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相模女子大学学園ニュース第118号(3.1MB)

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相模女子大学学園ニュース第118号(3.1MB)
Vol.118
2008.12.08
小学部発表会1年1組劇「カラスのパンやさん」
▲
相生祭で子ども教育学科主催の映画「筆
命的に出会う。筆子は娘を学園に託し、や
子その愛」をみた(主演常盤貴子)。 鹿鳴
がて石井と再婚。福祉という言葉も無かっ
v o l . 1 1 8
館の華 と呼ばれ、本学の創立者西沢之助
た日本で「知的障害者にも必ず発達を促す
就任挨拶
の志とも通じるが、津田梅子と共に女性の
教育方法がある」の信念をもって子供達に
教育と地位向上に半生を捧げた石井筆子
▲
臨む。障害者教育の母と言われた石井筆子
最初の夫との間に三人の娘が生まれるが、
のように、また相生祭のテーマではないが
一人は知的障害者、あとの二人と夫も次々
児童、生徒、学生誰もがそれぞれの花を開
▲
と亡くなるという不幸に会う 映画にもある
花できる学園でありたい−それは可能か。
ように知的障害者は人間として扱われなかっ
アメリカを一つにして次期大統領に当選した
た明治の時代、筆子は日本初の知的障害者
オバマ氏の言葉を借りれば イエス・ウィ・
施設「滝乃川学園」の創始者石井亮一と運
キャン やればできるをモットーに。 (笛)
01
C o n t e n t s
02-03
教育GP
海外研修
02
04-07
同窓会だより
学園各部報告・特集 相生祭
07
08-12
発行 学校法人 相模女子大学
編集 学校法人 相模女子大学
経 営 開 発 機 構 広 報グループ
〒228-8533 相模原市文京2-1-1
T E L 0 4 2 - 7 4 2 - 1 4 1 1
印 刷 タ イ ヨ ー 印 刷 株 式 会 社
就 任 挨 拶
就任瑣言
左と前後している。『相模女子大学八十
責任を、よしその一斑にせよ負う立場
年 史 』 に 確 か め る と、 昭 和 四 十 三 年
になったと思うと、まことに身の引き
(1968) の こ と で、 た し か 女 子 大 学
締まるものを覚える。身が引き締まる
学長
における最初の学園闘争と記事に書か
というのを、これまではことばの綾ぐ
谷崎 昭男
れていたのに、勇ましいという感想を
らいにしか考え得なかったが、それを
抱いたのは、私が臆病なノンポリ学生
実感として知ったのを、幸というべき
はじめて本学の名を聞いたのは、私
だったからであろう。この度はからず
か、不運というべきか、それを私は弁
が大学の一、二年生の頃、小田急線の
も学長職に就いて、それから四十年も
じ得ない。
鶴川駅近くの後輩の家に遊びに行って、
経つふたつのことがらを徐ろに思い起
「高潔善美」を本学の「建学の精神」
そこに下宿している一人の若い女性を
こしたが、懐しんで徒らに追想に耽る
としたことに、ことさら私は異を唱え
相模女子大学の学生と紹介されたとき
には、担った任は私に重い。
る訳ではない。日本女学校を開校した
で、一緒に大山へハイキングに出掛け
学校というのは、思えば特別の、不
西澤之助先生の所思をそのようにまと
た思い出は、以前に「尋ね人」という
思議なあり方をしているところであ
めたもののようであるが、ただ事を本
短い文に作ったのを同窓会の『翠葉』
る。卒業生を送り出して、そうして新
学の直接の前身である帝国女子専門学
誌に寄せたことがある。「尋ね人」の
入生を迎え入れる。二年、三年、四年
校に限るなら、帝専の略称で全国に名
題は、名前も、所属学科も、そして出
または六年といった区切りなのが、他
が広まった学校の教育理念を固めたの
身地も、聞いていたのをすべて忘失し
に例のない点であるが、短い周期でそ
は、西先生ではなく、第二代の平山成
たそのひとを探しているという趣意で
れを繰り返しながら、歴史を作りあげ
信校長だったというのが、私の理解で
あったが、残念ながら、名乗って出て
ていく。そこに職を奉じた教職員はい
ある。明治時代の初めにフランス語を
くるひともなく、何の手懸りも得られ
ずれ鬼籍に入るなかで、学校は存らえ
能くした平山成信は、今の法政大学の
なかったから、その女性は今も「尋ね
て、つねに若い生命に燃えて変わらず
設立者の一人で、官僚ではありながら、
人」である。
にある。日本女学校以来、あるいは帝
リベラルだったことにおいて、西先生
相模女子大学の学生たちが学校に抗
国女子専門学校以来、そのようにして
とは明らかに違っていた。現在の相模
議してストライキで闘っているという
続いてきたように、これからも学園を
女子大学の大らかな校風には、思うに、
写真入りの新聞の報道を読んだのは、
そのようにあらしめなくてはならない
平山成信のそういう精神が流れている。
教 育 G P
人間社会学部 社会マネジメント学科の取組みが、文部科学省 平成20年度「質の高い大学教育推進プログ
ラム(教育GP)
」に採択されました。
通じたプロジェクト・マネジメント能力の開発や、農園の管
取組名称:「社会マネジメントを担える女性の育成」
理・運営を通して食糧問題や農業問題を学ぶ社会系学生をター
社会マネジメント学科では、実践的、体験的な授業科目の
ゲットとした食育プロジェクト、テーマを決めて海外で現地
導入や学生の課外活動の促進を通じて、「女性の一生を考える
調査を行う「国際交流演習」、相模原市や鳥取県などと連携し
キャリア教育」と「新しい社会のしくみづくりを担える女性
てまちづくりを学んだり、企業と連携して新しいお菓子を開
の育成」を2つの大きなテーマとする取組み「社会マネジメ
発したりする産学官連携の地域ブランド開発プロジェクトな
ントを担える女性の育成」を進めています。
どを推進します。これらのプロジェクトの多くは、学生から
「女性の一生を考えるキャリア教育」では、学科専門教育科
の提案や、平成19年度までに人間社会学科の学生が実践した
目「社会人デビュー講座」、「先輩たちに学ぶ社会のしくみ」
研究や企画などが元になっています。さまざまな実践的体験
を通じて、学生に就職・進学のみならず、結婚、出産、子育
を通じて、企業や行政、地域社会において社会のしくみづく
てなど女性のライフ・ステージを見据えたキャリアを考える
りの一翼を担える能力を身につけさせます。
場を提供すると同時に、
「資格支援講座」
、「インターンシッ
今後、文科省から補助金を得て、多くの学生たちに参加し
プ」、「資産運用演習」などを通じて、学生の社会的、経済的
てもらいながら、これらの活動を充実させていきます。皆様
自立と自律を促します。
方のご理解とご支援を賜れれば幸いです。
また、「新しい社会のしくみづくりを担える女性の育成」で
(社会マネジメント学科)
は、新入生宿泊研修や「月1イベント」などの企画・運営を
「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」とは
文部科学省が、大学設置基準等の改正等への積極的な対応を前提に、各大学・短期大学・高
等専門学校から申請された、教育の質の向上につながる教育取組みの中から特に優れたもの
を選定し、広く社会に情報提供するとともに、重点的な財政支援を行うことにより、我が国
全体としての高等教育の質の保証、国際競争力の強化に資することを目的としています。
(平成20年度は、939件の申請のうち、148件が選定されました。
)
02
新しいお菓子の開発のためのグループ・
ディスカッション
就 任 挨 拶
べきことに、回答率は92.8%(817名)
10点はほとんどないのではなかろう
と高く、未記入・無回答は50名であっ
か。
た。アンケートの最後の質問は、総合
この結果は最近の学生でも変わって
副学長(総務担当)
的な本学に対する満足度であり、満点
いないようであり、学生満足度の高い
澤崎 嘉男
は10点であった。
大学として、積極的に内外広報、受験
その結果はなんと、平均7.7点、最
生募集に活用できると思われる。
本学の特徴は、学生の満足度が高い
頻値8点であり、その内訳は10点173
本学の広報体制はようやく確立され
ことである。この事実は、これまで多
名(!)、9点125名、8点176名、7
つつあり、教学側の「企画・広報委員会」
くの機会に繰り返し報告しているが、
点121名、6点53名、5点81名、4点
が決定機関として本格的な活動を開始
意外に知られていないようである。新
16名、3点11名、2点5名、1点3名、
している。また一方で社会マネジメン
任の先生も多いこともあり、ここでも
0点3名であった。すなわち4点以下は
ト学科が教育GPを取得したことは、本
う一度、紹介してみたい。
わずかに38名にすぎない。仮に不満層
学の活性化を象徴している。担当職務
2005年2月14日 に、3月 に 卒 業 す
がすでに退学していた、ご祝儀回答が
の一つである広報では、伝統と品格を
る全学生を対象にかってない規模のア
あったと考えても、これは異常に高い
生かしつつ、このような活性化を学内
ンケート調査が実施された。その結果
満足度と思われる。たとえば都心のマ
外に伝えることができればと考えてい
は当時教授会で報告されたので、覚え
ンモス大学で学生満足度を調査すれば、
る。
ている方もあるかもしれない。特筆す
0点やマイナス点、判定不能が続出し、
本学は学生満足度が
高い大学
超す。忘れ難い教え子たち!いくつも
あまりに嬉しくて一首生れた。
のたからもののような場面が甦る。黒
不如意なるきょうの授業の板書の字
髪を長くたらす髪型が流行ったころの
消しおれば明るきさようならの声
副学長(教育担当)
ゼミ生である。卒論要旨の詰めの指導
学生が卒業する三月は心が曇り、新入
臼井 和恵
の時間、わたくしの前に座ったその教
生が溢れる四月は身ぢからが湧いてくる。
え子は「まず形から入ります」と言い、
いざ四月新しき授業始めんと
24年前の秋、やはり銀杏並木は色
長い黒髪をひと束に結わえた。用意し
昇る階段歩の弾みおり
づき始めていた。本学の教員公募に応
てきた要旨は実に見事な出来栄えだっ
このたび、学生生活に密接な教育担
募すべく書類を持参したときのことで
た。「まず形から入ります」というかわ
当の副学長をお受けしたのは、学生の
ある。「この大学に採用されたい」とい
いい声が今もわたくしを励ます。
明るい笑顔が見たいためでもある。
う想いがこみ上げてきて、授業中の一
髪が茶髪になっても、こころやさし
歌人・国文学者の窪田空穂(くぼたう
号館に向かって思わず祈ってしまった。
い「さがみ」の学生は多い。不如意な
つぼ)に次の名歌がある。
キャンパスのたたずまいになんともい
授業を反省し、さみしく板書の字を消
生活は一(いつ)に信なり信あらば えない品格を感じ、魅了されたのであ
していたときのことである。教室を去
道おのずから開けゆくべし
る。「さがみ」とわたくしとのありがた
り際の学生が「先生 さようなら」と
学生・教員・職員・法人そして後援会、
い出会いであった。
明るい声を響かせた。さみしさを吹き
ともに信を繋ぎつつ相模女子大学の未
卒論指導の学生だけでも優に百人は
飛ばしてくれるような挨拶であった。
来を拓いてゆきたい。
しております。大学・短期大学の諸学
を持参したバードウオッチャーも集ま
科では、新設と改編を契機に学生と教
ります。そんな自然をあきらめて上京
員の活動がより精力的に行われている
した私にとって、本学の自然にあふれ
副学長(研究・情報担当)
と肌に感じております。付属図書館に
るキャンパスとの遭遇は嬉しいもので
清家 正博
おいても、電子ジャーナルシステムの
した。春の桜、初夏の新緑、秋の銀杏。
導入などにより学生や教員の新しい時
どれをとっても素晴らしい出会いです。
このほど大学および短期大学の研究
代に即した要求に答えられる体制を整
索漠とした冬でさえも、元気に学び遊
情報担当副学長および付属図書館長に
えつつあります。その状況下、前任の
ぶ併設の児童や生徒たちの姿を木々が
就任いたしました。よろしくお願い申
渋谷先生から大任を引き継ぐことにな
優しく見守っています。グランドが雪
し上げます。本学に勤務してまだ3年に
りました。学生と教員の勉学や研究が
化粧した時には、歳を忘れて一緒に雪
満たず、100年に余る本学の歴史の重
さらに充実するような環境作りに、微
遊びをしたいとも思いました。自然は
さを日々感じております。その3年足ら
力ですが尽力したいと考えております。
勉学や研究に大いなるアドバイスを提
ずの短い期間の中でも、大学院が新設
前任地の高知大学は風光明媚な国分川
供してくれます。9号館の前では野鳥
され、大学・短期大学でも学部学科の
の川岸にあり、カワセミやゴイサギな
をよく見かけます。秋には足元は木の
新設と改編が行われました。大学院の
どの野鳥の宝庫です。田の中にはコサ
実でいっぱいです。「リスでも居ないか
開設により、本学の自然科学分野の研
ギ、上空にはノスリも飛来します。休
な?」と木々を眺めながら、自然との
究が飛躍的な前進を遂げるものと期待
日にはそれを目当てに双眼鏡やカメラ
コミュニケーションを楽しんでいます。
信あらば
道おのずから
相模野の
自然とともに
03
海 外 研 修
大学院 ・ 大 学 ・ 短 期 大 学 部
カナダ マニトバ州立大学
期 間 2008.8/3 ∼ 9/1
参加人数 生 徒 11名 引率教員 1名 主な日程
8/3㈰ 成田出発、同日ウィニペグ到着
8/5㈫ 授業開始
8/14㈭∼ 19㈫ バンフ旅行
19㈫ 授業開始
8/29㈮ ファイナルテスト、卒業式
8/31㈰ ウィニペグ出発
9/1㈪ 成田到着
校舎前で
たので、私達は困難も楽しさに変える
ことができました。
そして、5泊6日のバンフ旅行では、
片道19時間かけてバンフへと向かい、
カナディアン・ロッキーの雄大さやエ
メラルド湖でのカヌー乗り、レイク・
ルイーズでの散策など大自然に触れ合
うことができ、私達の心に残る大きな
感動がありました。
卒業式後のボート・クルーズでは、
クラスや国に関係なく、沢山の学生と
ダンスをしたり、話したりと素晴らし
い時間を過ごしました。
私達が過ごしたカナダでの一ヶ月間
マニトバ州立大学
は、とても短く感じ、別れは悲しいも
のでしたが、毎日充実した日々を過ご
ことができました。
すことができました。そして、様々な
香織
ホームステイ先では、家族の一員と
国の学生との触れ合いを通して異文化
私達セミナー参加者11名+引率教員
して迎えられ、英語を使わなければな
を学びました。
1名は、去る8月3日(日)
、成田を出発
らないという環境に戸惑いもありまし
今回の研修で、私達は様々なことを
しアメリカのミネアポリスで乗り継ぎ、
たが、現地の生活を味わうことができ、
学びました。また一ヶ月間共に過ごし
無事にカナダのウィニペグへ到着しま
英語を上達させるためにも貴重な体験
た仲間や私達をいつも近くで支えてく
した。色々な感情を抱きながら、私達
ができました。
れたファミリーとの想い出を忘れるこ
は現地スタッフとホストファミリーの
休日や夜は、バスの番号が変わった
となく、ここで体験できた全ての経験
出迎えを受け、ファミリーと共に各家
り、ストライキを起こされたりなど困
を大切にしていきたいと思います。ま
へ向かいました。
惑することがありましたが、運転手さ
た、この研修を一生の宝物としてこれ
4日の午後にオリエンテーションが
んや周りの人々が優しく対応してくれ
からに活かしていきたいと思います。
夏季英語研修セミナーを終了して
英語英米文学科3年 吉
あ り、 翌 日 か ら1コ マ50分、1日5コ
盛り上がったフットボール会場
マの月曜日∼金曜日の授業がマニトバ
州立大学で始まりました。内容は、イ
ングリッシュ・ラボ、グラマー、イディ
オム、ワークショップ、リーディング
などの科目が組まれていて、クラス内
は、韓国、中国、ケベック、サウジア
ラビアなどの様々な国の学生で形成さ
れていました。
放課後や週末には、沢山のアクティ
ビティがあり、フットボール観戦やギ
ムリ・ビーチ、ボート・クルーズなど
があり、どれも充実した時間を過ごす
04
海 外 研 修
高 等 部
イギリス ペンザンス
期 間 2008.7/25 ∼ 8/10
参加人数 生 徒 10名 引率教員 1名 主な日程
7/25㈮ 成田発 空路ロンドンへ
7/26㈯ 専用バスにてペンザンスへ。
途中ソールズベリーにて観光後、各ホ
ストファミリー宅へ。週末はホスト
ファミリーと過ごす
7/28㈪∼ 8/6㈬ 平日は午前中英語研
修、午後はアクティビティ(市長訪問、
ビーチでスポーツ、バーベキューなど)
8/7㈭ フェアウェルパーティ開催
8/8㈮ ホームステイ地発 ロンドンへ
8/9㈯ ロンドン市内観光後、ロンドン
発 空路帰国の途へ
8/10㈰ 成田着 解散
ストーンヘンジにて全員集合
き、単語を知っていてもうまく発音で
きないときにすぐ調べられるように常
に持ち歩いていました。英会話で本当
に困ったということはありませんでし
たが、もう一度言い直してもらったり、
わかってもらうまで何度も説明したり
というようなことがあったので、もっ
と英語をしっかり勉強しておけばよ
かったと思いました。でも、交流パー
ティーで知りあった香港の留学生たち
と卓球をしたときにはスポーツは英語
や中国語が話せなくてもできるんだな
と思いました。
海外研修を通して、相手のことを理
解し、自分のことを伝えるために、もっ
と英語の勉強をしたいと思いました。
また、今回出会った人たちの笑顔はと
てもすてきでした。初めて会う人には
国際交流パーティにて
緊張しますが、その笑顔が緊張をとい
海外研修に参加して
藤巻あずみ
五人という少人数での授業だったので、
てくれました。イギリスですごした17
わからないところはすぐに質問するこ
日間は、私に「自分を伝えることの大
初めての海外研修だったので、行く
とができました。
切さ」を学ばせてくれました。海外研
前はとても緊張していましたが、実際
海外研修中、電子辞書がすごく役立
修に参加して本当に良かったです。
に行ってみると親切な人が多くて、毎
ちました。わからない単語があったと
日が本当に楽しかったです。
ペンザンスは自然が多くて、すごく
キレイな港町でした。しかし、雨の日
が多くて寒かったです。私は、Kieran
の家にホームステイしました。ホーム
ステイ先では、家事を手伝ったり、一
緒に料理をしたり、テレビをみたり、
ゲームをしたり、お茶を飲んだりと楽
しい時間を過ごせました。平日の午前
中は学校での英語研修でした。先生の
Simonは、いつも笑顔でとても明るく
英語をわかりやすく教えてくれました。
パーティでホストファミリーと
05
海 外 研 修
の国は日本・ベトナム・エチオピア・カナダで、経済的な豊か
さなら日本やカナダが上位に来るはずなのだが、写真に写る家
族の笑顔などを見るとその順位が正反対に変わってしまうの
だ。結局、私たちの班はそれらに順位をつけなかった。経済的
な豊かさ、精神的な豊かさを総合して考えると、その四つの国
はどれも同じくらいの豊かさを持ち合わせているように思えた
からだ。
午後にはベトナム難民についてのワークショップを行った。
難民二世の問題について解決策を考え、班ごとに発表した。そ
の後、実際に日本に難民としてやってきたベトナム人女性の話
を聞いた。母国を捨てなければならない辛さ、恐怖、日本に到
着してからの経験など、その壮絶な半生を聞いて今まで知ろう
とさえしなかった自分が恥ずかしくなった。
私はこの講座を通して、知ろうとすること、理解しようとす
ることの重要性を学んだ。本当のグローバル化は華々しい面だ
けではなく、負の歴史や表には出てこない真実を知ることに
よって実現できるのだ。
−CEMLA「文化の扉B」に参加して−
高等部3年 田中 祐依
過去にもグローバル化はあった。ヘレニズムや大航海時代な
どの異国との交流が活発になった時期には、現代以上に文化や
人々の出入りが多かったのではないか。世界が小さくなり、さ
まざまな文化の交流が行われているという点では現代も大航海
時代も大差ないが、過去のグローバル化と違うのは、交流先の
国の文化的・歴史的な背景まで理解する必要があるという点だ。
そのことをクリアしない限り、真の現代のグローバル化はあり
えないのだと、講座に参加して感じた。
私が参加したのは近隣の高校3校と本校と東京外国語大学が
連携して外国と日本の関わりや文化について学ぶ、「言語と文
化の扉」という講座だった。この講座は三日間の行程だったの
だが、私は特に一日目が印象に残った。
まず、私たちはグループに分かれて「豊かさの順位付け」を
行った。先生から渡された四つの国の写真を豊かだと思う順に
並べるというもので、私たちの班は最後まで悩んだ。その四つ
「CEMLA(Center for Multicultural Learning & Activities)研究会」は、日本語を母国語としない生徒や外国籍
の生徒などに日本語学習の支援等を目指す会。本学を含む相模原市を中心とした神奈川県央地域のいくつかの高等学校の
教員が連携して活動を行っています。
平成20年度より学校設定教材「多文化共生」として「日本語と文化の扉A、B」をオープンしました。Aは桜美林大学と
協働して外国語としての日本語を、Bは夏期集中で、多文化社会構築の担い手作りを目指す体験学習を東京外語大学多言
語・多文化教育研究センターと協働して開講しました。
中 学 部
オーストラリア 西海岸パース
期 間 2008.7/23 ∼ 8/6
参加人数 生 徒 19名 引率教員 3名 主な日程
7/23㈬ オーストラリア西海岸パース
へ出発
7/24㈭ パース国際空港到着
市内観光、ホストファミリーと対面
7/25㈮ 動物園見学、アスレチック体験
7/26㈯、27㈰ ホストファミリーと
過ごす
プレンドビル校の友だちと
7/28㈪ 英語研修、美術の授業(ガラ
ス細工)
とが多く、学生たちの生活を見て、こ
ストラリアのパースに着き、まず市内
7/29㈫ 英語研修、合同授業(料理)
のようなスクールライフを実際に体験
観 光 を し ま し た。 市 内 に 住 ん で い る
7/30㈬ 英語研修、合同授業(体育)
してみたかったことと、海外に一度も
人たちは、ランニングをしたり、ペッ
7/31㈭ 全校集会、合同授業(美術・
行ったことがなかったので、是非この
トの散歩をしたりしていて、「Hello!」
ブーメラン作り)
、日本文化紹介
機会に海外に行ってみたいと思ったこ
「Good morning!」と言われて、
「あぁ、
8/1㈮ 英語研修、体育祭
とでした。
海外に来たんだ!」と実感しました。
8/2㈯、3㈰ ホストファミリーと過ごす
実際に研修に参加することが決まっ
その後、研修先の学校プレンドビル・
8/4㈪ 英語研修(午前・午後)
てから、事前に英会話の本で練習した
カソリック・カレッジに着き、ホスト
8/5㈫ 現 地 の 生 徒 と パ ー ク ゴ ル フ、
り、ホームステイをするための荷造り
ファミリーと対面した時には、ホスト
さよならパーティー、空路成田へ
をしたりしているうちに、「ホームステ
マザーが日本語で話しかけてきてくれ
8/6㈬ 成田空港到着、学校着解散
イをする家の人とちゃんとした会話が
た の で ビ ッ ク リ し ま し た。 ホ ス ト マ
※合同授業は現地の生徒と一緒によるものです。
出来るのか?」「向こうの生活について
いけるのか?」などと、不安と緊張で
海外研修に参加して
いっぱいになりました。しかし、出発
中学部2年1組 和田 夏美
当日には不安と緊張は一気に消え、海
私は今年の夏、オーストラリアの海
外に行ける嬉しさで、ワクワク、ドキ
外研修に参加しました。私がこの研修
ドキでした。
に参加しようと思ったきっかけは、テ
出発した日は飛行機の中で、英語の
レビで海外の学園ドラマなどを見るこ
勉強をしたりしました。2日目にオー
06
ブーメランでアボリジニーアートに挑戦
海 外 研 修
ザーは仕事で日本に来たことが何回か
優しくて、分かりやすく丁寧に教え
あったそうで、日本のこともよく知っ
てくれて、上手に作れたし、おいし
ていました。家に着き、用意された部
かったです。
屋に案内され、少し落ち着いてから、
私がオーストラリアに行って思っ
この先の予定などについて話し合いま
たことは、まず1番に「誰もが親切
した。ホストファミリーの皆さんには、
で優しい」ことです。いつでも人を
いろいろなところに連れて行ってもら
思いやる気持ちを優先させ、とても
い、お友達もたくさん紹介されました。
優しくて感動しました。私も見習っ
1日1日を楽しく過ごすことができた
ていきたいと思いました。2番目に
のはホストファミリーのおかげだと感
思うのが「動物が多い」ことです。こ
馬が4頭もいてビックリ仰天!でした。
謝しています。
れは、日本も同じですが、私がホスト
今回、オーストラリアに行って学べ
プレンドビルでは在校生と一緒にい
マザーに連れていっていただいたお友
た事がここには書ききれないほどにあ
ろいろなアクティビティが行なわれま
達の家にも、もちろんホームステイし
り、また、海外のスクールライフも楽
した。一番印象に残ったのは、合同授
た家にも何かしらの動物がいました。
しく有意義に過ごせたことをありがた
業の「クッキング」です。ベトナム料
ホームステイした家には、オウム、イ
く思っています。また、このような機
理の生春巻を作って食べました。私と
ンコ、犬、猫、ニワトリがいて、ホス
会があれば海外のいろいろな国の生活
一緒に料理をしてくれた子は、とても
トマザーのお友達の家はニワトリ、羊、
を体験してみたいと思います。
姉妹校で留学気分を味わう
プレンドビルの学校生活はすごく楽しかった
と い う 理 由 で 校 名 をPRENDIVILLE
ました。プレンドビルの生徒達は好奇
中学部教諭 遠藤 町子
CATHOLIC COLLEGEと 名 付 け た そ
心旺盛で相模の生徒達もそれにきちん
平成19年10月30日にオーストラリ
うです。そういう意味ではプレンドビ
と対応してくれました。日本人として
アのパースにある中高一貫校プレンド
ルの生徒達は授業を真面目に受け、熱
のアイデンティティを学び自覚してく
ビル・カソリック・カレッジと念願の
心に勉強していました。私は数教科の
れたことでしょう。体育祭では三種目
姉妹校協定を結びました。プレンドビ
授業を見学させて頂きましたが、教科
にも出場させて頂き、プレンドビルの
ルには中学部生が毎夏お世話になり、八
書の基本事項は自分で家で勉強し、授
生徒達からの応援を受け相模の生徒達
年間に及ぶ交流を続けたことが実を結
業では間違いやすい例外的な問題を解
は楽しんでいました。
んだのです。これには英語科の松本先
いたり、考えたり想像したりすること
プレンドビルの生徒達の家庭がホス
生のご尽力が大きいことを付け加えさ
に重点を置いていました。学校の教育
トファミリーとして相模の生徒を家庭
せていただきます。
に対する考え方や生徒達の勉強への姿
に受け入れて下さり、楽しい充実した
今 年 も ま た19名( 中 学 部 生10名、
勢の違いを感じました。
ホームステイを過ごさせて頂き心から
高等部生9名)の生徒達が姉妹校での語
相模の中高の生徒達はプレンドビル
感謝いたします。またプレンドビルの
学研修に参加しました。中学部と高等
で英会話の授業、現地生徒との合同授
先生方にも感謝いたします。
部の時程や行事の違いで事前の準備は
業や行事(体育祭・全校集会)などの
姉妹校を永く継続していく為にも多
とても大変でしたが、生徒達の自覚や
学校生活を通して、密にふれ合い貴重
くの生徒が英語や異文化体験に関心を
協力のお陰で何とか無事に、有意義に
な留学体験をすることが出来ました。
持って参加して欲しい。私達教員も授
研修を終えることが出来ました。
その御礼に日本文化の紹介をさせて頂
業を通して世界に目を向ける生徒を育
中 高 一 貫 校 な の に な ぜ College
き、昨年の数倍の生徒や先生方をお迎
てたいと思います。
と 呼 ぶ の か 尋 ね た と こ ろ、 大 学 へ の
えして書道、茶道、折り紙、手作りの
進学やその準備に重きを置いている
カルタなどを楽しんで頂き交流を深め
同窓会だより
心
の
となった。支部長はじめ役員スタッフは、先輩から受け継いだ支
絆
部会を纏め手際良く、しかも楽しい支部会を作り上げた。
相模女子大学同窓会(翠葉会)
また、10月5日(日)には岩手県支部総会の要請を受け、当日
会長 江部 玲子
早朝の新幹線で盛岡へ向い11時からの支部総会に出席した。ここ
この度は、はからずも同窓会(翠葉会)会長に就任することに
でも支部長を中心に役員スタッフの協力体制の良さには目を見張
なりました。7月12日に前理事会からの引き継ぎで、今期理事と
るものがあった。岩手では毎年、支部総会の時に会員によるミニ
共に同窓会運営に携わることとなり、微力ではございますが前理
研修と称して、ちょっとした物を作っているそうです。簡単です
事会を継承して行く所存でございますので、ご支援のほどよろし
ぐ出来、手数のかからないものを心がけているそうで今年は箸袋
くお願いいたします。
を作った。お祝用や、お客様用のもので、教える方がすてきな用
就任早々、8月31日(土)に、第40回札幌支部総会の招待を受
紙を用意し、切って折るだけという楽しい作業でした。
け参加いたしました。出席者の中には函館支部からの方もいらっ
札幌も岩手も先輩を中心に家庭的で和やかな雰囲気があり、ま
しゃり、帝国女子専門学校、相模女子大学、相模女子短期大学同
た来年も楽しみにしましょうと約束された。そんな支部会に向え
窓会(翠葉会)と表示された会場で、支部長挨拶に始まり会計報
られ強い心の絆を感じ、心暖まる思いで帰途についた。
告まで順序良く進み、その中で私もご挨拶させていただき懇親会
以上
07
学 園 各 部 報 告
特 集
相生祭
大学院 ・ 大 学 ・ 短 期 大 学 部
第 40 回
相生祭
11月2日
(日)
・3日
(祝)
2008年
統一テーマ
凛
∼心に大きな花を∼
参加してもらいたいという一心で7人
相生祭を終えて
大好評のネイルアート
相生祭実行委員長 丸尾 翠
全員力あわせて頑張ってきました。そ
私たち相生祭実行委員会は去年の相
の結果、今年初めての試みとして、外
改めて、私たちを全力でサポートし
生祭から、先輩の手伝いとして参加し
部からのイベントを取り入れることが
てくださった方々に本当に感謝の気持
てきました。そして今年の3月から、
できました。中でもネイルアートは好
ちを伝えたいと思います。先輩方や職
現委員である7人で今年度の相生祭実
評でした。エコキャップも皆様のおか
員の方々がしてくださった御恩を忘れ
行委員としての活動が開始しました。
げで予想以上に集まりました。ご協力
ず、後輩達の 相生祭を盛り上げたい
去年よりもっと沢山の人に相生祭に
ありがとうございました。
という気持ちを全力で後押ししていき
たいと思っています。
そして、年を経ていくごとに伝統あ
る相生祭がもっともっと盛り上がり、
より多くの人の心に残るようにと、私
たちは心から願っています。
来年も今年同様に全力で相生祭を盛
り上げていくので、是非皆様、来年度
も相生祭に足をお運びください。
この場を借りて、もう一度皆様にお
礼申し上げたいと思います。最高の思
恒例の市中パレードで幕開け
い出をありがとうございました。
ためには、新しいことにも挑戦しなけ
大学祭実行委員長としての出来事、
大学祭実行委員長 赤尾 陽子
ればならない、そう考えた私たちは懸
これは恐らく私にとって大学生活一番
皆様初めまして。今年度大学祭実行
命に仕事に取り組みましたが、新しい
の思い出になります。私が委員長と決
委員長を務めさせていただいている赤
ものを組み立てていくのは今までの土
まったとき何もわからず不安でいまし
尾です。
台をいただくよりもやはり大変なこと
たが、今となっては委員長になってよ
11月2日、3日 に 第40回 相 生 祭 が
でした。しかし、だからこそ達成感が
かったと思えます。来年度の委員長に
行われました。今年の相生祭はいかが
大きくなるものです。相生祭終了後、
もそう思える委員会を作り上げて欲し
だったでしょうか?楽しめたならば幸
沢山の涙が今までにない程流れてきま
いです。
いです。
した。それには達成感もありましたが、
来年の相生祭、作り上げた人にもご
私たち大学祭実行委員会は皆様に相
3役、各局長・副局長、そして局員の皆
来場してくださった皆様にも楽しめる
生祭を楽しんでいただくために沢山の
への感謝の気持ちで頭の中が埋まって
ものになりますように。
イベントを計画して参りました。その
いたからです。
様々なことが、書ききれません。
ビンゴ大会(グランド特設ステージにて)
08
相生祭ポスター
大学祭ポスター
学 園 各 部 報 告
特 集
相生祭
高 等 部
なかなか集まらなくなってしまったの
です。クラスのほとんどの生徒が部活
動に入っており、部活動のほうでも相
生祭に向けての準備が忙しくなってき
たことが原因です。
そんな状況の中、生徒どうしが声をか
けあい、それぞれが自分のできる範囲
で制作に参加をしました。中には「放
課後は部活動があるから」と、朝早く
登校したり日曜日に来てペンキを塗る
生徒もいました。
相生祭後の生徒の感想文には「クラ
スで一致団結して一つのものを作り上
げることができ感動した」「めんどうに
感じたこともあったが無事完成し、達
成感を感じた」「ジャージがペンキだら
けになったけれど皆でやりとげること
骨組みをつくる
ができたし、来校者に
かわいい
と
高等部「門」制作
くかつ和気あいあいと作業をしていま
いわれ良かった」「いざ門を組み立てる
高等部相生祭の第一印象を決める伝
した。
と想像したより大きくてびっくり。皆
統の「門」を、今年度は1年1組36名
9月に入ってからは、れんがの材料と
でこれを作り上げたかと思うとうれし
が担当しました。テーマは「花」
。学園
なる発砲スチロールを切ったりデザイ
かった」とあり、制作の過程で感じた
全体のテーマである「∼凛∼心に大き
ン画をもとにベニヤ板に下書きをしま
達成感や充実感がうかがえます。
な花を」から連想し、れんがの柱にマー
した。そして、10月上旬の定期試験で
それぞれの生徒がアイディアを出し
ガレットをあしらいました。また、裏
小休止をしました。
ながら工夫して作業を進めることがで
面はまったく印象が違うデザインにし
ここまでは、比較的スムーズに進ん
き、また忙しい部活動の合間をぬって
でいるように
クラスに貢献しようと努力した生徒が
思 え ま し た。
多く、お互いが気持ちよく参加できて
と こ ろ が、 試
いたのではないかと思います。部活動・
験が終わりあ
進路・勉強・友人関係など、それぞれ
と2週間という
が思春期の悩みに心がゆらぐ時期では
切羽詰まった
ありますが、この制作を通じてコミュ
状況にもかか
ニケーションの力を身につけながら1
わ ら ず、 放 課
つの物を作り上げる楽しさを味わい、
後の制作に参
良い思い出にもなったことと思います。
加する生徒が
高等部教諭 荒井 佳奈子
ベニヤを骨組みに取り付け
ています。
制作には4 ヶ月かかりました。入学
後間もない6月に、クラスでの出し物を
決める話し合いが行われ、様々なアイ
ディアの中、「門」が大多数の賛成で決
まりました。例年は、3年生の有志が
制作している「門」ですが今年度は有
志がいないため1年生で参加するクラ
スの募集があり、応募することになっ
たのです。そしてデザインについての
話し合いでは「れんがにマーガレット」
ということが決まりました。
夏休みの間はベニヤ板40枚を白塗り
し、下書きのためのマス目を書きまし
相生祭1日目の朝
た。猛暑の中での作業でしたが、手早
09
学 園 各 部 報 告
特 集
相生祭
中 学 部
全てを紹介することはできませんが、
クラブではダンス部をはじめ冒頭紹介
した音楽部、バトン部などエネルギー
あふれる発表や書道部、茶道部、美術
部など「静的」ではあっても中学生ら
しい一生懸命な取り組みを感じさせる
展示も数多く見られたのはうれしい限
りでした。
さらに、生徒会では「相女(さがじょ )
ランド」の企画でおもに来年の入学希
望者(?)期待者(?)を対象にスポー
ツイベントを行ない「出会いの場」を
提供しました。
また、相生祭は中学部生徒にとって
は総合学園である相模の他のセクショ
開会式行進
ま す。 も ち ろ ん、
競合することもあ
り ま す が、 競 い
合ってよりよい展
示発表となるなら
ば、それもよしと
しています。
例えば、一年生
は入学式後、すぐ
全校生徒参加のポスターコンクール
に河口湖で宿泊オ
相生祭を振り返って
リエンテーショ
今年の相生祭も無事に終わり、相模
ンを行ったのです
女子大学のキャンパスもようやく本来
が、その時に、
「作業をしながらのコ
ンに出向いて相模のよさを発見するよ
の静けさ落ち着きを取り戻しました。
ミュニケーション作り」を目的に取り
い機会でもあります。幼稚部や小学部
この間、出勤すると太鼓をはじめドラ
組んだドライフラワーによるリースを
の出身者にとっては自分の成長の足跡
ムマーチが鳴り響き、行進やパレード
展示したり、この行事の舞台となった
を確認し、高等部や大学に出向いては
の練習に取り組む姿が見られ「また相
富士山・富士五湖についての研究発表
自分の未来を考えることになるので
生祭のシーズンが近づいた」の思いを
をする中で、入学直後の新鮮な気持ち
しょう。こんな「発表の機会」
「出会
感じたのですが、これも日記の過去の
を思い出し、「初心に帰った」ことと思
いの機会」は生徒のみにとどまらず、
ページとなってしまいました。
います。
PTAもバザーや出店の形で協力を頂き
ホッとしたのも束の間で、中学部は
また3年生は中高一貫教育の中間総
ました。おいしいものの提供はもちろ
また新たな行事である「合唱コンクー
括として位置づけられる北海道修学旅
ん、テント設営などの準備も保護者、
ル」に向けての取り組みが始まりまし
行について、事前学習として行なった
生徒が衣服が汚れることもいとわず協
た。黄色く色づいた銀杏の梢を見上げ
北海道の歴史・文学・開拓史や実際に
力して取り組む姿は微笑ましいもので
ると、深みを増した青空が「秋の深ま
見学した鰊御殿そして先住民族のアイ
した。さらに当日は同窓会も行なわれ
り」を感じさせます。
ヌの伝統文化、さらに北海道の雄大な
たし、卒業生の保護者(PTAのOB)も
そんな中で中学部の各教室からはき
自然の中で遥か昔の人々の命の力の面
ハワイアンキルト創作活動の成果であ
れいなハーモニーが響きます。毎年の
影を感受性のアンテナでしっかりと受
る作品展示も行なわれ、中学部を核と
ことですが、いかにも、
「女学校!」に
け止めたその成果を発表することがで
した様々な「絆」が感じられた相生祭
勤務しているのだと言った雰囲気が感
きました。
でもありました。
茶道部お点前
じられる今日この頃です。
中学部の相生祭は地味ではあります
さて、今年の相生祭ですが中学部で
が、この2日間に寄せられた多くの方々
は従来から相生祭を単なる「まつり」
の思いは必ずや生徒の成長にプラスに
ではなく「日頃の学習活動などの発表
なることと思います。準備期間も少な
の場」と位置づけて取り組んできまし
く完成された相生祭とは言い難いもの
た。ですから、各クラスの取り組みも
の、どうか彼女たちの成長の糧になり
大枠を学年で話し合いそれぞれのテー
マを選び、クラスで分担する形になり
ますように!!
中3北海道修学旅行調べ学習
10
(中学部教諭 沖 正史)
学 園 各 部 報 告
特 集
相生祭
小 学 部
様々な思いを込めた劇作り
私たち学級担任が様々な年間行事の
中で、最も力を注ぐのは相生祭の劇発
表です。例年、1年生、3年生、5年生
は、クラスの全員が登場する劇を発表
します。演じる子ども達は勿論ですが、
劇を裏で支える照明、大道具、効果音
は先生方や高学年生も活躍します。衣
装作りは保護者の方にも助けていただ
きます。それぞれの力を結集してひと
つの劇を作り上げています。
今年、3年1組は劇「王様の命令」を
26人で演じました。あらすじは、王様
が国を留守にする間に、王子が王様に
かわって、きまりを作ります。
「子ども
はやりたくないことはやらなくていい。
勉強も仕事もやらなくていい。」さらに
「大人は子どもの言うことを聞かなくて
はいけない」という、子どもだけに都
合の良いきまりを作ってしまう楽しい
3年1組 劇「王様の命令」
お話です。
最初は大きな声を出す練習から始め
ました。せっかく上手にセリフを言え
ても、小さな声ではお客さんに聞こえ
ません。広いホールの舞台と客席の一
番遠い所にお互いが立ち、大きな声を
出し合い、発声練習と共に声の大きさ
を確認し合いました。
次に配役を決める前に、いくつかの
場面を全員で練習しました。いろいろ
3年2組 劇「木のまつり」
な役を経験することで、子どもは劇の
く、指導の最も難しい場面でした。
もち、進んでセリフを覚え、自分なり
あらすじをつかみ、配役を決めるとき
また、どうしてもセリフの少ない子
の動作を考えてくれました。素直な子
に希望する役が重ならないようになり
や出番の少ない子が出てきます。そう
ども達のお陰で私の1つ目の目標は達
ました。
した子にはセリフを新たに作り、少し
成できました。
3年生の子ども達は、自分のセリフ
でも出番を増やように台本を修正する
次の目標は、自分たちで劇を作る意
を覚え、お互いのセリフが繋がると、
のですが、劇の上演時間に制約がある
識を育てる事でした。練習中から大道
もう劇は大丈夫と思いがちです。しか
ので、思うようにいかない点もあり、
具の出し入れや移動がスムーズにでき
し、劇はセリフだけでは成り立ちませ
苦心しました。
るように、お互いに協力させ合って、
ん。セリフのない時の表情や動き、体
今回の私の目標は、楽しく練習する
チームワークの大切さを力説しました。
の向きなどをどのようにすれば良いの
事でした。3年生は劇の大好きな子ども
また、お互いに気づいたことをアドバ
か、子どもたちに考えさせるのが難し
達が多く、少し誉めると大きな自信を
イスし合いました。
3つ目の目標は子ども達の衣装や大
道具をできるだけシンプルにして、セ
リフの言い方の指導に力を注ぐ事でし
た。子ども達は期待に応え、セリフの
声の大きさや間の開け方を工夫し、十
分に力を発揮してくれました。 今回の劇作りを通じて子どもひとり
ひとりが主役になった事、お互いの協
力や助け合いで完成した事、たくさん
の人の力を借りてできた事、終わった
後の達成感など、様々な事を学ぶこと
ができました。これから子ども達が今
回の劇で学んだ経験を授業や生活に生
かしてくれるように期待しています。
全校鼓笛パレードをリードする6年生
11
3年1組担任 渡辺 久雄
学 園 各 部 報 告
特 集
相生祭
幼 稚 部
遊戯「きままにおさんぽ」
英語の歌!楽しいね
<年少組>
ながら、張り切って練習をしました。
びょうアートの壁飾り」、各クラス個性
入園して初めて経験する相生祭。年少
「あたま・かた・ひざ・つまさき」の歌を、
豊かな作品が出来上がりました。共同
組の子どもたちにとっては、何もかも
ダンスのように全身を表現する姿はと
作品では、
「四季の歌」というテーマで、
が驚きの連続でした。大勢の前で披露
ても微笑ましく、英語を自然な出会い
春「春の小川」、夏「南の島のハメハ
したグラウンドドリルでは、運動会で
として捕らえる子どもたちの柔軟さに、
メハ」
、秋「山の音楽家」、冬「あわて
踊った きままにおさんぽ の遊戯を踊
驚かされました。心で感じていくこと
んぼうのサンタクロース」のイメージ
りました。小さな胸は緊張のドキドキ
が大切なのですね。
を膨らまして、子どもの発想をもとに
と、お祭りという楽しさのドキドキで
そして、幕開けと共に晴れやかな笑
四季の木や自分自身の人形を作りまし
いっぱいでした。また、ホールに展示
顔と元気な歌声が、翠葉会館のホール
た。2階のホールは、クマの指揮者を
している作品は、繊細な線や、多色で
いっぱいに響きわたりました。子ども
中心に小さいキノコから大きい太陽ま
紙面いっぱいに描かれたものなど、ひ
学 科 の お 姉 さ ん た ち が、 楽 器 を 使 っ
で、それぞれの曲に合わせて歌の世界
とりひとりの想いが伝わってくる温か
て歌を華やかに引き立ててくれた英語
でいっぱいです!当日は、自分たちの
いものに仕上がりました。廊下には自
フェスティバル。同じキャンパスで学
作品を自慢げに見せたり、共同作品の
分の顔。そして、赤・オレンジ・黄色・
ぶ仲間として、つながり合い、触れ合
中からそれぞれの曲とは違う作品が混
白の絵の具を手の平につけ、ペタペタ
えたことをうれしく思います。 (田代)
ざっている「間違え探し!」もご家族
とスタンプし夕焼けに染まる山を表現
揃って探していたりと楽しんでいただ
しました。元気いっぱいに遊ぶことが
<年長組>
けたようです。
大好きな年少組。相生祭でも体いっぱ
年長組では、式典・グラウンドドリ
子どもの心に残る相生祭と成りまし
いで感じ、表現することができたので
ルに参加しました。運動会で踊った遊
た。 (八木)
はないでしょうか。子どもたちの笑顔
戯だったので、堂々と
は自信という光で輝いていました。 幼稚部の最年長らしい
(菊池)
立派な姿を見せてくれ
ました。
<年中組>
作品展では、個人作
スピーチコンテストに臨むお姉さん
品・共同作品を作りま
たちに、英語のうたを歌ってエールを
した。個人作品は、1
贈った年中組の子どもたち。今年の相
組「キャンドルの貼り
生祭は「相模女子英語フェスティバル」
絵」、2組「和紙のはり
に参加しました。
ぼて自分型ロボット」
、
「英語のうた?」「スピーチコンテス
3組「リボンと色画用
ト?」…子どもたちは想像を膨らませ
紙の立体画」、4組「画
共同作品「四季の歌」
「紙上写真コンクール」作品募集
皆さんの写真を紙面で紹介する楽しい企画です。今年度も沢山のご応募をお待ちしています。
集まった作品は、編集委員による厳正な審査の結果、入選作を決定し、平成21年2月発行予
定の本紙紙上に掲載します。どうぞ奮ってご応募下さい!
応募資格 本学の学生・生徒・児童・園児・教職員の皆さんならどなたでも参加できます。
題 材 自由。ただし、本人が一年以内に撮影した作品に限ります。
応募期間 平成21年1月8日㈭∼ 2月7日㈯まで。応募枚数:一人一枚
応募方法 広報グループまで郵送もしくはご持参下さい。写真裏面に、氏名・所属を必ずご記入下さい。
応募写真は返却いたします。
お問合せ 広報グループ 川口:042-747-9554(内線255)
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