施団体の藤沢町国際交流協会から会長はじめ 10 名が参
加されていた。
② 在ベトナム藤沢会からは、
ベトナムにいる会員 60 名のうち 50 名ほどが出席され、
組織力の強さが感じられた。
③
勝部市長からは、20 年も継続されてきた教育交流事業に対し関係者への御礼と、
今回の訪越にあわせて実施した関係機関への訪問についてふれ、今後、経済界も含
めステップアップした交流につなげていきたいとの期待を込めて祝辞を述べた。
④
歴代学生代表のスピーチでは、
三菱 UFJ ホーチミン支店に勤務するアンさんから、
ホストファミリーのお母さんのあたたかい心遣いに感謝する気持ち、再び日本に帰
って来たい恩返しをしたいという思いで日系企業に就職し、再来日と第2のふるさ
と藤沢の訪問という夢を果たし、今も心の支えになっているホストファミリーへの
熱い思いを述べた。
記念祝賀会
①
会員の方々と歌や踊りで交流を深めるほか、久しぶりの再会に近況を語り合うな
ど、「笑顔」があふれる祝賀会であった。
②
勝部市長から、在ベトナム藤沢会への記念品として、
「笑顔」と記した直筆の短冊
を、在ベトナム藤沢会会長チャン・チュン・ユン会長に贈呈した。
③
教育交流事業が 20 年も継続してきた背景には、藤沢の方々の人柄が一番大きく、
「在ベトナム藤沢会」が結成されて、深い絆で結ばれて
おり、確実に日本との架け橋となっている。今後の交流
に欠かせない存在として大いに期待できる。
7
4
ホーチミン市視察の記録
在ホーチミン日本国総領事館
①
首席領事矢ケ部義則氏からベトナム南部やホ
ーチミン市の情勢、経済状況等について説明を
受けた。
②
ホーチミンの GDP 成長率は 9.6%でベトナム
全体の 5.98%を上回っており、既に 2015 の目
標(9.5%)を超えてきている。
③
産業構造は工業・サービス業(割合 4:6)
④
裾野産業が育っていないため、現地調達が困難であり、課題となっている。ま
た、単純労働力は十分だが、高度な知識など技術者の人材が不足している。
⑤
大型食料品取り扱い店として「イオン」が進出しており、日本式のサービス(あ
いさつ・清潔など)に対する姿勢が大きな影響を与え、注目が高まっている。
⑥
コンビニエンスストアでは、ファミリーマート、次いでミニストップが進出。
⑦
日本語学習として民間日本語学校数が 30 校程度ある。
(ベトナム国内で年間2
万6千人が日本語能力検定試験を受験している。
)
⑧
日系企業の状況としては、単純労働分野は問題ないが、IT などの技術職におい
ては英語や日本語ができる人材が不足している。また、製品の現地調達率を高め
るためにも裾野産業の充実が不可欠であるが、まだまだ不十分である。
⑨
市内での日本からの ODA 案件として、上下水道・鉄道・高速道など多くの事業
が進められている。
勝部市長からは、在ベトナム藤沢会とのつながり、訪越の目的(記念式典への
出席とホーチミン市現状視察)や、一関市が取り組んでいるILC誘致や東京オ
リンピックでの金メダルに資源回収した金を使用する運動などを展開しているこ
となどを紹介してきた。
8
ホーチミン市投資貿易センター(ITPC)
①
ウェントォン副社長から、ホーチミン
市の貿易の状況や日本からの投資の状況
について説明を受けた。
②
ホーチミン市が管理している工業団地
については現在 15 ヶ所あり、道路・空
路・港の利便性を活かし、今後9件の整
備予定がある。既に日系企業は 114 社が
進出している。
(メカニカル、アパレル、
電気・電子、食品、ハイテク関連など)
③
投資家向けにワンドア・ワンストップとして HEPZA(ホーチミン市輸出加工区・工
業団地管理委員会)という組織があり、工業団地に対する投資に関する許可や、投資
家の困難や課題を共に解決するなど、幅広い支援を行っている。
④
ホーチミン市で優先している産業は次のとおりである。
ア
○
⑤
電気・電子
イ
○
IT
ウ
○
化学薬品
エ
○
精密機器
オ
○
高品質食品
ホーチミン市の首相は、日本を尊重しており、ITPC においても日本の投資家に対す
るサービス提供を使命としているので、日本のジェトロや商工会との連携でセミナー
も実施しているので、ぜひ活用してほしい。
⑥
日本の中小企業向けの工業団地(マネジメント付レンタル工場含む)も整備してい
る。マッチングする企業等について情報提供してほしい。
*
ビーパン・テクノパーク(日系中小企業専用工業団地・マネジメント機能付きレ
ンタル工場)⇒
出資会社:ユニカ・ホールディングス株式会社
(本社東京都千代田区
岩手工場:前沢インター工業団地内)
勝部市長からは、自身が県職員時代に取り組んできた岩手県の企業誘致の実態や現在
の動向について紹介された。
ITPC から「大企業だけではなく、中小企業の投資に力を入れている。一関市の企業と
ベトナムとの懸け橋となってほしい。」との要望に対し、勝部市長は、帰国後一関市の経
済会等へ情報提供していくと伝えた。
9
貿易大学ホーチミン市分校
①
副校長、日本語担当教授、今年度日越教育交流事業参加予定学生3名と面談。
②
副校長から、大学側において、日本語を学ぶ生徒を増やしていきたいという方針が
あると話され、教育交流事業(向こうでは藤沢プロジェクトという。
)は非常に有意義
であり、大学内でも PR していると説明があった。
③ 20 年継続されている教育交流事業が基礎となって、今後は多様な方向で両国の関係
が栄えるようにと思っている。
④
アメリカの企業でも日本語ができる人材を求めてくるが、日本語を専攻する学生達
はほとんど日系企業に就職を希望している。
⑤
今年度、教育交流事業に参加する学生3名が同席し、日本語を学ぶきっかけや意欲
をそれぞれ日本語で話された。英語より日本の文化を学び日系企業で働きたいなど、
目を輝かせていた。
⑥
一関市の観光情報など、ベトナム語に翻訳しPRしていく事について、積極的に取
り組みたいと話された。ホーチミン市の情報も日本語にたくさん翻訳してきて評価さ
れている。一関市の情報はベトナム語に翻訳するから心配しないで任せてほしいとの
事であった。
勝部市長からは、教育交流事業の継続に対する関係機関への御礼と、20 年の感謝ととも
に、より一層絆を深めるための取り組みを進めていきたいとを述べた。
また、昨年度来日された学生からのプレゼンテーションが素晴らしい内容であり、今回
の訪越ではその背景となっている現場を見たいと思っていたこと、今後ともどんどん提案
をして欲しいと伝えた。
日系企業の進出が増えている中で、ベトナムで日本語ができる皆さんと日本の企業が掛
け合えば、より良いものとなり素晴らしい事である。ホーチミン市はそれを支える可能性
があると、学生達への期待を述べ、一関市で取組んでいるILC誘致について紹介を行っ
た。
10
ベトナム・日本人材協力センター
【当初訪問予定ではなかったが、貿易大学の同じ敷地内にあるという事で、訪問させて
いただく事になった。
】
①
※
人材協力センター所長から、施設の概要について説明を受けた。
日本とベトナムで運営している両国のプロジェクト。
(ベトナムでの窓口が貿易大
学、日本での窓口はジャイカ。
)
②
この施設では、日本語(1級・2級など高度なレベル)の勉強や、ビジネス人材育
成などのセミナーなどが開催されている。
③ 所長から、企業向け・留学の学生向けの支援をしているので、ぜひ活用していただ
きたいとの紹介があった。
④
ベトナム、ホーチミン日本商工会と連携した事業も実施している。
⑤ 企業の経営者や幹部を対象とした「経営塾」では、来日し日本企業の見学なども行
っている。
(主に関東・関西)
⑥
日本全国の日本語センター(学ぶ場所)と 10 件提携しており、学生が留学する際に日
本語が勉強できるようにセンターとサポートしている。ベトナム人向けの日本語セン
ターがあれば、そこで勉強してから学校等に行くことができるが東北には少ない。情
報があれば提供してほしいとの事であった。
⑦ 館内や図書室に日本の観光ポスターや工業系の大学などのパンフレットがあり、日
本の紹介がされていた、東北の資料が少なかったことから、当地域のポスターなどを
送り東北・一関市の情報発信を行っていきたい。
11
ホーチミン市人民委員会表敬訪問
①
レー・タイン・リエム(Mr.Le Thanh Liem) 副委員長と対談した。
幹部の方々も同席(外務局副局長、農業農産管理局副局長、商工局副局長、観光促
進センター長など)
② 副委員長からは、ホーチミン市の経済状況などの説明があった。
③
ホーチミン市でも人材育成は重要と考えており、一関市での教育交流事業の取り組
みは素晴らしい。毎年5人では足りないので 10 人にした方が良いのではないかと話さ
れた。
勝部市長から、藤沢町国際交流協会と貿易大学等の教育交流事業が 20 年続いており
記念式典に出席のため訪越したこと、あわせて昨年度訪日された学生からプレゼンテー
ションを受けており、背景となっている現場を見てみたいという気持ちもあったことな
ど、今回の訪越のねらいを伝えた。さらに、一関市の現状として ILC への取り組みを伝
えるほか、市長自身が県職員時代に携わった企業誘致のノウハウについて説明すると、
副委員長も非常に関心を持った様子であり、今後の経済交流について、担当省庁で関心
のある分野について検討していきたいと話された。
1908 年、フランス統治時代に建てられ、現在はホーチミン市人民委員会庁舎として
使用されている。
公式訪問という事で案内された一室は、高い天井、豪華な装飾、赤い絨毯が敷かれて
非常に豪華な建物に驚かされた。
(対談の様子は現地のテレビニュースや、電子新聞に取り上げられた。)
12
【10/31】
日本企業:日機装ベトナム(人工透析用血液回路製造工場)
勝部市長から、県職員時代(企業誘致担当)当
時中国に進出した企業が、日本に戻る企業のほか
ベトナムに移った企業も多く、ベトナム人労働力
の質の高さを聞いていたことから、工場で直接話
を伺いたいと思っていたことを伝えた。
①
工場長から会社概要、プラントマネージャーから工場の概要について説明を受けた。
②
ベトナムの現状として、最低賃金は 5 年で 2 倍:月 15,000 円になったが、まだ中国
の半分以下であり、単純労働においては魅力がある。
また、就業日数が多く土曜日まで勤務可能であることや、女性の深夜勤が可能で、
交代制で働くことができるという労働条件の利点について説明があった。
③
工場では、社員食堂で3食提供できる体制をとっている。
④
事務改善など研修発表会の実施など社員の働きやすい環境づくりを進めている。
訪問当日も発表会が行われており、ホーチミン市代表の選考⇒ベトナム代表の選考
の段階を踏んで、最終的には日本でのプレゼンとなる。
⑤
1,800 人の社員で、3 年前は月 100 人辞めていたが、昨年はその半分、今年はさらに
半分と社員の定着率も向上している。
介護施設(「LAM
①
QUANG」寺院が運営する施設)
寺院住職から入居されている方々の現状につ
いて説明を受けた。
②
訪問した寺院は、女性の住職だけで運営され
ており施設入居者も女性のみが対象であった。
④
40 代から 100 歳以上の女性 130 人ほどが暮ら
しており、寝たきりや精神的障害を抱えている
方もいるとの事であり、スタッフによる介護と
いうより、食事の世話、おむつ交換等のみでリ
ハビリ等は行われていない状況であった。
⑤
訪問時は入居者が亡くなり、ちょうど葬式の儀式が執り行われており、身寄りのな
い方であり納骨まで寺院が面倒を見ているとのこと。
⑥
日本での介護現場の現状とかなりの違いがあり、日本の介護に対する考え方の理解
から必要となる。現地では、医療や社会保障のシステムが充実されていない。
13
【11/1】
ホーチミン市内・メコン川
・
とにかくバイクが多かった。
・
場所によっては車道とバイク走行レーンがある。
・
人口800万人に対し、バイクの保有数は552万台。
(自動車の保有台数は55万台)
メコン川では、在ベトナム藤沢会の会員の方々と交流を図ることができた。
ソイ
チェン
フォン(風船餅)
甘く味がついた餅を油で揚げて風船のように丸くし、出来
上がった風船餅をはさみで切って食べる。風船の形をした円
の底には餅が厚く溜まっている。
14
ホーチミン市内のスーパーマーケット
①
地元密着型スーパーで、コープマートの店内を見学。安心安全な品ぞろえで信頼
できるスーパーという事であった。
②
持ち物やカバンは預けて手ぶらで入店する仕組みであり、記録写真用に携帯のみ
持参で入店。1階は食料品や日用品、2階は衣料品。
③
リンゴは外国産で小ぶりだが高い。店内には日本の商品は数える程度だった。
④
野菜などは日本と同じような種類が並んでおり違和感はなかったが、果物は南国
系が多かった。
⑤
全体的に鮮魚、精肉、野菜も豊富であった。
⑥
市場調査という点では 1 店しか見ることができず、短時間であったこともあり、
比較検証できる情報までは調査できなかった。
中国・アメリカ産
果物 1 ㌔
1 ㌔(3∼4玉)380 円∼450 円
110 円∼270 円
牛乳 1本 190 円
キャベツ 1玉 93 円
15
味の素 450g 150 円
(日本 100g 80 円∼90 円)
大分のお酒 300ml 800 円∼900 円
(日本 720ml 770 円)
Fly UP