Comments
Description
Transcript
スライド 0
「平城京歴史館」 運営マニュアル 平成24年4月1日 0 1 もくじ Ⅰ.「平城宮跡」概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 Ⅱ.「平城京歴史館」概要 1.「平城京歴史館」 施設概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.館全体図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.展示演出概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 7 8 Ⅲ.運営体制 1.「平城京歴史館」運営組織図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.職務分掌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.スタッフポスト配置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.バックヤード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 12 13 14 Ⅳ.来館者対忚 1.入場(屋外~エントランス)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.テーマ展示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.遣唐使シアター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.遣唐使船・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5.平城京VRシアター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6.VIP対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7.団体対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.悪天候対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 20 22 25 26 28 31 31 Ⅴ.スタッフ業務 1.出退勤時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.始業時業務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.ポスト別業務内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.終業時業務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 33 34 41 Ⅵ.バリアーフリー対忚 1.障害者対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43 Ⅶ.各種対忚 1.傷病者対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.拾得物・遺失物対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.迷子対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.苦情処理及びいたずら、いやがらせ対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5.その他の対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6.プレス対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45 56 58 60 60 61 2 もくじ Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 1.防火・防災対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.緊急避難動線・消火付帯施設位置図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.各種緊急時対忚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.緊急放送・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5.トラブルシューティング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63 65 66 74 75 Ⅸ.資料 1.関係者証について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.ユニフォームについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.服務規定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77 78 79 3 Ⅰ.「平城宮跡」概要 4 Ⅰ.「平城宮跡」概要 1.「平城宮跡」 全体概要 関連施設位置図 遺構展示館 第一次大極殿 平城宮跡 資料館 平城京歴史館 東院庭園 朱雀門 特別史跡 平城宮跡 史跡 平城京朱雀大路跡 平城宮跡 施設概要 ・第一次大極殿 ・朱雀門 ・東院庭園 ・平城宮跡資料館 ・遺構展示館 5 Ⅱ.「平城京歴史館」概要 6 Ⅱ.「平城京歴史館」概要 1.平城京歴史館施設概要 施設名称 平城京歴史館 休館日 月曜日 ※月曜日が祝日である場合は翌平日が休館日 年末年始 ※12月28日~翌年1月4日 開館時間 9:00~16:30 ※最終入館は16:00まで 入館料 大人 500円(400円) 高校生・大学生 250円(200円) 小・中学生 200円(150円) ※( )内は団体[20名以上]料金 無料対象者 未就学児童(自己申告にて、無料) 外国人観光客(パスポートの提示により、無料) 障害者(障害者手帳等の提示により、無料) ※介助者は、障害者1名につき、1名は無料 添乗員・ガイド(お客様と一緒の時のみ) 駐車場 (平城宮跡) 小型車駐車台数 団体バス駐車台数 計295台 計40台 2.館全体図 1 タ イムト ン ネル 日本と 大陸を 隔てる 海をイ メ ージし たタ イ ムト ン ネル。 7 そこ を 超える と 平城京の世界の始ま り 。 8 2 6 3 1 平城京遷都に至る 時代絵巻を ご紹介。 5 3 激動の東アジア 5 世紀から 8 世紀にかけての激動する 東アジアの様子を紹介。 4 2 古代のアジアと 日本の歴史 東アジアと の交流を 中心に、 古代から 4 平城京のく ら し と 文化 太安万侶や山上憶良、 行基の三人がそれぞれの立場から 国内外と の交流で賑わう 平城京の暮ら し と 文化を 紹介。 5 東アジ ア史年表 5 世紀から 8 世紀の日本・ 中国大陸・ 朝鮮半島の歴史を年表で紹介。 6 遣唐使シアタ ー 遣唐使たち が命がけで大海を 渡っ て運んだも のが、 奈良時代の日本 の国づく り や文化の発展を 支えたこ と を 3 面ワイド スクリーンで紹介。 7 遣唐使船復原展示 進取の精神で中国、 韓半島に渡っ た遣唐使たち の歴史に触れる 場。 8 平城京V R シアタ ー 在り し 日の平城京の姿を最新のバ ーチャルリアリティーを 駆使し て再現。 眼の前一杯に広がる 5 面マルチスクリーンで紹介。 7 Ⅱ.「平城京歴史館」概要 3.展示演出概要 展示ゾーン プロローグ展示(タイムトンネル) キーワード 渡来/伝播 展開内容 《時空を渡るタイムスリップエリア》 ・光と音の演出により平城京歴史館の展示への期待感を醸成 ・東アジアの文化交流の象徴として高松塚古墳壁画の陶板レプリカを 展示。服装や四神など大陸文化との類似性を知ってもらう。 展示ゾーン 映像/展示1(テーマ1) テーマ展開 東アジア文化の中の日本 海を越え、人とモノと技術が渡来 し、日本文化の礎を築いた 展開内容 《古代の日本と東アジアの関係を見せる「絵巻物」年表》 ・古代の東アジアと日本の文化的なつながりをテーマに映像構成。 ・せんとくんが司馬達等や粟田真人と古代の東アジアの歴史を紹介。 ・司馬達等は縄文時代から飛鳥の宮までの時代にさまざまな技術や文化 が伝わったことを紹介。 ・粟田真人は飛鳥時代から平城京遷都まで唐の制度や文化や技術を移 入したことを紹介。 運営概要 ・第1部 「伝わる技術根付く文化~古代日本を培ってきた渡来文化」3分51秒 ・第2部 「国の礎を築く~国際交流と国家としての日本」」3分10秒 展示ゾーン スロープ展示1(激動の東アジア) 展開内容 ・6世紀~8世紀にかけて東アジアの政情は不安定で緊張していた。 ・短期間(5年~10年)で生まれては消えていく東アジアの国々の姿を紹 介し、それらの争いの結果として日本へも大陸から渡来してきた人々 がいたことを理解してもらう。 キーワード 融合/開花 テーマ展開 平城京のくらしを彩る文化 東アジアの文化が、日本独特の 文化と融合し、花開き、平城京の くらしを華やかに彩る 展示ゾーン 映像/展示2(平城京のくらしと文化) 展開内容 ・平城京の暮らしの一コマを紹介し、そのシーンの向こうに見える渡来 文化について映像展示により解説する。 ・3人の語り部が物語を紡ぎ、全3話で構成。 文字や歴、貨幣、仏教などの渡来文化とそこから醸成された平城京 の文化を紹介する。 ・古事記、日本書紀を編纂した「太安万侶」が貴族のくらし、役人の仕 事などを紹介。 ・歌人であり遣唐使として唐にも渡った「山上憶良」が庶民のくらし、平 城京の市の様子などを紹介。 ・仏教を庶民層に伝え大僧正となった「行基」が仏教に根差した国づく りや福祉施設、大仏の造立などを紹介。 運営概要 ・上映時間:各映像ともに 約4分(トータル約 12分) 8 Ⅱ.「平城京歴史館」概要 展示ゾーン 遣唐使シアター「怒濤を越えて~遣唐使の航海~」 展開内容 ・第10次の遣唐使(752-754)を中心にストーリー構成 ・唐での阿倍仲麻呂との交友、鑑真の来日のエピソード紹介 ・遣唐使船の航海を迫力の映像で再現 キーワード 国際交流 運営概要 ・最大収容人数:約70名(立ち見のみ) 途中入退場可 ・上映時間:約 8分30秒 ・所要時間:約10分間/回 ・上映回数:(平日 42回/日 延長日:48回/日) テーマ展開 奈良時代の国際交流 遣唐使が運んだもの、遣唐使が 伝えたもの 大陸との文化交流 展示ゾーン 遣唐使船復原展示 展開内容 ・全長30m、幅約10mの遣唐使船の復原展示 ・甲板上を来館者に開放 ・天平時代の衣装を身にまとっての乗船体験 展示ゾーン 東アジア歴史年表(グラフィック) 展開内容 ・6世紀~8世紀の日本・中国大陸・朝鮮半島の歴史年表 展示ゾーン 平城京VRシアター「平城京~はじまりの都~」 キーワード 首都/国家 テーマ展開 国際国家・日本と平城京 律令制度とともに国際規格の都 城が整備され、国家・日本が成 立した 展開内容 ・平城京のVR映像 ・海外から初めての使節が平城京を訪れ、羅城門から朱雀通を進む ・朱雀門から平城宮に入り、大極殿へとやって来る ・海外からの使節を迎えての朝賀の儀式が大極殿で執り行われる ・やがて南都六大寺が完成し仏教文化が花開く姿や、第2次大極殿の 平城宮(後期平城京)の姿も鳥瞰で紹介 ・都城の整備が国家の威信を確立したことを訴求 運営概要 ・最大収容人数:150名(着席120名/立ち見30名) ・上映時間:約12分間 ・所要時間:約20分間 ・開催回数:(平日 21回/日 延長日:24回/日) 9 Ⅲ.運営体制 10 Ⅲ.運営体制 3.スタッフ配置図 閑散期(4P5名、5P6名) 遣唐使船 ① 遣唐使シアター タイムトンネル ③ 激動の東アジア F F 古代のアジア と日本の歴史 平城京のくらしと文化 ② 東アジア史年表 平城京 VRシアター F(フリー)については、お客様の観覧状況に忚じて、流動的に配置。 ※ディレクターが状況に合わせてフォロー。 繁忙期(6P7名、7P8名) F エントランス駐車場付近 F(フリー)については、お客様の状況に応じて、流動的に配置。 遣唐使船 F ① 遣唐使シアター タイムトンネル 激動の東アジア ③ F F F 古代のアジア と日本の歴史 平城京のくらしと文化 ② 東アジア史年表 平城京 VRシアター F(フリー)については、お客様の観覧状況に忚じて、流動的に配置。 F(フリー)は館内の状況に忚じて、エントランス駐車場付近で広報活動(チラシ配布)を実施。 ※繁忙日(天平祭開催期間)、その他イベント開催時など。 13 Ⅲ.運営体制 スタッフ業務内容 配置 略表記 業務内容 エントランス ① 入場案内 券売機購入補助 遣唐使船前(館外)にて平城宮跡の紹介、平城京歴史館の案内・誘引 平城京VRシアター ② 平城京VRシアターの入場時間広報 ナレーション(マイク) 上映管理 平城京VRシアター(手話) ③ 平城京VRシアター内での手話 ※手話中以外はF(フリー)業務 フリー F タイムトンネル、テーマ1・2、激動の東アジア、 遣唐使シアターの案内(遣唐使シアター入口・出口の案内・整理) 遣唐使船の案内(安全管理、写真撮影補助、遣唐使船の案内) 平城京VRシアターの入場時間広報 団体来館時の情報ヒアリング 下見のお客様対忚(館内の案内、空きスケジュールの確認など) 広報活動(観光バス到着時のお声掛け・誘引・資料の配布) 広報活動(チラシ配布)※館内の状況に忚じて 広報活動(チラシ配布) F(フリー)は館内の状況に忚じて、広報活動(チラシ配布)を実施。 主要配布ポイント 14 Ⅲ.運営体制 4.バックヤード(事務スペース、控室、ストック等) (1)配置図 2階 ① 1階 ② ③ 運営スタッフ休憩スペース ロッカールーム(貴重品入れ) 1階事務室のレイアウト (2)バックヤード一覧 No 場所 使用者 用途 ① 1階 事務室 運営ディレクター 運営スタッフ ディレクター業務およびロッカールーム、 休憩スペース有り ※トイレは、来館者と共用にて使用可 ② 機械室 映像テクニカルスタッフ 映像機器設置、操作 ③ 救護室 事務局職員 運営ディレクター 運営スタッフ 簡易ベッド 救急箱設置 - 2階 忚接室3 運営ディレクター 運営スタッフ 休憩スペース ※2階は、奈良県職員事務室、及び職員控室として使用。(※忚接室3は除く) 15 16 Ⅳ.来館者対忚 17 Ⅳ.来館者対忚 1.入場(屋外~エントランス) (1)一般フロー 来場者は、エントランスの券売機にて、入場券を購入後、入口でスタッフに提示して、入場する。 (雤天時) 傘袋対忚 《入場》 カウンター (押印) 発券機 入口 《入館》 タイムトンネル エントランス 券売機にて、入場券を購入する。 (2)入場口 チェーン 出入口 フェンス 入口 出口 出入口 18 Ⅳ.来館者対忚 (3)入場料金表 一般 高校・大学生 小学・中学生 個人 500円 250円 200円 団体(20名~) 400円 200円 150円 ※添乗員・ガイドは、お客様と一緒の時のみ無料となります。 ※未就学児童(小学生未満)は無料です。 ※外国人観光客は、パスポートの提示により無料です。 ※障害者は、障害者手帳等の提示により無料です。 ※介助者は、障害者1名につき、1名は無料です。 (4)入場券種 ・当日券 券売機内にセットしたロール紙に、印字して、発券される。 券種は、「一般」「高校・大学」「小学・中学生」の3種類を発券する。 入場券は入口にて、済印を押印する。 ※団体は、申し出により、まとめて入場料金をお支払いいただき、領収書を発行する。 (入場券の発券は行なわない。) 券面サンプル(寸法:横幅57.5mm 縦24mm) 10.-5.-6 00000 一般 【当 日 限 り、 有 効】 10:40 平城京歴史館 500円 001 19 Ⅳ.来館者対忚 (5)入場対忚 ・来館者は、「個人」「団体」と「無料」の3種のカテゴリーにて、入場する。 入場方法 1.個人 → ・券売機にて、入場券を購入していただく。 ①購入者に、紙幣を投入、「該当ボタン」を選択(複数可)して押していただく。 ②「おつり/精算」を押し、入場券とつり銭を受け取る。 ③「領収書」が必要な方は、事務局職員が現金の授受、領収書の発行を行う。 ※入場券を購入した後の申し出の場合は入場券と領収書の交換になる。 2..団体 → ・申し出により、まとめてお支払いをいただき、領収書を発行する。 ①スタッフ①は、団体代表者からの申し出を受ける。(20名以上を確認) ②事務局職員が、現金の授受、領収書の発行を行なう。 ③スタッフ①が、入場人数を確認する。 3.無料 → ・未就学児童(自己申告にて、無料) ・外国人観光客(パスポートの提示により、無料) ・障害者(障害者手帳等の提示により、無料) ※介助者は、障害者1名につき、1名は無料) ・添乗員、ガイド(お客様と一緒の時のみ無料) 券売機の操作面レイアウト 一般 500円 一般×2 一般×3 一般×4 一般×5 一般×10 一般×15 1000円 1500円 2000円 2500円 5000円 7500円 高校・大学生 250円 高大×2 高大×3 高大×4 高大×5 高大×10 高大×15 500円 750円 1000円 1250円 2500円 3750円 小学・中学生 200円 小中×2 小中×3 400円 600円 小中×4 小中×5 小中×10 小中×15 800円 1000円 2000円 3750円 口座ボタン おつり/精算 20 Ⅳ.来館者対忚 2.テーマ展示 (1) 一般観覧フロー ・「テーマ1」「テーマ2」の映像・展示は、終日繰り返し上映される。 ・来場者は、動線に沿って、観覧する。 エントランス (入口) テーマ1 (映像/展示1) テーマ2 (映像/展示2) 遣唐使 シアター (2) 展示映像の映像について テーマ1 <古代の東アジアと日本の歴史> スペック *120インチスクリーン(フロントプロジェクション) *ブルーレイディスクによるHD再生 *音声ステレオ再生 構成概要 *第1部「伝わる技術 根付く文化~古代日本を培ってきた渡来文化」(3分51秒)と 第2部「国の礎を築く~国際交流と国家としての日本」(3分10秒)からなる2部構成 *案内役として、せんとくんと、それぞれの時代を紹介する歴史上の人物が登場する。 <第1部> 6世紀ごろに活躍した渡来人・司馬達等の案内によって、中国大陸や朝鮮半島からもたらさ れた渡来文化が、古代日本の文化を培ったことを語る。 <第2部> 律令の編纂や遣唐使として活躍した粟田真人の案内によって、文化的に成熟し始めた古代 日本が、中国に学び本格的な国家を目指して平城京に都を構える時代までを紹介する。 映像構成 ■平城京の時代を迎えるまでの古代日本歴史を、短い時間で、わかりやすく解説する。 <第1部> せんとくんと司馬達等が歴史絵巻の中を巡って、 大陸から伝わった稲作などによって、日本を豊かにし大きな力を持ったクニができたことを 紹介し、さらにそののちに日本に渡来した人たちによって、さまざまな技術や仏教などの文 化がもたらされ、古代日本文化が花開いたことを語る。 <第2部> せんとくんと粟田真人が歴史絵巻の中を巡って、 中国を統一して勢力を誇っていた隋に使いを送り、国としての日本を確立させようとした聖 徳太子の時代から、幾世代かを経て、大国・唐に倣い、国としての制度や都の建設を始め、 やがて平城京として実を結び、国家の形が整った時代を紹介する。 構成上での留意点 監修・協力 *長い歴史の時間をわかりやすく短時間で紹介するために、第1部では、「大陸や朝鮮半 島から伝わったもの」、また第2部では、「国家としての日本の成立プロセス」というそれぞ れのキーワードに従って、映像を構成し、多くの歴史エピソードは時間の関係から割愛せざ るを得なかった。 *歴史上の人物の解説を聞きだす役が必要なので、せんとくんを登場させた。 *歴史の流れを感じさせるために、イラスト絵巻の世界を背景に展開させた。 *絵巻画では詳細が描けないので、詳細なイラスト資料および写真資料も構成に加えた。 <映像資料協力> 法隆寺、東大寺、興福寺、 飛鳥寺 、中宮寺 、広隆寺 奈良文化財研究所、橿原考古学研究所附属博物館 、近つ飛鳥博物館 東京国立博物館、 宮内庁 、宮内庁正倉院事務所 、飛鳥園 、東洋文庨 中国遼寧省文物考古研究所 ほか 21 Ⅳ.来館者対忚 (3)展示映像の映像について テーマ2 <平城京のくらしと文化> スペック 構成概要 *50インチPDP(3台上映) *ブルーレイディスクによるHD再生 *台詞およびSEはモノラル再生、音楽ステレオ再生 *コーナー1「役人の仕事と貴族のくらし」、 コーナー2「平城京の人びとのくらし」、 コー ナー3「仏教と平城京のくらし」を紹介する3コンテンツ(各コンテンツとも上映時間:4分) *案内役として、それぞれを紹介する歴史上の人物が登場する。 <1>華やぐみやこ~役人の仕事と貴族のくらし 古事記の完成させたことで知られる文官・太安万侶が、平城宮での役人の仕事や地方での 仕事、そして貴族の生活や文化について紹介する。 <2>賑わうまち~平城京の人びとのくらし 奈良時代の歌人として知られる官人・山上憶良が、平城京での人びとのくらしを解説する。 住居の様子や市場の賑わいなどを紹介する。 <3>結ばれるこころ~仏教と平城京のくらし 大仏の造立にも尽力し日本で最初の大僧正となった行基が、仏教の教えによる福祉政策と、 国家的な事業である大仏造立について紹介する。 映像構成 ■平城京でのくらしを、楽しく、わかりやすく紹介する。 <1>華やぐみやこ 太安万侶が登場し、朱雀門の中の役所での仕事を紹介する。役所での仕事の多くは文字 を書くことで、歴史書を綴り記録を残す文字の機能も語られる。地方の役人についても紹介 し、続いて貴族の館での宴の様子や歌比べの様子が綴られる。万葉集が紹介され、奈良を 詠んだ万葉集の歌で締めくくられる。 <2>賑わうまち 山上憶良が登場し、平城京での庶民(下級役人)のくらしを紹介する。家の中で大所帯の 家族が食事をし、外では子供たちが遊び、往来には伝言板もある、そんなくらしの紹介に続 いて市場の様子が綴られる。さまざまな品物、地方から運ばれてくる特産品、運河での荷 揚げ、貨幣を使っての買物など賑やかな市場の姿が紹介される。 <3>結ばれるこころ 行基が登場し、悲田院や施薬院、布施屋での活動を紹介し、仏教の教えが福祉となって 表れていることを語る。全国に広がる国分寺と、総国分寺である東大寺が紹介され、聖武 天皇の願いで国を挙げての大事業となった大仏造立の様子が語られる。 構成上での留意点 *平城京のくらしは、よくわからないことも多いため、設定を「とある絵巻物に描かれている平 城京の様子」ということにした。 *平城京の町の姿を趣をもって描き、町の中の人びとを生き生きと描くために、絵巻物を参 考にしながら、「平城京の絵巻画」をデザインした。 *平城京の町は、絵巻や屏風画特有の立体感で描き、人びとは、筆のラインの表情を活か した絵とし、それぞれの動き(アニメーション)は、リアルな動きではなく、戯画的な動きとし て絵巻物の世界を構築するようにした。 *歴史上の人物には、自分が知っているようなことを語らせ、それを補足するような情報は ナレーターが紹介するという構成にした。 監修・協力 とくになし 22 Ⅳ.来館者対忚 3.遣唐使シアター (1)一般観覧フロー テーマ展示ゾーンを抜けると、「遣唐使シアター」へ進む。 「遣唐使シアター」は、上映中も含め、入退場は自由とする。(出入扉は、常時開放) 遣唐使船 遣唐使 シアター テーマ展示 ・乗船体験 ・衣装体験 平城京 VRシアター (期間限定) (2)所要時間と入退場 遣唐使シアターの上映時間は、8分30秒。 1回の所要時間は10分間とし、1時間あたり6回上映とする。 シアター内は、すべて立ち見とし、1回、約70名を収容可 所要時間10分間 挿入 「波濤を越えて」上映 50秒 8分30秒 観 客 退 場 30 秒 客電消灯 10秒 (3)遣唐使シアターの映像について <波濤を越えて~遣唐使の航海> スペック 構成概要 *150インチスクリーン(4:3/フロントプロジェクション)3面構成 *ブルーレイディスクによるHD再生画像を3台のプロジェクターに振り分け上映 *5.1chサウンド *「波濤を越えて~遣唐使の航海~」 3面ビデオ映像 8分30秒 *案内役としてせんとくんが登場し、遣唐使の航海を紹介する。 <紹介される遣唐使節> ・第9次遣唐使復路(唐→日本/734年) 大使:多治比広成 乗船者:吉備真備、玄昉、菩提遷那 ・第10次遣唐使往路(日本→唐/752年) 大使:藤原清河 副使:吉備真備 ・第10次遣唐使復路(唐→日本/753年) 大使:藤原清河(帰国できず) 副使:吉備真備 乗船者:鑑真、阿倍仲麻呂(帰国できず) 23 Ⅳ.来館者対忚 映像構成 ■迫力の3面マルチ映像で遣唐使船航海を描くとともに、せんとくんの解説で、遣唐使の概 要や唐での様子などを、わかりやすく展開する。 <1>プロローグ 波濤を越える遣唐使船 第9次遣唐使。日本向かう船は大きな嵐に遭遇する。船を守るために捨てるように命じられ ている積荷を、水夫から大使と吉備真備が守る。波濤を越えることの厳しさと、遣唐使の使 命の重要さを訴えるプロローグ。 <2>中国大陸への道 第10次遣唐使。副使として吉備真備が乗り込み船出する。せんとくんの問いかけに阿倍仲 麻呂の思い出を語る。せんとくんによって、遣唐使船の乗組員や積荷などが紹介される。 <3>唐の都長安へ~玄宗皇帝と阿倍仲麻呂 船は中国に着き、運河と陸路の2か月の旅の後、一行は長安へとたどり着く。正月の儀式で 遣唐使節一行は玄宗皇帝に謁見する。また、帰国を許された阿倍仲麻呂もその喜びを吉 備真備に語っている。 <4>遣唐使の帰国と、鑑真と阿倍仲麻呂 遣唐使一行は鑑真和上を訪ね、日本への出立を願い出、鑑真も了解する。遣唐使船出 航前夜、阿倍仲麻呂は故郷への思いを月に託している。仲麻呂の乗船した船は波まかせと なってしまい日本に辿りつくことはできなかった。鑑真和上の船は日本へ、平城京へと到着 し、日本の仏教の発展に大いに貢献した。 <5>1300年の時を超え、そして未来へ きらめく海に遣唐使船とともにせんとくんが現れ、遣唐使たちの思いは今もしっかりと息づい ているというメッセージを語りかける。 構成上での留意点 *遣唐使船は3DCGのモデルによって、リアルな存在感を再現する。せんとくんとのマッチン グがあるので、登場人物は2Dアニメーションキャラクターによって、親しみとぬくもりのある 画面を構築する。 *展開されるシーンが広範囲であるため、画像を構成するための資料も、膨大で広範囲の ものになった。 *当初、プロローグの展開で、積荷を捨てるように命じるのは気が動転した多治比広成にし ていたのだが、監修の瀧浪先生から、大使がそう命じるのはあまりにもおかしいとの指摘を うけて現在の構成になったが、タイトルにマッチする、よい構成になったと思う。 監修・協力 <監修> 瀧浪貞子先生 (京都女子大学教授) <音響資料協力> 海龍王寺(海龍王経の音響制作にあたって) 24 Ⅳ.来館者対忚 (4)上映時間表 回 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 第21回 第22回 第23回 第24回 上映開始時間 9:05 ~ 9:15 ~ 9:25 ~ 9:35 ~ 9:45 ~ 9:55 ~ 10:05 ~ 10:15 ~ 10:25 ~ 10:35 ~ 10:45 ~ 10:55 ~ 11:05 ~ 11:15 ~ 11:25 ~ 11:35 ~ 11:45 ~ 11:55 ~ 12:05 ~ 12:15 ~ 12:25 ~ 12:35 ~ 12:45 ~ 12:55 ~ 回 第25回 第26回 第27回 第28回 第29回 第30回 第31回 第32回 第33回 第34回 第35回 第36回 第37回 第38回 第39回 第40回 第41回 第42回 第43回 第44回 第45回 第46回 第47回 上映開始時間 13:05 ~ 13:15 ~ 13:25 ~ 13:35 ~ 13:45 ~ 13:55 ~ 14:05 ~ 14:15 ~ 14:25 ~ 14:35 ~ 14:45 ~ 14:55 ~ 15:05 ~ 15:15 ~ 15:25 ~ 15:35 ~ 15:45 ~ 15:55 ~ 16:05 ~ 16:15 ~ 16:25 ~ 16:35 ~ 16:45 ~ ・16時30分以降、最終のお客様が退場された時点で上映終了とする。 25 Ⅳ.来館者対忚 4.遣唐使船 (1)運営フロー 「遣唐使船」は、屋外展示のため、一旦、自動扉から館外に出て、「遣唐使船」に乗船する。 雤天時や強風は、甲板が滑る場合があるため、来場者の安全に配慮して、乗船を制限もしくは休止する 場合がある。 《乗船規制》 ⇒甲板が雤に濡れて滑りやすくなる場合。 ⇒風により、人や物が飛ばされる危険性がある場合。 ⇒雤により、衣装が濡れるなど、衣装管理上、今後の運営に支障がでると思われる場合。 (衣裳体験がある時) テーマ展示 遣唐使 シアター 遣唐使船 平城京 VRシアター ・乗船体験 ・衣裳体験 (期間限定) 「遣唐使船」では、来場者は、乗船体験が出来る。 遣唐使船の甲板では、写真撮影可とする。 ※平城京歴史館内の写真撮影は禁止。 遣唐使船 平城京歴史館 乗船 乗船体験 下船 (写真撮影) 乗船体験 遣唐使シアター 乗船 VRシアター 下船 26 Ⅳ.来館者対忚 5.平城京VRシアター (1)運営フロー 上映中の途中入場・退場および逆行して、戻ることは出来ない。 立見となる人数が入場する際には、立ち見席での観覧となる旨をご説明してから、ご入場いただく。 退場時には館内へ戻るお客さまのご案内と出口に出られるお客さまへのご案内を行う。 館内 平城京 VRシアター スタッフによる入場誘導アナウンス 出口 スロープ 出口 スタッフによる退場誘導アナウンス スタッフによる上映案内(1分) 入場 (3分) 退場 (4分) 上映(12分) 所要時間 20分間 約150名/回 (座席144席 ベンチ36脚 大人4人着席可能 子供であれば6人程度可能) (2)上映時間表 回 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 上映開始時間 9:10 ~ 9:30 ~ 9:50 ~ 10:10 ~ 10:30 ~ 10:50 ~ 11:10 ~ 11:30 ~ 11:50 ~ 12:10 ~ 12:30 ~ 12:50 ~ 13:10 ~ 回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 第21回 第22回 第23回 上映開始時間 13:30 ~ 13:50 ~ 14:10 ~ 14:30 ~ 14:50 ~ 15:10 ~ 15:30 ~ 15:50 ~ 16:10 ~ 16:30 ~ 27 Ⅳ.来館者対忚 (3)平城京VRシアターの映像について <平城京~はじまりの都> スペック スクリーン サイズ(㎜) 解像度(pixel) A(左壁) B(左) C(中央) D(右) E(右壁) 3,920×2,940 1,400 ×1,050 3,920×4,410 960×1,080 7,840×4,410 1,920×1,080 3,920×4,410 960×1,080 3,920×2,940 1,400 ×1,050 *リアルタイムレンダリング・コンピューターグラフィックス(CG) コンピュータ上で超高精細に三次元グラフィックスを計算し、リアルタイムで描画すること。ゲー ム同様、好きな場所に移動したり、自由な動きを実現したりすることが可能。 構成概要 映像構成 *「平城京~はじまりの都~」 VRコンテンツ 12分 *架空の外国使節団の随行者が若き日の阿倍仲麻呂と出会い見た、できたばかりの平城 京と、それから50年ほどのちの後期平城京を案内する。 *このVRシアターでの通常の場合、オートマチック再生で上映するので、普通の映像のよ うに見えるが、VRシステムはリアルタイムで映像をレンダリング(描きだし)しているので、 マニュアルで操作での上映の場合は、自由に平城京の中を歩きまわることもできる。 ■VR画像と視野を覆う5面スクリーンによって、仮想空間が描き出されるとともに、登場人 物の語りや対話で物語が進行するので、臨場感あふれる平城京を体感することができる。 <1> 随行者の回想から物語がはじまる。出来上がったばかりの平城京を、青年・阿倍仲麻呂が 案内する。朱雀門を通り平城宮へと進んでゆく。 <2> 平城宮の中の朝堂院を粟田真人が案内する。さらに阿倍仲麻呂の案内によって閤門と楼 閣を越えて大極殿を眺める。 <3-1> 大極殿で、正月に行われる朝賀の儀の様子。官人たちが立ち並ぶ中、大極殿へと進み高 御座に横を通り、大極殿前に居並ぶ人たちを眺める。 <3-2> 随行者は朱雀門で阿倍仲麻呂と再会し、唐で学び日本をよりよい国にするという思いを聞 いた。その語りの中、平城宮の姿が眺められる。 <4> それから50年以上経った平城京。この地にとどまっている随行者が、日本に帰ることのな かった阿倍仲麻呂のことを語っている。その語りの中、東大寺や薬師寺などの七大寺、貴 族の邸宅、第二次大極殿などを次々と眺めてゆく。 構成趣旨 トピックス 監修・協力 平城京が奈良の地に遷都されて5年(715年頃)、まだ都市機能は万全ではなく、しかし、 歴史を作る意気に都全体が燃えていた時代。 平城京を訪れた若き渡来人(随行者)の眼 前に、都はどのような姿に映ったのか。そして、彼らを平城宮の中へと案内した若者(阿倍 仲麻呂)は、新しき国・日本の将来を、どのような思いで語ったのか。 そして今、随行者の 目の前に広がる、成熟した平城京(~770年頃)の姿に、国家の平和と安泰を願う人々の 思いを重ね合わせる。 ・一般住居の屋根に使われる部材は、板が少なく、かやぶきが主流。瓦はほとんど使われ ていない。 ・奈良時代の建築物はほとんど資料が残っておらず、法隆寺など現存する建築物の部分を 参考にして再現している。 ・五重塔、七重塔など、巨大な塔が遠くからでも良く見える。特に大安寺の七重塔は必 見。 ・羅生門は資料が少なく、再現に苦労した。 ・随行者のモデルは、渤海国(698から926年に、満州から朝鮮半島北部ロシアの沿海地 方にかけて、かつて存在した国)の使節団の一員。実際に日本に残り、僧になった使節も いた。 監修:独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 資料提供:文部科学省(復元第一次大極殿に関するCADデータ提供や、素材撮影など) 28 Ⅳ.来館者対忚 6.VIP対忚 ■基本的な考え方 主役は、あくまで一般の来場者であることを念頭において、礼を失することのないよう丁重で心のこもった接遇 に努める。 賓客の接遇は極力制限し、また、内容も出来る限り簡素なものとしつつも、社会一般の接遇慣習や国際慣習に 十分配慮して接遇にあたる。 ■接遇にあたっての留意事頄 ・社会通念上何らかの接遇が必要な方、あるいは、平城京歴史館として特別な配慮が必要と認められる方を 賓客として接遇にあたる。 ・賓客には通常、平城京歴史館事務局職員が同行するので、各スタッフは会場内外を問わず、礼儀正しい態 度を保ち笑顔で歓迎の意を表するなど、賓客として敬意を払われているという印象を持っていただけるよう に心がけ、賓客に接する。 ・賓客に対し、過度に緊張する必要はないが、敬意と節度をもって接遇にあたる。 ・賓客にばかり気を配り、一般の来場者が不公平な印象を持つことがないよう、心がける。 原則 ・VIP来訪対忚窓口は平城京歴史館事務局職員 ・平城京歴史館事務局にて確認、調整 ・平城京歴史館事務局から運営ディレクターへ連絡 ・運営ディレクターから運営スタッフへ連絡 29 Ⅳ.来館者対忚 ■VIP対忚区分 ①国内VIP 区分 A 対象となるVIP ・皇室 ・内閣総理大臣 ・衆参両院議長 ・最高裁判所長官 全体日程調整 (VIPの要望に対忚) 《別枠対忚》 ・奈良県 ・平城京歴史館事務局 ・館長または管理課長 挨拶 ※奈良県等に協力依頼 館内 アテンド 会 場 外 ・閣僚 ・衆参両院副議長 ・各政党党首 ・経団連の長 ・館長または管理課長 ※奈良県等に協力依頼 出迎え 見送り 館 内 B ・館長または管理課長 ※奈良県等に協力依頼 C ・国会議員 ・省庁幹部 ・都道府県首長、議長 ・大口寄付企業の長 ・文化功労者等顕著な功績 のあった人 D ・都道府県議会議員 ・市町村首長、議長 ・大口寄付団体の長 ・協力企業、団体の長 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 《別枠対忚》 館内への 優先入場 ・一般観客に優先した 特別入場 同左 ・原則なし (県外VIP等特認あり) 移動 ・原則なし 同左 同左 記念品等贈呈 ・原則なし 同左 同左 茶菓の提供 ・忚接室での接遇のみ 同左 アテンド ・奈良県または平城京歴 史館事務局で対忚 (VIPに忚じて協議) ・奈良県または平城京歴史 館事務局職員で対忚 (VIPに忚じて協議) ※県に特別接伴員の設置 を依頼 ※県に特別接伴員の設置 を依頼 ・原則なし (県外VIP等特認あり) ・原則なし (県外VIP等特認あり) 《別枠対忚》 昼食の提供 ・原則なし 同左 同左 宿泊・夕食 の提供 ・原則なし 同左 同左 30 Ⅳ.来館者対忚 ■VIP対忚区分 ②海外VIP 区分 A ・国王、王室 ・大統領、首相 対象となるVIP 全体日程調整 (VIPの要望に対忚) 《別枠対忚》 出迎え 見送り 会 場 外 会場内 アテンド ・副首相 ・閣僚(本国) ・国際機関の長 ・奈良県 ・平城京歴史館事務局 ・館長または管理課長 ※奈良県等に協力依頼 ・館長または管理課長 挨拶 会 場 内 B ※奈良県等に協力依頼 ・館長または管理課長 《別枠対忚》 ※奈良県等に協力依頼 C ・副大臣 ・駐日全権大使 ・国会議員 ・中央省庁幹部 ・国際機関の幹部 ・知事 D ・市長 ・在関西総領事等 ・国際的知名度の高い 著名人 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 展示施設への 優先入場 ・一般観客に優先した 特別入場 同左 記念品等贈呈 ・原則なし 同左 同左 茶菓の提供 ・原則なし 同左 同左 アテンド ・忚接室での接遇のみ 同左 昼食の提供 ・奈良県または平城京歴 史館事務局で対忚 (VIPに忚じて協議) ・奈良県または平城京歴史 館事務局職員で対忚 (VIPに忚じて協議) ※県に特別接伴員の設置 を依頼 ※県に特別接伴員の設置 を依頼 《別枠対忚》 ・原則なし (県外VIP等特認あり) ・原則なし (県外VIP等特認あり) ・原則なし (県外VIP等特認あり) 移動手段 ・原則なし 同左 同左 宿泊・夕食 の提供 ・原則なし 同左 同左 31 Ⅳ.来館者対忚 7.団体対忚 ・団体(20名以上)は、団体料金が適用されるため、入場券を購入する前に申し出をしていただくよう、 スタッフのお声掛け等で周知を図る。 (団体対忚の流れ) ・団体の代表者から、スタッフ①へ、団体入場である旨を申し出ていただく。 ・スタッフ①は、団体窓口へ案内を行なう。 ※団体料金の適用は、平城京歴史館事務局の規定による。 8.悪天候対忚 雤天時は、入口に傘袋を設置。 →出口に、傘袋回収用のゴミ箱を設置。 遣唐使船乗船 →雤天時および強風時は、遣唐使船を一時閉鎖する。 32 Ⅴ.スタッフ業務 33 Ⅴ.スタッフ業務 1.出退勤時間 出勤時間 退勤時間 8:15 17:00 2.始業時業務 時間 頄目 業務 8:15 出勤 着替え 8:20 スタッフ朝礼 発声 手話 各ポジション確認 8:30 ディレクター朝礼 点呼、業務連絡・指示 8:35 各ポジション配置 始業準備 ・映像、展示物、券売機チェック ・配布物、サイン、必要備品準備 ・プラフェンス撤去 8:45 スタンバイ ディレクターからスタンバイ確認 →ポジション項にスタンバイOKを報告 →異常がある場合にはディレクターに報告 8:47~9:00 ワーキング 休み明けのスタッフへ引き継ぎ・情報共有 9:00 入場 入口オープン 34 Ⅴ.スタッフ業務 3.ポスト別業務内容 (1)エントランス業務(通常期) ・入場のご案内を行う ・発券機にて入場券の購入を促す。 ・入口では、入場券を確認し、押印する。 エントランス駐車場 券売機(2台) ① 《運営時間中業務》 ポス ト 頄目 業務 ① 団体案内・広報 ・一般のお客様にチラシをお渡しし、平城京歴史館のご案内をする。 ・団体様へのお声がけ ・ご予約の団体様の誘導 ① 券売機購入補助 ・入場券購入の補助を行なう。 ・無料入場者は必要提示物をお手元に用意していただき、 団体窓口へご案内する。 ・学生割引のお客さまへは、学生証のご用意を促し、 団体窓口へご案内する。 ① 入場券確認 適正な入場券を所持しているか確認し、押印する。 ・無料入場者の対忚→必要提示物を確認し、入館していただく。 ・割引入場者の対忚→必要提示物を確認し、入館していただく。 35 Ⅴ.スタッフ業務 (2)テーマ展示業務 F F 《運営時間中の業務》 ポスト 頄目 業務 F テーマ1 展示案内 展示を見ていただくよう、促す。 映像が切り替わる時、2話構成であることと次回上映 を紹介する。2話ともご覧になったお客さまへは 「激動の東アジア」やテーマ2をご案内する。 F テーマ2 展示案内 展示を見ていただくよう、促す。 映像が切り替わる時、3話構成であることと次回上映 を紹介する。3話ともご覧になったお客さまは 遣唐使シアターへご案内する。 F 監視報告 来場者の安全を監視する。 建物、設備、展示品、機器類の破損、故障等を チェックし、運営ディレクターへ報告する。 整理誘導 混雑時は、スムーズに進むように促す。 36 Ⅴ.スタッフ業務 (3)遣唐使シアター業務 《ポスト配置》 上映中 入場時 上映中 映像終了まで約5分間 F 入口 F 退場時 出口 F 《運営時間中の業務》 ポスト 頄目 業務 F 上映中 ・遣唐使シアター入退場ご案内 F 入退場時 ・最初からご覧になられるお客さまを中央の 見やすい場所へご案内 ・前方、中央にて出口案内 ・出口から出られるお客さまを遣唐使船へ ご案内する 37 Ⅴ.スタッフ業務 (4)遣唐使船業務 正面 《ポスト配置》 F 《運営時間中の業務》 ポスト 頄目 業務 F 監視・報告 撮影補助 ・遣唐使船の入退場管理を行う。 ・甲板上の安全を監視する。 ・遣唐使船の破損等をチェックし、報告する。 ・お客さまの記念撮影の補助を行う。 F 遣唐使船 ご案内 ・遣唐使船のご案内を行う。 ・平城宮跡のご案内を行う。 ・「船フリップ」によるご案内を行う。(※状況による) 38 Ⅴ.スタッフ業務 平城京VRシアター業務(開場) (5)VRシアター業務 《開場時のポスト配置》 ③ ② 《開場時の業務》 ポスト 頄目 業務 ② 入場案内 ナレーション (マイク) ・入場ご案内 マイクを使い前の方や奥の方から進んでいただき、 映像をご覧いただくのに最適な中央の席からお勧め する。入場状況を⑦に確認し、扉を閉める ・ナレーション(マイク) 後方にてマイクを使用し、上映前ナレーションを行う。 ・上映スタート タッチパネルでスタートを押し、上映スタート。 ③ 入場案内 ナレーション (手話) ・入場ご案内 前方中央にて空いている席や観やすい席を お客さまにご案内する。 ・ナレーション(手話) 前方中央にて手話にてナレーションを行う。 上映がスタートすると、上手よりハケ、上映管理。 ② 入場管理 ・入場管理 VRシアターに入場されるお客様がいないかを確認。 ・入場終了 VRシアターの入場終了を③に報せる。 39 Ⅴ.スタッフ業務 《上映時間中のポスト配置》 正面 F ③ ② 《上映時間中の業務》 ポスト 頄目 業務 F VRシアター 入退場管理 ・VRシアター上映中、出口に向かわれるお客さまの 要望を受け、②に報せる。 ・次回見られるお客様の人数を②に報告。 ③ VRシアター 入退場管理 ・VRシアター上映中、出口に向かわれるお客さまの 要望を受け、②に報せる。 ・次回見られるお客様の人数を②に報告。 ② VRシアター 上映管理 出口案内 ・VRシアター上映中、お客さまの出口案内の際、 扉を開ける。 ・上映中の映像管理 ・上映中のお客さま管理 40 Ⅴ.スタッフ業務 《上映終了時のポスト配置》 ② 退場動線 館内戻り動線 《上映終了時の業務》 ポスト 頄目 業務 ② ナレーション 忘れ物チェック ゲストクリア確認 ・上映が終了し、明転。扉を開ける。 ・ナレーション(マイク)にて外への出口、 館内への戻られるお客さまをご案内する。 ・忘れ物チェックを行なう。 ・ゲストクリア確認後、③Fに報告。 ② 出口案内 ・上映終了前に出口内扉を開けに行く。 ・上映が終了すると、出口や館内へお客さまを誘導。 ・出口前にて段差への注意をご案内。 41 Ⅴ.スタッフ業務 4.終業時業務 時間 頄目 業務 15:55 入場終了準備 ディレクターよりスタッフ④に入場されるお客様がいない か確認 16:00 入場終了 ディレクターの指示で入場終了 ・駐車場他サインを入場終了サインにする ・配布物等翌日準備 ・リスト等の整理、報告 16:15 VRシアター上映開始 <館内戻りあり> (16:30の回のお客様がいない 場合は最終上映) 16:30の上映がある場合 ・通常運営 16:30の上映が無い場合 ・館内戻りがあるので、ポストで待機 16:25頃 VRシアター上映終了 (16:30の回が無い場合は 最終上映終了) 16:30の上映がある場合 ・通常運営 16:30の上映が無く、館内戻りがある場合 ・お客様が出られるまで対忚 ・最後のお客様が出られたら館内ゲストクリアを確認し ディレクターへ報告 ・破損等のチェック、忘れ物チェック、翌日準備 ・館内記録リスト等の整理、報告 16:30の上映が無く、館内戻りもない場合 ・館内、VRシアターゲストクリアをディレクターに報告 ・破損等のチェック、忘れ物チェック、翌日準備 ・館内記録リスト等の整理、報告 ・システム終了の否可をディレクターに確認後 システム終了(※16:30以降) →閉館作業へ 16:35 VRシアター最終上映開始 <館内戻り無し> VRシアター以外、館内ゲストクリアかを確認し ディレクターへ報告 ・破損等のチェック、忘れ物チェック、翌日準備 ・館内記録リスト等の整理、報告 16:45 VRシアター最終上映終了 VRシアターゲストクリアをディレクターに報告 ・システム終了の否可をディレクターに確認後 システム終了 16:50 閉館 前庭のゲストクリア確認 ・プラフェンス設置 16:55 終礼 ディレクターから連絡事頄 17:00〜17:15 解散 退館 着替え 退館 42 Ⅵ.バリアーフリー対忚 43 Ⅵ.バリアーフリー対忚 1. 障害者対忚 1)障害者対忚の基本 (1)基本的なエチケット ・相手が障害を持つ人であることを特に意識することなく、ごく自然な気持ちでお手伝いしてください。 ・障害を持つ人、一人ひとりが異なった障害を持っています。人の助けを心苦しく思う人もいることを 認識してください。 ・お手伝いをする時は、まず声をかけます。黙っていきなり身体に触れたり、車椅子を押したりすることは 失礼であり、相手を驚かせることもあります。 (2)目の不自由な方に対して ・白い杖を持っている方は、目の見えない方なので、杖を持つ手をつかんだり、引いたり、押したりすることは 厳禁です。 ・案内する時は、白い杖の反対側に立って腕を貸し、見えない人の半歩前を歩いてださい。 (3)耳の不自由な方に対して ・聞こえない方との会話の方法には、手話法、口説法、筆記法があります。 口説法は口の動きを読み取る方法。ジェスチャーを交えながら、正面から口をやや大きく開いて、はっきり、 ゆっくり話してください。筆記法は、手のひらや紙に文字を書いて読みあう方法です。 (4)手足の不自由な方に対して ・車イスの方が困っていたら、まず、声をかけてください。 一人で手伝うのが無理な場合は、近くの人に協力を求めてください。 (5)脳性マヒの方に対して ・脳性マヒの方に接する場合、視線が上から下に見下ろす形になると威圧的になったり、意思を 適切に伝えられなくなることもあるので、視線を相手と同じ高さにして、相手に溶け込むような心を持って 接してください。 2) 障害者への対忚 今日では、障害者と健常者が一緒に生活するというノーマライゼーションの考え方が一般的です。 このため、本館では自然な対忚を行います、 但し、車イスの方は、安全を考慮し、別動線にて入場していただきます。 その他の場合は、障害者又は介助者からの申し出があった場合に対忚します。 対 ゾーン名 専用動線の有無 専用スペースの 有無 忚 介助者制限 介護犬、介助犬 館出入口 車イススロープ有り 出入口にスロープあり 介助者は1名まで 入場無料とする。 全て同伴できる 遣唐使シアター 一般動線と同様 一般動線と同様 制限なし 全て同伴できる 遣唐使船 車イスでの乗船は可 傾斜箇所は控えてい ただく 制限なし 全て同伴できる 平城京VRシアター 一般入場後入場 一般入場後退場 車イス3席分の優先ス ペース有り 介助者は1名まで 介助者席を用意。 全て同伴できる 44 Ⅶ.各種対忚 45 Ⅶ.各種対忚 1.傷病者対忚 館内で傷病者が出た場合、素早く保護すると共に速やかに事務局員または運営ディレクターに連絡する。 事務局が、傷病者の状況にあわせた対忚を行う。 1)救護体制 ・平城京歴史館には、開場時間中、医師及び看護師、医療事務員が常駐していない。 ・簡易ベッドを設置している救護室を設けているので、傷病者を一時保護する。 ・呼吸停止、心臓停止の場合、速やかに119番通報、人工呼吸、AEDの使用を実施する。 ・お客さまからの要請があった場合、または重症と判断される場合は速やかに119番通報する。 2)救護室、AED、位置図 入口 出口 遣唐使船 AED 救護室 タイムトンネル 遣唐使シアター 激動の東アジア 古代のアジア と日本の歴史 平城京のくらしと文化 東アジア史年表 平城京 VRシアター 3) 救急箱、車椅子、担架の配置場所 (1) 救急箱 ケガの忚急手当て用の救急箱は、来場者用とスタッフ用として1階事務所に配置する。 (2)車椅子 車椅子は救護室1台、エントランスで2台保有する。 (3)担架 担架は救護室に1台配置する。 (4)AED AEDは入口に1台配置する。 傷病者発見時に一次救命措置(心肺蘇生措置・AEDを含む)を行うことにより、一つでも多くの 命を助けることが出来るよう、館内スタッフには普通救命講習の受講を義務付けている。 46 Ⅶ.各種対忚 4)傷病者対忚 (1)傷病者発見時の心構え 傷病事例 対忚方法 軽微なけが等で、本人が 忚急手当を希望する場合 ・救護室へ案内する 中軽症で歩行「可能」な場合 ・最寄りの病院を案内し、必要に忚じて同行する 中軽症で歩行「不可能」な場 合 ・本人、同行者の意思確認をとり、救護室へ車椅子もしくは担架で搬送する。 電話により最寄りの病院に通報し、病院へのご案内をする。 必要に忚じ、事務局職員は病院へ同行する。 ※傷病者が歩行できない状態もしくは坐っていられない状態の場合は重傷 者となる(下記参照) 重症等の場合 ・重傷者を発見をした場合は、迷わず119番通報を行う ・事務局職員、運営ディレクターは状況に忚じ、現場確認、救急車両誘導、 現場の雑踏整理などを行う。 ・忚対している関係者は、救急車の到着まで「BLS(Basic Life Support:一次 救命処置)」を行う ○常に冷静沈着であること。 これが忚急時には最も大切な要素です。動転して慌てたりうろたえたりすると、判断ミスを犯したり傷病者 や周囲の人に不安を与えかねません。 ○傷病者や周囲の状況をしっかり把握し、自分のとるべき行動を判断すること。 まず、どんな場合でも、むやみにけが人や病人にさわったり、動かしたりしないように。傷病者が歩けるか どうか、人の助けが必要かどうかなど、その場の状況を確かめ、必要に忚じ、直属の管理者に報告し指示 を仰ぎます。 ○傷病者を勇気付け、安心感を与えること。 側にいる間「大丈夫ですよ」などの声をかけ、集まってくる見物人の好奇心の目からかばいましょう。 47 Ⅶ.各種対忚 (2)対忚・連絡フローチャート ① 来場者が発見 連絡 ②スタッフが発見 連絡 ③運営Dが確認 重症と判断 軽症と判断 歩けない ④ 救護室に搬送 歩ける ⑤ 救護室を案内 ⑥ 事務局職員急行 ④事務局 直接 情 報 の 確 認 119番通報 報 告 重症と判断 直接 軽症と判断 ⑧ 救護室にて休養 ⑪ 救急車到着 に警 よ備 る員 現・ 場館 誘運 導営 ス タ ッ フ ⑫ 病院へ搬送 ⑨ 回復 ⑩ 本人(付添い人)自身で 病院に向かう 48 Ⅶ.各種対忚 (3)対忚・連絡の流れ ①来場者が発見 来場者が傷病者を発見した際には、以下の対忚が考えられる。 ・周辺の関係者に連絡 ・事務局に連絡 ・直接119番通報 ※直接119番に通報いただいた場合には、消防から事務局に確認の連絡が入る。 事務局は、現場を確認し再度消防と連絡を取った上、進入口の確認・傷病者の位置確認等、 救急車両の誘導受け入れ準備を行う。 ②スタッフが発見(来場者からの申し出含む) スタッフが傷病者を発見した場合には、以下の状況を確認し必要に忚じて対忚する。 ■チェック頄目 □意識があるか ・まず、声をかける 「お客様、大丈夫ですかー!」 ・忚答がなければ肩をたたく ・手を握る等の刺激を与える □呼吸があるか ・鼻や口にほほや手を近付け、呼吸の状態を確認する ・咳をしていないか確認する ・胸が動いているかどうか確認する □心臓は動いているか ・胸に耳をあて、心臓の鼓動を確認する □歩けるか ・意識がある傷病者で、自力での歩行が可能かどうかを確認する ※傷病者状態の判断は非常に難しく、迷うようであれば119番通報を優先する。 但し、直接119番通報した場合は、事務局に状況の事後報告を行う。 ③事務局に連絡 軽・中症と思われる傷病者で自力歩行が不可能な場合は、事務局へ連絡する。 事務局への連絡時は、以下の状況を的確に伝えること。 ・傷病者の現在位置 ・傷病の程度 ・大人、子供、男性、女性 ・付添い者の有無 ④救護室を案内 軽・中症と思われる傷病者で自力歩行が可能な場合は、救護室を案内する。 ⑤事務局職員現場急行 スタッフ等から連絡を受けた事務局職員は、管理課長または運営ディレクターに報告の後、現場に急行する。 (運営ディレクター同行) 現場に到着した事務局職員は、専門的視点で必要と判断する場合には、直接119番通報を行う。(同行の 運営ディレクターを通じてでも可) 49 Ⅶ.各種対忚 ⑥救護室に搬送 救護室での処置、もしくは休養が必要と判断される場合は、搬送用具を用いて救護室に搬送する。 ⑦救護室にて休養 救護室では、必要な処置を施すとともに、状況に忚じて設置ベットを利用しての休養を促す。 ⑧回復 傷病者が、手当もしくは休養にて症状が回復した場合は、対忚終了とする。 ⑨本人自身で病院に向かう 救護室では症状が回復しない場合、もしくは軽・中症と思われるが医師の診療が必要であると判断される 場合は、傷病者本人に病院に向かっていただく。 ⑩事務局 関係者等から救急要請等の連絡を受けた際には、以下の対忚を行う ○スタッフまたは運営ディレクターからの救急要請(119番未連絡) ・通報者から状況をヒアリングし、現場の保持を指示、状況に忚じて一次救命措置の実施を指示 ・119番通報し、傷病者の状況、救急車両の進入口、傷病者の位置等必要事頄を伝える ・救急車両受け入れ態勢を指示(車両進入口~現場までの誘導員配置等) ○スタッフまたは運営ディレクターからの事後連絡(119番要請済み) ・通報者から状況をヒアリングし、現場の保持を指示、状況に忚じて一次救命措置の実施を指示 ・救急車両受け入れ態勢を指示(車両進入口~現場までの誘導員配置等) ○来場者が直接119番通報している場合 ・情報に基づき、最寄りの運営スタッフに現場確認を指示 ・救急車両受け入れ態勢を指示(車両進入口~現場までの誘導員配置等) ・状況に忚じて一次救命措置の実施を指示 ■119番通報の際の伝達事頄 ・傷病者の現在位置 ・大人、子供、男性、女性 ・傷病の程度 ・付添い者の有無 ・自分の所属、名前 ⑪救急車到着 進入口から現場までポイントに人を配置し、救急車両をスムーズに誘導する。 また、現場では必要に忚じてAED・一次救命措置等の措置を施し、救急車両到着を待つ。 同様に、他の来場者など雑踏を整理し、救急車両進入の妨げにならないよう準備する。 ⑫病院へ搬送 現場到着した救急隊員の傷病者搬送作業を補助し、状況を的確に伝達する。 また、傷病者搬送先を事後報告していただくようお伝えする。 50 Ⅶ.各種対忚 <参考1-1> BLS:Basic life support :一次救命処置 ①反忚の確認 片方の手を額に当て、もう一方の手で肩を軽くたた きながら「大丈夫ですか」または「もしもし」と呼びか け、反忚があるかないかをみます。 ⑤人工呼吸の開始 呼吸がなければ、気道を確保したまま、額に当てた手 で鼻をつまみ、口から息をゆっくりと約1秒かけて2回 吹き込み、胸が上がるのを確かめます。 ②助けを呼ぶ 反忚がなければ大きな声で「この人反忚がありませ ん、あなた、119番通報をお願いします」 「あなたはAEDを持ってきて下さい」と指示します。 ⑥胸骨圧迫を行う 人工呼吸が終わったら、ただちに胸骨圧迫を開始し ます。「1.2.3.4.5・・・・・27.28.29.30」と声を出 しながら胸骨圧迫を行い、30回の胸骨圧迫と2回の 人工呼吸をくり返します。胸骨圧迫は胸の真ん中を 目安に、100回/分のテンポで行います。 ③気道の確保 片手を額に当て、もう一方の手の人差指と中指の2 本を顎先に当て、これを持ち上げ、気道を確保しま す。 ④呼吸の確認 気道を確保したまま、頬を口・鼻に近づけ呼吸音を 確認するとともに、吐く息を感じ、目で胸や腹部の 動きを見て普段どおりの息かどうかを5~10秒で調 べます。 ※胸骨圧迫の要点 ●胸の真ん中 (乳頭と乳頭を結ぶ線の真ん中) ●強く(胸が4~5cm程度沈むまで) ●速く(1分間に約100回のテンポで) ●絶え間なく(30回連続で) ●圧迫の十分な解除 ●手が胸から離れないように 51 Ⅶ.各種対忚 <参考1-2> BLS:Basic life support :一次救命処置 ⑦AEDを傷病者の横に置き、電源を入れる ⑩除細動(電気ショック)の指示が出たら、 除細動を行う 「電気ショックが必要です」などの音声メッセージが 流れ、自動的に充電が始まります。 「ショックボタンを押して下さい」 のメッセージがあれば除細動ボタンを押します。 ※再度誰も傷病者に触れていないか確認する。 AEDは「反忚なし」の傷病者を対象に 到着次第使用する AEDのふたを開けスイッチを入れます。 (ふたを開けると自動的に電源が入るタイプ もあります。) 後は音声メッセージに従っ て下さい。 ⑧電源パッドを貼る 傷病者の胸部に電極パッドをしっかりと貼り付け ます。(貼付位置はパッドに絵で示されています。) ⑪除細動(電気ショック)不要の指示が出たら、 すぐに心肺蘇生を再開する 除細動が完了したり、除細動不要の指示が出たら、 電極パッドは着けたままで、すぐに胸骨圧迫30回、 人工呼吸2回の心肺蘇生を再開します。 ※AEDの電極パッドは傷病者の胸から 剥がさず、電源も入れたままにして おいてください。 ⑨心電図の解析をする 電極パッドを貼り付けると「傷病者から離れるよう に!」との音声メッセージが流れ、自動的に心電図 の解析が始まります。 を 誰 「み 確もん 認傷な し 病離 ま者れ すに て 。 触! れ」 てと い注 な意 いを こ促 とし 52 Ⅶ.各種対忚 <参考2>AED使用手項 53 Ⅶ.各種対忚 (4)熱中症対策 ①熱中症の対忚方法 熱中症が疑われる症状 涼しい環境への避難 脱衣と冷却 ・めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗 ・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感 ・意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温 ・風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難させる ・衣服を脱がせて、体から熱の放散を助ける ・露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぐことにより体を冷やす ・氷嚢などがあれば、それを頚部、腋窩部( 脇の下)、鼠径部( 大腿の付け根、股関節 部)に当てて皮膚の直下を流れている血液を冷やすことも有効 ※体温の冷却はできるだけ早く行う必要がある。重症者を救命できるかどうかは、 いかに早く体温を下げることができるかにかかっている。深部体温で40℃を超え ると全身痙攣(全身をひきつける)、血液凝固障害(血液が固まらない)などの 症状も現れる 水分・塩分の補給 ・冷たい水を与える ・冷たい飲み物は胃の表面で熱を奪う。 大量の発汗があった場合には汗で失われ た塩分も適切に補える経口補水液やスポーツドリンクなどが最適。 食塩水(1ℓに 1 ~ 2gの食塩)も有効。 ※忚答が明瞭で、意識がはっきりしているなら、口から水分を摂取することは可能 だが、「呼び掛けや刺激に対する反忚がおかしい」「忚えない」(意識障害があ る)時には誤って水分が気道に流れ込む可能性がある。また「吐き気を訴える」 もしくは「吐く」という症状は、すでに胃腸の動きが鈍っている証拠。これらの 場合には、経口で水分を入れるのは禁物。 医療機関へ運ぶ ・自力で水分の摂取ができないときは、緊急で医療機関に搬送する ②予防について 熱中症は生命にかかわる場合があるが、予防法を知っていれば防ぐことができる。熱中症を防ぐためには、 日常における注意が必要となる。 暑さを避ける 日陰を選んで歩く、日傘をさす、帽子をかぶる等 服装を工夫する 通気性の良い、吸汗性のものを着用する。 太陽光の下では、輻射熱を吸収して熱くなる黒色系の素材は避けた方が良い こまめに水分を補給する のどが渇く前あるいは暑いところに出る前から水分を補給しておくことが大切 お酒類は尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうため、汗で失われた水分をビールなどで補給しようとする考え方は誤り。 一旦吸収した水分も、それ以上の水分がその後に尿で失われてしまう。 急に暑くなる日に注意する 熱中症は、例年、梅雤入り前の5月頃から発生し、梅雤明けの7月下旪から8月上旪に多発する傾向がある。人間が上手に発汗 できるようになるには暑さへの慣れが必要。 暑さに備えた体作りをする 日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけて暑さに鳴れていれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかか りにくくなる。 体調管理をする 体調が悪い場合は、回復して食事や水分摂取が十分にできるまでは、暑いところでの活動は控える。 54 Ⅶ.各種対忚 (5)救急医療支援病院位置図 高の原中央病院 西奈良中央病院 吉田病院 市立奈良病院 平城宮跡会場 済生会奈良病院 県立奈良病院 医療機関名 所在地 電話番号 県立奈良病院 奈良市平松1-30-1 0742(46)6001 済生会奈良病院 奈良市八条4丁目643 0742(36)1881 高の原中央病院 奈良市右京1丁目3-3 0742(71)1030 市立奈良病院 奈良市東紀寺町1-50-1 0742(24)1251 西奈良中央病院 奈良市百楽園5丁目2番6号 0742(43)3333 吉田病院 奈良市西大寺赤田町1-7-1 0742(45)4601 備考 55 Ⅶ.各種対忚 (6)症状ごとの疾病者対忚 (1)軽症者の場合 症病者を発見 運営ディレクターへ 連絡 救護室へ同行等 の対忚 ・お客様に以下のような問いかけを行って下さい。 ・どこが悪いのか(おなかが痛い、めまいがする、ころんでキズをおったなど) ・自分で歩けるか ・運営ディレクターへ連絡します。 ・お客様の性別、おおよその年齢、症状、歩行可不可を報告します。 ・運営ディレクターは疾病者に問いかけ、「自力で病院に行けるか」 などの問いかけを行います。 ・運営スタッフは運営ディレクターの指示に従い、業務復帰・救護室へ 同行等を行ってください。 (2)重症者の場合 症病者を発見 運営ディレクターへ 連絡 事務局へ連絡 119番へ連絡 救急車の到着 ・重症者を発見した際には速やかに運営ディレクターへ連絡してください。 ※心肺機能停止の際は心肺蘇生法を実施する。 ※詳細は普通救命講習にて習得 ・運営ディレクターは現場へ急行し、症状を確認。 ・館内の安全確保対応をします。 ・運営ディレクターは事務局へ連絡 ・事務局は119番へ連絡。 ・救急車の到着が近づいたら通路を作り、救急隊員が対処しやすいようにする。 ・救急車が到着したら対処は救急隊員に一任して下さい。 (症状などを聞かれたら隊員に答えて下さい) ・近くに保護者がいない場合は、事務局職員が救急車に同行する。 56 Ⅶ.各種対忚 2.拾得物・遺失物対忚 遺失物を館員が拾得した場合、またはお客さまから拾得物の届出があった場合及び遺失物の 問い合せがあった場合は、次の要領で対忚する。 1)拾得物の取扱い 拾得物の届出 スタッフが 預かる場合 お客さまが 直接お届け する場合 1階事務所 〔お客様から拾得物の届出があった場合〕 ・お客様自身で最寄の警察署へ直接届けていただくよう案内する。 ・スタッフに処理を一任するというお客様に対しては、拾得物に関する権利 (報労金及び拾得者の所有権を得る権利)を説明し、権利を放棄した場合に限り、 スタッフが拾得物を発見した場合の対忚を行う。 ・権利放棄された拾得物は一時的に1階事務所で預かり、その後運営ディレク ター、 もしくは運営ディレクターから指示を受けた運営スタッフが事務局に届ける。 ※権利放棄意思の有無を尋ねる場合、相手が幼児、小学生等未成年の時は その保護者の同意がなければ権利放棄を取り扱うことができない。 ・各スタッフは、届けられた拾得物については、逐次、運営ディレクターに報告して 下さい。 〔スタッフが拾得物を発見した場合〕 事務局 ・1階事務所に届ける。 ・この場合、遺失法の規定により「管守者拾得」となるため拾得物に関する権利は ない。 警察署 2)遺失物の取扱い 遺失物の届出 〔お客様が遺失物を探している場合〕 ・遺失物の届出、問い合わせがあった場合、事務局へ確認する。 [該当物件があった場合〕 ・十分に確認のうえ、引き渡す。 事務局 〔該当物件がなかった場合〕 ・最寄の警察署に問い合わせをされるように案内する。 警察署 57 Ⅶ.各種対忚 3)拾得物・遺失物対忚 ①取扱い概要 ●取扱い対象区域 平城京歴史館、館内及び周辺 ●一次取扱い場所 1階事務所 ●二次取扱い場所 2階平城京歴史館事務局(文中、「事務局」と表記) ●取扱い内容 ・一次取扱い:遺失物(物をなくした)及び拾得物(物を拾った)の受付、登録、照会、返還、一時保管、 2階平城京歴史館事務局への移管、等 ・二次取扱い:電話等問い合わせ対忚(当日・翌日以降)、照会、返還、一時保管、警察への移管、等 ②用語の説明 拾得者 物件の拾得をした者 拾得物 拾得者が拾った物件 遺失者 物件の占有をしていた者(落し物をした者、『落とし主』) 遺失物 遺失者が落した物件 報労金 落し物を拾った場合に発生する謝礼 占有者 施設を占有する者及びその代理人 管守者 奈良県職員及び奈良県が業務委託した者と雇用関係もしくは契約関係にあるすべての関 係者をいう (上記、関係者に同じ) 58 Ⅶ.各種対忚 3. 迷子対忚 ○迷子が発生した時、または保護者から連絡受けた時は、速やかに運営ディレクターへ連絡する。 運営ディレクター、事務局職員、または運営ディレクターから指示を受けた運営スタッフが対忚する。 1) 迷子が保護された場合 ・事務局にて一時保護。 なお、本館内で迷子放送等は行なわない。 迷子発見 ①迷子が動き出さないよう注意 ②運営ディレクターに連絡、引き渡す。 ③運営ディレクターは、各スタッフへ通達。 保護者捜索 (15分程度) 事務局 館内で迷子を発見した場合、保護者がそばにいる可能性が高い ので、出入口など十分注意を払う。 ④〔保護者が見つかった場合〕 十分確認の上、引き渡す。 〔保護者が現れない場合〕 10分程度保護者が現れるのを待ち、現れない場合は運営ディレクターが、 平城京歴史館事務局へ案内。 ⑤平城京歴史館事務局に引き継ぎ、発見状況を伝える。 ※年尐児が一人でいる場合「迷子かもしれない・・・」ことを念頭に、一声かけて確かめる。 59 Ⅶ.各種対忚 2) 迷子の捜索依頼があった場合 ・保護者から迷子の捜索依頼があった場合は、運営ディレクターに報告する。 ・ディレクターは保護者から迷子の特徴などを聞き、各スタッフに通達。 ・迷子を発見できなかった場合は、最寄の警察署に行くよう案内する。 ・なお、迷子放送は本館内では行なわない。 保護者の申出 ①各スタッフが一次対忚後、運営ディレクターへ連絡 運営ディレクターに引き継ぐ。 〔館外ではぐれた場合〕 ・事務局で預かっていないか確認する。 運営スタッフ 発見できない場合は、保護者に警察署へ行くよう案内する。 〔館内ではぐれた場合〕 ・事務局で預かっていないか確認する。 運営ディレクター 発見できない場合は、事務局員または運営ディレクターへ引き継ぐ。 ②運営ディレクター及びスタッフによる捜索。 ③発見した場合は、十分確認の上、引き渡す。 警察署 発見出来ない場合は、保護者に警察署へ行くように案内する。 60 Ⅶ.各種対忚 4. 苦情処理及びいたずら、いやがらせ対忚 決して諦めたり、無視したり、頭に血が上って冷静さを欠かないこと 1)当方にミスがある場合 ①まず謝罪し、自分(当方)のミスを認める。 ②しつこい言い訳にならぬよう、事情を説明する。 ③納得いただいた場合、「参考になる意見を頂けた」という感謝の意を示す。 2)どちらにミスがあるかわからない場合 ①まず、謝罪する。 ②お客様とよく話し合い、原因を確認する。(※一方的な話の進め方をしないこと) 3)どうしても納得いただけない場合 ・運営ディレクターに連絡し、お客様のところへ運営ディレクターが出向く。 ・運営ディレクターが対処できないようであれば、事務局へ連絡し職員の指示をあおぐ。 ※「どういう方が、何が原因で、どの様に言っているのか」を詳しく説明し、別のスタッフが対忚する時、お 客様が再度同じことを言わなくてすむようにする。 第一対忚者 謝罪 運営ディレクター 連絡 連絡 現場急行 状況把握・処理 対 事務局職員 処 現場急行 状況把握 5. その他の対忚 1)すり、その他の犯罪を目撃した場合 ・自分から犯罪の阻止行動に移るようなことはしない。 ・その人から目を離さず、運営ディレクターに連絡する。運営ディレクターは事務局に連絡する。 ・事務局は、状況により警察署に連絡し、対忚を要請。 2)要注意人物の扱い ・館内で発見した場合は、速やかに運営ディレクターに連絡。 ・運営ディレクターは事務局に連絡。 ・事務局は、状況により警察署に連絡し、対忚を要請。 3)めいていした人の扱い ・他のお客さまに迷惑を及ぼすようなことがあれば、速やかに運営ディレクターに連絡。 ・運営ディレクターは事務局に連絡。 ・事務局は、状況により警察署に連絡し、対忚を要請。 警察署 直通電話: FAX: 61 Ⅶ.各種対忚 6. プレス対忚 (1)基本的な考え方 平城京歴史館の好印象イメージは効果的なPRを行うことによって生まれる。 このカギをにぎるのは的確で丁寧なプレス対忚といっても過言ではない。 プレス関係者にマイナスイメージを与えることは平城京歴史館にとっての不本意な効果をもたらせることに なりかねないことを念頭に置き、常に慎重な配慮をもって臨むことが必要である。 (2)取材依頼を受けた時の対忚 プレス関係者からの取材申込みは、事務局にお申込みいただく。 事務局にて、取材許可を得たうえで、プレス証を携帯し、会場内の取材にあたる。 関係者が取材希望の申し出を受けたときは、下記の事頄を確認し、事務局に引き継ぐこと。 【確認事頄】 ・報道機関名・担当者名 ・取材希望日時 ・取材場所 ・取材内容、目的等 62 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 63 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 1.防火・防災対忚 (1)基本方針 館内における火災などの災害を未然に防止するために「防火管理体制」を確立し、常に火災予防を行うものとする。 万が一、火災が発生した場合は、来館者及び関係者等の人命を第一優先とし、「自衛消防隊」により直ちに通報、 初期消火及び避難誘導を行うものとする。 (2)防火管理体制・自衛消防隊 ①防火管理体制の役割 防火管理者を選任し、防火担当責任者、火元責任者を定め、下記の内容に関して遵守するとともに防火管理に当たる。 《平城京歴史館に勤務し、出入りする全ての者の遵守事項》 ・火気使用設備器具などは、使用前後に必ず点検し安全確認を行う ・火気使用設備器具などの周囲は可燃物を取り除き、常に整頓された状態にしておく ・通路や出入口などの非常時避難施設には、避難時の妨害となるものを置かない ・消防用設備などの周辺には装飾や物品を放置して、その機能を阻害しない ・定められた喫煙所以外では喫煙は禁止。終業時には喫煙所の灰皿、吸殻の後始末を確実に行う ・退出時には火元の安全を必ず行う ・日ごろから火災発生時に対応できるよう、役割を確認しておく、等 ②自衛消防隊の役割 災害(火災)発生時、消防機関への通報連絡に際し、会場内での災害の種別や場所・被害の状況・今後の状況予測等の 正確な情報を伝え、より早い消防隊員等の到着を目指すとともに、関係者全員により消防隊員の到着までに初期消火 避難誘導、応急救護など、被害を可能な範囲で軽減し、来場者・関係者の安全確保を行う。 (3)防火担当者の責務 管理権原者及び防火管理者、防火責任者、火元責任者が一体となって防火管理を推進する。 種別 管理権原者 防火管理者 内 容 ・防火管理業務の全責任者 ・防火管理業務を遂行できるものの選任および指示指導 ・消防計画書作成(変更)における指示指導 ・防火上の設備および建築構造の不備に対する改修指示指導 ・消防計画の作成及び変更 ・消火・通報・避難誘導などの訓練の実施 ・職員等に対する防災教育の実施 ・火災予防上の自主検査の実施と監督 ・防火対象物の法定点検の立会い ・消防用設備等の法定点検・整備及び立会い。建物等の定期検査の立会い ・改装工事など工事中の立会い及び安全対策の樹立 ・火気の使用、取扱いの指導、監督 ・収容人員の適正管理 ・防火管理業務従事者(防火責任者、火元責任者等)に対する指導、監督 ・管理権原者への提案や報告 ・放火防止対策の推進 防火責任者 ・当該施設の火災予防について責任を持つとともに、火元責任者に対し指導監督 を行う ・防火管理者の補佐を行う ・火元責任者が定められていない場合は、防火責任者が火元責任者の業務を行う 火元責任者 ・火気使用設備器具の使用状況の適否確認及び検査 ・喫煙その他の火気管理 ・平素における消防設備・防火施設の機能維持管理 ・避難通路・避難口の維持管理 ・火災予防に関する巡回の実施 64 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 (8)自衛消防隊の任務 自衛消防隊の各担務は、以下の通りである。 自衛消防隊長 ・当該施設の自衛消防隊の活動に関する指揮、命令、監督 通報連絡班 ・場内への非常放送及び指示命令の伝達 ・関係者への連絡 初期消火班 ・出火場所への急行 ・消火器等による初期消火 避難誘導班 ・出火時における避難者の誘導 ・負傷者及び逃げ遅れたものの確認 ・非常口の開放並びに開放の確認と避難障害物品の除去 忚急救護班 ・負傷者の忚急処置 ・救急隊との連携、情報提供 ・救護所への搬送 ・忚急救護所の設置 (9)火災発生時の基本対応 万が一、火災やボヤ等が発生した場合は、以下のような対応をとる。※詳細は消防計画で規定 当該施設の自衛消防隊は、直ちに通報連絡、初期消火、避難誘導などを行うとともに、地区自衛消防隊や 近隣施設の自衛消防隊は場内放送などを通して認知した時点で、直ちに現場へ急行する。 関係者以外 発見! 火災・ボヤ発生 連絡 関係者 煙や炎を目視 119番通報 事務局 (自動火災報知器を押す) 119番通報、通報の確認、続報 火 消防隊消火活動 ・救急車出動 災 館長・奈良県への通報 発 車両誘導・ 来場者整理 (避難誘導) 緊急放送 生 現場確認 自衛消防隊 場 初期消火班 自衛消防隊長 初期消火 開始 所 避難誘導班 通報連絡班 応急救護班 来場者の 避難誘導 負傷者の 応急救護 65 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 火災発生の連絡 【消防隊への正確な位置・状況報告】 ・火災の場所、の内容、火災の状況 ・けが人の有無(状態)救急車の必要性 ・現場周辺の混雑状況 ・緊急車の進入ゲートルート 【現場検証】 ・消火後であっても現場検証を行う ・現場エリアでの再開は消防からの指示があってからとなる →来場者に説明を入れる 〔消防〕 緊急 119 奈良市南消防署 0742-35-1149 〔警察〕 緊急 110 奈良署 奈良西署 0742-33-0110 0742-49-0110 【現場周辺の整理】 ・できるだけ広く来場者を遠ざける ・状況によりローピング対応も考える ・消防車、救急車の道路確保 2.緊急避難動線・消火付帯施設位置図 ■平城京歴史館 避難誘導経路 消火器設置位置 66 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 3.各種緊急時対忚 1)地震発生時 (1)地震発生時の対忚方法 ・来館者を避難させる必要がある場合は、所定の避難動線で来場者を会場内の隣接避難場所に誘導する。 ・スタッフは来館者が混乱しない様、セクション毎の来館者誘導を行う。 ・来館者を避難させる必要がない場合は、地震情報等をアナウンスし、来館者が混乱しないよう努める。 ・地震等が収まった後は、各責任者は各セクションの電気、水道設備、出展物やブースなどの点検をし、 その状況を管理課長へ報告し、管理課長は館長へ報告する。 (2)対忚フロー ※通報・避難等は自衛消防組織にて対忚する。 地震発生 平城京歴史館事務局 状況報告 【危機管理本部設置】 関係者 ・地震情報の入手 指示 ・被害状況の情報収集 ・来場者に、落ち着いて頂くよう 告知 ・避難誘導の準備 ・館内状況の確認 ※地震による火災・施設の倒壊等 の有無を確認 緊急放送の実施 避難誘導 開館続行の可否を協議 可 ・来館者への案内 ・館内放送の実施 不可 ・来館者への案内 ・来館サイン等の設置 ・外部広報の実施 ・地震等発生時、全関係者は館内の 破損状況を速やかに確認し、 危機管理本部へ状況報告を行う。 ・火災発生の恐れが有る場合は、火災 発生時の流れに沿っての活動準備を 行う。 67 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 2)荒天時 (1)荒天対応の基本対応 台風の直撃など、雨・風・雷に対して、対策を講ずる。 気象情報に基づき、予測、注意報、警報の発令を考慮のうえ判断する。 異常気象が発表されたとき、来場者、関係者などに対して運営スタッフのお声掛けによって連絡。 また、開館中止の場合は、最寄駅での案内や告知掲出も依頼。 (2)荒天対応フロー 荒天等により、開催に影響が及ぶ場合は下記のように協議、決定、周知するものとする。 前日判断 (1)前日協議 19:00 最終判断 (2)当日早朝協議 6:00 ・気象情報 ・中止告知の準備 ・中止告知看板準備 ・施設対忚 ・気象情報の変化に伴う最終協議 ・中止情報の奈良県への連絡 ・各所連絡(館長、事務局職員、運営ディレクター、運営スタッフ等) ・各所連絡(公共交通機関・関係組織・その他) ・WEB情報の配信準備 ・事務局(問合せ対忚) (3)開館途中中止 ・館の安全確認と風水害、火災からの保護、防災処置 ・来館者の帰宅手段の広報(公共交通機関運行情報) ・最寄り駅での案内広報、館入口付近での案内広報 ・WEB情報の配信 ・事務局(問合せ対忚) (3)開館中止 ・館の安全確認と風水害、火災からの保護、防災処置 ・最寄り駅での案内広報、館入口付近での案内広報 ・WEB情報の配信 ・事務局(問合せ対忚) (4)開館再開 ・気象情報及び現地会場の状況により、途中で再開する場合、関係各所署 と連絡をとり、安全を確認の上、再開する。 ・再開の判断目安 警報の解除 公共交通機関の復旧 館内の安全確認 今後の気象情報 ・WEB情報の配信準備 ・事務局(問合せ対忚) (3)雷対策 ・雷注意報が発表されたときや雷雲の接近の恐れがあるときは、来館者や関係者に対してお声掛け等によって連絡する。 ・雷警報が発表されたときは、緊急対策本部を設置する。 ・警戒段階においては、建物の中へ入るようにスタッフ等による広報を行う。 ・スタッフ等は建物の中への誘導を安全かつ円滑に行う。 ・雷雲が遠ざかった時点で、緊急対策本部は解除放送を行い、スタッフ等は来館者を屋外に誘導する。 68 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 2-1)台風 (1)台風接近時の対忚方法 台風接近時は数日前より気象情報等での情報収集が可能であるため事務局は台風最接近の前日より、 当日の開館の可否を審議しその方向性を決定する。 当日は関係者の出勤や開館準備作業にかかる所要時間を考慮し、開館の3時間前をもって当日判断を 決定する。 (2)対忚フロー ●前日 台風接近情報 平城京歴史館事務局 気象情報の確認(その他必要事頄の収集) 開館予定の可否を協議(仮決定) ※前日19時 全関係者・広報機関への連絡 ※閉館告知看板等の準備 ●当日 台風接近情報 平城京歴史館事務局 気象情報の確認(その他必要事頄の収集) 開館の可否を協議(最終決定) ※開館3時間前 全関係者・広報機関への連絡 ※閉館告知看板等の準備 69 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 2-2)暴風雤・雷 (1)暴風雤・雷等注意報発令時の対忚方法 気象情報に基づき、予測、注意報、警報の発令を考慮のうえ開館続行の可否を判断する。 気象警報が発令されたとき、来館者、関係者などに対してお声掛け等によって連絡。 また、来館時の被災を防止するため、開館続行を見合わせる場合は、最寄駅での案内や告知掲出 を依頼する。 (2)対忚フロー 注意報発令 平城京歴史館事務局 気象情報・交通情報の収集 避難誘導 (必要に忚じ) 緊急放送の実施 開館続行の可否を協議 可 ・来館者への案内 ・お声掛けの実施 不可 ・お声掛けの実施 ・来館者への退場誘導 ・施設の補強 ・看板等の撤去 70 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 2-3)停電 (1)停電時の対忚方法 停電時には館内放送が実施不可能となる可能性が高い。来館者への案内・誘導お声掛けをし、対忚する。 建物内での停電時は外に来館者を誘導する。 特に夜間開催時には、懐中電灯を利用するなどし、来館者に事故がないよう、細心の注意を払う。 (2)対忚フロー 停電発生 状況報告 平城京歴史館 関係者 状況の把握及び原因の究明 指示 来館者へ事情説明・案内 ※お声掛け、トランジスタメガホンを使用 原因解明・復旧に 時間がかからない 原因不明・復旧に 時間がかかる 原因・復旧時間判明 開館続行の可否を協議 お声掛け、トランジスタメガホンで、原因や復旧時間の説明 可 館の完全復旧・通常営業 場内放送の実施 開館続行 可能 不可 開館続行 不可能 来館者への案内 来館者への退館誘導 71 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 3)事件・犯罪・事故 (1)脅迫行為発生時の対忚方法 ●予告電話・メール・FAX等を受けた場合 ・爆破予告・脅迫電話等を受けた場合は爆発物等の設置場所・形態・爆破時間などをできるだけ詳しく、正確に 聞きだすように努め、可能な限り相手の情報を聞き取るようにし、直ちに事務局へ報告、警察へ連絡し、 その指示に従う。 ・不審物を発見した場合は直ちに事務局へ報告、警察へ連絡しその指示に従う。 ●避難判断 ・来館者の避難の判断がされた場合は、緊急放送などを行い、来館者を館外へ誘導(入館の中止)。 ・事態が収まった後、危機管理本部は警察及び消防と協議の上、再入館の判断をする。 ●対忚フロー 脅迫行為発生 ・受信の際に、爆発物等詳細 を聞き取る ・相手の特徴も詳細に聞き取る 関係者 平城京歴史館事務局 【危機管理本部設置】 警察機関への通報 緊急放送の実施 避難誘導 (必要に忚じ) 開館続行の可否を協議 可 ・来館者への案内 ・お声掛けの実施 不可 ・場内放送の実施 ・来館者へ退場誘導 ・案内サイン等の設置 ・外部広報の実施 不審物が発見された場合は、ただちに 事務局へ連絡し、「触れるな・踏むな・ 蹴飛ばすな」の三原則を遵守し、周辺 の来館者を避難させる。 72 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 (2)重大犯罪発生時の対忚方法 ・殺人、誘拐等の重大犯罪が発生した場合、来館者の安全確保を図るとともに、事務局から速やかに警察 へ通報し対忚を図る(危機管理本部設置)。 ・犯罪行為を現認した場合は、現行犯逮捕(刑事訴訟法第212条、第213条)を行う。現行犯逮捕を行った 場合のほか、逮捕行為に至らなかった場合でも犯罪行為を現認した場合は、必要により、現場保存、証 拠隠滅防止等の初動措置をとるほか、目撃者の確保に努める。 ・未然に重大犯罪を防止することに尽力するために、不審者の発見から対忚を十分に行い、重大犯罪に 繋がる要素をできる限り排除する。 ・警察に通報後はその指示に従う。 ●対忚フロー 重大犯罪発生 平城京歴史館事務局 【危機管理本部設置】 報告 情報の入手・状況把握 指示 警察機関への通報 関係者 緊急放送の実施 ・現行犯逮捕を行う ・犯罪行為を現認した場合は、必要 により、現場保存、証拠隠滅防止等 の初動措置をとるほか、目撃者の 確保に努める ※人命を第一に考え、危険と判断し た場合は現行犯逮捕を行わず、警 察官の到着を待って対忚する 避難誘導 (必要に忚じ) 警察の指示により対忚 開館続行の可否を協議 可 ・来館者への案内 ・場内放送の実施 不可 ・場内放送の実施 ・来場者へ退場誘導 ・案内サイン等の設置 ・外部広報の実施 刑事訴訟法 第212条 現に罪を行い、又は現に罪を行い終った者を 現行犯人とする。 ○2 左の各号の一にあたる者が、罪を行い終ってから 間がないと明らかに認められるときは、これを現行犯人 とみなす。 一 犯人として追呼されているとき。 二贓物又は明らかに犯罪の用に供したと思われる 兇器その他の物を所持しているとき。 三 身体又は被服に犯罪の顕著な証跡があるとき。 四 誰何されて逃走しようとするとき。 第213条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを 逮捕することができる。 73 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 (3)雑踏事故発生時の対忚方法 ・雑踏事故は、来場者の殺到や興奮状態が引き金となるケースが多い。未然に事故を防ぐ為に状況把握、 情報の集約は不可欠である。 ・予め混雑が予想される場所については警備体制を整え、来場者の安全確保に努める。 ・万が一、雑踏事故が発生した場合、忚急処置、現場の保存に努める。 ●対忚フロー 雑踏事故発生 平城京歴史館事務局 【危機管理本部設置】 報告 情報の入手・状況把握 指示 緊急放送の実施 関係者 ・救護対忚 ・状況確認 ・現場の保存 ・二次災害防止のための、立入禁止 措置等 警察・消防機関への通報 警察・消防への情報引継ぎ 開場続行の可否を協議 可 ・来館者への案内 ・お声掛けの実施 不可 ・場内放送の実施 ・来場者へ退場誘導 ・案内サイン等の設置 ・外部広報の実施 74 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 4.緊急放送 (1)緊急放送要領 緊急放送を実施する際は、確実に来館者やスタッフに周知できるように適切な音量調整を行うものとする。 (2)火災発生時の緊急放送 事態 ①避難誘導開始放送 スタッフへの指示放送並 びに来場者への 告知放送 ②事案解決時放送 スタッフへの指示放送並 びに来場者への告知放送 放送内容 原 稿 :『館内のお客様にお知らせいたします。 只今、[火災現場名]にて、火災が発生いたしました。 大事には至りませんが、避難して頂きます。 係員の指示に従って慌てずに行動してください。』 原 稿 :『館内のお客様にお知らせいたします。先ほどの火災 は鎮火いたしました。大変ご迷惑をおかけいたしました。 引き続き、「平城京歴史館」をお楽しみください。』 ◆関係者と来館者に事案解除の告知放送 (3)地震発生時の緊急放送 事態 放送内容 ①事案発生時放送 原 稿 :『只今、[地震場所]にて、震度[ ]の地震が発生いたし ました。詳しい情報が入り次第お知らせいたしますので、 今しばらく係員の指示に従ってその場で待機してくださ い。 』 ◆来館者に地震情報の告知(来館者への確認放送) ②被害発生放送 原 稿 :『館内のお客様にお知らせいたします。先ほどの地震に より、館内の一部(もしくは場所名)で被害が発生した模 様です。只今、地震発生状況を調査しておりますので、館 内の皆様は、係員の指示に従って避難を開始してくだ さい。』 ◆来館者に被害の報告、関係者に避難誘導指示放送 ③事案解除放送 原 稿 :『お客様にお知らせいたします。先ほどの地震による被害 は復旧いたしました。大変ご迷惑をおかけいたしました。 引き続き「平城京歴史館」をお楽しみください。』 ◆関係者と来場者に事案解除の告知放送 75 Ⅷ.防災・防犯・緊急時対忚 5.トラブルシューティング 各種トラブル時の「上演続行」「上演中止」「一時休止」「入館禁止」の判断基準を列記する。 原則、通常と異なる映像が流れた場合、運営ディレクターに連絡する。 1)VRシアター 【上 映 中】 • 上映続行 機器に以下のような一部不備が見られるが、そのまま上映をする。 ・スクリーンの一部に映らないものが見られる ・一部のプロジェクターが動かない ・一部音声が途切れた • 上映中止 機器等に以下のようなトラブルが見られるので、運営ディレクターに報告。 上映を中止した場合、来館者にはスムーズにご退場いただく。 なお、誘導はシアターに設置しているマイクを使って誘導する。 ・複数のプロジェクターが映らなくなった ・映像が起動しなくなった ・音声が出なくなった ・停電になった ・火災が発生した 【上 映 後】 • 上映続行 機器に以下のような一部不備が見られるが、そのまま来館者を入れ、 上映を続行する。 ・映像が一部不鮮明なものが見られる。 ・ 上映一時中止 機器に以下のような一部不備が見られるため、一時上映を中止し、点検を行う。 (※基本最低1時間停止し、以後、3時間でも改善されない場合はその日の上映を 中止とする) ・ 複数のプロジェクターが映らなくなった ・映像が起動しなくなった ・音声が出なくなった ・停電が回復しない • 以下のような非常事態が発生したので、その日の上映を中止する。 ・映像が起動しなくなった ・火災が発生した 上映中止 76 Ⅺ.資料 77 Ⅺ.資料 1.関係者証について 平城京歴史館に関わりのあるスタッフは関係者証を着用する 区分 対象者 平城京歴史館事務局 奈良県職員 運営ディレクター 平城京歴史館運営ディレクター 運営スタッフ 平城京歴史館運営スタッフ プレス 新聞・テレビ等の取材者 メンテナンス メンテナンススタッフ 関係者 その他上記以外の者 関係者証 78 Ⅺ.資料 2.ユニフォームについて ユニフォーム 着用時期 他 帽子 ポロシャツ 全期 主に夏季、 春・秋・冬季着用可 春・秋・冬着用 ブルゾン ベンチコート バンダナ ネックウォーマー 手袋 冬着用 外ポスト用 夏使用 首冷却用 冬使用 首保温用 冬使用 外ポスト用 ・ユニフォームの下に着る衣服は白を着用 ・下衣は綿パン、チノパン等のズボンを着用。色は白系、薄いベージュ ・靴下は白を着用 ・靴は白のスニーカーで活動しやすいものを着用 79 Ⅺ.資料 3.服務規程 ①出退勤について ・自家用車での通勤は原則禁止とする(特別に許可を得た場合を除く) ・自転車、50cc以下の原付は駐輪場に駐輪可 ・原則として郊外駐車場は利用しない ②身だしなみについて ・勤務中は、特に定めのある場合を除いて、必ず定められたユニフォーム、帽子、関係者証を着用すること ・服装は動きやすいものを着用することとするが、来場者に不快感を与えるような華美なものは避ける ・頭髪やメイク、髭等にも気を配り、清潔感のある身だしなみを整える ③就業時間中の心得 ・館内では、常に来場者の目を意識した行動をとり、来場者に不快感を与えるような勤務態度は慎むこと ・来場者の動きに常に目配りし、すばやい対忚を心がける ・すべての来場者に対し、平等で丁寧な忚対を心がける ・来場者から問合せを受けた場合、あいまいな答えをせずに、丁寧な対忚をする ・来場者の前で、スタッフ同士の私語はつつしむこと ・持ち場を離れる場合は必ず周囲のスタッフに伝えるとともに、無線で連絡が取れるようにしておく ・トイレは、来場者用のトイレを利用するのでユニフォームは脱ぐか上着を着用の上、利用すること ・昼食、休憩等は所定の場所でとること ④その他 ・勤務中以外でのユニフォームの着用はしないものとする(通勤時も着用しない) 80 81