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印刷用 - 日本国際ボランティアセンター

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印刷用 - 日本国際ボランティアセンター
suxsb,ay
ソック・サバーイ
-元気だよ-
elx 83 Ex 9 qÕaM 2008
2008年9月 83号
編集・発行 JVCカンボジアチーム
新任のご挨拶
JVC東京
カンボジア事業担当
島村
昌浩
はじめまして。この度、鈴木まりさんの後任
として、カンボジア事業担当に就任いたしまし
た島村昌浩(シマムラ
マサヒロ)と申しま
す。
カンボジアと私の関わりは、1990年代の中頃
まで遡ることになります。国連カンボジア暫定
機構(UNTAC)設立以前、私が抱いておりまし
たカンボジアへのイメージは、「アンコール
ワットがある国」、「いつの日か行ってみたい
経理担当の武繁さん、川合さん(右/ラオ
ス事業担当)と現地事業関連の打ち合わせを
する島村さん。カンボジアへは、「行く」で
はなく「帰る」??
国」という一般的なものに過ぎませんでした。
ところが、当時の選挙の準備段階において、国
内でも数々のボランティアの活躍が報道される
こととなり、人生をそうした活動に捧げている
人々の存在に感銘を受けました。そうした背景の中で、自分自身もまたカンボジアを目指すよう
になっていきました。当時、高校時代からの友人がJVCに勤務していたこともあり、JVCも含んだ
インドシナに関連するNGO諸団体と親交が深かった旅行会社をその友人から紹介され、「開発援
助」、「カンボジア」というキーワードの中で、それまで私が経験してきた「旅行」という手段
を活かせる方法を探りたいという思いが当時の自分を駆り立て、迷うことなくこの世界へ飛びこ
んだのです。
カンボジア駐在2年間を含んだ、10年ほどの旅行会社勤務時代は、主にスタディ・ツアーのアレ
ンジに携わって参りました。業務を通して、NGO活動の現場で働く人々は元より、そのドナーさ
んとの交流を通して、数々のことを勉強させていただきました。スタディ・ツアーのアレンジと
いう業務を通し、支援をしたい人の希望に合うプロジェクトを探すこと、場合によってはローカ
ルのNGOに新規のプロジェクト提案を打診するという作業も担当するようになり、側面からのサ
ポートだけでなく、実際に開発援助に関わりたいという気持ちが自分の中で強くなっていきまし
た。そんな時に「9.11」という大きな事件が起こり、皮肉なことに多忙な旅行業務から解放され
るチャンスが訪れました。現在も十分とはいえないかもしれませんが、当時の私は、開発援助の
世界で生きていくのに自分の力が足りないことを自覚しておりましたので、まずはカンボジア帰
国後から計画だけに留まっていた開発分野での専門教育を受けることを選択いたしました。当初
は、学業と仕事の両立という目標を持って望んだのですが、「9.11」の余波が引いていくと同時
に、どちらも中途半端になっていく傾向が見られたことから、学業に専念することを決意し、そ
の後はフィールドでの活動を求め青年海外協力隊への参加を決め、エチオピアに行って参りまし
た。
2年間の協力隊活動を終えた後は、開発援助に関わる道を探り、医療系NGOにてプロジェクト
調整の仕事を担当して参りました。自分にとってのカンボジアとJVCはある意味原点であり、原点
回帰には更なる経験が必要と自分なりに判断したのです。若干遠回りをして参りましたが、この
度やっと原点に戻ってくることができました。まだまだ私自身経験不足である事実は自覚してお
りますが、現場での活動を円滑に進めるための環境作りに努力して参りますので、今後とも引き
続き、皆様のご協力・ご指導の程お願い申し上げます。
鈴木さん、お疲れ様でした。
インタビュー
カンボジアチーム
飯田
順
地域の外国人支援や国際交流の仕事から、
1993年のカンボジア総選挙に国連ボランティア
(UNV)として1年間関わり、帰国後、カンボ
ジア市民フォーラムにボランティアとして参加
した鈴木さん。JVCには、1992年春、カンボジ
アへ最初に行く前に、東京でカンボジア担当を
していた清水さんを訪ねたのが最初だったと言
う。その後、フィリピン滞在中も、UNV事務所
での仕事やカンボジア人留学生たちとの交流を
通じてカンボジアとの関わりが続き、帰国後は
後任の島村さんとの引き継ぎの合間、国連
ボランティアとして滞在していた当時のカン
ボジアでの話や、その後のカンボジアとの関
わりについて、語る鈴木さん。
今 後 も、直 接?、間 接?に カ ン ボ ジ ア に
は、何らかの形で関わり続けるたいと語って
いました。
国 際 協 力 NGO セ ン タ ー(JANIC)事 務 局 を 経
て、2002年10月半ばからカンボジア担当となっ
た。
実は初めは戸惑うことも多かったと言う。最
初に農村プロジェクト地をカンボジア人コー
ディネーターと訪ねた時、何人かの農民、グ
ループ活動のリーダーを訪ねたが、スタッフは村の人の名前と役割を紹介してくれるが、鈴木さ
んがどんな人でなぜ訪ねているか、逆に村の人に紹介することはなかった。「自分は何者か、な
んで話を聞くのか」伝えなかったら先方に失礼ではと思い、名前と、JVC東京のスタッフであると
自己紹介しながらも、村人たちとJVCスタッフとの間の関係、距離(ある意味近く、ある意味遠
い)を感じて違和感があったそうだ。けれども、「NGOとして実際に『支援』を実施しながら、
『対等』な立場で向き合い、関係を築くのは、言葉で表現するほど簡単なことではない。そうい
う厳しさの中で活動を続ける現場のスタッフたち、そしてその先にいる活動地の村人たちを見な
がら試行錯誤してきた東京での活動だったように思う。様々なかたちで出会った皆に本当にお世
話になりお礼の気持ちでいっぱいだ」、と話す。
先日G8・主要国首脳会議があったが、経済、社会、環境など各分野の課題に対して国際的なマ
クロレベルでの政策提言に関わる団体がある一方で、国際協力、環境、その他多くの団体は、課
題解決を目指して、活動地での草の根レベルでの取り組みを続けている。だが、そうした地域で
起きている問題の根本的な原因を探していくと、カンボジアのことであっても、日本のことで
あっても、全体的な問題、構造的なことが根っこにある。JVCのように、草の根のことと、全体的
なことと両方の視点を持ち課題に取り組んでいる団体は少ないからこそ、大事な活動である。
「いろんなご縁でカンボジアに出会い、JVCで活動し、今がある。これまでの縁を大事にして、こ
れからも、居る場所で何らかのかたちで関わりを持ちたい」と鈴木さんは語る。カンボジアの
人々を見続けてきたその目は、穏やかさの中にも、力強さに溢れている。
カンボジア出張日記
JVC東京
経理担当
武繁
政昭
JVCに入って、はじめての海外出張でカンボジアのプノンペンに行ってきました。7月22日から
25日までの3泊5日で、カンボジア事務所に新しい会計ソフトを導入することが、主なミッション
です。カンボジアの現況やプロジェクトのことは、既にカンボジアの担当者にお任せして、事務
所の作業など感じたことを日記形式で書いてみました。
7月23日(水)プノンペン事務所で作業
朝6時半、起床。こちらの事務所は、朝が早
い。7 時 半 仕 事 開 始。午 前 中 は オ リ エ ン テ ー
ション、午後は会計ソフトの導入指導、という
スケジュール。
午前中は、経理規定や会計ソフトの説明を
行った。プノンペン事務所のリンダさん、ナ
ラットさんは、大人しい感じだが、わからない
ことはズバッと、聞くタイプ。たまに、鋭い質
問を浴びせる。お昼休みをはさんで、午後は会
プノンペン事務所で、会計担当リンダさん
(中)とナラットさん(左)に会計ソフトの
導入の説明をする武繁さん。
計ソフトの導入指導。リンダさん、ナラットさ
ん、しっかり説明に付いてきてくれた。
7月24日(木)プノンペン事務所で作業
7月22日(火)プノンペン到着
今日は、会計ソフトの導入指導というより
空港を出ると、すでに辺りは暗かった。アジ
は、リンダさん、ナラットさんに実際に入力し
ア独特のにおいと湿気がする。迎えに来てくれ
てもらった。どちらかというと、リンダさんが
た人の車で、ホテルへ。車が縦横無尽に走って
お姉さん格で、リンダさんの指導で、ナラット
いる。
さんが入力する、という感じ。
この暗い中、目を凝らすと、街には人があふ
午後、リンダさんから、「質問があるんだけ
れて、屋台で楽しそうに飲んだり、食べたりし
ど・・・・」ということで、聞いてみると、5
ている。この熱気、パワーは、アジア独特のも
月分の会計が20ドル合わないらしい。
の。
リンダさんと、帳簿を突き合わせて確認する
こと1時間。わかった。リンダさんは、満面の
が違います。
笑顔。僕も、うれしかったけど、確認できな
かったら、どうしよう、と内心ドキドキであっ
あっ、というまのカンボジア出張。現地で頑
張っている山
た。
さん、坂本さんには大変お世話
になりました。そして、現地スタッフの皆さ
ん。控え目な感じでしたが、実は芯が通ってい
7月25日(金)午前中外出、夕方帰国。
カンボジア人スタッフのエンさんと一緒に、
るように見受けられました。厳しい生活環境で
トゥクトゥクという乗り物で、市内を一周しま
生きていく上での、たくましさや力強さを自然
した。明日からの投票日(国民議会選挙)を前
と身につけていったのでしょうか。
に、街中は選挙のキャンペーンカーが走り、騒
JVCの活動をバックアップすることが会計の
がしい。王宮、寺院、国会議事堂などを横目
ミッションですが、現地と東京双方向で、コ
に、トゥクトゥクでゆっくり走った。
ミュニケーションが図りやすくなった、という
川の流れ、トゥクトゥク、すべてゆっくり
で、猛烈な勢いの東京とは、明らかにスピード
点で今回の出張の成果があった、ような気がし
ています。
収集ボランティアにご協力お願いします。
カンボジアチーム
近藤
裕之
カンボジアチームでは、収集ボランティアで新たに「携帯電話(中古品)」と「貴金属(金、
銀、プラチナ)のアクセサリー」の収集をはじめます。
携帯電話(中古品)
機種変更等で使わなくなった携帯電話ありませんか?機種の新旧を問いません。故障品でも結
構です。電話帳(アドレス帳)やメールなどのデータを削除の上、付属品、オプション品や元箱
があれば一緒にお送りください。
貴金属(金、銀、プラチナ)のアクセサリー
使わなくなった金、銀、プラチナを含む指輪やネックレス、イヤリングなどのアクセサリーあ
りませんか?片方だけのイヤリングや、切れたネックレス等破損していても結構です。
送り先
〒110-8605
東京都台東区東上野1-20-6
丸幸ビル6階
日本国際ボランティアセンター
カンボジアチーム
宛
その他の収集品
使用済プリペイドカード
テレホンカード、オレンジカードやイオカードなど全国の鉄道バスカード(ICカード含む)、
図書カード、クオカード、ハイウェイカード、ふみカード
使用済切手(日本切手、外国切手、メータースタンプ)、外国のお金(紙幣、コイン)
未使用プリペイドカード、未使用切手、商品券等を収集します。
詳しくは、http://www.ngo-jvc.net/vteam/cambodia/をご覧下さい。
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