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姉妹都市に海外駐在事務所を設置

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姉妹都市に海外駐在事務所を設置
群馬県甘楽町とイタリア共和国チェルタルド市の友好親善姉妹都市交流
2015年6月
群馬県甘楽町企画課
甘楽町は群馬県の南西部に位置する農山村で、織田信長の次男信雄(のぶかつ)が
治めた城下町でもあります。往時の風情が残る自然溢れる歴史と文化の香り漂う町で
す。
チェルタルド市は、イタリアの中央部トスカーナ州にあり、フィレンツェとシエナ
の中間に位置し、「デカメロン」の作者ジョヴァンニ・ボッカチオの故郷です。中世
の街並みを残し、オリーブ畑とブドウ畑の丘陵に囲まれたのどかな町です。
【甘楽町:国指定名勝楽山園】
【チェルタルド市:プレトリオ宮殿】
この2つの市町が姉妹都市となったのは、今から30年以上前の1983年のこと
でした。使節団や青少年の相互派遣、ワインやオリーブオイルの輸入販売、絵画展の
開催など教育、経済、文化と様々な交流が続けられてきました。
1993年には、チェルタルド市には日本文化の縮図ともいえる茶室が甘楽町から
贈られ、多くの市民の皆さんや観光客の皆さんが訪れています。
○イタリア・チェルタルド市に海外事務所設置
従来の姉妹都市交流の充実はもちろんのこと、新たな経済交流や文化交流を推進す
るため、本年6月にチェルタルド市に甘楽町海外駐在事務所を開設しました。
事務所プレート除幕式
事務所前にて
左からチェルタルド市長・稲葉駐在員、甘楽町長
グローカル通信第77号
駐在員には、愛知県出身でチェルタルド在住18年の稲葉美代子さんを任命し、稲
葉さんのご自宅を事務所として活動を開始いたしました。駐在員には、新たなイタリ
ア産品の輸入や甘楽町の地酒の輸出に関して調査等に取り組んでもらうなど、今まで
にない交流の広がりへと大きな期待が寄せられています。
○PIZZA 研修
甘楽町にある道の駅「甘楽」は、昨年3月リニューアルオープンし、従来からのチ
ェルタルド産ワインやオリーブオイル等の販売に加えピザ窯を設置し、地粉ピザの販
売を開始しました。ピザ窯のタイルは、チェルタルドで製作されたものです。
このピザ販売に際し、「道の駅」職員をチェルタルドのピザ店に派遣し、3か月の
ピザ作り研修を実施しました。研修先は、チェルタルド市国際文化交流推進協会の会
長が経営するピッツェリアでした。
このピザ研修は、チェルタルド市側の絶大
なる協力のもと実施されましたが、30年以
上に渡る交流の絆があるからこそ成せる事業
でした。
このチェルタルドの味、姉妹都市交流の味
は、多くの皆さんから好評をいただいていま
す。
○中学生研修団
姉妹都市交流の中枢ともいえる事業が、隔年に実施している中学生研修団の派遣事
業です。ホームステイで異文化を体験した中学生は、15回で延べ264人となりま
した。
情報化が日々進む今日では、様々な知識を得ることができますが、実際に見て、聞
いて、体験したものは次元の異なる心の温もりや絆を感じ取れるものです。将来を担
う子どもたちにとって、外向きの心を持つ、また自分たちを見つめ直す機会となって
います。
グローカル通信第77号
ピザ研修を行った職員も中学生時代に中学生研修団としてチェルタルドのご家庭
にホームステイした経験を持っていました。
また、チェルタルドの子どもたちも8回に渡り、甘楽町を訪問しホームステイで日
本の文化を体験しています。こうした若い世代の交流が、次の交流につながり、長い
間実のある交流が続けて来られたとも言えます。
グローカル通信第77号
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