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Oracle9i for AIX-Based Systemsクイック・インストレーション
Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ リリース 1(9.0.1) 2001 年 10 月 部品番号 : J04526-01 原典情報 : Oracle9i Quick Installation Procedure Release 1(9.0.1)for AIX-Based Systems(A90349-02) このマニュアルの目的 このマニュアルでは、Oracle9i Database のインストールに必要なシステムの基本要 件および必須タスクについて説明します。このマニュアルは、 『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』の代わりではありません。このマニュアル は、経験豊富な DBA 管理者が Oracle9i Database を迅速にインストールするための ガイドとして、ご使用のプラットフォーム用のリリース・ノートと組み合せてお使 いください。 Oracle9i Management and Integration または Oracle9i Client をインストールする場 合や、Legato Storage Manager および Oracle Real Application Clusters を組み込む 場合など、より複雑なインストール構成を実装する場合は、 『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』で説明するインストール手順を参照してく ださい。 以前に Oracle 製品をインストールしたことがない場合は、このマニュアルを使っ てインストール手順を理解してください。 要件 一般的な Oracle9i ソフトウェアのインストールを実行して、単純なプロトタイプ・ データベースを作成するには、次の要件を満たしている必要があります。 ■ メモリー : Oracle9i Database をインストールするには、256MB 以上の RAM が 必要です。ご使用のシステムの RAM サイズを確認するには、次のコマンドを 入力します。 $ /usr/sbin/lsattr -E -l sys0 -a realmem ■ スワップ領域 : RAM の 2 倍または 400MB のいずれか大きい方のディスク領域が 必要です。ご使用のシステムのスワップ領域サイズを確認するには、次のコマ ンドを入力します。 $ /usr/sbin/lsps -a Oracle は登録商標です。Oracle9i、Oracle Names、PL/SQL、Pro*C/C++、Pro*COBOL および SQL*Plus は、Oracle Corporation の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。 Copyright © 2001, Oracle Corporation. All Rights Reserved. ■ ■ ■ CD-ROM: RockRidge 拡張形式に対応した ISO 9660 形式の CD-ROM を読み取 る機能が必要です。 ディスク領域 : データベース・ソフトウェア用に 2.5GB、シード・データベー ス用にさらに 1GB 必要です。 一時ディスク領域 : Oracle Universal Installer には、/tmp ディレクトリに 400MB 以上の領域が必要です。/tmp ディレクトリに 400MB 以上の空き領域 がない場合は、/tmp ディレクトリを別のファイル・システムに作成して、 Oracle によって使用される環境変数 TEMP およびリンカー「ld」やライブラ リ・アーカイバ「ar」などのオペレーティング・システム・プログラムによっ て使用される環境変数 TMPDIR を、この位置を指すように設定してください。 たとえば、次のように入力します。 Bourne( (sh)または )または Korn( (ksh)シェルの場合 )シェルの場合 $ mkdir /u03/tmp $ TEMP=/u03/tmp ; export TEMP $ TMPDIR=/u03/tmp ; export TMPDIR C( (csh)シェルの場合 )シェルの場合 % mkdir /u03/tmp % setenv TEMP /u03/tmp % setenv TMPDIR /u03/tmp ■ /tmp ディレクトリの一時ディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力 します。 $ /usr/bin/df -k /tmp ■ オペレーティング・システム : AIX Version 4.3.3。 現行のオペレーティング・システム情報を確認するには、次のコマンドを入力 します。 $ usr/bin/oslevel ■ オペレーティング・システム・パッチ : 次の表は、Oracle プログラムおよび Oracle データベースの実行に必要なオペレーティング・システム・パッチの一 覧です。 注意 : 『Oracle9i for AIX-Based Systems リリース・ノート』を参照して、 使用するパッチ情報が Oracle の最新情報であることを確認してください。 2 Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ AIX 4.3.3 オペレーティング・システム・ 状態 パッチ IY01050 必須 IY03478 Oracle Real Application Clusters に必須 IY04109 Oracle Real ApplicationClusters に必須 IY04109 Oracle Real Application Clusters に必須 IY04149 Oracle Real Application Clusters に必須 IY04767 Oracle Real Application Clusters に必須 IY07276 必須 IY6749 Oracle Real Application Clusters に必須 メンテナンス・レベル・フィックス 07 必須 (4.3.3.0.07)以降および APAR IY15138 メンテナンス・レベル・フィックスは、 IBM の次のサイトから入手できます。 http://techsupport.services.ibm.com/rs6k/ml.fixes.html APAR パッチのフィックスは IBM の次のサイトから入手できます。 http://techsupport.services.ibm.com/rs6k/fixdb.html インストールされているオペレーティング・システムのメンテナンス・レベル およびパッチを確認するには、次のコマンドを入力します。 $ /usr/sbin/instfix -a 特定のメンテナンス・レベルまたはパッチがインストールされていることを確 認するには、次のコマンドを入力します。 $ /usr/sbin/instfix -ik Maintenance_level or $ /usr/sbin/instfix -a -ivk APAR_number たとえば、次のように入力します。 /usr/sbin/instfix -ik 4330-07_AIX_ML /usr/sbin/instfix -a -ivk IY15138 ■ ■ ■ JRE パッチ : Oracle アプリケーションでは、JRE 1.1.8.5 が使用されます。 JDK パッチ : Oracle HTTP Server Powered by Apache では、JDK 1.2.2.04 が使 用されます。インストール中に、JDK ホーム・ディレクトリ名を入力するプロ ンプトが表示されます。 オペレーティング・システム・ソフトウェアの要件 : Oracle9i を使用するには、 いくつかのオペレーティング・システム・ファイルセットがご使用のオペレー ティング・システムにインストールされている必要があります。 要件 3 インストールされているオペレーティング・システム・ファイルセットを確認 するには、次のコマンドを入力します。 $ lslpp -l 特定のオペレーティング・システム・ファイルセットがインストールされてい ることを確認するには、次のコマンドを入力します。 $ lslpp -l [fileset_name] 次の表は、オペレーティング・システム・ソフトウェアの要件の一覧です。 OS ソフトウェア 要件 オペレーティング・システム・ bos.adt.base bos.adt.lib ファイルセット bos.adt.libm X11.apps.rte X11.apps.xterm X11.base.rte X11.motif.lib X11.motif.mwm X Server および Window Manager 使用中の UNIX オペレーティング・システムの ベンダーでサポートされている X サーバーを使 用してください。使用中の UNIX オペレーティ ング・システム・ベンダーでサポートされてい る Motif ベースの Window Manager を使用して ください。 Hummingbird eXceed の場合は、オペレーティ ング・システム固有の Window Manager を使用 してください。 WRQ Reflections の場合は、リモートの Window Manager を使用してください。 ローカル・システム上の X-Window システムが 正常に動作していることを確認するには、次の コマンドを入力します。 $ xclock 必要な実行ファイル 実行ファイル make、ar、ld、nm が、 /usr/ccs/bin ディレクトリに存在する必要が あります。 注意 : レスポンス・ファイルを使用して非問合せインストールを行うこ とはできません。レスポンス・ファイルのテンプレートは、Oracle9i CD-ROM ディスク 1 の response ディレクトリにあります。Oracle9i を 非問合せモードでインストールするときは、X-Window システムまたは X-Window エミュレータを使用する必要があります。 4 Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ 参照 : 非問合せインストールの詳細は、『Oracle9i for UNIX Systems イン ストレーション・ガイド』の第 3 章の「非問合せモードでのインストール および構成」を参照してください。 インストール前のタスク Oracle9i を正しくインストールし、データベースを使用できるようにするには、イ ンストール前に次のタスクを完了する必要があります。 シェルのファイル・サイズ制限の確認 Oracle9i では、2GB より大きいファイルが扱えます。ただし、オペレーティング・ システム・シェルにファイル・サイズ制限がある場合があります。 ご使用のシェルにファイル・サイズ制限があるかどうかを確認するには、次のコマ ンドを使用します。 Bourne( (sh)または )または Korn( (ksh)シェルの場合 )シェルの場合 $ ulimit -f シェルで規定された最大ファイル・サイズ(バイト単位)を取得するには、file (blocks)の値と 512 の積を求めます。たとえば、file(blocks)が 2097148 に設定 されている場合、アクセス可能な最大ファイル・サイズは 1GB です。 C( (csh)シェルの場合 )シェルの場合 % limit filesize このコマンドを実行すると、ファイル・サイズ制限の値がキロバイト単位で表示さ れます。 シェルのファイル・サイズ制限の値を変更する方法の詳細は、オペレーティング・ システムのベンダーまたはシステム管理者にお問い合せください。 次の手順に従って、root ユーザーの設定タスクを行います。 次の手順に従って、 1. root ユーザーでログインします。 2. smit ユーティリティを使用して、データベース管理者グループを作成します。 ■ OSDBA グループ(通常は、dba) ■ オプションの OSOPER グループ(通常は、oper) ■ オプションの ORAINVENTORY グループ(通常は、oinstall) インストール前のタスク 5 参照 : システム権限 OSDBA、OSOPER およびこれらの権限を Oracle9i の管理で使用する方法の詳細は、 『Oracle9i データベース管理者ガイド』 を参照してください。 システム権限およびロールの詳細は、 『Oracle9i SQL リファレンス』の GRANT コマンドを参照してください。 DBA 固有のデータベース・アクセス権限を保持しながら、 ORAINVENTORY グループ、oraInventory ディレクトリおよび Oracle リポジトリ情報を共有する方法の詳細は、 『Oracle9i for UNIX Systems イ ンストレーション・ガイド』の第 2 章の「データベース管理者用の UNIX グループを作成する」を参照してください。 3. smit ユーティリティを使用して、oracle アカウントおよび APACHE アカウ ントを作成します。 ■ oracle アカウントには次の特性があります。 プライマリ・グループは ORAINVENTORY グループ。 セカンダリ・グループは OSDBA グループ。 Oracle ソフトウェアのインストールおよび更新専用。 ■ APACHE アカウントには次の特性があります。 プライマリ・グループは ORAINVENTORY グループ。 セカンダリ・グループは APACHE のみで構成される。 最小限の権限しか持たない。 参照 : Apache プロセスのセキュリティおよび所有権の詳細は、 『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』の第 2 章の 「Oracle Apache Server 所有者の UNIX アカウントを作成する」を参照し てください。 Apache の構成および構成例の詳細は、『Apache version 1.3 User's Guide』を 参照してください。 4. Oracle ソフトウェアおよびデータベースにマウント・ポイントを作成します。 ■ ■ 基本インストールには、複数のマウント・ポイント(ソフトウェア用に 1 つ、データベース・ファイル用に 1 つ以上)が必要です。ソフトウェア・ マウント・ポイントには 850MB 以上、データベース・マウント・ポイン トには 450MB 以上の領域が必要です。 Optimal Flexible Architecture(OFA)準拠のインストールには、4 つ以上 のマウント・ポイント(ソフトウェア用に 1 つ、データベース・ファイル 用に 3 つ以上)が必要です。 注意 : マウント・ポイント作成時の注意事項については、『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』の第 2 章の「マウントポイ ントを作成する」を参照してください。 6 Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ 5. システム環境変数を設定します。 ■ ■ /usr/local/bin や /opt/bin などのローカル bin ディレクトリがまだ 存在しない場合は作成します。このディレクトリは、ユーザーごとの PATH 文を環境変数に設定し、各ユーザーがこのディレクトリに対する実 行権限を付与します。 X-Window システムがローカル・システムで正常に動作していることを確 認します。Oracle Universal Installer を実行するシステム上で、環境変数 DISPLAY にそのシステム名(ホスト名)または IP アドレス、X サーバー およびスクリーンを設定します。 データベース・サーバー名または IP アドレス、X サーバーおよびスク リーンは、データベース・サーバーの X-Window コンソールからインス トールを実行している場合にのみ使用します。X サーバーおよびスクリー ンの値がわからない場合は、両方に 0(ゼロ)を指定します。 注意 : インストーラの起動時に「Failed to connect to server」、 「Connection refused by server」または「Can't open display」などのエ ラーが表示される場合は、 『Oracle9i for UNIX Systems インストレーショ ン・ガイド』の第 2 章の「Oracle ユーザーとして行う設定タスク」を参照 してください。 ■ 環境変数 TMPDIR の一時ディレクトリ・パスに、インストーラが書込み可 能な 20MB 以上の空き領域を持つディレクトリを設定します。 例 :/var/tmp 参照 : 必須およびオプションの環境変数、PATH 設定および OFA 設定の 詳細は、 『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』の第 2 章の「環境変数を設定する」を参照してください。 Oracle のツール製品、プリコンパイラ、ネットワークおよびその他の製品 を追加するには、インストール前のタスクを追加する必要があります。 Oracle コンポーネントを追加するために必要な設定タスクの詳細は、 『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』の第 2 章の 「プリコンパイラおよびツール」を参照してください。 6. 次の例のようなエントリを、各ユーザー起動ファイル(Bourne または Korn シェルの場合は .profile ファイル、C シェルの場合は .login ファイル) に追加して、Oracle 環境変数を設定します。 注意 : ディレクトリ・パスに既存の Oracle ホーム・ディレクト リが含まれる場合は、Oracle9i 用の新しい Oracle ホーム・ディレ クトリを設定することをお薦めします。 環境変数 NLS_LANG に対して、使用する言語環境を入力しま す。次の例は、アメリカ英語を想定しています。 インストール前のタスク 7 # Oracle Environment ORACLE_HOME=/opt/oracle/product/9.0.1; export ORACLE_HOME ORACLE_SID=dia2; export ORACLE_SID ORACLE_TERM=xterm; export ORACLE_TERM TNS_ADMIN=/export/home/oracle/config/9.0.1; export TNS_ADMIN NLS_LANG=AMERICAN-AMERICA.UTF8; export NLS_LANG ORA_NLS33;$oracle_home/ocommon/nls/admin/data; export ORA_NLS33 LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:/lib:/usr/lib:/usr/openwin/lib LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/td/lib:/usr/ucblib:/usr \ /local/lib export LD_LIBRARY_PATH # Set shell search paths: PATH=/bin:/usr/bin:/usr/sbin:/etc:/opt/bin:/usr/ccs/bin:/usr/openwin/bin :/opt/local/GNU/bin PATH=$PATH:/opt/local/bin:/opt/NSCPnav/bin:$ORACLE_HOME/bin PATH=$PATH:/usr/local/samba/bin:/usr/ucb: export PATH #CLASSPATH must include the following JRE locations: CLASSPATH=$ORACLE_HOME/JRE:$ORACLE_HOME/jlib:$ORACLE_HOME/rdbms/jlib CLASSPATH=$CLASSPATH:$ORACLE_HOME/network/jlib 注意 : Oracle をインストールした後で、JRE シンボリック・リンクを変 をインストールした後で、 更しないでください。Oracle9i に同梱されている JRE は、Oracle ソフト 更しないでください。 ウェアを実行するときに必要になります。Oracle 社カスタマ・サポート・ センターによって提供されるパッチ以外では、この JRE を変更しないでく ださい。Inventory には、複数バージョンの JRE をインストールできます。 それぞれの Inventory は、1 つ以上の製品またはリリースによって使用さ れます。インストールした製品の Inventory およびその他のインストール 情報は、oraInventory ファイルに保存されます。Oracle ホーム・ディ レクトリ 内の製品にアクセスするには、$ORACLE_HOME/JRE ディレク トリ内のシンボリック・リンクを介して、Inventory にある実際の JRE の 位置にアクセスする必要があります。 ■ /etc/oraInst.loc および /etc/oratab ファイルに対する書込み権限 が、oracle アカウントに付与されていることを確認してください。イン ストールが終了すると、これらの 2 つのファイルに対して、サーバー上の Oracle ソフトウェアおよびデータベースに関する説明が格納されます。 oracle アカウントに適切な権限が付与されていることを確認するには、 次のコマンドを使用します。 touch /etc/oraInst.loc /etc/oratab chown oracle:dba /etc/oraInst.loc /etc/oratab chmod 644 /etc/oraInst.loc /etc/oratab 8 Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ 注意 : Oracle のツール製品、プリコンパイラ、ネットワークおよびその 他の製品を追加するには、インストール前のタスクを追加する必要があり ます。 インストール・タスク 次のタスクでは、ご使用のサーバーに標準の Oracle9i データベースをインストール して、シード・データベースを作成します。シード・データベースをインストール して、要件に合ったデータベースを構成するためのプロトタイプとして使用するこ とを強くお薦めします。 1. Oracle9i CD-ROM をマウントします。 Oracle9i では、複数の CD-ROM が提供されます。ディスク 1 をマウントして、 インストールを始めます。プロンプトの表示に従って、次のディスクをマウン トします。CD-ROM をマウントまたはアンマウントするには、root 権限が必 要です。CD-ROM をドライブから取り出す前に、umount コマンドを使用し て、アンマウントされていることを確認してください。 ボリューム管理が有効な場合は、CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入すると /cdrom/orcl901_1 ディレクトリに自動的にマウントされます。ボリューム 管理が有効かどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。 % ps -e | grep vold 次のような行が返されます。 404 ? 16:03 vold 結果が返されない場合はボリューム管理が起動していません。この場合は、 CD-ROM を手動でマウントする必要があります。 Oracle9i CD-ROM を手動でマウントするには、次の手順に従ってください。 a. Oracle9i CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れます。 b. 次のように入力して、root ユーザーでログインし、CD-ROM のマウン ト・ポイント・ディレクトリがまだ存在しない場合は作成します。 % su root # mkdir cdrom_mount_point_directory c. 次のコマンドを使用して、CD-ROM ドライブをマウント・ポイント・ ディレクトリにマウントし、root アカウントを終了します。 # mount options device_name cdrom_mount_point_directory # exit 正しい device_name がわからない場合は、システム管理者に問い合せてくだ さい。 インストール・タスク 9 注意 : 現行の作業ディレクトリが CD-ROM 内にある状態でイン ストーラを実行する場合は、次の手順に従って CD-ROM をマウ ントします。 a. 次のコマンドを使用して、ディレクトリをシステムのルー ト・ディレクトリに変更し、root ユーザーでログインしま す。 $ cd / $ su root b. 次のコマンドを使用して、CD-ROM をアンマウントし、 CD-ROM ドライブから取り出します。 # umount cdrom_mount_point_directory c. 次の CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入し、次のコマン ドを使用して CD-ROM をマウントします。 # mount options device_name cdrom_mount_point_directory d. 正しいマウント・ポイントをダイアログ・ボックスに入力し ます。 e. 「OK」をクリックして、続行します。 2. Oracle Universal Installer を実行します。 a. oracle アカウントとしてログインします。 b. インストーラの実行ファイルへのパスを入力して、インストーラを起動し ます。oracle9i ディレクトリからインストーラの実行ファイルを実行し ないでください。oracle9i ディレクトリから実行すると、インストール は失敗します。次に、正しいコマンド構文の例を示します。 /cdrom/oracle9i/runInstaller インストールを正常に完了するために、 『Oracle9i for UNIX Systems イン ストレーション・ガイド』の第 3 章「インストール」を確認することをお 薦めします。 c. 「ようこそ」ウィンドウが表示されます。 「次へ」をクリックします。 d. データベース・サーバーに初めて Oracle9i 製品をインストールする場合 は、 「インベントリの場所」ウィンドウが表示されます。ファイルをイン ストールするベース・ディレクトリを指定して、 「OK」をクリックしま す。 e. 「UNIX グループ名」ウィンドウが表示されます。システム上の Oracle ソ フトウェアの更新権限を付与するグループを指定します。 ORAINVENTORY グループを入力します。ORAINVENTORY を作成しな い場合は、OSDBA グループを入力します。 「次へ」をクリックします。 10 Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ f. インストール前のタスクが完了していない場合は、orainstRoot.sh ス クリプトの実行を要求するプロンプトが表示されます。このスクリプトを 実行するとインストールを完了できますが、実行しないことをお薦めしま す。 g. 「ファイルの場所」ウィンドウが表示されます。 「ソース」フィールドのテ キストは変更しないでください。 「インストール先」フィールドに、イン ストール前のタスクで定義した Oracle ホーム・ディレクトリのパス設定 を入力します。 システム上の Oracle ソフトウェアの更新権限を付与するグループ (ORAINVENTORY)を指定します。Oracle9i 製品がすでにインストール されている場合は、/etc/oraInst.loc ファイルに保存されているレ コードから UNIX グループ名情報が取得されます。 h. 「次へ」をクリックします。 「使用可能な製品」ウィンドウが表示されま す。 「Oracle9i Database」を選択して、 「次へ」をクリックします。 i. 「インストール・タイプ」ウィンドウが表示されます。Oracle9i Enterprise Edition、Standard Edition またはカスタムインストールを選択します。イ ンストール・タイプの詳細は、 『Oracle9i for UNIX Systems インストレー ション・ガイド』の第 1 章「Oracle9i インストール計画」を参照してくだ さい。 j. 「コンポーネントの場所」ウィンドウが表示されます。「次へ」をクリック します。 k. OSDBA グループを dba 以外の名前のグループに割り当てた場合は、 OSDBA グループ名を確認するプロンプトが表示されます。名前が正しい ことを確認して、 「次へ」をクリックします。 l. 「データベース構成」ウィンドウが表示されます。「汎用目的」を選択し て、 「次へ」をクリックします。 m. Oracle9i よりも前のリリースの Oracle データベースがサーバーにすでにイ ンストールされている場合は、インストールの完了後すぐに Oracle Data Migration Assistant を実行するかどうかを指定するプロンプトが表示され ます。オプションを選択して、 「次へ」をクリックします。 n. 「データベースの識別」ウィンドウが表示されます。 作成するシード・データベースのグローバル・データベース名および SID (システム識別子)名を、所定のフィールドに入力します。データベース には、SID と同じグローバル名にドメイン名を付加した名前を付けます。 たとえば、ドメインが acme.com で、データベースが販売(sales)に使 用される場合、SID 名は sales、グローバル・データベース名は sales.acme.com が適しています。 注意 : SID は多くのファイル名に組み込まれるので、他のオペレーティ ング・システムでファイル名の問題が発生することを回避するために、4 文字以内で設定してください。 インストール・タスク 11 o. 「次へ」をクリックします。 「データベース・ファイルの場所」ウィンドウ が表示されます。 データベースを保持するマウント・ポイントの名前を入力します。シー ド・データベースは、このマウント・ポイントのディレクトリにインス トールされます。必要な場合は「Browse...」ボタンを使用して、マウン ト・ポイントを参照します。 p. 「次へ」をクリックします。 「データベース・キャラクタ・セット」ウィン ドウが表示されます。使用するデータベース・キャラクタ・セットを選択 し、 「次へ」をクリックします。 q. 「サマリー」ウィンドウが表示されます。選択した内容が正しいことを確 認します。 r. 「インストール」をクリックします。「インストール」ウィンドウが表示さ れます。選択した製品のインストールが始まります。 次の CD-ROM の挿入を要求するプロンプトが表示されます。 s. 「セットアップ権限」ウィンドウが表示され、root.sh スクリプトの実行 を要求するプロンプトが表示されます。 root.sh スクリプトは、インストール中に $ORACLE_HOME ディレクトリ に作成されます。Oracle 製品に必要なファイル権限を設定して、他の root 関連の構成アクティビティを実行するため、製品のインストール後 にスクリプトを実行するプロンプトが表示されます。スクリプトの実行を 選択する場合は、実行の前にスクリプトの内容を確認できます。 別のウィンドウを開き、root ユーザーとしてデータベース・サーバーに ログインして、次のコマンドを入力します。 # cd $ORACLE_HOME # ./root.sh プロンプトが表示されたら、ローカル bin ディレクトリを指定します。こ のディレクトリは、インストール前のタスクの手順 5 で作成したもので す。この手順を実行しなかった場合、このディレクトリは root.sh スク リプトによって作成されます。 t. root.sh スクリプトの実行後に、「構成ツール」 、「Apache Web Server Configuration Assistant」および「Oracle Net Configuration Assistant」 ウィンドウが表示されます。Configuration Assistant によって、データ ベースおよびネットワーク環境の作成および構成が容易になります。 「構 成ツール」ウィンドウに、Configuration Assistant の実行結果が表示され ます。これらのインストール手順では、情報を入力する必要はありませ ん。 u. 「Oracle Database Configuration Assistant」ウィンドウが表示されます。 「処理中です」と表示され、シード・データベースの作成中にインストー ラが実行しているアクションが示されます。 参照 : データベース環境のタイプについては、『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』の第 1 章「Oracle9i Database 構 成」を参照してください。 12 Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ v. シード・データベースの構成が完了すると、Oracle Database Configuration Assistant に警告ウィンドウが表示され、SYS および SYSTEM データベース・ロールの初期パスワードが示されます。このパス ワードを書き留めます。セキュリティを向上させるため「パスワード管 理」ボタンをクリックして、パスワードを変更します。 「OK」をクリック します。 w. 「インストールの終了」ウィンドウが表示されます。 「終了」をクリックし てインストーラを終了します。または、 「次のインストール」をクリック して追加製品をインストールします。 インストール後のタスク インストール後のタスクは、製品のインストール・タイプおよびデータベース構成 のプリファレンスごとに異なります。 参照 : インストール後のタスクの詳細は、『Oracle9i for UNIX Systems インストレーション・ガイド』の第 4 章「インストール 後の作業」を参照してください。 シード・データベースを使用した Oracle9i の学習 シード・データベースは、インストールが完了すると実行されます。以前に Oracle 製品をインストールしたことがない場合は、シード・データベースを使って製品の 使い方を理解してください。最初に次のマニュアルに目を通すことをお薦めしま す。 ■ 『Oracle9i データベース概要』 ■ 『Oracle9i データベース管理者ガイド』 ■ 『SQL*Plus ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』 これらのマニュアルでは、データベースの使用および管理の基本について説明しま す。マニュアルは、次のサイトからダウンロードできます。 http://otn.oracle.co.jp シード・データベースの停止 データベースを停止するには、次のコマンドを入力します。 $ sqlplus "/ as sysdba" SQL> shutdown immediate SQL> exit インストール後のタスク 13 14 Oracle9i for AIX-Based Systems クイック・インストレーション・プロシージャ