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作業部会活動状況 - ARIB 一般社団法人 電波産業会
DSRC普及促進検討会 作業部会活動状況 平成16年9月17日 作業部会座長 天野 肇 DSRC普及促進検討会 中間報告会 1.DSRCシステム への期待 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [1] 市場創出の期待 マルチメディア サービス 8兆 電気通信技術審議会答申(平成11年) 2015年までのDSRC市場累計予測11.5兆円 DSRC 11.5兆 累計 31兆 主な用途として下記9分野を想定 ETC 9.5兆 ① 駐車場管理型DSRCシステム ITS情報通信サービス市場(∼2015累計) ② ガソリンスタンド型DSRCシステム ③ コンビニエンスストア型DSRCシステム ④ ドライブスルー型DSRCシステム ⑤ 物流運行管理型DSRCシステム 万台 6000 多機能(DSRC)端末機器 5000 ETC車載機 4000 3000 ⑥ 歩行者支援型DSRCシステム ⑦ 特定地域自動車入域課金型DSRCシステム ⑧ 情報提供型DSRCシステム(半静止時利用) ⑨ 情報提供型DSRCシステム(高速走行時利用) 2000 1000 0 1993 年度 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 DSRC端末普及予測 DSRC普及促進検討会 中間報告会 2011 2013 2015 [2] 無線周波数と電波形式の確保 地域 日本 欧州 米国 初期 2.45GHz (共同実験時Passive) 2.45GHz 915MHz 2.45GHz ETC 5.8GHz Active ASK 2チャンネル (2.45GHz当初) 5.8GHz Passive VPS方式へ 移行の動き 915MHz Active (2.45GHz) 5.8GHz Passive 5.9GHz Active (詳細検討中) 5.8GHz Active 汎用 ASK QPSK DSRC 7チャンネル (2001年追加) DSRC普及促進検討会 中間報告会 [3] 実証実験と通信の規格化 ETC DSRC応用システム e-Japan 旧郵政省 総務省 旧電気通信審議会 ITS情報通信システム 推進会議 路車間通信 専門会議 路車間通信 専門会議 ETC通信規格 汎用DSRC規格 ETC専用 DSRC規格 汎用DSRC 規格 道路公団規格 汎用クレジット 決済規格 ETC専用 決済規格 民間提案 経済産業省 スマートウエイ パートナー会議 ITS車載器 規格化委員会 放送通信機構 DSRC分科会 走行支援システム のためのスマートゲート ウエイ技術の検証 スマート・コミュニ ケーション実験 汎用DSRC 規格 汎用DSRC 規格 汎用DSRC 規格 インターネット 接続規格 インターネット 接続規格 インターネット 接続規格 道路四公団 ETC仕様書 国土交通省 モバイル情報提供 標準化分科会 DSRC決済実験 汎用クレジット 決済規格 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [4] 成果と課題 プロジェクト 実用化(サービス) 通信技術 名称 目的 関連省庁 フェーズ 用途 変調方式 ASL 互換性 決裁 セキュ リティ 互換性 事業化 インターネット ITS IPv6方式を活 用した通信基 盤の開発 経済産業省 技術検証 情報配信 決済 ASKほか なし 検討 edy 独自 検討 将来 スマートゲー トウェイ 高速連続通信 の基礎開発 総務省 基礎研究 AHS 情報配信 QPSK なし 基礎技術 なし 独自 対象外 未検討 スマートコミュ ニケーション 高速道路にお ける情報配信 のデモ 国土交通省 デモ 情報配信 ASK QPSK あり 規格化 基礎技術 なし なし 対象外 未検討 クレジット決 済実験 クレジット決済 規格の検証 経済産業省 実証実験 決済 ASK QPSK あり あり EMV EMV 確保 制約有 A社 駐車場サービ ス事業 民間 事業化 決済 ASK あり あり IDのみ 独自 なし 実施中 B社 多目的決済 民間 実証実験 決済 会員管理 ASK QPSK あり あり 独自 独自 なし 準備中 現状: これまでのプロジェクトを通じて通信技術の標準化は進展 実用化事例では独自方式が先行 課題: 車載器の互換性確保 両立 事業主の差別化の自由度 DSRC普及促進検討会 中間報告会 互換性を保証する技術 業界横断の連携 2.普及促進検討会 発足の経緯 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [1] 経緯 2002末 関係団体や民間の連携の必要性を認識 2003.3 実証実験が相次いで終了 2003.5 ARIB、HIDO、JARI共同で会議体設置準備に着手 2003.8 スマート・コミュニケーション・シンポジウム開催 2004.1 DSRC普及促進検討会 設立総会 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [2] スマートコミュニケーション・シンポジウム 主催: ARIB、HIDO、JARI 日時: 平成15年8月7日 13:00∼17:00 場所: 科学技術館サイエンス・ホール シンポジウム内容 基調講演 トヨタ 渡邉専務 講演 国交省 宮地ITS推進室長 総務省 富永移動通信課長 経産省 田端ITS推進室長 パネルディスカッション コーディネーター 両角岳彦氏 自動車評論家) パネリスト 三菱商事 小池部長、 ITS総研 菊地社長 駅前探検倶楽部 松尾社長、 JAFメイト岩越社長 展示会 民間15社、8団体(インターネットITS、ORSE、TAO、国総研等) 来場 (計 483名) 電機 157名、自動車29名 自動車部品 12名 通信サービス26名 金融18名 道路・施設管理28名、システム開発34名 駐車場13名 団体・自治体91名 その他 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [3] 応用分野と方向性 ・普及が進むETC車載器の活用を最優先に推進 ・前提となる互換性確保や官民連携により実用化を推進 1)ETC車載器を活用したシステムの早期実用化 ・車載器IDを使い通門管理など固定利用者向けサービス 2)次世代ETC車載器による用途拡大 ・互換性確保し官民がプラットフォームを共有 ・連携とサービスの独自性確保の両立 3)情報提供サービスの通信手段としての活用 ・他の通信メディアの活用と一体で通信基盤を検討 4)走行支援の路車間通信に活用 ・自動車の路車協調安全システムなど DSRC普及促進検討会 中間報告会 [4] DSRC普及促進検討会の設立 DSRC普及促進検討会 (オブザーバ) 警察庁 総務省 経済産業省 国土交通省 道路新産業 開発機構 (HIDO) 民間企業など (約200社) 電波産業会 (ARIB) 日本 自動車研究所 (JARI) 2004年1月22日設立 DSRC普及促進検討会 中間報告会 3.普及促進検討会 方針と実施項目 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [1] DSRC普及促進検討会の活動方針 1.関係団体・業界の連携 中核となる3団体や業界の活動の連携を強化し、情報共有とオープンな議論を行うこ とにより健全な実用化と普及促進を図る。当検討会は新規プロジェクトの実施主体と はならず互換性を確保するための調整の場とする。 2.既存の成果の活用 実用システムで採用される具体的な技術仕様や運用体制は、既に具体化している候補案 の中から選択することを基本とする。具体的活動は、候補案を提示した団体にゆだね、 既存の団体会員以外にも参画の門戸を開く。 3.参加者が活動成果の利用に努力 検討会の成果は必ずしも強制力は持たないが、オープンな議論の結果として参加者は活 用に努める。特に3団体は率先して、それぞれが実施する実験プロジェクトで互換性確 保を徹底する。 4.会員の情報共有 実質的な活動の場は作業部会とするが、検討状況や技術資料を会員全員にメール配信 などの手段でタイムリーに提供し、いつでも直接参画できるようオープンに運営する。 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [2] 活動内容 1.ビジョン、アクションプランの作成及び実行支援 (1)実用化アクションプランの作成と実行支援 1)サービス内容の検討 2)DSRC応用サービス拡大策(支援策)の立案と推進 (2)実証実験プログラムの作成 ITS世界会議(名古屋)の展示・デモでの実証実験プログラム作成 2.スムーズな普及促進を目指した運用面の課題検討 (1)相互接続性確保のための活動 (2)相互運用性確保のための活動 3.サービスの品質維持向上の施策と提案 (1)規制の枠組に関する提案 DSRC機器に関する規制等 (2)標準規格・技術標準等の枠組に関す提案 4.その他DSRC応用サービスの普及に必要な事項の提案 ユーザー要望の把握、DSRCの健全な活用と発展のための施策、広報等 DSRC普及促進検討会 中間報告会 4.活動状況と課題 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [1] 既存の成果の洗い出しと課題の整理 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [2] 活動スケジュール DSRC普及促進検討会 中間報告会 [3] アプリケーションの分析 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [4] 基本機能要素の抽出と仕様策定 DSRC普及促進検討会 中間報告会 [5] 規格化・ガイドライン化 DSRC普及促進検討会 中間報告会 次世代ETC 現行ETC [6] 実用化計画 実装機能 用途 車載器ID 通門管理 センター決済 プローブ(通過履歴) 月極め/会員駐車場 セキュリティ管理 情報提供 汎用ICカード VICS電波ビーコン AHS−i 顧客管理/サービス 6基本機能 実用化計画 セキュリティ 汎用決済 EMV決済 ICクレジットカード決済 QPSK 大容量情報提供 DSRC普及促進検討会 中間報告会 付加機能として 実装検討中 [7] 今後の検討課題 1)仕様のオーソライズ 2)相互接続性・相互運用性確保の仕組み 3)利用者視点での普及進展と技術革新の速度差吸収 4)走行支援など他のITS通信への活動展開のあり方 DSRC普及促進検討会 中間報告会