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Avaya Communication Manager 基礎診断 ハンドブック

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Avaya Communication Manager 基礎診断 ハンドブック
233758_6_JA.book Page 1 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
Avaya Communication Manager
基礎診断
ハンドブック
リリース 2.0
555-233-758JA
第4版
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 2 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
Copyright 2003, Avaya Inc.
本書の内容は著作権法上の保護を受けております。著者、発行者の承諾を得ず、無断で複
写、複製をすることは禁じられております。
注意
本書に記載される情報は、印刷時点において完全かつ正確であることを期していますが、
情報は予告なく変更される場合があります。
保証
米国アバイア社の本製品についての保証は、限定的なものとします。限定的保証の意味に
ついては、販売契約を参照してください。また、アバイア社の標準保証条項、および本保
証における製品のサポートについては、下記のアバイアのウェブサイトにアクセスしてく
ださい。
http://www.avaya.com/support
料金不正使用防止
「料金不正使用」とは、無許可の者(貴社社員、エージェント、下請業者、貴社の業務を代
行する人員以外の者)による貴社電気通信システムの無断使用のことです。ご使用のシス
テムには料金不正使用のリスクが伴い、万一料金不正使用が発生した場合には電気通信
サービス関連の相当額の追加料金が生じうることにご注意ください。
アバイアの料金不正使用防止
料金不正使用の被害にあった疑いがあり、何らかの技術援助またはサポートが必要な場合、
米国またはカナダからはテクニカルサービスセンター料金不正防止ホットライン(+1-800643-2353)にご連絡ください。
アバイアのヘルプライン
その他のサポート電話番号については、下記のアバイアのウェブサイトにアクセスしてく
ださい。http://www.avaya.com/support
次のリンクにアクセスしてください。
• 米国内の方は、[Escalation Management] をクリックします。次に、ご希望のサポートタ
イプをクリックします。
• 米国外の方は、[Escalation Management] と [International Services] を続けてクリックしま
す。国際 COE(テクニカルセンター)の電話番号が表示されます。
電気通信セキュリティの提供
電気通信(音声、データ、ビデオ通信の)セキュリティとは、何らかの者によるあらゆる
種類の侵入(すなわち貴社の電気通信装置の無断または不正のアクセスや使用)の防止の
ことです。
貴社の「電気通信装置」には、本アバイア製品並びに、本アバイア製品経由でアクセスで
きるその他のあらゆる音声/データ/ビデオ装置(すなわち「ネットワーク接続装置」
)の
双方が含まれます。
「外部の者」とは、社員、エージェント、下請業者、貴社の業務を代行する人員以外の者の
ことです。対して「悪意を持つ者」とは、貴社の電気通信装置に悪意またはいたずらの意
図を持ってアクセスする者(悪意などがない場合には使用を許可されている者を含む)の
ことです。
233758_6_JA.book Page 3 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
このような侵入は次のような理由から、同期(時間多重化や回線に基づく)あるいは非同
期(文字、メッセージ、パケットに基づく)のいずれかの装置やインタフェースに対して
または経由で行われると考えられます。
•
•
•
•
•
利用(アクセスした装置に特有の機能の)
盗難(知的財産、金融資産、料金機能へのアクセスなどの)
盗聴(プライバシーの侵害)
いたずら(迷惑だが無害と思われる干渉)
危害(動機や意図にかかわらず有害な干渉、データの損失または改変など)
ご使用のシステムやそのネットワーク接続装置には、無断侵入のリスクが伴うことにご留
意ください。またこのような侵入が発生した場合、貴社に対して各種の損失(人的/デー
タのプライバシー、知的財産、資産、金融資源、人件費、訴訟費用を含むがこれに限定さ
れないもの)が生ずる可能性があることも十分にご理解ください。
貴社の電気通信セキュリティに関する責任
本システムおよびそのネットワーク接続装置両方のセキュリティを確保する最終的な責任
は、アバイアの顧客(貴社)のシステム管理者、同様の電気通信業務を行う社員とその上
司にあります。以下の(しかしこれに限定されない)各種の資料や情報源から得た知識や
情報を基にしてこの責任を果たしてください。
•
•
•
•
•
•
設置関連説明書
システム管理関連説明書
セキュリティ関連説明書
ハードウェア/ソフトウェアによるセキュリティ・ツール
システム管理者および同様の業務を行う社員で共有する情報
電気通信セキュリティ専門家
貴社の電気通信装置への侵入を防止するため、システム管理者および同様の業務を行う社
員は以下の各項目を慎重にプログラムし、設定してください。
• アバイア社製の電気通信システムおよびそのインタフェース
• アバイア提供のソフトウェア・アプリケーション、その基礎となるハードウェア/ソフ
トウェア・プラットホームおよびインタフェース
• ご使用のアバイア製品にネットワーク接続されているその他の装置
TCP/IP ファシリティ
製品が保証されている動作性能を実現しているときであっても、製品の品質、信頼性およ
びセキュリティはお客様側のネットワーク環境(構成/設計およびトポロジー)に左右さ
れます。
規格準拠
アバイア社は、この装置を不正に改造したことに起因する、あるいはアバイア社指定以外
の接続ケーブルおよび装置で代用または取り付けたことに起因する、ラジオまたはテレビ
に対するいかなる干渉に対しても責任を負わないものとし、こうした無許可の改造・代用・
取り付けによる干渉の是正措置は使用者の責任において行われるものとします。米国連邦
通信委員会(FCC)規則のパート 15 に準拠し、使用者は、アバイア社が明示的に承認して
いない変更または改造を行った場合、この装置を運用する権限が無効になることについて
十分認識しているものとします。
233758_6_JA.book Page 4 Monday, November 3, 2003
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製品安全性規格
本製品は下記の該当する国際製品安全性規格に準拠しています。
電子装置の IEC 準拠(IECEE)CB-96A に記載されているすべての該当する全国の変更条項
を含む、IT 装置の安全性、IEC 60950 第 3 版
IT 装置の安全性、CAN/CSA-C22.2
No. 60950-00/UL 60950、第 3 版
顧客の装置の安全要件、ACA 技術規格(TS)001 - 1997
次の該当するメキシコ全国規格 1 つ以上:NOM 001 SCFI 1993、NOM SCFI 016 1993、NOM
019 SCFI 1998
このマニュアルで説明される装置には、クラス 1 レーザー装置が組み込まれている場合が
あります。これらのレーザー装置は、次の国際安全性規格に準拠しています。
• EN 60825-1、第 1.1 版、1998-01
• 21 CFR 1040.10 および CFR 1040.11
レーザー装置は、次の条件で動作します。
• 最大出力 -5 dBm ~ -8 dBm
• 中央波長 1310 nm ~ 1360 nm
Luokan 1 Laserlaite
Klass 1 Laser Apparat
本書で指定していない手順を実行したり、指定以外の手順で調節、調整したりすると、有
害な放射線を浴びる恐れがありますので、ご注意ください。レーザー製品について詳しく
はお近くのアバイア販売代理店にお問い合わせください。
電磁適合性(EMC)規格
)規格
電磁適合性(
本製品は、次の国際 EMC 規格およびすべての該当する全国の変更条項に準拠しています。
IT 装置の無線障害の制限および測定方法、CISPR 22:1997 および EN55022:1998
IT 装置 ― 耐性特性 ― 以下を含む制限および測定方法、CISPR 24:1997 および EN55024:1998
•
•
•
•
•
•
•
•
•
静電気放電(ESD: Electrostatic Discharge)IEC 61000-4-2
放射線性耐性(Radiated Immunity)IEC 61000-4-3
電気高速過渡(Electrical Fast Transient)IEC 61000-4-4
雷電効果(Lightning Effects)IEC 61000-4-5
伝導耐性(Conducted Immunity)IEC 61000-4-6
本線周波数磁界(Mains Frequency Magnetic Field)IEC 61000-4-8
電圧降下および変動(Voltage Dips and Variations)IEC 61000-4-11
パワー調波(Powerline Harmonics)IEC 61000-3-2
電圧の変動およびちらつき(Voltage Fluctuations and Flicker)IEC 61000-3-3
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米国連邦通信委員会(FCC)声明書
)声明書
米国連邦通信委員会(
パート 15:
:
注記:この装置は、FCC
規則パート 15 で定義されるクラス A デジタル装置の規格に準拠
注記:この装置は、
することがテストの結果により確認されています。この規定により、装置を商業環境で使
用する場合の電波障害に対する適度の保護が提供されます。この装置は無線周波数のエネ
ルギーを発生、使用し、また放射する可能性があるため、設置および使用にあたり取扱説
明書の指示に従わない場合、無線通信に支障をきたす恐れがあります。この装置を居住環
境で使用する場合は電波障害を引き起こす可能性が高く、障害に対する是正措置は顧客負
担となります。
パート 68:応答監視信号
:応答監視信号
適切な応答監視信号を提供しないような方法でこの装置を操作すると、パート 68 の規則違
反になります。この装置は以下の場合に、公衆交換網に応答監視信号を送り返します。
• 被呼ステーションが応答した時
• オペレータが応答した時
• 加入者宅装置(CPE)ユーザーが管理できる録音アナウンスメントに迂回された時
公衆電話網にダイレクトインダイヤル(DID)呼が送り返されるたびに、この装置は応答監
視信号を返します。例外として許可されるのは次の場合です。
• 呼が応答されない時
• 話中音が聞こえる時
• リオーダートーンが聞こえる時
アバイアは、この登録された装置は特番の使用により、ユーザーに州間オペレータサービ
スプロバイダへのアクセスを提供することが可能であると宣言します。テレマーケティン
グ会社が、ダイヤルアクセスコードを阻止するためにこの装置を改造すると、1990 年制定
の 電話オペレータ消費者法違反になります。
リンガ電流値 (REN)
MCC1、
、SCC1、
、CMC1、
、G600、
、G650 Media Gateway の場合:
この装置は FCC 規則のパート 68 に準拠します。この装置の背面、またはフロントカバーの
内側にあるラベルには、FCC 登録番号、リンガ電流値(REN)、その他の情報を記載してあ
ります。必要な場合には、電話会社にこの情報を提供してください。
G350 および G700 Media Gateway の場合:
この装置は FCC 規則のパート 68 および、端末接続管理協議会(ACTA)が採択した要件に
準拠します。装置の背面にあるラベルには、他の情報とともに製品識別番号が次の形式で
記載されています。例えば「US: AAAEQ##TXXXX」という識別番号では、## は小数点を
。必要な場
省いたリンガ電流値(REN)を表します(例えば、03 は REN 0.3 を意味します)
合には、電話会社にこの番号を提供してください。
REN は電話回線に接続できる装置の数量を決定するために使用します。電話回線に対する
REN が過多であると、装置が着信呼に反応する呼び出し音を鳴らさなくなることがありま
す。ほとんどの地域では、REN の合計は 5.0 を超えないようにしてください。REN 合計に
より算出される、回線に接続できる装置数を確認するには、地域の電話会社に問い合わせ
てください。
アナログまたはデジタルファシリティの中には REN を必要としないものもあります。
233758_6_JA.book Page 6 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
接続方法
この装置の電話網への接続を以下の表に示します。
MCC1、
、SCC1、
、CMC1、
、G600、
、G650 Media Gateway の場合:
メーカーのポート
識別番号
FIC コード
構外 / 構内電話機
OL13C
SOC/REN/ コネクタ
A.S. コード 形状
9.0F
RJ2GX,
RJ21X,
RJ11C
DID トランク
02RV2-T
0.0B
RJ2GX,
RJ21X
CO トランク
02GS2
0.3A
RJ21X
02LS2
0.3A
RJ21X
専用線トランク
TL31M
9.0F
RJ2GX
基本インタフェース
02IS5
6.0F, 6.0Y
RJ49C
1.544 デジタルインタ
フェース
04DU9-BN
6.0F
RJ48C,
RJ48M
04DU9-IKN
6.0F
RJ48C,
RJ48M
04DU9-ISN
6.0F
RJ48C,
RJ48M
04DU9-DN
6.0Y
RJ48C
120A3 CSU
G350 および G700 Media Gateway の場合:
メーカーのポート
識別番号
FIC コード
グランドスタート CO トラ 02GS2
ンク
02RV2-T
DID トランク
SOC/REN/ コネクタ
A.S. コード 形状
1.0A
RJ11C
AS.0
RJ11C
0.5A
RJ11C
ループスタート CO トラン 02LS2
ク
04DU9-BN
1.544 デジタルインタ
6.0Y
RJ48C
フェース
6.0Y
RJ48C
基本インタフェース
04DU9-DN
04DU9-IKN
6.0Y
RJ48C
04DU9-ISN
6.0Y
RJ48C
02IS5
6.0F
RJ49C
端末装置(例えば、Media Server または Media Gateway)が電話網に損傷を与える場合、事
前に電話会社からサービスを一時中止する必要があるかもしれないという通知があります。
事前通知が実行可能でなければ、電話会社はできるだけ早く顧客に知らせます。また、FCC
に苦情を申請する必要があると思われる場合には、苦情申請する権利に関する助言を受け
ます。
233758_6_JA.book Page 7 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
電話会社はファシリティ、装置、操作または手順を変更することがあり、このために装置
の操作が影響を受ける可能性があります。このような場合には、電話会社は事前に通知し、
顧客が必要な変更を行ってサービスの中断を防ぐことができるようにします。
万一、この装置でトラブルが発生した場合、修理または保証に関する情報については、テ
クニカル・サービスセンター(電話番号 1-800-242-2121)またはお近くのアバイア販売代理
店までお問い合わせください。当製品が電話網に損傷を与えている場合、電話会社は、問
題が解決されるまで装置の接続を外すように要請することがあります。
この装置を構内配線、電話網に接続するためのプラグおよびジャックは、FCC 規則のパー
ト 68 ならびに、端末接続管理協議会(ACTA)が採択した要件に準拠する必要があります。
該当規準に準拠した電話コードおよびモジュラープラグが本製品に付属しており、これは
同じ規準に準拠した、互換モジュラージャックにも接続できます。修理はアバイアの認定
を受けた技術者が行うことをお勧めします。
当製品は電話会社が提供するコイン式公衆電話で使用することはできません。共同加入線
への接続には州税がかかります。詳しくは、州の公共事業委員会、公益事業委員会または
企業委員会に問い合わせてください。
電話の受話器を使用する場合、当製品は、補聴器の取り付けが可能です。
規格準拠に関する宣言
米国 FCC パート 68 製造元の規格準拠に関する宣言(SDoC)
米国アバイア社は、本書で説明されている、TIA TSB-168 ラベル識別番号が付いた装置が、
FCC の規則および規制 47 CFR パート 68 および端末接続管理協議会(ACTA)が採択した技
術規準に準拠していることをここに証明します。
さらに、本書で説明されているアバイア社製のハンドセット付き端末装置が、補聴器適合
性を定義した FCC の規則および規制パラグラフ 68.316 に準拠し、補聴器と適合性があると
見なされることを断言します。
米国内責任担当者が署名した SDoC のコピーは、最寄りの販売代理店にお問い合わせいただ
くか、次のウェブサイトから入手可能です。http://www.avaya.com/support
Avaya Media Server および Media Gateway 製品はすべて FCC パート 68 に準拠していますが、
その多くは SDoC プロセスが規定される以前に FCC に登録されました。全アバイア登録製
品のリストは、http://www.part68.org で、
「Avaya」を製造元として検索すると表示されます。
欧州連合規格準拠に関する宣言
アバイア社は、本書で説明されている「CE」(Conformité Européenne) マークの付いた装置
が、電磁適合性規格(89/336/EEC)、低電圧規格(73/23/EEC)を含む欧州連合の無線・電気
通信端末装置規格(1999/5/EC)に準拠することを宣言します。また本装置は CTR3 基本イ
ンタフェース(BRI)、CTR4 一次インタフェース(PRI)
、必要に応じて CTR12、CTR13 の
サブセットにも適合することを認証されています。
「規格準拠に関する宣言書」(DoC)のコピーは、最寄りの販売代理店にお問い合わせいただ
くか、次のウェブサイトから入手可能です。http://www.avaya.com/support
233758_6_JA.book Page 8 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
日本 VCC1 クラス A
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラス A 情
報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。
この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。
マニュアルのご注文方法
連絡先: Avaya Publications Center
電話: +1.800.457.1235 または +1.207.866.6701
FAX: +1.800.457.1764 または +1.207.626.7269
郵送先: Globalware Solutions
200 Ward Hill Avenue
Haverhill, MA 01835 USA
宛先:Avaya Account Management
E-mail:
[email protected]
最新バージョンのマニュアルは、次のアバイアサポートウェブサイトから入手できます。
http://www.avaya.com/support
233758_6_JA.book Page 9 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
目次
9
目次
はじめに
15
• 本書作成の理由
15
• 対象読者
15
• 本書の内容
16
• 本書の使い方
17
システム、基板、メディアモジュール
1
19
• 警告表示
20
• セキュリティについて
20
• 商標
21
• 関連説明書
21
• ユーザーからのご意見・ご要望
22
• インターネットによる本書の入手方法
22
• 印刷版マニュアルのご注文方法
23
• アバイアのヘルプライン
24
システム情報の記録
27
• 必須情報の記録
27
• 必須情報の検索
28
• バックアップの確保
30
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 10 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
10
目次
2
システム状態のチェック
• トラブルの対応策
33
システム状態の表示
34
システム全般の動作状態の表示
35
電話機の状態の表示
35
キャビネットの状態の表示
37
システム設定の変更点(履歴レポート)の表示
38
• アバイアのサポート
3
33
39
よくあるトラブルの解決
41
• トラブルの診断
41
• よくある電話機関連トラブルの解決
42
発呼できない
43
呼び出し音が鳴って着信呼に応答したが、
相手とつながらない
45
電話機のメッセージランプが消えない
45
一般的なトランク関連のトラブルの診断
45
専用線トランク関連のトラブルの診断
46
モデム関連のトラブルの診断
47
プリンタ関連のトラブルの診断
47
パスワード、ログイン名、および
ターミナルからのアクセス関連のトラブルの診断
48
システム管理ターミナル(SAT)関連のトラ
ブルの診断
48
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 11
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
目次
• コールセンター関連のトラブルの解決
4
11
49
アナウンスメントを内蔵アナウンスメント基板に
録音できない
49
アナウンスメントが発呼者に聞こえない
51
自動応答ハントグループ内の装置が応答しない
52
放棄呼が多すぎる
52
顧客から話中でつながらないとの苦情がある
53
アラームとエラー
55
• メンテナンスレポート
55
アラームログ
61
アラームログの消去
64
アラームボタンの割り当て
64
• よくあるエラータイプ
65
エラータイプ 18 ― ビジーアウト(使用停止)
65
エラータイプ 513 ― 装置が「接続されていない」
67
エラータイプ 1 ― 基板が取り外されている
68
• アラームとエラーの防止
69
メンテナンステストをオフにする
69
未使用の基板の取り外し
70
DS1 の設定
71
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 12 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
12
目次
5
トラブルシュートに利用できる各種機能
• トラブルシュート
6
73
73
自動回路保証(ACA)
74
Busy Verify(話中確認)
75
話中表示
79
ファシリティテストコール
79
トランク識別機能
81
IP および H.323 関連のトラブル解決
• Softphone 関連トラブルの解決
83
83
ユーザーが IP Softphone でログイン(登録)できない
84
ユーザーはログインしているが、Softphone
を使って発呼できない
85
メッセージが INTUITY Message Manager で聞けない
85
「Action cannot be completed」
(アクショ
ンを完了できません)というメッセージが表示される
86
会議または転送ができない
86
ディレクトリを使用できない
86
その他のヒント
87
• 音質に関連するトラブル
87
LAN または Communication Manager の
セットアップにおけるトラブルの判定
87
ミュートテストの実行
88
PC のボリュームコントロールのチェック
88
パケット損失とジッターのチェック
89
他の考えられる原因
90
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 13 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
目次
• トラブルシューティングの基本的なツール
7
13
90
ping の使用
90
trace-route の使用
91
IP アドレスの確認
92
IP Softphone 登録の確認
93
トランクタイプの確認
93
どうしても問題が解決されない場合
94
アバイアへのお問い合わせ
95
• アバイアへお問い合わせいただく前に
95
• アバイアへのお問い合わせ
97
索引
99
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 14 Monday, November 3, 2003
14
11:12 PM
目次
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 15 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
はじめに
15
はじめに
本書作成の理由
システムのメンテナンスについて、さらに詳しい説明がほし
いというご要望がかねてからありました。本書は、Avaya
Communication Manager を実行する電話システムの理解に欠か
せない、基本的な技術情報が盛り込まれています。Avaya
Communication Manager のバージョンによって手順が多少異な
る場合もありますが、本書に記載の手順は、ほとんどの基本
操作に役立つものです。
対象読者
システム管理者の方は、本書をご活用ください。研修に参加
する前の予習にご使用いただき、研修へご持参ください。
マークしたり、メモを書き込んだりして、研修終了後も日常
的にご活用ください。
対象読者
•
前任の管理者を引き継いだ新しい管理者の方。
•
正規管理者の代理の方。
•
忘れてしまった操作手順を復習したい方。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 16 Monday, November 3, 2003
16
11:12 PM
本書の内容
本書の内容
『基礎診断ハンドブック』は以下の各章に分かれていて、日常
の操作方法を説明しています。
システム情報の記録の章では、記録する必要がある必須情報
システム情報の記録
の種類と、その情報をシステムから取り出す方法を説明しま
す。また、バックアップが正常に行われたことを確認する方
法についても説明します。
システム状態のチェックの章では、トラブルに対応するさま
システム状態のチェック
ざまな解決策を説明します。また、システムの状態や変更点
を調べる方法についても説明しています。
よくあるトラブルの解決の章では、よくあるトラブルを解決
よくあるトラブルの解決
するため、ユーザーに対してなされる質問がまとめてありま
す。トラブルの診断例や典型的なトラブル例、コールセン
ターに関する基本的なトラブルの解決法が分かります。
アラームとエラーの章では、メンテナンスレポート、よく表
アラームとエラー
示されるエラーのタイプ、一部のアラームやエラーの発生防
止法などを説明します。
トラブルシュートに利用できる各種機能の章では、電話機、
トラブルシュートに利用できる各種機能
トランク、ファシリティの状態を調べる特有機能の説明です。
IP および H.323 関連のトラブル解決の章では、
IP Softphone、
関連のトラブル解決
IP トランク、H.323 トランクに関する、基本的なトラブル解決
法を説明します。
アバイアへのお問い合わせの章では、社内では解決できない
アバイアへのお問い合わせ
トラブルが生じた場合のアバイアへのお問い合わせ方法と、
その場合あらかじめお手元にご用意いただく情報をまとめて
あります。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 17 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
はじめに
17
本書の使い方
本書では、下記の用語や表記法が使用されています。これら
を覚えておくと、Communication Manager の使用にあたって、
本書がさらに使いやすくなります。
• 「フォーム」は、ターミナルのモニタ画面に表示される
フィールドおよびプロンプトのことです。本書におけ
るフォームの記載例は、34 ページの図 1「status コマン
ドの Help(ヘルプ)フォーム」を参照してください。
•
本書では、「電話機 」
(phone)」という用語を使用しま
す。アバイアの他のマニュアルでは「電話機」
(telephone)、
「ボイスターミナル」(voice terminal)
、「ス
テーション」(station)、「エンドポイント」(endpoint)
などと呼ぶこともあります。
•
キーやボタンは次のように表記します。例:KEY(キー)
•
フォームのタイトルは、太字等幅フォントのイタリッ
ク体で示します。例:FORM DISPLAY(フォーム画面)
•
フォームのフィールド間の移動には、キーボードの TAB
キー、矢印キー、ENTER キーを使用します。
•
ターミナルエミュレーション・ソフトウェアをご使用
の場合は、ENTER、RETURN、CANCEL、HELP、NEXT PAGE
などに対応するキーを設定する必要があります。
•
コマンドは太字の等幅フォントで示します。例:
command(コマンド)
•
変数は太字等幅フォントのイタリック体で示します。
例:variable(変数)
•
本書ではコマンドを完全な形で表記してありますが、
短縮コマンドも使用することができます。例えば、
list configuration station は、list config
sta のように入力することができます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 18 Monday, November 3, 2003
18
11:12 PM
本書の使い方
•
コマンドやフォームの内容は、Communication Manager
の最新マニュアルを参考にして記載してありますが、
ご使用のシステムとは異なる場合があります。その場
合は、ご使用のシステムに適するコマンドを使用し、
使用法についてはお手持ちのマニュアルを参照してく
ださい。
•
コマンドの入力方法やフィールドへの入力方法が分か
らない場合は、HELP を押してください。
— コマンド行にカーソルを置いて HELP を押すと、
利用できるコマンドの一覧表が表示されます。
— フォーム上のフィールドにカーソルを置いた状
態で HELP を押すと、そのフィールドに使用でき
る有効な入力項目の一覧表が表示されます。
•
フォームに入力する(コマンド以外の)テキストは太
字で示します。例:text(テキスト)
•
ディスプレイの一番下の部分に、状態行やメッセージ
行があります。ここには、システムからのメッセージ
が表示されます。入力後、メッセージ行に表示される
システムからの応答を確認してください。ヘルプライ
ンへの問い合わせが必要な場合は、このメッセージを
書き取ってください。
•
ENTER キーを押して変更を保存する必要がある場合、作
業中の画面が消去され、カーソルはコマンドプロンプ
トに戻ります。メッセージ行には、
「command
successfully completed」
(コマンド完了)と表示さ
れ、システムが変更を受け付けたことを知らせます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 19 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
はじめに
19
システム、基板、メディアモジュール
• 「システム」とは、Communication Manager を実行してい
る Avaya Media Server を包括的に示す一般的な用語で
す。
•
基板コード(例えば、TN780 または、TN2182B)は、
最下位の対応アルファベット末尾文字(例えば、
最下位の対応
TN2182B の「B」
)とともに示します。通常は、この末
尾アルファベットより上位のコードにも対応可能です。
ただし、最下位対応コードまたは上位コードのヴィン
ヴィン
テージが、常に対応可能とは限りません。ちなみに、
テージ
末尾文字「P」は、その基板にファームウェアをダウン
ロードできることを示します。
• 「キャビネット」は、MCC1、SCC1、CMC1、G600、
G650 Media Gateway の外箱(シェル)です。基板は、
キャビネット内特定キャリア(列)の、専用スロット
に装着します。
•
基板アドレス指定の「UUCSSpp」は、基板の位置(ア
ドレス)をキャビネット - キャリア - スロット -
ポートの順に示します。このアドレス指定で、UU は
キャビネット番号、C はキャリアの識別文字、SS は特
定基板の専用スロット番号、pp は(該当があれば)基
板上の特定ポートです。MCC1 Media Gateway 基板の
ポート 4 のサンプルアドレスは、例えば 02A0704 とな
ります。
•
G350 または G700 Media Gateway では、基板の代わりに
メディアモジュールが使用されます。メディアモ
ジュールのアドレスは、XXXVSpp で指定します。XXX
は Media Gateway の設定番号、VS は Media Gateway 上の
特定メディアモジュール専用スロット番号、pp は(該
当があれば)メディアモジュールの特定ポート番号で
す。V は変数ではなく、コマンドには正確に記述する必
要があります。G700 Media Gateway の MM711 Media
Module 専用 V3 スロットにある、ポート 4 のサンプルア
ドレスは、例えば 002V304 となります。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 20 Monday, November 3, 2003
20
11:12 PM
警告表示
G700 Media Gateway に S8300 Media Server を装着する場
合は、V1 スロットに装着します。
警告表示
本書では次のアイコンを使用します。
注記 :
参考情報が記載されています。
注意 :
ソフトウェアの誤動作、データ損失、サービス中断等を
引き起こす原因となるおそれのある注意事項が記載され
ています。
! セキュリティ警告 :
システムの管理・設定後も、料金不正使用の可能性が残
る場合を示します。
セキュリティについて
料金不正使用とは、正規の料金を払わずに長距離電話をかけ
ることです。料金不正使用が発生すると、その料金は貴社の
負担となります。料金不正使用の防止方法については、Avaya
Toll Fraud and Security Handbook, 555-025-600 を参照してくださ
い。または、アバイアのセキュリティ・ホットライン(米国:
+1 800 643 2353)か、お近くのアバイア販売代理店、もしくは
アバイアの営業担当者へお問い合わせください。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 21
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
はじめに
21
商標
®
または ™ が付いたトレードマークは、すべて Avaya, Inc. の
登録商標または商標です。その他の商標は、所有各社に帰属
します。
関連説明書
次に示す 2 冊は、本書と一組の関連マニュアルです。
• 『Avaya Communication Manager 基本管理ハンドブック、
555-233-756JA』
• 『Avaya Communication Manager 上級管理ハンドブック、
555-233-757JA』
Administrator’s Guide for Avaya Communication Manager,
555-233-506 では、システムの諸機能および相互関係について
さらに詳しく説明しています。Administrator’s Guide では、シ
ステムの設計、操作、管理についても説明しています。
注記 :
なお、このマニュアルは、1997 年 4 月以前には
DEFINITY Implementation、および DEFINITY Feature
Description の 2 冊であったものをまとめたものです。
また本書では、
『Avaya Communication Manager 概説、
555-233-767JA』、Administration for Network Connectivity for
Avaya MultiVantage™ Software, 555-233-504 および Avaya
Products Security Handbook, 555-025-600 も参照します。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 22 Monday, November 3, 2003
22
11:12 PM
ユーザーからのご意見・ご要望
ユーザーからのご意見・ご要望
このマニュアルについてご意見をお寄せください。皆様のご
意見それぞれにお返事は差し上げられませんが、ご意見のす
べてを真摯に拝見させていただきます。お寄せいただくご批
判、ご助言が、本書の改善に大きく役立ちます。
郵送先:
Avaya
Product Documentation Group
Room B3-H13
1300 W. 120th Avenue
Denver, CO 80234 USA
Fax 送信先:
+1 303 538 1741
E-mail:
[email protected]
インターネットによる本書の入手方法
インターネットに接続できるシステムをお持ちの場合は、
『Avaya Communication Manager 基礎診断ハンドブック』最新版
の表示およびダウンロードができます。ただし、このマニュ
アルを参照するには、Acrobat Reader が必要です。
注記 :
Acrobat Reader をお持ちでなければ、
http://www.adobe.com で無料コピーが入手できます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 23 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
はじめに
23
本書最新版の入手方法
1
次に示すアバイアお客様サポートウェブサイトにアク
セスします。http://www.avaya.com/support/
2
Product Documentation
3
Search Support
をクリックします。
テキストボックスに 555-233-758(本書の
文書番号)と入力して、Go ボタンをクリックします。
印刷版マニュアルのご注文方法
連絡先:
Avaya Publications Center
電話: +1-800-457-1235 または +1-207-866-6701
Fax: +1-800-457-1764 または +1-207-626-7269
郵送先:
Globalware Solutions
Attn: Avaya Account Management
200 Ward Hill Ave
Haverhill, MA 01835 USA
E-mail:
[email protected]
注文:
文書番号 555-233-758JA、第 4 版、2003 年 11 月
継続購読をお申し込みいただければ、本書を改訂するたびに
最新版を自動的にお届けいたします。継続購読についての詳
細またはお申し込みは、Avaya Publications Center にご連絡くだ
さい。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 24 Monday, November 3, 2003
24
11:12 PM
アバイアのヘルプライン
アバイアのヘルプライン
さらにヘルプが必要な場合は、次に示すアバイアお客様サ
ポートウェブサイトにアクセスします。
http://www.avaya.com/support/
次のリンクにアクセスしてください。
•
米国内の方は、[Escalation Management] をクリックしま
す。次に、ご希望のサポートタイプをクリックします。
•
米国外の方は、[Escalation Management] と [International
Services] を続けてクリックします。国際 COE(テクニ
カルセンター)の電話番号が表示されます。
米国内の場合は、次に示す各種サービスにもアクセスできま
す。一部のサービスには、追加サービス契約の手続きが必要
になります。詳細については、一般ユーザーの方は弊社の販
売代理店、また代理店の方は弊社の営業担当者にお問い合わ
せください。
Avaya Communication Manager ヘルプラ
イン(機能の設定管理とシステムのアプ
リケーションに関するサポート)
+1 800 225 7585
アバイア全米お客様サービスセンターの
サポートライン(メンテナンスと修理に
関するサポート)
+1 800 242 2121
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 25 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
はじめに
Avaya Toll Fraud Intervention(アバイア料
金不正使用防止ライン)
+1 800 643 2353
Avaya Corporate Security(アバイア企業
セキュリティライン)
+1 800 822 9009
25
注記 :
尚、日本国内では、弊社 COE ホットラインにより代理店
へのテクニカルサポート、また一般のお客様へは担当の
販売代理店によるサポートを提供しております。詳細に
関しては担当の販売代理店へお問い合わせ下さい。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 26 Monday, November 3, 2003
26
11:12 PM
アバイアのヘルプライン
2003 年 11 月
11:12 PM
システム情報の記録
1 システム情報の
記録
本章では、記録しておくべきシステム情報の種類と、各デー
タの収集方法について説明します。また、バックアップが正
常に行われたことを確認する方法についても説明します。
必須情報の記録
以下は、必須情報の構成要素です。
•
本来の交換機システムの構成
•
アップグレードや変更点
•
交換機システムの機能(例えば、コールセンターやテ
レコミューティング機能を使用する場合など)
システムの記録の基礎部分となるのは、システムの本来の構
成に関する情報です。ほとんどの会社で、必須情報記録書類
を少なくとも 1 部は保管しており、そのコピー書類や電子コ
ピーを会社とは別の場所に保管しています。システムに変更
を加えたら必ず、以上の記録も更新してください。
システムに発生したトラブルの診断には、必須情報を利用し
ます。またこの情報は、災害からの復旧など、システムの
データの再構築が必要な際に不可欠なものです。
2003 年 11 月
27
システム情報
233758_6_JA.book Page 27 Monday, November 3, 2003
233758_6_JA.book Page 28 Monday, November 3, 2003
28
11:12 PM
必須情報の検索
必須情報の検索
ハードウェアやコンフィギュレーションに関する必要な情報
の多くは、システム管理ターミナル(SAT)から検索できま
す。
•
個々の記録を調べるには、display コマンドを使いま
す。
•
まとまった記録を調べるには、list コマンドを使いま
す。
ローカルプリンタの接続された SAT をご使用の場合は、次の
ことが可能です。
•
システムに入っている記録を印刷して書類を作成する
には、display コマンドや list コマンドの最後に
print と付けて入力します。
•
schedule を display または list コマンドに追加す
ると、後でシステムプリンタ(設定されている場合)
から記録を印刷できます。
注記 :
印刷前に、ご使用のプリンタがシステム管理ターミナル
(SAT)から印刷できるように設定されていることを確認
してください。詳しくは、
『Avaya Communication Manager
基本管理ハンドブック、555-233-756JA』を参照してくだ
さい。
次の表で、調べる必要のある装置や設定を確認してから、該
当するコマンドによって適切な画面を表示させてください。
2003 年 11 月
11:12 PM
システム情報の記録
まとまった
記録の表示
コマンド
29
システムの
構成部や設定
システム
情報
交換機システム
の構成
会社で購入
した機能
display system
parameters
customeroptions
システムの容量
システムで
使用可に
なっている
各容量
display
capacity
キャビネットと
キャリア
キャビネッ
トとキャリ
アの台数
list cabinet
基板
基板のタイ
プとヴィン
テージ
list
configuration
all
display circuit-packs
トランク
サービスの
種類
list trunk-group
display trunk-group n
電話機
モデル番号、 list station
内線番号、
list extension内線名、
type
設置場所、
ケーブル、
ジャック
display station n
発呼特権
display cor n
接続制限クラス
(COR)
サービスクラス
(COS)
機能特番
list cor
display cos
display featureaccess-codes
2003 年 11 月
個々の記録の表示
コマンド
display extension n
システム情報
233758_6_JA.book Page 29 Monday, November 3, 2003
233758_6_JA.book Page 30 Monday, November 3, 2003
30
11:12 PM
バックアップの確保
システムの
構成部や設定
まとまった
記録の表示
コマンド
システム
情報
機能パラメータ
display systemparameters
features
ダイヤルプラン
display dialplan
カバレッジパス
list coverage
path
アナウンス
メント
内線番号、
タイプ、
内線名、
ポート
ベクター
ベクター
ディレクト
リ番号
(VDN)、ベ
クター番号
ハントグループ
個々の記録の表示
コマンド
display coverage
path n
display
announcements
list vector
list VDN
display vector n
display VDN n
list hunt-group
display hunt-group n
バックアップの確保
定期的にシステム情報のバックアップを取り、記録を常に最
新のものに保つようにしてください。
•
システムの設定に対する変更点のバックアップには、
save translations コマンドを使用します。
•
アナウンスメントに対する変更点のバックアップには、
save announcements コマンドを使用します。
2003 年 11 月
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
システム情報の記録
31
バックアップが正常に終了したことを確認するには、
Command Completion Status フィールドを調べます。
•
このフィールドに Success と表示されていれば、トラ
ンスレーションやアナウンスメントのバックアップは
正常に終了しています。
•
このフィールドに Success と表示されていなければ、
エラーコードを記録してください。各コードには次の
ような意味がありますので、原因を調べてください。
— 1 = active-spe でセーブできない。
— 2 = standby-spe でセーブできない。
注記 :
バックアップの実行方法について詳しくは、
『Avaya
Communication Manager 基本管理ハンドブック、
555-233-756JA』を参照してください。
2003 年 11 月
システム情報
233758_6_JA.book Page 31
233758_6_JA.book Page 32 Monday, November 3, 2003
32
11:12 PM
バックアップの確保
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 33 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
システム状態のチェック
33
チェック
本章では、交換機システムの情報を使ってシステム全般の健
全性と状態を調べる方法について説明します。ここでは、シ
ステム全体の情報や個々の情報の表示方法と、システムの設
定を変更した場合に、これをチェックする方法について説明
します。
トラブルの対応策
システム管理者は、システムの状態をチェックして正しく動
作しているかどうか調べる必要があります。これはトラブル
を未然に防ぐのに有効なシステム診断の方法です。
•
システムの動作状態をチェックするには、status コマ
ンドを使います。詳しくは、34 ページの「システム状
態の表示」を参照してください。
•
システムを綿密にモニタするには、display alarms
と display errors コマンドを使います。詳しくは、
55 ページの「アラームとエラー」を参照してください。
2003 年 11 月
シ ステム 状態
2 システム状態の
233758_6_JA.book Page 34 Monday, November 3, 2003
34
11:12 PM
トラブルの対応策
システム管理者のもう 1 つの大切な業務は、ユーザーからの電
話機関連のトラブルに関する問い合わせに対応することです。
この重要な業務を行うには一般に、対症療法的なシステム診
断を行う必要があります。詳しくは、41 ページの「よくある
トラブルの解決」を参照してください。
システム状態の表示
システムの種々の構成部をモニタするには、システム状態に
関する各フォームを使います。トラブルに備えて、システム
が正常に動作しているときの各フォームの内容を把握してお
きます。
次のコマンドを入力すると、各種状態レポートの一覧表が表
示されます。
1
status と入力して、HELP ボタンを押します。
HELP(ヘルプ)フォームが表示されます。
このフォームには、表示できる状態レポートの種類が
一覧表示されます。
図 1: status コマンドの Help(ヘルプ)フォーム
(ヘルプ)フォーム
Please enter one of the following object command words:
access-endpoint
hardware-group
psa
administered-connection health
processor-channels
attendant
interface
remote-access
bri-port
journal-link
signaling-group
card-mem
link
sp-link
cdr-link
logins
station
clan-ip
mst
synchronization
clan-port
packet-interface
sys-link
cleared-alarm-notif
periodic-scheduled
system
conference
pms-link
trunk
data-module
pri-endpoint
tti
esm
ではここで、Status(状態)フォームをいくつか見てみます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 35 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
システム状態のチェック
35
すべてが正常に動作しているか調べ、システム状態の要約を
確認するには、STATUS HEALTH(ステータスヘルス)フォー
ムを使います。この画面を使って、アラームを調べたり、ビ
ジーアウト(使用停止)になっているものがあるか、大きな
トラブルがあるかどうかをチェックできます。
STATUS HEALTH フォームは、次の手順で表示します。
1
status health と入力して、ENTER キーを押します。
STATUS HEALTH フォームが表示されます。
図 2: Status Health(ステータスヘルス)フォーム
(ステータスヘルス)フォーム
_______: status health (page 1) 2/26/2002 2:27:15 PM
SPE:
23%
PNC:
Pwr:
Cab
1
2
3
4
5
B/auto
A/functional
Cp: 1% Idl: 74%
B-PNC/auto A-PNC/functional
comm Sync:primary Logins:5
OCC:St:
2%
Sm:
ALARMS:Maj: 16
BUSYOUT:Trk: 0
Min:
Stn:
EmTr Maj Min Wrn PNC
auto0
1 57 up
auto0
0 51 up
auto- 16
1 54 up
auto0
1 103 up
auto0
0 240 up
Cab
__
__
__
__
__
EmTr
_____
_____
_____
_____
_____
Maj
___
___
___
___
___
Min
___
___
___
___
___
3 Wrn: 505
0 Oth:
0
Wrn
___
___
___
___
___
PNC
___
___
___
___
___
電話機の状態の表示
個々の電話機の設定を表示させるには、status station コ
マンドを使います。これはふつう、ユーザーから電話機のト
ラブルについて問い合わせがあった場合に、まず最初に入力
して情報収集するコマンドです。
2003 年 11 月
シ ステム 状態
システム全般の動作状態の表示
233758_6_JA.book Page 36 Monday, November 3, 2003
36
11:12 PM
トラブルの対応策
例えば、電話機の呼び出し音が短く鳴るだけで、呼は直接カ
バレッジに転送されてしまい応答できないとユーザーが言っ
てきた場合は、status station を入力して、ユーザーの内
線電話で離席機能(SAC)が起動しているかどうか調べます。
内線番号 7236 の状態は、次の手順で表示します。
1
status station 7236 と入力して、ENTER キーを押
します。
GENERAL STATUS(全般の状態)フォームが表示され
ます。例では、この 6408D+ 電話機は正常に動作(動作
中/オンフック [in-service/on-hook])していますが、離
席機能(SAC)が起動していることがわかります。これ
で呼がカバレッジに転送される前に、ユーザーが呼に
応答できない原因がわかりました。
図 3: General Status(全般の状態)フォーム
(全般の状態)フォーム
GENERAL STATUS
Type: 6408D+
Service State: in-service/on-hook
Extension: 7236
Download Status: not-applicable
Port: 02A0306
SAC Activated? yes
Call Parked? no
User Cntrl Restr: none
Ring Cut Off Act? no
Group Cntrl Restr: none
Active Coverage Option: 1
CF Destination Ext:
Message Waiting:
Connected Ports:
ACD STATUS
Grp/Mod Grp/Mod Grp/Mod Grp/Mod Grp/Mod
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
On ACD Call? no
Occupancy: 0.0
HOSPITALITY STATUS
Awaken At:
User DND: not activated
Group DND: not activated
Room Status: non-guest room
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 37 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
システム状態のチェック
37
個々のキャビネットのサービス状態を調べるには、SYSTEM
STATUS CABINET(システムのキャビネットの状態)フォー
ムを使います。このフォームには、キャビネットで発生して
いるアラームもレポートされます。
システムのキャビネットの状態は次の手順で表示します。
1
status system all-cabinets と入力して、ENTER
キーを押します。
SYSTEM STATUS CABINET(システムのキャビネット
の状態)フォームが表示されます。
図 4: System Status Cabinet(システムのキャビネットの状
(システムのキャビネットの状
態)フォーム
SYSTEM STATUS CABINET 1
SELECT SPE ALARMS
TONE/ SERVICE SYSTEM SYSTEM
SPE MODE
SWITCH MAJOR MINOR
CLOCK STATE
CLOCK
TONE
1A
standby
auto
0
0
1A
in
standby standby
1B
active
spe b
0
0
1B
in
active active
SERVICE
CONTROL DEDICATED
SERVICE BUS ALARMS
BUS
OPEN BUS
TDM STATE
CHANNEL
TONES
PKT
STATE MAJOR MINOR
FAULTS LEADS
1A
in
n
n
1B
in
y
y
1
in
n
n
0
0
EMERGENCY
TRANSFER
1A
1B
SELECT
SWITCH
on
auto-off
EXP-LINK
01A01-02A01
01B01-02B02
SERVICE
STATE
in
in
MODE
active
standby
CABINET
TYPE
MCC
システムの正常動作を確認するには、複数の状態フォームを
調べる必要があるため、かなり時間がかかる場合があります。
2003 年 11 月
シ ステム 状態
キャビネットの状態の表示
233758_6_JA.book Page 38 Monday, November 3, 2003
38
11:12 PM
トラブルの対応策
システム設定の変更点(履歴レポート)の
(履歴レポート)の
システム設定の変更点
表示
システムのどの設定が変更されたかを調べるには、履歴レ
ポートを使います。例えば、ユーザーが自分の電話機のカバ
レッジパスが機能しないと言ってきた場合には、履歴レポー
トをチェックして、カバレッジパスの設定に変更が加えられ
ているかどうか調べます。
履歴レポートには、日時、ログインのレベル、行なった処理、
システムの変更を行なったフォーム(オブジェクト)名が一
覧表示されます。ただし、正確にどのデータやフィールドが
変更されたかは表示されません。
履歴レポートを表示させ、システムに加えられた最近の変更
点を調べるには、次の手順を実行します。
1
list history と入力して、ENTER キーを押します。
HISTORY(履歴)フォームが表示されます。
図 5: History(履歴)フォーム
(履歴)フォーム
Date
3/16
3/16
3/16
3/16
3/15
3/15
3/15
3/15
3/15
3/15
3/15
3/15
3/15
3/15
HISTORY
Date of Loaded Translation: 2:48pm Sat
Time Port
Login
Actn Object
2:33 INADS
inads
logn
1:16 INADS
inads
logf
1:16 MGR1
craft
logf
0:39 INADS
inads
logn
7:17 MGR1
craft
cha
hunt-group
7:05 MGR1
craft
cha
system-param
7:04 INADS
inads
logf
7:04 MGR1
craft
cha
system-param
7:04 MGR1
craft
cha
coverage
7:03 MGR1
craft
cha
system-param
6:09 MGR1
craft
cha
console-para
6:06 MGR1
craft
add
station
6:06 MGR1
craft
add
station
5:35 MGR1
craft
cha
console-para
2003 年 11 月
Jul 26, 1997
Qualifier
2
features
features
path 1
features
next
next
233758_6_JA.book Page 39 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
システム状態のチェック
39
アバイアでは、サービスプログラムの一環として、リモート
モニタリングによるトラブル発生時のサポートを提供してい
く予定です。詳細に関しては、一般のお客様は弊社販売代理
店、代理店の方は、営業代表部または COE ホットラインまで
お問い合わせください。
またアバイアは、電源サージを原因とする製品への損傷コス
トを完全に保険対象とした、業界初の「電源サージ保護」
サービスを予定しています。詳細は、弊社販売代理店、また
は日本アバイア(株)までご連絡ください。
2003 年 11 月
シ ステム 状態
アバイアのサポート
233758_6_JA.book Page 40 Monday, November 3, 2003
40
11:12 PM
アバイアのサポート
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 41
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
よくあるトラブルの解決
41
3 よくあるトラブ
本章では、もっとも基本的な電話機のトラブルに関する問い
合わせがユーザーからあった場合に、トラブル解決のため
ユーザーに対して行う質問事項と、収集すべき情報について
まとめてあります。また、よくあるコールセンター関連のト
ラブルについても説明しています。
トラブルの診断
トラブルの診断
システム管理者として重要な業務のひとつは、ユーザーから
のトラブル関連の電話問い合わせに応対することです。次の
簡単な手順を踏んで、的確な質問をし、トラブルを再現する
ように努めれば、このようなトラブルに共通する点をいくつ
か特定することができます。
2003 年 11 月
トラブルの解決
ルの解決
233758_6_JA.book Page 42 Monday, November 3, 2003
42
11:12 PM
よくある電話機関連トラブルの解決
ユーザーに質問をして、以下の項目を特定する必要がありま
す。
•
トラブルの発生した装置やプロセスは、以前は機能し
ていたが故障して動かなくなったのか、それとも新し
く設定された装置やプロセスで、直す必要があるのか。
•
トラブルの原因は自社の装置や機器にあるのか、他の
ベンダなどの装置にあるのか。
•
トラブルの原因は交換機の内部システムにあるのか、
自社のファシリティの外部にあるのか。
管理者自身やユーザー、同じ業務を行なっている他のシステ
ム管理者に、以下の基本的な質問をしてください。
•
トラブルが発生しているのは、新機能や新しい装置な
のか、あるいは以前は機能していたのに機能しなく
なったものか。
•
トラブル発生は、外線に発呼したとき、外部からシス
テムに発呼したとき、内線番号にかけたときのいずれ
か。
•
このトラブルを再現できるか。
よくある電話機関連トラブルの解決
よくある電話機関連トラブルの解決
本節では、多くのシステム管理者が診断を行い、よくあるト
ラブルを解決する方法について説明します。以下は、トラブ
ル発生時の対処方法をまとめたものです。
•
トラブルの状況を正確に説明してもらう。
•
トラブルを再現してみるか、実際に見せてもらう。
•
電話機を調べる。
•
電話機が取り替えられていないか調べる。
2003 年 11 月
11:12 PM
よくあるトラブルの解決
43
•
物理的な接続を点検する(例えば、電話機のプラグが
差し込まれているかどうか確認する)。
•
電話機があるべき場所に設置されているかどうか確認
する。
•
電話機を別の場所で使用してみる。
•
コードや受話器を取り替えたかどうかユーザーに確か
める。
•
status station コマンドを入力して、画面の内容を
調べる。
•
display station コマンドを入力して、station(電話
機の設定)フォームをページごとに調べる。
•
Station フォームの SAC やカバレッジパスの設定を調べ
る。
•
システムの記録書類に矛盾がないかどうか調べる。
•
アラームログやエラーログを調べる。
•
アラームやエラーがあれば、消去する。
•
基板をテストする。
ではここで、ユーザーがシステム管理者に報告してくる各種
トラブルを挙げ、診断方法と解決方法について説明します。
発呼できない
発呼できない
自分の電話機が「故障している」という電話がユーザーから
かかってきたとします。実際、これが一番多く見られるトラ
ブルです。ユーザーに質問をして、何がどうおかしいのか、
そしてどうすればよいのかを突き止めます。
2003 年 11 月
トラブルの解決
233758_6_JA.book Page 43 Monday, November 3, 2003
233758_6_JA.book Page 44 Monday, November 3, 2003
44
11:12 PM
よくある電話機関連トラブルの解決
次の質問をして、電話機が「故障している」原因を突き止め
てください。
•
電話機がどのように「故障している」のか。次のどの
操作をした場合にトラブルが起こるか。
— 呼び出し音が鳴って着信呼に応答しようとした
時
— 発呼しようとした時
•
発呼しようとした時にトラブルが発生する場合は、呼
の種類は次のどちらか。
— 内線電話機間の内線呼
— 外部の電話機宛ての外線呼
•
1 つの番号にだけ発呼できないのか、あるいはどの番号
にも発呼できないのか。
•
使用している電話機は新しい電話機か、あるいは既存
の電話機で以前は発呼できたものができなくなったの
か。
•
発呼しようとする前に発信音は聞こえるか。
•
ダイヤル後、聞こえる音は次のどれか。
— ある種のトーン
— メッセージ
— 雑音
— 無音
•
ダイヤル後にメッセージが聞こえた場合は、メッセー
ジの内容は ?
「ダイヤル先への呼は接続できない」というメッセージ
が聞こえた場合は、トラブルの原因は ARS プログラミ
ングの可能性があります。発信呼のルーティングの変
更について詳しくは、
『Avaya Communication Manager 基
本管理ハンドブック、555-233-756JA』を参照してくださ
い。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 45 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
よくあるトラブルの解決
45
呼び出し音が鳴って着信呼に応答したが、
呼び出し音が鳴って着信呼に応答したが、
相手とつながらない
status station と入力して、離席機能(SAC)が起動して
いるかどうか確認します。
電話機のメッセージランプが消えない
電話機のメッセージランプが消えない
このトラブルは、その電話機宛てのメッセージが消去されて
いる場合でも、しばしば起こります。
メッセージランプを消すには、次の手順を実行します。
プロンプトから、clear amw all n(n は内線番号)
と入力して、ENTER キーを押します。
1
一般的なトランク関連のトラブルの診断
一般的なトランク関連のトラブルの診断
以下の質問により、トランク関連のトラブルを特定しやすく
なります。
•
すべての呼でトラブルが起きるか、あるいは断続的に
起きるか。
•
問題のトランク上で発呼しようとすると、何かメッ
セージが聞こえるか。
2003 年 11 月
トラブルの解決
自分の電話機が「故障している」と報告する電話が別のユー
ザーからかかってきたとします。前述の質問をしてください。
この電話機から発呼はでき、呼び出し音は鳴るけれども、受
話器を取っても相手とつながらないということが分かったと
します。
233758_6_JA.book Page 46 Monday, November 3, 2003
46
11:12 PM
よくある電話機関連トラブルの解決
•
問題のトランクを特定できるか。
特に、中継台にトランク ID ボタンがある場合は、トラ
ンクアクセスコード (tac) を使ってトランクを特定しま
す。
•
呼に雑音があるか。
ある場合は、外線トランクが原因である可能性があり
ます。
•
通信事業者(電話会社など)にこの問題を通知したか。
専用線トランク関連のトラブルの診断
専用線トランク関連のトラブルの診断
以下の質問により、トランク関連のトラブルを特定しやすく
なります。
•
トラブルが起こっているのは着信呼のみか。
•
トラブルが起こっているのは発信呼のみか。
•
問題のトランクを使おうとするとどうなるか。
•
専用線の通信事業者に知らせたか。
•
問題のトランクは別の場所と接続しているか。
その場合は、その場所の IL 番号(住所)を調べてくだ
さい。
•
問題のトランクの回線識別番号を知っているか。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 47 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
よくあるトラブルの解決
47
モデム関連のトラブルの診断
モデム関連のトラブルの診断
以下の質問により、モデム関連のトラブルを特定しやすくな
ります。
•
問題のモデムの内線番号は ?
•
問題のモデムは交換機経由で接続されているか。
•
モデムを接続している機器は ?
•
設定オプションを最近変更したり、チェックしたりし
たか。
•
モデムのメーカーは ?
•
機種番号は ?
プリンタ関連のトラブルの診断
プリンタ関連のトラブルの診断
以下の質問により、プリンタ関連のトラブルを特定しやすく
なります。
•
プリンタに起こっているトラブルは何か。
•
プリンタの使用目的は ?
例えば、交換機、CMS、CAS または AUDIX に接続され
ているか。
•
プリンタのメーカーは ?
•
機種番号は ?
2003 年 11 月
トラブルの解決
例:コンピュータ、ファックス、CMS など。
233758_6_JA.book Page 48 Monday, November 3, 2003
48
11:12 PM
よくある電話機関連トラブルの解決
パスワード、ログイン名、および
パスワード、ログイン名、および
ターミナルからのアクセス関連のトラブル
の診断
リモートでダイヤルインしてアクセスする場合にトラブルが
起こる場合は、次の質問をしてください。
•
どのようにダイヤルインしたか。
•
使用しているソフトウェアやダイヤリングプログラム
のタイプは ?
•
ダイヤルしようとすると表示されるエラーメッセージ
は何か。
パスワードが期限切れの場合、受け付けられない場合や誤っ
ている場合は、担当販売代理店にトラブル解決の方法をお問
い合わせください。
システム管理ターミナル(SAT)関連の
)関連のトラ
システム管理ターミナル(
)関連のトラ
ブルの診断
システム管理ターミナル(SAT)でトラブルが起こっている場
合は、次の質問をしてください。
•
問題のターミナルのタイプは ?
•
どのようなトラブルが起こっているか。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 49 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
よくあるトラブルの解決
49
コールセンター関連のトラブルの解決
コールセンター関連のトラブルの解決
本節では、ハントグループ、スプリット、アナウンスメント、
発呼者アクセス関連のよくあるトラブルを特定し、解決しや
すくする方法をまとめてあります。
アナウンスメントを内蔵アナウンスメント基板に
録音できない
考えられる原因
対応策
アナウンスメントの録
音開始時にポート 0 が
使用できない。
アナウンスメントの録音開始時にポート 0
が使用中の場合は、リオーダートーン(ま
たは速いビジートーン)が聞こえ、その後
何も聞こえなくなります。録音が正常に行
われるようになるまで、45 秒毎にアナウン
スメント特番と内線番号をダイヤルしてく
ださい。
アナウンスメントの録
音に使用している電話
機に、コンソールパー
ミッションのある COS
が設定されていない。
STATION(電話機の設定)フォームで、そ
の電話機の COS(サービスクラス)をコン
ソールパーミッションがある別の COS に変
更してください。
ANNOUNCEMENTS/
AUDIO SOURCES(ア
ナウンスメント/音源)
フォームの Pr(保護)
フィールドが、y に設定
されている。
このフィールドを n に設定して、コンソー
ルパーミッションのある電話機から変更で
きるようにしてください。
操作手順が正しくない。
再試行します。ご使用の機能特番(FAC)
を確認してください。
2003 年 11 月
トラブルの解決
次の各表には、ACD やコールベクタリングを使用しないコー
ルセンター関連の、よくあるトラブルの状況と対処法をまと
めてあります。
233758_6_JA.book Page 50 Monday, November 3, 2003
50
11:12 PM
コールセンター関連のトラブルの解決
アナウンスメントを内蔵アナウンスメント基板に
録音できない
考えられる原因
対応策
使用したい内線番号が
アナウンスメントに割
り当てられていない。
ダイヤルした番号をチェックするか、その
内線番号を ANNOUNCEMENTS/AUDIO
SOURCES(アナウンスメント/音源)
フォームのアナウンスメントに割り当てて
ください。
アナウンスメント基板
に残っている録音時間
が足りない。
list integrated-annc-boards コマン
ドを入力して、INTEGRATED
ANNOUNCEMENT BOARD(内蔵アナウン
スメント基板)フォームを表示し、各基板
に残っている録音時間を調べてください。
• アナウンスメントをもっと短くして録音
し直します。
• 既に録音されているアナウンスメントを
短くして録音し直します。
• 既に録音されているアナウンスメントの
圧縮率を下げて録音し直します。音質が
ひどく悪くなるような圧縮率まで下げな
いように注意してください。
• 不要なアナウンスメントを消去します。
• アナウンスメント基板を追加します。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 51
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
よくあるトラブルの解決
51
考えられる原因
対応策
アナウンスメント基板の
全ポートが常時話中で、
そのアナウンスメントに
はキューが設定されてい
ない。
ANNOUNCEMENTS/AUDIO SOURCES(ア
ナウンスメント/音源)フォームの Q
フィールドを、y に設定してください(内
蔵アナウンスメント基板に割り当てられて
いるすべての内線番号について、この
フィールドを y に設定してください)
。ト
ラブルが解消されない場合は、アナウンス
メント基板をもう 1 枚装着してください。
アナウンスメントが録音
されていない。
アナウンスメントの内線番号をダイヤルし
てください。速いビジートーンが聞こえる
場合は、アナウンスメントは録音されてい
ません。アナウンスメントを録音してくだ
さい。
アナウンスメント基板の
誤動作。
アナウンスメントを録音し直してくださ
い。
2003 年 11 月
トラブルの解決
アナウンスメントが発呼者に聞こえない
233758_6_JA.book Page 52 Monday, November 3, 2003
52
11:12 PM
コールセンター関連のトラブルの解決
自動応答ハントグループ内の装置が応答しない
考えられる原因
対応策
装置がオフになって
いるか、誤動作して
いる。
UCD-MIA(サイクリック・ハンティングの最
も空き状態のエージェント)では、誤動作し
ている装置が最も空き状態のポートとなるた
め、ハントグループ宛てのすべての呼が、誤
動作している装置宛てにルーティングされる
ことがあります。
1. 応答しない番号を見つけるまで、各モデ
ムの内線番号を順番にダイヤルします。
2. その装置を、修理するまで一時的にビ
ジーアウト(使用停止)にするか、
HUNT GROUP(ハントグループ)フォー
ムからその内線番号を削除します。
放棄呼が多すぎる
考えられる原因
対応策
カバレッジパスがな
い。
HUNT GROUP(ハントグループ)フォーム
の Coverage Path (カバレッジパス)
フィールドにカバレッジポイントを割り当て
てください。
アナウンスメントが使
用されていないか、あ
るいは変更が必要。
発呼者が切らずに待ってくれるように促すア
ナウンスメントを作成してください。発呼者
の呼は非常に重要であることを伝え、切らず
に待ってもらうようにします。
呼が応答されるまで待
つ気が顧客にない。
エージェントの人数を増やして、応答までの
時間を短縮してください。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 53 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
よくあるトラブルの解決
53
l
考えられる原因
対応策
トランク容量の不足。
システムの Trunk Summary(トランク要約)
レポート、yesterday-peak(前日のピーク)、
today-peak(当日のピーク)、last hour(過去
1 時間)などをチェックしてください。営業
時間中は 1 時間に 1 回、last hour の表示を印
刷してください。
着信トランクと双方向トランクの % ATB(全
トランク話中)フィールドをチェックしてく
ださい。このフィールドの数値が一方向
一方向の着
一方向
信トランクで常時高い場合は、呼がおそらく
不通になっています。トランクを追加してく
ださい。
双方向トランクで ARS を使用している場合
は、さらに詳しい調査が必要です。
Communication Manager では、局用交換機で
呼が不通になっているかどうかの表示はでき
ません。ご使用の通信事業者(電話会社)
に、着信呼に関するトラフィックの調査を依
頼してください。
設定されているキュー
の長さが短すぎる。
カバレッジパスがな
い。
HUNT GROUP(ハントグループ)フォーム
の Queue Length(キューの長さ)フィー
ルドの値を、ハントグループのエージェント
の人数以上の値に設定してください。エー
ジェントの人数を増やしてください。
HUNT GROUP フォームの Coverage Path
(カバレッジパス)フィールドにカバレッジ
ポイントを割り当ててください。
2003 年 11 月
トラブルの解決
顧客から話中でつながらないとの苦情がある
233758_6_JA.book Page 54 Monday, November 3, 2003
54
11:12 PM
コールセンター関連のトラブルの解決
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 55 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
55
4 アラームと
エラー
•
エラーログ
•
アラームログ
メンテナンスレポート
Avaya Communication Manager では、交換機の数多くの構成部
品がモニタされます。ある構成部品に不具合が発生したり、
動作が異常な場合、サブシステムが次の 2 種類のレポートを生
成します。
•
エラーログの詳細
詳細レポート
詳細
•
アラームログの全般
全般レポート
全般
システムでは、メンテナンス・オブジェクト(MO)によって
構成部品のエラー状態が検出されます。MO は、発生する可能
性のある異常状態のモニタ、テスト、レポートを行うソフト
ウェア・モジュールです。
2003 年 11 月
アラーム / エラー
よく起こるトラブルの診断方法と解決方法について、より詳
しく知りたいという好奇心旺盛なシステム管理者の方は、本
章をお読みください。本章の説明は、次の各ログの読解に役
立ちます。
233758_6_JA.book Page 56 Monday, November 3, 2003
56
11:12 PM
メンテナンスレポート
エラーログの表示
エラーログの表示
エラーログは定期的に実行して、調べるようにしてください。
現在発生しているすべてのシステムエラーをエラーログから
調べることができます。特定のシステム構成部品や特定の時
間を指定して、それに関するエラーログを表示させることも
できます。
エラーログは、次の手順で表示させます。
1
display errors と入力して、ENTER キーを押します。
ERROR REPORT(エラーレポート)フォームが表示さ
れます。
図 6: Error Report(エラーレポート)フォーム
(エラーレポート)フォーム
ERROR REPORT
The following options control which errors will be displayed.
ERROR TYPES
Error Type:
Error List: active-alarms
REPORT PERIOD
Interval: a
From:
/ / :
To:
/ / :
EQUIPMENT TYPE ( Choose only one, if any, of the following )
Cabinet:
Port Network:
Board Number:
Port:
Category:
Extension:
Trunk ( group/member ):
/
2
現在発生しているすべてのエラーを表示するには、
ENTER キーを押すか、
あるいは、各フィールドに必要な情報を入力して、確
認したいエラーを指定します。各フィールドの説明は
次節の一覧表を参照してください。
3
ENTER
キーを押すと、レポートが表示されます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 57 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
57
フィールド
入力する内容
Error Type
エラーのタイプ
Error List
active-alarms(起動しているアラーム)、errors(エ
ラー)
、または cleared-errors(解除されたエラー)
Interval
h(時間)
、d(日)、w(週)
、m(月)、a(全部)
From/To
日時で指定する時間間隔
Cabinet
キャビネット番号(1 ~ 44)
Port
Network
ポートネットワーク番号(1 ~ 44)
Board
Number
UUCSS 形式の 5 文字の基板番号:
UU = キャビネット番号(1 ~ 44)
、C = キャリア位
置(A ~ E)
、SS = スロット番号(0 ~ 20)
Port
UUCSSss 形式の 7 文字のポートアドレス:
UU = キャビネット番号(1 ~ 44)
、C = キャリア位
置(A ~ E)
、SS = スロット番号(0 ~ 20)、
ss = ポート番号
Category
カテゴリー名(下記から選択のこと)
adm-conn
announce
bri/asai
cdr
data-mod
detector
dup-spe
environ
exp-intf
ext-dev
generatr
inads-link
infc
maint
mass-st
mbus
memory
misc
mmi
mnt-test
modem
mssnet
pkt
pms/jrnl
pnc
pncmaint
pnc-peer
procr
quick-st
s-syn
spe
stabd
stacrk
stations
sys-link
sys-prnt
tape
tdm
tone
trkbd
trkcrk
trunks
vc
vsp
wideband
wireless
2003 年 11 月
アラーム / エラー
エラーレポートの各フィールドの説明
233758_6_JA.book Page 58 Monday, November 3, 2003
58
11:12 PM
メンテナンスレポート
Extension
割り当てられている内線番号または空白
Trunk
Group
1 ~ 666 のグループ番号
Trunk
Member
1 ~ 255 のグループメンバー番号または空白
図 7: Hardware Error Report(ハードウェア・エラー・レ
(ハードウェア・エラー・レ
ポート)
HARDWARE ERROR REPORT - ACTIVE ALARMS
Port
Mtce
Name
01AXX1 PI-LINK
01AXX1 PI-LINK
01AXX1 PI-LINK
01A0101 DIG-LINE
01A0101 DIG-LINE
Alt
Name
Err
Type
257
2049
1
Attd1 1537
Attd1 513
Aux
Data
25
1
25
40968
0
First
Occur
05/02/08:07
05/02/12:03
05/02/18:48
05/02/12:29
05/02/12:29
Last
Err Err
Occur
Cnt Rt
05/04/08:38 255 5
05/02/12:03 1
0
05/03/13:57 2
0
05/02/12:29 1
0
05/02/12:29 3
0
Rt/
Hr
13
0
0
0
0
Al
St
a
a
a
a
a
Ac
n
n
n
n
n
以下の各フィールドには、特に注意してください。
•
•
•
•
Port フィールドには、次のように異なる形式で情報が
表示されます。
•
基板番号(UUCSS)
•
ポートアドレス(UUCSSss)
•
2 桁のシグナリング番号
•
プログラムされたポートネットワーク番号
Mtce Name(メンテナンス・オブジェクト[MO]名)
Alt Name(エラーが発生している内線の番号)
この例では、デジタルポートに接続されている Attd1
(中継台 1)でエラーが発生しています。
Err Type(エラーの状態カテゴリー)
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 59 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
59
•
Aux Data(Error Type の詳細)
•
First Occur(エラーが最初に発生した日時)
•
Last Occur(エラーが最後に発生した日時)
•
Err Cnt(最初の発生から数えたそのエラーの回数)
エラーログの解釈
エラーログの解釈
•
PI-LINK は、外部装置を含むデジタル装置との、プロ
セッサインタフェースリンクをモニタする MO(メンテ
ナンス・オブジェクト、以下 MO に省略)です。画面
から、5 月 2 ~ 4 日の 2 日間にわたり、タイプ 257 のエ
ラーが 255 件、タイプ 2049 のエラーが 1 件、同じくタ
イプ 1 のエラーが 2 件発生していたことが分かります。
•
DIG-LINE エラーは、ポート 01A0101 に設定されてい
る電話機が、システムではみつからないことを示して
います。Alt Name フィールドの表示(Attd 1)から、
この電話機は中継台 1 であることが分かります。
2 つの MO の Err Type と Aux Data フィールドには、多数
の異なる数値が表示されています。各数値は、特定のエラー
状態を表すソフトウェアコードです。
2003 年 11 月
アラーム / エラー
例に示した HARDWARE ERROR REPORT(ハードウェア・エ
ラー・レポート)には、5 つのエラー項目が表示されていま
す。システムは、プラグを差し込んでいないデジタル電話機
を検出しています。下記はレポートの解釈方法です。
233758_6_JA.book Page 60 Monday, November 3, 2003
60
11:12 PM
メンテナンスレポート
エラーの消去
エラーの消去
システムの重要な構成部品に異常が発生すると、ソフトウェ
アがその「イベント」をエラーログかアラームログにコード
番号で記録します。
次の手順でエラーコードを解釈し、エラーを消去してくださ
い。
1
まず、MO(例えば、DIG-LINE または PI-LINK)に
ついて、ご使用の Communication Manager メンテナンス
マニュアルで調べます。
2
Hardware Error Type(ハードウェア・エラー・タイプ)
表から、その MO のエラータイプを探します。
3
そのエラータイプに関連する注を参照し、そのエラー
を生成した状態の説明を探します。
4
指示されているエラーの消去手順を実行します。
指示されている手順によっては、アラームが発生して
いる構成部品のテストを必要としている場合がありま
す。この場合はテストパーミッションを必ず使用可に
してください。
テストが異常終了したり中止されたりすると、そのテ
ストのエラーコードが記録されます。
5
MO 別のテストエラーコードを、ご使用システムの
Communication Manager メンテナンスマニュアルで調べ
ます。
6
テスト結果の一覧表示から、番号付きのテストを探し
ます。
7
番号付きテスト表から、エラーコードとテスト結果の
正しい組み合わせ
組み合わせを探します。
組み合わせ
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 61
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
61
アラームログ
アラームは、重大度およびシステムに対する影響の度合いに
応じて、major(メジャー)、minor(マイナー)
、warning
(ワーニング)の 3 種に分類されています。
警告のレベルと説明
コンソー
ルへの
報告
処置
major
重大なサービスの低下
あり
あり
(INADS に
4 回発呼す
ると報告
される)
即時対応が
必要
minor
サービスが一部低下しているが、
システムは動作可能で、通常は
トランク数本または電話機数台、
1 つの機能だけが動作不能。
あり
あり
(INADS に
4 回発呼す
ると報告
される)
どのサービ
スが影響を
受けている
かを確認。
warning
重大なサービス低下の原因とな
らない不具合
注記:DS1 基板外部の不具合
(エラータイプ 138)は、ワーニ
ングアラームのみを発し、顧客
のネットワークのトラブルを表
す。この場合は、ワーニングア
ラームでも重大なサービス低下
の原因となり得る。
なし
(INADS は
ワーニング
アラームに
ダウング
レードされ
たアラーム
を受信する
場合あり)
なし
状況をモニ
タし、サー
ビスの中断
や装置の動
作中断、交
換機外部の
不具合を点
検する。
アラームはさらに次のように分類されます。
•
アラームの原因が基板の回路内にある基板上の
基板上のトラブ
基板上の
ル(オンボード)
•
アラームの原因が基板外部のプロセスや構成部品にあ
る基板外部のトラブル
トラブル(オフボード)
トラブル
2003 年 11 月
アラーム / エラー
INADS へ
の報告
233758_6_JA.book Page 62 Monday, November 3, 2003
62
11:12 PM
メンテナンスレポート
アラームログの読み方
ではここで、デジタル電話機が電話線に接続されていないた
めに生じた、アラームログを調べてみます。
アラームログは次の手順で表示します。
1
display alarms と入力して、ENTER キーを押します。
ALARM REPORT(アラームレポート)フォームが表示
されます。
図 8: Alarm Report(アラームレポート)フォーム
(アラームレポート)フォーム
ALARM REPORT
The following options control which alarms will be displayed.
ALARM TYPES
Active? y
Resolved? n
Major? y
Minor? y
Warning? y
REPORT PERIOD
Interval: m
From:
/ / :
To:
/ / :
EQUIPMENT TYPE ( Choose only one, if any, of the following )
Cabinet:
Port Network:
Board Number:
Port:
Category:
Extension:
Trunk ( group/member ):
/
2
表示させたいアラームの種類の右隣に y と入力して、そ
のつど ENTER キーを押します。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 63 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
63
注記 :
トラブルの発生時間を限定できる場合以外は、ENTER
キーを押して起動している全アラームを表示させます。
Major(メジャーアラーム)に n と入力し、Minor(マイ
ナーアラーム)と Warning(ワーニングアラーム)に y
と入力すると、システムの異常を調べるのに必要なハイ
レベルの情報は表示されません。
3
ENTER
キーを押すと、アラームレポートが表示されま
す。
ALARM REPORT(アラームレポート)詳細フォームが
表示されます。
図 9: Alarm Report(アラームレポート)詳細フォーム
(アラームレポート)詳細フォーム
ALARM REPORT
Port
01AXX1
01AXX1
01A0101
01A0101
01AXX1
Maintenance On
Name
Brd?
PI-LINK
n
PI-LINK
n
DIG-LINE
n
DIG-LINE
n
PI-LINK
n
Alt
Name
Attd1
Attd1
Alarm
Svc
Type
State
WARNING
WARNING
WARNING RDY
WARNING RDY
WARNING
2003 年 11 月
Ack? Date
1 2 Alarmed
05/02/09:48
05/02/09:48
05/02/12:29
05/02/12:29
05/02/18:49
Date
Resolved
00/00/00:00
00/00/00:00
00/00/00:00
00/00/00:00
00/00/00:00
アラーム / エラー
4
233758_6_JA.book Page 64 Monday, November 3, 2003
64
11:12 PM
メンテナンスレポート
アラームログの解釈
ALARM REPORT(アラームレポート)には、メジャー、マイ
ナー、ワーニングの順でアラームが表示されます。
上に示すレポート例には、次の情報が示されています。
•
アドレス 01AXX1 のプロセッサインタフェースリンク
(PI-LINK)には、5 月 2 日に基板外部
基板外部(
基板外部 On Brd? = n)
のワーニングアラームが 3 回発生しています。
•
デジタルライン(DIG-LINE)基板上の同じポート
(01A0101)には、5 月 2 日に 2 つの別々なエラーカウン
ターに応答して、アラームが 2 回発生しています(エ
ラーログの例を参照してください)
。
アラームログの消去
アラームログの消去
アラームログは次の手順で消去します。
1
アラームログにある最初のメジャーアラームを調べ、
トラブルを解決します。
2
最も重大なトラブルを最初に解決すると、他のアラー
ムが自動的に消去されるかどうか確認します。
アラームボタンの割り当て
アラームボタンの割り当て
電話機の機能ボタンランプを、中継台のアラームランプのよ
うなアラーム表示ランプとして機能するように設定できます。
次の表は、アラームボタンの緑色ランプの動作別の意味を説
明したものです。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 65 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
ランプの状態
意味
緑色点滅
アラームの発生
緑色点灯
INADS にアラームが通知され、確認
消灯
アラームの解除
65
ランプを消すにはアラームボタンを押してください。次のメ
ンテナンスルーチンを実行したときにアラームがまだ解除さ
れていない場合は、ランプが再び点滅します。
よくあるエラータイプ
エラータイプ 18 ― ビジーアウト
(使用停止)
エラータイプ 18 は、ある構成部品がビジーアウト(使用停止)
になっていることを知らせるエラーです。busyout コマンドは、
構成部品を一時的に使用不可にする時に使用し、通常は構成
部品をテストしたり、交換したりする前に使用します。
構成部品を通常の動作モードに戻すには、release コマンド
(パーミッション使用可状態)を使用してください。
2003 年 11 月
アラーム / エラー
本節では、よく発生するエラーのタイプとその原因について
説明します。
233758_6_JA.book Page 66 Monday, November 3, 2003
66
11:12 PM
よくあるエラータイプ
例えば、電話機が動作しないとの苦情を受けたとします。診
断には次のいずれかの手順を取ります。
•
status station コマンドを入力して、画面の内容を
調べます。
あるいは
•
エラー 18 の Hardware Error Report(ハードウェア・エ
ラー・レポート)画面の内容を調べます。
エラー 18 の Hardware Error Report 画面は、次の手順で表示さ
せます。
1
display errors と入力して、ENTER キーを押します。
HARDWARE ERROR REPORT フォームが表示されます。
2
Err Type フィールドに入力して、ENTER キーを押しま
す。
この例では、18 と入力します。
エラー 18 の HARDWARE ERROR REPORT が表示されま
す。
図 10: Hardware Error Report(ハードウェア・エラー・レ
(ハードウェア・エラー・レ
ポート)
(エラータイプ 18)
)
Port
Mtce
Name
Alt
Name
01A0901 DIG-LINE 1234
HARDWARE ERROR REPORT - ACTIVE ALARMS
Err
Aux First
Last
Err Err Rt/ Al Ac
Type Data Occur
Occur
Cnt Rt Hr St
18
03/09/00:30 03/09/00:30 1
0
0
a
n
表示されている内容から、デジタルラインの内線 1234 がビ
ジーアウト(使用停止)(ERR TYPE 18)になっていることが
分かります。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 67 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
67
release コマンド(パーミッション使用可状態)を使って、
その電話機からビジーアウト(使用停止)の状態を解除して
ください。例では次のように操作します。
1
release port 01A0901(パーミッション使用可状
態)と入力して、ENTER キーを押します。
これでこの電話機のビジーアウト(使用停止)状態は
解除されました。
エラータイプ 513 ― 装置が「接続されてい
ない」
例えば、エラー 513 の Hardware Error Report 画面は、次の手順
で表示させます。
1
display errors と入力して、ENTER キーを押します。
HARDWARE ERROR REPORT(ハードウェア・エラー・
レポート)フォームが表示されます。
2
Err Type フィールドに入力して、ENTER キーを押しま
す。
この例では、513 と入力します。
エラー 513 の HARDWARE ERROR REPORT が表示されま
す。
2003 年 11 月
アラーム / エラー
エラータイプ 513 は電話機、データモジュール、基板などの装
置が設定されているけれども、交換機に物理的に接続されて
いないことを知らせるものです。
233758_6_JA.book Page 68 Monday, November 3, 2003
68
11:12 PM
よくあるエラータイプ
図 11: Hardware Error Report(ハードウェア・エラー・レ
(ハードウェア・エラー・レ
ポート)
(エラータイプ 513)
)
Port
Mtce
Name
Alt
Name
01C0507 DIG-LINE 7157
HARDWARE ERROR REPORT - ACTIVE ALARMS
Err
Aux First
Last
Err Err Rt/ Al Ac
Type Data Occur
Occur
Cnt Rt Hr St
513
0
03/09/00:30 03/09/00:30 1
0
0
a
n
本例では、デジタル電話機が接続されていません。キャビ
ネット 1、キャリア C、スロット 05、ポート 07 にあるデジタ
ルライン基板(DIG-LINE)のポートに設定されている装置が、
物理的に接続されていません(Err Type 513)
。
本例ではエラー 513 を次の手順で解除します。
1
電話機のプラグをポート 01C0507 に設定されている
ジャックに差し込みます。
2
test station 7157(パーミッション使用可状態)と
入力して、ENTER キーを押し、電話機をテストします。
システムは設定された点検と診断を実行した後でしか、
エラーを解除しません。
エラータイプ 1 ― 基板が取り外されている
エラータイプ 1 は通常、設定されている基板が取り外されてい
ることを表します。
このトラブルを解決し、エラータイプ 1 を解除するには次の手
順を実行してください。
1
設定されているスロットに該当する基板を取り付け、
ラッチで固定します。
システムが次回、定期的なメンテナンスプログラムを
実行すると、この基板を「認識」でき、エラーが消去
されるはずです。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 69 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
69
アラームとエラーの防止
アラームとエラーの防止
ここでは、不必要なアラームの発生にいくつか共通する原因
を説明します。
メンテナンステストをオフにする
メンテナンステストをオフにする
データモジュール、ファックス装置、モデムの場合は、この
テストをオフにしてください。このテストをオフにしても、
各装置の性能には影響しません
影響しません。
影響しません
このテストは次の手順でオフにします。
1
change data-module n(n は内線番号)と入力して、
ENTER キーを押します。
DATA MODULE(データモジュール)フォームが表示さ
れます。
図 12: Data Module(データモジュール)フォーム
(データモジュール)フォーム
DATA MODULE
Data Extension: 3151
Name: joes r2cms pdm
BCC: 2
Type: pdm
COS: 1
Remote Loop-Around Test? n
Port: 01C0501
COR: 1
Secondary data module? n
ITC: restricted
TN: 1
Connected to: dte
ABBREVIATED DIALING
List1:
SPECIAL DIALING OPTION:
ASSIGNED MEMBER ( Station with a data extension button for this data module
)
Ext
Name
1:
2003 年 11 月
アラーム / エラー
リモート・ループ試験では、電流を送って電話機のリンガを
起動します。リンガが応答すると、このテストで返信が検出
されたことになります。データモジュール、ファックス装置
やモデムにはリンガがないため、このテストには応答しませ
ん。このため該当するポートにエラーが発生します。
233758_6_JA.book Page 70 Monday, November 3, 2003
70
11:12 PM
アラームとエラーの防止
2
Remote Loop-Around Test フィールドを n に変更し
ます。
3
ENTER キーを押して変更を保存します。
未使用の基板の取り外し
の取り外し
未使用の基板
会社が社内の電話機を、アナログからデジタルにアップグ
レードする場合があります。アップグレードは次の手順で行
います。
1
アナログラインとトランクの設定を削除します。
2
不要になったアナログ装置を取り外します。
3
電話機設置場所の配線を、新しいデジタル電話機と
ジャック用に変更します。
4
新しいデジタル電話機と基板を設定します。
アナログ基板が物理的に接続されたまま基板としてまだ設定
基板としてまだ設定
されている場合(上記の手順 1 で設定を削除しても)、システ
されている場合
ムにはエラーが発生します。このエラーは、該当の未使用ア
ナログ基板の設定を、改めて削除(change circuit-pack
UUCSS)すると、消去されます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 71
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アラームとエラー
71
DS1 の設定
DS1 基板が装着されているかどうか、またそのポートが割り
当てられているかどうかによって、システムは次の表のよう
なエラーをレポートします。
基板の
設定
ポートの
設定
アラーム
レベル
なし
あり
なし
ワーニング
処置
1. 割り当てられているス
ロットに該当する基板を
取り付け、ラッチで固定
します。
2. トランクと DS1 の設定を
削除します(change
circuit-pack
UUCSS)。基板は割り当
基板は割り当
てられているスロットに
装着したまま残します。
なし
あり
あり
マイナー
1. 割り当てられているス
ロットに該当する基板を
取り付け、ラッチで固定
します。
2. 1 個以上のポートを設定
します(change
circuit-pack
UUCSS)。基板は割り当
基板は割り当
てられているスロットに
装着したまま残します。
あり
なし
なし
各種
2003 年 11 月
1. 該当する基板をキャリア
から取り外します。
アラーム / エラー
基板の
装着
233758_6_JA.book Page 72 Monday, November 3, 2003
72
11:12 PM
アラームとエラーの防止
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 73 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
トラブルシュートに利用できる各種機能
73
5 トラブルシュー
トに利用できる
各種機能
トラブルシュート
トラブル発生箇所
機能
トランク
Automatic Circuit
Assurance (ACA)
(自動回路保証)
X
Busy Verify
(話中確認)
X
電話機
ハント
グループ
X
X
2003 年 11 月
ページング
グループ
機能
Avaya Communication Manager の各機能を使って、システムに
トラブルが発生しているかどうかを見分け、発生しているト
ラブルの診断に役立てることができます。次の表は、システ
ムの種々のトラブルに対して使用する機能をまとめたもので
す。
233758_6_JA.book Page 74 Monday, November 3, 2003
74
11:12 PM
トラブルシュート
トラブル発生箇所
機能
Facility Busy Indication
(話中表示)
Facility Test Calls(ファ
シリティテストコール)
Trunk Identification
(トランク識別機能)
トランク
電話機
X
X
X
X
ハント
グループ
ページング
グループ
X
X
自動回路保証(
)
自動回路保証(ACA)
保証(
自動回路保証 (ACA) 機能を使うと、異常が発生しているトラ
ンクを特定しやすくなります。この機能(change
system-parameters features)を起動すると、非常に短
時間または長時間の呼など、トランクの異常な利用状態が検
出された場合、通知呼によって通知されます。この機能は
個々のトランクグループについて、オンにしておくようにし
てください。
通知呼は、アイドル状態のコールアピアランス(発着信)に
着呼します。この呼に応答すると、ディスプレイに次の情報
が表示されます。
•
呼が ACA 呼であること
•
トランクグループアクセスコード
•
トランクグループのメンバー番号
•
呼の理由(占有時間の長短)
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 75 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
トラブルシュートに利用できる各種機能
75
ACA 機能を G3V2 以前のシステムで使用する場合:
1
ACA ボタンをシステム管理者用電話機に割り当てます。
2
ACA ボタンを押して、電話機の通知呼を起動します。
3
ACA の通知呼を着呼したら、その呼に応答します。
4
ディスプレイに表示される情報を記録し、その後のト
ラブルシュートに利用します。
ACA 機能を G3V3 以降の交換機システムで使用する場合:
1
ACA-Halt (ACA 停止)ボタンをシステム管理者用電話
機に割り当てます。
2
電話機が通知呼を着呼できるようにするには、この
ACA-Halt(ACA 停止)ボタンをオフのままにしておき
ます。
3
ACA の通知呼を着呼したら、その呼に応答します。
4
ディスプレイに表示される情報を記録し、その後のト
ラブルシュートに利用します。
話中確認(Busy Verify)機能を使うと、テストコールを発呼し
て、トランク、電話機やハントグループの話中状態を確認す
ることができます。このテストで、トランクや電話機、ハン
トグループが、呼が集中しているため話中なのか、トラブル
が発生しているため話中のように見えるのかを見極めやすく
なります。
話中確認機能を使用するには、システム管理者用電話機に話
中確認(Busy Verify)ボタンを設定する必要があります。
2003 年 11 月
機能
Busy Verify(話中確認)
(話中確認)
233758_6_JA.book Page 76 Monday, November 3, 2003
76
11:12 PM
トラブルシュート
電話機の話中確認手順
1
ご使用の電話機の Busy Verify ボタンを押します。
話中確認ランプが緑色に変わります。
2
テストしたい電話機の内線番号をダイヤルします。
トーンが聞こえ、ディスプレイに結果が表示されます。
次の表は、聞こえるトーンと表示の意味、その対処法
を説明したものです。
ディスプレイ トーン
Invalid
インター
セプト
周波数
440 Hz と
620 Hz で
交互切替
パターン
(秒)
内線番号の状態 対処
0.25 秒オン、 番号が無効
取り消して再
試行する。
0.25 秒オン
の繰り返し
Terminated
リングバック 440 Hz と
1 秒オン、
アイドル状態で 呼を切断する。
480 Hz の
3 秒オフ
呼び出し中
組み合わせ の繰り返し (正しく動作中)
Bridged
なし
Out of Service
リオーダー
通話中の呼に
呼を切断する。
ブリッジ接続
(正しく動作中)
480 Hz と
0.25 秒オン、 トラブル状態
620 Hz の
0.25 秒オフ か、または設定
組み合わせ の繰り返し されている電話
機が物理的に接
続されておらず
カバレッジパス
もない。
取り消して、
status
station
extension
コマンドに
よって、詳し
い情報を表示
する。
ハントグループの話中確認手順
1
ご使用の電話機の Busy Verify ボタンを押します。
話中確認ランプが緑色に変わります。
2
テストしたいハントグループの内線番号をダイヤルし
ます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 77 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
トラブルシュートに利用できる各種機能
77
トーンが聞こえ、ディスプレイに結果が表示されます。次の
表は、聞こえるトーンと表示の意味、その対処法を説明した
ものです。
周波数
パターン
(秒)
440 Hz と
620 Hz で
交互切替
内線番号の状態 対処
0.25 秒オン、 番号が無効
取り消して再
試行する。
0.25 秒オン
の繰り返し
アイドル状態で
呼び出し中
呼を切断する。
リオーダー
480 Hz と
0.25 秒オン、 全ての station が
620 Hz の
0.25 秒オフ Hunt Group Busy
組み合わせ の繰り返し 状態または
AUX 状態
呼を切断して、
後で再試行す
る。
Denied
リオーダー
同上
同上
全ての station が 呼を切断して、
通話中
後で再試行す
る。
Out of Service
リオーダー
同上
同上
トラブル状態
か、または設定
されている電話
機が物理的に接
続されていな
い。
Terminated
リングバック 440 Hz と
1 秒オン、
480 Hz の
3 秒オフ
組み合わせ の繰り返し
All made busy
取り消して、
故障状態を報
告する。
トランクの話中確認手順
1
ご使用の電話機の Busy Verify ボタンを押します。
話中確認ランプが緑色に変わります。
2
テストしたいトランクのトランクアクセスコードをダ
イヤルします。
ディスプレイには何も表示されず、発信音が聞こえる
はずです。ディスプレイに「DENIED」(拒否)と表示
され、インターセプトトーンが聞こえたら、手順 1 と 2
を繰り返します。
2003 年 11 月
機能
ディスプレイ トーン
Invalid
インター
セプト
233758_6_JA.book Page 78 Monday, November 3, 2003
78
11:12 PM
トラブルシュート
ご使用の電話機に Trunk Group Select(トランクグルー
プ捕捉)ボタンがある場合は、Busy Verify ボタンを押し
てから、該当するトランクの Trunk Group Select ボタンを
押しても、同じ結果となります。
3
確認したいトランクグループのメンバーの番号をダイ
ヤルします。
トーンが聞こえ、ディスプレイに結果が表示されます。
次の表は、聞こえるトーンと表示の意味、その対処法
を説明したものです。
ディスプレイ トーン
Invalid
インター
セプト
周波数
440 Hz と
620 Hz で
交互切替
パターン
(秒)
内線番号の状態 対処
0.25 秒オン、 無効
取り消して再
試行する。
0.25 秒オン
の繰り返し
Verified
確認
アイドル状態で 呼を切断する。
呼び出し中
(正しく動作中)
なし
1 秒オン、
リングバック 440 Hz と
480 Hz の
3 秒オフ
組み合わせ の繰り返し
オートマチック 呼を切断する。
トランクまたは
リリースリンク
トランクがアイ
ドル状態
(正しく動作中)
なし
発信音
Bridged
なし
Out of
Service
リオーダー
連続
350 Hz と
440 Hz の
組み合わせ
アイドル状態
呼を切断する。
(正しく動作中)
通話中の呼にブ 呼を切断する。
リッジ接続
(正しく動作中)
480 Hz と
0.25 秒オン、 トラブル状態
620 Hz の
0.25 秒オフ
組み合わせ の繰り返し
2003 年 11 月
取り消して、
故障状態を報
告する。
233758_6_JA.book Page 79 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
トラブルシュートに利用できる各種機能
79
話中表示
話中表示
話中表示(Facility Busy Indication)機能を使って、電話機やト
ランク、ページングゾーンがアイドル状態か話中かを表示で
きます。
この機能を使用するには、電話機に Facility Busy Indication(話
中表示)ボタンを追加する必要があります。
「話中- xxxx」とい
うラベルを、話中表示ボタンに付けてください(ここで xxxx
は、モニタするファシリティの番号や名前です)
。
話中表示ボタンの緑色のランプが長時間点灯したままになっ
ている場合は、そのファシリティにトラブルが発生している
可能性があります。
ファシリティテストコール(Facility Test Call)機能を使って、
特定のトランクや電話機に対してテストコールを発呼できま
す。この機能は、システムの通常のトラフィックを迂回する
ため、雑音の多いラインやその他のトラブルの発見に非常に
役立ちます。ただし、この機能は部外者に簡単に誤用される
おそれがあります。未使用時は、使用不可にしておいてくだ
さい。
! セキュリティ警告 :
この機能を使用する場合は必ず、行いたいテスト専用の
機能特番を使用可に設定してください。テスト終了後は
必ずすぐに、この機能特番の設定を削除してください。
この機能を使用可のままにしておくと、セキュリティ違
反が発生しやすくなります。
2003 年 11 月
機能
ファシリティテストコール
ファシリティテストコール
233758_6_JA.book Page 80 Monday, November 3, 2003
80
11:12 PM
トラブルシュート
トランクやタッチトーン電話機宛てのテストコールの発呼手
順
1
システム管理ターミナルで、ファシリティテストコー
ル(Facility Test Call)の機能特番を使用可に設定しま
す。
2
ご使用の電話機で、ファシリティテストコールの機能
特番をダイヤルします。発信音を聞きます。
3
6 桁か 7 桁の UUCSSss 形式(内容は次の通り)のポー
トアドレスをダイヤルします。
UU = キャビネット番号(01、02 など)
C = キャリア番号(A=1、B=2、C=3、D=4、E=5)
SS = スロット番号(システムにより異なる)
ss = ポート番号(基板により異なる)
注記 :
上記の手順がうまくいかない場合は、キャビネット番号
の最初の 0 を除いたポートアドレスをダイヤルしてみて
ください。
トーンが聞こえ、ディスプレイに結果が表示されます。
次ページの表は、聞こえるトーンと表示の意味、その
対処法を説明したものです。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 81
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
トラブルシュートに利用できる各種機能
トーン
ダイヤル
(発信音)
周波数
パターン
(秒)
350 Hz と
連続
440 Hz の
組み合わせ
システム
状態
81
対処
接続
手順 4 に
進む。
リオーダー 480 Hz と
0.25 秒オン、 話中
620 Hz の
0.25 秒オフ
組み合わせ の繰り返し
呼を切断
する。
インター
セプト
呼を切断
する。
440 Hz と
620 Hz で
交互切替
0.25 秒オン、 アクセス
なし
0.25 秒オン
の繰り返し
4
トランクをテストする場合は発呼します。
または、タッチトーン電話機のテストでは番号をダイ
ヤルします。
5
発信音が聞こえたらテストは合格です。
または、インターセプトトーンが聞こえたらテストは
不合格です。
! セキュリティ警告 :
トランク識別機能
トランク識別(Trunk Identification)機能で、故障トランクや
雑音のあるトランクを特定することができます。次の状況で
トランク識別機能を使用することができます。
•
通話中の呼に対して
•
トランクにアクセス中に
2003 年 11 月
機能
テストが終わったら、システム管理ターミナルからファ
シリティテストコール機能特番を必ず使用不可
必ず使用不可にしてく
必ず使用不可
ださい。
233758_6_JA.book Page 82 Monday, November 3, 2003
82
11:12 PM
トラブルシュート
ある呼が使用している特定のトランクを確認するには、次の
手順を実行します。
1
Trunk ID
ボタンを押します。
トランクアクセスコードとトランクグループのメン
バーの番号がディスプレイに表示されます。
その呼がトランクを 2 本使用している場合は、最後に使
用されたトランクの ID がディスプレイに表示されま
す。トランクが 3 本以上の場合は、トランク識別機能は
拒否されます。
2
トランク基板に対して基板上
基板上のアラームが発生してい
基板上
るかどうか確認してください。
基板上のアラームが発生していない場合は、そのトラ
ンクの通信事業者(電話会社)にトランクのトラブル
を連絡してください。
基板上のアラームが発生している場合は、そのトラン
クのトラブルと識別情報を、一般のお客様は担当の販
売代理店に、また代理店の技術担当の方は弊社 BCS 事
業部 COE ホットラインまでご連絡ください。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 83 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
IP および H.323 関連のトラブル解決
83
6 IP および H.323
関連のトラブル
解決
本章では、IP(インターネットプロトコル)電話機、IP
Softphone、IP および H.323 トランク関連のトラブル解決に役
立つ、基本的なトラブルシューティングのヒントとツールに
ついて説明します。
本章に加え、IP の基本的な設定については、Administration for
Network Connectivity for Avaya MultiVantage™ Software,
555-233-504 を参照してもよいでしょう。
本節では、IP Softphone(Telecommuter[テレコミュータ]ま
たは Roadwarrior[ロードウォリア]タイプ)使用中によく起
きるトラブルを取り上げます。
2003 年 11 月
IP および
H.323
Softphone 関連トラブルの解決
233758_6_JA.book Page 84 Monday, November 3, 2003
84
11:12 PM
Softphone 関連トラブルの解決
注記 :
現在のシステムでは、デュアル接続(内線番号× 2)
アーキテクチャの R1、R2 IP Softphone、および IP Agent
はサポートされません。ただし、シングル接続(内線番
号× 1)の R3、R4 IP Softphone、および IP Agent は引き
続きサポートされます。すなわち、IP Softphone の
RoadWarrior(ロードウォリア)コンフィギュレーション
および、Native H.323(ネイティブ H.323)コンフィギュ
レーションに対応しています。
ユーザーが IP Softphone でログイン(登
録)できない
ユーザーのパスワードは、設定されている内線セキュリティ
コードと同じでなければなりません。そのため、まずユー
ザーが正しいパスワードを使用しているかどうかを確認しま
す。ユーザーが正しいパスワードを使用している場合には、
使用している PC に問題があるかどうかを判定します。
問題がユーザーの PC に関係しているかどうかを確認するため
には、他の PC からこの内線を登録(ログイン)してみます。
うまく登録できれば、問題はユーザーの PC にあります。登録
できない場合は、内線が正しく管理されていないか、ネット
ワークに問題のある可能性があります。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 85 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
IP および H.323 関連のトラブル解決
85
ユーザーはログインしているが、Softphone
ユーザーはログインしているが、
を使って発呼できない
コールステータス・エリアに、「Telephony is not available」(テ
レフォニー使用不可)というメッセージが表示される場合、
IP Softphone と発呼するために使用される実際の電話の間に、
接続制限クラスがある可能性があります。
制限がなければ、ログオフしてからもう一度ログインします。
それでも解決できない場合は、Softphone が実行されている PC
を再起動してください。
! 警告 :
一部のシステムプラットホームも PC 上で実行されてい
ます。D1 実行中のシステム PC を再起動すると、すべて
の呼が失われます。この場合は、通常の営業時間終了ま
で待ってから PC を再起動します。
ユーザーがロードウォリア・アプリケーションで IP Softphone
にログインしているときは、Softphone によって PC サウンド
カードが制御されます。PC サウンドカードを制御できるアプ
リケーションは 1 つだけなので、メッセージ・マネージャーで
はサウンドカードが使用できません。
2003 年 11 月
IP および
H.323
メッセージが INTUITY Message Manager
で聞けない
233758_6_JA.book Page 86 Monday, November 3, 2003
86
11:12 PM
Softphone 関連トラブルの解決
「Action cannot be completed」
」(アクショ
ンを完了できません)というメッセージが表
示される
ユーザーの IP Softphone には、内線用の STATION フォームで
実際には設定されていないボタンがある可能性があります。
あるいは、ユーザーがシステム内で設定されていない機能特
番をダイヤルしようとしていることが考えられます。
会議または転送ができない
会議および転送操作には、少なくとも 2 本のラインが必要で
す。ユーザーが発呼に使用できる複数のラインを持っている
ことを確認してください。ユーザーが複数のラインアピアラ
ンスを持っているかどうかを確認するには、次の手順を実行
します。
1
IP Softphone で、Options(オプション)メニューから
Number of Calls(ライン数)を選びます。
2
表示される Minimum (最小)または Default (デフォル
ト)のライン数が 2 以上であることを確認します。
ディレクトリを使用できない
ディレクトリを使うためには、ユーザーの使用可能な
Directory(ディレクトリ)、Normal(正常)
、Next(次へ)ボタ
ンが必要です。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 87 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
IP および H.323 関連のトラブル解決
87
その他のヒント
ユーザーが「Communication to the server has been lost. You will be
(サーバーへの通信が切断されました。
logged off by the server」
サーバーによってログオフされます。)というメッセージを受
けた場合、唯一のオプションは OK をクリックすることです。
ただし、ユーザーが話中なら、OK をクリックする前に呼を終
了することができます。
音質に関連するトラブル
音質に関連するトラブル
IP 呼は無数のネットワークと装置を要するため、音質に関連
するトラブルの原因となる要素は多数あります。このセク
ションでは、トラブルの原因を突き止める方法と問題解決に
役立つ処置を説明します。
LAN または Communication Manager の
セットアップにおけるトラブルの判定
PC の音質を調べるには、PC サウンドレコーダーを使って、サ
ウンドファイルを作成し、再生します。音質に問題がある場
合、原因はヘッドセットかサウンドカードのどこかにありま
す。
2003 年 11 月
IP および
H.323
音声品質のトラブルが Communication Manager のセットアップ
にあるのか、LAN または PC にあるのかを簡単に判定する方
法がいくつかあります。
233758_6_JA.book Page 88 Monday, November 3, 2003
88
11:12 PM
音質に関連するトラブル
LAN での音質を調べるには、IP Softphone をシャットダウンし
ます。NetMeeting を起動し、発呼します。こうすれば、
Communication Manager を完全に迂回できます。したがって、
依然として音質に関連するトラブルが続いている場合、原因
は LAN のどこかにあるはずです。これで音質に関連するトラ
ブルが解決される場合、問題は Communication Manager のセッ
トアップにあります。
注記 :
NetMeeting について詳しくは、Microsoft のサイト
www.microsoft.com を参照してください。
ミュートテストの実行
ミュートテストも音質のトラブルの原因を突き止めるのに役
立ちます。このテストを実行するには、音声品質に関連する
トラブルのある 2 人のユーザーの間で IP Softphone のテスト
コールを行います。ユーザーのひとりが電話をミュートにし、
もうひとりのユーザーは声を出して 10 まで数えます。これで
音質が向上すれば、問題はミュートにされた電話のサウンド
カード、マイクロフォンまたはヘッドセットにあります。音
質が向上しない場合には、もう一方の電話をミュートにして、
テストを繰り返します。
PC のボリュームコントロールのチェック
Softphone には独自のボリュームコントロール機能があります
が、PC のボリュームコントロールの調整が必要な場合があり
ます。PC のボリュームコントロールの設定が高すぎると、音
質が歪む原因となります。PC のボリュームコントロールの設
定が低すぎると、明瞭に聞こえにくいことがあります。この
トラブルの解決には、PC のボリュームコントロールを調整し
てみてください。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 89 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
IP および H.323 関連のトラブル解決
89
パケット損失とジッターのチェック
パケット損失とジッターは接続の際に生ずるノイズの原因と
なります。これは、最終的には分断して会話が途切れて聞こえ
るようになり、理解不能となります。status station を
使って、IP 電話機のトラブルなど電話機側の IP のトラブルを
チェックします。また status trunk を使って、トランク側
の IP のトラブルをチェックします。
各コマンドで、スナップショット・ジッターバッファサイズ
(ms)、および次の情報を示す特定の電話機またはトランクグ
ループメンバーのパケット損失レポートを生成します。
•
失われたか、または破損したパケット数
•
その接続におけるジッターの量
この場合ジッターは、ネットワーク上でパケットを受信した
時間のゆらぎ(ミリ秒単位)です。ジッターが増加すると、
ノイズが多くなって遅延が生じ、全体的に音質が劣化して会
話が理解不能となります。
IP ではない電話機に対して status station コマンド
または status trunk コマンドを実行した場合、ある
いは接続がヘアピン接続またはシャフリングの場合、パ
ケット損失とジッターサイズに関する情報は表示されま
せん。詳しくは、Administration for Network Connectivity
for Avaya MultiVantage™ Software, 555-233-504 を参照して
ください。
2003 年 11 月
IP および
H.323
注記 :
233758_6_JA.book Page 90 Monday, November 3, 2003
90
11:12 PM
トラブルシューティングの基本的なツール
他の考えられる原因
ユーザーが Softphone の使用中にウェブをブラウズし、大きな
グラフィックのあるウェブサイトにアクセスしている場合に
は、音声伝送が中断されることがあります。
トラブルシューティングの基本的なツール
このセクションではネットワークで何が起きているのか、ま
た IP ハードウェアとソフトウェアについてよりよく理解する
ための基本的なツールを説明します。
ping の使用
ping コマンドは、ネットワークのエンドポイントが呼の発信
と受信のために使用可能であるかどうか、またネットワーク
のノードが動作しているかどうかを確認するのに役立ちます。
どの基板を使って ping でテストするか指定できます。
例えば、01A011 の C-LAN 基板から 111.122.133.144 のエンド
ポイントまで ping でテストするには、次の手順を実行します。
1
コマンド行で、ping ip-address
111.122.133.144 board 01A011 と入力します。
ping でテストしたいエンドポイントの IP アドレスと、
テストしたい特定の基板の基板位置を入力します。
また ping node-name コマンドを、NODE NAMES
(ノード名)フォームで定義されているノードの ping テ
ストに使用することもできます。
2
ENTER
キーを押します。
PING RESULTS(Ping テスト結果)レポートが表示さ
れます。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 91
Monday, November 3, 2003
11:12 PM
IP および H.323 関連のトラブル解決
91
図 13: Ping Results(
(ping テスト結果)レポート
PING RESULTS
End-pt Node-name
111.122.133.144
3
Port
01A011
Port Type
ETH-PT
Result
PASS
Time (ms)
60
Error code
レポートを見て、ping によるエンドポイントのテスト
が失敗したかどうか、または往復時間が長すぎたかど
うかを調べます。
trace-route の使用
trace-route コマンドは、呼が PC のエンドポイントからネット
ワークの様々なノードを通過するパスをテストするのに役立
ちます。また trace-route は、ネットワークのどこでトラブルが
発生しているかを知るうえでも役に立ちます。
例えば、01A011 の C-LAN 基板から 111.122.133.144 のエンド
ポイントまでのパスを確認するには、次の手順を実行します。
1
コマンド行で、trace-route ip-address
111.122.133.144 board 01A011 と入力します。
また、trace-route node-name を使って、Node
Names(ノード名)フォームで定義したノードまでのパ
スをテストすることもできます。
2
ENTER
キーを押します。
TRACE ROUTE RESULTS(ルート追跡結果)レポート
が表示されます。
2003 年 11 月
IP および
H.323
相手側エンドポイントの IP アドレスと、テストしたい
特定の基板の基板位置を入力します。
233758_6_JA.book Page 92 Monday, November 3, 2003
92
11:12 PM
トラブルシューティングの基本的なツール
図 14: Trace Route Results(ルート追跡結果)レポート
(ルート追跡結果)レポート
TRACE ROUTE RESULTS
Hop
0
1
2
3
4
Time (ms)
Start Addr:
5, 6, 6
35, 36, 37
49, 51, 51
58, 58, 59
3
IP Address
111.44.33.122
111.44.33.144
111.44.33.111
111.122.133.111
111.122.133.144
レポートの最後に記載された IP アドレスが、手順 1 で
指定した IP エンドポイントと同一であることを確認し
ます。
完全なパスをたどることができない場合、システムは
問題なく到達できた最後のアドレスを記載します。こ
の情報は、ネットワークのトラブルが生じている部分
を限定するのに役立つことがあります。
IP アドレスの確認
ping でテストするために、または PC 宛の呼のルートを追跡す
るために、PC の IP アドレスが必要になることがあります。IP
アドレスは、次の手順で確認します。
1
PC で、コマンドプロンプト (DOS) ウィンドウを開きま
す。
通常、Start(スタート)> Programs(プログラム)>
Command Prompt(コマンド プロンプト)を選択する
と、コマンドプロンプトにアクセスできます。
2
3
コマンド プロンプトで、winnt\system32\ipconfig
(Windows NT / 2000 の場合)または winipcfg
(Windows 95 / 98 の場合)と入力します。
PC の IP アドレスを記録します。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 93 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
IP および H.323 関連のトラブル解決
93
IP Softphone 登録の確認
IP Softphone が登録されているかどうかを知る必要がある場合
があります。例えば、内線 4455 の Softphone が登録されてい
るかどうかを確認するには次の手順を実行します。
1
status station 4455 と入力して、ENTER キーを押
します。
GENERAL STATUS(全般の状態)フォームが表示され
ます。
2
2 ページ目の Registration Status(登録の状態)
フィールドを確認します。「authenticated」と表示されて
いれば、Softphone は登録されています。
トランクタイプの確認
トランクグループが IP タイプのエンドポイントかどうかを知
る必要がある場合があります。例えば、トランクグループ 40
のトランクメンバー 01 が IP エンドポイントかどうかを確認す
るには、次の手順を実行します。
1
status trunk 40/01 と入力して、ENTER キーを押し
ます。
TRUNK STATUS(トランクステータス)フォームが表
示されます。
Port フィールドが T000nn であることを確認します。
このフィールドに標準のポートアドレス(例:
01A0210)が表示される場合は、トランクは IP エンド
ポイントではありません。
2003 年 11 月
IP および
H.323
2
233758_6_JA.book Page 94 Monday, November 3, 2003
94
11:12 PM
トラブルシューティングの基本的なツール
どうしても問題が解決されない場合
PC をリブートします。簡単に直せない、予期しない作用が生
じたときには、すべてのアプリケーションを終了して、コン
ピュータをリブートします。
! 警告 :
一部のシステムプラットホームも PC 上で実行していま
す。D1 を実行中のシステム PC を再起動すると、すべて
の呼が失われます。この場合は、通常の営業時間終了ま
で待ってから PC を再起動するとよいでしょう。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 95 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アバイアへのお問い合わせ
95
7 アバイアへのお
問い合わせ
本章では、アバイアまたは担当の販売代理店のテクニカル・
サービス・センター(TSC)にお問い合わせいただく際に、お
手元にご用意いただく必要のある情報について説明します。
また、システムに問題が発生した際にお問い合わせいただく
電話番号の一覧表も掲載してあります。
アバイアへお問い合わせいただく前に
さらに詳しい情報やトラブル発生時の対処法についてアバイ
アへお問い合わせいただく場合は、次の情報を簡単にお書き
留めください。これによって、お問い合わせを受けた者がよ
りスムーズにご質問にお答えできます。
•
お名前とお電話番号(こちらからお電話することが必
要になる場合があります)
•
設置場所番号(IL ともいう)
2003 年 11 月
お問い合わせ
_________________________________________________
(お問い合わせいただくときのために、IL 番号をここに
お書きください)
233758_6_JA.book Page 96 Monday, November 3, 2003
96
11:12 PM
アバイアへお問い合わせいただく前に
•
貴社の代表電話番号
•
ご使用の交換機システムのタイプ
•
システムに接続しているトランク本数
•
システムに接続している電話機台数
また、本書の説明に従ってトラブルの原因を調べてください。
診断実行中に行なった手順と集めた情報に関する記録を取っ
ておくと必ず役立ちます。この記録は、システムのトラブル
解決のためアバイアにお問い合わせいただいた際に、電話を
受けた担当者にとって非常に役立つものです。
なお、トラブルの原因がご使用のシステム外部の装置や回線
サービスにある場合は、その装置のメーカーや通信事業者
(電話会社)に問い合わせる必要があります。トラブルが、電
話機、交換機、トランクなど、ご使用のシステムに付属の装
置が原因であることがわかっている場合は、担当の販売代理
店またはアバイアにお問い合わせください。
トラブルの発生箇所がわからない場合は、システム情報をも
う一度チェックしてください。詳しくは、33 ページの「トラ
ブルの対応策」を参照してください。
お問い合わせいただく前に、次の情報をご用意ください。
•
解決したいトラブルの内容
•
トラブルが発生している構成部品や機能は新しいもの
か
•
以前には動作していたものが動作しなくなったのか
•
トラブルに関連するあらゆる番号(例:内線番号や電話
番号、トランクグループ番号、電話のタイプやレポー
トのタイプ)
•
システムに記録され表示されたメッセージの内容
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 97 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
アバイアへのお問い合わせ
•
システムから表示されたエラーメッセージ
•
電話機で聞こえたリングバックトーンの種類
•
装置のベンダーや通信事業者(電話会社)名と連絡先
•
その他直接関係のある情報
97
アバイアへのお問い合わせ
以下は、ご利用いただけるその他のサービスです。アメリカ
以外では、最寄りの販売代理店またはアバイアへお問い合わ
せください。
Technical Service Center for Large-Systems
Customers and Toll Fraud Crisis Intervention
(大型システムのテクニカルサービスと料
金不正防止、修理に関するヘルプ)
Communication Manager Helpline
+1 800 242 2121
+1 800 225 7585
(Communication Manager ヘルプライン ―
ベクター、各機能のはたらき、設定、操
作とその結果などの、設定およびソフト
ウェア関連のトラブル)
日本アバイア株式会社ホームページで、弊社代理店をご紹
介しています。
アドレス : www.avaya.co.jp/partnership
お問い合わせ
また、代理店の技術担当の方は、弊社 COE テクニカルホット
ラインまでご連絡ください。
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 98 Monday, November 3, 2003
98
11:12 PM
アバイアへのお問い合わせ
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 99 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
索引
索引
D
U
DS1 関連のアラーム , 71
UUCSSpp アドレス指定 , 19
H
X
H.323 トランク , 83
HELP
ボタン , 18
XXXVSpp アドレス指定 , 19
あ
I
IL 番号
IP Softphone , 83
IP アドレス , 92
S
Softphone , 83
トラブルの解決 , 83
アドレス/位置指定
基板 , 19
メディアモジュール , 19
アバイアのサポートサイト , 23, 24
アバイアへの問い合わせ , 95
アラーム
DS1 , 71
基板外部 , 61
基板上 , 61
消去 , 60, 64
分類 , 61
防止 , 69
アラームボタン , 64
アラームログ , 61
2003 年 11 月
99
233758_6_JA.book Page 100 Monday, November 3, 2003
100
11:12 PM
い
い
き
インターネットプロトコル (IP) , 83
基板コード , 19
基板の取り外し , 70
キャビネットの状態の表示 , 37
記録の保管 , 28
う
ウェブサイト
アバイアのサポート , 23, 24
け
警告表示 , 20
え
エラータイプ , 65
エラータイプ 1 ― 基板が取り外さ
れている , 68
エラータイプ 18 ― ビジーアウト
(使用停止), 65
エラータイプ 513 ― 装置が「接続
されていない」, 67
エラーの消去 , 60
エラーログ
解釈 , 59
表示 , 56
お
オフにする , 69
か
こ
コールセンター関連のトラブル , 49
コマンド
change circuit-pack , 71
change data-module(+ 内線番
号), 69
display alarms , 33, 62
display errors , 33, 56
list history , 38
ping , 90
save announcements , 30
save translations , 30
status , 33
status health , 35
status station , 35, 89
status station(+ 内線番号), 36
status system all-cabinets , 37
status trunk , 89
test station(+ 内線番号), 68
trace-route , 91
画面、
「フォーム」を参照 , 17
管理ターミナル関連のトラブル , 48
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 101 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
索引
101
対象読者 , 15
し
ち
システム状態の表示 , 34
システム設定の変更点の表示 , 38
システムの定義 , 19
システムバックアップ , 30
システムログ
アラーム , 55
自動回路保証 (ACA) , 74
消去、アラーム , 64
状態
キャビネット , 37
ステータスヘルス , 35
電話機 , 35
状態行 , 18
商標 , 21
診断、トラブル , 41
着信呼関連のトラブル , 45
て
テスト , 69
電話機 , 79
トランク , 79
話中の電話機 , 75
電話機
トラブルの解決 , 42
話中確認 , 75
す
と
ステータスヘルスの表示 , 35
トラブル
SAT , 48
Softphone , 83
音質 , 87
コールセンター , 49
診断 , 41
専用線トランク関連 , 46
ターミナルからのアクセス関連, 48
対応策 , 33
着信呼関連 , 45
電話機 , 42
トランク関連 , 45
パスワード関連 , 48
発呼関連 , 43
プリンタ関連 , 47
メッセージランプ関連 , 45
モデム関連 , 47
ログイン関連 , 48
トラブルシュート
電話機関連のトラブル , 42
せ
セキュリティ
概要 , 20
機能特番 , 79
設置場所(IL)番号 , 95
専用線トランク関連のトラブル , 46
た
ターミナルからのアクセス関連のトラ
ブル , 48
対応策、トラブル , 33
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 102 Monday, November 3, 2003
102
11:12 PM
は
トランク , 81
利用できる各種機能 , 73
トランク
トラブルシュート , 81
トラブルの特定 , 45, 89
話中確認 , 77
トランク識別機能 , 81
取り外し、基板 , 70
Error Report(エラーレポート), 56
General Status(全般の状態), 36
Hardware Error Report(ハードウェ
ア・エラー・レポート), 58, 66,
68
Status Health(ステータスヘル
ス), 35
System Status Cabinet(システムの
キャビネットの状態), 37
ヘルプ , 34
履歴 , 38
プリンタ関連の問題 , 47
は
パスワード関連のトラブル , 48
バックアップ , 30
発呼関連のトラブル , 43
ハントグループ
話中確認 , 76
へ
ヘルプライン
電話番号 , 24
ひ
ほ
必須情報
検索 , 28
定義 , 27
表示
エラーログ , 56
システム状態 , 34
システム設定の変更点 , 38
電話機の状態 , 35
ボイスターミナル、「電話機」を参照
保管、記録 , 28
ボタン
Busy Verify(話中確認), 75
HELP , 18
Trunk ID , 81
アラーム , 64
本書について
対象読者 , 15
目的 , 15
ふ
ファシリティテストコール , 79
フォーム , 17
Alarm Report(アラームレポー
ト), 62
Alarm Report(アラームレポート)
詳細 , 63
Data Module(データモジュー
ル), 69
ま
マニュアル
印刷版マニュアルのご注文方法, 23
2003 年 11 月
233758_6_JA.book Page 103 Monday, November 3, 2003
11:12 PM
索引
め
わ
メッセージ行 , 18
メッセージランプ関連のトラブル , 45
メンテナンス・オブジェクト (MO) , 55
話中確認
トランク , 77
ハントグループ , 76
話中表示 , 79
も
モデム関連のトラブル , 47
り
料金不正使用 , 20
履歴の表示 , 38
れ
レポート
エラー , 56
履歴 , 38
ろ
ログ
アラーム , 61
アラームの消去 , 64
エラー , 56
ログイン関連のトラブル , 48
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