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ナノマテリアル情報提供シート
ナノマテリアル情報提供シート 材料名 カーボンナノチューブ (試験研究用途) 事業者名 日本ゼオン株式会社 経済産業省 平成23年3月時点 項目 概要 添付資料 備考 (測定方法等) 1〄MSDSの添付 2〄ナノマテリアルの特性 特性 々単層カーボンナノチューブ 々高強度、高柔軟性 々高熱伝導性 々高電流密度 々比表面積が大きい 添付無 有害性情報 現時点では試験研究用途にのみ使用される ため、有害性試験は実施していない 添付無 結晶構造 黒鉛 凝集状態/分 製品中ではミクロンオーダーの凝集状態で 存在し、容易に最小構成サイズにならない 散状態 <測定装置> 添付無 SEM 〆添付資料4 径〆1nm~5nm 平均一次粒径 長さ〆数μm~1〃000μm <測定装置> FT-IR 添付有 TEM、SEM 〆添付資料4 製品形状 粉体 一次粒子は繊維状 比表面積 1〃000程度 nm μm <測定装置> 添付有 TEM、SEM 〆添付資料4 m2/g 添付無 BET比表面積 化学組成 炭素(含有量〆99%以上) 添付無 <測定装置> TGA 3〄ばく露情報 (1)製造々輸入に関する情報 105トン 製造々輸入量 (会員企業の平成21年度製造合計: (年度毎) NBCI調べ、トン未満切捨て) 製造量 (2)ばく露情報 主な用途 主な用途① 用途分類 電池(一次電池、二次電池) 試験研究用 詳細分類 電極材料(集電体、バインダー等)、減極剤 製造々加工施 研究室内でスーパーグロース法を用いて製 設及びプロセ 造している ス 労働者のばく 露情報 作業〆CNT合成、剥離作業 (ばく露対象者、 時間〆平均4時間/日々人 添付無 添付無 ばく露活動々時間 等) 工程からの環 境排出量 研究室のCNT製造所で使用されるHEPAフィル ター付着物をラマン分光光度計で測定した結果、CN Tは検出されなかった。 また、HEPAフィルターを通過した排気ガスは、ス クラバー通過後、大気に排出していることから、環境 への排出はないと判断している。 添付資料2 添付有 <測定装置> ラマン分光 添付資料2 計測技術と計 研究室のCNT製造所で使用されるHEPAフィル ター付着物をラマン分光光度計で測定した結果、CN 添付有 <測定装置> 測結果 Tは検出されなかった。 ラマン分光 4〄リスク管理の対策状況 ばく露々排出 抑制対策 1)CNT取扱い クリーンルーム内での作業であり、排気は HEPAフィルター、スクラバー経由で大気に 排出 2)CNT製造装置 クリーンルーム内での作業であり、作業者とは 隔離されている 3)保護具 ウエア、手袋、マスク、ゴーグルの着用徹底 4)保管 密閉性の高い容器での保管 労働者への教 々作業従事者に対して、上記ばく露対策の説明、 保護具着用の徹底を実施 育 々関係官庁の動向説明 今後の対策等 今後大量に製造、使用する場合には、国内外の情報を のロードマッ 調査し、ハザード評価等を実施する予定にしている。 プ 5〄ナノマテリアルの性質等に関する事業者のコメント 6〄その他 独立行政法人 新エネルギー々産業技術総合開発機構 (NEDO)プロジェクト(カーボンナノチューブ キャパシタ開発プロジェクト)にて研究を実施 添付資料3 添付資料2 研究室のCNT製造所HEPAフィルター調査 製造者 名称 近藤工業 Absolute Filter Model 1LA-100 0.3μm粒子99.97%+捕集 使用期間 H17.2.28~H18.2.15 (353 days) フィルタ総面積 13.0 m2 エア処理量 4080 m3/h 取り付け状態 単位面積(1m2)当たりのエア処理量総計 4080×24×353/13 = 2,658,905 m3/m2 取り外したフィルター 新品のフィルター 拡大 ラマン分光分析 ~HEPAフィルタの直接分析~ フィルタ表面(7ヶ所測定平均) フィルタ裏面 (バックグラウンドとして測定、 3ヶ所測定平均) マクロ測定(測定エリア=約5e-8 m2) スーパーグロース法で作製した 単層CNT (HEPAフィルター付着物でなく、別途単層 CNTを直接測定した結果) HEAPフィルターに付着した単層CNTは検出限界以下 ラマン分光分析 ~HEPAフィルター付着ダストの測定~ フィルター片(41 cm2)からダストを抽出 (エタノールに浸して超音波処理 →孔径0.2μmのメンブレンで濾過) 抽出したダスト フィルタ表面 フィルタ裏面 スーパーグロース法で作製 した単層CNT 抽出したダストのラマンスペクトル(前ページの図にスペクトルを追加) HEAPフィルター抽出ダストを測定しても単層CNTは検出限界以下 添付資料3 単層CNT製造(スーパーグロース法)におけ る安全管理 <単層CNT製造プロセス> 基板の準備 CNT合成 CNTの分離 保管 CNT合成(CVDプロセス) ~合成室~ ◆作業はクリーンルーム内で行われており、 作業者は粉塵から防御されています。 ◆種々のガスセンサおよび酸素濃度 計が設置され、常に外部からモニタ リングされています。 CNT合成(CVDプロセス) ~合成装置~ ◆合成装置はクリーンルーム内専用フード内に置かれ、 操縦者から隔離されています。 ◆合成装置は安全機構を備え、 障害が発生した場合は緊急停 止します(上)。 ◆フード内にはガス検知器が設置 され、漏えいに備えます(下)。 CNTの分離・収集 基板の回収 CNTの分離 ◆基板の回収およびCNT分離の際には、ウェア、手袋、マス ク、ゴーグルの着用とピンセットの使用によりCNTの人体へ の暴露を防ぎます(左上)。 ◆合成されたCNTはドラフト内で基板から分離収集されます (上中央・左)。 ◆CNTは容易に基板から分離できます(右上)。 ◆分離後も塊状を維持し、飛散しません(右上)。 CNT資料の保管 ◆CNTは密閉性の高い容器に収容され、保管されます。 添付資料4 単層CNT 外観、SEM、TEM写真 単層CNT外観 単層CNT SEM写真 単層CNT TEM写真