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お客さま - 中国電力
社 会 面 の 取り組 み お客さま ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 株主・投資家の皆さま ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 地域社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 お取引先 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37 社員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 19 お客さま 電気の安定供給 電気の安定供給 電気という商品は, 生産と同時に消費され, 貯蔵できないという特性をもっており, 使われる電気の量に合わせて, 発電所で電気を作って います。良質で安定した電気をお届けするという「公益的課題」はもちろんのこと, より低廉な電気料金の実現を目指した「効率性」との 両立を目指します。 電力自由化と供給責任 2000年3月,電気事業法改正により, 特別 高圧のお客さまを対象とした電力小売自由化 が始まりました。その後, 自由化対象範囲は段 階的に拡大し, 2005年4月からは, 家庭用等 の低圧のお客さま(規制部門)を除いた高圧 以上の全てのお客さまが自由化対象となり, 自由化部門のお客さまに対する供給義務や 電気料金に係わる規制は原則, 廃止されました。 しかしながら, 電気は日常生活や産業活動 にとって不可欠なエネルギーであり, 「 良質で 低廉な電気を安定してお届けする」ことは, 電 気事業に携わる当社に課せられた普遍的な 責務だと考えています。こうした供給責任を 果たすため, 今後の電力需要の増加に対応し ●当社の年間事故停電時間の推移 安定供給 電気は発電所で作られ, いくつもの送電線, 変電所, 配電線を通ってお客さまのもとに届け られます。 電気は貯めておくことができないため, 常に 電気の使用量に合わせて発電する必要があり, その発電量と電気の流れを中央給電指令所 で制御しています。 た合理的な電力設備の形成を着実に推進す るとともに, 日常業務における設備の安全か つ効率的な運用, 災害時の迅速な対応などに, 全社を挙げて取り組んでいます。 (分/戸) 電力設備については, 定期的な点検, 補修, 検 査等を実施するとともに, 将来を見据えた設 備計画を立て, 設備の建設等を行い, お客さま に確実に電力をお届けしています。2006年 度における事故による停電時間は7分/戸と 低レベルとなっています。 60 55 48 50 42 40 30 17 20 10 0 6 70 75 80 85 03 ※行政が指定する災害分等を除く 6 5 04 05 7 06 (年度) 電力需要の見通し ■販売電力量 ■最大需要電力 生活関連用需要は,省エネルギーの進展や 人口の減少などの影響はあるものの,情報化 および高齢化の進展,快適性志向の高まりや 電化住宅の普及拡大などにより,今後とも着実 に増加するものと見込まれます。一方,産業用 需要は素材型産業の生産の伸び悩みなどから, ほぼ横ばいで推移するものと考えられます。 この結果,2016年度の販売電力量は635 億kWh,2005年度から2016年度までの年 平均伸び率は0.6%(気温等補正後0.7%)と 想定しています。 2016年度の最大需要電力は1,250万 kW,2005年度から2016年度までの年平均 伸び率は1.1%(気温等補正後0.9%)と見込 んでいます。 ●電力需要の見通し http://www.energia.co.jp/ir/ gaiyo/keiei3-1.pdf (億 kWh) 販売電力量 最大需要電力 1,158 1,170 1,182 1,108 1,144 1,146 1,239 1,194 1,206 1,217 1,228 1,250 1,200 800 621 624 627 629 632 595 613 613 613 616 618 600 (万 kW) 1,400 635 1,000 400 200 0 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16(年度) (実績) (見通し) 電源開発 電源開発にあたっては, 原子力・火力・水力 などをバランスよく組み合わせた「電源のベ ストミックス」に向けて開発を進めています。 当社は特に原子力比率が低く, 供給安定性, 地 球環境問題への対応, 経済性に優れた原子力 発電の開発を経営の最重要課題として取り組 んでいます。 また, 太陽光, 風力, バイオマス発電などの再 生可能エネルギー普及促進および研究開発 にも取り組んでいます。 http://www.energia.co.jp/ir/ gaiyo/keiei3-1.pdf 20 ■電源開発計画 電力需要動向に対応した安定供給の確保お よび効率的な設備形成を基本に, 電源多様化 の推進, 地球環境問題への対応などを総合的 に勘案し, 電源開発計画および最大電力需給 バランスを策定しています。 ●電源開発計画の概要(自社開発地点) ●最大電力需給バランス 設 備 発電所名 出力 着工年月 (万kW) 水島1号(LNG) 28.5 火 40 力 三隅2号 大崎1号系列[1-2] 25/50 島根3号 原 子 上関1号 力 上関2号 営業開始 (予定)年月 区分 年度 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2016 (実績) 2007年2月 2009年4月 供給力(万kW)1,312 1,295 1,301 1,334 1,297 1,297 1,376 2014年度 2017年度 最大需要電力(万kW)1,144 1,146 1,158 1,170 1,182 1,194 1,250 1995年11月 2018年度 137.3 2005年12月 2011年12月 137.3 2009年度 2014年度 137.3 2012年度 2017年度 供給予備力(万kW) 168 149 143 164 115 103 126 供給予備率(%) 14.7 13.0 12.3 14.0 9.7 8.6 10.0 (電源開発地点の位置はP87の「供給設備の概要」 をご覧ください。) 社会面の 取り組 み 島根原子力発電所でのプルサーマル計画 2005年9月12日, 島根原子力発電所2号 機へのウラン・プルトニウム混合酸化物燃料 (MOX燃料)の使用に関し, 「 島根原子力発電 所周辺地域住民の安全確保等に関する協定」 に基づく事前了解願いを, 島根県および松江 市に提出しました。その後, 2006年10月23 日に島根県および松江市から原子炉設置変更 許可申請を行うことに対するご了解をいただき, 同日, 「 核原料物質, 核燃料物質及び原子炉の 規制に関する法律」に基づく「原子炉設置変 更許可申請書」を経済産業省に提出しました。 現在, 国の安全審査において安全性の確認 を受けているところであり, 引き続き地域の皆 さまのご理解をいただきながら, 安全確保を 最優先に, 2010年度までを目途としたプル サーマルの実施に向けた取り組みを着実に進 めていきます。 2006年10月23日島根県申請了承 六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの利用計画 2007年2月23日, 「 我が国におけるプルト ニウム利用の基本的な考え方について(2003 年8月5日原子力委員会決定)」に基づき, 六ヶ 所再処理工場で回収されるプルトニウムの利 用計画を公表し, 3月6日の原子力委員会定例 会において本計画は妥当であるとの判断をい ただきました。 なお, 当社は, 2006年9月末現在, 国内に約 0. 1t, 海外に約0. 7tの核分裂性プルトニウム を所有しています。 ●六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの利用計画(2007年度) 所有量(t Puf) 利用目的(軽水炉燃料として利用) 2006年度末 保有予想量 2007年度 回収予想量 約0.0 約0.1 中国電力 利用場所 年間利用目安量 (t Puf/年) 利用開始時期および 利用に関する時期の目途 島根原子力 発電所2号機 約0.2 2012年度以降約0.6年相当 島根原子力発電所3号機増設工事 当社は, 島根・上関の2地点において3基, 出 力合計411. 9万kWの原子力開発を進めてい ます。このうち,島根原子力発電所3号機の増 設については,2005年4月26日に経済産業 大臣より原子炉設置変更許可をいただき, 同 年12月22日に第1回工事計画認可を得て着 工となりました。2006年10月24日には本 館建物に係る工事を開始し, 2011年12月の 営業運転開始に向けて確実に諸手続きを進め, 安全の確保を最優先に増設工事を実施してま いります。 ●島根原子力発電所3号機営業運転開始までの手続きの概要 [旧.通商産業省]環境審査 評 価 書 各種許認可申請 2000.9.14 公有水面埋立免許 2003.11.10 林地開発許可申請 2003.6.2 ほか 知事意見 《地元のご意見》 各種許認可審査 各 種 許 認 可 準 備 工 事 2004.3.15開始 公有水面埋立免許 2004.2.9 林地開発許可 2004.2.23 ほか 各 種 検 査 国の安全審査(ダブルチェック) 増 設 前 調 し 覧境 ・ 影 説 響 明 会調 入 開査 れ 催書 第 1 次 公 開 ヒ ア リ ン グ 電 源 開 発 調 整 審 議 会 ︽ 地 元 の ご 意 見 ︾ 1995.7.1 1997.3.12 調査書提出 1998.11.11 ∼1996.8.7 1998.2.24 説明会 1998.3.14 2000.8.21 原 子 炉 設 置 変 更 許 可 申 請 [一次審査] [二次審査] [原子力委員会] 審 査 経 済 産 業 省 原 子 炉 設 置 変 更 許 可 原子力委員会答申 2005.4.19 ] 査 申 縦環 [ 事 審 査 2000.10.4 諮問 2004.4.15 [原子力安全委員会] 審 査 原子力安全委員会答申 2005.4.18 2005.4.26 電 気 工 作 物 変 更 届 出 2005.4.22 2005.5.23 第 2 次 公 開ヒアリン グ 2003.10.1 漁 業 補 償 交 渉 用 地 取 得 交 渉 補正書提出(1回目) 2003.12.18 補正書提出(2回目) 2004.4.7 2004.7.21 補正書提出(3回目) 2005.2.14 着︵ 工 営 事 業 計 運 画 転 認 可 工︶ 2005.5.31 (2005.12.22) 文 部 科 学 大 臣 の 同 意 《地元のご意見》 知 事 意 見 工 事 計 画 認 可 申 請 ・燃料体検査 ・溶接検査 ・使用前検査 ほか 保 安 規 定 変 更 認 可 申 請 保 安 規 定 変 更 認 可 開 始 (2011.12予定) 上関原子力発電所立地に向けて 上 関 原 子 力 発 電 所 の 建 設 に つ い て は, 2005年4月から原子炉設置許可申請に必要 なデータを得るための詳細調査を実施してい ます。 2005年9月に, 詳細調査のひとつである陸 上ボーリング調査を, 事前に山口県に提出して いた環境保全計画とは異なる排水処理方法で 実施していたことが判明したため, 調査を一時 中断して総点検を行い, その後は再発防止の 取り組みを確実に行っています。 引き続き, 1号機の2009年度着工(2014 年度運転開始)を目指し, 安全の確保と周辺環 境の保全を最優先に調査を進めるとともに, 準備工事に向けた諸準備を行っていきます。 上関原子力発電所建設予定地(詳細調査の様子) 21 お客さま 緊急時の対応 原子力発電の安全確保に向けた取り組み 緊急時の対応 災害に備え防災体制や資機材の整備, 定期的な教育, 訓練を実施し, 自然災害等の緊急時の対応に備えています。 防災体制の整備 「災害対策基本法」に基づき, 防災業務計画 を作成するとともに, 台風などの自然災害に備 え, 災害発生時の情報連絡および復旧作業に 関する事項を「非常災害対策規程」に定め, 平 素から防災体制や資機材等の整備を行ってい ます。 また, 自然災害による大規模な停電事故が 発生することを想定した全社大の総合防災訓 練を年1回実施し, 情報連絡や復旧作業等の 災害対応が「非常災害対策規程」および各種 マニュアルにしたがって, 安全かつ迅速に行わ れることを検証しています。 さらには, 近年, 日本各地で大規模地震が頻 発していることや, 「 東南海・南海地震対策特 別措置法」の施行により, 中国地方の一部地域 が防災対策推進地域に指定されたことなどを 踏まえ, 万一の地震発生時においても, ライフ ライン事業者としての社会的責任を果たすべ く, 必要な対策の充実・強化を進めています。 これらの防災に関する取り組みについては, 台風対応等においてお客さまからお寄せいた だくご意見・ご要望を踏まえ, 適宜見直しを行っ ていますが, 今後とも「いつでも, どんなときで もお客さまに安定して電気をお届けする」こ とを最大の使命として, 災害時の停電の早期 解消に向けて取り組んでいきます。 送電線の断線復旧訓練 自治体との連携 停電に関するお客さまからのお問い合わせ については, カスタマーセンターにおける電話 応対や広報車による周知等を行っていますが, 台風等の災害発生時には, 自治体へも停電に 関する多くのお問い合わせが寄せられること から, 停電地域・戸数, 復旧見込み等の情報を 自治体へ継続的に提供するなど, 停電に関す る情報を幅広くお客さまへお知らせするよう に努めています。 会社全体でバランスのとれた復旧体制の早期確立 被害発生後, 各営業所の被害状況の把握を 速やかに行い, 被害の大きい営業所に対し, 重 点的に復旧作業要員を配置するなど, 被害規 模に応じた要員配置を早期に行います。 営業所のエリアが広く, 被害が広範囲にわた ると予想される場合に, 営業所から離れた地点 に待機場所を設置して要員を事前に配置し, 台風通過後, 早期に巡視・復旧作業を開始します。 ●被害状況の早期把握 巡視 復旧拠点 営業所 復旧拠点 要員配置 巡視 計画的かつ効果的な巡視・復旧作業の実施および支援システムの導入 営業所間の相互応援をサポートするため, 約1,200台の巡視・復旧用車両に目的地へ誘 導する電柱位置検索機能付のカーナビゲーショ ンシステムを配備しました。 携帯電話を利用し, 巡視に関する情報(設備 被害状況, 被害写真, 巡視進ちょく状況等)を, 現地からのデータ送信でシステムに自動登録 するなど, 災害復旧を支援するシステムを開発 しました。 ●支援システム 被害設備登録 被害規模把握 携帯電話 被害設備登録・ 送信 被害設備情報 災害復旧総合システム ホームページへの災害情報の掲載 台風などの自然災害により, 大規模かつ広 範囲にわたる停電が発生した場合(予見され る場合), ホームページ(以下「HP」)および携 帯電話向けHP(以下「モバイルサイト」)にお いて停電情報を発信しています。 HPでは, 毎正時の停電状況(停電区域,戸数 など), 当社電力設備の被害状況をお知らせす 22 るとともに, 停電戸数の推移などをグラフや地 図を利用してお伝えするなど, お客さまへの迅 速でわかりやすい停電情報の提供を目指して います。 また, モバイルサイトにおいても停電状況や 当社電力設備の被害状況を毎時更新し, パソ コンがご利用いただけない状況でもお客さま に停電情報をご確認いただけるよう努めてい ます。 http://www.energia.co.jp/ saigai/index.html 社会面の 取り組 み 原子力発電の安全確保に向けた取り組み 電気の安定供給と地球温暖化防止に大きな役割を担う原子力発電の安全・安定運転に努め, お客さま, 地域の皆さまに安心していただける 発電所を目指しています。 原子力における品質保証活動 当社では, 原子力安全の重要性に鑑み, 原子 力発電に対するお客さま, 地域の皆さまの一 層のご理解と信頼をいただけるよう, 2004年 ※ に品質マネジメントシステム(QMS)を構築し, 「原子力品質方針」を設定しました。 本方針を, 原子力の業務に携わる社員に周 知徹底するとともに, 方針を具体化した品質目 標を設定し, 活動を展開してきました。 2007年4月,「 原子力品質方針」の設定か ら3年が経過し, 原子力を取り巻く状況が変化 したことから, 新しい「原子力品質方針」を設 定しました。 今後は, 新しい「原子力品質方針」の達成を 念頭に, 原子力安全の確保に向けて取り組ん でいきます。 ●品質マネジメントシステム(QMS)の概要 原子力品質方針 社 長 原子力安全管理 監査委員会 指示・報告 指示・報告 原子力品質方針 指示・報告 【管理責任者】電源事業本部長 【管理責任者】 考査部門長 品質方針達成に 向けての品質目標を 設定して監査を実施 原子力発電所の運営, 建設にあたって, 法令・ 規制要求等のルールを遵守することはもと より, 確実な品質保証活動を通じて原子力 の安全達成をより強固にし, 公正・透明な事 業運営を通じて, お客さまからの理解と信頼 の獲得を目指す。 ①必要な資源を確保し, 自らの役割と責任 を自覚して, 原子力の安全を最優先に品 質保証活動を積極的に推進する。 ②常に問いただす姿勢を持って, 品質マネ ジメントシステムの継続的改善を実施する。 ③コミュニケーションの充実と情報の共有 を図って, 風通しの良い, 明るい職場を創る。 ④現場, 現物, 現実を重視する3現主義を実 践して, 実効ある業務運営および個人・組 織の能力向上を目指す。 品質方針達成に向けての 品質目標を設定して活動 電源事業本部部長 監査 (原子力,原子力建設,燃料) エネルギア事業部門長 事業支援部門長 島根原子力発電所長 島根原子力建設所長 品質マネジメントシステム(QMS)高度化活動の実施 品質方針を受けた品質目標達成に向けて, 島根原子力発電所と関連組織は4つの車輪を 基本として, 原子力安全の達成に向け,QMS高 度化活動の実施に一体となって取り組んでい ます。 ・経営者の責任 効果的なマネジメントレビューの実施 良好なコミュニケーションと明るい職場 創り ・資源の運用管理 各種教育・訓練の充実 技術伝承による人材育成 ・業務の計画および実施 確実な予防保全の実施 調達管理の改善 ・評価および改善 確実な不適合管理, 是正処置, 予防処置の 実施 ●品質マネジメントシステム(QMS)高度化活動の実施 QMS高度化活動の実施 効果的なマネジメントレビュー の実施 良好なコミュニケーション 明るい職場創り 原子力安全の達成 ※ 【JEAC4111 による品質保証活動】 経営者 資源 方針,目標 報・連・相 情報共有化 など 資源(人材・予算) 教育・訓練 など 運用管理 責任 評価 各種教育・訓練の充実, 技術伝承による人材育成 品質 マネジメント システム (QMS) 業務 不具合の解消 再発防止 水平展開 監査など 運転,保守,燃料 管理業務の実施 など 改善 計画・実施 確実な不適合管理, 是正処置 予防処置の実施 調達管理の改善 確実な予防保全の実施 また, これらの活動の基礎となる安全文化 を醸成するために, ビデオによる社長メッセー ジの伝達や積極的な情報公開を行っています。 用語 解説 【品質マネジメントシステム(QMS)】品質方針および品質目標を設定するため, ならびにその目標を達成するため, 組織を指揮し, 管理するためのシステム。 【JEAC4111】原子力発電所における安全のための品質保証規程。 23 お客さま 原子力発電の安全確保に向けた取り組み お客さまサービスの向上 教育・訓練の充実 島根原子力発電所では, 「 原子力品質方針」 において「法令・規制要求事項等のルール遵守」 を守るべき品質の方針として掲げ, その達成 に向けて, 技術者倫理やヒューマンエラー防止 を含めた技術教育を充実し, 原子力安全に携 わる人材の育成を図っています。 ■具体的教育内容 ○技術者倫理教育 原子力安全文化の浸透。モラル教育の実施。 ○知識・技能教育 日常業務を通じた教育に加え, 運転訓練シミュ レータ, 技術訓練施設を使用した社内教育 を実施。 ○ヒューマンエラー防止のための教育 設備面の安全対策に加え, ヒューマンエラー 事例を含む研修を実施し, トラブルの発生防 止に役立てる。 運転訓練シミュレータ 技術訓練設備による訓練風景 原子力理解活動の展開 当社では, エネルギーや原子力全般に対す る原子力理解活動として, 島根原子力館への ご案内や情報公開および双方向による対話活 動などを実施しています。 島根原子力館は, 島根原子力発電所を望む 高台に建つPR施設で, 実物大の原子炉模型や 発電のしくみ模型などの展示物を備え年間約 7万人のお客さまをお迎えしています。 島根原子力発電所では, 安全・安定運転を第 一に, その運転状況をすみやかに公開するなど, 積極的な情報公開に取り組んでいます。具体 的には, 本社と島根原子力館に原子力情報を 閲覧できるエネルギア情報コーナーを設置し ているほか, ホームページを利用した情報提 供を行っています。また, 島根原子力発電所周 辺地域の方々を対象に社員による各戸訪問や 情報誌「あなたとともに」の発行などの理解 活動も展開しています。 さらに, 島根原子力発電所がある松江市を 中心にプルサーマルの実施に向けた理解活 動を展開するとともに, 中国5県の事業所にお いても, 地域の皆さまに的確に情報発信でき るよう社員研修も実施し, 広く原子力知識の向 上に努めています。 電源事業本部 原子力品質保証担当 専任係長 電源事業本部 島根原子力発電所 保修管理課 村上 幸三 井上 純一 確実な品質保証活動を通じて, 地域の皆さまからのご理解と信頼の獲得を目指します。 原子力発電所の保安規定に品質保証が導入されて, 法律によっ て原子力安全に対する説明責任が電気事業者に求められるよう になりました。この規制の変更により業務量も増えていますが, 逆に 国による保安検査等を通じて, 私たちの活動を地域の皆さまにお知 らせするチャンスも増えたと考えています。 また, 説明の際に国や地元自治体から頂くご意見により, 自らの活 動を見直す機会も増えており, 原子力部門全体の原子力安全に対 する意識の高まりを感じています。 地域の皆さまにご理解と信頼をいただけるよう, 使命と責任を胸 に活動に取り組んでまいります。 24 島根原子力館 島根原子力発電所の安全・安定運転に向けて 発電所での保修工事で, 配管等の溶接を施工する場合, 使用条 件により溶接事業者検査を行うことが法令によって義務付けられて います。 私の担当業務は, 島根原子力発電所において, 溶接事業者検査 品質システムの管理をすることです。 常日頃から私が心掛けていることは, 社内の関連部署との連携 はもとより, 検査に関わる協力会社の皆さまとも十分にコミュニケーショ ンを取り, 疑問を残さないようにすることです。 溶接事業者検査の確実な実施が, 最終的には発電所の安全・ 安定運転に繋がりますので, ルールを遵守し着実に取り組んでいき たいと思います。 社会面の 取り組 み お客さまサービスの向上 お客さまに一層ご満足いただけるよう,サービスの充実と多様化に努めています。 電気料金引下げ 当社は, 電気の安定供給や災害時の早期復 旧など, 電気事業の公益的課題の達成に努め るとともに, 低廉な電気料金の実現に向け, 経 営全般にわたる効率化を推進してまいりました。 2006年7月1日には, これまで取り組んで きた経営効率化の成果に加え, 今後の効率化 努力を最大限に織り込み, 1996年の引下げ 以降, 6度目となる電気料金の引下げを実施 しています。 ■2006年7月からの料金引下げの概要 一般のご家庭など低圧で受電されるお客さ まを対象とした電気料金を, 旧料金*に対して, 平均で2.51%引下げました。 また, 自由化対象である高圧および特別高 圧受電のお客さまの電気料金についても, 料 金引下げを行いました。 [参考] 電気料金と他の公共料金の経年比較 多くの公共料金が値上がりするなか, 電気 料金の水準は大きく低下しています。 平均的な使用量のご家庭(従量電灯Aで月 間ご使用量が300kWh)の料金でみると,当 社の2007年4月現在の電気料金は,1995 年からの約10年間で,約1,000円(約14%) お安くなりました。 *旧料金とは, 料金引下げ前の電気供給約款等(2005 年4月1日実施)に記載された単価により算定した 料金に, 2006年1∼3月の通関統計実績に基づく ※ 燃料費調整 額を加えて算定した, 2006年7∼9 月分の料金のことをいいます。 ■電気料金と他の公共料金との上昇比較 186 水道 (1981年=100とした場合の公共料金指数:全国) 180 178 バス 160 140 137 JR 133 郵便 120 100 94 都市ガス 80 ∼ ∼ 72 電気 0 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 (年度) (出典)総務省統計局消費者物価指数年報(2006年) 電気料金メニューの多様化 お客さまの電気のご使用形態などにあわせ てお選びいただける料金メニューとして, 「選 択メニュー」を設定しています。 選択メニューは, お客さまの負荷平準化につ ながる電気のご使用形態を, 料金メリットとし て反映するしくみのメニューです。 ご家庭など, 低圧で受電されるお客さま向け には, 現在, 10種類の選択メニューをご用意し ています。 ●ご家庭向けの選択メニュー例 ○エコノミーナイト(時間帯別電灯) 23時 夜間時間 1日を2つの時間帯(昼間,夜間)に区分して料金を計算します。 一般的な料金メニュー(従量電灯A)に比べ,昼間は約10% 割高ですが,夜間は約70%割安な料金単価を設定しています。 昼間時間 8時 ○ファミリータイム〔プランⅠ〕 (季節別時間帯別電灯) 〃 〔プランⅡ〕 (第2季節別時間帯別電灯) 23時 http://www.energia.co.jp/ personal/house/index.html ファミリータイム 17時 デイタイム ナイトタイム ファミリータイム 8時 電気のご使用量を2つの季節(夏季,その他の季節),3つの時 間帯(デイタイム,ファミリータイム,ナイトタイム)に区分して 料金を計算します。 デイタイムは割高ですが,ナイトタイム,ファミリータイムは割 安な料金単価を設定しています。 10時 【燃料費調整】燃料価格の変動を四半期毎の電気料金に反映させる仕組み。 用語 解説 25 お客さま お客さまサービスの向上 安全・安心をお届けする商品・サービスの提供 サービス向上に向けた取り組み 電気料金のお支払い方法の拡充 電気料金をお支払いされる際の利便性向上 のため, 従来からの口座振替や金融機関・コン ビニエンスストアでの振込みに加え, 2004年 12月からクレジットカードによるお支払いを 追加する等, お支払い方法の拡大・充実を図っ ています。 インターネットによるサービスの充実 当社ホームページから電気料金の試算, 電 気料金やご使用量の照会, ならびにお引っ越し 受付サービスなどがご利用いただけます。 また, 当社携帯電話用ホームページでも, 電 気料金の試算が行えます。 http://www.energia.co.jp/ ●インターネットで利用できるサービス サービスメニュー 電気料金の試算※1 サービス内容 入力された電気使用量等に応じて電気料金を試算します。 契約変更シミュレーション※1 他の料金メニューへの契約変更シミュレーション, エコノミーナイト,ファミリータイムの使用実態の 変更シミュレーションができます。 電気料金/ご使用量の照会※2 過去15カ月の推移が表やグラフで確認できます。 お引っ越し受付サービス お引っ越しに伴う電気の契約廃止, 使用開始の申し込みができます。 ∼ご利用可能な期間∼ お引っ越し予定日の60日前から3営業日前まで ※1高圧契約のお客さまがご利用になられる場合は, 会員登録が必要です。 ※2電気料金・ご使用量の照会については, 個人情報保護のため会員登録が必要です。 ご利用時間 ・電気料金/ご使用量の照会・・・8:00∼21:00 ・その他のサービスメニュー・・・24時間受付 カスタマーセンター お客さまサービスの向上を図るため, 電気 に関するご相談・お問い合わせや, お引っ越し に伴う電気のご使用開始・終了のお申し込みは, 岡山・広島のカスタマーセンターで承ってい ます。 カスタマーセンターでは, お客さまからのお 問い合わせ等にスピーディーにお応えすると ともに, お客さまニーズを的確に把握・分析し, お客さまサービスへ迅速に反映していきます。 ●カスタマーセンターの概要 名 称 所在地 担当地区 岡山カスタマーセンター 岡山市内山下1丁目11番1号 うちさんげ電気ビル内 鳥取・島根・岡山支社区域 広島カスタマーセンター 広島市中区小網町6番12号 平和大通り電気ビル内 広島県域,山口支社区域 営業時間 平日9:00∼20:00 ※停電などの緊急のご用件については, 営業時間外も承っています。 電 話 「ご相談・お問い合わせ受付フリーダイヤル」 「引越受付フリーダイヤル」 の2種類のフリーダイヤルを設置 ※「ご相談・お問い合わせ受付フリーダイヤル」は, お客さまのご用件に,より迅速に対応するため, 音声案内にしたがっ て電話機のプッシュボタン(ダイヤル操作でもご利用いただけます)を選択していただき, カスタマーセンター の担当者におつなぎしています。 快適なライフスタイルのご提案 オール電化住宅は, 電気給湯機や電気クッ キングヒーターなど, 給湯, 厨房, 空調すべてに 電気機器を利用する住まいです。クリーン, 安心, 経済的などメリットが豊富で, その人気は年々 高まっています。 ■ オール電化住宅をサポート オール電化住宅でより経済的に暮らしてい ただくための電気料金メニュー「ファミリータ イム」に, お客さまのライフスタイルに合わせ ●オール電化住宅採用戸数の推移(累計) た2つのプランをご用意しています。オール (千戸) 300 257 電化住宅にされた場合の光熱費シミュレーシ 250 ョン(試算)を無料で行っています。 202 200 さらに, オール電化住宅をご採用いただい 158 ※ たお客さまへのホームコンサルタント による 150 125 97 アフターサービス活動や電化講座の充実など, 100 77 61 49 お客さま満足度の向上を目指した活動を行っ 50 29 34 40 ています。 0 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06(年度) 快適で経済的な電化住宅をおすすめしています 販売事業本部 生活エネルギー担当 奈古 彰介(左)児玉 成美(右) 亀川 音弥(中) 26 私たちは, 集合住宅分野のオール電化推進を 担当しています。新築戸建て住宅のオール電化 シェアは6割に迫る勢いで伸びていますが, 集合 住宅はまだ1割に満たないのが現状です。集合 住宅を建設されるサブユーザーのオール電化 に対する理解が十分に得られていなかったこと を踏まえ, 日常業務ではサブユーザーを足繁く訪 問し, 様々なニーズに一つ一つお応えすることに よって, 信頼関係を築くことを大事にしています。 この結果, 平成18年度の分譲マンションのオー ル電化採用戸数を前年度より倍増させることが できました。 これからも, 多くのお客さまに, より快適で経済 的な生活をしていただくため, オール電化マンショ ン採用に向けた活動を強化していきたいと考え ています。 【ホームコンサルタント】電気クッキングヒーターや電気給湯機の使い方のコンサルティングなど, オール電化住宅の理解促進を目的として活動している委託契約スタッフ。 用語 解説 社会面の 取り組 み 安全・安心をお届けする商品・サービスの提供 エネルギアグループでは, お客さまに安全・安心をお届けするさまざまな商品・サービスをご提供しています。 カメラ画像記録・監視システム「ほっとアイネット」 中国計器工業(株)では,インターネットを利 用し外出先でも携帯電話で自宅の訪問者の 画像が確認できるなど,携帯電話やパソコン を使って遠隔地の様子がモニタリングできる セルフセキュリティーシステムの「ほっとア イネット」をご提供し,暮らしの安全・安心をサポー トしています。 ご家庭向け「ほっとアイネット」サービス 【カメラ画像を保存】 カメラのセンサーが感知すると画像をデータセンターに保存。 過去の画像も確認することができます。 (保存は最大2000画面程度) 【リアルタイムに通知】 センサーが感知すると画像保存と同時に登録先のメールアドレスへ通知。 【モニタリングも可能】 インターネットの環境があればいつでも,どこでも家の様子を確認。 避雷器付住宅用分電盤 ※ テンパール工業(株)では, 雷サージ の侵入 を防ぐ避雷器を搭載した「避雷器付住宅用分 電盤」をご提供しております。 近くに落雷があると電源線やアース線, 通信 ※ 線などに誘導雷サージ が発生します。 この誘導雷サージが電源線やアース線, 通 信線などを経由して, 住宅内に侵入し電化製品 を破損することがあります。 「避雷器付住宅用分電盤」には, 誘導雷サー ジを大地に流す避雷器と集中接地端子を設け ています。 これによって電源線, アース線から侵入する 誘導雷サージから住宅内の電化製品を保護し ます。 組込例 組込例 避雷器(LA-1) 感震機能付住宅用分電盤 テンパール工業(株)では,地震の揺れを感 知し,出火等を防ぐ「感震機能付住宅用分電盤」 をご提供しています。震度5強相当の地震の 揺れを感知すると,ランプが点滅し,3分後に主 幹漏電遮断器を遮断します。また,停電して8 秒以内に地震の揺れを感知したときや,地震 の揺れを感知後直後に停電が発生したときは 感知を記憶して,復電時に主幹漏電遮断器を 遮断することにより,破損した配線や器具から の出火を防ぐシステムとなっています。 組込例 組込例 感震センサーユニット ES-2 ネットワーク対応型住宅用分電盤(e-分電盤) テンパール工業 (株) では,外出先からインター ネットを経由して,住宅内の家電製品やセンサ ーを携帯電話・パソコンで監視・制御すること により,安全・安心に役立つ機器「ネットワーク 対応型住宅用分電盤(e-分電盤)」を提供して います。e-分電盤は,電気の使用量を光と音声 でお知らせする機能も備えており,省エネにも 役立ちます。 e-分電盤の機能 ①インターネットで電気製品を遠隔操作 ②住居内の異常を感知してメールで送信 ③センサーと機器のON/OFF連動可能 ④電気の使いすぎによる全停電防止機能 ⑤電気の使用量を光と音声でお知らせ ⑥複数のネットワークカメラと連係し,外出先 から宅内の様子をチェック サービス向上に向けた取り組み お客さまニーズに沿った商品・サービスを提供するため, 懇談会を継続実施しています。 エネルギアコムユーザー懇談会 (株)エネルギア・コミュニケーションズでは, 2005年度からエネルギアコム通信回線をメ インにご利用いただいている法人のお客さま を対象に, 通信システムの導入事例の紹介,ソ リューションツールのデモ・展示等を行い,お 客さまから通信サービスに関するご意見・ご 要望を伺い, 新サービスメニューの検討やサー ビス内容の改善につなげていくことを目的に ユーザー懇談会を実施しています。 2007年は, 1月16日に広島地区の17ユー 用語 解説 ザー27名のお客さまに, また1月18日に岡山 地区の14ユーザー23名のお客さまにご参 加いただき, 開催しました。 今後も継続して実施することで, 幅広くお客 さまの声を伺い通信サービス内容の改善や 充実に努めていきます。 【雷サージ】雷の影響により発生する過度的な高電圧の電流。 【誘導雷サージ】樹木や建物,電線などに直接落雷することで発生する「直撃雷」で発生した強い電磁界により通信線や電線に電磁誘導される電流。 プレゼンテーション 懇談会 27 お客さま 広聴活動の推進 情報開示の取り組み 広聴活動の推進 ブランド ス ロ ー ガン [ コ ン セ プト ] 「 い いことプラス エネ ル ギ ア 」 2 0 0 6 年 3 月策 定 「中国電力は,信頼をベースに, あらゆる事業活動において, お客さまのためになるこ と=お客さまにとって『いいこと』を, これからも一つひとつ積み重ねて(プラスして) いく」という当社の企業姿勢を表すスローガン [ ロゴ マ ーク ] "お客さまの声システム" ●「お客さまの声」登録・共有の流れ 当社には, 年間15,000件を超える「ご意見・ ご要望」や「おほめ」 「お叱り」などの「お客さ まの声」が寄せられています。これらの「お客 さまの声」をしっかりと受け止め,今後のサー ビス等に活かしていくため,「 お客さまの声シ ステム」に登録し,全社員が各自のパソコンで「お 客さまの声」を共有しています。 このシステムの活用によって,お客さまから いただいた声をよりスピーディーに社内に伝 ①お聴きした「お客さまの声」を社員が各自 のパソコンから「お客さまの声システム」に 登録します。 ②「お客さまの声」のスピーディーな伝達・対 応のため, 「 お客さまの声システム」へ登録 すると同時に, 必要に応じて社内関係箇所 へ情報提供します。 ③各事業所は, お客さまの声をもとに業務改 善や新サービスの提供について適宜検討・ 実施し, その事例を「お客さまニーズ検討事 例」として「お客さまの声システム」に登録 します。 ④CSR推進部門において,各事業所の入力内 容を確認し,全社に公開します。 えるとともに,お客さまの声に即したサービス の提供,質の高いお客さま対応の実現を目指 しています。 ※お客さまの声は, 特定の個人が判明しない 形で共有しています。 ●「お客さまの声」登録・共有の流れ カスタマーセンター ・各事業所 ③ 「電気ご使用量のお知らせ(以下「お知らせ」)」 に「燃料費調整単価:△△円」と記載されてい るが意味がよくわからない。 ⇒お客さまの声にお応えして,お知らせの裏面 スペースに燃料費調整制度の説明文を掲載し, 制度の内容をわかりやすく表示しました。 (なお,裏面スペースの掲載内容は,当社を騙っ た訪問への注意喚起や,台風への備えなど,適 宜変更しています。) 公 開 登 録 ④ 社 員 ●当社にいただいたお客さまの声から お客さまの声システム CSR推進部門 ① お 客 さ ま ⑤CSR推進部門において,各事業所の「お客さ まニーズ検討事例」をお客さま対応に活かす ため, 全社に水平展開します。 ⑥役員を含む全社員が,「 お客さまの声」を日々 の業務に活かしています。 お客さまの声 お客さまの 声システム ⑥ 公 開 お客さまニーズ 検討事例 登 録 ⑤ 社 員 ② 社内関係箇所 アドバイザー, エネルギアインターネットモニター お客さまの声を積極的に業務に取り入れる ため,アドバイザー制度,エネルギアインターネ ットモニター制度といった広聴制度を設け,会 議やアンケートを通じて,アドバイザーやモニ ターの皆さまから率直なご意見・ご質問をい ただいています。これらは,貴重なお客さまの 声として「お客さまの声システム」により全社 で共有し,事業活動などへの反映に努めてい ます(詳細は, P83に記載)。 また, 昨年度明らかになった当社の一連の 不適切な事案についても, ご意見を承っており, 企業再生に向けた取り組みにつなげています。 お客さま意識調査 当社サービス区域内にお住まいのお客さまを対象に, 当社および当社社員に対するイメージや, 事業活動全般についての評価をお聞きしています。 ●当社のイメージ 社会に役立っている 信頼できる 技術力がある 堅実である 社会的な良識がある 親しみやすい 将来性がある お客さまを大切にしている 活力がある サービスがよい 柔軟性がある 開かれている 自ら変わろうとしている そう思う ややそう思う わからない あまりそう思わない そう思わない (2006年7月∼8月調査実施) 0 28 20 40 60 80 100(%) 社会面の 取り組 み 情報開示の取り組み ホームページを活用した情報発信への取り組み ∼どなたにも使いやすく, わかりやすく, 役立つホームページへ 当社ホームページ(以下「HP」)は, 1996 年3月の開設以来, お客さまと当社をつなぐ場 として, 電気に関する情報, 企業情報, 環境とエ ネルギーに関する情報, 地域に密着した情報 などを提供してきました。電気料金の試算や 料金メニュー変更シミュレーション, 電気のお 引っ越し受付, 電気料金・ご使用量の照会サー ビス(会員登録制)などを無料でご利用いた だけるオンラインサービスを提供しているほか, 当社に対するご意見もHPから気軽にお寄せ いただけます。プレスリリース(報道発表)に 〈中国電力ホームページのトップページ〉 http://www.energia.co.jp/ コミュニケーション充実に向けた 取り組み∼ブログの活用 お客さまとのコミュニケーションの充実を 目的に, 中国電力陸上競技部の活動について ご紹介する「ランナーズ・ブログ」や, 社員がそ れぞれの職場で取り組んでいる社会貢献活動 についてご紹介するブログ「社会貢献ダイアリー 活動日記」を公開しています。各ブログでは, お客さまからのコメントを掲載したり, トラックバッ ク機能(お客さまのブログからのリンク機能) を導入するなど, 多方向に広がるコミュニケー ションを図っています。 ついてもメールでお知らせするサービスや, HPの更新情報などをタイムリーにお知らせ する機能を導入するなど, サービスの拡充に 努めています。 また, 当社では, ホームページ・アクセシビリ ティガイドライン(HPをご利用いただきやすく するための運営指針)を定め, 「音声読み上げ」, 「文字の拡大」, 「 読み仮名の表示」などの機 能をもつホームページ・バリアフリー支援ツー ルを導入するなど, 皆さまに幅広くご利用いた だける心配りのあるホームページを目指して 〈省エネ情報を紹介する「エネとくビレッジのページ」〉 http://www.energia.co.jp/ enetoku/index.html 各種刊行物の発行 ステークホルダーの皆さまに当社の事業活 動をお知らせするとともに役立つ情報をご提 供するため, 当社事業の現状や電力設備を紹 介した「中国電力は今」 「電力設備の概要」や, 当社の動きをタイムリーに情報提供する季刊 誌「エネルギアレポート」, 環境情報を掲載し た「自然との調和を求めて」など, 各種刊行物 を発行しています。2006年度からは, お客さ まと中国電力を結ぶコミュニケーションペー パー「エネルギア」を発行し, 検針時に電灯契 約のお客さまに配布(不定期, 年6回程度)し ています。 います。 (本ツールは, 当社HPにアクセスいた だくと無料でご利用いただけます。) さらに, 携帯電話向けHP(以下「モバイルサ イト」)においても, 企業情報のほか, 万一の停 電時に役立つブレーカーの操作方法, 台風な どの災害時における停電情報の掲載など, 情 報の充実に努めています。 (当社モバイルサ イトはau, SoftBank, NTTドコモの公式サイト として登録されています。) 〈モバイルサイトのトップページ〉 http://www.energia.co.jp/m/ テレビ・ラジオ・広告 当社の事業活動をより身近に感じていただ くため, テレビ・ラジオCM, 新聞広告, テレビ番組 の提供など, さまざまな広告展開を行っています。 今年度は, 当社事業活動の根幹である電気 の安定供給に取り組む社員の姿をお伝えする とともに昨年度に引き続き, イメージタレントに 女優の夏川結衣さんと黒瀬真奈美さんを起用 し, オール電化住宅のご提案や省エネ情報など 当社サービスに関わるさまざまな取り組みを お伝えしています。 〈陸上競技部の活動を紹介する「ランナーズ・ブログ」のページ〉 http://blog.energia.co.jp/rikujo/ 29 お客さま 個人情報の保護に関する取り組み 情報セキュリティ向上に向けた取り組み 個人情報の保護に関する取り組み 当社は,個人情報を適切に取り扱い,その保護を図ることが重要な社会的責務であると考え,2005年4月に「個人情報保護方針」を策定 するとともに, 推進体制の整備等を行い, 個人情報の適切な管理に取り組んでいます。 個人情報保護方針 1. 個人情報の取得, 利用および提供時の適切性の確保 3. 個人情報の正確性の保持および安全管理 個 人 情 報 の 取 得にあたっては, あらかじめ そ の 利 用目的を 特 定したうえで 適 法か つ 公 正 な 手 段によって 行い , そ の 利 用 目的の達成に必要な範囲内でのみ個人情報を利用します。 また, 法令等で特に認められた 場合等を除き, 原則として本 人の事前同意なしに個人情報を第三者に提供いたしません。 2. 個人情報の保護に関する法律その他法令・社内規程の遵守 常に, 個 人 情 報を 正 確か つ 最 新 の 内 容に保 つよう努 めると ともに, 情 報 通 信 技 術および管 理 組 織 体 制 の 両 面から合 理 的 な安全対策を講じ, 個人情報へ の不正アクセス, 個人情報の紛 失, 改ざん, 漏えい等の防止に努めます。 4. 社内規程の継続的改善 「 個人情報の保護に関する法律 」そ の他関係法令の規定お よび行政機関等が規定したガイドライン等を遵守します。 また, 社内における適正な個人情報 の 取扱いに関する基本 事項を定めた個人情報保護規程を制定し, これを遵守します。 個人情報保護規程, そ の他個人情報保護について規定する 各種社内規程類を管理し, 継続的に改善するよう努めます。 取り組み 当社では,お客さま,株主・投資家の皆さま, 地域社会などステークホルダーの皆さまから 理解と信頼を得ながら円滑な事業運営を進め ていくため,2003年4月に「情報管理基本方 針」を策定し,全社をあげて適切な情報管理に 取り組んでまいりました。さらに2005年4月 の個人情報保護法の全面施行を踏まえて「情 報管理基本方針」を見直すとともに, これにも とづき個人情報保護推進体制の整備, 関係規 程類の制定・見直しを行いました。 当社は, 事業活動を通じ, お客さま情報をは じめ, 株主・地権者情報などの多くの個人情報 をお預かりしています。社員一人ひとりが, こ れらの大切な個人情報を会社としてお預かり しているという意識を常に持ち, 個人情報の適 切な管理に取り組んでいきます。 ●規程類の体系 個人情報保護法 情報管理 基本方針 経済産業省・電気事業 連合会ガイドライン 中国電力グループ 個人情報保護ガイドライン 2005.4.1制定 中国電力グループ 個人情報保護ガイドライン 個人情報保護方針 個人情報保護規程 個人情報取扱細則・同管理事務要則 http://www.energia.co.jp/ privacy.html 推進体制 CSR推進部門長が全社の個人情報保護の 推進を統括する「個人情報保護総括責任者」 となり, CSR推進部門内に「個人情報保護事 務局」を置くとともに, 各事業所等に「個人情 報保護責任者」, 「 個人情報保護推進者」を配 置し, 全社に個人情報保護を推進する体制を 整えています。 また, 個人情報保護総括責任者の策定する 全社計画に基づき, 個人情報保護責任者・推進 者は, 個人情報を取り扱う全ての者を対象とし て, 年1回以上定期的に教育を実施することと しています。 ●個人情報保護推進体制の整備 社 長 CSR推進部門長 個人情報保護総括責任者 CSR推進部門 (個人情報保護事務局) 事業本部長 部門長等 事業所長 個人情報保護責任者 個人情報保護責任者 個人情報保護責任者 個人情報保護推進者 (責任者が指名する者) 個人情報保護推進者 (責任者が指名する者) 個人情報保護推進者 (責任者が指名する者) (注)考査部門は,内部監査により,個人情報保護推進体制が機能しているかチェックを行う。 30 社会面の 取り組 み 情報セキュリティ向上に向けた取り組み 推進体制, 教育体制の整備やISO認証の取得など, 情報セキュリティレベルの向上に取り組んでいます。 情報セキュリティ推進体制の整備 情報セキュリティ教育体制の整備 全社で統一的な水準の情報セキュリティを 維持するために, 情報通信部門長を「情報セキュ リティ総括責任者」とし, 情報通信部門内に「情 報セキュリティ事務局」を置くとともに, 各組織 に「情報セキュリティ責任者」 「 ,情報セキュリティ 推進者」を配置した情報セキュリティ管理推進 体制を2006年9月に整備しました。 ●情報セキュリティ管理推進体制図 情報通信部門長 情 報セキュリティ総 括 責 任 者 情報通信部門 (情報セキュリティ副総括責任者) (情報セキュリティ事務局) 事業本部長 情報セキュリティ責任者 部門長等 情報セキュリティ責任者 事業所長 情報セキュリティ責任者 情報セキュリティ推進者 (責任者が指名する者) 情報セキュリティ推進者 (責任者が指名する者) 情報セキュリティ推進者 (責任者が指名する者) ISO27001認証の取得 利用者の情報セキュリティに対する認識を 確実なものとし, 情報セキュリティの確保を図 ることを目的に, 情報セキュリティに関する教 育の取り扱いについて定めた情報セキュリティ 教育要領を2006年9月に制定しました。 情報セキュリティ教育要領では, 全社計画に 基づき情報セキュリティ責任者が各組織にお いて情報セキュリティ教育を年1回以上実施 することとしています。 プライバシーマークの取得 情報セキュリティに関して継続的なマネジ メントシステムを運用することで情報セキュリ ティの維持に取り組んでいます。2007年3月 に情報セキュリティマネジメントシステムにつ いてISMS認証からISO27001認証に移行 しました。国際規格に対応することでより詳細 な管理策に運用を見直しました。取得したノ ウハウの水平展開を進め, グループ全体での セキュリティレベル向上に努めていく予定です。 お客さまからお預かりした個人情報を大切 に保護することは企業の重要な社会的使命です。 エネルギアグループ各社においても,個人 情報保護に関する法規範の遵守,個人情報保 護マネジメントシステムの継続的改善などに 取り組んでおり,グループのうち5社が「プライ ※ バシーマーク」 を取得しています。 〈プライバシーマーク取得企業〉 ○(株)エネルギア・コミュニケーションズ (1999年3月取得) ○(株)福利厚生倶楽部中国 (2005年10月取得) ○産興(株) (2006年1月取得) 〇(株)エネルギア人材ソリューション (2007年3月取得) 〇(株)エネルギア・ビジネスサービス (2007年7月取得) ■情報漏洩 個人情報を含んだ工事関係書類の紛失 事象 1 事象 2006年9月,当社からグループ会社へ委託している伐採工事にお いて, 伐採対象となる区域の土地所有者の住所・氏名・電話番号を記 載した工事明細書47枚(お客さま情報127件)を伐採工事完了後に 委託先の事務所内で紛失するという事象が発生しました。 3 2007年6月,計量器に取り付けている当社スイッチの点検業務に おいて,委託調査員が, お客さまの住所・氏名・ご契約番号を記載した リスト23枚(お客さま情報193件)を当社営業所内で受領した後, 紛 失するという事象が発生しました。 個人所有パソコンからの業務情報の流出 事象 2 事象 2007年1月,当社がグループ会社から受託している光ファイバー 設置工事において, 工事の対象となるお客さまの氏名, 電話番号, お客 さま宅工事予定箇所の写真が掲載された工事関係書類21件分を, 委 託先の工事会社社員が外出先から帰社する際に紛失するという事象 が発生しました。 中国電力の対応 用語 解説 4 2007年1月,当社社員の自宅の私用パソコンがウィルスに感染し たことにより, 当社業務情報(配電関係検討資料。機密情報なし)がウィ ニーネットワーク上に流出するという事象が発生しました。 当社では, 昨年グループ会社において類似の事象が発生したため, 全社員に対し私用パソコン内の業務情報を全て削除するよう指示し ていましたが, 削除されていないものがあり, 業務情報が流出しました。 対象となるお客さまへ個別にお詫びと事象の説明を行い,ご了解いただきました。 また,行政官庁等に報告するとともに事実関係を報道発表しました。 再発防止対策については,当社管理者に対して個人情報の取り扱いの重要性について再教育を実施す るとともに委託先における個人情報の管理状況の点検を徹底し,委託先との相互チェック・管理体制の強 化に取り組んでいます。 また,社員はもとよりグループ会社各社に対して,電子情報流出防止策を再徹底しました。 【プライバシーマーク制度】 (財)日本情報処理開発協会が1998年から行っている「個人情報保護に関する事業者認定制度」で, 認定にあたっては, J I SQ15に基づいた審査を行い, 該当する事業者の事業活動について「プライバシーマーク」の使用が認められている。 31