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デジタル音声変調 10F3 の免許申請に付いて

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デジタル音声変調 10F3 の免許申請に付いて
アルインコ株式会社
電子事業部
デジタル音声変調 10F3 の免許申請に付いて
平成 12 年 11 月 28 日に日本初のデジタル音声変調「20F3」が免許になって以
来今日まで多くの方々が免許を受けており、今ではアマチュア無線におけるディ
ジタル音声通信は特殊な通信方式では無くなりました。
そして今回更に伝送速度 4800BPS、占有周波数帯幅 10KHz 以下、電波の型式
「10F3」が新たに免許されました。しかし、免許は依然として実験研究的位置付
けとして認められるもので、免許の申請は当分の間、個別対応となり地方総合通
信局へ直接申請書類を提出する事になっております。
*申請から電波発射までの手順は大略次の通りです。
1.「10F3」で新規にアマチュア局を開設する場合。
提出書類
1) 無線局免許申請書、無線局事項書及び工事設計書(市販の「アマチュア局
個人・ 社団開局用紙」を購入し「10F3」の記入例を参考に必要事項
を記入する)
2) 送信機系統図(該当する送信機系統図をコピーして使用する)
3) 理由書(資料を参考にして作成する)
以上の書類を添えて直接地方総合通信局に開局申請を行う。
2.既に免許を受けているアマチュア局が「10F3」の追加申請(指定事項変
更)を行う場合。
提出書類
1) 無線設備変更申請書、無線局事項書及び工事設計書(市販の「アマチュア
局変更用紙」を購入し「10F3」の記入例を参考に必要事項を記入する)
2) 送信機系統図(該当する送信機系統図をコピーして使用する)
3) 理由書(資料を参考にして作成する)
以上の書類を添えて直接地方総合通信局に変更申請を行う。
*免許取得までの手順
1.10F3で新規に開設する場合
①無線局免許申請書類の提出、②予備免許の交付、③試験電波発射届、
④試験電波の発射、⑤電波障害の調査、⑥アマチュア局検査事前点検表の作成
⑦無線設備工事落成届及び事前点検表の提出、⑧総合通信局と検査の打合せ
⑨落成検査、⑩検査合格、⑪免許状受領、⑫運用開始
2.10F3の追加(指定事項の変更)申請を行う場合
①変更申請書類の提出、②無線局指定変更・変更許可通知書の交付、
③変更工事(ディジタル無線機の増設)、④試験電波発射届、⑤試験電波の発射、
アルインコ株式会社
電子事業部
⑥電波障害の調査、⑦アマチュア局検査事前点検表の作成、⑧無線設備変更工
事完了届及び事前点検表の提出、⑨総合通信局と検査の打合せ、⑩変更検査、
⑪検査合格、⑫新免許状受領、⑬運用開始
尚、無線設備の検査は、移動局の場合、地方総合通信局へ無線機(設備)を持込ん
で検査を受ける事も可能です。又、民間の認定点検事業者で検査を受ける方法を
選ぶ事も出来ます、この場合は地方総合通信局の落成検査及び変更検査は書面検
査となり実際の検査は省略される事になります。
*検査当日に準備しておく、或いは持ち込む無線機及び書類等
1. 被検査無線設備(取扱い説明書、電源ケーブル、マイク、その他の付属品)
2. 申請書類の写
3. 無線局変更許可書(新設落成検査の場合は予備免許)
4. 電波法令集(抄録)
5. 無線従事者免許証
6. 無線局免許状(変更検査の場合)
7. 無線検査簿
以上
総合通信局長
殿
平成
申請者
理
由
住
所
氏
名
年
月
日
書
音声ディジタル信号に依るGMSK直接周波数変調方式、電波の型式 10F3 の指定を受け
たい理由は下記の通りです。
記
この度、音声ディジタル信号に依るGMSK直接周波数変調方式の技術的研究、及び電波
伝播実験並びにアマチュアバンド内の周波数有効利用の可能性を研究するため、電波の型
式 10F3 の指定を受けたく申請に及ぶものです。
当然の事ながら、設備規則第十八条2に定める「秘匿性を与える機能」を排除する為ス
クランブルコードは一般に公開された方式を採用します。
デジタル変調にGMSK直接周波数変調方式を採用する理由
1)回路が比較的単純明快な上に特殊な部品を使用していないのでアマチュア
無線家の技術的研究に適している
2)符号化方法は、一般に広く使用されている CVSD Codec で行っている
3)使用するスクランブラー(Scrambler)は CCITT V32 に準拠した
一般に公開されている方式を採用している
4)符号圧縮及び誤り訂正は一般に入手出来るDVSI(DIGITAL VOICE
SYSTEMS, INC.)の AMBE-2020TM Vocoder Chip が使用出来る
5)既存のFMトランシーバの変調回路に部品(回路)を追加するだけなので変
更も容易で経済的負担が少ない
6)既存の電波の型式F3と同じチャンネル区分(20KHzセパレーション)
で共存出来ると共にスプリットチャンネル(10KHzセパレーション)で
の運用が可能となるため周波数利用効率が向上する
尚、今回の申請はディジタル音声通信の実験研究を目的とするものなので、実際の運用
に当たっては以下の点を遵守いたします。
1、
2、
3、
4、
他のアマチュア局との通信を主たる目的とするのではなく、個人的なディジタル技
術の興味により技術的向上をめざすもので、ディジタル音声変調電波の発射は実験
研究の為の通信に限って行います。
ディジタル変調による電波発射の際、従来のアナログ変調方式により呼び出し符号、
発射の内容をアナウンスする等、他のアマチュア局がその電波発射の存在を確認で
きる様にし、混信の防止を可能とします。
ディジタル変調による実験の成果を定期的(6 ヶ月毎)に報告致します。
今後、アマチュア局のディジタル音声変調の標準方式が制定された場合はその方式
に従います。
以上
DJ−520J/530 J で「10F3」を申請する場合の申請書の書き方
21
希 望する周波数の範囲、空中線電力、電波の型式
周波数帯
電波の型式
空中線電力
144M ,10W ,
F2
F3 10F3
〕
430M ,10W ,
F2
F3
〕
22
工 事設計
変更の種別
10F3
第 1 送信機
取替
増設
撤去
第 2 送信機
変更
取替
増設
撤去
変更
適合証明番号
発射可能な
F2 F3 10F3
電波の型式、
周波数の範囲
144MHz、430MHz
F2,F3 リアクタンス変調
変調の方式
10F3
GMSK 直接周波数変調
定格出力
終
名称個数
W
2SK2975×1(144MHz)
2SK2975×1(430MHz)
段
管
5
電
圧
空中線の型式
その他の工事設計
13.8
V
*実際に使用するアンテナを記入する
電波法第 3 章に規定する条件に合致している
周波数測定装置
添付図面
1、変更の種別の欄:
A 有(誤差
□
) B 無
送信機系統図
取替えの場合は
取替
、増設の場合は
増設
2、申請書は総務省の各地方総合通信局担当課へ直接送付します。
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144.000㨪/*\
㨪/*\
(((9
MIC
LIMITTER AMP
LPF
BA4510FV
1/2
BA4510FV
1/2
V/U SW
TC4W53FU
A/D COMV.
DA73311AR
BUFF AMP
NJU7018R
DIGITAL SIGNAL
BUFF
2SC5066FT
PLI
ǴPD3140G
BUFF
2SC5066FT
Xtal
12.9MHz
CCITT V32
DATA COMPR.
AMBE2020
VHF-VCO
2SC5066FT
PRI-DRIVER
ǴPD2710T
DRIVER
2SK3074
PA AMP
2SK2975
10F3
4800bps Data
100㨪3400Hz
BPF/AMP
NJU7018R
144.000㨪/*\˜˜˜
F3
SCRAMBLER
PIC16C622A
GMSK MODEM
CML589A
UHF-VCD
2SC5066FT
㨪/*\
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