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ごみ減量化施策の推進
ごみ減量化施策の推進 環境局 資源循環推進部 資源循環政策課 3R(スリーアール)の推進 資源循環型社会を構築するキーワード ○Reduce(リデュース:減らす) マイバッグ・マイボトル・マイ箸の使用、過剰包装を断る等 ○Reuse(リユース:再使用) フリーマーケット、リサイクルショップ等の使用、詰め替え商 品の利用等 ○Recycle(リサイクル:再生利用) ごみ分別の徹底、地域や学校等の集団回収への積極的 参加等 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 廃棄物の区分 ・物=廃棄物+有価物 ・廃棄物=一般廃棄物+産業廃棄物 ・一般廃棄物=ごみ+し尿 ・ごみ=生活系(家庭系)+事業系 ●廃棄物の処理の3原則 廃棄物の「安全化、安定化、減量化」 廃棄物処理の種類 収集運搬 処分=中間処理+最終処分 ※中間処理=焼却、破砕、脱水、中和等 一般廃棄物処理基本計画 及び実施計画の策定 基本計画 ・10年∼15年の長期計画 ・ごみ処理基本計画+生活排水処理基本計画 ・市町村における長期的視点に立った基本方針を明確にするも のであり、策定にあたっては今後の社会・経済情勢や一般廃 棄物の発生の見込み、地域の開発計画、住民要望などを踏 まえたうえで一般廃棄物処理施設や体制の整備、財源の確 保等について検討しながら策定する。 実施計画 ・基本計画に基づき、年度ごとに策定 ・一般廃棄物の排出状況、処理主体、収集計画、中間処理計 画、最終処分計画を明確にする。 廃棄物減量等推進審議会の開催 廃棄物処理法第5条の7 ・市町村は、一般廃棄物の減量及び適正処理の推進に関する 事項を審議するために「廃棄物減量等推進審議会」を設置で きる。 さいたま市廃棄物の処理及び再生利用に関する条例第46 条 ・常設の附属機関 ・市長の諮問に応じて調査・審議し、市長に提言。 ・委員は20名以内、任期は2年。 家庭系ごみ対策について 家庭系ごみの分別収集(6分別19品目) 粗大ごみ等の戸別収集 ふれあい収集 生ごみ処理容器等購入費補助金事業 団体資源回収運動補助事業 環境施設バス見学事業 リサイクル基金活用事業 衛生協力助成金 リサイクル女性会議 クリーンさいたま推進員 リサイクル品展示販売会の実施 適正処理困難物のリサイクル 事業系ごみ対策について 事業ごみ適正処理啓発事業 事業系資源物リサイクル事業 事業系一般廃棄物減量等計画書の提出 剪定枝、大型木製品等の木くず及び刈草類のリサイクル 食品廃棄物のリサイクル その他の取り組み さいちゃんの3Rパートナーシップ宣言事業 一般廃棄物処理業の許可等 不法投棄防止対策 インクカートリッジの里帰りプロジェクト 9都県市廃棄物問題検討委員会による「マイボトル使用促進 事業」 家庭ごみの分別収集 資源物1類:びん、かん、ペットボトル、食品包装プラスチック 資源物2類:新聞、ダンボール、牛乳パック、 雑誌類、その他の紙、繊維 有害危険ごみ:蛍光管、乾電池、スプレー缶、 水銀体温計、ライター もえないごみ もえるごみ 粗大ごみ:粗大ごみ、特定適性処理困難物 ・6分別19品目を定曜収集(平成22年10月∼全市統一) ・「ごみの出し方マニュアル」を全戸配布しています。 粗大ごみ等の戸別収集 ●粗大ごみ(さいたま市の定義) 最大の辺又は径の長さが90cm以上2m未満 処理手数料=1品520円(税込) ●特定適正処理困難物(条例で定めたもの) スプリング入りマットレス、スプリング入りソファー、物干し台、バッテリー、タ イヤ、ホイール 処理手数料=1050円∼2100円 ※手続き 受付センターへ電話申し込み→納付券(シール)購入・貼付→ 指定日・指定場所へ排出 ふれあい収集 家庭系ごみは、原則として収集所から収集すること を基本としていますが、高齢社会や核家族化の進 行により、収集所への排出が困難な市民の方々が 増えていることから、市の収集担当職員が自宅まで 訪問し、直接ごみを出していただく制度を創設しまし た。 申し込みがあればその世帯を訪問し、実態にあわ せて対象を決定しています。 平成22年度は、949世帯のごみを収集いたしまし た。 生ごみ処理容器等購入費補助事業 家庭から排出される生ごみの減量化を図るため、生ごみ 処理容器等を購入した者に対し、その購入経費の一部 を補助しています。 生ごみ処理容器は本体購入価格の2分の1(上限4,00 0円)の補助金を交付しています。 平成18年度から、生ごみ処理機(電気式)に対する補助 を開始しており、事前申し込みがあれば購入価格の2分 の1(上限2万円)を補助しています。 補助基数 補助金額(円) 電気式生ごみ処理機 生ごみ処理容器 253 4,969,800 164 349,200 団体資源回収運動補助事業 団体活動の活性化及び資源の有効活用を図るため、積極的 に資源物の回収を行った市民団体に対し、補助金を交付して います。 市の収集業務に支障のない範囲内で、資源物の回収を年4 回以上、総回収量が2,000kgを上回ることを交付要件とし、 1kgに対して5円の補助金を予算の範囲内で交付しています。 (1市民団体の上限は100万円) 平成22年度の実施団体数は427、 補助金額は73,355,400円でした。 環境施設バス見学事業 ごみ減量及びリサイクルの普及啓発を図るため、夏休み期 間を利用して、市内在住の小学生とその親を対象に、リサイ クル工房等の見学会を実施しています。 平成22年度は、東部環境センター及び東部リサイクルセン ターのほか、紙・ガラス・家電リサイクルの民間リサイクル工 場を見学しました。 ※平成22年度実績 170名 (うち小学生99名) 古紙再生工場見 学の様子 (日本大昭和板 紙㈱草加工場) リサイクル基金活用事業 ごみの減量及び資源の有効利用の推進に要する財源に 充てるため、資源物売払収入の一部をリサイクル基金と して積み立てています。 基金は、当初、小学校への生ごみ処理機の設置やビオ トープの整備に活用しておりましたが、平成14年度から は、年2回全戸配布している環境情報誌「さいちゃんの環 境通信」の作成や学校給食用牛乳パックリサイクル事業 に活用しています。 牛乳パックを原料とした デスクトレー 衛生協力助成金制度 家庭ごみ収集所の管理、清潔の保持を目的に、自治会に対 し、衛生協力助成金を交付しています。 助成金額は、自治会の加入世帯数に180円を乗じた額(た だし100世帯に満たない場合は18,000円)としております。 平成22年度は842自治会に 65,746,260円を交付しました。 クリーンさいたま推進員制度 ごみ減量と適正処理を推進するため、行政と市民をつなぐ地 域のリーダーとして、平成13年10月から、自治会からの推 薦で、「クリーンさいたま推進員」を委嘱しております。 主な活動として、ごみの出し方の啓発、リサイクル活動の参 加・協力、環境美化、不法投棄等の市への連絡等の協力を いただいております。 現在の任期は、平成21年10月から23年9月までの2年間 で、現在、各自治会から約1,500名の参加をいただいてお ります。 リサイクル品展示販売会の実施 ごみの減量、リサイクル意 識の向上を目的に、リサイク ル家具等の展示販売会を実 施しております。 平成22年度は、東部リサイ クルセンターで3回、岩槻環 境センターで3回実施いたし ました。 適正処理困難物のリサイクル 一般家庭から排出されるごみで、市で収集・処理できない 「適正処理困難物」の処理を、市から一般廃棄物処分業の 許可を得た業者に案内することにより、処理ルートの確保と リサイクルの促進を図っています。 平成22年度は、約9.6トンの処理を行いました。 ※適正処理困難物とは バイク等のエンジン機械、ピアノ、耐火性金庫、ドラム缶、浴槽、 車の部品、ホーロー製品等 剪定枝、大型木製品等の木くず 及び刈草類のリサイクル 街路樹等の剪定、伐採作業や河川等の草刈作業を行う事業 者には、市の許可を得た処分業者により、再資源化またはエ ネルギー回収を行なう中間処分を行っていただいております。 なお、中間処分した木質のチップ等は堆肥原料やバイオマス 発電施設の発電燃料等に使用されています。 平成22年度は、2業者により、約8,600トンの中間処分が 行われました。 食品廃棄物のリサイクル 食品リサイクル法により、スーパー等の小売業者、レストラ ン等の食事提供事業者は、食品廃棄物の再生利用等(発 生抑制、再生利用、減量)の目標値が定められております。 市内には食品廃棄物を資源化できる処理施設がないため、 市外の処理施設に搬出したいとの申出があれば、搬出先市 町村との事前協議を行うなど側面支援をしています。 平成22年度は、約3,400トンの処理を支援しました。 不法投棄防止対策 市民に不法投棄防止看板を配布するほか、不 法投棄されやすい場所のパトロール(民間委託、 各清掃事務所)を行い、不法投棄の未然防止や 早期発見に努めています。 平成22年度は、約1,900件、166トンの不法 投棄を収集いたしました。 年度推移状況 件数 収集量(トン) 20年度 21年度 22年度 1,859 1,889 1,938 208 176 166 市民意識調査の結果 平成20年度調査 計 35.3 % ごみの有料化についての賛否(1つだけの回答) 「あなたはごみの有料化について、どうお考えですか?」 平成22年度調査 無回答 2.7 どちらとも いえない 10.7 反対 13.8 どちらかと いうと反対 18.7 (n=2,968) 賛成 9.0 条件付き賛成 31.7 計 54 % どちらかと いうと賛成 13.3 (%) ごみの有料化に賛成するための条件(2つまでの複数回答) n= 941 0 10 20 30 40 43.1 金額の負担が適正・公平であること 38.7 ごみの不法投棄の増加につながらないこと ごみの減量という効果があること 37.1 戸別収集を実施するなど、サービスが向上すること その他 13.6 3.7 無 回 答 50(%) 17.3 ごみの有料化に反対する理由(2つまでの複数回答) n= 965 0 10 20 30 ごみの不法投棄につながるおそ れがある 30.2 ごみの有料化以外のその他の施 策を行うほうが先決ではないか 22.4 ごみの減量に効果があるか疑わ しい 22.3 ごみの有料化の前にごみ処理に かかる経費を削減すべき 14.3 8.7 無 回 答 50 60 70(%) 64.9 税の二重取りではないか その他 40 6.0 廃棄物減量等推進審議会の意見 (H23.3.3) ●さいたま市一般廃棄物処理基本計画改定に向けて <ごみ有料化について> 市民意識調査の結果からは、ごみの分別意識については高 い水準に達していること、有料化について賛成が反対を上 回っているものの、有料化した場合の影響について不安を 感じている市民が多いことが伺える。 今後、さらなるごみの減量、最終処分量の削減、温室効果ガ スの削減といった課題は残るものの、景気の停滞している現 状を考慮すると、市民の負担増につながる有料化に踏み切 るだけの切迫した状況にあるとまでは言えず、その他の手法 によるごみ減量化施策にまずは優先して取り組むべきであり、 その上で、将来的に有料化にシフトすべき必要性を検討する ことが望ましいと考える。 一般廃棄物処理業の許可等 一般廃棄物の処理は市の責務であることから、原則では市直営または業 者委託により業務を行うことになりますが、処理が困難な場合はそれが可 能な業者に許可を与え、業務を行わせることができます。(廃棄物処理法) さいたま市では、一般廃棄物処理実施計画において、次の業務は許可業 者に実施させると位置づけております。 ・事業系一般廃棄物の収集運搬 ・一時多量に排出される家庭系一般廃棄物の収集運搬 ・家庭から排出される適正処理困難物の収集運搬 ・家庭から排出される家電リサイクル指定品目の収集運搬 ・浄化槽から排出される汚泥の収集運搬 ・工事現場等の仮設トイレから出される「し尿」の収集運搬 ・剪定枝等の木くずを再資源化するための中間処分(破砕、堆肥化) ・適正処理困難物を再資源化するための中間処分(破砕) 事業系一般廃棄物減量等計画書 の提出 延べ床面積が3,000㎡以上の事業用建築物の所 有者等に、一般廃棄物の減量等に関する計画書や 管理責任者届の提出を義務付け、必要に応じて立 入調査を行っています。 【平成21年度実績】(平成22年度提出分) ・対象事業所数 789件 ・提出事業所数 646件(提出率81.9%) ・総資源化率 66.0% 事業ごみ適正処理啓発事業 事業活動に伴い排出される事業系一般廃棄物は、事業者自 らの責任で適正に処理する義務があり、市処理施設に自ら 搬入(手数料は10kgあたり170円)するか、収集運搬許可 業者に委託することになります。 タウンページに掲載されている事業所から、市許可業者と契 約締結していない事業所を抽出し、ダイレクトメールで事業ご みの適正処理・リサイクルの推進を啓発しています。 平成22年度は、北区・見沼区・中央区・桜区・南区・緑区・岩 槻区の事業所19,967件に送付しました。(浦和区・大宮区 は21年度に送付済) 事業系資源物リサイクル事業 事業所から排出される「紙ごみ」を、市が指定するリサイクル 施設に搬入した場合、10kgにつき100円で受け入れており ます。 また、事業所から排出される「飲料用のびん、かん」を東部リ サイクルセンターに搬入した場合にも、10kgにつき100円 で受け入れております。 ※平成22年度実績 ・びん 約560トン ・かん 約24トン ・紙ごみ 約1,690トン 紙ごみの資源化 処理を行うエコ ペーパーリサイク ルセンター 全国から見たさいたま市の ごみ排出量(H21実績) ●市民1人1日あたりのごみ排出量 981.3グラム/人日 (人口50万人以上の都市で全国7番目) ●リサイクル率 19.7% (人口50万人以上の都市で全国9番目) 出典:「日本の廃棄物処理 平成21年度版」 環境省 他市先進事例の紹介 天ぷら油のリサイクル(岡山市)※農林水産省補助金事業 岡山市・岡山市バイオ燃料地域利用協議会の官民一体におい て、家庭や飲食店等の使用済天ぷら油からバイオディーゼル 燃料(BDF)を製造、利用促進する事業を展開しています。 天ぷら油の 回収 BDFの製造 ごみ収集車等に BDFを使用 【効 果】 ・ごみの減量化 ・資源の有効利用 ・CO2削減 ・海、河川の水質汚染防止 他市先進事例の紹介 レアメタルの回収(調布市) ごみの減量化、資源の有効利用、有価売却による歳入増等を 目的に、粗大ごみ(調布市では40cm以上)として回収した小型 家電から電子基板等を取り出し、専門業者に売却。業者側にて レアメタルを含む金属類を回収しています。 使用済小型家電 解体・資源化 原材料として有効利用 ・ベースメタル (鉄、アルミ、銅等) ・レアメタル (金、銀、貴金属等) ※現在、環境省中央環境審議会にて小委員会を設置し、レアメタル回収について検討中。 新たなごみ減量化施策の可能性 ① 古紙類(その他の紙)分別の周知徹底 代表的古紙類(新聞・ダンボール・牛乳パック・雑誌類)以外にリサイクル可能な 古紙 (菓子箱・包装紙・ティッシュ箱等)が多数存在 さいたま市では、平成15年10月より「その他の紙」として分別収集を 実施 現実には、可燃ごみ中の2割程度に紙類が混入 更なる分別徹底の必要性・・・・より効果的な啓発手法の検討 ② 使用済小型家電からのレアメタル回収 背景 ●使用済小型家電製品が「都市鉱山」と称される等、資源の有効利 用等に対する関心の高まり ●産出における地域偏在性、急激な価格変動による供給リスク 効率的な回収方法、費用対効果等を検討し、導入可能性を模索 【回収方法】 拠点回収、処理施設における不燃ごみからの選別 etc 【費用対効果】 回収・選別に要する経費と売却額との比較 etc 一般廃棄物処理基本計画への位置付けの可能性 リサイクル女性会議 自治会の推薦を受けた女性だ けで構成した市民団体で、ご みやリサイクルについて様々 な問題を女性の立場から考え、 ごみの減量やリサイクルの促 進を実践しています。 平成15年度から、各区ごとに、 市行事の参加、広報誌の発行、 モニター活動、リサイクル教室 への講師派遣など多岐にわた る活動を行っています。 古布で作った健康布ぞうり ※平成23年度協力員数 282名 巾着 着物や和紙から作った ようじ入れ ティッシュケース さいちゃんの3Rパートナーシップ 宣言事業 循環型社会を目指し、事業者や市民 団体が市と連携して3Rを推進する取 組を行うことを宣言した団体の活動内 容等を市ホームページで紹介するな どの市民周知や、のぼり旗等の貸与 など活動支援を行っています。 ●平成22年度末宣言団体 20団体(10事業者、10市民団体) ●活動事例 【北区区民まつり実行委員会】 とん汁無料配布で、どんぶりと箸にリ ユース食器を使用 【びっくりドンキー (浦和埼大通り店、大宮三橋店)】 家庭用廃食用油の回収 さいたま市 環境キャラ クター「さい ちゃん」 宣言団体 に配布する のぼり旗 マイボトル使用促進事業 九都県市首脳会議廃棄物問題検討委員会は、循環型社会 を構築するため、毎年3R推進月間の10月に、ごみの発生 抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイク ル)の普及促進事業を実施しています。 昨年度は「九都県市はマイボ トル宣言」等の4つの宣言を 掲げ、キャンペーンキャラク ター(アイドリング!!!)を起用し た普及啓発活動を行いました。 昨年度の3R普及促進キャンペーンPRイベント (上野駅構内) インクカートリッジ里帰りプロジェクト 使用済のインクカートリッジを回収し、リサイクルを行うことで、資 源の有効利用を促進するため、メーカー6社にて実施する「イン クカートリッジ里帰りプロジェクト」に参加しました。 ※各区役所、支所・市民の窓 口、公民館、図書館、小・中・ 高等学校にて回収箱を設置 インクカートリッジ里帰りプロジェクト調印 式(清水さいたま市長、キャノン電子株式 会社 代表取締役社長 酒巻氏)