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長崎県 EV・PHVタウン推進 マスタープラン

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長崎県 EV・PHVタウン推進 マスタープラン
長崎県
EV・PHVタウン推進
マスタープラン
平成22年2月
長崎県
目次
Ⅰ.マスタープランの趣旨
1. 計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2. 計画の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3. 計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
Ⅱ.アクションプランの概要
1. 基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2. 目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
3. 取組内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
4. 取組体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
Ⅲ.現状分析
1. 本県の特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
2. アクションプランの取組結果・・・・・・・・・・・・17
(1)初期需要の創出・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(2)充電インフラの整備・・・・・・・・・・・・・・・18
(3)普及啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(4)効果評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(5)その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
3. アンケート調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・32
4. 本県の課題と追加施策の検討・・・・・・・・・・・・74
Ⅳ.EV・PHVタウン構想
1. EV・PHVタウン全体構想・・・・・・・・・・・・77
2. EV・PHVタウン地域別構想・・・・・・・・・・・78
(1)地域別普及モデル1(五島地区)
・・・・・・・・・・78
(2)地域別普及モデル2(県内全域)
・・・・・・・・・・79
※特に区分していない場合、「電気自動車」にはプラグインハイブリッド自動車も含みま
す。
※本調査は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の平成21年度「地域新
エネルギー・省エネルギービジョン策定等事業」の補助により実施しました。
-1-
Ⅰ.マスタープランの趣旨
1.計画の主旨と位置づけ
長崎県は、平成 21 年 3 月 31 日、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッ
ド自動車(PHV)の本格普及に向けた実証実験のためのモデル事業である「E
V・PHVタウン」の実施地域として、国(経済産業省)から選定された。
平成 21 年 9 月には、本県の「EV・PHVタウン」に関する基本方針、目標、
取組内容などを具体化し、EV・PHVの普及を促進するための行動計画「長
崎県EV・PHVタウン推進アクションプラン」を策定した。
「長崎県EV・PHVタウン推進マスタープラン」は、アクションプランに
基づき調査、実証、評価等を行い、その結果を反映させて取りまとめたもので
ある。
<国が示す各プランの位置付け概念図>
提案書(自治体作成)
具体化、精緻化、明確化
EV・PHVタウン推進
アクションプラン(自治体作成)
EV・PHVタウン推進
調査、実証、評価
ベストプラクティス集(国作成)
EV・PHVタウン推進
マスタープラン(自治体作成)
2.計画の目的
EV・PHVの普及を推進するための行動計画である「長崎県EV・PHV
タウン推進アクションプラン」で提示された項目に関する調査等を行い、
「長崎
県EV・PHVタウン推進マスタープラン」として取りまとめ、次年度以降の
アクションプランの内容を改善することを目的とする。
3.計画期間
このマスタープランは、平成 21 年度(2009 年度)の取組をとりまとめたもの
である。
-2-
Ⅱ.アクションプランの概要
1.基本方針
平成21年度から市販化される電気自動車、プラグインハイブリッド自動車
の本格普及に向けた実証実験のためのモデル事業である「EV・PHVタウン」
の実施地域として、長崎県は全国8都府県の一つとして選定された。
まずは、世界遺産暫定リストに登録された「長崎の教会群とキリスト教関連
遺産」を有する五島列島等の離島を中心として、電気自動車の導入を促進し、
観光振興等の地域活性化に資するモデルを創出する。さらに、将来的には、旧
グラバー住宅等の「九州・山口の近代化産業遺産群」、世界ジオパークに国内第
1号として認定された島原半島、新エネルギー等の普及啓発拠点である「長崎
次世代エネルギーパーク」等の地域資源を活用した電気自動車の導入事例を創
出することで、観光振興等地域活性化につなげていく。
2013年前後までに県内に500台の電気自動車を普及させることを目標
として、長崎県電気自動車活用会議を中心に関係機関が連携して、本アクショ
ンプランを推進していく。
なお、アクションプランは、その効果を同会議において検証しながら、内容
の充実を図っていくものとする。
2.目標
(1)電気自動車・プラグインハイブリッド自動車
2013年前後までに、県内に500台の普及を目指す。
◇県内の電気自動車は、平成21年3月末で5台普及しており、この100
倍の500台の普及を目標とする。
◇財団法人日本自動車研究所による「累積生産台数に対する10年総コスト
考察」では、年間18,000km走行、ガソリン価格を140円/ℓと仮
定した場合、電気自動車の生産台数が5万台に達すればガソリン車に対し
て価格競争力がでるという試算がある。電気自動車の本格普及のための車
両価格の低下のため、この5万台に対し、長崎県の全国に占める自動車保
有台数の比率(約1%)を乗じて算出した500台の普及を目指す。
◇平成21年度は、主要プロジェクトとして、
「明日の世界遺産」を有する五
島地域において、EVとITS(Intelligent Transport Systems:高度道路
交通システム)が連動した未来型のドライブ観光システムの実配備に向け
た取り組みを行う。
-3-
(2)充電インフラ整備
2013年前後までに、県内に、200V電源500箇所、
急速充電器については電気自動車の普及状況等を踏まえた整備を目指す。
◇200V電源は、電気自動車の導入にあわせて、当該車両の保管場所に整
備されるものとして、500箇所を目標とする。
◇車両保管場所における充電による使用形態が基本であり、急速充電器は、
安心して電気自動車の利用ができる環境整備という観点から、設置箇所の
検討を行う。
◇五島地域におけるEVと観光ITSが連動した未来型のドライブ観光シス
テムの導入モデル事業等にあわせて、世界遺産暫定リストに登録された「長
崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成遺産候補周辺等への急速充電器
等の整備を行う。
※急速充電器の設置数については、利用状況や電気自動車の普及状況等を
踏まえ、随時見直しを行う。
(3)その他
2013年前後までに、国が作成する「EV・PHVタウン推進
ベストプラクティス集」に掲載されるモデル事業3件の創出を目指す。
◇主要プロジェクトとして、「明日の世界遺産」を有する五島地域において、
EVと観光ITSが連動した未来型のドライブ観光システムの実配備に向
け、地域とも連携して、全国に発信できるモデル事業を創出することを目
指す。
◇「明日の世界遺産」や「長崎次世代エネルギーパーク」等の地域資源を活
用した電気自動車の導入モデル事業を創出し、
「EV・PHVタウン推進ベ
ストプラクティス集」に掲載されるモデル事業を3件創出することを目標
とする。
-4-
3.取組内容
(1)初期需要の創出
取組項目
(a) 県 公 用 車
としての率先
導入
(b)導入補助制
度の創設
(c)EVとIT
Sを活用した
未来型ドライ
ブ観光システ
ムの実配備
09年度に実施する内容
◇県公用車の更新時期に
合わせて、国の補助制度
を活用し、電気自動車を
計画的に導入する。
◇平成21年度は、電気自
動車を複数台、離島(五
島、上五島地区)に公用
車として導入する。
◇県は、市町、民間事業者
を対象に、電気自動車の
導入補助制度を創設し、
県内における導入を促
進する。ただし、電気自
動車を活用した普及啓
発に資する取組を行う
ことを補助条件とする。
◇離島地区での導入を促
進するため、離島の民間
事業者が導入する際の
補助率を嵩上げする。
◇平成21年度において
は、離島の中で、世界遺
産暫定リストに登録さ
れている「長崎の教会群
とキリスト教関連遺産」
を有する五島地域にお
いて、レンタカー等に電
気自動車を導入すると
ともに、目的地や充電ポ
イントまでの案内誘導
や情報提供を行う観光
ITSの開発、環境や景
観に配慮した急速充電
器等の関連インフラや
駐車場の整備に取り組
む。
-5-
13年度末までに実施する内容
◇県公用車の更新時期に合わせ
て、国の補助制度を活用し、
電気自動車を計画的に導入す
る。
◇県は、市町、民間事業者を対
象に、電気自動車の導入補助
制度により、県内における電
気自動車の導入を促進する。
◇離島地区での導入を促進する
ため、離島の民間事業者が導
入する際の補助率を嵩上げす
る。
◇EVとITSを連動させた未
来型のドライブ観光システム
の実配備に取り組む。
◇五島地域において、観光IT
Sを搭載したEVの導入、環
境や景観に配慮した急速充電
器等の関連インフラや駐車場
の整備を推進する。
◇EVとITSを連動させた未
来型のドライブ観光システム
の充実を図るとともに、他地
域への拡大を図る。
◇地域の大学等と連携して観光
関連情報等の蓄積を図る。
◇九州電力㈱は、電気自動
車を計画的に導入する。
平成21年度は36台
(長崎県内の導入分を
含む。)の電気自動車を
導入する。
◇離島を中心とする市町
や三菱重工業㈱長崎造
船所等県内大手企業を
中心に電気自動車の導
(d)市町、民間
入を働きかける。
企業における
◇船舶、鉄道、レンタカー
導入推進
事業者、タクシー事業者
等に対して、電気自動車
をレンタカー、タクシー
として導入するよう働
きかける。
◇レンタル制等による行
政部門と民間部門の電
気自動車の共同利用を
検討する。
◇九州電力㈱は、電気自動車を
計画的に導入する。
◇市町や民間事業者等に電気自
動車の導入を働きかけ、県内に
おける電気自動車の導入を促
進する。
◇船舶、鉄道、レンタカー事業
者、タクシー事業者等に対し
て、電気自動車をレンタカー、
タクシーとして導入するよう
働きかける。
◇レンタル制等による電気自動
車の共同利用モデルの実施を
検討する。
◇県内の市町、民間事業者
や県民に対して、自動車
◇県内の市町、民間事業者や県
の利用状況や電気自動
民に対して、毎年度、自動車
車導入に対するニーズ
の利用状況や電気自動車導入
等の調査を行い、その結
に対するニーズ等の調査を行
果について取りまとめ、
い、その結果について取りま
広く情報提供を行う。
とめ、広く情報提供を行う。
◇電気自動車導入に係る
(e)電気自動車
◇電気自動車導入に係る国等の
国や県の補助制度や優
に関する情報
補助制度や優遇税制制度等を
遇税制制度等を取りま
提供
毎年度取りまとめ、広く情報
とめ、広く情報提供を行
提供を行う。
う。
◇電気自動車を公用車として実
◇電気自動車を実際に利
際に利用した結果について、
用した結果についてわ
毎年度、わかりやすく取りま
かりやすく取りまとめ、
とめ、実用性や利用のイメー
実用性や利用のイメー
ジ等について広く情報提供を
ジ等について広く情報
行う。
提供を行う。
-6-
(f)長崎次世代
エネルギーパ
ークにおける
電気自動車の
活用
◇長崎県、佐世保市、ハウ
ステンボス、九州電力、
三菱重工等産学官の関
係団体で構成する長崎
次世代エネルギーパー ◇次世代エネルギーの普及啓発
イベントとして電気自動車試
ク運営協議会は、ハウス
乗会の開催を定着させる。
テンボス内での電気自
動車の活用を検討する。 ◇ハウステンボスにおいて園内
での電気自動車の活用策を取
◇平成21年度は、次世代
りまとめる。
自動車振興センターと
連携し、次世代エネルギ
ーの普及啓発イベント
として電気自動車試乗
会を開催する。
◇各自治体が、地域の主なイベ
(g)県内の主な
ントでの電気自動車の活用モ
イ ベ ン ト で の ◇各自治体が、地域の主な
デルを創出する。
電気自動車の
イベントでの電気自動
◇五島市等において、トライア
活用
車の活用を検討する。
スロンの大会関係車両等とし
ての活用を検討する。
◇電気バスの開発・試験・
(h)地域路線バ
導入の動向を調査し、地 ◇電気バスの開発・試験・導入
ス等の公共交
域路線バス等の公共交
の動向調査を踏まえ、関係市
通手段として
通手段としての電気自
町と連携しながら、地域路線
の電気自動車
バス等の電気自動車の活用策
動車の導入に向けた検
の導入に向け
討を行う。
を取りまとめる。
た検討
◇県立高等技術専門校(長
◇県立高等技術専門校(長崎、
崎、佐世保の2校)にお
(i)県立高等技
佐世保の2校)における自動
ける自動車整備士育成
術専門校にお
車整備士育成のための自動車
のための自動車整備コ
ける研修の実
整備コースの中で、業界ニー
ースに、電気自動車の仕
施
ズを踏まえ、電気自動車の仕
組み等に関する講義を
組みや整備方法に関する講義
導入する。
の定例化を検討する。
-7-
(2)充電インフラの整備
取組項目
(a)公用車の導
入に合わせた
充電設備の整
備
(b)民間事業者
等における充
電設備の整備
(c)EVとIT
Sを活用した
未来型ドライ
ブ観光システ
ムの実配備に
合わせた充電
設備の整備
(d)急速充電器
の低コスト化
09年度に実施する内容
◇公用車として電気自動
車を導入した部署にお
いて、駐車場等の200
V電源化の改良工事を
行う。
◇公用車を導入する五
島・上五島地区に急速充
電器の設置を検討する。
◇民間事業者等に対して、
充電スタンドや急速充
電器に関する情報、急速
充電器等に対する国の
補助制度等の情報提供
を行い、充電インフラの
整備を促す。
◇EV・PHVタウンの推
進のため、民間事業者等
による充電設備の開放
を促進する。また、民間
事業者等が急速充電器
を設置し、一般ユーザー
に無料開放する場合等
の支援を検討する。
◇平成21年度において
は、離島の中で、世界遺
産暫定リストに登録さ
れている「長崎の教会群
とキリスト教関連遺産」
を有する五島地域にお
いて、電気自動車の導入
と連動して環境や景観
に配慮した急速充電器
等の関連インフラや駐
車場の整備を促進する。
◇九州電力において急速
充電器の低コスト化に
取り組む。
-8-
13年度末までに実施する内容
◇公用車として電気自動車を導
入した部署において、随時、
駐車場等の200V電源化の
改良工事を進める。
◇公用車導入実績を踏まえて、
地域拠点への急速充電器の設
置を進める。
◇民間事業者等に対して、充電
スタンドや急速充電器等に関
する情報、急速充電器に対す
る国の補助制度等の情報提供
を行い、充電インフラの整備
を進める。
◇EV・PHVタウンの推進の
ため、民間事業者等による充
電設備の開放を促進する。ま
た、民間事業者等が急速充電
器を設置し、一般ユーザーに
無料開放するモデルを創出す
る。
◇EVとITSを連動させた未
来型のドライブ観光システム
の実配備に取り組む地域にお
いて、充電インフラの整備を
促進する。
◇五島地域においては、環境や
景観に配慮した急速充電器等
の関連インフラや駐車場の整
備を促進する。
◇九州電力において急速充電器
の低コスト化に取り組む。
(3)普及啓発
取組項目
09年度に実施する内容 13年度末までに実施する内容
◇県公用車の更新時期に
合わせて、国の補助制度
を活用し、電気自動車を
(a) 県 公 用 車
◇県公用車の更新時期に合わせ
計画的に導入する。
としての率先
て、国の補助制度を活用し、
◇平成21年度は、電気自
導入(再掲)
電気自動車を計画的に導入す
動車を複数台、離島(五
る。
島、上五島地区)に公用
車として導入する。
◇県は、市町、民間事業者
を対象に、電気自動車の
導入補助制度を創設し、
県内における電気自動 ◇県は、市町、民間事業者を対
象に、電気自動車の導入補助
車の導入を促進する。た
制度により、県内における電
だし、電気自動車を活用
(b)導入補助制
気自動車の導入を促進する
した普及啓発に資する
度の創設
取組を行うことを補助 ◇離島地区での導入を促進する
(再掲)
ため、離島の民間事業者が導
の条件とする。
入する際の補助率を嵩上げす
◇離島地区での導入を促
る。
進するため、離島の民間
事業者が導入する際の
補助率を嵩上げする。
(c)EVとIT
Sを活用した
未来型ドライ
ブ観光システ
ムの実配備
(再掲)
◇平成21年度において
は、離島の中で、世界遺
産暫定リストに登録さ
れている「長崎の教会群
とキリスト教関連遺産」
を有する五島地域にお
いて、レンタカー等に電
気自動車を導入すると
ともに、目的地や充電ポ
イントまでの案内誘導
や情報提供を行う観光
ITSの開発、環境や景
観に配慮した急速充電
器等の関連インフラや
駐車場の整備に取り組
む。
-9-
◇EVとITSを連動させた未
来型のドライブ観光システム
の実配備に取り組む。
◇五島地域において、観光IT
Sを搭載したEVの導入、環
境や景観に配慮した急速充電
器等の関連インフラや駐車場
の整備を推進する。
◇EVとITSを連動させた未
来型のドライブ観光システム
の充実を図るとともに、他地
域への拡大を図る。
◇地域の大学等と連携して、観
光関連情報等の蓄積を図る。
(d)電気自動車
に関する情報
提供(再掲)
(e)長崎次世代
エネルギーパ
ークにおける
電気自動車の
活用
(一部再掲)
◇県内の市町、民間事業者
や県民に対して、自動車
の利用状況や電気自動
車導入に対するニーズ
等の調査を行い、その結
果について取りまとめ、
広く情報提供を行う。
◇電気自動車導入に係る
国や県の補助制度や優
遇税制制度等を取りま
とめ、広く情報提供を行
う。
◇電気自動車を実際に利
用した結果についてわ
かりやすく取りまとめ、
実用性や利用のイメー
ジ等について広く情報
提供を行う。
◇長崎次世代エネルギー
パーク運営協議会は、ハ
ウステンボス園内での
電気自動車の活用を検
討する。
◇平成21年度は、次世代
自動車振興センターと
連携し、次世代エネルギ
ーの普及啓発イベント
として、9月の大型連休
に併せて電気自動車試
乗会を開催する。
◇環境教育の一環として、
小中学生向けの出前講
座や体験教室の開催を
検討する。
◇長崎次世代エネルギー
パークの常設展示施設
「テーマ館」において、
「長崎県EV・PHVタ
ウン」のパネル展示を行
う。
- 10 -
◇県内の市町、民間事業者や県
民に対して、毎年度、自動車
の利用状況や電気自動車導入
に対するニーズ等の調査を行
い、その結果について取りま
とめ、広く情報提供を行う。
◇電気自動車導入に係る国等の
補助制度や優遇税制制度等を
毎年度取りまとめ、広く情報
提供を行う。
◇電気自動車を公用車として実
際に利用した結果について、
毎年度、わかりやすく取りま
とめ、実用性や利用のイメー
ジ等について広く情報提供を
行う。
◇次世代エネルギーの普及啓発
イベントとして電気自動車試
乗会の開催を定着させる。
◇ハウステンボスにおいて園内
での電気自動車の活用策を取
りまとめる。
◇環境教育の一環として、小中
学生向けの出前講座や体験教
室を開催する。
◇長崎次世代エネルギーパーク
の常設展示施設「テーマ館」
において、
「長崎県EV・PH
Vタウン」のパネル展示を行
う。
◇各自治体が、地域の主なイベ
(f)県内の主な
ントでの電気自動車の活用モ
イ ベ ン ト で の ◇各自治体が、地域の主な
デルを創出する。
電気自動車の
イベントでの電気自動
◇五島市等において、トライア
活用(再掲)
車の活用を検討する。
スロンの大会関係車両等とし
ての活用を検討する。
◇電気自動車の導入、活用 ◇毎年度、電気自動車の導入、
(g)導入事例集
事例を紹介するパンフ
活用事例を紹介するパンフレ
の作成・配布
レットを作成し、広く情
ットを作成し、広く情報提供
報提供を行う。
を行う。
◇電気自動車の普及に伴
う、中心市街地活性化や
(h)電気自動車
高齢化社会への対応等
◇作成したパンフレットを活用
の社会的な変化に関す
が普及した将
し普及啓発に努める。
来ビジョンの
る将来ビジョンをわか
検討
りやすく説明するパン
フレットを作成する。
◇電気自動車を活用した
イベント、電気自動車を ◇毎年度、電気自動車を活用し
たイベント、電気自動車を活
活用した市町、民間事業
(i)報道機関へ
用した市町、民間事業者の取
者の取組等を報道機関
の情報提供
組等を報道機関に情報提供を
に情報提供を行い、各種
行い、各種媒体を通してのP
媒体を通してのPRを
Rを行う。
行う。
◇県や市町、民間事業者の
◇県や市町、民間事業者の各種
(j) 自 治 体 の
各種計画に電気自動車
計画に電気自動車の導入に関
各種計画等へ
の導入に関する事項を
する事項を盛り込み、事業の
の本事業の盛
盛り込むことを検討す
継続につなげる。
り込み
る。
(k) 個 人 ユ ー
ザー向けのイ
ンセンティブ
の検討
◇駐車場等の優先利用等
◇駐車場等の優先利用等の個人
の個人ユーザー向けの
ユーザー向けのインセンティ
インセンティブを検討
ブを検討する。
する。
- 11 -
(4)効果評価
取組項目
(a)電気自動車
の公用車とし
ての利用状況
調査
(b)電気自動車
の導入者に対
する利用状況
調査
(c)長崎県電気
自動車活用会
議の開催
(d) 車 載 搭 載
装置による車
両状態の把握
09年度に実施する内容
◇県の公用車として電気
自動車を導入した部署
において、走行距離、走
行ルート、充電時間等を
利用の都度記録すると
ともに、県において、そ
の結果をわかりやすく
取りまとめて広く周知
を行う。
◇電気自動車を導入した
市町や民間事業者等に
対して、運用状況に関す
るデータ収集について
協力を求め、県におい
て、その結果をわかりや
すく取りまとめて広く
周知を行う。
◇「長崎県電気自動車活用
会議」を開催し、関係者
の意見、助言をいただき
ながら「長崎県EV・P
HVタウン推進マスタ
ープラン」を策定する。
◇車両の導入状況、充電イ
ンフラの整備状況、利用
者の意識等について継
続して調査を行い、その
結果を踏まえたアクシ
ョンプランの見直し等
について検討を行う。
◇自動車メーカーの協力
により車両に搭載した
装置で車両状態(電費、
消費電力、充電状況、速
度、距離、運行履歴等)
を把握し、その結果を踏
まえたアクションプラ
ンの見直し等について
検討を行う。
- 12 -
13年度末までに実施する内容
◇平成22年度以降も、県の公
用車として電気自動車を導入
した部署において、走行 距
離、走行ルート、充電時間等
を利用の都度記録するととも
に、県において、その結果を
わかりやすく取りまとめて広
く周知を行う。
◇平成22年度以降も、電気自
動車を導入した市町や民間事
業者等に対して、運用状況に
関するデータ収集について協
力を求め、県において、その
結果をわかりやすく取りまと
めて広く周知を行う。
◇平成22年度以降も、車両の
導入状況、充電インフラの整
備状況、利用者の意識等につ
いて継続して調査を行い、そ
の結果を踏まえたアクション
プランの見直し等について検
討を行う。
◇平成22年度以降も、自動車
メーカーの協力により車両に
搭載した装置で車両状態(電
費、消費電力、充電状況、速
度、距離、運行履歴等)を把
握し、その結果を踏まえたア
クションプランの見直し等に
ついて検討を行う。
(5)その他
取組項目
09年度に実施する内容
◇福江港において、駐車中
(a)ゼロエミッ
に太陽光発電により充
ション型モデ
電するゼロエミッショ
ルの検討
ン型モデルを検討する。
(b)離島・長崎
次世代エネル
ギーパークに
おける電気自
動車の利用効
果の調査、分析
(c)初期導入後
の効果的な普
及促進策の検
討
13年度末までに実施する内容
◇離島において太陽光発電、風
力発電等により充電し走行さ
せるゼロエミッション型モデ
ルを創出する。
◇長崎次世代エネルギーパーク
(ハウステンボス)における
太陽光発電により充電し走行
させるゼロエミッション型モ
デルを創出する。
◇離島における自動車利
用実態及び電気自動車
へ代替えできる分野、電
気自動車の利用効果(コ ◇離島における電気自動車の利
スト、地域環境レベル、 用効果(コスト、地域環境レ
地球環境レベル)を調
ベル、地球環境レベル)を調
査、分析するとともに、 査、分析した結果を踏まえ、
離島における電気自動
その効果的な情報発信を行
車の利用効果の効果的
う。
な情報発信方法を検討 ◇長崎次世代エネルギーパーク
する。
(ハウステンボス)における
◇長崎次世代エネルギー
自動車利用実態及び電気自動
パーク(ハウステンボ
車へ代替できる分野を調査、
ス)における自動車利用
検討する。
実態及び電気自動車へ
代替できる分野を調査、
検討する。
◇県内における自動車利
◇県内における自動車利用実態
用実態及び電気自動車
及び電気自動車へ代替えでき
へ代替えできる分野を
る分野の調査結果を踏まえた
調査するとともに、初期
初期導入後の効果的な普及促
導入後の効果的な普及
進に取り組む。
促進策を検討する。
- 13 -
4.取組体制
①
長崎県電気自動車活用会議
「長崎県EV・PHVタウン」を推進するために、庁内関係部局、財団法人
日本自動車研究所、三菱自動車工業株式会社、九州電力株式会社、三菱重工業
株式会社、新日本石油株式会社、長崎県産業振興財団、九州経済産業局、五島
市、新上五島町をメンバーとして「長崎県電気自動車活用会議」を設置して、
目的達成のための具体的な検討、調査を行う。
「長崎県電気自動車活用会議」は、今後、参画メンバーの拡大も検討しなが
ら、
「長崎県EV・PHVタウン推進アクションプラン」、
「長崎県EV・PHV
タウン推進マスタープラン」の策定、実施、効果検証を行い、各プランの内容
充実を図り、電気自動車の普及とそれによる地域振興に取り組む。
②
長崎 EV&ITS コンソーシアム(長崎エビッツ)
EVと観光ITSを連動させた未来型のドライブ観光システムの実配備に向
けて、学識経験者、自動車メーカー、カーナビ・電機メーカー、地場企業、業
界団体、行政機関等による「長崎EV&ITSコンソーシアム(長崎エビッツ)」
を立ち上げ、電気自動車の導入、充電設備やITS関連設備の整備、システム
の開発等の具体的な検討を進めていく。
(会員119団体(平成22年1月25日現在))
<長崎エビッツ
役員
会長
理事会メンバー>
所属
慶應義塾大学理工学部
副会長 九州電力(株)
役職
氏名
教授
川嶋 弘尚
上席執行役員
梨田 一海
経営企画本部副本部長
慶應義塾大学先導研究センター
特別研究教授
(財)日本自動車研究所
企画・実証グループ長
太田 純
備考
WG統括長
荻野 法一
WG1長
牧野 浩志
WG2長
長崎県立大学国際情報学部 教授
森田 均
WG3長
慶應義塾大学理工学部
准教授
西 宏章
WG4長
経済産業省自動車課
ITS推進室長
辻本 圭助
国土交通省道路交通管理課 ITS推進室長
大庭 孝之
観光庁観光地域振興課
笹森 秀樹
東京大学生産技術研究所 准教授
理事
(敬称略)
課長
(財)道路新産業開発機構 常務理事
鈴木 克宗
長崎県
産業労働部長
上村 昌博
五島市
副市長
諸谷 英敏
新上五島町
副町長
江上 悦生
- 14 -
Ⅲ.現状分析
1.本県の特徴
(1)地域特性
電気自動車の場合、ガソリンの場合と比べて昼間電力で1/3程度、夜間
電力で1/9程度(電力会社の夜間電力プランを利用した場合)と燃料費が
安価になり、全国一ガソリン価格が高い本県にとってはメリットが大きい。
観光面については、平成19年の長崎県の観光客実数は2,162万人、
観光消費額は2,547億円であり、農業産出額及び漁業・養殖業生産額(1
349億円+1033億円)の合計金額以上で、県経済に大きな比重がある。
また、長崎港は日本有数の大型外国旅客船の寄港地であり、平成18年の寄
港隻数は52隻と全国で最も多く、県内最大の観光施設であるハウステンボ
スの入場者数(平成19年度入場者数219万人)のうち約2割は韓国、香
港、中国等海外から訪れており、電気自動車を活用した場合に県外(国外)
からの訪問者へのPR効果も大きい。
新エネルギーについては、平成20年度末において、風力発電設備の設置
基数は60基で全国第6位、九州第2位、住宅用太陽光発電の世帯当たりの
導入率は全国第4位と導入が進んでいる。また、長崎次世代エネルギーパー
クとして認定されたハウステンボスでは日本最大級の次世代型太陽電池によ
る太陽光発電システムが平成21年3月から稼働している。
県内には、世界遺産暫定リストに掲載された文化遺産や、優れた自然環境
が残っており、排ガスゼロ・低騒音な電気自動車の導入による地域環境保護
面でのプラス効果は大きい。
(2)自動車の普及状況、CO2の排出実態等
平成21年3月末時点の県内自動車保有総数は約91万台。うち軽自動車
が約44万台と半数近くを占め、この割合は全国最高水準である。さらに、
離島の軽自動車保有率をみると、五島市では自動車保有台数2.7万台に対
して66%であり、新上五島町では1.3万台に対して62%となっている。
九州運輸局による平成21年10月末時点の統計では、電気自動車保有台
数は県内で5台、ハイブリッド車は6,606台となっており、全国の電気
自動車保有台数454台、ハイブリッド車767,755台の約1%となっ
ている。
平成18年度の県内の二酸化炭素排出量は879万トン-CO2であり、
基準年(平成2年度)と比較すると、運輸、家庭、オフィス等の部門からの
排出量増により、44万トン-CO2(5.2%)上回っている。
部門別の排出割合では、産業部門からが14.6%と低く(全国平均36.
- 15 -
1%)、運輸部門からが30.6%と高い(全国平均19.9%)といった特
徴がある。なお、離島である五島市、新上五島町では、産業部門からの排出
割合は7%、4%と更に低くなる一方、運輸部門からの排出割合は40%、
39%と高くなっている。
県の二酸化炭素排出量の削減目標では、平成21年度までに、基準年(平
成2年度:835万トン-CO2)に対して6%減となる785万トン-C
O2にすることとしている。
(3)関係する既存の行政計画
①長崎県長期総合計画(後期5か年計画)
(平成17年8月策定)
長崎県の平成22年度までの5年間の総合計画。重点プロジェクトであ
る「環境優先の社会づくり推進プロジェクト」として、地球温暖化防止に
向けた県民運動の推進や新エネルギーの普及等地球温暖化対策の推進に取
り組んでいる。
②長崎県新産業創造構想(平成18年10月策定)
平成22年度までの産業政策の指針として策定。成長が見込まれる産業
分野に集中的に取り組むことによって新産業の創造と集積を図っており、
「新エネルギー・環境産業」を4つの重点分野の第1の分野と位置付け、
関連産業の振興に取り組んでいる。
③長崎次世代エネルギーパーク計画(平成19年10月策定)
平成19年10月に、全国で初めて国の認定を受けた次世代エネルギー
パーク(新エネルギー等の普及啓発の地域拠点)の一つ。ハウステンボス
の既存の新エネルギー設備等に加え、次世代型太陽電池としては日本最大
級の太陽光発電システム等を整備し、平成21年3月24日にオープンし
た。開所式では電気自動車の試乗会を実施しており、今後も次世代エネル
ギー、電気自動車の普及拠点としての活用を図る。
④長崎県地域新エネルギービジョン(平成12年2月策定)
新エネルギーの導入促進とともに、新エネルギーの導入を通じた県内産
業の活性化を目指すもの。クリーンエネルギー自動車も対象としており、
県や市町による先導的な導入や企業や県民への普及啓発を図ることとして
いる。
⑤長崎県環境基本計画(平成12年1月策定、平成16年12月改訂)
2010年度に目指す環境像を「海・山・人、未来につながる環境にや
さしい長崎県」と定め、環境への負荷が少ない循環型社会の実現、人と自
然とが共生する快適な環境づくり、県民・事業者・行政のパートナーシッ
プによる環境づくり、地球環境保全を目指す地域的取組と国際的取組を基
- 16 -
本目標として各種施策を展開している。
⑥長崎県ストップ温暖化レインボープラン(平成18年3月策定)
地球温暖化防止対策を推進するため、温室効果ガスの排出抑制や森林等
による吸収源の確保を実施し、持続的発展が可能な社会の構築を目指す。
環境教育、健康な森づくり、県内がんばる企業の支援等を県民運動として
進めることを目指す。
⑦長崎県環境物品等調達方針(毎年改訂)
環境への負荷の低減に資する製品等(環境物品等)の調達を推進するた
め毎年策定している。電気自動車等の低公害車の公用車への導入を推進し
ている。
⑧新上五島町地球温暖化対策地域推進計画(平成20年2月策定)
地球温暖化防止対策推進のための具体的な取組と行動を取りまとめてい
る。電気自動車等エコカーの導入、普及を推進している。
2.アクションプランの取組結果
(1)初期需要の創出
電気自動車は国内での販売が始まったばかりである。初期需要を創出し県内
の普及を促進するために県の公用車として率先して導入したほか、県内市町、
民間事業者を対象として導入補助制度を創設した。さらに、世界遺産登録を目
指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を有する五島地区において、電気
自動車(EV)を集中的に導入するとともに、高度道路交通システム(ITS)
を活用した未来型のドライブ観光システムの実配備に向けた取り組みを行って
いる。
平成21年度の主な取組結果としては、平成21年11月に県の公用車とし
て電気自動車2台を五島地区に導入したのを皮切りに、年度内に6台の公用車
を導入する予定である。平成21年10月から電気自動車の導入補助金の公募
を行い、市町や民間事業者の導入を促進した。その結果、五島市は2台を導入
し、さらに年度内に2台を追加導入する予定であり、新上五島町は2台を導入
した。また、九州電力㈱長崎支店、三菱重工業㈱長崎造船所でも各2台導入し
た。さらに、
「長崎EV&ITS(長崎エビッツ)プロジェクト」では、ITS
の世界的な権威である慶應義塾大学の川嶋教授を会長に、全国の主要な自動車
メーカー、電機メーカー、関係業界団体、大学、国、自治体等、100を超え
る企業・団体が参画するコンソーシアムを立ち上げ、4つのワーキンググルー
プを設置して、五島地区における100台規模での電気自動車の導入やITS
を活用した未来型のドライブ観光システムの実配備に向けた検討を行っている。
- 17 -
(2)充電インフラの整備
電気自動車の普及促進にあたっては、充電インフラの整備が重要である。県
民アンケート、試乗会アンケートにおいても、充電環境を非常に重視している
ことが明らかになった。長崎エビッツにおいては、五島地区に導入されるEV
レンタカー等のための充電インフラについて、具体的な機能や設置場所の検討
を進めており、平成21年度は急速充電器を15基設置する予定である。
(3)普及啓発
電気自動車の普及啓発にあたっては、市町、民間企業、県民に対して電気自
動車に関する正しい情報を提供することが重要である。
平成21年度の主な取組結果としては、平成21年9月に長崎次世代エネル
ギーパークにおいて電気自動車試乗会を行ったほか、平成21年11月には長
崎高等技術専門校、佐世保高等技術専門校の一般開放イベントである「みんな
の技能のひろば」において電気自動車等の展示やセミナーを開催した。また、
12月には、県内企業に対して電気自動車や充電設備に関する動向や長崎エビ
ッツプロジェクトに関するセミナーを開催した。
長崎次世代エネルギーパークでの電気自動車試乗会で実施したアンケートで
は、試乗会前後での電気自動車に対する関心について、9割の人が「関心は高
まった」と答えており、電気自動車を見て、触れて、体験できる試乗会、展示
会は電気自動車の普及啓発に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
(4)効果評価
平成21年11月末に県の公用車として五島地区に導入された電気自動車2
台と、平成21年12月までに民間事業者に導入された電気自動車について、
利用データをもとに、電気自動車の走行データ、運用面でのメリットやデメリ
ットなどをまとめた。
電気自動車の平均走行距離は25.2kmであり、内訳をみると10km以
下が半数近くを占めた。充電残量への影響を考慮してか、冬期にもかかわらず
6割がエアコンの利用を控える結果となっている。
電気自動車とガソリン車の比較においては、乗り心地、加速性能への評価が
高い反面、走行距離に対する安心感、エンジン音がないことによる安全感覚へ
の不安を懸念する傾向にある。
車載搭載装置による車両状態の把握については、平成22年度から運用が始
まる長崎エビッツプロジェクトにおいて取り組む予定である。
(5)その他
電気自動車の登場にともなって太陽光発電や風力発電など自然エネルギーを
利用して充電するゼロエミッション型モデルに注目が集まっている。長崎エビ
ッツにおいては、電気自動車を集中して導入する五島地区での実施可能性につ
いて検討を進めている。
- 18 -
(1)-(a)、(3)-(a)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
県公用車としての率先導入
◇県公用車の更新時期に合わせて、国の補助制度を活用し、電気自動車を
計画的に導入する。
◇平成21年度においては、電気自動車を6台、離島(五島、上五島地区)に
導入する。
○2009年度導入台数
: 6台
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : 2.9t
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
: 6箇所
(200V電源)
: -
自治体アンケート調査の結果
平成21年度、五島地域に電気自動車を6台導入
○平成21年11月27日 長崎県電気自動車納車式
金子知事、三菱自動車の益子社長出席
○平成21年11月30日 電気自動車アイミーブ(i‐MiEV)2台導入
五島振興局、上五島福祉事務所
○平成21年度内にさらに4台導入予定
五島振興局、五島保健所(2台)、上五島保健所
※職員が日頃、島内の農家の方々や住民の方々を
家庭訪問する際の車として利用
28.6%の市町が、平成25年度までに公用車として電気自
動車を導入する可能性があると答えた。
Q.平成25年度までに公用車として電気自動車を導入する可
能性がありますか?
無回答
0.0 平成21年度末までに
五島地区に6台導入
ある
28.6%
わから
ない
64.3 ない
7.1 N=14
長崎県電気自動車納車式
(平成21年11月27日、長崎県庁玄関前広場)
金子長崎県知事(右)、益子三菱自動車工業社長(左)
※市町アンケート結果より
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆電気自動車の導入
2009年度
6台導入
(2010年度以降も動向をみて導入を検討)
①本施策により、6台のEVを導入し、年間2.9tのCO2削減に寄与。
②電気自動車の率先導入を全庁的に取り組むために、県の関係計画
への電気自動車の率先導入について盛り込むことを検討していく必要
がある。
(1)-(b)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
導入補助制度の創設
◇長崎県は、市町、民間事業者を対象に、電気自動車の導入補助制度を創
設し、県内における電気自動車の導入を促進する。ただし、電気自動車を活
用した普及啓発に資する取組を行うことを補助の条件とする。
◇離島地区での導入を促進するため、離島の民間事業者が導入する際の補
助率を嵩上げする。
○2009年度導入台数
: 6台
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : 2.9t
: 6箇所
(200V電源)
: -
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
自治体アンケート調査の結果
長崎県導入補助制度
Q.同クラスのガソリン車との差額が、いくらぐらいまでなら購入したいと思い
ますか。
<市町及び民間事業者(本土)の場合>
電気自動車価格
国庫補助金
(次世代自動車振興センター)
ベース車価格
県補助金
自己負担
差額から
国庫補助金
を除いた額の
1/2以内
差額の1/2以内又は
ベース車価格の低い方
<補助対象者>
・県内の市町
・県内の法人
・リース会社
<補助要件>
・県内の市町
・使用の本拠が県内
であること。
・普及に資する活動
計画を有するもの
ベース車両との差額
<民間事業者(離島)の場合>
+100万円
以内
4%
+150万
円以内
1%
国庫補助金
(次世代自動車振興センター)
県補助金
差額の1/2以内又は
ベース車価格の低い方
差額から
国庫補助金
を除いた額の
2/3以内
自己負担
<予算額>
10,200千円
※10台分
+50万円以
内
20%
ガソリン車と
ほぼ同額
49%
+20万円以
内
20%
※県民アンケート結果より
・電気自動車の価格
が同クラスのガソリン
車とほぼ同額であれ
ば購入すると答えた
人の割合は、全体の
約半数にあたる
49.3%。
・差額が50万円以内
であれば、購入する
と答えた人の割合は
89.3%。
N=412
・現状では、ベース車(同クラスのガソリン車)との価格差が約300万円であるた
め、アンケートでも購入価格が高いという意見が多い。
ベース車両との差額
本施策の進捗状況
2009年度
その他
2%
+80万
円以内
3%
電気自動車価格
ベース車価格
+200万 +300万
円以内 円以内
1%
0%
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
①本施策により、6台のEVが導入され、年間2.9tのCO2削減に寄与。
◆電気自動車購入補
助制度
②導入市町が予定しているEVを活用した普及活動により、地域のEV導入の
促進につながることが期待される。
2009年10月以降2010年度以降は
実施
未定
③地域でのEV普及の中心的な役割が期待される市町への導入をさらに促進
する必要がある。
- 19 -
(1)-(c)
自治体名
長 崎 県
施策名
○2009年度導入台数
: 100台
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : 48t
EVとITSを活用した未来型ドライブ観光システムの実配備
施策概要
※下記の概要図参照
◇EVとITSを連動させた未来型ドライブ観光システムの実配備に取り組む。
◇平成21年度においては、離島の中で世界遺産暫定リストに登録されている
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を有する五島地域において、レンタカー 本施策による ○2009年度導入台数
等に電気自動車を導入するとともに、目的地や充電ポイントまでの案内誘導
充電インフラ
や情報提供を行う観光ITSの開発、環境や景観に配慮した急速充電器等の
導入台数
○2013年度導入目標値
関連インフラや駐車場の整備に取り組む。
自治体アンケート調査の結果
長 崎EV&ITS(エビッツ):未来型ドライブ観光のイメージ
3.I TSによるオプショナルツアーへの誘導
各種オプショナルツアーをカーナビで
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメー
ジを開く こ自由に選択、カーナビが自動誘導
とができないか、イメージが破損している可
能性があります。 コンピュータ を再起動して再度ファ
イルを開いてください。それでも赤い x が表示 される
場合は、イメージを削除して 挿入してください。
1.公共交通手段とEVレンタカーの連携
能性があります。 コンピュータ を再起動して再度ファ
イルを開いてください。それでも赤い x が表示 される
新幹線で 長崎駅に到着、駅前から
場合は、イメージを削除して 挿入してください。
ジ ェットフォイルな どで
五島へ直行
福江港など到着地でEVレンタカーが出迎 え。
EVレンタカーで
ITSシステム情報搭載の
教会巡りに出発。
地元の良さをふんだんに体験
離島観光ITS
情報DB
船の出航時刻に間に合う
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメー
よ うカ ーナビが港まで誘導
ジを開く こ とができないか、イメージが破損している可
能性があります。 コンピュータ を再起動して再度ファ
イルを開いてください。それでも赤い x が表示 される
お土産代
港でレンタカーを返却、レン 挿入してください。
場合は、イメージを削除して
Q. 旅先で借りる電気自動車レンタカーのカーナビ(車に搭載の情報機
器)に、以下のような機能があるとしたら利用したいですか。
CO2 ↓
騒音 ↓
目的地に着くまでの充電の要否、充電ポイントを案
内する機能
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメー
カーナビで自由
に観光コースを
ジを開く こ とができないか、イメージが破損している可
設定。訪問地へ
能性があります。 コンピュータ を再起動して再度ファ
イルを開いてください。それでも赤い x の道中、目的地
が表示される
情報、特産品、
場合は、イメージを削除して 挿入してください。
イベントを案内。
81.6 有料でも
利用したい
3.6 無料であれば利用したい
利用しない
ICリーダー
充電残量が少なくなると運転者に音声でお知らせ
する機能
教会を見学
している間
に充電完了
充電料
9.2 0%
2. 急速 充 電 器 等の整 備(観光中 に充 電等)、
4. I TS自動代金決済
14.8 タッチ パネル
レンタカー料金
タル料のほか、お土産代や
充電料金など、滞在経費も
併せて精算。
カーナビに搭載される機能として、充電に関する情報があれば
利用したいという意見が9割を超えている。
長崎新幹線
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメー
ジェットフォイル
ジを開く こ とができないか、イメージが破損している可
シップ&EVライド
世界遺産教会群をクリーンに巡る旅へ
: 15基
(急速充電器)
: -
85.2 20%
40%
5.6 60%
80%
100%
※県民アンケート結果より
観光 情 報 配 信シス テムの 整備
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
EV100台導入
◆WG1(EV・充電設備関連)
2011年度
2012年度
2013年度
(五島地域での増車、設備の充実、
他地域への展開検討)
◆WG2(ITSインフラ関連)
ITS設備等導入
◆WG3(コンテンツ関連)
コンテンツ製作、システム開発
◆WG4(エコアイランド関連)
福ECO(福江港)プロジェクトの事業化、エネルギーの地産地消に向けた検討
①平成21年度に五島地域に電気自動車をレンタカー等として100台
導入し、観光ITSを活用した未来型ドライブ観光を実現することで観光
振興など地域活性化に寄与。
②平成22年度以降も観光ITSの機能及び情報コンテンツの充実を図
る。
③平成22年春の実配備に合わせた効果的なPR、公共交通機関とEV
レンタカー、宿泊をパッケージ化した観光商品の開発等を行う
(1)-(d)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
市町、民間企業における導入推進
◇九州電力㈱は、電気自動車を計画的に導入する。平成21年度は36台(県内の導入分を
含む。)を導入する。
◇市町や三菱重工業㈱長崎造船所等県内大手企業を中心に電気自動車の導入を働きかけ
る。平成21年度は、特に、五島市、新上五島町への導入を推進する。
◇レンタカー事業者、タクシー事業者等に対して、電気自動車をレンタカー、タクシーとして導
入するよう要請する。
◇レンタル制等による行政部門と民間部門の電気自動車の共同利用を検討する。
○2009年度導入台数
: 10台
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : 4.8t
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: 10箇所
(200V電源)
: -
自治体アンケート調査の結果
<九州電力>
県内での導入
第1号となる
電気自動車を
2009年8月27日、
九州電力長崎
支店が導入。
九州電力のEV導入報告会
(H21年9月3日、県庁玄関前広場)
金子知事(左)、中川九州電力支店長(右)
<電気自動車導入の働きかけ>
市町
民間企業
レンタカー会社
<行政と民間による公用車の共同利用事例>
①札幌市西区役所カーシェアリングの実証実験
概要:・電気自動車の公用車2台を市民と
共同利用
・1台は午前8時~午後6時公用専用
・夜間、土日祝日は市民と共同利用
目的:・電気自動車の普及啓発
・公用車の電気自動車化にむけた
課題検証
期間:2009年11月~2010年9月
②神奈川県「EVシェアリングモデル事業」
概要:・県が平日公用車として使用する電気自動車
1台を、未利用の休日(土・日・祝)に一般
市民へレンタカーとして貸し出す
・3時間まで5,250円
・パーク24が推進する駐車場タイムズに
停めながら電気自動車の充電を行う
「パーク&チャージ」のノウハウを活用
目的:・電気自動車普及の推進
タクシー会社
(平成25年度までに公用車、業務用車を購入・更新予定と答えた市町、事業所に対して)
Q.平成25年度までに公用車あるいは業務用車として電気自動車を導入す
る可能性がありますか?
<市 町>
<事業所>
無回答
0.5 無回答
0.0 わから
ない
64.3 ある
28.6%
わから
ない
41.0 ない
7.1 N=14
※市町アンケート結果より
ある
22.2%
ない
36.3 N=212
※事業所アンケート結果より
本施策の課題・今後の改善点
本施策の進捗状況
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆市町の導入促進
◆民間企業の導入
促進
平成25年度までに公用車・業務用車を購入・更新予定の市町、事業所で
電気自動車を導入する可能性が「ある」と答えた割合は、市町28.6%、事
業所22.2%であった。
五島市、
新上五島町
(2010年度以降もEVに関する具体的な情報発信を
進めながら、導入を推進する)
九州電力
三菱重工業
(2010年度以降もEVに関する具体的な情報発信を
進めながら、導入を推進する)
- 20 -
①市町や民間企業の協力により、10台のEVを導入することができ、
年間4.8tのCO2削減を行うことができた。
②アンケートの結果をもとに、EVの導入検討に必要な情報提供を行
う。
③行政部門と民間部門のEVの共同利用について、先進事例を参考に
県内での導入の可能性について引き続き検討を行う。
(1)-(e)、(3)-(d)
自治体名
長崎県
施策名
電気自動車に関する情報提供
施策概要
※下記の概要図参照
◇県内の市町、民間事業者や県民に対して、自動車の利用状況や電気自動車に対するニー
ズ等の調査を行い、その結果について取りまとめ、広く情報提供を行う。
◇電気自動車の導入に係る国や県の補助制度や優遇税制制度等を取りまとめ、広く情報提
供を行う。
◇電気自動車を実際に利用した結果についてわかりやすく取りまとめ、実用性や利用のイ
メージ等について広く情報提供を行う。
本施策による
EV・PHV
導入台数
本施策による
充電インフラ
導入台数
○2009年度導入台数
: -
○2013年度導入目標値
: -
○2013年度CO2削減効果
: -
○2009年度導入台数
: -
○2013年度導入目標値
: -
自治体アンケート調査の結果
情報媒体
電気自動車に関する情報
補助制度
優遇税制
<県民アンケート結果>
実用性
利用イメージ
パンフレット
ホームページ
維持管理
コスト
マスメディア
(TV・ラジオ・タウン誌)
EVの
価格・機能・性能
充電設備
設置状況
関連情報
(保険・整備等)
バッテリー性能
充電時間
広報誌
イベント
試乗会
情報提供
自動車利用状況
EV導入ニーズ
県内市町村
民間事業者
電気自動車についてご存知でしたか。(n=412)
性能や価格などの特徴も
含めてよく知っていた
5.8%
電気自動車というものがあ
ることを知らなかった
1.5%
性能や価格などの特徴に
ついて、少しは知っていた
26.7%
電気自動車というものがあ
ることは知っていたが、性
能や価格などのことは知ら
なかった
66.0%
「電気自動車は知っているが、性能や価格などのことは知らない」
と回答した人が全体の66.0%で半数以上を占める。
県民
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆自動車利用状況・EVニーズ調査
①電気自動車に関する情報に触れる機会が乏しい。
②現状では、試乗会などのイベントが少ないため、気軽に電気自動車に試乗
できるようなイベントや試乗会を増やすことが必要。
◆導入補助制度、優遇税制制度
取りまとめ
③県内市町・民間事業者・県民からの自動車利用状況や電気自動車ニーズ等
の調査を定期的に行い、その結果をふまえ、多様な情報媒体による電気自動
車に関する情報提供を行う。
◆EV利用状況調査
◆パンフレット等作成、
調査結果の情報提供
④ホームページを立ち上げ、情報提供を行う。
(1)-(f)、(3)-(e)
自治体名
施策名
長 崎 県
長崎次世代エネルギーパークにおける電気自動車の活用
◇長崎県、佐世保市、ハウステンボス、九州電力、三菱重工等産学官の関係団体で構成する長崎次世代エネルギー
パーク運営協議会は、ハウステンボス内での電気自動車の活用を検討する。
◇平成21年度は、次世代自動車振興センターと連携し、次世代エネルギーの普及啓発イベントとして電気自動車試
施策概要
乗会を開催する。
◇環境教育の一環として、小中学生向けの出前講座や体験教室の開催を検討する。
※下記の概要図参照 ◇長崎次世代エネルギーパークの常設展示施設「テーマ館」において、「長崎県EV・PHVタウン」のパネル展示を行
う。
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: ‐
: ‐
自治体アンケート調査の結果
<長崎次世代エネルギーパーク>
平成21年3月24日オープン
所在地:佐世保市ハウステンボス内
概要:太陽光発電などに代表される次世代エネルギーを体験できる施設
運営:長崎県、佐世保市、ハウステンボス、九州電力、電源開発、
長崎総合科学大学、佐世保高等工業専門学校で構成される
運営委員会
Q.試乗前後での電気自動車に対する関
心
<電気自動車試乗会等の開催>
○平成21年3月24日 電気自動車試乗会
(長崎次世代エネルギーパークオープンセレモニー関連イベント)
時間:11:00~17:00 対象:一般来場者
○平成21年9月19日、20日 電気自動車試乗会
(スタッフの運転による体験試乗)
時間:19日 11:00~17:00、20日 11:00~16:00
対象:一般来場者 参加者:153名
試乗所要時間・回数:1運行20分/19日28回、20日32回運行
○平成21年9月19日、20日 親子体験工作教室
(スタッフの指導によるソーラーカーキットの組み立て等)
対象:一般来場者 参加者:100名
試乗会の様子
やや関心
が低く
なった
0.0 変わら
ない
4.0 試乗会前後での電気自
動車に対する関心は、9
割以上の人が「関心が高
まった」と答えており、試
乗会の開催は電気自動
車の普及啓発に重要な
役割を果たしていること
がわかる。
関心が
なく その他
なった 0.0 無回答
0.0 2.4 まあまあ
関心が
高まった
44.4 さらに
関心が
高まった
49.2 %
N=126
※2009年9月19日、20日試乗会アンケート
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆電気自動車活用の検討
電気自動車活用
について検討
◆電気自動車試乗会の開催
展示・試乗会開催
◆出前講座や体験教室の
開催を検討
○2009年度導入台数
: ‐
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: ‐
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : ‐
親子体験工作教室開催
(2010年度以降も動向をみて活用方法について検討)
(2010年度以降も動向をみて開催を検討)
①次世代エネルギーパークにおける電気自動車の活用方法を、運用のあり方も含め
て検討を行う。
②試乗会は一般ユーザーにとって電気自動車を知る機会であり、普及促進を目指す
にあたって、より積極的に試乗会を企画していくことが求められる。その際、電気自動
車の車体そのものだけでなく、維持コストや必要な設備など、実際の利用を想定できる
ような情報も併せて提供する必要がある。
③小中学生に対して電気自動車を含めた次世代エネルギーに関する情報発信の検
討が求められる。
(2010年度以降も動向をみて開催を検討)
- 21 -
(1)-(g)、(3)-(f)
自治体名
長 崎 県
施策名
県内の主なイベントでの電気自動車の活用
施策概要
※下記の概要図参照
◇各自治体が、地域の主なイベントでの電気自動車の活用を検討する。
◇各自治体が、地域の主なイベントでの電気自動車の活用モデルを創出す
る。
◇五島市などにおいて、トライアスロンの大会関係車両として活用する。
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
アイアンマン ジャパン トライアスロン 五島 長崎等
Q.EVに乗ってみたいですか?
Q.EV乗車の経験は?
1回
1.5%
電気自動
車
大会関係車両としての利
用
2回以上
0.5%
ギャラリーや参加者対象
の試乗会
乗りたいとは思わない
4.4%
どちらでもよい
20.9%
乗ってみたい
74.7%
一度もない
98.0%
大会への参加者増加
電気自動車の認知度上昇
※県民アンケート結果より
他都市のEV活用事例
①サンスポ千葉マリンマラソン(2009年1月)
②ホノルルマラソン2009(2009年12月)
③浦安ベイシティマラソン(2010年2月)
電気自動車普及促進
充電時間や走行距離などの情報がいまいちよくわからないので、イベントなどが
あれば参加してみたい。
カーショップへ行って試乗するのは、購入意欲が高くないとなかなかできないの
で、大きなイベントなどで、気軽に試乗できるともっと身近に体験できてよい。
マラソン大会などのイベントにて、電気自動車の試乗会を行うことで、気
軽に来場者が電気自動車を試乗、体験することができる。
本施策の進捗状況
2009年度
◆トライアスロン大会
(五島市)関係者車両
等としての活用
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
①地域のイベントを数多く開催している市町への導入を促進することが必要。
実施検討
中
◆トライアスロン大会
(新上五島町)関係者
車両等としての活用
②地域でのEVの活用事例を情報発信していくことが必要。
(1)-(h)
自治体名
長 崎 県
施策名
地域路線バス等の公共交通手段としての電気自動車の導入に向けた検討
施策概要
※下記の概要図参照
◇電気バスの開発・試験・導入の動向を調査し、地域路線バス等の公共交通
手段としての電気自動車の導入に向けた検討を行う。
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
電気バスの開発・試験・導入動向
→ バッテリー式の電気バスは、開発が進められている
例:三菱ふそう・北陸電力などの共同研究による小型バス開発(現在、試験中)
・リチウムイオン電池式
・電池の価格は3,000万円程度かかっており、実用化には時間を要す
※タービンEVバス
バスに搭載されたマイクロタービンによって発電され
た電気をバッテリーに蓄電し、その動力によってモー
タを動かすハイブリッド型のバスはすでに運用中
(導入事例) ・東京ベイシャトル(お台場地区)
・丸の内シャトル(丸の内地区)
・メトロリンク日本橋(銀座・日本橋地区)
丸の内シャトル
タービンEVバスのしくみ
本施策の進捗状況
2009年度
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆公共交通への導入
可能性の検討
◆導入事例の調査
技術動向等を調 (調査を踏まえ、地域路線バス等の活用策を検討)
査
技術動向等を調 (技術革新と導入事例の拡大状況に応じて調査を実施)
査
- 22 -
①電気バスは実用化に向けた技術開発に着手されたばかりであり、ま
た電池の価格も高いなど、導入に向けた検討を行うには十分な情報が
ない。
②現在、導入に向けた試験走行が行われている地域は、巡回型の狭
い地域を走行するものであり、地域路線バスとはルート構造が異なる。
(1)-(i)
自治体名
長 崎 県
施策名
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
県立高等技術専門校における研修の実施
施策概要
※下記の概要図参照
◇県立高等技術専門校(長崎、佐世保の2校)における自動車整備士育成の
ための自動車整備コースに、電気自動車の仕組み等に関する講義を導入す
る。
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
長崎高等技術専門校
自動車
ディーラー等
講師派遣
佐世保高等技術専門校
2010年2月
2年生を対象に4時間
<講義内容>
電気自動車の構造や
整備要領など原理的
な内容が中心
Q.電気自動車利用にあたっての不安はなんですか。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 充電場所の確保
71.5 1回の充電での走行距離
66.8 蓄電池の耐久性
55.7 表示される充電残量での走行距離
41.9 車両のメンテナンス体制
37.5 馬力(積載量や定員の余裕)
33.2 充電作業の安全性
22.5 厳しい条件での走行性能
22.1 車体そのものの安全性
19.8 高速運転性能
平成21年11月には、各校を一般開放して開催す
る「みんなの技能のひろば」において電気自動車、
ハイブリッド車等の展示会及び電気自動車の普及セ
ミナーを開催した。
本施策の進捗状況
2009年度
2010年2月に
実施予定
無回答
13.8 複数回答
N=253
4.3 9.5 ※県民アンケート結果より
電気自動車利用にあたっての不安として、37.5%の人が車両のメン
テナンス体制をあげている。
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆電気自動車の講義
の導入
その他
(2010年度以降も市場動向をみて導入を検討)
①ハイブリッド車、電気自動車を取り扱うために求められる低電圧講習は既に
導入済みであるが、本格的な整備にあたっては、電気自動車に関する専門的
な知識と整備技術が求められる。今後はこれらの整備技術の習得を見据えた
カリキュラムを検討する必要がある。
②電気自動車をレンタカーとして100台導入予定の五島地区においては、自
動車メーカーの支援のほか、電気自動車の整備に関する講習等を実施する
必要がある。
(2)-(a)
自治体名
長 崎 県
施策名
公用車の導入に合わせた充電設備の整備
◇公用車として電気自動車を導入した部署において、駐車場等の200V電源
化の改良工事を行う。
施策概要
※下記の概要図参照
◇公用車を導入する県の機関等への急速充電器の設置を検討する。
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: 6箇所
: -
自治体アンケート調査の結果
アンケート自由意見
電気工事業者
(地元)
充電できる場所の確保を早急にすれば普及すると思う
充電スタンドが整備されていないので、乗るのが怖いです。
発注
安くならないと普及しないと思うので、まずは公共機関から導入していく
と良いと思う。
200V電源
公用車の
導入部署
駐車場等
改良工事
五島振興局
2カ所
五島保健所
2カ所
上五島保健所
1カ所
上五島福祉事務所 1カ所
充電時にかかる時間と場所、走行可能距離などが気にかかる。
本施策の課題・今後の改善点
本施策の進捗状況
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆200V電源化の
改良工事
導入した部署
で設置
都心と違って充電場所があるのか疑問。電気自動車の普及が先か、充
電場所の普及が先かで購入意思が変わってくる。コンビニやショッピン
グセンターなどで充電できるのが一番だと思う。旅先での充電場所も確
保してもらわなくては困ると思う。自宅がマンション等の場合の充電は
どうするのか知りたい。
(2010年度以降も市場動向をみて設置を進める)
◆急速充電器の設置
(2010年度以降も、市場動向をみて検討を進める)
- 23 -
①急速充電器と普通充電器の2種類の充電器について、施設の種類
や利用時間等を考慮し、充電器を適切な場所に設置する必要がある。
②充電器のサービス管理(課金システムなど)や情報提供(設置場所、
充電スタンド空き情報など)の検討が必要となる。
(2)-(b)
自治体名
長 崎 県
施策名
民間事業者等における充電設備の整備
施策概要
※下記の概要図参照
◇民間事業者等に対して、充電スタンドや急速充電器等に関する情報、急速
充電器に対する国の補助制度等の情報提供を行い、充電インフラの整備を
促す。
◇EV・PHVタウンの推進のため、民間事業者等による充電設備の開放を促
進する。また、民間事業者等が充電器を設置し、一般ユーザーに無料開放す
る場合等の支援を検討する。
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
アンケート各種施設での滞在時間
情報提供
10分程度
30分程度
1時間程度
0%
長崎県
2~3時間
20%
半日以上
40%
車で出かけることがない
60%
80%
100%
民間事業者等
大型ショッピングセンター 4.4
・国等の補助制度等
・利用ニーズ等のアンケート調査結果
・導入事例
充電インフラの
設置場所等の
情報を把握
スーパーマーケット
レストラン・飲食店 4.9
娯楽施設(パチンコ、映画館など) 4.13.2 4.6
病院・診療所
充電設備の
無料開放
情報発信
6.6
9.5
20.9
17.2
31.8
8.3
25.5
19.7
1.7
18
42
19.2
13.3
44.2
8.7
35.2
12.1
公園・スポーツ施設 5.1 10.2
文化施設・公民館 5.6
9.2 0
59.5
13.1
18.2
0
6.10.5
75.2
11.9
10 11.7
17
55.6
14.8
コンビニエンスストア
充電インフラの
整備
3.4
28.9
34.2
17.2
43.2
3.6
※県民アンケート結果より
施設での滞在時間から、充電器の種類(急速・普通)を検討する。
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
情報提供
インフラ整備
(2010年度以降も情報提供、充電インフラ整備を進める)
◆急速充電器等の
情報提供
◆充電設備設置
①充電機器の規格以外に、充電スタンド利用形態やサービスとして、
課金方法や設備の管理、ユーザーの認証などが課題である。
②民間事業者等により設置された充電設備の開放へ向けて、必要な
支援措置を検討する必要がある。
場所等の情報発信
(2)-(c)、(3)-(c)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
EVとITSを活用した未来型ドライブ観光システムの実配備に合わせた充電設備の整備
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
◇EVとITSを連動させた未来型のドライブ観光システムの実配備に取り組む地域に
おいて、充電インフラの整備を促進する。
◇平成21年度においては、離島の中で、世界遺産暫定リストに登録されている「長 本施策による ○2009年度導入台数
崎の教会群とキリスト教関連遺産」を有する五島地域において、電気自動車の導入
充電インフラ
と連動して周辺環境や景観に配慮しながら急速充電器等の関連インフラや駐車場の
導入台数
○2013年度導入目標値
整備を促進する。
<長崎エビッツ>
長 崎EV&ITS(エビッツ):未来型ドライブ観光のイメージ
3. I TSによるオプショナルツアーへの誘導
1. 公共交通手段とEVレンタカーの連携
長崎新幹線
ジェットフォイル
イメージを表示できません。メモリ不足
のためにイメー
ジを開く こ とができないか、イメージが破損している可
シップ&EVライド
能性があります。 コンピュータ を再起動 して再度ファ
イルを開いてください。それでも赤い x が表示 される
新幹線で 長崎駅に到着、駅前から
場合は、イメージを削除して 挿入してください。
ジェットフォイルな どで
五島へ直行
イメージを表示で
各種オプショナルツアーをカーナビで
きません。メモリ不足のためにイメー
ジを開く こ自由に選択、カーナビが自動誘導
とができないか、イメージが破損している可
能性があります。 コンピュータ を再起動 して再度ファ
イルを開い てください。それでも赤い x が表示 される
場合は、イメージを削除して 挿入してください。
世界遺産教会群をクリーンに巡る旅へ
離島観光ITS
情報DB
センター
船の出航時刻に間に合う 地域情報DB 道路情報DB
イメージを表示で きません。メモリ不足のためにイメー
よ うカ ーナビが港まで誘導
ジを開く こ とができないか、イメージが破損している可
能性があります。 コンピュータ を再起動 して再度ファ
イルを開い てください。それでも赤い x が表示 される
お土産代
港でレンタカーを返却、レン 挿入してください。
場合は、イメージを削除して
地元の良さをふんだんに体験
福江港など到着地でEVレンタカーが出迎 え。
EVレンタカーで
ITSシステム情報搭載の
教会巡りに出発。
イメージを表示で きません。メモリ不足のためにイメー
カーナビで自由
に観光コースを
ジを開く こ とができないか、イメージが破損している可
設定。訪問地へ
能性があります。 コンピュータ を再起動して再度ファ
イルを開い てください。それでも赤い x の道中、目的地
が表示される
情報、特産品、
場合は、イメージを削除して 挿入してください。
タッチパネ ル
ICリーダー
レンタカー料金
タル料のほか、お土産代や
充電料金など、滞在経費も
併せて精算。
CO2 ↓
騒音 ↓
次世代ビ ーコン
イベントを案内。
教会を見学
している間
に充電完了
充電料
4.I TS自動代金決済
2. 急 速 充 電 器 等の整 備(観光中 に充 電等)、次 世代ITSビーコ
ン ( 5.8GH z D SRC) など 観 光情報 配信シ ステ ムの整 備
県、市町、関連企業等から構
成されるワーキングにおいて、
充電インフラに求められる機能
や、設置場所などについて検
討する。
:
15基(予定)
(急速充電器)
:
-
自治体アンケート調査の結果
旅先で利用するEVのカーナビに求められる機能として、充電に
関連する情報提供へのニーズは非常に高い。
Q.旅先で借りる電気自動車レンタカーのカーナビ(車に搭載の情報機器)に、
以下のような機能があるとしたら利用したいですか。
<地元協議会>
地元の観光施設、関連企業
の意向を反映した形で急速
充電器や駐車場などインフラ
の整備を進める
五島市、新上五島町の観光施
設などに15基の急速充電器
の設置を予定
(※急速充電器は発注から設置まで3
カ月程度を要する)
本施策の進捗状況
目的地に着くまでの充電の要否、充電ポイントを案
内する機能
14.8 81.6 有料でも
利用したい
充電残量が少なくなると運転者に音声でお知らせ
する機能
9.2 0%
3.6 無料であれば利用したい
利用しない
85.2 20%
40%
60%
5.6 80%
100%
※県民アンケート結果より
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆充電インフラ整備
2009年度
整備
(2010年度以降も動向をみてインフラ整備を進め
る)
- 24 -
①急速充電器や駐車場の整備を進めるとともに、2010年度以降はEV利用者
の意見を参考にしながら、観光関連施設、特に宿泊施設などへの普通充電器
等の整備についても検討する必要がある。
(2)-(d)
自治体名
施策名
施策概要
長 崎 県
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
急速充電器の低コスト化
◇九州電力において急速充電器の低コスト化に取り組む。
※下記の概要図参照
急 速 充 電 器
メーカー名
キューキ
ハセテック
高岳製作所
高砂製作所
テンパール工業
価格
440万円
380~400万円
350万円
350万円
350万円
性能
AC200V
三相
AC200V±15%
三相三線
AC200V
三相
AC200V±30V
三相
AC200V
三相
備考
分離型・耐塩型あり
中速充電器あり
新製品発売予定
-
屋外/屋内タイプ
豊田自動織機
日東工業
日新電機
日本ユニシス
ハセテック
パナソニック電工
価格
45万円
60~80万円
60万円
9~15万円
20万円
性能
AC200V
単相
AC200V
単相
AC200/100V
単相
AC200V
単相二線
AC100/200V
単相
備考
-
-
充電スタンド型
-
非接触ICカード
リーダ付き
普通充電器の
利用を促進
:
電気自動車の普及にあたって必要なこと
①手頃な車両価格の設定
②急速充電器の設置
③車両購入時の助成金
92.2%
81.1%
57.8%
④走行距離の向上
⑤普通充電器の設置
56.6%
54.9%
※県民アンケート結果より
低コスト化
急速充電器の
整備が進む
普通充電器の
整備を進める
充電インフラ
の普及
※各種資料より九経調作成
充電サービス提供メーカー
メーカー名
パーク24
三菱自動車販売
昭和シェル石油
日本駐車場
サービス
東京都道路整備
保全公社
設置先
東京都
神奈川県
神奈川県
神奈川県
愛知県
大阪府
兵庫県
東京都
設置数
14カ所
28カ所
1カ所
9カ所
15カ所
メーカー名
ENEOS
イオン
東京電力
ローソン
日本ユニシス
設置先
青森県・東京都
神奈川県・岡山県
福岡県
埼玉県
神奈川県
関東地区
中部地区
関西地区
青森県
千葉県
大阪府
設置数
22カ所(予定)
-
13カ所
25カ所(計画)
実証実験中
※各種資料より九経調作成
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆急速充電器の
低コスト化
:
自治体アンケート調査の結果
急速充電器の
価格が高い
普 通 充 電 器
メーカー名
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
(2010年度以降も低コスト化に取り組む)
九州電力によ
る低コスト化
①急速充電器や普通充電器を設置する場合、消防法上の課題や塩害
などの課題を解決する必要がある。
②充電インフラ整備後の維持管理方法やランニングコストの負担が課
題である。
③将来の充電インフラ整備のため、五島地区で導入する急速充電器
や普通充電器の使用データを取得していく必要がある。
(3)-(g)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
導入事例集の作成・配布
◇電気自動車の導入、活用事例を紹介するパンフレットを作成し、広く情報提
供を行う。
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
電気自動車の認知度
電気自動車の
導入・活用事例
県民・企業・団体等
情報提供
電気自動車に対する
関心の向上
県内における
電気自動車の普及拡大
※県民アンケート結果より
県民は電気自動車について、その存在は知っていても、十分な情報を
持ち合わせておらず、情報提供へのニーズは高い
本施策の進捗状況
2009年度
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆導入事例集の作成
・配布
導入事例集の
作成
導入事例集の配布(技術革新や周辺環境の
整備の進捗にあわせて改訂を行う)
- 25 -
①蓄電池の容量拡大や価格の低廉化など電気自動車の技術革新や
充電インフラの整備など電気自動車を取り巻く環境は短期間に大きく
変わるものと想定される。
②このような中で、その都度適切な情報を提供していくことが求められ
る。
(3)-(h)
自治体名
長 崎 県
施策名
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
電気自動車が普及した将来ビジョンの検討
施策概要
※下記の概要図参照
◇電気自動車の普及に伴う、中心市街地活性化や高齢化社会への対応等の
本施策による ○2009年度導入台数
社会的な変化に関する将来ビジョンをわかりやすく説明するパンフレットを作
充電インフラ
成し、広く配布する。
○2013年度導入目標値
導入台数
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
電気自動車に対する自由意見
(普及後の将来に関連する意見のみ抜粋)
中心市街地活性化
高齢化社会への対応
社会的な変化に対応する
電気自動車普及後の
将来ビジョンの明確化
・
・
・
電気自動車が普及した
将来ビジョン
(パンフレットの作成)
さまざまな分野における
社会的な変化
長崎市内は自宅の前まで車で入れない場所がけっこうあるよう
な気がするのですが、そういった人たちはどうやって充電するの
でしょうか?
県民・企業・団体等
電気自動車に対する関心の向上
都市のインフラともあわせて、車社会をどのようにするのか、考
える時期なのでしょうか。
県内における
電気自動車の普及拡大
電気自動車が普及した社会の将来像を提示することで、県民や企業、
団体等の関心を高めることが重要。
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
①中心市街地の活性化や高齢化社会への対応といった社会的な問題
に対し、電気自動車の普及により、どのような問題解決が図れるかとい
うことに対して、具体的なビジョンとそれを実現するスキームを明示する
ことが、県民や企業、団体等の関心を高める上では必要。
◆パンフレットの作成
ビジョンの検討
とパンフレット
の作成
・配布
長崎は坂の町で、馬力について不安もあるが、それを克服して、
長崎に普及すれば大きなアピールになると思うし、観光都市なの
でクリーンなイメージや環境への配慮はイメージアップになり、相
互にメリットがあるので、このような地域での活動は有意義だと
思う。
パンフレットの配布による関心の向上に取り組む
(3)-(i)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
報道機関への情報提供
◇電気自動車を活用したイベント、電気自動車を活用した市町、民間事業者
の取組等を報道機関に情報提供を行い、各種媒体を通してのPRを行う。
電気自動車に関連するイベント
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
-
: -
-
: -
自治体アンケート調査の結果
報道機関
電気自動車に関する情報の入手経路
(神奈川県が2008年に実施したアンケートによる)
県
県政記者室などへの資料提供等による
報道機関への情報提供
民
<県政記者室への情報提供>
平成21年9月3日 九州電力(株)のEV導入
〃 10月8日 長崎EV&ITSコンソーシアム設立
〃 11月27日 県公用車としてのEV導入式
<県政広報誌>
2009年9月号、11月号
<メルマガ長崎県>
2009年8月5日
電気自動車に関する情報の入手経路としては、テレビや新聞が主流で
あり、県や市町村の広報以上の情報発信力を有している。この点から
もテレビや新聞といった報道機関への情報提供が電気自動車の普及
促進のためには重要な手段となる。
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆報道機関への
情報提供
電気自動車に関
するイベント等
の情報提供
電気自動車に関するイベント等の情報提供を継続
的に実施
- 26 -
①電気自動車に関連するイベントの動向を一元的に把握し、報道機関
に情報提供することが重要
②報道機関に報じてもらうためには、ニュースとしての価値や話題性な
どが求められる。初期段階ではもの珍しさから取り上げられることも多
いが、時間の経過とともに目新しさが薄れることから、情報発信の仕方
にも工夫が必要になると考えられる。
(3)-(j)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
自治体への各種計画等への本事業の盛り込み
◇県や市町、民間事業者の各種計画に電気自動車の導入に関する事項を盛 本施策による ○2009年度導入台数
り込み、事業の継続につなげる。
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
電気自動車の
導入計画・導入目標
県・市町、民間事業者
電気自動車の導入に向けた自治体の動き
※現在策定中の
長崎県地球温暖化
防止対策実行計画
への掲載を検討中。
・総合計画
・環境関連計画
・物品調達方針
・経営計画 等
県内における
電気自動車の普及拡大
平成25年度までに公用車の
導入(更新)を計画しているか
無回答
0.0 (左グラフではいと答えた自治体に)
平成25年度までに電気自動
車を導入する可能性があるか
無回答
0.0 わから
ない
15.8 いいえ
10.5 はい
73.7%
N=19
電気自動車の
優先導入等
各種計画への
電気自動車導
入に関する事
項の盛り込み
検討
N=14
平成25年度までに電気自動車の導入の可能性があると考えている県
内の市町は4市町にのぼる
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆各種計画への盛り
込み
ない
7.1 ※市町アンケート結果より
本施策の進捗状況
2009年度
ある
28.6%
わから
ない
64.3 ①電気自動車普及に向けた県、市町、民間事業者の連携が必要であ
る。
各種計画への電気自動車導入に関する事項の盛り込み
→事業の継続を促進
(3)-(k)
自治体名
施策名
施策概要
長 崎 県
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
個人ユーザー向けのインセンティブの検討
◇駐車場等の優先利用等の個人ユーザー向けのインセンティブを検討する。
※下記の概要図参照
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
関係機関との調整・検討
Q.電気自動車の普及促進に向けて望まれる環境整備
駐車場の優先利用等
の各種インセンティブ
電気自動車
利用環境の整備
具体的なインセンティブの検討
インセンティブの提供方法等の検討
0%
20%
40%
60%
急速充電器の設置
81.1
57.8
走行距離の向上
56.6
普通充電器の設置
54.9
充電器の設置場所の検索が可能である等カーナビ的機能の装備
44.9
自動車関連諸税での優遇措置
神奈川県における電気自動車導入者に対するインセンティブ
<税の軽減>
◇ 自動車税や自動車取得税の90%を減額。
◇ 県内市町村に対して、軽自動車税の減額を働きかけ。
<有料駐車場の割引等>
◇ 県が所管する有料駐車場をEVが利用した場合の料金割引や優先駐車を行う。
◇ 市町村や民間の有料駐車場の管理者に、有料駐車場料金の割引や優先駐車を働きかけ。
<高速道路料金の割引>
◇ 高速道路会社等と、ETCによる高速道路料金の割引について検討。
100%
92.2
車両購入時の補助金
県民アンケートでは、車両価格や充電器の設置等が重要という結果が出ており、EV導入の補助制度の
継続や充電器の導入促進に取り組むとともに、他県の事例を参考にインセンティブについて検討する
80%
手頃な車両価格の設定
42.7
車の信頼性向上
40.0
車種の多様化
39.1
電気自動車の利用によるエコポイント付与
29.9
試乗会の実施
26.7
市街地の駐車場での優先駐車等の優遇措置
17.0
県内のイベントでの使用
17.0
パンフレット等の作成・配布
その他【
】
13.6
1.0
電気自動車の普及促進には、手頃な車両価格の設定が最も重要と認識されている。
本施策の進捗状況
2009年度
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆インセンティブの
検討
個人ユーザー
向けインセン
ティブの検討
個人ユーザー向けインセンティブの検討(継続)
→関係機関との調整
- 27 -
①各種インセンティブの提供に当たっては、そのインセンティブが電気
自動車導入に向けた追い風となるような内容であることが必要。
②インセンティブの内容や提供方法に関しては、関係機関との調整・検
討が必要で、時間を要することが懸念される。
(4)-(a)
自治体名
長 崎 県
施策名
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
電気自動車の公用車としての利用状況調査
施策概要
※下記の概要図参照
◇県の公用車として電気自動車を導入した部署において、走行距離、走行
ルート、充電時間などを利用の都度記録するとともに、県において、その結果
をわかりやすく取りまとめて広く周知を行う。
電気自動車利用に関するアンケート(公用車)
アンケート実施期間
2009年12月1日
~2010年1月12日
事務所名
上五島福祉事務所
五島振興局
電気自動車とガソリン車との比較
0%
運転のしやすさ(N=16)
20%
18.8 乗り心地(N=16)
加速性能(N=16)
ブレーキ性能(N=16)
車内スペース(N=16)
40%
充電の煩わしさ(N=15)
20.0 20.0 4
5(良い)
6.7 46.7 26.7 3
2
~10㎞
57.6%
~30㎞
6.1%
~20㎞
6.1%
20.0 46.7 13.3 ~50㎞
12.1%
12.5 26.7 46.7 : -
自治体アンケート調査の結果
アンケート自由意見
・走行距離に対する不安
・片道30㎞であったが、満タンで100㎞走るとわかっていても、事務所に近
づくまでは、充電量が気になった。
・安全性能面に不安
・静かなので、車が近づいていることに、歩行者が気づいているのか不安。
・静かすぎて耳の感覚が知り得た情報(機械の状況)がないことが不安。
1(悪い)
・走行距離に対する不安感
・良好な乗り心地や加速性能
: -
・走行可能距離が短い。半分を減ってしまうと不安が高まってくる。
6.3 37.5 31.3 13.3 13.3 充電設備の使いやすさ(N=15)
6.3 25.0 31.3 25.0 18.8 ~60㎞
9.1%
6.3 56.3 25.0 100㎞以上
3.0%
~70㎞
6.1%
6.3 37.5 37.5 18.8 平均走行距離(N=33)
100%
43.8 18.8 走行距離に対する安心感(N=16) 6.3 12.5 安全感覚(N=15)
80%
62.5 12.5 31.3 12.5 60%
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
平均走行距離(N=33):24.0㎞
平均充電時間(N=33):15.9時間
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
・引き続き、県の公用車として電気自動車を導入した部署において、走
行距離、走行ルート、充電時間など利用状況を記録するとともに、アン
ケート結果をわかりやすくまとめて、広く周知を行う。
◆電気自動車(公用
車)利用状況取りまと
め
(4)-(b)
自治体名
長 崎 県
施策名
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
電気自動車の導入者に対する利用状況調査
施策概要
※下記の概要図参照
◇電気自動車を導入した市町や民間事業者等に対して、運用状況に関する
データ収集について協力を求め、県において、その結果をわかりやすく取りま
とめて広く周知を行う。
電気自動車利用に関するアンケート(民間事業者)
0%
10%
運転のしやすさ
N=10
乗り心地
N=10
加速性能
N=10
ブレーキ性能
N=10
車内スペース
N=10
走行距離に対する安心感
N=10
安全感覚
N=10
充電の煩わしさ
N=9
充電設備の使いやすさ
N=9
20%
30%
40%
50%
60%
アンケート実施期間
2010年1月4日~8日
事務所名
九州電力長崎支店
三菱重工業
70%
20.0 70.0 50.0 10.0 30.0 50.0 30.0 10.0 66.7 22.2 11.1 10.0 50.0 10.0 11.1 55.6 22.2 5(良い)
4
・走行距離に対する不安感
・良好な乗り心地や加速性能
3
2
11.1 1(悪い)
平均走行距離(N=6):29.7㎞
平均充電時間(N=5):11時間
本施策の進捗状況
2009年度
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
アンケート自由意見
・走行距離に対する不安
・ヒーター使用が走行距離に影響すること。
30.0 30.0 30.0 10.0 100%
20.0 30.0 40.0 10.0 90%
30.0 60.0 10.0 80%
30.0 40.0 本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
○2013年度導入目標値
導入台数
・ヒーターはバッテリーの消耗がひどく、ヒーターの改善か、
バッテリーの改善をお願いしたい。
・E表示となったとき、残り何㎞走行できるのかアバウトでよいので、教え
て欲しい。乗車途中の充電する場所がないので、長距離運転できない。
・残電気量であとどの程度の距離走るかがわからない。
(特に、残りが少なくなると不安)
・充電の残りがメーターではなく、数字(後何キロ走れるか)を
表示できれば、安心感が向上する気がします。
・安全性能面に不安
・エンジン音がしないので歩行者への注意など細心の気づかいが必要で
ある。
・スイッチをONにした場合、本当にONにっているのかが不明確。歩行者
に後ろから近づいても音が静かすぎて気づいてもらえない場合がある。
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆電気自動車(導入
者)利用状況取りまとめ
・引き続き、電気自動車を導入した市町や民間事業者に運用状況に関
するデータ収集に協力を求め、県において、アンケート結果をわかりや
すくまとめて、広く周知を行う。
- 28 -
(4)-(c)
自治体名
長 崎 県
施策名
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
◇「長崎県電気自動車活用会議」を開催し、関係者の意見、助言をいただきな
がら「長崎県EV・PHVタウン推進マスタープラン」を策定する。
: -
本施策による ○2009年度導入台数
◇平成22年度以降も、車両の導入状況、充電インフラの整備状況、利用者
の意識等について継続して調査を行い、その結果を踏まえたアクションプラン 充電インフラ
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
の見直し等について検討を行う。
長崎県電気自動車活用会議の開催
施策概要
※下記の概要図参照
自治体アンケート調査の結果
長崎県電気自動車活用会議
(財)日本自動車研究所、九州電力(株)、三菱自動車工業(株)、三菱重工業(株)、
新日本石油(株)、九州経済産業局、五島市、新上五島町、(財)長崎県産業振興財団、長崎県
策定
調査・検討
長崎県EV・PHVタウン
推進マスタープラン
検討
車両導入状況
充電インフラ整備状況
利用者意識等
アクションプラン見直し
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
◆長崎県電気自動車活
用会議の開催
2009年度
3回開催
◆長崎県電気自動車活
用会議ワーキング会議の
開催
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
①長崎エビッツの取り組みと連携をとりながら県内全域への電気自動車の普
及促進を図るための総合調整を行っていく。
(2010年度以降も引き続き開催予定)
(2010年度以降も引き続き開催予定)
4回開催
(4)-(d)
自治体名
長 崎 県
施策名
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
車載搭載装置による車両状態の把握
施策概要
※下記の概要図参照
◇自動車メーカーの協力により車両に搭載した装置で車両状態(電費、消費
電力、充電状況、速度、距離、運行履歴等)を把握し、その結果を踏まえたア
クションプランの見直し等について検討を行う。
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
長崎県
電気自動車リース会社
電気自動車の普及に
資する情報としてとりま
とめ
電費、走行距離等
情報発信
車載搭載装置
本施策の進捗状況
2009年度
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
①EV・PHVタウン構想推進検討会の中でアンケートによる定性的データを自
治体で取得し、車載装置による定量的データについては、国が取得することに
なっており、その動向を踏まえて検討を行う。
◆車載搭載装置によ
る車両状況の把握
②平成22年度から運用が始まる長崎エビッツプロジェクトによる電気自動車の
利用状況に関するデータを、電気自動車の普及に資する情報としてとりまとめ
て、情報発信を行う。
- 29 -
(5)-(a)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
ゼロエミッション型モデルの検討
◇太陽光発電や風力発電等で充電し走行させるゼロエミッション型モデルを
検討する。
◇観光との連携が可能な福江港等の離島や長崎次世代エネルギーパーク
(ハウステンボス)などを事業化の候補地とする。
EVとクリーンエネルギー(太陽光発電、風力発電等)による
ゼロエミッション型モデル
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
離島(福江港等)でのモデル
長崎EV&ITS(エビッツ)WG4にて検討中。
旅行先でのEVレンタカーの利用意向
(軽自動車6時間、4,000円~6,000円)
創エネ
電気自動車
長崎次世代エネルギーパーク
(ハウステンボス)
充電
■運営協議会:
長崎県、佐世保市、ハウステンボス、九州電力、電
源開発、三菱重工業、長崎総合科学大学、佐世保工
業高等専門学校
■概要
太陽光発電などに代表される次世代エネルギーを体
験できる施設
■現在の状況
2009/03/24 オープン
2009/09/19‐20 電気自動車 試乗会開催
わからない
27.4%
借りたい
58.5%
借りたいとは思わない
14.1%
※県民アンケート結果より
ソーラーシップ、
ソーラーボート
植物工場
本施策の進捗状況
2009年度
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
◆福江港におけるモデル
検討
①国等の事業の活用
◆長崎次世代エネルギー
パーク(ハウステンボス)
におけるモデル検討
②事業実施体制
◆県内への広域展開
(5)-(b)
自治体名
施策名
施策概要
※下記の概要図参照
長 崎 県
離島・長崎次世代エネルギーパークにおける電気自動車の利用効果の調査、分析
◇離島における自動車利用実態及び電気自動車へ代替えできる分野、電気自動車の利用
効果(コスト、地域環境レベル、地球環境レベル)を調査、分析するとともに、離島における電
気自動車の利用効果の効果的な情報発信方法を検討する。
◇長崎次世代エネルギーパーク(ハウステンボス)における自動車利用実態及び電気自動
車へ代替できる分野を調査、検討する。
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
<長崎次世代エネルギーパーク>
<離島における利用実態調査>
・電気自動車の利用効果の調査・分
析
(コスト、地域環境/地球環境レベル)
・県民アンケート(離島地区)の結果等
・場内にバス、クラシックタクシー、業務用トラックなど
99台の車両。
・来場者が利用する車両において、電気自動車への
代替可能かどうか検討予定。
・太陽光パネルを搭載した電気推進船「ソーラーシッ
プ」を開発。
資料)ハウステンボスホームページより
本施策の進捗状況
◆離島における調査・
分析
◆長崎次世代エネル
ギーパークにおける調
査・検討
利用データから
分析
Q.電気自動車を知っていましたか?
電気自動車
というものが
あることを知
らなかった
3.2 無回答
2.8 電気自動車
というものが
あることは
知っていた
が、性能や
価格などのこ
とは知らな
かった
50.2 効果的な
情報発信
方法の検
討
2009年度
五島地区住民アンケートでは、電気自動車の性能や価格に関する情報を知
らなかった人が過半数を占めた。全体の6割近くが電気自動車を購入したい
と考えており、電気自動車の性能、価格に加えて、利用効果に関する積極
的な情報発信が、電気自動車利用促進につながる。
性能や価格
などの特徴も
含めてよく
知っていた
7.1 %
性能や価格
などの特徴
について、少
しは知ってい
た
36.8 Q.電気自動車を購入したいですか?
(ガソリン車と同じ価格の場合)
無回答
7.5 わから
ない
28.5 購入し
たいと
は思わ
ない
7.1 購入
したい
56.9 %
N=253
N=253
※五島地区住民アンケート結果より
本施策の課題・今後の改善点
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
(2010年度以降も引き続きデータ収集とその分析に取り組
む)
長崎次世代エネル (2010年度以降も先進事例等も参考にしながら、調査・検討に取り組
ギーパーク内での
む)
検討
- 30 -
①電気自動車の利用はまだ始まったばかりであり、データ収集後に具体的な
分析が必要となる。
②長崎次世代エネルギーパーク内の現状を踏まえて、先進事例も参考にしな
がら、電気自動車へ代替可能な分野を検討する必要がある。
(5)-(c)
自治体名
施策名
長 崎 県
○2009年度導入台数
: -
本施策による
EV・PHV
○2013年度導入目標値
: -
導入台数
○2013年度CO2削減効果 : -
初期導入後の効果的な普及促進策の検討
施策概要
※下記の概要図参照
◇県内における自動車利用実態及び電気自動車へ代替えできる分野を調査
するとともに、初期導入後の効果的な普及促進策を検討する。
本施策による ○2009年度導入台数
充電インフラ
導入台数
○2013年度導入目標値
: -
: -
自治体アンケート調査の結果
電気自動車へ効果的な普及促進策の検討
市町、事業所へのアンケートから、電気自動車普及のために必要なこと
として、「手頃な車両価格の設定」、「急速充電器の設置」、「走行距離の
向上」、「車両購入時の補助金」などへの要望が高い。
現状把握
Q.電気自動車普及のために必要なことはどれですか?
(%)
0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 手頃な車両価格の設定
急速充電器の設置
事業所アンケート
自治体アンケート
ターゲット分野の抽出
68.1 走行距離の向上
55.2 車両購入時の補助金
50.6 自動車関連諸税での優遇措置
42.4 普通充電器の設置
具体的な普及促進策の検討
42.1 車種の多様化
33.2 車の信頼性の向上
28.1 充電器の設置場所の検索が可能である等カーナビ的機能の…
20.2 電気自動車の利用によるエコポイントの付与
事業所、自治体
へのヒアリング
課題の克服
11.1 試乗会の実施
10.2 市街地の駐車場での優先駐車等の優遇措置
5.8 パンフレット等の作成・配布
3.5 県内イベントでの使用
2.7 その他
無回答
100.0 90.7 複数回答
N=549
2.2 0.7 ※事業所アンケート結果より
本施策の進捗状況
本施策の課題・今後の改善点
2009年度
◆効果的な普及促進
策の検討
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
実際に電気自動車を利用した結果、電自動車の活用事例などの情報
発信を行っていく。
ターゲット分野の
検討
(2010年度以降も先進事例、業界の動向を見ながら検討)
- 31 -
3.アンケート調査結果
(1)電気自動車普及促進に関するアンケート(県民)
1.県民アンケート
対 象:長崎県在住の web アンケートモニター
期 間:2009 年 12 月 8 日~12 月 9 日
回答数:412 件
回答者の年齢構成
30 代、40 代の回答者を中心に各世代が比較的均等にわかれている。
12才~
19才
0.5%
55才~59才
12才
4.9%
60才以上 未満
0.0%
5.1%
20才~24才
7.0%
50才~54才
6.8%
25才~29才
13.3%
45才~49才
11.9%
30才~34才
18.0%
40才~44才
14.8%
35才~39才
17.7%
(N=412)
①車の位置づけ
回答者の保有している車は、ファーストカーとしての位置づけがなされているものが約
3分の2を占めている。
自分で運転する車を
持っていない
18.9%
近所への買い物など、
ちょっとした用事に利用
する車(2台目以降の位
置づけ、セカンドカー)
14.1%
日々の利用のほか、家
族での遠出などにも利
用する車(1台目の位置
づけ、ファーストカー)
67.0%
(N=412)
- 32 -
②1日平均走行距離
回答者の1日平均の走行距離は、
「~10km」が最も多く、距離が長くなるにつれてその割
合が低くなっており、1日に長い距離を走るユーザーは少数である。
~100㎞ 101㎞
以上
0.2%
1.5%
~90㎞
0.7%
~80㎞
0.5%
運転しない
14.8%
~70㎞
1.5% ~60㎞
~10㎞
26.0%
3.4%
~50㎞
6.1%
~40㎞
5.6%
~20㎞
20.6%
~30㎞
19.2%
(N=412)
③項目別車購入時の重視度
項目別の車購入時の重視度については、非常に重視したという割合が高かったのは「車
両価格」であった。「車両デザイン(外観)」や「居住空間・収納スペース」、「燃費性能」
といった項目が比較的重視される傾向にある。
非常に重視した
やや重視した
0%
どちらともいえない
20%
あまり重視しなかった
40%
重視しなかった
60%
80%
100%
(N=412)
車両価格
走行性能
環境性能
車両デザイン(外観)
居住空間・収納スペース
メンテナンス体制・コスト
企業・車両ブランド/イメージ
購入時の補助制度/減税制度
4.8
30.5
38.3
10.5
12.3
34.1
- 33 -
22.8
3.6
6.3 2.4
9.0
17.4
37.4
40.1
7.2
3.0
15.9
45.5
24.9
10.8
11.1
42.5
32.9
2.7
8.1
26.9
41.6
16.8
10.5
20.4
35.6
29.0
6.9
21.0
38.9
26.3
安全性能
25.7
41.9
19.2
燃費性能
6.3 1.81.5
38.3
52.1
11.4
15.0
26.0
3.3
3.9
5.7
④目的地別滞在時間
目的地別に滞在時間を見たところ、「コンビニエンスストア」への滞在時間は 10 分程度
が大半であり、他の施設とは大きく異なる特徴がうかがえる。また、
「スーパーマーケット」
の滞在時間も比較的短い傾向である。一方、2時間以上の滞在が目立つ施設としては、「娯
楽施設(パチンコ、映画館など)」や「大型ショッピングセンター」などがあげられる。
10分程度
(N=412)
30分程度
0%
大型ショッピングセンター
1時間程度
2~3時間
20%
4.4
40%
17.2
娯楽施設(パチンコ、映画館など)
病院・診療所
60%
80%
59.5
35.2
12.1
公園・スポーツ施設
5.1
10.2
文化施設・公民館
5.6
9.5
9.2 0.0
8.7
18.0
25.5
17.2
20.9
11.7
18.2
13.3
44.2
42.0
19.2
11.9
1.0
0.0
6.1 0.5
0.0
13.1
4.1 3.2 4.6
6.6
3.4
17.0
75.2
4.9
100%
28.9
55.6
コンビニエンスストア
レストラン・飲食店
車で出かけることがない
34.2
14.8
スーパーマーケット
半日以上
1.7
8.3
3.6
19.7
31.8
43.2
⑤電気自動車の認知度
電気自動車の認知度に関しては、その存在は知っているものの性能や価格などのことに
ついてはまだ十分知られていない傾向がうかがえる。
電気自動車というものが
あることを知らなかった
1.5%
性能や価格などの特徴
も含めてよく知っていた
5.8%
性能や価格などの特徴
について、少しは知って
いた
26.7%
電気自動車というものが
あることは知っていた
が、性能や価格などのこ
とは知らなかった
66.0%
(N=412)
- 34 -
⑥電気自動車について知りたい情報
電気自動車について知りたい情報としては、
「1回の充電で走れる距離」、
「車両価格」、
「必
要な充電時間」といった項目が上位に来ており、価格と充電に関連する性能についての関
心の高さがうかがえる。
0%
(N=412)
20%
40%
60%
80%
81.6
1回の充電で走れる距離
80.8
車両価格
75.2
必要な充電時間
71.4
蓄電池の耐久性能
66.7
燃費性能
61.7
走行性能
60.4
メンテナンス体制
51.7
購入助成制度
44.4
安全性能
環境性能
その他【
】
100%
26.7
1.7
⑦外出先/自宅での充電時間と充電量のバランス意識(左:外出先、右:自宅)
外出先と自宅における充電時間と充電量に関するバランス意識については、外出先、自
宅ともに「充電時間が多少長くかかってもフル充電に近づけたい」という意見が大勢を占
めており、フル充電をしたいという意向が強いことがうかがえる。
あまり長い距離を走れ
なくてよいので充電時間
を短く(2時間程度)した
い
23.1%
あまり長い距離を走れ
なくてよいので充電時間
を短く(5分程度)したい
31.8%
充電時間が多少長く(30
分程度)かかってもフル
充電に近づけたい
68.2%
充電時間が多少長く(7
時間程度)かかってもフ
ル充電に近づけたい
76.9%
- 35 -
(N=412)
⑧電気自動車の購入意向
同クラスのガソリン車とほぼ同じ価格であれば、約半数が「購入したい」と考えており、
「購入したいとは思わない」は 10.2%にとどまっている。残りの約4割が「わからない」
と回答しているのは、電気自動車のことをまだ十分理解していないことが要因と考えられ
る。
わからない
39.3%
購入したい
50.5%
購入したいとは思わない
10.2%
(N=412)
⑨許容できる電気自動車とガソリン車との差額
電気自動車を購入するとした場合にガソリン車とどの程度の価格差となれば購入したい
かということに関しては、「ガソリン車とほぼ同額」が約半数を占めており、差額を許容す
る場合でも「+20 万円以内」、「+50 万円以内」で約4割を占めている。こうした結果は、
燃費も含めたライフサイクルコストが低く抑えられることが十分知られていないことも要
因として考えられるが、価格に対しては厳しい見方をされている。
+200万円以内 +300万円
以内
0.5%
その他【
0.2%
+150万円以内
2.4%
0.7%
+100万円以内
4.4%
+80万円以内
2.4%
+50万円以内
20.4%
+20万円以内
19.7%
(N=412)
- 36 -
】
ガソリン車とほぼ同
額
49.3%
⑩電気自動車使用に当たっての不安
電気自動車使用に当たっての不安は、「1回の充電での走行距離」と「充電場所の確保」
がそれぞれ 80%を上回っている。それに次ぐ不安としては「蓄電池の耐久性」が指摘され
ており、充電に関する不安の大きさがうかがえる。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
(N=412)
84.0
1回の充電での走行距離
82.0
充電場所の確保
65.5
蓄電池の耐久性
49.5
表示される充電残量での走行距離
車両のメンテナンス体制
47.6
馬力(積載量や定員の余裕)
47.1
41.7
高速運転性能
38.6
厳しい条件での走行性能
32.3
充電作業の安全性
24.3
車体そのものの安全性
その他【
】
3.2
⑪電気自動車普及のために必要なこと
電気自動車普及のために必要なことに関しては、
「手頃な車両価格の設定」
(92.2%)、
「急
速充電器の設置」(81.1%)の2つが突出している。
0%
(N=412)
20%
40%
60%
80%
100%
手頃な車両価格の設定
92.2
急速充電器の設置
81.1
車両購入時の補助金
57.8
走行距離の向上
56.6
普通充電器の設置
54.9
充電器の設置場所の検索が可能である等カーナビ的機能の装備
44.9
自動車関連諸税での優遇措置
42.7
車の信頼性向上
40.0
車種の多様化
39.1
電気自動車の利用によるエコポイント付与
29.9
試乗会の実施
26.7
市街地の駐車場での優先駐車等の優遇措置
17.0
県内のイベントでの使用
17.0
パンフレット等の作成・配布
その他【
】
13.6
1.0
- 37 -
⑫電気自動車のレンタカーの利用意向
同クラスのガソリン車とほぼ同じ価格の場合、「借りたい」が 58.5%に対して、
「借りた
いとは思わない」が 14.1%であり、電気自動車への関心の高さがうかがえる。
わからない
27.4%
借りたい
58.5%
借りたいとは思わない
14.1%
(N=412)
⑬電気自動車レンタカーに払ってもいい差額
電気自動車のレンタカーに払ってもいいと考える差額については、
「同額」が 64.3%と過
半数を占めており、差額を許容する回答では「+1,000 円」が 16.0%、
「+2,000 円」が 10.2%
である。
+3,500円
0.2% +4,000円
0.2%
+2,500円
1.0%
+3,000円
1.7%
その他
【
】
3.2%
+2,000円
10.2%
+1,500円
3.2%
+1,000円
16.0%
同額
64.3%
(N=412)
- 38 -
⑭電気自動車に搭載されるカーナビに欲しい機能
電気自動車のレンタカーに搭載されるカーナビに欲しい機能については、いずれも無料
であれば利用したいという回答が大半を占め、有料でも利用したいという回答は少数であ
った。そのなかで比較的有料でも利用したいという回答が目立ったのは、「目的地に着くま
での充電の要否、充電ポイントを案内する機能」(14.8%)、「充電残量が少なくなると運転
者に音声でお知らせする機能」(9.2%)であり、いずれも充電残量に関わる機能へのニー
ズである。
有料でも利用したい
無料であれば利用したい
0%
(N=412)
充電残量が少なくなると運転者に音声でお知らせする機能
利用しない
20%
40%
9.2
目的地に着くまでの充電の要否、充電ポイントを案内する機能
60%
80%
100%
85.2
14.8
5.6
81.6
3.6
飛行機、フェリー等の出発時間に間に合うように空港等まで誘導する機能 2.9
69.9
27.2
飛行機、フェリー等の欠航、遅延をお知らせし、代替手段を案内する機能 2.9
68.9
28.2
飛行機、フェリー等のチケットの手配をカーナビから行う機能 3.9
57.3
モデル観光コースの情報提供、カーナビによる誘導機能 2.9
67.2
複数の観光地を巡る際の最適ルートの情報、カーナビによる誘導機能 2.2
- 39 -
26.7
59.0
39.1
74.0
イベント、観光地情報、駐車場情報等をリアルタイムで入手できる機能 4.6
レンタカー代のほか駐車場代や施設入場料などを一括精算する機能 3.6
22.8
71.8
クチコミ情報や地域にしかわからないご当地情報をいつでも入手できる機
4.1
能
天気予報(現地のピンポイント予想やリアルタイム情報)を受信する機能 1.7
30.8
74.3
インターネットによる観光イベント情報等の検索機能 1.5
ホテル(空き室状況)や病院等の情報を検索し、予約、案内誘導する機能 4.1
21.4
66.7
ご当地の食事情(レストランや食堂等)に関する情報を紹介する機能 2.9
地引き網体験など地元の観光メニューを予約、会場まで誘導する機能 1.9
29.9
76.5
走行中に、目的地の情報(観光施設、特産品等)を音声で紹介する機能 2.4
観光地等の紹介情報を動画(映像)で受信する機能 1.9
38.8
21.8
77.9
55.1
17.5
43.0
69.9
78.2
71.8
26.0
20.1
24.5
2.五島地区住民アンケート
県民アンケートと同じ内容のアンケートを電気自動車が納入される五島市、新上五島町
の住民に対して実施した。
対 象:五島市、新上五島町住民 各 600 名(合計 1,200 名)
期 間:2009 年 12 月 14 日~2010 年 1 月 8 日
回答数:253 件(回収率 21.1%)
回答者の年齢構成
50 代、60 代の回答者で 62.1%を占めており、県民アンケートと比較して高年齢層の回答
が多い。
無回答
2.8 10歳代
0.0%
20歳代
4.3 30歳代
15.0 60歳代
以上
36.0 N=253
40歳代
15.8 50歳代
26.1 ①車の位置づけ
回答者の保有している車は、ファーストカーとしての位置づけがなされているものが約
3分の2であり、県民アンケートとほぼ同じ傾向である。
自分で運
転する車
を持って
いない
11.9 無回答
7.5 日々の
利用のほ
か、家族で
の遠出
などにも利
用する車
64.4 %
近所への
買い物な
ど、ちょっ
とした用事
に利用
する車
16.2 N=253
- 40 -
②1日平均走行距離
回答者の1日平均の走行距離は、
「~10km」が最も多く、距離が長くなるにつれてその割
合が低くなっている。県民アンケートと比較すると、走行距離はより短い傾向である。
~100㎞ 100㎞
~90㎞ 0.4 以上
0.0 0.0 ~80㎞
1.2 無回答
4.7 運転
しない
8.7 ~70㎞
1.6 ~10㎞
32.0%
~60㎞
2.8 ~50㎞
5.9 ~20㎞
26.1 ~30㎞
10.7 ~40㎞
5.9 N=253
③項目別車購入時の重視度
項目別の車購入時の重視度については、非常に重視したという割合が高かったのは「車
両価格」であり、県民アンケートと同じ結果であった。「燃費性能」も県民アンケート、五
島地域住民アンケートともに重視される傾向にある。一方、県民アンケートでは比較的重
視された「車両デザイン(外観)」や「居住空間・収納スペース」に関しては、それほど重
視されていない。
0%
20%
車両価格
走行性能
60%
49.0 16.6 燃費性能
環境性能
40%
28.1 31.2 15.0 30.4 6.7 9.9 27.3 24.5 24.5 車両デザイン(外観)
18.6 30.8 13.8 居住空間・収納スペース
17.0 32.4 12.6 メンテナンス体制・コスト
9.1 22.9 企業・車両ブランド/イメージ
7.9 26.9 購入時の補助制度/減税制度
非常に重視した
N=253
8.3 7.1 やや重視した
28.5 20.6 22.9 どちらともいえない
15.0 6.3 4.3 14.2 19.0 6.7 6.3 4.0 9.1 7.9 11.1 5.1 11.5 5.1 11.5 100%
5.9 14.6 1.6 0.8 11.1 5.9 31.6 23.3 安全性能
80%
12.6 20.2 17.4 21.7 21.7 19.8 21.7 22.9 20.6 20.6 26.1 あまり重視しなかった
重視しなかった
- 41 -
無回答
④目的地別滞在時間
目的地別に滞在時間を見たところ、県民アンケートと同様に「コンビニエンスストア」
や「スーパーマーケット」の滞在時間は短い傾向である。一方、2時間以上の滞在が目立
つ施設として「病院・診療所」が目立っている。
0%
大型ショッピングセンター
スーパーマーケット
10%
20%
8.3 30%
40%
22.1 病院・診療所 4.7 5.9 31.6 17.4 22.1 20.2 1時間程度
4.3 23.7 2~3時間
20.2 3.2 4.3 26.1 0.8 半日以上
19.4 25.7 36.8 30.0 文化施設・公民館 4.7 5.5 30分程度
14.2 17.8 90% 100%
5.9 12.3 0.0 48.6 娯楽施設(パチンコ、映画館など) 4.3 4.3 2.0 80%
5.9 13.0 15.8 1.2 0.4 18.2 13.8 2.0 14.6 0.4 0.0 40.7 レストラン・飲食店 3.6 10.3 70%
14.2 7.9 0.4 51.0 公園・スポーツ施設 4.3 4.0 60%
26.9 22.9 コンビニエンスストア
10分程度
N=253
50%
24.1 15.0 21.7 20.9 車で出かけることがない
無回答
⑤電気自動車の認知度
電気自動車の認知度に関しては、県民アンケートと比較すると、「少しは知っていた」と
いう割合が若干高いことがわかる。
電気自動車と
いうものがある
ことを知らな
かった
3.2 無回答
2.8 電気自動車と
いうものがある
ことは知ってい
たが、性能や
価格などのこと
は知らなかった
50.2 - 42 -
性能や価格な
どの特徴も含
めてよく知って
いた
7.1 %
性能や価格な
どの特徴につ
いて、少しは
知っていた
36.8 N=253
⑥電気自動車について知りたい情報
電気自動車について知りたい情報としては、
「1回の充電で走れる距離」、「車両価格」が
上位に来ており、県民アンケートと同様に価格と充電に関連する性能についての関心の高
さがうかがえる。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 車両価格
59.3 蓄電池の耐久性能
46.2 必要な充電時間
46.2 走行性能
39.5 メンテナンス体制
37.5 安全性能
36.0 購入助成制度
35.2 燃費性能
34.0 環境性能
無回答
70.0 60.1 1回の充電で走れる距離
その他
60.0 16.2 複数回答
N=253
5.5 7.1 ⑦外出先/自宅での充電時間と充電量のバランス意識(左:外出先、右:自宅)
外出先と自宅における充電時間と充電量に関するバランス意識については、県民アンケ
ートと同様に、外出先、自宅ともに「充電時間が多少長くかかってもフル充電に近づけた
い」という意見が優勢であり、フル充電をしたいという意向が強いことがうかがえる。
無回答
9.1 充電時間が
多少長く( 30
分程度)か
かってもフ
ル充電に近
づけたい
62.1 あまり長い
距離を走れ
なくてよいの
で充電時間
を短く(5分
程度)したい
28.9%
あまり長い距
離を走れなく
てよいので
充電時間を
短く(2時間
程度)したい
32.8 %
無回答
10.7 充電時間が
多少長く(7
時間程度)か
かってもフル
充電に近づ
けたい
56.5 N=253
N=253
- 43 -
⑧電気自動車の購入意向
同クラスのガソリン車とほぼ同じ価格であれば、半数以上が「購入したい」と考えてお
り、「購入したいとは思わない」は 7.1%にとどまっている。
無回答
7.5 わから
ない
28.5 購入し
たいと
は思わ
ない
7.1 購入
したい
56.9 %
N=253
⑨許容できる電気自動車とガソリン車との差額
電気自動車を購入するとした場合にガソリン車とどの程度の価格差となれば購入したい
かということに関しては、県民アンケートと同様に、「ガソリン車とほぼ同額」が約半数を
占めており、差額を許容する場合でも「+20 万円以内」、
「+50 万円以内」で4割以上を占
めている。
+200万 +300万
+150万 円以内 円以内
円以内
0.0 0.0 1.4 +100万
円以内
5.6 +80万
円以内
+50万
2.1 円以内
21.5 N=144
+20万
円以内
20.8 - 44 -
その他
0.0 無回答
0.7 ガソリン
車とほ
ぼ同額
47.9 %
⑩電気自動車使用に当たっての不安
電気自動車使用に当たっての不安は、県民アンケートとほぼ同様の結果で、「充電場所の
確保」、「1回の充電での走行距離」
、「蓄電池の耐久性」の順となっている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 充電場所の確保
71.5 1回の充電での走行距離
66.8 蓄電池の耐久性
55.7 表示される充電残量での走行距離
41.9 車両のメンテナンス体制
37.5 馬力(積載量や定員の余裕)
33.2 充電作業の安全性
22.5 厳しい条件での走行性能
22.1 車体そのものの安全性
19.8 高速運転性能
その他
13.8 複数回答
N=253
4.3 無回答
9.5 ⑪電気自動車普及のために必要なこと
電気自動車普及のために必要なことに関しては、「手頃な車両価格の設定」(88.1%)が
突出している。2番目には「急速充電器の設置」(60.1%)があがっており、県民アンケー
トと同様であるが、その割合は県民アンケートと比べると若干低い。
(%) 0.0 手頃な車両価格の設定
急速充電器の設置
車両購入時の補助金
走行距離の向上
普通充電器の設置
自動車関連諸税での優遇措置
車種の多様化
車の信頼性向上
充電器の設置場所の検索が可能である等カーナビ的機能の装備
試乗会の実施
電気自動車の利用によるエコポイント付与
市街地の駐車場での優先駐車等の優遇措置
県内のイベントでの使用
パンフレット等の作成・配布
その他
無回答
20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 88.1 60.1 53.8 51.0 41.1 37.2 31.6 28.9 16.2 15.8 14.2 8.7 7.5 6.7 2.0 5.9 - 45 -
複数回答
N=253
⑫電気自動車のレンタカーの利用意向
同クラスのガソリン車とほぼ同じ価格の場合、「借りたい」が 57.3%に対して、
「借りた
いとは思わない」が 11.9%であり、県民アンケートと同様に電気自動車への関心の高さが
うかがえる。
無回答
8.3 わから
ない
22.5 借り
たい
57.3%
借りた
いとは
思わ
ない
11.9 N=253
⑬電気自動車レンタカーに払ってもいい差額
電気自動車のレンタカーに払ってもいいと考える差額については、
「同額」が最も多いの
は県民アンケートと同じであるが、その割合は若干低く、
「+1,000 円」が 28.3%と比較的
高い値を示しており、ある程度の負担を許容する傾向がうかがえる。
+3,500
+4,000
円
その他
円
+3,000 0.0 0.7 0.0 円
無回答
3.4 0.7 +2,500
+2,000
円
円
0.7 11.0 +1,500
同額
円
53.1%
2.1 +1,000
円
28.3 N=145
- 46 -
⑭電気自動車に搭載されるカーナビに欲しい機能
電気自動車のレンタカーに搭載されるカーナビに欲しい機能については、県民アンケー
トと同様に、いずれの機能も無料であれば利用したいという回答が大半を占め、有料でも
利用したいという回答は少数であった。そのなかで比較的有料でも利用したいという回答
が目立ったのは、
「目的地に着くまでの充電の要否、充電ポイントを案内する機能」
(14.2%)、
「充電残量が少なくなると運転者に音声でお知らせする機能」(11.9%)といった県民アン
ケートでも相対的に高い割合を示したものがあがっている。
0%
10%
充電残量が少なくなると運転者に音声でお 知らせ する 機能
20%
30%
50%
60%
70%
64.0 11.9 目的地に着くまでの充電の要否 、充電ポイントを案 内 する機能
40%
80%
100%
21.3 2.8 25.3 57.7 14.2 90%
2.8 飛行機、フェ リー等の出発時間に間に 合うよ うに空 港等ま で誘導 する 機能
飛行機、フェ リー等の欠航、遅延をお知らせし、代 替手段を 案内 する機 能
6.7 モデル観光コースの情報 提供、カ ーナビによる 誘導機 能
6.3 複数の観光地を巡る際の最適ルートの 情報、カ ーナビ による誘導 機能
走行中に、目的地の情報(観光施設、特産品 等)を音声で紹介 する機 能
30.8 26.9 35.6 29.2 11.9 50.6 30.8 20.9 45.5 2.8 28.9 16.6 48.2 8.3 30.4 15.0 45.1 9.5 飛行機、フェ リー等のチケットの手配をカーナビか ら行 う機能
29.2 16.6 45.8 8.3 ご当地の食事情(レストランや食堂等)に関する 情報を紹 介する機能
3.2 インターネットによる観光イベント情報等の検索機能
2.8 39.1 26.1 32.0 観光地等の紹介情報を動画(映像)で受信 する機能
2.8 38.7 26.1 32.4 口コミ情報や地域にしかわからないご当地 情報をいつでも入手 できる機能
3.2 4.7 地引き網体験など地元の観光メニューを予約、 会場ま で誘 導 する機能
4.0 ホテル(空き室状況)や病院等の情報を検索し、予 約、案 内誘導 する 機能
天気予報(現地のピンポイント予想やリアルタイム情報)を受信する 機能
レンタカー代のほか駐車場代や施設入場料 などを一 括精算 する 機能
N=253
31.2 19.4 46.2 イベント、観光地情報、駐車場情報等をリアルタイムで入手 できる機能
34.4 30.0 31.6 54.5 4.0 48.2 有料でも利用したい
- 47 -
26.9 13.8 51.8 6.3 32.0 14.2 49.0 7.5 28.5 15.4 53.0 29.6 11.9 29.6 15.8 無料であれば利用したい
利用しない
無回答
3.長崎県地球温暖化防止活動推進員アンケート
県民アンケート、五島地区住民アンケートと同じ内容のアンケートを環境意識が高いと
考えられる長崎県地球温暖化防止活動推進員に対して実施した。
対 象:長崎県地球温暖化防止活動推進員 96 名
期 間:2009 年 12 月 14 日~2010 年 1 月 8 日
回答数:73 件(回収率 76.0%)
回答者の年齢構成
60 代の回答者が約半数を占めており、50 代とあわせると約4分の3に達しており、県民
アンケート、五島地区住民アンケートと比較して高年齢層の回答が多い。
無回答
0.0 10歳代
0.0 % 20歳代
0.0 30歳代
11.0 60歳代
以上
49.3 40歳代
15.1 50歳代
24.7 N=73
①車の位置づけ
回答者の保有している車は、ファーストカーとしての位置づけがなされているものが約
3分の2であり、県民アンケート、五島地区住民アンケートとほぼ同じ傾向である。
自分で運
転する車
を持ってい
ない
11.0 無回答
4.1 日々の利
用のほ
か、家族で
の遠出な
どにも利
用する車
65.8%
近所への
買い物な
ど、ちょっ
とした用事
に利用す
る車
19.2 N=73
- 48 -
②1日平均走行距離
回答者の1日平均の走行距離は、
「~20km」、
「~30k」m がボリュームゾーンであり、県民
アンケートや五島地区住民アンケートと比較すると、走行距離はやや長い傾向である。
~ 100 100㎞
㎞
以上
1.4 0.0 運転し
ない
9.6 ~ 90 ㎞
0.0 ~ 80 ㎞
5.5 ~ 70 ㎞
0.0 ~ 60 ㎞
1.4 無回答
2.7 ~ 10 ㎞
17.8 %
~ 40 ㎞
6.8 ~ 50 ㎞
4.1 ~ 20 ㎞
27.4 ~ 30 ㎞
23.3 N=73
③項目別車購入時の重視度
項目別の車購入時の重視度については、
「車両価格」以外にも「燃費性能」や「安全性能」
も非常に重視したという割合が高かった。また、環境意識の高い人たちの回答ということ
もあり、「環境性能」を重視したという回答も、県民アンケートや五島地区住民アンケート
と比べて多くなっている。
0%
20%
車両価格
安全性能
17.8 居住空間・収納スペース
16.4 企業・車両ブランド/イメージ
11.0 購入時の補助制度/減税制度
11.0 やや重視した
12.3 19.2 13.7 24.7 あまり重視しなかった
N=73
- 49 -
13.7 4.1 11.0 1.4 11.0 24.7 23.3 どちらともいえない
15.1 16.4 24.7 1.4 9.6 0.0 13.7 2.7 12.3 19.2 38.4 13.7 16.4 35.6 34.2 2.7 6.8 1.4 2.7 9.6 1.4 23.3 34.2 5.5 9.6 0.0 15.1 37.0 37.0 車両デザイン(外観)
12.3 28.8 26.0 100%
5.5 9.6 1.4 0.0 42.5 45.2 環境性能
80%
42.5 30.1 燃費性能
非常に重視した
60%
41.1 走行性能
メンテナンス体制・コスト
40%
23.3 12.3 9.6 15.1 重視しなかった
無回答
④目的地別滞在時間
目的地別に滞在時間を見たところ、「コンビニエンスストア」や「スーパーマーケット」
の滞在時間は短いのは同じ傾向である。一方、2時間以上の滞在が目立つ施設として「文
化施設・公民館」が目立っている。
0%
大型ショッピングセンター
スーパーマーケット
10%
5.5 20%
30%
40%
16.4 19.2 5.5 4.1 2.7 病院・診療所
6.8 8.2 公園・スポーツ施設 4.1 5.5 30分程度
1時間程度
8.2 35.6 28.8 13.7 50.7 2~3時間
6.8 13.7 1.4 9.6 5.5 30.1 5.5 2.7 15.1 2.7 8.2 6.8 6.8 1.4 17.8 0.0 0.0 38.4 20.5 90% 100%
11.0 1.4 6.8 0.0 2.7 56.2 30.1 80%
17.8 67.1 娯楽施設(パチンコ、映画館など)
70%
58.9 レストラン・飲食店 4.1 9.6 10分程度
60%
42.5 コンビニエンスストア
文化施設・公民館
50%
半日以上
13.7 5.5 6.8 5.5 19.2 11.0 6.8 9.6 5.5 車で出かけることがない
無回答
N=73
⑤電気自動車の認知度
電気自動車の認知度に関しては、県民アンケートや五島地区住民アンケートと比較する
と、「よく知っていた」、
「少しは知っていた」という割合が高い。
電気自動車と
いうものがある
ことを知らな
かった
0.0 電気自動車と
いうものがある
ことは知ってい
たが、性能や
価格などのこと
は知らなかった
39.7 N=73
無回答
1.4 性能や価格な
どの特徴につ
いて、少しは
知っていた
39.7 - 50 -
性能や価格な
どの特徴も含
めてよく知って
いた
19.2 %
⑥電気自動車について知りたい情報
電気自動車について知りたい情報としては、
「1回の充電で走れる距離」、
「車両価格」、
「蓄
電池の耐久性能」といった項目は、県民アンケートや五島地区住民アンケートと同様であ
るが、環境モニターにおいては、「メンテナンス体制」について知りたいという回答が「車
両価格」や「1回の充電で走れる距離の問題」と同じ程度に知りたい情報として位置づけ
られている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 1回の充電で走れる距離
メンテナンス体制
63.0 60.3 蓄電池の耐久性能
60.3 走行性能
53.4 必要な充電時間
46.6 環境性能
41.1 安全性能
41.1 燃費性能
37.0 購入助成制度
無回答
80.0 67.1 車両価格
その他
70.0 35.6 4.1 複数回答
N=73
1.4 ⑦外出先/自宅での充電時間と充電量のバランス意識(左:外出先、右:自宅)
外出先と自宅における充電時間と充電量に関するバランス意識については、県民アンケ
ートや五島地区住民アンケートと同様に、外出先、自宅ともに「充電時間が多少長くかか
ってもフル充電に近づけたい」という意見が優勢である。
無回答
1.4 充電時間が
多少長く(30
分程度)か
かってもフ
ル充電に近
づけたい
63.0 あまり長い
距離を走れ
なくてよいの
で充電時間
を短く(5分
程度)したい
35.6 %
N=73
あまり長い距
離を走れなく
てよいので
充電時間を
短く(2時間
程度)したい
28.8 %
無回答
1.4 充電時間が
多少長く(7
時間程度)か
かってもフル
充電に近づ
けたい
69.9 N=73
- 51 -
⑧電気自動車の購入意向
同クラスのガソリン車とほぼ同じ価格であれば、76.7%が「購入したい」と考えており、
関心の高さがうかがえる。
購入し
たいと
は思わ
ない
11.0 無回答
1.4 わから
ない
11.0 購入
したい
76.7 %
N=73
⑨許容できる電気自動車とガソリン車との差額
電気自動車を購入するとした場合にガソリン車とどの程度の価格差となれば購入したい
かということに関しては、県民アンケートや五島地区住民アンケートとは異なり、「ガソリ
ン車とほぼ同額」は 25.0%にまで下がり、「+20 万円以内」、
「+50 万円以内」とほとんど
同じ割合になっているほか、「+100 万円以内」という回答も 17.9%を占めている。これは
回答者の環境意識の高さと電気自動車のコストに対する理解が比較的深いことが要因と考
えられる。
+200万 +300万 その他
0.0 円以内 円以内
無回答
0.0 0.0 1.8 +150万
円以内
ガソリン
0.0 +100万
車とほぼ
円以内
同額
17.9 25.0 %
+80万
円以内
3.6 +50万
円以内
26.8 N=56
- 52 -
+20万
円以内
25.0 ⑩電気自動車使用に当たっての不安
電気自動車使用に当たっての不安は、県民アンケートや五島地区住民アンケートとほぼ
同様の結果である。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 充電場所の確保
69.9 1回の充電での走行距離
61.6 蓄電池の耐久性
58.9 表示される充電残量での走行距離
52.1 車両のメンテナンス体制
47.9 充電作業の安全性
27.4 車体そのものの安全性
27.4 厳しい条件での走行性能
27.4 高速運転性能
26.0 馬力(積載量や定員の余裕)
24.7 その他
複数回答
N=73
9.6 無回答
6.8 ⑪電気自動車普及のために必要なこと
電気自動車普及のために必要なことに関しては、
「手頃な車両価格の設定」
(82.2%)、
「急
速充電器の設置」(64.4%)、「走行距離の向上」(60.3%)の順であり、県民アンケートや
五島地区住民アンケートとほぼ同様の結果である。
(%) 0.0 20.0 40.0 手頃な車両価格の設定
急速充電器の設置
走行距離の向上
自動車関連諸税での優遇措置
車両購入時の補助金
普通充電器の設置
充電器の設置場所の検索が可能である等カーナビ的機能の装備
車の信頼性向上
車種の多様化
試乗会の実施
電気自動車の利用によるエコポイント付与
県内のイベントでの使用
市街地の駐車場での優先駐車等の優遇措置
パンフレット等の作成・配布
その他
無回答
60.0 80.0 100.0 82.2 64.4 60.3 53.4 50.7 47.9 35.6 28.8 26.0 26.0 20.5 13.7 11.0 11.0 2.7 5.5 - 53 -
複数回答
N=73
⑫電気自動車のレンタカーの利用意向
同クラスのガソリン車とほぼ同じ価格の場合、
「借りたい」が 68.5%にのぼり、県民アン
ケートや五島地区住民アンケート以上に電気自動車への関心の高さがうかがえる。
無回答
2.7 わから
ない
19.2 借りた
いとは
思わ
ない
9.6 借り
たい
68.5%
N=73
⑬電気自動車レンタカーに払ってもいい差額
電気自動車のレンタカーに払ってもいいと考える差額については、
「同額」が最も多いも
のの、その割合は県民アンケートや五島地区住民アンケートと比べると低く、
「+1,000 円」
が 26.0%、「+2,000 円」が 20.0%、
「+1,500 円」が 10.0%に達しており、車両購入時の
価格差の許容と同様に、ある程度の負担を許容する傾向がうかがえる。
+3,500 +4,000
円
円
0.0 2.0 +3,000
円
4.0 +2,500
円
+2,000
0.0 円
20.0 +1,500
円
10.0 その他
0.0 +1,000
円
26.0 - 54 -
無回答
2.0 同額
36.0 %
N=50
⑭電気自動車に搭載されるカーナビに欲しい機能
電気自動車のレンタカーに搭載されるカーナビに欲しい機能については、県民アンケー
ト、五島地区住民アンケートと同様に、いずれの機能も無料であれば利用したいという回
答が主であるが、その2つのアンケートと比べて有料でも利用したいという回答の割合は
高いことが特徴である。そのなかで高い割合を示すのは、
「充電残量が少なくなると運転者
に音声でお知らせする機能」(26.0%)、「目的地に着くまでの充電の要否、充電ポイントを
案内する機能」(21.9%)であり、県民アンケートや五島地区住民アンケートでも相対的に
高い割合を示したものがあがっている。
0%
10%
充電残量が少なくなると運転者に音声でお 知らせ する 機能
12.3 飛行機、フェ リー等の欠航、遅延をお知らせし、代 替手段を 案内 する機 能
13.7 複数の観光地を巡る際の最適ルートの 情報、カ ーナビ による誘導 機能
4.1 観光地等の紹介情報を動画(映像)で受信 する機能
口コミ情報や地域にしかわからないご当地 情報をいつでも入手 できる機能
イベント、観光地情報、駐車場情報等をリアルタイムで入手 できる機能
地引き網体験など地元の観光メニューを予約、 会場ま で誘 導 する機能
ホテル(空き室状況)や病院等の情報を検索し、予 約、案 内誘導 する 機能
16.4 52.1 23.3 13.7 24.7 27.4 11.0 26.0 47.9 23.3 26.0 17.8 11.0 52.1 - 55 -
無料であれば利用したい
21.9 26.0 19.2 46.6 26.0 28.8 15.1 49.3 有料でも利用したい
15.1 52.1 11.0 24.7 27.4 27.4 39.7 8.2 24.7 24.7 11.0 レンタカー代のほか駐車場代や施設入場料 などを一 括精算 する 機能
23.3 17.8 20.5 52.1 6.8 13.7 43.8 5.5 5.5 15.1 27.4 26.0 61.6 2.7 90%
24.7 19.2 46.6 47.9 5.5 80%
1.4 56.2 天気予報(現地のピンポイント予想やリアルタイム情報)を受信する 機能
N=73
70%
2.7 43.8 9.6 2.7 60%
56.2 2.7 ご当地の食事情(レストランや食堂等)に関する 情報を紹 介する機能
50%
63.0 41.1 5.5 走行中に、目的地の情報(観光施設、特産品 等)を音声で紹介 する機 能
インターネットによる観光イベント情報等の検索機能
40%
21.9 飛行機、フェ リー等の出発時間に間に合うよ うに空 港等ま で誘導 する 機能
モデル観光コースの情報 提供、カ ーナビによる 誘導機 能
30%
26.0 目的地に着くまでの充電の要否 、充電ポイントを案 内 する機能
飛行機、フェ リー等のチケットの手配をカーナビか ら行 う機能
20%
利用しない
無回答
100%
(2)電気自動車普及促進に関するアンケート(市町)
対 象:長崎県内の 23 市町
期 間:2009 年 12 月 8 日~1 月 8 日
回答数:19 件(回収率 82.6%)
長崎市、佐世保市、島原市、大村市、平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市
五島市、西海市、雲仙市、南島原市、長与町、時津町、波佐見町、
小値賀町、江迎町、鹿町町、新上五島町
①電気自動車の認識度
電気自動車の認識度については、電気自動車の存在や販売されていることの認識は高い
ものの、1 回の充電で走行可能な距離や充電時間、フル充電にかかる電気代や性能について
の認識度はそれほど高くない。
0%
20%
40%
電気自動車の存在を知っていた
26.3 31.6 52.6 電気自動車が1回の充電で走行できる距離を知っていた
36.8 26.3 電気自動車の充電方法を知っていた
10.5 10.5 5.3 よく知っていた
少し知っていた
- 56 -
21.1 26.3 52.6 52.6 あまり知らなかった
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.5 0.0 0.0 15.8 47.4 52.6 10.5 26.3 36.8 36.8 電気自動車の充電時間を知っていた
0.0 0.0 0.0 21.1 42.1 電気自動車の購入を対象にした補助金があることを知っていた
N=19
100%
78.9 電気自動車の販売価格を知っていた
電気自動車の馬力(モーターのトルク)等について知っていた
80%
73.7 電気自動車が販売されていることを知っていた
電気自動車の1回のフル充電にかかる電気代を知っていた
60%
10.5 21.1 31.6 全く知らなかった
10.5 0.0 5.3 0.0 10.5 0.0 5.3 0.0 無回答
②電気自動車への関心度
電気自動車への関心度については、約 9 割の市町が関心があると回答しており、非常に
関心が高い。
全く関心
がない
0.0 あまり
関心が
ない
10.5 無回答
0.0 とても関
心がある
47.4 %
少し関心
がある
42.1 N=19
③電気自動車について知りたい情報
電気自動車について知りたい情報は、「メンテナンス体制」が 68.4%で最も多く、次いで
「走行性能」52.6%、「購入助成制度」が 47.4%でとなっている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 メンテナンス体制
80.0 68.4 走行性能
52.6 購入助成制度
47.4 車両価格
42.1 燃費性能
42.1 蓄電池の耐久性能
42.1 必要な充電時間
42.1 安全性
36.8 1回の充電での走行距離
36.8 環境性能
21.1 その他
無回答
70.0 10.5 0.0 - 57 -
複数回答
N=19
④電気自動車の導入可能性
平成 25 年度までに、公用車の導入(更新)の計画がある市町に対して、電気自動車を導
入する可能性について聞いてみると、「わからない」と回答した市町が 64.3%と半数以上を
占める。一方で、導入可能性が「ある」と回答した市町が 28.6%となっている。
無回答
0.0 ある
28.6%
わから
ない
64.3 ない
7.1 N=14
⑤ガソリン車との差額の許容範囲
同クラスのガソリン車の価格との差額が、「+50 万円以内」が 42.1%で最も多く、次いで
「+20 万円以内」が 21.1%と続いており、「ガソリン車とほぼ同額」は 10.5%にとどまって
いる。
+300万
円以内
0.0 購入した
いと思わ その他 無回答
0.0 ない
0.0 0.0 +200万
円以内
0.0 +150万
円以内
0.0 +80万円
以内
0.0 ガソリン
車とほぼ
同額
10.5 %
わから
ない
15.8 +100万
円以内
10.5 +20万円
以内
21.1 +50万円
以内
42.1 N=19
- 58 -
⑥普及のために必要なこと
電気自動車の普及のために必要なことは、
「手頃な車両価格の設定」が 94.7%で最も多く、
次いで「急速充電器の設置」89.5%、
「車両購入時の補助金」が 84.2%と続いている。一方で、
「普通充電器の設置」は 36.8%にとどまっている。
(%) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 手頃な車両価格の設定
94.7 急速充電器の設置
89.5 車両購入時の補助金
84.2 走行距離の向上
57.9 自動車関連諸税での優遇措置
52.6 車種の多様化
47.4 普通充電器の設置
36.8 車の信頼性の向上
26.3 試乗会の実施
26.3 充電器の設置場所の検索が可能である等カーナビ的機能の装備
15.8 市街地の駐車場での優先駐車等の優遇措置
10.5 県内イベントでの使用
10.5 電気自動車の利用によるエコポイントの付与
パンフレット等の作成・配布
0.0 その他
0.0 無回答
0.0 5.3 複数回答
N=19
⑦電気自動車普及に必要な施策
電気自動車の普及のために必要な施策としては、「公用車への率先導入」が 68.4%で最も
多く、次いで「市町の公共施設等への充電設備の設置」が 57.9%と続いている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 公用車への率先導入
68.4 市町の公共施設等への充電設備の設置
57.9 自動車関連諸税での優遇措置
42.1 充電設備の設置者を対象にした独自の助成制度
42.1 電気自動車の購入者を対象にした独自の助成制度
36.8 普及啓発のセミナー等の開催
26.3 普及啓発のイベント開催(展示会、試乗会など)
26.3 電気自動車の利用者に対する優遇措置(専用駐車スペースの確保など)
26.3 電気自動車の利用によりエコポイントが得られる制度
21.1 その他
無回答
70.0 10.5 0.0 - 59 -
複数回答
N=19
80.0 ⑧充電インフラについて知りたい情報
充電インフラについて知りたい情報を見ると、「充電器の整備コスト」が 84.2%で最も多
く、次いで「補助金制度・助成制度の有無」78.9%、「充電器の維持管理コスト」が 73.7%
と続いている。充電器にかかるコストが気になっていることがわかる。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 充電器の整備コスト
84.2 補助金制度、助成制度の有無
78.9 充電器の維持管理コスト
73.7 充電器の性能
47.4 充電器の種類
42.1 充電器の整備のメリット、デメリット
42.1 充電器の導入事例
42.1 課金システム
その他
わからない
必要ない
無回答
31.6 0.0 5.3 複数回答
N=19
0.0 5.3 - 60 -
(3)電気自動車普及促進に関するアンケート(事業所)
対 象:長崎県内の事業所
期 間:2009 年 12 月 8 日~12 月 28 日
発送数:2,000 通
回収数:549 通(回収率 27.5%)
回答企業の業種
回答企業の業種は、製造業 18.4%、卸売・小売業 16.9%、土木・建設・設備工業 13.8%、
サービス業 13.1%などとなっている。
無回答
5.5 製造業
18.4 %
その他
13.1 サービス
業
13.1 医療・
福祉
10.2 卸売・
小売業
16.9 運輸・
倉庫業
8.6 土木・建
設・設備
工業
13.8 住宅・不
動産業
0.4 N=549
①電気自動車の認識度
電気自動車の認識度については、電気自動車の存在や販売されていることについての認
識度は高いものの、販売価格、購入時の補助金、また充電に関わることへの認識度は低い。
0%
20%
電気自動車の存在を知っていた
電気自動車の購入を対象にした補助金があることを知っていた
電気自動車が1回の充電で走行できる距離を知っていた
電気自動車の充電時間を知っていた
電気自動車の充電方法を知っていた
60%
80%
56.6 電気自動車が販売されていることを知っていた
電気自動車の販売価格を知っていた
40%
41.3 29.3 27.5 10.6 20.9 41.0 42.4 15.8 28.1 26.0 1.1 0.9 24.6 36.1 17.1 0.7 18.9 33.2 24.6 電気自動車の1回のフル充電にかかる電気代を知っていた 4.6 10.6 6.7 0.5 1.8 32.4 39.9 22.2 13.8 0.7 1.3 0.0 40.3 50.6 18.6 100%
0.7 14.8 1.1 41.0 1.5 電気自動車の馬力(モーターのトルク)等について知っていた 4.2 9.8 N=549
よく知っていた
45.5 39.5 少し知っていた
- 61 -
あまり知らなかった
全く知らなかった
0.9 無回答
②電気自動車への関心度
電気自動車への関心度については、
「とても関心がある」、
「少し関心がある」あわせて 82%
と、大部分が電気自動車に対して関心を持っている。
あまり
関心が
ない
14.4 全く関心
がない
2.6 無回答
1.1 とても関
心がある
24.6 %
少し関心
がある
57.4 N=549
③電気自動車について知りたい情報
電気自動車について知りたい情報については、
「車両価格」が 66.5%と高く、以下、「メ
ンテナンス体制」、
「蓄電池の耐久性能」、
「走行性能」、
「1 回の充電での走行距離」が続いて
いる。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 車両価格
66.5 メンテナンス体制
53.7 蓄電池の耐久性能
52.6 走行性能
49.4 1回の充電での走行距離
48.3 購入助成制度
44.1 必要な充電時間
41.2 燃費性能
38.8 安全性
28.6 環境性能
その他
無回答
70.0 10.6 3.5 複数回答
N=549
4.6 - 62 -
④電気自動車の購入意向
同クラスのガソリン車とほぼ同じの価格であれば、6 割の企業が「購入したい」と回答し
ており、「購入したいとは思わない」7.1%を大きく引き離している。
無回答
0.9 わから
ない
32.6 購入
したい
59.4 %
購入した
いとは思
わない
7.1 N=549
⑤ガソリン車との差額の許容範囲
同クラスのガソリン車との差額は、
「ガソリン車とほぼ同額」が 39.3%となっているが、
「+20 万円以内」16.6%、「+50 万円以内」も 30.4%と、ガソリン車を上回る価格でも購
入したいと思う企業の割合は半数以上を占める。
+150万
円以内
0.0 +200万
円以内
0.3 +300万
円以内
0.3 +100万
円以内
8.0 その他
0.6 無回答
1.2 ガソリン
車とほぼ
同額
39.3 %
+80万円
以内
3.4 +50万円
以内
30.4 N=326
+20万円
以内
16.6 - 63 -
⑥普及のために必要なこと
電気自動車普及のために必要なこととして、9 割の企業が「手頃な車両価格の設定」をあ
げている。以下、「急速充電器の設置」68.1%、
「走行距離の向上」55.2%、「車両購入時の
補助金」50.6%が続いている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 手頃な車両価格の設定
90.7 急速充電器の設置
68.1 走行距離の向上
55.2 車両購入時の補助金
50.6 自動車関連諸税での優遇措置
42.4 普通充電器の設置
42.1 車種の多様化
33.2 車の信頼性の向上
28.1 充電器の設置場所の検索が可能である等カーナビ的機能の装備
20.2 電気自動車の利用によるエコポイントの付与
11.1 試乗会の実施
10.2 市街地の駐車場での優先駐車等の優遇措置
5.8 パンフレット等の作成・配布
3.5 県内イベントでの使用
2.7 その他
無回答
複数回答
N=549
2.2 0.7 ⑦急速充電器の設置場所
急速充電器の設置場所については、「ガソリンスタンド」77.0%、「高速道路のサービス
エリア・パーキングエリア」66.7%の割合が高く、以下、
「コンビニエンスストア」52.8%、
「大型ショッピングセンター」48.8%が続いている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 ガソリンスタンド
77.0 高速道路のサービスエリア・パーキングエリア
66.7 コンビニエンスストア
52.8 大型ショッピングセンター
48.8 スーパーマーケット
31.9 有料駐車場(100円パーキング等)
31.0 自動車販売店
24.2 レストラン・飲食店
23.0 病院・診療所
22.4 道の駅
20.4 公園・スポーツ施設
18.4 役所・オフィスビル
15.3 文化施設・公民館
14.0 娯楽施設(パチンコ店、映画館等)
その他
無回答
10.2 4.7 1.1 - 64 -
複数回答
N=549
⑧普通充電器の設置場所
普通充電器の設置場所については、「ガソリンスタンド」45.9%、「高速道路のサービス
エリア・パーキングエリア」38.4%、「大型ショッピングセンター」33.9%、「コンビニエ
ンスストア」28.8%と、急速充電器の設置場所と重複している。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 ガソリンスタンド
50.0 45.9 高速道路のサービスエリア・パーキングエリア
38.4 大型ショッピングセンター
33.9 コンビニエンスストア
28.8 有料駐車場(100円パーキング等)
25.7 自動車販売店
22.8 役所・オフィスビル
17.7 公園・スポーツ施設
17.3 スーパーマーケット
16.6 病院・診療所
16.6 文化施設・公民館
15.3 道の駅
13.7 娯楽施設(パチンコ店、映画館等)
12.9 レストラン・飲食店
10.9 その他
14.4 無回答
複数回答
N=549
8.7 ⑨充電インフラ整備の可能性
事業所における充電インフラ整備の可能性については、「はい」が 11.7%、「いいえ」が
30.2%であった。過半数にあたる 55.6%の企業が「わからない」と回答している。
無回答
2.6 はい
11.7%
わから
ない
55.6 いいえ
30.2 N=549
- 65 -
⑩充電インフラの情報
充電インフラについて、どのような情報が必要かたずねたところ、「充電器の維持管理コ
スト」52.3%、
「充電器の整備コスト」49.7%と、コストに関する情報ニーズが高い。以下、
「充電器の性能」37.7%、「補助金制度、助成制度の有無」37.5%、「充電器の整備のメリ
ット、デメリット」36.4%などが続いている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 充電器の維持管理コスト
50.0 60.0 52.3 充電器の整備コスト
49.7 充電器の性能
37.7 補助金制度、助成制度の有無
37.5 充電器の整備のメリット、デメリット
36.4 充電器の種類
34.6 課金システム
20.8 充電器の導入事例
16.4 その他
0.7 わからない
10.2 必要ない
複数回答
N=549
8.4 無回答
4.7 ⑪電気自動車関連産業への参入意欲
電気自動車の普及に伴う関連産業への参入意欲についてたずねたところ、
「参入の意欲は
ある」7.3%、「どちらかといえば意欲はある」6.0%と、意欲があると答えた企業は全体の
13.3%にとどまっている。
無回答
3.6 参入予
定である
0.4 %
参入の
意欲は
ある
7.3 どちらか
といえば
意欲は
ない
9.7 わから
ない
33.0 N=549
どちらか
といえば
意欲は
ある
6.0 参入の
意欲は
ない
40.1 - 66 -
⑫参入課題(参入しない理由)
参入への課題、もしくは参入しない理由については、「そもそも参入に関心がない」のほ
か、「製品や業界情報等の事業初期段階の知識不足」、「わからない」といった事業化に関す
る情報不足があげられている。
(%) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 そもそも参入に関心がない
30.0 25.7 製品や業界情報等の事業初期段階の知識不足
21.9 製造ノウハウ等の事業実施段階の技術不足
18.4 資金不足
17.5 人材不足
12.6 参入へのメリットを感じない
12.2 わからない
20.8 その他
複数回答
N=549
4.2 無回答
10.0 ⑬参入したい分野
参入したい分野については、半数の企業が「参入したい(可能性がある)分野はない」
と答えている。その一方で、
「充電器メンテナンス業」6.2%、
「充電設備に関連する工事業」
5.3%など充電に関するビジネスへの関心を持っている企業が多い。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 参入したい(可能性がある)分野はない
6.2 充電設備に関連する工事業
電気自動車メンテナンス業
電気自動車部品製造業
充電器部品製造業
5.3 3.8 3.5 2.0 1.6 充電器製造業
0.9 電気自動車製造業
0.7 その他
60.0 49.5 充電器メンテナンス業
電気自動車に関連する情報サービス業
50.0 複数回答
N=549
4.2 無回答
31.1 - 67 -
⑭参入支援策の必要性
電気自動車関連産業への参入支援策については、「必要だと思う」41.5%、「どちらかと
いえば必要だと思う」14.4%と、過半数の企業が必要と考えている。
その他
0.2 N=549
無回答
12.2 必要だと
思う
41.5%
わから
ない
22.6 必要な
いと思う
6.6 どちらか
と言えば
必要な
いと思う
2.6 どちらか
といえば
必要だと
思う
14.4 ⑮参入支援策の方法
参入支援策の方法については、「設備投資補助金」64.2%、「設備投資融資制度」41.0%
と、設備投資に対する支援策の割合が高く、以下、「業界の情報提供」「セミナー・勉強会
の開催」など情報提供に関する支援策が続いている。
(%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 設備投資補助金
41.0 業界の情報提供
39.4 セミナー・勉強会の開催
36.2 社員の技術研修
25.4 研究開発補助金
25.4 専門アドバイザーなどの派遣
22.5 人材確保支援
無回答
70.0 64.2 設備投資融資制度
その他
60.0 13.4 複数回答
N=307
2.3 3.3 - 68 -
⑯長崎エビッツの認知度
長崎EV&ITS(長崎エビッツ)の認知度については、
「よく知っている」2.6%、「少
し知っている」10.9%と、知っていると回答した企業が全体の 13.5%にとどまり、
「全く知
らない」が 59.4%を占めている。
よく知っ
ている
2.6 %
無回答
2.9 少し知っ
ている
10.9 あまり知
らない
24.2 全く知ら
ない
59.4 N=549
⑰長崎エビッツへの関心度
長崎エビッツへの関心度については、
「関心がある」5.5%、
「少し関心がある」28.4%と、
関心を持っている企業は全体の 3 分の 1 にとどまっている。
無回答
3.5 関心が
ない
20.4 N=549
関心が
ある
5.5 %
少し関心
がある
28.4 あまり
関心が
ない
42.3 - 69 -
(4)電気自動車利用アンケート
対
期
象:長崎県内で電気自動車を導入した長崎県地方機関、民間事業所(計4カ所)
間:2009 年 12 月 1 日~2010 年 1 月 12 日(県地方機関)
2010 年 1 月 4 日~8 日(民間事業者)
回答数:43 件
①1回あたりの走行距離
電気自動車利用において 1 回あたりの走行距離は、10 ㎞未満が最も多く、全体の 48.8%
を占めている。以下、40~50 ㎞が 11.6%、次いで 20~30 ㎞、50~60 ㎞がともに 7.0%と
続いている。平均走行距離は 25.2 ㎞であった
1回あたりの走行距離
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
走行距離
~10㎞
~20㎞
~30㎞
~40㎞
~50㎞
~60㎞
~70㎞
~80㎞
~90㎞
~100㎞
100㎞以上
無回答
計
実数
構成比(%)
21
48.8
3
7.0
3
7.0
0
0.0
5
11.6
3
7.0
2
4.7
0
0.0
1
2.3
0
0.0
1
2.3
4
9.3
43
100.0
~100㎞
0.0 ~90㎞
2.3 100㎞
以上
2.3 無回答
9.3 ~80㎞
0.0 ~70㎞
4.7 ~10㎞
48.8 %
~60㎞
7.0 ~50㎞
11.6 ~40㎞
0.0 ~30㎞
7.0 平均走行距離:25.2km
- 70 -
~20㎞
7.0 N=43
②エアコン・ヒーターの利用
エアコン・ヒーターの利用については、「有り」が 27.9%、「無し」が 62.8%であった。
1 月の寒い時期に実施したことを考慮すると、充電残量を維持するために電気自動車利用者
がエアコン・ヒーターの利用を控える傾向にあったと推測される。
エアコン・ヒーターの利用
実数
有り
無し
無回答
計
12
27
4
43
構成比(%)
27.9
62.8
9.3
100.0
無回答
9.3
有り
27.9%
無し
62.8
N=43
③乗車直前の充電状況
乗車直前の充電については、「有り」が 48.8%、
「無し」が 18.6%であった。
乗車直前の充電状況
実数
有り(200V)
無し
無回答
計
21
8
14
43
構成比(%)
48.8
18.6
32.6
100.0
無回答
32.6 無し
18.6 N=43
平均充電時間:25 時間
- 71 -
有り
(200V)
48.8 %
④電気自動車とガソリン車の比較(無回答を除く)
電気自動車とガソリン車の比較では、「乗り心地」、「加速性能」への評価が非常に高かっ
た一方で、「走行距離に対する安心感」、「安全感覚」、「充電の煩わしさ」、「車内スペース」
といった項目で評価が低かった。
自由意見では、走行距離の短さ、充電残量への不安を指摘する声が目立った。特に、充
電残量の距離表示への要望が多かった。そのほか、ヒーター利用時のバッテリー消耗、エ
ンジン音がないことでの安全面への不安などが指摘されている。
電気自動車とガソリン車の比較 (無回答を除く)
実数
5(良い)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
運転のしやすさ
乗り心地
加速性能
ブレーキ性能
車内スペース
走行距離に対する安心感
安全感覚
充電の煩わしさ
充電設備の使いやすさ
4
7
11
10
6
4
2
3
3
4
3
5
5
8
7
7
2
5
4
6
2
13
9
7
12
10
6
12
13
12
1(悪い)
1
1
1
1
5
11
5
4
2
0
0
0
0
0
5
0
0
0
無回答を除く
サンプル数
26
26
26
26
26
26
25
24
24
計
無回答
43
43
43
43
43
43
43
43
43
構成比
5(良い)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
運転のしやすさ
N=26
乗り心地
N=26
加速性能
N=26
ブレーキ性能
N=26
車内スペース
N=26
走行距離に対する安心感
N=26
安全感覚
N=25
充電の煩わしさ
N=24
充電設備の使いやすさ
N=24
4
3
2
1(悪い)
無回答を除く
サンプル数
26.9
19.2
50.0
3.8
0.0
100.0
42.3
19.2
34.6
3.8
0.0
100.0
38.5
30.8
26.9
3.8
0.0
100.0
23.1
26.9
46.2
3.8
0.0
100.0
15.4
26.9
38.5
19.2
0.0
100.0
7.7
7.7
23.1
42.3
19.2
100.0
12.0
20.0
48.0
20.0
0.0
100.0
12.5
16.7
54.2
16.7
0.0
100.0
16.7
25.0
50.0
8.3
0.0
100.0
- 72 -
17
17
17
17
17
17
18
19
19
0%
運転のしやすさ
N=26
乗り心地
N=26
加速性能
N=26
ブレーキ性能
N=26
車内スペース
N=26
走行距離に対する安心感
N=26
安全感覚
N=25
充電の煩わしさ
N=24
充電設備の使いやすさ
N=24
10%
20%
30%
26.9 40%
50%
19.2 26.9 38.5 23.1 42.3 20.0 16.7 25.0 2
19.2 0.0 0.0 16.7 50.0 3
3.8 0.0 20.0 54.2 4
3.8 0.0 19.2 48.0 5(良い)
3.8 0.0 46.2 26.9 16.7 100%
34.6 26.9 15.4 90%
3.8 0.0 30.8 23.1 7.7 7.7 80%
50.0 38.5 12.5 70%
19.2 42.3 12.0 60%
0.0 8.3 0.0 1(悪い)
主な自由意見
エコモードの場合坂道での加速が弱い。
走行可能距離が短い。半分を減ってしまうと不安が高まってくる。
基本的にガソリン車と同じ位。加速性能はDモードではガソリン車よりよい、ECOモードやBモードでは
同程度。ブレーキ性能は、エンジンブレーキはガソリン車より効く、足ブレーキは変わらない。
馴れていないので心配が多い。静かすぎて耳の感覚が知り得た情報(機械の状況)がないことが不
安。
エンジン音がしないので歩行者への注意など細心の気づかいが必要である。
ヒーター使用が走行距離に影響すること。
ヒーターはバッテリーの消耗がひどく、ヒーターの改善か、バッテリーの改善をお願いしたい。
E表示となったとき、残り何㎞走行できるのかアバウトでよいので、教えて欲しい。乗車途中の充電す
る場所がないので、長距離運転できない。
スイッチをONにした場合、本当にONになっているのかが不明確。歩行者に後ろから近づいても音が
静かすぎて気づいてもらえない場合がある。残電気量であとどの程度の距離走るかがわからない(特
に、残りが少なくなると不安)。
充電の残りがメーターではなく、数字(後何キロ走れるか)を表示できれば、安心感が向上する気がす
る。
- 73 -
4.本県の課題と追加施策の検討
平成21年度は、長崎県EV・PHVタウン構想の主要プロジェクトと
して、五島地区で電気自動車を100台規模で導入し、ITS(高度道路
交通システム)を活用したドライブ観光システムの構築する「長崎EV&
ITS(エビッツ)プロジェクト」を推進するとともに、電気自動車の公用
車へ率先導入や、補助制度を創設するなど、EV・PHVの初期需要の創
出や普及啓発に取り組んできた。
ここでは、これまでの取組やアンケート調査の結果等を踏まえて、アク
ションプランに掲げた取組内容の区分に中で、今後の課題や追加施策につ
いて、整理を行った。
(1) 「(1)初期需要の創出」「(3)普及啓発」
①長崎エビッツプロジェクトの効果的なPR
長崎エビッツプロジェクトについては、平成22年度から、電気自
動車によるレンタカー事業や未来型のドライブ観光システムの運用が
始まる。電気自動車とITSを活用し、電気自動車の普及と観光振興
など地域活性化に取り組む世界で初めての取り組みであり、今後一層、
全国的な知名度を高めていく必要がある。
そこで、長崎エビッツプロジェクトの運用開始のタイミングに合わ
せた効果的なPRが重要である。マスメディアや広報誌、パンフレッ
ト、インターネットなど様々な媒体を活用して、世界遺産候補の教会
など五島の魅力の情報発信を行うとともに、五島の豊かな自然や歴史
文化遺産を電気自動車で回るエコツアーや、公共交通機関とEVレン
タカー、宿泊を組み合わせたパッケージツアーなどを旅行商品化し、
県内外から五島への観光客の誘致を図る。
さらに、世界のITSの研究機関、関連企業、関連団体などが参加
するITS世界会議が平成22年10月に韓国の釜山で開催される。
長崎エビッツの取組を、釜山ITS世界会議において世界に向けて情
報発信を行う。
②電気自動車の活用実績を踏まえたさらなる情報発信
県民アンケートでは、約7割の方が電気自動車のことをほとんど知
らないと回答しており、現段階での電気自動車の認知度は低い。
長崎エビッツプロジェクトでは、電気自動車を100台規模でレン
タカー等として導入し、観光客など幅広い層の電気自動車利用を図る。
利用者の意見や感想は、電気自動車のことをほとんど知らない多くの
県民にとっても非常に貴重な情報となる。
県民への情報提供にあたっては、
「車両価格」、
「1回の充電で走れる
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距離」、「必要な充電時間」など電気自動車に関する基本的な情報に加
え、長崎エビッツプロジェクトの取り組みや、電気自動車を導入して
いる県・市町・民間企業の利用データや意見等も情報発信していく。
③県内各地での電気自動車普及に資する活動の創出
県内においては、長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクトを実施
する五島地区以外では、電気自動車がほとんど導入されておらず、電
気自動車を実際に見て、体験できる機会が少ない。
本県が今年度創設した電気自動車の導入補助制度では、導入者に対
して、電気自動車の普及に資する活動を行うことを補助の条件として
いる。この補助制度の県内各地での活用を図り、地域におけるイベン
トでの電気自動車の活用や試乗会の開催など様々な普及活動を促進し、
各地域の住民の方々が電気自動車を実際に見て、体験できる機会を増
やしていく。
(2) 「(2)充電インフラの整備」
①ホテルや旅館等の宿泊施設等への普通充電器の設置の検討
急速充電器は、主にEVレンタカーが観光地を周遊する際の利用が
想定されるが、宿泊客への対応として、ホテルや旅館などの宿泊施設
への普通充電器の設置も検討する必要がある。
そのため、普通充電器の設置促進に向けた補助制度の創設等に取り
組む。
②急速充電器のアフターサービスなどへの参入促進
急速充電器については、メンテナンスや問い合わせ対応などアフタ
ーサービスが必要となるが、特に五島などの離島地域では充電器メー
カーによるアフターサービスが容易ではない。一方、事業所アンケー
トにおいて、県内企業は「充電器メンテナンス業」や「充電設備に関
連する工事業」といった充電に関する分野での参入に関心が高いこと
がわかった。
そこで、急速充電器のメンテナンスや問い合わせ対応など地元企業
で対応可能と思われる業務ついては、充電器メーカーと協力して地元
企業の参入を促進する。
(3) 「(4)効果評価」
①EV走行データ、充電器利用データの収集・分析
長崎エビッツプロジェクトでは、五島地域において、平成21年度、
100台規模の電気自動車と15基の急速充電器を導入する予定であ
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る。導入する電気自動車は、レンタカーなどとして観光客など多くの
方が利用する。電気自動車の走行データや充電器の利用データを収集、
分析し、その結果を活用していくことが重要である。
データを分析することで、地元では充電インフラなど電気自動車を
利用しやすい環境を整備していくとともに、電気自動車メーカーや充
電器メーカーには、実際に利用データを分析活用して電気自動車や充
電器の機能向上などに取り組んでもらう。
さらに、五島市の観光客の3割以上、新上五島町の観光客の4割以
上がレンタカーを活用しており、収集するデータを分析することで、
五島地区を訪れる観光客の動向を把握することができる。分析結果を
島内の観光客受け入れ体制の充実や、旅行商品の開発に活用し、観光
振興による地域活性化にもつなげていく。
また、走行データ、利用データ等を取りまとめて、広く情報発信を
行っていく。
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Ⅳ.EV・PHVタウン構想
1.EV・PHVタウン全体構想
EV&ITSで世界に発信する
環境観光先進地 長崎県
EV(電気自動車)とITS(高度道路交通システム)を活用し、環境にや
さしい観光先進地をめざす。
2013年前後までに県内に500台のEVを普及させることを目標とする。
世界遺産暫定リストに登録された「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」、
世界ジオパークに国内で初めて認定された島原半島、新エネルギー等の普及啓
発拠点である「長崎次世代エネルギーパーク(ハウステンボス)」等の地域資
源を活用し、電気自動車の導入が観光振興や交流人口の拡大など地域活性化に
つながるEV普及モデルの創出をめざす。
まずは、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会等を有する
五島列島において、電気自動車をレンタカー等として導入し、ITSを活用し
た未来型ドライブ観光システムを実現して、五島の地域活性化に資するEV普
及モデルを創出する。
<地域資源の例>
『明日の世界遺産』
( 長崎の教会群と
キリス ト教関連遺産)
『次世代エネルギーパーク』
(ハウステンボス)
■2009年3月にオープン。2007年10月、
国が初めて認定した6つの次世代エネ
ルギーパークのうちの1つ。
■概要:太陽光発電などの新エネルギー
を実際に「見て」「触れる」機会を増やす
ことを通じて、次世代エネルギーのあり
方について、広く理解の増進を図るため
の地域拠点として国が認定した施設。
■構成施設:展示施設、大規模太陽光
発電設備、天然ガスコ・ジェネシステム
ソーラーシップ・ソーラーボートなど
『ジ オパーク』
(島原半島)
■2007年1月、ユネスコの世界遺産
暫定一覧表に登録された。
■概要:日本におけるキリスト教の
伝来と受容の歴史を示す遺産。
教会群等は、16世紀のキリスト教
の伝来・繁栄の後、2世紀半にわ
たる禁教・弾圧を経ながらも、人々
が信仰を継続し守り伝えてきた証。
■施設:大浦天主堂や頭ヶ島天主堂
など、キリスト教に関連する県内29
の遺産(検討中)
■2009年8月、国内で初めて世界ジオ
パークネットワークへ加盟
■概要:島原半島全域をエリアに、自然
景観(地形)、地質、動植物といった自
然環境、それらを利用した人々の暮ら
し、歴史、文化を「展示物」と見なした、
広大なテーマパーク。
■施設:「雲仙岳災害記念館」、「土石流
災害遺構」、「雲仙お山の情報館」のほ
か、実際の地形、地層、景観など
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2.EV・PHVタウン地域別構想
(1)(地域別普及モデル1)五島地区
~“EV&ITSで世界に発信する五島”を目指して~
「長崎県EV・PHVタウン構想」の主要プロジェクトとして、世界遺産候
補を有する五島地区において、EV(電気自動車)とITS(高度道路交通シ
ステム)が連動した未来型のドライブ観光システムを実現するため、自動車メ
ーカーや電機・カーナビメーカー、大学、関係業界団体、地場企業、地元自治
体などが参画した「長崎EV&ITS(エビッツ)コンソーシアム」を設立し、
以下の項目等について具体的な検討を行う。
<主な検討項目>
①電気自動車の 100 台規模での導入
②ITSを活用した未来型ドライブ観光システムの実現
③急速充電器等のインフラ整備
④観光情報などのコンテンツの掘り起こし
⑤エコアイランドを目指す自然エネルギーの活用等
「EVと観光ITSの実配備・運用」、「地域発で全国・世界に通用するルー
ル化・標準化」、「環境・観光を軸とした地域振興・産業振興」、「エネルギーシ
ステムとEVに係るモデル実証」などを実現することで、EVとITSの分野
において五島地区が世界をリードする存在となることを目指す。
長 崎EV&ITS(エビッツ):未来型ドライブ観光のイメージ
3. I TSによるオプショナルツアーへの誘導
1. 公共交通手段とEVレンタカーの連携
各種オプショナルツアーをカーナビで
自由に選択、カーナビが自動誘導
長崎新幹線
ジェットフォイル
シップ&EVライド
新幹線で 長崎駅に到着、駅前から
ジェットフォイルな どで
五島へ直行
世界遺産教会群をクリーンに巡る旅へ
地元の良さをふんだんに体験
離島観光ITS
情報DB
福江港など到着地でEVレンタカーが出迎 え。
EVレンタカーで
ITSシステム情報搭載の
教会巡りに出発。
船の出航時刻に間に合う
よ うカ ーナビが港まで誘導
タッチパネル
お土産代
港でレンタカーを返却、レン
タル料のほか、お土産代や
充電料金など、滞在経費も
併せて精算。
ICリーダー
レンタカー料金
教会を見学
している間
に充電完了
充電料
4. I TS自動代金決済
2. 急 速 充 電 器 等の整 備(観光中 に充 電等)、
観 光 情 報 配 信シス テムの 整備
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CO2 ↓
騒音 ↓
カーナビで自由
に観光コースを
設定。訪問地へ
の道中、目的地
情報、特産品、
イベントを案内。
(2)(地域別普及モデル2)長崎県内全域
~長崎エビッツでの成果を県内他地域へ展開~
五島地区における「長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクト」での
成果を県内他地域に展開する。
①環境・観光を軸とした地域振興・産業振興
EVとITSを活用した未来型ドライブ観光システムの展開にあたって
は、EVやITS関連設備を導入するだけでなく、観光情報などを収集し、
提供するシステムを構築することが必要である。EVやITSの導入に合
わせて、地域の様々な主体が、未来型ドライブ観光システムの構築に一体
となって取り組むことで、EVとITSを活用した観光振興・産業振興、
地域活性化を目指す。
②EV普及環境の整備
イベントでの電気自動車の活用や、電気自動車の価格、機能、性能に関
する情報提供、展示会・試乗会の開催など、見る、知る、触れる機会を多
く提供し、地域の人々の電気自動車への理解を深める。また、電気自動車
に関わる新たな製品やサービスの創出に取り組む。さらに、電気自動車を
安全に、安心して利用するための不安解消、安全対策、充電システムやメ
ンテナンス体制の整備のほか、充電場所などの情報提供サービスの構築に
取り組む。なかでも、メンテナンス、情報関連サービスの提供については、
地元企業の積極的な参画を推進する。
③ゼロエミッションモデルの構築
電気自動車の導入、長崎エビッツプロジェクトの推進などによって、環
境への関心が更に高まっており、電気自動車に供給する電力についても、
CO2を排出しない自然エネルギーを活用するゼロエミッション型モデル
を構築していく。
④長崎エビッツコンソーシアムの活用
五島地区での長崎エビッツプロジェクトは、研究者や企業のネットワー
クの形成につながっている。また、電気自動車に関する走行データ等の収
集・分析結果は、企業の研究開発の上からも貴重なものと成り得る。この
ネットワークや最新データを活用して更なるEV・ITSに関するプロジ
ェクトの創出や実証実験の誘致につなげていく。
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長崎エビッツでの成果を県内他地域に展開
環境・観光を軸とした地域振興・産業振興
・県内各地の観光地・施
設において未来型ドラ
イブ観光システムの活
用
・地域観光情報の発信
ゼロエミッションモデルの構築
長崎EV&ITS
自然エネルギーを活用し
たゼロエミッション型モ
デルの研究プロジェクト
推進
島原半島
ジオパーク
長崎次世代
エネルギーパーク
太陽光発電
スマート
グリッド
長崎の教会群と
キ リスト教関連遺産
風力発電
安全・安心
充電残量の不安解消
モーター音のみ
メンテナンス
充電システム
長崎EV&ITS
プロジェクト推進
設置場所
充電方式
課金システム
新機能付加
ネットワーク形成
最新情報の発信
EV走行データ
収集・分析
人々の理解
電気自動車の情報提供
イベント・試乗会開催
長崎EV&ITS
の事例紹介
新たなサービス
実証実験の実施
情報配信システム
充電サービス
駐車場
緊急時対応
シェアリング
EV・ITS
関連学会・
国際会議等
への参加
EV普及環境の整備
プロジェクトの創出
長崎エビッツコンソーシアムの活用
長崎エビッツの成果を県内他地域へ展開
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○ 平成21年度長崎県地域省エネルギービジョン策定等事業
「長崎県EV・PHVタウン推進マスタープラン策定委員会」
(=長崎県電気自動車活用会議ワーキング会議)
<開催実績>
平成21年10月14日
平成21年12月24日
平成22年 1月19日
第1回策定委員会
第2回策定委員会
第3回策定委員会
(敬称略)
所属等
役職等
氏 名
三菱重工業(株)
原動機事業本部再生エネルギー事業部
太陽電池事業ユニット 太陽電池設計課長
石田 信久
三菱自動車工業(株)
EVビジネス本部 EVビジネス開発部
EV渉外グループ マネージャー
新日本石油(株)
九州支店業務グループ
チーフスタッフ
菊地 良仁
新上五島町
産業再生推進本部 副本部長
小柳 哲也
九州電力(株)
経営企画本部企画担当
地域戦略グループ長
寺崎 正勝
五島市
商工振興課長
東條 一行
九州経済産業局
地域経済部地域経済課
自動車担当参事官
藤井 博信
(財)日本自動車研究所
FC・EV研究部 企画・実証グループ
主任研究員
(財)長崎県産業振興財団 技術統括
長崎県
オブザーバー
川井 拓
堀口 眞
吉田 博久
知事公室
世界遺産登録推進室長
嶋田 孝弘
観光振興推進本部
副本部長
松尾 英紀
科学技術振興局
科学技術振興課長
上原 哲之
地域振興部
地域政策課長
新井 忠洋
地域振興部
新幹線・総合交通対策課長
西元 英隆
環境部
未来環境推進課長
濵田 尚武
産業労働部
産業人材課長
池内 潔治
産業労働部
新産業創造課長
沢水 清明
九州経済産業局資源エネルギー環境部
エネルギー対策課長
羽江 秀男
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合
開発機構 九州支部事業管理部主幹
吉武 正則
- 81 -
○ 長崎県電気自動車活用会議
<開催実績>
平成21年10月21日
平成22年 1月26日
第1回会議
第2回会議
(敬称略)
所属等
役職等
氏 名
新上五島町
副町長
江上 悦生
新日本石油(株)
九州支店業務グループマネージャー
岡田 泰雄
(財)日本自動車研究所
FC・EV研究部
企画・実証グループ長
荻野 法一
三菱自動車工業(株)
EVビジネス本部 EVビジネス開発部長
齋藤 将孝
三菱重工業(株)
原動機事業本部再生エネルギー事業部
太陽電池事業ユニット技師長
高塚 汎
九州電力(株)
執行役員 長崎支店長
中川 正裕
九州経済産業局
地域経済部長
中島 英史
五島市
副市長
諸谷 英敏
(財)長崎県産業振興財団 技術統括
吉田 博久
知事公室長
田中 桂之助
観光振興推進本部長
科学技術振興局長
織方 國勝
中村 修
長崎県
地域振興部長
渡辺 敏則
環境部長
中村 保高
産業労働部長
上村 昌博
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