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(1)基本計画書 - 大学設置室

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(1)基本計画書 - 大学設置室
別記様式第2号(その1の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
基 本 計 画 書
基
事
計
フ
項
画
大
の
リ
設
フ
本
区
リ
学
研究科の設置
名
ナ
ガッコウホウジン
学 校 法 人 近 畿 大 学
ナ
キンキダイガクダイガクイン
称
大 学 本 部 の 位 置
画
入
者
ガ
の
記
分
ガ
置
計
欄
備
キンキダイガク
近 畿 大 学 大 学 院 (Kinki University Graduate School)
大阪府東大阪市小若江3丁目4番1号
的
学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究めて、文化の進展に寄与すること
を目的とする。
新 設 学 部 等 の 目 的
高度な専門性と同時に領域横断的な知性と教養を身につけ、総合的な思考力と判断
力をもって国際社会また地域社会における指導的な役割を果たし、さまざまな分野で
専門知識を活かしたクリエイティヴな文化発信を行うことのできる多彩な人材を養成
することを目的とする。
大
学
の
目
新 設 学 部 等 の 名 称
修業
年限
年
入学
編入学
定員
定 員
人
年次
人
収容
定員
人
学位又
は称号
開設時期及
び開設年次
年 月
第 年次
総合文化研究科
[Graduate School of
Interdisciplinary
Human Studies]
新
設
学
部
等
の
概
要
考
所 在 地
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
日本文学専攻(M)
[Major in
Japanese
Literature]
2
4
-
8
修士
(文学)
平成26年4月
第1年次
文芸学部、
総合社会学部
英語英米文学専攻(M)
[Major in English
Linguistics and
Literature]
2
3
-
6
修士
(文学)
平成26年4月
第1年次
文芸学部、
総合社会学部
文化・社会学専攻(M)
[Major in Social
and Cultural
Studies]
2
8
-
16
修士
(文化学)
修士
(社会学)
平成26年4月
第1年次
文芸学部、
総合社会学部
心理学専攻(M)
[Major in
Psychology]
Studies]
2
6
-
12
修士
(心理学)
平成26年4月
第1年次
文芸学部、
総合社会学部
21
-
42
計
同一設置者内における変更状況
(定員の移行,名称の変更等)
近畿大学大学院生物理工学研究科
生体システム工学専攻 修士課程(設置) ( 18)
電子システム情報工学専攻 博士前期課程(廃止) (△ 9)
機械制御工学専攻 修士課程(廃止) (△ 9)
※電子システム情報工学専攻と機械制御工学専攻は、平成26年4月から学生募集停止
近畿大学大学院文芸学研究科(廃止)
日本文学専攻 修士課程 (△ 6)
英語英米文学専攻 修士課程 (△ 5)
国際文化専攻 修士課程 (△10)
※平成26年4月学生募集停止
新設学部等の名称
開設する授業科目の総数
講義
演習
実験・実習
計
卒業要件単位数
総合文化研究科
教育 日本文学専攻
課程
英語英米文学専攻
70 科目
2 科目
0 科目
72 科目
32 単位
56 科目
2 科目
0 科目
58 科目
32 単位
文化・社会学専攻
92 科目
2 科目
0 科目
94 科目
32 単位
心理学専攻
50 科目
4 科目
2 科目
56 科目
32 単位
1
学 部 等 の 名 称
新
総合文化研究科 日本文学専攻
修士課程
総合文化研究科 英語英米文学専攻
修士課程
設
総合文化研究科 文化・社会学専攻
修士課程
総合文化研究科 心理学専攻
修士課程
分
計
教
学 部 等 の 名 称
法務研究科 法務専攻 専門職学位課程
法学研究科 法律学専攻 博士前期課程
員
法学研究科 法律学専攻 博士後期課程 商学研究科 商学専攻 博士前期課程
商学研究科 商学専攻 博士後期課程
組
経済学研究科 経済学専攻 博士前期課程
経済学研究科 経済学専攻 博士後期課程
織
の
概
総合理工学研究科 理学専攻
博士前期課程
既
設
分
総合理工学研究科 理学専攻
博士後期課程
総合理工学研究科 物質系工学専攻
博士前期課程
総合理工学研究科 物質系工学専攻
博士後期課程
総合理工学研究科 メカニックス系工学専攻
博士前期課程
総合理工学研究科 メカニックス系工学専攻
博士後期課程
総合理工学研究科 エレクトロニクス系工学専攻
博士前期課程
総合理工学研究科 エレクトロニクス系工学専攻
博士後期課程
要
総合理工学研究科 環境系工学専攻
博士前期課程
総合理工学研究科 環境系工学専攻
博士後期課程
総合理工学研究科 東大阪モノづくり専攻
博士前期課程
総合理工学研究科 東大阪モノづくり専攻
博士後期課程
薬学研究科 薬科学専攻 博士前期課程
薬学研究科 薬科学専攻 博士後期課程
薬学研究科 薬学専攻 博士課程
教授
人
7
(7)
7
(7)
17
(17)
5
(5)
36
(36)
准教授
人
6
(6)
4
(4)
9
(9)
4
(4)
23
(23)
教授
13
(13)
18
(18)
13
(13)
38
(38)
18
(18)
17
(17)
14
(14)
28
(28)
28
(28)
4
(4)
4
(4)
8
(8)
8
(8)
17
(17)
10
(10)
17
(17)
14
(14)
6
(6)
6
(6)
18
(18)
9
(9)
8
(8)
准教授
1
(1)
1
(1)
0
(0)
8
(8)
0
(0)
17
(17)
7
(7)
16
(16)
9
(9)
5
(5)
5
(5)
8
(8)
4
(4)
12
(12)
3
(3)
8
(8)
0
(0)
2
(2)
1
(1)
12
(12)
4
(4)
7
(7)
2
専任教員等
講師
助教
人
人
3
0
(3)
(0)
2
0
(2)
(0)
7
0
(7)
(0)
4
0
(4)
(0)
16
0
(16)
(0)
専任教員等
講師
助教
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
2
0
(2)
(0)
0
0
(0)
(0)
1
0
(1)
(0)
1
0
(1)
(0)
2
0
(2)
(0)
0
0
(0)
(0)
2
0
(2)
(0)
0
0
(0)
(0)
3
0
(3)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
計
助手
人
人
16
0
(16) (0)
13
0
(13) (0)
33
0
(33) (0)
13
0
(13) (0)
75
0
(75)
(0)
計
14
(14)
19
(19)
13
(13)
46
(46)
18
(18)
34
(34)
21
(21)
46
(56)
37
(37)
10
(10)
10
(10)
18
(18)
12
(12)
31
(33)
13
(13)
28
(28)
14
(14)
8
(8)
7
(7)
30
(30)
13
(13)
15
(15)
兼
任
教員等
人
9
(9)
7
(7)
8
(8)
8
(8)
11
(11)
兼
任
助手 教 員 等
0
34
(0) (34)
0
8
(0)
(8)
0
0
(0)
(0)
0
1
(0)
(1)
0
0
(0)
(0)
0
1
(0)
(1)
0
0
(0)
(0)
0
16
(0) (16)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
3
(0)
(3)
0
0
(0)
(0)
0
1
(0)
(1)
0
0
(0)
(0)
0
5
(0)
(5)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
0
(0)
(0)
0
2
(0)
(2)
学 部 等 の 名 称
農学研究科 農業生産科学専攻
博士前期課程
農学研究科 農業生産科学専攻
博士後期課程
農学研究科 水産学専攻 博士前期課程
農学研究科 水産学専攻 博士後期課程
農学研究科 応用生命化学専攻
博士前期課程
農学研究科 応用生命化学専攻
博士後期課程
教
農学研究科 環境管理学専攻
博士前期課程
農学研究科 環境管理学専攻
博士後期課程
員
組
織
の
既
設
分
農学研究科 バイオサイエンス専攻
博士前期課程
農学研究科 バイオサイエンス専攻
博士後期課程
生物理工学研究科 生物工学専攻
博士前期課程
生物理工学研究科 生物工学専攻
博士後期課程
生物理工学研究科 電子システム情報工学専攻
博士後期課程
システム工学研究科 システム工学専攻
博士前期課程
概
システム工学研究科 システム工学専攻
博士後期課程
産業技術研究科 物質工学専攻
博士後期課程
要
産業技術研究科 電子情報工学専攻
博士後期課程
産業技術研究科 造形学専攻
博士後期課程
産業技術研究科 経営工学専攻
博士後期課程
産業理工学研究科 産業理工学専攻
修士課程
医学研究科 医学系専攻 博士課程
計
合 計
職 種
教授
准教授
7
6
(7)
(6)
7
4
(7)
(4)
12
2
(12)
(2)
13
2
(13)
(2)
9
5
(9)
(5)
8
5
(8)
(5)
5
4
(5)
(4)
5
4
(5)
(4)
7
2
(7)
(2)
7
2
(7)
(2)
22
6
(22) (6)
20
1
(20) (1)
7
1
(7)
(1)
35
25
(35)
(25)
25
5
(25)
(5)
6
4
(6)
(4)
6
2
(6)
(2)
6
1
(6)
(1)
6
1
(6)
(1)
26
11
(26) (11)
57
31
(57) (31)
612
254
(612)
(254)
648
277
(648)
(277)
専 任
専任教員等
講師
助教
計
1
0
14
(1)
(0)
(14)
1
0
12
(1)
(0)
(12)
5
3
22
(5)
(3)
(22)
4
2
20
(4)
(2)
(20)
5
1
20
(5)
(1)
(20)
5
0
18
(5)
(0)
(18)
5
0
14
(5)
(0)
(14)
3
0
12
(3)
(0)
(12)
5
0
14
(5)
(0)
(14)
4
0
13
(4)
(0)
(13)
4
0
32
(4)
(0) (32)
0
0
21
(0)
(0) (21)
0
0
8
(0)
(0)
(8)
2
0
62
(2)
(0)
(62)
0
0
30
(0)
(0)
(30)
0
0
10
(0)
(0) (10)
0
0
8
(0)
(0)
(8)
0
0
7
(0)
(0)
(7)
0
0
7
(0)
(0)
(7)
4
0
41
(4)
(0) (41)
1
0
89
(1)
(0) (89)
60
6
932
(60)
(6)
(932)
76
6
1,007
(76)
(6)
(1,007)
兼 任
人
教
員
以
外
の
職
員
の
概
要
事
務
職
員
技
術
職
員
図
そ
書
の
館
専
他
門
の
計
職
職
員
員
助手
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
計
兼
任
教員等
1
(1)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(1)
0
(0)
2
(2)
2
(2)
2
(2)
1
(1)
0
(0)
9
(9)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(1)
0
(0)
89
(89)
100
(100)
人
人
666
400
1,066
(666)
(400)
(1,066)
2,106
159
2,265
(2,106)
(159)
(2,265)
53
18
71
(53)
(18)
(71)
8
798
806
(8)
(798)
(806)
2,833
1,375
4,208
(2,833)
(1,375)
(4,208)
3
地
458,481 ㎡
141,600 ㎡
共用する他の
学校等の専用
0 ㎡
地
89,815 ㎡
323,684 ㎡
0 ㎡
計
548,296 ㎡
465,284 ㎡
0 ㎡
他
1,972,786 ㎡
0 ㎡
0 ㎡
計
2,521,082 ㎡
465,284 ㎡
0 ㎡
共用する他の
学校等の専用
1,900 ㎡
区 分
校
地
等
校
舎
運
動
専 用
敷
場
用
小
そ
の
合
共 用
専 用
校 舎
341,105 ㎡
講義室
教室等
専
図
書
・
設
備
任
員
研
究
新設学部等の名称
演習室
実験実習室
情報処理学習施設
230 室
633 室
413,499 ㎡
大学全体
1,013,580 ㎡ 近畿大学短期大
学部と共用
1,972,786 ㎡
2,986,366 ㎡
計
409,967 ㎡ 大学全体
近畿大学短期大
( 409,967 ㎡) 学部と共用
語学学習施設
91 室
21 室
総合文化研究科
75
1,562,584[653,685]
(1,508,576[642,917])
14,403[6,424]
38,400[33,443]
(14,383[6,414]) (38,400[33,443])
14,403[6,424]
38,400[33,443]
(14,383[6,414]) (38,400[33,443])
面積
標本
点
42,142
878
45
(878)
(45)
42,142
878
45
(41,120)
(878)
(45)
収 納 可 能 冊 数
3,410
面積
室
(41,120)
閲覧座席数
24,706 ㎡
2,556,017 大学全体
体育館以外のスポーツ施設の概要
19,737 ㎡
区 分
開設前年度 第1年次
屋内プール、武道場、野球場
第2年次
第3年次
第4年次
第5年次
大学全体
第6年次
2,273千円 2,273千円
- 千円
- 千円
- 千円
- 千円
経費 教員1人当り研究費等
の見 共 同 研 究 費 等
4,280千円 4,280千円
千円
千円
千円
-
-
-
- 千円
の 積り 図 書 購 入 費
416千円
416千円
416千円
- 千円
- 千円
- 千円
- 千円
り
設 備 購 入 費 9,744千円 9,744千円 9,744千円
- 千円
- 千円
- 千円
- 千円
維
法
第1年次
第2年次
第3年次
第4年次
第5年次
第6年次
要
学生1人当り
900千円
750千円
‐ 千円
‐ 千円
‐ 千円
‐ 千円
納付金
別途、学生健保共済会費及び校友会終身会費が必要
学生納付金以外の維持方法の概要
大
学
学
部
の
等
名
の
名
図書費には電子
ジャーナル・データベース
の整備費(運用コ
スト含む)を含
む。
手数料、寄付金、補助金、資産運用事業収入等で維持する。
称 近畿大学大学院
修業
入学
編入学
称
年限
定員
定 員
年
人
年次
人
収容
定員
人
学位又
は称号
定 員
超過率
倍
開設
年度
所 在 地
大阪府東大阪市
新上小阪228番3号
法務研究科
法務専攻
法務博士課程(専門職)
大学全体
室 数
図書
学術雑誌
視聴覚資料 機械・器具
〔うち外国書〕
〔うち外国書〕 電子ジャーナル
冊
種 〔うち外国書〕
点
点
体育館
既
設
大
学
等
の
状
況
600,081 ㎡
(補助職員 46 人) (補助職員 5 人)
新設学部等の名称
室
図書館
費
積
び
方
概
( 1,900 ㎡)
(1,508,576[642,917])
計
経
見
及
持
の
( 66,962 ㎡)
1,562,584[653,685]
総合文化研究科
66,962 ㎡
( 341,105 ㎡)
354 室
教
共 用
計
3
40
-
120
法務博士
(専門職)
0.34
平成16
年度
平成22年度から入
学定員変更
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
法学研究科
法律学専攻
博士前期課程
2
10
-
20
博士後期課程
3
5
-
15
修士
(法学)
博士
(法学)
0.85
0.13
昭和45
年度
昭和47
年度
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
商学研究科
商学専攻
博士前期課程
2
20
-
40
博士後期課程
3
5
-
15
修士
(商学)
博士
(商学)
4
0.62
0.26
昭和27
年度
昭和45
年度
学
部
等
の
名
称
修業
年限
入学
定員
編入学
定 員
収容
定員
学位又
は称号
定 員
超過率
開設
年度
所 在 地
大阪府東大阪市
新上小阪228番3号
経済学研究科
経済学専攻
博士前期課程
2
20
-
40
博士後期課程
3
5
-
15
修士
(経済学)
博士
(経済学)
0.15
0.06
平成元
年度
平成3
年度
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
総合理工学研究科
理学専攻
博士前期課程
2
30
-
60
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
40
-
80
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
25
-
50
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
30
-
60
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
25
-
50
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
10
-
20
博士後期課程
3
2
-
6
修士
(理学)
博士
(理学)
1.03
修士
(工学)
博士
(工学)
0.87
修士
(工学)
博士
(工学)
0.90
修士
(工学)
博士
(工学)
1.18
修士
(工学)
博士
(工学)
1.02
修士
(工学)
博士
(工学)
0.60
1.50
平成11
年度
平成11
年度
物質系工学専攻
0.83
平成11
年度
平成11
年度
メカニックス系工学専攻
0.16
平成11
年度
平成11
年度
エレクトロニクス系工学専攻
既
設
大
学
等
の
状
況
0.66
平成11
年度
平成11
年度
環境系工学専攻
0.16
平成11
年度
平成11
年度
東大阪モノづくり専攻
0.00
平成11
年度
平成20
年度
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
薬学研究科
薬学専攻
3
-
-
-
博士
(薬学)
-
昭和60
年度
博士前期課程
2
15
-
30
1.33
博士後期課程
3
2
-
4
修士
(薬科学)
博士
(薬科学)
平成22
年度
平成24
年度
4
3
-
6
博士
(薬学)
0.83
博士後期課程
平成24年度から学
生募集停止
薬科学専攻
1.00
薬学専攻
博士課程
平成24
年度
大阪府東大阪市
新上小阪228番3号
文芸学研究科
日本文学専攻
修士課程
2
6
-
12
修士
(文学)
1.16
平成6
年度
2
5
-
10
修士
(文学)
0.10
平成6
年度
2
10
-
20
修士
(文化学)
0.70
平成6
年度
英語英米文学専攻
修士課程
国際文化専攻
修士課程
5
学
部
等
の
名
称
修業
年限
入学
定員
編入学
定 員
収容
定員
学位又は称号
定員
超過率
開設
年度
所 在 地
奈良県奈良市中町
3327番204
農学研究科
農業生産科学専攻
博士前期課程
2
10
-
20
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
10
-
20
博士後期課程
3
4
-
12
博士前期課程
2
14
-
28
博士後期課程
3
5
-
15
博士前期課程
2
10
-
20
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
12
-
24
博士後期課程
3
4
-
12
修士
(農学)
博士
(農学)
1.25
修士
(農学)
博士
(農学)
1.50
修士
(農学)
博士
(農学)
0.85
修士
(農学)
博士
(農学)
0.95
修士
(農学)
博士
(農学)
1.45
0.50
平成17
年度
平成17
年度
水産学専攻
0.83
昭和61
年度
平成元
年度
平成22年度から入
学定員変更
応用生命化学専攻
0.26
昭和60
年度
平成元
年度
環境管理学専攻
既
設
大
学
等
の
状
況
1.00
平成17
年度
平成17
年度
バイオサイエンス専攻
0.50
平成17
年度
平成17
年度
和歌山県紀の川市西
三谷930
生物理工学研究科
生物工学専攻
博士前期課程
2
16
-
32
博士後期課程
3
3
-
9
博士前期課程
2
9
-
18
博士後期課程
3
2
-
6
2
9
-
18
修士
(工学)
博士
(工学)
0.84
修士
(工学)
博士
(工学)
1.33
修士
(工学)
0.77
0.77
平成9
年度
平成11
年度
電子システム情報工学専攻
0.16
平成9
年度
平成11
年度
機械制御工学専攻
修士課程
平成9
年度
広島県東広島市高屋
うめの辺1番
システム工学研究科
システム工学専攻
博士前期課程
2
45
-
90
博士後期課程
3
5
-
15
修士
(工学)
博士
(工学)
6
0.65
0.13
平成17
年度
平成17
年度
学
部
等
の
名
称
修業
年限
入学
定員
編入学
定 員
収容
定員
学位又は称号
定員
超過率
開設
年度
所 在 地
福岡県飯塚市柏の森
11番6
産業技術研究科
物質工学専攻
博士前期課程
2
-
-
-
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
-
-
-
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
-
-
-
博士後期課程
3
2
-
6
博士前期課程
2
-
-
-
博士後期課程
3
2
-
6
修士
(工学)
博士
(工学)
0.50
平成4
年度
平成6
年度
平成25年度から学
生募集停止
平成4
年度
平成6
年度
平成25年度から学
生募集停止
平成6
年度
平成8
年度
平成25年度から学
生募集停止
平成6
年度
平成8
年度
平成25年度から学
生募集停止
電子情報工学専攻
修士
(工学)
博士
(工学)
0.33
造形学専攻
修士
(工学)
博士
(工学)
0.00
経営工学専攻
修士
(工学)
博士
(工学)
0.16
福岡県飯塚市柏の森
11番6
産業理工学研究科
産業理工学専攻
2
修士課程
既
設
大
学
等
の
状
況
30
-
30
修士
(工学)
0.70
平成25
年度
平成25年度設置
大阪府大阪狭山市大
野東377番2
医学研究科
医学系専攻
4
博士課程
大
学
学
部
の
等
名
の
名
45
-
称 近畿大学
修業
入学
編入学
称
年限
定員
定 員
年
人
年次
人
180
博士
(医学)
0.49
収容
定員
学位又は称号
定員
超過率
人
倍
平成20
年度
開設
年度
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
法学部
法律学科
4
390
-
1,560
学士
1.08
(法学)
政策法学科
4
290
-
1,160
学士
1.12
(法学)
昭和25
年度
昭和41
年度
4
350
-
1,400
学士
1.11
(経済学)
総合経済政策学科
4
150
-
600
学士
1.16
(経済政策学)
国際経済学科
4
150
-
600
学士
1.10
(国際経済学)
4
夜間主コース
4
350
-
1,400
学士
1.09
(経営学)
160
-
640
学士
1.01
(経営学)
4
350
-
1,400
学士
1.11
(商学)
4
150
-
600
学士
1.18
(会計学)
キャリア・
マネジメント学科
平成18年度から入
学定員変更
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
経営学科
昼間主コース
会計学科
平成20年度から入
学定員変更
平成15
年度
平成15
年度
平成18
年度
経営学部
商学科
平成20年度から入
学定員変更
大阪府東大阪市
新上小阪228番3号
経済学部
経済学科
所 在 地
4
150
-
600
学士
(キャリア・マネジメント
学)
7
1.18
平成15
年度
平成15
年度
平成15
年度
平成18
年度
平成19
年度
平成18,19年度から
入学定員変更
平成18年度から入
学定員変更
平成18,19年度から
入学定員変更
平成19年度から入
学定員変更
学
部
等
の
名
称
修業
年限
入学
定員
編入学
定 員
収容
定員
学位又は称号
定員
超過率
開設
年度
理工学部
理学科
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
4
180
-
720
学士
1.24
(理学)
生命科学科
4
80
-
330
学士
1.16
(理学)
応用化学科
4
110
-
450
学士
1.10
(工学)
機械工学科
4
180
-
730
学士
1.07
(工学)
電気電子工学科
4
170
-
690
学士
1.11
(工学)
社会環境工学科
4
70
-
290
学士
1.10
(工学)
建築学科
4
-
-
-
学士
-
(工学)
情報学科
4
170
-
690
学士
1.12
(工学)
平成14
年度
平成14
年度
平成14
年度
平成14
年度
平成14
年度
平成14
年度
平成14
年度
平成14
年度
建築学部
建築学科
4
240
-
720
学士
(建築学)
1.17
創薬科学科
6
150
-
900
学士
1.11
4
30
-
120
学士
1.11
(薬科学)
4
155
-
620
学士
1.22
4
100
-
400
学士
1.14
(文学)
文化・歴史学科
4
120
-
480
学士
1.08
(文学)
英語
コミュニケーション学科
4
80
-
320
学士
1.12
(文学)
4
450
-
1,800
学士
1.07
4
110
-
440
学士
1.06
4
110
-
440
学士
1.06
(農学)
4
110
-
440
学士
1.05
(農学)
食品栄養学科
環境管理学科
4
4
70
110
3年次
10
-
300
学士
1.06
(農学)
440
学士
1.05
(農学)
バイオサイエンス学科
4
110
-
440
学士
1.09
(農学)
平成24年度から名
称変更
平成22
年度
平成22年度設置
平成17
年度
昭和33
年度
平成17
年度
昭和42
年度
平成17
年度
平成17
年度
医学部
医学科
平成22年度から入学定員
変更
平成24年度から名称変更
奈良県奈良市中町
3327番204
(農学)
応用生命化学科
平成22年度から入
学定員変更
平成元
年度
平成元
年度
平成元
年度
平成20
年度
農学部
水産学科
平成23年度から学
生募集停止
大阪府東大阪市
新上小阪228番3号
(総合社会学)
農業生産科学科
平成22年度から入
学定員変更
平成18
年度
平成18
年度
総合社会学部
総合社会学科
平成22年度から入
学定員変更
大阪府東大阪市
新上小阪228番3号
(文学)
芸術学科
平成22年度から入
学定員変更
平成23
年度
文芸学部
文学科
平成23年度から入
学定員変更
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
(薬学)
既
設
大
学
等
の
状
況
平成23年度から入
学定員変更
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
薬学部
医療薬学科
所 在 地
大阪府大阪狭山市大
野東377番2
6
110
-
620
学士
(医学)
8
1.04
昭和49
年度
平成24年度から入
学定員変更
学
部
等
の
名
称
修業
年限
入学
定員
編入学
定 員
収容
定員
学位又は称号
定員
超過率
開設
年度
生物理工学部
和歌山県紀の川市西
三谷930
4
生物工学科
70
-
280
学士
1.16
平成5
年度
平成9
年度
平成22
年度
平成22
年度
平成22
年度
平成22
年度
(工学)
4
遺伝子工学科
70
-
280
学士
1.12
(工学)
4
食品安全工学科
70
-
280
学士
1.13
(工学)
システム生命
科学科
4
人間工学科
4
70
-
280
学士
1.19
(工学)
70
-
280
学士
1.19
(工学)
4
医用工学科
50
-
200
学士
1.05
(工学)
工学部
4
80
-
290
学士
1.01
4
機械工学科
85
-
355
学士
1.11
(工学)
4
情報学科
75
-
285
学士
1.02
(工学)
4
建築学科
80
-
350
学士
1.08
(工学)
4
電子情報工学科
75
-
285
学士
1.10
(工学)
4
ロボティクス学科
65
-
275
学士
1.18
(工学)
産業理工学部
4
60
-
240
学士
1.41
4
電気通信工学科
60
-
240
学士
1.11
(工学)
4
建築・デザイン学科
80
-
320
学士
1.16
(工学)
4
情報学科
60
-
240
学士
1.27
(工学)
4
経営ビジネス学科
100
-
400
学士
1.11
(経営ビジネス)
等
の
名
称
修業
年限
入学
定員
編入学
定 員
収容
定員
学位又は称号
定員
超過率
開設
年度
通信教育部法学部
4
2,000
-
8,000
学士
0.06
学
の
名
人
商経科 第2部
2
80
通信教育部商経科
2
2,000
学
の
等
平成22,25年度から入学定
員変更
平成25年度から名称変更
平成22,25年度から
入学定員変更
平成22,25年度から入学定
員変更
平成25年度から名称変更
平成22,25年度から
入学定員変更
平成22,25年度から
入学定員変更
平成18,25年度から名称変
更
平成22年度から入学定員
変更
名
の
平成20、22年度から
入学定員変更
平成20年度から入
学定員変更
平成20、22年度から
入学定員変更
平成20年度から入
学定員変更
平成20年度から名
称変更
所 在 地
称 近畿大学短期大学部
年
部
平成22年度設置
昭和35
年度
(法学)
学
平成22年度設置
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
法律学科
大
平成22年度設置
平成16
年度
平成16
年度
平成16
年度
平成16
年度
平成16
年度
(工学)
大
平成22年度設置
福岡県飯塚市柏の森
11番6
生物環境化学科
部
平成22年度から入
学定員変更
昭和34
年度
昭和34
年度
昭和37
年度
昭和40
年度
平成4
年度
平成4
年度
(工学)
学
平成22年度から入
学定員変更
広島県東広島市高屋
うめの辺1番
化学生命工学科
既
設
大
学
等
の
状
況
所 在 地
名
年次
人
-
人
倍
160
短期大学士
(経営学)
1.22
4,000
短期大学士
(経営学)
0.05
大阪府東大阪市
小若江3丁目4番1号
昭和25
年度
昭和32
年度
称 近畿大学九州短期大学
称
修業
年限
年
入学
編入学
定員
定 員
人
年次
人
50
-
定員
収容
学位又は称号 超過率
定員
人
倍
生活福祉情報科
2
100
保育科
2
70
-
140
通信教育部
生活福祉情報科
2
300
-
600
通信教育部
保育科
3
400
-
1,200
短期大学士
(生活科学)
0.54
短期大学士
0.92
(教育・保育学)
短期大学士
(生活科学)
0.18
短期大学士
7.31
(教育・保育学)
9
開設
年度
所 在 地
福岡県飯塚市菰田東
1丁目5番30号
昭和41
年度
昭和41
年度
平成9
年度
昭和53
年度
平成22年度から修
業年限変更
既
設
大
学
等
の
状
況
大
学
学
部
の
等
名
の
総合システム工学科
名
称 近畿大学工業高等専門学校
称
修業
年限
年
5
入学
編入学
定員
定 員
人
年次
人
160
-
定員
収容
学位又は称号
超過率
定員
人
倍
800
準学士
(工学)
0.67
開設
年度
所 在 地
三重県名張市春日丘
平成20年度から入
七番町1番地
平成17
年度
学定員変更
平成23年度所在地
変更
・名 称:近畿大学医学部附属病院
目 的:医学分野における臨床教育、臨床研究、臨床試験の部分を担い、また
地域に対する高度な医療の提供
所 在 地:大阪府大阪狭山市大野東377-2
設置年月:昭和50年5月
規 模 等:土地 2,064㎡,建物 77,906㎡
・名 称:近畿大学医学部堺病院
目 的:医学分野における臨床教育、臨床研究、臨床試験の部分を担い、また
地域に対する高度な医療の提供
所 在 地:大阪府堺市南区原山台2-7-1
設置年月:平成11年3月
規 模 等:土地 40,297㎡,建物 22,014㎡
附属施設の概要
・名 称:近畿大学医学部奈良病院
目 的:医学分野における臨床教育、臨床研究、臨床試験の部分を担い、また
地域に対する高度な医療の提供
所 在 地:奈良県生駒市乙田町1248-1
設置年月:平成11年10月
規 模 等:土地 164,545㎡,建物 42,705㎡
・名 称:近畿大学水産研究所
目 的:水産生物の養殖に関する研究並びに学生の実験実習
所 在 地:和歌山県西牟婁郡白浜町3153
設置年月:昭和35年4月(白浜、浦神、新宮、富山の4つの実験場を設置)
規 模 等:土地 222,721㎡,建物 14,969㎡
・名 称:近畿大学附属農場
目 的:近代的農場経営並びに農学全般に関する教育研究
所 在 地:(湯浅農場)和歌山県有田郡湯浅町湯浅2355番2
(生石農場)和歌山県有田郡清水町楠本1643番21
設置年月:昭和33年4月
規 模 等:土地 414,507㎡,建物 4,452㎡
(注)
1 共同学科等の認可の申請及び届出の場合,「計画の区分」,「新設学部等の目的」,「新設学部等の概要」,「教育課程」及び「教員組
織の概要」の「新設分」の欄に記入せず,斜線を引くこと。
2 「教員組織の概要」の「既設分」については,共同学科等に係る数を除いたものとすること。
3 私立の大学又は高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の届出を行おうとする場合は,「教育課程」,「教室等」,「専任教員研究
室」,「図書・設備」,「図書館」及び「体育館」の欄に記入せず,斜線を引くこと。
4 大学等の廃止の認可の申請又は届出を行おうとする場合は,「教育課程」,「校地等」,「校舎」,「教室等」,「専任教員研究室」,
「図書・設備」,「図書館」,「体育館」及び「経費の見積もり及び維持方法の概要」の欄に記入せず,斜線を引くこと。
5 「教育課程」の欄の「実験・実習」には,実技も含むこと。
6 空欄には,「-」又は「該当なし」と記入すること。
10
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 日本文学専攻)
単位数
科目
区分
言
語
・
文
学
コ
ー
ス
創
作
・
批
評
コ
ー
ス
演
習
共
通
授業科目の名称
古典詩歌特論A
古典詩歌特論B
古典散文特論1A
古典散文特論1B
古典散文特論2A
古典散文特論2B
近世文学特論A
近世文学特論B
近現代文学特論1A
近現代文学特論1B
近現代文学特論2A
近現代文学特論2B
日本語学特論1A
日本語学特論1B
日本語学特論2A
日本語学特論2B
日本語研究1A
日本語研究1B
日本語研究2A
日本語研究2B
日本文学研究基礎1A
日本文学研究基礎1B
日本文学研究基礎2A
日本文学研究基礎2B
小計(24科目)
フィクション研究1A
フィクション研究1B
フィクション研究2A
フィクション研究2B
創作・批評特論1A
創作・批評特論1B
創作・批評特論2A
創作・批評特論2B
創作・批評特論3A
創作・批評特論3B
創作・批評特論4A
創作・批評特論4B
翻訳文学特論A
翻訳文学特論B
小計(14科目)
演習A
演習B
小計(2科目)
表象文化特論A
表象文化特論B
英語表現研究A
英語表現研究B
翻訳研究A
翻訳研究B
配当年次
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
-
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
-
2前
2後
-
1前
1後
1前
1後
1前
1後
必
修
0
0
2
2
4
選
択
授業形態
自
由
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
48
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
28
講
義
演
習
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
11
准
教
授
講
師
助
教
助
手
備考
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
3
1
1
1
1
4
1
0
0
兼2
-
0
0
兼0
-
0
0
兼0 兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
-
0
○
○
-
○
○
○
○
○
○
教
授
兼1
兼1
兼1
兼1
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
0
2
2
2
2
2
2
実
験
・
実
習
1
1
1
1
-
0
専任教員等の配置
4
7
7
7
2
5
5
5
1
2
1
1
1
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 日本文学専攻)
単位数
科目
区分
共
通
授業科目の名称
国際協力特論A
国際協力特論B
芸術学特論A
芸術学特論B
日本芸能史特論A
日本芸能史特論B
日本思想史特論A
日本思想史特論B
日本文化史特論A
日本文化史特論B
学術基礎1A
学術基礎1B
学術基礎2A
学術基礎2B
都市社会学特論A
都市社会学特論B
社会福祉特論A
社会福祉特論B
国際交流特論A
国際交流特論B
環境情報科学A
環境情報科学B
コミュニティデザイン特論
心理統計法特論
社会病理学特論
人間関係学特論
小計(32科目)
合計(72科目)
学位又は称号
修士(文学)
授業形態
講
義
演
習
実
験
・
実
習
必
修
選
択
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1後
1前
1前
1後
-
0
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
64
0
-
0
0
0
0
-
4
140
0
-
7
6
3
0
配当年次
自
由
専任教員等の配置
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
学位又は学科の分野
卒 業 要 件 及 び 履 修 方 法
1.2年以上在学し、自専攻の選択必修の授業科目の中から選定した2科
目4単位と、必修の演習4単位をその学生の専修科目とし、この担当者を
指導教員とする。さらに専修科目、共通以外の自専攻の授業科目から16
単位以上、共通から8単位以上、合計32単位以上修得しなければならな
い。ただし、16単位のうち8単位までは他専攻又は本学大学院他研究
科・専攻の授業科目で補うことができる。
2.修士論文を提出し最終審査に合格しなければならない。
備考
0
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼18
-
0
兼20
-
文学関係
授業期間等
1学年の学期区分
2学期
1学期の授業期間
15週
1時限の授業時間
90分
(注)
1 学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科の設置又は大学における通信教育の開設の届出を行おうとする場合には,授与す
る学位の種類及び分野又は学科の分野が同じ学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科(学位の種類及び分野の変更等に関す
る基準(平成十五年文部科学省告示第三十九号)別表第一備考又は別表第二備考に係るものを含む。)についても作成すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,
大学等の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場
合は,この書類を作成する必要はない。
3 開設する授業科目に応じて,適宜科目区分の枠を設けること。
4 「授業形態」の欄の「実験・実習」には,実技も含むこと。
12
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 英語英米文学専攻)
単位数
科目
区分
授業科目の名称
ルネサンス文学特論A
詩
歌
・
小
説
研
究
コ
ー
ス
言
語
研
究
コ
ー
ス
演
習
共
通
ルネサンス文学特論B
イギリス啓蒙主義時代特論A
イギリス啓蒙主義時代特論B
イギリス近現代文学特論A
イギリス近現代文学特論B
アメリカ近現代文学特論A
アメリカ近現代文学特論B
英米文化特論A
英米文化特論B
比較文学特論A
比較文学特論B
小計(12科目)
英語学研究A
英語学研究B
コミュニケーション研究A
コミュニケーション研究B
語用論研究A
語用論研究B
応用言語学特論A
応用言語学特論B
認知言語学特論A
認知言語学特論B
コーパス言語学特論A
コーパス言語学特論B
小計(12科目)
演習A
演習B
小計(2科目)
表象文化特論A
表象文化特論B
英語表現研究A
英語表現研究B
翻訳研究A
翻訳研究B
国際協力特論A
国際協力特論B
芸術学特論A
芸術学特論B
日本芸能史特論A
日本芸能史特論B
日本思想史特論A
日本思想史特論B
日本文化史特論A
日本文化史特論B
配当年次
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
-
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
-
2前
2後
-
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
必
修
0
0
2
2
4
選
択
授業形態
自
由
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
24
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
24
講
義
演
習
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
13
准
教
授
講
師
助
教
助
手
0
0
0
兼0
-
0
0
兼0
-
0
0
兼0
兼1
兼1
-
備考
1
1
3
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
-
0
○
○
-
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
教
授
1
1
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
0
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
実
験
・
実
習
1
1
1
1
-
0
専任教員等の配置
3
6
6
6
2
4
4
4
1
1
1
1
1
1
1
1
兼1
兼1
1
1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 英語英米文学専攻)
単位数
科目
区分
共
通
授業科目の名称
学術基礎1A
学術基礎1B
学術基礎2A
学術基礎2B
都市社会学特論A
都市社会学特論B
社会福祉特論A
社会福祉特論B
国際交流特論A
国際交流特論B
環境情報科学A
環境情報科学B
コミュニティデザイン特論
心理統計法特論
社会病理学特論
人間関係学特論
小計(32科目)
合計(58科目)
学位又は称号
修士(文学)
授業形態
講
義
演
習
実
験
・
実
習
必
修
選
択
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1前
1後
1後
1前
1前
1後
-
0
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
64
0
-
1
0
1
0
-
4
112
0
-
7
4
2
0
配当年次
自
由
専任教員等の配置
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
学位又は学科の分野
卒 業 要 件 及 び 履 修 方 法
1.2年以上在学し、自専攻の選択必修の授業科目の中から選定した2科
目4単位と、必修の演習4単位をその学生の専修科目とし、この担当者を
指導教員とする。さらに専修科目、共通以外の自専攻の授業科目から16
単位以上、共通から8単位以上、合計32単位以上修得しなければならな
い。ただし、16単位のうち8単位までは他専攻又は本学大学院他研究
科・専攻の授業科目で補うことができる。
2.修士論文を提出し最終審査に合格しなければならない。
備考
0
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼16
-
0
兼16
-
文学関係
授業期間等
1学年の学期区分
2学期
1学期の授業期間
15週
1時限の授業時間
90分
(注)
1 学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科の設置又は大学における通信教育の開設の届出を行おうとする場合には,授与す
る学位の種類及び分野又は学科の分野が同じ学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科(学位の種類及び分野の変更等に関す
る基準(平成十五年文部科学省告示第三十九号)別表第一備考又は別表第二備考に係るものを含む。)についても作成すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,
大学等の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場
合は,この書類を作成する必要はない。
3 開設する授業科目に応じて,適宜科目区分の枠を設けること。
4 「授業形態」の欄の「実験・実習」には,実技も含むこと。
14
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 文化・社会学専攻)
単位数
科目
区分
歴
史
学
コ
ー
ス
現
代
文
化
学
コ
ー
ス
授業科目の名称
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
日本古代史特論A
1前
2
○
1
日本古代史特論B
1後
2
○
1
日本近世史特論A
1前
2
○
1
日本近世史特論B
1後
2
○
1
日本近現代史特論A
1前
2
○
1
日本近現代史特論B
1後
2
○
1
考古学特論A
1前
2
○
1
考古学特論B
1後
2
○
1
民俗学特論A
1前
2
○
1
民俗学特論B
1後
2
○
1
西洋中世史特論A
1前
2
○
1
西洋中世史特論B
1後
2
○
1
西洋近代史特論A
1前
2
○
西洋近代史特論B
1後
2
○
エジプト学特論A
1前
2
○
1
エジプト学特論B
1後
2
○
1
東洋文化特論A
1前
2
○
東洋文化特論B
1後
2
○
1
1
-
1前
2
○
1
哲学研究B
1後
2
○
1
美学研究A
1前
2
○
1
美学研究B
1前
2
○
1
現代倫理学特論A
1後
2
○
現代倫理学特論B
1後
2
○
現代人間学特論A
1前
2
○
1
現代人間学特論B
1後
2
○
1
ジェンダー研究A
1前
2
○
ジェンダー研究B
1後
2
○
メディア研究A
1前
2
○
メディア研究B
1後
2
○
現代文化特論A
1前
2
○
1
現代文化特論B
1後
2
○
1
空間文化特論A
1前
2
○
1
空間文化特論B
1後
2
○
1
身体文化特論A
1前
2
○
1
身体文化特論B
1後
2
○
小計(18科目)
-
0
-
0
36
0
15
備考
兼1
哲学研究A
36
助
手
兼1
小計(18科目)
0
助
教
4
3
1
0
0
兼1
-
0
0
兼0
-
1
1
1
1
1
1
1
-
6
2
1
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 文化・社会学専攻)
単位数
科目
区分
社
会
学
コ
ー
ス
都
市
学
コ
ー
ス
演
習
共
通
授業科目の名称
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
備考
社会学研究A
1前
2
○
1
社会学研究B
1後
2
○
1
アジア社会特論A
1前
2
○
1
アジア社会特論B
1後
2
○
1
国際化戦略特論A
1前
2
○
1
国際化戦略特論B
1後
2
○
1
教育社会学特論A
1前
2
○
教育社会学特論B
1後
2
○
経済社会学特論A
1前
2
○
1
経済社会学特論B
1後
2
○
1
政治社会学特論A
1前
2
○
政治社会学特論B
1後
2
○
小計(12科目)
-
都市学特論A
1前
2
○
1
都市学特論B
1後
2
○
1
都市政策特論A
1前
2
○
1
都市政策特論B
1後
2
○
1
地域社会特論A
1前
2
○
1
地域社会特論B
1後
2
○
1
地理情報学特論A
1前
2
○
1
地理情報学特論B
1後
2
○
1
市民参加特論
1前
2
○
1
まちづくり特論
1後
2
○
1
社会防災システム特論A
1前
2
○
1
社会防災システム特論B
1後
2
○
小計(12科目)
-
0
演習A
2前
演習B
2後
小計(2科目)
-
4
表象文化特論A
1前
2
○
兼1
表象文化特論B
1後
2
○
兼1
英語表現研究A
1前
2
○
兼1
英語表現研究B
1後
2
○
兼1
翻訳研究A
1前
2
○
兼1
翻訳研究B
1後
2
○
兼1
国際協力特論A
1前
2
○
兼1
国際協力特論B
1後
2
○
芸術学特論A
1前
2
○
芸術学特論B
1後
2
○
日本芸能史特論A
1前
2
○
1
日本芸能史特論B
1後
2
○
1
日本思想史特論A
1前
2
○
兼1
日本思想史特論B
1後
2
○
兼1
日本文化史特論A
1前
2
○
兼1
日本文化史特論B
1後
2
○
兼1
0
24
1
1
兼1
兼1
-
0
4
1
0
3
1
2
2
○
17
6
1
2
○
17
6
1
-
17
6
1
0
0
0
16
0
兼1
-
0
0
兼0
-
0
0
兼0
-
1
-
24
0
兼1
1
1
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 文化・社会学専攻)
単位数
科目
区分
共
通
授業科目の名称
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
備考
学術基礎1A
1前
2
○
兼1
学術基礎1B
1後
2
○
兼1
学術基礎2A
1前
2
○
兼1
学術基礎2B
1後
2
○
兼1
都市社会学特論A
1前
2
○
兼1
都市社会学特論B
1後
2
○
兼1
社会福祉特論A
1前
2
○
兼1
社会福祉特論B
1後
2
○
国際交流特論A
1前
2
○
国際交流特論B
1後
2
○
1
環境情報科学A
1前
2
○
1
環境情報科学B
1後
2
○
1
コミュニティデザイン特論
1後
2
○
兼1
心理統計法特論
1前
2
○
兼1
社会病理学特論
1前
2
○
兼1
人間関係学特論
1後
2
○
小計(32科目)
-
0
64
0
-
0
2
3
0
0
兼13
-
-
4
184
0
-
17
9
7
0
0
兼15
-
合計(94科目)
学位又は称号
修士(文化学)、修士(社会学)
兼1
1
兼1
学位又は学科の分野
卒 業 要 件 及 び 履 修 方 法
1.2年以上在学し、自コースの選択必修の授業科目の中から選定した2
科目4単位と、必修の演習4単位をその学生の専修科目とし、この担当者
を指導教員とする。さらに専修科目、共通以外の自コースの授業科目か
ら16単位以上、共通から8単位以上、合計32単位以上修得しなければな
らない。ただし、16単位のうち8単位までは他専攻又は本学大学院他研
究科・専攻の授業科目で補うことができる。
2.修士論文を提出し最終審査に合格しなければならない。
文学関係、社会学・社会福祉学関係
授業期間等
1学年の学期区分
2学期
1学期の授業期間
15週
1時限の授業時間
90分
(注)
1 学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科の設置又は大学における通信教育の開設の届出を行おうとする場合には,授与す
る学位の種類及び分野又は学科の分野が同じ学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科(学位の種類及び分野の変更等に関す
る基準(平成十五年文部科学省告示第三十九号)別表第一備考又は別表第二備考に係るものを含む。)についても作成すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,
大学等の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場
合は,この書類を作成する必要はない。
3 開設する授業科目に応じて,適宜科目区分の枠を設けること。
4 「授業形態」の欄の「実験・実習」には,実技も含むこと。
17
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 心理学専攻)
単位数
科目
区分
心
理
学
コ
ー
ス
臨
床
心
理
学
コ
ー
ス
演
習
共
通
授業科目の名称
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
備考
心理学研究法特論A
1前
2
○
1
心理学研究法特論B
1後
2
○
1
発達心理学特論A
1前
2
○
1
発達心理学特論B
1後
2
○
1
人格心理学特論
1後
2
○
認知心理学特論
1後
2
○
社会心理学特論A
1前
2
○
1
社会心理学特論B
1後
2
○
1
精神医学特論
1前
2
○
兼3
オムニバス
精神薬理学特論
1後
2
○
兼3
オムニバス
産業心理学特論
1前
2
○
健康心理学特論
1後
2
○
小計(12科目)
-
兼4
-
臨床心理学特論A
1前
2
○
臨床心理学特論B
1後
2
○
臨床心理面接特論A
1前
2
○
臨床心理面接特論B
1後
2
○
臨床心理査定演習1
1前
2
○
臨床心理査定演習2
1後
2
○
臨床心理基礎実習
1後
2
○
1
臨床心理実習
2前
2
○
1
心理療法特論
1後
2
グループ・アプローチ特論
1前
小計(10科目)
-
0
演習A
2前
演習B
2後
0
24
兼1
1
1
1
-
0
3
1
1
1
1
兼1
1
1
1
2
○
4
1
2
○
4
1
4
-
4
1
0
兼1
1
2
0
0
1
-
0
0
1
○
20
0
1
○
2
3
2
0
0
兼2
-
0
0
0
兼0
-
小計(2科目)
-
表象文化特論A
1前
2
○
兼1
表象文化特論B
1後
2
○
兼1
英語表現研究A
1前
2
○
兼1
英語表現研究B
1後
2
○
兼1
翻訳研究A
1前
2
○
兼1
翻訳研究B
1後
2
○
兼1
国際協力特論A
1前
2
○
兼1
国際協力特論B
1後
2
○
兼1
18
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(総合文化研究科 心理学専攻)
単位数
科目
区分
共
通
授業科目の名称
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
備考
芸術学特論A
1前
2
○
兼1
芸術学特論B
1後
2
○
兼1
日本芸能史特論A
1前
2
○
兼1
日本芸能史特論B
1後
2
○
兼1
日本思想史特論A
1前
2
○
兼1
日本思想史特論B
1後
2
○
兼1
日本文化史特論A
1前
2
○
兼1
日本文化史特論B
1後
2
○
兼1
学術基礎1A
1前
2
○
兼1
学術基礎1B
1後
2
○
兼1
学術基礎2A
1前
2
○
兼1
学術基礎2B
1後
2
○
兼1
都市社会学特論A
1前
2
○
兼1
都市社会学特論B
1後
2
○
兼1
社会福祉特論A
1前
2
○
兼1
社会福祉特論B
1後
2
○
兼1
国際交流特論A
1前
2
○
兼1
国際交流特論B
1後
2
○
兼1
環境情報科学A
1前
2
○
兼1
環境情報科学B
1後
2
○
兼1
コミュニティデザイン特論
1後
2
○
兼1
心理統計法特論
1前
2
○
社会病理学特論
1前
2
○
人間関係学特論
1後
小計(32科目)
-
0
64
0
-
0
0
2
0
0
兼16
-
-
4
108
0
-
5
4
4
0
0
兼20
-
合計(56科目)
学位又は称号
修士(心理学)
2
兼1
1
○
1
学位又は学科の分野
卒 業 要 件 及 び 履 修 方 法
1.2年以上在学し、自コースの選択必修の授業科目の中から選定した2
科目4単位と、必修の演習4単位をその学生の専修科目とし、この担当者
を指導教員とする。さらに専修科目、共通以外の自専攻(心理学コース
は自コース)の授業科目から16単位以上、共通から8単位以上、合計32
単位以上修得しなければならない。ただし、16単位のうち8単位までは
他専攻又は本学大学院他研究科・専攻の授業科目で補うことができる。
2.修士論文を提出し最終審査に合格しなければならない。
文学関係
授業期間等
1学年の学期区分
2学期
1学期の授業期間
15週
1時限の授業時間
90分
(注)
1 学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科の設置又は大学における通信教育の開設の届出を行おうとする場合には,授与す
る学位の種類及び分野又は学科の分野が同じ学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科(学位の種類及び分野の変更等に関す
る基準(平成十五年文部科学省告示第三十九号)別表第一備考又は別表第二備考に係るものを含む。)についても作成すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,
大学等の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場
合は,この書類を作成する必要はない。
3 開設する授業科目に応じて,適宜科目区分の枠を設けること。
4 「授業形態」の欄の「実験・実習」には,実技も含むこと。
19
授
業
科
目
の
概
要
(総合文化研究科 日本文学専攻)
科目
区分
授業科目の名称
古典詩歌特論A
古典詩歌特論B
古典散文特論1A
古典散文特論1B
言
語
・
文
学
コ
ー
ス
古典散文特論2A
古典散文特論2B
近世文学特論A
近世文学特論B
近現代文学特論1A
講義等の内容
向井去来自筆本『去来抄』(五島美術館〈大東急記念文庫蔵〉)を
写本のコピーで読む。松尾芭蕉の俳諧観を知るには非常に重要な著
作である。芭蕉の解説本はこれなしには書けないほどである。しか
しながら、去来より早くに芭蕉の弟子となった宝井其角の著作など
と比較してみた場合、食い違う見解も多い。重要な著作ではある
が、内容の相対化が実ははかられていないという問題をはらんでい
る。去来の聞書は、本当に芭蕉理解のための特権的なテクストなの
だろうか?こういった意識を持ってもらい、問題を発掘しながらレ
ジュメを作成してもらい、輪読する。
服部土芳『三冊子』を版本のコピーで読む。これも松尾芭蕉の理解
のために用いられてきた重要な俳論であるが、ほかの蕉門俳人の見
解と相違する点もある。芭蕉の解説本はこれなしには書けないほど
である。しかしながら、去来より早くに芭蕉の弟子となった宝井其
角の著作などと比較してみた場合、食い違う見解も多い。重要な著
作ではあるが、内容の相対化が実ははかられていないという問題を
はらんでいる。『三冊子』は、本当に芭蕉理解のための特権的なテ
クストなのだろうか?こういった意識を持ってもらい、問題を発掘
しながらレジュメを作成してもらい、輪読する。
古注釈を読む。『日本書紀』『古今和歌集』『源氏物語』等は、鎌
倉時代にはすでに“古典”として学問研究の対象とされており、そ
の研究は、多くの場合「注釈」という形式でなされていた。しか
し、現代における注釈とは異なり、単に語義や出典を示すだけでな
く、種々の説話を引用し、荒唐無稽な説が展開されることもある。
本演習では、中世の学問空間の中で、古代のテクストが如何に受容
され、解釈・再解釈されていたかということを、注釈テクストを窓
口として探ってゆきたい。前期は特に、『源氏物語』の注釈類を中
心に進める。
古注釈を読む。『日本書紀』『古今和歌集』『源氏物語』等は、鎌
倉時代にはすでに“古典”として学問研究の対象とされており、そ
の研究は、多くの場合「注釈」という形式でなされていた。しか
し、現代における注釈とは異なり、単に語義や出典を示すだけでな
く、種々の説話を引用し、荒唐無稽な説が展開されることもある。
本演習では、中世の学問空間の中で、古代のテクストが如何に受容
され、解釈・再解釈されていたかということを、注釈テクストを窓
口として探ってゆきたい。後期は特に、『日本書紀』の注釈類を中
心に進める。
与謝野晶子による『源氏物語』の現代語訳に関する調査研究を行
う。与謝野訳には二種の訳が残されており、一方は抄訳で一方は全
訳である。現代語訳に際しての方針はそれぞれ異なっているが、双
方の特色について、和歌・人物呼称・引歌表現といった点から多面
的に考える。また現代語訳を検討することによって、『源氏物語』
原典の表現に関する問題意識を新たにすることを目標とする。ウエ
ブ上に公開されている与謝野訳の電子テキストを使用することで、
電子データの検索や加工の技術を身につける。
古典散文特論2Bの授業内容からの展開として、引き続き与謝野晶
子による『源氏物語』の現代語訳に関する調査研究を行う。会話文
と地の文の区別や草子地・敬語の問題について考える。原典にない
語を相当に補って施されている部分に関して、後の谷崎訳・円地
訳・田辺訳・瀬戸内訳などと比較することを通じて考察する。与謝
野訳の特質を解明することとともに、それをもってこれまでの研究
史を批判的に検証する力を養う。
近代以降、古典文学を理解し、説明する手法として、口語訳という
アプローチは必要不可欠なものとなっている。だが、誰が、いつか
ら、なぜ、こういった手法を始めたのかということについては、必
ずしも明らかではない。本講義では本居宣長『古今集遠鏡』をめ
ぐって、「俗語訳」(口語訳)が古典文学を解釈する手法として定
着する経緯を検討する。近世俗語訳成立史を主として考察し、参考
文献に広く目を通し、研究状況の把握に努めるようにする。
1701年に始まり2001年に至る国学三百年を宣長の目を通して眺め
る。宣長の生前は宣長が国学をどのように見たかという点に照準を
絞り、没後は宣長をどのように受容したかという点を考えたい。そ
のことによって、現代の学問研究を相対化する視点を見出すことが
できるはずである。国学史再考を主として考察し、参考文献『本居
宣長の思考法』及び『本居宣長の大東亜戦争』に広く目を通し、研
究状況の把握に努めるようにする。
今期のテーマは「文芸とメディア」。個別事例の検証をとおして、
文芸を支えるシステムの現状と来歴について参加者とともに知見を
深めてゆく。テクストはいかなる環境のもと提出されてきた/され
ているのか。その一端でも解明されれば、授業の課題はある程度達
成されたことになる。文芸誌や同人誌、新人賞、時評、座談会、原
稿料、印税、書店など、対象は文芸ジャーナリズムに限定されな
い。最終的に、言論の構造全般におよぶはずである。なお、自身で
研究論文や批評を書き上げるために不可欠な技能の習得も目的のひ
とつとしている。
20
備考
科目
区分
授業科目の名称
近現代文学特論1B
近現代文学特論2A
近現代文学特論2B
言
語
・
文
学
コ
ー
ス
講義等の内容
今期のテーマは「文学と都市空間」。前田愛『都市空間としての文
学』の解読をさしあたっての助走としつつ、当該テーマをさらに拡
張するうえで前提となる諸論点をひとつひとつ丁寧に整備してゆ
く。扱うテクストは文学領域に限らない。都市や建築をはじめ、デ
ザインやメディア、歴史、文化全般などあらゆるジャンルが関心対
象としてそのつど貪欲に繰り込まれることになる。授業形式は参加
者による個人発表を中心とする。「1A」同様、自身で研究論文を書
き上げるために不可欠な技能の習得を目的のひとつとしている。
この授業の目的は、近代文学研究の新しい達成を知り、問題系の規
模、汎用性のある方法や参照枠を、受講者の研究に活用することに
ある。発表されたばかりの近代文学研究の論文を読み、それを分析
する。研究対象は特定しない。狙い・目的、方法、展開、調査方
法、資料操作、構成、成果、文体などについて批評し、論文の評価
を下す。論文の対象となった作品、先行論文、参照思考についても
検討する。研究論文を読んで近代文学研究の新しい達成について指
摘でき、問題系の規模、汎用性のある方法や参照枠を指摘できるよ
うにする。
この授業の目的は、「近現代文学特論2A」を関連科目として、受
講者の研究テーマに沿った試論を構築することにある。まず研究対
象(文学作品)を定め、解明するテーマを明確化する。その上で解
明のための方法を練磨する。また、そこからの展開を構想し、既成
の知との接点を抽出して、対話的・批評的な論理を構築する。以上
の内容を中間報告として提出し合い、ディスカッションを重ねた上
で論文にまとめる。
日本語学特論1A
授業内容は受講生の興味に応じて決めていきたい。とりあえず、本
年度は外来語について述べてゆく予定である。現代日本語の大きな
問題として挙げられている問題の一つとして外来語の問題がある。
「氾濫」という用語で紹介されるほど多用されており、国立国語研
究所は理解困難な外来語は読み替えを行うように奨励し、その読み
替え候補の和語や漢語をリストアップしている。
日本語学特論1B
授業内容は受講生の興味に応じて決めていきたい。とりあえず、本
年度は敬語や待遇表現について述べてゆく。現代日本社会は都市化
し人間関係が複雑になっており、人間関係の摩擦が起こっている。
それの緩衝地帯として敬語や待遇表現が重要視されている。このよ
うな観点から授業を行っていきたい。
日本語学特論2A
本授業では、〈ことばと政治の関係〉あるいは〈ことばの政治性〉
について考えていく。実社会で用いられることばについて考えると
き、政治の問題は避けて通れない。たとえば、母語(第一言語)の
問題、国家と言語の関係、文法を持つ言語の特権性などなど。こう
したことがらについての知見と理解を深めるため、本授業は議論・
意見交換を中心に進められていく。すなわち、教科書の内容をたた
き台として、受講者が自分の意見を述べ、議論に参加することで本
授業は成立する。受講者には積極的な姿勢を求める。
日本語学特論2B
日本語研究1A
日本語研究1B
本授業では、「国語」という語をキーワードにして〈ことばと政治
の関係〉について考えていく。観察するのは、近代日本国家の成立
と軌を一にして生み出された「国語」の背景にある言語認識や言語
思想である。ただし、観察することが授業の目的ではない。観察し
た内容を踏まえて、受講者が自分の意見を述べることが本授業の目
的である。よって、本授業は議論・意見交換を中心に進められてい
く。すなわち、教科書の内容をたたき台として、受講者が自分の意
見を述べ、議論に参加することで本授業は成立する。受講者には積
極的な受講態度を求める。
毎年留学生を主な対象として(日本人学生ももちろん構いません
が)、日本と中国の近現代文学及び文化事情に関する教材を使用し
ながら、留学生の日本語力のレベルアップ、日本文化に関する常識
的知識の確認等を行っています。留学生諸君の多くは、大学院に入
学したものの、修士論文を書くにはさらに徹底した日本語の学習能
力が必要な場合がほとんどのようです。また中国語圏から来た人
は、漢語の音読を苦手とする人がかなりいるようです。こうした実
情に鑑みて、さまざまな日本語の文章に触れながら、日本と中国の
文学・文化の対比を行う授業をしたいと思います。
毎年主として留学生の方々が受講しています。(もちろん日本人学
生の受講も歓迎します)留学生の諸君の多くは中国語圏から来てい
ますが、修士論文作成のためにはまだまだ日本語能力を徹底的に高
める必要のある人が多いようです。また、漢字文化の中で生まれ
育ったにもかかわらず、日本語の中の漢語に対して、正確に日本漢
字音で発音する習慣が確立していない人が多いようです。さらに自
国の文化史について、日本語で表現できるかどうかとなると問題で
す。こうしたことを考慮して、この授業ではさまざまな資料をじっ
くり読みながら、日本と中国の文学・文化の比較対照を行いたいと
思います。
21
備考
科目
区分
授業科目の名称
日本語研究2A
日本語研究2B
言
語
・
文
学
コ
ー
ス
日本文学研究基礎1A
日本文学研究基礎1B
日本文学研究基礎2A
日本文学研究基礎2B
フィクション研究1A
創
作
・
批
評
コ
ー
ス
フィクション研究1B
フィクション研究2A
講義等の内容
本授業の目標は留学生の日本語能力のレベル・アップと日本文化の
諸相の理解である。題材として種々の分野から多様な文章を選択
し、講読・発表・ディスカッション・プレゼンテーションを行な
う。具体的には日本語特有の統語構造に習熟すること、日本語の敬
語、日本文化と言語表現との関連性を学習する。同時に一つの事象
に対する多面的な捉え方と論理的なものの見方・考え方に焦点をあ
てる力を身につけることによって、受講生の修士論文作成に役立つ
効果が生まれるような指導を実践する。本学期も日本人学生の受講
生がいれば、時にTAの役割を持たせ、教育的効果を上げることを目
指す。
本授業では、主に留学生の修士論文作成に必要な日本語能力のレベ
ル・アップを目指す。受講生の個々の学習能力の伸びに応じ、プレ
ゼンテーション・ディスカッションを通してギャプを埋める指導を
行う。具体的には、毎回日本語の新聞・書物からトピックを選び、
それを教材として用いて受講生個々の日本語声読・読解・作文力向
上を徹底して行う。また、教室内だけが授業の場ではないので、屋
外授業も取り入れたい。天気の良い日に屋外で自由討論を行った
り、受講生個々を20~30分屋外に出し、目に入ったもの、耳に聞こ
えてきたこと等を論旨が通った日本語作文に出来るような実践的指
導を行う予定である。
留学生専用の授業である。普通言語に関する研究は、文法、音声、
意味の分野に分けられ研究されている。広い分野であるが、この授
業では、概観に終わるが、すべての分野を言及して見たい。基礎の
名の通り、研究を行うためには必修の基礎知識を与える授業であ
る。一方的な講義というより,演習形式で受講生が興味のある分野
の論文を選び,毎時間発表する。修士論文の題目を決定する準備段
階として位置付けている。
留学生専用の授業である。言語の応用分野について講義する。文
字、表記、方言、敬語などを含む広い分野である。言語の問題は社
会問題と深くかかわり、応用分野にまでその研究領域を伸ばしてい
る。言語の実用面に言及する授業を行いたい。短い日本語の論文を
講読し、受講者の修士論文作成に役立てたい。日本語統語構造の習
熟及び文化と言語表現との繋がりのメカニズムの理解を目標とす
る。
本授業は留学生専用の授業である。日本語の歴史についての基礎知
識の習得を目指す。古代日本語と現代日本語とはどのような点が異
なっているのか。古代日本語からどのような過程を経て現代日本語
はできたのか。さまざまな文献資料の分析・解釈を通じて、日本語
の歴史的展開について理解を深めていく。本授業で特に注目するの
は、音韻の歴史、文字の歴史、語彙の歴史である。ことばと政治の
関係について理解を深め、自分の言葉で意見を述べられるようにな
ること。
本授業は留学生専用の授業である。日本語の歴史についての基礎知
識の習得を目指す。古代日本語と現代日本語とはどのような点が異
なっているのか。古代日本語からどのような過程を経て現代日本語
はできたのか。さまざまな文献資料の分析・解釈を通じて、日本語
の歴史的展開について理解を深めていく。本授業で特に注目するの
は、文法の歴史、方言の歴史、言葉の位相の歴史である。ことばと
政治の関係について理解を深め、自分の言葉で意見を述べられるよ
うになること。
小説に限らず、認識の根源に存する「かたり」のもつ問題性を、哲
学、文学論、歴史論のテクストを中心に、必要に応じて小説テクス
トの解読をしつつ、多様に開示する。ただし、これはあくまで予定
で、学生の資質、志向、教師側の関心によって、授業はアドリブ的
に進む可能性がある。でなければ、文学の授業など無意味である。
それぞれの問題意識のなかで参考文献、バフチン「ドストエフス
キーの詩学」を読解し「かたり」の持つ位相を掴む。
タイトルは「小説として読む旧約聖書」。西洋文化およびイスラム
文化の淵源たる旧約聖書テクストのなかから、いくつかのものを選
んで、多角的な「読み」を実践する。注釈書につきながら、日本語
と英語の翻訳テクストを使い、旧約の世界の奥行きを実感する。注
釈書につきながら、日本語と英語の翻訳テクストを使い、旧約の世
界の奥行きを実感する。参考文献はその都度指示するが、「旧約聖
書」及び「創世記」が基本となる。
マーク・シルバーによる明治から昭和初年代にかけての日本の探偵
小説移入と、その確立に貢献した重要な作家たち、黒岩涙香、岡本
綺堂、江戸川乱歩への研究文献を手掛かりに、近現代の探偵小説と
文芸ジャンルの生成の過程を読み解く。また、『探偵小説の論理
学』で扱った分析哲学の記述理論やタイプ理論の、現代的な検討と
つきあわせ考察をも行なう。その上でゼロ年代の流行潮流であった
〈セカイ系〉作品に関する視座についても、『社会は存在しない』
などの文献をもとに読解を試みる。参加者の興味関心に応じて、演
習の進行については、柔軟に対応する。
22
備考
科目
区分
授業科目の名称
フィクション研究2B
創作・批評特論1A
創作・批評特論1B
創作・批評特論2A
創
作
・
批
評
コ
ー
ス
創作・批評特論2B
創作・批評特論3A
創作・批評特論3B
創作・批評特論4A
創作・批評特論4B
翻訳文学特論A
講義等の内容
『探偵小説の論理学』で論じた、いわゆる〈セカイ系〉の作品の解
釈・読解を視野にいれつつ、他方、その理論的なバックボーンと
なった、ラッセルらの論理学を学び、分析哲学と現象学の理論をと
りいれつつ、文学作品や現代エンタテインメント作品を俎上にの
せ、考究することを心がける。『英文学の地下水脈』で扱った、十
九世紀の英文学作品や、その翻案作品の比較検討や、その原典読解
をも心がける。
小説は社会に生じた出来事を題材にしたり、出来事から影響を受け
ながら書かれている。小説を作者個人の「自己表現」や、現実世界
から自立したものとしてとらえるのではなく、新聞記事やノンフィ
クション作品と並んで社会現象を表現するジャンルとしてとらえる
ことも可能である。この講義では長篇小説を題材にして、小説と社
会の関係を考察することを目指す。受講者による発表と討論によっ
て進行する。
小説は世界にある様々な事物を取りこみながら書かれている。小説
を作者個人の「自己表現」や、現実世界から自立したものとしてと
らえるのではなく、世界の諸事象を記述する「百科全書」のような
ジャンルとしてとらえることも可能である。この講義では大西巨人
の長篇小説「神聖喜劇」を題材にして、様々な事象の参照・引用が
どのように小説を豊かにするかを考察する。受講者による発表と討
論によって進行する。
この授業では、哲学や社会思想の基礎を復習、再点検していく。|
今後の授業、他の授業における思想に関する議論のベースの共有を
はかる。これから大学院で勉強していくうえで、基礎的な足元を固
めるとともに、各自の研究テーマへと創造的、発展的につながてい
く視点の発見、獲得を目指す。受講者の分担による発表と、その後
全員による討論という形で授業をすすめる。発表者はもちろん、そ
れ以外の受講者も、議論に備えた十分な準備が必要である。
大阪からアラブ、北朝鮮まで「独裁」が話題である。この講義で
は、「独裁」についての考察を読み進めながら討論を重ね、認識を
深める。現在と切り結ぶための、政治的、抽象的思考を鍛える。マ
ルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日』、レーニン『国
家と革命』、カール・シュミット『独裁』、『大統領の独裁』、
佐々木良昭『革命と独裁のアラブ』を主な参考文献として討論し、
分担による発表と、その後全員による討論という形で授業をすすめ
る。
写真、映画、電話などの近代的メディア・テクノロジーによる新た
な経験が、文学作品の中でどのように表象されてきたのか、そして
また文学者にどんな思考や感覚をもたらしてきたのかを、「身体」
「記憶」「夢」などの主題をめぐりながら、具体的な作品に即して
考察する。取り上げる作家・作品は受講者の興味を勘案して決めて
いくが、ひとまずプルースト、カフカ、ベケットらを参照して、現
代文学の基本的な条件を探ることから始める。
1920年代から30年代にかけて書かれた(主に日本の)小説を、「複
製技術時代の文学」という観点を通して、当時の政治、社会、文化
などの状況を参照しながら読む。大衆文化とファシズム、マルクス
主義と「転向」、メディアの再編成と「国民」的身体の創成といっ
た問題や、演劇、美術、音楽、舞踊など隣接するジャンルの動向も
視野に収めた上で、特に映画との関係に着目し、同時代の映画作品
についても併せて考察していきたい。
現代の文学批評を行なううえで必要不可欠な知識を、アクチュアル
で重要な書物の西独を通じて獲得することを目指す。受講者は、こ
の授業を履修することで、(1)文学批評のみならず、哲学、社会
科学、美学などの基礎的かつアクチュアルな知識を得ることができ
る(2)論文発表とディスカッションを通じて、自身の論理の欠を
補いながら、問題意識を高め、修士論文の執筆に進みうる。受講者
は授業中に言及された書物などに積極的に触れること。
ロールズの『正義論』に発した、現代のリベラリズムの主張と、そ
れを批判するコミュニタリアニズムの主張の文脈を、ホッブス、ミ
ル、ルソー、ロック、カントにまでさかのぼりながら、理解する。
前期に行ったアナキズム研究との関連のなかで、「大正期」のリベ
ラリズムの問題を押さえながら、現代リベラリズムの問題性への視
点を養う。ホッブス『リヴァイアサン』、ミル『自由論』、ルソー
『社会契約論』等を参考文献として講義を行う。
19世紀ドイツの作家ゲオルク・ビューヒナーの戯曲『ヴォイ
ツェック』、散文小説『レンツ』を読む。ビューヒナー賞はドイツ
語圏の権威ある文学賞であるが、ビュヒナーの作品を引用しながら
語られていく受賞講演を、戦後の代表的な作家、ベン、エンツェン
スベルガー、ツェランなどの講演を例にとりながら、書かれたテク
ストがいかに歴史や社会と関わり、変遷を経ながら受容されていく
のか、アウシュヴィッツ以後の中欧の歴史的情勢を考察しながら読
み込んでいく。
23
備考
科目
区分
創
作
・
批
評
コ
ー
ス
授業科目の名称
翻訳文学特論B
講義等の内容
日本において、中国の文学作品は古くから数多く受容されてきた。
一方、中国語圏においても、近代以降、日本由来の和製漢語が数多
く輸入されたほか、欧米文学が日本語翻訳を重訳するかたちで紹介
された事例も数多く存在する。このように、日本と中国語圏におい
ては互いに浅からぬ文化的影響関係を有している。本講義では、日
本語の作品と中国語の作品とを取り上げ、中国語の原文と日本語の
訳文、あるいは日本語の原文と中国語の訳文を対比したうえで、参
加者による発表と議論を通して、翻訳の困難さとその可能性を分
析・考察する。
(概要)
日本文学・日本語学など院生各自のテーマに基づいて先行研究の
調査・オリジナリティのある問題意識の獲得を目指した修士論文の
指導を行う。
(1 佐藤 秀明)
近現代文学研究を反省的視点や新たな視点で捉え返し、文学研究
の方法とその意義や有効性について指導を行う。
(2 永田 高志)
日本語学について、『日本語学』、『国語と国文学』等を読み、
興味を深める。修士論文作成のための準備として、まず、明確な課
題を決定し、修論計画書を作成する。
(3 福家 道信)
日中文化史の主要事項を確認し、いくつかの事象を取り上げ、中
国文化史の側から、あるいは逆に、日本文化史の側から比較対象を
行う。
(4 奥泉 光)
小説というジャンルの可能性を、その技法の解明を中心に据え
て、探っていくことが目指される。その際、小説とは異なる表現
ジャンルとの比較を通じて、その特性を把握していく。
(5 桒原 丈和)
院生が選択した日本近現代の小説・批評についての先行研究を取
り上げて批判し、独自の観点を発見することを目指す。
演
習
演習A
(6 八角 聡仁)
現代文学および現代芸術(美術、映画、演劇等)を題材としてテク
ストの講読や資料調査を行い、創造的かつ批評的な思考の錬磨を図
る。
(7 絓 秀実)
日本近代文学の成立と歴史を、明治期の基礎文献の精読を通じて
解明する。
(8 井田 太郎)
古典文学、特に韻文の実作(和歌・俳諧)に関し、実証的な調
査・研究を行うための指導を行う。
(9 藤巻 和宏)
中古・中世の散文、特に物語、説話、軍記、寺社縁起等のジャン
ルを対象とした研究指導を行う。また、特定の時代に限定せず、宗
教言説、思想史、学問史といった観点からも指導する。
(10 深澤 愛)
日本語に関する言語現象、とりわけ日本語史研究の知見が大いに
必要とされるような、言語現象の調査・分析についての指導を行
う。
(11 李 潤玉)
留学生の日本語能力のレベル・アップの手助けと、認知言語学の
観点から一つの事象に対する多面的な捉え方と論理的なものの見
方・考え方に焦点をあてる力を身につけることによって、修士論文
作成に役立つ効果が生まれるように指導する。
(12 中島 一夫)
近代文学、映画、現代思想などの読解、および批評の指導を行
う。
(15 小森 健太郎)
明治期から昭和初期にかけての大衆文学作品を読解し、海外の研
究者による研究書とつきあわせ、西洋文学からの日本文学への影響
の流入と独自性の追求を考究する。
24
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(概要)
日本文学・日本語学など院生各自のテーマに基づいて実際の論文
の執筆と修正を中心とした修士論文の指導を行う。
(1 佐藤 秀明)
近現代文学の作家・作品・時代背景・メディアなどに関する研
究、および研究論文作成の指導を行う。
(2 永田 高志)
日本語をテーマに採集した資料や文献をもとに、修士論文を作成
する。添削等が必要なので、随時論文を提出する。
(3 福家 道信)
風景の捉え方について、日本と中国の文化史を振り返りながら比
較検討を行う。
(4 奥泉 光)
旧約聖書を中心に文学の領域にとらわれず多角的にアプローチす
る。旧約の世界をいろいろな角度から研究、考察する手法を研究
テーマの作成に活かせるよう指導を行う。
(5 桒原 丈和)
院生が選択した日本近現代の小説・批評について独自の観点から
読み直し新たな価値を見出すことを目指す。
(6 八角 聡仁)
現代文学および現代芸術(美術、映画、演劇等)の分野において
領域横断的なテーマに関わる研究の指導を行う。
演
習
演習B
(7 絓 秀実)
日本の批評の歴史を解明する上で必須な内外の文献の精読を通じ
て、その問題を明らかにしていく。
(8 井田 太郎)
古典文学、特に韻文の理論(歌論・俳論)に関し、実証的な調
査・研究を行うための指導を行う。
(9 藤巻 和宏)
中古・中世の散文を対象とした研究指導であるが、各人の修士論
文の執筆状況を勘案しつつ、当該テーマ・関連分野の研究動向を踏
まえた指導を行う。
(10 深澤 愛)
日本語学に関する研究、とりわけ日本語史研究の知見が大いに必
要とされるような、言語学的研究の指導を行う。
(11 李 潤玉)
留学生の日本語能力のレベル・アップの手助けと、認知言語学の
観点から一つの事象に対する多面的な捉え方と論理的なものの見
方・考え方に焦点をあてる力を身につけることによって、修士論文
作成に役立つ効果が生まれるように指導する。
(12 中島 一夫)
近代文学、映画、現代思想などの読解、および批評の実践を、討
論形式で行う。
表象文化特論A
共
通
表象文化特論B
英語表現研究A
(15 小森 健太郎)
分析哲学による記述理論とタイプ理論の成果を参照しつつ、探偵
小説や大衆文学の「ロゴスコード」を露わにする分析を実践するこ
とで、新旧の文学作品の読解を深めるのを試みる。
戦後の日本映画のうち代表的な原作ものを鑑賞し、「映画」-「物
語」-「小説」の表象関係とその差異について学ぶ。映画鑑賞
(DVD)とそれに基づく受講者との討議を中心に進める。増村保造
ら各映画監督の特徴的映像表現と、その表象機能を分析し、それを
通じて戦後史についての歴史的視覚を獲得する。映画化された日本
近代文学史上の問題作を素材に、原作・シナリオ・映像表現を総合
的に検討する。
「神話」・「物語」・「小説」の相互関係を理論上の問題と、実作
の側からあぶり出す。日本近代文学史上の「俗語革命」の問題を、
『古事記』、『土佐日記』などに遡行して多面的に考察する。「神
話」にフェイントをかけることによって誕生した「物語」の本質、
「物語」のパロディとしての近代「小説」の本質について理解す
る。DVDでの映画鑑賞と受講者各位の討論による原作の解読分析が
中心。
まず、英語で表現された様々な資料からの情報のインプットについ
て学びます。日本語での表現との比較から英語表現の形式や文章表
現の特色について考えるため、日本語と英語のテレビや新聞の報
道、学術論文や発表資料などを取り上げます。構成や表現の比較、
分析を通して、英語で表現されている資料から、いかにうまく情報
を収集するかを考えます。次に、自らの研究分野に関する英語表現
について学び、考えや研究成果を自分と同じ分野の研究者以外の聴
衆に向かって、いかに効果的に英語で発表し、説明するかを学びま
す。
25
備考
科目
区分
授業科目の名称
英語表現研究B
翻訳研究A
講義等の内容
英語表現の特色、特に日本語表現との違いについて、通訳、翻訳の
オリジナルインプットと訳出アウトプットにおける表現の比較に焦
点をあてて考察します。コンセプトを違う言語で再表現する英日・
日英の通訳と翻訳の練習を通して、英語表現の特色を考えます。社
会問題、異文化理解に関する内容を扱う通訳、翻訳練習によって、
実社会で応用できる英語表現の強化を図ります。さらに、映画の字
幕翻訳と吹き替えと英語オリジナルとの比較をし、英語と日本語と
における表現について考えます。
このクラスでは、英語から日本語への翻訳の技法を学びます。翻訳
とはどういうものなのか、と興味のある人、翻訳と英文解釈はどう
違うのか、と疑問を持っている人、一緒に翻訳について考えてみま
せんか。翻訳にはまず正確に英文を読み解く力が必要です。テキス
トは文法事項を踏まえた手引き書になっているので、文法の復習を
兼ねて毎回一課ずつ読み進みます。また、毎回課題文の翻訳を提出
してもらい、お互いの翻訳を検討しながら進んでいくので、授業へ
の積極的な参加が必要です。また、最後には短編をひとつ訳してい
ただく予定です。
翻訳研究B
このクラスでは、実際に課題文を翻訳をするとともに、さまざまな
ジャンル、さまざまな訳者の訳文を参考にし、どのようにして自然
で読みやすい訳文が作られているかを検討します。翻訳には正解と
いうものがありませんから、試行錯誤の連続になるかもしれません
が、時にはそれも楽しいのではないでしょうか。各人の課題文の翻
訳をお互いに検討しながら授業を進めていくので、積極的な参加が
必要です。また、最後には短編をひとつ訳していただく予定です。
国際協力特論A
国際協力や開発を論じるとき、「誰が開発されているのか」、「な
ぜ協力されるのか」を深く理解する必要があります。この授業で
は、国際協力や開発を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、
周辺としての南)」の観点からとらえ、グローバルに存在する地球
規模課題の歴史的経緯と現状を、批判的に省察します。受講生に
は、英文文献を含めた資料の読解と授業内での発表が求められま
す。Aでは、グローバリゼーションの歴史的背景と各課題毎の現状
に、焦点を当てて検討します。
国際協力特論B
「国際協力特論A」に引き続き、この授業では、国際協力や開発
を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、周辺としての南)」の
観点からとらえ、グローバルに存在する地球規模課題の歴史的経緯
と現状を、批判的に省察します。受講生には、英文文献を含めた資
料の読解と授業内での発表が求められます。Bでは、とりわけ持続
可能な将来に向けての課題解決の手法を検討します。
芸術学特論A
Peter Humfrey, Painting in Renaissance Venice, New Haven and
London, 1995(邦訳:ピーター・ハンフリー『ルネサンス・ヴェネ
ツィア絵画』高橋朋子訳、白水社、2010)をテクストとし、講読演
習形式で授業を進めます。本書で提起されるルネサンスヴェネツィ
ア絵画の諸問題について、考察を深めることを目的とします。参加
者には、英語読解と授業時の発表が求められます。
芸術学特論B
ジョルジョーネやティツィアーノら16世紀のヴェネツィア派の絵
画作品を通じて、一枚の絵画の「意味」を解釈する具体的な手法
や、その困難さや問題点について理解し、考察を深めることを目的
とします。参加者には、関連文献の講読と授業時の発表(興味のあ
る絵画作例についてのプレゼンテーション)およびディスカッショ
ンへの積極的な参加が求められます。
共
通
日本芸能史特論A
日本芸能史特論B
日本思想史特論A
日本において「芸能」と認識されてきたものとその歴史、すなわち
芸能史について講ずる。日本では、神楽・雅楽・能・狂言・茶・歌
舞伎・人形浄瑠璃・落語・新派など、古代から近代に至る各時代に
誕生した芸能が今日も主に古典芸能・伝統芸能として行われている
が、芸能史はそれらを歴史的な存在として探求する研究分野であ
る。日本の芸能の歴史について理解するとともに、芸能史研究の方
法論、さまざまな角度からの研究についても概観し、研究分野とし
ての芸能史への理解を深める。
古典芸能として現在上演されている芸能の作品の表現を読み解く。
具体的には歌舞伎を取り上げる。現在の歌舞伎は「型」と呼ばれる
広義の演出にもとづいて行われ、その「型」が伝承されていく古典
演劇である。これらの「型」は芸談という読み物としても享受され
ている。「型」の記述を読み解くことによって、歌舞伎の表現につ
いて理解を深める。具体的な作品を取り上げ、演習方式で読み解い
ていくという方法をとる。
思想とは人々の心の営みの結晶であり、時代のメンタリティを映し
出す鏡である。日本思想史を探求することは、歴史的な時間軸の中
で社会や文化のあり様がどのように変化したのかを知るだけではな
く、現在の社会や文化のルーツを探ることにつながる。日本思想史
特論Aでは、空海の『三教指帰』と明恵の『夢記』を取り上げ、古
代の人々の知的世界のあり方と神仏を媒介にして人々がつながりを
もった中世を考える。古代・中世の人々の心的世界に触れること
で、当時の人々の息吹を感じ、現在の社会や文化との接点について
模索したい。
26
備考
科目
区分
授業科目の名称
日本思想史特論B
日本文化史特論A
日本文化史特論B
共
通
講義等の内容
日本思想史特論Aと同様の問題意識にもとづき、日本思想史特論Bで
は、現在の歴史観や価値観につながる近世から近代における時代の
メンタリティについて考える。19世紀の知識人たちは社会の変化に
対する危機意識から祖先へと回帰して顕彰活動を行った。松浦静山
の『甲子夜話』はその先駆けをなすものである。また、福沢諭吉の
『学問のすゝめ』は、近代国家としての日本のあるべき道を示し、
当時の思想界に大きな影響を及ぼした。この二著を通じて、近世・
近代の人々の心のあり様を考察し、現在の社会や文化の源流を探り
たい。
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Aでは、
研究のための理論的枠組みと、広告・宣伝図像の歴史的展開につい
て学びます。
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Bでは、
テレビCMを分析する手法を学びます。テレビCMをメディアとして理
解し、言語・音楽・映像の領域に施された工夫や仕掛けを視覚文化
論的に分析できるようになること。
学術基礎1A
この授業では、受講生に日本語での論文の書き方と論文特有の文章
表現を習得させ、論理的かつわかりやすく適切な文章を書く力が高
まるよう指導する。また、学生が学術論文などの高度な日本語文章
を正確に理解し、参考資料・引用資料として適切に使用する方法を
教授する。学術論文における日本語とそれ以外の日本語の書き方と
表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ適切な文章が
書けるようになることを目標とする。
学術基礎1B
この授業では、「学術基礎1A」で習得した文章表現を活用し、学
術論文を執筆する練習を行う。受講生は、毎週ドラフトを提出し、
それを教員が添削する。学術論文における日本語とそれ以外の日本
語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ
適切な文章が書けるようになることを目標とする。毎週の作文とそ
の添削を繰り返すことによって、高度な日本語作文の能力を高め
る。
学術基礎2A
この授業では、学術論文を執筆するための実践的テクニックと修士
論文を作成する準備作業の方法を教授する。また、学生が学術論文
などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料とし
て適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそれ
以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、
論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。論理
的かつわかりやすく適切な文章が書ける能力を身に付ける。
学術基礎2B
この授業では、論理的かつわかりやすく正確な日本語文章を書き、
それを修士論文に活用するための指導を行う。また、学生が学術論
文などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料と
して適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそ
れ以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解
し、論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。
論理的かつわかりやすく適切な修士論文が書けるようにする。
都市社会学特論A
都市社会学特論B
都市社会学の理論を紹介すると共に、現代日本や海外の様々な都市
現象の分析を行う。具体的には、(1)K・マルクス、G・ジンメ
ル、M・ウェーバーらの古典をはじめ、それらから派生する諸理論
の紹介(シカゴ学派、H・ガンズ、S・サッセン)、(2)20世
紀の社会変動の中で生じた様々な都市の問題の検討(大都市化、郊
外化、グローバリゼーション)、(3)現代都市の問題分析(新自
由主義的な都市経営、ゲーテッド・コミュニティ、都市の貧困、地
方分権)、を行う。
20世紀中盤から現代にいたるニューヨークの都市問題を概説す
る。ニューヨークは、アメリカの一都市に過ぎないが、グローバル
な活動の中心であるがゆえに、多くの社会問題が先鋭的に生まれて
いる。また、世界各国の都市においてモデルケースと見なされる多
くの実践が行われてきたために、その分析は一国一都市の事例の含
意にとどまらない広範な射程を持つ。本講義では、主に都市社会学
分野で言及されてきた論点の紹介を通して、ニューヨークの都市変
化を検討する。
27
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
社会福祉特論A
現代において、社会福祉は私たちの生活のさまざまな側面と深く関
わっている。本講義では、社会福祉とは何かという根本的な問いに
対し、「共生社会」と「ユニバーサルデザイン」をキーワードに少
子高齢化の課題や障害者の自立と社会参加の課題などを採り上げ、
基礎的な知識を学ぶと共に実際の事例やデータを通して、今、ここ
にある課題としての理解を深める。また、差別や偏見などが作られ
ていく過程について学ぶ。なお、講義では、受講者による発表や
ディスカッションを予定している。
社会福祉特論B
日本の社会福祉においては、高齢者や児童、障害者など対象者別に
それぞれの法律が制定されており、具体的な福祉サービスが定めら
れている点に特徴がある。本講義では、このうち障害者に焦点をあ
ててどのような制度や活動があるのかについて学ぶ。併せて、身体
障害・発達障害・精神障害についての理解を深め、共生社会の実現
に必要な知識の範囲と態度の形成について考える。また、講義で
は、受講者による発表やディスカッションを予定している。
国際交流特論A
国際交流特論B
共
通
本講義では、「グローバル化社会」の根幹をなす異文化交流の個々
の事例について学習する。特に、目下懸念される隣国・中国と日本
の文化交流の軌跡を追うことにより、「交流とはなにか」という命
題に触れることを目標とする。講義形式は、担当者による日中交渉
の歴史と現状についての講義を基盤として、受講者による文献資料
の解読や考察報告、テーマ討論などを発展的に展開していく。資料
文献として、映画史を中心とする近年の刊行書籍や学術論文、及び
入手可能な古雑誌資料を扱う予定である。
言語の持つ多様性と普遍性を知ることは、多元的な世界をどう理解
し、国際交流の進む時代をどう生きていくのかについて示唆を与え
てくれる。現在、世界に存在するといわれる6000から7000もの言語
の異なりの幅は途方もないものに思われる一方、ある種の共通傾向
を持つとも考えられる。本講義では、言語の多様な存在形態を概観
しつつ、言語が安定的に示すパターンを探っていく。比較対象とし
て取り上げる言語は日本語、英語、仏語が中心であるが、独語、中
国語、韓国語等の有力言語から少数言語まで様々に扱う。
環境情報科学A
環境問題とは人間活動と環境の間の相互作用が、人間にとって悪い
方向に変化することである。それを理解するために科学の知識は欠
かすことができない。「環境情報科学A」では、環境に関わる情報
を正しく理解するための自然科学的知識や、情報処理に必要な手法
を身につけることを目標とする。講義では地上観測データや人工衛
星からのリモートセンシングデータなど実際の観測データを用い
て、環境情報を科学的に理解する方法を学ぶ。
環境情報科学A
「環境情報科学B」では、環境問題の予測に用いられる数値シミュ
レーションについて学習する。本物の地球を用いて実験を行うこと
は不可能なため、気候モデルは気候変動のシミュレーションや、そ
のメカニズムを探る数値実験などに利用されている。講義では、気
候モデルの仕組みについての理解や数値シミュレーション結果に関
しての考察を行いながら、環境問題に対して科学的情報に基づいた
総合的な評価を行える力を習得することをめざす。
急速なグローバル化の進展に伴い、地域コミュニティで発生してい
るさまざまな社会問題について、その背景にある社会的な構造や社
会関係を分析する方法を考察する。そのために、まず、コミュニ
ティの基礎理論やコミュニティの構造と文化など、コミュニティを
コミュニティデザイン特論
捉えていく基本的な視点を学んでいき、問題を多角的に考える視野
を身につけていく。また、地域コミュニティで発生している問題に
対して、どのような動きが生み出されているのか、そこでのコミュ
ニティの役割はどのようなものか、という課題を検討していく。
臨床心理学を含め心理学においては非常に多くの量的研究がおこな
われてきている。これらの量的研究を実際に実施もしくは読み解く
にあたっては,最低限の統計法を理解しておくことが必要である。
本講義では心理学の量的研究において一般的に用いられる心理統計
心理統計法特論
について,その結果の読み解き方と実際に利用する際の手続きにつ
いて学習する。特に分散分析や相関分析,因子分析など,頻繁に使
われる統計手法については各参加者が自ら実施可能になることを目
標とする。
社会病理学は、貧困、失業、差別、犯罪など社会にとって望ましく
ない現象の発生原因やその帰結を実証的に検証する学問である。社
会病理学が扱う現象は幅広いが、その中でも犯罪に焦点を当て、な
ぜ犯罪が生じるのかということをbio-psycho-socioの観点から幅広
社会病理学特論
く検討する。講義では、著名な犯罪理論のレビュー論文または実証
論文を選定した上で、発表担当者を決めてディスカッションを行
う。また、ほとんどの犯罪理論は欧米で発展したものであるため、
英語文献が中心となる。
28
備考
科目
区分
共
通
授業科目の名称
講義等の内容
人間関係学特論
人間関係には、ポジティブな側面とネガティブな側面がある。本講
義では、人間関係のもたらす光と影に関して、主に心理学で提唱さ
れてきた理論やモデルを学び、自らの日常生活における人との関係
性をより客観的に捉える視点を身につけるとともに、その研究法に
ついて習得する。授業は、担当者による講義と、受講者による関連
領域の専門書、および学会誌(英文含む)の輪読、発表、ディス
カッションを組み合わせて行うことによって、受講者が能動的に専
門的なアプローチを習得することを目指す。
備考
(注)
1 開設する授業科目の数に応じ,適宜枠の数を増やして記入すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,大学等
の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合は,この書
類を作成する必要はない。
29
授
業
科
目
の
概
要
(総合文化研究科 英語英米文学専攻)
科目
区分
詩
歌
・
小
説
研
究
コ
ー
ス
授業科目の名称
講義等の内容
ルネサンス文学特論A
サー・フィリップ・シドニーの詩論に代表される新古典主義理論を視
座においた文学研究。ルネサンスの文学思想と世界観・自然観・人
間観との関わりを考証しつつ、エリザベス朝文学の歴史的背景と伝
統の意味、詩的言語表現としてのシェイクスピア演劇の構造と修
辞、および作品の意味と価値の多様性を様々な角度、特に悲喜混交
構造から明らかにしてゆく。ルネサンス期英国文学、特にシェイク
スピア演劇と新古典主義文学理論の理解、及び、その研究方法論の
修得。
ルネサンス文学特論B
「ルネサンス文学特論A」における検証を踏まえ、今年度は、『ロ
ミオとジュリエット』を悲喜混淆の視点から分析し、シェイクスピ
アによって作品に込められたルネサンス文化の諸記号を解読し、新
たな作品解釈の可能性に挑む。ルネサンス期英国文学、特にシェイ
クスピア演劇と新古典主義文学理論の理解、及び、その研究方法論
の修得。加藤行夫『悲劇とは何か』(研究社)を主とした参考文献
として講義を行う。
比較文学特論A
「イギリス初期近代のソネットへのペトラルカの影響について」イ
タリア式ソネットの祖形を形成したペトラルカ形式のソネットがイ
ギリスに移入された時、どのような変化が加えられたか。直訳に近
い翻訳を試みたもの、主題のみ借りてそれを変容させたものなどを
取り上げ、オリジナルのペトラルカのソネットと読み比べ、比較検
討を行う。後期はペトラルカの影響を受けたイギリス初期近代のソ
ネットの講読を行う。イタリア式ソネットとイギリス式ソネットの
違いを理解する。
比較文学特論B
「イギリス初期近代のソネットへのペトラルカの影響について」イ
タリア式ソネットの祖形を形成したペトラルカ形式のソネットがイ
ギリスに移入された時、どのような変化が加えられたか。直訳に近
い翻訳を試みたもの、主題のみ借りてそれを変容させたものなどを
取り上げ、オリジナルのペトラルカのソネットと読み比べ、比較検
討を行う。後期も前期に引き続いて、カンツォニエーレのイギリス
での変容を追う。異なる国で生まれた文学の影響関係を考察する方
法論を身につける。
イギリス近現代文学特論A
「シェイクスピアのオスカー・ワイルドへの影響」 オスカー・ワ
イルドはシェイクスピアのすぐれた読み手であった。特に1890年前
後に発表された「W.H.氏の肖像」、『ドリアン・グレイの肖像』と
いったテクストにはシェイクスピアの『ソネット集』の影響が強く
表れている。本授業では、これらの影響関係に留まらず、ワイルド
の評論、書簡なども併せ読み、シェイクスピアのワイルドへの影響
を包括的に考察する。
イギリス近現代文学特論B
「E.M. フォースターとイタリア」 E.M.フォースターは豊かな古
典文学に関する教養はもちろん、イタリア、ギリシャをはじめとす
る地中海世界に憧憬を持ち続けていた作家であった。本授業では、
フォースターのイタリアを舞台にした初期の小説、『果てしない
旅』、『眺めのいい部屋』などの講読を通じ、そこに描かれたイタ
リア像、英国国教会とカトリックの宗教観の違い、イギリスと地中
海世界の価値観の対立などを読み取りたい。
英米文化特論A
1960年代は、20世紀の世界文化にとってクリティカルな時代でし
た。イギリスでも同様です。スウィンギング・ロンドンと呼びなら
わされたこの時代のもっとも有名なヒーローはビートルズですが、
彼らの台頭のみならず、さまざまな文化潮流のパラダイム・シフト
が起こりました。60年代という分水嶺をはさんで、その前の時代の
イギリス文化の特質はどのようなものであったのか、その後の時代
にそれがどのように変遷していったか、といった観点から、変わっ
ていきながら同質性を保ってもいるイギリス文化の本質に迫ってい
きます。具体的には、そういった時代や文化の表象としての映画を
メイン・テキストに用います。
英米文化特論B
1960年代は、20世紀の世界文化にとってクリティカルな時代でし
た。イギリスでも同様です。スウィンギング・ロンドンと呼びなら
わされたこの時代のもっとも有名なヒーローはビートルズですが、
彼らの台頭のみならず、さまざまな文化潮流のパラダイム・シフト
が起こりました。後期は、60年代文化によって捲かれた種がどのよ
うにその後の時代に育っていったか、60年代を分水嶺として文化の
様相がどのように変遷していったかに焦点を置いて、変わっていき
ながら同質性を保ってもいるイギリス文化の本質に迫っていきま
す。具体的には、そういった時代や文化の表象としての映画をメイ
ン・テキストに用います。
30
備考
科目
区分
詩
歌
・
小
説
研
究
コ
ー
ス
授業科目の名称
講義等の内容
アメリカ近現代文学特論A
アメリカ現代小説特論Aにおいては、近代及び現代のアメリカ文学
がいかに発展、進化を遂げたのかについての解説を交えながら、実
際にアメリカ文学小説の短編を幾つか講読していくかたちとなる。
どの作品を読むかについては、事前に受講者と共に選択し、できる
限り受講者が興味をそそられるようなテキストに挑戦できるよう、
配慮するつもりである。また作品の背後関係についていも、できる
限り詳細に解説を行なう。アメリカ短篇小説を講読しながら、文学
の歴史や意義を知り、重層的にこの分野の知識を蓄える。
アメリカ近現代文学特論B
アメリカ現代小説特論Bにおいては、前期に引き続き、幾つかのア
メリカ文学作品短編の講読を行なう。またこうした文学作品が、従
来どのような批評を受けてきたのかという「先行研究」についても
紹介を行なう。さらに過去百年間、「大学」が世界的に整備され、
「研究」や「批評」が洗練れていく中で、「文学」がどのように変
化してきたのかという問題を、作品を通じて考えてもらい、そこか
ら新しい視点を得てもらいたい。アメリカ短篇小説を講読しつつ、
その背景を知り、文学とは何かという主題について考える。またそ
こから自らの専門領域にフィードバックしうるような、新しい視点
を入手する。
イギリス啓蒙主義時代特論Aこのコースでは、知識習得の手段とし
ての体系的な学問の重要性を讃えた啓蒙化の時代(1660-17
89)に焦点をあて、Jonathan Swift (1667-
イギリス啓蒙主義時代特論A 1745 ) の著作、取り分け、<i>Gulliver’s T
ravels</i> (Parts I & II) を主要なテキ
ストとし、多文化主義や世俗主義と言われる重要な問題を検証す
る。参考文献は講義内で指示する。
イギリス啓蒙主義時代特論Bこのコースでは、知識習得の手段とし
ての体系的な学問の重要性を讃えた啓蒙化の時代(1660-17
89)に焦点をあて、Jonathan Swift (1667-
イギリス啓蒙主義時代特論B 1745) の著作、取り分け、<i>Gulliver’s Tr
avels</i> (Parts III & IV) を主要なテ
キストとし、多文化主義や世俗主義と言われる重要な問題を検証す
る。参考文献は講義内で指示する。
言
語
研
究
コ
ー
ス
語用論研究A
「ユーモアとは何か?」という問いは、ギリシャの哲学者の時代か
ら問い続けられてきたが、未だに、総括的答えは見つけられていな
い。この問いに答えを見つけるべく、ユーモア関連の論文、著書を
考察する。特に、国際社会で用いられているユーモアとはどのよう
なものかを具体例を考察することにより学ぶ。ユーモアの要素とは
何か、ユーモアと笑いの関係とは何かを考察する。参考文献『How
to do things with humor』を考察する。
語用論研究B
逐次通訳の実践とメモの取り方を学ぶ。同時リピーティングと簡単
な同時通訳を実践する。毎週、テーマを決めて、日本に関する知識
(日本の文化、社会制度、伝統など)を学び、それを英語で説明す
ることができるようにする。逐次通訳が出来るようになる。簡単な
同時通訳が出来るようになる。日本の文化、社会制度、伝統などが
英語で説明できるようになる。参考文献『通訳の極意』小林淳夫、
『通訳トレーニングコース』水野真木子を考察する。
コミュニケーション研究A
This course will introduce students to the various types,
forms and aspects of Communication, highlighting its
relevance from social and cultural points of view. It aims
to help students arrive at a broader understanding of human
communication and help them imporve their inter-personal and
group communication skills.
コミュニケーション研究B
This course will introduce students to a variety of modern
technological tools that facilitate communication and
research. Students will make their own website, podcasts
and blog and share their research with the world.Through
these technological tools, students will enhance their
communication and research.
応用言語学特論A
言語習得論の基礎と言語教授方法論を最新の文献を読みながら理解
を深めていく。この講義を履修することで最近の言語習得論の動向
を理解し、自分で論文を読んでいける学力を身につけることができ
る。Littlemore, J.(2010),Applying congnitive linguistics to
second language learning and teaching Palgrave.を参考に言語
の理解を深める。
31
備考
科目
区分
言
語
研
究
コ
ー
ス
授業科目の名称
講義等の内容
応用言語学特論B
Word Grammarを知覚動詞の意味論、統語論に適用したテキストを熟
読する。原則として日本語に翻訳しない。これにより英語学理解の
ための用語や概念が英語で記憶されることが期待される。参加者は
テキストを事前に予習することが望ましい。また必要事項は、図示
するので大判のノートを準備してほしい。授業の終わりに理解を確
認するための小テストを実施する。受講生はこの授業により次のよ
うなことを習得できる。(1)英語学の最新知識(Word
Grammar,Construction Grammar)が身につく。(2)論理的な英文
をより正確に読めるようになる。
認知言語学特論A
認知言語学が発展するにつれて、その射程は理論的にも経験的にも
深くかつ広くなってきた。それらに対応できるためには、まず基本
的な概念を整理して理解することが大切である。この科目では、認
知言語学がどのように「文法」を扱ってきたのかを理解できるよう
に、文献を読み、議論する。Cognitive GrammarやCognitive
Semanticsの理論的枠組みで行われた研究を、自分の力で読みこな
せるための知識を身につけることを目標とする。
認知言語学特論B
認知言語学、特に認知文法の枠組みで書かれた文献の中から、特に
受講生の学問的関心に即したものを読み、内容を批判的に検討す
る。特に、構文の意味・形式の特徴についての研究、日英語の認知
言語学的な枠組みの対照研究、認知言語学的な視点からの語法研究
の文献を取り上げる。受講生は、学問的な知識や視点を知るだけで
なく、認知言語学研究の具体的な方法論を学び、自らの研究に適切
に応用できる力を身につけることが期待される。
英語学研究A
この授業では、言葉の意味の深い理解を目指す。語の意味、文の意
味、発話の意味と言う時の「意味」は同じ意味を指しているのであ
ろうか。意味とは何かを深く考察することを、文献の講読と発表を
通して行う。文献としては、Soria and Romero (2010) (eds.)
Explicit Communication: Robyn Carston's Pragmatics, Palgrave
Macmillanに収録されている論文を講読する。英語学(言語学)を
理解する上で、もっと重要な概念の一つである「意味」、特に、明
示的意味について理解を深める。
英語学研究B
言葉の意味についてさらに深く掘り下げる。具体的には、字義的意
味、メタ表示など、特定の意味を指すテーマに関する英語文献を講
読し、議論する。講読予定の文献はLiteral Meaning (by Francois
Recanati)とMetarepresentations: A Multidisciplinary
Perspective (edited by Dan Sperber)の2冊。英語学(言語学)
を理解する上で、もっと重要な概念の一つである「意味」について
理解を深める。
コーパス言語学特論A
Since the 1990s, corpus methodology has revolutionized most
types of linguistics. Corpus analysis can be useful in
almost all branches of linguistics or language learning. It
is useful because of its empirical nature, which pools
together the intuitions of a great number of speakers and
makes linguistic analysis more objective. This course
introduces the theoretical and practical issues considered
when making corpora, and at a fundamental level at the kind
of questions that can be answered using corpus data.
コーパス言語学特論B
Building on the foundations of Corpus Linguistics learned in
the previous semester, this course aims to show students how
a corpus can practically be used in teaching and research.
Students will gain experience in formulating questions and
researching and analysing the data they produce. Further to
this, the course will also explore how the corpus-based
approach and other methodologies can be combined in
linguistic studies.
(概要)
英米文学の基本ジャンルである詩歌・小説・演劇、並びに文化の
各分野において修士論文制作に向け文学研究の方法論と先行研究渉
猟の徹底指導を行う。
(37 芝 史朗)
ルネサンスの文学理論と演劇の伝統につき講義し、シェイクスピ
ア作品研究の方法論と先行研究渉猟の徹底指導により、準備段階と
して修士論文制作の基礎力を涵養する。
演
習
演習A
(38 リチャード ジョゼフ ケリー)
ジョナサン・スイフトによる『ガリバー旅行記』第Ⅰ・Ⅱ章を、
啓蒙化の時代という観点から批評的に分析し、文学研究の指導を行
う。
(39 辻 和彦)
アメリカの古典文学作品の研究史を調査したり、その社会的位置
付けについて研究するための指導を行う。
(40 北爪 佐知子)
「ユーモアとは何か?」という問いに対する答えを探求するた
め、大統領、首相等の要人のユーモア例を考察する。
32
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(41 濱本 秀樹)
応用言語学の範囲の中で、第二言語習得論、第二言語教育論、多
文化環境での言語と文化、思想の関係などを研究する。また言語実
験の方法、統計的処理などについても実践的に研究する。
(42 高木 宏幸)
研究テーマに関する文献を読み、内容を検討し、問題点を整理す
ること、次に自説の論点を整理し、その有効性を検討することを行
う。
(43 藤澤 博康)
イギリスへのソネット形式の伝播と変容について講読と文献渉猟
を通し、修士論文を作成するための基礎力を養成する。
演習A
(44 吉岡 ちはる)
1960年代を分水嶺としつつ、それ以前のイギリス文化の特質を分
析し、そこからどのような60年代の文化現象が生じていったかとい
う点に着目しながら、イギリス文化の本質に迫っていく。
(45 春木 茂宏)
人間の言語コミュニケーションにおける発話解釈の仕組みを語用
論的、認知心理学的観点から分析する指導を行う。
(46 ソープ ドット ネルソン)
The focus of the learning will be on models and styles
used in negotiation. Examples of successful and ucsuccessful
negotiations will be examined.
(47 アトキンズ アンドリュー)
This seminar will deal with research design for second
language acquisition and linguistics theses. Both
qualitative and quantitative research methods will be
explored in order to facilitate well-rounded thesis
research.
(概要)
英米文学の基本ジャンルである詩歌・小説・演劇、並びに文化の
各分野において修士論文の具体的制作に向け実践指導を行う。
(37 芝 史朗)
ルネサンスの文学理論と演劇の伝統を踏まえ、シェイクスピア作
品研究の方法論と先行研究渉猟の徹底指導により、具体的な修士論
文制作の実践指導を行う。
演
習
(38 リチャード ジョゼフ ケリー)
ジョナサン・スイフトによる『ガリバー旅行記』第Ⅲ・Ⅳ章を、
啓蒙化の時代という観点から批評的に分析し、文学研究の指導を行
う。
(39 辻 和彦)
アメリカ文学を巡る高度な政治性、社会性が、作品や作家とどの
ように具体的に連環しているかを究める修士論文の指導を行う。
(40 北爪 佐知子)
メタファーは文学等に見られる修辞という機能だけでなく、実生
活において、思考の基本となる概念であることを明らかにする。
演習B
(41 濱本 秀樹)
第一言語習得と第二言語習得を比較し、身体化認知経験に基づく
言語学習の有効性を研究する。これをもとに適切な英語教授方法の
形式化を研究する。
(42 高木 宏幸)
修士論文の構成を決め、執筆を行う。執筆の技術的な指導、効果
的な論述方法の指導、用例の提示方法など、添削を丹念に行い、指
導する。
(43 藤澤 博康)
前期で習得したイギリスへのソネット形式の伝播と変容に関する
研究の技法を生かし、英文によるエッセイの作成・添削を通して修
士論文を作成するための実践的な力を身につける。
(44 吉岡 ちはる)
1960年代文化によって捲かれた種がどのようにその後の時代に
育っていったか、文化の様相がどのように変遷していったかに着目
しながら、イギリス文化の本質に迫っていく。
(45 春木 茂宏)
人間の発話解釈における推論のメカニズムを実際の言語データを
用いて観察・分析する方法の指導を行う。
(46 ソープ ドット ネルソン)
The focus of this course will be on the frequency of
specific language used in negotiation. Students will be
responsible for data collection and analysis.
33
備考
科目
区分
演
習
授業科目の名称
演習B
表象文化特論A
表象文化特論B
英語表現研究A
英語表現研究B
共
通
翻訳研究A
講義等の内容
(47 アトキンズ アンドリュー)
Students will collect and analyze data from second
language acquisition and linguistic research for the
purposes of thesis writing. Students will be guided towards
their goal of writing a research thesis utilizing
appropriate multi-method analysis techniques.
戦後の日本映画のうち代表的な原作ものを鑑賞し、「映画」-「物
語」-「小説」の表象関係とその差異について学ぶ。映画鑑賞
(DVD)とそれに基づく受講者との討議を中心に進める。増村保造
ら各映画監督の特徴的映像表現と、その表象機能を分析し、それを
通じて戦後史についての歴史的視覚を獲得する。映画化された日本
近代文学史上の問題作を素材に、原作・シナリオ・映像表現を総合
的に検討する。
「神話」・「物語」・「小説」の相互関係を理論上の問題と、実作
の側からあぶり出す。日本近代文学史上の「俗語革命」の問題を、
『古事記』、『土佐日記』などに遡行して多面的に考察する。「神
話」にフェイントをかけることによって誕生した「物語」の本質、
「物語」のパロディとしての近代「小説」の本質について理解す
る。DVDでの映画鑑賞と受講者各位の討論による原作の解読分析が
中心。
まず、英語で表現された様々な資料からの情報のインプットについ
て学びます。日本語での表現との比較から英語表現の形式や文章表
現の特色について考えるため、日本語と英語のテレビや新聞の報
道、学術論文や発表資料などを取り上げます。構成や表現の比較、
分析を通して、英語で表現されている資料から、いかにうまく情報
を収集するかを考えます。次に、自らの研究分野に関する英語表現
について学び、考えや研究成果を自分と同じ分野の研究者以外の聴
衆に向かって、いかに効果的に英語で発表し、説明するかを学びま
す。
英語表現の特色、特に日本語表現との違いについて、通訳、翻訳の
オリジナルインプットと訳出アウトプットにおける表現の比較に焦
点をあてて考察します。コンセプトを違う言語で再表現する英日・
日英の通訳と翻訳の練習を通して、英語表現の特色を考えます。社
会問題、異文化理解に関する内容を扱う通訳、翻訳練習によって、
実社会で応用できる英語表現の強化を図ります。さらに、映画の字
幕翻訳と吹き替えと英語オリジナルとの比較をし、英語と日本語と
における表現について考えます。
このクラスでは、英語から日本語への翻訳の技法を学びます。翻訳
とはどういうものなのか、と興味のある人、翻訳と英文解釈はどう
違うのか、と疑問を持っている人、一緒に翻訳について考えてみま
せんか。翻訳にはまず正確に英文を読み解く力が必要です。テキス
トは文法事項を踏まえた手引き書になっているので、文法の復習を
兼ねて毎回一課ずつ読み進みます。また、毎回課題文の翻訳を提出
してもらい、お互いの翻訳を検討しながら進んでいくので、授業へ
の積極的な参加が必要です。また、最後には短編をひとつ訳してい
ただく予定です。
翻訳研究B
このクラスでは、実際に課題文を翻訳をするとともに、さまざまな
ジャンル、さまざまな訳者の訳文を参考にし、どのようにして自然
で読みやすい訳文が作られているかを検討します。翻訳には正解と
いうものがありませんから、試行錯誤の連続になるかもしれません
が、時にはそれも楽しいのではないでしょうか。各人の課題文の翻
訳をお互いに検討しながら授業を進めていくので、積極的な参加が
必要です。また、最後には短編をひとつ訳していただく予定です。
国際協力特論A
国際協力や開発を論じるとき、「誰が開発されているのか」、「な
ぜ協力されるのか」を深く理解する必要があります。この授業で
は、国際協力や開発を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、
周辺としての南)」の観点からとらえ、グローバルに存在する地球
規模課題の歴史的経緯と現状を、批判的に省察します。受講生に
は、英文文献を含めた資料の読解と授業内での発表が求められま
す。Aでは、グローバリゼーションの歴史的背景と各課題毎の現状
に、焦点を当てて検討します。
国際協力特論B
「国際協力特論A」に引き続き、この授業では、国際協力や開発
を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、周辺としての南)」の
観点からとらえ、グローバルに存在する地球規模課題の歴史的経緯
と現状を、批判的に省察します。受講生には、英文文献を含めた資
料の読解と授業内での発表が求められます。Bでは、とりわけ持続
可能な将来に向けての課題解決の手法を検討します。
芸術学特論A
Peter Humfrey, Painting in Renaissance Venice, New Haven and
London, 1995(邦訳:ピーター・ハンフリー『ルネサンス・ヴェネ
ツィア絵画』高橋朋子訳、白水社、2010)をテクストとし、講読演
習形式で授業を進めます。本書で提起されるルネサンスヴェネツィ
ア絵画の諸問題について、考察を深めることを目的とします。参加
者には、英語読解と授業時の発表が求められます。
34
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
芸術学特論B
ジョルジョーネやティツィアーノら16世紀のヴェネツィア派の絵
画作品を通じて、一枚の絵画の「意味」を解釈する具体的な手法
や、その困難さや問題点について理解し、考察を深めることを目的
とします。参加者には、関連文献の講読と授業時の発表(興味のあ
る絵画作例についてのプレゼンテーション)およびディスカッショ
ンへの積極的な参加が求められます。
日本芸能史特論A
日本芸能史特論B
日本思想史特論A
共
通
日本思想史特論B
日本文化史特論A
日本文化史特論B
日本において「芸能」と認識されてきたものとその歴史、すなわち
芸能史について講ずる。日本では、神楽・雅楽・能・狂言・茶・歌
舞伎・人形浄瑠璃・落語・新派など、古代から近代に至る各時代に
誕生した芸能が今日も主に古典芸能・伝統芸能として行われている
が、芸能史はそれらを歴史的な存在として探求する研究分野であ
る。日本の芸能の歴史について理解するとともに、芸能史研究の方
法論、さまざまな角度からの研究についても概観し、研究分野とし
ての芸能史への理解を深める。
古典芸能として現在上演されている芸能の作品の表現を読み解く。
具体的には歌舞伎を取り上げる。現在の歌舞伎は「型」と呼ばれる
広義の演出にもとづいて行われ、その「型」が伝承されていく古典
演劇である。これらの「型」は芸談という読み物としても享受され
ている。「型」の記述を読み解くことによって、歌舞伎の表現につ
いて理解を深める。具体的な作品を取り上げ、演習方式で読み解い
ていくという方法をとる。
思想とは人々の心の営みの結晶であり、時代のメンタリティを映し
出す鏡である。日本思想史を探求することは、歴史的な時間軸の中
で社会や文化のあり様がどのように変化したのかを知るだけではな
く、現在の社会や文化のルーツを探ることにつながる。日本思想史
特論Aでは、空海の『三教指帰』と明恵の『夢記』を取り上げ、古
代の人々の知的世界のあり方と神仏を媒介にして人々がつながりを
もった中世を考える。古代・中世の人々の心的世界に触れること
で、当時の人々の息吹を感じ、現在の社会や文化との接点について
模索したい。
日本思想史特論Aと同様の問題意識にもとづき、日本思想史特論Bで
は、現在の歴史観や価値観につながる近世から近代における時代の
メンタリティについて考える。19世紀の知識人たちは社会の変化に
対する危機意識から祖先へと回帰して顕彰活動を行った。松浦静山
の『甲子夜話』はその先駆けをなすものである。また、福沢諭吉の
『学問のすゝめ』は、近代国家としての日本のあるべき道を示し、
当時の思想界に大きな影響を及ぼした。この二著を通じて、近世・
近代の人々の心のあり様を考察し、現在の社会や文化の源流を探り
たい。
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Aでは、
研究のための理論的枠組みと、広告・宣伝図像の歴史的展開につい
て学びます。
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Bでは、
テレビCMを分析する手法を学びます。テレビCMをメディアとして理
解し、言語・音楽・映像の領域に施された工夫や仕掛けを視覚文化
論的に分析できるようになること。
学術基礎1A
この授業では、受講生に日本語での論文の書き方と論文特有の文章
表現を習得させ、論理的かつわかりやすく適切な文章を書く力が高
まるよう指導する。また、学生が学術論文などの高度な日本語文章
を正確に理解し、参考資料・引用資料として適切に使用する方法を
教授する。学術論文における日本語とそれ以外の日本語の書き方と
表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ適切な文章が
書けるようになることを目標とする。
学術基礎1B
この授業では、「学術基礎1A」で習得した文章表現を活用し、学
術論文を執筆する練習を行う。受講生は、毎週ドラフトを提出し、
それを教員が添削する。学術論文における日本語とそれ以外の日本
語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ
適切な文章が書けるようになることを目標とする。毎週の作文とそ
の添削を繰り返すことによって、高度な日本語作文の能力を高め
る。
35
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
学術基礎2A
この授業では、学術論文を執筆するための実践的テクニックと修士
論文を作成する準備作業の方法を教授する。また、学生が学術論文
などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料とし
て適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそれ
以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、
論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。論理
的かつわかりやすく適切な文章が書ける能力を身に付ける。
学術基礎2B
この授業では、論理的かつわかりやすく正確な日本語文章を書き、
それを修士論文に活用するための指導を行う。また、学生が学術論
文などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料と
して適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそ
れ以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解
し、論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。
論理的かつわかりやすく適切な修士論文が書けるようにする。
都市社会学特論A
都市社会学特論B
共
通
社会福祉特論A
社会福祉特論B
国際交流特論A
国際交流特論B
環境情報科学A
都市社会学の理論を紹介すると共に、現代日本や海外の様々な都市
現象の分析を行う。具体的には、(1)K・マルクス、G・ジンメ
ル、M・ウェーバーらの古典をはじめ、それらから派生する諸理論
の紹介(シカゴ学派、H・ガンズ、S・サッセン)、(2)20世
紀の社会変動の中で生じた様々な都市の問題の検討(大都市化、郊
外化、グローバリゼーション)、(3)現代都市の問題分析(新自
由主義的な都市経営、ゲーテッド・コミュニティ、都市の貧困、地
方分権)、を行う。
20世紀中盤から現代にいたるニューヨークの都市問題を概説す
る。ニューヨークは、アメリカの一都市に過ぎないが、グローバル
な活動の中心であるがゆえに、多くの社会問題が先鋭的に生まれて
いる。また、世界各国の都市においてモデルケースと見なされる多
くの実践が行われてきたために、その分析は一国一都市の事例の含
意にとどまらない広範な射程を持つ。本講義では、主に都市社会学
分野で言及されてきた論点の紹介を通して、ニューヨークの都市変
化を検討する。
現代において、社会福祉は私たちの生活のさまざまな側面と深く関
わっている。本講義では、社会福祉とは何かという根本的な問いに
対し、「共生社会」と「ユニバーサルデザイン」をキーワードに少
子高齢化の課題や障害者の自立と社会参加の課題などを採り上げ、
基礎的な知識を学ぶと共に実際の事例やデータを通して、今、ここ
にある課題としての理解を深める。また、差別や偏見などが作られ
ていく過程について学ぶ。なお、講義では、受講者による発表や
ディスカッションを予定している。
日本の社会福祉においては、高齢者や児童、障害者など対象者別に
それぞれの法律が制定されており、具体的な福祉サービスが定めら
れている点に特徴がある。本講義では、このうち障害者に焦点をあ
ててどのような制度や活動があるのかについて学ぶ。併せて、身体
障害・発達障害・精神障害についての理解を深め、共生社会の実現
に必要な知識の範囲と態度の形成について考える。また、講義で
は、受講者による発表やディスカッションを予定している。
本講義では、「グローバル化社会」の根幹をなす異文化交流の個々
の事例について学習する。特に、目下懸念される隣国・中国と日本
の文化交流の軌跡を追うことにより、「交流とはなにか」という命
題に触れることを目標とする。講義形式は、担当者による日中交渉
の歴史と現状についての講義を基盤として、受講者による文献資料
の解読や考察報告、テーマ討論などを発展的に展開していく。資料
文献として、映画史を中心とする近年の刊行書籍や学術論文、及び
入手可能な古雑誌資料を扱う予定である。
言語の持つ多様性と普遍性を知ることは、多元的な世界をどう理解
し、国際交流の進む時代をどう生きていくのかについて示唆を与え
てくれる。現在、世界に存在するといわれる6000から7000もの言語
の異なりの幅は途方もないものに思われる一方、ある種の共通傾向
を持つとも考えられる。本講義では、言語の多様な存在形態を概観
しつつ、言語が安定的に示すパターンを探っていく。比較対象とし
て取り上げる言語は日本語、英語、仏語が中心であるが、独語、中
国語、韓国語等の有力言語から少数言語まで様々に扱う。
環境問題とは人間活動と環境の間の相互作用が、人間にとって悪い
方向に変化することである。それを理解するために科学の知識は欠
かすことができない。「環境情報科学A」では、環境に関わる情報
を正しく理解するための自然科学的知識や、情報処理に必要な手法
を身につけることを目標とする。講義では地上観測データや人工衛
星からのリモートセンシングデータなど実際の観測データを用い
て、環境情報を科学的に理解する方法を学ぶ。
36
備考
科目
区分
共
通
授業科目の名称
講義等の内容
環境情報科学A
「環境情報科学B」では、環境問題の予測に用いられる数値シミュ
レーションについて学習する。本物の地球を用いて実験を行うこと
は不可能なため、気候モデルは気候変動のシミュレーションや、そ
のメカニズムを探る数値実験などに利用されている。講義では、気
候モデルの仕組みについての理解や数値シミュレーション結果に関
しての考察を行いながら、環境問題に対して科学的情報に基づいた
総合的な評価を行える力を習得することをめざす。
備考
急速なグローバル化の進展に伴い、地域コミュニティで発生してい
るさまざまな社会問題について、その背景にある社会的な構造や社
会関係を分析する方法を考察する。そのために、まず、コミュニ
ティの基礎理論やコミュニティの構造と文化など、コミュニティを
コミュニティデザイン特論
捉えていく基本的な視点を学んでいき、問題を多角的に考える視野
を身につけていく。また、地域コミュニティで発生している問題に
対して、どのような動きが生み出されているのか、そこでのコミュ
ニティの役割はどのようなものか、という課題を検討していく。
臨床心理学を含め心理学においては非常に多くの量的研究がおこな
われてきている。これらの量的研究を実際に実施もしくは読み解く
にあたっては,最低限の統計法を理解しておくことが必要である。
本講義では心理学の量的研究において一般的に用いられる心理統計
心理統計法特論
について,その結果の読み解き方と実際に利用する際の手続きにつ
いて学習する。特に分散分析や相関分析,因子分析など,頻繁に使
われる統計手法については各参加者が自ら実施可能になることを目
標とする。
社会病理学は、貧困、失業、差別、犯罪など社会にとって望ましく
ない現象の発生原因やその帰結を実証的に検証する学問である。社
会病理学が扱う現象は幅広いが、その中でも犯罪に焦点を当て、な
ぜ犯罪が生じるのかということをbio-psycho-socioの観点から幅広
社会病理学特論
く検討する。講義では、著名な犯罪理論のレビュー論文または実証
論文を選定した上で、発表担当者を決めてディスカッションを行
う。また、ほとんどの犯罪理論は欧米で発展したものであるため、
英語文献が中心となる。
人間関係には、ポジティブな側面とネガティブな側面がある。本講
義では、人間関係のもたらす光と影に関して、主に心理学で提唱さ
れてきた理論やモデルを学び、自らの日常生活における人との関係
性をより客観的に捉える視点を身につけるとともに、その研究法に
人間関係学特論
ついて習得する。授業は、担当者による講義と、受講者による関連
領域の専門書、および学会誌(英文含む)の輪読、発表、ディス
カッションを組み合わせて行うことによって、受講者が能動的に専
門的なアプローチを習得することを目指す。
(注)
1 開設する授業科目の数に応じ,適宜枠の数を増やして記入すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,大学等
の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合は,この書
類を作成する必要はない。
37
授
業
科
目
の
概
要
(総合文化研究科 文化・社会学専攻)
科目
区分
歴
史
学
コ
ー
ス
授業科目の名称
講義等の内容
日本古代史特論A
歴史研究においては、文献史料を読み解くことが不可欠の作業であ
り、日本古代史の場合、史料の多くは漢文で書かれている。その読
解のためには、漢文訓読の方法とともに、日本古代史の知識を踏ま
える必要がある。この授業では、日本古代史に関する史料の中か
ら、受講生の関心に添ったものを選び、それを精読することを中心
に進める。発表担当者には、史料の読解に加えて、それに必要な関
連史料や先行研究の提示が求められる。古代の文献史料を正確に読
解し、情報を引き出す能力を身に付ける。
日本古代史特論B
前期の日本古代史特論Aと同じく、漢文史料の講読を基本に授業を
進める。内容は基本的に前期と同様であるが、より難度の高い史料
に挑戦し、それを読み解くために必要な関連史料・先行研究の収集
を重視する。また日本古代史で修士論文を作成する受講生がいる場
合には、特定の史料を読むのではなく、受講生が研究する分野の関
係史料を自ら博捜し、それらを各人の問題意識に基づいて計画的に
読み進めていく予定である。自己の研究に必要な史料を自ら博捜
し、それをもとに歴史的事実を解明する能力を身に付ける。
日本近世史特論A
近世を中心として,日本前近代史に関心を寄せる者が,研究を行う
際,必要とする基本作業への理解を目標とする。既存論文の講読を
通じて,研究状況把握の仕方を習得させるようにするが,テキスト
は,受講者の専攻分野を考慮して決めたいと考えている。目標達成
には,受講者が問題意識を持って作業に臨むことが不可欠であるか
ら,第1回目の授業の際,2年間のおおよその研究計画を提示して
ほしい。日本前近代史の研究状況把握の手法を身に付けること。
日本近世史特論B
近世を中心として,日本前近代史に関心を寄せる者が,研究を行う
際,必要とする基本作業への理解を目標とする。既存論文の講読を
通じて,研究史整理・課題設定の仕方を,習得させるようにする
が,テキストは,受講者の専攻分野を考慮して決めたいと考えてい
る。目標達成には,受講者が問題意識を持って作業に臨むことが不
可欠であるから,第1回目の授業の際,修士論文執筆への心構えを
提示してほしい。日本前近代史に関わって自らの課題設定が出来る
ようになること。
日本近現代史特論A
日本近現代史上の諸問題を,受講生の問題関心を考慮しながらとり
あげる。個別具体的な研究課題ばかりでなく,近現代の日本の歴史
と文化に対する幅広い問題意識へと昇華できるような研究姿勢と,
日本近現代史に対する知見を広げることを目的としている。テキス
トは,最初の授業で,受講生と討論しながら決める。日本近現代史
研究に対する研究姿勢、研究方法の確立を求める。岩波講座『日本
歴史』を参考に討議する。
日本近現代史特論B
日本近現代史の諸問題を,受講生の問題関心を考慮しながらとりあ
げる。個別具体的な研究課題ばかりでなく,近現代の日本の歴史と
文化に対する幅広い問題意識へと昇華できるような研究姿勢と,日
本近現代史に対する知見を広げることを目的としている。テキスト
は,日本近現代史研究Aと重複しないよう,最初の授業で受講生と
討論しながら決める。日本近現代史研究に対する研究姿勢、研究方
法の確立を求める。
考古学特論A
古代都城の形態変化は、律令国家の形成過程と対応すると考えられ
る。この講義では奈良時代までの古代都城史に関する考古学的な成
果を、東アジアの都城も視野に入れてまとめ、日本の古代都城の実
態と特徴を明らかにする。これまで議論されてきた古代都城史の
様々な問題について、新たな発掘調査成果から各自が理論的な解答
を持つようにする。受講者は古代都城遺跡を実際に訪問して、遺跡
の立地や空間構造を把握しておく。
考古学特論B
京都には多くの伝統・文化が古来より継承されているが、その源流
の舞台ともいえるのが平安京である。この講義では、発掘調査で明
らかとなってきた平安京の姿を調べ、様々な文化を生み出した平安
京を考古学の立場から学んでいく。文献史学や文学史から多くの研
究成果があげられてきた平安京の実態を、考古学の成果から学ぶこ
とで日本文化の伝統の基盤を理解する素地を養う。受講者は、平安
京について文献史学や文学からも学んでおき、実際に平安京遺跡に
触れて保存・活用実態を調べておく。
民俗学特論A
急速に薄れつつある伝統的な民俗について、フィールド調査を通じ
て、聞き取りをし、記録することを体験する。年中行事をはじめ、
村落組織、衣・食・住、生業、人生儀礼(産育、婚礼、葬式)、信
仰、祭礼、伝承、環境など、民俗学のさまざまなテーマを対象とす
る。調査の心構え、注意点を指導したうえで、大阪府八尾市、およ
び和歌山県紀美野町に出かけて調査を行う。担当になったテーマを
正確に聞き取り記録する。
38
備考
科目
区分
授業科目の名称
民俗学特論B
西洋中世史特論A
西洋中世史特論B
西洋近代史特論A
歴
史
学
コ
ー
ス
西洋近代史特論B
エジプト学特論A
エジプト学特論B
東洋文化特論A
東洋文化特論B
講義等の内容
民俗学の研究論文を読み、自分の郷土の民俗について発表を行う。
さらに、前期に引き続き、八尾市に出かけて調査を行う。前期に聞
き取りができなかった部分を洗い出したうえで、補充調査として行
う。そして、その成果を報告書にまとめていく体験を行う。幅広く
民俗学のテーマを認識したうえで、民俗調査を行う必要性を認識
し、各自の郷土の民俗について考え、実習調査を行った地域の民俗
報告をまとめる。
高山博・池上俊一編『西洋中世学入門』(東京大学出版会、2005
年)をテキストとして、西洋中世史の研究を進めるための方法論を
総合的に学んでいく。西洋中世の史料に関する情報を整理し,それ
を読み解くために必要な技術・知識を修得することが目標である。
歴史的な史料の性質を踏まえて、そこから読み取れる内容について
判断できるようになりたい。授業で紹介する参考文献も積極的に利
用して、西洋中世史研究の基本的な視座や主要な問題群の把握につ
とめること。
受講生の関心に応じて、関連するテーマの研究文献を読み進めなが
ら、西洋中世史の研究を進めるうえで必要な技術・手法を修得す
る。問題関心に基づく研究テーマを選択し、各自のテーマに関する
文献をできるだけ網羅的に把握し収集することで、その分野の研究
の全体像を見通す。研究史の整理、課題の設定など具体的な作業も
進めていきたい。授業で紹介する参考文献も積極的に利用して、西
洋中世史研究の基本的な視座や主要な問題群の把握につとめるこ
と。
本年度の西洋近代史特論Aは、主にフランスの近代史を中心に考察
する。講述にあたっては歴史学が直面した方法的問題や代表的学説
にも言及する。また近年の研究論文などを紹介し、そのテーマや分
析方法についての意義や問題点について受講生と議論を進めていき
たい。フランス史ならではの魅力や意義を掘りおこしながら、高い
レヴェルでの歴史研究の方法をめざし講義を進めていきたい。受講
者は、講座の中で紹介された参考文献をはじめ様々な情報媒体(芸
術作品などを含む)によってテーマについての知識・興味を深め随
時レポートすること。
本年度の西洋近代史特論Bでは、西洋近代史研究Aに引き続きフラ
ンスの近代史を中心に考察する。講述にあたっては歴史学が直面し
た方法的問題や代表的学説にも言及する。また近年の研究論文など
を紹介し、そのテーマや分析方法についての意義や問題点について
受講生と議論を進めていきたい。フランス史ならではの魅力や意義
を掘りおこしながら、高いレヴェルでの歴史研究の方法をめざし講
義を進めていきたい。
「エジプト学の資料と研究方法」をテーマとする。エジプト学で使
用する基本的資料として,文献史料,図像資料,考古学的資料が挙
げられる。これらの資料を使ってどのような研究が試みられてきた
のか,研究史と最近の事例を含めて考える。この間に,エジプト学
に関連する基本文献・資料・情報等の収集方法を学習する。エジプ
ト学の基本資料の概要とその使い方を学ぶ。受講者は、エジプト学
の基本書籍(授業中に紹介)、 課題となる論文(授業中に指示)
を講読すること。
エジプト学の多様なテーマについて学習する。従来、エジプト学で
はどのようなテーマが論じられてきたのか、具体例を挙げながら講
義を行う。本年度は、特に「歴史」、「編年」、「王の業績」、
「美術」をトピックに取り上げ、それぞれの課題について受講生自
らにも考えてもらうと共に、課題解決に必要もしくは使用可能な資
料について模索してもらう。エジプト学の歴史概要とテーマ設定の
多様性を学ぶ。自ら選んだテーマについて、関連資料の概要と研究
文献収集の方法を学ぶ。
複数の文化を理解し行き来する人々について考える。とくに中国系
の移民について焦点をあてて、日本の神戸・大阪など近畿圏の華僑
社会の変遷をとりあげる。同時に、日本以外の地域の華僑社会と比
較し、どのような経緯で人の移動が生じるのか、それをささえる社
会、それを受け入れる社会の変化、移民が移動先でどのようなアイ
デンティティを持つのか、などについて議論を行う。歴史学にとど
まらず、社会学・人類学の成果も積極的に学びながら授業をすすめ
る。
複数の文化を理解し行き来する人々について考える。Cosmopolitan
とよばれる者とCollaboratorとよばれる者との違いは何か?ともに
国際人ともいえる活動をする人材でありながら、後世の歴史による
評価は天と地ほども違う。歴史的などのような状況によって両者の
明暗は分かれるのか?戦前のナショナリストがアジアの民族主義を
積極的に支援したのはなぜか?この問いを念頭に置きながら、具体
的にはアジアにおける日・中・韓三国での知識人の交流について議
論を行う。
39
備考
科目
区分
現
代
文
化
学
コ
ー
ス
授業科目の名称
講義等の内容
哲学研究A
日英独仏語のいすれかで書かれた文献を精読する授業。扱う文章,
題材は出席者により変わる。例えば,平成21年度,20年度は,現代
日本文化に関する日本語論文。19年度は,歴史・考古学関係の英語
論文。18年度は,明治初期の翻訳語,大阪語に関する日本論文献。
17年度は,情報科学・コンピュータ関連の英文記事。16年度は,言
語学に関する英語論文などを読んだ。基本的に,文献を読みこなす
力と,考える力を養う練習。ただし、平成22年度と23年度は、当番
と課題を決めて、毎回、小論文発表と討議を行った。
哲学研究B
毎回、異なった課題を出すので、各自、それを調べて考えて、その
過程と結果を小レポートにまとめてくること。クラスでは、各自、
それを口頭発表し、みなで討論を行う。これにより、ものを調べる
方法、その分析の仕方、それを口頭発表するやり方、質問のやり方
などを練習する。これまで扱った課題の例は、「日本語の変な点」
「思考と言語」「流行と感性」などなどである。
美学研究A
本研究では、近代美学と近代芸術学の成立過程、並びにその諸課題
を考える。近代美学の基礎であるカントの『判断力批判』を概観
し、ヘーゲル美学における「芸術終焉論」の意味を把握したうえ
で、美学が芸術哲学へと変貌することの意味を理解する。その上
で、近代芸術学の始祖と目されるコンラート・フィードラーの芸術
哲学の生成と構造について論じ、ヘーゲル以降の芸術=芸術活動/
芸術作品のもつ意味と価値を探究する。その際、言語と身体の問題
が重要な概念として探究されることになる。
美学研究B
本研究では、近代美学の重要な研究領域である芸術哲学ないし芸術
学の展開とその諸課題を考える。コンラート・フィードラーの芸術
哲学を基礎として展開したドイツ語圏の芸術学を、A・リーグル、
H・ヴェルフリン、E・パノフスキー、H・ゼーデルマイヤの理論に
即して探究し、様式、イコノロジー、構造分析の意味と価値を考え
る。その際、芸術活動における視覚活動の意味を身体活動へと拡大
したA・シュマルゾーの芸術学の重要性にも注目する必要がある。
現代倫理学特論A
現代倫理学特論B
現代人間学特論A
現代人間学特論B
ジェンダー研究A
哲学の一分野としての倫理学は、20世紀に入ってから言語分析の
下に精緻な進展を見せる一方、徳や義務、正義等を再構想する規範
倫理学や、生命倫理や環境倫理等のアクチュアルな問題に応える応
用倫理学など、新たな展開を見せている。受講生の関心に応じなが
ら、現代倫理学の諸主張をできる限り原典も参照しながら幅広く学
んでいく。現代倫理学の大きな流れをつかみ、代表的な思想家とそ
の主張を学修する。指示された倫理学の文献を自分で読みこなすこ
と。
現代倫理学の大きな領域を占めつつある応用倫理学の中で、特に環
境倫理と動物倫理に焦点を当てて、その基本的な主張と現実の自然
保護や動物愛護への応用可能性について考察する。受講生の関心に
応じながら、できる限り原典を参照しつつ理解を深める。環境倫理
と動物倫理の代表的な論者とその基本主張を学修する。指示された
書籍、加藤尚武『環境倫理学のすすめ』、鬼頭秀一『自然保護を問
いなおす』、鬼頭秀一他編『環境倫理学』を自分で読みこなすこ
と。
20世紀の文学・芸術・思想になぜニーチェの思想が、またそのどん
な要素が大きな影響を与えたのかを検討することを通して、あらた
めてニーチェの思想について基礎的な関心を獲得すると同時に、現
代の文化が抱える問題を自覚する。以上の目標を果たすために、村
上春樹の文学、三島由紀夫の文学とニーチェの関係、D・H・ロレ
ンスの文学とニーチェの関係を考えることを手がかりとする。上記
三人の作家とニーチェとの具体的影響関係を知り、哲学-文学-現
代人とのあいだに成り立つ影響関係を実感すること、それをインパ
クトにして、ニーチェの存在に基礎的な関心を得ること。
日本に独自の文化人類学を導入し、柳田国男や折口信夫の日本民俗
学と西欧出自の比較民族学とを日本人学者として総合しようとした
石田英一郎の試みを、彼のいくつかの代表的論文を通じて知り、そ
の意義を考えます。キリスト教を根幹にして形成された西洋文明
と、母権的色彩の濃いアニミズム的宇宙観を根幹にした日本文化と
を、相互に比較相対化する思考作業の先駆者として、石田英一郎に
注目し、そのような大きな視野からものを考える姿勢を学びます。
石田英一郎の議論の骨格を、大学院修士にふさわしい基礎的知識と
して身につけること。
国際的に進展しているジェンダー研究の到達点と今後の課題を検討
します。身近なジェンダーの諸問題を考察することで、多様な性の
あり方を認識し、価値観の多様性やオリジナルな発想力をつけるこ
とを目的とします。とりわけ、ジェンダー研究の対象は非常に幅広
いため問題の焦点を自覚的に定める必要があり、どのように思考、
調査、表現するのかという基本的な研究姿勢を自省します。あわせ
て、学術雑誌への論文作成の方法も取得できるようになることを目
指します。
40
備考
科目
区分
現
代
文
化
学
コ
ー
ス
授業科目の名称
講義等の内容
ジェンダー研究B
ジェンダー研究において重要な位置を占める今日のセクシュアリ
ティ論の到達点と今後の課題を検討します。ジェンダーを考えるう
えでセクシュアリティの視点は必要不可欠なものであるにもかかわ
らず、近年のジェンダー研究と称するものの中にはその視角が不十
分なものが少なくありまあせん。そこで、本授業では、その構造的
理由を思索しながら、セクシュアリティ論の意義を認識すること
で、より深いジェンダー研究のあり方を考察していきます。
メディア研究A
ニュースキャスター等を相手に、送り手の意図を超えたところで笑
えるメディア文化現象。その担い手が、パロディ、皮肉、ツッコ
ミ!など、発信者の操作を逆手に取り、優位に立つ、現代の受け手
像です。このマス・コミュニケーション逆転の歴史劇を検証してい
きます。メディアの見方や試験の傾向と対策のつくり方を模擬的に
展開していくことにより、見る、聞く側から作る、編集する側にな
り、着眼点を追求します。
メディア研究B
教員自身が、がん患者であったフィールドワークを紹介し、メディ
アで、暗いニュースばかりが扱われる現状を打破します。楽観主義
的な闘病論、および、苦難の超克法を、創造していきます。それ
が、メディアに対する民衆理性、批評精神、構築のためのエスキス
です。まずは、身近なニュースから自らが関心を持った記事、出来
事を採り上げ、作成者の側から見解を広げていきます。
現代文化特論A
マンガアニメを中心とした現代文化を日本、アメリカ、フランスで
比較し、それぞれの特徴を把握する。手塚治虫、石森章太郎らによ
るマンガ評論を学び、日本漫画の基本的な特徴を知るとともに、フ
ランスのマンガに関する通史を中心に、フランスやアメリカのマン
ガの発展の歴史をたどり、日本との違いや共通点を検討する。Aで
はとくに日本および戦前のフランスを中心に行う。日本、フラン
ス、アメリカのマンガの発展について基本的な理解をもち、相互の
比較による共通点と相違点の把握を行う。
現代文化特論B
フランスとベルギーを中心とした現代ヨーロッパのマンガ文化につ
いて、戦後の発展をたどり現状の分析までを射程に入れて検討を行
う。とくにスピルーやタンタンといった週刊マンガ雑誌から、ピ
ロットの創刊に至るベルギーマンガの発展をまず学ぶ。その後、60
年代後半からのカウンターカルチャーの爆発に伴い、マンガ文化が
子供の領域から若者さらに大人の文化へと移っていく様子をたど
る。70年代から80年代へと発展し続けたこの流れは、メタルユルラ
ンなどの新たな雑誌を生んだが、一方でマンガは大衆性を徐々に
失っていった。このような経緯を日本での発展と比較する。
空間文化特論A
時間とともに空間は我々の存在の根本に関わる問題であり、古来か
ら哲学や科学の大きなテーマであった。ここでは現代文化と言う視
点で空間を捉え、普遍的、形而上学的なアプローチよりも、むしろ
現代社会における空間認識、空間創造などリアリティを伴った研究
を目指す。その対句的位置付けとしてバーチャル・リアリティやグ
ラフィックもまた、新しい空間概念を形成する世界として含まれる
であろう。更に、建築空間や都市空間という実空間を通じたフィー
ルドワークからも文化としての空間を解読してゆくことなど、柔軟
なプログラムを目指す。
空間文化特論B
空間文化特論Aにおける基礎的研究、資料講読、フィールド調査を
踏まえて空間というものに対する自らの視点を構築する。その中か
ら具体的な問題意識に照らし合わせた研究課題を見出し、テーマを
絞込みながらも、より多様な分野の視点を組み入れながら、独創的
な空間文化論を構築する。文字情報のみならず、映像や立体構成な
ど自由な表現手段を使いながら理論を視覚化、あるいは空間化する
ような実験的コミュニケ-ション方法の可能性も探る。
身体文化特論A
「3・11以後を考える3つの戯曲」2011年3月11日に起こった東日
本大震災は、現在のわれわれの基盤を根底から考え直さざるをえな
い大きな契機となりました。そこで、時代も土壌も異なる3つの戯
曲作品を読むことで、その問題を考えてみたい。特論Aではギリシ
ア悲劇のエウリピデス作『トロイアの女たち』を考察します。トロ
イア戦争で敗れたトロイアの女性たちがすべてをを失って悲嘆にく
れるさまから、国家とは、民族とはを考えます。
身体文化特論B
特論Aに引き続き戯曲作品を読み解きます。二つ目は、20世紀を代
表する劇作家であるベルトルト・ブレヒトの『ガリレオの生涯』で
す。「科学の時代」の作家だった彼は劇作家であるとともに、演劇
理論家であり、多くの理論を残しました。科学者ガリレオは、真実
に生きるべきか、現実に屈して自らの理論を生かすべきかに直面し
ました。これはその葛藤の劇です。最後の三つ目は、福島在住の劇
作家、大信ペリカン作『キル兄にゃとU子さん』。震災後に書かれ
た戯曲として、被災者の視点から書かれた作品として注目されまし
た。以上、三作品を読むことで、震災後の問題を考えます。
41
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
社会学研究A
国際化や情報化の進展のなかで、複雑さを増す現代社会をまず理論
的に捉える方法を考える。そのために現実を見つめながらその分析
のために注目されるべき視角や発想を学ぶことから始める。しかし
現代社会は近代社会としての規定を受けており、18世紀以降の主に
欧米で展開した社会理論に関する確実な理解が必要とされるので、
同時に並行して社会学の歴史を追いつつ、社会の総体把握にかんす
る先人たちの業績を学ぶ。
社会学研究B
アジア社会特論A
アジア社会特論B
社
会
学
コ
ー
ス
国際化戦略特論A
国際化戦略特論B
教育社会学特論A
Aについての一定の理解の深まりを基礎に、現代社会の具体的な諸
問題、たとえば資源問題、教育問題、高齢化社会、地域社会、情報
化、など多様な社会事象を複眼的に見ていくことを重視しながら受
講生の関心に応じて研究していく。統計資料や内外の文献の収集を
行い、解読しながら現代社会の諸相を具体的に把握することに努め
る。この作業を通じてあるべき社会について考察し、そこに至るま
でに克服すべき課題はどこにあるのかを考える。
本講義の目的は、多様なアジア社会についてそれぞれの国や地域の
近現代史を踏まえて修得し、民族、宗教、歴史、文化の違いをはじ
め、国家形成や経済発展の状況などについて巨視的な理解に至るこ
とをめざす。地域的には、東南アジア、南アジア、東アジアを中心
に取り上げ、それぞれの国々の背景と今日の政治、経済、社会状況
や、直面する課題などについて掘り下げる。講義は、基礎的なデー
タに基づく講義をはじめ、文献を用いた発表、ディスカッションな
どを組み合わせて進める。
本講義はアジア諸国と日本との関係・対比に焦点を当て、専門分野
の時代的変遷と現代を検証し、研究方法も修得することを目的とす
る。具体的には、ASEAN諸国及びその周辺国を念頭に、独立後ない
しは戦争・紛争後の「開発」と「民主化」、経済のグローバル化に
よる社会的影響、環境へのインパクト、人権状況などについて理解
し、国家(政治)、市場(企業)、市民社会(個人、家族、コミュ
ニティ)の三元論をもとに検討する。講義は、国際協力・開発に関
するテーマをはじめ、文献を用いた発表、ディスカッションなどを
組み合わせて進める。
本講義では、国家間の製品やサービスの交換を助けるために組織さ
れた国際標準化機構の知識、役割、国際標準策定プロセス、各国に
おける標準化策定方法等について学習し、国際標準化の方法を習得
することを講義の目標とする。講義は、担当者による国際標準化関
連の基礎的な考え方の講義と受講者による国際規格や文献の輪読、
発表、ディスカッションとを組み合わせて行う。文献は国際標準化
関連の専門書、および職場環境の問題点を解決するために研究され
てきている邦文の学会誌、英文の学会誌を適宜、選択する。
本講義では、職場環境の計測・評価・影響評価方法の国際規格の問
題点を解決する為の調査・実験研究方法等について学習し、問題解
決の方法を習得することを講義の目標とする。講義は、担当者によ
る国際規格の読み解き方法の講義と受講者による問題点を解決する
ための調査・実験研究計画の立案のための文献の輪読、発表、ディ
スカッションとを組み合わせて行う。文献は職場環境の問題点を解
決するために策定されてきている国際規格、および職場環境の問題
点を解決するために研究されてきている邦文の学会誌、英文の学会
誌を適宜、選択する。
グローバル化が進み、様々な文化背景の人の移動が活発化する状況
が世界各地で起きている。社会で暮らす人々の多様化も進み、様々
な領域にその影響がみられる。本講では、教育に対するその社会変
動の影響に着目し、多文化社会の教育の場面での現状と課題につい
て考察する。欧米諸国で進められてきた多文化教育について学び、
これまでの在日外国人に関する教育のあり方と受け入れ方をふまえ
て、日本社会の少子高齢化が急速に進展していることに着目し、今
後の教育のあり方を検証する。本講では、文献を購読するが、特に
ディスカッションを通して、多文化社会の教育について理解を深め
ることを目指す。
教育社会学特論B
国際結婚や移住労働者の増加に伴い、日本国内でも日本語以外の母
語(継承語)教育に対するニーズが高まっている。また、様々な外
国人学校が日本国内に誕生している。本講では、母語教育の重要性
と、欧米諸国における母語教育への取り組みの実践例と教育政策、
日本国内の外国人学校の状況を含む日本における母語教育の現状と
課題について学ぶ。そして、これからの日本において母語教育・多
言語教育をどのように実現していくことが可能なのかを検証する。
経済社会学特論A
日本の経済事情をできるかぎり広範囲の社会的・歴史的・文化的な
文脈から分析する作業を通じて、日本社会の理解を深めることを目
指す。それは同時に世界的な社会分析へとつながっていく。金融バ
ブルの崩壊、貧富の格差、エネルギー事情、貿易事情、医療・年
金、さらにメディアの役割、国際関係、少子高齢化、文化的差異、
等々の問題が取り上げられる。経済現象を独立事象として社会から
抽出するのではなく、むしろそれを社会的な文脈の中に置いて見て
いくことで、逆に社会を読み解く手掛かりとしていく。
42
備考
科目
区分
授業科目の名称
経済社会学特論A
社
会
学
コ
ー
ス
政治社会学特論A
政治社会学特論B
都市学特論A
都市学特論B
都市政策特論A
都
市
学
コ
ー
ス
都市政策特論B
地域社会特論A
地域社会特論B
講義等の内容
網羅的な社会学史概説ではなく、受講生の抱いている社会的関心に
応える形で現代に生きている古典的社会学理論の「見方」について
説明していきたい。いずれにしてもコント、マルクス、デュルケー
ム、ヴェーバーなどの理論が授業内容の柱になっていくが、コミュ
ニケーションから社会を見ていく観点を強調したG.H.ミードについ
ても取り上げていきたい。哲学、心理学、経済学、歴史学、政治学
等々と強い関連性を持ちながら、そのいずれにも還元されることの
ない「社会を見る視点」というものを浮かび上がらせていきたいと
思う。
近代日本における政治社会の構造を「社会」という視点から検討す
る。戦前期の日本は明治維新から敗戦に至るまで連続と断絶の両面
を併せ持っているが、本講義では、20世紀初頭に現れた断絶の側
面に着目するとともに、それが現在の政治社会の原型をなす点に焦
点を当てて、今日の政治社会の原点を幅広く考察することを目指
す。この断絶は中央省庁の再編、とりわけ「社会」局の誕生に象徴
的に反映している。社会局を中心に当時の政治社会が再編される過
程を具体的に追究し、今日の政治社会の理解と把握につなげる。
近代フランスにおける政治社会の構造を「社会」という視点から検
討する。第三共和制のフランスでは、国民を育成するための公教育
の理念と制度が模索されるなかで、革命後の社会の根本的な刷新と
変革を推し進める新しい知的枠組みとして「社会」学が誕生する。
もはや孤立した個人の集合体としてではなく、有機的に結びついた
国民が求められていた時代の要請であった。本講義では、社会学の
誕生が当時の政治状況の変化と、どのように結びつき進展していっ
たかを考察することで、現代の政治社会の底流にある原理を理解す
ることを目指す。
本講義は、都市計画から都市・まちづくりへの移行という時代の流
れを概観し、これからの都市・まちづくりのあり方について検討を
加える。建築学や土木工学を核とするハードな都市計画が主流で
あった時代から、社会学や政策学など社会科学を含めたより学際的
な都市・まちづくりが求められる背景や意味を考え、ネットワーク
型、資源活用型といったポスト近代社会に対応した新たな都市・ま
ちづくりのあり方について考察する。また、こうした変化に呼応し
た専門家像についても学習する。
本講義は、地域性を活用した都市・まちづくりを行うために求めら
れる専門知識を学習する。まずは、地勢や気候、植生、歴史、産業
など地域性の読み取り方を学び、地域特性を活かした都市・まちづ
くりのあり方について考察を行う。持続可能な開発は、環境面だけ
でなく、社会面や経済面をあわせた総合的な持続性が担保されて成
立するものであるが、講義では、地域資源や地域性を十分に活用し
ながら、知識集約型の都市・まちづくりを行うことで、省資源・省
エネルギーの持続可能な都市・まちづくりを行う手法について学習
する。
本講義では、都市政策に関する理論から最新の研究結果まで幅広く
学習する。都市政策領域における基礎理論について理解するととも
に、その研究法についても習得することを講義の目標とする。特
に、社会経済の時代的変遷および変遷変化による都市政策の特質を
明らかにしたうえで、日本および諸外国の都市政策について文化、
社会、経済とのかかわりについて関連する諸科学の知見を援用する
とともに、グローバル化の中のローカルといった地域の視点から、
総合的に理解することをめざす。
先進国はこれまで量的拡大を進歩とした開発を続け、消費拡大と経
済成長を前提とした発展を今なお進めているが、世界人口が70億人
に達し、拡大傾向が続くなか、日本は2005年から人口が減少に転
じ、急速な高齢化、少子化が同時進行する人口減少社会を迎えてい
る。現在の都市は、情報資本主義、グローバル資本主義を前提とし
て、雇用問題や財政問題、これらにともなう福祉水準の低下や都市
環境の悪化に直面している。本講義では、こうした都市問題につい
て、基礎理論を前提としたうえで、その課題に応えるべく実証的分
析をおこなう。
本講義では、都市的社会に移行する以前の社会を対象とし、その一
例として「農・漁村地域」を検討する。日本の農・漁村社会に見ら
れる地域的特色や、そこに住む人々の生活の知恵とは何だったの
か、また、それらが今日の都市的社会へと移行する中でいかに継承
され、あるいは消滅していったのか。それらを追究することで、い
ま都市的社会に生きる者としてのアイデンティティを再確認するの
が本講義の目的である。なお、方法論としては地理学的な視点を
ベースに、そこに民俗学的、社会学的な視点を併用して検討を進め
る。
本講義では、都市的社会に移行する以前の社会を対象とし、その一
例として「農・山村地域」を検討する。日本の農・山村社会に見ら
れる地域的特色や、そこに住む人々の生活の知恵とは何だったの
か、また、それらが今日の都市的社会へと移行する中でいかに継承
され、あるいは消滅していったのか。それらを追究することで、い
ま都市的社会に生きる者としてのアイデンティティを再確認するの
が本講義の目的である。なお、方法論としては地理学的な視点を
ベースに、そこに民俗学的、社会学的な視点を併用して検討を進め
る。
43
備考
科目
区分
授業科目の名称
地理情報学特論A
地理情報学特論B
市民参加特論
都
市
学
コ
ー
ス
講義等の内容
実世界にあるいろいろな属性情報に位置情報を付加することで,空
間を媒介に情報化し空間情報世界が構築される。地理情報システム
(GIS)は,構築された空間情報世界を整理・統合・表示・管理す
るものであり,その空間情報世界を通して実世界の機構を解析し,
その解析結果を踏まえて課題設定・問題解決策策定の支援を行う。
この一連のプロセスを系統的に進める方法および方法論を,国土安
全保障からエリアマーケティングまでさまざまな課題を取り上げ,
実習形式で習得する。
地理情報システム(GIS)では,複雑な空間情報を大量に効率よく
扱うためのデータベース技術,現実空間の現象を解析した結果をわ
かりやすく表現するための可視化や画像処理技術,さらに,その情
報を安定して高速に配信するためのネットワーク技術が必要とな
る。このようなGISを支える最新の情報技術を用いて,原子力分野
における課題設定・問題解決策策定を支援するための空間情報シス
テムを構築するためのプロセスおよび空間分析による解決策探求法
について,実習形式で習得する。
現在の市民参加は、各自治体が先導して実施してきた計画や事業に
対して、市民ニーズを反映させることを目的に展開されたものであ
るが、一方で、阪神淡路大震災以降、各自治体の先導ではなく、コ
ミュニティやNPO・ボランティア、企業が主体の活動計画や事業へ
市民個人として参加するという動きも見逃せない。本講義では、こ
うした市民社会における多様な主体の参加の概念について理解を深
めるとともに、参加を保障する法制度に関して整理したうえで、参
加のデザインを組み立てることができるレベルをめざす。
まちづくりとは、地域の課題を発見し多主体で共有したうえで、地
域資源を活用しながら解決を図るプロセスを経るもので、都市にお
ける居住環境の漸進的な改善を目指す。こうした概念を理解したう
まちづくり特論
えで、本講義では、地域の特性や課題を明確にするために「まち歩
き」や「地域カルテの作成」を体験しながら、地域資源を活用した
「地域づくりビジョン」や「まちづくり作法集」の作成手法を学び
つつ、居住環境の改善を図る一連のプロセスを学ぶ。
人類は、生活空間の確保と文化的発展を成し遂げるため、長い歴史
をかけて社会的・経済的基盤を構築してきた。そのような社会シス
テムを守る上で、最も重要な分野の一つは、自然災害など様々な災
害リスクから人々の生命と財産を守るための技術の構築である。こ
社会防災システム特論A こでは、今後の社会における防災システムのあり方を考えるため、
技術がどのように寄与し、社会システムがどのように発展してきた
のかを概観する。また、特に都市部における防災上有意な歴史的建
造物や社会システムを題材として、現代社会における合理性の是非
について議論を行う。
日本は、地震災害・火山災害・土砂災害などの自然災害が頻繁に発
生している災害大国である。これらの災害に関する発生メカニズム
の概要を把握し、災害対策の現状を理解するとともに、今後の防災
社会防災システム特論B のあり方を考察する。特に、自然災害に向き合う際の、技術的・経
済的・政策的・文化的なそれぞれの背景を鑑みて、「公助」に重き
をおいた防災システムから自助・公助・共助のバランスを考慮した
減災システムの社会的意義について議論を行う。
(概要)
修士論文のテーマに沿って内外の文献やデータ、資料の収集や解
読、フィールドワーク等を行う。あわせて定期的に研究報告を行
い、論文の問題設定、構成、内容についての検討を進める。
(48 鈴木 拓也)
日本古代史に関わる先行研究と史料の中から、受講生の研究テー
マに必要なものを博捜して精読し、新たな論点と知見を提示できる
よう指導する。
演
習
演習A
(49 胡桃沢 勘司)
日本近世史を中心に、武家政権の時代を研究する者に指導を行
う。論文の基本構想を明確にし、課題を具体化して、基本史料の収
集が出来るよう、助言する。
(50 近藤 正己)
日本近現代史を研究対象として修士論文を執筆するための研究文
献、とりわけ従来の学説の再検討および史料の発見・読み直しによ
り問題を再検討することにより、テーマ、章立てなど論文構成にい
たるまでを指導する。
(51 高宮 いずみ)
修士論文作成のための枠組みを作ることを目的とする。古代エジ
プト史に関連するテーマを選定し、使用資料と分析方法の概要を決
定する。必要な引用文献の収集を進めながら、目次、序文、研究史
の執筆を進めるための指導を行う。
44
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(52 清島 秀樹)
コンピュータやネットが産み出した新たなもの(例えば、「初音
ミク」「Wiki」など)を哲学的に検討することにより、新たな存在
論・認識論の再構築を目指す。
(53 井面 信行)
近代美学ないし芸術学の領域における諸課題の所在を捉え、その
問題意識を高めるための研究方法を指導する。
(51 清 眞人)
演習に参加する院生が修士論文において追求しようとするテーマ
について質疑をくりかえし、それをよく理解したうえで、そのテー
マをいっそう深く追求するうえで清が適切と考える文献を指定し、
それを毎回読み、討論することをくりかえしながら、修論テーマの
追求をサポートする。
(55 山下 雅之)
本演習は現代文化特論ABで行った内容をさらに深めるものとし
て、まずフランス・ベルギーを中心としたヨーロッパのマンガ作品
を中心にその歴史と現状に関する報告を主体的に行い検討する。
(56 岡本 清文)
芸術、哲学、環境等の視点で、社会空間という概念を独自の観点
から考察し、新しい空間創造に繋げる研究の指導を行う。
(57 西堂 行人)
20世紀以後の世界演劇の流れを眺望しながら、エポックになっ
た時代の演劇テクストを読む。とりわけ20世紀を太く貫いた、ブ
レヒト、アルトー、ベケットの系譜をたどり直し、彼らの書いた各
テクストから理論や実践のあり方を学ぶ。
(58 堀田 泉)
社会学理論の基礎をマスターしたうえで、現代社会の直面する課
題や国際情勢、社会運動などの個別的なテーマを参照すべき多くの
内外の文献を読みながら考察していく。
(59 秦 辰也)
調査研究にあたり、主に東南アジア及びその周辺国の社会変動や
社会開発分野における諸問題の背景と現状把握、データの収集方
法、分析方法等に関する指導を行う。
演
習
演習A
(60 前田 節雄)
職場環境の問題解決のための国際合意形成に必要となる国際標準
化機構における国際標準策定プロセス、及び、国際標準化策定方法
等に関わる調査研究方法の指導を行う。
(61 鈴木 伸太郎)
現代の経済社会が共通して抱える社会的諸問題や諸構造に対し
て、各国の経済社会が示しつつある「解」の有効性・妥当性につい
て研究・調査の指導を行う。
(62 久 隆浩)
都市計画・まちづくりのパラダイムシフトが起こる現代におい
て、新たな都市・まちづくりのあり方について分析・考察し、修士
論文作成の準備を行う。
(63 藤田 香)
都市政策領域における基礎理論について、関連する諸科学の知見
を援用するとともに、グローバル化の中のローカルといった地域の
視点から、総合的に理解し、課題を明らかにすることをめざす。
(64 戸井田 克己)
おもに農山漁村においてみられる地域社会の特性を地理学的・民
俗学的に検討することをテーマとし、修士論文作成に必要な指導を
行う。
(65 網 伸也)
古代都市の形成過程や、古代宮都の実態検証などを主なテーマと
し、考古学的見地から古代社会を復元する研究方法の指導を行う。
(66 藤井 弘章)
民俗学における環境民俗的な領域に関する研究動向を踏まえたう
えで、現地調査の成果をまとめていく方法を指導する。
(67 上田 貴子)
中国近現代史研究を行う上で必要な史料の扱い方、読解方法、分
析方法を指導する。
(68 白水 士郎)
応用倫理学(生命倫理学、環境倫理学等)や政治哲学(自由論、
権利論等)に関する、文献研究の指導を行う。
(70 リリアン テルミ ハタノ)
グローバル化が進み国境を越えた人の移動が活発化している世界
的状況の中で、 教育に関してどのような試みがなされてい るのか
を内外の文献の講読とディス カッションを通して考察していく。
45
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(71 小川 喜弘)
国土安全保障に関連した課題設定と地理情報システムを用いた問
題解決についての研究の指導を行う。
演習A
(72 村田 陽平)
国際的なジェンダー研究の到達点と今後の課題を検討する。身近
なジェンダーの諸問題を考察することで多様な性のあり方を認識
し、価値観の多様性やオリジナルな発想力をつけることを目的とす
る。
(概要)
引き続き文献収集、解読等を行い、修士論文の完成をめざす。執
筆技法に磨きをかけ、とくに論文の全体像や内容の細部に立ち入っ
ての検討を重点的に行い、完成度の高いものをめざす。
(48 鈴木 拓也)
受講生が執筆した修士論文の草案を、内容・文章ともに検討し、
日本古代史の研究として学術的に価値のある論文を作成できるよう
指導する。
(49 胡桃沢 勘司)
日本近世史を中心に、武家政権の時代を研究する者に指導を行
う。収集した基本史料の分析結果に基づき、論文の構成を立て、目
次作成・論文執筆と、作業を進められるよう、助言する。
(50 近藤 正己)
日本近現代史を研究対象として修士論文を執筆するため、テー
マ、章立てなど論文構成にいたるまでを再度検討し、節レベルまで
の論理構成を指導し、論文の完成をはかる。
(51 高宮 いずみ)
修士論文の完成を目的とする。収集した資料のデータベース作
成、資料の分析、分析結果解釈のための文献収集を行いながら、修
士論文を完成させる。
(52 清島 秀樹)
コンピュータやネットが産み出した新たなものの具体例を取り上
げ、それらがコンピュータ以前の事物とどのように違うかを検討す
ることにより、新たな形而上学の可能性を探る。
(53 井面 信行)
近代美学ないし芸術学の領域における課題を捉え、修士論文に向
けて研究の具体的指針と方法を指導する。
演
習
(54 清 眞人)
修士論文の構想の発表をまず院生に求め、その構成について質疑
を繰り返し、それを通して、構成の改善や論文文章への批判を逐次
おこない、論文の書き方を指導する。
演習B
(55 山下 雅之)
演習Aの内容にさらに考察を加えるべく、日本やアメリカのマン
ガなどとの比較文化論的検討を行い修士論文の骨子となるよう、詳
細かつ総合的な理論的展開をおこなう。
(56 岡本 清文)
演習Aにおいて導かれた社会と空間の関係性を、フィールドワー
クを交えた調査研究を踏まえ、社会提言として纏め上げるための論
文指導を行う。
(57 西堂 行人)
日本の近代演劇の始まりから戦中まで、演劇思想の中でとくに重
要だと思われるテクストを読む。小山内薫、土方与志、村山知魏、
岸田国士、久保栄らの重要な演劇理論、および戯曲作品から、近代
演劇の理論的展開を学ぶ。
(58 堀田 泉)
Aに引き続き理論と現実社会の対応を考えていく。受講生の問題
関心に即しつつ、注目すべき社会現象をとりあげ、理論的枠組みを
確かめつつ、社会的に意義のある改革や提言が展望できることをめ
ざす。
(59 秦 辰也)
アジアの都市や農山村部など、ある特定地域の諸問題に関する具
体的解決策について検討し、政府の政策も含めて住民(市民)参加
の状況やネットワークの形成、市民社会の役割等に関する調査研究
の指導を行う。
(60 前田 節雄)
職場環境の計測・評価・影響評価方法の問題点を解決するために
調査・実験研究を具体的に行い、国際標準化機構等での規格策定に
向けての研究戦略方法を指導する。
(61 鈴木 伸太郎)
他の諸国と比較対照するなかで、現代社会の諸課題に対する日本
の経済社会の「解」の特徴について研究・調査の指導を行う。
(62 久 隆浩)
環境特性を読み取り、環境に調和した都市デザインのあり方につ
いて分析・考察を行い、修士論文完成につなげていく。
46
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(63 藤田 香)
日本および諸外国の都市政策について、社会経済状況や基礎理論
を前提としたうえで、その課題を抽出し、それらに応えるべく実証
的分析をおこなう。
(64 戸井田 克己)
おもに都市においてみられる地域社会の特性を地理学的・民俗学
的に検討することをテーマとし、修士論文作成に必要な指導を行
う。
(65 網 伸也)
考古資料をより深く分析・検証することによって、過去人類の社
会や制度を考察・論述する、実証的かつ実践的な研究指導を行う。
(66 藤井 弘章)
修士論文の添削を行いながら、現地調査の補足や研究視点の方向
性を指導し、修士論文を完成させていく。
演
習
演習B
(67 上田 貴子)
中国近現代史研究の実施にあたって、史料に基づいた問題提起の
仕方、分析方法、論のたて方について指導する。
(68 白水 士郎)
応用倫理学(生命倫理学、環境倫理学等)や政治哲学(自由論、
権利論等)に関する、文献研究の指導を行う。
(70 リリアン テルミ ハタノ)
国際結婚や移住労働者の増加に伴い日本国内でも日本語以外の母
語(継 承語)教育へのニーズが高まっている。本演習では母語教
育の意義と実践例等、母語教育についての研究の基礎を学ぶ。
(71 小川 喜弘)
地理情報システムを用いた3次元の都市・まちづくりをてシミュ
レーションし、都市やまちの問題解決についての研究の指導を行
う。
(72 村田 陽平)
ジェンダー研究において重要な位置を占める今日のセクシュアリ
ティ論の到達点と今後の課題を検討する。セクシュアリティ論の意
義を認識することで、より深いジェンダー研究のあり方を考察す
る。
戦後の日本映画のうち代表的な原作ものを鑑賞し、「映画」-「物
表象文化特論A
表象文化特論B
英語表現研究A
共
通
英語表現研究B
翻訳研究A
語」-「小説」の表象関係とその差異について学ぶ。映画鑑賞
(DVD)とそれに基づく受講者との討議を中心に進める。増村保造
ら各映画監督の特徴的映像表現と、その表象機能を分析し、それを
通じて戦後史についての歴史的視覚を獲得する。映画化された日本
近代文学史上の問題作を素材に、原作・シナリオ・映像表現を総合
的に検討する。
「神話」・「物語」・「小説」の相互関係を理論上の問題と、実作
の側からあぶり出す。日本近代文学史上の「俗語革命」の問題を、
『古事記』、『土佐日記』などに遡行して多面的に考察する。「神
話」にフェイントをかけることによって誕生した「物語」の本質、
「物語」のパロディとしての近代「小説」の本質について理解す
る。DVDでの映画鑑賞と受講者各位の討論による原作の解読分析が
中心。
まず、英語で表現された様々な資料からの情報のインプットについ
て学びます。日本語での表現との比較から英語表現の形式や文章表
現の特色について考えるため、日本語と英語のテレビや新聞の報
道、学術論文や発表資料などを取り上げます。構成や表現の比較、
分析を通して、英語で表現されている資料から、いかにうまく情報
を収集するかを考えます。次に、自らの研究分野に関する英語表現
について学び、考えや研究成果を自分と同じ分野の研究者以外の聴
衆に向かって、いかに効果的に英語で発表し、説明するかを学びま
す。
英語表現の特色、特に日本語表現との違いについて、通訳、翻訳の
オリジナルインプットと訳出アウトプットにおける表現の比較に焦
点をあてて考察します。コンセプトを違う言語で再表現する英日・
日英の通訳と翻訳の練習を通して、英語表現の特色を考えます。社
会問題、異文化理解に関する内容を扱う通訳、翻訳練習によって、
実社会で応用できる英語表現の強化を図ります。さらに、映画の字
幕翻訳と吹き替えと英語オリジナルとの比較をし、英語と日本語と
における表現について考えます。
このクラスでは、英語から日本語への翻訳の技法を学びます。翻訳
とはどういうものなのか、と興味のある人、翻訳と英文解釈はどう
違うのか、と疑問を持っている人、一緒に翻訳について考えてみま
せんか。翻訳にはまず正確に英文を読み解く力が必要です。テキス
トは文法事項を踏まえた手引き書になっているので、文法の復習を
兼ねて毎回一課ずつ読み進みます。また、毎回課題文の翻訳を提出
してもらい、お互いの翻訳を検討しながら進んでいくので、授業へ
の積極的な参加が必要です。また、最後には短編をひとつ訳してい
ただく予定です。
47
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
翻訳研究B
このクラスでは、実際に課題文を翻訳をするとともに、さまざまな
ジャンル、さまざまな訳者の訳文を参考にし、どのようにして自然
で読みやすい訳文が作られているかを検討します。翻訳には正解と
いうものがありませんから、試行錯誤の連続になるかもしれません
が、時にはそれも楽しいのではないでしょうか。各人の課題文の翻
訳をお互いに検討しながら授業を進めていくので、積極的な参加が
必要です。また、最後には短編をひとつ訳していただく予定です。
国際協力特論A
国際協力や開発を論じるとき、「誰が開発されているのか」、「な
ぜ協力されるのか」を深く理解する必要があります。この授業で
は、国際協力や開発を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、
周辺としての南)」の観点からとらえ、グローバルに存在する地球
規模課題の歴史的経緯と現状を、批判的に省察します。受講生に
は、英文文献を含めた資料の読解と授業内での発表が求められま
す。Aでは、グローバリゼーションの歴史的背景と各課題毎の現状
に、焦点を当てて検討します。
国際協力特論B
「国際協力特論A」に引き続き、この授業では、国際協力や開発
を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、周辺としての南)」の
観点からとらえ、グローバルに存在する地球規模課題の歴史的経緯
と現状を、批判的に省察します。受講生には、英文文献を含めた資
料の読解と授業内での発表が求められます。Bでは、とりわけ持続
可能な将来に向けての課題解決の手法を検討します。
芸術学特論A
Peter Humfrey, Painting in Renaissance Venice, New Haven and
London, 1995(邦訳:ピーター・ハンフリー『ルネサンス・ヴェネ
ツィア絵画』高橋朋子訳、白水社、2010)をテクストとし、講読演
習形式で授業を進めます。本書で提起されるルネサンスヴェネツィ
ア絵画の諸問題について、考察を深めることを目的とします。参加
者には、英語読解と授業時の発表が求められます。
芸術学特論B
ジョルジョーネやティツィアーノら16世紀のヴェネツィア派の絵
画作品を通じて、一枚の絵画の「意味」を解釈する具体的な手法
や、その困難さや問題点について理解し、考察を深めることを目的
とします。参加者には、関連文献の講読と授業時の発表(興味のあ
る絵画作例についてのプレゼンテーション)およびディスカッショ
ンへの積極的な参加が求められます。
共
通
日本芸能史特論A
日本芸能史特論B
日本思想史特論A
日本思想史特論B
日本文化史特論A
日本において「芸能」と認識されてきたものとその歴史、すなわち
芸能史について講ずる。日本では、神楽・雅楽・能・狂言・茶・歌
舞伎・人形浄瑠璃・落語・新派など、古代から近代に至る各時代に
誕生した芸能が今日も主に古典芸能・伝統芸能として行われている
が、芸能史はそれらを歴史的な存在として探求する研究分野であ
る。日本の芸能の歴史について理解するとともに、芸能史研究の方
法論、さまざまな角度からの研究についても概観し、研究分野とし
ての芸能史への理解を深める。
古典芸能として現在上演されている芸能の作品の表現を読み解く。
具体的には歌舞伎を取り上げる。現在の歌舞伎は「型」と呼ばれる
広義の演出にもとづいて行われ、その「型」が伝承されていく古典
演劇である。これらの「型」は芸談という読み物としても享受され
ている。「型」の記述を読み解くことによって、歌舞伎の表現につ
いて理解を深める。具体的な作品を取り上げ、演習方式で読み解い
ていくという方法をとる。
思想とは人々の心の営みの結晶であり、時代のメンタリティを映し
出す鏡である。日本思想史を探求することは、歴史的な時間軸の中
で社会や文化のあり様がどのように変化したのかを知るだけではな
く、現在の社会や文化のルーツを探ることにつながる。日本思想史
特論Aでは、空海の『三教指帰』と明恵の『夢記』を取り上げ、古
代の人々の知的世界のあり方と神仏を媒介にして人々がつながりを
もった中世を考える。古代・中世の人々の心的世界に触れること
で、当時の人々の息吹を感じ、現在の社会や文化との接点について
模索したい。
日本思想史特論Aと同様の問題意識にもとづき、日本思想史特論Bで
は、現在の歴史観や価値観につながる近世から近代における時代の
メンタリティについて考える。19世紀の知識人たちは社会の変化に
対する危機意識から祖先へと回帰して顕彰活動を行った。松浦静山
の『甲子夜話』はその先駆けをなすものである。また、福沢諭吉の
『学問のすゝめ』は、近代国家としての日本のあるべき道を示し、
当時の思想界に大きな影響を及ぼした。この二著を通じて、近世・
近代の人々の心のあり様を考察し、現在の社会や文化の源流を探り
たい。
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Aでは、
研究のための理論的枠組みと、広告・宣伝図像の歴史的展開につい
て学びます。
48
備考
科目
区分
共
通
授業科目の名称
講義等の内容
日本文化史特論B
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Bでは、
テレビCMを分析する手法を学びます。テレビCMをメディアとして理
解し、言語・音楽・映像の領域に施された工夫や仕掛けを視覚文化
論的に分析できるようになること。
学術基礎1A
この授業では、受講生に日本語での論文の書き方と論文特有の文章
表現を習得させ、論理的かつわかりやすく適切な文章を書く力が高
まるよう指導する。また、学生が学術論文などの高度な日本語文章
を正確に理解し、参考資料・引用資料として適切に使用する方法を
教授する。学術論文における日本語とそれ以外の日本語の書き方と
表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ適切な文章が
書けるようになることを目標とする。
学術基礎1B
この授業では、「学術基礎1A」で習得した文章表現を活用し、学
術論文を執筆する練習を行う。受講生は、毎週ドラフトを提出し、
それを教員が添削する。学術論文における日本語とそれ以外の日本
語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ
適切な文章が書けるようになることを目標とする。毎週の作文とそ
の添削を繰り返すことによって、高度な日本語作文の能力を高め
る。
学術基礎2A
この授業では、学術論文を執筆するための実践的テクニックと修士
論文を作成する準備作業の方法を教授する。また、学生が学術論文
などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料とし
て適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそれ
以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、
論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。論理
的かつわかりやすく適切な文章が書ける能力を身に付ける。
学術基礎2B
この授業では、論理的かつわかりやすく正確な日本語文章を書き、
それを修士論文に活用するための指導を行う。また、学生が学術論
文などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料と
して適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそ
れ以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解
し、論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。
論理的かつわかりやすく適切な修士論文が書けるようにする。
都市社会学特論A
都市社会学特論B
社会福祉特論A
社会福祉特論B
都市社会学の理論を紹介すると共に、現代日本や海外の様々な都市
現象の分析を行う。具体的には、(1)K・マルクス、G・ジンメ
ル、M・ウェーバーらの古典をはじめ、それらから派生する諸理論
の紹介(シカゴ学派、H・ガンズ、S・サッセン)、(2)20世
紀の社会変動の中で生じた様々な都市の問題の検討(大都市化、郊
外化、グローバリゼーション)、(3)現代都市の問題分析(新自
由主義的な都市経営、ゲーテッド・コミュニティ、都市の貧困、地
方分権)、を行う。
20世紀中盤から現代にいたるニューヨークの都市問題を概説す
る。ニューヨークは、アメリカの一都市に過ぎないが、グローバル
な活動の中心であるがゆえに、多くの社会問題が先鋭的に生まれて
いる。また、世界各国の都市においてモデルケースと見なされる多
くの実践が行われてきたために、その分析は一国一都市の事例の含
意にとどまらない広範な射程を持つ。本講義では、主に都市社会学
分野で言及されてきた論点の紹介を通して、ニューヨークの都市変
化を検討する。
現代において、社会福祉は私たちの生活のさまざまな側面と深く関
わっている。本講義では、社会福祉とは何かという根本的な問いに
対し、「共生社会」と「ユニバーサルデザイン」をキーワードに少
子高齢化の課題や障害者の自立と社会参加の課題などを採り上げ、
基礎的な知識を学ぶと共に実際の事例やデータを通して、今、ここ
にある課題としての理解を深める。また、差別や偏見などが作られ
ていく過程について学ぶ。なお、講義では、受講者による発表や
ディスカッションを予定している。
日本の社会福祉においては、高齢者や児童、障害者など対象者別に
それぞれの法律が制定されており、具体的な福祉サービスが定めら
れている点に特徴がある。本講義では、このうち障害者に焦点をあ
ててどのような制度や活動があるのかについて学ぶ。併せて、身体
障害・発達障害・精神障害についての理解を深め、共生社会の実現
に必要な知識の範囲と態度の形成について考える。また、講義で
は、受講者による発表やディスカッションを予定している。
49
備考
科目
区分
授業科目の名称
国際交流特論A
国際交流特論B
共
通
講義等の内容
備考
本講義では、「グローバル化社会」の根幹をなす異文化交流の個々
の事例について学習する。特に、目下懸念される隣国・中国と日本
の文化交流の軌跡を追うことにより、「交流とはなにか」という命
題に触れることを目標とする。講義形式は、担当者による日中交渉
の歴史と現状についての講義を基盤として、受講者による文献資料
の解読や考察報告、テーマ討論などを発展的に展開していく。資料
文献として、映画史を中心とする近年の刊行書籍や学術論文、及び
入手可能な古雑誌資料を扱う予定である。
言語の持つ多様性と普遍性を知ることは、多元的な世界をどう理解
し、国際交流の進む時代をどう生きていくのかについて示唆を与え
てくれる。現在、世界に存在するといわれる6000から7000もの言語
の異なりの幅は途方もないものに思われる一方、ある種の共通傾向
を持つとも考えられる。本講義では、言語の多様な存在形態を概観
しつつ、言語が安定的に示すパターンを探っていく。比較対象とし
て取り上げる言語は日本語、英語、仏語が中心であるが、独語、中
国語、韓国語等の有力言語から少数言語まで様々に扱う。
環境情報科学A
環境問題とは人間活動と環境の間の相互作用が、人間にとって悪い
方向に変化することである。それを理解するために科学の知識は欠
かすことができない。「環境情報科学A」では、環境に関わる情報
を正しく理解するための自然科学的知識や、情報処理に必要な手法
を身につけることを目標とする。講義では地上観測データや人工衛
星からのリモートセンシングデータなど実際の観測データを用い
て、環境情報を科学的に理解する方法を学ぶ。
環境情報科学A
「環境情報科学B」では、環境問題の予測に用いられる数値シミュ
レーションについて学習する。本物の地球を用いて実験を行うこと
は不可能なため、気候モデルは気候変動のシミュレーションや、そ
のメカニズムを探る数値実験などに利用されている。講義では、気
候モデルの仕組みについての理解や数値シミュレーション結果に関
しての考察を行いながら、環境問題に対して科学的情報に基づいた
総合的な評価を行える力を習得することをめざす。
急速なグローバル化の進展に伴い、地域コミュニティで発生してい
るさまざまな社会問題について、その背景にある社会的な構造や社
会関係を分析する方法を考察する。そのために、まず、コミュニ
ティの基礎理論やコミュニティの構造と文化など、コミュニティを
コミュニティデザイン特論
捉えていく基本的な視点を学んでいき、問題を多角的に考える視野
を身につけていく。また、地域コミュニティで発生している問題に
対して、どのような動きが生み出されているのか、そこでのコミュ
ニティの役割はどのようなものか、という課題を検討していく。
臨床心理学を含め心理学においては非常に多くの量的研究がおこな
われてきている。これらの量的研究を実際に実施もしくは読み解く
にあたっては,最低限の統計法を理解しておくことが必要である。
本講義では心理学の量的研究において一般的に用いられる心理統計
心理統計法特論
について,その結果の読み解き方と実際に利用する際の手続きにつ
いて学習する。特に分散分析や相関分析,因子分析など,頻繁に使
われる統計手法については各参加者が自ら実施可能になることを目
標とする。
社会病理学は、貧困、失業、差別、犯罪など社会にとって望ましく
ない現象の発生原因やその帰結を実証的に検証する学問である。社
会病理学が扱う現象は幅広いが、その中でも犯罪に焦点を当て、な
ぜ犯罪が生じるのかということをbio-psycho-socioの観点から幅広
社会病理学特論
く検討する。講義では、著名な犯罪理論のレビュー論文または実証
論文を選定した上で、発表担当者を決めてディスカッションを行
う。また、ほとんどの犯罪理論は欧米で発展したものであるため、
英語文献が中心となる。
人間関係には、ポジティブな側面とネガティブな側面がある。本講
義では、人間関係のもたらす光と影に関して、主に心理学で提唱さ
れてきた理論やモデルを学び、自らの日常生活における人との関係
性をより客観的に捉える視点を身につけるとともに、その研究法に
人間関係学特論
ついて習得する。授業は、担当者による講義と、受講者による関連
領域の専門書、および学会誌(英文含む)の輪読、発表、ディス
カッションを組み合わせて行うことによって、受講者が能動的に専
門的なアプローチを習得することを目指す。
(注)
1 開設する授業科目の数に応じ,適宜枠の数を増やして記入すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,大学等
の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合は,この書
類を作成する必要はない。
50
授
業
科
目
の
概
要
(総合文化研究科 心理学専攻)
科目
区分
授業科目の名称
心理学研究法特論A
心理学研究法特論B
発達心理学特論A
発達心理学特論A
心
理
学
コ
ー
ス
講義等の内容
心を論理的、実証的に研究する方法について講義する。科学的な研
究のプロセスは、一般的に研究仮説の導出に始まり、先行研究の調
査を経てモデルを構成し、具体的な実験・調査仮説を導出する。実
際の研究実施には、実験計画法や研究実施についての種々な技術
(順序効果の相殺、実験バイアスの排除など)の知識も重要であ
り、これらの点につても実際の研究例を参考に講義する。さらに、
得られた実証的なデータの論理的な考察方法について講義する。最
後に、原著論文の投稿、査読、掲載に至るまでの過程を紹介し、研
究倫理についても論じる。
心理学研究法は、目的とする研究対象によっていくつかの方略に分
かれる。ひとつは実験的方法‐非実験的方法である。もう一つは、
刺激‐刺激型(心理物理)、刺激‐反応型、反応‐反応型(相関研
究)などの独立・従属変数の関係型である。研究対象によりどのよ
うな研究方法を用いることが妥当かについて具体的な例を挙げなが
ら論じる。さらに、従来の心理学的な反応計測法だけでなく、心
拍・呼吸からの自律神経系計測や、脳波(EEG)、機能的脳磁気活動
法(fMRI)、近赤外分光法(NIRS)による脳活動の計測方法やデー
タの見かたについて論じる。
知覚と行動の発生・発達に関わる諸理論として、Uznadzeの「構
え」、Piagetの「知覚の発達」、Nakataniの「現実発生」等を学習
する。発生・発達の基礎的な心理学理論として、これらの概要を理
解することを目的とする。実験方法の理解、データの解釈、現象の
検討など、方法論的問題を具体的に論議することに重点をおく。ま
た関連する諸理論についても適宜取り上げる。主に英語の文献を輪
読し、解説や議論を加える。また受講生は、実際に実験も課題とし
て行う。
知覚と行動の発生・発達に関わる諸理論として、Uznadzeの「構
え」、Piagetの「知覚の発達」、Nakataniの「現実発生」等を学習
する。発生・発達の基礎的な心理学理論として、これらの理解を深
めることを目的とする。諸理論を心理学史に位置づけて、それらの
妥当性や問題点を論議することに重点をおく。また特に「育児の構
え」を取り上げて、関連する文献を適宜取り上げる。主に英語の文
献を輪読し、解説や議論を加える。また受講生は、実際に実験も課
題として行う。
人格心理学特論
人格心理学に関する最新の研究動向と理論,研究方法を習得するこ
とを目標とする。具体的にはアメリカ心理学会の機関誌の1つであ
るJournal of Personality and Social Psychologyに掲載されてい
る論文を教材とする。まず最初に掲載論文の近年の研究テーマの傾
向を把握する。次に主要な論文をいくつか取り上げ講読する。講読
を通して,現代の人格心理学の理論と方法が理解できるように適
宜,解説を交えながら授業を行っていく予定である。
認知心理学特論
本講義では,認知心理学に関する主要な理論や認知モデルを解説
し,理論やモデルの構築につながった重要な知見から最新の研究動
向まで幅広く概観する。認知心理学領域の主要な理論やモデルの概
要と認知心理学的な人間観を理解し,様々な研究手法を習得するこ
とを本講義の目的とする。授業は,認知心理学関連の主要な理論や
モデルの講義と受講者による文献の輪読,討論を組み合わせて行
う。認知心理学の古典的研究論文に限らず,社会心理学,発達心理
学,臨床心理学などの領域との関連研究論文も適宜取り上げる。
社会心理学特論A
本講義では,社会心理学におけるいくつかの異なる理論的立場を検
討することで,社会心理学では「人間」「社会」をどうとらえてき
たのかについて考える。具体例としては,「社会的アイデンティ
ティ理論」「社会的影響に関する諸理論」「相互行為論」「社会的
表象理論」などを予定している。毎時間,事前に渡されるテキスト
を受講生がまとめ発表を行う。そこで扱われている理論について担
当者が補足説明を加えた上で,ディスカッションを通じて自らの研
究ではどのような人間観に立つのかについて考察を深める。
社会心理学特論B
本講義では,人々が抱く公平感,公正感,対等感に関する社会心理
学における諸理論を比較検討し,今後研究すべき問題を考察する。
具体的には,「分配における衡平理論」「手続き公正に関する理
論」「世界正義仮説」「相対的剥奪理論」「社会的正義論」などを
予定している。事前に配布されるテキストや論文,また,受講生が
探索してきた資料や論文を読みながら,私たちの社会で発生してい
る諸問題の解決にとって,さらに必要な研究はどのようなものであ
るのかを,ともに考えていきたい。資料や文献は英語を含む。
51
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
精神医学特論
精神疾患の疾病概念、国際的な診断基準による精神疾患の分類、精
神症候学、精神科診断の基本原則を解説する。統合失調症、気分障
害、認知症、症状性・器質性精神障害、アルコール関連精神障害、
精神作用物質使用による精神障害、摂食障害、ストレス関連障害、
神経症性障害、パーソナリティ障害等について概説する。医学の一
分野としての身体医学との共通性とともに、司法精神医学、精神保
健福祉法を含め精神医学の社会的側面についても解説し、精神科医
療の特殊性への理解を促す。
精神薬理学特論
向精神薬開発の歴史を踏まえつつ、向精神薬の作用機序について解
説し、臨床作用、副作用等について解説する。向精神薬の臨床効果
から想定されている精神疾患の生物学的病態について解説する。特
に、抗精神病薬と統合失調症、抗うつ薬とうつ病、抗不安薬と神経
症性障害について重点的に解説を行うことにより、主要な向精神薬
と適応となる精神疾患の病態・治療との関係についての理解を促
す。精神疾患治療における薬物療法の位置づけ、意義と限界につい
て解説する。
産業心理学特論
本講義では、産業心理学分野で取り扱われる諸問題のうち、消費者
が安全かつ快適に製品を使用する上で必要な配慮事項について、心
理学のみならず医学、工学などの学問領域からも多角的に理解する
ことを目標とする。まず、当該分野の基礎理論および研究法に関す
る文献の輪読および担当者の講述をとおして基礎的知識を身につけ
る。次に、受講者自らが英文の学術雑誌より文献を選定し、発表お
よび討論を行う。さらに、近年の研究動向について文献調査を行
い、レポートを作成する。
健康心理学特論
本講義では、ストレス、食生活、睡眠、運動などの生活習慣から医
療現場でのコミュニケーションなどを学習する。さらに、健康心理
アセスメント、認知行動療法に基づいた健康心理カウンセリング技
法などについて学び、実際の健康教育、医療現場における応用事例
について検討する。また、論文の講読、発表、ディスカッションを
行い、現代社会の健康問題とそれらの問題の対策を心理面から考察
していく。健康科学、臨床心理学、比較文化心理学など隣接諸科学
の論文も必要に応じて選択し、講読していく。
臨床心理学特論A
本講義では、臨床心理学の主要な基礎理論を学んだうえで、心理臨
床活動において必要な基本的姿勢や技法について解説する。また、
多岐にわたる心理臨床の対象領域(医療・福祉・教育・産業・司法
等)における諸問題について理解を深め、臨床心理学的支援のあり
方について検討する。臨床心理学的知識や技法が実際の心理臨床活
動にどのように生かされているかを事例を通して学び、多角的に心
理臨床の問題や現象を捉える柔軟性を養うことをめざす。
臨床心理学特論B
本講義では、臨床心理学的知識や技法が、多岐にわたる心理臨床の
対象領域(医療・福祉・教育・産業・司法等)で、どのように活用
されているかを学ぶために、各領域の活用事例を数多く読み理解を
深める。心理臨床の問題の理解には、臨床心理学の知識だけでは不
十分であり、精神医学、社会福祉などの諸科学の知識を踏まえた多
角的視点で事例を検討する必要があるため、ディスカッションなど
を交えて授業を進める。さらに、倫理やリスクマネジメントの重要
性にも触れておく。
臨床心理面接特論A
心理臨床の専門家に求められている機能はアセスメント、援助、研
究である。この授業では、臨床心理面接(アセスメントを含む)に
おいて、クライエントを効果的に援助するために求められるセラピ
ストの倫理や基本的態度について理解を深める。次に、臨床心理面
接過程の中で、どのようなことが生じ、それに対してどのように対
処するかなど、直面する様々な課題や困難を認識し、それらに対処
しうる基本的な技術、留意点について理解する。
臨床心理面接特論B
臨床心理面接Bでは、様々な心理療法及び技法について学び、それ
らの治療的意味とその基盤となる理論・実施方法を学ぶ。臨床心理
学の中心をなしてきた精神分析理論の歴史と発展、個人差の測定か
ら出発した特性因子論、学習理論から独自の神経症治療理論へと発
展した行動療法、そして認知の個人差から認知行動療法への発展。
精神分析理論や行動理論への反発として生まれてきた人間性アプ
ローチに基づくカウンセリング理論、遊戯療法・芸術療法、各種集
団療法、日本で独自に発展した内観両方などを概観する。
臨床心理査定演習1
心理査定(アセスメント)は、アセスメント面接、心理検査(テス
ト)、行動観察など多種多様な方法があり、相談者の年齢や性別、
病態や症状、障害やパーソナリティに合わせて、複数を組み合わせ
て使用される。心理臨床家として、心理査定を適切に行うことで有
効な介入が可能となるため、その理論的背景と内容、実施手続き、
解釈方法を修得することが必要となる。本講義では、アセスメント
面接及び心理検査(テスト)について解説し、実習形式で技術の修
得をめざす。
心
理
学
コ
ー
ス
臨
床
心
理
学
コ
ー
ス
52
備考
科目
区分
臨
床
心
理
学
コ
ー
ス
授業科目の名称
講義等の内容
臨床心理査定演習2
心理査定(アセスメント)は、アセスメント面接、心理検査(テス
ト)、行動観察など多種多様な方法があり、相談者の年齢や性別、
病態や症状、障害やパーソナリティに合わせて、複数を組み合わせ
て使用される。本演習では、心理臨床現場でよく使用されている心
理検査(テスト)や行動観察法について解説し、実習形式で技術の
修得をめざす。さらに、査定(アセスメント)の結果を用いて所見
の作成を行い、援助への活用について検討を加える。
臨床心理基礎実習
心理臨床家として心理療法や対人援助を行う上で、単に臨床心理学
に関する理論や知識だけではなく、クライエントに対する基本的な
心構え、具体的技法など体験学習を通して総合的に体得する必要が
ある。本講では、心理臨床の現場で働く上で必要な、基本的な心構
え、各種援助技法に関する知識並びに技術を体験的に理解し、学ぶ
ことを目的とする。臨床心理学の実践家とは何か、倫理的問題、面
接の記録作成、相談受理の手続き、アセスメント面接についての体
験学習、ロールプレイによる各種援助技法の実習を行う。
臨床心理実習
本実習では、心理臨床活動に必要な基本的姿勢や技術を身につける
ために、ロールプレイや試行カウンセリング、電話対応やインテー
ク面接等の練習を行い、フィードバックやディスカッションを通し
て自己のカウンセリング姿勢を振り返る経験を繰り返し行う。その
後、学内及び学外における実際の臨床現場においてケース陪席や
ケース担当を経験し、スーパービジョンやカンファレンスを重ね、
心理臨床家としての実践的技術の向上をめざす。
まず、悩む人間を身体医学モデルでなく、社会的、心理的モデルと
して、理解することが必要である。悩む人間を弱い者として考える
のでなく、成長、発達する人間全体として捉えなければならない心
理療法やカウンセリングの言葉が近年広まったが、ただ黙って相手
心理療法特論
の話を聞けば良い。悩む人は、話をすれば、すっきりして問題解決
すると誤解する人が多い。講義では、このような安易なものでな
く、精神病理学の基礎知識を持ち、正しく技法を使うことを説明す
る。授業では多くの事例を話すので、関連する知識を獲得すること
を希望する。
臨床心理士の実践として、集団を対象としたグループ・アプローチ
は現在重要視されている心理的問題に対する予防のために必要とさ
れるスキルである。本講義では、主に学習理論を基礎として、不登
校やいじめの予防として有効とされるソーシャルスキルトレーニン
グループ・アプローチ特論
グや、抑うつ予防のための集団介入を含むグループ・アプローチの
実践を紹介する。また、臨床心理士として集団をアセスメントし、
グループ・アプローチのプログラムを作成するスキルの修得を目指
す。
(概要)
知覚・発達・社会・パーソナリティ・臨床等、心理学の各分野に
おいて、修士論文の作成に向けた指導を行う。主に、問題設定・方
法デザイン・データ収集等、研究法を指導する。
(78 須佐見 憲史)
いわゆる五感(視・聴・嗅・味・体性感覚)に関する個々の感覚・知覚
の心理物理学的実験研究に関わる実験研究の指導を行う。
演
習
演習A
(79 中谷 勝哉)
知覚と行動の発生・発達、特に順応と残効に関わる心理物理学的
実験研究および、育児の構えに関わる実験・調査研究の指導を行
う。
(80 堀田 美保)
人間関係構築,コミュニケーション,ステレオタイプといった
テーマを中心とした、社会心理学的研究の指導を行う。
(81 岸本 陽一)
パーソナリティ要因が社会的行動に及ぼす影響に関わる心理学
的・臨床心理学的研究の指導を行う。
(86 本岡 寛子)
心理臨床における現象について主に認知知行動理論に基づいた理
解を深める共に、実証的な臨床心理学的研究の指導を行う。
53
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
(概要)
知覚・発達・社会・パーソナリティ・臨床等、心理学の各分野に
おいて、修士論文の完成に向けた指導を行う。定期的な経過報告に
基づいて、データ整理、結果の解釈、考察等を議論しながら指導す
る。
(78 須佐見 憲史)
いわゆる五感(視・聴・嗅・味・体性感覚)の多感覚・知覚の相互作用
に関する心理物理学的実験研究に関わる実験研究の指導を行う。
演
習
演習B
(79 中谷 勝哉)
知覚の順応と残効に関わる心理物理学的実験研究または、育児の
構えに関わる実験・調査研究の修士論文作成指導を行う。
(80 堀田 美保)
集団間関係,ステレオタイプといったテーマを中心とした、社会
心理学的研究の指導を行う。
(81 岸本 陽一)
パーソナリティ要因が社会的行動に及ぼす影響に関わる実験・調査
研究及び修士論文作成の指導を行う。
表象文化特論A
表象文化特論B
英語表現研究A
共
通
英語表現研究B
翻訳研究A
(86 本岡 寛子)
心理臨床における現象のメカニズム、アセスメント及び介入技法
について主に認知行動理論を基盤とした臨床心理学的研究の指導を
行う。
戦後の日本映画のうち代表的な原作ものを鑑賞し、「映画」-「物
語」-「小説」の表象関係とその差異について学ぶ。映画鑑賞
(DVD)とそれに基づく受講者との討議を中心に進める。増村保造
ら各映画監督の特徴的映像表現と、その表象機能を分析し、それを
通じて戦後史についての歴史的視覚を獲得する。映画化された日本
近代文学史上の問題作を素材に、原作・シナリオ・映像表現を総合
的に検討する。
「神話」・「物語」・「小説」の相互関係を理論上の問題と、実作
の側からあぶり出す。日本近代文学史上の「俗語革命」の問題を、
『古事記』、『土佐日記』などに遡行して多面的に考察する。「神
話」にフェイントをかけることによって誕生した「物語」の本質、
「物語」のパロディとしての近代「小説」の本質について理解す
る。DVDでの映画鑑賞と受講者各位の討論による原作の解読分析が
中心。
まず、英語で表現された様々な資料からの情報のインプットについ
て学びます。日本語での表現との比較から英語表現の形式や文章表
現の特色について考えるため、日本語と英語のテレビや新聞の報
道、学術論文や発表資料などを取り上げます。構成や表現の比較、
分析を通して、英語で表現されている資料から、いかにうまく情報
を収集するかを考えます。次に、自らの研究分野に関する英語表現
について学び、考えや研究成果を自分と同じ分野の研究者以外の聴
衆に向かって、いかに効果的に英語で発表し、説明するかを学びま
す。
英語表現の特色、特に日本語表現との違いについて、通訳、翻訳の
オリジナルインプットと訳出アウトプットにおける表現の比較に焦
点をあてて考察します。コンセプトを違う言語で再表現する英日・
日英の通訳と翻訳の練習を通して、英語表現の特色を考えます。社
会問題、異文化理解に関する内容を扱う通訳、翻訳練習によって、
実社会で応用できる英語表現の強化を図ります。さらに、映画の字
幕翻訳と吹き替えと英語オリジナルとの比較をし、英語と日本語と
における表現について考えます。
このクラスでは、英語から日本語への翻訳の技法を学びます。翻訳
とはどういうものなのか、と興味のある人、翻訳と英文解釈はどう
違うのか、と疑問を持っている人、一緒に翻訳について考えてみま
せんか。翻訳にはまず正確に英文を読み解く力が必要です。テキス
トは文法事項を踏まえた手引き書になっているので、文法の復習を
兼ねて毎回一課ずつ読み進みます。また、毎回課題文の翻訳を提出
してもらい、お互いの翻訳を検討しながら進んでいくので、授業へ
の積極的な参加が必要です。また、最後には短編をひとつ訳してい
ただく予定です。
翻訳研究B
このクラスでは、実際に課題文を翻訳をするとともに、さまざまな
ジャンル、さまざまな訳者の訳文を参考にし、どのようにして自然
で読みやすい訳文が作られているかを検討します。翻訳には正解と
いうものがありませんから、試行錯誤の連続になるかもしれません
が、時にはそれも楽しいのではないでしょうか。各人の課題文の翻
訳をお互いに検討しながら授業を進めていくので、積極的な参加が
必要です。また、最後には短編をひとつ訳していただく予定です。
国際協力特論A
国際協力や開発を論じるとき、「誰が開発されているのか」、「な
ぜ協力されるのか」を深く理解する必要があります。この授業で
は、国際協力や開発を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、
周辺としての南)」の観点からとらえ、グローバルに存在する地球
規模課題の歴史的経緯と現状を、批判的に省察します。受講生に
は、英文文献を含めた資料の読解と授業内での発表が求められま
す。Aでは、グローバリゼーションの歴史的背景と各課題毎の現状
に、焦点を当てて検討します。
54
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
国際協力特論B
「国際協力特論A」に引き続き、この授業では、国際協力や開発
を、いわゆる「南北問題、(中心としての北、周辺としての南)」の
観点からとらえ、グローバルに存在する地球規模課題の歴史的経緯
と現状を、批判的に省察します。受講生には、英文文献を含めた資
料の読解と授業内での発表が求められます。Bでは、とりわけ持続
可能な将来に向けての課題解決の手法を検討します。
芸術学特論A
Peter Humfrey, Painting in Renaissance Venice, New Haven and
London, 1995(邦訳:ピーター・ハンフリー『ルネサンス・ヴェネ
ツィア絵画』高橋朋子訳、白水社、2010)をテクストとし、講読演
習形式で授業を進めます。本書で提起されるルネサンスヴェネツィ
ア絵画の諸問題について、考察を深めることを目的とします。参加
者には、英語読解と授業時の発表が求められます。
芸術学特論B
ジョルジョーネやティツィアーノら16世紀のヴェネツィア派の絵
画作品を通じて、一枚の絵画の「意味」を解釈する具体的な手法
や、その困難さや問題点について理解し、考察を深めることを目的
とします。参加者には、関連文献の講読と授業時の発表(興味のあ
る絵画作例についてのプレゼンテーション)およびディスカッショ
ンへの積極的な参加が求められます。
日本芸能史特論A
日本芸能史特論B
共
通
日本思想史特論A
日本思想史特論B
日本文化史特論A
日本文化史特論B
学術基礎1A
日本において「芸能」と認識されてきたものとその歴史、すなわち
芸能史について講ずる。日本では、神楽・雅楽・能・狂言・茶・歌
舞伎・人形浄瑠璃・落語・新派など、古代から近代に至る各時代に
誕生した芸能が今日も主に古典芸能・伝統芸能として行われている
が、芸能史はそれらを歴史的な存在として探求する研究分野であ
る。日本の芸能の歴史について理解するとともに、芸能史研究の方
法論、さまざまな角度からの研究についても概観し、研究分野とし
ての芸能史への理解を深める。
古典芸能として現在上演されている芸能の作品の表現を読み解く。
具体的には歌舞伎を取り上げる。現在の歌舞伎は「型」と呼ばれる
広義の演出にもとづいて行われ、その「型」が伝承されていく古典
演劇である。これらの「型」は芸談という読み物としても享受され
ている。「型」の記述を読み解くことによって、歌舞伎の表現につ
いて理解を深める。具体的な作品を取り上げ、演習方式で読み解い
ていくという方法をとる。
思想とは人々の心の営みの結晶であり、時代のメンタリティを映し
出す鏡である。日本思想史を探求することは、歴史的な時間軸の中
で社会や文化のあり様がどのように変化したのかを知るだけではな
く、現在の社会や文化のルーツを探ることにつながる。日本思想史
特論Aでは、空海の『三教指帰』と明恵の『夢記』を取り上げ、古
代の人々の知的世界のあり方と神仏を媒介にして人々がつながりを
もった中世を考える。古代・中世の人々の心的世界に触れること
で、当時の人々の息吹を感じ、現在の社会や文化との接点について
模索したい。
日本思想史特論Aと同様の問題意識にもとづき、日本思想史特論Bで
は、現在の歴史観や価値観につながる近世から近代における時代の
メンタリティについて考える。19世紀の知識人たちは社会の変化に
対する危機意識から祖先へと回帰して顕彰活動を行った。松浦静山
の『甲子夜話』はその先駆けをなすものである。また、福沢諭吉の
『学問のすゝめ』は、近代国家としての日本のあるべき道を示し、
当時の思想界に大きな影響を及ぼした。この二著を通じて、近世・
近代の人々の心のあり様を考察し、現在の社会や文化の源流を探り
たい。
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Aでは、
研究のための理論的枠組みと、広告・宣伝図像の歴史的展開につい
て学びます。
現代日本の視覚文化の重要な領域を構成しているテレビCMを分析す
るための方法論的枠組みを提示します。テレビCMを視覚的コミュニ
ケーションのためのメディアとして把握したうえで、具体例に則し
て、テレビCMに施された工夫や仕掛けを、言語(コピー)・音楽
(アンダースコア)・映像(キャスティング・物語・撮影・編集)
の領域にわたって分析できるようになることが目標です。Bでは、
テレビCMを分析する手法を学びます。テレビCMをメディアとして理
解し、言語・音楽・映像の領域に施された工夫や仕掛けを視覚文化
論的に分析できるようになること。
この授業では、受講生に日本語での論文の書き方と論文特有の文章
表現を習得させ、論理的かつわかりやすく適切な文章を書く力が高
まるよう指導する。また、学生が学術論文などの高度な日本語文章
を正確に理解し、参考資料・引用資料として適切に使用する方法を
教授する。学術論文における日本語とそれ以外の日本語の書き方と
表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ適切な文章が
書けるようになることを目標とする。
55
備考
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
学術基礎1B
この授業では、「学術基礎1A」で習得した文章表現を活用し、学
術論文を執筆する練習を行う。受講生は、毎週ドラフトを提出し、
それを教員が添削する。学術論文における日本語とそれ以外の日本
語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、論理的かつ
適切な文章が書けるようになることを目標とする。毎週の作文とそ
の添削を繰り返すことによって、高度な日本語作文の能力を高め
る。
学術基礎2A
この授業では、学術論文を執筆するための実践的テクニックと修士
論文を作成する準備作業の方法を教授する。また、学生が学術論文
などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料とし
て適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそれ
以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解し、
論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。論理
的かつわかりやすく適切な文章が書ける能力を身に付ける。
学術基礎2B
この授業では、論理的かつわかりやすく正確な日本語文章を書き、
それを修士論文に活用するための指導を行う。また、学生が学術論
文などの高度な日本語文章を正確に理解し、参考資料・引用資料と
して適切に使用する方法を教授する。学術論文における日本語とそ
れ以外の日本語の書き方と表現には違いがあることを正しく理解
し、論理的かつ適切な文章が書けるようになることを目標とする。
論理的かつわかりやすく適切な修士論文が書けるようにする。
都市社会学特論A
都市社会学特論B
共
通
社会福祉特論A
社会福祉特論B
国際交流特論A
国際交流特論B
環境情報科学A
都市社会学の理論を紹介すると共に、現代日本や海外の様々な都市
現象の分析を行う。具体的には、(1)K・マルクス、G・ジンメ
ル、M・ウェーバーらの古典をはじめ、それらから派生する諸理論
の紹介(シカゴ学派、H・ガンズ、S・サッセン)、(2)20世
紀の社会変動の中で生じた様々な都市の問題の検討(大都市化、郊
外化、グローバリゼーション)、(3)現代都市の問題分析(新自
由主義的な都市経営、ゲーテッド・コミュニティ、都市の貧困、地
方分権)、を行う。
20世紀中盤から現代にいたるニューヨークの都市問題を概説す
る。ニューヨークは、アメリカの一都市に過ぎないが、グローバル
な活動の中心であるがゆえに、多くの社会問題が先鋭的に生まれて
いる。また、世界各国の都市においてモデルケースと見なされる多
くの実践が行われてきたために、その分析は一国一都市の事例の含
意にとどまらない広範な射程を持つ。本講義では、主に都市社会学
分野で言及されてきた論点の紹介を通して、ニューヨークの都市変
化を検討する。
現代において、社会福祉は私たちの生活のさまざまな側面と深く関
わっている。本講義では、社会福祉とは何かという根本的な問いに
対し、「共生社会」と「ユニバーサルデザイン」をキーワードに少
子高齢化の課題や障害者の自立と社会参加の課題などを採り上げ、
基礎的な知識を学ぶと共に実際の事例やデータを通して、今、ここ
にある課題としての理解を深める。また、差別や偏見などが作られ
ていく過程について学ぶ。なお、講義では、受講者による発表や
ディスカッションを予定している。
日本の社会福祉においては、高齢者や児童、障害者など対象者別に
それぞれの法律が制定されており、具体的な福祉サービスが定めら
れている点に特徴がある。本講義では、このうち障害者に焦点をあ
ててどのような制度や活動があるのかについて学ぶ。併せて、身体
障害・発達障害・精神障害についての理解を深め、共生社会の実現
に必要な知識の範囲と態度の形成について考える。また、講義で
は、受講者による発表やディスカッションを予定している。
本講義では、「グローバル化社会」の根幹をなす異文化交流の個々
の事例について学習する。特に、目下懸念される隣国・中国と日本
の文化交流の軌跡を追うことにより、「交流とはなにか」という命
題に触れることを目標とする。講義形式は、担当者による日中交渉
の歴史と現状についての講義を基盤として、受講者による文献資料
の解読や考察報告、テーマ討論などを発展的に展開していく。資料
文献として、映画史を中心とする近年の刊行書籍や学術論文、及び
入手可能な古雑誌資料を扱う予定である。
言語の持つ多様性と普遍性を知ることは、多元的な世界をどう理解
し、国際交流の進む時代をどう生きていくのかについて示唆を与え
てくれる。現在、世界に存在するといわれる6000から7000もの言語
の異なりの幅は途方もないものに思われる一方、ある種の共通傾向
を持つとも考えられる。本講義では、言語の多様な存在形態を概観
しつつ、言語が安定的に示すパターンを探っていく。比較対象とし
て取り上げる言語は日本語、英語、仏語が中心であるが、独語、中
国語、韓国語等の有力言語から少数言語まで様々に扱う。
環境問題とは人間活動と環境の間の相互作用が、人間にとって悪い
方向に変化することである。それを理解するために科学の知識は欠
かすことができない。「環境情報科学A」では、環境に関わる情報
を正しく理解するための自然科学的知識や、情報処理に必要な手法
を身につけることを目標とする。講義では地上観測データや人工衛
星からのリモートセンシングデータなど実際の観測データを用い
て、環境情報を科学的に理解する方法を学ぶ。
56
備考
科目
区分
共
通
授業科目の名称
講義等の内容
環境情報科学A
「環境情報科学B」では、環境問題の予測に用いられる数値シミュ
レーションについて学習する。本物の地球を用いて実験を行うこと
は不可能なため、気候モデルは気候変動のシミュレーションや、そ
のメカニズムを探る数値実験などに利用されている。講義では、気
候モデルの仕組みについての理解や数値シミュレーション結果に関
しての考察を行いながら、環境問題に対して科学的情報に基づいた
総合的な評価を行える力を習得することをめざす。
備考
急速なグローバル化の進展に伴い、地域コミュニティで発生してい
るさまざまな社会問題について、その背景にある社会的な構造や社
会関係を分析する方法を考察する。そのために、まず、コミュニ
ティの基礎理論やコミュニティの構造と文化など、コミュニティを
コミュニティデザイン特論
捉えていく基本的な視点を学んでいき、問題を多角的に考える視野
を身につけていく。また、地域コミュニティで発生している問題に
対して、どのような動きが生み出されているのか、そこでのコミュ
ニティの役割はどのようなものか、という課題を検討していく。
臨床心理学を含め心理学においては非常に多くの量的研究がおこな
われてきている。これらの量的研究を実際に実施もしくは読み解く
にあたっては,最低限の統計法を理解しておくことが必要である。
本講義では心理学の量的研究において一般的に用いられる心理統計
心理統計法特論
について,その結果の読み解き方と実際に利用する際の手続きにつ
いて学習する。特に分散分析や相関分析,因子分析など,頻繁に使
われる統計手法については各参加者が自ら実施可能になることを目
標とする。
社会病理学は、貧困、失業、差別、犯罪など社会にとって望ましく
ない現象の発生原因やその帰結を実証的に検証する学問である。社
会病理学が扱う現象は幅広いが、その中でも犯罪に焦点を当て、な
ぜ犯罪が生じるのかということをbio-psycho-socioの観点から幅広
社会病理学特論
く検討する。講義では、著名な犯罪理論のレビュー論文または実証
論文を選定した上で、発表担当者を決めてディスカッションを行
う。また、ほとんどの犯罪理論は欧米で発展したものであるため、
英語文献が中心となる。
人間関係には、ポジティブな側面とネガティブな側面がある。本講
義では、人間関係のもたらす光と影に関して、主に心理学で提唱さ
れてきた理論やモデルを学び、自らの日常生活における人との関係
性をより客観的に捉える視点を身につけるとともに、その研究法に
人間関係学特論
ついて習得する。授業は、担当者による講義と、受講者による関連
領域の専門書、および学会誌(英文含む)の輪読、発表、ディス
カッションを組み合わせて行うことによって、受講者が能動的に専
門的なアプローチを習得することを目指す。
(注)
1 開設する授業科目の数に応じ,適宜枠の数を増やして記入すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,大学等
の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合は,この書
類を作成する必要はない。
57
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