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にし阿波観光圏整備計画
にし阿波観光圏整備計画 はじめに (観光圏整備計画策定の趣旨) 徳島県西部圏域の美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町の2市2町(以下「圏域」 という 。)は、西日本第2位の高峰「剣山」をシンボルとして 、「四国三郎」の異名を 持つ「 吉野川 」の奇勝「 大歩危・小歩危 」の渓谷 、その支流の深いV字谷を形成する「 祖 谷渓」などを含む「剣山国定公園」を中心とした魅力ある自然を有しています。また、 平家落人伝説や江戸・明治期の商家が残るうだつの町並みなどの歴史・文化、東洋文化 研究家アレックス・カー氏の著書「美しき日本の残像」で紹介された祖谷地区の人と自 然の営みなど 、「日本の原風景」として国内外から注目を浴びる観光資源を共有する地 域です。 これまでにもこの地域では、圏域の豊かな資源を活かそうと地域で観光交流活動を行 っている人たちによる「西部にぎわい交流のネタを語る会」での地域資源発掘の取り組 みや、圏域の2市2町と徳島県が、剣山周辺の観光振興に協力して取り組むことを申し 合わせ、共同で情報発信するなど、連携協力した広域的な観光振興に取り組んできまし た。 この度 、「観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律(平成 20 年法律第 39 号 )」が平成 20 年 7 月に施行されたことから、これまでの観光振興の取り 組みをより一層強化し、圏域の地域資源を活かした観光旅客の来訪・滞在の促進を図る ための指針として、法第 4 条の規定に基づく観光圏整備計画を、圏域の2市2町と徳島 県が共同して策定します。 1 基本方針 (1)現状と課題 ①現状 ア 自然、歴史文化、地理的特性 徳島県の西部地域は、北部は阿讃山脈、南部は四国山地、その中央部には吉野川が 流れる自然豊かな地域で、四国の各県と隣接する地理的特性をもっています。 圏域には、日本百名山に数えられる西日本第2位の高峰「剣山」をはじめ、吉野川 の景勝地である「大歩危・小歩危 」、「美濃田の渕 」、その支流にある「祖谷渓」や四 国一の清流「穴吹川 」、また日本一の幹周りを誇る「エノキ」を始めとする巨樹の数 々などの豊かな自然とともに、日本三大秘境のひとつである「祖谷」地方の「かずら 橋」や、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「うだつの町並み 」、「落 合集落 」、更に圏域各地に残る「平家落人伝説」や「妖怪伝承」などの歴史文化 、「半 田そうめん」や「祖谷そば 」「清酒」など風土が育てた伝統的特産品など、多くの優 れた地域資源を有しています。 特に 、「落合集落」に代表される山肌に張り付くように形成される山村集落や棚田 の景観は、今なお圏域の各地に残されており、独特の自然と歴史が醸成した、人々の 暮らし、伝統文化、風習と一体となった「日本の原風景 」「ほんものの田舎」はこれ からの観光交流にとって極めて価値の高い地域資源といえます。 イ 観光交流 これらの地域資源を活かして、剣山を始めとする山岳登山や、冬は井川スキー場腕 山、春からは中尾山高原グラススキー場など、季節ごとの山の楽しみや、大歩危・小 歩危では遊覧船による舟下りやゴムボートでの迫力あるラフティング、穴吹川では筏 下り大会の開催など創意工夫を凝らした取り組みが行われ、大自然の中で、にぎわい を見せています。また近年、うだつの町並みや剣山の麓にある巨樹巨木を紹介するた めに地域住民によるボランティアガイドがおこなわれ、来訪客に歓ばれています。 また、徳島県で最初に整備された道の駅「貞光ゆうゆう館」や、徳島自動車道吉野 川SAに隣接する「吉野川ハイウェイオアシス」では、休憩所・土産物販売・観光情 報拠点機能に加え、農産物直売所の取り組みが人気を呼んでいます。 近年、農山村の自然や暮らしが体験できる体験型観光が注目されており、自然・伝 統文化の体験「奥祖谷めんめ塾」や体験交流施設「美村が丘」などでは多くの体験メ ニュー(そば打ち・炭焼き・かずら細工等)が用意され、都市住民との交流の取り組 みが行われております。特に三好市では、これらの体験メニューや田舎暮らし体験と しての民泊等を提供するためのコーディネート組織「そらの郷山里物語協議会」を設 立し、平成 20 年度から、中学・高校の教育旅行誘致の取り組みを強化しています。 また、アレックス・カー氏が東祖谷に所有する茅葺きの古民家「ちいおり」を訪れ る外国人や、大歩危・小歩危でラフティングを楽しむ外国人観光客も増えています。 ウ 社会基盤整備 圏域は、高速道路、国道、鉄道が隣接する三県へ繋がる四国の一大交流拠点となっ ています。 圏域へは、徳島空港をはじめとする四国内の空港や、鉄道、高速バス等による公共 交通機関を利用して訪れる観光客も多く、それら公共交通機関と観光地とを結ぶ2次 交通の整備・円滑な接続案内などを充実していく必要があります。 また、圏域は、山間部が多く山腹崩壊などの発生もあり、通行の安全を図る取り組 みが重要となっています。 このため、主要幹線道路である国道32号については、大雨等の異常気象時に通行 規制となる区間の規制解消や安全性向上に向け、香川・徳島県県境の猪ノ鼻道路や大 歩危工区防災工事等の事業を実施しており、さらに進める必要があります。 また、観光地へ繋がる山間部の幹線道路である一般国道438号、主要地方道山城 東祖谷山線などについても、急峻な地形のため改良が進んでおらず、周辺観光地の機 能が十分に発揮されていない状況であることから、狭あい箇所や危険箇所の改良が急 がれています。 徳島自動車道については、現在、全線暫定2車線で供用されていますが、今後四国 横断自動車道及び本州四国連絡道路に連結し、広域高速ネットワ-クが形成されると 利便性が向上し、交通量も大幅に増加することが予想されるため、安全性、快適性、 定時性向上のため、4車線化の整備が切望されています。 ②課題 ア 観光入込客数の増 観光入込客数は 、平成 18 年は 、前年比 3.0%減の 2,494 千人となり 、平成 15 年の 2,708 千人をピークに平成 16 年以降、減少傾向にあります。 このような状況から脱却し、観光客の誘客増を図るためには、地域の魅力を見直す と共に、観光客の視点に立って、地域をあげた創意・工夫ある取り組みを強化する必 要があります。 イ 宿泊客数・滞在日数の増 平成 18 年の宿泊客数は 、159 千人で 、宿泊客は観光入込客全体の 6.4% にとどまり 、 大半が日帰り観光となっています。 四国三県に隣接する地理的条件は、観光地に立ち寄ってもらいやすいメリットでも ある一方、圏域での宿泊へ繋がらず立ち寄り型観光に偏る一因となっています。 今後、宿泊客数の増加に向けて、宿泊施設の魅力向上の取り組みはもとより、観光 資源の連携や、体験メニューの開発・充実など、滞在時間の増加を図り、宿泊や宿泊 日数の増へと繋げるための創意・工夫ある取り組みを強化する必要があります。 ウ 外国人観光客の誘致 外国人旅行者の訪日動機については 、「伝統文化、歴史的施設 」、「日本人とその生 活 」、「自然、景勝地」への関心が高く( JNTO 調べ )、圏域は、その特性が十分に備 わっていることから、人の心を癒す「日本の原風景」ともいえる素晴らしい環境を良 好に保全・活用するとともに、外国人向けにこれら情報発信を強化し、外国人観光客 の来訪促進を地域間連携して取り組むことが必要です。 今後、増加が予想される外国人観光客の受け入れ態勢を整備するため、外国語表記 の案内看板の整備や、パンフレット等の作成、観光案内所等での案内など、取り組み を強化する必要があります。 (2)基本的方向 ①課題解決の視点 ア 連携強化 観光産業は他の産業や地域への波及効果の大きい産業であり、観光業と他業種、地 域産業と自治体、地域と地域など、多様で広範な連携を強化する必要があります。 イ 地域資源活用 地域住民が、身近にある資源の良さや価値に気づき、地域の原風景や歴史・伝統、 暮らしの知恵などを活かして、それらを磨き上げ、質の向上を図る必要があります。 ウ 内外競争力の強化 全国的な地域間競争にあって、効果的な誘客対策として、圏域ならではのオリジナ リティある地域資源を前面に押し出し、これを基点として周遊の輪を拡大していく必 要があります。 ②課題解決の方向性 圏域の独特の景観や歴史文化・伝説に彩られた地域の暮らしは 、「心豊かな時間を 過ごす」という「本物」を求める旅行者にとっては、極めて魅力ある観光資源となり ます。 そこで、本物志向の内外からのニーズに応えられる 、「日本の原風景 」「ほんもの の田舎」を観光交流における中核テーマとして、関係者の広範な連携の下、多様な地 域資源を磨き上げて、地域での時間を楽しむ滞在型観光の展開を図ることにより、交 流を促進し、中山間の農山村が多くを占める地域に暮らす人々の自信と誇りの高まり や、幅広い産業の振興による地域の活性化につなげていきます。 ③観光圏整備事業のテーマ 「歴史や伝説に彩られた日本の原風景の中で過ごす心豊かな時間の創造」 による来訪・滞在の促進 2 観光圏の区域 徳 島 県 美 馬 市 三 好 市 つ る ぎ 町 東みよし町 3 滞在促進地区の区域 (1)区域 徳島県三好市「大歩危・祖谷地区」 (別添地図参照) (2)設定理由 全国知名度の高い「大歩危・祖谷温泉郷」を中核として、宿泊施設が複数集積して いるエリアを設定します。 (3)宿泊施設数 19軒 4 観光圏の整備目標 (1)基本目標 (核となる個性と強みを分析し、その強化を図るための方向性に係る目標) 西日本第2位の高峰「剣山」を始めとする山々やそこにある巨樹巨木の数々、吉野川 とその支流の渓谷など美しい自然と共に、険しい山々に囲まれた中での暮らしやそこか ら生まれてきた「かずら橋」を始めとする伝統文化や数々の伝説、また、江戸・明治期 の佇まいを残す「うだつの町並み」など、ここでしか味わうことができない自然や、歴 史、伝統は大きな圏域の魅力となっています。 このような認知度の高い観光地である 、「剣山 」、「うだつの町並み」や、滞在促進地 区である「大歩危・祖谷地区」を前面に打ち出し 、「歴史や伝説に彩られた日本の原風 景の中で過ごす心豊かな時間」を堪能してもらうため、それら観光地と連携した周遊コ ースや滞在型メニューの創出、郷土料理の提供や特産品の開発・販路拡大など 、「来訪 ・滞在を促進する旅の目的の創出(行ってみたい、体験してみたい、買ってみたい等と 思わせる理由づくり )」を図り、観光圏としてのブランドを確立していくことを目標と します。 また、それら取り組みを観光業と他業種、地域産業と自治体、地域と地域の連携によ り、持続可能な観光地づくりへと体制整備していくこととします。 (2)数値目標 ①観光入込客数 (資料:⑱徳島県観光統計) 24 ⑱ 2, 494 千人 → ○ 3 , 312 千人 ②宿 泊 客 数 (資料:⑱徳島県観光統計) 24 ⑱ 159 千人 → ○ 232 千人 ③外国人宿泊数 (資料:各市町調べ) 24 ⑲ 952 人 → ○ 1,300 人 ④連泊客数 (資料:滞在促進地区の一部宿泊施設の実績による) 24 ⑲ 1,153 人 → ○ 3,200 人 ⑤宿泊施設リピーター率 (資料:滞在促進地区の一部宿泊施設の実績による) 24 ⑲ 3.6% → ○ 10% ⑥主要観光施設の入り込み客数 (資料:各市町調べ) 25 ・祖 谷 の か ず ら 橋 ⑱ 368 千人 → ○ 390 千人 25 (うち外国人 ⑱ 5.8 千人 → ○ 7 千人 ) 24 ・吉野川ハイウェイオアシス ⑱ 1,170 千人 → ○ 1,300 千人 24 ・脇町うだつの町並み ⑱ 175 千人 → ○ 216 千人 24 ・剣 山 登 山 バ ス ⑲ 1,163 人 → ○ 1,400 人 5 観光圏整備事業に関すること (1)宿泊魅力の向上 ・滞在促進地区の「大歩危・祖谷地区」を核として、もてなしの質的向上や、地産地消 等の取り組み、共通入湯券等の導入等による周遊の楽しみの確立、観光圏内の情報拠 点としての利便性向上、観光資源へのアクセス拠点としての利便性向上等、宿泊サー ビス・集客力向上を図るための創意工夫ある取り組みを行います。 (2)観光コンテンツの充実 ・農林業等の産業や伝統・文化・景観等の個性ある資源を活用し、幅広い関係者の連携 により参加型の観光メニューの充実を図ります。 ・自然や歴史・文化・スポーツ等を活用した、地域ならではのイベントメニューの充実 やPRの強化を図ります。 ・地産地消メニューの開発による地域ならではの食や土産物等の楽しみの提供・充実を 図ります。 ・滞在力強化のため、冬期や早朝、夜間の楽しみ方の提案など、地域の資源を活用した 創意工夫あるメニューの充実を図ります。 ・山村集落や棚田の景観など、地域の暮らしと一体となった「日本の原風景 」「ほんも のの田舎」を大切にし、付加価値の高い資源として環境の保全への配慮等、その保全 と活用を上手く調和しながら創意工夫ある取り組みを行います。 ・観光事業従事者の接遇の向上、観光ガイドの育成、地域全体でのおもてなし意識の向 上に取り組みます。 (3)移動の利便性向上 ・観光圏へのアクセスや、観光圏内における移動の利便性の向上を図ります。 ・移動自体が楽しさを創出させる工夫ある取り組みを行います。 (4)観光案内及び観光情報の提供 ・観光圏案内所を整備し、観光圏内の相互連携を図り、観光圏内の幅広い情報提供が可 能となる体制整備を行います。 ・インターネットや携帯端末の活用等による観光情報提供の充実を図ります。 ・外国語表示を含む標識の整備や外国語表示のパンフレットの充実を図ります。 ・外国人観光客の来訪促進のため、海外メディア等招致事業などにより認知度向上を図 る取り組み行います。 ・観光旅客のニーズの分析、分析に基づく観光商品の内容の集中と選択、宣伝広告等の 手段・タイミングなど戦略的な検討及び実施を行い、観光圏としてのマーケティング 力を強化します。 (5)事業の実施主体 ・運輸、宿泊、飲食、物販、娯楽、レジャー、旅行業等の代表的な観光関連産業のみな らず、農林漁業、商工業等も含めた、地域の幅広い業種間での連携及び協力を図りま す。 6 計画期間 (1)計画期間 平成20年10月から平成25年3月末までとします。 (2)計画の見直し等 本計画は、時代の変化や観光客及び圏域住民のニーズに即応させるため、実情に応じ た目標設定の見直し及び、整備事業の取り組みの改善見直しについて、にし阿波観光圏 協議会において、毎年度、確認を行うこととします。 7関連する社会資本整備、地域再生事業、地域活性化事業等 圏域では、地域活性化・観光振興等のため、次の社会資本整備等の各事業等と連携し 総合的に取り組んでいます。 ○都市再生整備計画(まちづくり交付金) (美馬市:脇町地区) H17 ~ H21 地域の歴史・文化・自然環境を生かした個性あふれるまちづくりを推進します。 ・休憩所、小広場、照明施設整備 ・観光情報板、サイン設置 ・南町復元模型展示、オデオン座ステージ照明施設 ・道路整備 等 (三好市:池田地区) H19 ~ H23 観光・交流・地域振興を高め、中心市街地の活性化を図ります。 ・道路整備、カラー舗装、街路灯 等 (東みよし町:加茂地区) H19 ~ H23 災害に強く生活しやすいまちづくりを形成し、人口の減少を防ぎ、町の活性化を図り ます。 ・道路整備、排水路整備、防災無線整備、加茂小学校体育館新築工事 等 ○観光地域づくり実践プラン(三好市) H18 ~ H22 平家落人伝説に彩られた秘境の郷をテーマに、地域の幅広い関係者が一体となって観 光地域づくりの取り組みを推進します。 ○地方の元気再生事業(三好市) H20 ~ 三好市東祖谷の平家落人伝説と伝統文化・茅葺き集落など多様な地域資源を、住民と 来訪者がともに磨き高め合う新しい歴史観光まちづくりのモデルを構築します。 ○「新たな公」によるコミュニティー創生支援モデル事業(美馬市) H20 ~ 高齢者の暮らしの安心の確保、自然観光保全、農林業の再生、伝統文化の保護・継承 等、地域全体で支え合う仕組みを構築し、地域力向上に取り組みます。 ○広域的地域活性化基盤整備計画(剣山周辺観光活性化 )(徳島県) H19 ~ H23 観光入り込み客数増加による活性化を図るため、剣山を観光の核と位置づけ、その周 辺の観光資源の有効活用、イベント開催、アクセス道路の整備等を実施します。 ○観光支援に資する県管理道路の整備について(徳島県) 観光地への主要アクセス道路となる一般国道438号、439号、主要地方道山城 東祖谷山線などについては、一部区間において工事完了による供用開始を予定してい ます。 また、改良事業区間以外についても、通行の円滑化や安全性の向上を図るため、待 避所や対向車接近表示システムの整備など、1.5車線的な整備を行い、周遊観光に よる広域観光の活性化を進めていきます。 ○農山漁村活性化計画 (三好市:三好タウン活性化計画) H19 ~ H23 農林業体験施設の整備を行い、滞在型市民農園を開設し、滞在・宿泊者数を目指しま す。 (つるぎ町:つるぎ町一宇地区活性化計画) H19 ~ H23 農業用道路の補修を行い、農産物の品質向上・農業収益の増加等から、農業従事者の 営農意欲の増加・定住確保等の活性化を目指します。 ○元気な地域づくり整備事業(東みよし町) 地場産業の核である農林業の振興を柱として、多様で豊富な地域資源を地域の創意工 夫により活用した「元気な地域づくり」を推進します。 ○農山漁村(ふるさと)地域力発掘支援モデル事業 (美馬市:四国三郎自然保全協議会) H20 ~ H24 吉野川周辺の自然環境を生かして、自然体験、農業体験、いにしえ体験のできる“憩 いの広場”の創出による地域活性化の推進します。 (三好市:四国秘境山城・大歩危妖怪村) H20 ~ H24 数多く伝承されている妖怪伝説を生かして、今後、妖怪八十八カ所作りに取り組み、 新たな観光資源とするとともに妖怪を中心にした地域起こしを推進します。 ○重要伝統的建造物群保存地区保存事業 (美馬市:脇町南町) 選定地域内の建造物修理・修景を計画的に実施します。 (三好市:東祖谷落合) 選定地域内の景観整備・茅葺き屋根の葺き替えなどの修復工事を計画的に実施します 。 8 にし阿波観光圏協議会について (1)協議会規約 (別添 1 ) (2)協議結果 9 (別添 2) 住民その他利害関係者の意見を反映させるための措置及び反映内容 本計画は、圏域の地域住民代表や市町長が参加する徳島県西部地域政策総合会議での 議論や、パブリックコメントによる住民意見を反映して策定した徳島県西部圏域振興計 画をはじめ、各市町において住民アンケートや住民との意見懇談会、計画策定のための 会議等を経て、近年に策定された次の各計画における観光振興等の項目と整合を図り、 観光圏としての基本方針や今後の取り組み等の計画について、にし阿波観光圏協議会と 協議を重ね策定したものです。 (参考計画) ・徳島県西部圏域振興計画(平成19年7月策定、パブリックコメント実施) ・三好市観光基本計画(平成20年3月策定) ・美馬市総合計画(平成19年3月策定) ・三好市総合計画(平成20年3月策定) ・つるぎ町総合振興計画(平成19年3月策定) ・東みよし町総合計画(平成20年3月策定) (別添1) にし阿波観光圏協議会規約 平成20年8月18日制定 第1章 総則 (名称) 第1条 この協議会は、にし阿波観光圏協議会(以下「協議会」という。)と称する。 (事務所) 第2条 協議会は、事務所を徳島県三好市池田町マチ 2415( 徳島県西部総合県民局三好庁舎内) に置く。 (目的) 第3条 協議会は、観光地相互間の連携によって観光圏を形成し、その観光の魅力の増進により 国際競争力を高め、内外からの観光旅客の来訪及び滞在を促進することを目的とする。 (業務) 第4条 協議会は、前条の目的を達成するため、次の各号に掲げる業務を行う。 (1)観光圏整備計画の策定に関する業務 (2)観光圏整備実施計画に関する業務 (3)観光圏整備事業費補助事業に関する業務 (4)その他協議会が定める業務 第2章 構成員等 (協議会の構成員) 第5条 協議会は、次の各号に掲げるものをもって組織する。 (1)市町村、広域行政機構及び都道府県 美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町、美馬地区広域行政組合、みよし広域連合、 徳島県 (2)一般社団法人、一般財団法人及びNPO法人 社団法人西祖谷山村観光協会、財団法人徳島県観光協会、NPO法人篪庵トラスト (3)地方公共団体が出資する法人その他構成員又は出資者の構成からみて観光圏整備事業の推 進を図るのにふさわしいと認められる法人 (株)山城しんこう、吉野川オアシス(株)、阿波池田商工会議所、美馬市商工会、 三好市商工会、つるぎ町商工会、東みよし町商工会 (4)観光圏整備事業を実施すると見込まれる者 美馬市観光協会、阿波池田観光協会、山城町観光協会、東祖谷山村観光協会 大歩危・祖谷いってみる会、四国旅客鉄道(株)、四国交通(株)、そらの郷山里物語協議会 三好やまびこふるさと会 (5)その他協議会が必要と認める者 (届出) 第6条 構成員は、その氏名及び住所(構成員が団体の場合については、その名称、所在地及び 代表者の氏名)に変更があったときは、遅滞なく協議会にその旨を届けなければならない。 第3章 運営等 (協議会の運営) 第7条 協議会に会長をおき、第5条(1)の地方公共団体の中からこれを充てる。 2 会長は、協議会を代表し、会務を総括する。 3 会長に事故がある場合は、あらかじめ会長が指名する者がその職務を代理する。 4 協議会の事務局は、徳島県西部総合県民局企画振興部において処理する。 (幹事会) 第8条 協議会は、業務その他協議会の運営に当たって必要な事項を処理するため、幹事会を置 く。 2 幹事会は、第5条に定める構成員その他協議会が必要と認めた者を委員とすることができる。 3 幹事会は、必要に応じて、関係者を招集し意見を聴くことができる。 第4章 総会 (総会) 第9条 協議会の総会は、通常総会及び臨時総会とする。 2 総会の議長は、総会において出席した構成員のうちから選出する。 3 通常総会は、毎年1回以上開催する。 4 臨時総会は、会長が必要と認めたときに開催する。 (総会の議決方法等) 第 10 条 総会は、構成員現在数の過半数の出席がなければ開くことができない。 2 総会の議事は、出席した構成員の過半数で決する。 3 第1項及び第2項において、委任状を提出した者は出席者とみなすこととする。 (協議結果の取扱い) 第 11 条 協議会において協議が調った事項については、協議会の構成員はその協議の結果を尊 重しなければならない。 (議事録) 第 12 条 総会の議事については、議事録を作成しなければならない。 2 議事録は、少なくとも次の各号に掲げる事項を記載する。 (1)日時及び場所 (2)構成員の現在数、当該総会に出席した構成員数、当該総会に出席したと見なされた者の数 及び当該総会に出席した構成員の氏名 (3)議案 (4)議事の経過の概要及びその結果 (5)議事録署名人の選任に関する事項 3 議事録は、第2条の事務所に備え付けておかなければならない。 第5章 業務計画 (業務計画) 第 13 条 協議会の業務計画は、会長が作成し、業務開始前に総会の議決を得なければならない。 2 前項の業務計画を変更しようとする場合についても、同様とする。 第6章 会計 (事業年度) 第 14 条 協議会の事業年度は、毎年4月1日から翌年3月31日までとする。 (資金) 第 15 条 協議会の資金は、次の各号に掲げるものとする。 (1)国土交通省の補助金(観光圏整備事業費補助金) (2)地方公共団体からの交付金、負担金等 (3)その他の収入 (資金の取扱い) 第 16 条 協議会の資金の取扱方法は、別途会計処理規程で定める。 (事務経費支弁の方法等) 第 17 条 協議会の事務に要する経費は、第 15 条の資金をもって充てる。 (収支予算) 第 18 条 協議会の収支予算は、事務局が作成し、事業開始前に総会の議決を得なければならない。 第7章 代表者 (代表者) 第 19 条 総会の決定に基づき観光圏整備費補助事業の業務を執行するために代表者を置く。 2 協議会の代表者は、次に掲げるものとし、観光圏整備事業費補助事業の代表者とする。 三好市商工会 (監査等) 第 20 条 事務局は、毎事業年度終了後、観光圏整備事業費補助事業の代表者に対し、当該補助 事業に関する監査を実施しなければならない。 2 事務局は、監査終了後において、監査報告書を作成して会長に報告するとともに、会長はそ の監査報告書を総会に提出しなければならない。 第8章 雑則 (細則) 第 21 条 観光圏整備事業費補助金交付要綱その他この規約に定めるものの他、協議会の事務の 運営上必要な細則は、会長が別に定める。 附 1 則 この規約は、平成20年8月18日から施行する。