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シラバス - 生体機能応用工学専攻
コンピュータ解析Ⅰ Computer Analysis Ⅰ 第5回 繰り返し処理1 学年:3年次 第6回 繰り返し処理2 学期:前期 単位区分:選択必修 単位数:2単 位 第7回 中間試験1 担当教員名 村上 直也 第8回 文字列操作 1.概要 第9回 サブルーチン1 ●授業の背景 第10回 サブルーチン2 第11回 応用課題1 それらを実際に応用して問題を解く能力が身についていること 第12回 応用課題2 の間には大きな差がある。そのような能力は、自らの手で多くの 第13回 応用課題3 演習問題を解くことを通じてしか、身につけることができない。 第14回 中間試験2 本講義では、マイクロソフト社製Excel を用い、より応用的な 第15回 総論 Excel の使用法とExcel に搭載されているVisual Basic for 5.評価の方法・基準 プログラミングの諸概念を単に知識として持っていることと、 Applications(VBA)を用いてプログラミング実習を行い、理系 資料内の各課題をレポートとして課し、正しく動作するプログ としての情報処理能力の向上を図る。 ラムと計算結果を提出によって評価する。動作しないプログラム ●授業の目的 は全て不合格とし、納期に遅れたレポートは採点対象から外され 本講義では応用的なExcel の使用法とVBA によるプログラミ る。全てのレポートが合格しなければ単位は認められない。理解 ング技術を習得させる。これらの基本操作を学んだ後に、化学、 を助けるために筆記形式による中間試験を行う。 物理、代数学、微分方程式論などの応用的な例題を、自作プログ 6.履修上の注意事項 ラムによって解く。一貫して演習を行うことで、プログラミング プログラムはExcel VBA で記述し、レポートとして演習日に提 の基本を身につけるとともに、これらを通して論理的な思考能力 出する。演習日当日にレポートを提出できない場合は、その週の を養う。 金曜次週の月曜3限目までに応用化学棟2F コピー室(C203)の ●授業の位置付け 村上のポストに提出する。電子メールによる質問及びオフィスア 1年次科目の情報リテラシーを習得していることを前提とし、 ワー以外の来室を受けつける。より高度なVBA 文法は講義時に 本講義ではコンピュータの基本的な使用法について述べない。ま 補足する他、参考書による自習が望ましい。 た、2年次科目の情報処理基礎を習得していることが望ましい。 7.授業外学習(予習・復習)の指示 1年次科目の情報PBL、および2年次科目の情報処理応用とも関 毎回レポートの提出を求めるので前回授業の内容について復 連性が高い。 習をしておくこと。 2.キーワード 8.教科書・参考書 条件分岐処理、繰り返し処理、文字列操作、サブルーチン 3.到達目標 ●教科書 なし。資料を講義初回に別途配布する。 ・基本的なプログラミングの、読み・書きができる。 ●参考書 ・算術演算子・ブロックIF 文・配列・DO ループを用いたプロ 1)村木正芳:工学のためのVBA プログラミング基礎(東京電 グラムを作成実行できる。 機大学出版局) ISBN: 9784501546304 ・偏微分方程式を解くプログラムを作成実行できる。 2)相良紘:事例でわかる化学工学のための数値計算(日刊工業 学習・教育目標では、B-1 に相当する。 新聞社) ISBN: 9784526065125 4.授業計画 3)寺坂宏一:化学系学生のためのExcel/VBA 入門(コロナ社) 第1回 講義の概要・Excel の基本操作 430.7/T-5 ISBN: 9784339066166 第2回 四則演算と算術関数を用いた計算 9.オフィスアワー 第3回 条件分岐処理1 最初の講義で指定する。 第4回 条件分岐処理2 メールアドレス:[email protected] ●なぜプログラミングを学ぶのか メール/インターネットブラウザ/ワープロ(Word)/ であれば無料のバージョンもある)、本格的なアプリケー ション開発にステップアップすることも可能 表計算(Excel)/プレゼンテーション(PowerPoint)をはじ めとするアプリケーション(応用ソフト)は、大学で研究を ●化学系学生のためのプログラミング 行うにあたり非常に有用である。特にExcelは、うまく活 化学系学生は日夜実験を行い、測定データをまとめ・解 用すれば強力なツールとなり、卒業研究におけるグラフの 析する作業が必要とされる。情報系学生と異なり、化学系 作成やデータ解析等、多くの場面で役に立つ。しかし、新 の学生におけるプログラミングは研究対象とならない場 しい研究を行う際、Excelの機能だけでは実現できない問 合がほとんどであり、エキスパートになる必要はないが、 題に直面することが多々ある。 化学系学生といえどもプログラムをある程度自分で作る 例えば、 能力を身につけることが望ましい。 ・あるシステムをモデル化して、その挙動を数値的に解析 本講義では、VBAの基本操作を述べた後、化学の学習や したい場合(分子軌道計算、化学工学におけるシミュレ 化学実験のデータ処理などに利用可能な実用的なExcel操 ーション、など) 作やVBAによるプログラム演習を行う。 ・実験から得られた大量のデータを処理し、何らかの計算 を施したい場合(実験データのまとめ・解析、など) ・装置を制御して自動化する(実験装置の組み立て、など) などである。 ●講義について 講義の前半に、その回の説明を行う。説明終了後は、各 回に与えられた演習問題のレポート作成を行う。レポート このような場合、Excel以外の既存のアプリケーション の解は一つとは限らない(無限通りの解が存在する)。講 が利用できる場合もあるが、多くの場合は既存のアプリケ 義内に終われば、レポートを提出して終了である。レポー ーションでは希望する機能が実現できない場合が多い。こ トの形式は次ページで説明する。レポート終了後は、周り のような場合に、プログラミングを行うことができれば、 に迷惑をかけないという前提で、講義室で自習してもよい 自分でアプリケーションを作成し、コンピュータに望みの し、退室してもよい。講義中に提出できなかったレポート 動作を実現させることが可能である。 は期日までに提出すること。 不明点・わからない点があれば、質問すること。単位を ●一昨年度からの変更点 一昨年度までは、FORTRANによるプログラミング(山 取得することではなく、プログラミングの基礎を理解し、 ツールとして習得することを目的とする。 村先生担当)を行っていたが、今年度からは理工系学生と してのExcelの使い方と、Visual Basic for Applications (VBA)を用いたプログラミング実習を行う。 ●資料のダウンロード 講義資料の再配布は行わない。なくした場合は、以下の サイトよりダウンロードすること。パスワードは講義で通 ●なぜVBAか 世の中には様々なプログラミング言語があり、それぞれ 知する。 URL: http://www.life.kyutech.ac.jp/~murakami/lecture.html 得意・不得意分野があり、用途によって使い分けられてい る。これらの言語はそれぞれ文法が異なるのだが、基本的 な考え方は近いので、一つの言語をマスターすれば他の言 ●端末機の使い方について 本講義では、端末機のログイン方法や、Windows 8の使 語をマスターするのは比較的容易である。これらの中で い方などに関しては対応できない場合がある。これらの使 VBA (Basic)を学ぶのは、以下の理由による。 用法に関しては、各自で確認しておくこと。 (1) 初心者用言語であり、他の言語に比べ習得が容易 (2) Excel上で実行でき、特別な環境を必要としない (3) 興味がある人は、Visual Studioを購入して(個人や学生