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資料(PDF形式 6558 キロバイト)
平成27年度
第1回
新潟県農業農村整備事業環境情報協議会
次
第
平成27年12月 4日(金)
9:30 ~ 16:30
第1部
現地調査(9:30~12:00
新発田市荒川地内)
1.経営体育成基盤整備事業「荒川地区」の環境配慮内容について
第2部
会議(13:30~16:30
新潟県自治会館別館9階 ゆきつばき)
1.開 会
2.あいさつ
3.議 事
(1)平成28年度新規採択希望地区の環境配慮内容について
(2)その他
4.閉 会
平成27年度
第1回
新潟県農業農村整備事業環境情報協議会 現地調査
次
第
平成27年12月 4日(金)
9:30 ~ 12:00
新発田市荒川地内
1.開 会
2.議 事
(1)経営体育成基盤整備事業「荒川地区」の環境配慮内容について
3.閉 会
現地調査資料
経営体育成基盤整備事業「荒川地区」
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号:
【基本情報】
①事業名:経営体育成基盤整備事業
②地区名:荒川
③所在地:新発田市
【主な工事内容等】
工 種
事 業 量
○農業生産基盤整備
区画整理
A=89.1 ha
農業用用排水施設整備 A=89.1 ha
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
89.1 ha
1,689,000千円
平成28年 ~ 平成36年
工 種
暗渠排水
2
事 業 量
A=89.1 ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
西側平坦部・・・平地農村創造エリア・土地利用型高生産性ゾーン
[新発田市農村環境計画] 東側山間部・・・森林保全エリア・観光史跡ゾーン
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
●地域の目標:
・里山の自然を大切にする。(自然環境)
・魅力ある田園住環境をつくる。(社会環境)
・自然循環型農業を進める。(生産環境)
農業農村整備工事の際には、生態系へ配慮した整備や、周辺の田園景観や環境に配慮した整
備を行うことを目標とする。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年7月1日、平成26年9月9日
晴れ
両生類、魚類、陸産貝類、植物、昆虫類、鳥類、爬虫類、哺乳類 等
事業計画区域内及び周辺の水路及び水田
新潟県土地改良事業団体連合会 加藤稔(技術士農業部門:農村環境・2級ビオトープ計画管理士)
タモ網による任意採捕調査、任意観察調査
魚類 ・・・アブラハヤ、シマドジョウ、ドジョウ
陸産貝類 ・・・マルタニシ、カワニナ
昆虫類 ・・・アキアカネ、コオニヤンマ、シオヤトンボ、ニホンカワトンボ他15種
両性類 ・・・アマガエル、ツチガエル、トノサマガエル
植物
・・・セイキショウモ、オオバコ、キショウブ、コカナダモ、サワヒヨドリ、ハハコグサ
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
(選定理由)
●環境指標種②:
(選定理由)
●環境指標種③:
(選定理由)
●保全対策①:
(選定理由)
●保全対策②:
(選定理由)
両生類:トノサマガエル
水田域を生息場所とする。トノサマガエルは、垂直なコンクリート護岸となっている水路では落下
すると這い上がれなくなってしまい、個体数が減少しており絶滅危惧Ⅱ類に分類されるため指標
種に選定した。
植物:セキショウモ
セイキショウモの生息する場所は魚類の産卵、生息、避難の場となる。本地区の幹線排水路で確
認されており絶滅危惧Ⅱ類に分類されるため指標種に選定した。
陸産貝類:マルタニシ
水田域で生息し、本地区の平坦部、山間部ともに確認されている。乾燥に対する耐性は強く、冬
季には蓋を閉じ泥の中で越冬する。一般的には不適切な農薬使用により減少傾向にあり準絶滅
危惧となっており指標種に選定した。
排水路及び境川排水路と管排水路の合流点に泥たまりのある水槽を設けマルタニシ、セキショウ
モの生息環境を確保する。併せてカエル類脱出工を設置する。【修正】
境川排水路はセキショウモが繁茂しており絶好の魚類等のすみかになっているため改修を行わ
ず既設水路を保全する。【回避】
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●環境配慮水槽工: 工事費 584千円/箇所×4箇所=2,336千円
(カエル脱出工+泥だまり)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
●モニタリング体制:
●モニタリング内容:
日常管理‐地域住民 ・調整役‐土地改良区 ・公共施設としての管理‐新発田市
非農家、農家により日常の維持管理を行い環境配慮施設を積極的に有効活用する。
地域住民を中心とし、新発田市、土地改良区が一体となりモニタリングを実施
保全対象種をモニタリングし環境配慮施設の有効性、改善点を探るとともに、周辺環境への配慮
が図られるよう啓蒙活動を行う。
環境配慮テーマ
経営体育成基盤整備事業「荒川地区」~ゆたかな農業とやすらぎの空間づくりを目指して~
目指す地域環境の姿
・効率的な農業経営が可能となる農業生産基盤整備を実施し、自立した農業・農家の育成を目指すと
共に、昔から荒川地区で育まれた田園風景の保全に配慮する。多様な水辺環境の保存や水域の確保に
より、多様な生息環境を確保し、やすらぎの空間を設け、田園景観の維持を図る。また、これらを地
域住民が継続的に保全管理することで、やすらぎのある農村空間の維持を図る。
「荒川地区」計画平面図
:水路(既存水路保全)
○ :環境配慮水槽
保全対策
環境指標種
荒川地区の生き物の代表
「トノサマガエル」「マルタニシ」「セキショウモ」
脱出経路の確保
生息場所の確保
既存の水生生物の生息環境
を保全(既存水路保存)
生息場所の保存
水のせせらぎゾーン
隣接する地区外の土水路へ水を供
給し、従来の土水路のある景観を
保全します。
環境配慮水槽
カエルの脱出
マルタニシ、水生植物の生息する泥だまりの確保
平成27年度
第1回
新潟県農業農村整備事業環境情報協議会
次
第
平成27年12月 4日(金)
13:30 ~ 16:30
新潟県自治会館
別館9階 ゆきつばき
1.開 会
2.あいさつ
3.議 事
(1)平成28年度新規採択希望地区の環境配慮内容について
(2)その他
4.閉 会
資料1 環境配慮地区一覧表
(平成28年度新規採択希望地区)
新潟県環境情報協議会
県営農業農村整備事業の環境配慮一覧表(平成28年度新規採択希望地区)
地
区
番
号
事業名
1
経営体育成基盤整
備事業(一般型)
新発田
ひめだ
2
経営体育成基盤整
備事業(一般型)
新発田
3
経営体育成基盤整
備事業(一般型)
地域機関
地区名
受益面積
(ha)
総事業費
(千円)
環境指標種
環境保全
対象工種
ミティゲーション
5原則
確認事項
生き物調査
合意形成
環境配慮対策
説明
方式
経済性
維持管理体制
モニタリング体制
267.9
5,640,000
メダカ、トノサ
マガエル
排水路
修正
回避
農家組合、集落、土地
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい 脱出工の設置、既設
農家組合、集落、土地
8千円/8箇所(脱出工)
改良区によるモニタリ
査
て地元説明会を実施 排水路の保存
改良区による維持管理
ング
詳細
あらかわ
89.1
1,689,000
トノサマガエ
ル、マルタニ
シ、セキショウ
モ
排水路
修正
回避
環境配慮水槽(カエ
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい ル脱出工・泥だまり 2,336千円/4箇所(環境 地域住民、土地改良区 地域住民を中心にモニ
査
て地元説明会を実施 併用)の設置、既設 配慮水槽)
による維持管理
タリング
排水路の保存
現地
巻
ふくじま
63.5
1,050,000
ドジョウ、タモ
ロコ
排水路
代償
修正
863千円/30m(魚巣桝・
農家組合、集落、土地
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい 環境配慮型水路(魚
地域住民、土地改良区
ワンド)
改良区によるモニタリ
査
て地元説明会を実施 巣桝・ワンド)の設置
による維持管理
ング
詳細
経営体育成基盤整
4 備事業(法人育成
型)
魚沼
やまと
23.3
560,000
メダカ
ため池
回避
軽減
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい 既存ため池の保存、 既存ため池の保存の
査
て地元説明会を実施 生き物の捕獲・移設 ため工事費なし
多面的機能支払組織、
多面的機能支払組織
地元農家による維持管
によるモニタリング
理
詳細
経営体育成基盤整
備事業(一般型)
魚沼
かみはら
25.1
ドジョウ、ドブ
527,000 ガイ、マルタニ ビオトープ
シ
代償
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい
ビオトープの創設
査
て地元説明会を実施
地域住民を中心に市、
地域住民による維持管
土地改良区によるモニ
理
タリング
簡易
経営体育成基盤整
6 備事業(面的集積
型)
柏崎
長嶺
ながみね
28.8
730,000
経営体育成基盤整
7 備事業(面的集積
型)
柏崎
五日市・内方
8
かんがい排水事業
(一般型)
三条
9
かんがい排水事業
(集積型)
南魚沼
10
基幹水利施設ストッ
クマネジメント
三条
5
がわ うがん
姫田川右岸
荒川
福島
ざわ
大和沢
上原
いつかいち
うち かた
46.3
250千円/1箇所
ドジョウ、オオ
タニシ
排水路
代償
修正
現況柵渠の再利用
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい
(動植物の生息空間 810千円/60m
査
て地元説明会を実施
の確保)
地域住民を中心に市、
地域住民による維持管
土地改良区によるモニ
理
タリング
簡易
ドジョウ、トノサ
1,170,000 マガエル、オオ
タニシ
排水路
代償
修正
環境配慮型水路(カ
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい
エル脱出工併用)の 897千円/60m
査
て地元説明会を実施
設置
地域住民を中心に市、
地域住民による維持管
土地改良区によるモニ
理
タリング
詳細
コイ科魚類
(コイ・フナ等)
頭首工
軽減
文献調査及び現地
調査
工事中の配慮(生き
物の捕獲・移設)
一括
かりやだ が わ お お せ き
3,178.2
564,000
うおの
1,014.6
トノサマガエ
頭首工、揚
794,000 ル、アカハライ
水機場
モリ等
軽減
文献調査及び現地
調査
工事中の配慮(濁水
流出の低減による周
辺環境への配慮)
一括
581,800
軽減
文献調査及び現地
調査
工事中の配慮(生き
物の捕獲・移設)
一括
刈田川大堰
がわ とうぶ
魚野川東部
おおじま しもごう
大島下郷
225.4
ウグイ
排水機場
新潟県環境情報協議会
県営農業農村整備事業の環境配慮一覧表(平成28年度新規採択希望地区)
地
区
番
号
事業名
地域機関
地区名
受益面積
(ha)
総事業費
(千円)
環境指標種
確認事項
環境保全
対象工種
ミティゲーション
5原則
排水路
修正
軽減
代償
目視、タモ網による
採捕調査
生き物調査
合意形成
環境配慮対策
説明
方式
経済性
維持管理体制
モニタリング体制
225千円/4箇所*左右
ワンド付フリューム、 岸(ワンド付フリュー
地元農家、多面的機能
環境配慮計画につい
地元農家による維持管
水路脱出用スロープ ム)、228千円/11箇所*
支払組織によるモニタ
て地元説明会を実施
理
の設置
左右岸(水路脱出ス
リング
ロープ)
詳細
多面的機能支払組織
に属する農家を中心に
モニタリング
簡易
既存土水路及び周
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい 辺湿地帯の保存、生 60千円/30箇所(排水
査
て地元説明会を実施 き物の移設、排水路 路脱出桝)
脱出桝の設置
多面的機能支払組織、
多面的機能支払組織、
大和川地区ほ場管理
大和川地区ほ場管理
委員会によるモニタリ
委員会による維持管理
ング
詳細
300千円/1箇所(ビオ
トープ)
240千円/200m(江)
多面的機能支払組織、 多面的機能支払組織、
地元農家による維持管 地元農家によるモニタ
理
リング
簡易
農家組合による維持管 農家組合によるモニタ
理
リング
簡易
中山間地域総合整
11 備事業
(生産基盤型)
長岡
やつ で
37.3
ホトケドジョ
891,000 ウ、トノサマガ
エル
12 農地環境整備事業
長岡
かみかたかい
16.5
トノサマガエ
用水路、排
382,000 ル、ニホンアカ
水路
ガエル
修正
タモ網による採捕調 環境配慮計画につい 水路脱出用スロープ 1,172千円/7箇所(水路 多面的機能支払組織
査
て地元説明会を実施 の設置
脱出用スロープ)
による維持管理
13 農地環境整備事業
糸魚川
やまとがわ
24.3
トノサマガエ
640,000 ル、アカハライ
モリ
回避
軽減
代償
14 農地環境整備事業
糸魚川
せん ぼん ざか
10.3
359,000
軽減
鳴き声(鳥類)、タモ
網による採捕調査
環境配慮計画につい ビオトープの創設、
て地元説明会を実施 江(承水路)の設置
うつ
43.0
79,500
ツチガエル、ア
カガエル
用水路
最小化
文献調査及び目視
環境配慮計画につい 三面張ブロック護岸 4,060千円/214m2(環
て地元説明会を実施 (環境ブロック)
境ブロック)
11.2
295,000
ツチガエル、ア
オイトトンボ
ため池
修正
軽減
文献調査及びタモ網 環境配慮計画につい 堤体法面の植生、生 6,000千円/2576m2(植 多面的機能支払組織
による採捕調査
て地元説明会を実施 き物等の捕獲・移設 生工)
による維持管理
311.8
ニホンカモシ
410,000 カ、カジカ、ハ
ヤブサ、ノジコ
頭首工
軽減
回避
文献調査及び生物
概況調査
83,000
昆虫類、植物
等
ため池
軽減
堤体法面の植生(現
文献調査及びタモ網 環境配慮計画につい
312千円/600m2(現状 地域農家、土地改良区 地元農家、土地改良区
状土被覆による植生
による採捕調査
て地元説明会を実施
土被覆)
による維持管理
によるモニタリング
の復元)
簡易
2,467,000
タモロコ、ヨシ
ノボリ
用水路
軽減
文献調査及び現地
調査
一括
-
用水路(管
水路)
軽減
文献調査
八手
上片貝
大和川
千本坂
15
ため池等整備事業
(用排水施設整備)
魚沼
16
ため池等整備事業
(震災対策型)
十日町
あぶ さか だい
17
ため池等整備事業
(用排水施設整備)
十日町
しょうめん
18
ため池等整備事業
(震災対策型)
上越
すえざわ
19 地盤沈下対策事業
新潟
かめだ
ごう あが
1,001.5
南魚沼
あなじ
しんでん
51.6
20
特定農業用管水路
等特別対策事業
の
宇津野
鐙坂第2
がはら
正面ヶ原
末沢
亀田郷阿賀
穴地新田
97.6
339,000
排水路
ビオトー
トノサマガエ
プ、江(承
ル、コオイムシ
水路)
多面的機能支払組織
によるモニタリング
工事中の配慮(河川
環境の原状回復、繁
殖期を考慮した工期
設定)
環境配慮計画につい 工事中の配慮(生き
て地元説明会を実施 物の捕獲・移設)
工事中の配慮(濁水
流出の低減による周
辺環境への配慮)
簡易
一括
一括
資料2 環境配慮内容説明資料
(詳細説明地区)
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号:
【基本情報】
①事業名:経営体育成基盤整備事業
②地区名:姫田川右岸
③所在地:新発田市
【主な工事内容等】
工 種
事 業 量
○農業生産基盤整備
区画整理
A=267.9 ha
農業用用排水施設整備 A=267.9 ha
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
267.9 ha
5,640,000 千円
平成28年 ~ 平成36年
工 種
暗渠排水
1
事 業 量
A=264.0 ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
里山交流エリア、集約型高付加価値ゾーン(新発田市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
生物の生息・生育環境としての農地の整備と生産性の確保との両立を考慮して、生物生息・生育
環境の保全に配慮する。
●地域の目標:
農業農村整備工事の際には、生態系へ配慮した整備や、周辺の田園景観や環境に配慮した整
備を行うことを目標とする。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年7月22日 11:00~15:00
晴れ、気温30℃
魚類、両生類、ハ虫類、昆虫類、クモ類、植物
地区内の用排水路及び周辺
新潟県土地改良事業団体連合会
目視(ハ虫類、クモ類、植物)、タモ網による採捕調査(魚類、両生類、昆虫類)
魚 類:シマドジョウ、ドジョウ、メダカ(キタノメダカ) 両生類:アカハライモリ、トノサマガエル
ハ虫類:シマヘビ 昆虫類:ギンヤンマヤゴ、タイコウチ、ノシメトンボ、ハグロトンボ、ミヤマアカ
ネ、キチョウ、ベニシジミ クモ類:ナガコガネグモ 植 物:オオキンケイギク、オカトラノオ、ヤマユ
リ
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
(選定理由)
魚類:メダカ
最も本種の生息に適しているのは、昔ながらの素掘の用水路や自然護岸が保たれている池沼な
どであるため、水草の生える場所を残すような整備が望まれる。
●環境指標種②:
(選定理由)
両生類:トノサマガエル
トノサマガエルは、水田と水路というように水と陸がないと生きていくことができない生物で、水域
のネットワークを確保されていることが指標となるため環境指標種として保全する。
●保全対策①:
(選定理由)
河川沿いの排水路は、通年水があり、水生生物の避難場所、産卵や越冬場として、工事を実施
せず、良好な環境を保全する。(回避)
●保全対策②:
(選定理由)
脱出工を設置、排水路に脱出工を設置して生き物の移動経路を確保する。(修正)
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●脱出工:
工事費 8千円/ 8箇所(うち環境配慮係る事業費 8千円/8箇所)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
●モニタリング体制:
●モニタリング内容:
農家組合を中心に集落、土地改良区で連携した維持管理。
定期的に水路の泥上げや草刈りを実施し、いきものが生息しやすい環境を維持する。
農家組合、集落及び土地改良区が連携し、調査を実施。
区域内における生き物の生息状況の確認。
環境配慮テーマ
経営体育成基盤整備事業「姫田川右岸地区」
~山河織りなす豊かな農村環境の保全~
目指す地域環境の姿
・地域の象徴である二王子岳や加治川流域には多くの淡水魚類が生息している。この豊かな環境を守
るため自然環境維持に配慮した地域づくりを目指す。
・水田⇔水路⇔河川のネットワーク維持を図り、生き物が生息しやすい環境を配慮し、水辺環境の
創設により農村環境を保全する。
「姫田川右岸地区」計画平面図
環境指標種
農村地域の代表種「メダカ」
農村地域の代表種「トノサマガエル」
赤:脱出工設置(修正)
緑:工事を実施せず現況のまま残す(回避)
水が澄んだ流れの緩やかな小川や細流、水田につ
ながる水路や水たまりに生息していることから水
質が良好に保たれていることの指標となる。
脱出工
水辺環境の保全
計画排水路に脱出工を設置して、生き物の移動経路を確保する。(修正)
姫田川、坂井川に沿った排水路は、通年水があり、水生生物の避難場所、
産卵や越冬場として、工事を実施せず良好な環境を保全する。(回避)
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号:
【基本情報】
①事業名:経営体育成基盤整備事業
②地区名: 福島
③所在地: 新潟県新潟市西蒲区
【主な工事内容等】
工 種
○農業生産基盤整備
区画整理
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
事 業 量
A=63.5ha
63.5 ha
1,050,000千円
平成28年 ~ 平成36年
工 種
暗渠排水
3
事 業 量
A=63.5ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
農業振興エリア、農村環境配慮ゾ-ン (新潟市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
生物の生息・生育環境としての農地の整備と生産性の確保との両立を考慮して、生物生息・生育
環境の保全に配慮する。
●地域の目標:
農業農村整備工事の際には、生態系へ配慮した整備や、周辺の田園景観や環境に配慮した整
備を行うことを目標とする。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年7月26日 9:50~11:30
晴れ、気温34℃
魚類、貝類、甲殻類、昆虫類等
地区内の用排水路
西蒲原土地改良区
タモ網による採捕調査
魚類(タモロコ、ドジョウ、ツチフキ、カワムツ、ヤリタナゴ、ウキゴリ)、貝類(タニシ、シジミ、カワニ
ナ)、甲殻類(カワエビ、ザリガニ)、環形動物(ヒル)
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
(選定理由)
魚類:ドジョウ
かつては日本各地の水田や水路に多く見られ、食用としても用いられた身近な魚類の一つであっ
た。近年の農業形態の変化に伴い数を減らしている。
●環境指標種②:
(選定理由)
魚類:タモロコ
現在も比較的広い範囲で生息しているが、生息域である河川中下流域やその細流、水田脇の用
水路の改修に伴い生息適地が減少しつつある。
●保全対策①:
(選定理由)
環境配慮型水路(魚巣桝)を設置する。
計画排水路の一部に、環境配慮型水路(魚巣桝)を設置し、水路内の動植物の生息・繁殖空間を
確保する。
●保全対策②:
(選定理由)
現況施設の利用。
主要幹線支線水路は極力、現況施設を利用し工事期間の短縮を図る。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●排水路:
工事費 2,160千円/30m(うち環境配慮係る事業費 863千円/30m)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
●モニタリング体制:
●モニタリング内容:
農家組合を中心に集落、土地改良区で連携した維持管理。
定期的に水路の泥上げや草刈りを実施し、いきものが生息しやすい環境を維持する。
農家組合、集落及び土地改良区が連携し、調査を実施。
区域内における生き物の生息状況の確認。
環境配慮テーマ
経営体育成基盤整備事業「福島地区」
~生物生息・生育環境の保全~
目指す地域環境の姿
生物の生息・生育環境としての農地の整備と生産性の確保との両立を考慮して、生物生息・生育環境
の保全に配慮する。
環境指標種
「福島地区」計画平面図
水辺環境の保全
農村地域の代表種「ドジョウ」
農村地域の代表種「タモロコ」
大荒江
排水機場
路
用水
島淵
新
木
山
川
排
水
路
枡部
ワ ンド部
桝部
75 0
1000
5 00
100 0
75 0
場所打ち壁
場所打ち壁
1 50
50 0
小口止め
1 50
用水
パス
バイ
福島
大
荒
江
排
水
路
排水 フリ ュー ム
H 10 00x B1 00 0 L=2 .0 m
排水フ リュ ーム
H1 00 0xB 10 00 L =2. 0m
1 00 0
一
般
県
道
月
潟
・
吉
田
線
1 00 0
1500
浦
田
排
水
路
平面図
1 00 0
八
ケ
江
用
水
路
湾 処部
平面図
中
之
口
支
線
用
水
路
真
木
排
水
路
主
要
地
方
道
加
茂
・
巻
線
排 水フリ ュー ム
H 10 00 xB1 00 0 L=2 .0 m
農 土協規 格排 水フ リュー ム( 浮上 対策品 )
H 12 00x B1 50 0 L 2. 0m ×2本 =4 .0 m
A-A断面図
排 水フ リュ ーム
H10 00 xB 100 0 L= 2.0 m
B-B断面図
湾処 部
11 5
150 0
5 00
農 土 協 規格排水 フ リ ュー ム (浮 上 対策 品 )
H 1 2 00 xB 1 5 00 L= 2 .0 m
115
11 5
15 0 0
50 0
1 000
農 土 協規 格排 水 フ リュ ー ム( 浮 上対 策 品 )
H 1 20 0x B 1 50 0 L = 2. 0 m
1 15
1 000
12 0 0
12 5
5 00
1 2 00
10 00
横断面図
1 000
横断面図
1 25
主
要
地
方
道
新
潟
・
燕
線
かつては日本各地の水田や水路
に多く見られたが、近年の農業
形態の変化に伴い数を減らして
いる。
主要地方道白根・間瀬線
177 0
赤:環境配慮水路(魚巣枡)位置
青:環境配慮水路(ワンド)位置
17 7 0
排水路の集水部に魚巣桝、直線部にワンドを設けることによ
り、水の流れが緩やかであるために水草が生育し、魚類が生
息できる環境が保持される。また、捕獲によるモニタリング
が可能である
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号:
【基本情報】
①事業名:経営体育成基盤整備事業(法人等育成型) ④受益面積:
②地区名:大和沢
⑤総事業費:
③所在地:新潟県魚沼市
⑥施工年度:
【主な工事内容等】
工 種
○農業生産基盤整備
区画整理
事 業 量
工 種
4
23.3ha
560,000 千円
平成28年 ~ 平成33年
事 業 量
A=23.3ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
里山交流創造エリア (魚沼市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
効率的な農業経営を行える農業生産基盤の整備を実施し、魅力ある農業、強い農家づくり
を目指すと共に水辺環境が共生する地域づくりを目指す。
●地域の目標:
水辺環境の創出や水域の確保により、生き物の生息環境を確保し、やすらぎのある農村
環境の維持を図る。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成25年9月1日
くもり
両生類、魚類、 昆虫
地区内用排水路(魚類)、地区内水田周辺(両生類、昆虫)
高校教諭、魚沼市教育委員会、内水面水産試験場、魚沼漁協、土地改良区、推進委員会役
員、
地域の方々・子供達、農地水活動組織、魚沼地域振興局
タモ網による採捕調査
両生類:イモリ 魚類:アブラハヤ、ヨシノボリ、メダカ、ドジョウ、オオクチバス、コイ、フナ
昆虫:コオイムシ、ヤゴ、ガムシ、マツモムシ 貝類:カワニナ、マルタニシ
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
(選定理由)
魚類:メダカ
メダカは流れのゆるい小川や水路などに生息し、動物プランクトン蚊の幼虫ボウフラを好んで
食する。里山を代表する生物である。
●環境指標種②:
(選定理由)
●保全対策:
(選定理由)
生物の種類が多く確認された大和沢ため池を既存の環境のまま残し、保持する。
古長沢ため池に自生する「コウホネ」を保全し景観を保持する。 【回避】
工事による生態系への影響を軽減するため、工事実施前に地域住民を中心に既存生物を採取
し、大和沢ため池等に移動を行うことを今後、検討し実施する。 【影響の軽減】
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
※環境配慮工事は実施しない。
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
多面的機能支払交付金組織及び耕作者組合による管理。
年3回草刈りを行い水棲生物の生息環境に適した水環境を整備する。
●モニタリング体制:
農地・水・環境保全対策組織を中心に調査を実施。
●モニタリング内容:
調査は、年一回生き物調査を実施する。
環境配慮テーマ
経営体育成基盤整備事業「大和沢地区」~ゆたかな農業といきものとの共生を目指して~
目指す地域環境の姿
・効率的な農業経営を行える農業生産基盤の整備を実施し、魅力ある農業、強い農家づくりを目指すと
共に水辺環境が共生する地域づくりを目指す。
・水辺環境の創出や水域の確保により、生き物の生息環境を確保し、やすらぎのある農村環境の維持を
図る。
「大和沢地区」計画平面図
環境指標種
魚類の生息環境を保持する代表
「メダカ」
環境配慮○
生物の種類が多く確認された大和沢ため池を既存の環境のまま残
し、保持する。【回避】
工事による生態系への影響を軽減するため、工事実施前に地域
住民を中心に既存生物を採取し、大和沢ため池等に移動を行うこ
とを今後、検討する。【影響の軽減】
景観配慮○
古長沢ため池に生息する「コウホネ」を保全し景観を保持する。
流れのゆるい小川や水路などに生育し、動物プ
ランクトン、蚊の幼虫ボウフラを好んで食する。
地域の「魚野川左岸地域資源保全隊」「耕作者
組合」による定期的な管理を実施します。
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号:
【基本情報】
①事業名:経営体育成基盤整備事業
②地区名:五日市・内方
③所在地:新潟県柏崎市
【主な工事内容等】
工 種
○農業生産基盤整備
区画整理
道路工
用水路工
事 業 量
A=46.3ha
L=4.6km
L=9.5km
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
工 種
排水路工
暗渠排水
連絡水路工
7
46.3 ha
1,170,000千円
平成28年 ~ 平成33年
事 業 量
L=5.4km
A=45.4ha
L=0.6km
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
しぜん・歴史文化共存エリア・里山・中山間農業ゾーン (柏崎市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
高生産農業の発展を進める上でも、区域内に生息する生き物への生態系の保全に配慮しつ
つ、地域のもつ豊かな自然環境にも配慮し、自然と共生する農村地域を目指す。
●地域の目標:
ほ場整備により、人為的な構造物に変わるものを環境に配慮した工法への取り組みを検討し、
生態系の保全回復に配慮した事業を推進する。 計画区域に隣接する五日市大池も含め、水
辺環境の創出、確保により、多様な生息環境を確保し、田園景観の維持を図る。またこれらは
地域住民が保全管理し、維持していく。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年6月10日
晴れ、気温 ℃
魚類、甲殻類、両生類、貝類、植物 等
事業計画区域とその周辺
委託業者・新潟県、土地改良区・地元住民、小学生
タモ網による採捕調査
魚類:フナ類(ギンブナ等)、ドジョウ、ウグイ、ヨシノボリ類、ウキゴリ等 甲殻類:スジエビ、モクズガニ、アメリカザリガ
ニ等 両生類:ウシガエル、アマガエル、トノサマガエル等 貝類タガイ、オオタニシ、カワニナ等 植物:イヌタヌ
キモ等
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種:
(選定理由)
魚類:ドジョウ
比較的きれいな水に生息する。水温が低く流れがゆるやかな河川や湿地水田等で生息する。
水路~水田のネットワークを代表する生物であり、事業における影響を予測するための指標と
して有効である。
●環境指標種:
(選定理由)
両生類:トノサマガエル
トノサマガエルは、水田周辺の畦と水辺を利用し、生息数が豊富なことは水田周辺の陸域と水
域が健全であることを示すため。
●環境指標種:
(選定理由)
貝類:オオタニシ
国の準絶滅危惧種に指定されていて、保護すべき種の位置づけがなされている種であり、水田
や水路の泥底に生息し、生き物調査等によるモニタリングが容易である。
●保全対策:
(選定理由)
ため池とのつながりがあり、流入が比較的多い排水路の一部に、環境配慮型水路を設置するこ
とにより、底の土を残し、生物の生息環境を残す。
排水路に泥が堆積する環境にすることにより、挺水植物や水草が生育し、魚類・貝類が生息で
きる環境が保持されている。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●排水路:
工事費2,443千円/60m(うち環境配慮係る事業費 897千円/60m)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
農家、非農家による維持管理
ゴミ拾いや草刈り等の管理
●モニタリング体制:
地域住民を中心とし、柏崎市、土地改良区が一体となりモニタリングを実施
●モニタリング内容:
年数回のモニタリング調査を実施し、環境配慮施設の有効性、改善点を探るとともに、周辺環境
への配慮が図られるよう啓蒙活動を行う。
環境配慮テーマ
経営体育成基盤整備事業「五日市・内方地区」~豊かな農業と自然環境の共生を目指して~
目指す地域環境の姿
・高生産農業の発展を進める上でも、区域内に生息する生き物への生態系の保全に配慮しつつ、地域の
もつ豊かな自然環境にも配慮し、自然と共生する農村地域を目指す。
・水辺環境の創出、確保により、多様な生息環境を確保し、田園景観の維持を図る。
環境指標種
「五日市・内方地区」計画平面図
五日市・内方地区の生き物代表
「ドジョウ」
「トノサマガエル」
「オオタニシ」
脱出工
ため池とのつながりがあり、流入が比
較的多い排水路の一部に環境配慮型水
路と併せて、脱出工も設置し、水路内
の動植物の生息・繁殖空間を確保する。
○ドジョウは水温が低く流れが緩やかな河川や湿地水田等で生
息する。水路~水田のネットワークを代表する生物である。
○トノサマガエルは、水田周辺の畦と水辺を利用し、生息数が
豊富なことは水田周辺の陸域と水域が健全であることを示す。
○オオタニシは水田や水路の泥底に生息し、生き物調査等によ
るモニタリングが容易である。
•維持管理プラス1組織「五日市・内方地区維持管理組合」
及び多面的機能支払取組み組織「五日市集落資源保全会」
「内方地区資源保全会」で定期的な水路管理や、地域の子
供達と連携した環境教育も実施。
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号: 11
【基本情報】
①事業名:中山間地総合整備事業
②地区名:八手地区
③所在地: 新潟県三島郡出雲崎町
【主な工事内容等】
工 種
ほ場整備
暗きょ排水
事 業 量
3団地A=30.7ha
2団地A=6.6ha
④受益面積: 37.3 ha
891,000 千円
⑤総事業費:
⑥施工年度: 平成28年 ~ 平成33年
工 種
事 業 量
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
「自然と農の共生エリア」及び「生産性増進ゾーン」(出雲崎町農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
八手地区特有の生物相や生態系を守り育てるために自然と共生する農業を推進し、また快適でやすらぎのある農村環
境の整備や農地の保全等に努め、自然・文化・伝統を地域の財産として将来世代に引き継いでいく。
●地域の目標:
「自然と農の共生」を背景に、効率的な生産の場の整備を進めながら、一方でホトケドジョウやキタノメダカ等の貴重な田
んぼの生き物たちにも出会うことができる、潤いのある里地づくりを目指す。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成25年8月22日、平成26年8月18日
晴れ・気温30℃(8月22日)、晴れ・気温31℃(8月18日)
爬虫類、両生類、魚類、底生動物等
地区内用水路・排水路
大原技術株式会社(爬虫類、両生類、魚類、底生動物等)
目視観察及びタモ網・カゴワナによる採捕調査
爬虫類・両生類:トノサマガエル、イシガメ等/魚類:タモロコ、ヤリタナゴ、ホトケドジョウ等/底生動物:マルタニシ、カワ
ニナ、ヒメゲンゴロウ、オオコオイムシ等
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
(選定理由)
両生類:トノサマガエル
当地区のほ場は、沢幅の狭い谷津田に分布している。水域、陸域、及び山林が近接して、小さいエリアでも多様な環境
要素が含まれている。そのような環境条件から、当地区はトノサマガエルの生息密度が高く、地区を象徴する種であると
考えられることから設定した。
国RL準絶滅危惧及び県RB絶滅危惧Ⅱに指定されている。
●環境指標種②:
(選定理由)
魚類:ホトケドジョウ
当地区は河川の最上流にあって、渓流水や湧水を水源とした細流も多く、夏の高温時でもほ場内水路の水温は低く保
たれている。このような環境条件から、ほ場の上流域においてはホトケドジョウの生息が容易に確認できる。ホトケドジョ
ウは、八手地区の環境を象徴する種であり、水田まわりの水環境が良好に維持されていることと生物の多様性を示して
いることから選定した。
国RL絶滅危惧ⅠB及び県RB絶滅危惧Ⅱに指定され、絶滅危惧カテゴリーの上位に位置し特に保護すべき種である。
ワンド付フリューム+脱出スロープの設置
ホトケドジョウ等の魚類が生息できるように、緩流空間を排水路に創出する。またスロープ設置によってカエル等が水路
から脱出できる場所も確保する。
●保全対策①:
(選定理由)
●保全対策②:
(選定理由)
水路脱出スロープ
脱出スロープの設置により、水域と水域をつなぐ経路を排水路に設け、カエル等の移動経路を確保する。
●保全対策⑤:
(選定理由)
移植
工事区域内の絶滅ランク付上位のホトケドジョウ等は事前に捕獲して、地区内の類似環境に移植することで工事による
直接的インパクトを回避する。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●ほ場、暗渠:
工事費891,000千円/37.3ha(うち環境配慮係る事業費:対策①225千円(N=4箇所×左右岸)、対策②228千円(N=11箇所
×左右岸)、対策⑤83千円、合計536千円)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
●モニタリング体制:
●モニタリング内容:
各工区の農家組織など
定期的に水路の江ざらいや草刈りを実施する。江ざらい1回/年。草刈り2回/年
担い手農家に加えて、多面的機能支払いを活用した集落住民全体
江ざらい等の維持管理時に、保全対象種を確認する。
■環境配慮テーマ
中山間地総合整備事業「八手地区」
~ホトケドジョウ、トノサマガエルと出会える潤いのある里地づくり~
■目指す地域環境の姿
・効率的な生産の場の整備を進める一方で、ホトケドジョウ等の貴重な田んぼの生き物たちにも出会うことがで
きる、潤いのある里地づくりを目指す。
・自然と共生する農業の推進と、集落住民一体で水路、ため池、農道、農地の保全等に努めることで、八手地区
特有の生物相や生態系を守り育て、自然・文化・伝統を地域の財産として将来世代に引き継いでいく。
■環境指標種
・細流の澄んだ水
にすむ生き物
「ホトケドジョウ」
・水田から畦など、
水域と陸域を行き
来する生き物
「トノサマガル」
ホトケドジョウ
トノサマガエル
→ホトケドジョウ:夏でも水温の低い湧水を好み、プランクトン、
底生小動物が多数生息する良好な水環境を示す指標となる。
トノサマガエル:水辺と畦などに生息するため、水田周辺の水域
と陸域が健全であることを示す指標となる。
■配慮内容
〔ワンド(淀み)付フリューム+脱出スロープ〕
・淀みによる緩流空間の創出
・砂礫や砂泥をワンド内に堆積させ、河床・渠底
の平面化・単調化の回避
■配慮留意点
〔水路脱出スロープ〕
・水路内に落下したカエル等の這い上がりサポート
[ホトケドジョウ]
・ワンド底を水路底より深くする。
砂礫や砂泥、落葉や枝をワンド内に溜め
ることで、水路環境の単調化を防ぐ。
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号: 13
【基本情報】
①事業名: 農地環境整備事業
②地区名: 大和川地区
③所在地: 新潟県糸魚川市
【主な工事内容等】
工 種
事 業 量
○農業生産基盤整備
区画整理
1団地 A= 19.9 ha
農業用用排水施設整備 用水路1路線 L= 0.6 km
ため池1箇所 A= 24.3 ha
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
工 種
○保全管理区域
農地保全
24.3 ha
640,000千円
平成28年 ~ 平成33年
事 業 量
1団地 A= 0.2 ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
里山環境保全エリア (糸魚川市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
●地域の目標:
農が奏でるハーモニー 人と自然が共生できる農村地域の形成
人と自然が共生できる農村地域の形成に向け、ほ場整備等のハード面の整備だけでなく、環境保
全型農業等のソフト面での取り組みや地域住民が一体となって環境保全に取り組む体制づくりを
進め、豊かな自然環境や生態系の保全を図る。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年6月3日
晴れ、気温25℃(6月3日)
魚類、両生類、昆虫類 等
平成27年6月3日
小雨、気温22℃(6月3日)
両生類、昆虫類 等
ため池、用排水路及び農地(魚類、両生類、昆虫類)
ため池湿地、用排水路及び農地(両生類、昆虫類)
野紫木洋市自然情報C代表、地元住民、大和川小4年 野紫木洋市自然情報C代表、地元住民、大和川小4
生、市・県担当者
年生、市・県担当者
タモ網による採捕調査
魚・貝類:ギンフナ、ヨシノボリ、カラスガイ、マルタニシ、
カワニナ
両生類:トノサマガエル、ツチガエル、アカハライモリ
昆虫類:シオカラトンボ他2種、モンシロチョウ他3種、マ
メゲンゴロウウ等
タモ網による採捕調査
魚・貝類:カラスガイ・マルタニシの貝殻、カワニナ
両生類:トノサマガエル、ツチガエル、アカハライモリ
昆虫類:シオカラトンボ、モンシロチョウ、ヤゴ等
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
●環境指標種②:
(選定理由)
両生類:トノサマガエル【新潟県カテゴリー(絶滅危惧Ⅱ類)】
両生類:アカハライモリ【新潟県カテゴリー(準絶滅危惧)】
ほ場整備実施により水生植物が繁茂するため池や土水路が消滅。また、乾田化によって両生類等
の移動経路や生息環境が悪影響を受ける。現在は数多く生息するトノサマガエルとアカハライモリ
を環境指標種とし、事業実施による影響を把握する。
●保全対策:
(選定理由)
【回避】ほ場整備区域に接する湿地と土水路を残す。【影響軽減】排水路に脱出桝を設置する。
既存ため池から樹林地へと繋がる湿地や土水路を残すことで、両生類等の移動経路や生息環境
の確保が期待できる。水路に設置する脱出桝により両生類等の移動経路の確保が期待できる。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●ほ場整備:
(排水路)
湿地と土水路の現況維持:工事費-千円(うち環境配慮係る事業費 -千円)
排水路脱出桝:工事費 60千円/30箇所(うち環境配慮に係る工事費 2千円/箇所、30箇所/@100m)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
●モニタリング体制:
●モニタリング内容:
多面的機能支払交付金を活用し、取組組織の「糸魚川市広域協定参加組織(大和川夢創倶楽
部)」と「大和川地区ほ場管理組合」が共同で維持管理を行う。
年2回の溝畔草刈り及び年1回の水路泥上げを実施する。
大和川夢創倶楽部と大和川地区ほ場管理組合が連携し、必要に応じ有識者に意見を求めながら
調査を実施する。
溝畔草刈り及び水路泥上げ作業時に、既存ため池や隣接する湿地と上流土水路及び周辺農地を
基本に生息状況を確認する。
環境配慮テーマ
農地環境整備事業「大和川地区」 ~農が奏でるハーモニー 人と自然が共生できる農村地域の形成~
目指す地域環境の姿
・人と自然が共生できる農村地域の形成を目指す。
・ほ場整備等ハード面の整備だけでなく、環境保全型農業等ソフト面での取り組みや地域住民が一体と
なって環境保全に取り組む体制づくりを進め、豊かな自然環境や生態系の保全を図る。
「大和川地区」計画平面図
環境指標種
両生類:トノサマガエル
(絶滅危惧Ⅱ類)
環境配慮区域【回避】
土水路 60m
現況ため池と湿地
生き物の引越し【代償】
面工事施工前に廃止する
ため池から既存ため池へ生
息する生き物を移動する。
両生類:アカハライモリ
(準絶滅危惧種)
ほ場整備で水生植物が繁茂するため池や土水路が消滅。
乾田化によって両生類等の移動経路や生息環境が影響を
受ける。現在は数多く生息する両生類を環境指標種とし、
事業実施による影響を把握する。
保全・モニタリング体制
既存ため池に流れ込む土水路及びその周辺の湿
地等をそのまま残し、多様な生き物の生息・生育環
境及び移動経路を維持する。
既存ため池周辺の生き物調査
糸魚川市自然情報センター会員を
講師に地元住民と小学校児童で実施。
ほ場管理組合と多面
的機能支払取組組織
「大和川夢創倶楽部」
が耕作者と連携して維
持管理作業時に併せて
観察・調査を実施し、
必要に応じて有識者に
意見を図る。
資料3 環境配慮内容説明資料
(簡易説明地区)
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号:
【基本情報】
①事業名:経営体育成基盤整備事業 ⑤受益面積:
②地区名:上原
⑥総事業費:
③所在地:新潟県魚沼市
⑦施工年度:
【主な工事内容等】
・
区画整理
25.1 ha
・
暗渠排水
- ha
・
道路工
3.8 km
・
用水路工
4.9 km
・
排水路工
4.6 km
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
25.1 ha
527,000 千円
平成 28 年
~
5
33 年
定住環境創造エリア・農業生産団地ゾーン及び滞在型交流農業ゾーン
●位置付け:
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
四季かがやく魚沼の自然を守り、美しい「雪のくに」ふるさとの景観を保全する。
(自然環境保全)
魚沼市の風土・伝統文化を高める地域づくりと、スロ-ライフによる都市との交流の輪を広げる。
(社会環境保全の基本方針)
農業のさまざまな役割を市民に伝え、安全でおいしい魚沼市の特産物を全国の消費者に届ける。
(生産環境保全の基本方針)
●環境配慮の進め方: ほ場整備により、人為的な構造物に変わるものを環境に配慮した工法への取り組みを検討し、生
態系の保全回復に配慮した事業を推進する。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成25年6月22日
雨
両生類、魚類、陸産貝類、植物、昆虫類、鳥類、爬虫類、等
事業計画区内及び周辺の水路及び水田
富永 弘(魚沼市教委)、深沢和基(六日町高校)、佐藤 武(小出野鳥の会)
タモ網による任意採捕調査、任意観察調査
魚類 ・・・ドジョウ、シマドジョウ、ウグイ、ウキゴリ
陸産貝類・・・マルタニシ、カワニナ
昆虫類 ・・・マツモムシ、アメンボ、ゲンゴロウ、コガムシ、トンボ類のヤゴ
両性類 ・・・モリアオガエル、ツチガエルのオタマジャクシ、サンショウウオ
爬虫類 ・・・ヒバカリ
植物
・・・シャク、ガガイモ、ノブキ、コシノホンモンジスゲ他
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種1:
(選定理由)
ドジョウ
・かつては日本各地の水田や水路に多く見られ、食用としても用いられた身近な魚類の一つであっ
た。近年の農業形態の変化に伴い数を減らし、まったく生息していない水域もある。しかし、大小河
川、湖沼付近では水田脇の水路や微少な流れなどに本種の姿を確認することができる。
●環境指標種2:
(選定理由)
ドブガイ
・淡水にすむ二枚貝である。湖沼や緩やかな流れの河川の下流域や水路などの砂泥底に生息して
いる。タナゴ等の魚類が外套腔(ガイトウコウ)内を産卵場所に利用することから、魚類との共生関
係にある。
マルタニシ
・かつては水田などでよく見られたが、農薬の影響や冬季の圃場の掘り返しなどで20世紀後期頃か
らは急速に減少傾向にあり、準絶滅危惧に指定されている。
●環境指標種3:
(選定理由)
●保全対策:
・ 区画整理によって生じた狭小な端部をビオトープとして活用し、用水のパイプライン化、排水のフ
リューム化により消失してしまう生き物の生息環境を確保する。【代償】
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●環境配慮施設工 1.0式 (ビオトープ) 250千円
(取水及び排水管工+承水路工)
計 250千円
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
・日常管理‐地域住民 ・調整役‐土地改良区 ・公共施設としての管理‐魚沼市
・日常管理-非農家、農家による維持管理、環境配慮施設を積極的に有効活用
・基幹施設の管理、維持
●モニタリング体制:
●モニタリング内容:
・地域住民を中心とし、魚沼市、土地改良区が一体となりモニタリングを実施
・保全対象種をモニタリングし環境配慮施設の有効性、改善点を探るとともに、周辺環境
への配慮が図られるよう啓蒙活動を行う。
環境配慮テーマ
経営体育成基盤整備事業「上原地区」~ゆたかな農業とやすらぎの空間づくりを目指して~
目指す地域環境の姿
・効率的な農業経営が可能となる農業生産基盤整備を実施し、自立した農業・農家の育成を目指すと
共に、昔から上原地区で育まれた田園風景の保全に配慮する。多様な水辺環境の保存や水域の確保に
より、多様な生息環境を確保し、やすらぎの空間を設け、田園景観の維持を図る。また、これらを地
域住民が継続的に保全管理することで、やすらぎのある農村空間の維持を図る。
「上原地区」計画平面図
環境指標種
上原地区の生き物の代表
「ドジョウ」、「ドブガイ」、「マルタニシ」
生息場所の確保
水辺環境の保全
ビオトープの創設(イメージ)
ビオトープの創設
区画整理によって生じた狭小な端部をビオトープ
として活用し、用水のパイプライン化、排水のフ
リューム化により消失してしまう生き物の生息環
境を確保する。
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号:
【基本情報】
①事業名:経営体育成基盤整備事業
②地区名:長嶺
③所在地:新潟県柏崎市
【主な工事内容等】
工 種
○農業生産基盤整備
区画整理
道路工
用水路工
事 業 量
A=28.8ha
L=3,505m
L=5,571m
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
工 種
排水路工
暗渠排水
6
28.8 ha
730,000千円
平成28年 ~ 平成33年
事 業 量
L=2,618m
A=28.7ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
しぜん・歴史文化共存エリア・里山・中山間農業ゾーン (柏崎市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
優良な農地の保全を進める上で生産基盤(大規模ほ場)の整備が重要であるとの認識のもと、
環境に配慮した工法への取り組みを検討し、生態系の保全に配慮しつつ事業を推進する。
●地域の目標:
ほ場整備により、人為的な構造物に変わるものを環境に配慮した工法への取り組みを検討し、
生態系の保全回復に配慮した事業を推進する。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年6月13日
晴れ、気温 ℃
魚類、甲殻類、両生類、貝類、植物 等
事業計画区域とその周辺
委託業者・新潟県、土地改良区・地元住民、小学生
タモ網による採捕調査
魚類【フナ類(ギンブナ等)、ドジョウ、シマドジョウ、モツゴ、ヨシノボリ類、メダカ】、甲殻類【アメリカザリガニ】、
両生類【ウシガエル、アマガエル、ニホンアカガエル】、貝類【イシガイ、タガイ、オオタニシ、マルタニシ、カワニナ】、
植物【イヌタヌキモ】、昆虫【マツモムシ、アカネ科の幼生(赤とんぼのヤゴ)、ハシリグモの仲間】等
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種:
(選定理由)
魚類:ドジョウ
比較的きれいな水に生息する。水温が低く流れがゆるやかな河川や湿地水田等で生息する。
水路~水田のネットワークを代表する生物であり、事業における影響を予測するための指標と
して有効である。
●環境指標種:
(選定理由)
貝類:オオタニシ
国の準絶滅危惧種に指定されていて、保護すべき種の位置づけがなされている種であり、水田
や水路の泥底に生息し、生き物調査等によるモニタリングが容易である。
●保全対策:
(選定理由)
一部の現況柵渠水路を再利用し、底の土を残すことで、生物の生息環境を維持する。
排水路に泥が堆積する環境にすることにより、挺水植物や水草が生育し、魚類・貝類が生息で
きる環境が保持される。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●排水路:
工事費2,495千円/100m(うち環境配慮係る事業費 810千円/60m(現況柵渠再利用・既設利用))
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
農家、非農家による維持管理
●モニタリング体制:
地域住民を中心とし、柏崎市、土地改良区が一体となりモニタリングを実施
●モニタリング内容:
保全対象種をモニタリングし、環境配慮施設の有効性、改善点を探るとともに、周辺環境への配
慮が図られるよう啓蒙活動を行う。
ゴミ拾いや草刈り等の管理
環境配慮テーマ
経営体育成基盤整備事業「長嶺地区」~生き物と共存できる生息環境の保全~
目指す地域環境の姿
・農村に住む動植物の生態系を保全を進める地域として、農業農村整備工事の際には、
生態系への配慮した整備や、周辺の田園景観や環境に配慮した整備を行う。
環境指標種
「長嶺地区」計画平面図
農村地域の代表種「ドジョウ」
農村地域の代表種「オオタニシ」
赤:環境配慮(柵渠設置)区間
長嶺大池
○両種とも、かつては日本各地の水田や水路に多く見られたが
近年の農業形態の変化に伴い数を減らしている。
○ドジョウは水温が低く流れが緩やかな河川や湿地水田等で生
息する。水路~水田のネットワークを代表する生物である。
○オオタニシは水田や水路の泥底に生息し、生き物調査等によ
るモニタリングが容易である。
生き物が流出してくる可能性のある排水路の
末端に柵渠を設置することにより、泥底ができ
生き物が生息できる環境が保持される。
•維持管理プラス1組織「長嶺地区維持管理組合」及び多面
的機能支払取組み組織「長嶺地域資源保全会」で定期的な
水路管理や、地域の子供達と連携した環境教育も実施。
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号: 12
【基本情報】
①事業名: 農地環境整備事業
②地区名: 上片貝
③所在地: 新潟県小千谷市
【主な工事内容等】
工 種
○生産区域
区画整理
○保全管理区域
農地保全
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
事 業 量
工 種
16.5 ha
382,000 千円
平成28年 ~ 平成33年
事 業 量
A=16.5ha
A= 0.3ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
田園環境保全ゾーン (小千谷市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
かがやく自然・豊かな実りが大地を彩るまち
~自然と農業が共生する小千谷市~
●地域の目標:
生物生息環境に配慮した農業農村整備を促進すると共に、自然豊かな環境を活かした都市農村
交流の活性化を図る。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年10月8日
晴れ、気温20℃
両生類、魚類、昆虫類、貝・甲殻類 等
地区内用排水路(魚類、昆虫類、貝・甲殻類)、地区内水田周辺(両生類)
地元住民、新潟県職員、小千谷市職員、専門家(魚類、両生類、昆虫類、甲殻類)
踏査による個体数調査(両生類)、タモ網による採捕調査(魚類、昆虫類、貝・甲殻類)
昆虫等(アキアカネ、マツモムシ、アオイトトンボ、ミズカマキリ、キチョウ、モンシロチョウ、トノサマ
バッタ、ハネナガイナゴ等)、両生・爬虫類(アマガエル、トノサマガエル、ツチガエル、ニホンアカ
ガエル、ニホンカナヘビ、ヒバカリ、ヤマカガシ等)、貝・甲殻類(カワニナ)
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
(選定理由)
両生類:トノサマガエル
トノサマガエルは、水田周辺の畦と水辺を利用し、生息数が豊富なことは水田周辺の陸域と水域
が健全であることを示すため。
●環境指標種②:
(選定理由)
両生類:ニホンアカガエル
ニホンアカガエルは樹林と水田水域を利用し、生息数が豊富なことは樹林と水田水域のネット
ワークが健全であることを示すため。
●保全対策:
(選定理由)
脱出スロープの設置
脱出スロープの設置により、樹林と水田水域等の移動経路を確保し、生物の生息環境に与える
影響を抑えることが期待されるため。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●用水路:
●排水路:
工事費74,428千円/3,186m(うち環境配慮係る事業費837千円/5箇所)
工事費91,171千円/2,167m(うち環境配慮係る事業費335千円/2箇所)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
農地・水・環境保全対策組織「上片貝地域資源保全会」による管理
水路の草刈りや泥上げ、定期的な点検を行う。(草刈り2回/年、泥上げ1回/年)
●モニタリング体制:
農地・水・環境保全対策組織「上片貝地域資源保全会」の農家を中心として構成員が行う。
●モニタリング内容:
水路の草刈りや泥上げ等の作業時に、保全対象種などの確認を行う。
環境配慮テーマ
農地環境整備事業「上片貝地区」~かがやく自然・豊かな実りが大地を彩るまち~
目指す地域環境の姿
・人びとと自然環境との関りのあり方を再構築し、本地区の農業および農村の有する多
面的機能を十分に発揮していく。
・生物生息環境に配慮した農業農村整備を促進すると共に、自然環境豊かな環境を活か
した都市農村交流の活性化を図る。
環境指標種
「上片貝地区」計画平面図
「トノサマガエル」
・平地から低山地の水
田や小川とその周辺の
畦、草むらに生息する。
・クモ類や昆虫類の他、
小型のカエルなどを食
べる。
脱出スロープ
設置箇所
→ 水田周辺の畦と水辺を利用し、生息数が豊富
なことは水田周辺の陸域と水域が健全であること
を示すため。
「ニホンアカガエル」
・おもに低地から丘陵
地に生息し、山地には
少ない。
・昆虫やミミズなどを
食べる。
用水路、排水路の途中に脱出ス
ロープを設置し、生物の移動経
路を確保する。
→ 樹林と水田水域を利用し、生息数が豊富なこ
とは樹林と水田水域のネットワークが健全である
ことを示すため。
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号: 14
【基本情報】
①事業名: 農地環境整備事業
②地区名: 千本坂地区
③所在地: 新潟県糸魚川市
【主な工事内容等】
④受益面積:
⑤総事業費:
⑥施工年度:
工 種
事 業 量
工 種
○農業生産基盤整備
○保全管理区域
区画整理
3団地 A=9.7ha
農地保全
農業用用排水施設整備 ため池改修 1箇所 A=7.3ha
10.3 ha
359,000 千円
平成28年 ~ 平成33年
事 業 量
1団地 A=0.1ha
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
里山環境保全エリア (糸魚川市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
●地域の目標:
農が奏でるハーモニー 人と自然が共生できる農村地域の形成
人と自然が共生できる農村地域の形成に向け、ほ場整備等のハード面の整備だけでなく、環境
保全型農業等のソフト面での取り組みや地域住民が一体となって環境保全に取り組む体制づくり
を進め、豊かな自然環境や生態系の保全を図る。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成26年7月2日
晴れ、気温25℃(7月2日)
鳥類、昆虫類、両生類
地区隣接樹林地内(鳥類)、地区内水田周辺(昆虫類、両生類)
吉田惣栄新潟県自然環境保護員、地元住民、南能生小学校3~6年生、市・県担当者
鳴き声(鳥類)、アミによる採捕調査(昆虫類、両生類)
鳥類:オオヨシキリ、ウグイス、ホオジロ、ホトトギス、コゲラ、ヒヨドリ、ノジロ
昆虫類:クロイトトンボ他4種、ウラギンヒョウモン他1種、オバホタル、イナゴ、コオイムシ、アメン
ボ 等
両生類:トノサマガエル、モリアオガエル、シューゲルアオガエル、ツチガエル、クロサンショウウオ
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
●環境指標種②:
(選定理由)
両生類:トノサマガエル【新潟県カテゴリー(絶滅危惧Ⅱ類)】
水性昆虫類:コオイムシ【新潟県・環境省カテゴリー(準絶滅危惧)】
ほ場整備実施により水生植物が繁茂する湧水地や「江」が消滅。また、乾田化によって両生類や
水生昆虫類の移動経路や生息環境が悪影響を受ける。現在は数多く生息するトノサマガエルや
コオイムシを環境指標種とし、事業実施による影響を把握する。
●保全対策:
(選定理由)
環境配慮対策:ほ場隅地を利用した湿地(ビオトープ)の設置、田差の大きい水田に「江」を設置する。
湿地(ビオトープ)及び「江」の設置による湧水地の確保により水性植物を保全することで、両生
類や水性昆虫類等の移動経路・生息環境の形成が期待できる。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●ほ場整備:
(排水路)
湿地(ビオトープ)整備:工事費 300千円/1箇所(うち環境配慮係る事業費 300千円/箇所、1箇所)
「江」整備:工事費 240千円/200m(うち環境配慮係る事業費 120千円/100m、3箇所 200m)
排水路脱出桝:工事費 36千円/18箇所(うち環境配慮係る事業費 2千円/箇所、18箇所/@100m)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
多面的機能支払「糸魚川市広域協定参加組織(高倉地区資源保存会)」構成員の地域住民と耕
作者が共同で維持管理を行う。
●管理内容:
年2回の草刈り及び必要に応じて泥上げを行い、水生植物が繁茂する環境を保全し、両生類や
水性昆虫類の移動経路や生息環境を維持する。
高倉地区資源保存会と耕作者が連携し、必要に応じ有識者に意見を求め調査を実施する。
草刈り及び泥上げ作業時に、ビオトープや「江」及び周辺農地を基本に生息状況を確認する。
●モニタリング体制:
●モニタリング内容:
環境配慮テーマ
農地環境整備事業「千本坂地区」 ~農が奏でるハーモニー 人と自然が共生できる農村地域の形成~
目指す地域環境の姿
・人と自然が共生できる農村地域の形成を目指す。
・ほ場整備等ハード面の整備だけでなく、環境保全型農業等ソフト面での取り組みや地域住民が一体と
なって環境保全に取り組む体制づくりを進め、豊かな自然環境や生態系の保全を図る。
「千本坂地区」計画平面図
環境指標種
両生類:トノサマガエル
(絶滅危惧Ⅱ類)
水生昆虫類:コオイムシ
(準絶滅危惧)
ほ場整備で湧水地や「江」が消滅。また、乾田化によっ
て生き物の生息環境や移動経路が悪影響を受ける。
現在は数多く生息する両種を環境指標種とし、事業実施
による影響を把握する。
保全・モニタリング体制
多面的機能支払取組組織
「高倉地区資源保存会」が
耕作者と連携して維持管理
作業時に併せて観測・調査
を実施し、必要に応じて有
識者に意見を図る。
「江」の生き物調査
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号: 15
【基本情報】
農村地域防災減災事業「用排水施設等整
①事業名:
備事業(用排水施設整備事業)」(補助)
②地区名: 宇津野
③所在地: 新潟県魚沼市
【主な工事内容等】
④受益面積:
43.0ha
⑤総事業費:
⑥施工年度:
79,500千円
平成28年 ~ 平成30年
工 種
事 業 量
水路トンネル改修工事 N=1箇所
函渠工 L=26m
護岸工 L=40m
工 種
事 業 量
附帯・仮設工 1式
【農村環境計画・魚沼市農村環境計画における本地区の位置付け】
●位置付け:
温泉観光交流エリア(魚沼市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
四季を通じて、観光客が訪れ、魚沼の自然の恵みと伝統文化を楽しむ事ができる整備を促進す
る。
自然との共生、定住化の促進、田園生活環境づくりに取り組む。
●地域の目標:
・山村固有の美しい景観の保全に努める
・自然と住民生活の調和を考慮して道路や克雪等の基本的条件整備を促進する
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成18年11月21日
晴れ
両生類、昆虫類 等
受益地周辺
魚沼市
目視
両生類:ツチガエル、アカガエル 昆虫類:オニヤンマ幼虫、ヨコエビ
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種:
両生類:ツチガエル、アカガエル
(選定理由)
現地で確認されている生き物で、見つけることが容易な両生類とする。
両生類は移動範囲が広い。
●保全対策:
(選定理由)
三面張ブロック護岸工(環境保全ブロック)
環境ブロックは明度を下げるためにコンクリ-ト面を荒く仕上げてある。両生類には水辺と緑地と
の移動に都合がよい。【最小化】
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●水路トンネル:
工事費69,000千円(うち環境保全ブロックに係る事業費4,060千円/214m2)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
農家組合による維持管理
●モニタリング体制:
農家組合主体によるモニタリング体制。
●モニタリング内容:
用水路の維持管理時に適宜、生息生物の確認を行う。
開水路部の江さらい、草刈等(2回/年)
環境配慮テーマ
ため池等事業「宇津野地区」~環境に溶け込む農業水利施設を目指して~
目指す地域環境の姿
・四季を通じ観光客が訪れ、魚沼の自然の恵みと伝統文化を楽しむ事ができる整備を促
進する。自然との共生、定住化の促進、田園生活環境づくりに取り組む。
・山村固有の美しい景観の保全に努める。自然と住民生活の調和を考慮して道路や克雪
等の基本的条件整備を促進する。
「宇津野地区」計画平面図
環境保全ブロックによる護岸
復旧 L= 40 m
環境指標種
生物の特徴「ツチガエル・アカガエル」
用水トンネル補修 L= 26 m
環境ブロックは表面を荒く
仕上げてあり、両生類が
水辺と緑地間を移動する
のに都合が良い。
現地で確認されている生き物で、見つけることが
容易な両生類である。また、移動範囲が比較的広
い。
農家組合で年2回の草刈り、江さらいを実施し、
その際に適宜生息生物の確認を行う。
新潟県環境情報協議会
【環境配慮地区概要表】
地区番号: 16
【基本情報】
①事業名:ため池等整備事業(地震対策ため池防災) ④受益面積:
②地区名: 鐙坂第2
⑤総事業費:
③所在地: 新潟県十日町市
⑥施工年度:
【主な工事内容等】
工 種
ため池改修
事 業 量
工 種
11.2 ha
295,000千円
平成28年 ~ 平成31年
事 業 量
1.0式
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
環境保全型農業推進ゾーン (十日町市農村環境計画)
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
ため池の保全、整備等により良好な自然環境を活用し、自然と共存する農村地域を目指す。
●地域の目標:
ため池周辺の適切な管理や、環境維持活動への地域住民の幅広い参加を図り、質の高い農村
環境を維持し続けることを目標とする。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
●天候・気温:
●調査対象:
●調査箇所:
●調査実施者:
●調査方法:
●調査結果:
平成27年9月17日
曇り時々雨 19℃
昆虫、水生昆虫、魚類
中道沢ため池
十日町市、十日町土地改良区、地域住民、十日町地域振興局
タモ網、虫網による採取
トンボ9種(アオイトトンボ、マユタテアカネ、ノシメトンボ、オニヤンマ他)、カエル5種(ツチガエ
ル、ニホンアマガエル、トノサマガエル他)、コイ、ドジョウ、トウヨシノボリ
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
(選定理由)
両生類:ツチガエル
生息場所がため池だけでなく、樹林や草地で生活している種を対象とすることにより、ため池と周
辺環境との連続されている良質な自然環境を保全する。
●環境指標種②:
(選定理由)
昆虫類:アオイトトンボ
生息場所がため池だけでなく、樹林や草地で生活している種を対象とすることにより、ため池と周
辺環境との連続されている良質な自然環境を保全する。
●保全対策:
(選定理由)
堤体法面に植生工を施す。施工時に動植物の一時避難を行う。
植生工はため池と周辺地とが分断しないように配慮し、池と周辺地とつなぐコリドー(緑の回廊)と
するため。
一時避難は、施工段階における生態系への影響を軽減するため。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●植生工:
工事費263,000千円(うち環境配慮に係る事業費6,000千円/2576m2)[諸経費税込み]
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
●管理内容:
●モニタリング体制:
南・北鐙坂保全会による管理
年2回草刈りを行い、トンボの生息環境やカエル類の生息環境に適した水辺環境を維
持する。
多面的機能支払活動組織「南・北鐙坂保全会」が調査を実施。
●モニタリング内容:
調査は、両生類、トンボ類の調査を年1回実施、「南・北鐙坂保全会」が調査に参加する。
環境配慮テーマ
ため池等整備事業「鐙坂第2地区」~雪国に広がる自然と共生した農村環境を目指して~
目指す地域環境の姿
・ため池の保全、整備等により良好な自然環境を活用し、自然と共存する農村地域を目指す。
・ため池周辺の適切な管理や、環境維持活動への地域住民の幅広い参加を図り、質の高い農
村環境を維持し続けることを目標とする。
法面緑化
「鐙坂第2地区」平面図
環境指標種
「ツチガエル」「アオイトトンボ」
中道沢ため池
堤体法面は植生とし、ため池と
周辺地をつなぐコリドー(緑の回
廊)とする。
波除護岸はブロック間の開口部
に客土が可能な環境型ブロック
を使用する。
アオイトトンボ
ツチガエル
→生息場所がため池だけでなく、樹林や草地で生活している
種を対象とすることにより、ため池と周辺環境との連続性が
確保されている良質な自然環境を保全する。
堤体法面緑化
施工時に既存動植物の
一時避難を行い、動植
物の供給源を残すこと
で環境回復の早期化を
図る。
・池周辺の草むらや
森林、平地等の地上
で暮らす。
・産卵は池沼、水田
等の止水箇所で行う。
アオイトトンボの行動範囲
ツチガエルの行動範囲
樹林
湿地
ため池
水田
産卵場所である池沼、生活場所である草地、
樹林を保全し、ネットワークを確保。
新潟県環境情報協議会
地区番号:18 【基本情報】
①事業名:農村地域防災減災事業(地震対策ため池防災工事)④受益面積:97.6ha
②地区名:末沢地区
⑤総事業費:83百万円
③所在地:新潟県上越市三和区大
⑥施工年度:平成28年度~30年度
【主な工事内容等】
工 種
事業量
堤体工
L=100.0m
工 種
事業量
【農村環境計画・田園環境整備マスタープランにおける本地区の位置付け】
●位置付け:
多面的機能保全エリア
【目指す地域環境の姿】(環境配慮のイメージは別紙の通り)
●地域の将来像:
本地域は「多面的機能保全エリア」に位置づけられ、数多くの動植物が生息する。
現在の美しい自然を保全し、様々な動植物とふれあえる環境を維持。
●地域の目標:
地域の大切な水源を整備することで、豊かな大地をを潤す「末沢池」を後世へ受け継いで
いく事を目標とする。
【生き物調査】(調査内容と抽出された生物)
●調査日時:
平成27年 6月24日
●天気・気温:
天気:晴れ 気温:約30℃
●調査対象:
昆虫類・魚類・植生植物
●調査箇所:
ため池「末沢池」
●調査実施者:
地域住民・土地改良区・新潟県
●調査方法:
タモ、網等による生物の採取及び堤体の植生植物調査
●調査結果:
昆虫(アキアカネ、シオカラトンボ、アメンボ)、魚類(スジエビ)等
植物(苔類、ゼンマイ、オオチドメ、ヒカゲノカズラ)等
【指標種と保全対策】(地域との合意形成がなされているもの)
●環境指標種①:
ため池周辺に生息する生物及び堤体に植生する植物
(選定理由)
緑豊かな自然環境が減少する中、現在のため池周辺には美しい景観が広がっている。
この美しい景観を維持するためには周辺生物が生息し続ける環境が必要である。
●保全対策:
地盤改良箇所の被覆土30cmを確保し、植生する。
(選定理由)
地盤改良箇所は固化材を混ぜるため、植物が生えなくなる。ため池周辺の生物の生息環境
の保全を目的に、被覆土を確保し植生を行う。
【経済性】(工事費のうち、環境配慮に係る事業費)
●堤体工:
工事費71,000千円のうち環境配慮に係る事業費312千円/100m(A=600m2)
【維持管理体制とモニタリング体制】
●維持管理体制:
三和村土地改良区と地元関係者による維持管理。
●管理内容:
ため池の適切な取水管理が出来るように堤体や取水工、周辺環境の管理を行う。
●モニタリング体制:
三和村土地改良区と地元関係者が主体となり実施する。
●モニタリング内容:
三和村土地改良区と地元関係者が主体となり、ため池の維持管理等を通じてモニタリング
を行う。
環境配慮テーマ
県営ため池等整備事業(震災対策)末沢地区
~大地を潤す末沢池を後世へ受け継ぐ~
目指す地域環境の姿
・水田とため池の連続性を確保し、生き物や植物の保全や農村環境を維持し続ける
・豊かな自然環境と大切な水資源の保全
位置図
植物の生息状況
・上記写真の様な植物の生息環境を保全し、維持するよう配慮する。
現状
施工後(環境配慮前)
施工後(環境配慮後)
資料4 環境配慮一覧表
(一括説明地区)
新潟県環境情報協議会
一括説明地区環境配慮内容
地
区
番
号
事業名
かんがい排水事業
8
(一般型)
9
10
17
かんがい排水事業
(集積型)
基幹水利施設ストッ
クマネジメント
ため池等整備事業
(用排水施設整備)
19 地盤沈下対策事業
20
特定農業用管水路
等特別対策事業
地域機関
地区名
三条
かりや だ が わ お お せ き
受益面積 総事業費
(ha)
(千円)
十日町
新潟
南魚沼
生き物調査
文献調査
(長岡市農村環境計画)
(三条市農村環境計画)
現地調査
保全対象生物
コイ科魚類
(コイ・フナ等)
事業実施による環境影響
環境配慮対策
維持管理体制
・当該工事は現況頭首工の補修工事
であること、また冬期間の施工であり ・仮締切区域内に生き物の生息
土地改良区による維持
大型土のうによる仮設計画であるこ が確認された場合は、捕獲・移動
管理
とから、環境への影響は最小限と考 し、生き物への影響を軽減する。
えられる。
刈田川大堰 3,178.2
564,000 頭首工の補修
うおの
文献調査
頭首工機械設備 (南魚沼市農村環境計画)
・工事中における濁水の流出を極
トノサマガエル、アカハ ・用水路形態に改変はないため、自
土地改良区による維持
力少なくし、周辺環境に配慮して
794,000 及び揚水機場施 現地調査
ライモリ等
然環境への影響はない
管理
設の更新
工事を進める。
がわ とうぶ
南魚沼 魚野川東部 1,014.6
三条
工事内容
おおじま しもごう
大島下郷
しょうめん
がはら
正面ヶ原
かめだ
225.4
311.8
文献調査
排水ポンプの補 (植生分布)
581,800
修
(三条市農村環境計画)
現地調査
文献調査
(津南町田園環境整備マス
頭首工護床工の
タープラン)
410,000 改修
生物概況調査
既設開水路を管
ごう あが
亀田郷阿賀 1,001.5 2,467,000 水路に改修
あなじ
しんでん
穴地新田
51.6
石綿管を塩ビ管
339,000 に改修
文献調査
(新潟市農村環境計画)
現地調査
文献調査
(南魚沼市農村環境計
画)
ウグイ
・工事により発生した油脂類が隣接
する河川へ流下した場合、河川に生
息する生き物に影響を及ぼす可能性
がある。
・また工事中の仮締切により、魚類
や底生生物が取り残される可能性が
ある。
・油脂類の流出防止のため養生
マット等を使用する。
・仮締切区域内に生き物の生息 土地改良区による維持
が確認された場合は、捕獲・移動 管理
し、生き物への影響を軽減する。
ニホンカモシカ、カジ
カ、ハヤブサ、ノジコ
・工事に先立ち、施工ヤードとなる
・工事により濁水(シルト土、土砂)が
区間の河床や瀬淵の状況把握を
発生した場合、一時的に河川に生息
行い、工事施工後の河川環境の 土地改良区による維持
する生き物に影響を及ぼす可能性が
原状回復に努める。
管理
ある。
・また、ハヤブサ、ノジコの繁殖期
を避けた工期を設定する。
タモロコ、ヨシノボリ
・工事による騒音や振動等の発生に
・施工時に生き物の生息が確認さ
より、工事対象区域やその周辺にお
土地改良区による維持
れた場合は、一時的に捕獲・移動
いて、動物が逃避行動をする可能性
管理
し、生き物への影響を軽減する。
がある。
保全対象生物なし
・工事中における濁水の流出を極
・用水路形態に改変がないことから、
(既設埋設管【石綿管】
力少なくし、周辺環境に配慮して
自然環境への影響はない
の改修)
工事を進める。
資料6
平成27年度 第2回環境情報協議会における審議事項(案)について
資料-6
平成 27 年度 第2回環境情報協議会における審議事項(案)について
1.平成 26 年度 環境情報協議会での懸案事項について
1 )過 年度 に環 境情報 協議会 で審 議した 地区の フォ ローア ップに つい て
2)開水路における環境配慮対策について
2.県営生物多様性対応基盤整備促進パイロット事業 正明寺地区について
(朱鷺の餌場づくりについて)
3.その他
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