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第8回HI演習課題
70210076 松尾理奈
情動が心に作用しはじめるのは
感情をとおしてのこと
人間の情動と感情の最終的帰結は意識にかかっている
感情が完全かつ継続的に
作用するには意識が必要
意識を持った心の劇場において
最終的、継続的効果を演じている
意識していない誘発因の結果と
して一人ひとりの中に浮上する
「感情をもつ」ことと
「感情をもっているのを認識する」
こととはどうちがうのか?
感情をもつという状態は、情動と感
情を有機体が完全に意識している
状態を意味しているのではない
有機体は「いま感情が起きつつあ
る」ことを認識しないまま「感情」と呼
ぶ状態を神経的、心的パターンで表
象している
情動
感情
情動と感情の間にはいくつか
別の架け橋もある
不安
楽しさ
認識する感情の状態は
それを認識した瞬間に
はじまったのではない
感情状態も情動も
「意識の中」にはな
かったが生物的プ
ロセスとしてすでに
はじまっていた
ダーウィン
情動は推論と意思決定のプロセスに不可欠である
さまざまな種における情動の表出について広範な研究
情動を進化の前段階からの遺物として見たが情動現象を重視
情動は理性と対極の関係にあり、
理性は情動から完全に独立していると考えられた
研究
特定の情動を
失い合理的な
意思決定能力
を喪失
患者
・依然として合理という手段を使うことが
できる
・外界の知識を想起することもできる
・問題に論理的に取り組む能力は全く損な
われていない
しかし
彼らの個人的・社会的決断は
不合理であり、とても不利である
ロマン主義は情動を身体に、理性を脳に置いた
科学が情動を無視
類似例
1.脳と心の研究における「進化的視点」の欠如
2.ホメオスタシス[恒常性]という概念の無視
3.認知科学と新家化学における「有機体」という
概念の欠如
この数年、神経科学と認知神経科学が
情動を認めるようになってきた
推論のデリケートな機構が情動を支える神経機構からの信号
に非意識的に―ときには意識的に―影響されなくなっている
・情動の選択的衰退は過剰な情動と同じぐらい合理
性を害する
・おそらく情動は推論を助けている
とくにリスクや葛藤を伴う個人的・社会的問題の時
我々は常に情動を感じることができ、
情動を感じていることを認識している
認識
情動
感情
新しい
情動
「グッド・ガイ/バッド・ガイ」実験
1週間以上、3つの異なったタイプの人間交流にかかわってもらった
愛想がよく
付き合いが
いい
新しい事実
を学ぶこと
ができない
情動と感情は機能的連続体の一部
であっても、その連続体の諸段階を
区分けすることが有益
デイヴィッド
グッド・ガイ
とくに楽しく
も不快でも
ない
ニュートラル・ガイ
「このグループの中で誰が
友人だと思うか?」と質問
5日間ぶっとおしで
3人と接触
(順序はランダム)
4枚1組の写真を何組か
見てもらう(各組の写真には
3人のうちいずれか1人の
顔写真が入っていた)
3人の本物の顔を見て彼
らについて知っていること
を話してくれるように頼ん
だ
80%以上の確率で
グッド・ガイを選ぶ
ニュートラル・ガイはほぼ偶然の確率
バッド・ガイはほとんど選択されない
何も思い浮かばない
会ったことを思い出せず、誰の名
前も言えない
しかし、誰が友人か尋ねると
一貫してグッド・ガイを選んだ
態度がぶっ
きらぼうで
だらだらと
退屈
バッド・ガイ
彼が示した非意識的な好みは実験中に誘
発された情動と関係している。また、検査
中にその情動の一部が非意識的に再誘発
されたことも関係している
いくつか重要な点を指摘することができる
1.デイヴィッドの中核意識は完全だった
2.この実験ではデイヴィッドの情動は非
意識的に誘発されたが、別の状況で
はきちんと情動を認識している
3.彼の脳の皮質や皮質下にある情動と
関係する領域は、情動にとっても意
識にとっても不可欠ではない
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