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川崎重工特集 - 航空新聞社

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川崎重工特集 - 航空新聞社
週刊2980 号
週刊
(第3種郵便物認可)
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2016 年(平成 28 年)2 月 17 日水曜日
昭和 32年4月24日第3種郵便物認可
WING
発行所 航 空 新 聞 社
東京都港区赤坂 4 - 8 - 6
赤坂余湖ビル 3 階
電話 03-3796-6647
FAX 03-3796-6643
-WING WEEKLY 航空新聞社ウェブサイト
www.jwing.net
(週刊)毎週水曜日発行
(1)
購 読 料 ( 消費 税 込 )
1部 定価
1年間
半 年
309 円
15,429 円
8,640 円
送料共但し海外は別
振替口座
00190-3-55548
~川崎重工特集~
成田空港から飛び立つスカイマーク機。A380導入の断念で
成田空港関連路線の徹底が視野に入ってきた
創立120年目の川崎重工
川崎重工は今年創立120周年を迎える。
造船業が株式会社化して120年という。事
業は船から鉄道、航空機へと拡大し、さら
にオートバイ、産業用ロボットなど特色あ
る機械製品を生み出し、今日に至ってい
る。航空機の世界では、フランスのサルム
ソン社の複葉機のライセンス生産が現在の
岐阜工場で開始されたのを皮切りに、多く
の航空機が岐阜から飛び立っていった。そ
の中には陸軍三式戦闘機「飛燕」もあっ
た。明石工場で生産した液冷式エンジンを
搭載した「飛燕」は本土防空で一般にも良
く知られた戦闘機であり、現存する唯一の
1機(日本航空協会所有)を現在、岐阜工
場で修復中だ。120周年記念として神戸市
のカワサキワールドで展示し、さらに岐阜
県各務原市の「かかみがはら航空宇宙科学
博物館」で展示される予定となっている。
さて、川崎重工の航空機事業は航空宇宙
カンパニーの機体製造とガスタービン・機
械カンパニーの航空エンジンと、2つのカ
ンパニーに分かれている。現在、両部門と
も民間航空機機体構成品、民間航空エンジ
ンの構成品の製造が急ピッチで量産体制を
強化しており、防衛需要でも機体関係では
大型機のP-1哨戒機の量産、山場を迎える
C-2の開発と量産、航空エンジンではヘリ
エンジンや小型標的機エンジンなどが量産
されており、活況を呈している。また、唯
一の民需国産ヘリBK117や、ヘリ用トラ
ンスミッションなどのギア製品など他社に
ない要素技術、ユーザーサポートなど事業
の柱を拡大する努力も続けられている。
今後は更に広範な技術開発により、防衛
機器、宇宙機器の拡大も想定されよう。
また、飛行場と隣接した川崎重工岐阜工
場の施設、設備の近代化も始まっている。
複数のカンパニーが関係している川崎重工
明石工場でもガスタービン・機械カンパ
ニーの新ギア工場が建設されるなど生産能
力の工場が予定されている。
一方、民間需要に対応した新設工場の名
古屋第一工場ではボーイングの777型機、
787型機の機体構成品の最終組立が行なわ
れたおり、新型機787-10の前胴の生産開
始、777Xの生産用工場の増設などが行な
われている。航空エンジンでは西神工場が
民間エンジン部品の専門工場としてフル稼
働状態になってきた。海外展開について
は、米国子会社での777X貨物ドア製造が
行なわれることになった。
今回の特集号では石川主典航空宇宙カン
パニー・プレジデント、山田勝久ガスター
ビン・機械カンパニーガスタービンビジネ
スセンター長へのインタビューなどを含
め、川崎重工の航空事業を紹介して行きた
い。
川崎重工
特 集
1〜9面
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