カーナビ、カーオーディオの音づくりを極めるために

どの位置でも音が減衰せず、
ホールのようによく響く設計でつくられた試聴室
埼玉県さいたま市
今回の訪問先
クラリオン株式会社
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斬新なデザインが評価され
「グッドデザイン賞」
「彩の国景観賞2007」
を受賞したクラリオン本社・技術センター
カーナビ、
カーオーディオの音づくりを極めるために
AVナビゲーション
「NX713」
音声でGoogleプレイス検索ができる
「ググれるナビ
話せるナビ」
にもクラリオンの音づくりの技術が生かさ
れています
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クラリオン株式会社（以下、
クラリオ
ルノイズ評価装置などさまざまな実験
ン）
は、
日本で初めてカーラジオ、
カース
設備と技術スタッフが集まったことで、
テレオを開発した車載機器メーカーで
国内トップレベルの開発環境が実現し
す。国内でいち早く音声誘導式カーナ
ました。
ビゲーションシステムや車載コンピュータ
主力製品であるカーナビゲーションシ
れい めい
を発売するなど、車載機器の黎明期か
ステムやカーオーディオをはじめ、
どの
ら常にトップランナーとして時代をリード
製品にもクラリオンがめざす「究極の音
し続けています。
づくり」の技術が生かされています。
2007年、本社機能の強化と車載情
音づくりの柱は、音の調整機能（イコ
報端末の技術開発力の向上を図るた
ライザー
（EQ）
を用いた音質のチュー
め、
さいたま新都心に本社・技術セン
ニング）、
スピーカーの開発など。例えば
ターが完成。試聴室や電波暗室、
ラト
自動車の車内は、
オーディオルームとは
はいたっく 2014.6
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埼玉県さいたま市
異なりノイズが多く、車種によって音の
しています。
そのほかにも、国、地域、時
アムサウンドを両立させた製品となって
反射や吸収が異なります。結果、音の
代によって音の好みが変わることに着
います。
響き方に大きな影響を及ぼすため、音
眼し、国別EQの情報を提供するなど、
こうした取り組みは「音と情報と人間
を聴く環境に合わせた音づくりが求めら
グローバル対応製品の誕生にも貢献し
のより良きつながりを追求し、価値ある
れます。
そこで、
自動車の車内であって
ています。
商品を生み出すことにより、豊かな社会
も可能な限り原音に近づけることができ
2012年、
クラリオンがめざす「究極の
づくりに寄与します」
というクラリオンの
る製品を開発し、
ホームオーディオに負
音づくり」の成果として、
フルデジタルス
基本理念につながっています。安全運
けない音響環境をめざしています。
ピーカーを世界に先駆けて製品化しま
転支援システム、業務用車載システム
長年培った技術開発力が認められ、
した。駆動電圧を従来の半分以下、消
の開発・製造に加え、
自動車向けクラウ
今では自動車の設計段階から参加し
費電力を約1/8に抑え、デジタル音源
ド情 報ネットワークサービス「 S m a r t
ています。例えばドアの設計では車種
がスピーカーから出力するまでの経路
Access」を構築し、車両情報システム
に合わせてスピーカーの最適な形状を
を完全デジタル伝送することでクオリ
プロバイダーとしてさらなる飛躍をとげ
伝えたり、発売前の走行実験段階で
ティの高い音質を実現しました。ハイブ
るクラリオン。今後もクルマと人の未来の
最適音質となるチューニングを行ったり
リッド車との親和性も高く、エコとプレミ
ために挑戦していきます。
電波を完全に遮断できる電波暗室では、製
品自体から発するノイズの測定を行います
走行中を想定し、
ラトルノイズ評価装置
でノイズの検証を行います
私たちの職場周辺はこんなところです！
冬はイルミネーションが
幻想的です
私たちのオフィスがあるさいたま新都心は、
単なるオフィス街というより人々の交流の場で
す。
その象徴が、
にぎわいとふれあい空間であ
る
「けやきひろば」
。
さいたまスーパーアリーナに
隣接し、
ライブやストリートパフォーマンスなどの
イベントも開催されるなど、
四季折々、
通勤する
私たちの目を楽しませ心を和ませてくれます。
技術開発統括部
第一先行開発部
音響システムG
服部 晶子 さん
拠点 DATA
クラリオン株式会社
所 在 地 埼玉県さいたま市中央区新都心7-2
設
立 1940年12月18日
カーナビ
事業概要 自動車向けクラウド情報ネットワークサービス、
ゲーション、
カーオーディオ、
車載用カメラ、
映像機器、
バス機器、
通信機器の設計・開発・製造
http://www.clarion.com/jp/ja/top.html
CDを繰り返し出し入れし、
耐久性能を
試験する自動繰り返し耐久試験機
最新のカーナビゲーション
「ググれるナビ
話せるナビ」
が装着されたデモカー
「ダイレクトにお客さまとつながる
ネットを活用し、
クルマの中で音楽を
楽しむ最高の環境を提供していきます」
す」
IT
の進化と急速なスマートフォンの普及
を背景に、車載用オーディオシステム
においても、
ネット接続による新しい利便性や
機能、
魅力をお客さまに提供することが求めら
れています。
すでに私たちは、
車種別EQソフト
ウェアのネット配信を行っていますが、車
両情報システムプロバイダーとして音に
関わる情報をタイムリーに発信すること
をめざしています。
ネットの活用は、
開発
者にとって音の好みや要望といったお
客さまからの情報が直接届くというメ
リットもあります。
そうした情報を分析、
フィードバックして、
お客さまに感動して
いただける最適な音響環境をこれからも
追求していきます。
上原 正吉 さん
技術開発統括部 第一先行開発部 音響システムG 主査
はいたっく 2014.6
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