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モッキンバードファミリーモデルとは

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モッキンバードファミリーモデルとは
Mockingbird Family Model
モッキンバード ファミリー モデル
International Foster Care Alliance (IFCA) Presentation for the 2013 IFCO Osaka Conference
9⽉月14⽇日IFCO分科会の内容
q3つの団体
§ モッキンバードソサエティ(⽶米国シアトル)
§ IFCA (⽶米国シアトル)
§ モッキンバードファミリーモデル ジャパン(東京)
§ なぜこの分科会をしようと思ったか。
§ モッキンバードファミリーモデル MFMとは何か
§ MFMの中で実際に育ったユースの声
§ ⽇日本に置けるMFMの有効性
§ ⽇日本でのMFMプロジェクトの具体的なステップと3つの団体の役割
§ 質疑応答
モッキンバードソサエティ MS 1
§ シアトルの⾮非営利利団体の創⽴立立者、Jim Theofelis ⽒氏。
§ ジムセオフェリスは20年年間、セラピストとして、トラウマ
を受けた⼦子どもたち、社会の底辺にいる若若者たちと⼀一対⼀一で
向き合った。
§ その経験から⽣生まれた児童福祉に関する、独特な考え⽅方と展
望。積極的に制度度や実践の仕⽅方を変えてゆく姿勢。
“Building a world-‐‑‒class foster care system”スローガン
§ サービスの提供者ではなく、アイデアを提供する団体。⽀支援
事業は組織のスタッフが⾏行行うのではなく、MSのアイデアを受
け⼊入れるパートナーが実践する。
モッキンバードソサエティ MS 2
§ 500万円のスタートアップ資⾦金金 13年年前
§ モッキンバードタイムス誌 フォスターユースの新聞
§ 現在、ふたつのプログラムの同時進⾏行行して、児童福祉の
改⾰革を⽬目指している。
§ Mockingbird Youth Network-‐‑‒Youth Advocacy フォスターユースによる
制度度や政策の改善 リーダーシップを育て、⾃自⼰己だけではなく、同⼠士の⽣生
活向上と権利利養護を実践。ワシントン州全体にひろがるユースの連携モデ
ル。地域と州のレベルでの活動。
§ Mockingbird Family Modelー⾥里里親⽀支援
§ スポンサーを捜して、⾃自分たちが開発した独⾃自のアイデアや
⽅方法の実現化している団体。
モッキンバード ユース ネットワーク
“IFCA ”とモッキンバードソサエティ
qIFCAは2012年年にワシントン州でNPOに認定される。
⽇日⽶米のソーシャルワーカー4⼈人が創⽴立立者。
§ ⽇日⽶米の1)ユースの交流流と恊働 2)⽇日⽶米の児童福祉の専⾨門
職、⾥里里親リーダーの恊働を実現させるため。
q在⽶米国ワシントン州の2⼈人の理理事
§ 粟津美穂ー児童保護局ソーシャルワーカー
§ 峰下拓拓ー児童保護局スーパーバイザー
§ それぞれの、モッキンバードファミリーモデル とのかかわりと、経
験。
§ 地域の⼦子どもや家族、親族、⾥里里親たちとの仕事の中で、真に必要とさ
れているケアギバー⽀支援の形態とは何かを考えてきた。
§ モッキンバードの創⽴立立者やコンサルタントとの数年年間にわたる、話し
合いと模索索。(2008年年から現在まで)
3つの団体-­‐‑これまでの流れ
1. モッキンバードソサエティ
2. IFCA 3. モッキンバードファミリーモデル
ジャパン
§ 2008年年の夏、現在のメンバーの中のふたりがシアトルに視察。MFMとの最初の
接点をもつ。
§ ⽇日本で勉強会を繰り返す。
§ 2013年年5⽉月。⽇日本の現在のメンバー7⼈人がシアトルに視察。
a. MSとの数時間にわたる、質疑応答と、協議。⽇日本へのMFMの導⼊入に関する考察。
b. 実際のコンステレーションの中で育った⻘青年年とのインタビュー。
c. 地域のハブ家族訪問。
d. ハブホームだけの会議にも出席。
e. ⼤大型の治療療施設が、地域にコンステレーションをつくり、問題⾏行行動やトラウマの問
題をかかえた⼦子どもたちを、施設から、養育⾥里里親、そして、最終的には実親に返し
て⾏行行くまでの過程。
MFMとは何か その基本構造 1
キーワード
q ハブホーム
q サテライトホーム
§
§
§
§
§
⾥里里親家庭
親族⾥里里親
実親
養⼦子縁組をする⾥里里親
ユースが指定した家庭
q コンステレーション
MFMとは何か 基本構造 2
§ ハブホームは中⼼心となる家族。⾥里里親ライセンスを受けた、
経験ゆたかな⾥里里親家庭。原則的には、⼦子どもの委託を受けないが、受け
るとしても、常に2つの空きベッドを確保することが条件。
§ 6つから10のサテライトホームを常に⽀支えている。
§ コンステレーションは、連携家族、またはコミュニティ形態
の家族。ハブホームを核にして6⼈人から20⼈人までの⼦子ども
(0歳から18歳まで)がいる。
§ ハブホームの条件:
§ ハブホームの仕事:
アメリカのフォスターケアの現状
q フォスターケアドリフトという現象
『虐待先進国』とよばれるアメリカ
の⼦子どもたちの措置の不不安定さ、パーマネンシーの難しさ。
q ワシントン州のブラーム裁判 集団訴訟により、児童福祉の改善をはかろう
とする。裁判所の介⼊入で、州が条件付きの和解に応じる。
q 減少する⾥里里親家庭は全⽶米の傾向。
その理理由は?
§ ⾥里里親への⽀支援が徹底していない。⾥里里親同⼠士が連携していない。
§ 資源が少ない上に、ソーシャルワーカーからの直接の援助がない。
§ ⽀支払われる⽀支給⾦金金が低く、⼦子どもたちの問題⾏行行動など、難しいニーズを対処
できない。
§ ワシントン州の法案
⾥里里親の不不⾜足から抜け出すための特別予算。州をあげ
た⾥里里親リクルート、⽀支援、教育、維持への努⼒力力。
児童福祉の問題解決法としてのMFM
qジム セオフェリス⽒氏が、児童福祉の実践の視点を変え
ようとした。なぜ、現存の実践のモデルには、問題が多
くあるのか。⼦子どもやユースの視点、⽴立立場から、児童福祉を
⾒見見直すことから始める。
§ 児童福祉の実践の中で、⼦子どもが犠牲になっていることを、気づいて
いるだろうか。⾥里里⼦子だということに対する偏⾒見見や差別、措置によって
変わる家庭、学校、友⼈人、住み慣れた環境。
§ ノーマルな⽣生活と安定性をうばわれているのも⼦子どもたち。
§ 真に⼦子ども中⼼心の措置の仕⽅方。⾥里里親をはじめ⽇日々⼦子どもたちのケアに
あたる養育者たちが、⼦子どもを育てることに⾃自信と満⾜足感をあたえて
くれる、⽀支援の形態をつくる。
§ ノーマルシー(⼦子どもたちに普通の⽣生活を取り戻す。)
§ すべての⼦子どもたちのパーマネンシーに注⽬目(親⼦子再統合、養⼦子縁組、
後⾒見見⼈人)
MFMの原理理
§ IT TAKES A VILLAGE TO RAISE CHILDREN
『⼀一村共同体の概念念』
§ つながり形式によるサテライト家庭
§ コミュニティ ペアレント
ライトホームの連携
§ インフォーマル
VS
としてのハブホームとサテ
フォーマルな⽀支援の⽅方法
使い⼿手が使いやすいのは、インフォーマルな⽀支援の⽅方法
⼀一⼈人の⼦子どもを育てるには
村中の⼈人たちの助けが必要
アフリカの諺
多世代家族
⼀一村共同体
⼦子どもの安全
⼦子どものニーズ
ハブホームの条件
1. 経験豊かなライセンスのある⾥里里親
2. サテライトホームに近接している
3. 24時間体勢でレスパイトを与えるコミットメント
4. 模範となる⾏行行動をとり、ピアサポートのできる⾥里里親
5. ⾃自宅宅を開放して交流流の場をつくる⾥里里親
6. ホストエージェンシー(担当機関)との繋がりを持てる⾥里里親
7. 地域資源に精通している⾥里里親
ハブホームの仕事
1. ⼦子育てコミュニティをつくるための交流流:定期的なミーティ
ング
2. コミュニティパートナーとの連携と協⼒力力:児童相談所のSW、
地域のキープレーヤー、サービスを提供してくれる団体など。
3. レスパイト:数時間の緊急レスパイトと、泊まりがけの定期的な
レスパイトを実践し、⼦子ども同⼠士が交流流できる場所を提供するとと
もに、養育者に休暇を与える。
4. ピアサポートをつうじて、サテライト家族を⽀支える:定期的、
⾮非定期的な⾯面会
5. パーマネンシー確⽴立立への⽀支援(ケースゴールに従った)
カレンダー
ホストエージェンシーの役割
§ ホストエージェンシーとは (担当機関)
§ 児童相談所や私⽴立立のエージェンシーなど、⾥里里親ライセンスを
与え、⼦子どもを措置する権限を持っている機関
§ コンステレーションの⽴立立ち上げに協⼒力力し、増やしてゆく役⽬目
を持つ機関 (研究に協⼒力力、出資する機関)
§ ベッドコストを⽀支払う機関
§ コンステレーション内に1⼈人ないしは2⼈人の担当ソーシャル
ワーカーを配置して、縦断的なサポートをする。
§ (各家族を個別に⽀支援する通常のやり⽅方とは違って、集合的
な⽀支援を⾏行行える。)
§ 家族会議の設定をし、SWが参加して連携をはかる。
§ MFMの評価に関するレポートを⽤用意する。
§ 委託不不調が起きた時などの緊急の⽀支援、⽇日常の⽀支援を提供し、
⼦子どもがコンステレーション内にとどまれるような配慮、協
⼒力力をする。
モッキンバードファミリーモデルの効果
§ ふたつ分のベッドコスト
q2006年年のデータ
⼀一般
§ ひとつの⾥里里親
45%
§ きょうだいが⼀一緒
§ レスパイトの利利⽤用
31%
MFM
84%
45%
26%
60%
§ 効果があるので、同じモデルを増やし、⾥里里親リクルートに役⽴立立たせる
§ 全⽶米で22余箇所
§ 連邦政府などから資⾦金金を受けて⼤大学の⼒力力を借り、データ収集をする。
IFCAのプロジェクトへの役割
このことは、後でお話します。
² ⽶米国モッキンバードソサエティMSとのコミュニケーションの窓⼝口
²ファンドレージング
²実質的な⽀支援(勉強会、説明会、トレーニングの際の通訳)
²マミュアル翻訳の⼿手助け MSとの出版権などの交渉と連絡
²MSとの関係継続のために、⽇日本の状況報告を提出
ハブホーム 1
ハブホーム 2
コンステレーションの中で育ったユース
コラボレーション!!!
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