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議事録(PDF:295KB)
第1回東郷町スポーツ推進計画策定委員会 議事録 開催日時:平成28年7月25日(月) 13時30分~15時30分 開催場所:役場3階 政策審議会室 出席委員(11人)※敬称略、順不同 石川 幸生 (愛知東邦大学教授 学識経験者) 石川 光秋 (東郷町教育委員会 教育長) 小倉 雅 (東郷町スポーツ推進委員会 代表) 西川 孝二 (東郷町ボート協会 代表) 石川 健治 (東郷町体育協会 半田 清春 (TOGO スポーツクラブ 清水 雅則 (東郷町小中学校長会 代表) 西山 秋滿 (東郷町駐在員会 小野田 実 (東郷町施設サービス株式会社 代表) 代表) 代表) 代表) 海老原 由美 (住民代表) 中嶋 美佐代 (住民代表) 欠席委員 なし 傍聴人 なし 出席した事務局職員等 教育部長、生涯学習課4名、株式会社名豊1名 1 町長あいさつ (町長 川瀬雅喜) (要旨) 私が就任してちょうど 10 年目となり、健康づくりをまちづくりの柱の1つとして進めておりま すが、町民の皆様もそれぞれに健康の大切さを自覚していただけるようになったと感じております。 健康は自己責任の世界であり、いくらよい仕掛けを作っても、町民のみなさまにご参加いただけな いと前に進めないと思います。 少しでも健康づくりに興味をもっていただける仕掛けづくりとして、順天堂大学とのご縁でコー ディーショントレーニングをベースにいろいろな取り組みをさせていただいております。 特に、幼児期の基礎体力づくりにおいて、遊びを通じて培う基礎体力の部分が、今の子どもたち に非常に欠けているということは、以前から感じております。そのような中で運動遊びを中心にし て、保育園で子どもたちの体力づくりに取り組み、保育園の子どもたちが訓練をしていない子ども たちにくらべて、基礎体力の部分で一歩前に進んでいるという結果が出てきました。このようなこ とが評価され、この6月にスポーツ庁長官が視察に来られ、今後、私どもがそろえたデータを基礎 に、幼児期の基礎体力プログラムができると聞いております。 国の高齢化率が 26.7%になったということですが、私どものまちでは幸いにして 21%です。あと 2、3年は上がるかもしれませんが、その後は下がってくると思います。これは、まちづくりの成 果として、若い世代の流入が大変増えているのが理由です。高齢化率が上がってから健康づくりを するのは難しいと考えており、その前にスポーツに親しむ下地をしっかりとつくってほしいと思い ます。 そのようなことで、東郷町スポーツ推進計画を作成し、わが町のレクリエーションスポーツを基 礎にしたスポーツを振興していきたいということです。今でも、わが町のレクリエーションスポー ツは大変高いレベルにあり、この数年、あらゆる分野でのレベルの向上がみられます。 また、介護予防を兼ねて、障がい者と健常者のノーマライゼーション社会の延長上のとして、ハ ンディのない交流をしていきたいという思いで、3年ほど前からカローリングを行っています。健 常者と障がい者とが、同じルールで行っています。 私どもは、色々な分野で健康づくりに関しては一歩先んじていきたいという思いを持っています。 レクリエーションスポーツの権威である石川先生にお越しいただき、ご指導いただけるということ で大変心強く思っております。お忙しいとは思いますが、私どもの健康づくりのために、みなさん からご意見ご指導賜りまして、どこにも負けない推進計画をつくっていただけますよう、よろしく お願いいたします。 長くなりましたが、私どものまちの健康づくりの状況についてご説明させていただきました。ぜ ひ、よろしくお願いいたします。 2 委任状の交付 机上において各委員へ交付 3 委員の紹介 各委員自己紹介 4 委員長及び副委員長の選任について 委員長に石川幸生委員、副委員長に小倉雅委員が選任される。 5 議題 ⑴ 東郷町スポーツ推進計画策定の概略について ⑵ 事業スケジュールについて ⑶ アンケート調査結果について(資料№1~3) 6 その他 <議題に対する主な意見> 議題⑴ 東郷町スポーツ推進計画策定の概略について 意見なし 議題⑵ 事業スケジュールについて 意見なし 議題⑶ アンケート調査結果について(資料№1~3) 西川委員:資料2の2頁調査結果の年齢の項目について、凡例とグラフの色が違うように見える。 事 務 局:訂正させていただきます。 グラフの左から順に 20 歳代、30 歳代と若い年代順にグラ フを並べており、数値には誤りはございません。 西川委員:資料2の3頁数列に回答者の割合が出ていますが、地区別で見た際になぜこれほどの 差があるのか。 事 務 局:各地区の人口比率によって、アンケートの配布数を決めているため、人口比率の高い 地区については必然的に回収数も増えております。 西川委員:年齢も無作為か。 事 務 局:年齢については全て無作為です。 西川委員:回答率が 36%となっているが、この数字をどのように解釈するか。 事 務 局:配布 2,000 通に対し回答率が 36%となりますので、精度としては誤差 3%以内に収まる という結果が出ていますので、今回のアンケート調査は十分な精度をもった調査であると ご理解頂きたい。 小野田委員:施設管理の中でさまざまな事業を展開している。水中や体操の教室には 700 人ほど、ト レーニングジムは 1 日あたり平均 350 人ほどが利用されており、こういった取り組みもス ポーツという位置づけになるかと思う。指定管理の役割の中で行っている事業については、 この計画の中に加えないのか。 事 務 局:自主事業について、直接盛り込むことは考えておりませんが、幼児体操等スポーツ推進 として必要なことは盛り込むこともありうると思っておりますので、スポーツ推進に係る ことで施設サービスさんが行っている事業の情報提供をいただければと思っております。 西山委員:町民レガッタですが、今年は 140 組ほど参加すると思われる。そうすると参加者だけで 700 人くらい、応援者を入れると 1,200 人から 1,300 人が来られると思います。アンケー ト結果では、実際に町民レガッタに参加している方は男女合わせて 10%ほどです。もっと 宣伝して人数が増えたらキャパシティ的には大丈夫でしょうか。 事 務 局:参加者が増えるのであれば、レースの運営方法を検討する必要がでてくるとは考えてお ります。なお、大会参加者数だけでなく、生涯スポーツとしてもボートを一般の方にも親 しんでいただく割合を増やしていきたいと思っております。 西山委員:町民の方が参加する組と、東郷町以外にお住まいの方の参加する、いわゆるオープン参 加との比率はどれくらいか。町民の参加が少なくなってオープン参加が多くなっている印 象を受けるが、実際はどうか。 事 務 局:昨年は 157 クルーの参加があり、町民クルーが 92、オープン参加の町外クルーが 65 ク ルーの参加があり、参加人数としては町内の方が 552 名、町外の方が 404 名、合計 956 名 です。 <町の現状に対する各委員の意見> 石川光委員:幼児期の体力つくりについてはコーディネーショントレーニングを取り入れて成果がでてい ます。各小学校で運動部として、サッカー部、バスケットボール部をもっており、小学4年生 から参加できます。また、体育協会でも少年少女向けの大会も盛んに行っていただき、TOGO ス ポーツクラブでは親子ボート教室もやっていただいています。地域では、家族体力つくり日を 総合型スポーツクラブとして行っているということですが、認知度についてはあまりよくない です。結構、活発に活動されているようで、受け皿としてはあるのではいかと思っています。 中学校の運動部については、児童数に差がありますので部の数に差はありますが、外部指導者 をつけていただき、多くの方が参加して支えていただいていると感じます。 課題は、子どものスポーツクラブを育成している大人の指導者が年々高齢化していることで す。後 10 年後、20 年後はどうなるのかと考えると、今の子どもたちが指導者になってくれれ ばありがたいと思います。青年層のクラブチームの育成も考えますが、大会は出たいけれども 運営はしたくないという傾向があるようで、運営もできる青年層のスポーツクラブの育成が必 要だと思っています。 また、遊び場が少なくなっているということですが、公園ではボール遊びはいけない、道路 でのキャッチボールもいけないということは当然になっており、それが結果にでています。遊 び場について考えると、遊びの形式に特化する、どこかに集まりゲーム機を使って遊ぶという ことをしているようです。そのような面も教育委員会として課題として、何か方策を練ること ができればよいと思います。 石川健委員:私は生涯スポーツで健康を維持するということで、レクリエーションスポーツを昭和のころ からやらせていただいています。例えば、小中学校のPTAがやっているスポーツを楽しむ会 というようなものが、気軽にできるスポーツかと思います。27 年間続いていますが、よいスポ ーツ導入の機会になっていると喜んでいます。体育協会としても、先ほどのレガッタのように、 町内の人だけでチームをつくって大会をするということは非常に難しい状況になっています。 中ほどの年齢層の方が一番力になる年代なのですが、その方たちが欠けています。アンケート にありましたように、その年代は非常に忙しい年齢層で、特に女性の方には子育てや介護があ ります。そのような年代の方に何とか参加していただけるようなスポーツを進めていけたらよ いと考えています。 「見つける」 「育てる」 「生かす」という3つの言葉がありますが、まず自分で種目を見つけ るということは非常に難しいことだと思います。新たなところに1人で飛び込むということは 非常に勇気がいることだと思いますので、自分のあった団体に入り、スポーツを始めるきっか けをつかむことができればよいと思います。1人でなく、2人、3人で1回は行ってみようと いうことで、それが続くようであれば生涯スポーツにつながっていくと思います。 指導者のまわりの世話役との一体化で、楽しいスポーツができる競技とそれができる場所が東 郷町に整っていくとよいと思います。 小中学生の方々が一番考えていかなければいけないことは、学業とのバランスだと思います。 そこを親御さんが理解し合って、少しでも多くの子どもさんたちがスポーツに参加するきっか けが持てるようになるとよいと思います。 町長の話にもありましたように、障がい者スポーツも健常者に負けないように、同じような 形で進めていけたらよいと思います。 清水委員:私が勤めている諸輪小学校で、学校の周囲は自然が豊かな環境にあります。子どもたちは登 校してくると、運動場で遊びまわっています。私たちが子どものころは平気で道路でキャッチ ボールもやりましたし、他人の家の石垣に向かってボールを投げていましたが、今の子どもた ちがそのようなことをすれば叱られ、近所から苦情がまいります。道路でキックボードなどを していれば、危ないからやめさせるように学校で指導してほしいという注意があります。 では、子どもたちはどこで何の遊びをすればよいのでしょうか。安全に遊べるのは学校の校 庭くらいかと思います。小さい公園だとボール遊びは禁止です。必然的にゲームをもって集ま り、背中合わせになり遊ぶということになります。その子たちが大きくなったときが心配です。 部活動をやっている子どもたちは、思い切り活動し、生き生きとしています。 ここでの話題は成人層のスポーツ環境が主になると思いますが、小中学生にとって安心して 遊べる場所、環境をつくるということが、しいては彼らが大人になってからの体力づくりにつ ながっていくのだと思います。環境づくり、場所づくりというものはとてもお金のかかること ではありますが、長い目でみると生涯スポーツに取り組んでいく素地を育てていくことになる と考えています。 半田委員:TOGO スポーツクラブですが、以前、総合型を起ち上げるときに、一番ネックになった問題は 箱がないということでした。東郷町はスポーツ活動が非常に盛んで、空いている日程は第3日 曜日だけでした。その日以外では、レクスポの日として第1金曜日と第2金曜日だけは体育館 を確保できていましたが、今では第1金曜日だけになってしまいました。 箱から締め出されているわけではありませんが、だんだん利用できる割合が少なくなってい ます。月に1回程度では知名度は上がりません。逆にいえば、よく知られているほうかもしれ ません。広報では毎月体力つくりの総合型スポーツのプランを、アピールをして掲載していま す。各地区、各学校区でいろいろなイベントをやるときはすべて回覧板等でもPRしています が、よく知られていません。どこに原因があるのかを考えますが、HPにもしっかりと掲載さ れています。東郷スポーツクラブとしてどのようにして周知認識していってもらうかは、ずっ と課題になると思います。 スポーツクラブの箱がきちんとあればよいのですが、公共施設を利用していますので、知名 度は上がりにくいと思います。総合型スポーツクラブが、使えるのは月に1回、年間に 11 回 ということですし、町民ハイキングは年に1回です。以前、多いときには年に2回でした。町 民体育大会もありました。そのような中での限定は難しいと思っています。 また、場所についてですが、現在の既存の建物はいっぱいで、もう使えないと思います。ど こが空いているのかと考えると、境川の周辺は今、草が茂っていますが、きれいにすればスペ ースがあると思います。そのように環境整備、箱ものを整備することも大事だと感じます。実 際に境川を歩いていると、地区によっては非常に広いところもあります。すぐに運動ができる と思います。 また、各コミュニティセンターでは球技はできないが、それ以外の競技はできますので、 そのようなことも発信して、考える一貫とすることはできると思います。 海老原委員:娘がバスケットのクラブチームに入っていますが、クラブチームの親の会では、なかなか回 数が少ないという現状です。では、学校の部活はどうかといえば、今年は夏休みに2回しかあ りません。一生懸命にやりたい子どもにとって、練習の回数が少ないということは残念です。 息子は小学生のときから少年野球に参加してきましたが、中学校の野球部には、あと1回勝て ば県大会に進むというような選手が集まっていますが、残念ながら指導者がいません。学校の 先生は、野球経験がないという現状です。中学校の受け皿がないということです。スポーツは 野球だけではありませんが、指導者がいないのならば、外部講師を呼んでいただければ先生方 の負担を軽減できると思いますし、中学校のスポーツレベルも上がっていくと思います。 遊ぶ場所もがなく、運動しない子どもも多いようです。キャッチボールする場所がほしいな ど、親の希望はいろいろありますが、どこからやったらよいのかわかりません。子どもを支え る環境をつくるというようなことは、スポーツをさせている親からすれば、やっていただきた いことです。 中嶋委員:私は娘が2人いますが、まったくスポーツをさせていない親です。 昨年から、体力つくり推進委員をさせていただいていますが、せっかく第3日曜日に体育館 に集まっても参加する委員の方が数えるほどで、もったいないと感じています。かなりPRを しているのになぜ集まらないのでしょうか。回覧板に載せたり、小学校で案内を配布したりと いう新たな取り組みもしています。今はわかりませんが、もう少し集客できるのではないかと 思います。運動をしていない子ども、クラブチームにも入っていない子どもに、楽しいと思っ てもらえる環境をつくっていけたらよいと思っています。 小倉副委員長:私は過去に企業の健康づくりを 20 年間行いましたが、そのときに感じたことはたくさんあ ります。体力測定をベースにした健康づくり、体力レベルに特化した人の健康のレベルを上げ ると、病気になる割合が減るということで、一番多いときには年間 10 万人ほど行いましたが、 いろいろな企業の特徴が出てきます。忙しい企業ほど体力レベルが低い傾向にあります。仕事 が忙しいと、なかなか運動はできないということでしょうか。また、新入社員の体力レベルの 差が激しいということもあります。運動クラブに所属していた人たちは高いレベルですが、そ うでない人はとても低いレベルです。中学生と変わらないレベルの人がたくさんいました。企 業としては、戦力として使うためにどのように育てていくつもりなのか見極めが必要になりま す。運動をしない人は病気が多いということは間違いがありません。体力レベルが高く、仕事 ができる人が要求されます。子どもを持つ親御さんはどうしても成績を気にされますが、私が 一番大事だと思うのは、社会にでてからのことです。人とうまく付き合っていけるかというこ とです。将来出世します。 私は健康づくりと体力づくりは違うと感じています。体力づくりはいろいろな運動の制限、 原則に基づいて行わないと体力レベルが上がっていきません。健康づくりについては、少し運 動の機会を増やせば健康のレベルは上がってきます。昔は遊びの中で子どもの体力がついてい たのだと思います。私が子どものころは、家に帰ってかばんを置いたら、外に遊びに行って、 夕食の時間まで帰らないということがほとんどでした。ゲームもありませんし。ですから、遊 びの場というものも非常に大事だと思います。子どもは遊びの中で自ずと体力がついてくるも のです。私は、子どもは成長過程ですので、体力を他人と比較することも避けたいと考えてい ます。運動の楽しさやおもしろさを伝えていけば、自然に増えていく気がします。私どものス ポーツ活動の基本は、ます運動を知ること、それを自分でやってみること、そして運動の楽し さを知ったら、それをみんなに伝えることだと考えています。現実にはなかなか難しいのです が、イベントをやれば人は集まります。 小野田委員:施策という形で健康づくりを推進してきましたが、健康になろうという心や、社会性、健全 な育成、地域社会の再生、健康などがスポーツ基本計画の中の大事な部分です。一番大切なの は、どこで運動させているかということです。幼児期にいかに運動好きにするのかが大事で、 運動好きになった子どもは、将来スポーツをする人になります。小さいときに運動ぎらいにな ると将来も運動はしません。小学生のころに運動音痴だと思うと、たぶん将来も運動をしませ ん。 東郷町でも、保育園で指導をさせていただくと、小学校に上がった段階で体力測定すると、 保育園で経験した子どものほうがよい結果です。それを踏まえると、課題として小学校で、子 どものころに「スポーツは楽しい」「運動はいい」と思えるように刺激していただくことが大 事だと思います。 もう1点は、子どもたちの健康づくりを考えると、子どもとキャッチボールしたいというお 父さんがおられますが、どこでやるのかと考えるとやる場所がありません。昔と違ってできな い場所が多いです。 子どものときにスポーツ好きにすることで、将来いろいろなスポーツに繋がるということで す。