平成25年度 宗像市社会福祉法人指導監査等方針 宗 像 市

平成２５年度
宗像市社会福祉法人指導監査等方針
宗
像
市
１
基本方針
社会福祉法人は、主として措置費、自立支援給付、介護保険等の公的資金を原資として事業を経
営する極めて公共性の高い組織であり、適正かつ円滑な運営が求められています。
このため、指導監査では、社会福祉法人の運営管理等が法令等を遵守し適切に行われているかに
ついて、次の点にも留意し実地に確認します。
（１）福祉サービスの質の向上に資するよう経営方針及び体制が構築されているかなど、指導監査
が形式的にならないよう留意します。
（２）改善を要する事案は、その原因の究明を行うとともに、改善の方策についても具体的な方針
を示すよう努めます。
なお、短期間のうちに解決することが困難な事案にあっては、年次改善計画の作成を求める
など、継続的な指導を行います。
２
指導監査事項
（１）重点事項
ア
利用者に対する虐待防止に向けた体制の整備や研修の実施など、組織的・計画的に取り組ま
れているか確認します。
イ
防災対策のための仕組みが確立され、防災訓練等が組織的・計画的に実施されているか確認
します。
（２）一般的事項
ア
理事会及び評議員会
（ア）事業計画・事業報告、基本財産の処分、定款の変更、施設長の任免等重要な人事、諸規程
の制定・変更、予算・決算等の重要事項が、定款に基づき審議・決定されているか否か確認
します。
また、理事長が専決した場合、理事会及び評議員会に報告しているか併せて確認します。
（イ）理事会及び評議員会の議事録の写しが、各構成員に交付又は回覧されているか確認します。
イ
監事が行う監査
（ア）形式的・表面的なものに陥らないために、監事監査規程などにより監査の充実に努めてい
るか確認します。
（イ）監事監査を実効あるものとするため、監事は、理事会及び評議員会に極力出席し、法人・
事業の運営状況、理事の業務執行状況等を把握した上で的確な監査を行い、結果を理事会
及び評議員会に報告しているか確認します。
ウ
運営管理体制
（ア）法人の資産を、株式投資又は株式を含む投資信託等により運用する場合は、定款準則に基
づく定款変更手続きを行うとともに、資産の安全確保のための投資リスクの管理等、適切な
統制が図られているか確認します。
（イ）宗像市社会福祉法施行細則第 12 条の規定に基づき、暴力団関係者が排除されているか確
認します。
エ 会計処理
（ア）社会福祉法人会計基準に基づき、国からの諸通知を踏まえた「経理規程」を作成してい
るか確認します。
（イ）経理規程に基づく内部けん制が確立され、適正な契約手続きが行われているか等を確認
します。
オ 利用者サービス
（ア）福祉サービスに関する苦情への対応については、苦情解決の仕組みが確立され、苦情の
解決結果が公表されているかなどを確認します。
（イ）福祉サービス第三者評価の受審等、サービスの質の向上に向けた取組について確認しま
す。
３
その他の事項
（１）問題を有する法人に対する重点指導
指摘事項及び問題事項が多い法人に対しては、改善計画の提示を求め、その計画に従って改
善がなされているか随時確認するなど、重点的かつ継続的に指導します。
継続的指導によっても是正措置が講じられない場合は、その事案に応じて社会福祉法に基づ
く改善命令、役員の解職勧告、業務停止命令等の処分等及び法人名等の公表を行うなど厳正に
対処します。
（２）法人の新規設立時における事務指導
新たに設立を認可した法人については、円滑・適正な運営が確立できるよう、法人設立年度
において、原則として事務指導を行います。