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IMPORTANT SAFETY INSTRUCTIONS

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IMPORTANT SAFETY INSTRUCTIONS
3CCD カラーカメラ
HV-D27A
HV-D37A
取扱説明書
この度は、日立CCDカラーカメラをお買い上げいただき、ありがとうございました。ご使用前に「取扱説明書」の
“安全上のご注意”をよくお読みになり正しくお使いください。
お読みになった後は、いつでも見られる場所に大切に保管してください。
Model No.
Serial No.
株式会社 日立国際電気
安全上のご注意
絵表示について
この「安全上のご注意」では、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防
ぐために、いろいろな絵表示をしています。
その表示と意味は次のようになっています。内容をよく理解してから本文をお読みください。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定され
警告 る内容を示しています。
注意 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が障害を負う可能性が想定される内容およ
び物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
絵表示の例
○ 記号は禁止の行為であることを告げるものです。図の中や近傍らに具体的な禁止内容(左図の場合は分
解禁止)が描かれています。
● 記号は行為を強制したり指示する内容を告げるものです。図の中に具体的な表示内容(左図の場合は本
機本体にご使用の電源プラグをコンセントから抜け)が描かれています。
A
警告
異常時の対処のしかた
■発煙、異臭、異音の場合の対処
万一、煙が出ている、変な匂いや音がするなどの異常状態のまま使用すると、火災、感電の原因となりま
す。すぐに機器本体にご使用の電源の電源スイッチを切り、その後必ず電源プラグをコンセントから抜い
てください。
煙が出なくなるのを確認して販売店に修理をご依頼ください。お客様による修理は危険ですから絶対に
おやめください。
■水が機器内部に入った場合の対処
万一、機器の内部に水などが入った場合は、まず機器本体にご使用の電源の電源スイッチを切り、電源
プラグをコンセントから抜いて販売店にご連絡ください。そのまま使用すると、火災、感電の原因となりま
す。
■異物が機器内に入った場合の対処
万一、異物が機器の内部に入った場合は、まず機器本体にご使用の電源の電源スイッチを切り、プラグ
をコンセントから抜いて販売店にご連絡ください。そのまま使用すると、火災、感電の原因となります。
B
■機器が破損したり、電源コードが傷んだりした場合の対処
万一、この機器が破損したり、電源コードが傷んだりした場合、そのまま使用すると火災・感電の原因とな
ります。すぐに機器本体にご使用の場合電源の電源プラグをコンセントから抜いて、販売店にご連絡くだ
さい。お客様による修理は危険ですから絶対におやめください。
■原因不明のまま画面が映らない場合の対処
画面が映らないなどの故障状態で使用しないでください。
火災・感電の原因となります。すぐに電源スイッチを切り、電源プラグを抜いて修理を販売店にご依頼く
ださい。
C
警告
取り扱いについて
■ レンズを強い光に向けない
ビデオカメラレンズを目に当てて太陽など強い光に向けると、目を痛めることがありますので強い光に向け
ないでください。
■ 機器のカバーは外さない
この機器のカバーは外さないでください。感電の原因になります。
内部の点検・整備・修理は販売店にご依頼ください。
■ 機器の分解、改造はしない
この機器の分解、改造はしないでください。火災、感電の原因となります。
■ カメラケーブルのコネクター抜き差しをする場合には、電源をOFFにしてから行う
特に、電圧の高い場合には、感電の原因になります。
■ カメラと専用オプション機器との接続には、指定のケーブルを使用する
指定以外のケーブルを使用すると火災や故障の原因となります。
D
警告
設置・据付について
■ 不安定な場所に置かない
ぐらついた台の上や傾いた所など、不安定な場所に置かないでください。
落ちたりして、けがの原因となります。
■ 落下の恐れのある場所に設置しない
ビデオカメラの重量に耐えられないような場所や、もろい材質の天井板(および壁面)に設置しないでくださ
い。落下してケガの原因となります。
設置の際は、販売店にご相談ください。
■ 物を上に置かない
バランスがくずれて倒れたり、落下してけがの原因となることがあります。
■水や薬品類がかからないようにする
この機器の上やすぐ近くに、水や薬品の入った容器を置かないでください。
水や薬品が機器の中に入ると、故障や火災・感電の原因となります。
■ 三脚は推奨品を使用し、指定された方法で取り付ける
適合しない三脚を使用した場合、転倒や落下してけがの原因となります。
E
注意
設置・据付について
■ 温度の高いところに置かない
直射日光が当たるところや熱器具のそばなど温度の高いところには置かないでください。
内部の温度が上がり、火災や故障の原因となることがあります。
特に長時間使用すると、部品の劣化により寿命が短くなります。
長時間連続使用する場合は、必ず周囲温度が40℃以下になるようにして下さい。
■ 温度が低いところには置かない
冷凍倉庫や外気にさらされるなど、温度変化の激しいところには置かないでください。
結露などにより火災や故障の原因となることがあります。
■ 蒸気や湯気のある場所、結露の起こる環境下では使用しない
風呂場など、蒸気や湯気のある場所では使用しないで下さい。
火災、感電の原因となることがあります。
F
■ ほこりの多いところには置かない
ほこりの多いところに置かないでください。
火災、感電の原因となることがあります。
■ 風通しの悪いところに置かない
風通しの悪いところに置いたり通風孔をふさいだりしないでください。
通風孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因となることもあります。
■ カメラハウジング内に取り付けるときはハウジングの内の温度上昇を防ぐ
カメラハウジング内に取り付けてご使用になる場合、ハウジング内の温度が40℃を超えるときにはハウジン
グにファンを取り付けるなどしてハウジング内の温度上昇を防いでください。温度が上がると火災や故障の
原因となることがあります。
■ 振動や衝撃の加わるところには置かない
この機器に振動や衝撃が加わると、火災や故障の原因になることがあります。
■ 引火性ガス、腐食性ガスのあるところには置かない
この機器の周囲に引火性ガスや腐食性ガスがあると、火災の原因となることがあります。
G
警告
電源関係の取り扱いについて
■ 指定外の電源電圧で使わない
直流(DC12V)電源機器には、供給する電圧は必ず指定どおり設定してから、お使いください。
指定外の電源電圧で使用すると、火災・感電の原因となります。
■電源コードを加工しない
電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、加工したり、束ねたりしないでください。
■ 電源コードを傷つけない
この機器や、イス、テーブルの脚などで電源コードをはさんだりしないようにしてください。
火災・感電の原因となります。
電源コードが傷んだら販売店に交換を依頼してください。
■ 濡れた手で電源プラグを抜き差ししない
感電の原因となることがあります。
H
注意
電源関係の取り扱いについて
■長時間ご使用にならないときはプラグを抜く
長時間ご使用にならないとき(年末年始休暇や長期休暇)は、安全のため機器
本体にご使用の電源の電源プラグをコンセントから抜いてください。
火災の原因となることがあります。
■ お手入れや移動の際はプラグを抜く
お手入れや移動の際は、安全のため機器本体にご使用の電源の電源プラグをコンセントから抜いてくださ
い。感電の原因となることがあります。
■ プラグを抜くときは必ずプラグを持つ
プラグを抜くときは、電源コードを引っ張らないでください。コードが傷つき、火災・感電の原因となることが
あります。必ずプラグを持って抜いてください。
■ 電源コードを熱器具に近づけない
コードの被ふくが溶けて、火災・感電の原因となることがあります。
I
注意
定期点検とお手入れについて
お手入れ前には必ず機器本体にご使用の電源の電源を必ず切って、電源コードのプラグを抜いてから行ってください。
■ 年に一度はサービスマンに定期点検と内部の清掃を依頼してください。
機器の内部にほこりがたまったまま、長い間清掃をしないと、火災や故障の原因となることがあります。
なお、定期点検や清掃費用については販売店などにご相談ください。
■ 電源プラグの清掃をしてください
電源プラグを長時間差し込んだままにしておくと、差し込み部分にほこりがたまり、火災の原因となることがあります。 年に
一度くらいは、プラグを抜いて、ほこりを取ってください。
■ カバーは乾いた布で拭いてください
汚れがひどいときは、うすめの中性洗剤を浸し、よく絞った布で拭き取ってから、から拭きしてください。
このとき、液が内部に入らないように注意してください。
ベンジン、シンナー、アルコールなどの液体クリーナーやスプレー式クリーナーは使用しないでください。
■ 梱包箱で輸送してください
輸送の際は、付属の梱包箱か同等品で梱包し、強い衝撃を与えないでください。
J
■レンズ取付け、取り外しの際は、ごみの付着、傷に注意して下さい
(1)
レンズ等の取付け作業は、ごみ付着防止のために 清浄な場所で行ってください。
(2)
レンズを取付ける時は傾きを生じない様に取扱いに注意して取付けてください。又レンズのマウントネジ部にはごみ
等の異物の付着、傷が無い物をご使用ください。
(3)
レンズやガラス面に付着したごみや汚れ等は、手吹きブロアーやレンズブラシで吹き払うか、綿棒でガラスに傷をつ
けない様に取り除いてください。
(4)
本カメラを使用しない場合でも、レンズ又はシールを取付けてガラス面にごみや傷がつかない様に保護してくださ
い。
K
目
次
○安全上のご注意 ······································································
○撮影上のご注意 ······································································
○標準構成 ············································································
○概 要 ··············································································
○特 長 ··············································································
○各部の名称と働き ····································································
○レンズ ··············································································
○システム構成例 ······································································
○メニュー画面の操作 ··································································
・メインメニューの構成 ·····························································
・スペシャルセットの構成 ···························································
・MAIN MENU ·······························································
・SUB MENU1 ·······························································
・ SUB MENU2·······························································
・ ALC···········································································
・SPECIAL SET ···························································
・ WHITE GATE·····························································
・ LEVEL·······································································
・ MASKING···································································
・ GAMMA·······································································
・DTL ···········································································
L
A
1
2
2
3
4
6
7
8
8
9
10
13
16
18
20
21
22
23
24
25
・ DTL SUB····································································
・ EXT TRIGGER····························································
・ OUTPUT/SYNC···························································
・ FILE SET··································································
・ OTHER FUNC······························································
・ ID/TITLE·································································
26
27
32
34
35
37
○ より良い画像を得るための操作方法 ····················································
・ ブラックバランスの調整···························································
・ ホワイトバランスの調整···························································
・リアルタイムオートホワイト ·······················································
・オートシェーディング補正 ·························································
・ALCについて ···································································
・ 長時間蓄積モード·································································
39
39
40
42
43
43
44
○ リモートコントロールボックスRC-Z3を接続して使用する場合 ························
○ 内部スイッチ切り換えによる機能選択 ··················································
○コネクタについて ····································································
○仕 様 ··············································································
○入出力信号 ··········································································
○別売りアクセサリー ··································································
○外形寸法図 ··········································································
○保証書とアフターサービス ····························································
46
54
55
58
61
63
63
66
M
撮影上のご注意
● CCD の特性により次の様な現象が発生することがありますが故障ではありません。
スミア、ブルーミング現象
強い光(電灯、蛍光燈、太陽光の強い反射など)を写したときに起こる現象で、強い光の上下に縦に薄く尾を引いたような帯
が出ることがあります。このようなときは、強い光が画面に入りにくい位置にカメラの角度を変えてください。
固定パターン
高温時に動作させたとき、一定のパターンを持つ模様(縦スジ、白点スポット、梨地状のザラザラ)が現れることがあります。
カメラ感度を高くするほど見え易くなります。
モアレ現象
細かい線の集まりや縞模様を写した時には、実際にない縞模様(干渉縞)が現れることがあります。
ゴースト現象
被写体の近くに強い光(電灯、蛍光燈、太陽光の強い反射など)がありますと、ゴースト(正規の画像とずれて重複して現れる
虚像)が発生することがあります。レンズの絞り具合、またはレンズの種類によっては、ゴーストが顕著に現れることがありま
す。
このようなときは、カメラの角度を変えてください。
1
標準構成
梱包を開いたときにご確認ください。
カメラセット
カメラ本体·········································································································································································· 1
CCU··················································································································································································· 1
C-301KAJ(3m標準長) ··········································································································································· 1
付属品
電源プラグ(R03-P3F(JPR0034*)、+12V 用) ············································································································· 1
取り扱い説明書································································································································································ 1
*パーツコード
概
要
日立カラーカメラHV-D27Aは1/2型、HV-D37Aは1/3型、41万画素(PAL 47万画素)CCDの採用と、プロセ
ス部からエンコーダ部までを1チップデジタルIC化し、高画質、高安定を実現した カメラヘッド分離型3CCD方式Cマウ
ント カラーカメラです。
当社独自の14ビットのデジタル演算処理技術に加え、多機能化したLSIを新開発し、従来のアナログカメラでは不可能な
高画質信号処理、画質補正機能を実現しました。またレンズマウントにCマウントを採用しているため、各種の光学系との
組み合わせができ、幅広い産業分野で使用可能です。
2
特
長
・カメラの信号処理部を1チップ超LSI化
日立の最先端プロセス技術(0.18μmプロセス、内部コア駆動電圧 1.8V)により、プロセス部からエンコーダ部まで
の信号処理を1チップ超LSI化(300万ゲート)し、小形、低消費電力を実現しました。
また、12ビットA/D及び14ビット内部演算処理により、高S/N、高ダイナミックレンジを実現しました。
・Cマウント
レンズマウントには、産業分野で標準的に使用されているCマウントレンズを採用し、各種の光学系との組み合わせが可
能です。
・高画質
HV-D27A(1/2型)/HV-D37A(1/3型)、41万画素(PAL 47万画素)高感度マイクロレンズ付新型CCDを
採用し、高精度CCD貼合せ技術、デジタル倍速輝度信号処理により、水平解像度800TV本(HV-D27A)、750TV
本(HV-D37A)輝度チャネルを実現しました。
新方式のデジタルノイズ除去回路によりHV-D27A S/N比62dB(PAL 60dB)を実現。ハイゲイン時もノイズの少
ないクリアな画像を提供いたします。 また、HV-D37A S/N比60dB(PAL 58dB)を実現しました。
・オートシェーディング補正
Cマウントレンズを使用した場合に発生することがある色シェーディング(色むら)を自動的に補正(軽減)するオートシェー
ディング補正(ASC)機能を装備しています。カメラの用途に合わせて垂直方向シェーディング補正と2次元シェーディ
ング補正を選択できます。
・双方向データ通信
ダイレクトにパソコンと接続(RS-232C)して、パソコンからカメラの各種機能をリモートコントロールでき、またカメラの状
態をパソコン側にデータ転送できますので、きめの細かいカメラコントロールが可能です。またカメラごとにID番号を登録
できますので、1台のパソコンで複数台のカメラをコントロールできます。
3
各部の名称と働き
MENUボ タン
カメラ設 定 メニ ュー 表 示 ボ タン です 。
[メ ニ ュ ー が 表 示 さ れ て い な い 時 (ダ イ
レ ク トモ ー ド )と 表 示 さ れ て い る 時
(M EN U モ ー ド )と で は 他 4 つ の ボ タ ン
操 作 が 異 な り ま す 。]
Uボ タン
ダ イ レ ク トモ ー ド :
この ボ タンを押 しなが らDボ タンを2秒
以 上 押 し 続 け る と A S C (オ ー トシ ェ ー
デ ィ ン グ 補 正 )を 実 行 し ま す 。
M ENUモ ー ド:
カーソル が 上へ 移 動します。
パ イロットランプ
F IL E / R ボ タ ン
ダ イ レ ク トモ ー ド :
一 度 押 す と 現 在 の シ ー ン フ ァ イ ル を 1 秒 間
表 示 し ま す 。表 示 中 に も う 一 度 押 す と シ ー
ンファイル が 切 り替 わ ります。
M ENUモ ー ド:
各 機 能 の 設 定 変 更 ま た は 実 行 を し ま す 。
A W B /Lボ タ ン
CAM ERAコネ クタ
カメラヘ ッドケ ー ブ ル を接 続 しま す 。
4
ダ イ レ ク トモ ー ド :
2 秒 間 以 上 押 し つ づ け る と AW B (オ ー トホ ワ イ ト
バ ラ ン ス )を 実 行 し ま す 。
M ENUモ ー ド:
各 機 能 の 設 定 ま た は 実 行 し ま す 。
B A R /D ボ タ ン
ダ イ レ ク トモ ー ド :
カ ラ ー バ ー を O N /O FFに し ま す 。
M EN U モ ー ド :
カー ソル が 下 へ 移 動 しま す 。
12Vコネクタ
REMOTEコネクタ
GL INコネクタ
Y/Cコネクタ-
VIDEOコネクタ
リモートコントロールボックスRC-Z3ま
たは、パーソナルコンピュータを接続し
ます。
本機を外部同期で動作させる場
合、ブラックバースト信号または
複合映像信号を入力します。
Y/C信号を出力します。
(S端子)
複合映像信号(1Vp-p/75Ω)
を出力します。
TRIG
REMOTE
GL
S-VIDEO
VIDEO
DC IN
+12V
MULTI
TRIGコネクタ-
フィールド・オン・デマンドモード機能を動作させる
場合外部トリガー信号を入力します。または、本機
をHD/VD外部同期で動作させる場合HD/VD
MULTIコネクタ
R/G/B,Y/R-Y/B-Y,またはY/C出力
信号及び同期信号を出力します。
信号を入力します。
5
レンズ
レンズ選定上のご注意
レンズの取り付け部分の寸法は右図の制限を守
ってください。
寸法が確保できない場合はレンズ及びカメラが破
損しますので絶対に取り付けないでください。
レンズ選定方法
1) 光学特性
レンズによってはカメラ本体の性能が十分得られないも
のがあります。特に3CCD方式のCマウントカメラの場合
にはレンズの射出瞳距離が重要です。射出瞳距離の
短いレンズを使用すると画面上下に色むらが発生しま
す。また、レンズ絞りが開放付近になりますと、解像度
の劣化、シェーディング(画面上下の色むら)や、フレア
(画面全体にかぶる光)の発生など急激に画質が劣化
することがあります。レンズ絞りを開放まで使うような用
途にご使用になる場合は、3板カラーカメラ用レンズを
お使いになることをお奨めします。
6
レンズのフランジ面
4.3mm 以下(HV-D37A)
3.8mm 以下(HV-D27A)
システム構成例
HV-D27A / HV-D37A
画像取り込みシステム
MULTI
レンズ
ヘッド
CCU
DC IN
MULTI
REMOTE VBS Y/C
フレームグラバー等画像取込システム
カメラケーブル
標準 CK-301KAJ (3m)
オプションCK-102KAJ (10m)
オプションCK-202KAJ (20m)
システム電源
R/R-Y/C
カラーモニタ
G/Y/Y
B/B-Y/VBS
SYNC
Y/C
VBS
リモコンボックス
RC-Z3
ジャンクションボックス
JU-Z2
RC-232C レベル変換器
JU-C20
顕微鏡
RS-232Cで15m以上延ば
して制御する場合は、必
要です。
グラフィックスタンド
8台のカメラを制御
ACアダプタ
7
メニュー画面の操作
1.メニューの構成
カメラの設定は、MAIN MENUとSPECIAL SETの2つのメニュー画面によりカスタマイズすることができます。
1-1 メインメニューの構成
MENUボタンを押すと、画面上にメニューが表示されてMENUモードになります。再びMENUボタンを押すとメニューが消
えてダイレクトモードになります。メインメニューには主機能の設定項目と3つのサブメニューがあり、下記のように階層化
されています。MAIN MENUでSUB MENU1、SUB MENU2またはALCにカーソルを移動し、Rボタンを押すと、下位メニュ
ーへ切換わります。下位メニューからMAIN MENUへ戻る場合は、各下位メニューの1行目にカーソルを移動しLボタンを
押します。
メニュー画面内では、U、Dボタンで変更したい項目へカーソルを移動し、L、Rボタンで設定を変更します。
■MAIN MENU
CAMERA MODE : MANUAL
WHITE BALANCE: PRESET 3200K
AGC
: OFF
GAIN
: 0dB
DTL
: VARIABLE
VARIABLE
:0
SUB MENU1
: ->
SUB MENU2
: ->
ALC
: ->
FILE SELECT :FILE-1
■SUB MENU1
M. BLACK
SHUTTER
VARIABLE
CCD MODE
D.N.R MODE
A.WHT SPEED
COMB FILTER
FILE SELECT
:0
: VARIABLE
: 1/60.38
: FLD
: OFF
: STANDARD
: OFF
: FILE-1
■ALC
PEAK/AVE
OVER RIDE
SPEED
ALC GATE
ALC GATE SEL
FILE SELECT
■SUB MENU2
DYNA CHROMA
CHROMA GAIN
MASKING
GAMMA
CONTRAST
KNEE
SHADING MODE
AUTO SHADING
AUTO BLACK
FILE SELECT
: OFF
:0
: ON
: ON
: OFF
: ON
: LUMINANCE
:
:
: FILE-1
: 50/50
:0
: STANDARD
: OFF
: PRESET1
: FILE-1
(工場出荷時メニュー設定)
8
1-2 スペシャルセットの構成
Uボタンを押しながらMENUボタンを2秒間以上押すとメニューモードになり、画面にスペシャルセットメニューが表示され
ます。再びMENUボタンを押すと、メニューが消去されてダイレクトモードになります。メニューは、下記のように階層化さ
れています。SPECIAL SETメニューの“->”が表示されている項目は、Rボタンを押すと下位メニューに切換わります。
SPECIAL SETメニューへ戻る場合は、下位メニューの1行目へカーソルを移動し、Lボタンを押します。SPECIAL SETの
行にカーソルを移動してRまたはLボタンを押すとMAIN MENUに切換わります。メニュー画面を消すまでMAIN MENUと
SPECIAL SETの切換えが可能です。
■SPECIAL SET
WHITE GATE : ->
LEVEL
: ->
: ->
MASKING
GAMMA
: ->
DTL
: ->
EXT TRIGGER : ->
OUTPUT/SYNC: ->
FILE SET
: ->
OTHER FUNC : ->
■WHITE GATE
GATE
: OFF
GATE AREA(UP/DOWN)
GATE AREA(LEFT/RIGHT)
■GAMMA(ON)
■MASKING
MASKING : ON
R HUE: 0 R SAT:
Y HUE: 0 Y SAT:
G HUE: 0 G SAT:
C HUE: 0 C SAT:
B HUE: 0 B SAT:
M HUE: 0 M SAT:
GAMMA TABLE : STANDARD
0
0
0
0
0
0
TOTAL GAMMA : 0
R GAMMA
: 0
B GAMMA
: 0
INITIALIZE :
FILE SELECT : FILE-1
INITIALIZE
FILE SEL :FILE-1
■LEVEL
ENABLE
R GAIN
B GAIN
R BLACK
B BLACK
■OUTPUT/SYNC
■EXT TRIGGER
: ON
: 0
: 0
: 0
: 0
INITIALIZE
FILE SELECT:FILE-1
TRIGGER MODE
DELAY TIME
TRIG POLARITY
WE POLARITY
FILE SELECT
■DTL(ON)
DTL FREQUENCY: STANDARD
HI CHROMA DTL :OFF
COLOR DTL
:OFF
AUTO SETPU
:
LEVEL
: 0
PHASE
: 0 R-Mg
WIDTH
: 0
INITIALIZE
:
FILE SELECT
: FILE-1
DTL SUB
: ->
: MODE1
: 3H
:POSITIVE
: POSITIVE
: FILE-1
■OTHER FUNC
NEGA
: OFF
FLARE
: ON
FLARE LEVEL : 0
KNEE POINT : 0
WHITE CLIP
: 0
MESSAGE RTN : ON
REMOTE
: 9600bps
REMOTE TYPE :MODE2
ID/TITLE
: ->
P.C
: ON
OUTPUT
: R,G,B
COLOR BAR : OFF
MONO
: OFF
SYNC ON G : OFF
SYNC/HD OUT : OFF
GL IN
: 75ohm
GL MODE
: VBS
SC COARSE : 0°
SC FINE
: 0
H PHASE
: 0
■ID/TITLE
ID
: OFF
TITLE
: OFF
DATA SET : ->
■DTL SUB(ON)
LEVEL DEP. : 0
CRISP
: 0
H/V BALANCE : 0
INITIALIZE
■FILE SET
FILE SEL
: FILE-1
STORE FILE : FILE-2
STORE
:PUSH L&R 1SEC
STORE PRESET:PUSH L&R 1SEC
ALL INITIALIZE:
■DATA SET
ID :□□□
TITLE :□□□□□□□□□□□□
1234567890_?
ABCDEFGHIJKL
MNOPQRSTUVWX
YZ()+-*/.,:;
<- -> DEL INS RET
9
2. MAIN MENU
1) CAM MODE : カメラモードを設定します。
• MANUAL :ほとんどの機能の設定が可能です。詳細な設定を行う時に使用します。
• AUTO
:映像レベルとホワイトバランスがオートモードになり、詳細な設定をしなくても標準的な画像をご覧い
ただけます。
先頭に * マークがついた機能は下記の状態に固定され、設定を変更することはできません。
AUTOモードの時はAUTOモードに関連する機能があるメニュー画面の右上にAUTOの文字が点滅
表示されます。
メニュー
MAIN MENU
SUB MENU 1
SUB MENU 2
SPECIAL SET
LEVEL
11
WHITE BALANCE
AGC
SHUTTER
CCD MODE
DIGITAL GAIN
KNEE
GAMMA
機能及びモード
AUTO
ON
AES(LENS TYPE:DC)
FLD
0dB
ON
ON
R BLK
設定は無効です
B BLK
設定は無効です
点滅
■MAIN MENU
AUTO
CAMERA MODE : AUTO
WHITE BALANCE : AUTO
AGC
: ON
GAIN
: +20dB
DTL
: VARIABLE
VARIABLE
: 0
SUB MENU1
: ->
SUB MENU2
: ->
ALC
: ->
FILE SELECT
: FILE-1
2) WHITE BALANCE:ホワイトバランスモードを設定します。
• PRESET 3200K : 色温度3200K光源でホワイトバランスの状態が最良になります。
• PRESET 5600K : 色温度5600K光源でホワイトバランスの状態が最良になります。
• MEMORY
: ホワイトバランスはダイレクトモードのAWBボタンで自動調整された状態になります。
• AUTO
: ホワイトバランスはリアルタイムオートホワイトバランス(自動追尾)状態になります。
光源の色温度が変化する環境には有効な機能です。SUB MENU1のA.WHT SPEED
で色温度の変化に対するホワイトバランスの収束速度を切換えることができます。
3) AGC : AGC ON/OFF:オートゲインコントロールのON/OFFを設定します。
• ON
: 光源の明るさが変化した場合、LIMITの設定範囲でゲインを自動調整します。
ONの場合、1行下にAGC LIMITを表示し、AGCの最大ゲインを+6dB~+24dBまで1dB
ステップで設定できます。
• OFF
: GAIN設定値にゲインを固定します。
OFFの場合、1行下にGAINを表示し、ゲインを0dB~+24dB まで1dBステップで設定できま
す。
(注意) CAM MODE:AUTO時には強制的にAGC:ONとなります。
4) DTL:ディテールレベル(被写体の輪郭補正)を設定します。
• OFF
: 輪郭補正をしません。
• LOW
: 輪郭補正量が減り、輪郭がソフトになります。
• NORMAL
: 標準の輪郭補正量になります。
• HIGH
: 輪郭補正量が増え、輪郭がシャープになります。
• VARIABLE
: 輪郭補正量を1行下のVARIABLEで設定された値にします。
VARIABLE設定値は-128~127の範囲で設定できます。設定値の-側は輪郭補正量が減り、
輪郭がソフトになります。+側は輪郭補正量が増え、輪郭がシャープになります。
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5) SUB MENU 1 : SUB MENU1メニュー画面に変わります。
6) SUB MENU 2 : SUB MENU2メニュー画面に変わります。
7) ALC : ALCメニュー画面に変わります。
8) FILE SELECT : FILE1/FILE2/FILE3/FILE4 のシーンファイルを切り換えます。
用途やシーンに最適なカメラ設定をファイル毎に記憶させることができますので、用途やシーンが変わった時に簡単
な操作でカメラの設定値を切り換えることができます。
以下のメニューにも FILE SELECT 項目があります。機能操作はいずれも同じです。
MAIN MENU
SUB MENU 1
SUB MENU 2
ALC
SPECIAL SET LEVEL
SPECIAL SET MASKING
SPECIAL SET GAMMA
SPECIAL SET DTL
SPECIAL SET EXT TRIGGER
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3. SUB MENU 1
1) M. BLACK : マスターブラックレベルを設定します。
‐128~127の範囲で設定できます。設定値の-側はブラックレベルが下がり、+側はブラックレベルが上がります。
L、Rボタンを同時に約1秒間押すと0に設定されます。
2) SHUTTER : 電子シャッターモードを設定します。
• OFF
: 電子シャッター動作しません。
• PRESET
: 1行下のPRESET設定値は1/100(PALは1/60)、1/250、1/500、1/1000、1/2000、1/4000、
1/10000、1/20000、1/40000、1/100000から選択できます。
• VARIABLE
: 1行下のVARIABLEで設定されたシャッタースピードで動作します。
a) 長時間蓄積モード
8~1/30(PALは1/25)秒(CCDモードがFRMの場合)
4~1/30(PALは1/25)秒(CCDモードがFLDの場合)
カメラからは間欠した映像信号が出力されますので、連続した映像をご覧いただくには画像メモリ等が必要
です。わずかな光量の被写体でも鮮明な画像が得られますが、蓄積時間が長いほど残像が増えます。
(注意)蓄積時間を長くするほど撮像素子自体の固定パターンノイズや白キズなどが増えます。
b) 高速シャッターモード
1/60(PALは1/50)~約1/100000
スキャン周波数の異なるディスプレィ画面を撮影した場合、画面上に横バーが上下方向に流れて見えます。
シャッタースピードを調節するとディスプレィ画面を横バーが最小となった状態で撮影することができます。
(注意)ディスプレーのスキャン周波数が60Hz(PALは50Hz)以下の場合は横バーの流れを止めることは
できません。CAM MODE:AUTOの時には設定できません。
(注意)CCD MODE:FRMで4秒より長い時間を設定していても、CCD MODEをFLDに変更すると蓄積時間は
4秒になります。再びCCD MODEをFRMに戻しても元の設定は復帰しません。再設定してください。
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• AES
: 1行下のAES LIMITで設定された範囲のシャッタースピードで自動的に電子シャッター
(オート電子シャッターモード)が動作します。
光量が過大な時、適切な映像レベルを出力します。自動調光機能の無い顕微鏡または
レンズアイリスが固定の場合に有効な機能です。
LIMIT設定値は1/500~1/100000の範囲で設定可能です。
CAM MODE:AUTO時のSHUTTERモードは強制的にAESになります。
• EXT TRIGGER
: 外部トリガ信号による任意の露光時間で、物体の映像を捕らえる機能です。
1行下のEXT TRIGGERで設定されたモードにより、さまざまなタイミングで画像を取り出す
ことが可能です。
3) EXT TRIGGER : 外部トリガモードを設定します。
MODE1、MODE2各モードのタイミングについては 28 ページを参照してください。
(注意)トリガモードをご使用の際は、SPECIAL SETのEXT TRIGGERメニューでトリガ信号の極性を設定し
てください。
4) CCD MODE : CCDの蓄積モードを切り換えます。
• FLD : フィールド蓄積モードで動作します。(通常の用途)
• FRM : フレーム蓄積モードで動作します。垂直解像度が上がりますが、残像がわずかに増えますので静止画の
撮影にお勧めします。SHUTTERモードがAESの時は、カメラの感度が約6dB 低下します。
5) DNR : デジタルノイズリダクションのモードを設定します。
OFF、MODE1、MODE2から選択できます。MODE2はMODE1よりノイズは低減されますが、この時画面の解像感が
わずかに低下します
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6) A WHT SPEED : リアルタイムオートホワイトの収束スピードを設定します。
• STANDARD : 通常の撮影時に設定します。
• SLOW
: 収束スピードを遅くします。一般監視等にご使用の場合、色温度の異なる光源の点滅や移動する
車のヘッドライトにホワイトバランスが追従することを軽減します。
7) COMB FILTER :コムフィルタのON/OFFを設定します。
ONに設定すると、縞模様の被写体を撮像した時に発生するクロスカラー(色にじみ)を低減します。
(注意)PAL方式カメラの場合は、低減効果が少なくソフトな画像になります。
8) FILE SELECT :FILE1/FILE2/FILE3/FILE4/PRESETのシーンファイルを切り換えます。
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4.SUB MENU 2
1) DYNA CHROMA :ダイナミッククロマのON/OFFを設定します。
ONにするとOFF時に白とびしている部分の色着きを良くします。
2) CHROMA GAIN :クロマ信号のレベルを設定します。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すと設定値が大きくなり、クロマ信号レベルが上がります。Lボタンを
押すと設定値が小さくなり、クロマ信号レベルが下がります。L、Rボタンを同時に約2秒間押すと0に設定されます。
3) MASKING :マスキングのON/OFFを設定します。
ONの時には、画面全体がSPECIAL SETのMASKINGメニューで設定した色調に変わります。標準設定はONです。
4) GAMMA :ガンマのON/OFFを設定します。
ガンマのON/OFFを切り換えます。CAM MODE:AUTO時には強制的にONとなります。
5) CONTRAST :コントラストのモードを設定します。
画像の暗部のコントラストをLOWとHIGHの2段階で強調できます。GAMMA:OFFの場合は強制的にOFFとなります。
6) KNEE :ニーの動作モードを設定します。
• OFF
:ニーは動作しません。
• ON
:画像の明るい部分の階調を自然にします。
• AUTO KNEE
:画像の明るい部分の光量に追従して階調を自動的に調整します。
CAM MODE:AUTOの時には強制的にONになります。
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7) SHADING MODE :ホワイトシェーディングの補正モードを設定します。
• COLOR
: 画像の上下方向の色むらが最小になるようにオートシェーディング補正が動作します。
照明が一様でないような一般被写体を撮影する場合にご使用ください。
• LUMINANCE
:RGB各々の映像信号で、画像の上下方向のレベルが均一になるようにオートシェーディング
補正が動作します。照明が一様な顕微鏡または検査装置等で撮影する場合にご使用くださ
い。
• FLAT
:RGB各々の映像信号で、全画面のレベルが均一になるようにオートシェーディング補正が動
作します。顕微鏡の周辺シェーディングまたは検査装置等での照明むらによるシェーディング
を補正する場合に有効です。
シェーディング量が大きい場合、若しくは照明むらの変化がランダムな場合は、補正誤差が増えることがありますので、
誤差が大きい場合は照明が均一になるように光源側を調整してください。
(注意) トリガモードではシェーディング補正が無効になります。
8) AUTO SHADING :オートシェーディング補正を実行します。
Rボタンを押すとオートシェーディング補正を実行します。詳しくは、「より良い画像を得るための操作方法」のオート
シェーディング補正(43ページ)を参照してください。
9) AUTO BLACK :オートブラックバランス補正を実行します。
Rボタンを押すと自動的にブラックバランスを補正します。
(注意) 別売オプションのカメラケーブル長に変更を行った場合は必ずその都度、AUTO BLACK :再設定を行って
ください。
10) FILE SELECT :FILE1/FILE2/FILE3/FILE4/PRESETのシーンファイルを切り換えます。
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5. ALC
1) PEAK/AVE :ALC(オートレベルコントロール)用検出信号のPEAK(最大値)/AVE(平均値)比率を設定します。
50/50、25/75、15/85、0/100の4段階で設定できます。AVEの割合を大きくすると、画面内の一部に明るい部分があ
る場合に背景を見やすくします。PEAKの値を大きくすると、スポット照明が当たっている明るい部分の被写体を見や
すくすることができます。
2) OVER RIDE :ALCレベルの設定をします。
-128~127の範囲で設定できます(±2絞り)。Rボタンを押すと、設定値が大きくなり画像が明るくなる方向に動きま
す。Lボタンを押すと、設定値が小さくなり画像が暗くなる方向に動きます。L、Rボタンを同時に2秒以上押すと0に設
定されます。
3) SPEED :AGC及びAESの動作速度を設定します。
• SLOW
: 被写体の光量変化に対してゆっくり追従します。被写体の中に車のヘッドライトのような移動する明
るい被写体が出入りしても安定な画像を得ることができます。
• STANDARD : 標準の設定です。
• FAST
: 被写体の光量変化に対して速やかに追従します。顕微鏡の倍率を変えた場合に起こる急激な光
量変化等に速やかに対応して安定な画像を得ることができます。
4) ALC GATE :ALCゲートのON/OFFを設定します。
• ON
: 1行下のALC GATE SELで設定された領域の映像信号を検出して、AGC、オート電子シャッタ
ーのALC制御をします。領域の画面表示はありません。
• OFF
: 画面全体の映像信号を検出してALC制御をします。
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5) ALC GATE SEL :ALCゲートの領域を設定します。
MODE1~MODE6の6パターンから選択します。被写体の条件によって切り換えてご使用ください。
(注意)ゲートは画面に表示されませんので、図を参考にして選択してください。
PATTERN1
ALC
PEAK/AVERAGE: 18/85
OVER RIDE
: 0
SPEED
:STANDARD
ALC GATE
:ON
ALC GATE SEL :PATTERN1
FILE SELECT
:FILE1
PATTERN4
ALC
PEAK/AVERAGE: 18/85
OVER RIDE
: 0
SPEED
:STANDARD
ALC GATE
:ON
ALC GATE SEL :PATTERN4
FILE SELECT
:FILE1
検出領域
PATTERN2
PATTERN3
ALC
PEAK/AVERAGE: 18/85
OVER RIDE
: 0
SPEED
:STANDARD
ALC GATE
:ON
ALC GATE SEL :PATTERN2
FILE SELECT
:FILE1
ALC
PEAK/AVERAGE: 18/85
OVER RIDE
: 0
SPEED
:STANDARD
ALC GATE
:ON
ALC GATE SEL :PATTERN3
FILE SELECT
:FILE1
PATTERN5
PATTERN6
ALC
PEAK/AVERAGE: 18/85
OVER RIDE
: 0
SPEED
:STANDARD
ALC GATE
:ON
ALC GATE SEL :PATTERN5
FILE SELECT
:FILE1
ALC
PEAK/AVERAGE: 18/85
OVER RIDE
: 0
SPEED
:STANDARD
ALC GATE
:ON
ALC GATE SEL :PATTERN6
FILE SELECT
:FILE1
6) FILE SELECT :FILE1/FILE2/FILE3/FILE4/PRESETのシーンファイルを切り換えます。
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6. SPECIAL SET
SPECIAL SETでは、より細かなカメラの設定ができます。
1) WHITE GATE :WHITE GATEメニュー画面に切り換わります。
ホワイトゲートのON/OFF及び位置を設定します。
2) LEVEL :LEVELメニュー画面に切り換わります。
R映像信号とB映像信号のブラックと信号レベルを設定します。
3) MASKING :MASKINGメニュー画面に切り換わります。
6色のマスキング値を設定します。
4) GAMMA :GAMMAメニュー画面に切り換わります。
ガンマ特性、ガンマバランスを設定します。
5) DTL :DTLメニュー画面に切り換わります。
DTLブースト周波数、COLOR DTL、DTLクリスプ等を設定します。
6) EXT TRIGGER :EXT TRIGGER画面に切り換わります。
外部トリガの極性、映像信号の出力タイミング等を設定します。
7) OUTPUT/SYNC :OUTPUT/SYNCメニュー画面に切り換わります。
カメラからの出力信号の切り換え、ゲンロック動作時の各位相を設定します。
8) FILE SET :FILE SET画面に切り換わります。
各シーンファイル間の設定値コピー等のファイル操作を行います。
9) OTHER FUNC :OTHER FUNCメニュー画面に切り換わります。
ネガ画像切り換え、通信機能等を設定します。
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7. WHITE GATE
画面の一部分を対象としてホワイトバランスを調整するためのゲートを設定します。画面内の白や灰色にゲートを合わせる
と、リアルタイムホワイトバランス動作時に最良のバランス制御ができます。
1) GATE :ホワイトゲートのON/OFFを設定します。
ON : リアルタイムオートホワイトバランス動作時、またはメモリオートホ
ワイトバランス動作時に、画面に表示されるウインドウ部の映像
信号を検出してホワイトバランスをとります。
OFF : 画面全体の映像信号を検出してホワイトバランスを制御します。
ウインドウは画面に表示されません。
2) GATE AREA<UP/DOWN> :ウインドウの上下位置を設定します。
Rボタンで上方、Lボタンで下方へウインドウを移動します。
■W HITE GATE
GATE
:ON
GATE AREA(UP/DOW N)
GATE AREA(LEFT/RIGHT)
ウインドウ
3) GATE AREA<LEFT/RIGHT>:ウインドウの左右位置を設定します。
Lボタンで左側、Rボタンで右側へウインドウを移動します。
21
8. LEVEL
R、B映像信号のブラックレベルとゲインを設定します。
1) ENABLE:有効、無効を設定します。
このメニューの設定を有効(ON)にするか、無効(OFF)にするかを切り換えます。
2) R GAIN :Rゲインを設定します。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとR映像信号のゲインが上がります。Lボタンを押すとR映像信号の
ゲインが下がります。L、Rボタンを同時に約2秒間押すと0に設定されます。
3) B GAIN :Bゲインを設定します。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとB映像信号のゲインが上がります。Lボタンを押すとB映像信号の
ゲインが下がります。L、Rボタンを同時に約2秒間押すと0に設定されます。
4) R BLACK :Rブラックレベルを設定します。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとR映像信号のブラックレベルが上がります。Lボタンを押すとR映
像信号のブラックレベルが下がります。L、Rボタンを同時に約2秒間押すと0に設定されます。
5) B BLACK :Bブラックレベルを設定します。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとB映像信号のブラックレベルが上がります。Lボタンを押すとB映
像信号のブラックレベルが下がります。L、Rボタンを同時に約2秒間押すと0に設定されます。
6) INITIALIZE :LEVEL内の設定をPRESET値に設定します。
L、Rボタンを同時に2秒間以上押すと初期化されます。選択中のシーンファイル以外は初期化されません。
7) FILE SELECT:FILE1/FILE2/FILE3/FILE4/PRESETのシーンファイルを切り換えます。
(注意)CAM MODE:AUTOの場合、ブラックレベル設定は無効になります。
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9. MASKING
マスキングを設定するメニューです。
1) MASKING:マスキングのON/OFFを切り換えます。
2) R HUE:赤色の色相を変えます。
3) Y HUE:黄色の色相を変えます。
4) G HUE:緑色の色相を変えます。
+
R
5) C HUE:シアン色の色相を変えます。
M
6) B HUE:青色の色相を変えます。
+
7) M HUE:マゼンタ色の色相を変えます。
+
以上各項目について-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押す
Y
とプラス方向に、Lボタンを押すとマイナス方向に色相が変化します(右
図参照)。各項目ごとにL、Rボタンを同時に2秒間以上押すと0に設定さ
B
れます。
+
8) R SAT:赤色のレベルが増減します。
+
9) Y SAT:黄色のレベルが増減します。
G
10) G SAT:緑色のレベルが増減します。
+
C
11) C SAT:シアン色のレベルが増減します。
12) B SAT:青色のレベルが増減します。
13) M SAT:マゼンタ色のレベルが増減します。
以上各項目について-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すと数値が大きくなり、各色のレベルが増加しま
す。Lボタンを押すと数値が小さくなり、各色のレベルが減少します。各項目ごとにL、Rボタンを同時に2秒以上押すと0
に設定されます。
14) INITIALIZE : MASKINGの設定値を初期化します。
L、Rボタンを同時に2秒以上押すとPRESETの設定が設定されます。選択中のシーンファイル以外は初期化されません。
15) FILE SELECT :FILE1/FILE2/FILE3/FILE4/PRESETのシーンファイルを切り換えます。
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10. GAMMA
GAMMAを細かく設定するメニューです。
1) GAMMA TABLE :ガンマの立ち上がりの傾きを選択します。
Low
:暗い部分の階調を下げます。
Standard
:標準設定
High
:暗い部分の階調を上げます。
2) TOTAL GAMMA :R、G、B全てのガンマポイントを調節できます。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとR、G、B映像信号のガンマポイントが上がります。Lボタンを押
すとR、G、B映像信号のガンマポイントが下がります。L、Rボタンを同時に2秒以上押すと0に設定されます。
3) R ADJUST :R映像信号のガンマポイントの設定
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとR映像信号のガンマポイントが上がります。Lボタンを押すとR映
像信号のガンマポイントが下がります。L、Rボタンを同時に2秒以上押すと0に設定されます。
4) B ADJUST :B映像信号のガンマポイントの設定
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとB映像信号のガンマポイントが上がります。Lボタンを押すとB映
像信号のガンマポイントが下がります。L、Rボタンを同時に2秒以上押すと0に設定されます。
5) INITIALIZE :GAMMAメニューの設定値を初期化します。
L、Rボタンを同時に2秒以上押すとPRESETの値が設定されます。選択中のシーンファイル以外は初期化されませ
ん。
6) FILE SELECT :FILE1/FILE2/FILE3/FILE4/PRESETのシーンファイルを切り換えます。
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11. DTL
ディテールの各種設定をします。
1) DTL FREQUENCY :ディテール増幅周波数の切り換えをします。
• LOW
: 低い帯域の周波数を増幅します。
• MID
: 標準設定です。
• HIGH
: 高い帯域の周波数を増幅します。
2) HI CHROMA DTL : ハイクロマディテールのON/OFFを設定します。
ONに設定すると彩度が高い被写体の輪郭を強調します。
3) COLOR DTL :カラーディテールのモードを切り換えます。
カラーディテールは、設定した色相範囲のディテールレベルを調節することができます。
• CH1(ON), CH2(ON): 何れの場合もカラーディテールを有効にします。効果は両方の色相に現れます。
CH1、CH2各々異なる色相範囲を設定できますが、CH1、CH2どちらかを選択してからカラーディテールの色相等を
設定して下さい。
• Off
: カラーディテールを無効にします。
4) AUTO SETUP :カラーディテールの色相を自動的に検出します。
カラーディテールがONの場合、この行にカーソルを移動するとマーカーが画面に表示されます。このマーカーを、
ターゲットにしている色の被写体に重ねてRボタンを押すと、その色相が自動的に検出できます。
5) LEVEL :カラーディテールレベルを設定します。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すとディテール量が増加し、画像がくっきりします。Lボタンを押すと
ディテール量が減少し、画像がソフトになります。CH1、CH2独立に設定できます。
6) PHASE :カラーディテールの色相を設定します。
色相を6つの領域と-128~127の数値で表します。自動検出した場合はここに検出結果が表示されています。VBS出
力映像では、色相範囲の部分がモノクロ表示になります。
(注意)VBS映像出力以外の映像信号ではモノクロ表示されません。
25
7) WIDTH :PHASEで設定した色相の範囲を設定します。
-128~127の範囲で設定できます。Rボタンを押すと領域が拡大し、Lボタンを押すと領域が縮小します。領域は
PHASEで設定した色相を中心にして設定されます。
8) INITIALIZE :DTLメニューの設定値を初期化します。
L、Rボタンを同時に2秒以上押すと、PRESETの設定値が設定されます。選択中のシーンファイル以外は初期化され
ません。
9) FILE SELECT :FILE1/FILE2/FILE3/FILE4/PRESETのシーンファイルを切り換えます。
10) DTL SUB :DTL SUBメニューに切り換わります。
12. DTL SUB
1) LEVEL DEP :レベルディペンデントのレベルを設定します。
設定した映像レベル以下のディテール量を小さくすることができます。主に暗い部分のノイズが強調され
るのを防ぎます。
Rボタンを押すとディテールを小さくする映像信号レベルを上げます。Lボタンを押すとディテールを小さ
くする映像信号レベルを下げます。
2) CRISP :クリスプレベルを設定します。
ディテール信号レベルが設定したレベルより小さい場合、そのディテール信号は除去されます。ノイズ等で発生した
細かいディテール信号が削除できるのでノイズを低減することができます。但し、レベルを小さくし過ぎると細かい部
分が多少ぼやけます。Rボタンを押すとレベルが上がり、Lボタンを押すとレベルが下がります。
3) H/V BALANCE :水平ディテール量と垂直ディテール量のバランスを設定します。
Rボタンを押すと水平ディテール量を小さくし、Lボタンを押すと垂直ディテール量を小さくします。L、Rボタンを同時
に2秒以上押すと0に設定されます。
4) INITIALIZE :DTL SUBメニューの設定を初期化します。
L、Rボタンを同時に2秒以上押すと、PRESETの設定値が設定されます。
26
13. EXT TRIGGER
外部トリガ機能は、一つの外部トリガ信号による任意の露光時間で物体の映像を捕える機能です。通常フレームグラバ
ーと組み合わせて画像を取り込みます。
1) TRIGGER MODE :外部トリガモードを切り換えます。
• Mode 1:露光時間が2フィールド以下の場合に選択します。
• Mode 2:露光時間が2フィールド以上の場合に選択します。
(注意)蓄積時間を長くするほど撮像素子自体の固定ノイズや白キズが増えます。
2) DELAY TIME :トリガパルス終了からカメラ同期信号をリセットするタイミングを設定します。
3H~20Hの範囲で設定します。ストロボ光源を使用して画像を取り込む場合に、ストロボ発行タイミングに合わせて設
定することで、フレームグラバーへの最適な画像取込ができます。
3) TRIG POLARITY :トリガパルスの極性を選択します。
4) WE POLARITY :ライトイネーブル(WE)パルスの極性を選択します。
画像に同期した制御パルスが1フィールドまたは1フレーム期間出力されます。WE信号はカメラ背面のMULTIコネクタ
から出力されます。ここでは、その信号の極性を選択することができます。
27
トリガモードとCCDモードの設定により、下図に示すようなタイミングで画像が取り出せます。
a) MODE: MODE1, CCD MODE: FLD
64μs以上
2フィールド以上
TRIGG ER PO LARITY:
PO SITEVE
外部トリガパルス
TRIGG ER PO LARITY:
NEGATEVE
露光時間
映像出力信号
ODD
EVEN
SYNCリセット
W E POLARITY:
PO SITEVE
WEパルス出力
W E PO LARITY:
NEGATEVE
28
ODD EVEN
SYNCリセット
b) MODE: MODE1, CCD MODE: FRM
64 μs 以上
2フィールド以上
外部トリガパルス
ストロボ発光タイミング
露光時間
遅延時間 :3H ~ 20H
ODD
EVEN
映像出力信号
O DD
SYNC リセット
EVEN
O DD
EVEN
SYNC リセット
W E パルス出力
(注意)ストロボ発光を使用しない場合は奇数フィールドと偶数フィールドのレベルに差が生じます。
29
c) MODE: MODE2, CCD MODE: FLD
外部トリガパルス
2フィールド以上
2フィールド以上
露光時間
映像出力信号
EVEN
ODD
EVEN
ODD
EVEN
ODD
EVEN
ODD
EVEN
ODD
ODD
SYNCリセット
SYNCリセット
WEパルス出力
d) MODE: MODE2, CCD MODE: FRM
外部トリガパルス
2フィールド以上
2フィールド以上
ODD
露光時間
EVEN
映像出力信号
EVEN
ODD
EVEN
ODD
EVEN
ODD
EVEN
ODD
SYNCリセット
WEパルス出力
30
EVEN
ODD
ODD
SYNCリセット
(重要)外部トリガ信号禁止期間について
トリガパルスの立下りが下図の禁止期間に入った場合、映像信号はSYNCリセットの後に出力されません。
トリガパルスを禁止期間に入力しないように、下記仕様のトリガパルスを入力してください。
前のトリガパルスの立下りから次のトリガの立下りまでの期間が、
CCD MODE: FLD時, nV から nV+2Hにならないようにしてください。
CCD MODE: FRM時, 2nV から 2nV+2Hにならないようにしてください。
(V: 垂直同期期間, n: 整数)
外部トリガ
nV
SYNC
SYNC reset tim ing
Next SYNC Reset tim ing
外部トリガパルスの立下り禁止期間
(カメラSYNCが始る1H前)
31
14. OUTPUT/SYNC
MULTIコネクタに出力する信号の切り換えと、外部同期時の位相調整を行うメニューです。
1) OUTPUT :MULTIコネクタからの映像出力を切り換えます。
• R, G, B
:R、G、B信号を出力します。
• Y, R-Y, B-Y:Y、R-Y、B-Yを出力します。
• Y/C
:Y,C信号とVBS信号を出力します。
2) COLOR BAR :カラーバー信号をON/OFFします。
3) MONO :VBS信号をモノクロにします。
ONでモノクロになります。但し、カラーバーはモノクロになりません。
4) SYNC ON G :G信号のSYNCをON/OFFできます。
OUTPUTがR、G、Bモードでこの設定がONの場合にG信号にSYNCを付加します。
5) SYNC/HD OUT :背面のMULTIコネクタから出力する同期信号を選択します。
6) GL IN :GL信号の入力インピーダンスを切り換えます。
• HIGH :ハイインピーダンスになります。
• 75Ω :75Ωになります。
(注意)カメラの電源を切った場合にはハイインピーダンスになりますので、カメラ単独で電源を切るような
システムでは使用しないでください。
32
7) GL MODE :外部同期信号を切り換えます。
VBS :VBS信号またはBBS(ブラックバースト)信号を外部同期信号として入力します。
HD/VD :HD、VD信号を外部同期信号として入力します。
(注意)HD、VD信号で外部同期動作した場合でもVBS信号、Y/C信号が出力されますが、正常な信号として出力され
ませんので、必ずRGBまたはY/R-Y/B-Y信号をご使用ください。
尚、HD/VD 入力時は内部設定が必要になりますので、ご使用の際は販売店までご相談ください。
8) SC COARSE :サブキャリア位相を粗調整します。
0°、90°、180°、270°から選択します。
9) SC FINE :サブキャリア位相を微調整します。
-128~127 の範囲で設定します。数値と位相は直接関係ありません。範囲を超えると SC COARSE の設定を自動的に
切り換えて連続的に設定できます。
10) H.PHASE :水平同期位相を調整します。
-128~127の範囲で設定できます。
33
15. FILE SET
シーンファイルのデータを他のシーンファイルにコピー、またはプリセットデータとして保存することができます。
1) FILE SELECT :コピー元のシーンファイルを選択します。
2) STORE FILE :コピー先のシーンファイルを選択します。
3) STORE :L、Rボタンを同時に2秒以上押すとファイルのコピーが実行されます。
4) STORE PRESET :L、Rボタンを2秒以上押すと、コピー元のファイルがプリセットとして保存されます。
5) All INITIALIZE :L、Rボタンを同時に2秒以上押すとプリセットのデータが全てのシーンファイルにコピーされます。
34
16. OTHER FUNC
1) NEGA :映像信号のネガ/ポジ出力を切り換えます。
ON にすると映像信号が反転してネガイメージを出力します。
1) FLARE :フレア補正を ON/OFF します。
ON にするとフレア補正が動作します。明るい被写体を撮像した場合、光量増加に伴って光学系や撮像素子表面の
乱反射等により背景の黒が浮き上がる現象が発生します。フレア補正は黒の浮き上がりを抑えます。
2) FLARE LEVEL:フレア補正量を設定します。
-128~127 の範囲で設定できます。R ボタンを押すと補正量を大きくします。L ボタンを押すと補正量を小さくします。
3) KNEE POINT :ニーポイントの設定をします。
-128~127 の範囲で設定できます。R ボタンを押すとニーポイントが上がります。L ボタンを押すとニーポイントが下が
ります。通常は約100%の映像レベル以上の明るい被写体に対して階調を持たせます。
4) WHITE CLIP :ホワイトクリップレベルを設定します。
-128~127 の範囲で設定できます。R ボタンを押すとクリップレベルが上がります。L ボタンを押すとクリップレベルが
下がります。通常は、110%の映像レベルでクリップします。システム上の映像レベルインターフェースで映像レベル
が高い場合は調整してください。
5) MESSAGE RTN :メッセージ表示のON/OFFを切り換えます。
• ON
:ダイレクトモードでAWB、ASCを実行した時、結果を画面に表示します。
• ON
:ダイレクトモードでAWB、ASCを実行した時、結果を画面に表示しません。
6) REMOTE :リモートコントロールボーレート設定
2400bps、4800bps、9600bps、19200bpsから選択します。
(注意) リモート状態では設定を変更できないようになっていますので、変更する際はリモート端子からケーブルを
外してください。
35
7) REMOTE TYPE :通信モードを切り換えます。
• MODE 1:弊社従来製品(HV-C20シリーズカメラ)と同じコマンドでリモートコントロールする場合に選択します。
• MODE 2:通常設定。RC-Z3でリモートコントロールする場合に選択します。
8) ID/TITLE :ID/TITLEメニューに切り換わります。
9) P.C :白キズ補正をON/OFFします。
通常はONに設定されており、白キズ補正が動作しています。1画素毎に画像データを撮り込む検査装置などで使用
する場合は、補正されている画素データが正確な信号とならないため、OFFに設定する方が良い場合もあります。
36
17. ID/TITLE
ID,TILTEの表示位置を設定するメニューです。
1)ID :IDの表示位置設定をします。
IDを設定しておくとパソコンからのIDと一致したカメラだけをリモートコンとロールことができます。1台
のパソコンから複数のカメラを別々にリモートコントロールすることができます。IDの画面表示のON/OFF
と表示位置を設定します。
• OFF
:表示しません。
• TOP
:右上に表示します。
• BOTTOM :右下に表示します。
TO P TITLE
TOP ID
BO TTO M TITLE
BOTTOM ID
2) TITLE :TITLEの表示位置設定
• OFF
:表示しません。
• TOP
:左上に表示します。
• BOTTOM :左下に表示します。
3) DATA SET :DATA SETメニューに切り換わります。
ID
:英数字3文字で設定してください。
TITLE
:12文字設定できます。
ID/TITLE 表示位置
(注意)データ上の□は空白を表しています。
37
<ID/TITLE 設定方法>
i)
カーソルがDATA SETにある状態で、Dボタンを押すとカーソルがIDデータの設定行に移動し、1文字目が点滅し
ます。
ii) L、R、U、Dボタンで入力する文字を選択します。
iii) MENUボタンを押すと選択した文字が入力されます。この時カーソルは次の文字に移動します。
iv) ii)、iii)の操作を繰り返してID、TITLEを設定してください。
v) 文字の入力が終了したらL、R、U、DボタンでカーソルをRETに移動し、MENUボタンを押すとカーソルがDATA
SETに移動します。
vi) MENUボタンを押すとSPECIAL SETモードを終了します。
<- : 文字設定部の文字点滅が1文字左に移動します。
-> : 文字設定部の文字点滅が1文字左に移動します。
DEL : 点滅している文字を消去し、以降の文字を詰めます。
INS : 点滅している文字の位置にスペースを挿入して以降の文字を右に移動します。
RET : カーソルをDATA SETに移動します。
38
より良い画像を得るための操作方法
ブラックバランスの調整
映像信号の暗部の色調が正しくなるように、ブラックバランスを調整します。
次の場合は調整する必要があります。
• カメラ購入後、初めてご使用になる場合
• カメラを長時間ご使用にならなかった場合
• 使用環境が変わった場合(周囲温度が大きく変化したとき等)
• 別売のカメラケーブル長を変更した場合 (注意)(ケーブル長変更時は必ず調整を行ってください。)
通常よくお使いになっている場合は、電源の再投入時に調整する必要はありません。
1. メニューモードのSUB MENU2を表示し、AUTO BLACKの行にカーソルを移動します。Rボタンを押すと自動的にブラ
ックバランスを調整します。正常に調整が終了すると“AUTO BLACK:OK”と表示します。
(注意)1. マニュアルアイリスレンズまたは顕微鏡と組合わせて使用する場合は、調整後の通常撮影をするときに
一瞬画像が白くなりますが故障ではありません。
2.マニュアルアイリスレンズを使用する場合、太陽など高輝度の被写体を撮影しながらオートブラックバラン
スの調整をしないでください。ブラックバランスの精度が悪くなることがあります。
2.ブラックバランスが調整できないとき
下記のエラーメッセージが表示されます。調整し直してください。
エラーメッセージ
AUTO BLACK:NG
CHANGE TO CAM
TRY AGAIN
AUTO BLACK:NG
39
処置方法
・ カラーバーをOFFしてください。
・ 太陽等の高輝度被写体を避ける、または顕微鏡の光量を下げてください。
・ レンズアイリスを閉じてください。
・ 何度実行しても表示されるときは内部の点検が必要です。お買い上げ販売店ま
たは日立国際電気のサービス窓口にご相談ください。
ホワイトバランスの調整
照明条件(色温度)が変わったときに調整してください。
また、レンズを交換した時あるいは初めてご使用になる場合はホワイトバランスがずれていますので
調整してください。
1. MENUモードでWHITE BAL:MEMORYに設定します。
2. メニュー画面を消してダイレクトモードにします。
3. レンズ絞りを手動で適切な絞り値にします。
4. 被写体の中に白いものを置いてズームアップします。
5. AWBボタンを約2秒間押すとホワイトバランスの自動調整をします。MESSAGE RTN:ONの時には”AUTO WHITE:”の
表示が現れ、正常に調整が終了すると”AUTO WHITE:OK”と表示します。
6. ホワイトバランスが調整できないとき、次ページのエラーメッセージが表示されます。調整し直してください。
40
エラーメッセージ
AUTO WHITE:NG
CHANGE TO CAM
TRY AGAIN
AUTO WHITE:NG
CHANGE TO MEMORY MODE
TRY AGAIN
AUTO WHITE:NG
LOW LIGHT
TRY AGAIN
AUTO WHITE:NG
HIGH LIGHT
TRY AGAIN
AUTO WHITE:NG
C.TEMP HIGH
TRY AGAIN
AUTO WHITE:NG
C.TEMP LOW
TRY AGAIN
AUTO WHITE:NG
LONG SHUTTER MODE
CHANGE SHUTTER MODE
TRY AGAIN
CAM MODE:AUTO
CHANGE TO MANUAL
41
処置方法
・ カラーバーをOFFしてください。
・ WHITE BAL:MEMORYモードにしてください
・ 光量不足で調整できません。
・ 照明を上げる、レンズ絞りを開ける方向に回す,GAINを上げるなどで適正
な映像レベルにしてください。
・ 再びAWBスイッチを押してください。
・ 光量オーバーで調整できません。
・ 照明を下げる、レンズ絞りを閉じる方向に回す,GAINを下げるなどで適正な
映像レベルにしてください。
・ 再びAWBスイッチを押してください。
・ 色温度が高すぎて最適値まで調整できませんでした。(実用上問題なけれ
ばこのまま使用してください)
・ フィルタをレンズまたは照明に追加して色温度を下げてください。
・ 色温度が低すぎて最適値まで調整できませんでした。(実用上問題なけれ
ばこのまま使用してください)
・ フィルタをレンズまたは照明に追加して色温度を上げてください。
・ 電子シャッターモードの長時間蓄積モードを解除してください。
・ 再びAWBスイッチを押してください。
・ CAM MODE:MANUALにしてください。
・ 再びAWBスイッチを押してください。
リアルタイムオートホワイト
カメラ自身で画面の白い部分を検出し、マイクロコンピューターがリアルタイムにホワイトバランスを自動的に調整します。
朝から昼、夜のように色温度が時間とともに変化する場合に使用します。
1. MENUモードでWHITE BAL:AUTOに設定します。
カメラが固定されており、カメラの向きや撮影する範囲も変わらない場合には、ホワイトゲート機能を併用すると、より精度
の高いホワイトバランスが得られます。
1. MENUモードでWHITE GATE:ONにします。
2. MENUモードのWHITE GATEメニューで、表示しているウインドウを被写体の白部あるいは灰色等のモノクロ部に合
わせます。
WHITE GATE機能については21ページを参照してください。
WHITE GATEのウインドウは、被写体の白または灰色の部分に合わせます。色の着いた部分に合わせないでください。
42
オートシェーディング補正
レンズの特性により、画面の上下方向に色むらが発生することがあります。本カメラはこの色むらを自動的に
補正する機能を持っています。
1. レンズ絞りを適切な絞り値にします。
2. 画面いっぱいに白を映します。このとき被写体の上下に明るさのむらがないように注意します。
3. ダイレクトモードでAWBを押し、ホワイトバランスの自動調整を行ないます。
4. ダイレクトモードでASCを実行すると、画面の色むらが補正されます。
(注意)1.カメラを初めて使う時やレンズを交換した時には、オートシェーディング補正を必ず行ってください。
2.蛍光燈や水銀灯などの光源下でフリッカが生じている状態でホワイトバランスやオートシェーディングの自動調整
を動作させると、ホワイトバランスやオートシェーディングの収斂精度が悪くなることがあります。電子シャッタモ
ード(SUB MENU1 の SHUTTER や VARIABLE の設定)を切換えてフリッカを低減してからホワイトバランスやオ
ートシェーディングの自動調整を動作させてください。
ALCについて
AGC、AESの組み合わせによりALC (Auto Leve Control)が可能です。このため非常に広い光量変化に対応して映像信
号を安定して出力できます。
+6dB to +24dB
0dB
OPEN LIMIT
CLOSE LIMIT
to 1/100,000s
AGC+MANUAL
IRIS+AES
AGC範囲
43
MANUAL IRIS
範囲
AES 範囲
長時間蓄積モードについて
十分な光量がない画像を撮影する場合、カメラのゲインを上げただけではノイズが増え不鮮明な画像となります。外部メモ
リを使用した長時間蓄積モードを使用することにより、画像を蓄積した分だけ、明るい鮮明な画像を得ることができます。本
カメラには2種類の蓄積モード(SUB MENU1のCCD MODE:FLD/FRM)があり、それぞれ下記のタイミングでカメラから映
像信号が出力されます。
蓄積をするため、動体に対しては残像が大きくなるので、静止画や動きの少ないシーンの撮影にお勧めします。
フィールド蓄積モード
偶数フィールド
奇数フィールド
偶数フィールド
CCD
CCD
CCD
CCD
フィールド蓄積モードは、CCDのA、Bラ
インを同時に読出します。蓄積終了後、
次のフィールドに映像信号が出力されま
す。映像信号が出力されるフィールドの
直前にWE信号が背面のD-subコネ
クタから出力されます。
Aライン
Bライン
Aライン
Bライン
蓄積時間:1/15sの例
VD信号
CCD Aライン
蓄積電荷
CCD Bライン
蓄積電荷
映像信号
Aa
Ab
Ac
Ad
Ba
Bb
Bc
Bd
Aa+
Ba
Ab+
Bb
Ac+
Bc
WE信号
44
フレーム蓄積モード
偶数フィールド
奇数フィールド
偶数フィールド
奇数フィールド
CCD
CCD
CCD
CCD
フレーム蓄積モードは、CCDのA、Bライ
ンをフィールド毎に読出します。従って
垂直解像度が優れています。蓄積終了
後、2フィールド間に映像信号が出力さ
れます。映像信号が出力されるフィール
ドの直前にWE信号が背面のD-sub
コネクタから出力されます。
Aライン
Bライン
Aライン
Bライン
蓄積時間:1/15sの例
VD信号
CCD Aライン
蓄積電荷
CCD Bライン
蓄積電荷
映像信号
WE信号
45
Ab
Aa
Ba
Ac
Bb
Aa
Ba
Ad
Bc
Ab
Bb
Bd
Ac
Bc
RC-Z3 を使用する
リモートコントロールパネルRC-Z3を接続すると、全ての機能をリモートコントロールできます。
接続する前に以下を確認してください。
(1) カメラ内部のスイッチ SW806 を RC-Z3 側に設定してください。
内部スイッチの切り換えは 54 ページを参照してください。
(2) SPECIAL SET メニュー内の OTHER FUNC メニューを開いて通信ボーレートを 9600 bps に設定してください。
操作
(1) ダイレクトコントロール
以下に示す機能はコントロールパネル上に機能が割当てられています。
・BAR/CAM
・SHUTTE(ON/OFF)
・R BLK
・WHITE BAL
・CONTRST(ON/OFF)
・B BLK
・GAIN
・ENABLE(ON/OFF)
・IRIS
・DTL
・R GAIN
・M.BLK
・IRIS MODE
・B GAIN
・A.WHT
・A.BLK
・SCENTE FILE
(2) メニューコントロール
全ての機能はメニューでコントロールできます。パネル上の FUNCTION ボタンを押すとメニューモードになり、画面上にメ
ニューを表示します。再び FUNCTION ボタンを押すとメニューを消去してダイレクトモードになります。メニューは U、D、L、
R ボタンで操作してください。
(注意)U ボタンを押しながら FUNCTION ボタンを2秒以上押すと SPECIAL SET メニューを表示します。
(3) データ保存
RC-Z3 で設定した内容は自動的に保存されません。保存する場合は STORE ボタンを押してから保存したいシーンファイ
ルのボタンを押してください。
46
(注意)保存を実行しない場合、シーンファイルを切り換えたり電源を落としたりすると設定内容が失われます。
1. RC-Z3 ボタン・スイッチ配置
15 TALLY/CALLボタン
16 SHUTTERボタン
17 CONTRASTボタン
CAMERA CONTROL PANEL RC-Z3
1 CONTROLスイッチ
2 EXTENDER LED
CONT ROL
LOCK
OFF
T ALLY/ CALL
EX TENDE R FUNC TION
NORM
AUTO
LOW
MEM
VAR
PRESET
WHITE
BAL
DTL
11 B GAIN
コントロール
20 A.BLKボタン
6
MANU
0
REMOT E
-3
(dB )
GAI N
AUTO
21 状態表示LED
IR IS
22 IRISスイッチ
P RESET
23 GAINスイッチ
STOR E
8 RIGHTボタン
10 R GAIN
コントロール
19 A.WHTボタン
9
6 LEFTボタン
9 SCENE FILE
ボタン
18 ULTRA GAINボタン
A.WHT
18
HIGH
CAM
5 UPボタン
7 DOWNボタン
ULTR A
GAIN
A.BLK
BAR
FUNCTION
セレクトボタン
CONT RAST
ON
3 BAR/CAMスイッチ
4
SHU TTER
1
SCENE FILE
2
3
IRIS
4
24 WHITE BALANCE
モードセレクトスイッチ
25 DTLスイッチ
26 IRISコントロール
GAIN
ENA BLE
M.BLK
12 R BLACK
コントロール
27 M.BLACKコントロール
BLACK
13 B BLACK
コントロール
14 ENABLEボタン
47
1 CONTROL スイッチ
・ON (赤 LED)
・LOCK (赤 LED)
・OFF (緑 LED)
:通常カメラコントロール状態.
:IRIS26
と M. BLK 27 を除く全ての機能がその時の状態を保持し、変更不可となります。
誤操作を防止します。
:RC-Z3 で操作できないようになります。カメラ本体のスイッチでは操作できます。
2 EXTENDER LED
HV-D27A/ HV-D37A を接続した時は点灯しません。
3 BAR/CAM スイッチ
カメラの出力を選択します。
・BAR
:カラーバーを出力します。
・CAM
:撮影中の映像信号を出力します。
4 FUNCTION ボタン
オンスクリーンメニューを表示するボタンです。
LEFT、 7 DOWN 、 8
メニューを操作するボタンです。
5 UP、 6
RIGHT ボタン
9 SCENE FILE ボタン
シーンファイルの切り替え、データを保存するシーンファイルを選択するボタンです。4つのシーンファイルボタンがあり
ます。
シーンファイル
撮影条件が異なる幾つかのシーンを撮影する場合、その都度撮影シーンに適した設定をする必要があります。
シーンファイルはわずらわしさを軽減するため、あらかじめ撮影するシーンに適した設定をファイルとして記憶し
ておき、即座に諸設定を呼び出す機能です。本機には4つのファイルがありますので4種類の撮影条件を記憶
しておくことができます。
48
(1) FILE 選択
以下のボタンを押すとカメラと RC-Z3 の設定を変更します。
・PRESET:標準状態に設定します。
・SCENE FILE 1:シーンファイル1の状態に設定します。
・SCENE FILE 2:シーンファイル2の状態に設定します。
・SCENE FILE 3:シーンファイル3の状態に設定します。
・SCENE FILE 4:シーンファイル4の状態に設定します
(注意) シーンファイルボタンを押すとそのボタンは点灯し、設定に変更があると点滅します。一度設定を変更する
と、元の状態に戻しても点滅し続けます。
(2) データの保存
シーンファイル項目は保存を実行しないと消去されます。共通項目のデータは変更した時点で設定が保存されます。
・保存方法
STORE ボタンを押すと保存待ち状態になり、STORE ボタンが点灯します。この状態で設定を保存したいシーンフ
ァイルボタンを押すと設定が保存されます。
・保存キャンセル
STORE ボタンが点滅している時に再び STORE ボタンを押すと保存待ち状態をキャンセルすることができます。
・シーンファイルのコピー
ファイルを選択してから設定を変更する前に他のシーンファイルへ保存するとシーンファイルの内容をコピーする
ことができます。
49
(保存実行時の注意)
1. RC-Z3 でコントロールした後、STORE ボタンを押さずに FILE ボタンを押してしまうとそれまでに変更した設定
は消えてしまいます。
2. RC-Z3 でコントロールした後、保存を実行する前に電源を切るとそれまでに変更した設定は消えてしまいま
す。
調整・操作後のデータを記憶したい場合は、必ず STORE 操作をしてください。但し、調整・操作前のデータは
STORE 操作をすることにより消滅します。
10 R GAIN 調整器、 11 B GAIN 調整器
0
R/B映像信号のゲインを調整することができます。ENABLE ボタン 14 を押すことにより調整可能状態
(ENABLE ボタン点灯)になります。
WHITE BALANCE モードセレクトスイッチ 24 が PRESET の時にはゲインを大きく変えられます。
WHITE BALANCE モードセレクトスイッチ 24 が MEMORY の時にはゲインの微調整となります。
(注意)CAN MODE:AUTO または WHITE BALANCE:AUTO 時には R/B GAIN の調整値は無効になります。
12 R BLACK 調整器、 13 B BLACK 調整器
R/B映像信号のブラックレベルを微調整することができます。ENABLE ボタン 14 を押すことにより調整可
能状態(ENABLE ボタン点灯)になります。
(注意)CAN MODE:AUTO 時には R/B BLACK の調整値は無効になります。
14 ENABLE ボタン
・ON:ENABLE ボタン点灯時は調整可能状態となり、各調整器の設定が有効になります。
・OFF: ENABLE ボタン消灯時は各調整器の設定が無効となります。
(注意)CAN MODE:AUTO 時には ENABLE ボタンの操作は無効になります。
50
15 TALLY/CALL ボタン
HV-D37A カメラでは無効な機能です。但し、TALLY/CALL ボタンを押している時にボタンが点灯します。
16 SHUTTER ボタン
ボタンを押すと SHUTTER を ON/OFF できます。ON の時に SHUTTER ボタンが点灯します。
(注意)CAN MODE:AUTO 時には SHUTTER ボタンの操作は無効になります。
17 CONTRAST ボタン
ボタンを押すと CONTRAST を ON/OFF できます。ON の時に CONTRAST ボタンが点灯します。
(注意)GAMMA:OFF(MENU モードで SUB MENU2 画面の GAMMA:OFF に設定)の時は動作しません。
18 ULTRA GAIN ボタン
HV-D27A/HV-D37A はウルトラゲインの機能がありませんのでこのボタンを押しても変化はありません。
19 A WHT ボタン
ダイレクトモード:WHITE BALANCE モードが MEM の時に A.WHT ボタンを押すとボタンが点灯し、ホワイト
バランスの自動調整を実行します。なお、このデータはアプリケーションファイルにメ
MENU モード
モリーされます。
:A.WHT ボタン操作は禁止されます。
20 A.BLK ボタン
ダイレクトモード:A.BLK ボタンを押すとボタンが点灯し、ブラックバランスの自動調整を実行します。
MENU モード :A.BLK ボタン操作は禁止されます。
21 状態表示 LED
状態表示 LED の下にあるスイッチにより選択されたモードの LED が点灯します。
51
22 IRIS スイッチ (HV-D27A/HV-D37A はカメラに IRIS 出力が無い為、本機能はご使用できません。)
レンズの IRIS モードを設定します。
スイッチを上に押すと IRIS モードが AUTO→REMOTE→MANUAL の順に切り換ります。
・AUTO:オートアイリス動作します。
・REMOTE:IRIS 調整器 26 で調整した絞りになります。
・ MANUAL:レンズのA/MスイッチをMにした時にレンズの IRIS 調整リングで調整が可能となります。
(注意)ビデオタイプレンズをお使いの場合は、REMOTE 及び MANUAL は設定できません。
23 GAIN スイッチ
カメラの感度設定をします。
スイッチを上に押すとカメラの感度が 0→3→6→9→12→15→18→21→24dB の順に切り換ります。
設定した感度は GAIN の状態表示 LED の組合せにより表示されます。
(注意) CAM MODE:AUTO または AGC:ON 時には、GAIN の状態表示は-3dB の LED が点灯します。
24 WHITE BALANCE モード選択スイッチ
ホワイトバランスモードを切換えます。スイッチを上に押すと PRESET→MEM→AUTO の順に切り換ります。
・PRESET :3200K または 5600K の色温度でホワイトバランスが最良の状態になります。
色温度 3200K/5600K の切換えは MENU モードで MAIN MENU 画面の WHITE BALANCE で行います。
・MEM
:ホワイトバランスは、ダイレクトモードで A.WHT ボタン 19 操作により自動調整された状態になります。
・AUTO :ホワイトバランスは、リアルタイムオートホワイト(自動追尾)状態になります。
(注意)CAM MODE:AUTO 時は、カメラのホワイトバランスは AUTO 動作をします。
RC-Z3 の WHITE BALANCE モードセレクトスイッチの操作は無効となります。
25
52
DTL スイッチ
カメラの DTL 量を設定します。
スイッチを上に押すと VAR→LOW→NORMAL→HIGH の順に切り換ります。
状態表示 LED が VAR 時の DTL 量は、MENU モードで MAIN MENU 画面の DTL:において設定した OFF または VAR.
になります。
26 IRIS コントロール
(HV-D27A/HV-D37A はカメラに IRIS 出力が無い為、本機能はご使用できません。)
レンズの絞りを調整します。IRIS モードにより IRIS 調整器 26 の動作は下記のようになります。
・AUTO :OVER RIDE(微調整:約±2 絞り)が調整できます。
・REMOTE:開放~クローズまで調整できます。
・MANUAL:RC-Z3 側から IRIS の調整はできません。(レンズの IRIS 調整リングで調整可能となります。)
27 M. BLK コントロール
マスターブラックレベルを調整できます。
2. メニュー画面構成
カメラの操作はメニュー画面からも行えます。メニューにはパネルに割当てられている項目も表示され、両方で操作すること
ができます。
53
内部スイッチによる機能選択
REAR
SW806
リモートコントロールボックスRC-Z3と接続する場合、
SW806をRC-Z3側にしてください。
パーソナルコンピュータと接続する場合はSW806を
RS-232C側にします。
工場出荷時はRC-Z3側になっています。
54
コネクタ
MULTIコネクタ(SDEB-9S)
ピン番号
信号名
Y/Cコネクタ(TCS-7547-01-401)
ピン番号
信号名
1
GND
1
Y GND
2
WE出力
2
C GND
3
R/R-Y/C出力
3
Y出力
4
G/Y出力
4
C出力
5
B/B-Y出力
6
VBS出力
7
SYNC/HD出力
8
HD出力
9
VD出力
55
REMOTEコネクタ (HR10A-7R-4S)
ピン番号
1
2
3
4
信号名
+12V 出力
RXD/SD 入力
TXD/SD 出力
GND
DC IN connector (R03-R3M2)
ピン番号
A
B
C
信号名
GND
+12V 入力
NC
プラグ:R03-P3F
プラグ: HR10A-7P-4P
56
4
1
3
2
C
A
B
TRIGコネクタ (HR10A-10R-12PB)
ピン番号
1
信号名
GND
2
3
4
5
GND
6
HD入力
7
VD/TRIG入力
8
9
10
GND
11
12
GND
57
仕様
1) カラー方式
2) 光学系
3) 撮像方式
4) 撮像素子(HV-D27A)
総画素数
有効画素数
有効撮像面積
撮像素子(HV-D37A)
総画素数
有効画素数
有効撮像面積
5) 走査方式
6) 走査周波数
7) エンコード方式
58
NTSC, PAL
1/2型, F1.6 プリズム HV-D27A
1/3型, F2.2 プリズム HV-D37A
R, G, B 3板式
HV-D27A 1/2型相当インターラインCCD(マイクロレンズ付き)
NTSC 811 (H) × 508 (V)
PAL
795 (H) × 596 (V)
NTSC 768 (H) × 494 (V)
PAL
752 (H) × 582 (V)
NTSC 6.34 (H) × 4.76 (V) mm
PAL
6.35 (H) × 4.78(V) mm
HV-D37A 1/3型相当インターラインCCD(マイクロレンズ付き)
NTSC 811 (H) × 508 (V)
PAL
795 (H) × 596 (V)
NTSC 768 (H) × 494 (V)
PAL
752 (H) × 582 (V)
NTSC 4.79 (H) × 3.60 (V) mm
PAL
4.80 (H) × 3.60(V) mm
2:1 インターレース
NTSC 15.735 kHz (H) × 59.94 Hz (V)
PAL
15.634 kHz (H) × 50.00 Hz (V)
R-Y/B-Y
8) 同期方式
9) 水平解像度
10)
S/N比
11) 標準感度
12) 最低被写体照度
13)
14)
15)
16)
17)
ガンマ補正
画像歪み
レジストレーション
垂直輪郭補正
レンズマウント
内部同期/外部同期
(VBS, BBS or HD/VD 自動切り換え, 但し、信号入出力切り換えスイッチ
がINの場合。HD/VDはメニューによる切り替え)
HV-D27A 800TV本、 HV-D37A 750TV本
(Y信号中心、Y OUT,DTL:OFF)
RGB信号580TV本
HV-D27A
NTSC 62 dB type (DNR on), 59 dB type (DNR off)
PAL
60 dB type (DNR on), 57 dB type (DNR off)
HV-D37A
NTSC 60 dB type (DNR on), 57 dB type (DNR off)
PAL
58 dB type (DNR on), 55 dB type (DNR off)
(Y out, γ=1, DTL off, GAIN 0 dB)
2000 lx, F11
HV-D27A 2.0 lx (50 IRE, F1.6)
HV-D37A 4.0 lx (50 IRE, F2.2)
(GAIN +24 dB)
0.45/1.0 (on/off 出荷時は0,45)
全画面 0% (但し、レンズ特性除く)
全画面 0.05% (但し、レンズ特性除く)
2H
Cマウント (フランジバック 17.526 mm in air)
注 : レンズの構造上、取り付け不可能なレンズもあります。また、レンズ
はカメラの光学インチサイズに合ったプリズムと撮像素子用レンズを
お使いください。撮像素子のサイズにあっていないと、画像の欠け、
フレア、ゴースト現象の原因となることがあります。
59
18) 感度切り換え
19) ディテールコントロール
20) シーンファイル
21) CCD駆動機能
出荷設定:
プリセット:
ロックスキャン:
AES:
長時間蓄積モード:
EXITモード:
フレーム読み出し
22) カラーバー
23) 電源電圧
24) 消費電力
25) 外形寸法
60
AGC :0 to +24 dB
GAIN :0 to +24 dB 1dBステップ(RC-Z3は3 dBステップ )
DTLレベル、DTL FREQ.
4ファイル
フィールド読み出し
1/100 (1/60 PAL), 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000, 1/4000,
1/10,000, 1/40,000, 1/100,000秒
NTSC 1/60.38 ~ 1/100,000秒 (1Hステップ),
PAL 1/50.31 ~ 1/2024秒 (1Hステップ)
~約 1/100,000 秒 (10%ビデオレベル相当ステップ)
オフ ~ 約 1/100,000 秒
フィールド蓄積/フレーム蓄積選択可能
NTSC 1/30 ~ 約 8 秒 (1フレームステップ)
PAL
1/25 ~ 約 4 秒 (1 フレームステップ)
(連続した画像を得るには、外部画像メモリが必要です)
1パルストリガ
(連続した画像を得るには、外部画像メモリが必要です)
垂直解像度が向上します
(但し、残像特性が劣化します)
NTSC: SMPTE, PAL: Full
12 V 定格
(10.5 ~ 15 Vの直流電源で安定に動作します。但し、直流電源は電源投入時
の電源立ち上がり時間が0.5秒以内のものを使用してください。また、リップル
及びノイズの無いものを使用してください)
約 7 W (本体のみ、)
ヘッド:38.5(幅)×46(高さ)×42(奥行き)mm
CCU:150(幅)×45(高さ)×170(奥行き)mm
26) 質量
27) 動作維持温度
28) 保存温度
ヘッド:約90g (レンズ・ケーブルを除く)
CCU:約810g
0 ~ 45 ℃
-20 ~ 60 ℃
入出力信号
1. 入力信号条件
1) ゲンロック入力 (GL(BNC) コネクタ)
・ VBS 1.0 Vp-p±3 dB またはブラックバースト/75 Ω または high
(sync 0.3 ±0.1 Vp-p, バースト 0.3 ±0.1 Vp-p)
・ HD/VD 2 ~ 5 Vp-p (D-sub コネクタ)
(注意) SYNC出力はカメラ内部のスイッチで切り換えてください。
2) 外部トリガパルス入力 (MULTIコネクタ)
Ext Trig Low 0 VDC, High 2 ~ 5 VDC(TTL)
3) シリアルデータ入力 (REMOTE コネクタ)
1.5 Vp-p ±3 dB/High (RC-Z3, JU-C20, JU-Z2接続時)
RS-232C レベル (パソコン接続時)
(注意) 接続機器によって内部スイッチを切り換えてください。
15m以上のケーブルを使用してPCコントロールする場合はJU-C20を使用してください。
4) トリガー入力 (MULTIコネクタ : 9PIN) TTLレベル (L:0~0.4VDC H:3.4~5.0VDC)
61
2. 出力信号定格
1) コンポジットビデオ出力 (BMC, MULTI コネクタ)
VBS 1.0 Vp-p/75Ω
2) Y/C 出力 (MULTI コネクタ)
Y: 1.0 Vp-p/75Ω
C: NTSC 0.286 Vp-p (バースト)/75Ω
PAL 0.3 Vp-p (バースト)/75Ω
3) Y/C 出力 (S-VIDEO)
Y: 1.0 Vp-p/75Ω
C: NTSC 0.286 Vp-p (バースト)/75Ω
PAL 0.3 Vp-p (バースト)/75Ω
4) コンポーネントビデオ出力 (MULTI コネクタ)
Y : 1.0 Vp-p/75Ω
R-Y: 0.7 Vp-p/75Ω
B-Y: 0.7 Vp-p/75Ω
5) RGB 出力 (MULTI コネクタ)
R:
0.7 Vp-p/75Ω
G:
0.7 Vp-p/75Ω
B:
0.7 Vp-p/75Ω
(注意) RGB、コンポーネントビデオ、YC/VBS出力は何れかをメニューで選択してください。
6) SYNC出力 (MULTI コネクタ)
HD:
2 Vp-p/75Ω
VD:
2 Vp-p/75Ω
62
Sync: 2 Vp-p/75Ω
7) シリアルデータ (REMOTE コネクタ)
1.5 Vp-p/Low (RC-Z3, JU-C2-, JU-Z2接続時)
RS-232C レベル (PC接続時)
(注意)
接続した機器によって内部スイッチを切り換えてください。
63
別売りアクセサリー
カメラケーブル
外形寸法図
63
C-301KAJ (3m)
C-102KAJ (10m)
C-202KAJ (20m)
64
T RI G
RE MOT E
GL
S -V I DE O
V I DE O
DC I N
+1 2 V
MUL T I
HV-D37A 背面図
表面処理 カバー: 塗装( ベーシックグレー)
背面 : 亜鉛メッキ鋼板 65
アフターサービス
■ 保証書
● 正常なご使用状態で万一故障した場合には、“日立カラーカメラ保証書”記内容載により修理いたします。必ず保証書に「販売店名・お買上げ年月」などのご記入をお受
けになったうえで、記載内容をご確認いただき、大切に保管してください。
■ アフターサービス
● 正常な動作をしない場合
この説明書をもう一度ご覧になってお調べください。それでも正常のならない場合は、日立電子サービス窓口にご相談ください。
● 保証期間中の修理
保証書の記載内容に基づいて修理させていただきます。
詳しくは次の保証書をご覧ください。保証期間はお買上げより1年間です。
● 保証期間経過後の修理
お買上げ販売店または日立電子サービス窓口にご相談ください。
修理によって機能を維持できる場合は、有料にて修理させていただきます。
日立カラーカメラ保証書
型
式
このカラーカメラは、厳密なる品質および検査を経て、お届けした
ものです。
お客様の正常なご使用状態で、万一故障した場合には本保証書記載
内容より無償修理します。
本保証書記載内容により無償修理いたします。
● 本品について故障修理その他 お問い合はせはお買上げ販売店
もしくは当社のサービス網一覧表をご覧のうえ、最寄りのサー
ビス窓口へご連絡ください。
● 本保証書は再発行しませんので、大切に保管してください。
製造番号
HV-D27A/D37A
保証
期間
お買上げ年月
*
お
客
様
年
ご住所
1 年
月
〒
TEL
店名
*印欄に記入のない場合は無効になります。
必ず、記入の有無をご確認ください。
様
本社 〒164-8511 東京都中野区東中野 3-14-20
放送システム事業部
第一営業部(03)5337-8648/第二営業部(03)5337‐8651
66
保証規定
1.弊社は保証期間内に(納入月から 1 ヶ月以内、ただし、電子管ランプ等は 6 ヶ月以内)に万一製造上の不備に起因する故障が発生した
場合は、弊社のサービス担当において無償で修理します。
2.保証期間内に無料修理を受ける場合は、お買上げ販売店または弊社サービス窓口に製品と本書をご提示の上、依頼してください。
3.次のような場合には保証期間内でも有償修理となります。
(1)使用上の誤りにより生じた故障または改造により生じた故障。
(2)弊社のサービスマン以外の手による修理または改造により生じた故障。
(3)他の機器から受けた傷害(たとえば周囲の強力な磁界など)
(4)お買上げ後の移動、輸送、落下などによる故障
(5)火災、塩害、ガス管、異常電圧、地震、落雷、風水害、その他天災地変などによる故障。
(6)お客様のご要望により出張サービスを行った場合の出張料金
(7)本保証書にお買上げ年月、販売店名の記入がない場合、あるいは字句が書き替えられた場合。
(8)この保証書のご提示がない場合。
4. 本保証書は日本国内においてのみ有効です。
This warranty is valid only in Japan.
67
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