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重点事業(PDF:2074KB)

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重点事業(PDF:2074KB)
【1】保育所待機児童の解消をめざし
600人以上の定員増を行います
( 19 億 8,027 万 円 )
保
育
課
☎ 5984-5837
<事業の目的>
平成22~24年度の3か年を保育所集中整備期間とし、保育所待機児童の解
消に取組んでいる。平成22年度は、年度当初の待機児童数552人を上回る定
員増となる見込みである。平成23年度は、さらに600人以上の定員増を行う。
私立認可保育所・認証保育所の整備等を行うとともに、緊急対策として、練馬型
グループ保育室を新たに1か所設置する。保育所関連の総事業費は約123億6
千万円である。
<事業の内容>
1
私立認可保育所の誘致促進
(1) 民間所有の土地建物の賃借による整備
開設準備費の補助および、開設後10年間にわたる賃借料の補助を行う。
平成24年4月に4園開設を予定。
(2) 区有地の無償貸付による整備
開設準備費の補助を行う。
平成24年4月に2園、平成25年度に1園開設を予定。
2 認証保育所の誘致促進
開設準備費の補助を行う。
平成24年4月までに 6 園開設を予定。
3 既設の区立認可保育所2園の改築
上石神井第二保育園および豊玉第三保育園の改築工事に着手する(平成25
年度定員増予定)。上石神井第二保育園については、拡張用地の買収を行う。
4 練馬型グループ保育室の開設
緊急対策として、区立認可保育所の園長経験者等の人材を活用した練馬型グ
ループ保育室1か所を開設する。
<スケジュール>
平成23年度中
練馬型グループ保育室1か所開設(10人程度)
区有地活用型私立認可保育所の事業者公募(1園)
既設の区立認可保育所の改築工事着手、拡張用地買収
認証保育所6園開設(合計定員180人程度)
- 11 -
平成24年4月
私立認可保育所6園開設(合計定員480人程度)
<特色>
練馬区長期計画において定めた目標事業量(平成22~26年度の5か年で約
1,900名の受け入れ枠拡大)を可能な限り前倒しして定員増に取り組む。
特に、私立認可保育所の設置促進を図るために、開設準備費補助および開設後
10年間の長期賃借料補助を行うとともに、区有地の無償貸付による整備を積極
的に進める。
本事業にかかる経費は、前年度の6億1,485万円に比べ13億6,542
万円の増となり、約3倍である。
<他自治体の状況>
国が進める「安心こども基金」の特別対策事業である「賃貸物件による保育所
整備事業」で、改修費補助と賃借料補助が導入されたが、開設後10年間の長期
賃借料補助は他区では実施していない。
<平成23年度当初予算額>
私立認可保育所開設補助等
11 億 3,116 万円(負担金補助及び交付金他)
認証保育所開設補助等
2億 5,894万円(負担金補助及び交付金他)
区立認可保育所改築
5億 6,644万円(工事請負費他)
練馬型グループ保育室開設
※
2,374 万円(委託料他)
各事業の千円以下の数字を四捨五入しているため、合計額はタイトルの数字と
は一致しない。
- 12 -
【2】病児保育事業を開始します
( 4 , 4 1 7 万円)
~「子どもが病気になった! でもどうしても仕事が休めない!」
という保護者の就労と子育ての両立を支援します~
保
育
課
☎ 5984-5837
<事業の目的>
子どもが病気になっても、どうしても仕事を休むことができない、という保
護者の就労と子育ての両立を支援するため、保育所での集団保育が困難な期間、
専用スペースで一時的に保育・看護ケアを行う病児保育施設を3か所開設する。
<事業の内容>
1
2
病後児保育施設での病児保育の開始(2か所)
現在4か所ある病後児保育施設のうち2か所で病児保育を開始する。
病児保育施設の新設(1か所)
※ 病後児保育施設:子どもが病気の回復期にあり、集団保育が困難な期間、一時的に預
かる保育施設(病気の急性期や他の子どもへの感染、急変のおそれが
ある場合は預かることはできない)。
※ 病 児 保 育 施 設:子どもが病気の急性期である場合、または回復期であっても他の子
どもへの感染や急変のおそれがある場合に預かる保育施設。感染症に
罹患している子どもを受け入れるための隔離機能を有した部屋があ
り、1日1回以上医師が回診を行うなど、病気の子どもの症状の変化
に対応できる体制がある施設。
<スケジュール>
平成23年4月 病児保育事業開始(既存2か所 定員計16人)
平成23年度中 病児保育施設開設(新規1か所 定員6人)
<特色>
練馬区次世代育成支援行動計画策定(平成21年度)にあたって行ったニーズ
調査で、多くの区民から要望が寄せられた事業である。
<他区の状況>
世田谷区、大田区、江戸川区などで実施している。
- 13 -
【3】児童虐待防止体制の充実を図ります
~「児童虐待のないまち
( 2,631 万 円 )
ねりま」実現のために取り組みを強化します~
子 育 て 支 援 課
☎ 5984-5816
<事業の目的>
児童虐待は、件数の増加とその重度化が全国的に問題となっており、区におい
ても、児童虐待相談件数が平成 22 年度は前年度比約1.6倍に増加している。
そこで、平成23年度は各関係機関の連携体制の充実等、さらなる取り組みの強
化を図る。
<事業の内容>
1
連携体制の充実
(1) 子ども家庭支援センターと学校との連携
昨年発生した「区内中学生監禁事件」を受け、概ね4か月間に10日以上
の欠席があり、その背景に家庭の問題が疑われる児童については、子ども家
庭支援センターと学校が、原則月1回以上、練馬区児童虐待防止マニュアル
のチェックポイントに基づく情報交換を行う。
(2) 医療機関との連携
区内医療機関と子ども家庭支援センターとの連携を強化するために、区の
医師会との情報共有を実施していく。
2 ショートステイ事業等の拡大
(1) ショートステイ事業の年齢枠の拡大
負担の大きい乳児を子育てしている家庭の休息や傷病・出産に備えるため
に、これまで実施していなかった0~1歳児を対象にしたショートステイ事
業を開始する。
(2) トワイライトステイ事業の拡大
トワイライトステイ事業の実施施設を1か所増設し6か所で実施する。
3 人員体制の強化
子ども家庭支援センターの子ども家庭支援相談員(非常勤)を増員する。
<スケジュール>
平成23年
4月
子ども家庭支援センターの子ども家庭支援相談員(非
常勤)の増員
医療機関との連携強化の検討および実施
ショートステイ、トワイライトステイ事業の充実
- 14 -
<特色>
1
子ども家庭支援センターと学校との連携
昨年3月に厚生労働省が策定した「学校及び保育所から市町村又は児童相談
所への定期的な情報提供に関する指針」の範囲を超え、児童虐待の進行管理台
帳に登録(要保護児童)されていない児童(概ね4か月間に10日以上の欠席
があり、その背景に家庭の問題が疑われる児童)にも対象を広げて行う(平成
22年10月から順次実施)。
2
子ども家庭支援センターと医療機関との連携
医師会とともに、歯科医師会等とも広く連携することを検討していく。
- 15 -
【4】支援サポートを拡充!!一人一人の学力の底上げを!
( 6 億 3 , 1 2 9 万円)
円)
~児童・生徒の教育活動に 人的支援を継続・拡充します~
教 育 指 導 課
☎ 5984-5742
学
務
課
☎ 5984-5642
<事業の目的>
児童・生徒の確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成を目指し、学級担任や
教科担当、部活動の顧問教員を補助する人員を配置し、授業改善や個に応じた働
きかけ、技術の習得などに関する指導の充実を一層促進する。
<事業の内容>
1
拡充事業
(1) 外国語活動指導員の配置
全小学校に配置し、学級担任が行う英会話等の授業において「聞く」
「話す」
活動を中心に外国語活動の指導を補助する。
平成 23 年度から、小学校で外国語活動が必修になることを見据え、1学
級(5・6 年生)あたりの指導時間数を 4 時間増やし 35 時間にする。
(2) 学校生活支援員の配置
通常の学級および特別支援学級に必要に応じて配置し、おもに配慮を要す
る児童・生徒の個別指導にあたる。
平成 23 年度からは、小中学校あわせて 10 人増やし 121 人を配置する。
(3) 部活動外部指導員の配置
中学校の部活動において、顧問教員の指導を補佐する部活動外部指導員を
配置する。
平成 23 年度からは、総配置回数を 1,000 回増やし 21,134 回にする。
- 16 -
2
継続事業
(1) 学力向上支援講師の配置
申請のあった小中学校に配置し、担任との連携のもと児童・生徒に対する
少人数指導や個別指導を行う。
(2) 英語学習指導外国人助手の配置
全中学校に配置し、英語担当教員との連携のもと実用的な英会話学習など
の指導にあたる。
<特色>
1
外国語活動指導員
練馬区在住で英語が堪能な人に委嘱。指導員は日本人が大半を占めるため、
担任とのコミュニケーションが円滑に進み教育効果が高い。
2 学校生活支援員
担任と連携を図りながら、おもに配慮を要する児童・生徒の学習補助や学校
生活を送る上での介助などを行っている。平成21年度から非常勤職員となり、
複数年の雇用が可能になったため、特別支援教育の充実に大きな成果をあげて
いる。
3 部活動外部指導員
部活動での実技指導で、優れた技術と知識経験などを有する人に委嘱。
顧問教員の指示に従い、専門的な技術指導を行っている。部活動の活性化だ
けでなく、顧問教員の異動などによる部活動の休廃部を防ぐ上でも重要な役割
を担っている。
4 学力向上支援講師
教員免許を有する人または取得見込の人を任用しているため、専門性の高
い指導を通して児童・生徒の学習意欲の向上や学力の定着に結び付いている。
5 英語学習指導外国人助手
派遣委託により外国人を配置し、英語担当教員との複数指導を通して英語に
かかわる能力の向上に成果をあげている。
<他自治体の状況>
23区では、外国語活動指導員、学校生活支援員、部活動外部指導員、学力向
上支援講師および英語学習指導外国人助手に類する事業を実施している自治体は
多い。
- 17 -
【5】区初!「小中一貫教育校
大泉桜学園」の開校と
今後の展開(1
億 7 , 7 4 4 万円)
~平成 23 年 4 月に、大泉学園桜小学校と大泉学園桜中学校を対象として、
練馬区初の小中一貫教育校が開校します~
新しい学校づくり担当課
☎ 5984-1033
◇教育内容について
教 育 指 導 課
☎ 5984-5742
◇施設整備について
施 設 給 食 課
☎ 5984-5719
《「小中一貫教育校 大泉桜学園」校章のコンセプト》
9つのラインは、9年間の成長していく過程を木の年輪に重ねたもので、3つの球体は、1年生~4年生・5年
生~7年生・8年生~9年生へのステップと無限に広がる可能性、宇宙空間を表現しています。
<事業の目的>
1
義務教育9年間にわたる一貫した教育課程と学校環境のもとで学ぶ場を提供
し、児童・生徒の発達段階に応じた学習指導や生活指導を行うことにより、児
童・生徒一人一人の個性や能力を伸ばす教育の充実を図るために、区初の施設
一体型の小中一貫教育校を設置する。
2 小中一貫教育校における取り組みとその成果を小中連携教育などに生かすこ
とにより、すべての小中学校において、特色や魅力ある学校づくりを推進し、
学校教育の活性化を図る。
<事業の内容>
1
施設概要
学校名 「小中一貫教育校 大泉桜学園」
所在地 大泉学園町9-2
面 積 校地面積:32,034 ㎡(小学校 16,076 ㎡、中学校 15,958 ㎡)
校舎面積: 7,882 ㎡(小学校 3,630 ㎡、中学校 4,252 ㎡)
平成 22・23 年度で施設整備を行っており、平成 23 年度には、小中学生
が交流するランチルーム、個別学習室や多目的室などの整備を予定している。
2 大泉桜学園の取り組みとその成果をすべての小中学校に情報発信して、学校
教育の活性化を図る。
3 これまでの経緯
平成 20 年 12 月に、区初の小中一貫教育校として、大泉学園桜小学校と大
泉学園桜中学校を選定。
平成 21 年 5 月から、学校、保護者、地域の代表などで構成する「練馬区立
- 18 -
小中一貫教育校推進委員会」で、教育内容、学校経営、施設整備、就学、統一
校名・校章・校歌などについて検討するとともに、大泉学園桜小・中学校の全
教職員による連絡会で、大泉桜学園の教育活動などを検討してきた。
また、学識経験者、学校関係者などで構成する「練馬区小中一貫教育資料作
成委員会」で、4つの指導事項(表現力の育成・心の教育の推進・体力の向上・
キャリア教育の推進)について、学習内容などをまとめた資料を作成した。す
べての小中学校に資料を配付し、小中一貫・連携教育に役立てていく。
<特色>
大泉学園桜小学校と大泉学園桜中学校は、小中学校の敷地が隣接し、校舎が渡
り廊下でつながっている。特色ある教育活動として、小学校 3 年生からの英語に
よるコミュニケーション活動、小学校5年生からの一部教科担任制と部活動、個
別学習室の活用などによるフォロー学習の充実、全学年での運動会と学芸的な行
事などを予定している。
<今後の展開>
1
学校関係者や学識経験者などで構成する検討会を設置
検討会では、小中一貫・連携教育のさらなる充実を図るため、小中学校の校
舎が離れている条件のもとでの小中一貫・連携教育の具体的な取り組みおよび
小中学校の組合せなど、小中一貫・連携教育の推進に向けた方策を検討。
2 小中一貫・連携教育研究グループによる研究
小中学校の校舎が離れている条件のもとで、小中一貫・連携教育研究グルー
プ(7 グループ 15 校、研究期間:2 年間)による、義務教育9年間にわたる一貫
した教育課程の編成に向けた教育内容や教育方法等の研究を行い、今後の小中
一貫・連携教育の充実に生かす。
具体的には、研究グループごとに児童・生徒の状況を踏まえて、教科の課題
改善カリキュラムなどを研究する。また、研究担当者連絡会において学識経験
者による助言や情報交換などを行うことにより、各グループの研究に活用。
<スケジュール>
平成 23 年4月
平成 23 年度
平成 24 年度
「小中一貫教育校 大泉桜学園」の開校
学校関係者や学識経験者などで構成する検討会を設置
小中一貫・連携教育研究グループによる研究の開始
「(仮称)小中一貫・連携教育フォーラム」(大泉桜学園や研究グ
ループの研究報告)を開催
<他自治体の状況>
1
2
施設一体型の小中一貫教育校…品川区、足立区、八王子市、港区、武蔵村山市
小中一貫教育の全校実施…三鷹市、品川区、町田市
- 19 -
【6】「教育の情報化」を実現するため最適なシステム環境を整備
(7 億 4 , 1 8 5 万円)
~電子黒板、実物投影機などのICT機器を活用した
「分かりやすい授業」を行うシステム環境を整備します~
庶
務
課
☎ 5984-5609
電子黒板を使った授業の様子
<事業の目的>
区では、電子黒板、実物投影機などを活用できるシステム環境を整備し、イン
ターネットなどによる映像を活用した「分かりやすい授業」の展開や、子どもた
ちの ICT 活用能力の習得や情報社会に参加する際に必要なマナーやルールの習得
など、情報教育の充実に努める。また、子どもたちに関わる個人情報の一元化と
その保護の厳格化に取り組む。
<事業の内容>
1
教科指導における ICT 活用
(1) 効果的な ICT 機器の活用・システム環境の整備
区立学校専用のデータセンターの設置、教室への校内 LAN の敷設、授業
で児童・生徒や教員が活用する電子黒板やパソコンなどの機器の配置、ネッ
トワークを介した教材の配信など
(2) ICT 支援員の配置・教員の研修
教員の ICT 機器の活用サポートやアドバイスをするなど、整備した環境の
利活用を促進する。
2 情報教育
(1) 子どもたちの情報活用能力の育成
子どもたちの ICT 機器の活用能力の習得、
情報社会に参加する際に必要なマナーやルールの習得 など
3 校務の情報化
(1) 教員の事務負担の軽減と子どもと向き合う時間の確保
児童・生徒の成績処理、学校ホームページの更新などの学校の事務処理(校
- 20 -
務)を安全かつ効率的に行えるシステムの導入などを行い、教員の校務負担
を軽減し、児童・生徒と向き合う時間を確保する。
<スケジュール>
平成23年度
電子黒板などのICT機器を活用するためのネットワーク基
盤の整備(学校専用データセンターの設置・電子黒板用パソコ
ンの新規配備・パソコン教室の機器更新・CMSの導入 など)
平成24年度 (モデル校対象)
教室への校内 LAN の敷設・教材配信システムの導入・校務
システムの導入 など
平成25年度 (全校対象)
教室への校内 LAN の敷設・教材配信システムの導入・校務
システムの導入 など
<特色>
これまで授業における ICT 活用については、学校毎に独自に進めてきた。今後
は、各校の特色を生かしつつ、区立学校全体で進められるようシステム環境を整
備するとともに、教育委員会事務局から積極的に利活用を促進する施策(研修や
利用サポート)を展開する。
システム環境の整備は、23年度から3か年で段階的に実施する。
<他自治体の状況>
文部科学省では、平成 22 年8月「教育の情報化」を戦略的かつ一体的に推進
するための「教育の情報化ビジョン(骨子)~21 世紀にふさわしい学びと学校
の創造を目指して~」を公表し、21 世紀にふさわしい学校教育の実現に向けて、
検討をしている。
システム化の範囲や利活用の度合いは異なるが、市区町村では、教室への校内
LAN の敷設や校務システムの導入などの「教育の情報化」への取り組みが加速す
るものと予測される。
23 区内では、杉並区や中野区で実施されている。
- 21 -
【7】子どもの読書活動を支援するため
「こどもと本のひろば」の整備に着手( 2 , 4 4 8
万円)
~就学前の幼児、児童が本に親しめる場所をつくります~
光 が丘 図 書 館
☎ 5383-6504
<事業の目的>
小さいときから本に親しんでもらうため、就学前の幼児、児童をおもな対象に
「こどもと本のひろば」を整備する。また、乳幼児を連れた保護者などが利用し
やすい環境整備も図る。
<事業の内容>
所在地 南大泉三丁目 17 番 21 号(南大泉教職員寮跡地)
延床面積 約 400 ㎡
所蔵資料 約1万冊~2万冊
<スケジュール>
平成23年度
平成24年度
平成25年4月
基本設計・実施設計
工事・整備完了
開設
<特色>
待機児童対策として、南大泉教職員寮跡地の一部に私立保育園が開設される。
保育園が隣接するという特性を活かし、就学前の幼児や児童、乳幼児を連れた
保護者などが利用しやすい施設を整備し、図書等の貸出しや返却・予約・登録・
レファレンス(図書館員が調査や学習を手助けするサービス)、読み聞かせ・お
話し会、ブックスタート事業などを行う。
<他自治体の状況>
23 区では、新宿区、渋谷区、江東区、江戸川区に子ども図書館がある。
- 22 -
【8】安心して医療が受けられる体制を築きます( 3 , 3 4 8
万円)
~新病院整備の具体的検討、救急医療体制の確保、練馬区版地域医療計画の策定~
地 域 医 療 課
☎ 5984-1042
<事業の目的>
練馬区の人口は70万人を超えるにもかかわらず、人口10万人あたりの病床
数(一般・療養)は23区平均の3分の1に過ぎず、病床の確保が重要な課題と
なっている。また、急激に高齢化が進むなか、急性期の病院のみならず、回復リ
ハビリテーション病床や療養病床を有する病院整備も望まれている。
このような状況を踏まえ、新病院の整備に向けた具体的な検討や、救急医療体
制確保のための支援を行い、医療環境の整備充実を図る。同時に区の地域医療の
将来構想を示す練馬区版の地域医療計画を策定する。
<事業の内容>
1
新病院の整備等に向けた用地測量および土地鑑定
病院整備に向けて用地候補を選定し、用地の測量や土地鑑定を行う。
2 救急医療体制対策
区内の救急医療体制を確保するため、救急告示医療機関が改築、増築あるい
は新築する際に、金融機関から借り入れる資金に対して支払う利子の一部につ
いて、利子補給金を給付する。
3 地域医療計画の策定
区内の医療環境の現状や区民ニーズを踏まえ、区に必要とされる医療機能や
病院・診療所のあり方、医療施策の方向性などを検討し、将来にわたる地域医
療施策の指針となる「練馬区地域医療計画」を策定する。
4 看護職員フェアの開催
区内既存病院の医療機能向上のため、深刻化する看護職員(助産師・看護師・
准看護師・看護助手)不足の改善を目指し、区医師会と共催で看護職員の就職
説明会を年 2 回(夏・冬)開催する。
<スケジュール>
練馬区地域医療計画
平成23年 4月~10月
平成23年11月
平成24年 3月
公募区民や学識経験者による検討
パブリックコメント
計画策定
- 23 -
<特色>
1
新病院の整備
今後、200 床以上の規模の病院を 2 か所整備し、現在の3病院と合わせ 5
病院とする。候補地は区西部を中心に選定する。
2 練馬区地域医療計画
医療法に基づく医療計画は都道府県が定めるものであるが、都が定める保健
医療計画は広域的な考えに基づいて考えられており、各区が置かれている実態
は踏まえられていない。
区民サービス向上のためには、区民ニーズを踏まえた医療機能や病院等のあ
り方、医療施策の方向性を独自に定める必要がある。
<他自治体の状況>
地域医療に特化した計画を策定している区は、平成22年度現在無い。
また、救急医療体制を確保するために、区が医療機関の整備に伴う支援を行う
のは、特別区においては初めてである。
区が主催する看護職員の就職説明会は他区では例が無い。
- 24 -
【9】任意予防接種の費用を助成します
( 2 億 5 , 6 8 0 万円)
~「練馬方式の選べる予防接種」の導入で、保護者のニーズに応えます!~
保 健 予 防 課
☎ 5984-4676
<事業の目的>
現在、任意予防接種はその費用が全額自己負担であるため、接種を希望する家
庭の経済的負担となっている。予防接種を受けやすい体制を作り、子どもの病気
を防ぎ健やかな成長を支援するため、平成24年4月に予定されている予防接種
法の改正(任意予防接種の定期化=法定化)に先駆けて、保護者が希望する任意
予防接種費用の一部助成を行う。
さらに、重い後遺症を残す可能性が高い細菌性髄膜炎を防ぐヒブワクチンにつ
いては、平成23年4月2日以降に出生する子どもに接種費用の全額を助成する。
また、将来の子宮頸がん予防のため、平成 23 年 1 月から行っている、中学 3 年
生女子を対象にした子宮頸がん予防ワクチン接種費用の全額助成についても、引
き続き実施する。
<事業の内容>
1
予防接種定期化準備事業
2歳未満の子どもを対象に、小児用肺炎球菌、水痘、流行性耳下腺炎、ヒブ
ワクチン(下記2の対象者以外)の中から保護者が選択した 2 回分の任意予防
接種について、接種費用7千~1万円程度のうち、1 回あたり 5 千円を助成す
る。
2 ヒブワクチン接種費用全額助成
平成 23 年 4 月 2 日以降に出生した子どもを対象に、ヒブワクチンの予防接
種 4 回分の費用を全額助成する。
3 子宮頸がん予防ワクチン接種費用全額助成
中学 3 年生女子を対象に、3 回分の接種費用を全額助成する。
<スケジュール>
1
2
3
予防接種定期化準備事業
平成 23 年 4 月 保健相談所で事業の案内開始
平成 23 年 5 月 申込受付・接種票送付開始
ヒブワクチン接種費用全額助成
平成 23 年 6 月下旬から誕生月にあわせて接種票送付開始
子宮頸がん予防ワクチン接種費用全額助成
- 25 -
平成 23 年 1 月下旬
平成 23 年 6 月下旬
現中学 3 年生女子に接種票送付
新中学 3 年生女子に接種票送付
<特色>
1
予防接種定期化準備事業
多くの予防接種を受ける 2 歳未満の子どもに対する助成事業であるため、保
護者の経済的負担を軽減できる。また、多くの子どもにとって、集団生活に入
る前に予防接種を進めることで、健康を守る効果が大きい。国が定期化を検討
している複数の予防接種から選択できるため、公平で利用しやすい事業である。
2
ヒブワクチン接種費用全額助成
子どもの髄膜炎は 1 歳未満の発症が特に多く、原因の 7 割がヒブ(インフ
ルエンザb菌)であるため、4 回分の接種費用を全額助成する。
3
子宮頸がん予防ワクチン接種費用全額助成
子宮頸がん原因ウイルスの感染経路は性感染であるため、学校教育や健康教
育との連携を図りやすい中学 3 年生を対象とすることで、将来の子宮頸がん検
診受診率向上をめざす。
<他自治体の状況>
他のほとんどの自治体では、予防接種を指定して助成を行い、保護者が医療機
関で差額を負担する方式をとっている。
保護者の選択により予防接種費用を 2 回分助成する事業は、練馬区独自の方式
である。
- 26 -
【10】高齢者見守り事業を拡充します
( 2 億 2 , 6 0 5 万円)
~高齢者や介護家族の不安を解消し、安全・安心な暮らしを地域で支えます~
1~4(1): 高齢社会対策課
☎ 5984-4583
4(2): 練馬総合福祉事務所
☎ 5984-1038
救急情報キット(イメージ)
<事業の目的>
昨年、全国各地でいわゆる高齢者の所在不明問題が発生し、地域社会のつなが
りの希薄化が改めて明らかになった。高齢者等の孤立が憂慮される中で、高齢者
が、安全・安心でいきいきと暮らせる地域社会の構築が求められている。
そこで、高齢者や介護家族の孤立を防ぐとともに、緊急時の不安を解消し、地
域で高齢者を支える見守り体制等を整える様々な施策を展開することで、高齢者
がいつまでもいきいきと暮らせる地域づくりを促進させる。
<事業の内容・特色・スケジュール>
1
救急情報キットの配付
ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯等を対象に、救急および緊急時に救
急隊員等による迅速な支援が得られるよう、「緊急連絡先」や「かかりつけ医」
などの情報を専用の容器に入れて自宅の冷蔵庫に保管しておく、救急情報キッ
トを新たに配付する。3万世帯程度の利用を想定している。
<スケジュール>
準備が整い次第、順次配付開始
<他自治体の状況>
23区では、千代田区、港区などで実施している。
2
高齢者等緊急医療ショートステイ事業の開始
緊急に一時的な保護が必要となった在宅高齢者について、これまで実施して
きた福祉施設等での受け入れに加え、医療的なケアが必要な高齢者を区内の医
療機関(2か所で各1床)で受け入れる、緊急医療ショートステイ事業を実施
する。
<スケジュール>
平成23年 4月 事業開始
<他自治体の状況>
23区では、新宿区、中野区で実施している。
- 27 -
3
認知症高齢者徘徊対策ネットワーク事業の開始
認知症高齢者の日常の行動を知る身近な方々(商店、近隣者など)による、
日頃からの見守り体制を構築するとともに、徘徊で行方不明になった際の地域
における安全確保のネットワークづくりを図る。
行方不明者の探索の際は、日頃から見守りを行っている方に加え、登録した
ネットワーク協力者へのメールによる情報の配信を行う。
ネットワークの拠点は高齢者相談センター(地域包括支援センター)支所 22
か所とする。認知症サポーター養成講座の受講者をはじめとする区民の方に広
く、ネットワーク協力者としての登録を勧め、人員を確保する。
<スケジュール>
平成23年 4月 事業開始
<他自治体の状況>
日頃からの見守り体制と連動させながら認知症高齢者の行方不明を防ぐ事
業は、都内初である。
4 高齢者見守り体制の充実
(1) ひとり暮らし高齢者等の見守りネットワーク事業の充実
区では現在、民生委員、町会・自治会、老人クラブ、介護サービス事業者
などの協力を得て、ひとり暮らしなどの気がかりな高齢者の情報を高齢者相
談センター(地域包括支援センター)支所に集約し、必要な支援等を行う、
見守りネットワーク事業を行っている。
協力者を、訪問などにより高齢者に接することが多い事業者等に広げると
ともに、全体会および支所ごとの地域連絡会を開催して協力者間の連携を図
り、見守り対象者への支援のネットワークを強化する。
<スケジュール>
平成23年4月から順次、協力機関・団体を拡充していく。
<他自治体の状況>
他自治体においても、地域の実情に応じた同様の事業を実施している。
(2) 生活保護高齢者の日常生活自立支援体制の充実
生活保護世帯が増加するなか、全体の約 4 割を占める高齢者世帯の日常生
活の自立支援を充実させるため、委託事業として、在宅介護支援センター18
か所に生活支援員を配置する。生活支援員はケースワーカーと連携しながら、
居宅訪問や福祉サービスの利用相談を行う。
<スケジュール>
平成23年 4月 事業開始
<他自治体の状況>
他自治体においても同様な事業を実施しているが、在宅介護支援センター
を活用したものは、都内初である。
- 28 -
【11】23区内最大規模の(仮称)こども発達支援センター
整備に着手( 1
億 9,204 万 円 )
~18 歳までを対象に、発達に心配のある子どもへの支援に取り組みます~
障害者サービス調整担当課
☎ 5984-1574
<事業の目的>
近年、従来の身体障害、知的障害に加え、広汎性発達障害、学習障害、注意欠
陥多動性障害などのいわゆる発達障害を抱える子どもたちに対する支援が求め
られている。一方、発達に心配のある未就学児を中心に相談・療育事業を実施し
ている中村橋福祉ケアセンターの相談件数も年々増加しており、区民ニーズの多
様化と拡大に応えることが急務となっている。
そこで、旧光が丘第五小学校に、(仮称)こども発達支援センターを整備し、
発達に心配のある子どもが抱える課題の早期発見・早期療育への取り組みを拡充
していく。
<事業の内容>
1
施設概要
所在地:光が丘三丁目1-1
敷地面積:12,001㎡
延床面積:2,070㎡(RC3階建の1、2階部分)
2
事業概要
旧光が丘第五小学校に(仮称)こども発達支援センターを整備し、中村橋福
祉ケアセンターで行ってきた相談・療育事業を移管する。
さらに対象者を 18 歳まで拡大し、関係機関と連携しながら成長段階に応じ
た一貫した支援を行うことにより、発達に心配のある子どもの健やかな成長を
支援していく。
<スケジュール>
平成23年度~24年度
平成24年度
実施設計・改修工事
開設予定
- 29 -
<特色>
1
2
3
4
専門医による医療相談と、専門職による発達相談、療育を実施する。
家族向け研修会、自主勉強会への支援、社会福祉相談等の家族支援を行う。
地域住民への啓発、関係機関職員への支援等の地域支援を行う。
(仮称)障害児支援ネットワーク会議を立ち上げ、関係機関との連携を強化
する。
<他自治体の状況>
18歳までを対象に、専門医による相談と療育が受けられる発達支援センター
は、現在23区内では港区、世田谷区の2か所であり、練馬区の開設により、1
施設では23区内最大規模となる予定。
- 30 -
【12】生活習慣病対策を進め、健康力をパワーアップ!
(1,131 万円)※特別会計からノミネートした唯一の事業です
~保健事業を大転換して自治体国保健康力№1を目指します!~
№1
国 保 年 金 課
☎ 5984-4549
<事業の目的>
生活習慣病の発症・重症化を予防するために、平成20年に導入された特定健
診・保健指導であるが、受診率は全国的に低く、区国保においても目標を下回る
結果(平成 21 年度目標 50%⇒実績 41.3%)となっている。
従来、国保では療養給付を中心としていたが、保健事業のあり方を転換し、保
険者のみならず加入者も主体的に健康づくりに取り組む「こくほ健康力№1プロ
ジェクト」を立ち上げ、両者が協働して自治体国保健康力№1を築くとともに、
その結果として医療費の削減を図り、将来の介護予防にもつなげる。
<主な事業の内容>
1
プロジェクトの運営・期間
区民や医療機関などと連携しながら運営する。期間は、平成 23 年度から3
年間であるが、成果を検証しその後も必要な事業を実施していく。
2 主な事業内容
(1) 出張特定保健指導事業
現在、保健所や一部の病院でのみ実施している特定保健指導について、身
近なかかりつけ医で受診できるよう、保健師や管理栄養士などの専門職を派
遣するモデル事業を実施する。
(2) ハイリスク症状の未治療者に対する働きかけ
特定健診データ・レセプトを活用して、ハイリスク症状の未治療者を把握
するとともに受診を呼びかけることで、適切な治療に結びつけ、生活習慣病
の重症化を予防する。
(3) 地域連携広報事業
生活習慣病に関連する課題などについて、民生委員や、NPО等の地域活
- 31 -
動団体と広く連携し地域への浸透を図り、特定健診・保健指導の受診率向上
を図る。
<スケジュール>
平成 23 年5月~ 地域連携広報事業実施
7月~ 出張特定保健指導事業実施
9月~ 生活習慣病重症化予防事業実施
<特色>
1
温泉から予防へ!区国保の保健事業を大転換!!
これまで、区国保会計の保健事業は、温泉割引などの事業をメインとしてい
たが、平成22年に実施した練馬区事務事業見直しの結果を踏まえ、この方針
を大きく転換し利用者が減少している温泉テーマパークの割引事業を廃止する
とともに、生活習慣病予防対策事業である本プロジェクトを強力に推進する。
2 3つの成果指標を達成し№1を目指す!
(1) 指標1
40、50 歳代の特定健診受診率を 30%以上に引き上げることを目指す。
○平成 21 年度の 40 歳代の受診率 23.3%、50 歳代の受診率 28.6%。
○40~74 歳の対象者全体の受診率は 41.3%であり、比較的若い世代の
受診率向上が全体の受診率向上につながる!
(2) 指標2
区国保特定健診対象者(40~74 歳)1人あたりの生活習慣病関連医療費
(年度額)の予想伸び率 48%の半減を目指す。
○平成 22 年度医療費 57,348 円 ⇒ 平成 32 年度予想医療費 84,912 円
○平成 32 年度予想医療費 48%増の半減(医療費 71,130 円)を目指す!
(3) 指標3
特定健診・保健指導の広報に関する事業の半分以上を区民と協働で行う。
<他自治体の状況>
特定健診データとともに、レセプトも活用する本プロジェクトは、練馬区独
自の取り組みである。
- 32 -
【13】アニメ産業集積強化に向けた新たな取り組み!
( 9 , 4 8 6 万円)
~アニメ制作関連企業の誘致や海外からのインターン生受け入れなど盛りだくさん!~
商 工 観 光 課
☎ 5984-4564
アヌシー市にあるゴブラン映像専門学校
アニメ産業交流協定の締結(平成 21 年 4 月)
<事業の目的>
練馬区は日本のアニメ産業発祥の地であり、現在も90社を超えるアニメ関連
企業が所在し、日本一の集積地となっている。そこで、この産業集積をさらに拡
大・強化し、区内産業全体の活性化を図るとともに、アニメ文化を育み、練馬区
の魅力を高めることを目指している。
<事業の内容>
1
アニメ制作企業等立地促進助成制度を創設
区のアニメ産業集積の強化に繋がるアニメ関連事業者を募集・選定し、区内
に事務所を開設する費用の一部を助成する。助成対象経費は、開設費用のほか
設備工事費および賃借料で、補助金額は3年間で、最高 1 千万円としている。
2
フランス・アヌシー市からインターン生を受け入れ
世界的にも高いレベルの技術者を輩出するゴブラン映像専門学校のアヌシ
ー校の学生(3Dアニメコース)を3カ月間、区内のアニメスタジオでインタ
ーン生として受け入れる。区では受入れに伴い、居住費用の助成を行う。
※
フランス・アヌシー市
世界最大規模のアニメ映画祭「アヌシー国際アニメ映画祭」および世界
中のバイヤーが集う「国際アニメ見本市」を開催するフランスの都市。
3
区独自のアニメキャラクターのPR!
練馬区独自アニメキャラクター(現在、制作中)を区内外にPRするため、
ポスター・チラシやイベント用着ぐるみ等を作成するとともに、そのキャラク
ターを活用したアニメーションを制作し、世界に「ジャパンアニメーション発
祥の地」をアピールする。
- 33 -
<スケジュール>
平成23年3月
練馬区独自アニメキャラクターの決定
6月~ 区内立地企業の募集
6月中旬~9月中旬 アヌシー市専門学校からインターン受入れ
7月~ アニメキャラクターのポスター等による周知
<特色>
1
アニメ制作企業等立地促進助成制度を創設
新たに区内に事務所を立地する事業者に助成することで、アニメ制作関連事
業者を誘致し、区内事業者間の受発注の促進や共同事業の実施等により、区内
アニメ産業の活性化を図る。
2 フランス・アヌシー市からインターン生を受け入れ
アヌシー市との産業交流は、世界的にも例を見ない、アニメを通じた海外の
都市間による産業交流であり、練馬区のアニメ事業者の国際ビジネス展開と地
域経済の活性化に積極的に取り組むものである。
フランスにあるゴブラン映像専門学校は、世界的にもレベルの高い即戦力の
技術者(制作者)を養成している。当校は昨年9月アヌシー市に、3Dアニメ
の専門コース(1年間)を開設した。卒業前の3カ月間を国内外のアニメ制作
会社で実習するカリキュラムとなっており、日本企業を希望する学生2、3人
を区内のスタジオで受け入れ、両国間の人材交流を推進する。
3 練馬区独自アニメキャラクターについて
区内のアニメ事業者団体である「練馬アニメーション協議会」加盟のスタジ
オが候補作品を制作し、2月のアンケート投票を経て、3月に決定する。
決定したキャラクターは、練馬区のPRだけでなく、区内商店街・町会・自
治会イベント等においても活用するなど、区内産業の活性化や地域コミュニテ
ィの増進に寄与することを目指している。
<他自治体の状況>
アニメ産業の活性化について、このように戦略的な計画に基づき実施する自
治体は、他にない。また、平成21年1月に策定した「練馬区地域共存型アニ
メ産業集積活性化計画」は、東京都の「創造的都市型産業集積創出助成事業」
の第1号承認を得て、平成21~23年度の3年間、都から助成を受けている。
- 34 -
【14】最低金利特別貸付でアニメ産業にエール!(1,600 万円)
~金利0.2%は、区融資制度の中で最低金利!~
経
済
課
☎ 5984-2667
<事業の目的>
区の特徴的な産業であるアニメ産業の発展、さらに地域における経済活動への
波及や活性化を図るため、アニメ産業に携わる区内中小企業に対して、低利(利
用者負担金利0.2%)、信用保証料半額補助の特別貸付を実施する。
なお、行政による融資制度の創設は、区が平成 21 年度に区内外のアニメ事業
者に実施したアンケート調査において、最も要望の多かった施策である。
<事業の内容>
条件を満たす中小企業者に対して、融資のあっせんをし、利子補給と信用保証
料の半額補助を行う。
1 主な資格要件
(1) 区内に主たる事業所を有し、同一事業を引き続き1年以上営んでいること
(2) 信用保証協会の保証対象業種のうち、アニメ産業に携わっている事業者で
あること など
2 申込限度額 1,000 万円
3 資金使途
アニメ事業にかかる運転資金、設備資金、またはこれらの併用
4 返済期間
7年以内(内据え置き期間6か月以内)
5 負担利率
利用者負担 0.2% 区補給 2.0%
6 信用保証料 限度額なしで半額補助
7 利用見込み 約50件
<スケジュール>
平成23年
平成24年
4月 1日
3月30日
受付開始
受付終了
<特色>
区内の特徴的な産業であるアニメ産業事業者を対象とし、年利 0.2%、信用
保証料半額補助と有利な貸し付けである。区制度融資のなかでは、不況対策特
別貸付等とともに最も低い金利である。
<他自治体の状況>
アニメ産業に限定した融資は、23区ではない。
他区で特徴的な地域産業への融資等では、新宿区(地域産業振興資金)、文京
区(地域産業振興資金)、中野区(コンテンツ関連業等の場合、各融資で優遇)、
葛飾区(地場産業振興)などがある。
- 35 -
【15】買物支援事業やエコアクション21等認証取得支援で
区内商工業の活性化を!( 8 5 0
万円)
~練馬区商工業振興計画に基づく事業の推進によってねりまを元気に!~
経
済
課
☎ 5984-2667
商 工 観 光 課
☎ 5984-4564
<事業の目的>
区では、区内商工業の一層の振興を図るため、平成22年9月に新たな商工業
振興計画を策定した。
「変化に対応した産業活動の推進」や「まちににぎわいをも
たらす産業活動の推進」など、5つの戦略目標を定め、その実現のため13の新
規事業を含めた55の事業を位置付けた。これらの事業を計画的に実施し、区内
商工業の振興を図る。
<事業の内容>
1
買物支援事業等(商工観光課/730万円)
進行する高齢化や商店街の店舗数の減少により、買物が困難になる高齢者や
子育て世帯などの買物弱者を応援する買物支援事業(宅配サービスや移動販売
等)を実施する。
また、宅配を実施する拠点や休憩所として空き店舗を活用するコミュニティ
スポット事業もあわせて実施する。
平成 23年度に調査・検討を行い、24 年度の試行を経て、早期実施を目指す。
2 エコアクション 21 等認証取得支援事業補助金(経済課/120万円)
区内中小企業の環境に配慮した企業活動を支援するため、エコアクション 21
およびエコステージ認証取得に要した経費の 1/2(限度額 10 万円)を補助す
る。
※ エコアクション21とは、環境省が策定したエコアクション21ガイド
ラインに基づき、環境への取組を適切に実施し、環境経営のための仕組み
を構築、運用、維持するとともに、環境への取組結果を公表するなど環境
コミュニケーションを行っている事業者を、認証し登録する制度をいう。
※
エコステージとは、経営に環境という視点を導入した環境マネジメント
- 36 -
システム。民間機関である一般社団法人エコステージ協会により規格が定
められ、認定された評価機関の評価を受けることで認証が行われる。
<スケジュール>
平成23年4月~ エコアクション 21 等認証取得支援事業補助金申請受付
5月~ 買物支援事業検討会を開催
<特色>
1
商店会会員、区民および学識経験者で構成される検討会を設置し、ニーズ調
査や先行事例の把握を行い、宅配サービスなど具体的な支援策の検討を行う。
2 これまでのISO認証取得に対する支援に加え、新たに中小企業が取り組み
易い環境マネジメントシステムであるエコアクション 21 およびエコステージ
認証取得に対する支援を行う。
<他自治体の状況>
文京区や葛飾区では、商店街宅配委託事業を実施している。
エコアクション 21 認証取得およびエコステージ認証取得に対する支援につ
いては、23区では新宿区、墨田区、大田区などで実施している。
- 37 -
【16】(仮称)練馬区農の学校で新たな農業支援者を育成!
( 3 0 0 万円)
~『農の豊かさを実感できるまち、練馬』をともに支える人材を育成~
都 市 農 業 課
☎ 5984-1384
<事業の目的>
区では、今後見込まれる農業従事者の高齢化や後継者不足は、都市農業の振興
や都市農地の保全を目指すに当たり、大きな課題となっている。
そこで、都市部で展開されている様々な農業経営形態に応じた人材の育成・確
保をはじめ、直売所の支援や都市農業・農地のPR活動等に取り組む人材を育成
する「(仮称)練馬区農の学校システム」について検討を開始する。
<事業の内容>
「(仮称)練馬区農の学校システム」について庁内組織や関係機関による検討組
織を立ち上げ、候補地の選定や運営方法などについて検討を開始する。
同システムは、趣味で農業を体験するというものではなく、練馬区の農業の将
来を担う人材を育成・確保していくもので、農業経営等についての講義や実際の
畑における実技指導等を想定している。
平成23年度は、システムの運営方法や学校候補地の選定等についてのみなら
ず、育成した人材の活用方法等についても検討を進める。
<スケジュール>
平成23年
4月
平成23年10月
平成24年度
庁内組織や関係機関との連携による(仮称)練馬区農の学
校システムの検討組織の立ち上げ
(仮称)練馬区農の学校候補地の選定
(仮称)練馬区農の学校の開校予定
<特色>
『農の豊かさを実感できるまち、練馬』をともに支える人材を育成するため、
区民農園や農業体験農園などの体験型の農園と異なる、都市で行う農業の技術を
習得するための施設について検討するとともに、育成した人材を積極的に活用す
るための方法について検討する。
- 38 -
<他自治体の状況>
23区において、同様の学校を開設している例はなく、都市農地の保全と都市
農業の振興を先駆的に推進する当区としては、23区初の開設を目指す。
- 39 -
【17】練馬大根に続く地場農産物ブランドの育成( 5 5 0 万円)
~国産初のビール麦「金子ゴールデン」を原材料とした
地ビール『練馬金子ゴールデンビール』のブランド化に向けたPRを開始~
都
☎
商
☎
市 農 業 課
5984-1384
工 観 光 課
5984-4564
<事業の目的>
区では、練馬区で発祥した明治生まれの国産初のビール麦「金子ゴールデン」
を、練馬を代表する地場農産物「練馬大根」、「キャベツ」に続く第3の地場農産
物として育成するとともに、ブランド化を図る。
また、地ビール『練馬金子ゴールデンビール』を、主に練馬大根を使った「練
馬漬物」や、練馬産キャベツを使った「練馬野菜餃子」などの練馬のご当地グル
メの新ブランドとして育成し、まち歩き観光の一翼を担う観光資源化を目指す。
<事業の内容>
JA東京あおばが取り組む、ビール麦の生産と地ビール化までの工程に要する経
費について、平成22年度からの支援を継続する。
また、3月末頃に、約15,000本の地ビール(小瓶330ml)が製品化されるこ
とから、区・JA東京あおば・練馬区観光協会の3者の共催により、地ビール『練
馬金子ゴールデンビール』の披露セレモニーを開催し、JA東京あおばの共同直売
所において一斉販売を開始する。
今後、区・JA東京あおば・練馬区観光協会の3者の取り組みにより、PR事業
の実施や、生産量や販路の拡大について研究を進める。
<スケジュール>
平成23年
4月下旬
披露セレモニー
JA共同直売所による一斉販売開始
<特色>
国産初のビール麦「金子ゴールデン」は、明治33年(1900)、現在の練馬区
豊玉の金子丑五郎氏が六条大麦品種の「四国」と米国ビール麦品種の「ゴールデ
ンメロン」を自然交雑(こうざつ)したものの中からつくりだした。
- 40 -
金子ゴールデンは、早生で草丈が低いため、倒れにくく少量の肥料でも生育が
良いことから、一時は関東一円に栽培が広がった。さらに、この品種を親に数々
の国産ビール麦品種が育成され、わが国におけるビール醸造の発展に大きく貢献
した。
現在は、明治時代に育種されたビール麦によるビール生産はほとんどなく、国
産初のビール麦「金子ゴールデン」を使ったビール生産は、特に希少価値の高い
ものである。
昨年には区内約82アールの畑でビール麦「金子ゴールデン」を栽培し、夏には
約2.3トンが収穫され、今回、約15,000本の製造となった。
<他自治体の状況>
区内発祥の国産初のビール麦「金子ゴールデン」のビール麦の生産と地ビール
化の支援に取り組むのは練馬区しかない。
- 41 -
【18】文化芸術の振興と多文化共生の支援を推進!( 8 , 6 7 0
万円)
~旧光が丘第五小学校に 文化芸術振興・多文化共生支援のための施設を整備~
文 化 国 際 課
☎ 5984-4511
<事業の目的>
区立学校の再編統廃により廃校となった旧光が丘第五小学校の一部を活用して、
区民の自主的な文化芸術活動を推進するための「文化芸術振興」の機能を持つ場
と、区内に住む外国人と日本人が地域社会で共生を進めていくための「多文化共
生支援」の機能を持つ場の整備を進める。
<事業の内容>
1
施設概要
所在地:光が丘三丁目1-1
敷地面積:12,001㎡
延床面積:1,180㎡(RC造3階建の3階部分)
2 事業概要
区民の文化芸術の振興および多文化共生の推進のため、つぎの機能を導入する。
(1) 文化芸術活動の振興
青少年をはじめとする多様な世代が文化芸術活動を行えるように、活動の場
の充実を図る。
ア 青少年の文化芸術活動の支援(音楽・演劇など)
イ 地域に伝わる民俗芸能の継承
(2) 多文化共生の推進
文化的背景の違いを認めあい、尊重しながら、ともに地域社会を豊かなもの
にしていくため、多文化共生を推進する。
ア 日本語学習の支援
イ 交流および相互理解・国際理解事業の推進
ウ 情報提供および情報交換
<スケジュール>
平成23~24年度
施設改修工事、開設(予定)
- 42 -
<特色>
1
文化芸術の振興
次代の文化芸術を担う青少年などを対象に、音楽活動や演劇の練習、あるい
は地域に伝わる民俗芸能の継承活動が可能なように設備・環境を整える。あわ
せて、団体相互の情報交換や交流を促進するとともに、練習の成果を発表する
イベントを共同で企画・運営するなど、文化芸術活動を支援する。
2 多文化共生の推進
外国人が地域社会の中で安心して生活していけるよう、恒常的に利用できる
交流の場を設ける。施設では、日本語学習や日本人との交流、情報の提供、外
国人相互の情報交換が図れるような機会を提供する。
<他自治体の状況>
1
2
文化芸術の振興
豊島区「にしすがも創造舎」(旧区立朝日中学校)
多文化共生の支援
新宿区「しんじゅく多文化共生プラザ」
港区 「国際交流スペース」
大田区「多文化共生推進センター」
- 43 -
【19】練馬文化センター名誉館長就任記念事業を実施( 3 2 9
万円)
~小学校での狂言教室の実施など、野村万作名誉館長就任に伴う新事業展開~
文 化 国 際 課
☎ 5984-4511
野村万作名誉館長
狂言「三本柱」
<事業の目的>
平成 23 年 1 月、文化芸術の振興をより一層図っていくため、
人間国宝であり、
練馬区名誉区民でもある狂言師の野村万作さんを練馬文化センター名誉館長に
迎えた。
平成 23 年度は「就任記念事業」として、子どもたちの豊かな感性を育てるた
めの小学校派遣事業や、より多くの人に狂言に触れてもらうことを目的とした狂
言ワークショップなど、野村万作さんが主宰する「万作の会」や(財)練馬区文
化振興協会と協働して、さまざまな事業を展開していく。
練馬文化センターは、大小 2 つの多目的ホール、ギャラリー、集会室などを併設した、
練馬区の文化発信拠点。コンサートや演劇、バレエなどの公演をはじめ、各種講座や講演
会などに利用されている。
<事業の内容およびスケジュール>
1
2
3
練馬文化センター名誉館長に就任
平成 23 年 1 月 24 日
記念公演「万作・萬斎狂言の会」の開催
平成 23 年 4 月 27 日
狂言ワークショップ
事前に募集、当選した区民が舞台上で狂言の型などを体験する。
4 小学校派遣事業
区内の小学校(4校程度)に、
「万作の会」の協力により講師を派遣。より身
近に子どもたちが狂言の世界に触れる機会を持たせ、古典芸能の継承・発展に
つなげる。
<他自治体の状況>
文京区…
文京シビックホール名誉館長として歌舞伎役者・中村勘三郎氏を迎
え、同氏主演による歌舞伎公演を実施している。
- 44 -
【20】待ったなし!地球温暖化対策に全力で取り組みます!
( 1 億 6 , 4 8 6 万円)
~新たな環境基本計画に基づき、全力で地球温暖化対策に取り組みます~
環
☎
経
☎
総
☎
道
☎
境
課
5984-4696
済
課
5984-2667
務
課
5984-1376
路 公 園 課
5984-2378
みどりのカーテン(練馬区役所)
区民
<事業の目的>
平成22年12月に策定した「練馬区環境基本計画
2011」に基づいて、温室効果ガスの削減や、都市特有
のヒートアイランド対策に、区全体で総合的に取り組む。
事業者
区
協働により、地球温暖化対策
<主な事業の内容>
に取り組みます
1 区民のチャレンジを支援!
(1) (新)みどりのカーテンチャレンジ事業(環境課/400 万円)
希望する区民にみどりのカーテンの育成キットを配布し、家庭でできる省
エネの実践をサポートする。
また、家庭で体感した遮熱効果の感想などを収集し、ウェブ上で紹介する
など、情報の共有・発信を行い、環境に対する関心を高め、地球環境について
考える機会を創出する。
(2) 地球温暖化対策設備設置補助(環境課/3,568 万円)
再生可能エネルギーである太陽光発電設備や高効率給湯器を設置する区民
等に、設置費用の一部を補助する同事業について、平成22年度当初予算に比
べ、約 1,000 万円増額し、温室効果ガスのさらなる抑制を図る。
2 事業者のチャレンジを支援!
(1)(新)地球温暖化等環境対策特別融資あっせん(経済課/5,400 万円)
区内事業者が行う太陽光発電システムの導入や屋上緑化等の環境対策を支
援するため、特別貸付(限度額 500 万円、優遇金利 0.2%、信用保証料半額)
を実施する。
(2) (新)エコアクション 21 等認証取得支援事業(経済課/120 万円)
同事業については、36ページに記載。
- 45 -
3 区のチャレンジ!
(1) (新)区の施設における地球温暖化対策(総務課/1,139 万円)
練馬庁舎で冷暖房に使用する冷却水ポンプのインバータ化工事を行い、温室
効果ガスを年間 39 トン削減する。また、既に練馬庁舎で施工している遮光フ
ィルムについて、石神井庁舎の南面ガラスにおいても施工し、冷房効率を高め
電気使用量の抑制を図る。
(2) (新)街路灯の省エネルギー化事業(道路公園課/5,355 万円)
区内の水銀灯型街路灯を省エネルギー型の街路灯に 1 年間で 300 基改修し
電気使用量を改修前と比べて、年間 50%以上削減する。(改修する 300 基を
電気使用量削減対象とする。)なお、平成 26 年度までの 4 年間で 1,200 基の
改修を完了する。
(3) 練馬区版カーボン・オフセット制度の創設(環境課/504 万円)
区内で排出された温室効果ガスを他の場所での排出削減の取組とオフセット
するような従来のカーボン・オフセットではなく、区内完結型の区独自のカー
ボン・オフセット制度を創設する。区民・事業者・区の様々な取組や区内のみ
どりや農を活用し、練馬区の温室効果ガス排出量の削減をめざす。
<特色>
練馬区の特長である「みどり」や「農」を活かしつつ、区民・事業者等との協
働により、一丸となって地球温暖化対策に取り組む。
- 46 -
【21】練馬の都市鉱山・都市油田を掘り起こせ!( 3 , 7 8 5
万円)
~レアメタル等の希少金属資源のリサイクルやバイオ燃料の自前精製で
“23区初”づくし!~
資源循環推進課
☎ 5984-4762
廃食用油回収 PR 用ステッカー
練馬区資源循環センター
<事業の目的>
これまで埋め立て処分されてきた家電製品に含まれるレアメタルをはじめとす
る希少金属をリサイクルするとともに、これまで地方で行わざるを得なかった廃
食用油の精製を区内で行い、実際に清掃車等で活用することにより、区民への環
境啓発を図る。
<事業の内容>
1
希少金属資源の回収事業
平成22年11月に開設した練馬区資源循環センターにおいて、家庭から排
出される粗大ごみから家電製品等に含まれる希少金属を含む金属資源を選別し、
再資源化事業者に売却する。
また、粗大ごみにはならない小型家電製品については、区内3カ所のリサイ
クルセンター等を拠点に回収を行い、同様に再資源化事業者に売却する。
なお、同事業における初年度の売却益を、80 万円程度見込んでいる。
2
廃食用油を原料とするバイオ燃料自家精製事業
同センターにバイオ燃料の精製機を導入し、家庭などから回収した廃食用油
の精製を行う。区内で精製することで、運搬にかかる温室効果ガスを削減する
とともに、区所有のバイオ燃料清掃車に使用することができ、それを PR する
ことで区民の環境に対する意識啓発のさらなる強化を図る。
<スケジュール>
平成23年
8月
9月
資源循環センターへのバイオ燃料精製機の設置
廃食用油からのバイオ燃料精製開始
リサイクルセンター等の拠点での小型家電回収開始
10月 資源循環センターにおける粗大ごみからの希少金属資源の
選別開始
- 47 -
<特色>
平成 18 年 8 月 1 日、練馬区は「環境都市練馬区宣言」を行い、地域環境・地
球環境の保全に取り組む決意と基本方針を明らかにした。また、平成 22 年に環
境基本計画を策定し、循環型社会の形成を目指している。
この宣言および計画に基づき、資源やエネルギーを大切にする循環のまちを築
くため、容器包装プラスチックの分別回収、生ごみ処理機の購入費助成、廃食用
油の回収・資源化、区立施設の蛍光管の回収・資源化などに取り組んできたが、
今回の新事業も対象を拡大し、リサイクルを推進するものである。
<他自治体の状況>
粗大ごみからの金属資源回収事業について、本格的に実施している区はなく、
練馬区が 23 区初となる。小型家電の回収についても、国が実施するモデル事業
として江東区が実施している例はあるが、区単独で本格実施する例はなく、23
区初となる。
また、バイオ燃料の区内精製についても、区が機器を導入し自家精製を行うの
は、23 区初となる。
- 48 -
【22】92ha!区内最大規模のまちづくりに挑戦!
( 2 , 0 9 5 万円)
~貫井・富士見台地区で、密集住宅市街地整備促進事業に着手します~
東部地域まちづくり課
☎ 5984-1637
石神井公園駅
練馬高野台駅
中村橋駅
練馬駅
富士見台駅
<事業の目的>
老朽化した建築物等が密集し、道路や公園等が未整備であり、災害時に円滑に
消防活動をすることが困難な区域が広がる貫井・富士見台地区において、老朽建
築物等の建て替えを促進し、住宅水準の向上および住環境の整備を図り、災害に
強いまちづくりを推進する。
<事業の内容>
貫井・富士見台地区は、住宅地として落ち着いた住環境と景観を有する地区で
ある。その魅力を生かしつつ、防災と道路交通、みどりの課題の改善を図り、災
害に強く、安全・安心で住みよいまちづくりを推進する。
また、駅周辺については生活拠点にふさわしいまちづくりの実現を目指す。
<スケジュール>
平成23年4月
密集住宅市街地整備促進事業開始
<特色>
1
練馬区では密集住宅市街地整備促進事業を区内 3 地区で実施し、うち練馬地
区は事業が完了、江古田北部地区と北町地区は事業実施中である。いずれの地
区でも、道路や公園などの都市基盤が整備され、良好な住環境と地区の防災性
が向上している。
2 富士見台駅周辺では、密集住宅市街地整備促進事業に加えて他の整備手法を
併用し、生活拠点にふさわしいまちの活性化を図る。
3 本地区は区域面積が約 92ha であり、これまで実施してきた他地区と比べて
最大の面積である。
- 49 -
【23】みどり豊かな“ねりま”をめざして( 5 1
億 5 , 8 8 1 万円)
~ハードとソフト両面からの取り組みで、緑化を推進します~
計
画
課
☎ 5984-2096
みどり推 進 課
☎ 5984-2430
イメージ図
仮称中村中央公
園イメージ図
<事業の目的>
30 年後に緑被率 30%をめざす「みどり 30 推進計画」に基づき、大規模公園
の整備や緑化事業の推進によって、みどりの創出に向けて様々な事業を実施する。
<事業の内容およびスケジュール>
1 ハード面の緑化推進
平成 23 年 4 月に、3 公園を開園(大泉学園町希望が丘公園および仮称大泉町
もみじ山公園の開設、大泉橋戸公園の拡張)することに引き続き、さらに2公園
の大規模公園の整備を進める。
(1) 仮称中村中央公園の整備(計画課/21,093 万円)
(中村1-17・18・19 面積:1.5ha)
災害対応の拠点としての防災機能を備えた公園を、中村一丁目のNTT社
宅跡地に整備する。平常時には広々とした空間を楽しめる原っぱを基本に、
防災井戸、防災倉庫、災害用トイレなどの防災施設を設置する。平成 24 年
2月の開園を目指す。
(2) 日本銀行石神井運動場の用地買収等(計画課/491,368 万円)
(石神井台1-33 面積:4.7ha)
都立石神井公園内の三宝寺池の水環境を守るとともに、計画地の魅力の一
つである大木を中心とした風格のある樹林を、次世代に着実に引き継ぎ保全
することを基本方針とした公園を整備する。平成 26 年春の開園を目指す。
(スケジュール)
平成 23 年度
(仮称)中村中央公園
日本銀行石神井運動場の公園
平成 24 年度 日本銀行石神井運動場の公園
平成 26 年度 日本銀行石神井運動場の公園
整備・開園
用地取得契約・設計
整備
開園
2 ソフト面の緑化推進
(1) (新)みどり 30 推進計画の改定に着手(みどり推進課/3,219 万円)
平成 18 年にみどり 30 推進計画を策定して以降、この計画に基づいて緑
- 50 -
化の推進に全力で取り組んできた。計画の策定から 5 年が経過し、これま
での成果を分析するとともに、今後さらに効果的に緑化を推進していくため
に、同計画の改定に着手する。
改定にあたっては、この 5 年間のみどりの変化や実態等を把握するため
に、みどりの実態調査を実施する。
また、あわせて、みどり確保の観点から、区内農地の保全についても調査・
検討を行う。
(2) (新)まちのみどり推進事業(みどり推進課/201 万円)
区内のみどりのおおむね 3/4 は民有地のみどりである。そこで、区民と
の協働によって、まちのみどりを増やしていくために新事業を展開する。
ア ご近所生け垣事業
お隣同士で「まちなみ協定」を結び、一緒に生け垣をつくる場合に専門
家を派遣し、管理のアドバイスを行う「ご近所生け垣事業」を新たに実施
し、まちなみの景観にも配慮する「面」としての生け垣化を進める。
イ まちかどお花畑事業
区内に点在する空き地に花の種を蒔き、お花畑として親しむ「まちかど
お花畑事業」に新たに取り組む。
ウ 園芸土リサイクル事業
家庭で不要となった園芸土を回収し、リサイクルする。
<特色>
都市のみどりは、治水や温暖化対策など環境面での効果が期待されており、注
目が集まっている。23 区で最大の緑被率および農地面積を誇る練馬区として、
その維持や保全に向け、事業を推進する。
- 51 -
【24】大江戸線の早期延伸の実現に向けて( 5
億 円)
~「
(仮称)大江戸線延伸推進基金」を創設します!!~
大江戸線延伸推進課
☎ 5984-1582
④
③
②
①
②
※1
点線は、大江戸線の延伸区間を示しています。
※2
○で囲われた数字は、次ページのスケジュールと連動しています。
<事業の目的>
運輸政策審議会(現交通政策審議会)答申第 18 号(以下「答申」という。)で
示された、都営地下鉄大江戸線の光が丘から大泉学園町への早期延伸に資するた
め、「(仮称)大江戸線延伸推進基金」を創設し、積み立てを行う。
<事業の内容>
区はこれまで、答申で示された大江戸線の光が丘から大泉学園町への早期延伸
のため、導入空間である都市計画道路補助線街路第 230 号線(以下「補助第 230
号線」という。)の整備に向け、土支田中央土地区画整理事業(以下「区画整理事
業」という。)や補助第 230 号線の沿道まちづくりを行うとともに、地域住民の
皆様を中心とした大江戸線延伸促進期成同盟などにより延伸促進活動に取り組ん
できた。
こうした取り組みの結果、平成 22 年 8 月には、導入空間の対象となる補助第
230 号線の全線が事業化され、来年度末には区画整理事業区域内での工事が完了
する予定であり、延伸に向けて大きく前進している。
東京都は、引き続き、導入空間の確保に加えて、需要動向や事業の採算性、投
資効果を見極めながら検討するとしている。
区は、今後とも、延伸地域のまちづくりを推進し、さらに、大江戸線の早期延
伸の実現をめざす立場から、採算性をはじめとする諸課題に対応する区の強い姿
勢を明確に示すため、「(仮称)大江戸線延伸推進基金」を創設し、早期延伸に資
することとした。
- 52 -
<スケジュール>
平成 23 年 4 月 基金の積み立て開始
①平成 24 年 3 月 補助第 230 号線( 区 画 整 理 事 業 区 域 内 )工事完了
※ 区画整理事業完了は、平成31年度を予定
②平成 25 年 3 月 補助第 230 号線(笹目通り~土支田通り区間)事業完了
③平成 28 年 3 月 補助第 230 号線(土支田通り~外環道区間)事業完了
④平成 29 年 3 月 補助第 230 号線(外環道~大泉学園通り区間)事業完了
<特色>
大江戸線の光が丘から大泉学園町への延伸に伴う整備効果
1 公共交通空白地域の解消による交通サービスが向上する。
2 都心部への速達性の向上および移動費用節減効果が期待できる。
3 都市構造・機能の再編整備等により、延伸地域の活性化に繋がる。
4 移動手段の転換により、温室効果ガス削減等環境負荷の低減が期待できる。
5 他鉄道路線の通勤、通学時の混雑が緩和される。
<これまでの導入空間確保に向けた経緯>
平成 17 年 3 月 土支田中央土地区画整理事業 事業計画決定
※ 事業区域内の補助第 230 号線については、平成 24 年
3月工事完了予定
平成 18 年 8 月 補助第 230 号線(笹目通り~土支田通り区間)事業認可
平成 21 年 7 月 補助第 230 号線(土支田通り~外環道区間)事業認可
平成 22 年 8 月 補助第 230 号線(外環道~大泉学園通り区間)事業認可
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【25】大泉学園駅北口が生まれ変わります!( 3
億 6 , 7 7 7 万円)
~駅北口の再開発・認可に向けて着手します!~
西部地域まちづくり課
☎ 5984-1592
将来イメージ
駅前広場
タクシー乗場
再開発ビル
大泉学園駅北口
バス乗場
<事業の目的>
大泉学園駅北口における市街地再開発事業により、区民からの改善要望が多い
駅直近のバス乗り場やタクシー待機による交通渋滞を解消し、併せて周辺商店
街の活性化に資するよう、駅前広場や歩行者デッキ・歩道を整備する。
そのため、事業主体である市街地再開発組合に対して、事業計画作成費等の認
可に向けた支援を行う。
<事業の内容>
事 業 主 体
所
在
地
面
積
公共施設の整備
再開発ビルの整備
: 市街地再開発組合
: 東京都練馬区東大泉一丁目
: 約 0.8ha
: 道路の拡幅・駅前広場の整備
:(用途)住宅・商業施設・公共公益施設・バス通路等
(規模)地上 26 階
<スケジュール>
平成23年 4月 都市計画決定告示
9 月 組合設立(事業計画認可)
平成24年 4月 権利変換計画認可
平成24年4月~平成27年 3月 公共施設・再開発ビル整備
<特色>
1
2
3
4
再開発ビルの1階および駅前広場にバス乗場・タクシー乗場を整備
一部区道を拡幅し、歩道の付いた相互通行の道路に整備
再開発ビルの中に商業施設、公共公益施設(自転車駐車場含む)を整備
既存の南北連絡デッキと駅北口を連絡するデッキを整備
- 54 -
【26】23区で最も手厚い浸水被害対策を実施!
( 1 億 2 , 5 2 0 万円)
~集中豪雨による都市型水害に対し道路冠水対策などを実施し
浸水被害の軽減に努めます~
道 路 公 園 課
☎ 5984-2378
計
画
課
☎ 5984-2096
<事業の目的>
練馬区では、平成 17 年に2度にわたる浸水被害を受け、被害軽減に向けて平
成 21 年度までの 5 ヵ年をかけて、貯留槽や排水口の設置など、さまざまな浸水
対策工事を実施してきた。
しかし、昨年 7 月 5 日に東京北部を襲った集中豪雨では、一部地域で浸水被害
が再び発生した。そこで、浸水被害が発生した地域を中心に、区民の安全な生活を
守るため、道路冠水対策工事を行うとともに、学校の校庭等を活用した雨水流出抑
制対策(貯留浸透施設の設置)についての調査設計を実施する。
<事業の内容>
緊急に浸水対策を必要とする 5 箇所の道路内に、貯留量約300立方メートル
の雨水貯留浸透施設などを設置し、集中豪雨発生時に一時的に雨水を貯留する事に
より浸水被害の軽減を図る。
また、河川水位観測カメラを設置し、水防作業に活用する。
<スケジュール>
平成23年
4~7 月 道路冠水対策工事・水位観測カメラ設置工事
5~10月 雨水流出抑制対策工事設計委託
<特色>
1
近年のゲリラ豪雨と呼ばれる短時間集中豪雨による河川や下水道管の能力を
超えた雨水を、一時的に道路内等に埋設した貯留施設に取り込む事により、道
路冠水からの浸水被害を軽減させる。
- 55 -
2
石神井川に、新たに水位観測カメラを増設し、迅速かつ適切な水防活動の促
進を図る。
<他自治体の状況>
効果の高い箱型の雨水貯留浸透施設を、道路内に設置して浸水被害の軽減を図
っているのは、23 区では練馬区だけである。
- 56 -
【27】自転車利用環境の充実!!( 4 , 0 4 6
万円)
~自転車が「走りやすい」、
「停めやすい」まちをつくります~
交 通 安 全 課
☎ 5984-1989
<事業の目的>
通勤通学で駅を利用する方の放置自転車は、自転車駐車場の整備や放置自転車
の撤去などの取り組みにより、10 年前に比べ約1/4に減少した。
しかし、午後の時間帯になると、駅周辺の商店の買い物客等で午前の約 2 倍の
放置自転車が発生している。そこで、新たに買物等でも利用しやすい自転車駐車
場の整備を進めるとともに、商店会と協力し、放置自転車の削減に向けた取り組
みを行う。
また、近年、自転車は健康、環境、観光などでも注目されており、自転車の「駐
輪」のみならず、新たに「走行」にも着目し、自転車が安全かつ快適に走行でき
る「自転車の走行環境の整備」に向けた取り組みを行う。
<事業の内容>
1
買物自転車対策の実施
(1) 東京メトロ有楽町線氷川台駅周辺等に、一定時間無料で利用できる時間貸
し自転車駐車場を整備し、買物等での利用を促進する。
(2)
2
商店会等と協力・連携して、買物客の自転車駐車場利用を一層促進すると
ともに、午後の放置自転車撤去を拡大する。
自転車の走行環境整備に関する実施計画を策定する。
<スケジュール>
平成23年5月~11 月 商店会等との協議
12月 時間貸し自転車駐車場開設
午後の放置自転車の撤去回数・案内誘導員の増加
平成24年 3月 自転車の走行環境整備実施計画の策定
<特色>
1
短時間無料で利用できる自転車駐車場の整備に合わせ、放置自転車撤去・誘
導案内を充実するとともに、商店会とも協力して買物自転車対策に取り組む。
2 自転車走行環境の整備にあたり、自転車の交通手段としての活用に加えて、
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「健康増進・観光振興」に着目したモデルルート路線を選定して、今後整備を
行うための実施計画策定に取り組む。
<他自治体の状況>
1 23 区中、自転車走行環境の整備計画を策定しているのは8区ある。練馬区で
は、健康増進や環境配慮、観光振興などに着目し、実効性の高い対策に取り組
む。
2 都内の多くの自治体で買物自転車対策に取り組んでいるが、未だ大きな成果
が出ていない。
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区民生活防衛対策予算
総事業費約55億円(予算額 約50億円)
1 雇用対策
○
○
○
6億円(予算額 6億円)
国の緊急雇用創出支援事業関連
緊急雇用創出事業
21事業
ふるさと雇用再生事業
2事業
重点分野雇用創出事業
6事業
地域人材育成事業
1事業
雇用促進支援事業(トライアル雇用制度利用促進助成事業等)
就職面接・就職講座事業(「わかものスタート支援事業」等)
2 消費創出対策
○
プレミアム付区内共通商品券の発行
10%のプレミアム分を含む発行総額は5億5千万円
区はプレミアム分およびPR経費などを負担
3 景気対策工事の実施
建築工事
土木工事
40億円(予算額 40億円)
19億円
21億円
4 生活対策関連
○
5億7千万円(予算額 7千万円)
3億4千万円(予算額 3億4千万円)
国等の施策連動の生活関連事業
住宅手当緊急特別対策事業のほか4事業
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