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58 4 過不足額の精算
4 過不足額の精算 ⑴ 精算のしかた イ 本年分の給与所得に対する年調年税額の計算ができましたら、その年調年税額と、先に集計した本 年分の毎月の徴収税額の合計額とを比べて過不足額を求め、その精算をしなければなりません。 ロ 徴収税額の合計額が年調年税額よりも多いときは、その差額分だけ納め過ぎていたことになります から、その差額(過納額)は、その過納となった人に還付します。 これに対し、徴収税額の合計額が年調年税額よりも少ないときは、その差額だけ納め足りないこと になりますから、その差額(不足額)はその不足となった人から徴収します。 ハ 過不足額の計算は、具体的には、源泉徴収簿の「年末調整」欄を使って次のように行います。 「年調年税額 」欄の金額と毎月の徴収税額の合計額「⑧」欄の金額との差額を求めます。 「 」欄の金額の方が大きい場合は不足額(税金を納付) 、 「⑧」欄の金額の方が大きい場合は超 過額(税金を還付)が生じたことになります。 このような過不足額は、源泉徴収簿の「差引超過額又は不足額 」欄に「超過額」か「不足額」 かを表示した上、記入します。 〔記載例〕 源泉徴収簿(過不足額の算出) 差引課税給与所得金額 (⑨−⑰) ⑱ 及び算出所得税額 5,265,000 97,530 1,570,000 51,592 6,835,000 149,122 (1,000円未満切捨て) 2,644,000 調(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額 19 ○ 166,900 20 ○ 140,000 26,900 21 年 調 所 得 税 額 (⑲−⑳ 、マ イ ナ ス の 場 合 は 0) ○ 整 年 調 差 引 年 超 税 過 21 × 1 0 2 . 1 % ) ○ 22 額 ( ○ 額 又 は 不 足 23 22 −⑧) ○ 額( ○ (100円未満切捨て) 27,400 121,722 24 本年最後の給与から徴収する税額に充当する金額 ○ 年末調整による過不足額の精算方法には、㋑本年最後に支払う給与(賞与を含みます。)につい ての税額計算を省略し、その給与に対する徴収税額はないものとして精算する方法(設例1)と、 ㋺本年最後に支払う給与についても、通常の月分の給与としての税額計算を行った上で精算する方 法(設例2)とがあります。 ─ 58 ─ (設例1) 本年最後に支払う給与についての税額計算を省略して年末調整を行う場合 (配偶者に所得がなく、配偶者控除の適用を受ける場合) 1 年間給与総額 甲欄 乙欄 2 同上の給与に対する徴収税額 141, 308円 3 控除した社会保険料等(給与控除分) 809, 413円 4 支払った一般の生命保険料のうち旧生命保険料分 50, 200円 支払った個人年金保険料のうち新個人年金保険料分 56, 000円 5 支払った損害保険料のうち地震保険料分 45, 000円 6 一般の控除対象配偶者(所得金額なし) あ り 7 一般の控除対象扶養親族 1 人 経理課 所 属 区 月 支 給 区 分 分 月 日 1 平 成 25 年 分 給退 与職 所所 得得 に 対 す る 源 泉 徴 収 簿 2 給 料 ・ 手 当 等 5, 870, 000円 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 職 住 名 所 総支給金額 社会保険 料 等 の 控 除 額 362,000 円 49,935円 1 25 (郵便番号 106 − 0031 ) 名 年末調整 社会保険料等 扶養親 控除後の給与 族等の 算 出 税 額 による過 不足税額 等 の 金 額 数 312,065 円 2人 5,620 円 円 差 引 徴収税額 5,620 2 25 362,000 49,935 312,065 2 5,620 5,620 3 25 362,000 49,935 312,065 2 5,620 5,620 4 25 366,000 49,955 316,045 2 5,740 5,740 5 27 366,000 49,955 316,045 2 5,740 5,740 6 25 366,000 49,955 316,045 2 5,740 5,740 7 25 366,000 8 26 366,000 9 25 366,000 10 25 366,000 49,955 49,955 49,955 50,592 316,045 316,045 316,045 315,408 2 2 2 2 5,740 315,408 2 5,740 12 25 366,000 50,592 315,408 2 − 7 7 30 ① 4,380,000 660,000 ② 賞 12 12 10 830,000 116,573 与 等 ④ ⑤ 計 1,490,000 208,102 568,471 713,427 5,740 ▲27,708 ▲27,708 ③ 62,780 601,311 3,778,689 91,529 5,740 2 2 6.126 (税率 %) 34,824 6.126 (税率 %) 43,704 34,824 43,704 年 末 調 整 番 号 円 差 引 残 高 月 別 円 月 一 般 の 控除対象 扶養親族 円 月 日 人 月 日 人 月 日 人 月 日 人 月 日 月 日 月 日 人 人 人 月 日 月 日 月 日 人 人 人 本人・配・扶 ( 人) ・同居特別障害者 配・扶 ( 人) ・寡 婦・特別の寡婦 ・寡 夫 ・勤労学生 金 額 4,380,000 等 ④ 1,490,000 計 ⑦ 給与所得控除後の給与等の金額 ⑨ 社会保 給与等からの控除分(②+⑤) ⑩ 809,413 手 当 与 申告による小規模企業 共済等掛金の控除分 78,528 5,870,000 ⑧ 141,308 4,154,400 配偶者の合計所得金額 ( 円) 71,550 地震保険料の控除額 ⑭ 45,000 配 偶 者 特 別 控 除 額 ⑮ 配偶者控除額、扶養控除額、基礎控 除額及び障害者等の控除額の合計額 ⑯ 1,140,000 (⑩+⑪+⑫+⑬+⑭+⑮+⑯) ⑰ 差引課税給与所得金額 (⑨−⑰) ⑱ 及び算出所得税額 (1,000円未満切捨て) 旧長期損害保険料支払額 ( − 円) ⑩のうち小規模企業共 済等掛金の金額 ( − 円) ⑪のうち国民年金保険 料等の金額 ( − 円) 2,065,963 2,088,000 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除額 19 ○ 差 引 超 税 過 21 × 1 0 2 . 1 % ) ○ 22 額 ( ○ 額 又 は 不 足 111,300 20 ○ 21 年 調 所 得 税 額 (⑲−⑳ 、マ イ ナ ス の 場 合 は 0) ○ 年 円 62,780 ⑬ 調 人 有 月 日 ・ 人 無 ⑥ ⑫ 所 得 控 除 額 の 合 計 額 当初 ③ 生命保険料の控除額 年 円 配 偶 者 の 有 無 税 額 円 険料等 申告による社会保険料の控除分 ⑪ 控除額 円 該当するものを○で 囲んでください。 ( ) ① ・ 差 引 残 高 従たる給与 から控除する 控除対象配偶 ・一般の障害者 者と控除対象 当初 当初 当初 当初 当初 本人・配・扶 ( 人) 扶養親族の合 人 人 人 人 人 ・特別障害者 計数 等 料 還付又は徴収した税額 月 特 定 扶 老人扶養親族 障害者等 養 親 族 同居老親等 そ の 他 給 23 22 ○ 額( −⑧) ○ 111,300 (100円未満切捨て) 113,600 27,708 24 本年最後の給与から徴収する税額に充当する金額 ○ 超 過 額 未払給与に係る未徴収の税額に充当する金額 ○ 25 の 精 算 26 23 ○ 24 ○ 25 差 引 還 付 す る 金 額( − − ) ○ ○ 27,708 27 同上の 本 年 中 に 還 付 す る 金 額 ○ 27,708 うち (税率 %) 還付又は徴収した税額 区 分 (税率 %) (税率 %) 月 別 控除対象配偶者 一 般 老 人 当初 当初 有・無 有・無 月 日 月 日 有・無 有・無 月 日 月 日 有・無 有・無 賞 5,740 5,740 50,592 同上の税額につ き還付又は徴収 した月区分 扶 申 告 養 の 控 有 除 無 等 の 有 申 ・ 告 無 5,740 5,740 366,000 円 整 理 (生年月日 明・大・昭・平 51 年 月 日) 前年の年末調整に基づき繰り越した過不足税額 5,740 5,740 11 25 計 (フリガナ) 氏 28 翌年において還付する金額 ○ 29 不 足 額 本年最後の給与から徴収する金額 ○ 1,281,898 ⑥ 30 の 精 算 翌 年 に 繰 り 越 し て 徴 収 す る 金 額 ○ 78,528 ◎この様式は、平成24年 9 月1日現在の所得税法等関係法令の規定に基づいて作成してあります。 ─ 59 ─ (設例1の説明) 1 この設例は、本年最後に支払う給与に対する税額計算を省略して年末調整を行ったものです。 2 1月から12月までの普通給与の金額と賞与の金額との合計額5, 870, 000円について、給与所 得控除後の給与等の金額を「給与所得控除後の金額の算出表」 (78ページ以下参照)によって 求めると4, 1 54, 400円になります。 3 社会保険料等の809, 413円は、1月から12月までの間に給与及び賞与から差し引かれた社会 保険料等であり、その全額が控除されます。 4 生命保険料の控除額は、本年中に支払った一般の生命保険料のうち旧生命保険料分50, 200円 1 000円)と本年中に支払った個人年金保険料のう に対する控除額37, 550円(50, 200円× 4+25, 1 ち新個人年金保険料分56, 000円に対する控除額34, 000円(56, 000円× 4+20, 000円)との合計 額の71, 550円となります。 5 地震保険料の控除額は、本年中に支払った損害保険料のうち地震保険料控除の対象となるも のが地震保険料分45, 000円のみであり、その合計額が50, 000円以下のため、45, 000円となりま す。 6 配偶者特別控除は、配偶者の合計所得金額が380, 000円以下で控除対象配偶者に該当するた めその適用がありません。 7 「配偶者控除額、扶養控除額、基礎控除額及び障害者等の控除額の合計額」欄の金額は、 「平 成25年分の配偶者控除額、扶養控除額、基礎控除額及び障害者等の控除額の合計額の早見表」 (104ページ参照)の「①控除対象配偶者及び控除対象扶養親族の数」の「2人」欄の金額 1, 140, 000円です。 8 所得控除額の合計額2, 065, 963円は、次により計算します。 社会保険料 生命保険料 地震保険料 扶養控除額等 等の控除額 の控除額 の控除額 809, 413円 + 71, 550円 + 45, 000円 + 1, 140, 000円 = 2, 065, 963円 9 差引課税給与所得金額2, 088, 000円は、次により計算します。 給与所得控除後 所得控除額 差引課税給与 の給与等の金額 の合計額 所得金額 4, 154, 400円 − 2, 065, 963円 = 2, 088, 437円→2, 088, 000円(1, 000円未満の端数切捨て) 10 差引課税給与所得金額2, 088, 000円に対する算出所得税額を「平成25年分の年末調整のため の算出所得税額の速算表」 (87ページ参照)によって求めると、1 1 1, 300円となります。 課税給与 税率 控除額 算出所得税額 所得金額 2, 088, 000円 ×10% − 97, 500円 = 111, 300円 11 この設例の場合、 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除の適用がありませんので、上記「10」 で求めた算出所得税額が年調所得税額となります。 12 年調所得税額1 1 1, 300円に102.1%を乗じて求めた1 13, 600円(100円未満の端数切捨て)が年 調年税額となります。 13 年調年税額1 13, 600円と1月から12月までに徴収された税額の合計額141, 308円とを比較しま すと、徴収された税額の合計額の方が27, 708円多いため超過額27, 708円が生じます。 14 この超過額27, 708円は、過納額として本人に還付することになります。 ─ 60 ─ (設例2) 本年最後に支払う給与についての税額計算をした上で年末調整を行う場合 (配偶者に所得があり、配偶者特別控除の適用を受ける場合) 1 年間給与総額 8, 299, 500円 2 同上の給与に対する徴収税額 343, 172円 3 控除した社会保険料等(給与控除分) 甲欄 乙欄 4 支払った一般の生命保険料のうち旧生命保険料分 53, 000円 支払った個人年金保険料のうち新個人年金保険料分 59, 000円 支払った個人年金保険料のうち旧個人年金保険料分 89, 000円 5 支払った損害保険料のうち旧長期損害保険料分 28, 000円 6 生計を一にする配偶者(給与所得の金額67万円) あり 7 一般の控除対象扶養親族(年初2人、4月から1人) 1人 8 特定扶養親族 1人 所 職 住 属 名 所 区 月 支 給 区 分 分 月 日 1 平 成 25 年 分 給退 与職 所所 得得 に 対 す る 源 泉 徴 収 簿 2 給 料 ・ 手 当 等 1, 207, 683円 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 総支給金額 社会保険 料 等 の 控 除 額 481,500 円 68,879円 1 25 (郵便番号 178 − 0063 ) 名 年末調整 社会保険料等 扶養親 控除後の給与 族等の 算 出 税 額 による過 不足税額 等 の 金 額 数 412,621 円 3人 8,050 円 円 差 引 徴収税額 8,050 2 25 481,500 68,879 412,621 3 8,050 8,050 3 25 481,500 68,879 412,621 3 8,050 8,050 4 25 485,000 68,897 416,103 2 11,510 11,510 5 27 485,000 68,897 416,103 2 11,510 11,510 6 25 485,000 68,897 416,103 2 11,510 11,510 7 25 485,000 68,897 416,103 2 11,510 11,510 8 26 485,000 9 25 485,000 10 25 485,000 11 25 485,000 485,000 12 25 計 ① 5,809,500 68,897 74,025 74,025 74,025 416,103 416,103 410,975 410,975 410,975 2 2 2 2 2 ② 11,020 11,020 ▲72,972 ▲61,952 126,270 842,094 4,967,406 142,037 827,963 2 1,296,448 2 (税率 %) 10.210 84,535 (税率 %) 10.210 132,367 月 別 84,535 132,367 年 末 調 整 還付又は徴収した税額 一 般 の 控除対象 扶養親族 月 日 人 月 日 人 月 日 人 月 日 人 月 日 月 日 月 日 人 人 人 月 日 月 日 月 日 人 人 人 本人・配・扶 ( 人) ・同居特別障害者 配・扶 ( 人) ・寡 婦・特別の寡婦 ・寡 夫 ・勤労学生 5,809,500 等 ④ 2,490,000 計 ⑦ 給与所得控除後の給与等の金額 ⑨ 社会保 給与等からの控除分(②+⑤) ⑩ 1,207,683 手 当 与 申告による小規模企業 共済等掛金の控除分 216,902 8,299,500 ⑧ 343,172 6,269,550 配偶者の合計所得金額 ( 670,000 円) ⑫ 85,500 地震保険料の控除額 ⑭ 15,000 配 偶 者 特 別 控 除 額 ⑮ 110,000 配偶者控除額、扶養控除額、基礎控 除額及び障害者等の控除額の合計額 ⑯ 1,390,000 (⑩+⑪+⑫+⑬+⑭+⑮+⑯) ⑰ 差引課税給与所得金額 (⑨−⑰) ⑱ 及び算出所得税額 (1,000円未満切捨て) 旧長期損害保険料支払額 ( 28,000 円) ⑩のうち小規模企業共 済等掛金の金額 ( − 円) ⑪のうち国民年金保険 料等の金額 ( − 円) 2,808,183 3,461,000 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除額 19 ○ 差 引 超 税 過 21 × 1 0 2 . 1 % ) ○ 22 額 ( ○ 額 又 は 不 足 264,700 20 ○ 21 年 調 所 得 税 額 (⑲−⑳ 、マ イ ナ ス の 場 合 は 0) ○ 年 23 22 ○ 額( −⑧) ○ 264,700 (100円未満切捨て) 270,200 72,972 24 本年最後の給与から徴収する税額に充当する金額 ○ 超 過 額 未払給与に係る未徴収の税額に充当する金額 ○ 25 11,020 26 23 ○ 24 ○ 25 額( − − ) ○ ○ 61,952 27 同上の 本 年 中 に 還 付 す る 金 額 ○ 61,952 差 引 還 付 す る 金 うち 円 126,270 ⑥ ⑬ 調 人 有 月 日 ・ 人 無 ③ 生命保険料の控除額 所 得 控 除 額 の 合 計 額 当初 配 偶 者 の 有 無 税 額 円 険料等 申告による社会保険料の控除分 ⑪ 年 円 該当するものを○で 囲んでください。 ( ) 金 額 控除額 差 引 残 高 円 従たる給与 から控除する 控除対象配偶 ・一般の障害者 者と控除対象 当初 当初 当初 当初 当初 本人・配・扶 ( 人) 扶養親族の合 人 人 人 人 人 ・特別障害者 計数 特 定 扶 老人扶養親族 障害者等 養 親 族 同居老親等 そ の 他 ① ・ 還付又は徴収した税額 月 等 料 の 精 算 (税率 %) 円 給 (税率 %) (税率 %) 番 号 円 差 引 残 高 月 別 円 月 区 分 賞 11,020 11,020 同上の税額につ き還付又は徴収 した月区分 控除対象配偶者 扶 一 般 老 人 養 当初 当初 控 有・無 有・無 除 月 日 月 日 等 の 有 有・無 有・無 申 ・ 月 日 月 日 告 無 有・無 有・無 11,510 11,510 整 理 (生年月日 明・大・昭・平 39 年 月 日) 前年の年末調整に基づき繰り越した過不足税額 申 告 の 有 無 11,510 11,510 11,020 円 ③ 賞 12 12 10 1,520,000 223,552 与 等 ④ ⑤ 計 2,490,000 365,589 7 7 10 970,000 68,897 (フリガナ) 氏 28 翌年において還付する金額 ○ 29 不 足 額 本年最後の給与から徴収する金額 ○ 2,124,411 ⑥ 30 の 精 算 翌 年 に 繰 り 越 し て 徴 収 す る 金 額 ○ 216,902 ◎この様式は、平成24年 9 月1日現在の所得税法等関係法令の規定に基づいて作成してあります。 ─ 61 ─ (設例2の説明) 1 この設例は、本年最後に支払う給与に対する税額計算を省略しないで年末調整を行ったもの です。 2 1月から12月までの普通給与の金額と賞与の金額との合計額8, 299, 500円について、給与所 得控除後の給与等の金額を「給与所得控除後の金額の算出表」 (78ページ以下参照)によって 求めると6, 269, 550円(8, 299, 500円×90%−1, 200, 000円)になります。 3 社会保険料等の1, 207, 683円は、1月から12月までの間に給与及び賞与から差し引かれた社 会保険料であり、その全額が控除されます。 4 生命保険料の控除額85, 500円は、本年中に支払った一般の生命保険料及び個人年金保険料の それぞれの金額に基づいて、次により求めた金額となります。 〔一般の生命保険料の控除額〕 旧生命保険 一般の生命保 料の金額 険料の控除額 1 000円 = 38, 250円 53, 000円 × 4 + 25, 〔個人年金保険料の控除額〕 新個人年金保 新個人年金保険 険料の金額 料に係る控除額 1 59, 000円 × 4 + 20, 000円 = 34, 750円 旧個人年金保 旧個人年金保険 険料の金額 料に係る控除額 1 89, 000円 × 4 + 25, 000円 = 47, 250円 新個人年金保険料と 新個人年金保険 旧個人年金保険 旧個人年金保険料の 料に係る控除額 料に係る控除額 両方に係る控除額 34, 750円 + 47, 250円 = 82, 000円 → 40, 000円(最高40, 000円) 計算した控除額のうち最も大きい金額は、旧個人年金保険料に係る控除額の47, 250円ですか ら、個人年金保険料の控除額は47, 250円となります。 〔生命保険料の控除額の合計〕 一般の生命保 個人年金保険 生命保険料 険料の控除額 料の控除額 の控除額 38, 250円 + 47, 250円 = 85, 500円 5 地震保険料の控除額は、本年中に支払った損害保険料のうち地震保険料控除の対象となるも のは旧長期損害保険料のみで、その合計額が28, 000円ですから、旧長期損害保険料に対応した 地震保険料控除額の最高限度額の1 5, 000円となります。 6 「配偶者特別控除額」欄の金額は、配偶者の合計所得金額670, 000円を「平成25年分の配偶者 000円です。 特別控除額の早見表」 (87ページ参照)に当てはめて求めた金額の1 10, 7 「配偶者控除額、扶養控除額、基礎控除額及び障害者等の控除額の合計額」欄の金額は、 「平 成25年分の配偶者控除額、扶養控除額、基礎控除額及び障害者等の控除額の合計額の早見表」 (104ページ参照)の「①控除対象配偶者及び控除対象扶養親族の数」の「2人」欄の金額 1, 140, 000円に、 「②障害者等がいる場合の控除額の加算額」の「へ」欄により特定扶養親族の 250, 000円を加算した1, 390, 000円です。 8 所得控除額の合計額2, 808, 183円は、次により計算します。 社会保険料 生命保険料 地震保険料 配偶者特別 扶養控除額等 等の控除額 の控除額 の控除額 控除額 1, 207, 683円 + 85, 500円 + 15, 000円 + 110, 000円 + 1, 390, 000円 = 2, 808, 183円 9 差引課税給与所得金額3, 46 1, 000円は、次により計算します。 給与所得控除後 所得控除額 差引課税給与 の給与等の金額 の合計額 所得金額 6, 269, 550円 − 2, 808, 183円 = 3, 461, 367円→3, 461, 000円(1, 000円未満の端数切捨て) 10 差引課税給与所得金額3, 46 1, 000円に対する算出所得税額を「平成25年分の年末調整のための 算出所得税額の速算表」 (87ページ参照)によって求めると、264, 700円となります。 ─ 62 ─ 課税給与 税率 控除額 算出所得税額 所得金額 3, 461, 000円 ×20%−427, 500円 =264, 700円 11 この設例の場合、 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除の適用がありませんので、上記「10」 で求めた算出所得税額が年調所得税額となります。 12 年調所得税額264, 700円に102.1%を乗じて求めた270, 200円(100円未満の端数切捨て)が年 調年税額となります。 13 年調年税額270, 200円と1月から12月までに徴収された税額(12月支給の給与については税 額計算のみ)の合計額343, 172円とを比較しますと、徴収された税額の合計額の方が72, 972円 多いため超過額72, 972円が生じます。 14 この超過額72, 972円は、本年最後に支払う給与から徴収すべき税額1 1, 020円に充当されます が、徴収すべき税額を超える金額61, 952円(72, 972円−1 1, 020円)は、過納額として本人に還 付することになります。 ─ 63 ─ ⑵ 過納額の還付(超過額の精算) イ 給与の支払者から還付する場合 過不足額を計算した結果、過納額が生じた場合には、給与の支払者は、その過納額を年末調整を 行った月分(通常は12月分。納期の特例の承認を受けている場合には、本年7月から12月までの分) として納付する「給与、退職手当及び弁護士、司法書士、税理士等に支払われた報酬・料金に対す る源泉徴収税額」のうちから差し引き、過納となった人に還付します。 したがって、給与の支払者は、その月分として納付すべき税額から還付した額を差し引いた残額 を納付することになります。 年末調整を行った月分の徴収税額のみでは還付しきれないときは、その後に納付する「給与、退 職手当及び弁護士、司法書士、税理士等に支払われる報酬・料金に対する源泉徴収税額」から差し 引き順次還付します。 超過額を徴収税額へ充当した場合や過納額を還付した場合には、その内容を源泉徴収簿の該当欄 ( から )に記入します。 〔注意事項〕 1 年末調整をする本年最後の給与について、通常の月と同じように税額計算を行った上で年末 調整をした結果、 超過額が生じた場合には、 その給与から徴収すべき税額(その月分の税額)は、 まだ納付されていませんので、その超過額からその徴収すべき税額を控除した残額を還付しま す。 なお、超過額よりもその徴収すべき税額の方が多いときは、その徴収すべき税額から超過額 を差し引いた残額を徴収することになります。 2 年末調整をした給与のうちに未払の給与が含まれている場合には、その計算上生じた超過額 のうちには、その未払の給与についての未徴収の税額が含まれていますので、その超過額から その未徴収の税額を控除した残額を還付します。 超過額から未払給与分の税額を控除した場合には、その控除した部分の税額は、その未払の 給与を支払うときに徴収すべき税額に充当されます。 ロ 税務署から還付する場合(給与の支払者が還付できない場合) 次の場合のように、給与の支払者が納付する「給与、退職手当及び弁護士、司法書士、税理士等 に支払われた報酬・料金に対する源泉徴収税額」がないか、あってもごくわずかであるため、給与 の支払者のところでは過納額の還付をすることができない場合には、税務署から給与の支払者に一 括して還付するか、あるいは過納となった各人に直接還付することになります。 ① 解散、廃業などにより給与の支払者でなくなったため、過納額の還付ができなくなった場合 ② 徴収して納付する税額が全くなくなったため、過納額の還付ができなくなった場合 ③ 納付する源泉徴収税額に比べて過納額が多額であるため、還付することとなった日の翌月から 2か月を経過しても還付しきれないと見込まれる場合 の①から③のいずれかに該当する場合には、給与の支払者は、各人ごとの過納額や還付を受け ようとする金額の明細を記載した「源泉所得税及び復興特別所得税の年末調整過納額還付請求書 兼 残存過納額明細書」を作成し、各人の「源泉徴収簿」の写しと「過納額の請求及び受領に関す る委任状(連記式) 」とをこれに添付して、給与の支払者の所轄税務署に提出してください。 なお、過納額を平成26年に繰り越して還付しているときは、平成26年分の源泉徴収簿の写しも併 せて提出してください。 また、退職した人などで、前記の委任状の提出ができない人の分については、税務署から過納と ─ 64 ─ なった人に直接還付することになりますので、 「源泉所得税及び復興特別所得税の年末調整過納額 還付請求書 兼 残存過納額明細書」は用紙を別にして作成してください。 〔参 考〕 ◎ 過納額が生じる場合 過納額は、次のような場合に生じます。 ① 年の中途で控除対象扶養親族が増えたり、控除対象配偶者を有することとなった場合 ② 年の中途で本人が障害者、寡婦、寡夫又は勤労学生に該当することとなった場合 ③ 年間の賞与が比較的少なかった場合 ④ 年の中途で就職した人など1年を通じて勤務していない人について年末調整を行った場合 ⑤ (特定増改築等)住宅借入金等特別控除の控除額があった場合 ⑥ 配偶者特別控除の控除額があった場合 ⑶ 不足額の徴収 イ 不足額は、年末調整をする月分の給与から徴収し、なお不足額が残るときは、その後に支払う給与 から順次徴収します。 ロ 年末調整をする月分の給与から不足額を徴収すると、その月の税引手取給与(賞与がある場合には、 その税引手取額を含みます。 )が、本年1月から年末調整を行った月の前月までの税引手取給与の平 均月額の70パーセント未満となるような人については、 「年末調整による不足額徴収繰延承認申請書」 を作成して給与の支払者の所轄税務署に提出し、その承認を受けて、不足額を翌年1月と2月に繰り 延べて徴収することができます。 (注) この場合の不足額は、年末調整をする月分の給与(賞与)に対する税額計算を省略しないで通常どおり徴収税 額を計算し、その上で年末調整をしてもなお不足となる税額ですから、その月の給与に対する通常の税額につい ては徴収繰延べは認められません。 したがって、徴収繰延べを受けようとする人については、年末調整をする月分の給与(賞与)についても通常 の税額計算をした上で年末調整を行わなければなりません。 ─ 65 ─ (設例3) 最後に、これまでの説明の中で掲げた山川太郎さんの例を取りまとめてみると、次のようにな ります。 1 年間給与総額 6, 835, 000円 2 同上の給与に対する徴収税額 149, 122円 3 控除した社会保険料等(給与控除分) 1, 006, 774円 4 支払った一般の生命保険料のうち新生命保険料分 24, 000円 支払った一般の生命保険料のうち旧生命保険料分 36, 000円 支払った介護医療保険料 48, 000円 支払った個人年金保険料のうち旧個人年金保険料分 72, 000円 5 支払った損害保険料のうち地震保険料分 30, 000円 支払った損害保険料のうち旧長期損害保険料分 19, 600円 (注)支払った地震保険料及び旧長期損害保険料のうち同一の損害保険契約に基づき支 払ったものはない。 6 一般の控除対象配偶者(給与所得の金額30万円) あり 7 一般の控除対象扶養親族 1人 8 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除額 甲欄 乙欄 経理課 所 属 区 月 支 給 区 分 分 月 日 1 平 成 25 年 分 給退 与職 所所 得得 に 対 す る 源 泉 徴 収 簿 2 給 料 ・ 手 当 等 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 職 住 名 所 総支給金額 社会保険 料 等 の 控 除 額 435,000 円 64,404円 1 21 (郵便番号 176 − 0006 ) 名 円 2人 7,940 円 円 差 引 徴収税額 7,940 円 2 20 435,000 64,404 370,596 2 7,940 7,940 3 21 435,000 64,404 370,596 2 7,940 7,940 4 22 440,000 64,429 375,571 2 8,190 8,190 5 20 440,000 64,429 375,571 2 8,190 8,190 6 20 440,000 64,429 375,571 2 8,190 8,190 7 22 440,000 64,429 375,571 2 8,190 8,190 8 20 440,000 9 20 440,000 10 21 440,000 11 20 440,000 440,000 12 20 計 6 6 10 ① 5,265,000 64,429 64,429 65,208 65,208 65,208 375,571 375,571 374,792 374,792 374,792 2 2 2 2 2 ② 8,190 8,190 8,190 8,190 8,190 8,190 8,190 8,190 97,530 631,642 2 賞 12 12 25 830,000 123,006 与 等 ④ ⑤ 計 1,570,000 231,364 706,994 2 (税率 %) 8.168 51,592 51,592 (税率 %) − ▲121,722 同上の税額につ き還付又は徴収 した月区分 月 別 ▲121,722 年 末 調 整 一 般 の 控除対象 扶養親族 円 月 日 人 月 日 人 月 日 人 月 日 人 月 日 月 日 月 日 人 人 人 月 日 月 日 月 日 人 人 人 本人・配・扶 ( 人) ・同居特別障害者 配・扶 ( 人) ・寡 婦・特別の寡婦 ・寡 夫 ・勤労学生 金 額 等 ④ 5,265,000 1,570,000 計 ⑦ 給与所得控除後の給与等の金額 ⑨ 社会保 給与等からの控除分(②+⑤) ⑩ 1,006,774 手 当 与 申告による小規模企業 共済等掛金の控除分 51,592 6,835,000 ⑧ 149,122 4,951,500 配偶者の合計所得金額 ( 円) ⑫ 115,000 地震保険料の控除額 ⑭ 44,800 配 偶 者 特 別 控 除 額 ⑮ 配偶者控除額、扶養控除額、基礎控 除額及び障害者等の控除額の合計額 ⑯ 1,140,000 (⑩+⑪+⑫+⑬+⑭+⑮+⑯) ⑰ 差引課税給与所得金額 (⑨−⑰) ⑱ 及び算出所得税額 (1,000円未満切捨て) 旧長期損害保険料支払額 ( 19,600 円) ⑩のうち小規模企業共 済等掛金の金額 ( − 円) ⑪のうち国民年金保険 料等の金額 ( − 円) 2,306,574 2,644,000 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除額 19 ○ 166,900 20 ○ 140,000 21 年 調 所 得 税 額 (⑲−⑳ 、マ イ ナ ス の 場 合 は 0) ○ 調 差 引 年 超 税 過 21 × 1 0 2 . 1 % ) ○ 22 額 ( ○ 額 又 は 円 97,530 ⑥ ⑬ 年 人 有 月 日 ・ 人 無 ③ 生命保険料の控除額 所 得 控 除 額 の 合 計 額 当初 配 偶 者 の 有 無 税 額 円 険料等 申告による社会保険料の控除分 ⑪ 控除額 円 該当するものを○で 囲んでください。 ( ) ① ・ 差 引 残 高 円 従たる給与 から控除する 控除対象配偶 ・一般の障害者 者と控除対象 当初 当初 当初 当初 当初 本人・配・扶 ( 人) 扶養親族の合 1 人 人 人 人 人 ・特別障害者 計数 特 定 扶 老人扶養親族 障害者等 養 親 族 同居老親等 そ の 他 等 料 還付又は徴収した税額 月 給 不 足 23 22 ○ 額( −⑧) ○ 26,900 (100円未満切捨て) 27,400 121,722 24 本年最後の給与から徴収する税額に充当する金額 ○ 超 過 額 未払給与に係る未徴収の税額に充当する金額 ○ 25 の 精 算 26 23 ○ 24 ○ 25 差 引 還 付 す る 金 額( − − ) ○ ○ 121,722 27 同上の 本 年 中 に 還 付 す る 金 額 ○ 121,722 うち (税率 %) 番 号 円 差 引 残 高 月 別 円 区 分 (税率 %) (税率 %) 還付又は徴収した税額 月 控除対象配偶者 扶 一 般 老 人 養 当初 当初 控 有・無 有・無 除 月 日 月 日 等 の 有 有・無 有・無 申 ・ 月 日 月 日 告 無 有・無 有・無 賞 8,190 8,190 整 理 (生年月日 明・大・昭・平 45 年 月 日) 前年の年末調整に基づき繰り越した過不足税額 申 告 の 有 無 ③ 775,410 4,489,590 108,358 740,000 (フリガナ) 氏 年末調整 社会保険料等 扶養親 控除後の給与 族等の 算 出 税 額 による過 不足税額 等 の 金 額 数 370,596 140, 000円 28 翌年において還付する金額 ○ 29 不 足 額 本年最後の給与から徴収する金額 ○ 1,338,636 ⑥ 30 の 精 算 翌 年 に 繰 り 越 し て 徴 収 す る 金 額 ○ 51,592 ◎この様式は、平成24年 9 月1日現在の所得税法等関係法令の規定に基づいて作成してあります。 ─ 66 ─ (設例3の説明) 1 この設例は、これまでの説明の中で適宜記載例として掲げてきたものを取りまとめたもので、 本年最後に支払う給与(賞与)に対する税額計算を省略して年末調整を行ったものです。 2 1月から12月までの普通給与の金額と賞与の金額との合計額6, 835, 000円について、給与所 得控除後の給与等の金額を「給与所得控除後の金額の算出表」 (78ページ以下参照)によって 求めると4, 951, 500円(6, 835, 000円×90%−1, 200, 000円)になります。 3 社会保険料等の1, 006, 774円は、1月から12月までの間に給与及び賞与から差し引かれた社会 保険料等であり、その全額が控除されます。 4 生命保険料の控除額1 1 5, 000円は、本年中に支払った一般の生命保険料、介護医療保険料及び 個人年金保険料のそれぞれの金額に基づいて、次により求めた金額となります。 〔一般の生命保険料の控除額〕 新生命保険 新生命保険料 料の金額 に係る控除額 1 000円 = 22, 000円 24, 000円 × 2 + 10, 旧生命保険 旧生命保険料 料の金額 に係る控除額 1 36, 000円 × 2 + 12, 500円 = 30, 500円 新生命保険料と 新生命保険料 旧生命保険料 旧生命保険料の に係る控除額 に係る控除額 両方に係る控除額 22, 000円 + 30, 500円 = 52, 500円 → 40, 000円(最高40, 000円) 計算した控除額のうち最も大きい金額は、新生命保険料と旧生命保険料の両方に係る控除額 の40, 000円ですから、一般の生命保険料の控除額は40, 000円となります。 〔介護医療保険料の控除額〕 介護医療保 介護医療保険 険料の金額 料の控除額 1 000円 = 32, 000円 48, 000円 × 4 + 20, 〔個人年金保険料の控除額〕 旧個人年金保 個人年金保険 険料の金額 料の控除額 1 72, 000円 × 4 + 25, 000円 = 43, 000円 〔生命保険料の控除額の合計〕 一般の生命保 介護医療保険 個人年金保険 生命保険料 険料の控除額 料の控除額 料の控除額 の控除額 40, 000円 + 32, 000円 + 43, 000円 = 1 1 5, 000円 5 地震保険料の控除額44, 800円は、本年中に支払った地震保険料の合計額30, 000円及び旧長期 損害保険料の合計額1 9, 600円のそれぞれに基づいて、次により求めた金額となります。 地震保険料に 旧長期損害保険料に係る控除額 係る控除額 1 000円 = 44, 800円 30, 000円 + 19, 600円 × 2 + 5, (注)地震保険料控除の対象となる損害保険契約等のうち、損害保険会社等から、地震保険料を支払ったこと を証する書類及び旧長期損害保険料を支払ったことを証する書類いずれの発行も受けている契約がある場 合には、その契約に係る地震保険料又は旧長期損害保険料のうち選択したいずれか一方のみを地震保険料 控除の控除額の計算の対象とすることができることとなっています。 6 配偶者特別控除は、配偶者の合計所得金額が380, 000円以下で控除対象配偶者に該当するた めその適用がありません。 7 「配偶者控除額、扶養控除額、基礎控除額及び障害者等の控除額の合計額」欄の金額は、 「平 成25年分の配偶者控除額、扶養控除額、基礎控除額及び障害者等の控除額の合計額の早見表」 (104ページ参照)の「①控除対象配偶者及び控除対象扶養親族の数」の「2人」欄の金額 1, 140, 000円です。 ─ 67 ─ 8 所得控除額の合計額2, 306, 574円は、次により計算します。 社会保険料 生命保険料 地震保険料 扶養控除額等 等の控除額 の控除額 の控除額 1, 006, 774円 + 115, 000円 + 44, 800円 + 1, 140, 000円 = 2, 306, 574円 9 差引課税給与所得金額2, 644, 000円は、次により計算します。 給与所得控除後 所得控除額 差引課税給与 の給与等の金額 の合計額 所得金額 4, 951, 500円 − 2, 306, 574円 =2, 644, 926円→2, 644, 000円(1, 000円未満の端数切捨て) 000円に対する算出所得税額を「平成25年分の年末調整のため 10 差引課税給与所得金額2, 644, の算出所得税額の速算表」 (87ページ参照)によって求めると、166, 900円となります。 課税給与 税率 控除額 算出所得税額 所得金額 2, 644, 000円 ×10% − 97, 500円 =166, 900円 11 算出所得税額166, 900円から(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額1 4 0, 0 0 0円を控除すると、 年調所得税額は26, 900円となります。 (注)住宅借入金等特別控除額が算出所得税額を超える場合には、住宅借入金等特別控除額の全額(源泉徴 収簿の「 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除額⑳」欄の金額)を給与所得の源泉徴収票の摘要欄に 「住宅借入金等特別控除可能額」として記載することとなっていますのでご注意ください。 12 年調所得税額26, 900円に102.1%を乗じて求めた27, 400円(100円未満の端数切捨て)が年調 年税額となります。 13 年調年税額27, 400円と1月から12月までに徴収された税額の合計額149, 122円とを比較しま すと、徴収された税額の合計額の方が12 1, 722円多いため超過額12 1, 722円が生じます。 14 この超過額12 1, 722円は、過納額として本人に還付することになります。 ─ 68 ─