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扱いにくいオフコンの後継に 運送業向け販売管理パッケージ

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扱いにくいオフコンの後継に 運送業向け販売管理パッケージ
栄進急送株式会社
扱いにくいオフコンの後継に
運送業向け販売管理パッケージを導入
小回りの利いた食品配送を推進
導入の狙い
トラック運送業務を効率的に管理
乗務員の生産性を客観的に評価
導入システム
運輸業システム
『SMILE BS トラックスター』
基幹業務システム
『SMILE BS 人事給与』
『FortiGate』
たよれーるインターネットおまかせ
パック
アルファメール
複合機
導入効果
日報処理〜請求書発行の効率化
給与管理の省力化
2トン車から10トン車まで84台のトラックを保有し、兵庫県を中心に食品配送サービスを展開
兵庫県伊丹市に本社を置き、食品配送を中心に成長を続ける栄進急送株式会社。
運送業の地位向上に努める同社は、保有する84台のトラックすべてにバックアイカ
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
栄進急送株式会社
●業種:運送業
●事業内容:加工食品・冷蔵・冷凍加工食品・
日配商品(牛乳・ヨーグルト)配送、ステ
ンレス鋼材配送、一般雑貨商品配送、国
際航空小口貨物配送、古紙回収
●従業員数:115名
(2012年11月現在)
運送業向け販売管理システムを業務に活用する
栄進急送株式会社
2012年11月取材
メラ、デジタコ、ドライブレコーダを装備。ドライバーへの安全運転指導を徹底的に
行うと共に、交通安全教室に協力するなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んで
いる。ジャストインタイムを旨とする食品配送を手がける関係上、24時間常にトラッ
クが稼働している同社は、運送業向け販売管理システムを有効活用し、大きな成果
を上げている。
の日のものをその日のうちに」を合言
業界の地位向上を目指し
安全運転教育に注力
イムの配送サービスを展開している。
兵庫県伊丹市に本社を置き、食品
事業拠点は本社のほか、六甲アイ
配送を中心に成長を続ける栄進急送
ランド
(神戸市)、鳴尾浜(西宮市)、姫
株式会社(以下、栄進急送)。主な積み
路(姫路市)の3カ所で、食品配送の
荷として、加工食品、冷蔵・冷凍加工食
拠点としての役割を担っている。
葉に、兵庫県を中心にジャストインタ
品、牛乳・ヨーグルトなどの日配商品
グループ企業には、倉庫業務と配送
を扱っている。大手食品卸会社や食品
管理業務を担うマルコ物流有限会社
メーカーの専属配送会社として、
「そ
があり、六甲アイランドと鳴尾浜の事
1
栄進急送株式会社
業所内で業務を行っている。また、栄
こうした、安全教育に力を入れる姿
進急送の保有するトラックは、2トン車
勢は、ドライバー定着率の向上にもつ
から10トン車までの84台に及ぶ。
ながっているという。
「食品配送にはニーズへのきめ細か
また、地域の子どもたちへの交通安
い対応が不可欠であるため、当社が保
全指導に貢献することも同社の特色
有するすべての車両が休車することは
の一つだ。同社が車両とドライバーを
24時間で一度もありません」と説明
派遣して行う交通安全教室に参加した
するのは、代表取締役の村上 功氏だ。
児童生徒は、伊丹市内の26の小中学
また、牛乳・ヨーグルトなどの日配商
校、2,500名に達するという。
品の配送では、届け先店舗のセキュリ
「どれだけ安全運転に心を砕いても、
ティカードなどを預かることも多いた
子どもの急な飛び出しを避けることは
め、セキュリティ管理という側面からの
できません。そうした思いからトラック
ドライバー教育にも力を入れている。
の前後輪の内輪差を実地で知っても
中でも、栄進急送が最も力を注いで
らったり、実際に運転席に乗ってもらい
いるのは、ドライバーへの安全運転教
死角の広さを体感してもらったりする
育の徹底化だ。
教室を、教育委員会や警察などと協力
「以前はともかく、今日の運送業界
しながら開催しています」
と、村上氏。
では法令遵守と地球環境問題への対
実際にトラックを持ち込んで行う分
応という両面から、安全運転、あるい
かりやすい説明は、子どもたちにも好
はエコドライブに対する意識を高めて
評だという。また、それだけでなく、こ
いく取り組みが不可欠です。またそう
の活動は指導員として参加したドライ
した取り組みは、顧客の評価にもつな
バーの安全に対する意識も確実に向
がります」
と村上氏は語る。
上するという。
同社が業界に先駆けて、公益社団
栄進急送がこうした取り組みに力を
法人全日本トラック協会から安全性優
入れる背景には、業界の地位向上への
良事業所(Gマーク)認定を受けると共
思いがある。
に、84台の車両のすべてにデジタル
「運送業と聞いて人々が思い浮か
タコグラフ
(デジタコ)、
ドライブレコー
べるのは、おそらく大手宅配会社で
ダ、バックアイカメラを装備したのもこ
しょう。一方で、一般の運送会社のイ
うした考えがあってのことだ。
メージはあまり良くないはずです。し
「もちろん、ただ導入しただけでは
かし、例えばスーパーの棚に並ぶ食品
意味がありません。デジタコに記録さ
を日々運んでいるのは、一般の運送業
れたデータは担当者がチェックし、一
者です。我々の存在を広く社会に発信
定の速度を超えた箇所にマークを付
することで、人々を啓発していきたい
け、ドライバーにその説明を求めるよ
のです」
と、村上氏は胸の内を明かす。
うにしています。
『なぜ、速度を超過し
2008年にエコドライブと事業所内
てしまったのか』という問いかけを繰
の廃棄物処理の実践によって、公益財
り返し行うことで、安全運転への意識
団法人交通エコロジー・モビリティ財
は確実に根付いていくはずなのです」
団からグリーン経営認証を得るなど、
と、村上氏の言葉にも熱がこもる。
同社が環境経営に積極的に取り組む
2
代表取締役
村上 功氏
「一般運送業のイメージは今、必ずしも良く
ないのが現実です。しかし、我々の存在を
抜きにしてこの社会は成り立ちません。業
界全体が力を合わせることで、そうした状況
を変えていきたいですね」
総務部 部長
藤井 敏之氏
「取り扱う商品やサービスの幅が広い、とい
うのが大塚商会さんについての率直な印
象です。中でも、朝、注文するとその日のう
ちに商品が届く
『たのめーる』
には、運送業
に携わる一人として脱帽しています」
のも、こうした思いが
のは1986年ですが、それから間も
あってのことだ。
ない時期にオフコンベースの基幹業
地球環境保護に向
務システムを導入しています」と、説
けた取り組 み の目玉
明するのは、総務部 部長の藤井 敏
となるの は 、本 社ビ
之氏だ。しかし、専属オペレータが必
ル屋上に設置された
要であるなど操作性に問題があり、活
130枚ものソーラー
用は進まなかったという。そうした中、
発電パネルだ。
コピー機やF A Xなどで取引があった
「本社ビルを建てる
大塚商会の担当者に勧められたのが、
にあたり、少しでも温
伊丹市内の小中学校で行う交通安全教室は、児童生徒
にも好評だ
『 S M I L E 』シリーズの運送業向け販
室効果ガスの削減に
売管理システムだった。
寄与しようと考え、設
「以前のベンダーと違い、大塚商会
置を決めました。元を
さんが使い方の指導までを行い、責任
取ろうと算段したわけ
を持ってサポートしてくれるという話
ではありませんが、年
を前担当者が聞き、すぐにリプレース
間 の 発 電 量は約 4 万
を決意したのです」
と、藤井氏は語る。
キロワットアワー。こ
そうして、同 社に運 輸 業システム
れは、4トン車1台が
『SMILE
A D トラックスター 』が
年間に排出するのとほぼ同じ量の二
導入されたのが2005年。その後、
酸化炭素を削減できている計算にな
2010年には、
『SMILE BS トラック
ります」
と、村上氏は説明する。
スター』
にバージョンアップしている。
こうした経 験に基づき、村 上 氏は
「いつの間にかトラック台数は80
環境保護への取り組みを運送業界に
台を超えましたが、問題なく管理が行
促すための、社外活動にも力を入れ
えているのは『トラックスター』のおか
始めた。最近では、2012年11月に
げかもしれませんね」と、村上氏は笑
開 催された「 環 境と物 流を考えるシ
う。
『SMILE BS トラックスター』は、
ンポジウム」やグリーン経営セミナー
24時間体制で食品配送に取り組む同
に講師として参加。環境経営を推進
社の業務を力強く支えている。
することによって物 流 業 界 のイメー
ジアップを目指そう、と同業者に呼び
かけている。
運転日報のデータを
売上と給与計算に活用
『SMILE BS トラックスター』の基
扱いにくいオフコン機から
運送業界向けパッケージへ
るのは、運転日報の入力から請求書発
このような先進的な姿勢で物流ビ
行に至る一連の流れ。具体的には、帰
ジネスに取り組む栄進急送は、IT導入
庫したドライバーが手書きした運転日
についても創業当初から積極的に進
報を本社・総務部で一括して入力し、
めてきた。
走行距離や積み荷の重量、個数など
「前身となる有限会社が設立された
の情報から売上計算を行い、請求書を
3
本機能で、栄進急送が主に利用してい
栄進急送株式会社
発行する。また、毎月のドライバーの
在は、P D Fファイ
乗車情報は『SMILE BS 人事給与』
ルに電 子 化したう
に送られ、給与計算に反映される。
えで保 存するよう
「当初はスタンドアロン版を導入し、
にして い ま す が 、
私一人で入力作業を行っていたので
今度は、増え続け
すが、業務拡大に伴って作業量も増え
るデ ータをどう管
たため、現在ではネットワーク化する
理して いくかとい
と共に、入力作業にあたるスタッフを
う新たな課題も生
1名増員することで業務に対応してい
じて い ます 。さら
ます」
と、藤井氏は語る。
に、目的に応じ、必
また、外部ファイルエクスポート機
要な情報にすばや
能を利用することで、必要な情報を
く辿り着けるようにするには、どうした
C S Vファイル形式で抜き出せるよう
らいいのか。これらの問題に関しては、
になったことも『トラックスター』導入
ぜひ大塚商会さんにアドバイスをいた
の効果の一つだ。栄進急送ではデー
だきたいですね」と、藤井氏は期待を
タをExcelにエクスポートし、さまざま
込めて語る。
な管理帳票の作成に利用している。
さらにその先にあるのが、
ドライバー
さらに同社でのIT導入は、運行管理
自身によるデータ入力だ。具体的には、
にとどまらない。グループ会社のマル
デジタコに接続したハンディテンキー
コ物流有限会社は、ハンディターミナ
を使った入力を検討しているという。
ルによる出荷情報と従業員を紐付ける
「とはいえ、今はまだドライバーの
ことで、社員一人一人の1時間あたり
抵抗が強いのが実情です。しかし、最
の出荷個数を算出。その情報を従業
初は苦労するかもしれませんが、慣れ
員にフィードバックすることで、各人の
てしまえば手書きよりもテンキーで入
気づきやグループディスカッションな
力する方が楽なことは間違いありませ
どを通した業務改善、業務標準化に活
ん。検討する価値はあると考えていま
かしている。
す」
と、藤井氏は言う。
環境経営の一環として本社屋上に設置したソーラー発電
パネルは、地域有数の規模を誇る
マルチモニタによって入力作業の効率化が図られている
運送業者にとって、一つの事故は命
取りになりかねない。各社ともドライ
運転日報をPDF化し、効率的に
管理するシステムを模索
バーの安全運転教育には力を注いで
栄進急送の次なる目標は、ペーパー
献活動を展開することで、運送業界そ
レス化だ。特に、1日100枚以上が書
のものの地位向上を図る栄進急送。
き起こされる紙ベースの運転日報を
その取り組みは、特筆すべきものだ。
効率的に管理する体制の確立が当面
「業務の効率化と安全教育の深化を
の課題だという。
図るうえで、ITは欠くことのできない
「1日100枚としても、年間では相
ツールになる」
当な量になります。運転日報は、コン
これが村上氏の信念だ。同社はこれ
プライアンス上の理由からも長期間
からもI Tを活用し、高い理想に向け、
保管する必要があります。そのため現
着実に歩みを続けていく。
いるが、そこにとどまらず広く社会貢
栄進急送株式会社のホームページ
http://www.eishin-x.com/
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記載内容は2013年3月現在のものです。
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