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本審査 - 北海道
北海道都市計画審議会第281回(本 審 査) 会議議事録 27.10.27 ○横山主幹 ただいまから、第281回北海道都市計画審議会を開催します。 本日は、お忙しい中、御出席くださいましてありがとうございます。 私は、本日の司会進行を務めさせていただきます、北海道建設部まちづくり局都市計 画課の横山でございます。 よろしくお願いします。 本日は、委員総数23名中、18名の委員の出席となっておりますので、北海道都市計画審 議会条例第5条第1項の規定による開催要件を満たしておりますことを御報告します。 これからの進行につきましては、高野会長にお任せいたしますので、よろしくお願いし ます。 ○高野会長 それでは、委員の皆様方には、大変お忙しいところお集まりいただきまして、 ありがとうございます。 議案の審議に入ります前に、議事録の署名委員として大貝委員と高橋委員のお二人にお 願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、これより議案の審議に入らせていただきますので、報道機関の方の撮影につ いては、これ以降、御遠慮いただきますようお願いいたします。 本日の議案は、議事次第のとおり、本審査議案2件、予備審査議案4件となっておりま す。 それでは審議に入ります。 第1号議案「倶知安都市計画道路の変更」に係る案件です。 事務局から説明をお願いします。 ○佐々木主査 第1号案件、倶知安都市計画道路の変更について説明させていただきます。 本案件につきましては、国道を含む変更であるため、国土交通大臣の同意が必要となる ことから、予備審査で一度御説明し、今回、本審査にお諮りするものでございます。 このたび、倶知安都市計画において、道路の車線の数が定まっていなかったことから、 新たに「車線の数」を定める案件であります。 案件の説明に先立ち、「車線の数」を道路の都市計画の決定事項として、加えた経緯等 について、御説明いたします。 従前、道路の都市計画で定める事項としては、名称、位置、区域、幅員(いわゆる道路 の幅)などとなっておりました。これに、平成10年10月21日の都市計画法施行令の一部改 正により、「車線の数」が加わりました。 この都市計画に定める事項に「車線の数」を追加した理由といたしまして、道路に関す - 1 - る都市計画決定においては当該道路の計画交通量が重要であり、これを反映するものとし て、従前は「道路幅員」を基準として都道府県と市町村に都市計画決定の権限を区分して いました。 しかし、駅前のシンボル道路などのように、歩道を広くとった幅の広い2車線道路など の例がでてくるようになり、道路の幅が、交通量を直接反映しない場合がでてきておりま した。 そこで、都市計画決定権者を判断する区分に、従前の「道路幅員」から、計画交通量を 直接反映する「車線の数」とすべく、道路の都市計画決定事項に「車線の数」を追加し、 表にありますように、決定権者を判断する区分が変更になりました。 その後、地方分権による基礎自治体への権限委譲により、すべての市町村道は市町村決 定となっております。 なお、「車線の数」が定まっていない道路について、都市計画決定権者を「改正前の区 分」、「現在の区分」、どちらの区分を適用するのかについては、混乱をきたさないため に、平成10年11月に当時の建設省から局長通達がでております。 通達の内容は「道路に関する都市計画を変更して新たに車線の数を定める場合の決定区 分又は大臣認可の要否については、変更前の都市計画に幅員基準を適用し、変更後の都市 計画に車線数基準を適用して判断するものとする」となっております。 これは、端的にいいますと「車線の数が定まっていない場合の都市計画決定権者は、従 前の区分、すなわち道路幅員を用いて定めるものとする」というものであります。 したがいまして、今回の倶知安都市計画道路の変更案件につきましては、車線の数が定 まっていないことから、従前の区分、すなわち道路幅員を用いて決定権者を区分すること にします。 なお、本案件では変更の対象路線のうち、町道については道路幅員がすべて16m以上で あることから、道道、国道も含め変更の対象路線すべて北海道決定となります。 以上が「車線の数」を都市計画の決定事項として、追加した経緯等であります。 続きまして、案件の詳細説明を行いたいと思います。 こちらは、倶知安都市計画の総括図でございます。 むかって、こちらが札幌・小樽方面、こちらが函館方面、こちらがJR倶知安駅になり ます。 倶知安都市計画においては、道路は昭和36年に6路線が当初決定されて以来、幾度かの 変更を経て、平成元年2月27日を最終変更として、現在、12路線、全延長約18.4kmが決 定されるに至っております。 倶知安町においては、「北海道新幹線の札幌延伸により新幹線駅が設置されること」、 - 2 - 「倶知安余市道路が整備されること」などから、今後、倶知安町内における交通需要等が 大きく変化することが想定されます。 そのため、これら倶知安町における交通需要等の変化に対応し、道路網等の検討による 都市計画道路の変更等が今後、見込まれております。 そこで、地元で主体的に都市計画の決定・変更を行い、町道にかかる都市計画は倶知安 町決定とするために、このたび、倶知安都市計画道路において「車線の数」を定めるもの であります。 変更の内容といたしましては、お手元の資料にありますように、従前の定規図などに基 づき、3・3・1中央通が4車線、3・4・2北3条通、他10路線はすべて2車線と定め るものであり、区域や道路幅員などの実質的な変更はございません。 なお、本案案件につきましては、9月25日から10月9日までに縦覧の用に供しましたが、 縦覧者は1名、意見書の提出はございませんでした。 1号案件は以上でございます。 ○高野会長 はい、ありがとうございました。それでは、ただいまの第1号議案について、 御意見、御質問がありましたら、頂戴したいと思います。いかがでしょうか。 (「意見なし」の声) 特にございませんでしょうか。 それでは、特に意見がないようでございますので、原案のとおり決することに御異議あ りませんでしょうか。 (「異議なし」の声) はい、ありがとうございました。 よって本件は原案のとおり可決されました。ありがとうございました。 続きまして、第2号議案は「建築基準法第51条ただし書き許可(株式会社 リプロワー ク)」に係る案件でございます。 事務局から説明をお願いします。 ○石村主査 議案第2号「建築基準法第51条ただし書許可」について説明いたします。 建築基準法第51条では、「都市計画区域内においては、卸売市場、火葬場又はと畜場、汚 物処理場、ごみ焼却場その他政令で定める処理施設の用途に供する建築物は、都市計画に おいてその敷地の位置が決定しているものでなければ新築又は増築してはならない。 ただし、「都市計画審議会の議を経て、その敷地の位置が都市計画上支障がないと認め て許可した場合においてはこの限りでない。」と規定されており、具体的な施設等の規定 は政令に委ねられ、実体的には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」いわゆる廃掃法の 施行令において規定されているところでございます。 - 3 - このたび、申請者が設置を予定している産業廃棄物処理施設が、画像では、右側が今回 申請のあった施設の処理能力、左側が政令で定める処理能力ですが、画面にありますよう に、「汚泥の焼却施設」の一日当たりの処理能力が、27.3㎥メートル/日 > 10㎥/日。 「廃油の焼却施設」の一日当たりの処理能力が、18.2㎥/日 > 4㎥/日。「廃プラ スチック類の焼却施設」の一日当たりの処理能力が、19.44トン/日 > 1トン/日。 「産業廃棄物の焼却施設」の一日当たりの処理能力が、30トン/日 > 6トン/日。と、 建築基準法施行令で定める処理能力を超え、建築基準法第51条の許可を要する施設となる ことから、今回、その敷地の位置の妥当性について本都市計画審議会に付議するものであ ります。 申請者は、「株式会社リプロワーク 代表取締役 武田 篤」です。 申請位置は、石狩市新港中央3丁目750番地2ほか3筆でございます。 申請者は、産業廃棄物の収集運搬業と中間処理業を営んでおり、廃プラスチック類のほ か、医療機関からの医療廃棄物、印刷関連業界からの現像廃液等、電子機器業界からの廃 油、廃溶剤、廃酸、廃アルカリの汚泥等クリーニング業界からのクリーニング汚泥、各種分 析用の廃液、汚泥、廃試薬、排水等の産業廃棄物を受け入れ、中間処理を行っているとこ ろでございます。 事業体としては、本社を石狩市に置く地場の事業者であり、今回の申請は、全道の契約 先から排出される産業廃棄物を、最終処分業者向けに中間処理する施設を設置するもので ございます。 事業内容としては、有価金属含有廃液からの有価金属を回収し、その他廃酸・廃アルカ リ廃棄物とともに中和処理のうえ焼却し、その焼却灰等を最終処分業者へ引き渡すことで す。 最終処分業者はそれを焼成してセメント副原料としてリサイクルすることになります。 また、一般の廃プラスチックを破砕したうえ最終処分業者へ引き渡しまして、最終処分 業者はさらに加工してリサイクル用原料として輸出をします。 感染性産業廃棄物、特殊な廃プラスチック類、廃フイルム、廃油(溶剤、廃インク類)、 汚泥、廃試薬、その他廃棄物としての酸、アルカリを焼却し、その焼却灰等を最終処分業 者に引き渡すこと。 最終処分業者はそれを焼成して、有価金属を抽出したりセメント副原料としてリサイク ルすることになります。 これらの事業を行うため既存のプラントを稼働させているものの、施設の老朽化が進む とともに、処理能力の余力がなくなりつつあることなどから、既存プラントの隣接地に最 新技術を反映したプラントを増設するものであり、この増設するプラントの処理能力が、 - 4 - 先ほど述べたように、政令で定める処理能力を超えることから、今回の申請に至ったもの でございます。 なお、既存プラントは新設プラント稼働後に除却される予定でございます。 では、申請位置の土地利用状況について説明させていただきます。これは、お手元の資 料にもありますとおり、石狩市の都市計画図、画面右上方が北、左下方が南になります。 申請地は画面左上の黄色枠の引き出し線が示されていますが、その引き出し元の黄色の 場所でございます。 画面ほぼ上方が石狩湾新港、申請地は石狩湾新港に近接する工業団地の工業専用地域に 位置しております。 中央赤い矢印で示されているのが石狩市役所で、申請地から直線距離で約3.5km。 画面右下から画面中央に向かい、画面の中央部でほぼ直角に曲がって、画面右手上方に 向かう太めの青色のラインが、留萌方面へ向かう国道231号線になります。 国道231号線から分岐してその後国道と並行して工業団地内を走る道路が道道225号線で ございます。 今回申請のあった産業廃棄物処理施設への、主要な搬入・搬出経路は国道231号線及び道 道225号線(小樽石狩線)を予定しているところでございます。 こちらは、お手元の資料にもある、申請地を上空から撮影した写真です。 画面上方が北、下方が南になります。 先ほど申し上げたように、画面右上から下方に向かう右側の青色ラインが国道231号線。 並行する左側の青色ラインが道道225号線で、幅員50mになります。 当該申請地は黄色の枠で示されている部分で、申請地は道道225号線に接道し、周辺は既 存の工業系の施設が立地している状況でございます。 これもお手元にある、資料と同じものになりますが、申請敷地周辺の施設の立地状況で、 業務系の施設が多数立地している状況にあります。 これは、お手元の資料にもある、配置図です。 赤枠で囲まれた部分が申請敷地でございます。 敷地境界に設けられた緑色の部分が緩衝緑地、画面右側の灰色の部分が、申請敷地の接 する幅員50mの道道225号線です。 敷地左側の赤色の部分が、燃え殻や煤塵の加工施設でございます。 中央部の黄色の施設が産業廃棄物の焼却施設。 右側の赤色の部分が、収集した施設の荷下ろし作業スペース、保管庫、機械室、焼却炉 へ廃棄物を投入するベルトコンベア、事務室等の施設となっております。 このたび、これらの廃棄物処理プラントを整備するため、その敷地の位置について許可 - 5 - 申請がなされたものです。 また、今回の計画については、廃掃法による「生活環境影響調査」において、大気汚染、 騒音、振動、悪臭等の評価項目について、環境保全目標値内に十分収まる計画となってい るところでございます。 なお、別途行われた廃棄物処理法の設置許可については、平成27年3月6日に許可済と なっているところでございます。 今回設置予定の産業廃棄物処理施設と同類のプラントでございます。 最後に、地元石狩市の「意見」の概要を御説明いたします。 石狩市の意見書では、当該地域は工業専用地域であり、かつ、「石狩湾新港地域土地利 用計画」(北海道策定)では産業廃棄物処理施設等の立地を許容するエリアにあり、土地 利用上支障がないとあります。 今回申請のあった施設は、既存施設に隣接して設置する計画であり、既存施設は平成2 年に今回同様法第51条の許可を受けて設置され、その後数度にわたり増設し、現在に至っ ており、操業を始めてから周辺地域に環境保全上の問題が生じたことがなく、また、申請 者と石狩市との間では、平成2年12月26日に「公害防止協定」、平成14年4月1日に「公 害防止協定」を見直した「環境保全協定」を締結しており、今回の施設の設置においても、 引き続き「環境保全協定」を遵守することになっております。 以上のことから、都市計画上及び環境保全対策上も支障がないものと判断しているとこ ろです。 議案第2号については、以上でございます。御審議のほどよろしくお願いします。 ○高野会長 はい、ありがとうございました。それでは、ただいまの第2号議案について、 御意見、御質問がありましたら、頂戴したいと思います。いかがでしょうか。 (高橋委員の挙手) ○高橋委員 今の議案の中で、水質汚濁に関しては、排水を放流しないため、影響は軽微 であると書かれておりますが、排水の処理はどのようにされているか、お聞きしたいと思 います。 ○高野会長 排水の処理ですね、これについては、いかがでしょうか。 ○石村主査 燃焼させる施設がありまして、基本的に発生する水蒸気については、汚染物 質を全部除去することになっておりますし、あと、それ以外については、基本的には水が でてくるという施設ではありませんので、廃棄物処理水以外の排水は、既存の下水道の方 に放流するということを聞いております。 ○高橋委員 排水口に放流しないということは、河川に放流しているのですか。 ○石村主査 既存の放流用の下水道がありますので、下水道の方に放流するということを - 6 - 聞いております。 ○高野会長 よろしいですか。はい、ありがとうございました。それでは、他に御意見、 御質問がありましたら、頂戴したいと思います。いかがでしょうか。 (「意見なし」の声) 特にございませんでしょうか。 それでは、特に意見がないようでございますので、原案のとおり決することに御異議あ りませんでしょうか。 (「異議なし」の声) はい、ありがとうございました。 よって本件は原案のとおり可決されました。ありがとうございました。 - 7 -