Comments
Description
Transcript
波別解析法 ゼロアップクロス法により個々の波を定義 個々の波の諸量を
不規則波の解析 波別解析法 ゼロアップクロス法により個々の波を定義 個々の波の諸量を確率・統計処理 有義波を定義し、設計波(規則波)とする スペクトル解析(不規則波として設計) 不規則波を成分波の重ね合わせとして定義 成分波は周波数と波向きが異なる 成分波のエネルギーを確率・統計処理 1 波別解析法 (m) ゼロアップクロス法 3 2 1 50 150 100 -1 200 (秒) t -2 観測した水位変動(時系列)から平均水位を求める (m) ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ 3 2 1 50 -1 100 150 200 (秒) t -2 平均水位を切り上がる点(ゼロアップクロス点)を探し ゼロクロス点から次のゼロクロス点までを1つの波とする 2 波別解析法 (m) 3 ① ゼロアップクロス法 ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ T 2 1 H -1 50 100 150 200 (秒) t -2 個々の波の波高(H)と周期(T)を読み取る 3 波別解析法 有義波の定義ー準備 波高(H)m 4.85 周期(T)s 12.3 4 4.42 11.2 10.2 13 4.25 12.8 4.42 11.2 5 3.98 14.2 5 3.98 14.2 6 3.88 12.5 6 3.88 12.5 10 3.84 10.7 7 2.81 14.7 8 3.28 13.1 8 3.28 13.1 7 2.81 14.7 9 2.68 12.2 9 2.68 12.2 10 3.84 10.7 11 2.64 14.4 11 2.64 14.4 12 2.27 13.4 12 2.27 13.4 15 2.18 13.1 13 4.25 12.8 3 1.96 10.2 14 4.85 12.3 1 1.31 15.1 15 2.18 13.1 2 0.96 14.5 平均 3.02 12.96 波の番号 1 波高(H)m 1.31 周期(T)s 15.1 2 0.96 14.5 3 1.96 4 波の番号 14 波高で並び替え 平均波 4 波別解析法 有義波の計算 最大波 波の番号 14 全波数の1/3の波の平均 波高(H)m 4.85 周期(T)s 12.3 4 4.42 11.2 13 4.25 12.8 5 3.98 14.2 6 3.88 12.5 10 3.84 10.7 8 3.28 13.1 7 2.81 14.7 9 2.68 12.2 11 2.64 14.4 12 2.27 13.4 15 2.18 13.1 3 1.96 10.2 1 1.31 15.1 2 0.96 14.5 1/3 有義波 1/3有義波高 H1/3=4.30m 1/3有義周期 T1/3=12.6s 全波数の1/10の波の平均 1/10 有義波 5 波別解析法 波別解析法の理論 波高の頻度分布 波の番号 14 波高(H)m 4.85 周期(T)s 12.3 4 4.42 11.2 13 4.25 12.8 5 3.98 14.2 6 3.88 12.5 10 3.84 10.7 8 3.28 13.1 7 2.81 14.7 9 2.68 12.2 11 2.64 14.4 12 2.27 13.4 15 2.18 13.1 3 1.96 10.2 1 1.31 15.1 2 0.96 14.5 頻度分布 4-5m 3/15 3-4m 4/15 0.4 0.3 0.2 2-3m 5/15 0.1 0 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 1-2m 2/15 0-1m 1/15 6 波別解析法 波高の発生確率 頻度分布 0.4 Rayleigh 分布ー確率密度関数 # ! p(H) 0.3 0.25 0.2 σ ; 波高の分散 0.2 0.15 0.1 0.1 0.05 0 1 2 3 ! "2 $ π H π H p exp − = 2 H̄ 2 4 H̄ ! " #2 $ H 1 H p(H) = 2 exp − σ 2 σ 確率密度 H H̄ " 4 0-1 1-2 2-3 3-4 4-5 5 6 7 ση ; 水位変動ηの分散 σ = 2ση ! 2 σ= H̄ π 1 ση = √ H̄ 2π 7 レーリー分布の変化 波高の発生確率密度 p(H) 平均波高による分布形の変化 0.8 0.7 H=1.0m H=2.0m H=3.0m H=4.0m H=5.0m H=6.0m 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 0 2 4 6 8 10 12 H(m) 14 8 スペクトル解析法 周波数スペクトル 不規則な水位変動の時間変化を表現 方向スペクトル 波の伝搬方向の特性を表す 9 スペクトル解析法 1.5 !1 1 0.5 0 -0.5 -1 0 -1.5 1.5 !2 1 0.5 0 -0.5 -1 0 -1.5 1.5 !3 1 0.5 0 -0.5 -1 0 -1.5 1.5 !4 1 0.5 0 -0.5 -1 0 -1.5 1.5 ! 0.51 0 -0.5 -1 0 -1.5 規則波の重ね合わせで 不規則波を表現 H=0.4m, T=0.8sec 5 10 15 t 20 H=0.8m, T=1.0sec 5 10 15 20 t H=1.2m, T=1.2sec 5 10 15 20 t H=0.7m, T=1.4sec 5 10 15 20 t composit wave 5 10 15 20 t 10 スペクトル解析法 1.5 1 0.5 0 -0.5 -1 0 -1.5 !1 H=0.4m, T=0.8sec ラインスペクトル 5 1.5 1 0.5 0 -0.5 -1 0 -1.5 10 !2 1 2 1 2 5 E= a = H 2 8 Energy 0.20 1.5 1 0.5 0 -0.5 -1 0 -1.5 10 0.05 0 1.5 ! 0.51 0 -0.5 -1 0 -1.5 周波数 0.714 20 15 20 t H=1.2m, T=1.2sec 5 10 15 20 t 0.15 ! 1.51 4 0.5 0.10 t H=0.8m, T=1.0sec !3 0 -0.5 -1 0 -1.5 15 H=0.7m, T=1.4sec 5 10 15 20 t composit wave 5 10 15 20 t 周波数 0.833 周波数 1.00 周波数 1.25 周波数=1/周期 11 スペクトル解析法 不規則波を無数の規則波の 重ね合わせで表す。 η= N ! n=1 {an cos(2πfn t) + bn sin(2πfn t)} " 1 1! 2 2 an + b n × S(fn ) = 2 ∆f 周波数スペクトル密度関数 (m · s) 2 S(f ) = 2 0.258H1/3 ! −4 −5 T1/3 f " # $ −4 exp −1.03(T1/3f ) ブレッドシュナイダー・光易型 12 スペクトル解析法 周期 T=12s 13 スペクトル解析法 方向スペクトル S(f, θ) 周波数スペクトルは 波向きの情報が入っていない 全ての成分波は同じ方向にしか伝播しない 実際の波とは異なる (波峰線が無限に続く) 波の進行方向にも成分波を考えてやる ある周波数の成分波は波向きθと振幅の異なる 方向別成分波の重ね合わせ S(f, θ) = S(f )G(f, θ) 14 スペクトル解析法 光易型方向分布関数 方向分布関数 G(f, θ) G(f, θ) = Go cos Go : ! π 2S θ 2 G(f, θ)dθ = 1 とするための定数 −π % &5 f Smax f p S= % &−2.5 f Smax fp (f ≤ fp ) (f ≥ fp ) Smax : 方向集中度パラメータ 1 fp = 1.05T1/3 fp : ピーク周波数 15 スペクトル解析法 方向集中度パラメータ Smax Smax 10 (Go = 0.9033) = 25 (Go = 1.4175) 75 (Go = 2.4451) : 風波 : 減衰距離の短いうねり : 減衰距離の長いうねり 現在提案されているSmaxは3種類のみ 16 スペクトル解析法 光易型-方向スペクトル密度 Smax=25, H1/3=5m,T1/3=12s 方向スペクトルの例 θ 光易型-方向スペクトル密度 Smax=10, H1/3=5m,T1/3=12s f/fp θ f/fp 17 スペクトル解析法 周波数毎の方向分布関数 45 Smax=25 40 f/fp=0.7 f/fp=0.8 f/fp=1.0 f/fp=1.2 f/fp=1.5 f/fp=1.75 f/fp=2.0 35 30 25 20 15 10 5 0 -60 -40 -20 0 20 40 60 18 スペクトル解析法 周波数毎の方向分布関数 45 f/fp=0.7 f/fp=0.8 f/fp=1.0 f/fp=1.2 f/fp=1.5 f/fp=1.75 f/fp=2.0 Smax=10 40 35 30 25 20 15 10 5 0 -60 -40 -20 0 20 40 60 19 風波の推算 風によって出来る波を推定する 気圧配置図(天気図)を選択 風域(推定する波を生む風の吹く領域) を設定 吹送距離Fを設定 経線(東西)の1分角の長さ=1855×cos(緯度)m 緯線(南北)の1分角の長さ=1855m 吹送時間tを設定 (低気圧の居座っている時間) 風速U10(m/s)(海上10mでの風速)を読む SMB法の図から波高と周期を読み取る 1/3有義波 20 気圧配置図の例 U10=26m/s F=600km t=50時間 吹送距離 21 風波の推算ーSMB法 U10=26m/s F=600km t=50時間 H1/3=10.0m , T1/3=12.4s 22