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国立精神・神経医療研究センター病院

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国立精神・神経医療研究センター病院
独立行政法人
医療連携ニュース
No.2
2012 年 3 月
国立精神・神経医療研究センター病院
National Center Hospital of Neurology and Psychiatry (発行:医療連携室)
高度な医療の提供を、医療連携を通して行います
医療連携室長・在宅支援室長(医長) 塚本 忠
日頃から、当院との医療連携にご協力いただきまして、誠に有難く存じます。
医療連携ニュース第二号をお届けいたします。
当院は、研究所と病院が一体となって診療と研究に取り組み、精神・神経・筋疾患と
発達障害の克服を目指すことを理念としております。この理念を遂行するには、まず、
対象となる患者様に受診していただかなくてはなりません。
一方、連携医療機関の皆様におかかりの患者様との診療の場面で、この症例はぜひとも国立精神・神経医
療研究センター病院で診察・検査・治療させてみたいとお考えになることもあるかと思います。そうした時
にはぜひとも、医療連携室にご一報いただきたく存じます。
精神科では、睡眠障害の検査入院、認知症の検査、気分障害の検査(光トポグラフィーなどを使っての検
査入院)
、統合失調症の検査・治療、精神科リハビリテーション、身体合併症などを診させていただきます。
薬物依存症の外来治療につきましてはホームページをご覧ください。
消化器内科、循環器科、外科(消化器外科)では、精神・神経・筋疾患の患者様だけでなく広く一般の患
者様も診察・検査・治療しております。
難治性てんかんにつきましては、小児神経科・精神科・脳神経外科等の診療科がチームを組んで診療にあ
たっております。薬物治療でてんかん発作のコントロール困難な成人・小児・乳幼児の方がいらっしゃいま
したらご紹介ください。
小児・成人の筋疾患の患者様につきましては小児神経科・神経内科・リハビリテーション科がチームを組
んで対応いたします。生検や遺伝子検査などの高度な医療を提供いたします。
脳神経外科では、難治性てんかんの他に薬物で治療困難な不随意運動症(パーキンソン病を含む)・中枢
性疼痛に対する検査(MEG,PET などの最新診断技術があります)・治療(手術を含む)を提供します。また
正常圧水頭症のタップテスト等の検査と手術を行います。
小児神経科ではてんかん・筋疾患の他に、運動発達・言語発達の遅れた患者様、運動退行・知的退行の疑
われる患者様の診断・治療を提供します。
リハビリテーション科では、神経内科・小児神経科・脳神経外科・精神科などとチームを組んで、上記の
患者様のリハビリテーションを行います。
当院ではさらに、治験の中核病院としての機能を果たすために、治験にエントリー可能な患者様をご紹介
いただき、我が国の医学・医療を進めるとともに、現在・未来の患者様のお役に立ちたいと思っております。
平成 22 年 10 月より新棟が完成し外来・入院診療を新しく、清潔で安全な環境にお
いて遂行しております。貴医療機関の診療にいささかなりとも貢献できると信じてお
ります。
当センター精神科におけるてんかん診療のご案内
てんかんセンター・精神科医長
渡辺雅子
当センター精神科では、4 名の日本てんかん学会が認める「てんかん専門医」(全員精神保健指定医)が
年間 360 名から 400 名のてんかん初診を受けています。この 5 年間の初診患者の居住地は東京都 23 区内が
25%、東京都 23 区外が 28%、東京都以外の関東が 41%、関東以外が 5%であり、関東を中心とする広域
診療圏のてんかん専門センターとしての役割を担っています。
長時間ビデオ脳波装置 3 台のほか MRI,PET,SPECT,MEG というてんかん診療に必要なすべての医療機
器があります。精神症状を呈するてんかんにも対応するための保護室4床を備え、全室個室の開放病棟 35
床を有しています。
なかでも長時間ビデオ脳波検査は、てんかん専門診療のコアの
検査で、ルーチンにこれができる施設は全国に 20 もありません。
5 日間夜も昼も脳波とビデオをとり続け、その間におきる発作の
症状をビデオに記録し、かつその時の発作時脳波をとらえるもの
です。目的は、1)てんかんか、てんかんでないかの鑑別(てん
かんでないのにてんかんと誤診されている方がしばしばいらっ
しゃいます)、2)てんかんであれば、部分発作か全般発作かの
みきわめ(どちらと診断されるかで治療薬剤が異なります)、3)
部分発作であればてんかん焦点の確定(部位によっては外科治療
によって発作を止められる可能性があります)です。
これを安全に行うためには、患者さんと家族、看護師、検査技師、医師の協力が欠かせません。撮ったビデ
オと脳波は 1 名につき 5 日分全部を医師が見直して解析するために、医師には膨大な時間と忍耐力が要求
される、まことにしんどい検査です。しかし、当センターはてんかん専門医を育てる役目も担っていますの
で、患者さまのためのみでなく、日本の成人てんかん診療医師を育てるために日々がんばっています。
放射線科診療のご案内
平成 22 年 10 月の新棟移転に伴い放射線診療部では、
3 テスラの MRI 装置 2 台および PET-CT 装置・SPECT-CT
装置等の最新放射線医療機器を導入し精神疾患・神経疾
患・筋疾患や発達障害を対象とする高度先進医療を診療
放射線技師 9 名と放射線専門医 5 名の常勤により国民の
皆様の健康を守るべく最良の画像を提供し早期診断・早
期治療に努めております。
尚、平成 23 年 7 月にはサイクロトロンも設置され更に
核医学設備の充実を図り、多くの皆様に最新放射線検査
機器の地域共同利用をしていただきたく、先生方からの
患者様紹介をお待ちしております。
治験管理室からのご案内
上級専門職・治験管理室長
中込 和幸
治験管理室では、様々な新薬の効果や安全性を検証するための臨床治験を推進しております。皆様もご存知
のように、わが国は諸外国と比べて新しい薬が導入されるのに時間がかかり、必要な方に薬が届けられない
ドラッグ・ラグといわれる状況が社会的な問題となっております。当センターで
は精神、神経領域の疾患を持つ方の治療薬の導入が遅れることがないよう、でき
るだけ早く効果や安全性の検証を実施していきたいと考えております。そのため
に、患者様のご協力をお願いいたしております。新しい薬の臨床治験にご参加い
ただける方を常時募集しておりますが、現在はうつ病、統合失調症、双極性障害
(躁うつ病)
、てんかん、パーキンソン病、多発性硬化症の患者様を対象とした治
験が進められております。先生方が診ておられる患者様で臨床治験にご興味、ご
関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、下記までご連絡を頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
【問い合わせ先】
治験管理室
TEL: 042-341-2712(ダイヤルイン
7293, 7289)
FAX: 042-346-2120
検査依頼から読影結果報告までの流れ
① 電話にて検査の申し込み
・TEL 042-341-2712(ダイヤルイン
7080)
平日 8:30~17:15 まで受け付けております。
② 検査当日、患者様に持参・準備いただく物をお伝えくださ
・紹介状
・診察券
・保険証、その他各種医療証(お持ちの方)
③ 検査終了後、放射線科医による読影を行い、レポートと画像データ
の入った CD・DVD を郵送いたします。
検査結果は 1 週間以内に郵送いたします。
※ご不明な点がございましたら、当院放射線診療部までお気軽にご連絡ください。
【SPECT】
【PET】
い
患者様の紹介に際して
当院では、予約制を原則としております。
ご紹介いただいた患者さまには、専門的診療や検査を行った後、紹介状と検査結果等を添えて、
ご紹介元の医療機関に紹介することを原則としています。
○予約センター
患者さま(ご家族さま)からのお電話につきましては、予約センターでご予約を承ります。
TEL:042-346-2190
平日(土・日・祝日・年末年始(12/29~1/3)を除く)9 時~15 時
○医療連携室
医療機関さまからの予約につきましては、医療連携室で対応させていただきます。
TEL:042-346-1845
平日(土・日・祝日・年末年始(12/29~1/3)を除く)9 時~17 時
FAX:042-346-1681
日時が決まりましたらこちらから「ご予約通知書」をお送りいたします。
患者さまには受診当日にお持ちいただくようお伝えください。
○紹介状
患者さまには紹介状やその他資料をお渡しください。
当院で新たに診察される患者さまは、紹介状がない場合は、初診時に医療費とは別に選定療養
費として 5,250 円をお支払いただくことになります。
診療科によっては上記のほかにご準備いただくものもあります。その場合は予約時に担当者よ
りご案内いたします。
○放射線検査
放射線検査のみをご希望の場合は、直接放射線科あてにご連絡ください。
TEL:042-341-2711(代表)
音声ガイダンスが流れましたら 3 番を押してください。交換手が対応いたします。
独立行政法人
国立精神・神経医療研究センター病院
〒187-8551 東京都小平市小川東 4-1-1
TEL 042-341-2711
医療連携室
TEL042-346-1845
http://www.ncnp.go.jp/
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