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- 78,600 79,714 74,195 0 99,332 ミレニアム開発目標(MDGs)の達成
ミレニアム開発目標(MDGs)の達成/人 間の安全保障の推進(アフリカ支援、保健/ 教育) 事業番号 1702 担当府省 外務省 要望額 要望に係る 地方負担 同事業の 要求額 要求に係る 地方負担 事業規模 25,137 0 74,195 0 99,332 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度(要望+要求) (当初:百万円) - - 78,600 79,714 99,332 事業主体 途上国政府/独立行政法人国 際協力機構/国際機関等 該当する支出先 関連項目 b.マニフェスト施策 事業名 特別枠での 要望額等 (百万円) 過去の予算額 事業の内容 事業の目的 ・効果 需要・雇用 創出効果 関連・類似のH23年度 要求・要望の項目・額 及びそれぞれと本要望 との関係・役割分担 事業の新規性、 見直し内容 備考 a.公益法人 b.独立行政法人等 c.地方 d.その他 ( ) 2015年までに開発途上国の貧困を半減する等8つの目標を掲げるミレニアム開発目標 (MDGs)の達成に向けた支援を強化する。 第1に、アフリカ諸国については、極度の貧困と飢餓の撲滅等のMDGs達成と人間の安全 保障の推進がもっとも遅れているところ、無償資金協力や技術協力を通じて、道路等の基礎イ ンフラ整備、農業生産性向上等への支援を実施し、貧困からの脱却への支援を行う。 第2に、特にMDGsの達成の遅れている保健・教育分野への支援を強化する。具体的に は、診療所の整備、助産師の育成等の保健サービスへのアクセス改善や初等教育施設整備、教 員養成等の教育へのアクセス改善、教育の質の向上に資する支援を実施する。また,開発途上 国国民の死亡の主要原因となっている三大感染症の対策のために資金を提供し成果を上げてい る世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)に拠出し、人々の命が失われることを防 ぐ。 MDGs達成は人類共通の目標であるが、そのうち特にアフリカの深刻な貧困問題は国際社 会の大きな懸案事項となっている。我が国は責任ある国際社会の一員として、「対アフリカ支 援倍増」を表明し、アフリカの貧困との闘いに向けた取組を積極的に支援している。 また、アフリカの資源、約10億人の市場は、我が国企業にとって大きなビジネス・チャンス であり、アフリカの成長と安定は、日本経済の発展にとって大きな利益となる。 保健と教育は、人が社会経済生活を営む上での基盤であるが、例えば、アフリカでは、4人 に1人が小学校に通っておらず、7人に1人が5歳の誕生日を迎えられずに死んでしまう。我 が国が上記のような事業を展開することにより、これら不就学児童や乳幼児の死亡を減らせ る。さらにエイズ、結核、マラリアの三大感染症は、途上国における人間の安全保障を阻害す る要因であり、国境を越えて伝播するため、我が国国民の健康を脅かすおそれのある地球規模 の課題である。特にアフリカにおいては、世界のHIV感染者とエイズによる死亡者の約7割 が集中しており、結核との重複感染が高まっている。また、マラリアによる死亡者の約9割が 5歳未満児である。世界基金は、2015年までに更に430~500万人の命を救うことを 目指しており、我が国は世界基金を通じて三大感染症対策にも貢献できる。 援助の実施に当たっては、日本人専門家600人、ボランティア50人程度が関与することとな る。アフリカの成長と安定に向けた取組への支援を通じて、約10億人の潜在的な巨大市場に 対する我が国の民間投資を促進することで、日本経済の成長、資源獲得に裨益する。 【要求枠:ミレニアム開発目標(MDGs)の達成/人間の安全保障の推進(アフリカ支援、 保健/教育) 総額:74,195百万円】 要求枠では、アフリカ支援、保健/教育分野の支援に必要な予算として、無償資金協力 (37,870百万円)及び技術協力(31,295百万円)の合計69,165百万円を計上し、要望枠で は、我が国の「対アフリカ支援倍増」の公約達成に追加的に必要な予算を計上。 また、世界エイズ・結核・マラリア対策基金については、要求枠では、エイズ・結核・マラ リア対策の事業継続に必要な治療薬等の購入に充てる経費として5,031百万円を計上し、要望 枠では、これに加えて実施体制の強化を支援するための経費を計上。 要望枠では、我が国が「対アフリカ支援倍増」の公約達成のために追加的に必要な案件実施 のための無償資金協力及び技術協力事業経費を計上している他、世界エイズ・結核・マラリア 対策基金については,要求枠で計上している三大感染症対策の事業継続に必要な治療薬等の購 入に充てる経費に加え、実施体制(治療薬等を必要な人々に届けるための体制)の強化を支援 するための経費を計上。 ミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)とは、国連ミレニアム 宣言及びG8サミットやその他主要な国際会議で採択された国際開発目標を統合し、1つの共通 の枠組みとしてまとめられたもので、「1日1ドル未満で生活する人々の割合を半減させる」、 「5歳未満児の死亡率を1/3に削減させる」等2015年までに達成すべき8つの目標を掲げてい る。 世界基金に対する主要国の累積拠出額(2010年末時点推定 単位:億ドル)は、米: 55.78 仏:23.82 伊:13.19 日:12.88 英:12.73 独:12.39となっている。 無償資金協力及び独立行政法人国際協力機構(JICA)の行う技術協力の実施に係るコスト削 減については、行政刷新会議の事業仕分けや行政事業レビューの指摘も踏まえ,旅費,業務委 託費,研修員受入れ経費等のコスト削減,調査研究費の削減等を通じて、22年度当初予算にお いて50億円を、平成23年度概算要求でもコスト削減分は反映済みである。