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平成25年度 福島県市町村民経済計算 会津若松市の概要 平成28年4月 会津若松市 総務部 情報政策課 目 次 ご利用にあたって ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 第1 概 要 1 市町村民所得推計とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2 市町村内総生産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3 市町村民所得 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4 (参考)市町村民家計所得 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 第2 統計表 1 産業別市町村内総生産の推移 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2 市町村民所得の推移 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 3 (参考)市町村民家計所得の推移 ・・・・・・・・・・・・・・ 8 4 県内各市の市町村内総生産の推移 ・・・・・・・・・・・・・・ 8 5 県内各市の市町村民所得の推移 ・・・・・・・・・・・・・・・ 9 6 県内各市の一人当たり市町村民所得の推移 ・・・・・・・・・・ 9 7 (参考)県内各市の市町村民家計所得の推移 ・・・・・・・・・ 10 8 (参考)県内各市の一人当たり市町村民家計所得の推移 ・・・・ 10 9 (関連)所得算出に使用した県内各市別総人口 ・・・・・・・・ 11 第3 用語の解説 解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ご利用にあたって 1 この概要は、平成28年3月に公表された福島県企画調整部統計課編「福島県市町村民経済計算年 報(平成25(2013)年度版)」から、会津若松市分を抜粋して作成したものです。 推計方法や県年報全体の内容については、福島県統計課ホームページ「ふくしま統計情報BOX」を ご覧ください。 ふくしま統計情報BOX 「福島県」トップページ →「(県政情報)統計情報」 URL http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/contents?CONTENTS_ID=15832 2 市町村民経済計算は、県内市町村の経済活動を生産・分配の二つの側面からとらえ、県内市町村の 経済の規模、成長率、構造、所得水準などを明らかにするものです。 なお、市町村民経済計算は「県民経済計算標準方式推計方法(平成14年度版)」(内閣府経済社会 総合研究所国民経済計算部編)を基に推計した県民経済計算の値を、経済指標等で各市町村に按分し て推計したものです。 3 1人当たり市町村民所得は、企業の利益なども含めた市町村民経済全体の所得水準を表しています。 個人の給与や実収入の平均値ではありません。 4 県民経済計算においては平成17年基準改定が行われていることから、県民経済計算の値を按分し ている市町村民経済計算においても、表章形式・概念等を変更している項目があります このため、今回公表の値は、旧基準による値と厳密には接続しないことにご留意ください。 また、市町村民経済計算においては、最新年度分の推計とともに遡及改定も併せて行っているため 数値の利用にあたっては最新版の数値をお使いください。 5 統計表の記号の用法は、次のとおりです。 「△」 ・・・・・・・・・・ 負数(マイナス) 「0」又は「0.0」 ・・・・ 皆無又は単位未満 「-」・・・・・・・・・・・ 該当なし 6 統計表の数値は単位未満を四捨五入しているため、総数と内訳の和が一致しない場合があります。 7 地域、市町村は、県民経済計算公表時点(平成28年3月)の区分によるものであり、会津若松市を 含め県内各市の数値は、すべて合併後における値で推計しています。 統計表中の「全会津計」とは、県で公表している会津地域と南会津地域の値を合算したものです。 ※巻末に、用語解説を掲載していますのでご参照ください。 1 第1 概要 1 市町村民経済計算とは (1)市町村民経済計算の概念 市町村民経済計算とは、市町村の居住者(家計・企業・対家計民間非営利団体)が、経済活動 (モノ(財貨)を作ったり、サービスを提供すること)に従事することで、1年間に生み出された 新たな価値(付加価値(企業なら純利益+給料))を貨幣価値で評価したものです。 市町村民経済計算では、各産業の生産活動によって新たに付加された生産物の価値としてとらえ た「生産」と、その付加価値が所得として生産活動に投入された諸要素(労働・資本・土地)へ配分 されていく「分配」との二つの側面を推計対象としています。 <生 産> 市町村内総生産 = 産出額 (出荷額・売上高など) - 中間投入 (原材料・光熱費など) <分 配> 市町村民所得 = 市町村民雇用者報酬 (給与・退職金など) + 財産所得 (利子や賃貸料などの財産収入) + 企業所得 (営業収益など) (2)市町村民経済計算のポイント ア 市町村民経済計算で分かること ○ 市町村経済の規模・名目経済成長率 ○ 産業の構造 (各産業の構成比、成長率等) ○ 所得の構造 (所得水準、分配状況) イ 市町村民経済計算の利用方法 〇 市町村経済活動の評価・分析 〇 経済構造の分析 〇 経済計画の策定 〇 県・県内市町村との比較 〇 諸政策の評価・分析 (3)市町村内総生産 市町村内で活動する経済主体を対象とし(市町村内概念)、一定期間内(年度間)に市町村内各 経済主体の生産活動によって新たに付加された価値の評価額を経済活動別、産業別に示したもので、 産出額から中間投入を控除したものに当たります。 (4)市町村民所得 市町村に居住する個人及び市町村に所在する事業所を対象とし(市町村民概念)、生産活動によ って生み出された付加価値が、各生産要素(労働・資本・土地など)へどのように配分されたかを 経済主体別にとらえたもので、市町村内純生産に当該市町村外からの所得(純)を加えたものに当 たります。 2 (5)(参考)市町村民家計所得 市町村民所得のうち家計(個人、個人企業)が受け取る所得に、年金などの現物社会移転以外の 社会給付などの移転所得を加えたものであり、県民経済計算における制度部門別所得支出勘定の家 計部門(個人企業を含む)の一部を組み替えた福島県市町村民所得推計独自の概念です。 <市町村民所得相互概念図> 市町村内総生産 市町村内産出額 中間投入 生 産 生産・輸入 品に課され 固 定 資 本 減耗 市町村内純生産 市町村内総生産 る税(純) 消費税・関税・酒税等の生産者に課せられる税で、その負担 が最終購入者へ転換されるものから補助金を差し引いた分 財産所得 分 配 市町村民所得 家 計 ( 参考) 市町村民家計所 得 市町村民雇用者報酬 企業所得 対家計民間 政府 家 計 民 間 公的 個 人 非営利団体 財産所得 企業所得 市町村民雇用者報酬 家 計 個 人 現物社会移転 その他の 経常移 以外の社会給付 転(純) 年金・健康保険等の現金給付 分や生活保護・恩給等 市町村外からの所得(純) 3 構築物、設備、機械 等の再生産可能な固定 資産の減耗分を評価した 額。なお、道路やダム等 の社会資本の減耗分も 含む 非生命保険や仕送金・ 贈与金等の受取金から支 払金を差し引いた純増分 2 市町村内総生産 平成 25 年度の市町村内総生産は、4,461 億円となり、前年度と比べ 2.4%の増加となりました。 県内総生産(7 兆 1,746 億円)に占める割合は、6.2%となっています。 産業別に前年度と比較してみると、第一次産業が 0.0%と横ばい、第二次産業が 3.0%、第三次 産業が 2.2%、それぞれ増加しました。 表1 市町村内総生産 実 数(百万円) 産 業 別 総生産( ①+②+③+④) 第一次産業・・ ・ ① 第ニ次産業・ ・ ・② 鉱業 製造業 建設業 第三次産業・・ ・ ③ 電気・ガス水道業 卸売・小売業 金融・保険業 不動産業 運輸業 情報通信業 サービス業 政府サービス生産者 対家計民間非営利サービス 25年度 24年度 446,138 5,695 100,541 279 77,759 22,504 336,541 22,637 47,305 17,029 53,513 16,513 14,102 115,166 42,184 8,092 3,361 435,483 5,696 97,624 233 70,745 26,647 329,404 19,800 45,977 16,787 54,764 16,461 13,453 111,483 42,472 8,207 2,758 輸入品に課される税・関税等④ (参考) 福島県内総生産 7,174,617 6,710,726 注:平成24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 対前年度 構成比(%) 増加率 25年度 24年度 (%) ( )内は特化係数 2.4 100.0 ( - ) 100.0 △ 0.0 1.3 ( 0.7 ) 1.3 3.0 22.5 ( - ) 22.4 19.8 0.1 ( 0.7 ) 0.1 9.9 17.4 ( 0.8 ) 16.2 △ 15.5 5.0 ( 0.5 ) 6.1 2.2 75.4 ( - ) 75.6 14.3 5.1 ( 0.8 ) 4.5 2.9 10.6 ( 1.2 ) 10.6 1.4 3.8 ( 1.1 ) 3.9 △ 2.3 12.0 ( 1.3 ) 12.6 0.3 3.7 ( 0.9 ) 3.8 4.8 3.2 ( 1.3 ) 3.1 3.3 25.8 ( 1.4 ) 25.6 △ 0.7 9.5 ( 0.9 ) 9.8 △ 1.4 1.8 ( 1.2 ) 1.9 21.9 0.8 ( - ) 0.6 市が占める割合(%) 6.9 6.2 ( - ) 6.5 図1 特化係数 (会津若松市の各産業別総生産構成比 ÷ 県の産業別総生産構成比) 会津若松市 福島県 第一次産業 鉱業 2 製造業 対家計民間非営利サービス 政府サービス生産者 1 建設業 サービス業 0 電気・ガス 水道業 情報通信業 卸売・小売業 運輸業 金融・保険業 不動産業 4 3 市町村民所得 平成25年度の市町村民所得は 3,397 億円となり、前年度と比べ 5.2%の増加となりました。 項目別に前年度と比較してみると、市町村民雇用者報酬が 3.3%減少しましたが、財産所得が 10.6%、企業所得が 22.7%、それぞれ増加しました。 一人当たり市町村民所得は、274 万 9 千円と前年度と比べ 6.0%増加しましたが、県平均を下回りま した。 表2 市町村 民所得 実 数(百万円) 項 目 別 対前年度 25年度 24年度 実数 339,753 322,972 16,780 204,173 211,148 財産所得・・・・・・・・・・② 15,117 13,673 企業所得・・・・・・・・・・③ 120,463 98,151 △ 6,975 1,444 22,312 合計(①+②+③) 市町村民雇用者報酬・・① 実 数(千円) 25度 一人当たり市町村民所得 2,749 構成比(%) 25年度 24年度 5.2 100.0 100.0 △ 3.3 10.6 22.7 60.1 4.4 35.5 65.4 4.2 30.4 増加率(%) 対前年度 24年度 実数 2,593 156 水準(県平均=100) 増加率(%) 6.0 25年度 24年度 98.6 101.1 注:平成24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 4(参考)市町村民家計所得 福島県市町村民所得推計独自の概念である市町村民家計所得では、平成25年度は 3,245 億円とな り、前年度と比較し 2.4%の減少となりました。 項目別では市町村民雇用者報酬が 3.3%の減少、家計の財産所得が 5.0%の増加するも、個人企業所 得が 2.6%、現物社会移転以外の社会給付が 2.6%、その他の経常移転(純)が 51.4%の減少となりま した。 一人当たり市町村民家計所得は、262 万 5 千円と前年度より 1.7%減少し県平均も下回りました。 表3 ( 参考) 市町村民家計所得 項 目 別 合計(①+②+③+④+⑤) 市町村民雇用者報酬・・・① 家計の財産所得・・・② 個人企業所得・・・③ 現物社会移転以外の社会給付・・・④ その他の経常移転(純)・・・⑤ 実 数(百万円) 25年度 24年度 324,506 204,173 16,361 31,844 72,987 332,602 211,148 15,584 32,705 74,931 △ 858 一人当たり市町村民家計所得 24年度 2,625 2,670 注:平成24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 5 構成比(%) 増加率(%) 25年度 △ 2.4 △ 3.3 5.0 △ 2.6 △ 2.6 △ 1,766 △ 51.4 実 数(千円) 25年度 対前年度 100.0 62.9 5.0 9.8 22.5 △ 0.3 24年度 100.0 63.5 4.7 9.8 22.5 △ 0.5 対前年度 水準(県平均=100) 増加率(%) 25年度 △ 1.7 98.8% 24年度 97.6% 第2 統計表 1 産業別市町村内総生産の推移 単位:百万円 23年度 24年度 25年度 420,222 435,483 446,138 第一次産業 5,365 5,696 5,695 第ニ次産業 87,629 97,624 100,541 193 233 279 製造業 63,502 70,745 77,759 建設業 23,934 26,647 22,504 第三次産業 324,703 329,404 336,541 電気・ガス 水道業 18,660 19,800 22,637 卸売・小売業 45,780 45,977 47,305 金融・保険業 16,469 16,787 17,029 不動産業 55,542 54,764 53,513 運輸業 14,757 16,461 16,513 情報通信業 13,586 13,453 14,102 サービス業 107,968 111,483 115,166 44,171 42,472 42,184 7,771 8,207 8,092 2,525 2,758 3,361 総生産 鉱業 政府サービス 生産者 対家計民間 非営利サービス 輸入品に課され る税・関税等 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 6 2 市町村民所得の推移 単位:百万円 23年度 24年度 25年度 市町村民所得 302,376 322,972 339,753 市 町 村 民 雇 用 者 報 酬 208,122 211,148 204,173 174,345 178,098 171,161 33,777 33,050 33,012 13,130 13,673 15,117 △ 1,845 △ 2,166 △ 1,507 14,714 15,584 16,361 261 256 262 81,124 98,151 120,463 48,816 64,626 87,590 公的企業 668 820 1,030 個人企業 31,640 32,705 31,844 2,409 2,593 2,749 103.7 101.1 98.6 計 賃金・俸給 雇主の社会 負担 計 財 産 所 得 一般政府 家計 対家計民間 非営利団体 企 業 所 得 ( 法 人 企 業 所 得 の 分 配 所 得 受 払 後 ) 計 民間法人 企 業 一人 実数(千円) 当た り市 町村 水準(県平均 民所 =100) 得 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 7 3(参考)市町村民家計所得の推移 単位:百万円 23年度 24年度 25年度 市町村民家計所得 336,857 332,602 324,506 市町村民雇用者 報酬 208,122 211,148 204,173 家計の財産所得 14,714 15,584 16,361 個人企業所得 31,640 32,705 31,844 現物社会移転以 外の社会給付 その他の経常移 転(純) 75,841 74,931 72,987 6,540 △ 1,766 △ 858 2,684 2,670 2,625 水準(県平均= 102.3 100.5 100) 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 98.8 一人当たり市町村 民家計所得 実数( 千円) 4 県内各市の市町村内総生産の推移 単位:百万円 23年度 会津若松市 24年度 420,222 136,185 1,028,497 154,363 149,389 123,302 1,239,915 214,816 95,053 262,115 116,708 150,970 1,056,160 876,499 6,280,945 435,483 133,186 1,046,248 160,908 154,447 146,397 1,313,492 242,470 100,783 270,335 147,293 173,203 1,102,341 893,268 6,710,726 喜多方市 福島市 二本松市 伊達市 本宮市 郡山市 須賀川市 田村市 白河市 相馬市 南相馬市 いわき市 全会津計 福島県計 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 8 25年度 446,138 133,395 1,108,084 165,408 163,001 182,614 1,375,838 246,544 101,668 284,810 171,137 277,236 1,154,430 902,457 7,174,617 5 県内各市の市町村民所得の推移 単位:百万円 23年度 会津若松市 喜多方市 福島市 二本松市 伊達市 本宮市 郡山市 須賀川市 田村市 白河市 相馬市 南相馬市 いわき市 全会津計 福島県計 24年度 302,376 105,040 777,496 127,103 134,539 75,346 859,235 174,518 76,427 167,936 79,791 117,426 786,241 629,973 4,622,215 25年度 322,972 109,150 822,492 135,166 141,776 84,588 934,917 194,458 82,689 181,203 94,444 137,476 869,421 668,565 5,029,034 339,753 113,001 867,694 142,766 148,929 98,680 1,010,494 206,575 88,217 195,049 109,202 173,470 943,586 698,426 5,423,460 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 6 県内各市の一人当たり市町村民所得の推移 単位:千円 23年度 会津若松市 24年度 2,409 2,030 2,701 2,165 2,073 2,415 2,584 2,230 1,930 2,616 2,180 1,765 2,352 2,323 25年度 2,593 2,134 2,896 2,346 2,227 2,744 2,849 2,507 2,119 2,859 2,621 2,112 2,632 2,564 喜多方市 福島市 二本松市 伊達市 本宮市 郡山市 須賀川市 田村市 白河市 相馬市 南相馬市 いわき市 福島県平均 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 9 2,749 2,242 3,062 2,507 2,372 3,214 3,080 2,674 2,298 3,100 3,059 2,704 2,878 2,787 7 (参考)県内各市の市町村民家計所得の推移 単位:百万円 会津若松市 23年度 336,857 125,642 833,702 149,747 160,989 81,499 929,496 203,428 93,068 180,410 91,415 145,607 884,935 728,269 5,220,809 24年度 332,602 122,451 822,852 147,490 158,208 80,500 927,434 206,268 92,613 178,919 94,562 152,180 898,475 716,259 5,209,149 喜多方市 福島市 二本松市 伊達市 本宮市 郡山市 須賀川市 田村市 白河市 相馬市 南相馬市 いわき市 全会津計 福島県計 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 25年度 324,506 119,256 811,869 146,082 155,473 79,298 923,114 205,366 92,967 175,994 96,691 157,009 903,675 698,786 5,172,285 8 (参考)県内各市の一人当たり市町村民家計所得の推移 単位:千円 23年度 会津若松市 24年度 2,684 2,428 2,897 2,551 2,480 2,612 2,795 2,600 2,351 2,810 2,497 2,188 2,647 2,624 2,670 2,394 2,897 2,560 2,485 2,612 2,827 2,659 2,373 2,823 2,625 2,338 2,720 2,655 喜多方市 福島市 二本松市 伊達市 本宮市 郡山市 須賀川市 田村市 白河市 相馬市 南相馬市 いわき市 福島県平均 注:平成23・24年度の値は、修正のため既公表値と異なる。 10 25年度 2,625 2,367 2,865 2,566 2,476 2,583 2,813 2,659 2,422 2,797 2,709 2,448 2,756 2,658 9 (関連)所得算出に使用した県内各市別総人口 各年10月1日現在 単位:人 23年度 24年度 会津若松市 125,496 喜多方市 51,744 福島市 287,805 二本松市 58,703 伊達市 64,913 本宮市 31,204 郡山市 332,536 須賀川市 78,255 田村市 39,594 白河市 64,200 相馬市 36,606 南相馬市 66,542 いわき市 334,280 全会津計 289,033 福島県計 1,989,834 注:福島県現住人口調査による。 124,579 51,141 284,055 57,615 63,673 30,822 328,119 77,576 39,020 63,369 36,027 65,102 330,273 285,486 1,961,705 11 25年度 123,605 50,392 283,330 56,938 62,768 30,705 328,109 77,242 38,384 62,924 35,695 64,114 327,856 281,583 1,946,202 第3 用語の解説 ※五十音順 【い】 一般政府 中央政府(国出先機関)、地方政府(県、市町村)と社会保障基金から構成される。 経済活動別分類における政府サービス生産者と同じ範囲である。 【き】 企業所得 営業余剰・混合所得に受け取った財産所得を加算し、支払った財産所得を控除したものであり、 民間法人企業所得、公的企業所得、個人企業所得に分類される。 寄与度(対前年度増加寄与度) 各項目の増減が総額の増減に対してどれだけ貢献(寄与)しているのかを示す度合い。総額の 増加率の内訳であり、各項目の寄与度の合計は総額の増加率と等しくなる。単位は「パーセントポ イント」で、本概要では「%」で表示している。 項目別対前年度増加寄与度(%) = 前年度構成比 × 項目別増加率 (×100) = 当年度項目別増減額/前年度総額(×100) 【け】 経済活動別分類 経済活動別分類は、財貨・サービスの生産及び使用(消費支出、資本形成)についての意思定 を行う主体の分類である。経済活動別分類は、技術的な生産構造の解明に力点が置かれるため、実 際の作業を行う工場や事業所などが分類単位及び統計単位として採られる。 主体は、①産業、②政府サービス生産者、③対家計民間非営利サービス生産者の3つに分類される。 ①産業は、経済的に意味のある価格での商品・サービスの販売を目的として生産活動を行う主 体であるが、政府関係機関であってもコスト構造、生産物の性格や処分の面で産業と類似してる もの(公的企業)は産業に含まれる。また、家計が行う住宅建設及び住宅所有についても産業 (前者は建設業、後者は不動産業)が行うものとして取り扱われる。 経済成長率 市町村内総生産の対前年度増加率をいう。 【こ】 固定資本減耗 構築物、設備、機械等再生産可能な固定資産(有形固定資産、無形固定資産)について、通常の破 損及び損傷、予見される滅失、通常生じる程度の事故による損害等から来る減耗分を評価した額で あり、固定資産を代替するための費用として総生産の一部を構成する。 また、一般政府と対家計民間非営利団体を生産者として格付しているため、これらの固定資産 (道路、ダム等のいわゆる「社会資本」を含む。)についても固定資本減耗が計上されている。 雇用者報酬 生産活動から発生した付加価値のうち労働を提供した雇用者への分配額。雇用者とは、産業、府 サービス生産、対家計民間非営利サービス生産を問わずあらゆる生産活動に従事する就業者のう ち、個人業主と無給の家族従事者を除くすべての者であり、法人企業の役員、特別職の公務員、議員 等も雇用者に含まれる。 雇用者報酬は、具体的には以下のような項目から構成されており、このうち①(b)、②及び③ の一部は、実際に現金の形で雇用者に支払われるものではなく、帰属計算項目として雇用者報酬に 含まれるものである。 12 ① 賃金・俸給 (a)現金給与(所得税、社会保険料雇用者負担等控除前) 一般雇用者の賃金、給料、手当、賞与などのほかに役員給与や議員歳費等も含まれる。 (b)現物給与、自社製品等の支給など、主として消費者としての雇用者の利益となることが 明らかな財貨・サービスに対する雇主の支出である。給与住宅差額家賃もこれに含まれ る。 ② 雇主の現実社会負担 健康保険、厚生年金等の社会保障基金への負担金(雇主の強制的現実社会負担)及び生 年金基金、適格退職年金等の年金基金への負担金(雇主の自発的現実社会負担)。 ③ 雇主の帰属社会負担 社会保障基金や年金基金によらず雇主自らが雇用者の福祉のために負担する分。退職一時 金、社会保障基金によらない業務災害補償等への雇主負担からなる。 【さ】 財産所得 市町村民所得の一部。資産の賃借により生じる所得。 財産所得とは、金融資産、土地及び無形資産(著作権・特許権など)を貸借する場合、この貸借を 原因として発生する所得の移転であり、 「利子」、 「法人企業の分配所得」(配当など)、 「保険契約 者に帰属する財産所得」及び「賃貸料」の四つからなっている。ただし、財産所得中の賃貸料には、 構築物(住宅を含む。)、設備、機械等の再生産可能な有形固定資産の賃貸に関するものは含まれ ない。 なお、財産所得の各構成要素とその使用する財産との関係は次のようになっている。 <財産所得> <資産項目> ○利子 ←→ 金融資産(下記資産を除く。) ○法人企業の分配所得(配当) ←→ 株式・出資金 ○保険契約者に帰属する財産所得 ←→ 保険・年金準備金 ○賃貸料(地代、特許料) ←→ 有形非生産資産(土地、森林など) 無形非生産資産(著作権、特許権など) 【し】 市町村内概念と市町村民概念 「市町村内」という概念は、その市町村内で活動する経済主体を対象とする概念であり、経済活動 の場所に着目した概念である。 市町村内総生産は当該市町村内で活動する生産者、すなわち当該市町村内に所在する企業、般 政府及び対家計民間非営利団体による生産活動の結果、生み出された付加価値の総計である。 一方、 「市町村民」という概念は、その市町村の居住者主体を対象とする概念であり、市町村内・ 外で活動するかどうかを問わず市町村内に所在する企業、一般政府、対家計民間非営利団体及び当 該市町村の居住者である個人を指す。 市町村外からの所得(純) 市町村民所得の一部。市町村外からの雇用者報酬(純)と市町村外からの財産所得(純)から なる。 市町村外からの雇用者報酬(純)は、市町村外から受け取る雇用者報酬(支払)- 市町村外に 支払う雇用者報酬(受取)で算出され、市町村民が市町村外で就労して得た所得等が含まれる。 市町村内純生産 市町村内ベースの純生産。市町村内総生産から固定資本減耗を除いたものが市場価格表示の市 町村内純生産で、さらに「生産・輸入品に課される税(控除)補助金」を除くと要素費用表示の市 町村内純生産となる。市町村内雇用者報酬、営業余剰・混合所得からなる。 市町村内総生産 一定期間(市町村民経済計算では一年間(年度単位)に市町村内の経済主体が生み出した付 加価値。生産側では、産出額から中間投入を控除して求めている。なお、固定資本減耗を控除す前 の値である。 13 市町村民所得 分配された付加価値を市町村民ベースで評価したもの。市町村内純生産に市長村外からの 所得(純)を加えた値でもある。市町村民雇用者報酬、財産所得、企業所得からなる。 【せ】 生産・輸入品に課される税 いわゆる間接税に相当するものが含まれる。移転的収支のうち、産業から一般政府への移転で、 市場価格を変化させるものを指す。 定義としては、①財貨・サービスの生産、販売、購入又は使用に関して生産者に課される租税 で、②税法上損金算入を認められ、③その負担が最終購入者へ転嫁されるものである。これは生 産コストの一部を構成するものとみなされる。 政府サービス生産者 市町村民経済計算では、政府は単なる消費主体としてだけでなく生産主体としても格付けてお り、この場合に政府は「政府サービス生産者」と呼ばれる。政府サービスは、産業が産出するサー ビスと異なって市場で取引されることがなく市場価格が存在しないため、総生産の推計はそサ ービスを産出するのに必要な経費をもって行う。 なお、社会資本(道路、ダム、公園など)の減耗分についても、政府が行うサービスの対価でる とみなして政府サービス生産者の総生産に含まれる。 【そ】 増加寄与度(対前年度増加寄与度) 各項目の増減が総額の増減に対してどれだけ貢献(寄与)しているのかを示す度合いであり、 以下の式で計算される。単位は「パーセントポイント」で、本報告書では「%」で表示している。 項目別対前年度増加寄与度(%)=当年度項目別増減額/前年度総額 100 これは、総額の増加率の内訳であり、各項目の寄与度の合計は総額の増加率と等しくなる。 総資本形成に係る消費税 消費税は事業者を納税義務者としているが、税金分は事業者の販売する財・サービスの価格に 上乗せされ、最終的には消費者が負担する税である。 総資本形成(固定資本形成及び在庫品増加)には、仕入税額控除できる消費税額を含めないよ うにするため、総資本形成に係る消費税額を一括計上して控除している。これは、課税業者の投資 に係る消費税は、他の仕入れに係る消費税とともに事業者が消費税を納入する時点で納税額から 控除できるためである。 【た】 対家計民間非営利サービス生産者・対家計民間非営利団体 他の方法では効率的に提供し得ない社会的、公共的サービスを、利益追求を目的とすることく 家計へ提供する団体を対家計民間非営利団体といい、これを生産者として把握する場合、 「対家計 民間非営利サービス生産者」という。 対家計民間非営利団体は、ある特定の目的を遂行するために集まった個人の自発的な団体であ り、その活動は通常会員の会費や家計、企業、政府からの寄付、補助金によって賄われる。労働組合、 政党、宗教団体等のほか、私立学校のすべてがこれに含まれる。 なお、副次活動として営利活動を営む場合、その副次活動は分離して産業に含められる。 【ち】 中間投入 生産の過程で原材料・光熱燃料・間接費等として投入された非耐久財及びサービスをいう。耐 用年数を大幅に延ばすことのないような固定資産の維持補修、研究開発調査等もこれに含まれる。 産出額から中間投入(額)を控除したものが付加価値(額)である。 賃貸料 財産所得の一部で、土地の純賃貸料及び特許権、著作権等の使用料からなる。構築物(住宅を含 む。)、設備、機械等の再生産可能な有形固定資産の賃貸に関するものは、商品としてのサービの 購入、販売として扱われるので、ここには含まない。 14 土地の賃貸は、建物や機械のそれと異なり、所有者の生産活動とみなされない。賃貸された土地 は、生産面ではあたかも使用者が所有しているかのように取り扱われ、土地の所有に伴う税金、維 持費等の経費は使用者が生産活動を行うためのコストの一部(生産・輸入品に課される税、中間 投入)として計上され、また、純賃貸料(=総賃貸料-税金等諸経費)は使用者の営業余剰・合 所得に含まれる。 【ひ】 一人当たり市町村民所得 市町村民所得を各市町村の総人口で除して算出したものであり、各市町村の経済水準を表す指 標として用いられている。(総人口は、各年10月1日現在の人口(国勢調査年は「国勢調査」、そ れ以外の年は「福島県現住人口調査」)を使用。) 注意しなければならないのは、この中には個人や自営業者の所得だけでなく、株式会社等の企業 や一般政府、対家計民間非営利団体の所得(利益)も含まれていることである。したがって、1人 当たりの市町村民所得は、企業の利益なども含めた市町村民経済全体の所得水準を表しており個 人の給与や実収入の平均を表しているのではない。 【ほ】 法人企業の分配所得 企業への出資に関して生じた所得の移転であり、株式に対する配当を始めとする民間非金融法 人企業、協同組合の剰余金の分配(役員賞与を含む。)のほか、法人格を有しない政府企業の剰余 金の一般政府への繰入れ(いわゆる一般政府の公的企業からの引出し)や企業の海外支店収益、 海外子会社の未分配収益なども法人企業の分配所得として扱われる。 なお、信託収益及び保険契約者配当は、それぞれ「利子」、 「保険契約者に帰属する財産所得」とし て扱われる。 保険契約者に帰属する財産所得 財産取得の一部。生命保険(年金基金服務)の帰属収益、非生命(損害)保険の帰属収益及び保 険契約者配当からなる。 保険帰属収益(保険契約者の資産から生じる投資所得)は、保険企業から保険契約者に支払れ るべきものではあるが、実際には保険企業に留保される性格のものであることを考慮し、帰属計算 により保険企業(金融機関)から家計に支払われるものとして、その上で、この財産所得分を追加 保険料として保険企業に払い戻されるものとする。年金基金の場合は、追加負担として雇用者の自 発的社会負担の一部として家計から金融機関(年金基金)に移転されるという扱いとなる。 なお、生命保険(年金基金を含む)の帰属収益は財産運用純益の全額、非生命保険の帰属収益は 財産運用純益のうち非生命保険法人積立分である。 【も】 持ち家の企業所得 「持ち家」は、個人所有かつ自己居住に係る住宅を独立の企業として取り扱っているものであり、 その[企業所得」は他の企業所得と同じ概念である。計算は次の算式による。 自己居住住宅の家賃評価額 - 中間投入(修繕等) - 固定資本減耗 - 生産・輸入品に課される税(純)(固定資産税等) - 住宅ローン支払利子 - 支払地代 【ゆ】 輸入品に課される税・関税 財貨を輸入したときに課される関税及び輸入品商品税。産出額と中間投入には同額が含まれる ため、産出額から中間投入を差し引いて得られる総生産(生産側)には含まれていない。しかし、 総生産(支出側)には市場価格として含まれるため、総生産(生産側)に輸入品に課される税・ 関税を加えて、生産面と支出面を一致させている。輸入品に課される税・関税は、輸入した事業所 所在県で計上され、国民経済計算に準じて経済活動別に配分しないで一括計上する。 15